JP5085746B2 - 金属薄板積層体の製造装置 - Google Patents

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Description

回転電機やソレノイドの積層鉄心、積層金型等の金属薄板積層体を製造する装置に関する。
一般に、回転電機やソレノイドの積層鉄心、積層金型等は、フープ材(薄帯板)を素材として、順送り金型装置により製造される。例えば、回転電機の積層鉄心は、順送り金型装置内で、フープ材に対してパイロット穴やスロット部、内径ティース等の打抜き加工を順次行い、外形打抜き後の鉄心薄板を所定の枚数積層して固着させることによって製造される。鉄心薄板の固着には、各鉄心薄板にかしめ用の凹凸を形成しておき、積層時に圧着させてかしめ結合させる積層かしめ法や、積層後にレーザ溶接等によって鉄心薄板を結合する積層溶接法も存在するが、結合部位の磁気特性の劣化等が生じ難いことから、外形打抜き後に鉄心薄板を積層して接着させる積層接着法が広く採用されている。
通常のフープ材を用いた積層接着法としては、順送り金型装置内で、打抜き加工後にフープ材の上下面に付着したプレス加工油を油除去機構により除去した後、フープ材の上面あるいは下面の所定位置に接着剤塗布機構により熱硬化性接着剤をスポット状に塗布し、外形打抜き後の鉄心薄板をダイ下部の保持体(スクイズリング)に順次収容しながら、スクイズリングに埋設したヒータにより積層鉄心群の外周を加熱して積層接着するもの(特許文献1参照)が公知となっている。また、表面に熱硬化性絶縁皮膜(熱硬化性接着剤)が形成されたフープ材から鉄心薄板を打抜いて積層接着する方法としては、積層工程で鉄心薄板の外周を側圧用加圧板で側圧をかけながら、内径側に下方から挿入した加熱装置によって鉄心薄板を加熱することで熱硬化性絶縁皮膜を硬化させるもの(特許文献2参照)や、鉄心薄板を背圧ブロック(スクイズリング)内に積層させた後、スクイズリングの外周に設置した高周波加熱装置によって外周側から誘導加熱するもの(特許文献3参照)、鉄心薄板を単板の状態で予備加熱した後、積層加熱工程に移送して端面を揃えてから加圧および加熱を行うもの(特許文献4参照)が提案されている。
特開2001−321850号公報 特開2001−185433号公報 特開2002−307636号公報 特許第3569440号公報
上述した従来の積層接着法には、以下に述べるように、種々の問題点があった。例えば、特許文献1では、スクイズリングの内部に螺旋状にヒータを埋設する構造を採るため、保持体の強度が低下することが避けられなかった。また、スクイズリングによって積層鉄心群の外周を加熱するため、鉄心薄板間の熱硬化性接着剤に対する加熱効果も低くなることも否めなかった。また、特許文献2では、外形打抜き後の鉄心薄板を積層部に搬送して積層接着するため、装置の大型化や複雑化が避けられなかった。また、積層された鉄心薄板群が積層部で内周側から加熱されるため、やはり鉄心薄板間の熱硬化性絶縁皮膜に対する加熱効果が低くなる問題があった。また、特許文献3では、高周波加熱源(高周波発振器や加熱コイル等)を必要とするために装置構成が複雑となり、設備のイニシャルコストが高くなる等の問題があった。また、特許文献4でも、特許文献1と同様に積層鉄心群の外周を加熱するため、鉄心薄板間の熱硬化性絶縁皮膜に対する加熱効果も低くなる問題があった。
本発明は、このような背景に鑑みなされたものであり、スクイズリング内に積層された鉄心薄板(すなわち、熱硬化性接着剤)を効果的に加熱し、もって製品品質や生産性の向上等を実現した金属薄板積層体の製造装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の側面では、上型に保持された外形打抜きパンチと、下型に保持された外形打抜きダイと、前記下型における前記外形打抜きダイの直下に設置されたスクイズリングとを有し、熱硬化性接着剤が塗布された素材金属板から前記外形打抜きパンチによって前記外形打抜きダイ内に金属薄板を打抜き、当該金属薄板を前記スクイズリング内に積層状態で緊締保持することにより、当該金属薄板を所定枚数ずつ積層接着してなる金属薄板積層体を製造する金属薄板積層体の製造装置であって、前記スクイズリングの外周側に熱風を貯留する熱風溜まりと、前記スクイズリングの内周面に開口するとともに前記熱風溜まりに連通する複数の熱風吹出孔と、当該熱風溜まりに熱風を導入する熱風導入路とを有し、当該熱風吹出孔から前記金属薄板の外周に熱風を吹き付ける熱風吹付け手段を備え、前記複数の熱風吹出孔は、前記熱風溜まりにおける前記熱風導入路の開口部位からの距離が大きくなるに連れて径が大きくなる。
また、本発明の第2の側面では、上型に保持された外形打抜きパンチと、下型に保持された外形打抜きダイと、前記下型における前記外形打抜きダイの直下に設置されたスクイズリングとを有し、熱硬化性接着剤が塗布された素材金属板から前記外形打抜きパンチによって前記外形打抜きダイ内に金属薄板を打抜き、当該金属薄板を前記スクイズリング内に積層状態で緊締保持することにより、当該金属薄板を所定枚数ずつ積層接着してなる金属薄板積層体を製造する金属薄板積層体の製造装置であって、前記スクイズリングの外周側に熱風を貯留する熱風溜まりと、前記スクイズリングの内周面に開口するとともに前記熱風溜まりに連通する複数の熱風吹出孔と、当該熱風溜まりに熱風を導入する熱風導入路とを有し、当該熱風吹出孔から前記金属薄板の外周に熱風を吹き付ける熱風吹付け手段を備え、前記下型が前記スクイズリングを保持するダイ本体を有し、前記ダイ本体と前記スクイズリングとの間に筒状断熱部材を設置し、前記熱風溜まりが当該スクイズリングと当該筒状断熱部材との間に形成された。
また、本発明の第3の側面では、スクイズリングと筒状断熱部材との少なくとも一方を冷却用流体によって冷却する冷却手段を備えた。
また、本発明の第4の側面では、冷却手段は、スクイズリングと筒状断熱部材との少なくとも一方の外周に形成されて冷却用流体が流通する螺旋状流体路を含む。
また、本発明の第5の側面では、冷却手段は、スクイズリングと筒状断熱部材との少なくとも一方の外周側に配設され、冷却用流体の滞留に供される多孔質体を備えた。
本発明の第1の側面では、金属薄板の加熱に熱風を用いるため、スクイズリングの強度低下や装置構成の複雑化等が抑制できる。また、各熱風吹出孔から金属薄板に吹き付けられる熱風の量を均一化できる。また、第の側面では、熱風溜まりに貯留された熱風による下型の温度上昇を抑制できる。また、第の側面では、スクイズリングや筒状断熱部材の温度上昇を抑制でき、金属薄板に対する緊締力の低下が起こり難くなる。また、第の側面では、冷却用流体がスクイズリングや筒状断熱部材の外周をゆっくり流れるようになり、スクイズリングや外形打抜きダイ等の冷却効果が向上する。また、第の側面では、冷却用流体が多孔質体に滞留することにより、スクイズリングや外形打抜きダイ等の冷却効果が更に向上する。
実施形態に係る積層鉄心製造装置の概略構成図である。 実施形態に係るストリップレイアウト図である。 実施形態に係る鉄心薄板の平面図である。 図1中のII部拡大縦断面図である。 実施形態に係る上型の縦断面図である。 実施形態の作用を示す要部縦断面図である。 実施形態の作用を示す要部縦断面図である。 一部変形例を示す要部縦断面図である。
以下、図面を参照して、回転電機の固定子(ステータ)の製造装置に本発明を適用した実施形態と一部変形例とを詳細に説明する。
〔実施形態〕
図1は実施形態に係る積層鉄心製造装置の概略構成図であり、図2は実施形態に係るストリップレイアウト図であり、図3は実施形態に係る鉄心薄板の平面図である。図4は図1中のII部拡大縦断面図であり、図5は実施形態に係る上型の縦断面図である。
≪実施形態の構成≫
<全体構成>
図1に示すように、積層鉄心製造装置1は、電磁鋼板のフープ材(素材金属板)W1を供給するロール装置2と、上型3を下型4に対して上下動させることによりフープ材W1にプレス加工等を施す順送り金型装置5と、完成した積層鉄心SCを組立ライン等に搬送するコンベア装置6とから構成されている。順送り金型装置5には、フープ材W1からリング状の鉄心薄板(金属薄板)W2(図2参照)を打抜く外形打抜き機構10と、打抜かれた鉄心薄板W2を積層接着する積層接着機構11とが設けられている。また、積層鉄心製造装置1には、外形打抜き機構10に熱風を供給する第1熱風供給装置12と、積層接着機構11に熱風を供給する第2熱風供給装置13と、外形打抜き機構10に冷却風を供給する第1冷却風供給装置14と、積層接着機構11に冷却風を供給する第2冷却風供給装置15とが付設されている。
<外形打抜き機構>
図4に示すように、外形打抜き機構10は、上型3に保持された円筒状の外形打抜きパンチ(以下、単に外形パンチと記す)21と、外形パンチ21に摺動自在に外嵌したストリッパプレート22と、下型4に保持された外形打抜きダイ(以下、単にダイと記す)23とを主要構成要素としている。外形パンチ21は、パンチホルダ24を介してパンチプレート25(すなわち、上型3側)に固着されており、上型3と一体に上下動する。また、ダイ23は、ダイプレート26およびダイ本体27を介して、下型サブプレート29に固定されている。
図5に示すように、外形パンチ21の中空部には、耐熱性樹脂であるPTFE(四弗化エチレン)製の熱風吹出ノズル31が、ケイ酸カルシウム板製の円筒状の断熱スペーサ32を介して設置されている。熱風吹出ノズル31は、軸心に形成された熱風通路31aや、先端に穿孔された複数の噴射孔31b、基端側に穿設された熱風導入路31c、熱風導入路31cに対向して穿設されたバルブ孔31dを備えており、ボルト33によってパンチプレート25に締結されている。
断熱スペーサ32の側壁には、熱風吹出ノズル31の熱風導入路31cの入口(外側)に対峙する位置に、パンチホルダ24の壁面に嵌挿された熱風ヒータヘッド34が取り付けられている。また、パンチプレート25にはPTFE製のバルブロッド35aを有するソレノイドバルブ35が取り付けられており、このバルブロッド35aが、パンチプレート25や、パンチホルダ24、熱風吹出ノズル31のバルブ孔31dを貫通し、熱風導入路31cの出口(内側)を閉鎖している。熱風ヒータヘッド34は図示しない配管を介して第1熱風供給装置12に接続されており、積層鉄心製造装置1の運転時には、第1熱風供給装置12から熱風ヒータヘッド34に熱風が常時供給される。
一方、外形パンチ21には、その上面(パンチホルダ24との接合面)に形成された環状溝21aと、一方の側面に開口して環状溝21aに連通する冷却風導入路21bと、他方の側面に開口して環状溝21aに連通する冷却風排出路21cとが形成されている。ストリッパプレート22には、外形パンチ21の冷却風導入路21bと冷却風排出路21cとにそれぞれ対応する位置に、冷却風導入路22aと冷却風排出路22bとが形成されている。冷却風導入路22aは冷却配管37を介して第1冷却風供給装置14に接続されており、積層鉄心製造装置1の運転時には、第1冷却風供給装置14から冷却風導入路22aに冷却風が常時供給される。また、冷却風排出路22bには、冷却風の排出量(すなわち、流量)を調整すべく、冷却風絞り弁36が取り付けられている。
<積層接着機構>
図4に示すように、積層接着機構11は、下型4内でダイ23の直下に位置するスクイズリング41を主要構成要素としている。スクイズリング41は、ダイ本体27と受け板42とを介して下型サブプレート29に固定されている。なお、ダイ本体27は、上部に形成された比較的小径のスクイズリング保持部27aと、スクイズリング保持部27aの下方に形成された比較的大径の断熱リング保持部27bとを有しており、スクイズリング41はスクイズリング保持部27aに内嵌している。
スクイズリング41は、その内径がダイ23の内径より若干小さく設定されており、外形打抜き機構10により打抜かれた鉄心薄板W2を所定の緊締力をもって緊締保持する。スクイズリング41の周壁には、等角度間隔(45°間隔)で各12個の熱風吹出孔43a、43b、43cが上下3段にわたって穿設されている。中段の熱風吹出孔43bは下段の熱風吹出孔43cよりその径が大きく設定され、更に、上段の熱風吹出孔43aは中段の熱風吹出孔43bよりその径が大きく設定されている。また、スクイズリング41の外周側には縮径部41aが形成されており、上述した各熱風吹出孔43a、43b、43cはこの縮径部41aに開口している。更に、スクイズリング41の上部外周面には、後述する冷却風が流通する螺旋溝41bが形成されている。
スクイズリング41は、ダイ本体27および受け板42に保持されている部位を除き、その外周側がケイ酸カルシウム板製の断熱リング44によって囲繞されている。断熱リング44は、ダイ本体27の断熱リング保持部27bに内嵌しており、その内周側にはスクイズリング41の縮径部41aと伴に熱風溜まり45を形成する拡径部44aを有している。また、断熱リング44には、その外周側と熱風溜まり45とを連通する熱風導入路44bが下部に穿孔され、後述する冷却風が流通する螺旋溝44cが外周面に形成されている。
ダイ本体27の一方の側壁には、断熱リング44の熱風導入路44bの入口(外側)に対峙する位置に、熱風ヒータヘッド46が取り付けられている。熱風ヒータヘッド46は図示しない配管を介して第2熱風供給装置13に接続されており、積層鉄心製造装置1の運転時には、第2熱風供給装置13から熱風ヒータヘッド46に熱風が常時供給される。
ダイ本体27の他方の側壁には、断熱リング44の螺旋溝44cに連通する冷却風導入路27cと冷却風排出路27dとが上下に穿設されている。冷却風導入路27cは冷却配管47を介して第2冷却風供給装置15に接続されており、積層鉄心製造装置1の運転時には、第2冷却風供給装置15から螺旋溝44cの上部に冷却風が常時供給される。また、冷却風排出路27dには、冷却風の排出量(すなわち、流量)を調整すべく、冷却風絞り弁48が取り付けられている。
≪積層鉄心の製造工程≫
以下、実施形態における積層鉄心SCの製造工程を説明する。
積層鉄心製造装置1が起動すると、ロール装置2から供給されたフープ材W1に対する順送り金型装置5内での間欠搬送が開始されると同時に、第1,第2熱風供給装置12,13や第1,第2冷却風供給装置14,15による順送り金型装置5への熱風あるいは冷風の供給も開始される。
順送り金型装置5では、図2に示すように、ロール装置2から間欠供給されたフープ材W1にパイロット穴Pを穿孔するパイロット穴打抜き工程(1)と、フープ材W1にスロットSや内径d等を打抜く内径打抜き工程(2)と、フープ材W1の下面に接着剤Eを塗布する接着剤塗布工程(3)と、フープ材W1から鉄心薄板W2(図2参照)を打抜いて積層接着する外形打抜き/積層接着工程(4)とが順次行われる。
外形打抜き/積層接着工程において、フープ材W1が外形打抜き機構10に搬送されると、図6,図7に示すように、上型3が上下に往復動することによって鉄心薄板W2がフープ材W1から順次打抜かれ、打抜かれた鉄心薄板W2がダイ23に押し込まれてゆく。鉄心薄板W2は、スクイズリング41によって緊締保持されることにより、密着した状態でダイ23およびスクイズリング41内に積層され、その際に密着圧によって上下の鉄心薄板W2間で接着剤Eが拡げられる。
<鉄心薄板の加熱>
図6,図7に示すように、積層鉄心製造装置1の運転時において、第2熱風供給装置13から供給された熱風は、熱風ヒータヘッド46および熱風導入路44bを経由して熱風溜まり45に流入し、スクイズリング41に穿設された熱風吹出孔43a、43b、43cから積層された鉄心薄板W2の外周面に吹き付けられる。この際、熱風吹出孔43a、43b、43cは熱風導入路44bからの距離が遠くなるほど(下方から上部に向かうほど)その径が大きくなるように設定されているため、各熱風吹出孔43a、43b、43cから吹き付けられる熱風の量は略均一となる。
一方、図7に示すように、上型3が所定量下降すると(本実施形態の場合、ストリッパプレート22がフープ材W1に当接すると)、図示しない制御装置からの指令によりソレノイドバルブ35が励磁されてバルブロッド35aが図中左方に移動し、熱風導入路31cの閉鎖が解かれる(熱風導入路31cが開放される)。これにより、第1熱風供給装置12から供給された熱風は、熱風ヒータヘッド34および熱風導入路31cを経由して熱風吹出ノズル31の熱風通路31aに流入し、噴射孔31bから積層された鉄心薄板W2の内周面に吹き付けられる。熱風吹出ノズル31からの熱風の吹き付け(すなわち、熱風導入路31cの開放)は、外形パンチ21によってフープ材W1から鉄心薄板W2が打抜かれ、ストリッパプレート22が再びフープ材W1から離間するまで行われる。これは、ストリッパプレート22の上昇時に熱風導入路31cを開放した場合、上型3と下型4との間から熱風が無駄に流れ出る他、外形パンチ21やダイ23等を不要に加熱してしまうためである。
本実施形態では、このように、スクイズリング41内の鉄心薄板W2が外周側と内周側との両方から加熱されるため、鉄心薄板W2間の接着剤Eを速やかに硬化させることが可能となり、積層鉄心SCの製品品質や生産性の向上等が実現される。
<打抜きパンチやスクイズリング等の冷却>
図6,図7に示すように、積層鉄心製造装置1の運転時において、第1冷却風供給装置14から供給された冷却風は、ストリッパプレート22の冷却風導入路22aを経由して外形パンチ21内に導入され、冷却風導入路21b、環状溝21aおよび冷却風排出路21cを通過しながら外形パンチ21の熱を通過しながら外形パンチ21の熱を奪い、ストリッパプレート22の冷却風排出路22bと冷却風絞り弁36とを経由して外部に放出される。これにより、熱風吹出ノズル31との間に断熱スペーサ32が介装されていることも相俟って、外形パンチ21の温度上昇が効果的に抑えられる。
一方、第2冷却風供給装置15から供給された冷却風は、冷却配管47および冷却風導入路27cを経由して、断熱リング44の螺旋溝44cとスクイズリング41の螺旋溝41bとに導入され、両螺旋溝44c,41bを通過しながら断熱リング44およびスクイズリング41の熱を奪った後、冷却風排出路27dと冷却風絞り弁48とを経由して外部に放出される。これにより、ダイ本体27とスクイズリング41との間に断熱リング44が介装されていることも相俟って、スクイズリング41やダイ本体27、ダイ23、ダイプレート26の温度上昇が効果的に抑えられる。
本実施形態では、このように、スクイズリング41内の鉄心薄板W2を効果的に加熱する一方で、外形パンチ21やダイ23、スクイズリング41等の温度を低く抑えるようにしたため、打抜かれる鉄心薄板W2の寸法精度やスクイズリング41により鉄心薄板W2の緊締力を高く保つことができた。
〔一部変形例〕
図8は一部変形例に係る縦断面図である。この図に示すように、一部変形例もその全体構成は上述した実施形態と略同様であるが、ダイ本体27と断熱リング44との間に環状の多孔質体51が介装されている。一部変形例では、冷却風導入路27cからの冷却風が多孔質体51に滞留することによって徐々に冷却風排出路27dに流れるため、スクイズリング41やダイ本体27、ダイ23、ダイプレート26の温度上昇がより効果的に抑えられ、打抜かれる鉄心薄板W2の寸法精度やスクイズリング41により鉄心薄板W2の緊締力を更に高く保つことができた。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態に限られるものではない。例えば、上記実施形態は、本発明を回転電機用固定子の製造装置に適用したものであるが、回転電機用回転子(ロータ)の製造装置に適用してもよいし、ソレノイドの積層鉄心や積層金型等の製造装置に適用してもよい。また、金属薄板の形状を矩形や扇形等としてもよいし、や素材金属板としてアルミニウム合金板等を採用してもよい。また、上記実施形態では熱硬化性接着剤を順送り金型装置内でフープ材に塗布するようにしたが、表面に熱硬化性絶縁皮膜が形成されたフープ材を用いるようにしてもよい。また、上記実施形態では順送り金型装置内でフープ材に複数の打抜き加工を施して鉄心薄板を得るようにしたが、内径打抜きと外形打抜きとを同時に行ういわゆるワンパンチ金型により鉄心薄板を得るようにしてもよい。また、上記実施形態では外形パンチやスクイズリング等を冷却する冷却用流体として冷却風を用いたが、冷却液等を用いるようにしてもよい。その他、熱風吹出ノズルや熱風吹出孔の具体的形状や配列をはじめ、外形打抜き機構や積層接着機構の具体的構成等についても、上記実施形態や一部変形例での例示に限られるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。
1 積層鉄心製造装置
2 ロール装置
3 上型
4 下型
5 金型装置
W1 フープ材(素材金属板)
W2 鉄心薄板(金属薄板)
10 外形打抜き機構
11 積層接着機構
12 第1熱風供給装置
13 第2熱風供給装置
14 第1冷却風供給装置
15 第2冷却風供給装置
21 外形パンチ(外形打抜きパンチ)
22 ストリッパプレート
23 ダイ(外形打抜きダイ)
31 熱風吹出ノズル
32 断熱スペーサ(筒状断熱部材)
34 熱風ヒータヘッド
35 ソレノイドバルブ
41 スクイズリング
41b 螺旋溝
43a 熱風吹出孔
43b 熱風吹出孔
43c 熱風吹出孔
44 断熱リング(筒状断熱部材)
44c 螺旋溝
46 熱風ヒータヘッド
51 多孔質体
E 接着剤
SC 積層鉄心

Claims (5)

  1. 上型に保持された外形打抜きパンチと、下型に保持された外形打抜きダイと、前記下型における前記外形打抜きダイの直下に設置されたスクイズリングとを有し、
    熱硬化性接着剤が塗布された素材金属板から前記外形打抜きパンチによって前記外形打抜きダイ内に金属薄板を打抜き、当該金属薄板を前記スクイズリング内に積層状態で緊締保持することにより、当該金属薄板を所定枚数ずつ積層接着してなる金属薄板積層体を製造する金属薄板積層体の製造装置であって、
    前記スクイズリングの外周側に熱風を貯留する熱風溜まりと、前記スクイズリングの内周面に開口するとともに前記熱風溜まりに連通する複数の熱風吹出孔と、当該熱風溜まりに熱風を導入する熱風導入路とを有し、当該熱風吹出孔から前記金属薄板の外周に熱風を吹き付ける熱風吹付け手段を備え、
    前記複数の熱風吹出孔は、前記熱風溜まりにおける前記熱風導入路の開口部位からの距離が大きくなるに連れて径が大きくなることを特徴とする金属薄板積層体の製造装置。
  2. 上型に保持された外形打抜きパンチと、下型に保持された外形打抜きダイと、前記下型における前記外形打抜きダイの直下に設置されたスクイズリングとを有し、
    熱硬化性接着剤が塗布された素材金属板から前記外形打抜きパンチによって前記外形打抜きダイ内に金属薄板を打抜き、当該金属薄板を前記スクイズリング内に積層状態で緊締保持することにより、当該金属薄板を所定枚数ずつ積層接着してなる金属薄板積層体を製造する金属薄板積層体の製造装置であって、
    前記スクイズリングの外周側に熱風を貯留する熱風溜まりと、前記スクイズリングの内周面に開口するとともに前記熱風溜まりに連通する複数の熱風吹出孔と、当該熱風溜まりに熱風を導入する熱風導入路とを有し、当該熱風吹出孔から前記金属薄板の外周に熱風を吹き付ける熱風吹付け手段を備え、
    前記下型が前記スクイズリングを保持するダイ本体を有し、
    前記ダイ本体と前記スクイズリングとの間に筒状断熱部材を設置し、前記熱風溜まりが当該スクイズリングと当該筒状断熱部材との間に形成されたことを特徴とする金属薄板積層体の製造装置。
  3. 前記スクイズリングと前記筒状断熱部材との少なくとも一方を冷却用流体によって冷却する冷却手段を備えたことを特徴とする、請求項2記載の金属薄板積層体の製造装置。
  4. 前記冷却手段は、前記スクイズリングと前記筒状断熱部材との少なくとも一方の外周に形成されて前記冷却用流体が流通する螺旋状流体路を含むことを特徴とする、請求項3に記載の金属薄板積層体の製造装置。
  5. 前記冷却手段は、前記スクイズリングと前記筒状断熱部材との少なくとも一方の外周側に配設され、前記冷却用流体の滞留に供される多孔質体を備えたことを特徴とする、請求項3または請求項4に記載の金属薄板積層体の製造装置。
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