JP5098364B2 - 防塵ガラス及びそれを用いた電気光学装置 - Google Patents

防塵ガラス及びそれを用いた電気光学装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5098364B2
JP5098364B2 JP2007052342A JP2007052342A JP5098364B2 JP 5098364 B2 JP5098364 B2 JP 5098364B2 JP 2007052342 A JP2007052342 A JP 2007052342A JP 2007052342 A JP2007052342 A JP 2007052342A JP 5098364 B2 JP5098364 B2 JP 5098364B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dust
electrode
proof glass
glass
piezoelectric film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007052342A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008216523A (ja
Inventor
正之 大戸
章弘 清水
衆方 小林
誠 櫻井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2007052342A priority Critical patent/JP5098364B2/ja
Publication of JP2008216523A publication Critical patent/JP2008216523A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5098364B2 publication Critical patent/JP5098364B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Description

本発明は、防塵ガラス及びそれを用いた電気光学装置に関し、特に、液晶プロジェクタなどを構成する透過型液晶パネルに取り付けられる防塵ガラスに関する。
上記した防塵ガラスは、例えば、特許文献1に記載のように、液晶プロジェクタの内部に備えられた透過型液晶パネルに塵や埃などのゴミが付着することを防止するために、透過型液晶パネルの表面に取り付けられている。防塵ガラスは、例えば、石英ガラスで構成されている。上記した液晶プロジェクタを長時間使用すると、液晶プロジェクタの内部の温度が上昇することから、液晶プロジェクタには内部の温度上昇を抑えるために内部の熱を外部に放出するファンが設けられている。
特許第3799829号公報
しかしながら、ファンを回転させて空気を循環すると、液晶プロジェクタの周囲に存在する塵や埃(例えば、20μm以上)が液晶プロジェクタの内部に侵入する。そして、この塵や埃が、防塵ガラスの光学領域面に付着する。これにより、防塵ガラスを通して投写した画像の品質が低下する(例えば、画像に影が出る)という問題がある。
本発明は、画像の表示品質が低下することを抑えることができる防塵ガラス及びそれを用いた電気光学装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る透過型液晶パネルの光入射面に設けられる防塵ガラスは、 透明基板と、前記透明基板における光入射面に形成された第1電極と、前記透明基板における光入射面側を覆うように形成された透過性を有する圧電体膜と、前記圧電体膜を前記第1電極とによって挟むように形成された第2電極と、前記透明基板における光入射面側に形成された反射防止膜と、を有し、前記第1電極及び前記第2電極は透過性を有し、前記透明基板における光入射面側の全面を覆うように形成されていると共に、前記反射防止膜は前記第2電極を覆うように形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1電極と第2電極とに電圧を加えることにより、前記2つの電極に挟まれている圧電体膜に電圧を加えて振動(厚みすべり振動、輪郭振動、屈曲振動など)させることが可能となり、圧電体膜の振動を透明基板に伝えることができる。よって、防塵ガラスを透過型液晶パネルなどの表面に取り付けることにより、防塵ガラスの表面にゴミ(塵や埃)などが付着したとしても、振動によってゴミなどを振るい落とすことができる。その結果、例えば、液晶プロジェクタで画像を投写した際、画像品質が低下することを抑えることができる。また、反射防止膜によって、光の反射を抑えることが可能となり、防塵ガラスに入射する光量が低下することを抑えることができる。さらに、全面に形成された2つの電極が透過性を有するので、入射した光を透過させることが可能となると共に、圧電体膜の全体を振動させることができる。よって、この振動をガラス基板の全体に振動させることができ、その結果、防塵ガラスの表面に付着したゴミを振るい落とすことができる。
本発明に係る防塵ガラスでは、前記透明基板における光出射面の外周縁に遮光膜が形成されていることが好ましい。
この構成によれば、透明基板に遮光膜(例えば、反射膜と吸収膜の二層)が形成されているので、防塵ガラスに光が入射した際、反射膜によって光を効率よく用いることができると共に、吸収膜によって、例えば、透過型液晶パネルを構成する部材などからの反射光が散乱しないようにすることができる。よって、画像における周囲の境界部分をしっかり表示させることができる。
上記課題を解決するために、本発明に係る電気光学装置は、上記に記載の防塵ガラスと、前記防塵ガラスが設けられる透過型液晶パネルと、を有することを特徴とする。
この構成によれば、防塵ガラスが透過型液晶パネルの表面に取り付けられているので、防塵ガラスの表面にゴミ(塵や埃)などが付着したとしても、振動によってゴミなどを振るい落とすことができる。その結果、例えば、電気光学装置を液晶プロジェクタに用いた際、画像を投写したときの画像品質が低下することを抑えることができる。
以下、本発明を具体化した実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の防塵ガラスの構造を示す模式図である。(a)は、防塵ガラスの構造を示す模式断面図である。(b)は、防塵ガラスの構造を光の入射側から見た模式平面図である。以下、防塵ガラスの構造を、図1を参照しながら説明する。
図1に示すように、防塵ガラス11は、上記したように液晶プロジェクタを構成する透過型液晶パネル24(図2参照)に塵や埃などが付着することを防止するために、透過型液晶パネル24の露出面に取り付けられている。防塵ガラス11は、透明基板12と、第1電極としての第1透明電極13と、圧電体膜14と、第2電極としての第2透明電極15と、反射防止膜16(ARコート)とを有する。
透明基板12は、透過性を有する基板であり、例えば、石英ガラスや無アルカリガラスなどを用いることができる。以下、透明基板12を、石英ガラスからなる「ガラス基板12」として説明する。
第1透明電極13は、例えば、ITO(Indium-Tin-Oxide:インジウムスズ酸化物)であり、ガラス基板における光17が入射する入射面(光入射面)を覆うように形成されている。なお、光17は、図1における下方向から入射する。第1透明電極13の製造方法は、例えば、蒸着法やスパッタリング法等を用いることにより形成することができる。
圧電体膜14は、例えば、透過性を有する強誘電体膜であり、第1透明電極13を覆うように形成されている。透過性を有する強誘電体膜としては、例えば、酸化亜鉛(ZnO)、ニオブ酸カリウム(KNbO3)、窒化アルミニウム(AIN)等が挙げられる。圧電体膜14の形成方法は、例えば、蒸着法、スパッタ法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、液相プロセス法(ゾルーゲル法)などが用いられる。
第2透明電極15は、第1透明電極13と同様に、例えばITOであり、圧電体膜14を覆うように形成されている。第2透明電極15の製造方法は、例えば、上記した第1透明電極13と同様に形成することができる。
反射防止膜16は、例えば、第2透明電極15を覆うように形成されている。反射防止膜16としては、単層または多層の膜を用いることができる。反射防止膜16の材料としては、例えば、誘電体膜が挙げられる。反射防止膜16の製造方法は、例えば、蒸着法やスパッタリング法等を用いて、第2透明電極15上に誘電体膜を形成する。
図2は、電気光学装置の構造を模式的に示す斜視図である。以下、電気光学装置の構造を、図2を参照しながら説明する。
図2に示すように、電気光学装置21は、液晶装置22と、フレキシブルプリント配線基板23とを有する。液晶装置22は、光17の入射側に配置された防塵ガラス11(図1において説明した防塵ガラス11と同じ)と、透過型液晶パネル24と、光17の出射側に配置された防塵ガラス11aとを有する。なお、光17は、図2における紙面の下方向から入射する。また、透過型液晶パネル24における光17の出射側に配置されている防塵ガラス11aの説明は省略する。
透過型液晶パネル24は、例えば、光17の入射側に配置された透明基板25と、光の出射側に配置された対向基板26とを有する。詳述すると、透明基板25は、対向基板26よりも大きく形成されている。また、透明基板25の外周縁は、対向基板26の外周縁よりはみ出た状態で貼り合わされている。
フレキシブルプリント配線基板23は、上記した液晶装置22に接続されている。詳しくは、上記した透明基板25における対向基板26の外周縁よりはみ出した部分に、入力端子群や出力端子群などの配線パターンが形成されている。フレキシブルプリント配線基板23は、この配線パターンに接続されている。
以下、上記のような構成の電気光学装置21(防塵ガラス11)に電圧を加えて、防塵ガラス11を振動させる手順を、図1及び図2を参照しながら説明する。
予め、防塵ガラス11を構成する第1透明電極13及び第2透明電極15には、外部電源29が接続されている(図1参照)。まず、例えば、電気光学装置21が備えられた液晶プロジェクタを用いて画像を投写する。この際、投写された画像において、防塵ガラス11の表面にゴミ(塵や埃)が付着したことに起因する、画像品質の劣化が確認されたとする。
次に、外部電源29をON状態にして、第1透明電極13及び第2透明電極15に電圧を印加する。これにより、第1透明電極13及び第2透明電極15に挟まれた圧電体膜14に電圧が印加される。その結果、圧電体膜14は、圧電効果により振動する。
圧電体膜14が振動することにより、圧電体膜14が形成された防塵ガラス11全体が振動する。よって、防塵ガラス11の表面に付着したゴミを振るい落とすことが可能となり、投写した画像品質が劣化することを抑えることができる。なお、圧電体膜14の振動モードは、特に限定されず、厚みすべり振動、輪郭振動、屈曲振動などを広く利用でき、設計者の技術思想に基づいて適宜設定すればよい。
以上詳述したように、第1実施形態の防塵ガラス11によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)第1実施形態の防塵ガラス11によれば、防塵ガラス11を構成する第1透明電極13及び第2透明電極15に電圧を加えることにより、2つの透明電極13,15に挟まれている圧電体膜14に電圧を加えることが可能となり、圧電効果により生じた圧電体膜14の振動をガラス基板12に伝えることができる。よって、透過型液晶パネル24の表面に取り付けられた防塵ガラス11は、防塵ガラス11の表面にゴミ(塵や埃)などが付着しても、振動によってゴミなどを振るい落とすことができる。その結果、例えば、液晶プロジェクタで画像を投写した際、画像品質が低下することを抑えることができる。
(第2実施形態)
図3は、第2実施形態の防塵ガラスの構造を示す模式図である。(a)は、防塵ガラスの構造を示す模式断面図である。(b)は、防塵ガラスの構造を光の入射側から見た模式平面図である。以下、防塵ガラスの構造を、図3を参照しながら説明する。なお、第2実施形態の防塵ガラス31は、上記した第1実施形態の第2透明電極15に代えて、圧電体膜14の一部の領域に電圧を印加することが可能な第2電極32を用いている部分が異なっている。以下、第1実施形態と同じ構成部材には同一符号を付し、ここではそれらの説明を省略または簡略化する。
図3に示すように、第2実施形態の防塵ガラス31は、ガラス基板12と、第1透明電極13と、圧電体膜14と、第2電極32と、反射防止膜16とを有する。
なお、ガラス基板12から第1透明電極13を介して圧電体膜14までは、第1実施形態と同様の構成となっている。
第2電極32は、圧電体膜14の一端側に形成されている。また、第2電極32は、金属からなる電極であればよく、例えば、アルミニウムが挙げられる。第2電極32の製造方法は、例えば、蒸着法やスパッタリング法等を用いて、圧電体膜14上にアルミ膜を形成する。次に、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、不用な部分のアルミ膜を除去する。これにより、圧電体膜14上に、図3に示すような第2電極32が形成される。なお、第2電極32の形成範囲が少ないことから、例えば、インクジェット塗布法によって、一部分のみに形成するようにしてもよい。
また、反射防止膜16は、圧電体膜14上及び第2電極32上を覆うように形成されている。反射防止膜16の構成については、上記した第1実施形態と同様である。
次に、第2実施形態の防塵ガラス31に、電圧を加えて振動させる手順を、図3を参照しながら説明する。なお、防塵ガラス31を構成する第1透明電極13及び第2電極32には、外部電源29が接続されている。以下、第1透明電極13及び第2電極32に電圧を印加した状態から説明する。
第1透明電極13及び第2電極32に電圧を印加することにより、第1透明電極13及び第2電極32に挟まれた圧電体膜14に電圧が印加される。その結果、圧電体膜14は、圧電効果により振動する。
圧電体膜14が振動することにより、圧電体膜14の振動をガラス基板12に伝えることができる。よって、透過型液晶パネル24の表面に取り付けられた防塵ガラス11は、防塵ガラス11の表面にゴミ(塵や埃)などが付着しても、振動によってゴミなどを振るい落とすことが可能となる。その結果、例えば、液晶プロジェクタで画像を投写した際、画像品質が低下することを抑えることができる。なお、圧電体膜14の振動モードは、前述の通りである。
また、第2電極32が圧電体膜14の形成範囲に対して一部分しか形成されていないため、圧電体膜14の一部分しか振動させることができず、振動する部分から離れた部分の振動の効果が弱いと考えられる。しかしながら、一部分の振動がガラス基板12の全体に伝わればよくゴミなどを振るい落とすことが可能となる。
以上詳述したように、第2実施形態の防塵ガラス31によれば、上記した第1実施形態の(1)の効果に加えて、以下に示す効果が得られる。
(2)第2実施形態の防塵ガラス31によれば、第2電極32の形成範囲が少ないので、ITOのような透明電極を用いることに限定されることなく電極を形成することができる。また、第2電極32の形成範囲が少ないので、例えば、インクジェット塗布法を用いることが可能となり、用いる材料を抑えることができる。
(第3実施形態)
図4は、第3実施形態の防塵ガラス41の構造を示す模式図である。(a)は、防塵ガラスの構造を示す模式断面図である。(b)は、防塵ガラスの構造を光の入射側から見た模式平面図である。以下、防塵ガラスの構造を、図4を参照しながら説明する。なお、第3実施形態の防塵ガラス41は、上記した第1実施形態の第1透明電極13及び第2透明電極15によって圧電体膜14を振動させることに代えて、弾性表面波(SAW)を励起させることにより圧電体膜14を振動させている点で異なっている。以下、第1実施形態と同じ構成部材には同一符号を付し、ここではそれらの説明を省略または簡略化する。
図4に示すように、第3実施形態の防塵ガラス41は、ガラス基板12と、圧電体膜14と、弾性表面波素子42と、反射防止膜16とを有する。なお、ガラス基板12は、第1実施形態と同様の構成となっている。
圧電体膜14は、第1実施形態と同様、例えば、酸化亜鉛(ZnO)であり、ガラス基板12上(入射面)の全面に形成されている。
弾性表面波素子42(SAW素子)は、例えば、圧電体膜14と、圧電体膜14における光17の入射面の一端側に形成された弾性表面波共振子としての櫛形電極43(Interdigital Transducer:IDT)とを有して構成されている。詳述すると、櫛形電極43は、互いに間挿し合う複数本の電極指を有して構成されている。また、櫛形電極43は、例えば、上記した複数本の電極指が対(櫛形電極43a、櫛形電極43b)になって構成されている。尚、弾性表面波素子42の形態において、櫛形電極43の対数や電極子の幅、櫛型電極の数、反射器電極の有無、電極の配列などの設計パラメータは、設計者の技術思想に基づいて適宜設定すればよい。
そして、一対の櫛形電極43a,43bには、外部電源29が接続されている。圧電体膜14は、外部電源29からの電気信号を一対の櫛形電極43a,43bに印加することにより、圧電体膜14上に弾性波が励起される。櫛形電極43の製造方法は、まず、導電性膜として例えばアルミ膜を、スパッタ法を用いて圧電体膜14上に形成する。次に、フォトリソグラフィ法及びエッチング法を用いて、アルミ膜を櫛形電極43の形状にパターンニングすることにより、櫛形電極43が完成する。
反射防止膜16は、例えば、圧電体膜14上における櫛形電極43が形成されている領域を除いて形成されている。反射防止膜16の製造方法は、例えば、蒸着法やスパッタリング法等を用いて、圧電体膜14を覆うように誘電体膜を形成する。次に、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、不用な部分の誘電体膜を除去する。これにより、圧電体膜14における入射面に、図4に示すような反射防止膜16が形成される。
次に、第3実施形態の防塵ガラス41に、電圧を加えて振動させる手順を、図4を参照しながら説明する。なお、防塵ガラス41を構成する一対の櫛形電極43a,43bには、外部電源29が接続されている。以下、弾性表面波素子42(櫛形電極43)に電圧を印加した状態から説明する。
櫛形電極43に電圧を印加することにより、櫛形電極43が形成された圧電体膜14の表面に弾性表面波(SAW)を励起させる。そして、弾性表面波は、圧電体膜14上を櫛形電極43の電極指と直交する方向(図4における左右方向)に等しく伝搬する。
弾性表面波によって圧電体膜14を振動させることにより、圧電体膜14が形成されたガラス基板12を有する防塵ガラス41が振動する。よって、防塵ガラス41の表面に付着したゴミを振るい落とすことが可能となり、投写した画像品質が劣化することを抑えることができる。
以上詳述したように、第3実施形態の防塵ガラス41によれば、以下に示す効果が得られる。
(3)第3実施形態の防塵ガラス41によれば、弾性表面波素子42(櫛形電極43)に電圧を加えることにより、弾性表面波を励起させることが可能となり、弾性表面波を櫛形電極43が形成された圧電体膜14の表面に伝搬させることができる。これにより、圧電体膜14を振動させることが可能となり、圧電効果により生じた圧電体膜14の振動をガラス基板12に伝えることができる。そして、透過型液晶パネル24の表面に取り付けられた防塵ガラス11は、防塵ガラス11の表面にゴミ(塵や埃)などが付着しても、振動によってゴミなどを振るい落とすことが可能となる。その結果、例えば、液晶プロジェクタで画像を投写した際、画像品質が低下することを抑えることができる。
なお、実施形態は上記に限定されず、以下のような形態で実施することもできる。
(変形例1)
上記した第1実施形態及び第2実施形態の防塵ガラス11,31の形態に限定されず、防塵ガラス11,31を振動させるための圧電体膜14に電圧が加えられればよく、例えば、以下のような防塵ガラス51の形態で構成するようにしてもよい。図5に示す防塵ガラス51は、圧電体膜14に電圧を印加させるための電極が、圧電体膜14の一端部のみで挟んでいる部分が異なっている。図5(a)は、防塵ガラス51の構造を示す模式断面図である。図5(b)は、防塵ガラス51の構造を光の入射側から見た模式平面図である。
図5に示す防塵ガラス51は、ガラス基板12上における一端側に、例えば、金(Au)からなる第1電極52が形成されている。そして、ガラス基板12及び第1電極52を覆うように、圧電体膜14が形成されている。更に、圧電体膜14上(入射面側)における第1電極52が形成された領域に相当する部分に、例えば、金(Au)からなる第2電極53が形成されている。この構成によれば、2つの電極52,53が圧電体膜14における一端部しか形成されていないため、圧電体膜14の一部分しか振動させることができず、振動部分から離れた部分の振動の効果が弱いと考えられる。しかしながら、一部分の振動がガラス基板12の全体に伝わればよく、ゴミなどを振るい落とすことが可能となる。更に、2つの電極52,53の形成範囲が少ないので、ITOのような透明電極を用いることに限定されることなく電極を形成することができる。加えて、2つの電極52,53の形成範囲が少ないので、例えば、インクジェット塗布法を用いることが可能となり、用いる材料を抑えることができる。また、第1電極52及び第2電極53の材料は、金に限定されず、ITOやアルミ等の金属材料であってもよい。
(変形例2)
上記した第1実施形態の防塵ガラス11に限定されず、例えば、以下のような形態の防塵ガラス61で構成されていてもよい。図6に示す防塵ガラス61は、ガラス基板12における光17の出射面(光出射面)側に、例えば、投写した画像の周縁部(境界部分)をはっきり表示させるための遮光膜62(見切り)を設けている部分が、上記した第1実施形態と異なっている。遮光膜62は、上記したように、ガラス基板12において、透過型液晶パネル24の画像の表示領域の周辺に対向する位置に形成されており、光17を反射させて光17の再利用を行うための反射膜63と、乱反射を抑えるために光17を吸収する吸収膜64とを備えている。反射膜63の材料としては、例えば、クロム(Cr)、アルミ(Al)、銀(Ag)等が挙げられる。吸収膜64の材料としては、例えば、酸化クロム(CrO)や樹脂などが挙げられる。また、上記した第2実施形態、第3実施形態、変形例1の防塵ガラス31,41,51に、上記した遮光膜62が設けられていてもよい。
(変形例3)
上記した第3実施形態のように、反射防止膜16をガラス基板12における光17の入射面のみに形成していることに限定されず、例えば、ガラス基板12における光17の出射面側のみ、又は、ガラス基板12における光17の入射面側と出射面側の両面に形成するようにしてもよい。また、第3実施形態に限定されず、第1実施形態、第2実施形態、変形例1、変形例2の防塵ガラス11,31,41,51に、上記した複数の形態の反射防止膜16を形成するようにしてもよい。
(変形例4)
上記した第2実施形態の防塵ガラス31において、第2電極32がアルミニウムであることに限定されず、例えば、ITOやそれ以外の金属材料であってもよい。
(変形例5)
上記した第1実施形態のように、光17の入射面側のみに圧電体膜14を形成することに限定されず、光17の出射面(光出射面)側にも圧電体膜14(第1透明電極13及び第2透明電極15を含む)を形成するようにしてもよい。また、第2実施形態及び第3実施形態においても、光17の入射面側のみでなく、光17の出射面側に圧電体膜14を形成するようにしてもよい。
第1実施形態に係る防塵ガラスの構造を示す模式図であり、(a)は模式断面図、(b)は模式平面図。 第1実施形態に係る電気光学装置の構造を模式的に示す斜視図。 第2実施形態に係る防塵ガラスの構造を示す模式図であり、(a)は模式断面図、(b)は模式平面図。 第3実施形態に係る防塵ガラスの構造を示す模式図であり、(a)は模式断面図、(b)は模式平面図。 防塵ガラスの変形例を示す模式図であり、(a)は模式断面図、(b)は模式平面図。 防塵ガラスの変形例を示す模式図であり、(a)は模式平面図、(b)は模式断面図。
符号の説明
11,31,41,51,61…防塵ガラス、12…透明基板としてのガラス基板、13…第1電極としての第1透明電極、14…圧電体膜、15…第2電極としての第2透明電極、16…反射防止膜、17…光、21…電気光学装置、22…液晶装置、23…フレキシブルプリント配線基板、24…透過型液晶パネル、25…透明基板、26…対向基板、29…外部電源、32…第2電極、42…弾性表面波素子、43,43a,43b…弾性表面波共振子としての櫛形電極、52…第1電極、53…第2電極、62…遮光膜、63…反射膜、64…吸収膜。

Claims (3)

  1. 透過型液晶パネルの光入射面に設けられる防塵ガラスであって、
    透明基板と、
    前記透明基板における光入射面に形成された第1電極と、
    前記透明基板における光入射面側を覆うように形成された透過性を有する圧電体膜と、
    前記圧電体膜を前記第1電極とによって挟むように形成された第2電極と、
    前記透明基板における光入射面側に形成された反射防止膜と、
    を有し、
    前記第1電極及び前記第2電極は透過性を有し、前記透明基板における光入射面側の全面を覆うように形成されていると共に、前記反射防止膜は前記第2電極を覆うように形成されていることを特徴とする防塵ガラス。
  2. 請求項1に記載の防塵ガラスであって、
    前記透明基板における光出射面の外周縁に遮光膜が形成されていることを特徴とする防塵ガラス。
  3. 請求項1か請求項2のいずれか一項に記載の防塵ガラスと、
    前記防塵ガラスが設けられる透過型液晶パネルと、
    を有することを特徴とする電気光学装置。
JP2007052342A 2007-03-02 2007-03-02 防塵ガラス及びそれを用いた電気光学装置 Active JP5098364B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007052342A JP5098364B2 (ja) 2007-03-02 2007-03-02 防塵ガラス及びそれを用いた電気光学装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007052342A JP5098364B2 (ja) 2007-03-02 2007-03-02 防塵ガラス及びそれを用いた電気光学装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008216523A JP2008216523A (ja) 2008-09-18
JP5098364B2 true JP5098364B2 (ja) 2012-12-12

Family

ID=39836655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007052342A Active JP5098364B2 (ja) 2007-03-02 2007-03-02 防塵ガラス及びそれを用いた電気光学装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5098364B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10520723B2 (en) 2017-05-12 2019-12-31 International Business Machines Corporation Ultra-sonic self-cleaning system

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5109412B2 (ja) * 2007-03-02 2012-12-26 セイコーエプソン株式会社 防塵基板及びそれを用いた電気光学装置
WO2012107388A1 (de) * 2011-02-07 2012-08-16 Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt e.V. Transparente akustisch wirksame vorrichtung
WO2021149843A1 (ko) * 2020-01-21 2021-07-29 엘지전자 주식회사 롤-슬라이드 이동 단말기

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3799829B2 (ja) * 1997-09-11 2006-07-19 セイコーエプソン株式会社 電気光学装置およびその製造方法並びに投射型表示装置
JP2006095387A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Seiko Epson Corp ゴミ除去装置、電気光学装置用ゴミ除去装置及びゴミ除去方法、電気光学装置並びに電子機器
JP2006098544A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Seiko Epson Corp ゴミ除去装置、電気光学装置用ゴミ除去装置及びゴミ除去方法、電気光学装置並びに電子機器
JP2006098543A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Seiko Epson Corp ゴミ除去装置、電気光学装置用ゴミ除去装置及びゴミ除去方法、電気光学装置並びに電子機器
JP2006098545A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Seiko Epson Corp ゴミ除去装置、電気光学装置用ゴミ除去装置及びその駆動方法、電気光学装置並びに電子機器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10520723B2 (en) 2017-05-12 2019-12-31 International Business Machines Corporation Ultra-sonic self-cleaning system
US10527843B2 (en) 2017-05-12 2020-01-07 International Business Machines Corporation Ultra-sonic self-cleaning system
US11073687B2 (en) 2017-05-12 2021-07-27 International Business Machines Corporation Ultra-sonic self-cleaning system

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008216523A (ja) 2008-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4989461B2 (ja) 弾性波タッチスクリーン
US7119800B2 (en) Acoustic touch sensor with low-profile diffractive grating transducer assembly
EP1892610B1 (en) Touch screen panel, method of manufacturing the same, and display having the same
JP5659585B2 (ja) 振動片、振動子、発振器及び電子機器
JP5098364B2 (ja) 防塵ガラス及びそれを用いた電気光学装置
JP2004348686A (ja) タッチパネル及び表示装置
JP5848504B2 (ja) 光偏向器
JP2007065798A (ja) タッチパネル装置
JP5109412B2 (ja) 防塵基板及びそれを用いた電気光学装置
WO2017051874A1 (ja) 弾性波素子および弾性波装置
JP2004046121A (ja) 液晶表示装置及びその製造方法、並びに電子機器
CN113744635A (zh) 柔性显示装置及其制造方法、电子设备
JP2007065800A (ja) タッチパネル装置
KR100897742B1 (ko) 터치 패널 일체형 화상 표시 장치 및 이의 제조방법
JP4983327B2 (ja) 透明基板およびそれを用いた電気光学装置
JP2007093806A (ja) 回折素子
JP2002342028A (ja) タッチセンシング機能付き表示装置の構造
JP2007264690A (ja) 液晶装置、タッチパネル及び電子機器
KR100936906B1 (ko) 액정표시장치
JP2006121228A (ja) 弾性表面波素子、弾性表面波素子の製造方法、電子デバイスおよび電子機器
WO2023000959A1 (zh) 显示装置
JPH08184863A (ja) 光偏向走査装置
JP2007065799A (ja) タッチパネル装置
JP2007110345A (ja) 弾性表面波装置及び弾性表面波装置の製造方法
JPH0459455A (ja) 車両用ミラー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110712

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20110729

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20110729

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110819

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120828

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120910

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151005

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5098364

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350