JP5087457B2 - レンズ固定方法およびレンズユニット - Google Patents
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レンズには有効レンズ面領域の外側に「コバ部」と呼ばれる部分があり、レーザ光による溶着にもコバ部が使用される。以下、この技術を前者の技術という。
特許文献3記載の技術では、図19に示すように、樹脂レンズ1030のコバ部が筒状のレンズセル1010のレンズ受け部1011で受けられた配置状態において、その有効レンズ面領域外にレンズ形状の一部として溶着光反射面1032およびレンズ光軸に平行な最外周コバ面部分1031Aを形成された樹脂レンズ1030に対して、レーザ溶着光ML(リング状収束光であるが簡略的に示す)を図示を省略した押さえ部材により導光すると、溶着光MLは樹脂レンズ1030のコバ面部分1031Bから樹脂レンズ1030内に入射し、溶着光反射面1032により、レンズ光軸に平行な最外周コバ面部分1031Aに向けて反射され、溶着部YP(レンズセル1010の内周面と最外周コバ面部分1031Aとの摺接部)に照射されることによって、樹脂レンズ1030が最外周コバ面部分1031Aにおいてレンズセル1010の溶着部YPに溶着固定されるものである。
換言すれば、後者の技術では「押さえ部材」外周部のコバ部とも呼ぶべき、保持部材の内周面に対向して該内周面に接触可能に形成される「押さえ部材」の外周面を保持部材の内周面にレーザ光等で光溶着するという発想はなかった。つまり、従来、「押さえ部材」を用いて、この外周面を保持部材に光溶着することにより、レンズを保持部材に固定するという技術は知られていない。このような構成によっても、「押さえ部材」の外周面部分を光溶着に利用すると、押さえ部材の外周面と保持部材の内周面とが溶着し合うことになるので、保持部材に溶着用の専用部分を形成する必要がなく、保持部材の構造が簡素化される。
請求項1記載の発明では、光束通過用開口を備えたレンズ受け部を有するとともに、少なくとも一端がレンズ挿入用に開放したレンズ挿入部を有する筒状のレンズセルの、上記レンズ挿入部から1以上のレンズを挿入し、上記レンズ受け部に受けさせた後、上記レンズ挿入部から押さえ部材を上記レンズセルに挿入し、最も上記レンズ挿入部側のレンズ面の有効レンズ面領域外に当接させることにより、上記レンズ受け部に受けられた上記1以上のレンズを上記レンズ受け部と上記押さえ部材とにより挟持するとともに、上記押さえ部材の外周面を上記レンズセルの内周面に接触させ、上記押さえ部材と上記レンズセルとの接触面部分を溶着部として、溶着光を照射して上記押さえ部材と上記レンズセルを光溶着する方法であって、上記溶着光を非可視光とし、該溶着光に対し、上記レンズセルを上記溶着光吸収樹脂材料で、上記押さえ部材を上記溶着光透過樹脂材料であって、かつ、可視光を遮断する材料で構成するとともに、上記押さえ部材と当接する上記レンズ面との間に所定の隙間をもって溶着光反射面を形成しておき、上記押さえ部材が配置された側の上記レンズ挿入部から、上記溶着光を入射させ、上記溶着光反射面により上記外周面に向けて反射させることにより、上記溶着部に照射して上記レンズセルと上記押さえ部材を光溶着することを特徴とするレンズ固定方法である。
なお、上に説明した「溶着光を押さえ部材に導光する押圧部材(第6の技術構成」は、溶着光を導光するものであるから、溶着光を導光できるものである必要があるが、光溶着に必要な光エネルギを溶着部へ供給できる程度に「溶着光に対して透光性」であればよい。
以下、「発明を実施するための最良の形態」の欄において、各用語を次のように読み替えるものとする。すなわち、図11に示す「第2の実施形態のレンズ固定方法」を、「レンズ固定方法の第1の参考例」と、図12に示す「レンズ固定方法の変形例8」を、「レンズ固定方法の参考変形例8」と、図13に示す「レンズ固定方法の変形例9」を、「レンズ固定方法の参考変形例9」と、図14に示す「レンズ固定方法の変形例10」を、「レンズ固定方法の参考変形例10」と、図17に示すレンズ固定方法およびレンズユニットの「第3の実施形態」を、「第2の参考例」と、それぞれ読み替える。
図1〜図3は、請求項1のレンズ固定方法および請求項2のレンズユニットに係る第1の実施形態を説明するための図である。
図1および図2において、符号5はレンズ光軸、符号10はレンズセル、符号20、30はレンズ、符号40は押さえ部材、符号50は押圧部材、符号60はスペーサ、符号MLは溶着光を示している。
レンズ30は、図に示す有効レンズ面領域の外側にコバ部(レンズ30の一部をなすが、レンズとして機能しない部分)を有する。レンズ20、30は、その材質およびコバ部の形状は任意であり、レンズセル10に挿入され固定的に保持される形状であるならば特に制約はなく、レンズ本来の形状であってよい。
レンズ受け部11に受けられた1以上のレンズとしてのレンズ20、30は、レンズ受け部11と押さえ部材40とにより「サンドイッチ」状に挟持された状態で、後述するように押さえ部材40の外周面41Aをレンズセル10の内周面に接触させ、押さえ部材40とレンズセル10との接触面部分を溶着部として、溶着光MLを照射して押さえ部材40とレンズセル10とが光溶着される。
押さえ部材40の外周面41Aは、レンズセル10の内周面に摺接するように、レンズセル10の内周面に対する外周面41Aの寸法が設定されている。
押さえ部材40のコバ面部分41Bは、レンズ光軸5に直交する平面であり、斜面状の溶着光反射面42は円錐面状である。
押さえ部材40は、材質的には溶着光MLを透過させる溶着光透過樹脂材料であって、かつ、前述したように絞り機能を持たせるため可視光を遮断する材料を用いる。具体的には、溶着光MLとして赤外線レーザ光を使用する場合には、三菱レイヨン株式会社製の「アクリフィルターIR」(なお、「アクリフィルター」は登録商標名)が好ましく用いられる。この材料を用いることにより、溶着光MLとしての赤外線レーザ光透過による溶着と、絞り機能を果たすべく有効レンズ面領域外での遮光とを同時に実現することができる。
押圧部材50は、溶着光MLに対して透明である材料で形成されているとともに、押さえ部材40を所定の押圧力で押圧可能な強度を有する材料、例えば透明なガラスやアクリル樹脂等で形成されている。
光溶着は、例えば、数秒もしくはそれより短い時間で完了するようにできる。光溶着後、レンズセル10から押圧部材50を取り外すと、レンズユニットが得られる。
図4に示す変形例1は、図1および図2に示した第1の実施形態と比較して、両図に示した溶着光反射面42に代えて、図4に示すように、押さえ部材40における溶着光反射面42Aが「溶着部YPに照射される溶着光MLが、溶着部YPへ向かって集光される形状(この例において凹のトロイダル面)」に形成されていることのみ相違する。このようにすると、リング状収束光である溶着光の「収束性が弱い」ような場合にも、溶着部YPに容易に溶着光MLを集光させることができる。
図5に示す変形例2は、図1および図2に示した第1の実施形態と比較して、両図に示した溶着光反射面42に代えて、図5に示すように、押さえ部材40における溶着光反射面42Bが「溶着部YPに照射される溶着光MLが、溶着部YPへ向かって発散される形状(この例において凸のトロイダル面)」に形成されていることのみ相違する。このようにすると、リング状収束光である溶着光の「収束性が強すぎ」て、溶着光の照射時間の制御が難しいような場合に、溶着部YPに適量のエネルギをもった溶着光MLを照射させることができる。また、溶着光MLの照射範囲が広くなり、溶着領域が広がるので「堅固な溶着」を実現できる。
図6に示す変形例3は、図1および図2に示した第1の実施形態と比較して、両図に示したコバ面部分41Bに代えて、図6に示すようにコバ面部分41B1を同図の上方へ開く円錐面形状に形成した点、図1および図2に示した溶着光反射面42に代えて、図6に示すように同図の下方へ向かって開く円錐面状の溶着光反射面42Cの円錐頂角を、図1および図2の溶着光反射面42のそれよりも大きくなるように形成した点が相違する。コバ面部分41B1が「図の上方へ開く円錐面形状」となっていることに対応して、押圧部材50のコバ面部分41B1への押圧面(底面部)も図の上方へ開く円錐面形状となっている。
このように、変形例3によれば、溶着光反射面42Cの傾斜角が緩くなるので、押さえ部材40の成形による製造が容易になる。
図7に示す変形例4は、図1および図2に示した第1の実施形態と比較して、両図に示したコバ面部分41Bに代えて、図7に示すように、押さえ部材40のコバ面部分41B1を、図6の変形例3と同様に「図の上方へ開く円錐面形状」とすることにより、押さえ部材40における溶着光反射面42A1(溶着部YPに照射される溶着光MLが、溶着部YPへ向かって集光される形状(この例において凹のトロイダル面)となっている。)の傾斜角を、図4の変形例1における溶着光反射面42Aの傾斜角より小さくし、なおかつ、溶着部YPへ向かって溶着光MLを、図4の変形例1と同様に照射できるようにした例である。溶着光反射面42A1の傾斜角が緩くなるので、押さえ部材40の成形による製造が容易になる。
図8に示す変形例5は、図1および図2に示した第1の実施形態と比較して、両図に示したコバ面部分41Bに代えて、図8に示すように、コバ面部分41B1を、図6の変形例3と同様に「図の上方へ開く円錐面形状」とすることにより、押さえ部材40における溶着光反射面42B1(溶着部YPに照射される溶着光MLが、溶着部YPへ向かって発散される形状(この例において凸のトロイダル面))となっている)の傾斜角を、図5の変形例2における溶着光反射面42Bの傾斜角より小さくし、なおかつ、溶着部YPへ向かって溶着光MLを、図5の変形例2と同様に照射できるようにした例である。溶着光反射面42B1の傾斜角が図5の変形例2の溶着光反射面42Bの傾斜角よりも緩くなるので、押さえ部材40の成形による製造が容易になる。
図9に示す変形例6は、図1および図2に示した第1の実施形態と比較して、両図に示したコバ面部分41Bに代えて、図9に示すように、押さえ部材40のコバ面部分41B2を、レンズ30のレンズ光軸を中心軸とするリング状の凸面とすることにより、押さえ部材40における溶着光反射面42へ向かって「より強く集光」しつつ入射するように形成した点、および押圧部材50に代えて、溶着光MLを導光しない、「溶着光MLに対して透明」である必要のない押圧部材51を用いた点が相違する。このようにすると、溶着光反射面42を、図1および図2に示した第1の実施形態と同様に「円錐面」としても、図4の変形例1と同様に、溶着光MLの集光性を高めることができる。
図10に示す変形例7は、図1および図2に示した第1の実施形態と比較して、両図に示したコバ面部分41Bに代えて、図10に示すように、押さえ部材40のコバ面部分41B3を、レンズ30のレンズ光軸を中心軸とするリング状の凹面とすることにより、押さえ部材40における溶着光反射面42へ向かって「発散」しつつ入射するように形成した点、および押圧部材50に代えて、溶着光MLを導光しない、「溶着光MLに対して透明」である必要のない押圧部材51を用いた点が相違する。このようにすると、溶着光反射面42を、図1および図2に示した第1の実施形態と同様に「円錐面」としても、図5の変形例2と同様に、溶着光MLに発散性を与えて溶着部YPの溶着領域を広げることができる。
図9、図10に示した押圧部材51は、溶着光MLが押さえ部材40のコバ面部分41B2、41B3に入射されるその内周部側を押さえる。
図11は、請求項3のレンズユニットに係る第2の実施形態を説明するための図である。以下、図11に示す第2の実施形態のレンズ固定方法およびレンズユニットについて、図1および図2に示した第1の実施形態のそれと相違する内容を中心に説明する。本実施形態において、特に相違する内容として挙げて説明しない技術事項は、第1の実施形態のそれと同様であり、同一符号を付すことによりその説明を省略する。
このように、本実施形態によれば、押さえ部材40Aが第1の実施形態および各変形例1〜7の押さえ部材40の溶着光反射面42、42A、42B、42C、42A1、42B1等の形成を不要であることにより、押さえ部材40の溶着光反射面42等とレンズ30面との間の所定の隙間43(空気層)の確保・管理が不要となるので、形状単純化を図れる。
図13に示す変形例9は、図11に示した第2の実施形態と比較して、押さえ部材40Aの一部形状のみを変えた点、および押圧部材52に代えて、一部形状のみを変えた押圧部材53を用いる点が相違する。本変形例では、押さえ部材40Aの溶着光入射側のレンズ面の有効レンズ面領域外に押さえ部材40A形状の一部として形成された「レンズ光軸に対して傾いた屈折面41F」に合わせて、押圧部材53の光射出面53Dを形成しておき、押さえ部材40Aを押圧するとき光射出面53Dと屈折面41Fが摺り合うようにする。このようにすれば、押圧部材53を導光され、押さえ部材40Aを押圧する向きに広がるテーパ面53Aで内部反射された溶着光MLは、屈折面41Fからスムーズに押さえ部材40A内に入射して、溶着部YPに照射される。図13の場合のように、屈折面41Fと光射出面53Dとに対して溶着光MLが直交するようにすれば、溶着光MLの主光線の光路は屈折面41Fにより屈折されない。
図14に示す変形例9は、図11に示した第2の実施形態と比較して、押さえ部材40Aの一部形状のみを変えた点、および押圧部材52に代えて、一部形状のみを変えた押圧部材55を用いる点が相違する。本変形例では、図14に示すように、押さえ部材40Aの、溶着光入射側のレンズ面の有効レンズ面領域外のコバ面部分41G(屈折面)は、レンズ30のレンズ光軸と平行に切り立っている。すなわち、屈折面41Gと押圧部材55の光射出面とは、傾斜角が90度である。一方、押圧部材55の底面部近傍の内周面は、押さえ部材40Aを押圧する向きに広がるテーパ面55Aとして形成されている。
光溶着後、図11〜図14に示された部材構成から押圧部材52、53、55を取り外すとレンズユニットが得られる。
符号100で示す筒状のレンズセルは、レンズ受け部110がレンズセル100内部に形成され、レンズセル100の両端は1以上のレンズおよび押さえ部材挿入用に開放したレンズ挿入部12である構成となっている。図示の例では、レンズ受け部110の一方の側にはレンズ20、30が、他方の側にはレンズ70が、それぞれ押さえ部材40を用い、各押さえ部材40をレンズセル100に光溶着固定することにより固定されている。レンズ20、30、70は、材質を問わず、また外周部のコバ部形状も問わず、レンズセル100に挿入可能なものであれば既存のレンズそのままを固定する対象とできる。押さえ部材40は、先に説明したレンズ固定方法によりレンズセル100に溶着固定され、絞り機能を発揮する。
なお、図16に示す押さえ部材40Bは、図13に示した押さえ部材40Aと比較して、外周面41Aに代えて、レンズセル10Aのテーパ面に摺接する「図で上方にむいて開く円錐面状の外周面41ABを有していることのみ相違する。押さえ部材40Bおよびレンズセル10Aの材質の具体例等は、第1および第2の実施形態で例示したと同様である。
図17は、レンズ固定方法およびレンズユニットに係る第3の実施形態を説明するための図である。
本発明は、原理的にレンズセルと押さえ部材との材質・材料を入れ替えても成立することを特徴としており、これに係る第3の実施形態を説明する。
レンズ受け部211に受けられたレンズ30は、レンズ受け部211と押さえ部材240とにより「サンドイッチ」状に挟持された状態で、後述するように押さえ部材240の外周面241をレンズセル210の内周面に接触させ、押さえ部材240とレンズセル210との接触面部分を溶着部として、溶着光MLを照射して押さえ部材240とレンズセル210とが光溶着される。
押さえ部材240の外周面241は、レンズセル210の内周面に摺接するように、レンズセル210の内周面に対する外周面241の寸法が設定されている。
押圧部材51は、溶着光MLを導光しない、「溶着光MLに対して透明」である必要のない材料で形成されているとともに、押さえ部材240を所定の押圧力で押圧可能な強度を有する材料、例えば適宜の金属や樹脂等で形成されている。
押さえ部材240のコバ面部分242は、レンズ光軸5に直交する平面である。
光溶着は、例えば、数秒もしくはそれより短い時間で完了するようにできる。光溶着後、レンズセル210から押圧部材51を取り外すと、レンズユニットが得られる。
すなわち、前述のリング状収束光の集光途上に、リング状収束光の中心線を円錐軸とする円錐面状の反射面を配して、リング状収束光を上記中心軸に向う向きに反射させ、溶着部YPにレンズセル210の外周面側から入射させ、溶着部YPにリング状に集光させて、溶着部YPをリング状に一括して溶着させてもよい。
図中、符号LD1、LD2、・・LDNは複数個(N個)の半導体レーザを示す。
これら複数個の半導体レーザLD1〜LDNからのレーザ光はビーム合成手段1000により合成され、カップリング光CPとなって単一の光ファイバFの入射端FIにカップリングし、光ファイバF内を伝搬して光ファイバFの射出端FOから射出する。上記半導体レーザとしては、例えば赤外線レーザを生成するものが好ましく、一般的なCANタイプの赤外線レーザを複数使用すればよいが、複数のレーザ発光部を有する高出力のLDバーやLDスタックを用いてもよい。
10、10A、100、210 レンズセル
11、110 レンズ受け部
12、212 レンズ挿入部
20、30、70 レンズ
40、40A、40B、240 押さえ部材
41A、41AB、241 押さえ部材の外周面
42、42A、42B、42C、42A1、42B1 溶着光反射面
43 隙間(空気層)
50、51、52、53,55 押圧部材
YP 溶着部
ML 溶着光
Claims (6)
- 光束通過用開口を備えたレンズ受け部を有するとともに、少なくとも一端がレンズ挿入用に開放したレンズ挿入部を有する筒状のレンズセルの、上記レンズ挿入部から1以上のレンズを挿入し、上記レンズ受け部に受けさせた後、上記レンズ挿入部から押さえ部材を上記レンズセルに挿入し、最も上記レンズ挿入部側のレンズ面の有効レンズ面領域外に当接させることにより、上記レンズ受け部に受けられた上記1以上のレンズを上記レンズ受け部と上記押さえ部材とにより挟持するとともに、上記押さえ部材の外周面を上記レンズセルの内周面に接触させ、上記押さえ部材と上記レンズセルとの接触面部分を溶着部として、溶着光を照射して上記押さえ部材と上記レンズセルを光溶着する方法であって、
上記溶着光を非可視光とし、該溶着光に対し、上記レンズセルを上記溶着光吸収樹脂材料で、上記押さえ部材を上記溶着光透過樹脂材料であって、かつ、可視光を遮断する材料で構成するとともに、上記押さえ部材と当接する上記レンズ面との間に所定の隙間をもって溶着光反射面を形成しておき、
上記押さえ部材が配置された側の上記レンズ挿入部から、上記溶着光を入射させ、上記溶着光反射面により上記外周面に向けて反射させることにより、上記溶着部に照射して上記レンズセルと上記押さえ部材を光溶着することを特徴とするレンズ固定方法。 - 1以上のレンズと、該1以上のレンズが固定的に保持される筒状のレンズセルと、該レンズセルに保持される上記1以上のレンズにおける有効レンズ面領域外のレンズ面と当接する押さえ部材とを有し、非可視光からなる溶着光により上記押さえ部材が上記レンズセルに光溶着されてなるレンズユニットであって、
上記レンズセルは、上記溶着光を吸収して溶解する樹脂材料であって、レンズ光軸に平行もしくは傾いた内周面を形成され、光束通過用開口を備えたレンズ受け部を有するとともに、少なくとも一端が上記1以上のレンズおよび上記押さえ部材挿入用に開放したレンズ挿入部を有する構成であり、
上記押さえ部材は、上記溶着光を透過し、かつ、可視光を遮断する樹脂材料であって、上記押さえ部材と当接する上記レンズ面との間に所定の隙間をもって溶着光反射面を形成されているとともに、上記内周面に対向して接触する外周面を有し、上記レンズ受け部に受けられた上記1以上のレンズを上記レンズ受け部と挟持するように配置されており、
上記押さえ部材が、上記外周面において上記内周面に溶着固定されていることを特徴とするレンズユニット。 - 1以上のレンズと、該1以上のレンズが固定的に保持される筒状のレンズセルと、該レンズセルに保持される上記1以上のレンズにおける有効レンズ面領域外のレンズ面と当接する押さえ部材とを有し、非可視光からなる溶着光により上記押さえ部材が上記レンズセルに光溶着されてなるレンズユニットであって、
上記レンズセルは、上記溶着光を吸収して溶解する樹脂材料であって、レンズ光軸に平行もしくは傾いた内周面を形成され、光束通過用開口を備えたレンズ受け部を有するとともに、少なくとも一端が上記1以上のレンズおよび上記押さえ部材挿入用に開放したレンズ挿入部を有する構成であり、
上記押さえ部材は、上記溶着光を透過し、かつ、可視光を遮断する樹脂材料で形成され、上記内周面に対向して接触する外周面を有し、上記レンズ受け部に受けられた上記1以上のレンズを上記レンズ受け部と挟持するように配置されており、
上記押さえ部材が、上記外周面において上記内周面に溶着固定されていることを特徴とするレンズユニット。 - 請求項2または3記載のレンズユニットにおいて、
上記レンズセルは、該レンズセルの一端に上記レンズ受け部が形成され、他端が上記1以上のレンズおよび上記押さえ部材挿入用に開放したレンズ挿入部であることを特徴とするレンズユニット。 - 請求項2ないし4の何れか一つに記載のレンズユニットにおいて、
上記レンズセルは、上記レンズ受け部が該レンズセルの内部に形成され、両端が上記1以上のレンズおよび上記押さえ部材挿入用に開放され、上記レンズ受け部の両側に上記1以上のレンズが上記押さえ部材を用いて固定的に保持された構成であることを特徴とするレンズユニット。 - 請求項2ないし5の何れか一つに記載のレンズユニットにおいて、
上記レンズセルの内周面が、上記レンズ受け部側から上記レンズ挿入部側に向かって拡大するテーパ面であり、最も上記レンズ挿入部側に挿入された上記押さえ部材の上記外周面が上記テーパ面に摺接するようにレンズ光軸に対して傾いていることを特徴とするレンズユニット。
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