JP5091588B2 - 電子写真用受像シート及びこれを用いた画像形成方法 - Google Patents

電子写真用受像シート及びこれを用いた画像形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5091588B2
JP5091588B2 JP2007220168A JP2007220168A JP5091588B2 JP 5091588 B2 JP5091588 B2 JP 5091588B2 JP 2007220168 A JP2007220168 A JP 2007220168A JP 2007220168 A JP2007220168 A JP 2007220168A JP 5091588 B2 JP5091588 B2 JP 5091588B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
resin
receiving sheet
mass
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007220168A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009052170A (ja
Inventor
博之 直井
厚 加藤
博文 満尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2007220168A priority Critical patent/JP5091588B2/ja
Priority to EP08015037A priority patent/EP2031450B1/en
Priority to US12/198,406 priority patent/US20090061348A1/en
Publication of JP2009052170A publication Critical patent/JP2009052170A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5091588B2 publication Critical patent/JP5091588B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G7/00Selection of materials for use in image-receiving members, i.e. for reversal by physical contact; Manufacture thereof
    • G03G7/0053Intermediate layers for image-receiving members
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G7/00Selection of materials for use in image-receiving members, i.e. for reversal by physical contact; Manufacture thereof
    • G03G7/0006Cover layers for image-receiving members; Strippable coversheets
    • G03G7/002Organic components thereof
    • G03G7/0026Organic components thereof being macromolecular
    • G03G7/004Organic components thereof being macromolecular obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/25Web or sheet containing structurally defined element or component and including a second component containing structurally defined particles

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、一回の定着(一次定着のみ)で銀塩写真ライクの高光沢で高画質な画像を形成することができる電子写真用受像シート及び該電子写真用受像シートを用いた画像形成方法に関する。
従来より、電子写真方法は、ドライ処理であり、印字速度が優れ、普通紙や上質紙等の汎用紙に出力できることから、コピー機やパソコンの出力機として広く利用されている。
最近では、顔や風景等の画像情報を写真として出力する際に銀塩写真ライクの高画質を電子写真において実現するため、専用紙として電子写真用受像シートが用いられてきている。このような電子写真用受像シートとしては、原紙の少なくとも一方の面に樹脂層を有する支持体上に少なくともトナー受像層を有してなる。
しかし、前記電子写真用受像シートを用いた場合であっても、十分満足できる銀塩写真ライクの高光沢で高画質な画像は未だ得られておらず、その改良が強く望まれていた。
この点を解決するため、本願出願人は、一次定着を行った後、更にベルト定着方式の二次定着を行う方法を提案している(特許文献1及び2参照)。この提案によれば、平滑性及び光沢性が向上し、銀塩写真ライクの高画質な画像が得られる。
しかし、このように2回の定着処理を施す場合には、工程数の増加により、機器設計が複雑となり、汎用性に乏しいなどの課題があり、単一の定着処理で、高い光沢感を備えたフォトライクな画像が得られるプリント技術の提供が望まれている。
そこで、反射支持体上に、中空粒子又は多孔質粒子と、親水性バインダーとを含有する塗工層を有する電子写真受像材料が提案されている(特許文献3参照)。この提案によれば、一回の定着(一次定着)で、高光沢でトナー段差による違和感がない画像を形成可能であると記載されている。
この提案では、前記反射支持体としては、原紙の片面又は両面を樹脂層(ポリエチレン等)で被覆したものが好ましく、実施例では、白色基紙のうら面に、ポリエチレンを300℃にて溶融押し出しラミネートして20g/mの樹脂層を被覆し、白色基紙のおもて面に、ポリエチレン91質量%、ルチル型酸化チタン9質量%を混練させた後、300℃で溶融押し出しラミネートして15g/mの樹脂層を被覆して、支持体を作製している。しかし、前記特許文献3のように、支持体の樹脂層の質量が15g/m以上と多すぎる(厚すぎる)と、熱伝導率が高くなりすぎ、定着時の熱が原紙側に逃げてしまいトナーが潰れ難く、平滑にならず光の乱射が生じて、十分な光沢性が得られないという問題、及び、中空粒子含有層の厚みが40μmと厚くなるため、トナーの定着性が悪くなるという問題点がある。
したがって一回の定着(一次定着のみ)で銀塩写真ライクの高光沢で高画質な画像を形成でき、かつトナー定着性の良好な電子写真用受像シート、及び該電子写真用受像シートを用いた画像形成方法の速やかな提供が望まれているのが現状である。
特開2000−66466号公報 特開2005−4038号公報 特開2007−133156号公報
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、一回の定着(一次定着のみ)で銀塩写真ライクの高光沢で高画質な画像を形成でき、かつトナー定着性の良好な電子写真用受像シート、及び該電子写真用受像シートを用いた画像形成方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 原紙の少なくとも一方の面に樹脂層を有する支持体と、該支持体上に少なくとも1層の塗工層とを有する電子写真用受像シートであって、
少なくとも画像形成側の面における樹脂層の厚みが5μm以上15μm以下であり、
前記塗工層が少なくとも中空粒子を含有し、該中空粒子の前記塗工層中における質量が0.5g/m以上であることを特徴とする電子写真用受像シートである。
<2> 中空粒子の体積平均粒径が0.3μm以上である前記<1>に記載の電子写真用受像シートである。
<3> 原紙の両面に樹脂層を有し、画像形成側の面におけるおもて面樹脂層の厚みと、その反対側の面におけるうら面樹脂層の厚みとの差が−3μm〜+3μmである前記<1>から<2>のいずれかに記載の電子写真用受像シートである。
<4> 樹脂層が低密度ポリエチレン(LDPE)と高密度ポリエチレン(HDPE)との混合物を含み、両者の質量比(LDPE/HDPE)が10/90〜90/10である前記<1>から<3>のいずれかに記載の電子写真用受像シートである。
<5> 前記<1>から<4>のいずれかに記載の電子写真用受像シートにトナー画像を形成するトナー画像形成工程と、
該トナー画像形成工程により形成されたトナー画像を加熱加圧部材により定着する定着工程と、を含むことを特徴とする画像形成方法である。
本発明の電子写真用受像シートは、原紙の少なくとも一方の面に樹脂層を有する支持体と、該支持体上に少なくとも1層の塗工層とを有してなり、
少なくとも画像形成側の面における樹脂層の厚みが5μm以上15μm以下であり、
前記塗工層が少なくとも中空粒子を含有し、該中空粒子の前記塗工層中における質量が0.5g/m以上である。
本発明の電子写真用受像シートにおいては、原紙の少なくとも一方の面を被覆する樹脂層の厚みを5μm以上15μm以下と薄くすることにより、熱伝導率が低くなる。併せて、断熱性に優れた中空粒子の前記塗工層中における質量を0.5g/m以上とすることにより、定着時の熱が原紙側に逃げづらくなるため、トナーがつぶれ易くなり、トナー定着後の平滑性が向上し、銀塩写真ライクの高光沢で高画質画像を形成することができる。
本発明の画像形成方法は、トナー画像形成工程と、定着工程とを含む。前記トナー画像形成工程では、本発明の前記電子写真用受像シートにトナー画像を形成する。前記定着工程では、該トナー画像形成工程により形成されたトナー画像を加熱加圧部材により定着する。その結果、一回の定着(一次定着のみ)で銀塩写真ライクの高光沢で高画質画像を形成できる。
本発明によると、従来における問題を解決することができ、一回の定着(一次定着のみ)で銀塩写真ライクの高光沢で高画質な画像を形成でき、かつトナー定着性の良好な電子写真用受像シート、及び該電子写真用受像シートを用いた画像形成方法を提供することができる。
(電子写真用受像シート)
本発明の電子写真用受像シートは、支持体と、該支持体上に少なくとも1層の塗工層とを有してなり、更に必要に応じてその他の層を有してなる。
<支持体>
前記支持体としては、原紙の少なくとも一方の面に樹脂層を有してなり、原紙の両面に樹脂層を有することが好ましい。なお、前記樹脂層は少なくとも1層であり、2層以上積層しても構わない。
−原紙−
前記原紙としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、具体的には、上質紙、例えば、日本写真学会編「写真工学の基礎−銀塩写真編−」、株式会社コロナ社刊(昭和54年)(223)〜(224)頁記載の紙等が好適なものとして挙げられる。
前記原紙には、表面に所望の中心線平均粗さを付与するために、例えば、特開昭58−68037号公報に記載されているように、繊維長分布(例えば、24メッシュスクリーン残留分と、42メッシュスクリーン残留分との合計が、例えば、20質量%〜45質量%であり、かつ24メッシュスクリーン残留分が5質量%以下)のパルプ繊維を使用するのが好ましい。また、マシンカレンダー及びスーパーカレンダー等で熱及び圧力を加えて表面処理することにより、中心線平均粗さを調整することができる。
前記原紙としては、支持体に使用されるものとして公知の材料であれば特に制限なく、目的に応じて各種の材料から適宜選択することができ、例えば、針葉樹、広葉樹等の天然パルプ、該天然パルプと合成パルプの混合物等が挙げられる。
前記原紙の原料として使用できるパルプとしては、原紙の表面平滑性、剛性及び寸法安定性(カール性)を同時にバランスよく、かつ十分なレベルにまで向上させる点から、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)が好ましいが、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹サルファイトパルプ(LBSP)等を使用することもできる。
前記パルプの叩解には、ビータ、リファイナー等を使用できる。
前記パルプのカナダ標準濾水度は、抄紙工程において紙の収縮を制御できるため、200mlC.S.F.〜440mlC.S.F.がより好ましく、250mlC.S.F.〜380mlC.S.F.が更に好ましい。
前記パルプを叩解した後に得られるパルプスラリー(以下、「パルプ紙料」と称することがある)には、更に必要に応じて、各種添加剤、例えば、填料、乾燥紙力増強剤、サイズ剤、湿潤紙力増強剤、定着剤、pH調整剤、ピッチコントロール剤、スライムコントロール剤、その他の薬剤等が添加される。
前記填料としては、例えば、炭酸カルシウム、クレー、カオリン、白土、タルク、酸化チタン、珪藻土、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、焼成クレー、焼成カオリン、デラミカオリン、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、酸化亜鉛、酸化ケイ素、非晶質シリカ、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化亜鉛、尿素−ホルマリン樹脂、ポリスチレン樹脂、フェノール樹脂、微小中空粒子、等が挙げられる。
前記乾燥紙力増強剤としては、例えば、カチオン化澱粉、カチオン化ポリアクリルアミド、アニオン化ポリアクリルアミド、両性ポリアクリルアミド、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、等が挙げられる。
前記サイズ剤としては、例えば、高級脂肪酸塩;スチレン−アクリル系化合物、石油樹脂系サイズ剤;ロジン、マレイン化ロジン等のロジン誘導体、パラフィンワックス、アルキルケテンダイマー、アルケニル無水琥珀酸(ASA)、エポキシ化脂肪酸アミド等の高級脂肪酸を含有する化合物、などが挙げられる。
前記湿潤紙力増強剤としては、例えば、ポリアミンポリアミドエピクロロヒドリン、メラミン樹脂、尿素樹脂、エポキシ化ポリアミド樹脂、などが挙げられる。
前記定着剤としては、例えば、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム等の多価金属塩;アルミン酸ソーダ、塩基性塩化アルミニウム、塩基性ポリ水酸化アルミニウム等の塩基性アルミニウム化合物;硫酸第一鉄、硫酸第二鉄等の多価金属化合物;澱粉、加工澱粉、ポリアクリルアミド、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミン樹脂、ポリエチレンイミン、植物ガム、ポリエチレンオキサイド等の水溶性高分子;カチオン化澱粉等のカチオン性ポリマー;親水性架橋ポリマー粒子分散物、これらの誘導体又は変成物等の各種化合物、などが挙げられる。
前記pH調整剤としては、例えば、苛性ソーダ、炭酸ソーダ、などが挙げられる。
前記その他の薬剤としては、例えば、消泡剤、染料、スライムコントロール剤、蛍光増白剤、などが挙げられる。
更に必要に応じて、柔軟化剤等を添加することもできる。前記柔軟化剤としては、例えば、新・紙加工便覧(紙薬タイム社編)554〜555頁(1980年発行)等に記載のものを用いることができる。
これら各種添加剤等は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。また、これら各種添加剤等の前記パルプ紙料中への添加量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、0.1質量%〜1.0質量%が好ましい。
前記パルプスラリーには、更に必要に応じて、前記各種添加剤等を含有させたパルプ紙料を手抄紙機、長網抄紙機、丸網抄紙機、ツインワイヤーマシン、コンビネーションマシンなどの抄紙機を用いて抄紙し、その後乾燥して原紙を作製する。また、所望により前記乾燥の前後のいずれかに表面サイズ処理を実施することができる。
前記表面サイズ処理に使用される処理液は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、水溶性高分子化合物、耐水性物質、顔料、染料、蛍光増白剤、等が含まれていてもよい。
前記水溶性高分子化合物としては、例えば、カチオン化澱粉、酸化デンプン、ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロースサルフェート、ゼラチン、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム、スチレン−無水マレイン酸共重合体ナトリウム塩、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、等が挙げられる。
前記耐水性物質としては、例えば、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、塩化ビニリデン共重合体等のラテックス・エマルジョン類、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン、合成ワックス、等が挙げられる。
前記顔料としては、例えば、炭酸カルシウム、クレー、カオリン、タルク、硫酸バリウム、酸化チタン、等が挙げられる。
前記原紙は、剛性及び寸法安定性(カール性)の向上を図る点で、縦方向ヤング率(Ea)と横方向ヤング率(Eb)の比(Ea/Eb)が1.5〜2.0の範囲にあるのが好ましい。
一般に、紙の「こし」は、叩解の様式の相違に基づいて異なることが分かっており、叩解後、抄紙してなる紙が持つ弾性力(率)を紙の「こし」の程度を表す重要な因子として用いることができる。特に、紙が持つ粘弾性体の物性を示す動的弾性率と密度との関係を利用し、これに超音波振動素子を使って紙中を伝播する音速を測定することにより、紙の弾性率を下記の式より求めることができる。
E=ρc(1−n
ただし、上記式において、Eは、動的弾性率を意味する。ρは密度を意味する。cは、紙中の音速を意味する。nは、ポアソン比を意味する。
また、通常の紙の場合、n=0.2程度であるため、下記の式で計算しても大差なく、算出することができる。
E=ρc
即ち、紙の密度、音速を測定することができれば、容易に弾性率を求めることができる。上式において、音速を測定する場合には、ソニックテスターSST−110型(野村商事株式会社製)等の公知の各種機器を用いることができる。
前記原紙の厚みは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、30μm〜300μmが好ましく、50μm〜250μmがより好ましく、100μm〜250μmが更に好ましい。前記原紙の坪量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、30g/m〜300g/mが好ましく、100g/m〜250g/mがより好ましい。
前記原紙は、カレンダー処理されることが好ましい。該カレンダー処理は、原紙の塗工層を設ける面(画像形成側の面、おもて面)側に金属ロールが接するようにカレンダー処理することが好ましい。
前記金属ロールの表面温度は、100℃以上が好ましく、150℃以上がより好ましく、200℃以上が更に好ましい。前記金属ロールの表面温度の上限温度は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、例えば、300℃程度が好ましい。
前記カレンダー処理の際のニップ圧としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、100kN/cm以上が好ましく、100kN/cm〜600kN/cmがより好ましい。
前記カレンダー処理におけるカレンダーとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、金属ロールと、合成樹脂ロールとの組合せからなるソフトカレンダーロール、一対の金属ロールからなるマシンカレンダーロールを有するものなどが挙げられる。
−樹脂層−
前記樹脂層の厚みは、前記原紙の少なくとも画像形成側の面(おもて面)において、5μm以上15μm以下であり、7μm以上12μm以下であることが好ましい。
前記樹脂層の厚みが、5μm未満であると、均一な樹脂層を作製することが困難となり、白地での凹凸が目立つことがあり、15μmを超えると、転写画像が十分に高光沢とならないことがある。
また、原紙の両面に樹脂層を有し、画像形成側の面におけるおもて面樹脂層の厚みと、その反対側の面におけるうら面樹脂層の厚みとの差が−3μm〜+3μmであることが好ましく、差が0(ゼロ)がより好ましい。
前記差が−3μm未満、あるいは+3μmを超える範囲では、電子写真用受像シートの剛性や、カール性が悪くなることがある。
ここで、前記樹脂層の厚みは、例えば樹脂層のみを剥離し、JIS K3170に記載の方法、電子顕微鏡等で断面を撮影して測定することなどにより測定することができる。
前記樹脂層を構成する樹脂としては、フィルム形成能のある樹脂が好ましく、ポリオレフィン樹脂が好ましい。該ポリオレフィン樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、又はこれらの混合物等が好適であり、原紙の両面にこれらの樹脂層を設ける場合は、求められる性能に応じて、別々の樹脂を配合して使用しても構わない。
前記樹脂層が、低密度ポリエチレン(LDPE)と高密度ポリエチレン(HDPE)とのブレンドを含む場合には、両者の質量比(LDPE/HDPE)が10/90〜90/10であることが好ましく、20/80〜60/40がより好ましい。
前記低密度ポリエチレンとは、密度0.930g/cm以下、好ましくは0.925g/cm以下ポリエチレンを意味する。
前記高密度ポリエチレンとは、密度0.945g/cm以上、好ましくは0.950g/cm以上のポリエチレンを意味する。
前記樹脂層には、必要に応じて有機顔料及び無機顔料のいずれかを含有することが好ましい。
前記有機顔料としては、例えば、群青、セリアンブルー、フタロシアニンブルー、コバルトバイオレット、ファストバイオレット、マンガンバイオレット、などが挙げられる。
前記無機顔料としては、例えば、二酸化チタン、炭酸カルシウム、タルク、ステアリン酸アミド、ステアリン酸亜鉛、等が挙げられる。
これらの中でも、二酸化チタンが好ましい。該二酸化チタンとしては、アナターゼ型及びルチル型のどちらでもよく、該二酸化チタンの前記樹脂層における含有量は5質量%〜30質量%が好ましい。
前記樹脂層の形成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、通常ラミネート法、逐次ラミネート法、又は、フィートブロックタイプ、マルチマニホールドタイプ、マルチスロットタイプ等の単層若しくは多層押出ダイ、ラミネーター等によるラミネート法、多層同時に押し出しコーティングされる共押し出しコーティング法のいずれかの方法により被覆することにより、形成される。前記単層若しくは多層押出用ダイの形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、Tダイ、コートハンガーダイ等が好適に挙げられる。
前記原紙の少なくとも一方の面に樹脂層を有する支持体の厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、35μm〜330μmが好ましく、55μm〜280μmがより好ましく、105μm〜280μmが更に好ましい。
<塗工層>
前記塗工層が、少なくとも中空粒子を含有してなり、バインダー樹脂、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前記塗工層は、その表面にトナーを受容するトナー受像層としての役割を果たしており、前記塗工層は、前記支持体の少なくとも画像形成側の面に形成され、1層でもよく、それ以上でもよい。また、支持体の両面に塗工層を形成して、両面プリント可能とすることもできる。
−中空粒子−
前記中空粒子とは、熱可塑性樹脂の殻部と内部に空気その他の気体を含有するもので、既に発泡状態となっている中空状の粒子を意味する。
前記中空粒子の形状については、特に制限はなく、真球状、扁平状、不定形等の各種形状を取っていても構わないが、球状であることが好ましい。また、前記中空粒子は、支持体へ塗工層塗布液を塗布し、乾燥する際に、変形あるいは破壊されないものが好ましい。前記中空粒子の体積平均粒径は、0.3μm以上が好ましく、0.3μm〜3μmがより好ましく、0.6μm〜1.5μmが更に好ましい。上記範囲の中空粒子を使用することで、トナー転写後の光沢が高い画像が得られる。
前記体積平均粒径は、特に制限はなく、公知の方法により求めることができ、例えば、電子顕微鏡観察での粒子径測定、レーザー回折式粒子径分布測定装置等を用いて測定できる。
前記中空粒子は、(中空粒子の内径/中空粒子の外径)×100(%)で定義される中空率が、20%〜95%が好ましく、30%〜70%がより好ましく、50%〜70%が更に好ましい。ここで、前記中空粒子の内径及び外径は、電子顕微鏡観察による粒子径測定により求めることができる。
前記中空粒子の殻部を構成する材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、スチレン系重合体、アクリル系重合体、スチレン−アクリルニトリル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−ブタジエン共重合体等のスチレン−アクリル系共重合体;ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ビニル系共重合体、尿素ホルマリン樹脂、などが挙げられる。これらの中でも、スチレン−アクリル系共重合体が特に好ましい。
また、前記中空粒子としては、架橋型中空粒子も好ましく用いられる。前記架橋型中空粒子とは、中空粒子のシェルを構成している樹脂が何らかの方法により架橋されていることを意味しており、例えば、スチレン−アクリル共重合体を主成分とする中空粒子であれば、粒子合成時にジビニルベンゼン等で架橋されているようなものを指す。前記架橋度の目安としては、乾燥中空粒子100mgをメチルエチルケトンとトルエンを質量比で1:1に混ぜた液100mlに添加し、常温で8時間攪拌した後の固形分残量比率が60質量%以上のものが好ましい。
前記中空粒子としては、特に制限はなく、市販品を用いることができ、該市販品としては、例えば、ロームアンドハース株式会社製のHP-1055、HP-91、HP-433J、AF-1353、OP-84J、ローペークST;日本ゼオン株式会社のMH-5055、JSR株式会社製のSX866(B)、SX8782(A)、SX8783(P);Samji Chemical社製のSHP-100などが挙げられる。
前記中空粒子の前記塗工層中における質量(含有量)は、0.5g/m以上であり、1.5g/m以上が好ましく、5.0g/m以上11g/m以下がより好ましい。前記質量を0.5g/m以上とすることで、定着時にローラ跡がつくことを防げ、また、十分な光沢性を持った画像が得られる。
前記中空粒子の質量は、例えば塗工前後の質量差と塗工液の中空粒子比率より計算で求める方法や、塗工層を剥離し、バインダーや他添加剤と中空粒子を分離することにより測定することができる。
−バインダー樹脂−
前記バインダー樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、親水性バインダーが好ましい。
前記親水性バインダーとしては、例えば、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオイキサイド、ポリビニルピロリドン、プルラン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、デキストラン、デキストリン、ポリアクリル酸又はその塩、寒天、κ−カラギーナン、λ−カラギーナン、ι−カラギーナン、カゼイン、キサンテンガム、ローカストビーンガム、アルギン酸、アラビアゴム、特開平7−195826号公報及び同7−9757号公報に記載のポリアルキレノキサイド系共重合ポリマー、水溶性ポリビニルブチラール、あるいは、特開昭62−245260号公報に記載のカルボキシル基やスルホン酸基を有するビニルモノマーの単独重合体や共重合体などが挙げられ、それらは単独であるいは2種以上を組み合わせて用いられる。これらの中でも、ゼラチン、ポリビニルアルコールが好ましい。
前記ポリビニルアルコールは、平均重合度が300以上であることが好ましく、1,000〜5,000がより好ましい。前記ポリビニルアルコールのケン化度は70モル%〜100モル%であることが好ましく、80モル%〜99.5モル%がより好ましい。
前記ゼラチンは、酸処理ゼラチン、アルカリ処理ゼラチンが好ましい。
前記バインダー樹脂の含有量は、前記中空粒子100質量部に対し、5質量部以上50質量部以下が好ましく、5質量部以上20質量部以下がより好ましく、5質量部以上10質量部以下が更に好ましい。前記バインダー樹脂の含有量を前記数値範囲とすることで、プリント後の画像が高光沢で、かつ、塗工層の強度も十分である電子写真用受像シートが得られる。
前記塗工層は、前記バインダー樹脂と、前記中空粒子と、水とを含む塗工層用塗工液を前記支持体上に塗布し、乾燥させることにより形成することができる。
前記塗布方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、刷毛塗り、ロールコーター、ダイコーター、カーテンコーター、などを用いて行うことができる。
前記中空粒子を含有する塗工層の厚みは、2μm以上が好ましく、5μm以上がより好まく、10μm以上30μm以下が更に好ましい。
更に、本発明の電子写真用受像シートにおいては、前記塗工層と共に、支持体から最も離れた位置に、1層以上の少なくとも熱可塑性樹脂を含有するトナー受像層を設けることができる。
前記トナー受像層に適用可能な熱可塑性樹脂としては、例えば、以下の熱可塑性樹脂を例示することができる。
(i)ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン樹脂;エチレン、プロピレン等のオレフィンと他のビニルモノマーとの共重合体樹脂;アクリル樹脂等が挙げられる。
(ii)エステル結合を有する樹脂としては、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、アビエチン酸、コハク酸、トリメリット酸、ピロメリット酸等のジカルボン酸成分(これらのジカルボン酸成分にはスルホン酸基、カルボキシル基等が置換していてもよい)と、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ビスフェノールA、ビスフェノールAのジエーテル誘導体(例えば、ビスフェノールAのエチレンオキサイド2付加物、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド2付加物など)、ビスフェノールS、2−エチルシクロヘキシルジメタノール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキシルジメタノール、グリセリン等のアルコール成分(これらのアルコール成分には水酸基などが置換されていてもよい)との縮合により得られるポリエステル樹脂;ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリメチルアクリレート、ポリブチルアクリレート等のポリアクリル酸エステル樹脂又はポリメタクリル酸エステル樹脂;ポリカーボネート樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、スチレン−アクリレート樹脂、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体樹脂、ビニルトルエンアクリレート樹脂等が挙げられる。具体的には、特開昭59−101395号、同63−7971号、同63−7972号、同63−7973号、同60−294862号に記載のものを挙げることができる。また、市販品としては東洋紡績株式会社製のバイロン290、バイロン200、バイロン280、バイロン300、バイロン103、バイロンGK−140、バイロンGK−130等;花王株式会社製のタフトンNE−382、タフトンU−5、ATR−2009、ATR−2010等;ユニチカ株式会社製のエリーテルUE3500、UE3210、XA−8153等;日本合成化学株式会社製のポリエスターTP−220、R−188、などが挙げられる。
(iii)ポリウレタン樹脂等が挙げられる。
(iv)ポリアミド樹脂、尿素樹脂等が挙げられる。
(v)ポリスルホン樹脂等が挙げられる。
(vi)ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル−プロピオン酸ビニル共重合体樹脂等が挙げられる。
(vii)ポリビニルブチラール等のポリオール樹脂;エチルセルロース樹脂、酢酸セルロース樹脂等のセルロース樹脂等が挙げられる。
(viii)ポリカプロラクトン樹脂、スチレン−無水マレイン酸樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリエーテル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
前記各熱可塑性樹脂は、単独で使用してもよく、またはこれらの熱可塑性樹脂を2種以上混合して使用してもよい。
前記トナー受像層は、単層でもよく、また2層以上で構成されていてもよい。また、前記トナー受像層を構成する熱可塑性樹脂の厚みとしては、0.1μm〜50μmが好ましく、0.5μm〜10μmがより好ましい。
前記トナー受像層で用いる熱可塑性樹脂のガラス転移温度としては、0℃以上が好ましく、20℃以上がより好ましい。
前記熱可塑性樹脂としては、水分散性樹脂が好ましい。該水分散性樹脂としては、例えばポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ポリアクリル酸エステル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリブチルメタクリレート、エチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−ブタジエン−アクリル系共重合体、ポリ塩化ビニリデン等のラテックス、などが挙げられる。
−その他の添加剤−
前記塗工層あるいはトナー受像層には、上記説明した各添加剤の他に、その熱力学的特性を改良する目的で、必要に応じて種々の添加剤を用いることができる。
そのような添加剤としては、その目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、可塑剤、フィラー、架橋剤、帯電調整剤、導電剤、顔料、界面活性剤、染料、調湿剤、マット剤等が挙げられる。
前記可塑剤は、トナーを定着する時の熱または圧力によって、トナー受像層が流動または柔軟化するのを調整する機能を有する。可塑剤としては、「化学便覧」(日本化学会編、丸善社発行)、「可塑剤−その理論と応用−」(村井孝一編著、幸書房)、「可塑剤の研究 上」「可塑剤の研究 下」(高分子化学協会編)、「便覧 ゴム・プラスチック配合薬品」(ラバーダイジェスト社編)等を参考にして選択することができる。
前記フィラーとしては、樹脂用の補強剤、充填剤、強化材として公知のものが用いることができ、有機及び無機のフィラーが好ましい。フィラーとしては、「便覧 ゴム・プラスチック配合薬品」(ラバーダイジェスト社編)、「新版 プラスチック配合剤 基礎と応用」(大成社発行)、「フィラーハンドブック」(大成社発行)等を参考にして選択することができる。また、フィラーとして、各種無機フィラー(又は顔料)を用いることができる。
前記架橋剤としては、反応基としてエポキシ基、イソシアネート基、アルデヒド基、活性ハロゲン基、活性メチレン基、アセチレン基、その他公知の反応基を2個以上分子内に持つ化合物が挙げられ、また、水素結合、イオン結合、配位結合等により結合を形成することが可能な基を2個以上持つ化合物も挙げられる。また、前記架橋剤としては、樹脂用のカップリング剤、硬化剤、重合剤、重合促進剤、凝固剤、造膜剤、造膜助剤、等で公知の化合物も挙げられる。前記カップリング剤の例としては、クロロシラン類、ビニルシラン類、エポキシシラン類、アミノシラン類、アルコキシアルミニウムキレート類、チタネートカップリング剤などが挙げられ、「便覧 ゴム・プラスチック配合薬品」(ラバーダイジェスト社編)等に記載された公知のものが挙げられる。
前記帯電調整剤としては、トナーの転写、付着等を調整し、電子写真用受像シートの帯電接着を防止する等の目的で使用することができる。前記帯電調整剤としては、従来公知の帯電防止剤、帯電調整剤がいずれも使用可能であり、カチオン界面活性剤、アニオン系界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン系界面活性剤等の界面活性剤等の他、高分子電解質、導電性金属酸化物等を使用できる。前記帯電調整剤としては、例えば、第4級アンモニウム塩、ポリアミン誘導体、カチオン変性ポリメチルメタクリレート、カチオン変性ポリスチレン等のカチオン系帯電防止剤、アルキルホスフェート、アニオン系ポリマー等のアニオン系帯電防止剤、脂肪酸エステル、ポリエチレンオキサイド等のノニオン系帯電防止剤が挙げられるが、これらに限定されるものではない。前記帯電調整剤としては、トナーが負電荷を持つ場合には、カチオンあるいはノニオンのものが好ましい。
前記導電剤としては、ZnO、TiO、SnO、Al、In、SiO、MgO、BaO、MoOなどの金属酸化物などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。また、前記金属酸化物は、異種元素を更に含有させてもよく、例えば、ZnOに対してAl、In等、TiOに対してNb、Ta等、SnOに対しては、Sb、Nb、ハロゲン元素等を含有(ドーピング)させることができる。
前記顔料としては、画質、特に白色度を改良する目的で、蛍光増白剤、白色顔料、有色顔料、染料等が挙げられる。前記蛍光増白剤は、近紫外部に吸収を持ち、400nm〜500nmに蛍光を発する化合物で、公知のものが使用される。蛍光増白剤としては、K.VeenRataraman編“The Chemistry of Synthetic Dyes”V巻8章に記載されている化合物が挙げられ、より具体的には、スチルベン系化合物、クマリン系化合物、ビフェニル系化合物、ベンゾオキサゾリン系化合物、ナフタルイミド系化合物、ピラゾリン系化合物、カルボスチリル系化合物、などが挙げられる。これらの例としては、住友化学株式会社製ホワイトフルファーPSN、PHR、HCS、PCS、B、Ciba−Geigy社製UVITEX−OBなどが挙げられる。
前記染料としては、公知の種々の染料を用いることができ、例えば、油溶性染料などが挙げられる。油溶性染料としては、アントラキノン系化合物、アゾ系化合物などが挙げられ、具体例としては、C.I.Vatヴァイオレット1、C.I.Vatヴァイオレット2、C.I.Vatヴァイオレット9、C.I.Vatヴァイオレット13,C.I.Vatヴァイオレット21、C.I.Vatブルー1、C.I.Vatブルー3、C.I.Vatブルー4、C.I.Vatブルー6、C.I.Vatブルー14、C.I.Vatブルー20、C.I.Vatブルー35等の建染染料;C.I.ディスパーズヴァイオレット1、C.I.ディスパーズヴァイオレット4、C.I.ディスパーズヴァイオレット10、C.I.ディスパーズブルー3、C.I.ディスパーズブルー7、C.I.ディスパーズブルー58等の分散染料;C.I.ソルベントヴァイオレット13、C.I.ソルベントヴァイオレット14、C.I.ソルベントヴァイオレット21、C.I.ソルベントヴァイオレット27、C.I.ソルベントブルー11、C.I.ソルベントブルー12、C.I.ソルベントブルー25、C.I.ソルベントブルー55、等が挙げられる。また、銀塩写真で用いられているカラードカプラーも好適に挙げられる。
また、前記トナー受像層には、マット剤を添加できる。マット剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、固体粒子などが挙げられる。前記固体粒子としては、無機粒子と有機粒子とに分類できる。
本発明の電子写真用受像シートの白色度は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、高い方が好ましい。白色度としては、CIE1976(L***)色空間においてL*値は80以上が好ましく、85以上がより好ましく、90以上が特に好ましい。また、白色の色味は、できるだけニュートラルであることが好ましい。白色の色味としては、L***空間において(a*+(b*の値が、50以下が好ましく、18以下がより好ましく、5以下が特に好ましい。
本発明の電子写真用受像シートの平滑度は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、高い方が好ましい。前記平滑度としては、電子写真用受像シート表面の算術平均粗さ(Ra)は10μm以下が好ましく、5μm以下がより好ましく、1μm以下が更に好ましく、0.5μm以下が特に好ましい。
前記算術平均粗さは、例えばJIS B0601、JIS B0651、JIS B0652に基づいて測定することができる。
本発明の電子写真用受像シートの光沢度としては、トナーが無い白色から最大濃度の黒色までの全領域において、50以上が好ましく、65以上がより好ましく、80以上が更に好ましく、90以上が特に好ましい。
本発明の電子写真用受像シートにおける表面電気抵抗としては、1×10Ω〜1×1015Ω(25℃、65%RHの条件)であるのが好ましい。前記表面電気抵抗が、1×10Ω未満であると、トナー受像層にトナーが転写される際のトナー量が十分でなく、得られるトナー画像の濃度が低くなる。一方、前記表面電気抵抗が、1×1015Ωを超えると、転写時に必要以上の電荷が発生し、トナーが十分に転写されず、画像の濃度が低くなり、電子写真用受像シートの取扱中に静電気を帯びて塵埃が付着し易く、また、複写時にミスフィード、重送、放電マーク、トナー転写ヌケなどが発生し易くなる点で好ましくない。
前記電子写真用受像シートにおけるその他の層としては、例えば、バック層、表面保護層、密着改良層、中間層、クッション層、帯電防止層、反射層、色味調整層、保存性改良層、接着防止層、アンチカール層、及び、平滑化層等が挙げられる。これらの層は、単層構成であってもよく、2以上の層より構成されていてもよい。
本発明の電子写真用受像シートは、一回の定着(一次定着のみ)で銀塩写真ライクの高光沢で高画質な画像を形成することができるので、各種画像形成方法に好適に用いられ、以下に説明する本発明の画像形成方法が特に好適である。
(画像形成方法)
本発明の画像形成方法は、トナー画像形成工程と、定着工程とを含み、更に必要に応じて、その他の工程を含んでなる。
−トナー画像形成工程−
前記トナー画像形成工程は、本発明の前記電子写真用受像シートにトナー画像を形成する工程である。
前記トナー画像形成工程としては、電子写真用受像シートにトナー画像を形成することができるものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、通常の電子写真方法で使用される方法、例えば、現像ローラ上に形成したトナー画像を電子写真用受像シートに転写する直接転写方式、又は中間転写ベルト等に一次転写した後、電子写真用受像シートに転写する中間転写ベルト方式が挙げられる。これらの中でも、環境安定性及び高画質化の面から、中間転写ベルト方式が好適に使用することができる。
−定着工程−
前記定着工程は、前記トナー画像形成工程により形成されたトナー画像を加熱加圧部材により定着する工程である。
前記加熱加圧部材としては、例えば、一対の加熱ローラ、加熱ローラと加圧ローラとの組み合わせ、等が挙げられる。
この加圧の方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、ニップ圧を採用するのが好ましい。前記ニップ圧としては、耐水性、表面平滑性に優れ、良好な光沢を有する画像形成を行う観点から、1kgf/cm〜100kgf/cmが好ましく、5kgf/cm〜30kgf/cmがより好ましい。また、前記加熱加圧部材における加熱は、前記トナー受像層用ポリマーの軟化点以上の温度であり、用いるトナー受像層用ポリマーに応じて異なるが、通常、80℃〜200℃が好ましい。
ここで、図1に示す画像形成装置は、非接触帯電方式、二成分現像方式、二次転写方式、ブレードクリーニング方式、及び内部加熱のローラ定着方式を採用した間接転写方式のタンデム型画像形成装置である。
図1に示す画像形成装置において、帯電手段11として非接触のコロナ帯電器を採用している。現像手段24として二成分現像装置を採用している。クリーニング手段30としてクリーニングブレードを採用している。定着手段27として図2に示すような熱ローラ式定着装置を採用している。
図1に示す画像形成装置における画像形成要素51は、感光体ドラム21の周辺に帯電手段11、露光手段23、現像手段24、一次転写手段25、クリーニング手段30が配設されている。画像形成要素51における感光体ドラム21は、回転しながら、帯電手段11による帯電、露光手段23による露光により、その表面に露光像に対応する静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像手段24でイエロートナーにより現像され、感光体ドラム21上にイエロートナーによる可視像が形成される。この可視像が一次転写手段25によって中間転写ベルト55上に転写され、クリーニング手段30によって感光体ドラム21上に残ったイエロートナーが除去される。同様にして、各画像形成要素52、53、54によって、中間転写ベルト55上にマゼンタトナー、シアントナー、及びブラックトナーによる可視像が形成される。そして中間転写ベルト55上のカラー画像は、転写器56によって記録媒体26上に転写され、中間転写ベルトクリーニング手段58によって中間転写ベルト55上に残ったトナーが除去される。記録媒体26上に形成されたカラー画像は定着手段27によって定着される。
ここで、図2に示す熱ローラ式定着装置115は、前記定着部材としての加熱ローラ120と、これに当接されて配置された加圧ローラ130とを備えている。
加熱ローラ120は、中空の金属シリンダー121を有し、その表面がオフセット防止層122で被覆されて形成されており、内部に加熱ランプ123が配設されている。また、加圧ローラ130は、金属シリンダー131を有し、その表面がオフセット防止層132で被覆されて形成されている。なお、加圧ローラ130は、金属シリンダー131が中空形状を有し、その内部に加熱ランプ133が配設されていてもよい。
加熱ローラ120と加圧ローラ130とは、バネ(不図示)により付勢されることにより、圧接された状態にて、回転可能に設けられ、ニップ部Nを形成する。また、加熱ローラ120におけるオフセット防止層122の表面硬度は、加圧ローラ130におけるオフセット防止層132の表面硬度よりも低く、加熱ローラ120及び加圧ローラ130間に形成されたニップ部Nにおいては、記録媒体Sの導入側端及び排出側端の間に位置する中間領域が、前記導入側端及び前記排出側端よりも、加熱ローラ120側に位置する。
図2に示す熱ローラ式定着装置115において、まず、定着処理すべきトナー画像Tが形成された記録媒体Sが加熱ローラ120と加圧ローラ130とのニップ部Nまで搬送される。そして、内蔵されている加熱ランプ123の働きにより所定の温度に加熱された加熱ローラ120により記録媒体S上のトナーTが加熱されて溶融状態となると同時に、ニップ部Nを通過する際に、加圧ローラ130の押圧力により押圧され、トナー画像Tが記録媒体S上に定着される。
次いで、トナー画像Tが定着された記録媒体Sは、加熱ローラ120及び加圧ローラ130間を通過し、トレイ(不図示)に搬送される。このとき、記録媒体Sが、加圧ローラ130側に向けて排出され、記録媒体Sの加圧ローラ130への巻き付きが防止される。なお、加熱ローラ120は、クリーニングローラ(不図示)で清浄化される。
本発明の画像形成方法は、本発明の前記電子写真用受像シートを用いているので、一回の定着(一次定着のみ)で銀塩写真ライクの高光沢で高画質な画像を形成することができる。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明は、下記実施例に何ら限定されるものではない。
参考例1)
−原紙の調製−
LBKP(広葉樹の漂白パルプ)からなる木材パルプをダブルディスクリファイナーによりカナディアンフリーネス300mlC.S.F.まで叩解した。このパルプ材料100質量部に対してカチオン性澱粉を1.0質量部、アルキルケテンダイマー0.5質量部、エポキシ化脂肪酸アミド0.5質量部、ポリアミンポリアミドエピクロロヒドリン0.3質量部、高級脂肪酸エステル0.03質量部、及びコロイダルシリカ0.02質量部を添加し、長網抄紙機により坪量160g/mとなるように抄紙した。
次いで、カレンダー処理により厚みを160μmに調整した原紙を作製した。
なお、乾燥ゾーンの中間でサイズプレス装置によりポリビニルアルコール(PVA)を1.0g/m、CaClを0.8g/m含浸させた。
−樹脂層の形成−
原紙の画像形成面側のおもて面と、その反対面側のうら面をコロナ放電処理した。次いで、原紙のうら面に低密度ポリエチレン(LDPE)と高密度ポリエチレン(HDPE)とを質量比(LDPE/HDPE)=20/80のブレンド物を溶融押出しコーティング法(320℃)により、厚み13μmのうら面樹脂層を形成した。
一方、原紙のおもて面に低密度ポリエチレン(LDPE)と高密度ポリエチレン(HDPE)とを質量比(LDPE/HDPE)=20/80のブレンド物を溶融押出しコーティング法(320℃)により、厚み13μmのおもて面樹脂層を形成した。以上により、参考例1の支持体を作製した。
−塗工層の形成−
得られた支持体上に、ワイヤーコーターにて、下記組成の塗工層用組成物を塗布し、90℃×1分間の条件で乾燥し、乾燥質量が3.0g/mの塗工層を作製した。なお、中空粒子の塗工層中の質量は2.7g/m、バインダーの塗工層中の質量は0.3g/mであった。
〔塗工層用組成物組成〕
・水・・・47質量部
・PVA(PVA117、株式会社クラレ製)・・・3質量部
・中空粒子(HP−1055、R&H株式会社製、固形分26.5質量%、中空率=55%、体積平均粒径1.0μm)・・・50質量部
(実施例7及び10、参考例2〜6、8、9、11、及び12、並びに比較例1〜9)
参考例1において、表1に示すように、おもて面樹脂層の種類及び厚み、うら面樹脂層の種類及び厚み、並びに、塗工層中の中空粒子の質量、及び、塗工層中のバインダーの質量を変えた以外は、参考例1と同様にして、実施例7及び10、参考例2〜6、8、9、11、及び12、並びに比較例1〜9の電子写真用受像シートを作製した。
なお、実施例10は、バインダーをPVA117の変わりに、ゼラチン(アルカリ処理ゼラチン)を使用した。
(実施例13)
50質量%の硫酸塩法晒広葉樹パルプ(LBKP)と、50質量%の硫酸塩法晒針葉樹パルプ(NBSP)からなる坪量160g/mの白色基紙を用意した。
この白色基紙の非画像形成面側に、うら面樹脂層としてポリエチレンを300℃にて溶融押し出しラミネートを行って、厚み10μmのうら面樹脂層を被覆させた。
次に、白色基紙の画像形成面側に、おもて面樹脂層として、LDPE45質量%、HDPE46質量%、ルチル型酸化チタン9質量%を混練した後に300℃にて溶融押出ラミネートにより、厚み10μmのおもて面樹脂層を被覆させ、両面に樹脂層を有する支持体を作製した。
得られた支持体上に、ワイヤーコーターにて、下記組成の塗工層用組成物を塗布し、90℃×1分間の条件で乾燥し、乾燥質量が6.0g/mの塗工層を作製した。なお、中空粒子の塗工層中の質量は5.4g/m、バインダーの塗工層中の質量は0.6g/mであった。
〔塗工層用組成物組成〕
・中空粒子(HP−1055、R&H株式会社製、固形分26.5質量%、中空率=55%、体積平均粒径1.0μm)・・・68質量部
・アルカリ処理ゼラチン・・・1.8質量部
・2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ-1,3,5−s−トリアジンナトリウム水溶液(固形分7.5質量%)・・・0.6質量%
・ジオクチル・スルホ琥珀酸ナトリウム水溶液(固形分20質量%)・・・2質量%
・水・・・27.6質量部
(比較例10)
実施例13において、うら面樹脂層を厚み21μm(20g/m)、おもて面樹脂層を厚み16μm、(15g/m)、塗工層を乾燥質量が14.6g/m(塗工層厚み40μm)、中空粒子の塗工層中の質量を13.0g/m、バインダーの塗工層中の質量を1.3g/mとした以外は、実施例13と同様にして、比較例10の電子写真用受像シートを作製した。
次に、作製した実施例7、10及び13、参考例1〜6、8、9、11、及び12、並びに比較例1〜10の各電子写真用受像シートについて、以下のようにして、諸特性を評価した。結果を表2に示す。
<電子写真用受像シートの外観>
塗工層を塗布した後の各電子写真用受像シートの外観(白地部分)を目視で観察し、表面の凹凸の程度を下記基準で評価した。なお、本発明では、△以上が許容レベルにある。
〔評価基準〕
○:表面の凹凸がほとんど目立たない
△:表面の凹凸がやや目立つ
×:表面の凹凸が目立つ
<ローラ傷耐性>
カラーレーザープリンター(DocuPrint C3250、富士ゼロックス株式会社製)を用いて、画像を形成し、画像全体を目視で観察し、下記基準により、評価した。
本発明では、△以上が許容レベルにある。
なお、カラーレーザープリンター(DocuPrint C3250、富士ゼロックス株式会社製)は、図2に示したような熱ローラ方式の定着装置を備えている。
〔評価基準〕
○:ローラ傷がほとんど目立たない
△:ローラ傷がやや目立つ
×:ローラ傷が目立つ
<カール性>
カラーレーザープリンター(DocuPrint C3250、富士ゼロックス株式会社製)を用いて、画像を形成し、20℃、50%RHに放置した後の、カールの発生状況を下記基準により、評価した。なお、本発明では、△以上が許容レベルにある。
〔評価基準〕
○:カールの発生がなく、優れている
△:カールの発生はあるものの、問題となるレベルではない
×:カールの発生があり、問題となるレベルである
<トナー定着性>
カラーレーザープリンター(DocuPrint C3250、富士ゼロックス株式会社製)を用いて形成した画像部分(黒ベタ部分)に対し、セロテープ(登録商標)を貼り付け、剥離する試験を行い、セロテープ(登録商標)を貼り付け、剥離する試験を行い、セロテープ(登録商標)剥離前後でのトナー画像の剥離状態を目視で観察し、トナー定着性を下記の評価基準にしたがって評価した。なお、本発明では、△以上が許容レベルにある。
〔評価基準〕
◎:トナー画像の剥離がほとんど発生しない
○:トナー画像の剥離がわずか発生する
△:トナー画像の剥離が1/4未満発生する
×:トナー画像の剥離が1/4以上発生する
<光沢性(プリント後)>
カラーレーザープリンター(DocuPrint C3250、富士ゼロックス株式会社製)を用いて、白地から最大濃度(黒)まで段階的に濃度を変化させ、白地、灰色、黒色の長方形画像を形成した。そして、作成した各画像をJIS Z8741従って、デジタル変角光沢度計(スガ試験機株式会社製、UGV-5D)により、75度光沢度を測定し、光沢度を求め、下記基準にしたがって評価した。なお、本発明では、△以上が許容レベルにある。
〔評価基準〕
◎:全ての濃度で光沢度80%以上
○:80%未満の光沢度となる濃度領域がある
△:65%未満の光沢度となる濃度領域がある
×:50%未満の光沢度となる濃度領域がある
Figure 0005091588
Figure 0005091588
(実施例14)
表3に示すように、実施例7の中空粒子HP−1055(R&H株式会社製、固形分26.5質量%、中空率=55%、体積平均粒径1.0μm)を5.4g/m塗布する替わりに、HP-91(R&H株式会社製、固形分27.5質量%、中空率=50%、体積平均粒径1.0μm)を5.4g/m塗布した以外は、実施例7と同様にして、実施例14の電子写真用受像シートを作製した。
得られた実施例14の電子写真用受像シートについて、実施例7と同様に評価を行った。結果を表4に示す。
参考例15)
表3に示すように、実施例7において、中空粒子HP−1055を5.4g/m塗布する替わりに、HP−433J(R&H株式会社製、固形分37.5質量%、中空率=33%、体積平均粒径0.4μm)を5.4g/m塗布した以外は、実施例7と同様にして、参考例15の電子写真用受像シートを作製した。
得られた参考例15の電子写真用受像シートについて、実施例7と同様に評価を行った。結果を表4に示す。
(実施例16)
表3に示すように、実施例7において、中空粒子HP−1055を5.4g/m塗布する替わりに、AF-1353(R&H株式会社製、固形分26.5質量%、中空率=53%、体積平均粒径1.3μm)を5.4g/m塗布した以外は、実施例7と同様にして、実施例16の電子写真用受像シートを作製した。
得られた実施例16の電子写真用受像シートについて、実施例7と同様に評価を行った。結果を表4に示す。
参考例17)
表3に示すように、実施例7において、中空粒子HP−1055を5.4g/m塗布する替わりに、OP−84J(R&H株式会社製、固形分42.5質量%、中空率=25%、体積平均粒径0.55μm)を5.4g/m塗布した以外は、実施例7と同様にして、参考例17の電子写真用受像シートを作製した。
得られた参考例17の電子写真用受像シートについて、実施例7と同様に評価を行った。結果を表4に示す。
参考例18)
表3に示すように、実施例7において、中空粒子HP−1055を5.4g/m塗布する替わりに、ローペークST(R&H株式会社製、固形分30.0質量%、中空率=44%、体積平均粒径0.38μm)を5.4g/m塗布した以外は、実施例7と同様にして、参考例18の電子写真用受像シートを作製した。
得られた参考例18の電子写真用受像シートについて、実施例7と同様に評価を行った。結果を表4に示す。
参考例19)
表3に示すように、実施例7において、中空粒子HP−1055を5.4g/m塗布する替わりに、MH−5055(日本ゼオン株式会社製、固形分30質量%、中空率55%、体積平均粒径0.50μm)を5.4g/m塗布した以外は、実施例7と同様にして、参考例19の電子写真用受像シートを作製した。
得られた参考例19の電子写真用受像シートについて、実施例7と同様に評価を行った。結果を表4に示す。
(実施例20)
表3に示すように、実施例7において、中空粒子HP−1055を5.4g/m塗布する替わりに、SHP−100(Samji Chemical社製、固形分26.5質量%、中空率57%、体積平均粒径1.0μm)を5.4g/m塗布した以外は、実施例7と同様にして、実施例20の電子写真用受像シートを作製した。
得られた実施例20の電子写真用受像シートについて、実施例7と同様に評価を行った。結果を表4に示す。
Figure 0005091588
Figure 0005091588
本発明の電子写真用受像シートは、一回の定着(一次定着のみ)で銀塩写真ライクの高光沢で高画質な画像を形成することができるので、電子写真方式の各種画像形成に好適に用いられる。
図1は、本発明の画像形成方法に用いる画像形成装置の一例を示す概略図である。 図2は、熱ローラ方式の定着装置の一例を示す図である。
符号の説明
11 帯電手段
21 感光体
23 露光手段
24 現像手段
25 一次転写手段
27 定着手段
30 クリーニング手段
51、52、53、54 画像形成要素
55 中間転写ベルト
115 熱ローラ式定着装置
120 加熱ローラ
121 中空金属シリンダー
122 オフセット防止層
123 加熱ランプ
130 加圧ローラ
131 金属シリンダー
132 オフセット防止層
133 加熱ランプ

Claims (2)

  1. 原紙の両面に樹脂層を有する支持体と、該支持体上に少なくとも1層の塗工層とを有する電子写真用受像シートであって、
    前記樹脂層が低密度ポリエチレン(LDPE)と高密度ポリエチレン(HDPE)との混合物を含み、両者の質量比(LDPE/HDPE)が50/50であり、
    少なくとも画像形成側の面におけるおもて面樹脂層の厚みがμm以上12μm以下であり、
    前記おもて面樹脂層の厚みと、その反対側の面におけるうら面樹脂層の厚みとの差がであり、
    前記塗工層が少なくとも中空粒子を含有し、該中空粒子の前記塗工層中における質量が5.0g/m以上であり、該中空粒子の体積平均粒径が0.6μm以上であることを特徴とする電子写真用受像シート。
  2. 請求項1に記載の電子写真用受像シートにトナー画像を形成するトナー画像形成工程と、
    該トナー画像形成工程により形成されたトナー画像を加熱加圧部材により定着する定着工程と、を含むことを特徴とする画像形成方法。
JP2007220168A 2007-08-27 2007-08-27 電子写真用受像シート及びこれを用いた画像形成方法 Expired - Fee Related JP5091588B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007220168A JP5091588B2 (ja) 2007-08-27 2007-08-27 電子写真用受像シート及びこれを用いた画像形成方法
EP08015037A EP2031450B1 (en) 2007-08-27 2008-08-26 Electrophotographic image- receiving sheet and image forming method using the same
US12/198,406 US20090061348A1 (en) 2007-08-27 2008-08-26 Electrophotographic image-receiving sheet and image forming method using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007220168A JP5091588B2 (ja) 2007-08-27 2007-08-27 電子写真用受像シート及びこれを用いた画像形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009052170A JP2009052170A (ja) 2009-03-12
JP5091588B2 true JP5091588B2 (ja) 2012-12-05

Family

ID=40010976

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007220168A Expired - Fee Related JP5091588B2 (ja) 2007-08-27 2007-08-27 電子写真用受像シート及びこれを用いた画像形成方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20090061348A1 (ja)
EP (1) EP2031450B1 (ja)
JP (1) JP5091588B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3065952A4 (en) * 2013-11-07 2016-09-28 Hewlett Packard Development Co PRINTABLE PRINT SUPPORT

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2530122B2 (ja) 1986-04-18 1996-09-04 富士写真フイルム株式会社 画像形成方法
JPH079757A (ja) 1993-06-28 1995-01-13 Fuji Photo Film Co Ltd インクジェット用記録シート
JPH07195826A (ja) 1993-12-28 1995-08-01 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd 記録シート
JP4136681B2 (ja) 2002-02-15 2008-08-20 富士フイルム株式会社 画像形成方法
JP2003322993A (ja) * 2002-05-07 2003-11-14 Fuji Photo Film Co Ltd 電子写真用受像紙
US20040034147A1 (en) * 2002-08-13 2004-02-19 Jsr Corporation Hollow polymer particle, process for producing the same, paper coating composition using the same, coated paper and process for producing the same
AU2002368247A1 (en) * 2002-09-27 2004-04-19 Mitsubishi Paper Mills Limited Electrophotographic transfer sheet
JP2004133324A (ja) 2002-10-11 2004-04-30 Fuji Photo Film Co Ltd 電子画像形成方法
JP4098170B2 (ja) * 2002-11-27 2008-06-11 富士フイルム株式会社 画像記録材料用支持体及びその製造方法並びに画像記録材料
US7413796B2 (en) 2004-02-17 2008-08-19 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Printing media for color electrophotographic applications
US7713617B2 (en) 2004-05-10 2010-05-11 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Recording media for electrophotographic printing

Also Published As

Publication number Publication date
US20090061348A1 (en) 2009-03-05
EP2031450B1 (en) 2012-05-16
JP2009052170A (ja) 2009-03-12
EP2031450A1 (en) 2009-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7485359B2 (en) Support for image-recording material and image-recording material
US20070281250A1 (en) Electrophotographic image-receiving sheet and process for image formation using the same
JP2003005419A (ja) 電子写真用受像紙
JP4703140B2 (ja) 電子写真材料用支持体及びその製造方法、並びに、電子写真材料
US7687217B2 (en) Image-receiving sheet for electrophotography and image forming process
JP4603311B2 (ja) 画像記録材料用支持体及びその製造方法並びに画像記録材料
JP5091588B2 (ja) 電子写真用受像シート及びこれを用いた画像形成方法
US20060014640A1 (en) Paper, method for manufacturing the same, image-recording material support, and image-recording material
JP2006281569A (ja) 画像記録材料用支持体及びその製造方法並びに画像記録材料
JP2006071948A (ja) 画像記録材料用支持体及び画像記録材料
JP3976445B2 (ja) 電子写真用転写シート
JP2006091808A (ja) 画像記録材料及び凹凸形成方法
JP3945116B2 (ja) 電子写真用転写シート
JP4169911B2 (ja) 電子写真用受像材料
JP4734007B2 (ja) 画像記録材料用支持体及びその製造方法並びに画像記録材料
JP2006043927A (ja) 画像記録材料用支持体及びその製造方法並びに画像記録材料
JP2006070381A (ja) 画像記録材料用支持体及び画像記録材料
JP2007171843A (ja) 画像記録材料
JPH11160905A (ja) 電子写真用転写シート
JP2007155872A (ja) 画像記録材料
JP2007264170A (ja) 電子写真受像材料
JP2005070753A (ja) 紙及びその製造方法、並びに画像記録材料用支持体及び画像記録材料
JP2004101980A (ja) 電子写真用受像シート
JP2008040315A (ja) 電子写真用受像材料および電子写真記録方法
JP2003177565A (ja) 電子写真用受像紙

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111115

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120327

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120501

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120821

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120914

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150921

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5091588

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees