JP5086221B2 - 光スイッチおよび光スイッチの制御方法 - Google Patents
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Description
Vy=Vc−Vd ・・・(2)
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態に係る光スイッチは、後述する制御変数Vtを用いてPID制御の基本制御である比例制御(P制御)により光スイッチの光パワーを制御するものであって、図13を参照して説明した光スイッチ100の駆動制御部400を後述する駆動制御部10に置き換えたものである。したがって、以下において、光スイッチ100と同等の構成要素については、同じ名称および符号を付し、適宜説明を省略する。
図1に示すように、本実施の形態に係る光スイッチ1は、空間光学系スイッチ部300と、この空間光学系スイッチ部300に含まれるMEMSミラー装置104の動作を制御する駆動制御部10とから構成される。この駆動制御部10は、出力ポートからカプラ110を使って分岐された光パワーを電気信号に変換するフォトダイオードなどからなるO/E変換器11と、O/E変換器11により変換された電気信号をデジタル変換して、分岐した光パワーに基づいて光信号の出力パワー値を求めるA/D変換部12と、このA/D変換部12で求められた出力パワーと光パワーの目標値との差(以下、偏差という)を求める比較器13と、偏差に比例した補償量を求める補償量算出部14と、この補償量算出部14により算出された補償量を電圧Vtに負帰還するように加える加算器15と、補償量が加えられたVtを次のP制御に備えて任意の制御周期ΔTだけ保持しておくメモリなどからなる遅延器16と、補償量が加えられたVtから制御電圧Vx、Vyを算出する算出部17と、この算出部17により算出された制御電圧Vx、Vyから電極電圧Va,Vb,Vc,Vdを求めて空間光学系スイッチ部300のMEMSミラー装置104に印加する電極電圧制御部18と、任意の周期ΔTでP制御を実行するためのタイマ19とから構成される。
Vy=Vy0+B(Vx−Vx0)n=Vy0+AnBVtn ・・・(4)
Vy=Vy0+B|Vx−Vx0|・(Vx−Vx0)n-1=Vy0+AnB|Vt|・Vtn-1 ・・・(5)
次に、図1を参照して、本実施の形態に係る光スイッチ1の動作について説明する。
Vy=Vy0+Vtsinφ ・・・(7)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態は、VyがVtの二次関数(n=2)である場合に関するものであり、上述した第1の実施の形態とVx、Vyの算出式のみが異なるものである。したがって、第1の実施の形態と同等の構成要素については、同じ名称および符号を付し、適宜説明を省略する。
φ=arctan{(VyR−Vy0)/(VxR−Vx0)} ・・・(9)
Vy=Vy0B+|Vt|・Vtcos2φ ・・・(12)
次に、本発明に係る第3の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態は、負帰還制御による光パワー制御機能を有さないものであり、その他の構成は上述した第1,第2の実施の形態と同等である。したがって、本実施の形態において、上述した第1,第2の実施の形態と同等の構成要素については、同じ名称および符号を付し、適宜説明を省略する。
Claims (9)
- 入力光を入力する少なくとも1つの光入力部と、
出力光を出力する複数の光出力部と、
前記光出力部の選択に用いられるx軸およびこのx軸と異なるy軸に対して回動可能に支持されたミラーおよびこのミラーと対向配置された複数の電極を有し、これらの電極に駆動電圧を印加することにより前記ミラーを所定の角度に傾斜させるミラー装置と、
前記電極に駆動電圧を印加して前記ミラーを前記x軸回りおよび前記y軸回りにそれぞれ回動させる駆動制御部と
を備えた光スイッチであって、
前記駆動制御部は、
目標とする損失に対応した制御変数Vtを算出するVt算出部と、
このVt算出部により算出された前記制御変数Vtから前記ミラーをx軸およびy軸回りにそれぞれ回動させる電圧VxおよびVyを算出する算出部と、
この算出部により算出された前記Vxおよび前記Vyから前記電極それぞれに印加する駆動電圧を算出し、この駆動電圧を対応する前記電極に印加する電極電圧制御部と
を備え、
前記Vxは、前記制御変数Vtのm次の単調関数(mは1以上の整数)で表され、
前記Vyは、前記制御変数Vtのn次の単調関数(nはm以上かつ2以上の整数)で表される
ことを特徴とする光スイッチ。 - 入力光を入力する少なくとも1つの光入力部と、
出力光を出力する複数の光出力部と、
前記光出力部の選択に用いられるx軸およびこのx軸と異なるy軸に対して回動可能に支持されたミラーおよびこのミラーと対向配置された複数の電極を有し、これらの電極に駆動電圧を印加することにより前記ミラーを所定の角度に傾斜させるミラー装置と、
前記光出力部から出力される出力光の光強度を検出する検出部と、
前記電極に駆動電極を印加して前記ミラーを前記x軸回りおよび前記y軸回りにそれぞれ回動させる駆動制御部と
を備えた光スイッチであって、
前記駆動制御部は、
制御変数Vtから前記ミラーを前記x軸回りおよび前記y軸回りにそれぞれ所定量回動させるための電圧VxおよびVyを算出する算出部と、
この算出部により算出された前記Vxおよび前記Vyから前記電極それぞれに印加する駆動電圧を算出し、この駆動電圧に対応する前記電極に印加する電極電圧制御部と、
前記検出部によって検出された検出結果の目標値に対する偏差を求める比較器と、
この比較器から出力される偏差に応じた補償量を前記制御変数Vtに加算して、前記偏差を前記制御変数Vtに負帰還する補償部と
を備え、
前記Vxは、前記制御変数Vtのm次の単調関数(mは1以上の整数)で表され、
前記Vyは、前記制御変数Vtのn次の単調関数(nはm以上かつ2以上の整数)で表される
ことを特徴とする光スイッチ。 - Vx−Vy平面上において損失が最小となるピークの座標を(Vx0、Vy0)、定数をそれぞれA(≠0),B(≠0)、n(1以上の整数)とすると、
前記Vxは、
Vx=Vx0+AVt
前記Vyは、
nが奇数の場合、または、nが奇数および偶数の何れであるかを問わない場合、
Vy=Vy0+B(Vx−Vx0)n=Vy0+AnBVtn
nが偶数の場合、
Vy=Vy0+B|Vx−Vx0|・(Vx−Vx0)n-1=Vy0+AnB|Vt|・Vtn-1
で表されることを特徴とする請求項1または2記載の光スイッチ。 - 前記Vt算出部は、予め生成された損失と前記制御変数Vtの対応関係を示すデータテーブルに基づいて、前記制御変数Vtを算出する
ことを特徴とする請求項1記載の光スイッチ。 - 前記Vt算出部は、予め生成された損失と前記制御変数Vtの対応関係を示す多項式に基づいて、前記制御変数Vtを算出する
ことを特徴とする請求項1記載の光スイッチ。 - 入力光を入力する少なくとも1つの光入力部と、
出力光を出力する複数の光出力部と、
前記光出力部の選択に用いられるx軸およびこのx軸と異なるy軸に対して回動可能に支持されたミラーおよびこのミラーと対向配置された複数の電極を有し、これらの電極に駆動電圧を印加することにより前記ミラーを所定の角度に傾斜させるミラー装置と、
前記電極に駆動電圧を印加して前記ミラーを前記x軸回りおよび前記y軸回りにそれぞれ回動させる駆動制御部と
を備えた光スイッチの制御方法であって、
目標とする損失に対応した制御変数Vtを算出するVt算出ステップと、
このVt算出ステップにより算出された前記制御変数Vtから前記ミラーをx軸およびy軸回りにそれぞれ回動させる電圧VxおよびVyを算出する算出ステップと、
この算出ステップにより算出された前記Vxおよび前記Vyから前記電極それぞれに印加する駆動電圧を算出し、この駆動電圧を対応する前記電極に印加する電極電圧制御ステップと
を有し、
前記Vxは、前記制御変数Vtのm次の単調関数(mは1以上の整数)で表され、
前記Vyは、前記制御変数Vtのn次の単調関数(nはm以上かつ2以上の整数)で表される
ことを特徴とする光スイッチの制御方法。 - 入力光を入力する少なくとも1つの光入力部と、
出力光を出力する複数の光出力部と、
前記光出力部の選択に用いられるx軸およびこのx軸と異なるy軸に対して回動可能に支持されたミラーおよびこのミラーと対向配置された複数の電極を有し、これらの電極に駆動電圧を印加することにより前記ミラーを所定の角度に傾斜させるミラー装置と、
前記光出力部から出力される出力光の光強度を検出する検出部と、
前記電極に駆動電極を印加して前記ミラーを前記x軸回りおよび前記y軸回りにそれぞれ回動させる駆動制御部と
を備えた光スイッチの制御方法であって、
制御変数Vtから前記ミラーを前記x軸回りおよび前記y軸回りにそれぞれ所定量回動させるための電圧VxおよびVyを算出する算出ステップと、
この算出ステップにより算出された前記Vxおよび前記Vyから前記電極それぞれに印加する駆動電圧を算出し、この駆動電圧に対応する前記電極に印加する電極電圧制御ステップと、
前記検出部によって検出された検出結果の目標値に対する偏差を求める比較ステップと、
この比較ステップによりされる偏差に応じた補償量を前記制御変数Vtに加算して、前記偏差を前記制御変数Vtに負帰還する補償ステップと
を有し、
前記Vxは、前記制御変数Vtのm次の単調関数(mは1以上の整数)で表され、
前記Vyは、前記制御変数Vtのn次の単調関数(nはm以上かつ2以上の整数)で表される
ことを特徴とする光スイッチの制御方法。 - 入力光を入力する少なくとも1つの光入力部と、
出力光を出力する複数の光出力部と、
前記光出力部の選択に用いられるx軸およびこのx軸と異なるy軸に対して回動可能に支持されたミラーおよびこのミラーと対向配置された複数の電極を有し、これらの電極に駆動電圧を印加することにより前記ミラーを所定の角度に傾斜させるミラー装置と、
前記電極に駆動電圧を印加して前記ミラーを前記x軸回りおよび前記y軸回りにそれぞれ回動させる駆動制御部と
を備えた光スイッチであって、
前記駆動制御部は、
目標とする損失に対応した制御変数Vtを算出するVt算出部と、
このVt算出部により算出された前記制御変数Vtから前記ミラーをx軸およびy軸回りにそれぞれ回動させる電圧VxおよびVyを算出する算出部と、
この算出部により算出された前記Vxおよび前記Vyから前記電極それぞれに印加する駆動電圧を算出し、この駆動電圧を対応する前記電極に印加する電極電圧制御部と
を備え、
前記Vxは、前記制御変数Vtのm次の単調関数(mは1以上の整数)で表され、
前記Vyは、前記制御変数Vtのn次の単調関数(nはm以上の整数)で表され、
Vx−Vy平面上において損失が最小となるピークの座標を(Vx 0 、Vy 0 )、定数をそれぞれA(≠0),B(≠0)、n(1以上の整数)とすると、
前記Vxは、
Vx=Vx 0 +AVt
前記Vyは、
nが奇数の場合、または、nが奇数および偶数の何れであるかを問わない場合、
Vy=Vy 0 +B(Vx−Vx 0 ) n =Vy 0 +A n BVt n
nが偶数の場合、
Vy=Vy 0 +B|Vx−Vx 0 |・(Vx−Vx 0 ) n-1 =Vy 0 +A n B|Vt|・Vt n-1
で表され、
前記算出部は、
要求損失可変範囲のなかで最も損失が大きく、クロストークを許容値以下にでき、かつ、Rabbit Earを抑えることができる座標(Vx、Vy)のうち、最も小さな|Vx−Vx 0 |を与える座標を(Vx R 、Vy R )とすると、前記制御変数Vtを変えたときに、前記Vx−Vy平面上における(Vx,Vy)の軌跡が前記(Vx R 、Vy R )を通るように前記定数Aおよび前記定数Bを設定する
ことを特徴とする光スイッチ。 - 入力光を入力する少なくとも1つの光入力部と、
出力光を出力する複数の光出力部と、
前記光出力部の選択に用いられるx軸およびこのx軸と異なるy軸に対して回動可能に支持されたミラーおよびこのミラーと対向配置された複数の電極を有し、これらの電極に駆動電圧を印加することにより前記ミラーを所定の角度に傾斜させるミラー装置と、
前記光出力部から出力される出力光の光強度を検出する検出部と、
前記電極に駆動電極を印加して前記ミラーを前記x軸回りおよび前記y軸回りにそれぞれ回動させる駆動制御部と
を備えた光スイッチであって、
前記駆動制御部は、
制御変数Vtから前記ミラーを前記x軸回りおよび前記y軸回りにそれぞれ所定量回動させるための電圧VxおよびVyを算出する算出部と、
この算出部により算出された前記Vxおよび前記Vyから前記電極それぞれに印加する駆動電圧を算出し、この駆動電圧に対応する前記電極に印加する電極電圧制御部と、
前記検出部によって検出された検出結果の目標値に対する偏差を求める比較器と、
この比較器から出力される偏差に応じた補償量を前記制御変数Vtに加算して、前記偏差を前記制御変数Vtに負帰還する補償部と
を備え、
前記Vxは、前記制御変数Vtのm次の単調関数(mは1以上の整数)で表され、
前記Vyは、前記制御変数Vtのn次の単調関数(nはm以上の整数)で表され、
Vx−Vy平面上において損失が最小となるピークの座標を(Vx 0 、Vy 0 )、定数をそれぞれA(≠0),B(≠0)、n(1以上の整数)とすると、
前記Vxは、
Vx=Vx 0 +AVt
前記Vyは、
nが奇数の場合、または、nが奇数および偶数の何れであるかを問わない場合、
Vy=Vy 0 +B(Vx−Vx 0 ) n =Vy 0 +A n BVt n
nが偶数の場合、
Vy=Vy 0 +B|Vx−Vx 0 |・(Vx−Vx 0 ) n-1 =Vy 0 +A n B|Vt|・Vt n-1
で表され、
前記算出部は、
要求損失可変範囲のなかで最も損失が大きく、クロストークを許容値以下にでき、かつ、Rabbit Earを抑えることができる座標(Vx、Vy)のうち、最も小さな|Vx−Vx 0 |を与える座標を(Vx R 、Vy R )とすると、前記制御変数Vtを変えたときに、前記Vx−Vy平面上における(Vx,Vy)の軌跡が前記(Vx R 、Vy R )を通るように前記定数Aおよび前記定数Bを設定する
ことを特徴とする光スイッチ。
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2008
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