JP5085037B2 - 放送受信装置、放送受信表示方法 - Google Patents
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しかしながら、この系列情報は、選局画面に表示されることはない。
本発明では好適に、前記記憶手段は、放送局に関連するキー局を表す画像を記憶し、前記表示手段は、前記記憶手段に記憶している放送局に関連するキー局を表す画像を表示する。
以下、本発明の実施の形態を、放送受信機能を有する携帯電話を例として説明する。
図1に示すように、受信地域ごとに設置された放送局(または中継用)の電波塔100Aから送信された放送の電波に重畳された信号(OFDM変調信号)を、放送受信装置(携帯電話)1のアンテナ4が受信する。この放送の電波は、その周波数帯(チャンネル)ごとに複数の放送局の放送信号を含み、放送受信装置1は、後述するように、その電波から一の放送局をダイレクト選局またはスクロール選局により選択し、選択した放送局からの電波を復調して映像信号および音声信号を再生する。なお、デジタル放送では、たとえば、周波数範囲がUHF13ch〜62ch(470MHz〜770MHz)と規定され、チャンネル数は49chである。
なお、放送受信用のアンテナ4とデータ通信および通話のためのアンテナ2は共用可能である。また、出力手段7はスピーカ等の音声出力手段を含む。
地域チャンネル情報は視聴地域ごとに変える必要があり、一般に購入時は、その購入した地域の情報や首都圏の情報がデフォルトとしてプリセットされていることが多い。従って、上記プリセットと異なる地域や、一度設定した地域を変える場合には、その地域に応じて新たな地域の情報を設定し直す必要がある。
その機能を実現する構成として、携帯電話1は、図1に示すように、所在地域の放送局に関する情報を取得する地域別放送局取得手段11、チャンネル割付け手段12、地域チャンネル情報記憶手段13、ユーザチャンネル情報記憶手段14、選局チャンネル情報記憶手段15、ユーザチャンネル更新手段16およびキャラクタ優先度判定手段18を有する。なお、これら各手段も、CPU等の制御手段により制御されている。
また、地域別放送局取得手段11、チャンネル割付け手段12、ユーザチャンネル更新手段16、ならびに、前述したチャンネル選局手段6等は、ハードウエアとして実現してもよいし、制御手段内のプログラムの機能としてソフトウエアで実現してもよい。
図2の「チャンネル番号」とは、本実施の形態の放送受信装置で選局するときの番号を表す。また、表示手段に表示される表示チャンネル番号として用いられるものであっても良い。そして、チャンネル番号i(i=1〜N)に対して、現在の地域(当地)の放送局名i、該当地の放送局を表すキャラクタ(画像)情報i、時間情報i、各放送局の系列情報i、系列放送局のキャラクタ画像情報(系列キャラクタ)i、前放送局名群i、前キャラクタ情報群i、および、前時間情報群iがアドレス等で互いに関連付けて保存されている。また、とくに図示していないが、選択情報iもチャンネル番号に関連付けて保存されている。
「系列情報」とは、地域の放送局に番組等を放送(配信)する上位の系列放送局名(キー局)あるいはその識別情報をいう。
「前放送局名群」とは、当地より前に当該携帯電話1が存在した地域(前地)の放送局名の集合である。
「前キャラクタ情報群」とは、上記前地の放送局を表すキャラクタ画像の集合である。
「前時間情報群」とは、上記前地における時間情報の集合である。
「選択情報」とは、チャンネル切り換えにおいてそのチャンネルを選択可能とするか、チャンネル切り換えを行ったときに、そのチャンネルをとばす(「スキップ」する)かの情報である。選択情報はデフォルトで各チャンネル全てが「許可(選択可能)」となっており、ユーザが「不許可」を設定するか、または地域チャンネル情報に含まれている各チャンネルの選択情報設定に基づく。基本的に地域チャンネル情報は、その地域において該当する放送局がないチャンネルを「不許可」とする。
なお、選局チャンネル情報は、赤外線、近距離無線ないしメモリカードなどの外部情報入出力手段17を介して他の装置との間で送受信することにより、情報を共有することが可能となる。また、情報を共有した後は、一方の装置が他方の装置に対してリモコンとして使用することも可能である。
なお、地域が変わったことを検出するには、放送波に含まれる地域情報により地域を判別する方法、電子情報番組データの定期的取得により地域を判別する方法、電波の電界強度あるいは周波数帯域の変化を監視する方法、あるいは、GPS等による位置検出機能がある場合は、その機能を利用する方法がある。
また、本例は携帯電話であることから地域チャンネル情報を、データ通信機能を用いて取得するが、その機能がない場合は、全国の地域チャンネル情報をデータベース化したものを内蔵するか、外部情報入出力手段17、たとえば赤外線通信、近距離無線、または、メモリカードのスロットおよび読み取り回路等から入力する構成でもよい。
また、ユーザチャンネル情報と一致する系列放送局がない放送局については、地域チャンネル情報に基づいてその設定がそのまま設定される。また、設定にあたり、ユーザチャンネル情報のチャンネル番号を優先して設定し、これと重複する場合は、未使用のチャンネル番号と代替される。
なお、ここで言うチャンネル番号とはユーザから見た見かけ上の番号であり、周波数帯域の割り当て時に用いる1〜49chの各番号とは異なる。
この方法でも実用的に十分な理由は、不図示の制御手段(CPU)は通常、計時手段を有することから、開始時間さえ分かれば、即座に経過時間を算出できるからである。開始時間の保持は、それに費やすメモリ容量が少なくて済むという利点がある。
また、キャラクタ画像の表示に際しては、優先度を設けている。この優先度は、図1に示すキャラクタ優先度判定手段18により決められる。
この選局画面を見たユーザが一のチャンネル選択をすると、チャンネル選択手段6が、選択されたチャンネルに応じた周波数帯域に放送受信手段5の受信周波数を合わせることによって目的とするチャンネルを選局し、当該チャンネルの放送内容を表示手段7Aに表示する。
なお、この優先度を決定する条件の詳細は後述する。
ステップS1で放送地域の変更が常に監視されている。放送地域が変わったと判断された(「Yes」)場合は処理がつぎのステップS2に進み、放送地域に変更がない(「No」)場合は所定の時間間隔でステップS1の判断が「Yes」になるまで繰り返される。
ステップS6では、地域チャンネル情報(地域CH情報)を全て確認したかを判断し、この判断が「Yes」の場合はつぎのステップS7に進み、「No」の場合は処理フローがステップS3に戻り、地域チャンネル情報の受信チャンネルの確認が全て終了するまでステップS3〜S5を繰り返す。つまり、このステップS3〜S5を繰り返すことにより、ユーザチャンネル情報に一致している放送局を割り当てていく。
一方、ユーザチャンネル情報に一致しない放送局がある場合はステップS7の判断が「No」となることから、処理フローがつぎのステップS8に進む。
未使用の場合は、ステップS10において、チャンネル割付け手段12がその放送局に関する情報(該放送局のチャンネル番号、放送局名、キャラクタ画像および選択情報)を地域チャンネル情報記憶手段13から読み出し、選局チャンネル情報記憶手段15に記憶することにより登録する。
検索された未登録の受信チャンネル(放送局)に対応するチャンネル番号がユーザチャンネル情報の中で既に使われている場合は、ステップS8の判断が「No」となる。このため、つぎのステップS9で、選局チャンネル情報記憶手段15に記憶しているチャンネル番号にまだ空き(未登録)があるかを確認する。この確認の結果が「Yes」の場合は、ステップS11において、選局チャンネル情報記憶手段15で未設定のチャンネル番号にその放送局に関する情報を登録する。
ステップS9の判断が「No」の場合は、登録するチャンネル番号が無いので登録処理をスキップして、処理をステップS7に戻し、その後の処理を繰り返す。
なお、選局チャンネル情報記憶手段15に記憶しているチャンネル番号に空き(未登録)が無い場合は、その未登録の受信チャンネル(放送局)をどのチャンネル番号に登録させるかをユーザに選択させても良いし、強制的に所定の設定(例えば、チャンネル番号順や地域チャンネル情報の設定どおりなど)に従って登録しても良いし、全く登録せずにその旨の報知(表示や音による出力など)を行っても良い。
図4に示すエリアAをユーザの基準となるエリア(たとえば生活拠点のエリア)とし、ユーザはこのエリアを基準にして受信チャンネルAをあるチャンネル番号に対応させてユーザチャンネル情報記憶手段14に記憶している。ユーザがエリアAに居るときは、ユーザチャンネル情報記憶手段14に記憶されている受信チャンネルAがエリアAの地域チャンネル情報の受信チャンネルAと一致する。このため上述した図3に示すチャンネル割付け処理を行うと、図4に示すエリアAの図表1(図表の番号は、図では丸で囲む数字により表す)のように、ユーザチャンネル(CH)情報として記憶されている受信チャンネルAに対応するチャンネル番号には地域チャンネル(CH)情報の受信チャンネルAが割り当てられ、選局チャンネル情報が生成される(図表1では、この情報を「A」で表記している)。
図5の場合、エリアAからエリアCに移動することによって、エリアAで設定したあるチャンネル番号の系列情報を継承してエリアCで選局するためのCH情報「A(C)」が構築されることは図4の場合と同様である。
エリアCにおいて、所定時間が経過する、あるいは、ユーザが意図的にチャンネル番号を変更することによって、ユーザCH情報が更新されたとする。これは、図1に示すユーザチャンネル更新手段16が選局チャンネル情報記憶手段15の記憶情報をユーザチャンネル情報記憶手段14に複写するか、ユーザチャンネル情報記憶手段14の記憶情報をユーザ操作に応じた内容に変更することによって実行される。このユーザCH情報の更新後の状態を、図5では図表3に示す。
つまり、図5では、エリアCで更新した受信チャンネルCが例えば複数の系列に属していて、受信チャンネルAの系列局を含むが、代表の系列が受信チャンネルAと異なる場合には、この時点からこのチャンネル番号は、受信チャンネルCの代表の系列局(放送局)が継承されていくことになる。
なお、上記例ではある1つのチャンネル番号を例にして説明しているが、勿論複数のチャンネル番号に対して同様に適用する。
これに対し図5が想定しているのは、エリアAが生活拠点であるが、エリアCも第2の生活拠点とする場合、エリアCは生活拠点ではないがテレビの使用実態としては主となる可能性がある場合であり、これらの場合、前のエリアで使用してきたユーザチャンネル情報を継承しつつ、新しいユーザチャンネル情報を構築することが容易になる。
なお、エリアAおよびCのそれぞれにおいて、実際に放送されていない局の情報は、前述したように選択情報が自動で「不許可」となりスクロール選局ができないようになっていることから、ユーザの利便性を損なうものではない。
選局画面には、左から選局チャンネル情報として割り当てたチャンネル番号、現在の地域(当地)の放送局を表すキャラクタ(画像)、当地の放送局名、前に存在した地域(前地)の放送局を表すキャラクタ(画像)、系列の放送局(キー局)を表すキャラクタ(画像)が表示されている。本例では、前地の放送局を表すキャラクタ(画像)は最大2個まで表示可能であるが、その個数は1個または3個以上でもよい。太い枠線(選局バー)は現在選択しているチャンネルを示している。また、網掛け部分のチャンネルは、スクロール選局時にスキップするチャンネルを示している(スキップ認識)。
この場合、エリアB,Aで定期的に見ていた番組などをエリアCで探す場合に、同一系列に属する限り同じユーザチャンネル番号が継続されている。つまり、図6では、チャンネル番号「1」および「7」〜「13」が、系列情報が引き継がれたチャンネルに対応し、その他のチャンネル番号が、全国放送または地方独自の放送を行う独立局のチャンネルに対応する。
ユーザは、放送局「C1」を知らなくても、それまでに使い慣れたチャンネル番号「1」、放送局を表すキャラクタ「b1」「a1」、あるいは、エリアが変わっても継続的に表示される系列放送局(キー局)のキャラクタ「z1」を見ることにより、おおよその放送番組を想像することが可能となる。
また、キャラクタ(記号、アイコン、画像など)であるので、文字列で多く表示するよりも携帯電話機などの小さいディスプレィの場合にはスペースを取らずに表示することが可能となる。なお、系列となる放送局が複数存在する場合、複数のキャラクタが表示されるようにしてもよい。
図7および図8は、選局画面におけるキャラクタ表示の優先度を決める条件例を示す図表である。また、図9に、『定着』の判定方法の一例を示す。
以下、先に『定着』およびその判定について説明した後、図7および図8の説明に移る。
図9の横軸は経過時間、縦軸は選局操作回数を示す。図9における斜線のエリア(B)は、『定着』した判断されるエリアである。
時間が経過していても、選局操作として利用していない場合には、他の放送エリアに移動してユーザチャンネル情報として更新したとしても、先の当地放送局(先地放送局)の情報に馴染みがある(覚えている)とは言えない。むしろ、新しい情報を早く馴染ませた方がユーザにとっての使い勝手は良い。
他方、短い経過時間であっても、選局操作を高い頻度で行う場合には、ユーザに馴染みがある(覚えている)と判断し、新しい情報を類推するための情報として利用する方(前地の放送局として見せる)が、ユーザにとっての使い勝手は良い。
なお、この図9の方法を実際のシステムに適用する場合は、たとえば、経過時間と選局操作回数を2つのパラメータとする馴染み度を規定し、その閾値を決めて、閾値を越えた場合に『定着』したと判断することができる。
図7および図8には、ユーザチャンネル(CH)情報に対する5つの条件と、選局画面における表示内容および位置とを示す。ここで表示位置は、図6に記載しているように、チャンネル番号ごとに「左端」「先頭」「2番目」「右端」と4つに区分する。このうち「先頭」「2番目」の位置が優先度に応じて表示するキャラクタの種類が変更される位置である。また、「先頭」が「2番目」より優先度が高い放送局のキャラクタを表示する位置である。
また、「右端」には、系列の放送局(キー局)を表すキャラクタを常に表示する。本例では系列の放送局が1つの場合と複数の場合があるが、1つの場合は該系列放送局を、2つの場合は優先度が最も高い系列放送局の優先度を便宜上「最優先」とし、図7および図8に示すように、最優先の系列放送局を表すキャラクタ(図では「最優先(系列)」と表記)を常に「右端」に表示する。
「条件2」は、ユーザCH情報で系列放送局が「1つ」または「2つ以上」を規定する。
「条件3」は、ユーザCH情報で前地放送局が「2つ以上」、「1つ」、あるいは、「なし」を規定する。
「条件4」は、ユーザCH情報で当地放送局を選局することがユーザに定常的になっているか否かの状態を、『定着』を基に判断し、『定着』の場合と、そうでない場合(≠『定着』)とを規定する。
「条件5」は、地域CH情報の放送局が「キー局」であるか否かを規定する。
「条件1」が「同じ」となり、かつ、「条件2」に基づいて優先度に従って左より並べた上で右詰とする。
具体的には、「条件1」が「異なる」となり、「条件2」を考慮して、「条件4」が『定着』の場合と『定着』でない場合とにより表示制御する。
前地放送局または当地放送局のうち優先度が最も高い放送局を少なくとも1局は表示することが望ましい。
各エリアにおいて、左から順に、ユーザチャンネル情報記憶手段14(図1参照)の記憶内容、地域チャンネル情報記憶手段13の記憶内容、選局チャンネル情報記憶手段15の記憶内容を示している。各記憶内容は上段から順に、チャンネル番号、(当地)放送局名、(当地)キャラクタ、時間情報、系列情報(系列の放送局名を含む)、系列キャラクタ、前(地)放送局名、前(地)キャラクタ、前(地)時間情報を示している。
また、エリアごとに記憶内容の横に選局画面を示す。
図11は、その後、エリアAからエリアCに移動した状態4と、一旦拠点であるエリアAに戻り、5年後に再びエリアCに戻った状態5とを示す。
以下、この状態1〜5を順次説明する。
エリアBにおいて、ユーザチャンネル情報は地域チャンネル情報と同じとする。このため、選局チャンネル情報は、ユーザチャンネル情報と同じになる。ただし、時間情報はユーザチャンネル情報のみで保持され、選局チャンネル情報では、上述したように重複した情報は表示を省いている。
選局画面におけるキャラクタは、「左端」に当地キャラクタが表示され、「右端」に、その系列キャラクタが表示される。
エリアAにおいて、地域チャンネル情報のうち、チャンネル番号「4」「6」「8」「10」「12」の系列情報「N1」「Z1」「N2」「Z2」「Z3」は、ユーザチャンネル情報のチャンネル番号「3」「1」「5」「7」「12」に対応する各系列情報と同じである。このため、以下の5つの処理ステップで選局チャンネル情報が構築される。
この情報を表示せた場合、選局画面において、「左端」に当地キャラクタが表示され、「右端」に、その系列キャラクタが表示され、さらに「2番目」に前地キャラクタ「b1」「b2」「b4」が表示されている。
本例では、エリアAにおいてユーザチャンネル情報が更新される。この場合のユーザチャンネル情報の更新は、チャンネル番号の変更ではなく、所定の時間が経過したことによるものとする。
すると、先に構築した選局チャンネル情報B(A)をユーザチャンネル情報に複写する。本例の場合、このときユーザチャンネル情報記憶に元から存在していた放送局名「B3」に関する情報は残されているが、これらを消去してもよい。また、残しておいても古い情報であり、選局画面では非選択(スクロール選択の不許可)となることから、図10の選局チャンネル情報や選局画面では省略している。
図11に示すように、エリアCにおいて、地域チャンネル情報のチャンネル番号「1」「3」「4」「6」「8」「10」の系列情報「N1」「N2」「Z1」「Z2」「Z3」「Z4」は、ユーザチャンネルのチャンネル番号「3」「5」「1」「7」「12」「10」の系列情報と同じである。このため、上述した状態2と同様な処理ステップ1で、これらのチャンネル番号を、選局チャンネル番号として継承し、当地(エリアC)の放送局名および当地キャラクタ以外の情報をユーザチャンネル情報から複写する(処理ステップ2)。当地の放送局名および当地キャラクタは、地域チャンネル情報から複写する(処理ステップ3)。
一方、地域チャンネル情報のチャンネル番号「12」は、状態3の選局チャンネル情報B(A)において、すでに他の放送局に割り当てられているので、まだ使用されていないチャンネル番号「2」に割り当て、該当する情報を地域チャンネル情報から複写する(処理ステップ5)。
この情報を表示せた場合、選局画面において、拠点であるエリアBの前地キャラクタ「b1」「b2」「b4」が「先頭」に表示され、さらに「2番目」にエリアAの前地キャラクタ「a1」「a2」「a3」「a4」が表示されている。
ユーザがエリアAに一旦移動し、5年後に再度エリアCに移動した場合に、この間にユーザチャンネル情報の更新がされなかったとする。
上記状態4の手順と同様にして、選局チャンネルの情報が構築される。
しかしながら、状態4と状態5では選局画面の表示に差異が出てくる。5年前のエリアCでの選局画面(状態4)では、エリアBの前地キャラクタがエリアAの前地キャラクタより優先的に表示されている。これに対して、状態5におけるエリアCでの選局画面では、エリアAの前地キャラクタがエリアBの前地キャラクタより優先的に表示されている。これは、5年前には拠点であるエリアBの放送局が『定着』し、エリアAの放送局が『定着』していなかった場合でも、5年の間にユーザチャンネル情報の更新がされなかったため、エリアAおよびBの前地キャラクタはともにユーザチャンネル情報記憶手段に保存され、エリアAの放送局も『定着』したことによる。この場合、エリアAの放送局が『新しさ』でエリアBの放送局に優先度で勝り、その結果、選局画面の優先順位が逆転している。
図12は、拠点であるエリアBで10年経過した状態1と、エリアBからエリアAに移動し、ユーザチャンネル情報を更新し、さらに5年が経過した状態2と、エリアAからエリアCに移動し、ユーザチャンネル情報を更新し、さらに7年が経過した状態3とを示す。
図13は、その後、エリアCからエリアDに移動し、ユーザチャンネル情報を更新し、さらに4年が経過した状態4と、エリアDからエリアBに移動した状態5とを示す。
以下、状態1〜5を順次説明するが、選局チャンネル情報の構築、選局画面の表示およびユーザチャンネルの更新自体は、上述した方法と同様に行うことができる。ここでは時間情報の推移と、それによる優先度の判定を主に説明する。
状態1は、エリアBにてユーザチャンネル情報を更新してから10年が経過した後である。この場合、ユーザチャンネル情報の当地での時間情報が「10」となる。選局画面は、図10の場合と差異がない。
状態2は、エリアAに移動し、ユーザチャンネル情報を更新してから5年が経過した後である。この場合、ユーザチャンネル情報に、エリアBでの放送局が前地放送局として登録され、選局画面にも前地放送局として表示される。
状態3は、エリアCに移動し、ユーザチャンネル情報を更新してから7年が経過した後である。この場合、ユーザチャンネル情報において、エリアAでの放送局が前地放送局に移行され、選局画面上に優先度が高い前地放送局としてエリアAの放送局が加わる。
状態4は、エリアDに移動し、ユーザチャンネル情報を更新してから4年が経過した後である。この場合、ユーザチャンネル情報において、エリアCでの放送局が前地放送局に移行されている。
ここで、ユーザチャンネル情報の前地放送局の保持数を1つのチャンネルにつき2つまでとすると、前地放送局が3つになり保持する記憶エリアがない。このため、前地放送局のうち、優先度の最も低い情報を削除する。この際、優先度の判定は『定着』と『時間情報(新しさ)』に依存するものとする。ここでは、『定着』の閾値を4年以降とすると、前地放送局すべて『定着』となっていることになる。次いで『新しさ』で判断すると、チャンネル番号「1」では放送局「B1」、チャンネル番号「7」では放送局「B2」、チャンネル番号「12」では放送局「B4」が最も古い。このため、前地放送局「B1」「B2」「B4」に関する情報を削除する。その結果、選局画面には、最優先の前地放送局としてエリアCの放送局が表示され、次優先の前地放送局としてエリアA(一部エリアB)が表示される。
状態5は、エリアBに移動した後の状況である。この場合、選局画面には、最優先の前地放送局としてエリアDの放送局が表示され、次優先の前地放送局としてエリアCが表示される。
状態4と状態5の選局画面を比べると、先に削除した前記放送局「B1」「B2」「B4」に関わるチャンネル番号「1」「7」「12」に関して、状態4の段階で前地放送局を表示可能な位置は全て使用している。このため、優先度の最も低かった「B1」「B2」「B4」を継続的に保持していても表示に不都合がないことが分かる。
このように優先度に応じて不要となった前地放送局の情報を削除すると、不要な情報によるメモリ領域の圧迫を回避することが可能となる。
第1に、移動ごとにメモリのデータを書き換えると、移動中に系列放送局がない地域を通過した場合、元々の設定した地域のチャンネルが空き領域となり、移動先から拠点に戻った場合に、この空き領域に新しいチャンネルが設定されていることがある。この場合、ユーザは、チャンネル設定を元に戻す操作を強いられる。
第2に、移動先の地域によっては、1つの系列放送局に複数の系列番組を放送しているために、利用者が意図した番組が系列の異なる放送局で放送される場合がある。
第3に、1つの系列放送局に複数の系列番組を放送している地域から、系列ごとに番組を放送している地域に移動した場合、それぞれの系列が、メモリ位置に設定されていないために、拠点のメモリ位置を復元できない場合がある。
第4に、移動中に1つの地域に同一系列の放送局が複数存在した場合、最後に設定した放送局が登録されるために、処理中に発生した他の系列放送局を選択できない場合がある。
また、前地放送局を示すキャラクタ、および当域放送局のキャラクタを用いることにより、表示画面の面積が小さい携帯端末であっても必要な情報を表示することが可能となる。また、キャラクタを蓄積し必要な数だけ表示されるようにすると、元々使っていたチャンネル番号や系列のキャラクタ画像を忘れた場合でも、記憶に新しい前回選択した前地キャラクタを手がかりに所望のチャンネルを選択することができる。これに加えて、スクロール選択の「許可」「不許可」が自動で、あるいは、ユーザ操作により切り替えることができることから、複数の地域の情報が反映された選局画面においてもユーザの選局の容易性を損なうことがない。
本実施の形態では、時間情報に加え、選局操作の頻度を加味して馴染み度を生成することから、時間情報(ユーザチャンネル情報として記憶されていた経過時間)が短い場合でも、選局操作の頻度が高ければ馴染み度(優先度)が上昇する。このため、とくにではユーザにとって、将来長く滞在予定のエリアに移ってきたばかりの時期でも、選局操作が頻繁に行われている限り、速やかに選局画面に、当地の放送局に関する情報を反映させることが可能となる。
また、同様に馴染み度から優先度の低い前地放送局の削除を行うため、ユーザチャンネルの更新に伴うメモリの圧迫することなく、意味のある情報(前地放送局に関する情報)をユーザに提供することが可能となる。
Claims (6)
- 放送局を表す画像を記憶する記憶手段と、
放送地域が変更される場合に、地域変更前の放送局の系列情報と地域変更後の放送局の系列情報に基づいて、該系列が同じ放送局のチャンネル番号を継承して設定する設定手段と、
該設定手段により継承して設定された放送局のチャンネル番号を表示する際、前記記憶手段に記憶している継承前の放送局を表す画像を表示する表示手段と、
を有することを特徴とする放送受信装置。 - 前記表示手段は、前記記憶手段に記憶している継承後の放送局を表す画像を表示する
ことを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。 - 前記記憶手段は、放送局に関連するキー局を表す画像を記憶し、
前記表示手段は、前記記憶手段に記憶している放送局に関連するキー局を表す画像を表示する
ことを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。 - 放送局を表す画像を記憶し、放送地域が変更される場合に、地域変更前の放送局の系列情報と地域変更後の放送局の系列情報に基づいて、該系列が同じ放送局のチャンネル番号を継承して設定し、該継承して設定された放送局のチャンネル番号を表示する際、前記記憶している継承前の放送局を表す画像を表示する
ことを特徴とする放送受信表示方法。 - 前記記憶している継承後の放送局を表す画像を表示する
ことを特徴とする請求項4記載の放送受信表示方法。 - 放送局に関連するキー局を表す画像を記憶し、該記憶している放送局に関連するキー局を表す画像を表示する
ことを特徴とする請求項4記載の放送受信表示方法。
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