JP5086704B2 - 超音波流速計 - Google Patents

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Description

本発明は、検出端に界面検知手段を備えた超音波流速計に関するものである。
水道管等の有圧管路内を流れる水道水等の液体の流速を超音波により計測する超音波流速計には、有圧管路内に挿入される検出端に超音波式の流速検知手段を備えたものがある(特許文献1)。
この超音波流速計は、有圧管路内に挿入される縦方向の支持棒の先端に、所定の間隔をおいて略平行に配置された上下一対の横整流板と、該一対の横整流板をその一端側で上下に接続する縦整流板とを備えた検出端を備え、その一対の横整流板を利用して超音波式の流速検知手段を取り付けている。
特開平7−110246号公報
超音波流速計の支持棒の先端の検出端に圧力センサを設ければ、超音波流速計の構成部材である支持棒、検出端等を有効に利用しながら、例えば水道管内の水道水の流速の変化と同時に水圧の変化を検出でき、水道水の漏水の有無を容易に判断できる。
一方、超音波流速計の場合、水道水に微細な気泡が多量に混入して白濁状態になれば計測不能になる。即ち、水中の音速(1480m/s程度)と空気中の音速(340m/s程度)との差異により、超音波は気泡を避けながら伝搬するためである。
しかし、検出端に圧力センサを設けるとしても、通常の圧力センサの場合には、水道管内の水道水の圧力変動しか検知できず、水道水への気泡の混入を同時に検知することはできない。
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、圧縮性ガスが封入された検知室を利用してその界面の状況を超音波により検知する検知方法を採用して、漏液等による圧力変化の他、気泡の混入、振動を容易且つ確実に検知できる界面検知手段を備えた超音波流速計を提供することを目的とする。
本発明は、被計測液体内に配置される検出端8に、前記被計測液体の流速を計測する超音波式の流速検知手段9,10を備えた超音波流速計において、前記検出端8に界面検知手段11を備え、該界面検知手段11は、上側に圧縮性ガス21が封入され且つ下側が前記被計測液体側に連通された検知室22と、前記検知室22内の前記被計測液体と前記圧縮性ガス21との界面26へと超音波dを発信して該界面26を検知する超音波素子23とを備え、前記検知室22は下端側の開口面積が前記界面26側の断面積よりも大にしたものである。
本発明では、圧縮性ガスが封入された検知室を利用してその界面の状況を超音波により検知する検知方法を採用して、漏液等による圧力変化の他、気泡の混入、振動を容易且つ確実に検知できる利点がある。
以下、本発明の各実施例を図面に基づいて詳述する。図1〜図7は本発明に係る界面検知手段付き超音波流速計の第1の実施例を例示し、有圧管路内挿入型に採用したものである。図1、図2において、1は有圧管路、例えば水道管であり、この水道管1内には被計測液体、例えば水道水が一方向(a矢示方向)に流れている。水道管1の途中には上側に突出する分岐管2が設けられ、この分岐管2の上下方向の中間に仕切り弁(図示省略)が組み込まれている。分岐管2は上端に接続フランジ3を有し、その接続フランジ3上に超音波流速計4を取り付けるための台座5が取り付けフランジ6を介して着脱自在に装着されている。なお、被計測液体は管路内を流れる薬液等でもよい。
超音波流速計4は台座5に上下方向に挿通された支持棒7と、この支持棒7の下端に設けられた検出端8とを備えている。そして、検出端8には、図3〜図5に示すように、水道水の流速を計測する流速検知手段9,10と、界面変化を検出する界面検知手段11とが設けられている。
支持棒7は円筒状であって、台座5の上端部の保持手段12により上下調整可能に保持され、下端の検出端8が開状態の仕切り弁を経て水道管1の略中央に位置するように台座5に固定されている。保持手段12は台座5と支持棒7とを水密状に封止する機能を有する。
支持棒7の上部側には上下調整用のハンドル13が設けられ、このハンドル13と台座5との間には、保持手段12を緩めたときに支持棒7が水道管1内の水圧により抜け出さないように、支持棒7の上昇を規制するチェーン等の規制索14が設けられている。
検出端8は、図3〜図5に示すように、上下方向に所定の間隔を置いて略平行に配置された上下一対の横整流板15,16と、この一対の横整流板15,16を一端側で上下に連結する縦整流板17とを備えたコ字状であり、その各整流板15〜17が水道管1の水道水の流れ方向と略平行になっている。従って、上下の横整流板15,16の対向側は略平行な平坦面である。
上側の横整流板15の上面には雌ねじ部18が設けられ、その雌ねじ部18が支持棒7の下端の雄ねじ部19に着脱自在に螺合されている。なお、雄ねじ部19は雌ねじ部18に溶接で固定してもよい。
流速検知手段9,10は、上側の横整流板15に設けられた超音波送信子9a,10aと、下側の横整流板16に設けられた超音波受信子9b,10bとを一組として、水道水の流れに対して順斜め方向に超音波bを送受信して検知する順方向検知系Aと、水道水の流れに対して逆斜め方向に超音波cを送受信して検知する逆方向検知系Bとを構成するように、水道水の流れ方向と略平行な同一垂直面上に2組(複数組)設けられている。なお、両検知系A,Bは平行な垂直面上に別々に配置してもよい。
各流速検知手段9,10の超音波送信子9a,10a及び超音波受信子9b,10bの各超音波素子は、図6に超音波送信子9a側を例示するように、各整流板15,16に形成された保持孔20に嵌合されている。各保持孔20は水道水の流れ方向に対して所定の傾斜角度(70度前後)に傾斜しており、その保持孔20内に対向側で超音波b,cの送受信を行うように、超音波送信子9a,10a及び超音波受信子9b,10bの各超音波素子が嵌合し固定されている。
各保持孔20の対向側は、図6に示すようにベルマウス形状、その他の形状で外広がり状に開口しており、超音波送信子9a,10a等の超音波素子の送受信側の一部が開口端に近接するように嵌合されている。なお、上手側にある保持孔20の開口側には超音波素子の下手側に滑らかな湾曲面20aが形成され、下手側にある保持孔20の開口側には超音波素子の上手側に滑らかな湾曲面20aが形成されている。なお、各保持孔20の開口側は樹脂等を充填して横整流板15,16の対向面と面一状にしてもよい。
界面検知手段11は、図3に示すように、上側に空気等の圧縮性ガス21が封入され且つ下側が外部の水道水と連通する検知室22と、この検知室22内の水道水と圧縮性ガス21との界面26へと超音波dを発信して界面26の状況を検知する超音波素子23とを備えている。
検知室22は上端側が超音波素子23等により密封状に閉塞され、下端が下向きに開口している。なお、検知室22の上端は閉塞状になっておれば十分である。超音波素子23は送受信型であって、界面26へと下向きに超音波dを送信して、その反射波を受信するようになっており、検知室22の上端部に嵌合して接着剤等により固定されている。
流速検知手段9,10の超音波送信子9a,10a、超音波受信子9b,10b、界面検知手段11の超音波素子23は、支持棒7内に挿通された信号線に接続され、その信号線は支持棒7の上端の計測箱24内の中継手段等を経て計測部25(図7参照)に接続されている。
計測部25は図7に示すように、流量計測用の送受信制御部27、流速演算部28及び流量演算部29と、界面計測用の送受信制御部30、界面レベル演算判定部31、界面乱れ演算判定部32及び界面揺れ演算判定部33と、判定部の判定結果に従って流量計測側を制御する計測制御部34とを有し、また記憶部35、表示部36を有する。なお、計測部25はパソコン等を利用して構成してもよい。
送受信制御部27は、各検知系A,B毎にその超音波送信子9a,10aからの超音波b,cの送信処理、超音波受信子9b,10bの超音波b,cの受信処理を行うためのものであり、例えば各検知系A,B毎に超音波送信子9a,10aが所定時間間隔で間欠的に超音波b,cを送信し、超音波受信子9b,10bが受信した反射波の受信信号を後段に送るようになっている。なお、超音波送信子9a,10aは同時に超音波b,cを送信してもよいし、交互に送信してもよい。
流速演算部28は、超音波送信子9a,10aが超音波b,cを送信してから、超音波受信子9b,10bがその超音波b,cを受信するまでの到達時間の差に基づいて各検知系A,B毎に流速V1,V2を求め、その両流速V1,V2の平均値(V1+V2/2)を算出することにより、その時点の水道水の流速Vを演算するようになっている。流量演算部29は流速Vと水道管1の断面積とから流量を演算し積算するようになっている。
水道水の流れがない場合には、二つの超音波b,cの到達時間は同じであるが、水道水にa矢示方向の流れがあると、超音波b,cの到達時間に流速に比例した差が生じるため、この到達時間差から水道水の流速を演算する。水温の変化は超音波の伝搬速度に大きく影響するが、このように二つの超音波b,cの到達時間差から流速を演算する場合には、水温変化による超音波の伝搬速度の違いを補正する必要がなく、流速を容易且つ性格に算出することができる。
送受信制御部30は、超音波素子23による超音波の送受信処理を行うものであり、例えば超音波素子23が所定の時間間隔で超音波dを送信し、超音波素子23が受信した反射波の受信信号を後段に送るようになっている。
界面レベル演算判定部31は、水道水が漏水した場合に水道管1内の水圧の低下に伴い検知室22内の界面26が静かに低下することに起因して、超音波素子23が界面26へと超音波dを送信してから、界面26で反射された反射波を受信するまでの時間Tの長短に基づいて界面レベルHを演算し、その界面レベルHを正常時の界面レベルである基準レベルHと比較して、その界面レベルHが基準レベルHよりも低下したとき(又は基準レベルHよりも一定以上低下したとき)に、漏水による水道管1内の圧力の低下、即ち漏水の発生と判定する。なお、界面レベル演算判定部31は界面レベルHから水道管1内の実際の圧力を演算するようにしてもよい。
水道水に多量の気泡が混入した場合には、検知室22に入った気泡が界面26で弾けることにより、界面26に細かな無数の波立ち等の乱れが生じ、漏水時その他の平静時と異なって超音波dが界面26上で乱反射するため超音波素子23の受信信号が低下する。そこで、界面乱れ演算判定部32は、検知時の超音波素子23の受信信号を平静時の基準信号と比較して、検知時の受信信号が基準信号よりも低下したとき(又は基準信号よりも一定以上低下したとき)に、水道管1内の水道水に対する気泡の混入と判定する。なお、界面乱れ演算判定部32は、他の原因に伴う界面26の乱れを判定するようにしてもよい。
界面揺れ演算判定部33は、地震が発生した場合に水道管1と共に検出端8が所定の周期で振動し、検知室22内の界面26の揺れに伴って超音波素子23の受信信号が周期的に変化することに起因して、その時の超音波素子23の受信信号が周期的に変化したときに地震の発生と判定する。界面揺れ演算判定部33は、他の原因に伴う界面26の揺れを判定するようにしてもよい。
計測制御部34は、界面乱れ演算判定部32が気泡の混入と判定した場合、界面揺れ演算判定部33が地震の発生と判定した場合に、流速検知手段9,10による流速の計測を停止して流速演算部28の流速値、流量演算部29の流量値をその停止前の計測値で固定し、界面乱れ演算判定部32が気泡の混入の解消、界面揺れ演算判定部33が地震の終了を判定した場合に、その固定を解除するようになっている。なお、停止前の計測値で固定する場合、その停止直前の計測値ではなく、所定時間前の安定した状態での計測値で固定するようにしてもよい。
記憶部35は流速演算部28、流量演算部29、界面レベル演算判定部31、界面乱れ演算判定部32、界面揺れ演算判定部33の各データを個別に記憶するものである。表示部36は各演算部28,29,31〜33で演算された各データ、記憶部35で記憶する各データを必要に応じて画像表示するためのものである。
このような構成の界面検知手段11付きの超音波流速計4を使用すれば、水道管1内の水道水の流速、流量を超音波計測により計測できる他、その界面検知手段11により水道管1の漏水の有無、水道水への気泡の混入の有無、地震の発生を夫々検知することができる。また超音波流速計4の検出端8に界面検知手段11を追加しているため、この種の挿入型の超音波流速計4が有する検出端8、支持棒7等を有効に利用でき、しかも水道管1に余分な分岐管2を設ける必要もなく、既存の分岐管2を効率的に利用できる利点がある。
流速の計測に際しては、流速検知手段9,10の順方向検知系Aと逆方向検知系Bとを利用して行う。各検知系では、超音波送信子9a,10aから水道水の流れに対して順斜め方向、逆斜め方向に夫々超音波b,cを送信し、その超音波b,cを超音波受信子9b,10bで受信しながら、超音波b,cの送信から受信までの時間に基づいて各計測系毎に流速V1,V2を検知する。そして、流速演算部28でその両流速V1,V2の平均値(V1+V2/2)からその時点の水道水の流速Vを演算する。
このように方向の異なる2つの検知系A,Bを備えた流速検知手段9,10を使用することによって、その時点の流速Vを確実に計測することができる。なお、流速Vと水道管1の断面積とから流量演算部29で流量を演算することもできる。
水道管1の漏水の有無を検査する場合には、例えば水道水の使用の少ない深夜等に検査対象区間の下流側で水道管1を締め切り、その状態で検査対象区間の水道管1内の水圧の変化を界面検知手段11により検知する。
漏水があれば、水道管1内の水道水に水圧が徐々に低下するため、その水圧の低下に伴って検知室22内の界面26が低下する。従って、超音波素子23から超音波dを送信しながら、検知室22内の界面26の変化を監視することにより、漏水の発生を容易且つ確実に把握することができる。
即ち、界面検知手段11では、超音波素子23から界面26へと超音波dを略垂直に送信し、その界面26で反射する超音波dを受信する。そして、界面レベル演算判定部31において、超音波dの送信から受信までに要する時間に基づいて界面レベルHを求め、その界面レベルHが基準レベルHよりも低下したときに漏水と判定する。
また水道水に多量の気泡が混入した場合には、超音波式の流速検知手段9,10では超音波b,cがその気泡の影響を受ける不具合が生じる。しかし、界面検知手段11、界面乱れ演算判定部32で気泡の混入の有無を判定し、気泡が混入した場合には、直ちに流速等の計測を停止し、気泡の混入の終了までの間、その停止前の計測値を流速値、流量値として固定することにより、超音波式の流速検知手段9,10を利用しているにも拘わらず、水道水への気泡の混入による不具合を解消することができる。
水道水に多量の気泡が混入すれば、下側の開口から検知室22に入った気泡が界面26で弾けて、界面26に細かな無数の波立ち等の乱れが生じ超音波dが界面26上で乱反射するため超音波素子23の受信信号が低下する。そこで、界面乱れ演算判定部32では、検知時の超音波素子23の受信信号を平静時の基準信号と比較して、検知時の受信信号が基準信号よりも低下したときに水道管1内の水道水に対する気泡の混入と判定する。
界面乱れ演算判定部32が気泡の混入と判定すれば、計測制御部34の制御により、流速検知手段9,10による流速の計測を停止して流速演算部28の流速値、流量演算部29の流量値をその停止前の計測値で固定する。そして、界面乱れ演算判定部32が気泡の混入の解消と判定すれば、その固定を解除して通常の計測に戻る。
地震が発生した場合には、界面検知手段11、界面揺れ演算判定部33で地震の発生を把握でき、計測制御部34の制御により、気泡の混入と同様の処理を行う。これによって地震の発生時の流速検知手段9,10の振動等による不具合も解消することができる。
また流速検知手段9,10、界面検知手段11が共に超音波式であるため、異種類の検知手段を組み合わせる場合に比較してその製作、保守等を容易に行うことができる。
しかも流速検知手段9,10の超音波送信子9a,10a及び超音波受信子9b,10bの各超音波素子23は、各整流板15,16に形成された保持孔20に嵌合しているが、各保持孔20は外広がり状に開口しており、超音波素子23の送受信側の一部が開口端に近接するように超音波素子23が嵌合されているため、超音波素子23の送受信側での水道水の渦流等を防止でき、ポリエチレン樹脂等の保護層で凹部を埋める場合に比較して容易に製作することができる。
図8は本発明の第2の実施例を例示する。この実施例では、界面検知手段11の検知室22は、上下方向の中間で横断面積が異なっており、界面26近傍よりも下側、即ち下端側を含む下部22a側の開口面積が、界面26近傍の上部22b側の横断面積よりも大になっている。
この場合には下端側の開口面積が大であるため、その開口から検知室22へと多くの気泡が入り易くなる。一方、界面26近傍部分では断面積が小さくなっているため、その多くの気泡が狭い界面26で弾けることになる。従って、気泡が混入した場合に生じる界面26の乱れをより顕著にすることができる。なお、界面26を含むその近傍部分の断面積のみを小さくしてもよい。
図9は本発明の第3の実施例を例示する。この実施例では、検知室22の上部側に、検知室22内の圧縮性ガス21を抜き取るための抜き取り手段40が設けられている。この抜き取り手段40は、容積変化の少ない金属パイプ等の抜き取りパイプ41と、この抜き取りパイプ41の適当箇所に介装された電磁弁その他の開閉弁42とからなる。抜き取りパイプ41と支持棒7内に上下方向に挿通され、下端部が検出端8に形成され且つ検知室22の上部に連通する連通孔43に接続されている。
この場合には、検出端8が水道管1の略中央に位置するように挿入した後、超音波素子23から超音波dを発信しながら開閉弁42を開閉して行けば、界面26を適正レベルに容易に調整できる。従って、圧縮性ガス21が空気の場合には、水道管1に取り付ける場合の作業等を容易に行うことが可能である。また検知室22に気泡による空気等の圧縮性ガス21が溜まっても、その圧縮性ガス21を適宜抜き取ることができる。
図10、図11は本発明の第4の実施例を例示し、海洋、貯水池、河川、湖沼等での水の流速、圧力を計測するようにしたものである。検出端8には、各実施例と同様に超音波式の流速検知手段9,10及び界面検知手段11が装着されている。また検出端8は前後に姿勢制御用の水平翼45、垂直翼46を備え、縦方向の浮力筒47の下側にねじ部等を介して着脱自在に装着され、給電、信号ケーブル兼用の吊り下げ索48により水中に吊り下げられている。
水平翼45は前後方向(水の流れ方向)に長い矩形状であって、検出端8の上側の横整流板15から前方へと略水平に突出する左右一対の支持杆49により支持されている。垂直翼46は前後方向(水の流れ方向)に長い矩形状又は略矩形状であって、検出端8の上下の横整流板15,16から後方へと略水平に突出する上下一対の支持杆50により支持されている。
吊り下げ索48は水面に浮かぶブイ等の浮体51の下側に連結されている。浮体51には流速検知手段9,10の制御手段、界面検知手段11の制御手段、電源装置の他、信号伝送アンテナ52を含む信号伝送装置が備えられている。そして、各制御手段の制御によって、流速検知手段9,10により水の流速を、界面検知手段11により水中内での界面26の位置を夫々検知して、その検知結果を信号伝送装置の信号伝送アンテナ52から発信するようになっている。
このようにすれば、海洋、貯水池、河川、湖沼等での水の流速、圧力を容易に計測することができる。また検出端8の前後に水平翼45、垂直翼46があるため、検出端8の姿勢が安定したものとなり、計測精度が向上する。しかも、検出端8は浮体51に連結された吊り下げ索48により水中に吊り下げているが、その上側に浮力筒47があるため、この浮力筒47の浮力によって吊り下げ索48に掛かる検出端8等の荷重を極力軽減でき、浮体51を小型化することができる。
なお、浮体51はアンカー等で水底に係留する等、略一定位置に係留しておくことが望ましい。電源装置には太陽電池、波浪発電機その他のものを使用してもよい。吊り下げ索48によって給電、信号ケーブルを兼用する他、ワイヤー、チェーン等の吊り下げ索48に沿って給電、信号ケーブルを設けてもよい。潮流の速い海洋等では、検出端8の下側に切り離し式のアンカーを設けてもよい。
以上、本発明の各実施例について詳述したが、各実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、界面検知手段11の検知室22は、流速検知手段9,10の近傍の水流を乱さないように、検出端8の外部に設けてもよい。
圧縮性ガス21には空気の他、窒素ガス等でもよい。実施例では検出端8をコ字状に構成し、その上下の横整流板15,16に流速検知手段9,10を、縦整流板17に界面検知手段11を夫々設けているが、流速検知手段9,10、界面検知手段11を設け得る構造であれば、検出端8の形状、構造は他のものでもよい。例えば横整流板15,16の両端に縦整流板17を備えた横向きコ字状の検出端8を使用し、その両縦整流板17に流速検知手段9,10の超音波素子23を設けてもよい。
また実施例では、上側に超音波送信子9a,10aを下側に超音波受信子9b,10bを配置したが、上下逆に配置してもよい。また一組の超音波素子23を送受信型とし、二組の流速検知手段9,10の内の一方の流速検知手段9,10で計測を行い、その一方の流速検知手段9,10が劣化、故障等をした場合に、他方の流速検知手段9,10で計測を行うようにしてもよい。界面検知手段11の超音波素子23は、検知室22の上部に配置する他、下部に配置してもよい。
横整流板15,16に超音波素子を組み込む場合には、横整流板15,16に対して超音波素子を保持孔20内に角度調整可能に取り付けておき、超音波の中心軸を調整して固定した後、対向面側が横整流板15,16と面一状となるように保持孔20に合成樹脂材等を充填することが望ましい。
また超音波素子の表面への水垢の付着その他の原因により、例えば計測値がゼロになる等、その計測値に大きなバラツキが生じる場合がある。このような対策としては、二系統の検知系A,Bで個別に超音波の送受信を行い、その検知系A,Bの一方の計測値が大きく変化し他方の計測値が変化しないときには、その大きく変化した計測値をカットして、他方の計測値に基づいて流速等を判断すればよい。
この場合、例えば所定時間が経過して両方の計測値が略同じになる等、計測値のバラツキが解消すれば、両検知系A,Bによる計測に復旧するようにしてもよい。また所定時間が経過しても戻らなければ、計測値が大きく変化した方の検知系A,Bが異常である旨の信号を外部に出力するようにしてもよい。
本発明の第1の実施例を示す一部破断正面図である。 同断面図である。 同検出端側の一部破断側面図である。 同検出端側の正面断面図である。 同検出端側の一部破断平面図である。 同要部の拡大断面図である。 同ブロック図である。 本発明の第2の実施例を示す一部破断側面図である。 本発明の第3の実施例を示す一部破断側面図である。 本発明の第4の実施例を示す説明図である。 同要部の斜視図である。
符号の説明
8 検出端
9,10 流速検知手段
9a,9b,10a,10b 超音波素子
11 界面検知手段
15,16 横整流板
17 縦整流板
20 保持孔
21 圧縮性ガス
22 検知室
23 超音波素
26 界面
40 抜き取り手段
A 順方向検知系
B 逆方向検知系

Claims (8)

  1. 被計測液体内に配置される検出端(8)に、前記被計測液体の流速を計測する超音波式の流速検知手段(9,10)を備えた超音波流速計において、前記検出端(8)に界面検知手段(11)を備え、該界面検知手段(11)は、上側に圧縮性ガス(21)が封入され且つ下側が前記被計測液体側に連通された検知室(22)と、前記検知室(22)内の前記被計測液体と前記圧縮性ガス(21)との界面(26)へと超音波(d)を発信して該界面(26)を検知する超音波素子(23)とを備え、前記検知室(22)は下端側の開口面積が前記界面(26)側の断面積よりも大であることを特徴とする超音波流速計。
  2. 前記超音波素子(23)を前記検知室(22)の上部に配置し、該超音波素子(23)により記圧縮性ガス(21)側から前記界面(26)へと超音波(d)を発信するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の超音波流速計。
  3. 前記流速検知手段(9,10)は、前記被計測流体の流れに対して順斜め方向に超音波(b)を送受信して検知する順方向検知系(A)と、前記被計測流体の流れに対して逆斜め方向に超音波(c)を送受信して検知する逆方向検知系(B)とを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の超音波流速計。
  4. 前記検出端(8)は対向側が前記被計測流体の流れ方向と略平行に形成され且つ前記斜め方向に保持孔(20)が形成された一対の整流板(15,16)を有し、前記流速検知手段(9,10)は前記整流板(15,16)の保持孔(20)により保持され且つ前記対向側で超音波(b,c)の送信及び/又は受信を行う超音波素子(9a,9b,10a,10b)を備え、前記保持孔(20)の対向側は外広がり状に開口することを特徴とする請求項3に記載の超音波流速計。
  5. 前記検出端(8)は上下一対の横整流板(15,16)と、該一対の横整流板(15,16)を連結する縦整流板(17)とを備え、前記縦整流板(17)に前記検知室(22)を形成したこと特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の超音波流速計。
  6. 前記界面検知手段(11)が前記界面(26)の乱れ又は揺れを検知したときに前記流速検知手段(9,10)の流速の検知を停止することを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の超音波流速計。
  7. 前記流速検知手段(9,10)が流速の計測を停止したときに、その停止前の計測値を固定し、前記界面検知手段(11)が前記界面(26)の乱れ又は揺れの解消を検知したときに固定を解除することを特徴とする請求項に記載の超音波流速計。
  8. 前記検知室(22)の上部側に、前記圧縮性ガス(21)を抜き取るための抜き取り手段(40)を設けたことを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の超音波流速計。
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