JP5083109B2 - ネットワーク情報収集装置、ネットワーク情報提供装置、及びネットワーク計測システム - Google Patents

ネットワーク情報収集装置、ネットワーク情報提供装置、及びネットワーク計測システム Download PDF

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本発明は、ネットワークの性能を計測する装置及びシステムに関する。
アクティブ試験は到達性のチェックや応答時間、実効的な帯域の計測等の性能計測によく用いられている。アクティブ試験の代表的なものに、ICMP(Internet Control Message Protocol)のPING(Packet INternet Grouper)試験がある。
図19は、アクティブ試験を行うときのイメージを示す図である。図19では、ネットワーク測定を行う測定機器(エージェント)をAge、ルータをRとして表示する。アクティブ試験の場合、任意の区間での実測値を得られることが大きな利点である。一方、問題点として以下に挙げる点がある。
(1)アクティブ試験をネットワーク内の全測定機器間で実施する場合、ネットワークに負荷がかかってしまう(図19中ポイント1)。特に、全計測機器間をフルメッシュ接続し、同時にアクティブ試験を実施する場合には、大きな負荷となる。
また、アクティブ試験を継続的に行うのは、ネットワークにとって大きな負荷となる。従って、アクティブ試験では、物理的には故障していないけれどもサービスが停止してしまうようなサイレント故障を検出することができない。
(2)アクティブ試験をエンドトゥエンドで行った場合には、問題が発生していることは検出できる。しかし、問題が発生している区間の特定はできない(図19中ポイント2)。例えば、図19において、ルータPR5で障害が発生しているとする。このときエージェントPR1とエージェントPR2との間のエンドトゥエンドでのアクティブ試験の結果、問題が発生していることが検知できる。しかし、ルータPR3、ルータPR4、及びルータPR5の何れで障害が発生しているのかはわからない。アクティブ試験を行うシステムでは、ネットワーク全体に計測機器を配置しないと計測できない区間が発生する。しかし、近年、計測装置自体の性能向上が求められる傾向にあり、計測装置が高価になりつつある。従って、一般的には、重要区間のみ計測装置を配置する構成となる。
(3)現象が一過性の場合、継続して行われないアクティブ試験では、原因の特定が困難である(図19中ポイント3)。例えば、ルータPR7において、一時的に障害が発生したとする。エージェントPA1とエージェントPA6との間のエンドトゥエンドのアクティブ試験を実行するタイミングによっては、ルータPR7において一時的に発生する障害を検知することができない。
また、PING試験においては、以下のような問題が発生する可能性がある。
(1)IPv6(Internet Protocol version 6)などの、そもそもICMPの利用を拒否しているネットワークでは、PING試験を利用できない。
(2)QoS(Quarity of Service)が設定されているネットワークでは、ICMPの優先度が下げられている場合がある。そのような場合では、PING試験を行ったとしても、正確な実測値が得られず有効ではない。
近い将来、サービスが開始されるNGN(Next Generation Network)では、IPネットワーク上で電話、インターネット、映像配信などの複数のサービスが提供される(マルチサービス環境)。このようなマルチサービス環境でのネットワークに流れるトラフィック量の増加に伴い、ネットワークに負荷をかけることなく、ネッ
トワークの性能や状態を計測できる方法が求められる。
特開2007−60611号公報 特開昭58−27449号公報 特開2007−36601号公報
開示のネットワーク情報収集装置及びネットワーク情報提供装置の目的は、ネットワークにかかる負荷を最小限に抑え、ネットワークの性能の計測及び稼働状況の監視を行うことができる技術を提供することである。
開示のネットワーク情報収集装置は、他の装置に対して少なくとも該他の装置の識別情報と該他の装置が前記データを受信した受信時刻情報とを前記データに付加するとともに、前記データが所定のデータ長になるまでそのデータを更に次の他の装置に送信する指示を含んだデータを生成する生成部と、
任意の1台の他の装置に前記データを送信する送信部と、
経由した複数の他の装置によって前記指示に従った処理がなされた前記データを受信する受信部と、
前記データに含まれる前記他の装置の識別情報と前記受信時刻情報を収集し、ネットワークに関する情報の統計をとる処理部とを備える。
開示のネットワーク情報提供装置は、ネットワーク情報収集装置からのデータを受信する受信部と、
前記データに、少なくとも自装置の識別情報と前記データの受信時刻情報とを付加し、前記データのデータ長が所定のデータ長よりも小さいか否かを判定する処理部と、
前記データのデータ長が前記所定のデータ長よりも小さい場合には、前記データを任意の他の装置に対して送信し、前記データのデータ長が前記所定のデータ長以上の場合には、前記データを前記ネットワーク情報収集装置に対して送信するとともに、少なくとも自装置の識別情報と前記データの受信時刻情報を付加した新たなデータを前記任意の他の装置に対して送信する送信部とを備える。
これらネットワーク情報収集装置とネットワーク情報提供装置とを含むネットワーク計測システムは、
他の装置に対して少なくとも該他の装置の識別情報と該他の装置が前記データを受信した受信時刻情報とを前記データに付加するとともに、前記データが所定のデータ長になるまでそのデータを更に次の他の装置に送信する指示を含んだデータを生成する生成部と、
任意の1台の他の装置に前記データを送信する送信部と、
経由した複数の他の装置によって前記指示に従った処理がなされた前記データを受信する受信部と、
前記データに含まれる前記他の装置の識別情報と前記受信時刻情報を収集し、ネットワークに関する情報の統計をとる処理部と、
を備えるネットワーク情報収集装置と、
前記ネットワーク情報収集装置からの前記データを受信する受信部と、
前記データに、少なくとも自装置の識別情報と前記データの受信時刻情報とを付加し、前記データのデータ長が前記所定のデータ長よりも小さいか否かを判定する処理部と、
前記データのデータ長が前記所定のデータ長よりも小さい場合には、前記データを任意の他の装置に対して送信し、前記データのデータ長が前記所定のデータ長以上の場合には、前記データを前記ネットワーク情報収集装置に対して送信するとともに、少なくとも自装置の識別情報と前記データの受信時刻情報を付加した新たなデータを前記任意の他の装
置に対して送信する送信部と、
を備えるネットワーク情報提供装置とを備える。
開示のネットワーク情報収集装置、ネットワーク情報提供装置、及びネットワーク計測システムによれば、ネットワーク情報収集装置が送信するデータをネットワーク情報提供装置が処理し、データ長が所定のデータ長以上になった場合には、データがネットワーク情報収集装置に返され、ネットワーク情報収集装置がデータに含まれる情報を収集しネットワークに関する情報の統計をとる。ネットワークに関する情報を収集するためのデータは、ネットワーク情報収集装置が送信したデータが終始用いられるので、ネットワークにかかる負荷を低減することができる。
開示のネットワーク情報収集装置、ネットワーク情報提供装置、及びネットワーク計測システムは、他の態様として、同様の機能を備えるネットワーク情報収集方法、ネットワーク情報提供方法、及びネットワーク計測方法としても特定可能である。また、他の態様として、ネットワーク情報収集プログラム、ネットワーク情報提供プログラム、及びネットワーク計測プログラムとしても特定可能である。また、これらのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体としても特定可能である。
開示のネットワーク情報収集装置及びネットワーク情報提供装置によれば、ネットワークにかかる負荷を最小限に抑え、ネットワークの性能の計測及び稼働状況の監視を行うことができる技術を提供することができる。
以下、図面に基づいて、実施の形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、実施形態の構成には限定されない。
<第1実施形態>
<ネットワーク計測システムの概要>
図1は、ネットワーク情報提供装置及びネットワーク情報収集装置を用いて実現されるネットワーク計測システムの概要の例を示す図である。これ以降、ネットワーク計測システムにおける計測装置をエージェントと称す。図1において、各エージェントは数字で表示される。図1において、ルータはRで表示される。前提として、ネットワーク内の全エージェントの時刻は同期している。
図1において、各エージェントはネットワークを構成する各ルータに接続している。エージェントA1は、ネットワーク計測システムS1の全エージェントの通信履歴の情報を管理する親エージェントである。それ以外のエージェントは、子エージェントである。尚、親エージェントも子エージェントと同じ機能を有し、子エージェントと同様の動作を行うことができる。
各エージェントはそれぞれ他のエージェントと自装置を識別するためのエージェントIDを持つ。また、子エージェントは、初期設定として親エージェントのエージェントIDを保持している。親エージェント及び子エージェントは、初期設定時に、ネットワーク内の全てのエージェントのエージェントIDを認識している必要はない。親エージェントは、少なくとも1つの子エージェントのエージェントIDを認識していればよい。特に、子エージェントは、初期設定時には、親エージェントのエージェントIDのみ保持していればよい。
親エージェントA1は、ランダムに選択した1台の子エージェントに対して1つのパケ
ットを送信する(OP1)。図1では、例えば、親エージェントA1は子エージェントa2にパケットを送信するとする。このとき、親エージェントから送信されるパケットP1は、パケットを識別するためのパケットIDとパケットタイプが指定される。このパケットP1を診断パケットとする。パケットタイプについては、後述する。
子エージェントa2は、診断パケットP1を受信すると、パケット長が一定値より大きいか否か判定する。受信した診断パケットP1のパケット長が一定値より小さい場合には、受信したパケットに自身のエージェントIDとパケットを受信した受信時刻をタイムスタンプとして付加する(OP2)。図1のパケットP2は、子エージェントa2によって、子エージェントa2のエージェントIDと受信時刻のタイムスタンプが付加された診断パケットである。子エージェントa2は、転送先一覧表を参照し、その中からランダムに任意のエージェントを選択する(OP3)。選択したエージェントに対して、診断パケットP2を送信する(OP4)。その後、子エージェントa2は、受信した診断パケットのパケット長、受信時刻、診断パケットを送信した宛先エージェントのエージェントIDをメモリに格納する(OP5)。
受信した診断パケットのパケット長が一定値以上の場合には、子エージェントa2は、診断パケットのペイロード部分の情報を取り出す。子エージェントa2は、ペイロード部に診断パケットから取り出した診断パケットのペイロード部を書き込み、新たにパケットを生成する。このときのパケットP3を通信履歴パケットとする。子エージェントa2は親エージェントA1へ通信履歴パケットP3を送信する(OP6)。それとともに、子エージェントa2は、受信した診断パケットP1のペイロード部を取り除き、自身のエージェントIDと受信時刻のタイムスタンプを付加する(OP7)。子エージェントa2は、この新たに生成された診断パケットP4を任意のエージェントに送信する。
子エージェントa2から通信履歴パケットP3を受信した親エージェントA1は、通信履歴パケットP3に含まれるエージェントIDとタイムスタンプを解析し、自身のメモリに格納する(OP8)。親エージェントA1は、通信履歴パケットより得た情報を解析し、ネットワークの応答時間、遅延、揺らぎ、経路の偏り等のネットワークの性能を計測、監視するための統計情報を格納する。
OP1〜OP8の処理が各エージェントにより繰り返される。このことによって、一つのパケットがネットワーク内を転送され続けることになる。
<パケットタイプ>
図3は、パケットタイプの割り当ての例を示す図である。パケットタイプのフィールドに“1”が格納されている場合には、パケットが診断パケットであることを示す。診断パケットはネットワーク計測を行う際に基本となるパケットである。診断パケットは、ネットワーク計測システムが起動すると、親エージェントによって生成され、ランダムに選択したエージェントに対して送信される。子エージェント間を転送される際に、診断パケットを受信したエージェントが自身のIDと受信時刻のタイムスタンプを付加する。診断パケットのパケット長が一定値に達すると、子エージェントによりペイロード部分が削除されて、他のエージェントに送信される。ネットワーク計測システムでは、基本的にこの診断パケット1つがエージェント間を転送され続けることにより、ネットワークの情報を収集する。尚、一定値とは、パケットの最大長(1500バイト)であってもよいし、管理
者が定めた値であってもよい。
パケットタイプのフィールドに“2”が格納されている場合には、パケットが通信履歴パケットであること示す。通信履歴パケットは、診断パケットのパケット長が一定値に達した場合に、診断パケットを受信した子エージェントによって生成される。診断パケットに含まれる、それまで経由した子エージェントのIDと各子エージェントが診断パケットを受信した受信時刻のタイムスタンプとが通信履歴パケットのペイロード部に書き込まれ、通信履歴パケットが親エージェントに送信される。親エージェントは、この通信履歴パケットによりネットワークの情報を取得することができる。親エージェントは、各子エージェントが診断パケットを受信した受信時刻情報から応答時間や遅延、揺らぎなどの情報を得ることができる。また、エージェントIDから診断パケットの経路が分かるので、利用通信区間の偏りなども解析することができる。
パケットタイプフィールドに“3”が格納されている場合には、パケットがエージェント一覧パケットであることを示す。このエージェント一覧パケットは、エージェントにネットワーク内に存在するエージェントを知らせるために使用される。エージェント一覧パケットは親エージェントによって生成される。エージェント一覧パケットのペイロード部には、親エージェントが認識しているネットワーク内の全エージェントのエージェントIDとIPアドレスとが格納される。エージェント数が多く、1つのパケットに格納しきれない場合には、複数のパケットが使用される。エージェント一覧パケットの使用方法については、後述する。
パケットタイプフィールドに“4”が格納されている場合には、パケットがゆらぎ測定用パケットであることを示す。ゆらぎ測定用パケットは、ネットワークのゆらぎを測定する際に使用される。ゆらぎとは、ネットワーク上におけるパケット到達間隔のばらつきのことである。ジッタとも言う。ゆらぎ測定用パケットは親エージェントによって生成され送信される。ゆらぎ測定用パケットは、診断パケットとパケットタイプフィールドのみが異なるのみで、構成及び処理は同じである。ゆらぎ測定用パケットの使用方法については、後述する。
パケットタイプフィールドに“5”が格納されている場合には、パケットがパケットロス検知要求用パケットであることを示す。パケットタイプフィールドに“6”が格納されている場合には、パケットがパケットロス応答用パケットであることを示す。パケットロス検知要求パケットとパケットロス検出応答用パケットは、パケットロスを検出する際に使用されるパケットである。パケットロス検出要求用パケットは親エージェントによって生成され、送信される。パケットロス検出応答用パケットは、パケットロス検出要求用パケットを受信した子エージェントによって生成され親エージェントに送信される。パケットロス検出要求用パケットとパケットロス検出応答用パケットとの使用方法については、後述する。
パケットタイプフィールドに“7”が格納されている場合には、パケットがQoS正常性確認用パケットであることを示す。QoS正常性確認用パケットは、ネットワークに設定されたQoSが設計通りに機能しているかを確認する場合に使用される。QoS確認用パケットは、パケットIDとパケットタイプの他にTCP/UDPヘッダを有し、各種アプリケーションのパケットになり済ます。QoS動作確認用パケットの使用方法については、後述する。
パケットフィールドに“8”が格納されている場合には、パケットが経路指定パケットであることを示す。経路指定パケットは、子エージェントに診断パケットの経路を指定するときに使用する。経路パケットは、親エージェントが通信履歴パケットから診断パケットの経路に偏りがあると判断した場合に、経路の偏りがないよう診断パケットを巡回させるために生成する。
ネットワーク計測システムにおいて用いられるパケットは、上述の通りである。ネットワークには、基本的に1つの診断パケットが巡回している。ネットワークの管理者によっ
て何らかの機能(例えば、ゆらぎ計測の機能)が設定されると、親エージェントは診断パケットが巡回してきたときにパケットタイプを書き換える。尚、上述のパケット割り当ては一例であって、その他の機能を実現するために管理者によって設計することが可能である。
<エージェントの構成例>
<<子エージェントの構成例>>
図4は子エージェントの構成例を示す図である。子エージェント1は、受信部11と、パケット解析部12と、転送先検索部13と、転送先一覧表14と、情報格納領域15と、情報格納部16と、パケット生成部17と、送信部18とを備える。
受信部11と送信部18は、他エージェントとのインターフェイスである。受信部11が受信したパケットは、パケット解析部12に送信される。
パケット解析部12は、パケットIDとパケットタイプとを識別する。パケットタイプによって、このパケットを転送すべきか、親エージェントに応答として送信するかを判定する。例えば、パケットタイプが“1”の場合は、パケットが診断パケットであることを識別し、パケット長が一定値に達しているか否か判定する。例えば、パケットタイプが“5”である場合には、パケットがパケットロス検出要求用パケットであるので、親エージェントにパケットタイプ“6”のパケットロス検出応答用パケットを送信することを判定する。
転送先検索部13は、パケットの転送先を決定する。転送先一覧表14には、ネットワーク内のエージェントのIDとIPアドレスとが対応付けて格納されている。転送先検索部13は、パケット解析部12によって、パケットを他のエージェントに転送すべきと判断された場合、転送先一覧表14からランダムに1つのエージェントを選択する。受信したパケットと選択したパケットの宛先を情報格納部16とパケット生成部17とに渡す。
情報格納部16は、転送先検索部13から受け取ったペイロード部の情報と転送先(宛先)となるエージェントIDとを情報格納領域15に格納する。転送先格納領域15には、パケット一覧表14も含まれており、情報格納部16は、パケット一覧表14の更新処理も行う。
パケット生成部17は、パケット解析部12によって判定されたパケットタイプに従って転送するパケットを生成する。例えば、パケットが診断パケットである場合には、自身のエージェントIDとパケットの受信時刻のタイムスタンプを付加し、宛先IPアドレスを転送先検索部13で選択したエージェントのIPアドレスに書き換える。例えば、診断パケットのパケット長が一定値に達している場合には、診断パケットのペイロード部を吸い出し、パケットタイプを“2”にし、宛先IPアドレスを親エージェントのIPアドレスにして通信履歴パケットを生成する。
図5は、子エージェント1の情報格納領域15に格納される情報の例を示す図である。子エージェントは、パケットを受信すると、送信元エージェントID、診断パケットの受信時刻、宛先エージェントID、診断パケットのパケット長(パケットサイズ)、及び、
診断パケットのパケットID等を情報格納領域15に格納する。送信元エージェントIDには、例えば、診断パケットを受信した場合に、ペイロード部の最後尾に含まれるエージェントIDを格納する。すなわち、送信元エージェントとは、パケットを転送してきたエージェントのことである。宛先エージェントIDには、転送先検索部13がパケットの宛先として選択したエージェントのエージェントIDが格納される。また、図5には図示されていないが、エージェント一覧パケットを受信した場合には、転送先一覧表14にエージェントIDとそのエージェントのIPアドレスとが対応付けて格納される(転送先一覧表14の更新処理)。
尚、情報格納領域15には、初期設定として、自身のエージェントID、自身のIPアドレス、親エージェントのエージェントID、親エージェントのIPアドレス、診断パケットの規定長(通信履歴パケットを生成する閾値)等が格納される。
受信部11は、「ネットワーク情報提供装置」の「受信部」に相当する。パケット解析部12、転送先検索部13、情報格納部16、パケット生成部17は、「ネットワーク情報提供装置」の「処理部」に相当する。送信部18は、「ネットワーク情報提供装置」の「送信部」に相当する。
<<親エージェントの構成例>>
図6は、親エージェントの構成例を示す図である。親エージェント2は、受信部21と、パケット解析部22と、転送先検索部23と、転送先一覧表24と、情報格納領域25と、情報格納部26と、パケット生成部27と、送信部28と、パケットロス検出部29と、経路検出部30と、遅延/ゆらぎ検出部31とを備える。尚、親エージェントは、子エージェントとしての機能も備えるため、子エージェントの構成も備える。したがって、子エージェントと構成が重複する機能部についてはその説明を省略する。
パケット解析部22は、パケットが通信履歴パケットの場合、遅延/ゆらぎ検出部31に転送する。パケットはパケットロス検出応答用パケットの場合には、パケットロス検出部29に転送する。
パケット生成部27は、パケットロスや経路の偏りを検出した場合には、巡回してきた診断パケットを破棄し、新たな診断パケットを生成する。
遅延/揺らぎ検出部31は、受信した通信履歴パケットから各エージェント間での送信遅延時間、ゆらぎを測定する。次に、経路検出部30は、受信した通信履歴パケットに含まれるエージェントIDから、診断パケットが経由した経路に偏りがないか判定する。診断パケットの経路に偏りがある場合には、判断パケットの経路を指定するパケットを送信するようにパケット生成部27に指示する。経路検出部30は、通信履歴パケットのペイロード部に含まれる情報と、経路検出部30が測定した経路情報(診断パケットがどの区間を何回通過したかなど)を情報格納部26に渡す。
パケットロス検出部29は、タイマ(図示せず)を備え、診断パケットを送信してから通信履歴パケットを受信するまでの時間を計測している。一定時間(例えば、1分)を過ぎても通信履歴パケットを受信できない場合には、パケットロスが発生したと判断する。パケットロスを検出した場合には、パケット生成部27にパケットロス検出要求用パケットを生成するように指示を出す。パケットロス検出部29は、パケットロス検出応答用パケットを受信し、どの区間でパケットロスが発生したかを検出すると、その情報を情報格納部26に渡す。パケットロス検出については後述する。
図7は、親エージェント2の情報格納領域25に格納される情報の例を示す図である。情報格納部26は、区間、パケットサイズ、平均遅延時間、最大遅延時間、最小遅延時間、ゆらぎ、パケットロス発生回数、通信回数等を情報格納領域25に格納する。これらの情報は、通信履歴パケットを解析した遅延/ゆらぎ検出部31、経路検出部30や、パケットロス検出部29より受け取る。これらの情報は、要求があれば測定結果として表示される。また、親エージェント2は、子エージェントとしての機能も有しているため、この他に、図5に示される子エージェントが保持する情報も備える。
持する情報も備える。
尚、情報格納領域25には、初期設定として、自身のエージェントID、自身のIPアドレス、子エージェントのエージェントID(起動時に認識している分)、子エージェントのIPアドレス、診断パケットの規定長(通信履歴パケットを生成する閾値)、パケットロス検出用タイムアウト値、ゆらぎ計測用パケット送信間隔等が格納される。
受信部21は「ネットワーク情報収集装置」の「受信部」に相当する。パケット解析部22、転送先検索部23、情報格納部26、パケットロス検出部29、経路検出部30、遅延/ゆらぎ検出部31は「ネットワーク情報収集装置」の「処理部」に相当する。パケット生成部27は、「ネットワーク情報収集装置」の「生成部」に相当する。送信部28は、「ネットワーク情報収集装置」の「送信部」に相当する。
<通信遅延時間の測定方法>
図8は、通信遅延時間の測定方法の例を示す図である。前提として、ネットワーク内の全エージェントの時刻は同期している。図8では、ネットワーク計測システムが起動し、診断パケットが子エージェントXから子エージェントYに送信された様子を示す。
子エージェントXが診断パケットを受信した時刻をt1とする。子エージェントXは、診断パケットが一定値よりも小さいことを判定し、自身のエージェントIDと受信時刻t1を診断パケットに付加し、任意の子エージェントに転送する(OP11)。このとき、診断パケットを受信してから送信するまでの時間は、遅延時間に比べて小さいため無視できる。例えば、子エージェントXは子エージェントYに診断パケットを送信する。
次に、診断パケットを受信する子エージェントYは、まず、受信した診断パケットが一定値より小さいか否か判定する(OP12)。診断パケットが一定値より小さい場合には(OP12:Yes)、自身のエージェントIDと受信時刻t2を診断パケットに付加し、任意の子エージェントに転送する(OP13)。例えば、子エージェントZに診断パケットを送信する。
診断パケットが一定値以上の場合には、(OP12:No)、子エージェントYは、通信履歴パケットを生成し、親エージェントに送信する。それとともに、自身のエージェントIDと受信時刻のタイムスタンプとを付加した診断パケットを新たに生成し、任意の子エージェントに送信する(OP14)。例えば、子エージェントZに新たに生成した診断パケットを送信する。
図9は、OP14で子エージェントYから親エージェントへ送信される通信履歴パケットP5の例を示す図である。通信履歴パケットには、経由したエージェントIDとそのエージェントが診断パケットを受信した受信時刻が格納されている。例えば、子エージェントXのエージェントIDの次に、子エージェントXが診断パケットを受信した時刻t1が格納されている。その次には、子エージェントYのエージェントIDと子エージェントが診断パケットを受信した時刻t2が格納されている。親エージェントは、この通信履歴パケットを解析する。通信履歴パケットでは、経由した順番にエージェントIDと受信時刻のセットが格納されている。例えば、子エージェントXから子エージェントYへの診断パケットの送信遅延時間はt2−t1で求められる。
図10は、OP14で子エージェントYが新たに生成した診断パケットP6の例を示す図である。OP14では、受信した診断パケットが一定値以上のパケット長であったので、診断パケットのペイロード部を削除し、新たに自身のエージェントIDと受信時刻を付加する。そのため、図10で示される診断パケットには、子エージェントYのエージェントIDであるYと、受信時刻t2のみが含まれる。
以上のようにして、診断パケットを受信した子エージェントが順番に自身のエージェントIDと受信時刻を付加していく。診断パケットのパケット長が一定値を超えると、診断パケットのペイロード部を含んだ通信履歴パケットが親エージェントに戻ってくる。親エージェントは、通信履歴パケットを解析することで、各区間での遅延時間を検出することができる。これを繰り返していくと、各区間での平均遅延時間、最大遅延時間、最小遅延時間等を検出することができる。また、あるとき、これらの時間の範囲を大きく超える遅延時間が検出される場合には、その区間に何らかの障害が発生していることを検出することができる。
<エージェント管理方法>
図11及び図12は、エージェント管理方法の例を示す図である。図11は、エージェント管理方法の第1の方法の例を示す。図12は、エージェント管理方法の第2の方法の例を示す。
図11に示す第1の方法は、親エージェントが、認識するネットワーク内のすべてのエージェントのエージェントIDとIPアドレスとを含んだエージェント一覧パケットを定期的に送信する方法である。このエージェント一覧パケットを受信した子エージェントは、ペイロード部の中身を変えずに、そのままエージェント一覧パケットを次の子エージェントに転送する。ただし、受信したエージェント一覧パケットに自身の情報が含まれていない場合には、自身のエージェントIDとIPアドレスとを追加する。
図12に示す第2の方法は、子エージェントの要求があった場合に、親エージェントがエージェント一覧パケットを要求のあった子エージェントに対して送信する方法である。例えば、新たにネットワークに追加された子エージェントが、起動を通知するパケットを親エージェントに送信する。この通知によって、子エージェントは親エージェントに自身を登録する。親エージェントは、子エージェントから起動の通知を受信すると、その子エージェントのエージェントIDとIPアドレスとを転送先一覧表に格納する。親エージェントは、通知を行った子エージェントに対してエージェント一覧パケットを送信する。
第1の方法と第2の方法は、それぞれ1つの方法のみを実施してもよいし、第1の方法と第2の方法との組み合わせで行ってもよい。いずれの方法も、エージェント一覧パケットを受信した子エージェントは、エージェント一覧パケットの内容に自身が保持していないエージェントの情報があった場合や、自身の保持する情報から変更がある場合には、転送先一覧表14(図3)の更新処理を行う。
このように、エージェント一覧パケットによって、子エージェントは、初期設定時にすべてのエージェントを認識せずともよく、少なくとも親エージェントのIDさえ知っていればよい。このことにより、子エージェントに対して施す設定を簡素にすることができる。また、ネットワークに新たにエージェントが追加された場合に、他の既存のエージェントに設定しなくても、追加されたエージェントの情報が通知されるため、管理者の操作の負担が軽減される。
<宛先エージェント決定方法>
図13及び図14は、パケットを送信する宛先エージェントを決定する方法の例を示す図である。図13は、宛先決定方法の第1の方法の例を示す。図14は、宛先決定方法の第2の方法を示す。
図13に示す第1の方法は、ランダムに宛先エージェントを選択する方法である。各エージェントは、転送先一覧表からランダムにエージェントを選択する。選択したエージェ
ントを宛先として、例えば、診断パケットを転送する。
図14に示す第2の方法は、経路指定パケットを使用する方法である。親エージェントは、経路指定パケットにパケットを転送する経路の順にエージェントIDとIPアドレスとを含める。この経路指定パケットを受信した子エージェントは、診断パケットを受信したときと同様の処理を施す。次に、この経路指定パケットを指定された次のエージェントに対して送信する。
この第2の方法は、親エージェントが、通信履歴パケットから経路の偏りが生じていると判断した場合に、診断パケットが通過した回数が少ない区間のエージェントを指定し、まんべんなくエージェントから情報を収集するために使用する。
通常は第1の方法によって宛先エージェントを選択し、必要に応じて第2の方法により経路を指定する。経路の偏りが生じると、まんべんなくネットワークの情報が得られなくなり、正確にネットワークの性能を計測することができなくなる等の可能性がある。しかし、第2の方法により、経路の偏りが発生した場合には、経路を指定することでまんべんなく情報を収集することができる。
<ゆらぎ計測方法>
図15は、ゆらぎ計測方法の例を示す図である。ゆらぎ計測を設定されると、親エージェントは、パケットを2つ送信する。このときのパケットは、パケットタイプに“3”が設定されている点が診断パケットと異なるのみで、それ以外は診断パケットと同様である。
親エージェントは、1つ目のパケットを送信後、あらかじめ設定されたゆらぎ計測用パケット送信間隔Δtが経過したら、2つ目のパケットを1つ目のパケットの宛先と同じ宛先エージェントに送信する。1つ目のゆらぎ計測用パケットを受信した子エージェントは、診断パケットと同様の処理を施す。このときの宛先エージェントを一時的に保持しておく。次に、2つ目のゆらぎ計測用パケットを受信すると、子エージェントは、診断パケットと同様の処理を施し、1つ目のパケットと同じ宛先エージェントに2つ目のゆらぎ計測用パケットを送信する。
このような処理を繰り返し、ゆらぎ計測用パケットのパケット長が一定値に達したら、通信履歴パケットが親エージェントに送信される。親エージェントは、1つ目のゆらぎ測定用パケットに対する通信履歴パケットと、2つ目のゆらぎ測定用パケットに対する通信履歴パケットとの2つの通信履歴パケットを受信する。親エージェントは、この2つのパケットに含まれる各子エージェントが付加した受信時刻から、パケットの到着間隔を測定する。例えば、親エージェントは、子エージェントXが1つ目のゆらぎ測定用パケットを受信した時刻t2と2つ目のゆらぎ測定用パケットを受信した時刻t2(a)との差分t2(a)−t2=Δt2を算出し、Δt2を子エージェントXにおけるパケットの到着間隔とする。同様に、親エージェントは、子エージェントYの到着間隔Δt3=t3(a)−t3、子エージェントZの到着間隔Δt4=t4(a)−t4を算出する。これらΔt2、Δt3、Δt4が、親エージェントのゆらぎ測定用パケット送信間隔Δtの値とずれが生じている場合には(あらかじめずれの許容値を決めておく)、親エージェントはゆらぎの発生を検知する。
ゆらぎ計測では、基本的に2つのパケットをペアとして用いる。このゆらぎ計測用パケットを3つ、4つと送信してもよい。3つ以上のゆらぎ計測用パケットを用いることで、より多くのゆらぎに関する情報を得ることができる。
<パケットロス検出方法>
図16は、パケットロスの例を示す図である。図17は、図16におけるパケットロスを検出する方法の例を示す図である。
図16は、子エージェント4→子エージェント2→子エージェント3→子エージェント5→子エージェント6という経路で転送されるべき診断パケットが、子エージェント5と子エージェント6との区間において、何らかの原因で損失する例を示している。
図17は、図16で発生するパケットロスを検出する方法の例を示す。図17では、各子エージェントが保持する情報格納領域内の情報として、送信元エージェント、受信時刻、宛先エージェント、及びパケットサイズのみを抽出して表示している。
親エージェントは、診断パケットを送信すると、パケットロス検出用タイマを開始する。このパケットロス検出用タイマがタイムアウトしても、通信履歴パケットを受信できない場合には、親エージェントはパケットロス検出要求用パケットを任意の子エージェントに対して送信する(OP21)。例えば、子エージェント3に対してパケットロス検出要求用パケットを送信する。
パケットロス検出要求用パケットを受信した子エージェント3は、情報格納部14(図3)に格納されている最新の情報を含めてパケットロス検出応答用パケットを親エージェントに送信する(OP22)。このとき、例えば、送信元エージェント、受信時刻、宛先エージェント、パケットサイズ等の情報が含まれる。
子エージェント3からパケットロス検出応答用パケットを受信した親エージェントは、子エージェント3が、診断パケットを最後に処理したときに、診断パケットを子エージェント2から受信し、子エージェント5へ送信したことを検知する。親エージェントは、次に、子エージェント3が最後に診断パケットを送信した宛先である子エージェント5に対して、パケットロス検出要求用パケットを送信する(OP23)。
子エージェント5は、情報格納部14(図3)に格納されている最新の情報を含めてパケットロス検出応答用パケットを親エージェントに送信する(OP24)。
子エージェント5からパケットロス検出応答用パケットを受信した親エージェントは、子エージェント5が、診断パケットを最後に処理したときに、子エージェント3から受信し、子エージェント6へ送信したことを検知する。このとき、先に子エージェント3から受信した情報と整合性がとれているので、親エージェントは、子エージェント3と子エージェント5との区間にはパケットロスが発生していないと判断する。親エージェントは、次に、子エージェント5が最後に診断パケットを送信した宛先である子エージェント6に対して、パケットロス検出要求用パケットを送信する(OP25)。
子エージェント5と子エージェント6との区間でパケットロスが発生しているので(図16)、子エージェント6に送信されたパケットロス検出要求用パケットも損失してしまう可能性がある。パケットロス検出要求用パケットが子エージェント5と子エージェント6との区間において損失してしまう場合には、親エージェントは、子エージェント6からパケットロス検出応答用パケットが受信できない。子エージェント6から一定時間パケットロス検出応答用パケットを受信できない場合には、親エージェントは子エージェント5と子エージェント6との区間において何らかの障害が発生し、パケットロスが発生していることを検出する(OP27)。
パケットロス検出要求用パケットがパケットロスが発生している区間を迂回して子エー
ジェント6に到達した場合には、親エージェントは、子エージェント6からパケットロス検出応答用パケットを受信する(OP26)。しかし、このとき子エージェント6から送られてくる情報は、例えば、子エージェント6が診断パケットを最後に処理したときに、子エージェント7から受信し、子エージェント3へ送信したことを示す。この場合には、先に受信した、子エージェント5は診断パケットを子エージェント6に送信したとの情報と食い違うので、子エージェント5と子エージェント6との区間でパケットロスが発生していることを検出することができる。
このようにして、親エージェントは、パケットロス検出応答用パケットが受信できない子エージェント、または、他の子エージェントからの情報と整合性が取れない子エージェントからの情報を受信すると、その区間でパケットロスが発生していることを検出する。このようにして、親エージェントは、パケットロスを検出し、さらにパケットロスが発生している区間を特定することができる。
尚、親エージェントは、パケットロス検出要求用パケットを生成する際に、パケットIDを1つ増やした値に設定する。さらに、エージェントは、自身が保持するパケットIDよりも小さいパケットIDのパケットを受信した場合には、このパケットを破棄する設定を有するとする。このことによって、例えば、損失したとみなされた診断パケットがネットワークに存在する場合でも、パケットロス検出要求用パケットを受信した子エージェントによって、この診断パケットが破棄される。したがって、ネットワーク内を巡回するパケットは1つであることを保つことができる。
<QoS正常性確認方法>
図18は、QoS正常性確認方法の例を示す図である。QoS正常性確認方法を設定さると、親エージェントは、診断パケットにTCP/UDPヘッダを追加し、パケットタイプをQoS正常性確認用パケットであることを示す“7”にしてQoS正常性確認用パケットを生成する。親エージェントは、このQoS正常性確認用パケットを任意の子エージェントに送信する。QoS正常性確認用パケットを受信した子エージェントは、診断パケットと同様の処理を行う。
このとき、QoS正常性確認用パケットがルータ等を経由する際、例えば、QoSが設定されているルータでは、QoS正常性確認用パケットのTCP/UDPヘッダにより、QoS正常性確認用パケットを特定のアプリケーションのパケットであるとみなす。QoS正常性確認用パケットを受信すると、ルータは、QoSの処理を行ってからQoS正常性確認用パケットを転送する。このことによって、診断パケットのときと比べて、子エージェント間の遅延時間が異なる。親エージェントは、QoS正常性確認用パケットに対する通信履歴パケットの各子エージェントに付加された受信時刻を解析することによって、アプリケーションごとに設定されたQoSが正常に動作しているか確認することができる。
QoS正常性確認用パケットは、TCP/UDPヘッダを有することによって、音声パケットや特定のアプリケーションのパケットになり済ますことができる。ルータ等のネットワーク機器がQoS正常性確認用パケットを受信すると、このパケットに対してQoSの処理を行ってから転送するので、子エージェント間の転送に遅延が生じる。親エージェントは、通信履歴パケットから得られる、各区間の遅延時間やゆらぎ等の解析結果から、QoSが設定どおりに動作しているか否かを確認することができる。尚、QoS正常性確認用パケットのTCP/UDPヘッダの指定には、QoSの処理の指定を行うこともでき、管理者が計測したいアプリケーションを指定することができる。
<第1実施形態の効果>
第1実施形態の効果を以下に示す。
(1)ネットワークに負荷をかけずに、ネットワークの性能を計測することができる。
基本的に、ネットワークの性能を計測するためにネットワーク内を巡回するパケットは1つである。多くとも数個のパケットが存在するのみである。したがって、これまでのアクティブ試験に比べてネットワークにかかる負荷を大幅に低減することができる。
(2)サイレント故障を検知できる。
診断パケットが継続的にネットワーク内を巡回するので、サイレント故障を容易に検知することができる。
(3)QoSが正常に機能しているか確認することができる。
QoS正常性確認用パケットを用いることによって、アプリケーション別のパケットの転送時間、ゆらぎ、パケットロス等の統計情報から、QoSの機能を確認することができる。
<変形例>
第1実施形態では、親エージェント及び子エージェントは、例えば、ルータに接続する
装置であった。これに代えて、例えば、ルータにインストールすることによって、ルータが親エージェント及び子エージェントとして動作するようなプログラムであってもよい。また、そのようなプログラムを記録する記録媒体であってもよい。
第1実施形態では、親エージェントは、装置として、子エージェントとは異なる装置で
あった。これに代えて、エージェントがルータ等にインストールされるプログラムによって実現される場合には、ルータが用いているルーティングプロトコルの機能を用いて親エージェントを選択してもよい(例えば、OSPFの代表ルータ選出など)。
第1実施形態では、子エージェントは診断パケットを受信すると、自身のエージェント
IDと診断パケットを受信した受信時刻のタイムスタンプを付加した。これに代えて、子エージェントは、診断パケットを送信する送信時刻をタイムスタンプとして付加してもよい。
<<コンピュータ読み取り可能な記録媒体>>
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R/W、DVD、DAT、8mmテープ、メモリカード等がある。
また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスクやROM(リードオンリーメモリ)等がある。
第1実施形態の概要を示す図である。 第1実施形態の概要を示す図である。 パケットタイプの割り当ての例を示す図である。 子エージェントの構成例を示す図である。 子エージェントの情報格納の例を示す図である。 親エージェントの構成例を示す図である。 親エージェントの情報格納の例を示す図である。 通信遅延時間の測定方法の例を示す図である。 通信履歴パケットのパケットフォーマットの例を示す図である。 診断パケットのパケットフォーマットの例を示す図である。 エージェント管理方法の1つの例を示す図である。 エージェント管理方法の1つの例を示す図である。 宛先エージェント決定方法の1つの例を示す図である。 宛先エージェント決定方法の1つの例を示す図である。 ゆらぎ計測方法の例を示す図である。 パケットロス発生の例を示す図である。 パケットロス検出方法の例を示す図である。 QoS正常性確認方法の例を示す図である。 背景技術の問題点の例を示す図である。
符号の説明
A1 親エージェント
a2 子エージェント
S1 ネットワーク計測システム
1 子エージェント
11 受信部
12 パケット解析部
13 転送先検索部
14 転送先一覧表
15 情報格納領域
16 情報格納部
17 パケット生成部
18 送信部
2 親エージェント
21 受信部
22 パケット解析部
23 転送先検索部
24 転送先一覧表
25 情報格納領域
26 情報格納部
27 パケット生成部
28 送信部
29 パケットロス検出部
30 経路検出部
31 遅延/ゆらぎ検出部

Claims (8)

  1. 他の装置に対して少なくとも該他の装置の識別情報と該他の装置がデータを受信した受信時刻情報とを前記データに付加する指示であって、前記データが所定のデータ長になるまでそのデータを更に次の他の装置に送信する指示を含んだデータを生成する生成部と、
    任意の1台の他の装置に前記データを送信する送信部と、
    経由した複数の他の装置によって前記指示に従った処理がなされた前記データを受信する受信部と、
    前記データに含まれる前記他の装置の識別情報と前記受信時刻情報を収集し、ネットワークに関する情報の統計をとる処理部と、
    を備え
    前記指示は、前記データのデータ長が前記所定のデータ長より小さい場合には、前記データを次の任意の他の装置に送信するよう送信部に指示し、前記データのデータ長が前記所定のデータ長以上の場合には、前記データに含まれる情報を読み出し、前記ネットワーク情報収集装置に返信するとともに、新たにデータを生成し、次の任意の他の装置に送信する指示を含む、
    ネットワーク情報収集装置。
  2. タイマをさらに備え、
    前記送信部は、第1のデータ送信から所定時間経過後に前記第1のデータの宛先へ更に前記第1のデータと同一の宛先へ送信すべき旨の指定がされた第2のデータを送信し、
    前記受信部は、複数の他の装置を同一の順序で転送された前記第1のデータに起因するデータと前記第2のデータに起因するデータとを受信し、
    前記処理部は、前記第1のデータに起因するデータと前記第2のデータに起因するデータとの他の各装置での受信時刻情報から伝送時間のゆらぎを算出する
    請求項1に記載のネットワーク情報収集装置。
  3. 前記処理部は、前記受信部で受信したデータに含まれる他の装置の識別情報から複数の他の装置間での前記データの転送回数として示される転送経路の偏り情報を算出する手段と、
    前記データが転送された回数が少ない装置の識別情報を選択する手段と、
    前記選択された他の装置の識別情報を転送先に指定した宛先順指定データを生成する手段とを有し、
    前記送信部は生成された前記宛先順指定データを送信する
    請求項1又は2に記載のネットワーク情報収集装置。
  4. 前記処理部は、何れかの他の装置に対して、最後に受信したデータの送信元装置の識別情報及び送信先装置の識別情報を含むパケットロス検出情報の提供指示を含むパケットロス検出データを生成する手段と、
    第1の他の装置からの前記パケットロス検出情報によって、前記第1の他の装置が最後に第2の他の装置にデータを送信していることが判明したときに、前記送信部を通じて、前記第2の他の装置に次のパケットロス検出データを送信し、前記第2の他の装置から応答がないときに、その応答がない前記第2の他の装置をパケットロスの発生箇所として認識する手段とを有する
    請求項1からの何れか1項に記載のネットワーク情報収集装置。
  5. ネットワーク情報収集装置からのデータを受信する受信部と、
    前記データに、少なくとも自装置の識別情報と前記データの受信時刻情報とを付加し、前記データのデータ長が所定のデータ長よりも小さいか否かを判定する処理部と、
    前記データのデータ長が前記所定のデータ長よりも小さい場合には、前記データを任意の他の装置に対して送信し、前記データのデータ長が前記所定のデータ長以上の場合には、前記データを前記ネットワーク情報収集装置に対して送信するとともに、少なくとも自装置の識別情報と前記データの受信時刻情報を付加した新たなデータを前記任意の他の装置に対して送信する送信部と、
    を備えるネットワーク情報提供装置。
  6. 他の装置に対して少なくとも該他の装置の識別情報と該他の装置がデータを受信した受信時刻情報とを前記データに付加するとともに、前記データが所定のデータ長になるまでそのデータを更に次の他の装置に送信する指示を含んだデータを生成する生成部と、
    任意の1台の他の装置に前記データを送信する送信部、
    経由した複数の他の装置によって前記指示に従った処理がなされた前記データを受信する受信部、及び、
    前記データに含まれる前記他の装置の識別情報と前記受信時刻情報を収集し、ネットワークに関する情報の統計をとる処理部、
    を備えるネットワーク情報収集装置と、
    前記ネットワーク情報収集装置からの前記データを受信する受信部、
    前記データに、少なくとも自装置の識別情報と前記データの受信時刻情報とを付加し、前記データのデータ長が前記所定のデータ長よりも小さいか否かを判定する処理部、及び、
    前記データのデータ長が前記所定のデータ長よりも小さい場合には、前記データを任意の他の装置に対して送信し、前記データのデータ長が前記所定のデータ長以上の場合には、前記データを前記ネットワーク情報収集装置に対して送信するとともに、少なくとも自装置の識別情報と前記データの受信時刻情報を付加した新たなデータを前記任意の他の装置に対して送信する送信部、
    を備えるネットワーク情報提供装置と、
    を備えるネットワーク計測システム。
  7. コンピュータが、
    他の装置に対して少なくとも該他の装置の識別情報と該他の装置がデータを受信した受信時刻情報とを前記データに付加するとともに、前記データが所定のデータ長になるまでそのデータを更に次の他の装置に送信する指示を含んだデータを生成するステップと、
    任意の1台の他の装置に前記データを送信するステップと、
    経由した複数の他の装置によって前記指示に従った処理がなされた前記データを受信するステップと、
    前記データに含まれる前記他の装置の識別情報と前記受信時刻情報を収集し、ネットワークに関する情報の統計をとるステップと、
    を実行し、
    前記指示は、前記データのデータ長が前記所定のデータ長より小さい場合には、前記データを次の任意の他の装置に送信するよう送信部に指示し、前記データのデータ長が前記所定のデータ長以上の場合には、前記データに含まれる情報を読み出し、前記ネットワーク情報収集装置に返信するとともに、新たにデータを生成し、次の任意の他の装置に送信する指示を含む、
    ネットワーク情報収集方法。
  8. コンピュータが、
    ネットワーク情報収集装置からのデータを受信するステップと、
    前記データに、少なくとも自装置の識別情報と前記データの受信時刻情報とを付加し、前記データのデータ長が所定のデータ長よりも小さいか否かを判定するステップと、
    前記データのデータ長が前記所定のデータ長よりも小さい場合には、前記データを任意の他の装置に対して送信し、前記データのデータ長が前記所定のデータ長以上の場合には、前記データを前記ネットワーク情報収集装置に対して送信するとともに、少なくとも自装置の識別情報と前記データの受信時刻情報を付加した新たなデータを前記任意の他の装置に対して送信するステップと、
    を実行するネットワーク情報提供方法。
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