JP5093705B2 - 駆動力伝達モジュール - Google Patents
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Description
そこで、本発明の第1の目的は、駆動力伝達装置の特性のばらつきが出力トルクに与える影響を低減し、駆動力伝達装置から出力されるトルクの精度が高い駆動力伝達モジュールを提供することにある。
そこで、本発明の第2の目的は、駆動力伝達装置の制御装置の特性のばらつきが出力トルクに与える影響を低減し、駆動力伝達装置から出力されるトルクの精度をさらに高めることにある。一方、駆動力伝達装置は、上述のように個体ごとにI−T特性が異なっている。そのため、統合制御装置から駆動力伝達装置へ制御装置を経由して所望の出力トルクを要求しても、制御装置のばらつきおよび駆動力伝達装置にばらつきによって、駆動力伝達装置から出力されるトルクに大きなばらつきが生じる。
そこで、本発明の第3の目的は、駆動力伝達装置のI−T特性が駆動力伝達装置または制御装置の交換時において容易に認識することが可能であり、このI−T特性を制御装置に書き込むことができる駆動力伝達モジュールを提供することにある。
駆動力伝達装置は、入力電流に対応して、車両のエンジンから出力されたトルクの駆動輪への分配を制御するものであって、前記駆動力伝達装置の組み立て後の、試験用の制御装置に接続して行われた動作試験の結果に基づく前記駆動力伝達装置の入力電流と出力トルクとの特性であるI−T特性を記号化した特性記号が、前記駆動力伝達装置またはこれに接続される部品の外部から視認可能な部位に表示されている。
制御装置は、前記駆動力伝達装置と接続され、トルクの指令信号を受けて前記駆動力伝達装置に出力する電流値を制御することにより前記駆動力伝達装置から前記駆動輪に分配されるトルクを制御する。
前記制御装置は、前記駆動力伝達装置の前記I−T特性を記憶する第一記憶部と、前記トルクの指令信号に従って設定された前記駆動力伝達装置に出力すべき電流と実際に出力される電流との関係である出力特性を記憶する第二記憶部と、を有する。そして、前記第二記憶部に記憶した前記出力特性に基づいて前記制御装置の前記出力特性を補正するとともに、前記第一記憶部に記憶した前記I−T特性に基づいて前記駆動力伝達装置に出力する電流値を制御することにより前記駆動力伝達装置から前記駆動輪に分配されるトルクを制御する。
また、前記第一記憶部には、電流値と出力トルクとの関係について、少なくとも、前記低電流ポイントの電流値と前記低電流ポイントでの出力トルクとの関係、及び、前記高電流ポイントの電流値と前記高電流ポイントでの出力トルクとの関係から作成した前記I−T特性が記憶されている。
この駆動力伝達モジュールでは、低電流ポイントおよび高電流ポイントの二つの電流値に対応する駆動力伝達装置から出力される出力トルクが検出され、第一記憶部には、少なくとも、低電流ポイントおよび高電流ポイントの二つの電流値に対する出力トルクから作成したI−T特性が記憶されている。これにより、I−T特性が比例の関係にないときでも、低電流ポイントおよび高電流ポイントの二つの電流値に対するI−T特性から、供給される電流の全域で駆動力伝達装置のI−T特性が推定して作成される。そして、制御装置は、作成されたI−T特性に基づいて駆動力伝達装置へ電流を出力する。したがって、駆動力伝達装置から出力されるトルクの精度を高めることができる。
I−T特性は、通常、電流が所定の低電流値以下のとき電流に対し出力トルクが比例しない領域、電流が所定の高電流値以上のとき電流に対し出力トルクが比例しない領域、この低電流値と高電流値との間で電流に対し出力トルクが概ね比例する領域とを含んでいる。そのため、第一記憶部に、比例領域の両端における電流値、すなわち低電流値および高電流値を記憶させることにより、比例領域におけるI−T特性は容易に推定することができる。また、低電流値または高電流値におけるI−T特性により、低電流値以下の電流のときのI−T特性、高電流値以上の電流のときのI−T特性が推定される。その結果、低電流値および高電流値の二つの電流における出力トルクを用いることにより、電流値の全域において駆動力伝達装置のI−T特性を作成することができる。したがって、少ない情報で駆動力伝達装置から出力されるトルクの精度を高めることができる。
このコネクタは、駆動力伝達装置または制御装置のいずれを交換する場合にも作業者が目視する箇所である。したがって、このコネクタに前記特性記号を表示しておけば、駆動力伝達装置に特有のI−T特性を容易かつ確実に認識することができる。
その他、前記特性記号は、請求項5に記載の発明のように、前記駆動力伝達装置のアウタケースの外周部に表示されてもよい。或いは、請求項6に記載の発明のように、一方の端部が前記駆動力伝達装置のコイルに接続するとともに他方の端部がコネクタを経由して前記制御装置に接続されるケーブルに表示されてもよい。
請求項7に記載の発明は、主駆動輪と補助駆動輪とを有する四輪駆動車両に係る発明である。この四輪駆動車両は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の駆動力伝達モジュールを備え、前記駆動力伝達モジュールが主駆動輪と補助駆動輪とのトルク分配を制御する。
図1に示す駆動力伝達モジュール10は四輪駆動の車両に搭載される。駆動力伝達モジュール10は、制御装置11および駆動力伝達装置20を備えている。駆動力伝達装置20は、図示しないエンジンから出力されたトルクを図示しない後輪側に分配する。制御装置11は、駆動力伝達装置20を制御して、車両の後輪側に分配されるトルクを制御する。
本実施形態では、駆動力伝達装置20へ供給する電流の全範囲で出力トルクを検出するのではなく、上述の図4における低電流ポイントI1および高電流ポイントI2に対応する二点において駆動力伝達装置20から後輪側へ出力されるトルクを検出する。
上記実施形態では、特性記号を駆動力伝達装置20と制御装置11とを電気的に接続するコネクタ14に表示したが、例えば駆動力伝達装置20のアウタケース21の外周部に表示してもよい。
上記実施形態では、駆動力伝達装置20のI−T特性を低電流ポイントI1および高電流ポイントI2に対応する二点において駆動力伝達装置20から後輪側へ出力されるトルクによってI−T特性を検出したが、さらに多くの電流ポイントを設定してもよい。
上記実施形態では、本発明の駆動力伝達装置を四輪駆動車両の主駆動輪と補助駆動輪のトルク分配を制御するものに適用した場合について説明したが、例えば車両の左右輪の差回転を制限する差動制限装置(LSD)に適用してもよい。
Claims (7)
- 入力電流に対応して、車両のエンジンから出力されたトルクの駆動輪への分配を制御する駆動力伝達装置であって、前記駆動力伝達装置の組み立て後の、試験用の制御装置に接続して行われた動作試験の結果に基づく前記駆動力伝達装置の入力電流と出力トルクとの特性であるI−T特性を記号化した特性記号が、前記駆動力伝達装置またはこれに接続される部品の外部から視認可能な部位に表示されている駆動力伝達装置と、
前記駆動力伝達装置と接続され、トルクの指令信号を受けて前記駆動力伝達装置に出力する電流値を制御することにより前記駆動力伝達装置から前記駆動輪に分配されるトルクを制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
前記駆動力伝達装置の前記I−T特性を記憶する第一記憶部と、
前記トルクの指令信号に従って設定された前記駆動力伝達装置に出力すべき電流と実際に出力される電流との関係である出力特性を記憶する第二記憶部と、
を有し、
前記第二記憶部に記憶した前記出力特性に基づいて前記制御装置の前記出力特性を補正するとともに、
前記第一記憶部に記憶した前記I−T特性に基づいて前記駆動力伝達装置に出力する電流値を制御することにより前記駆動力伝達装置から前記駆動輪に分配されるトルクを制御する駆動力伝達モジュール。 - 前記駆動力伝達装置の組み立て後の動作試験において、入力される電流値が低電流ポイントの電流値に対応する前記駆動力伝達装置から出力される低電流ポイントでの出力トルク、及び、入力される電流値が前記低電流ポイントより大である高電流ポイントの電流値に対応する前記駆動力伝達装置から出力される高電流ポイントでの出力トルクが検出され、
前記第一記憶部には、電流値と出力トルクとの関係について、少なくとも、前記低電流ポイントの電流値と前記低電流ポイントでの出力トルクとの関係、及び、前記高電流ポイントの電流値と前記高電流ポイントでの出力トルクとの関係から作成した前記I−T特性が記憶されている請求項1に記載の駆動力伝達モジュール。 - 前記駆動力伝達装置の前記I−T特性は、
前記低電流ポイントの電流値および出力トルクと前記高電流ポイントの電流値および出力トルクとの間に形成され、入力される電流値と出力トルクとが概ね比例する比例領域と、
前記低電流ポイントよりも入力される電流値が小さい領域であって、入力される電流値と出力トルクとが前記比例領域と比べて相対的に比例しない低電流側の非比例領域と、
前記高電流ポイントよりも入力される電流値が大きい領域であって、入力される電流値と出力トルクとが前記比例領域と比べて相対的に比例しない高電流側の非比例領域と、
に区分され、
前記低電流ポイントの電流値と前記高電流ポイントの電流値とは、前記I−T特性において、前記比例領域の両端における値である請求項1または2に記載の駆動力伝達モジュール。 - 前記特性記号は、前記駆動力伝達装置と前記制御装置とを電気的に接続するコネクタに表示されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の駆動力伝達モジュール。
- 前記特性記号は、前記駆動力伝達装置のアウタケースの外周部に表示されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の駆動力伝達モジュール。
- 前記特性記号は、一方の端部が前記駆動力伝達装置のコイルに接続するとともに他方の端部がコネクタを経由して前記制御装置に接続されるケーブルに表示されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の駆動力伝達モジュール。
- 主駆動輪と補助駆動輪とを有する四輪駆動車両であって、請求項1〜6のいずれか一項に記載の駆動力伝達モジュールを備え、前記駆動力伝達モジュールが前記主駆動輪と前記補助駆動輪とのトルク分配を制御する四輪駆動車両。
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