JP5095322B2 - 画像形成装置及び同装置の制御方法 - Google Patents
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Description
具体的には、コントローラの立ち上げ時間より、定着部が所定温度に達する時間(立ち上げ時間)が短い場合は、コントローラが立ち上げ時に行うべき通常処理のうちその一部を省略して画像処理装置が早期にスタンバイ状態に又は動作状態に移行できるようにすることである。
請求項2の発明は、請求項1に記載された画像形成装置において、前記記憶手段は、定着部の温度に対して定着部の温度が所定値に達するまでの予測時間と、当該予測時間内に実行すべき処理内容を保存していることを特徴とする。
請求項3の発明は、画像形成部と、画像形成部が実行する処理を制御するコントローラと、定着部と、定着部の温度を検知する温度検知手段と、を有する画像形成装置の制御方法であって、定着部の温度を検知する工程と、検知した定着部の温度から定着部の温度が所定値に達するまでの予測時間を取得する工程と、コントローラがその立ち上げ時に実行制御する所定の立ち上げ処理に加えて追加制御すべき処理内容を記憶する工程と、前記コントローラの立ち上げ処理時間と前記予測時間との差分に基づき記憶手段に記憶された処理内容を決定し、その実行のための制御を行う工程と、を有し、前記実行のための制御を行う工程では、定着部の温度が所定温度に達する時間がコントローラの立ち上げ時間よりも短いとき、両者の差分の時間に応じて前記所定の立ち上げ処理の一部を省略して処理を実行制御することを特徴とする。
図1は、本願発明の第1の実施形態に係る画像形成装置1の構成を概略的に示したブロック図である。
画像形成装置1は、定着部2と、本画像形成装置のエンジンである画像形成部3と、画像形成部3に設けられた定着温度検知部4と、操作部5と、画像形成装置1全体を制御するためのコントローラ6と、とから成なっている。また、コントローラ6の不揮発性記憶装置7には、コントローラ6の立ち上がり時に処理すべき所定の処理内容に加え、コントローラ6の立ち上がり時間よりも定着部2の立ち上がり時間が長いときに、その時間差を埋めるためにコントローラ6が制御すべき処理内容(追加制御すべき処理内容)を記録した記憶領域8が設けられている。
なお、各実施形態において、最適な処理内容は、例えば、不揮発性記憶装置7内の記録領域8内に記憶された処理内容量に基づく処理時間と予測時間とを比較してその差が最小となる処理量を決定する、或いは、予め予測処理時間と処理内容を記録した予測時間―処理内容テーブルを作成しておき、そのテーブルに従って、処理内容を決定する等、任意の方法で決定することができる。
上記処理は、まずコントローラ6の主電源をオンすると(S101)、コントローラ6は、定着温度検知部4から定着部2の温度が所定値になるまでの予測時間を取得する(S102)。コントローラ6は、取得した予測時間から、定着部2の温度が所定値になるまでの時間が所定の立ち上がり処理時間(自身の立ち上げのための処理時間、以下同じ)より長いと判断したときは(S103、NO)、その時間差に応じて追加する詳細自己診断(通常の立ち上げ時に実行する自己診断よりも詳細な自己診断、以下同じ)の処理内容を決定し(S104)、所定の処理に加え上記処理(詳細自己診断の一部又は全部)を実行する(S105)。
もし、それでも定着部2の温度が所定値に達していなければ(S108、NO)、その場合は所定値に達するまで待機し(S110)、定着部2の温度が所定値に達したら(S108、YES)、スタンバイ状態で動作指令を待つか、又は動作を行う(S109)。このようにして画像形成装置の立ち上がりをコントローラ6が所定の処理を行った場合よりも早めることができる。
なお、各実施形態において、前記時間差に応じて省略するダイアグの処理内容の決定は、例えば、ダイアグの処理内容量に基づく処理時間と予測時間差とを比較してその差が最小となる処理量となるダイアグを決定する、或いは、予め予測時間差とダイアグの処理内容を記録した予測時間―処理内容テーブルを作成しておき、そのテーブルに従って、削除すべきダイアグを決定する等、任意の方法で決定することができる。
省エネモードの状態で動作要求(省エネからの復帰要求)を受けると(S201)、上述のように、コントローラ6が定着部2の温度が所定値になるまでの予測時間を取得する(S202)。コントローラ6はその予測時間から、定着部2の温度が所定値になるまでの時間がコントローラの所定の立ち上げ処理時間より長いと判断したとき(S203、NO)、所定の立ち上げ処理時間との時間差に応じてその不揮発性記憶装置7に記憶した追加自己診断処理の内容(処理量)から追加すべき詳細自己診断処理を決定し(S204)、所定の処理に加え上記処理(詳細自己診断の一部又は全部)を実行する(S205)。
第1の実施形態では、上述のように、定着温度検知部4は定着部2の温度を検知したとき、その検知温度から定着部2の温度が所定値に達していないとき、所定値に達するまでの予測時間に変換してコントローラ6に送るが、この第2の実施形態では、定着温度検知部4は、検知した定着部2の温度をそのままコントローラ6に送り、コントローラ6は定着部2の温度が所定値に達するまでの予測時間を取得して、取得した予測時間に基づき実行すべき最適な処理内容を記憶領域8の情報から選択して作動制御する。即ち、コントローラ6は、例えば、不揮発性記憶装置7に記憶された定着部2の検知温度とそれが所定の温度に達するまでの予測時間とを記録した温度―時間テーブルにより、検知された定着温度から所定温度に達するまでの予測時間を読み出し、その予測時間にしたがって、同様に不揮発性記憶装置7から読み出した自己診断処理内容の実行を制御する。
本実施形態に係る画像形成装置1は、定着部2と、画像形成部3と画像形成部に設けられた定着温度検知部4と、操作部5と、画像形成装置1全体を制御するためのコントローラ6と、から成なっている。また、コントローラ6の不揮発性記憶装置7には、第1の実施形態で既に説明したと同様の処理内容を記録した記憶領域8が設けられており、同実施形態との違いは、定着温度検知部4がコントローラ6に送る情報が、第1の実施形態では定着温度に基づく予測時間であったところを、定着温度に代えた点のみであり、その他の構成は同じである。したがって、その説明は第1の実施形態におけるものを準用する。
上記処理は、まずコントローラ6の主電源をオンすると(S301)、コントローラ6は、定着温度検知部4から定着部2の温度を取得する(S302)。コントローラ6は、取得した温度から、定着部2の温度が所定値になるまでの時間が所定の立ち上がり処理時間より長いと判断したときは(S303、NO)、その時間差に応じて追加する詳細自己診断の処理量を決定し(S304)、所定の立ち上がり処理に加えその処理(詳細自己診断の一部又は全部)を実行する(S305)。
省エネモードの状態で動作要求(省エネからの復帰要求)を受けると(S401)、コントローラ6が定着部2の検知温度を取得する(S402)。コントローラ6はその温度から、定着部2の温度が所定値になるまでの時間が所定の立ち上がり処理時間より長いと判断したときは(S403、NO)、所定の立ち上がり処理時間との時間差に応じてその不揮発性記憶装置7に記憶した処理内容から追加すべき詳細自己診断の処理量を決定し(S404)、所定の処理とその処理(詳細自己診断の一部又は全て)を実行する(S405)。
ステップS407で、定着部2の温度が所定値に達していなければ(S407,NO)、そのまま待機して定着部2の温度が所定値に達するのを待つ(S409)、そして定着部2の温度が所定値に達したら(S407、YES)、スタンバイ状態で動作指令を待つか、又は動作を行う(S408)。
Claims (3)
- 画像形成部と、画像形成部が実行する処理を制御するコントローラと、定着部と、定着部の温度を検知する温度検知手段と、を有する画像形成装置であって、
前記温度検知手段が検知した定着部の温度から定着部の温度が所定値に達するまでの予測時間を取得する手段と、
コントローラがその立ち上げ時に実行制御する所定の立ち上げ処理に加えて追加制御すべき処理内容を記憶した記憶手段と、
を有し、
前記コントローラは、その立ち上げ処理時間と前記予測時間との差分に基づき前記記憶手段に記憶された処理内容を決定し、その実行のための制御を行い、定着部の温度が所定温度に達する時間がコントローラの立ち上げ時間よりも短いとき、両者の差分の時間に応じて前記所定の立ち上げ処理の一部を省略することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載された画像形成装置において、
前記記憶手段は、定着部の温度に対して定着部の温度が所定値に達するまでの予測時間と、当該予測時間内に実行すべき処理内容を保存していることを特徴とする画像形成装置。 - 画像形成部と、画像形成部が実行する処理を制御するコントローラと、定着部と、定着部の温度を検知する温度検知手段と、を有する画像形成装置の制御方法であって、
定着部の温度を検知する工程と、
検知した定着部の温度から定着部の温度が所定値に達するまでの予測時間を取得する工程と、
コントローラがその立ち上げ時に実行制御する所定の立ち上げ処理に加えて追加制御すべき処理内容を記憶する工程と、
前記コントローラの立ち上げ処理時間と前記予測時間との差分に基づき記憶手段に記憶された処理内容を決定し、その実行のための制御を行う工程と、
を有し、
前記実行のための制御を行う工程では、定着部の温度が所定温度に達する時間がコントローラの立ち上げ時間よりも短いとき、両者の差分の時間に応じて前記所定の立ち上げ処理の一部を省略して処理を実行制御することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
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