JP5099445B2 - 通信装置、通信システム及び通信方法 - Google Patents

通信装置、通信システム及び通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5099445B2
JP5099445B2 JP2008196918A JP2008196918A JP5099445B2 JP 5099445 B2 JP5099445 B2 JP 5099445B2 JP 2008196918 A JP2008196918 A JP 2008196918A JP 2008196918 A JP2008196918 A JP 2008196918A JP 5099445 B2 JP5099445 B2 JP 5099445B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
channel
communication
channels
carrier sense
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008196918A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010035038A (ja
Inventor
浩次 安藤
潤 桂
武宏 河合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp filed Critical Omron Corp
Priority to JP2008196918A priority Critical patent/JP5099445B2/ja
Publication of JP2010035038A publication Critical patent/JP2010035038A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5099445B2 publication Critical patent/JP5099445B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明はデータキャリアとの間で無線によるデータ通信を行なう通信装置、通信システム及び通信方法に関する。
日本や欧州では、UHF帯の電波を利用したRFIDシステムを構築する場合、使用可能な周波数帯域が狭い。図11はUHF帯のチャネル配置例を示す図である。同図に示すように、日本では952.0〜954.0MHzの2MHzの帯域を200kHz幅で分割した9個のチャネルが配置されており、欧州では865.6〜867.6MHzの2MHzの帯域を200kHz幅で分割した10個のチャネルが配置されている。
また、RFIDタグからリーダライタへの反射波の送信の際には、日本においてはこれまで、FM0方式というリーダライタの中心周波数と同一の周波数の電波で反射波が発射される変調方式のみが採用されていた(図12(a)参照)。RFIDタグ、特にパッシブタイプのRFIDタグは、どのような電波が到来しても応答することができるよう、チャネルフィルタを搭載していないことから、希望波も妨害波も区別できない。そのうえ、RFIDタグに電力を供給する必要性から高出力の電波を送信している。そのため、リーダライタのような通信装置を複数台近接して設置する場合、リーダライタ間相互の電波干渉が生じ、RFIDタグの読み取り性能が低下する。この電波干渉を回避するために、日本においては、いわゆるLBTと呼ばれるキャリアセンスが電波法で義務付けられている。
LBT(Listen Before Talk)は、リーダライタとRFIDタグとの間で通信を行う前に、搬送波(キャリア)の受信電力強度を測定(センス)して、通信可能な周波数帯域が空いているかどうかを確認するものである。すなわち、リーダライタからRFIDタグに向けて送信する電波について、その周波数帯域にあるチャネルの受信電力強度を測定し、測定された受信電力強度が所定レベル以上であればそのチャネルが使用中であると判断して送信を待ち、所定レベル未満であればそのチャネルが未使用であると判断して送信を行うことにより、近接するリーダライタとの混信を防ぐようにしている。
このように、キャリアセンスを行うことでリーダライタが通信を開始する前に使用可能なチャネルの空き状況を調べ、空きチャネルがあればその周波数の電波を送信することが規定されているが、複数個の空きチャネルが存在する場合にどのチャネルを選択して使用するのかについては特に規定されていなかった。そこで、従来、空きチャネルの選択方式の1つとして、例えば、特許文献1に記載の無線通信装置に使用されている方式がある。
この方式においては、キャリアセンス時に検索された空きチャネルの中から使用チャネルを選択する際に、隣接チャネルの空き状況に応じて使用チャネルを選択するとともに、選択された使用チャネルでの通信速度を隣接チャネルの使用状況に応じて通信可能な最大速度に設定して通信を開始する構成が採用されている。このように構成することにより、チャネルの空き状況に応じて高速通信が可能となる。
この特許文献1で採用した方式は、FM0方式下においては、電波干渉を防止しつつ高速通信を可能とするものであり好適なものであった。しかしながら、FM0方式においては、例えば、500mのエリアで同時に電波を発射できるリーダライタの台数は最大9台であり(注:環境条件により、エリアの大きさは異なる)、10台目以降は、チャネル空き待ち送信時間(以下「送信待ち時間」と言う)が発生する。
具体的に図13(a)を参照して説明すると、例えば、連続送信時間が100msecで、30台のリーダライタが設置されている場合、送信待ち時間は220msec程度となる可能性があり、更に、連続送信時間が500msecで、50台のリーダライタが設置されている場合、送信待ち時間はおよそ10倍の2150msec程度となる可能性がある。リーダライタの台数が増えれば増えるほど、この送信待ち時間は、図13(b)のグラフに示すように長くなる。
このような送信待ち時間の問題を解消すべく、近年の電波法の改正により、日本においては、ミラーサブキャリア方式(以下「MS方式」と言う)が採用される。MS方式は、RFIDタグの反射波をリーダライタの送信波とは異なる周波数にずらし、リーダライタ間の干渉を避けやすくする変調方式である。RFIDタグの反射波の周波数をずらすことで、ほかのリーダライタが出す強い電波によって、RFIDタグの弱い反射波をかき消されないようにすることができる(図12(b)参照)。このMS方式を採用することにより、送信待ち時間が不要となり、更に、従来のLBTで規定されている制約、すなわち一度送信を完了したら50msec以内は送信できないという制約が不要となるとともに、従来に比してリーダライタの設置台数を増加させることができる。
このMS方式が採用された後においても、電波干渉を防止しつつ高速通信が可能であることの要請が産業界にはあり、本発明者らにおいても、上記特許文献1に記載の方式を適用することを考えた。しかしながら、この方式では、送信チャネルに隣接した両側のチャネルが空いていないと高速通信ができないという制約をはじめとして、MS方式を単に特許文献1に記載の方式に適用すれば、電波干渉の防止と高速通信とが好適に実現されるわけではなく、更なる改良が必要であった。
特開2008−148215号公報
本発明は、MS方式のもと、通信モードを動的に変化させてデータ通信を行うことにより、電波干渉を防止しつつ通信速度の高速化が図れる通信装置、通信システム及び通信方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、複数個に区分された周波数帯域上のチャネルを1個または複数個利用してデータキャリアとの間で無線によるデータ通信を行なう通信装置であって、通信装置から第1のチャネルを送信チャネルとして使用して送信信号を送信する送信部と、前記第1のチャネルとは異なるチャネルである1あるいは複数の連続する第2のチャネルを受信チャネルとして使用するとともに、単側波帯を使用してデータキャリアからの受信信号を受信する受信部と、前記受信チャネルの使用領域を特定する複数の通信モードが記憶された記憶部と、前記記憶部に記憶された通信モードを動的に設定して前記データキャリアとの間のデータ通信を制御する制御部と、を有し、制御部は、前記周波数帯域上の空きチャネル情報に基づいて、連続する空きチャネルの存在を前記送信チャネルとは独立して探し、存在が確認できた連続空きチャネル数に対応する前記通信モードを設定することを特徴とする。
ここで、「データキャリア」とは、例えば、RFIDタグやICカードなどであり、「通信装置」とはこのRFIDタグと無線通信可能なリーダやリーダライタなどである。なお、ここで言うRFIDタグは、電源を有しないパッシブタイプのもの、電源を有するアクティブタイプのものも含まれる他、荷物や商品に貼付して使用するもの、荷札あるいは引き札のようなものなど種々の形態のものを含み、ICチップを実装しデータの読み取りや書き込みが可能なものなど種々の形態のものを意味する。
第1のチャネルとは、複数個に区分された周波数帯域上のチャネルのうちの1のチャネルを意味し、第2のチャネルとは、この第1のチャネルとは別のチャネルを意味する。すなわち、従来のFM0方式のように送信及び受信のチャネルを同一とするものとは異なり、送信のチャネルと受信のチャネルとは別々のチャネルを使用する、いわゆるMS方式を本発明では採用している。
また、単側波帯(Single Sideband:以下「SSB」と言う。)とは、振幅変調をすることにより、搬送波を中心として低周波側に下側波帯(LSB)、高周波側に上側波帯(USB)が発生するが、いずれか一方の側波帯を使用してベースバンド情報を伝送する変調方式である。本発明においては、通信装置がデータキャリアから受信信号を受信し、復調する際に、SSBを用いている。上記特許文献1に記載の無線通信装置においては、両側波帯(Double Sideband:以下「DSB」と言う。)を使用して、復調しており、LSB側及びUSB側の双方のチャネルが空いているとそのチャネルを使用して通信を行うように構成していたが、SSBを使用することにより、LSB側あるいはUSB側のいずれか一方のみのチャネルが空いていればよいので、従来に比してより電波干渉を防止しつつ高速通信も可能となる。
ここで、「通信モード」とは、第2のチャネルの使用領域を特定するためのものであり、例えば、この使用領域を特定するものとしては、使用するチャネルの場所及び使用するチャネルの数がある。使用するチャネルが空きチャネルであればより電波干渉を抑えることができるし、通信速度がより高速化すると周波数帯域が広がる傾向にあることから、使用するチャネル数を多くすればその分高速通信が可能となる。このような趣旨から、本発明においては、通信モードを設け、この通信モードを変化可能に構成することにより、電波干渉の防止、高速通信を可能にするように構成している。
本発明においては、第2のチャネルは、1つのチャネルあるいは複数の連続するチャネルからなるように構成してもよいし、また、制御部は、第2のチャネルのチャネル数が降順に選択されるよう通信モードを動的に変化させるようにしてもよい。通信速度が高速になればなる程、周波数帯域が広がり複数のチャネルを必要とすることから、使用するチャネル数が多い順に通信モードが選択されるように構成することにより、通信速度がその状況下で最大となるようにすることが可能となる。
また、本発明においては、データ通信を行う前に、チャネル単位の受信電力強度を測定することによりそれぞれのチャネルの空き状態を検索するキャリアセンスを実行するキャリアセンス手段を有し、キャリアセンス手段による検索の結果、空きチャネルがあった場合には、制御部は、この空きチャネルによりデータ通信を行うように通信モードを設定するように構成してもよい。空きチャネルを調べ、この空きチャネルが選択されるように通信モードを設定した後、データ通信を行えば、より電波干渉を防止できるうえ、検索の結果、複数の連続する空きチャネルが存在した場合には複数の空きチャネルを選択して通信をすることも可能となることから、その結果、高速通信も可能となる。
一方、データ通信を行う前に、チャネル単位の受信電力強度を測定することによりそれぞれのチャネルの空き状態を検索するキャリアセンスを実行するキャリアセンス手段を有し、キャリアセンス手段による検索の結果、空きチャネルがなかった場合には、制御部は、受信電力強度(干渉波)によるデータキャリア通信に与える悪影響が最も小さくなるように通信モードを設定するように構成してもよい。キャリアセンスを行った結果、全てのチャネルが使用されていることもある。しかしながら、チャネルが使用されていると言っても、使用レベル(度合い)、すなわち各チャネルにおいて測定される受信電力強度は異なることから、本発明においては、この受信電力強度(干渉波)によるデータキャリア通信に与える悪影響が最も小さくなるように通信モードを設定し、データ通信をするように構成している。このように構成することにより、空きチャネルが全くない状況下においても、より電波干渉が生じる可能性が低い状態で、データ通信をすることが可能となる。
本発明においては、データ通信を行う前に、チャネル単位の受信電力強度を測定することによりそれぞれのチャネルの空き状態を検索するキャリアセンスを実行するキャリアセンス手段と、キャリアセンスをするごとにチャネルの空き状態に関する情報を蓄積する空きチャネル情報蓄積部と、を有し、制御部は、空き状態に関する情報を参照し、空き状態が多いチャネルによりデータ通信を行うよう通信モードを設定するように構成してもよい。
また、本発明においては、データ通信を行う前に、チャネル単位の受信電力強度を測定することによりそれぞれのチャネルの空き状態を検索するキャリアセンスを行って得られたチャネルの空き状態に関する情報が予め蓄積された空きチャネル情報記憶部と、を有し、制御部は、制御部は、空き状態に関する情報を参照し、空き状態が多いチャネルによりデータ通信を行うよう通信モードを設定するように構成してもよい。
更に、本発明においては、データ通信を行う前に、チャネル単位の受信電力強度を測定することによりそれぞれのチャネルの空き状態を検索するキャリアセンスを実行するキャリアセンス手段と、キャリアセンスをするごとに空きチャネルに関する情報を蓄積する空きチャネル情報蓄積部と、を有し、制御部は、キャリアセンスにより空きチャネルが複数検索された場合において、空きチャネル情報蓄積部から各チャネルのチャネル空き確率を取得するとともに、キャリアセンスにより検索された空きチャネルである直前空きチャネルとチャネル空き確率とを照合し、直前空きチャネルの中でチャネル空き確率が一番高いチャネルを選択してデータ通信を行うよう通信モードを設定するように構成してもよい。
すなわち、本発明においては、キャリアセンスを実施し、時間的に直近の情報のみを利用して空きチャネル状態を検索し、これにより通信モードを設定してデータ通信を行うパターンのみならず、以下のようにして通信モードを設定するパターンも適用可能である。具体的には、
(1)キャリアセンス毎にチャネルの空き状態に関する情報を蓄積しておき、過去に空き状態が一番多いものを選択してデータ通信をするよう通信モードを設定するパターン。
(2)キャリアセンス毎に空きチャネル状態を蓄積する空きチャネル情報蓄積部を設けずに、空きチャネル状態に関する情報は予め記憶媒体(CD−ROM、FDなど)に記憶しておき、この記憶媒体から空きチャネル状態に関する情報を取得して過去に空き状態が一番多いものを選択してデータ通信をする通信モードを設定するパターン。
(3)キャリアセンスにより複数の空きチャネルが検索された場合に、空きチャネル情報蓄積部に蓄積された各チャネルのチャネル空き確率を取得し、この空き確率が一番高いチャネルを選択してデータ通信を行うよう通信モードを設定するパターン。
などである。
なお、上記チャネルの空き状態に関する情報とは、直接的にチャネルの空き状態を表記する情報の他、例えば、各チャネルがデータ通信に使用された状況を表記することにより間接的にチャネルの空き状態を表記するものも含むものであり、これに対応して、空き確率も直接的、及び間接的な表記を含むものである。
空きチャネルがなかった場合に、制御部が、受信電力(干渉波)によるデータキャリアとの通信に与える悪影響が最も小さくなるように通信モードを設定する本発明の通信装置において、通信モードが設定されると同時に、あるいは通信モードが設定された後、またはデータ通信する際に警告を行うように構成してもよい。空きチャネルを選択せずにデータ通信を行った場合には、空きチャネルを選択した場合に比して電波干渉が生ずる可能性が高いことから、この場合には、使用者に「空きチャネルを使用していない」ことを知らせるべく警告をすることとしている。この警告としては、警告音、警告メッセージ、警告灯等どのような形態でもよい。
本発明の通信装置は、特に高出力型UHF帯や低出力型UHF帯のリーダライタのような、キャリアセンスによる混信防止対策が必要なRFIDシステムに使用されるリーダあるいはリーダライタに好適に適用できる。
本発明の通信システムは、上記いずれかに記載の通信装置と、該通信装置とデータ通信可能なデータキャリアとからなることを特徴とする。
本発明の通信システムは、空きチャネルがなかった場合に、制御部が、受信電力強度が一番低くなるように通信モードを設定する通信装置と、該通信装置と通信可能な外部制御装置と、該通信装置とデータ通信可能なデータキャリアと、を備え、上記通信装置は、通信モードが設定されると同時に、あるいは通信モードが設定された後、またはデータ通信する際に上記外部制御装置に警告信号を送信し、該外部制御装置は、該警告信号を受信するとユーザに警告を発することを特徴とする。
本発明は、複数個に区分された周波数帯域上のチャネルを1個または複数個利用してデータキャリアとの間で無線によるデータ通信を行なう通信方法であって、第1のチャネルを送信チャネルとして使用して送信信号を送信する第1のステップと、第1のチャネルとは異なるチャネルである1あるいは複数の連続する第2のチャネルを受信チャネルとして使用するとともに、単側波帯を使用してデータキャリアからの受信信号を受信する第2のステップと、前記受信チャネルの使用領域を特定する通信モードを動的設定して前記データキャリアとの間のデータ通信を制御する第3のステップと、を有し、前記周波数帯域上の空きチャネル情報に基づいて、連続する空きチャネルの存在を前記送信チャネルとは独立して探し、存在が確認できた連続空きチャネル数に対応する前記通信モードを設定することにより前記データキャリアとデータ通信を行うことを特徴とする。
第2のチャネルは、1つのチャネルあるいは複数の連続するチャネルからなるようにしてもよい。
第2のチャネルのチャネル数が降順に選択されるよう通信モードを動的に変化させるようにしてもよい。
データ通信を行う前に、チャネル単位の受信電力強度を測定することによりそれぞれのチャネルの空き状態を検索するキャリアセンスを実行する第4のステップを有し、検索の結果、空きチャネルがあった場合には、この空きチャネルによりデータ通信を行うように通信モードを設定するようにしてもよい。
データ通信を行う前に、チャネル単位の受信電力強度を測定することによりそれぞれのチャネルの空き状態を検索するキャリアセンスを実行する第4のステップを有し、検索の結果、空きチャネルがなかった場合には、受信電力強度が一番低くなるように通信モードを設定するようにしてもよい。
データ通信を行う前に、チャネル単位の受信電力強度を測定することによりそれぞれのチャネルの空き状態を検索するキャリアセンスを実行する第4のステップと、キャリアセンスをするごとにチャネルの空き状態に関する情報を蓄積する第5のステップと、を有し、制御部は、空き状態に関する情報を参照し、空き状態が多いチャネルによりデータ通信を行うよう通信モードを設定するようにしてもよい。
データ通信を行う前に、チャネル単位の受信電力強度を測定することによりそれぞれのチャネルの空き状態を検索するキャリアセンスを行うことにより予め蓄積されたチャネルの空き状態に関する情報から、空き状態が多いチャネルによりデータ通信を行うよう通信モードを設定するようにしてもよい。
データ通信を行う前に、チャネル単位の受信電力強度を測定することによりそれぞれのチャネルの空き状態を検索するキャリアセンスを実行する第4のステップと、キャリアセンスをするごとに空きチャネルに関する情報を蓄積する第5のステップと、を有し、キャリアセンスにより空きチャネルが複数検索された場合において、上記蓄積された空きチャネルに関する情報から各チャネルのチャネル空き確率を取得するとともに、キャリアセンスにより検索された空きチャネルである直前空きチャネルとチャネル空き確率とを照合し、直前空きチャネルの中でチャネル空き確率が一番高いチャネルを選択してデータ通信を行うよう通信モードを設定するようにしてもよい。
なお、本発明の通信システム及び通信方法における、文言解釈、作用効果、技術的思想などについては、上記説明した本発明の通信装置と対応するものについては同様である。
本発明によれば、いわゆるMS方式及び単側波帯を使用するとともに、通信モードを動的に変化させることによりデータキャリアとデータ通信を行うように構成した。これにより、電波干渉を防止しつつ高速通信をし得る環境を提供することが出来る。
また、本発明においては、上記構成に加え、キャリアセンスによるデータ通信直前の空きチャネルに関する情報あるいは過去の空きチャネルに関する情報に基づいて通信モードを設定し、データ通信をするように構成すれば、電波干渉の発生をより抑えることができるとともに、高速通信も可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の通信装置の一実施形態であるリーダライタの構成を示す図である。
同図に示すように、本実施形態のリーダライタ1は、電波を利用してデータキャリアであるRFIDタグ(図示しない)との間で無線によるデータ通信を行う装置である。より具体的には、リーダライタ1は、最適な通信モードを選択し、すなわち、例えば、図11に示したUHF帯における9個のチャネルのうちから使用する受信チャネルを選択し、RFIDタグに対してそのメモリに記憶されているデータの読み出しや書き込みを行うものであって、以下に説明する制御部2、発信器3、送信部4、受信部5、サーキュレータ6、アンテナ7を備えて構成されている。
制御部2は、リーダライタ1とRFIDタグとの間の送受信を制御するものであり、主にRFIDタグへ送信する送信信号Sを生成して出力し、RFIDタグから受信した受信信号Sを入力して処理する。なお、制御部2の構成については図2において詳しく説明する。
発信器3は、制御部2からの制御信号Sに基づいて送信信号Sの搬送周波数を設定するものであり、本実施形態ではPLL回路によって構成されている。
送信部4は、RFIDタグへの読み出し信号または書き込み信号を送信信号Sとして出力するものであり、ディジタルアナログ変換器41、変調器42、高周波増幅器43を備えてなる。まずディジタルアナログ変換器41は、制御部2から出力された送信データをディジタル信号からアナログ信号に変換してベースバンド信号Sとして出力する。次に変調器42は、発信器3で設定された所定周波数の搬送波fをディジタルアナログ変換器41から入力されたベースバンド信号Sで変調するとともに、読み出し信号を送信する場合には搬送波fを無変調とする。さらに高周波増幅器43は、変調器42から入力されたRF信号の電力増幅を行う。そして、高周波増幅器43から出力された送信信号Sはサーキュレータ6と低域通過フィルタ8を介してアンテナ7から放射される。
受信部5は、RFIDタグから返信された信号を受信信号Sとして入力するものであり、帯域制限フィルタ51、ローノイズアンプ52、復調器53、増幅器54、アナログディジタル変換器55を備えてなる。帯域制限フィルタ51を介して入力された受信信号SはRFIDタグの反射波による微弱な電波であるため、ローノイズアンプ52で増幅されて復調器53に出力される。ここで復調器53は、入力された受信信号Sを発信器3からの所定周波数の搬送波fによってベースバンド信号Sに復調する。次に、復調されたベースバンド信号Sは増幅器54に入力されて電力増幅される。さらにアナログディジタル変換器55は、増幅されたベースバンド信号Sをアナログ信号からディジタル信号に変換して出力する。そして、アナログディジタル変換器55から出力された受信信号Sは制御部2へ入力されて処理される。
ここで、上記受信信号を受信する際には、SSBを利用して、LSBあるいはUSBのいずれか一方の信号を受信し、復調するようにしている(以下、SSB変調方式を利用した通信を「SSB通信」、低周波側を利用する場合の受信信号を「LSB信号」、高周波側を利用する場合の受信信号を「USB信号」と言う。)。上記特許文献1に記載の無線通信装置において使用されているDSBと異なり、LSB側あるいはUSB側のいずれか一方が空いていればよいので、従来よりも、空きチャネルを受信チャネルとして選択できる可能性が高くなる。
本実施形態ではRFIDタグに電源を内蔵しないパッシブタグを使用しているため、リーダライタ1とRFIDタグとの間の通信方式は半二重方式であり、アンテナ7を送信用と受信用とで共用し、サーキュレータ6によって送信信号Sと受信信号Sを分離するようになっている。すなわち、送信時には送信部4から出力された送信信号Sがサーキュレータ6から低域通過フィルタ8を介してアンテナ7へと導かれ、アンテナ7から外部のRFIDタグに向けて放射される。一方、受信時にはアンテナ7で受信したRFIDタグからの受信信号Sが低域通過フィルタ8を介してサーキュレータ6から受信部5へと導かれる。
図2はリーダライタにおける制御部の構成を示す図である。
同図に示すように、制御部2は送信データ生成部21と符号化部22を備えており、送信データ生成部21で生成した送信データを符号化部22で符号化し、その符号化された送信データをディジタル信号としてディジタルアナログ変換器41に出力する。また、制御部2は復号化部23と受信データ処理部24を備えており、アナログディジタル変換器55から入力されるディジタル化された受信信号Sを復号化部23で復号化し、その復号化された受信データを受信データ処理部24で処理する。
本実施形態において、復号化部23において使用される復号化方式は、RFIDタグの反射波をリーダライタの送信波とは異なる周波数にずらし、リーダライタ間の干渉を避けやすくする変調方式、すなわち、いわゆるミラーサブキャリア方式(MS方式)である。RFIDタグの反射波の周波数をずらすことで、ほかのリーダライタが出す強い電波によって、RFIDタグの弱い反射波をかき消されないようにすることができる。
さらに、制御部2はFFT処理部25、チャネル選択処理部27、メモリ26を備えている。まずFFT処理部25は、キャリアセンス時においてアナログディジタル変換器55から入力されたディジタル信号を用いて高速フーリエ変換処理を行うものである。すなわち、FFT処理部25ではアナログディジタル変換器55から入力されたディジタル量のデータに対して高速フーリエ変換処理を実行することにより、ディジタル信号に含まれる各周波数成分を抽出し、図4に示すような周波数帯域ごとの受信電力強度の分布データを取得して出力する。
メモリ26は、通信速度、使用するチャネル及び使用するチャネルの個数などを特定するための通信モードが記憶された記憶部、キャリアセンスをする毎にチャネルの空き状態に関する情報を蓄積する空きチャネル情報蓄積部として機能する記憶手段である。
チャネル選択処理部27は、キャリアセンス時にFFT処理部25から入力された周波数帯域ごとの受信電力強度の分布データをメモリ26に記憶させるとともに、メモリ26から読み出した受信電力強度分布データに基づいて空きチャネルを評価し、最適な通信モードを選択し設定する処理を行う。そのため、発信器3に対して送信信号Sの搬送周波数を設定する制御信号Sを出力する。なお、通信モード選択処理については図4において詳しく説明する。
図3はパッシブ型RFIDの通信方式と各通信期間のスペクトル状態を示す図である。
上述したように、本実施形態のリーダライタ1はパッシブ型RFIDによる通信方式を採用しており、リーダライタ1からRFIDタグへと送信される電波はRFIDタグを動作させる起電力を供給する役割を担うので、アンテナ7から高出力で放射される。同図に示すように、リーダライタ1からRFIDタグへの通信期間においては、リーダライタ1のアンテナ7から読取コマンドが変調波として送信される。このとき、RFIDタグでは読取コマンドの復調、解析が行われる。また、コマンド送信時にはRFIDタグへの信号の伝送速度を指定するオプションを付加することができ、毎通信ごとにその伝送速度を変更することが可能である。なお、同図(b)はチャネル内に帯域制限されたリーダライタ1の変調波スペクトルを示している。
一方、RFIDタグからリーダライタ1への通信期間において、リーダライタ1はアンテナ7から無変調の連続搬送波CWを送信している。そして、これより少し遅れてRFIDタグからリーダライタ1へと電波が返信される。RFIDタグのアンテナインピーダンスがタグ内部のメモリのデータに応じて変化する。これにより、リーダライタ1からの電波はタグのアンテナインピーダンスの変化に応じて反射量が変わり、タグのデータで変調された微弱な信号として返信される。
また、RFIDタグのインピーダンス変調速度は、送信コマンド内で指定された伝送速度によって決定される。なお、同図(c)はリーダライタ1の連続搬送波CWとRFIDタグのインピーダンス変化による微弱な信号の変調波スペクトルを示している。本発明においては、上記した通り、MS方式及びSSB変調方式を使用していることから、搬送波と受信波に用いるチャネルが相違するとともに、側波帯も片側のみが使用される。ここでは、USB信号を使用した場合が図示されている。
RFIDタグからリーダライタ1へのデータの伝送速度が大きくなると、周波数帯域が広くなるという特性がある。つまり、通信速度が高速の場合、単側波帯の占有帯域が広がり、他の搬送波の影響を受けやすくなる。
そこで、本実施形態のリーダライタ1は、キャリアセンスによる空きチャネルを検索し、チャネルの空き状態に応じて通信モードを変化させるとともに、空きチャネル数に応じた通信速度を選択することにより、リーダライタ1とRFIDタグとの間の通信効率を高めるようにしている。
図4は受信電力強度分布データと空きチャネルの関係を示す図である。
上述したように、制御部2のFFT処理部25において、キャリアセンス時にアナログディジタル変換器55から入力されたディジタル信号を用いて高速フーリエ変換処理を実行することにより、同図のようなチャネル単位で測定された受信電力強度分布データを取得する。同図において、横軸はUHF帯で送信周波数帯域として使用可能な9個のチャネル(Ch)を示し、縦軸は受信電力強度(dBm)のレベルを示してある。
ここで、閾値Th1はデータキャリア通信に悪影響を与えるレベル、例えば、−74dBmに設定される。そして、図示した例では、測定された受信電力強度が閾値Th1未満のチャネル、つまりCh2、Ch3、Ch6、Ch9の4個のチャネルが通信可能な空きチャネルであることを表わしている。この検索された空きチャネルの状態に応じて最適な通信モード、すなわち、電波干渉を防止しつつ最大限通信速度が速くなるような通信モードを選択し設定する。
次に、図5〜図10を参照して動作説明を行う。なお、ここでは、キャリアセンスを行った後データ通信を開始するパターンについて説明するが、キャリアセンスは必ずしも必要ではない。
図5は制御部での通信モード選択処理の一例を示すフローチャート図、図6は通信モードがモード1の場合の模式図、図7は通信モードがモード2の場合の模式図、図8は通信モードがモード3の場合の模式図、図9は通信モードの変形例を示す模式図、図10は、チャネル占有度合いチェック処理を説明するための説明図である。
同図において、まずリーダライタ1はRFIDタグとのデータ通信に先立ち、アンテナ7から電波の送信を停止してキャリアセンスを行う(S601)。すなわち、アンテナ7と受信部5を介してUHF帯の送信周波数帯域の全チャネル(Ch1〜9)で受信電力強度を測定し、チャネル選択処理部27はFFT処理部25からの受信電力強度分布データに基づいて受信電力強度が閾値Th1のキャリアセンスレベル(−74dBm)未満である空きチャネルを検索する。図4の例でいえば、Ch2、Ch3、Ch6、Ch9の4個のチャネルが空きチャネルに相当する。なお、ここで、閾値Th1を−74dBmとしたが、一例であり、周囲環境に応じて、閾値は変更してもよい。
次に、チャネル選択処理部27は、キャリアセンス時にFFT処理部25から入力された周波数帯域ごとの受信電力強度の分布データをメモリ26に一時的に記憶させるとともに、各チャネル毎に空きチャネルに関する情報を履歴として蓄積する(S602)。この空きチャネルに関する情報としては、ここでは図示しないが、例えば、直接的にチャネルの空き状態を表記する情報の他、各チャネルがデータ通信に使用された状況を表記することにより間接的にチャネルの空き状態を表記するものも含む。
上記キャリアセンスの結果、制御部2は、連続して3Ch分の空きチャネルがあるか否かを調べ(S603)、連続して3Ch分の空きチャネルが存在した場合には(S603のY)、通信モードをモード1に設定し(S604)、発信器3に対して制御信号Sを出力し、データ通信が開始される(S612)。
本実施形態においては、このモード1が通信速度の最も速い通信モードであり、次いで後述するモード2、その次にモード3の順で通信速度は遅くなっていく。
このモード1を模式的に示したのが図6であり、図6(a)においては、送信チャネルをCh:nとした場合に、n以外のその他のチャネルCh:n−3、n―2、n―1、n+1、n+2、n+3のうちの連続する3つのチャネルを受信チャネルに選択する場合を示している。すなわち、モード1は、3つの連続するチャネルを受信チャネルとして選択し高速通信を可能とする通信モードである。
例えば、キャリアセンスを行った結果、Ch:nに隣接するCh:n―1、n―2、n―3の連続する3つのチャネルが空いていた場合には、LSB信号を使用したSSB通信を行えばよい。一方、Ch:nに隣接するCh:n+1、n+2、n+3の連続する3つのチャネルが空いていた場合には、USB信号を使用したSSB通信を行えばよい。図6(a)では、Ch:n―1、n―2、n―3の3つのチャネルを使用した場合を図示している。なお、この3つのチャネルは、送信チャネルに必ずしも隣接している必要はない。例えば、図6(b)に示すように、Ch:n―1が他のリーダライタの送信チャネルに使用されており、Ch:n―2、n―3、n―4の連続する3つのチャネルが空いていた場合には、この3つのチャネルを使用してSSB通信が可能である。
なお、S604の処理においては、3つの連続するチャネルがどのチャネルであるかを調べどのチャネルを受信チャネルとするかを選択する処理と、発信器3に対して所定の通信速度を選択するように指示を与える制御信号Sを出力する処理とを含むものである。例えば、キャリアセンスを実施した結果、Ch:n―1、n―2、n―3、n+1、n+2、n+3のチャネルが空いていた場合には、n―1、n―2、n―3の3つチャネル、あるいはn+1、n+2、n+3の3つのチャネルを選択可能であり、この場合にいずれを受信チャネルとするかの選択処理も含まれる。この場合、例えば、LSB信号を使用するものを優先的に使用する、あるいは、チャネル番号が少ない(周波数が低い)方から順に選択する、送信チャネルから遠くなるように受信チャネルが選択されるなど、予め選択する記述を設定しておけばよい。
一方、S603の処理の結果、連続する3Ch分の空きチャネルが存在しなかった場合には、次に、連続する2Ch分の空きチャネルが存在するか否か調べられ(S605)、連続して2Ch分の空きチャネルが存在した場合には(S605のY)、通信モードをモード2に設定し(S606)、発信器3に対して制御信号Sを出力し、データ通信が開始される(S612)。
本実施形態においては、このモード2が上記モード1の次に通信速度の速い通信モードである。
このモード2を模式的に示したのが図7であり、図7(a)においては、送信チャネルをCh:nとした場合に、n以外のその他のチャネルCh:n−3、n―2、n―1、n+1、n+2、n+3のうちの連続する2つのチャネルを受信チャネルに選択する場合を示している。すなわち、モード2は、2つの連続するチャネルを受信チャネルとして選択しモード3の次に早い高速通信を可能とする通信モードである。
例えば、キャリアセンスを行った結果、Ch:nに隣接するCh:n―1、n―2の連続する2つのチャネルが空いていた場合には、LSB信号を使用したSSB通信を行えばよい。一方、Ch:nに隣接するCh:n+1、n+2の連続する2つのチャネルが空いていた場合には、USB信号を使用したSSB通信を行えばよい。図7(a)では、Ch:n―1、n―2の2つのチャネルを使用した場合を図示している。なお、この2つのチャネルは、送信チャネルに必ずしも隣接している必要はない。例えば、図7(b)に示すように、Ch:n―1が他のリーダライタの送信チャネルに使用されており、Ch:n―2、n―3の連続する2つのチャネルが空いていた場合には、この2つのチャネルを使用してSSB通信が可能である。
なお、S606の処理においても上記S604の処理と同様、2つの連続するチャネルがどのチャネルであるかを調べどのチャネルを受信チャネルとするかを選択する処理と、発信器3に対して所定の通信速度を選択するように指示を与える制御信号Sを出力する処理とを含むものである。詳細は上記S604の処理と同様であるので省略する。
一方、S605の処理の結果、連続する2Ch分の空きチャネルが存在しなかった場合には(S605のN)、次に、1Ch分の空きチャネルが存在するか否か調べられ(S607)、1Ch分の空きチャネルが存在した場合には(S607のY)、通信モードをモード3に設定し(S608)、発信器3に対して制御信号Sを出力し、データ通信が開始される(S612)。
本実施形態においては、このモード3が通信速度の遅い通信モードであるが、空きチャネルは1つでよい。
このモード3を模式的に示したのが図8であり、図8(a)においては、送信チャネルをCh:nとした場合に、n以外のその他のチャネルCh:n−3、n―2、n―1、n+1、n+2、n+3のうちの1つチャネルを受信チャネルに選択する場合を示している。すなわち、モード3は、1つのチャネルを受信チャネルとして選択し通信をする通信モードである。
例えば、キャリアセンスを行った結果、Ch:nに隣接するCh:n―1のチャネルが空いていた場合には、LSB信号を使用したSSB通信を行えばよい。一方、Ch:nに隣接するCh:n+1のチャネルが空いていた場合には、USB信号を使用したSSB通信を行えばよい。図8(a)では、Ch:n―1のチャネルを使用した場合を図示している。なお、この1つのチャネルは、送信チャネルに必ずしも隣接している必要はない。例えば、図8(b)に示すように、Ch:n―1が他のリーダライタの送信チャネルに使用されており、Ch:n―2が空いていた場合には、n―2のチャネルを使用してSSB通信が可能である。また、n―1及びn―2が使用されていた場合には、n―3のチャネルを使用してSSB通信が可能である。
なお、S608の処理においても上記S604の処理と同様、1つのチャネルがどのチャネルであるかを調べどのチャネルを受信チャネルとするかを選択する処理と、発信器3に対して所定の通信速度を選択するように指示を与える制御信号Sを出力する処理とを含むものである。詳細は上記S604の処理と同様であるので省略する。
なお、ここで挙げる通信モードは、一例に過ぎずその他種々の通信モードを設定することも可能である。その一例として、図9に示すような通信モードの変形例もある。この通信モードは、受信チャネルを3Ch分使用しているが、機器内部で信号処理を行うことにより、受信チャネルを1チャネル分とする通信モードである。この通信モードはモード1と同等の通信速度とすることが可能である。しかしながら、交信距離がモード1に比して低下する恐れはある。例えば、受信信号の中心周波数がずれている場合、必要な情報をカットしているため、交信距離低下の恐れがある。
上記S607の処理を行った結果、1Ch分の空きチャネルも存在しなかった場合、すなわち、送信チャネルn以外のすべてのチャネルに空きチャネルが存在しなかった場合には、次に、チャネル占有度合いチェック処理が行われる(S607)。このチャネル占有度合いチェック処理とは、一言で言えば、チャネルの使用程度を調べる処理である。
具体的には、キャリアセンスをした結果、受信電力強度としては空きチャネルとしては認定されなかったとしても、例えば、図4に示すように、測定された受信電力強度は一律ではない。例えば、図4を参照すると、受信電力強度Th1以上のチャネルは、Ch1、4、5、7、8の5つのチャネルであり、この全ての空きチャネルには該当しないが、受信電力強度を比べると、Ch7は受信電力強度が最も高く、Ch4、8は、空きチャネルの閾値である受信電力強度Th1に極めて近い。
よって、キャリアセンスにより空きチャネルが存在しなかった場合でも、干渉波による受信電力強度が小さくなるように通信モードが選択されるようにすれば、電波干渉を防止、場合によっては最低限にすることが出来る。従来においては、空きチャネルが無ければ通信を待たなければならなかったが、このようにチャネル占有度合いをチェックすることにより通信を待つことなく、しかも電波干渉を防止、場合によっては最低限に抑えつつ、かつ高速通信も可能となる。
本発明においては、このチャネル占有度合いチェック処理として、図10に示すような手法を採用している。
図10(a)に示す表に、各通信モードに対するチャネル毎のタグ通信に影響を与える干渉波レベルの一例を記載する。例えば、干渉波のレベルが、ch:n−3:−80dBm以下、n−2:−80dBm以下、n−1:−80dBm以下であれば、高速モード1を選択しても、タグ通信に影響を与えるレベル以下の干渉波であるため、タグ通信ができる。
図10(b)に示す表に実際のチャネル毎の干渉波レベルの一例を記載する。併せて、「各モードに対するチャネル毎の干渉波レベル」と「チャネル毎の干渉波レベル一例」を図示する。この場合、例えば、モード3に対して、ch:n−3の干渉波は、問題なくタグ通信ができるレベルであるが、n−2とn−1はタグ通信に影響を与える干渉波のレベルである。同様に、モード1、2に対しても、影響を与える干渉波レベルである。よって、この場合、モード1、2、3は使用できないこととなる。
しかし、チャネルが使用されている場合でも、タグ通信が全く出来ない程度にチャネルが使用されている場合と、タグ通信の成功率が若干、低下する程度にチャネルが使用されている場合がある。
そこで、下記を実施することにより、若干のタグ通信成功率の低下であれば、あるモードを選択して、タグと通信を行うことができる。この手法として、実際の干渉波のレベルと影響を与える干渉波レベルの差分を算出し、その合計値が、ある値以上であればタグ通信を行えば良い。例えば、モード3の場合、図10(c)に示す干渉波の受信電力強度と各チャネルn−3、n−2、n−1毎の干渉波レベルとの差分A、差分B、差分Cを加算する。同様に、モード1、2に対しても差分を算出し、合計値を算出する。そして、その合計値から、最も、タグ通信に影響を与えないモードを選択すれば良い。上記の値は、過去の経験に基づき使用者において任意に設定すればよいし、また、上記合計値を算出した結果、一番数値の高いあるいは低い通信モードを選択するようにしてもよい。
例えば、この場合、各モードに対する各チャネルの干渉波レベルから実際のチャネル毎の干渉波レベルの差を取って合計値を算出すると、それぞれの合計値は、モード1が−120dBm、モード2が−60dBm、モード3が−30dBmとなり、モード3の合計値が一番数値が高くなる。よって、この場合には、モード3を選択すればよりタグ通信に影響を与えることを回避できる。なお、差をとる手法を逆にした場合、すなわち、実際のチャネル毎の干渉波レベルから各モードに対する各チャネルの干渉波レベルの差を取って合計値を算出した場合には、合計値が低いモードを選択するとタグ通信に影響を与えることを回避できることとなる。なお、ここでは分かりやすく表記するためにdBm単位の電力値から差分などを算出しているが、電力dBm値を電力真値に変換してから、差分を計算してもよい。
図10(d)、(e)には、その他の例が記載されている。すなわち、各モードに対するチャネル毎の干渉波レベルは図10(a)であるが、実際のチャネル毎の干渉波レベルが図10(d)に示す場合のチャネル占有度合いを示している。この場合にも上記と同様にして差分の合計値を計算すると、モード1が−60dBm、モード2が−30dBm、モード3が+30dBmとなり、合計値が一番高いのはモード3となる。よって、この場合には、モード3を選択すればよりタグ通信に影響を与えることを回避できる。なお、ここでは分かりやすく表記するためにdBm単位の電力値から差分などを算出しているが、電力dBm値を電力真値に変換してから、差分を計算してもよい。
上記S609、S610の処理後、該当する通信モードが選ばれ、通信が開始されることとなる(S612)。しかしながらこの場合には、空きチャネルではないチャネルを受信チャネルとして通信を行っているので、厳密に言えば、空きチャネルを使用して通信を行っている場合に比して電波干渉が生ずる可能性は高く、通信の品質も劣ることとなる。そこで、本実施形態においては、リーダライタ1と接続された外部制御装置(図示しない)に警告メッセージを表示するための指示信号を送信し、これを受信した外部制御装置は、警告メッセージを表示する(S611)。なお、この警告は、メッセージを表示するという形式だけではなく、例えば、警告灯、警告音などにより警告を行うように構成してもよい。
制御部2における通信モード選択処理は、上記実施形態の他、以下のような変形例も適用できる。
<変形例1>
まずは、従前において蓄積しておいた空きチャネルに関する情報を使用することによりキャリアセンスを行うことなく通信モードを選択する処理である。すなわち、上記実施形態においては、データ通信に先立ちキャリアセンスを実行していたが、変形例1においては、キャリアセンスを行わずに、チャネルの空き状態に関する情報を参照し、空き状態が多いチャネルによりデータ通信を行うよう通信モードを設定する。
本変形例1においては、従前において、データ通信を行う前に、チャネル単位の受信電力強度を測定することによりそれぞれのチャネルの空き状態を検索するキャリアセンスを行って得られたチャネルの空き状態に関する情報が予め蓄積された空きチャネル情報記憶部(図示しない)を有している。
例えば、リーダライタが定位置に設定され、毎日同じような環境下において使用されるリーダライタにおいては、チャネルが空く状況も比較的定型化されてくる。このような場合には、毎回、キャリアセンスを行うことは必要ないであろうし、また、キャリアセンスを省略することによりデータ通信の開始も早く行えるので、使用者においては使い勝手もよくなる。
本変形例1においては、キャリアセンスを行う代わりに、予め蓄積しておいたチャネルの空き状態に関する情報を使用するだけで、上記実施形態における以降の処理(S603〜S612)は同様である。
<変形例2>
変形例2は、制御部2が、キャリアセンスにより空きチャネルが複数検索された場合において、メモリ26(空きチャネル情報蓄積部)から各チャネルのチャネル空き確率を取得するとともに、キャリアセンスにより検索された空きチャネルである直前空きチャネルとチャネル空き確率とを照合し、直前空きチャネルの中でチャネル空き確率が一番高いチャネルを選択してデータ通信を行うよう通信モードを設定するように構成している。このように構成することにより、更に効率よく、通信モードの選択が可能となる。
すなわち、例えば、キャリアセンスは、通信の前に実施するが、通信中に電波環境が変化することは想定される。つまり、キャリアセンスをした時は、n−3、n−2、n−1、n+1、n+2、n+3の6チャネルが空いていたとする。しかし、RFIDタグと通信を行う時間は、一般的には数秒となっている。その数秒の間に、チャネル状況が変化することは十分に想定される。そのため、過去の履歴情報と最新の情報を組み合わせて判断することにより、効率の良い通信モード選択が可能となる。つまり、最新情報ではn−3、n−2、n−1、n+1、n+2、n+3のチャネルが空いていたとする。モード1のn−3、n−2、n−1を使用することも、モード1のn+1、n+2、n+3を使用することも可能であるが、過去の履歴情報では、n+2チャネルの空き具合が低い場合、モード1のn+1、n+2、n+3ではなく、n−3、n−2、n−1を使用すれば良い。
また、過去の情報の別の活用方法としては、上記実施形態では、チャンネル占有度合いチェックとして、モード毎に影響を受けるレベルと実際の干渉波のレベルの差分を計算していたが、本変形例2とすることにより過去の情報を活用することも可能である。つまり、全てのチャネルが使用されていた場合、最新の情報と過去の情報から、最も通信確率の高いモードを選択することも可能である。例えば、干渉波レベルが、最新情報では、−40dBm、ひとつ前の過去の情報が−60dBmであった場合、最新情報の−40dBmから、差分を計算するのではなく、−40dBmと−60dBmの平均を干渉波レベルとして、その干渉波レベルから、モード毎に影響を受けるレベルと差分を計算しても良い。なお、通信が終了して新たな通信を行う前にはS601〜S612の処理を実行する。
なお、上述した実施形態では、本発明の通信装置を高出力型UHF帯のリーダライタに適用した例を挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、キャリアセンスによる混信防止対策が必要なシステムに使用されるものであれば、低出力型UHF帯のリーダライタやその他の周波数帯域の通信機器にも同様に適用できる。
本発明の無線通信装置であるリーダライタの構成を示す図。 リーダライタにおける制御部の構成を示す図。 パッシブ型RFIDの通信方式と各通信期間のスペクトル状態を示す図。 受信電力強度分布データと空きチャネルの関係を示す図。 制御部でのチャネル選択処理の一例を示すフローチャート図。 通信モードがモード1の場合を示す模式図。 通信モードがモード2の場合を示す模式図。 通信モードがモード3の場合を示す模式図。 通信モードの変形例を示す模式図。 チャネル占有度合いチェック処理を説明するための説明図。 UHF帯のチャネル配置例を示す図。 変調方式を説明するための図であり、(a)はFM0方式、(b)はMS方式をそれぞれ説明するための説明図。 従来における送信待ち時間の発生状況を説明するための説明図。
符号の説明
1 リーダライタ(通信装置)
2 制御部
21 送信データ生成部
22 符号化部
23 復号化部
24 受信データ処理部
25 FFT処理部
26 チャネル選択処理部
27 メモリ
3 発信器
4 送信部
41 ディジタルアナログ変換器
42 変調器
43 高周波増幅器
5 受信部
51 帯域制限フィルタ
52 ローノイズアンプ
53 復調器
54 増幅器
55 アナログディジタル変換器
6 サーキュレータ
7 アンテナ
8 低域通過フィルタ
送信信号
受信信号
制御信号
ベースバンド信号
搬送波

Claims (21)

  1. 複数個に区分された周波数帯域上のチャネルを1個または複数個利用してデータキャリアとの間で無線によるデータ通信を行なう通信装置であって、
    通信装置から第1のチャネルを送信チャネルとして使用して送信信号を送信する送信部と、
    前記第1のチャネルとは異なるチャネルである1あるいは複数の連続する第2のチャネルを受信チャネルとして使用するとともに、単側波帯を使用してデータキャリアからの受信信号を受信する受信部と、
    前記受信チャネルの使用領域を特定する複数の通信モードが記憶された記憶部と、
    前記記憶部に記憶された通信モードを動的に設定して前記データキャリアとの間のデータ通信を制御する制御部と、を有し、
    制御部は、前記周波数帯域上の空きチャネル情報に基づいて、連続する空きチャネルの存在を前記送信チャネルとは独立して探し、存在が確認できた連続空きチャネル数に対応する前記通信モードを設定することを特徴とする通信装置。
  2. 前記制御部は、前記受信チャネルのチャネル数が降順に選択されるよう前記通信モードを動的に設定することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記データ通信を行う前に、チャネル単位の受信電力強度を測定することによりそれぞれのチャネルの空き状態を検索するキャリアセンスを実行するキャリアセンス手段を有し、
    前記制御部は、前記キャリアセンス手段による検索の結果、空きチャネルがあった場合には、この空きチャネルにより前記データ通信を行うように前記通信モードを設定することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記データ通信を行う前に、チャネル単位の受信電力強度を測定することによりそれぞれのチャネルの空き状態を検索するキャリアセンスを実行するキャリアセンス手段を有し、
    前記制御部は、前記キャリアセンス手段による検索の結果、空きチャネルがなかった場合には、受信電力強度に応じて適した前記通信モードを設定することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  5. 前記データ通信を行う前に、チャネル単位の受信電力強度を測定することによりそれぞれのチャネルの空き状態を検索するキャリアセンスを実行するキャリアセンス手段と、
    前記キャリアセンスをするごとにチャネルの空き状態に関する情報を蓄積する空きチャネル情報蓄積部と、を有し、
    前記制御部は、前記空き状態に関する情報を参照し、空き状態が多いチャネルにより前記データ通信を行うよう前記通信モードを設定することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  6. 前記データ通信を行う前に、チャネル単位の受信電力強度を測定することによりそれぞれのチャネルの空き状態を検索するキャリアセンスを行って得られたチャネルの空き状態に関する情報が予め蓄積された空きチャネル情報記憶部を有し、
    前記制御部は、空き状態に関する情報を参照し、空き状態が多いチャネルによりデータ通信を行うよう前記通信モードを設定することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  7. 前記データ通信を行う前に、チャネル単位の受信電力強度を測定することによりそれぞれのチャネルの空き状態を検索するキャリアセンスを実行するキャリアセンス手段と、
    前記キャリアセンスをするごとに空きチャネルに関する情報を蓄積する空きチャネル情報蓄積部と、を有し、
    前記制御部は、前記キャリアセンスにより空きチャネルが複数検索された場合において、前記空きチャネル情報蓄積部から各チャネルのチャネル空き確率を取得するとともに、前記キャリアセンスにより検索された空きチャネルである直前空きチャネルとチャネル空き確率とを照合し、前記直前空きチャネルの中でチャネル空き確率が一番高いチャネルを選択して前記データ通信を行うよう前記通信モードを設定することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  8. 前記制御部は、前記空きチャネルがない場合に、実際の干渉波のレベルと影響を与える干渉波レベルとの差分を算出し、その合計値がある値以上であれば対応する通信モードを設定することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  9. 前記通信モードは、前記受信チャネルとして3チャネルを使用するが、実際に受信を行うのはその中の1チャネルである通信モードである請求項8に記載の通信装置。
  10. 前記制御部は、前記空きチャネルがない場合に、通信モードが設定されると同時に、あるいは通信モードが設定された後、またはデータ通信する際に警告を行うことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  11. 請求項1〜10いずれか1項に記載の通信装置と、該通信装置とデータ通信可能なデータキャリアとからなることを特徴とする通信システム。
  12. 請求項1〜9いずれか1項に記載の通信装置と、該通信装置と通信可能な外部制御装置と、該通信装置とデータ通信可能なデータキャリアと、を備え、
    前記通信装置は、前記空きチャネルがない場合に、通信モードが設定されると同時に、あるいは通信モードが設定された後、またはデータ通信する際に上記外部制御装置に警告信号を送信し、該外部制御装置は、該警告信号を受信するとユーザに警告を発することを特徴とする通信システム。
  13. 複数個に区分された周波数帯域上のチャネルを1個または複数個利用してデータキャリアとの間で無線によるデータ通信を行なう通信方法であって、
    第1のチャネルを送信チャネルとして使用して送信信号を送信する第1のステップと、
    第1のチャネルとは異なるチャネルである1あるいは複数の連続する第2のチャネルを受信チャネルとして使用するとともに、単側波帯を使用してデータキャリアからの受信信号を受信する第2のステップと、
    前記受信チャネルの使用領域を特定する通信モードを動的設定して前記データキャリアとの間のデータ通信を制御する第3のステップと、を有し、
    前記周波数帯域上の空きチャネル情報に基づいて、連続する空きチャネルの存在を前記送信チャネルとは独立して探し、存在が確認できた連続空きチャネル数に対応する前記通信モードを設定することにより前記データキャリアとデータ通信を行うことを特徴とする通信方法。
  14. 前記受信チャネルのチャネル数が降順に選択されるよう通信モードを動的に設定することを特徴とする請求項13に記載の通信方法。
  15. 前記データ通信を行う前に、チャネル単位の受信電力強度を測定することによりそれぞれのチャネルの空き状態を検索するキャリアセンスを実行する第4のステップを有し、
    前記検索の結果、空きチャネルがあった場合には、この空きチャネルにより前記データ通信を行うように前記通信モードを設定することを特徴とする請求項13に記載の通信方法。
  16. 前記データ通信を行う前に、チャネル単位の受信電力強度を測定することによりそれぞれのチャネルの空き状態を検索するキャリアセンスを実行する第4のステップを有し、
    前記検索の結果、空きチャネルがなかった場合には、受信電力強度に応じて適した前記通信モードを設定することを特徴とする請求項13に記載の通信方法。
  17. 前記データ通信を行う前に、チャネル単位の受信電力強度を測定することによりそれぞれのチャネルの空き状態を検索するキャリアセンスを実行する第4のステップと、
    前記キャリアセンスをするごとにチャネルの空き状態に関する情報を蓄積する第5のステップと、を有し、
    前記空き状態に関する情報を参照し、空き状態が多いチャネルにより前記データ通信を行うよう前記通信モードを設定することを特徴とする請求項13に記載の通信方法。
  18. 前記データ通信を行う前に、チャネル単位の受信電力強度を測定することによりそれぞれのチャネルの空き状態を検索するキャリアセンスを行うことにより予め蓄積されたチャネルの空き状態に関する情報から、空き状態が多いチャネルにより前記データ通信を行うよう通信モードを設定することを特徴とする請求項13に記載の通信方法。
  19. 前記データ通信を行う前に、チャネル単位の受信電力強度を測定することによりそれぞれのチャネルの空き状態を検索するキャリアセンスを実行する第4のステップと、
    前記キャリアセンスをするごとに空きチャネルに関する情報を蓄積する第5のステップと、を有し、
    前記キャリアセンスにより空きチャネルが複数検索された場合において、前記蓄積された空きチャネルに関する情報から各チャネルのチャネル空き確率を取得するとともに、キャリアセンスにより検索された空きチャネルである直前空きチャネルとチャネル空き確率とを照合し、前記直前空きチャネルの中でチャネル空き確率が一番高いチャネルを選択して前記データ通信を行うよう前記通信モードを設定することを特徴とする請求項13に記載の通信方法。
  20. 前記空きチャネルがない場合に、実際の干渉波のレベルと影響を与える干渉波レベルとの差分を算出し、その合計値がある値以上であれば対応する通信モードを設定することを特徴とする請求項13に記載の通信方法。
  21. 前記通信モードは、前記受信チャネルとして3チャネルを使用するが、実際に受信を行うのはその中の1チャネルである通信モードである請求項20に記載の通信方法。
JP2008196918A 2008-07-30 2008-07-30 通信装置、通信システム及び通信方法 Active JP5099445B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008196918A JP5099445B2 (ja) 2008-07-30 2008-07-30 通信装置、通信システム及び通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008196918A JP5099445B2 (ja) 2008-07-30 2008-07-30 通信装置、通信システム及び通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010035038A JP2010035038A (ja) 2010-02-12
JP5099445B2 true JP5099445B2 (ja) 2012-12-19

Family

ID=41738975

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008196918A Active JP5099445B2 (ja) 2008-07-30 2008-07-30 通信装置、通信システム及び通信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5099445B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012194696A (ja) * 2011-03-15 2012-10-11 Omron Corp Rfidリーダライタ、rfidシステムおよび通信方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3813940B2 (ja) * 2003-04-07 2006-08-23 埼玉日本電気株式会社 無線受信機、無線基地局装置、移動通信システム、および干渉検出方法
CN1998155A (zh) * 2004-08-24 2007-07-11 三菱电机株式会社 数据通信装置、数据通信方法和数据通信系统
JP4203832B2 (ja) * 2006-12-13 2009-01-07 オムロン株式会社 無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法
US7904032B2 (en) * 2006-12-20 2011-03-08 Ncr Corporation Methods and apparatus for single sideband modulation employing a frequency shift

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010035038A (ja) 2010-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4203832B2 (ja) 無線通信装置、無線通信システム及び無線通信方法
US9479229B2 (en) Backscattering type RFID communication system
US7304579B2 (en) RFID reader to select code modules
CN101796528B (zh) 回射有限标签
EP2124167A1 (en) Interrogating Device, RFID interrogator, and RFID interrogating method
US8265570B2 (en) RFID reader and RF transmission method thereof
JP2017200114A (ja) 交信装置、交信装置を備えるシステムおよびプログラム
KR20070034415A (ko) 모바일 rfⅰd 환경에서 리더와 태그 사이의 주파수 할당방법 및 그를 위한 rfⅰd 리더와 태그
US20070063818A1 (en) Automatic data collection device, method and article for avoiding interference
JP2006295287A (ja) キャリアセンス方法及び,これを適用したrfid用送受信装置
JP5099445B2 (ja) 通信装置、通信システム及び通信方法
KR101536696B1 (ko) Rfid 인터로게이터
CN101258686A (zh) 支持识别一个或多个未占用rf子带的“先听后说”测量的方法、设备和系统
JP2010021684A (ja) Rfidシステム、rfidリーダライタ、rfidタグおよびrfid通信方法
US8552841B2 (en) Communication method having selectable response signal strength levels
JP2017147681A (ja) 無線送信装置及び方法
KR100825362B1 (ko) Rfid 리더와 rfid 태그 간의 통신 방법
JP4518053B2 (ja) Rfタグリーダおよびrfタグシステム
JP2010225127A (ja) Rfidリーダライタシステム
JP4605076B2 (ja) Rfデバイスおよびrfデータ伝送方法
JP2009065276A (ja) 無線icタグ読み取り装置の制御装置
JP2016218814A (ja) 非接触通信装置
US20090109001A1 (en) Wireless IC tag, wireless IC tag system and operation method for wireless IC tag
JP6682995B2 (ja) 交信装置、交信装置を備えるシステムおよびプログラム
JP6825481B2 (ja) Rfid読取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120510

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120517

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120710

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120830

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120912

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151005

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5099445

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150