JP5085498B2 - 光アクセスシステム - Google Patents

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Description

本発明は、光アクセスシステムに関する。
複数の音源信号が混合された混合信号から、混合前の音源信号を分離・抽出する技術として、音源信号や混合過程の情報を用いずに、混合前の音源信号を分離・抽出するブラインド信号分離技術が、従来から知られている。
図22は、このブラインド音源分離技術の概念を示す図である。
この図22に示すように、ブラインド信号分離技術では、複数(この例ではN個)の音声発生部201−1〜201−N(以下、個々に区別する必要がない場合、単に、音声発生部201と称する。他の場合においても同様とする)から発せられた音声信号Si(i=1,・・・,N)が混合し、複数(この例ではM個)の収音部202−1〜202−Mで観測される状況下において、信号分離部203において、その観測信号xj(j=1,・・・,M)のみから、元の音声信号と推測される分離信号yk(k=1,・・・,N)が取り出される。
音声発生部201の数Nと収音部202の数MがM≦Nの関係にある場合の信号分離手法として、時間周波数マスクを利用する方法がある。
この手法では、N個の音声発生部201は統計的に互いに独立であり、それぞれの信号は十分スパースであると仮定される。また「スパース」とは、信号が殆どの時刻において0であることを指し、このスパース性は、例えば時間周波数領域の音声信号で確認される。
このように相互独立性と信号のスパース性とを仮定することができる場合、複数の信号が同時に存在していても、各時間周波数ポイントで互いに重なって観測される確率が低いと考えられる。従って、各時間周波数ポイントの収音部202における観測信号xが、その時間周波数ポイントでアクティブな1つの信号のみから成ると仮定することができる。
そこで観測信号xを適当な特徴量によりクラスタリングし、各クラスタにおける観測信号xの時間周波数に対応する観測信号xを抽出する時間周波数マスクを推定すれば、各信号を分離することができる。この方法についての詳細は特許文献1や非特許文献2に記載されている。
特許文献1や非特許文献2に記載された方法では、各音源と複数の収音デバイス間の距離が異なることで生じる信号間の遅延差が、特徴量として利用されている。
この場合観測信号xjは、式(1)で表される。
Figure 0005085498
式(1)中、aij及びτijは、図22の例における音声発生部201−iの収音部202−jでの減衰及び遅延であり、音源と収音デバイスとの距離により音源に唯一の値となるものと仮定される。
例えば、収音部202が2個(M=2)で、信号間の遅延差が特徴量である場合、式(2)で表される特徴量が全ての時間周波数f,tで計算され(ここで、xj(f、t)は観測信号xj(t)に短時間フーリエ変換を施したもの)、次にこの特徴量がクラスタリングされる。
Figure 0005085498
それぞれのクラスタCiがそれぞれの音声信号Siに対応する。このクラスタリング結果をもとに、時間周波数マスクは、式(3)により計算され、この時間周波数マスクを利用して時間周波数領域における分離信号は例えば、式(4)により得られる。
Figure 0005085498
Figure 0005085498
そしてこの時間周波数領域の分離信号が逆短時間フーリエ変換により時間領域の信号に変換され、最終的な分離信号yが得られる。
この技術は、分離に際して個々人の音声を学習する必要がないためリアルタイム性に優れていることから、ユーザ数が多くかつ遅延が許されない電話などの音声通信のアプリケーションに適している。
ところで通信ネットワークにおいて、PON(Passive Optical Network)と呼ばれるトポロジをとった光アクセスシステムが普及しつつある。
図23は、PONシステムの構成例を示す図である。PONシステムでは、1台の局内装置211に複数台の加入者装置212が光ファイバ213及びパワースプリッタ214を介して接続されている。
このように一台の局内装置211に複数の加入者装置212が接続されているので、サービスにかかる費用を複数の加入者に分散させることができ、サービス提供価格を低減することができる。しかしながら加入者装置212そのものは、ユーザ各自が保有する必要があるので、このような費用の分散的な効果がなく、例えば部材の削減等の低コスト化を図ることが望まれる。そこで上述したブラインド音源分離技術の適用が期待されている。
例えば上り音声信号の分離技術としてブラインド音源分離技術を適用し、音声信号を分離できれば、加入者装置212にユーザ多重を実現する機能が不要となるため、加入者装置212の部材を削減でき、サービス提供価格の低減を図ることができる。
WO2006/085537 S.Araki, H.Sawada, R.Mukai,S.Makino, "UnderdeterminedBlind Sparse Source Separation for Arbitrarily Arranged Multiple Sensors",Signal Processing,87pp. 1833-1847, EIsevier,1March 2007.
しかしながら、特許文献1や非特許文献1に記載の方法では、複数の音源と複数の収音デバイスは同一の空間にあることを前提としているため、それぞれの音源が異なる空間に設置されている光アクセスシステムへの適用は困難である。
さらには、特許文献1や非特許文献1に記載の方法では、音声帯域信号(300〜4kHz程度)を音源分離するために、収音デバイスを空間的に離して設置することで、音声信号間にミリ秒程度の遅延差を生じさせているが、光アクセスシステムでは、最大距離である20kmを考えても光信号が伝播する時間は約100μ秒しかかからず、光伝送においてミリ秒単位の遅延差を生じさせることは極めて困難である。従って特許文献1や非特許文献1に記載の方法を、そのまま光アクセスシステムに適用することはできない。
本発明は、上記の点に鑑み、上り信号をブラインド音源分離技術により分離可能とする光アクセスシステムを提供するものである。
本発明の光アクセスシステムは、光伝送路及びパワースプリッタを介して接続される局内装置と加入者装置とからなる光アクセスシステムにおいて、加入者装置は、2個以上の異なる波長を有する上り信号を音声信号によって変調する変調手段を有し、局内装置は、信号の分離にブラインド音源分離を行う分離手段を有し、分離手段は、パワースプリッタにより混合された、複数の加入者装置の変調手段により音声信号によって変調された2個以上の異なる波長を有する上り信号を波長毎に分波し、波長分散量の差によって生じる波長毎の信号間の遅延差をブラインド音源分離技術における特徴量として用いることにより、ブラインド音源分離によって加入者装置毎の信号に分離することを特徴とする。
加入者装置とパワースプリッタ間に、遅延線が設置されているようにすることができる。
加入者装置は、2個以上の異なる波長を有する上り信号を生成する生成手段をさらに有し、加入者装置の変調手段は、生成手段により生成された2個以上の異なる波長を有する上り信号を音声信号で変調することができる。
局内装置は、2個以上の異なる波長を有する上り信号を生成する生成手段をさらに有し、生成手段により生成された2個以上の異なる波長を有する上り信号は、加入者装置に送信され、加入者装置の変調手段は、局内装置から送信されてきた2個以上の異なる波長を有する上り信号を音声信号で変調することができる。
加入者装置は、音声信号によって変調される2個以上の異なる波長を有する上り信号を、高周波変調する高周波変調手段をさらに有し、高周波変調手段により高周波変調された音声信号によって変調された2個以上の異なる波長を有する上り信号は、局内装置に送信され、局内装置の分離手段は、加入者装置から送信されてきた、高周波変調された音声信号によって変調された2個以上の異なる波長を有する上り信号を、ブラインド音源分離によって加入者装置毎の信号に分離することができる。
局内装置は、音声信号によって変調された2個以上の異なる波長を有する上り信号を、高周波変調する高周波変調手段をさらに有し、局内装置の分離手段は、高周波変調手段により高周波変調された音声信号によって変調された2個以上の異なる波長を有する上り信号を、ブラインド音源分離によって加入者装置毎の信号に分離することができる。
局内装置は、2個以上の異なる波長を有する上り信号を高周波変調する高周波変調手段をさらに有し、高周波変調手段により高周波変調された2個以上の異なる波長を有する上り信号は、加入者装置に送信され、局内装置の分離手段は、加入者装置から送信されてきた、音声信号によって変調された高周波変調手段により高周波変調された2個以上の異なる波長を有する上り信号を、ブラインド音源分離によって加入者装置毎の信号に分離することができる。
局内装置は、分離手段によるブラインド音源分離によって分離された加入者装置毎の信号を復調して、音声信号を抽出する復調手段をさらに有することができる。
高周波変調を行う周波数は、複数の加入者装置からの上り信号光間で発生する波長分散量の差によって生じる時間遅延量の差の逆数の1/2以下であるようにすることができる。
本発明によれば、光アクセスシステムにおいて、上り信号をブラインド音源分離技術により分離することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る光アクセスシステムを、図面に基づいて説明する。なおこの光アクセスシステムは、例えばPON(Passive
Optical Network)システムを構成する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る光アクセスシステムの構成例を示すブロック図である。
この光アクセスシステムでは、N個の加入者装置12−1〜12−N(以下、個々に区別する必要がない場合、単に、加入者装置12と称する。他の場合においても同様とする)と局内装置15が、光ファイバ13及びパワースプリッタ14を介して接続されている。
N個の加入者装置12−1〜12−Nのそれぞれには、音声発生部11−1〜11−Nを介して提供された加入者の音声信号S1〜SNが供給される。加入者装置12−1は、M(2以上の整数)個のレーザ送信部21−1〜21−M、合波部22、及び音声/光変調部23を有して構成される。なおここでは加入者装置12から局内装置15への上り通信に必要な構成のみが図示されている。
M個のレーザ送信部21−1〜21−Mは、それぞれ異なる波長λ1〜λMの光信号を送出する。レーザ送信部21により送出された光信号は、合波部22に入力される。なお使用される波長λの種類の数Mは、2以上の任意の数とすることができるが、レーザ送信部21を具備するコストを削減するために、加入者装置12の数Nとの関係において、M≦Nとすることが望ましい。
合波部22は、入力されたレーザ送信部21−1〜21−Mからの光信号を合波して、音声/光変調部23に出力する。
音声/光変調部23には、合波部22からの光信号の他、音声発生部11−1から加入者装置12−1に供給された音声信号S1も入力される。音声/光変調部23は、入力された光信号の強度を、入力された音声信号S1の振幅の変化に基づいて変調する。
音声/光変調部23により音声信号Sによって変調された光信号は、上り信号光として光ファイバ13に送出される。
即ち加入者装置12−1では、M種類の波長を有する上り信号光が、音声発生部11−1から加入者装置12−1に供給された音声信号S1によって変調されて、光ファイバ13に送出される。
その他の加入者装置12−2(図示せぬ)〜12−Nも、加入者装置12−1と同様に構成されている。即ち加入者装置12−2〜12−Nでも、M種類の波長を有する上り信号光が、音声発生部11−2(図示せぬ)〜11−Nから加入者装置12−2〜12−Nに供給された音声信号S2(図示せぬ)〜SNによって変調されて、光ファイバ13に送出される。
なお図1及び後述する図においては、加入者装置12−1と12−Nの構成のみ図示し、加入者装置12−Nの構成部には、対応する加入者装置12−1の構成部と同じ符号が付されている。
パワースプリッタ14は、加入者装置12−1〜12−Nから光ファイバ13に送出された上り信号光を混合する。パワースプリッタ14により混合された、加入者装置12−1〜12−Nからの上り信号光は、局内装置15に到達する。
局内装置15は、分波部31、M個の受信部32−1〜32−M、M個のAD変換部33−1〜33−M、及び信号処理部34で構成されている。ここでは上り通信に必要な構成のみが図示されている。
分波部31は、局内装置15に到達した、パワースプリッタ14により混合された各加入者装置12からの上り信号光を波長λ1〜λM毎に分波し、それぞれの波長λの上り信号光を受信する受信部32−1〜32−Mに出力する。各受信部32−1〜32−Mは、受信した上り信号光を電気信号に変換し、対応するAD変換部33−1〜33−Mに出力する。AD変換部33−1〜33−Mは、受信部32から入力されたアナログ電気信号をデジタル電気信号に変換して、信号処理部34に出力する。
信号処理部34は、AD変換部33−1〜33−Mから入力された電気信号に基づいて、ブラインド音源分離技術に基づく処理(以下、ブラインド音源分離処理と称する)を実行し、音声信号S1〜SNとして、分離信号y1〜yNを分離する。
即ち局内装置15では、局内装置15に到達した、パワースプリッタ14により混合された各加入者装置12からの上り信号光が、波長λ1〜λM毎に分波されてデジタル信号化され、信号処理部34において、ブラインド音源分離処理により、音声信号S1〜SNとして、分離信号y1〜yNが分離される。
例えばある加入者装置12とパワースプリッタ14間の距離と、他のある加入者装置12とパワースプリッタ14間の距離が異なる場合、それらの加入者装置12とパワースプリッタ14間で生じる波長分散量はそれぞれ異なる値をとる。また波長分散量によって、局内装置15が受信するまでの時間に遅延が発生する。従ってパワースプリッタ14間の距離が異なる加入者装置12(例えば、加入者装置12−1と12−M)から送信されてきた同じ波長(例えば、λ1)の受信信号間には、パワースプリッタ14との距離に応じた各信号の波長分散量の差に対応する遅延差が生じる。このことから波長分散量の差によって生じる、波長毎の信号間の遅延差は、ブラインド音源分離技術における特徴量として、図22の例における遅延差と等価である。そこで信号処理部34では、波長分散量の差による遅延差を特徴量とするブラインド音源分離処理が行われる。例えば図22の構成に対応して説明すれば、各音声信号S1〜SNが、M個の波長λ毎に観測される状況に相当するので、波長分散量の差を特徴量とすることにより、ブラインド音源分離技術を適用することができる。
即ち式(1)で表される観測信号xjのaijとτijは、音声信号Siの受信部32−jでの減衰及び波長分散量の差による遅延差となる。
Figure 0005085498
また、例えば、波長λを2種類とした場合の式(2)で表される特徴量(即ち、波長分散量の差)が全ての時間周波数f,tで計算され(ここで、xj(f、t)は観測信号xj(t)に短時間フーリエ変換を施したもの)、次にこの特徴量がクラスタリングされる。
Figure 0005085498
それぞれのクラスタCiがそれぞれの音声信号Siに対応する。このクラスタリング結果をもとに、時間周波数マスクが、式(3)により計算され、その時間周波数マスクを利用して、時間周波数領域における分離信号は、例えば、式(4)により得られる。
Figure 0005085498
Figure 0005085498
そしてこの時間周波数領域の分離信号が逆短時間フーリエ変換により時間領域の信号に変換され、最終的な分離信号yが得られる。
なおこの例の場合、加入者装置12の数Nと波長λの種類の数Mにおいて、M≦Nの関係が成り立っている。またN個の音声発生部11は統計的に互いに独立であり、それぞれの信号は十分スパースであると仮定される。即ちブラインド音源分離技術を利用するのに必要な前提は成立している。
以上のように、各加入者装置12が、2個以上の異なる波長を有する上り信号を音声信号によって変調して、光ファイバ13に送信し、局内装置15が、パワースプリッタ14により混合された、複数の加入者装置12により音声信号によって変調された2個以上の異なる波長を有する上り信号を波長毎に分波し、波長分散量の差による遅延差を特徴量としてブラインド音源分離処理を施すようにしたので、異なる空間にある音声発生装置11(即ち音源)からの音声信号を、例えばブラインド音源分離処理により加入者装置12の音声信号を分離することができる。
なお以上においては、音声/光変調部23(即ち外部変調器)により上り信号光に変調をかけたが、それぞれのレーザ送信部21を直接変調してもよい(直接光変調方式)。
また上り信号で生じるビート雑音を抑圧するために、レーザ送信部21として、線幅が数nm程度有するものを利用することができる。例えばASE(Amplified Spontaneous Emission)光源やSLD(Super
Luminescent Diode)を利用することができる。
図2は、レーザ送信部21を、ASE光源やSLDで構成した場合の加入者装置12の構成例を示すブロック図である。
レーザ送信部21をASE光源やSLDで構成すると、広帯域な光信号を発振することができるので、図2に示すように、レーザ送信部21を1つにすることができる。なおこの場合分波部41が、合波部22と音声/光変調部23の間に設けられ、分波部41によって、数nm程度の線幅を有する2つ以上の複数の異なる波長λが取り出される。
なお波長分散量の差と時間遅延量の検出に必要なビット分解能の関係により、波長分散量を多く取れる方が好ましい。波長分散量を多く取るためには、波長間隔を広い方がよい。例えば約1300nm近辺と1580nm近辺の光が、3nm幅程度で2波必要となる。しかしながら、現実の広波長帯域光源では、これらの波長を全部カバーすることができない。例えば、1300nm、1550nm、又は1575nm中心に数十nm幅や、別光源を用いても100nm幅程度が限界である。そこで図3に示すように、ASE光源やSLDから構成されるレーザ送信部21を2つ(又はそれ以上)用意することにより、波長間隔を広くとることができる。
また図4に示すように、図2の例における合波部22及び分波部41を設けないようにすることができる。合波部22及び分波部41が設けないようにすることにより、ユーザ装置21の部材をさらに減らすことができる。
なお、図1〜図4、並びに後述する図における加入者装置12及び局内装置15には、上り通信に必要な構成のみが示されているが、実際には、下り通信に必要な構成も設けられている。例えば、一般の光アクセスシステムと同様に、局内装置15側には、下り通信用のレーザ送信部が、そして加入者装置12側に受信部が設けられ、局内装置15及び加入者装置12の両方に、上り信号光と下り信号光を合分波する合分波部が設けられている。
[第2の実施形態]
図5は、本発明の実施の形態に係る光アクセスシステムの他の構成例を示すブロック図である。ここでも上り通信に必要な構成のみが示されている。なお後述する光アクセスシステムの他の構成例を示す図でも、上り通信に必要な構成のみが示されている。
この光アクセスシステムでは、図1に示す各加入者装置12とパワースプリッタ14の間に遅延線51−1〜51−Nが設けられている。他の構成は図1の例の場合と同様である。
図1の例(即ち第1の実施形態)では、遅延差をそれぞれの加入者装置12とパワースプリッタ14間の距離のみに依存しているが、このように加入者装置12とパワースプリッタ14間に加入者によって異なる遅延線51を設置し、遅延差をより大きなものとすることもできる。
それぞれの加入者装置12とパワースプリッタ14間の距離差が小さく微小な遅延差しかとれない場合においても、このように遅延線51を配置することで、大きな遅延差を有することが可能となる。
また加入者装置12とパワースプリッ夕14間の距離が全く同じ場合においても遅延線51を用いて異なる遅延差となるようにすることが可能となる。
また遅延線51は、加入者装置12内に設置することもできる。
[第3の実施形態]
図6は、本発明の実施の形態に係る光アクセスシステムの他の構成例を示すブロック図である。
この光アクセスシステムでは、図1に示す加入者装置12から、レーザ送信部21及び合波部22が削除され、局内装置15に、M個のレーザ送信部61及び合波部62、及び方向性分波部63が設けられている。他の構成は、図1における場合と同様である。
図1及び図2の例(第1の実施形態)、並びに図5の例(第2の実施形態)では、上り信号光は加入者装置12で生成されていたが、この実施の形態では、上り信号は、局内装置15において、M個のレーザ送信部61及び合波部62で生成され、その上り信号光(無変調の信号光)が、方向性分波部63を介して各加入者装置12に送信され、加入者装置12がその上り信号を音声信号で変調して局内装置15に戻すループバック構成が採用されている。
具体的には、局内装置15から送信された上り信号光は、パワースプリッタ14を経て各加入者装置12に到達する。各加入者装置12に到達した上り信号光は、それぞれの加入者装置12の音声/光変調部23において音声信号Sによって変調される。いまの場合の音声/光変調部23を反射型構造とすることで、変調がかかった上り信号光がパワースプリッタ14を経て局内装置15側に伝送される。局内装置15に到達した上り信号光は、方向性分波部63及び分波部31を介して、受信部32に受信される。
このようにレーザ送信部61等を局内装置15に置くようにしたので、加入者装置12の部材(レーザ送信部21及び合波部22)を削減することができ、加入者装置12の低コスト化を図ることができる。
なおここでは加入者装置12の音声/光変調部23を反射型構造としたが、図7に示すように方向性分波部71を使ったループ型構造とすることができる。
また上り信号で生じるビート雑音を抑圧するために、局内装置15のレーザ送信部61として、線幅が数nm程度有するものを利用することができる。例えばASE光源やSLDを利用することができる。
図8は、レーザ送信部61を、ASE光源やSLDで構成した場合の局内装置15の構成例を示すブロック図である。
レーザ送信部61をASE光源やSLDで構成すると、広帯域な光信号を発振することができるので、図2の場合と同様に、レーザ送信部61を1つにすることができる。なおこの場合分波部81がレーザ送信部61と合波部62との間に設けられ、分波部81によって数nm程度の線幅を有する2つ以上の複数の異なる波長λが取り出される。
また図3及び図4に示した場合と同様に、図9及び図10に示すように、ASE光源やSLDから構成されるレーザ送信部21を2つ(又はそれ以上)設けることもでき、図8の例における合波部22及び分波部41を設けないようにすることができる。合波部22及び分波部41が設けないようにすることにより、ユーザ装置21の部材をさらに減らすことができる。
[第4の実施形態]
図11は、本発明の実施の形態に係る光アクセスシステムの他の構成例を示すブロック図である。
この光アクセスシステムでは、図1に示す各加入者装置12内に、変調信号発生部91が設けられ、局内装置15に、M個の復調部101−1〜101−Mが設けられている。他の構成は図5の例の場合と同様である。
図5の例(第2の実施形態)では、遅延線51を設置することで遅延差の拡大を図りブラインド音源分離技術の適用を図っていたが、この実施の形態は、高周波変調することで微小な遅延差を直接観測できるようにして、音声信号の分離を行うようにしたものである。
加入者装置12側において、上り信号光が音声信号Sで強度変調された後にさらに高周波信号で強度変調される。又はその逆の順番で強度変調される。その結果、上り信号光は音声信号と高周波信号との積信号で強度変調されることになる。
図11の例では、変調信号発生部91から音声信号より高周波な信号が音声/光変調部23に供給される。即ち音声発生部11から加入者装置12に供給された音声信号Sによって変調されたM種類の波長を有する上り信号光が、さらに高周波に変調される。
このようにして生成された各加入者装置12の上り信号光はパワースプリッタ14によって混合され、局内装置15に到達する。局内装置15に到達した上り信号光は、分波部31によって波長λ毎に分波され受信部32によって受信され、その後AD変換部33でデジタル信号化され、信号処理部34に送られる。
信号処理部34では、ブラインド音源分離処理によって、高周波に変調された状態の音声信号に分離され、復調部101で、復調されて、音声信号S1〜SNとして、音声信号y1〜yNが抽出される。
ここで高周波変調による効果について説明する。例えば時間的にずれた同一周波数の2つの信号をそれぞれsin(2πft),sin{2πf(t+Δt)}とすると、この2信号間の振幅差は、式(5)で表される。
f(t)=sin(2πft)−sin{2πf(t+Δt)}・・・(5)
この式(5)の最大値は、式(6)に示すようになる。
Figure 0005085498
よって、時間差Δtが一定ならば周波数fが高いほど2信号間の振幅差の最大値が大きくなり、2信号の違いを判別するためのAD変換の量子化ビット数が小さくて済む。AD変換において2信号間の位相差を求めるために必要な最低限の量子化ビット数をnとすると、式(7)に示す関係が成り立つ。
Figure 0005085498
従って、音声信号を高周波変調し、信号周波数を高周波に変換することによって、式(7)の左辺の値が大きくなり、量子化ビット数nをより小さな値にすることができ、微小な遅延差を、少ない量子化ビット数のAD変換により直接観測することが可能となる。
図12は、距離分解能をAD変換に求められるビット分解能との関係を示す図である。横軸は遅延時間から変換された距離分解能、縦軸はAD変換に求められるビット分解能を表している。図12には、サンプリングレー卜10kHzとサンプリングレート10MHzの市販されているAD変換器の能力の限界LL1,LL2も併せて示されている。
線L1は高周波変調をかけない場合、線L2は高周波変調(この例の場合、4MHzの高周波変調)をかけた場合における距離分解能とAD変換に求められるビット分解能との関係を示している。
PONシステムを用いた光アクセスサービスにおいては、加入者宅が隣接している場合も想定されるので、距離分解能はメートルオーダーが要求される。図12から、線L1によれば、高周波変調をかけない場合、メートルオーダーの距離分解能を得るために必要なビット分解能は約26bitである。しかしながら、サンプリングレート10kHzのAD変換については現在、24bit程度のAD変換器しか市販されていないため(LL1)、高周波変調しない場合には、市販のAD変換器を利用することができない。一方、線L2によれば、高周波変調をかけた場合、メートルオーダーの距離分解能を得るために必要なビット分解能は約14bitとなり、高周波変調しない場合に比べ求められるビット分解能が約12bit低下する。サンプリングレート10MHzのAD変換については現在、16bit程度のAD変換器が市販されているため(LL2)、高周波変調をかけることにより、市販のAD変換器を利用してメートルオーダーの分解能を実現することが可能となる。
高周波変調を行う周波数については、その周波数を、異なる2つの上り信号光間で発生する波長分散量の差によって生じる時間遅延量の差の逆数の1/2以下とすると、空間的折り返し現象が発生せず、光アクセスシステムの最大距離においても正確にブラインド音源分離技術を適用することができる。なお空間的折り返し現象については、”音響システムとディジタル処理”(大賀寿朗,山崎芳男,金田豊共作,社団法人電子情報通信学会,1995年出版)のp180等に記載されている。
高周波変調を行うことにより、以上のような効果を得ることができる。
なお以上においては、音声/光変調部23(即ち外部変調器)で音声変調及び高周波変調をかけているが、それぞれのレーザ送信部21を直接変調してもよい(直接光変調方式)。
[第5の実施形態]
図13は、本発明の実施の形態に係る光アクセスシステムの他の構成例を示すブロック図である。
この光アクセスシステムでは、図11に示す加入者装置12の音声/光変調部23に接続されていた変調信号発生部91が、各レーザ送信部21の前段にそれぞれ接続されている。他の構成は図11の例の場合と同様である。
図11の例(即ち第4の実施形態)では、光段で高周波変調を行っていたが、この実施の形態では、レーザ送信部21の前段の電気段において高周波変調が行われている。
[第6の実施形態]
図14は、本発明の実施の形態に係る光アクセスシステムの他の構成例を示すブロック図である。
この光アクセスシステムでは、図11及び図13の加入者装置12内に設けられていた変調信号発生部91が、変調信号発生部111として局内装置15内に設けられている。局内装置15内にはまた、M個の変調部112−1〜112−Mが設けられている。他の構成は図11及び図13の例の場合と同様である。
図11の例(即ち第4の実施形態)、及び図13の例(即ち第5の実施形態)では、加入者装置12側において高周波変調を行っていたが、この実施の形態では、局内装置15側において高周波変調が行われている。
このように変調信号発生部111等を局内装置15に設けるようにしたので、加入者装置12の部材を削減でき低コスト化を図ることができる。
[第7の実施形態]
図15は、本発明の実施の形態に係る光アクセスシステムの他の構成例を示すブロック図である。
この光アクセスシステムでは、図14に示す局内装置15の受信部32の前段に設置されていた変調信号発生部111及び変調部112が、受信部32の後段に設けられている。他の構成は図14の例の場合と同様である。
図14の例(即ち第6の実施形態)では、受信部32の前段の光段で高周波変調が行われていたが、この実施の形態では、受信部32の後段の電気段において高周波変調が行われている。
[第8の実施形態]
図16は、本発明の実施の形態に係る光アクセスシステムの他の構成例を示すブロック図である。
この光アクセスシステムでは、図11に示す加入者装置12から、M個のレーザ送信部21及び合波部22が削除され、局内装置15に、M個のレーザ送信部61及び合波部62、及び方向性分波部63が設けられている。
図11の例(即ち第4の実施形態)では、上り信号光は加入者装置12において生成されていたが、この実施の形態では、上り信号は、局内装置15において、M個のレーザ送信部61及び合波部62で生成され、その上り信号光(無変調の信号光)が、方向性分波部63を介して加入者装置12に送信され、加入者装置12がその上り信号を音声信号で変調して局内装置15に戻すループバック構成が採用されている。
[第9の実施形態]
図17は、本発明の実施の形態に係る光アクセスシステムの他の構成例を示すブロック図である。
この光アクセスシステムでは、図16に示す加入者装置12の、音声/光変調部23に接続されていた変調信号発生部91が、変調部112とともに、音声/光変調部23の前段に設けられている。他の構成は図16の例の場合と同様である。
図16の例(即ち第8の実施形態)では、変調信号発生部91を音声/光変調部23に接続し、光段で高周波変調を行っていたが、この実施の形態では、音声/光変調部23の前段の電気段において高周波変調が行われている。
[第10の実施形態]
図18は、本発明の実施の形態に係る光アクセスシステムの他の構成例を示すブロック図である。
この光アクセスシステムでは、図16に示す加入者装置12から、変調信号発生部91が削除され、又は図17に示す加入者装置12から、変調信号発生部91及び変調部112が削除され、図16及び図17の局内装置15に、M個の変調信号発生部111とM個の変調部112が設けられている。
図16の例(即ち第8の実施形態)及び図17の例(即ち第9の実施形態)では、加入者装置12側において高周波変調を行っていたが、この実施の形態では、局内装置15側において高周波変調が行われている。
このように変調信号発生部111等を局内装置15に設けるようにしたので、加入者装置12の部材を削減でき低コスト化を図ることができる。
[第11の実施形態]
図19は、本発明の実施の形態に係る光アクセスシステムの他の構成例を示すブロック図である。
この光アクセスシステムでは、図18に示す局内装置15の受信部32の前段に設置されていた変調信号発生部111及び変調部112が、受信部32の後段に設けられている。他の構成は図18の例の場合と同様である。
図18の例(即ち第10の実施形態)では、変調信号発生部111及び変調部112を局内装置15の受信部32の前段に設置し、光段で高周波変調を行っていたが、この実施の形態では、受信部32の後段の電気段において高周波変調が行われている。
[第12の実施形態]
図20は、本発明の実施の形態に係る光アクセスシステムの他の構成例を示すブロック図である。
この光アクセスシステムでは、図18に示す局内装置15の受信部32の前段に設置されていた変調信号発生部111及び変調部112、又は図19に示す局内装置15の受信部32の後段に設置されていた変調信号発生部111及び変調部112が、レーザ送信部61の前段に設置され、送信時に高周波変調が行われている。他の構成は図18及び図19の例の場合と同様である。
図18の例(第10の実施形態)及び図19の例(第11の実施形態)では、局内装置15の受信側で高周波変調していたが、この実施の形態では、上り信号の送信時に高周波変調が行われている。
[第13の実施形態]
図21は、本発明の実施の形態に係る光アクセスシステムの他の構成例を示すブロック図である。
この光アクセスシステムでは、図20に示す局内装置15のレーザ送信部61の後段に設置されていた変調信号発生部111が、レーザ送信部61の前段に設けられ、変調部112が削除されている。他の構成は図20の例の場合と同様である。
図20の例(即ち第12の実施形態)では、レーザ送信部61の後段に設置された変調信号発生部111及び変調部112によって(即ち光段で)、高周波変調されていたが、この実施の形態では、レーザ送信部61の前段に設置された変調信号発生部111によって(即ち電気段において)、高周波変調が行われている。
なお上述した図11、図13から図21に示す局内装置15には復調部101が設けられていたが、復調部101を設けずに、高周波によって変調された音声信号がそのまま出力されるように局内装置15を構成することもできる。
本発明を適用した光アクセスシステムの第1の実施の形態の構成例を示すブロック図である。 本発明を適用した光アクセスシステムの第1の実施の形態の他の構成例を示すブロック図である。 本発明を適用した光アクセスシステムの第1の実施の形態の他の構成例を示すブロック図である。 本発明を適用した光アクセスシステムの第1の実施の形態の他の構成例を示すブロック図である。 本発明を適用した光アクセスシステムの第2の実施の形態の構成例を示すブロック図である。 本発明を適用した光アクセスシステムの第3の実施の形態の構成例を示すブロック図である。 本発明を適用した光アクセスシステムの第3の実施の形態の他の構成例を示すブロック図である。 本発明を適用した光アクセスシステムの第3の実施の形態の他の構成例を示すブロック図である。 本発明を適用した光アクセスシステムの第3の実施の形態の他の構成例を示すブロック図である。 本発明を適用した光アクセスシステムの第3の実施の形態の他の構成例を示すブロック図である。 本発明を適用した光アクセスシステムの第4の実施の形態の構成例を示すブロック図である。 距離分解能をAD変換に求められるビット分解能との関係を示す図である。 本発明を適用した光アクセスシステムの第5の実施の形態の構成例を示すブロック図である。 本発明を適用した光アクセスシステムの第6の実施の形態の構成例を示すブロック図である。 本発明を適用した光アクセスシステムの第7の実施の形態の構成例を示すブロック図である。 本発明を適用した光アクセスシステムの第8の実施の形態の構成例を示すブロック図である。 本発明を適用した光アクセスシステムの第9の実施の形態の構成例を示すブロック図である。 本発明を適用した光アクセスシステムの第10の実施の形態の構成例を示すブロック図である。 本発明を適用した光アクセスシステムの第11の実施の形態の構成例を示すブロック図である。 本発明を適用した光アクセスシステムの第12の実施の形態の構成例を示すブロック図である。 本発明を適用した光アクセスシステムの第13の実施の形態の構成例を示すブロック図である。 ブラインド音源分離技術を概念的に示す図である。 PONシステムの構成例を示す図である。
符号の説明
11 音声発生部, 12 加入者装置, 13 光ファイバ, 14 パワースプリッタ, 15 局内装置, 21 レーザ送信部, 22 合波部, 23 音声/光変調部, 31 分波部, 32 受信部, 33 AD変換部, 34 信号処理部, 41 分波部, 51 遅延線, 61 レーザ送信部, 62 合波部, 63 方向性分波部, 71 方向性分波部, 81 分波部, 91 変調信号発生部, 101 復調部, 111 変調信号発生部, 112 変調部, 121 変調部

Claims (9)

  1. 光伝送路及びパワースプリッタを介して接続される局内装置と加入者装置とからなる光アクセスシステムにおいて、
    記加入者装置は、
    2個以上の異なる波長を有する上り信号を音声信号によって変調する変調手段を有し、
    記局内装置は、
    信号の分離にブラインド音源分離を行う分離手段を有し、
    記分離手段は、
    記パワースプリッタにより混合された、複数の記加入者装置の記変調手段により音声信号によって変調された2個以上の異なる波長を有する上り信号を波長毎に分波し、波長分散量の差によって生じる波長毎の信号間の遅延差をブラインド音源分離技術における特徴量として用いることにより記ブラインド音源分離によって記加入者装置毎の信号に分離する
    ことを特徴とする光アクセスシステム。
  2. 光伝送路及びパワースプリッタを介して接続される局内装置と加入者装置とからなる光アクセスシステムにおいて、
    記加入者装置は、
    2個以上の異なる波長を有する上り信号を音声信号によって変調する変調手段と、
    前記音声信号によって変調された2個以上の異なる波長を有する上り信号を、高周波変調する高周波変調手段と
    を有し、
    前記高周波変調手段により高周波変調された前記音声信号によって変調された2個以上の異なる波長を有する上り信号は、前記局内装置に送信され、
    記局内装置は、
    信号の分離にブラインド音源分離を行う分離手段を有し、
    前記局内装置の前記分離手段は、
    記パワースプリッタにより混合された、複数の記加入者装置から送信されてきた、前記高周波変調された前記音声信号によって変調された2個以上の異なる波長を有する上り信号を、記ブラインド音源分離によって記加入者装置毎の信号に分離する
    ことを特徴とする光アクセスシステム。
  3. 光伝送路及びパワースプリッタを介して接続される局内装置と加入者装置とからなる光アクセスシステムにおいて、
    記加入者装置は、
    2個以上の異なる波長を有する上り信号を音声信号によって変調する変調手段を有し、
    記局内装置は、
    前記パワースプリッタにより混合された、複数の前記加入者装置から送信されてきた、前記音声信号によって変調された2個以上の異なる波長を有する上り信号を高周波変調する高周波変調手段と、
    信号の分離にブラインド音源分離を行う分離手段
    を有し、
    前記局内装置の前記分離手段は、
    前記高周波変調手段により高周波変調された前記音声信号によって変調された2個以上の異なる波長を有する上り信号を、記ブラインド音源分離によって記加入者装置毎の信号に分離する
    ことを特徴とする光アクセスシステム。
  4. 光伝送路及びパワースプリッタを介して接続される局内装置と加入者装置とからなる光アクセスシステムにおいて、
    記加入者装置は、
    前記局内装置から送信されてきた2個以上の異なる波長を有する上り信号を音声信号によって変調する変調手段を有し、
    記局内装置は、
    前記2個以上の異なる波長を有する上り信号を生成する生成手段と、
    前記生成手段により生成された前記2個以上の異なる波長を有する上り信号を高周波変調する高周波変調手段と、
    信号の分離にブラインド音源分離を行う分離手段
    を有し、
    前記高周波変調手段により高周波変調された前記2個以上の異なる波長を有する上り信号は、前記加入者装置に送信され、
    前記局内装置の前記分離手段は、
    記パワースプリッタにより混合された、複数の記加入者装置から送信されてきた、前記音声信号によって変調された前記高周波変調された2個以上の異なる波長を有する上り信号を、記ブラインド音源分離によって記加入者装置毎の信号に分離する
    ことを特徴とする光アクセスシステム。
  5. 前記局内装置は、前記分離手段による前記ブラインド音源分離によって分離された前記加入者装置毎の信号を復調して、前記音声信号を抽出する復調手段
    をさらに有することを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の光アクセスシステム。
  6. 前記高周波変調を行う周波数は、前記複数の加入者装置からの上り信号光間で発生する波長分散量の差によって生じる時間遅延量の差の逆数の1/2以下である
    ことを特徴する請求項2から5のいずれかに記載の光アクセスシステム。
  7. 前記加入者装置は、前記2個以上の異なる波長を有する上り信号を生成する生成手段をさらに有し、
    前記加入者装置の前記変調手段は、前記生成手段により生成された前記2個以上の異なる波長を有する上り信号を前記音声信号で変調する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光アクセスシステム。
  8. 前記局内装置は、前記2個以上の異なる波長を有する上り信号を生成する生成手段をさらに有し、
    記生成手段により生成された前記2個以上の異なる波長を有する上り信号は、前記加入者装置に送信され、
    前記加入者装置の前記変調手段は、前記局内装置から送信されてきた前記2個以上の異なる波長を有する上り信号を前記音声信号で変調する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光アクセスシステム。
  9. 前記加入者装置と前記パワースプリッタ間に、遅延線が設置されている
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の光アクセスシステム。
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