JP5082720B2 - プロセス制御装置およびパラメータ最適調整方法 - Google Patents
プロセス制御装置およびパラメータ最適調整方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5082720B2 JP5082720B2 JP2007251013A JP2007251013A JP5082720B2 JP 5082720 B2 JP5082720 B2 JP 5082720B2 JP 2007251013 A JP2007251013 A JP 2007251013A JP 2007251013 A JP2007251013 A JP 2007251013A JP 5082720 B2 JP5082720 B2 JP 5082720B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gain
- transfer function
- regulator
- time
- determining
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Feedback Control In General (AREA)
Description
ここで、石油、化学、鉄鋼などのプロセス産業においては、プロセスの入出力にむだ時間が含まれることが多く、このむだ時間が主要因となってプロセスを不安定にする場合がある。このため、PID制御のパラメータを決定するには、このむだ時間を考慮した調整を行う必要がある。
橋本・長谷部・加納:プロセス制御工学,朝倉書店 阿部直人・延山英沢:「第1回 むだ時間システム入門1−伝達関数からのアプローチ−」,計測と制御 第44巻 第11号 2005年11月号 799−804
また、Ziegler−Nicholsのステップ応答法およびCHR法では、プロセスの動特性を一次遅れ要素とむだ時間要素とで近似するため、これ以外のプロセスには適用するのは困難であるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、調整または試験段階における労力と時間を軽減しつつ、入出力にむだ時間を含むプロセスにおけるPI調節器およびPID調節器のパラメータを簡易な計算で決定するとともに、様々のプロセスに広く適用することが可能なプロセス制御装置およびパラメータ最適調整方法を提供することである。
図1は、本発明の一実施形態に係るプロセス制御装置が適用される制御系の概略構成を示すブロック図である。
図1において、プロセス制御装置11は制御対象12のプロセスを制御するもので、プロセス制御装置11から出力された操作量MVは制御対象12に入力され、制御対象12から出力された制御量PVは減算器15に入力され、減算器15にて算出された目標値SVと制御量PVとの偏差がプロセス制御装置11に入力され、プロセス制御装置11は、目標値SVと制御量PVとの偏差がゼロになるように操作量MVを決定することができる。ここで、プロセス制御装置11としてはPI調節器またはPID調節器を用いることができる。
ここで、最適調整手段13には、プロセス制御装置11として用いられるPI調節器またはPID調節器の時定数およびゲインをそれぞれ決定するゲイン決定手段13aおよび時定数決定手段13bが設けられている。そして、ゲイン決定手段13aおよび時定数決定手段13bは、制御対象12のプロセスの目標値SVから制御量PVまでの閉ループ伝達関数Gcの絶対値が低周波帯域において1になるように、PI調節器またはPID調節器の時定数およびゲインをプロセスの係数から決定することができる。
PV=SV ・・・(1)
ただし、実際には、制御系には閉ループ伝達関数Gcが作用するので、目標値SVと制御量PVとの関係は、以下の(2)式のようになる。
PV=GcSV ・・・(2)
従って、理想的なプロセスの制御を実現するには、閉ループ伝達関数Gcの絶対値を1に極力近づけることが重要である。しかし、全ての周波数に対して、閉ループ伝達関数Gcの絶対値を1にすることは困難なので、閉ループ伝達関数Gcの絶対値が低周波帯域において1になるように、PI調節器またはPID調節器の時定数およびゲインをプロセスの係数から決定することにより、安定性を確保しつつ、PI制御またはPID制御のパラメータを最適化することができる。
P(s)=VPe-sL/((1+sT1)(1+sT2)) ・・・(3)
また、TRをPI調節器の時定数、VRをPI調節器のゲインとすると、PI調節器の伝達関数CPI(s)は、以下の(4)式にて表されるものとする。
CPI(s)=VR(1+sTR)/(sTR) ・・・(4)
そして、(4)式の時定数TRをプロセスの時定数T1に等しく設定すると、PI調節器の伝達関数CPI(s)は、以下の(5)式にて表される。
CPI(s)=VR(1+sT1)/(sT1) ・・・(5)
そして、(3)式および(5)式から、閉ループ伝達関数Gcは、以下の(6)式にて表すことができる。
Gc(s)=CPIP/(1+CPIP)
=VRVPe-sL/(VRVPe-sL+sT1+T1T2s2) ・・・(6)
1/|Gc|2=1+T1 2ω2/(VP 2VR 2)+T1 2T2 2ω4/(VP 2VR 2)
−2T1ωsinωL/(VPVR)−2T1T2ω2cosωL/(VPVR)
・・・(7)
ただし、e-jωL=cosωL−sinωLとした。
sinωL≒ωL2−L6ω3/6 ・・・(8)
cosωL≒1−L4ω2/2 ・・・(9)
(8)式および(9)式を(7)式に代入すると、以下の(10)式となる。
1/|Gc|2=(1+T1 2/(VP 2VR 2)−2T1L2/(VPVR)
−2T1T2/(VPVR))ω2+高次の項 ・・・(10)
(10)式において高次の項を無視すると、閉ループ伝達関数Gcの絶対値が低周波帯域において1になるには、ω2の係数が0になる必要がある。
すなわち、以下の(11)式を満たす必要がある。
VR=T1/(2VP(T2+L2)) ・・・(11)
TR=T1 ・・・(12)
VR=T1/(2VP(T2+L2)) ・・・(13)
なお、制御対象12のプロセスの目標値SVから制御量PVまでの閉ループ伝達関数Gcの絶対値が1になる周波帯域は、ω=0〜1/(2(T2+L2))とすることができる。
従って、図1のプロセス制御装置11においてPI調節器が用いられた時の制御系の閉ループ伝達関数G0は、以下の(14)式にて表すことができる。
G0=CPIP=e-sL/(2(T2+L2)s(1+sT2)) ・・・(14)
図2において、図1のプロセス制御装置においてPI調節器が用いられた時の制御系の遮断周波数は、以下の(15)式にて表すことができる。
ωC=1/(2(T2+L2)) ・・・(15)
また、図1のプロセス制御装置においてPI調節器が用いられた時の制御系の位相特性は、以下の(16)式にて表すことができる。
θ=−π/2−ωL−tan-1(ωT2) ・・・(16)
θ=−π/2−L/((2(T2+L2))
−tan-1(T2/((2(T2+L2))) ・・・(17)
θM=π/2−L/((2(T2+L2))
−tan-1(T2/((2(T2+L2))) ・・・(18)
一方、TR1、TR2をPID調節器の時定数、VRをPID調節器のゲインとすると、PID調節器の伝達関数CPID(s)は、以下の(19)式にて表されるものとする。
CPID(s)=VR(1+sTR1)(1+sTR2)/(sTR1) ・・・(19)
CPID(s)=VR(1+sT1)(1+sT2)/(sT1) ・・・(20)
そして、(3)式および(20)式から、閉ループ伝達関数Gcは、以下の(21)式にて表すことができる。
Gc(s)=CPIDP/(1+CPIDP)
=VRVPe-sL/(VRVPe-sL+sT1) ・・・(21)
1/|Gc|2=1+T1 2ω2/(VP 2VR 2)
−2T1ωsinωL/(VPVR) ・・・(22)
ただし、e-jωL=cosωL−sinωLとした。
sinωL≒ωL2−L6ω3/6 ・・・(23)
(23)式を(22)式に代入すると、以下の(24)式となる。
1/|Gc|2=(1+T1 2/(VP 2VR 2)−2T1L2/(VPVR))ω2
+高次の項 ・・・(24)
(24)式において高次の項を無視すると、閉ループ伝達関数Gcの絶対値が低周波帯域において1になるには、ω2の係数が0になる必要がある。
すなわち、以下の(25)式を満たす必要がある。
VR=T1/(2VPL2) ・・・(25)
TR1=T1 ・・・(26)
TR2=T2 ・・・(27)
VR=T1/(2VPL2) ・・・(28)
なお、制御対象12のプロセスの目標値SVから制御量PVまでの閉ループ伝達関数Gcの絶対値が1になる周波帯域は、ω=0〜1/(2L2)とすることができる。
従って、図1のプロセス制御装置11においてPID調節器が用いられた時の制御系の閉ループ伝達関数G0は、以下の(29)式にて表すことができる。
G0=CPIDP=e-sL/(2L2s) ・・・(29)
図3において、図1のプロセス制御装置においてPID調節器が用いられた時の制御系の遮断周波数は、以下の(30)式にて表すことができる。
ωC=1/(2L2) ・・・(30)
また、図1のプロセス制御装置においてPID調節器が用いられた時の制御系の位相特性は、以下の(31)式にて表すことができる。
θ=−π/2−ωL ・・・(31)
θ=−π/2−1/(2L) ・・・(32)
θM=π/2−1/(2L) ・・・(33)
この結果、制御系の安定性を確保しつつ、入出力にむだ時間を含むプロセスにおけるPID調節器のパラメータを簡易な計算で設定することができる。
図4において、制御対象12には、ダンパ21、加算器22、OGプロセス23および圧力発信器24が順次接続されている。ここで、ダンパ21の出力と外乱Dとが加算器22にて加算され、OGプロセス23に入力される。
吉田、米田、川合:「転炉排ガス回収制御」,計測と制御,Vol.27,No.4,p341−347
そして、ダンパ21の伝達関数はe-sL/(1+sT2)、OGプロセス23の伝達関数はVP、圧力発信器24の伝達関数は1/(1+sT1)と表すことができる。そして、L=2秒、T2=0.3秒、VP=10、T1=2秒、D=0とすると、制御対象12のプロセスの伝達関数P(s)は、以下の(34)式にて表すことができる。
P(s)=10e-2s/((1+2s)(1+0.3s)) ・・・(34)
CPI(s)=0.02325(1+2s)/(2s) ・・・(35)
そして、この時の開ループ周波数特性を示すボード線図は図5、インディシャル応答は図7に示すようになる。また、(15)式から、遮断周波数は0.1163[rad/s](0.0185Hz)、(18)式から、位相余裕は、1.3034[rad](74.6775°)となる。
CPI(s)=0.025(1+2s)(1+0.3s)/(2s) ・・・(36)
そして、この時の開ループ周波数特性を示すボード線図は図6、インディシャル応答は図8に示すようになる。また、(30)式から、遮断周波数は0.125[rad/s](0.0199Hz)、(33)式から、位相余裕は、1.3208[rad](75.6761°)となる。
12 制御対象
13 最適調整手段
13a ゲイン決定手段
13b 時定数決定手段
14 同定手段
15 減算器
21 ダンパ
22 加算器
23 OGプロセス
24 圧力発信器
Claims (8)
- 線形なプロセスのPI調節器のゲインを前記プロセスの係数から決定するゲイン決定手段と、
前記PI調節器の時定数を前記プロセスの係数から決定する時定数決定手段と、
を備え、
前記ゲイン決定手段および前記時定数決定手段は、
Lを前記プロセスのむだ時間、T1,T2(T2<T1)を前記プロセスの時定数、VPを前記プロセスのゲインとすると、前記プロセスの伝達関数P(s)=VPe-sL/((1+sT1)(1+sT2))と表され、TRを前記PI調節器の時定数、VRを前記PI調節器のゲインとすると、前記PI調節器の伝達関数CPI(s)=VR(1+sTR)/(sTR)と表される場合において、
入出力にむだ時間が含まれているような前記プロセスの目標値から制御量までの閉ループ伝達関数の絶対値を低周波帯域において1にするために、互いに、前記プロセスの係数のVP,T1,T2,Lを共通の係数として用いて、TR=f1(VP,T1,T2,L)およびVR=f 2 (VP,T1,T2,L)の関係を満たすように、TRおよびVRを決定することを特徴とするプロセス制御装置。 - 線形なプロセスのPID調節器のゲインを前記プロセスの係数から決定するゲイン決定手段と、
前記PID調節器の時定数を前記プロセスの係数から決定する時定数決定手段と、
を備え、
前記ゲイン決定手段および前記時定数決定手段は、
Lを前記プロセスのむだ時間、T1,T2(T2<T1)を前記プロセスの時定数、VPを前記プロセスのゲインとすると、前記プロセスの伝達関数P(s)=VPe-sL/((1+sT1)(1+sT2))と表され、TR1,TR2を前記PID調節器の時定数、VRを前記PID調節器のゲインとすると、前記PID調節器の伝達関数CPID(s)=VR(1+sTR1)(1+sTR2)/(sTR1)と表される場合において、
入出力にむだ時間が含まれているような前記プロセスの目標値から制御量までの閉ループ伝達関数の絶対値を低周波帯域において1にするために、互いに、前記プロセスの係数のVP,T1,T2,Lを共通の係数として用いて、TR1=f1(VP,T1,T2,L)、TR2=f 2 (VP,T1,T2,L)およびVR=f 3 (VP,T1,T2,L)の関係を満たすように、TR1、TR2およびVRを決定することを特徴とするプロセス制御装置。 - 線形なプロセスのPI調節器のゲインを前記プロセスの係数から決定するゲイン決定手段と、
前記PI調節器の時定数を前記プロセスの係数から決定する時定数決定手段と、
を備え、
前記ゲイン決定手段および前記時定数決定手段は、
Lを前記プロセスのむだ時間、T1,T2(T2<T1)を前記プロセスの時定数、VPを前記プロセスのゲインとすると、前記プロセスの伝達関数P(s)=VPe-sL/((1+sT1)(1+sT2))と表され、TRを前記PI調節器の時定数、VRを前記PI調節器のゲインとすると、前記PI調節器の伝達関数CPI(s)=VR(1+sTR)/(sTR)と表される場合において、
入出力にむだ時間が含まれているような前記プロセスの目標値から制御量までの閉ループ伝達関数の絶対値を周波数ω=0〜1/(2(T2+L2))において1にするために、互いに、前記プロセスの係数のVP,T1,T2,Lを共通の係数として用いて、TR=T1およびVR=T1/(2VP(T2+L2))の関係を満たすように、TRおよびVRを決定することを特徴とするプロセス制御装置。 - 線形なプロセスのPID調節器のゲインを前記プロセスの係数から決定するゲイン決定手段と、
前記PID調節器の時定数を前記プロセスの係数から決定する時定数決定手段と、
を備え、
前記ゲイン決定手段および前記時定数決定手段は、
Lを前記プロセスのむだ時間、T1,T2(T2<T1)を前記プロセスの時定数、VPを前記プロセスのゲインとすると、前記プロセスの伝達関数P(s)=VPe-sL/((1+sT1)(1+sT2))と表され、TR1,TR2を前記PID調節器の時定数、VRを前記PID調節器のゲインとすると、前記PID調節器の伝達関数CPID(s)=VR(1+sTR1)(1+sTR2)/(sTR1)と表される場合において、
入出力にむだ時間が含まれているような前記プロセスの目標値から制御量までの閉ループ伝達関数の絶対値を周波数ω=0〜1/(2L2)において1にするために、互いに、前記プロセスの係数のVP,T1,T2,Lを共通の係数として用いて、TR1=T1、TR2=T2およびVR=T1/(2VPL2)の関係を満たすように、TR1、TR2およびVRを決定することを特徴とするプロセス制御装置。 - ゲイン決定手段が、線形なプロセスのPI調節器のゲインを前記プロセスの係数から決定するゲイン決定ステップ、
時定数決定手段が、前記PI調節器の時定数を前記プロセスの係数から決定する時定数決定ステップ、
を有し、
前記ゲイン決定ステップおよび前記時定数決定ステップによって、
Lを前記プロセスのむだ時間、T1,T2(T2<T1)を前記プロセスの時定数、VPを前記プロセスのゲインとすると、前記プロセスの伝達関数P(s)=VPe-sL/((1+sT1)(1+sT2))と表され、TRを前記PI調節器の時定数、VRを前記PI調節器のゲインとすると、前記PI調節器の伝達関数CPI(s)=VR(1+sTR)/(sTR)と表される場合において、
入出力にむだ時間が含まれているような前記プロセスの目標値から制御量までの閉ループ伝達関数の絶対値を低周波帯域において1にするために、互いに、前記プロセスの係数のVP,T1,T2,Lを共通の係数として用いて、TR=f1(VP,T1,T2,L)およびVR=f 2 (VP,T1,T2,L)の関係を満たすように、TRおよびVRを決定することを特徴とするパラメータ最適調整方法。 - ゲイン決定手段が、線形なプロセスのPID調節器のゲインを前記プロセスの係数から決定するゲイン決定ステップ、
時定数決定手段が、前記PID調節器の時定数を前記プロセスの係数から決定する時定数決定ステップ、
を有し、
前記ゲイン決定ステップおよび前記時定数決定ステップによって、
Lを前記プロセスのむだ時間、T1,T2(T2<T1)を前記プロセスの時定数、VPを前記プロセスのゲインとすると、前記プロセスの伝達関数P(s)=VPe-sL/((1+sT1)(1+sT2))と表され、TR1,TR2を前記PID調節器の時定数、VRを前記PID調節器のゲインとすると、前記PID調節器の伝達関数CPID(s)=VR(1+sTR1)(1+sTR2)/(sTR1)と表される場合において、
入出力にむだ時間が含まれているような前記プロセスの目標値から制御量までの閉ループ伝達関数の絶対値を低周波帯域において1にするために、互いに、前記プロセスの係数のVP,T1,T2,Lを共通の係数として用いて、TR1=f1(VP,T1,T2,L)、TR2=f 2 (VP,T1,T2,L)およびVR=f 3 (VP,T1,T2,L)の関係を満たすように、TR1、TR2およびVRを決定することを特徴とするパラメータ最適調整方法。 - ゲイン決定手段が、線形なプロセスのPI調節器のゲインを前記プロセスの係数から決定するゲイン決定ステップ、
時定数決定手段が、前記PI調節器の時定数を前記プロセスの係数から決定する時定数決定ステップ、
を有し、
前記ゲイン決定ステップおよび前記時定数決定ステップによって、
Lを前記プロセスのむだ時間、T1,T2(T2<T1)を前記プロセスの時定数、VPを前記プロセスのゲインとすると、前記プロセスの伝達関数P(s)=VPe-sL/((1+sT1)(1+sT2))と表され、TRを前記PI調節器の時定数、VRを前記PI調節器のゲインとすると、前記PI調節器の伝達関数CPI(s)=VR(1+sTR)/(sTR)と表される場合において、
入出力にむだ時間が含まれているような前記プロセスの目標値から制御量までの閉ループ伝達関数の絶対値を周波数ω=0〜1/(2(T2+L2))において1にするために、互いに、前記プロセスの係数のVP,T1,T2,Lを共通の係数として用いて、TR=T1およびVR=T1/(2VP(T2+L2))の関係を満たすように、TRおよびVRを決定することを特徴とするパラメータ最適調整方法。 - ゲイン決定手段が、線形なプロセスのPID調節器のゲインを前記プロセスの係数から決定するゲイン決定ステップ、
時定数決定手段が、前記PID調節器の時定数を前記プロセスの係数から決定する時定数決定ステップ、
を有し、
前記ゲイン決定ステップおよび前記時定数決定ステップによって、
Lを前記プロセスのむだ時間、T1,T2(T2<T1)を前記プロセスの時定数、VPを前記プロセスのゲインとすると、前記プロセスの伝達関数P(s)=VPe-sL/((1+sT1)(1+sT2))と表され、TR1,TR2を前記PID調節器の時定数、VRを前記PID調節器のゲインとすると、前記PID調節器の伝達関数CPID(s)=VR(1+sTR1)(1+sTR2)/(sTR1)と表される場合において、
入出力にむだ時間が含まれているような前記プロセスの目標値から制御量までの閉ループ伝達関数の絶対値を周波数ω=0〜1/(2L2)において1にするために、互いに、前記プロセスの係数のVP,T1,T2,Lを共通の係数として用いて、TR1=T1、TR2=T2およびVR=T1/(2VPL2)の関係を満たすように、TR1、TR2およびVRを決定することを特徴とするパラメータ最適調整方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007251013A JP5082720B2 (ja) | 2007-09-27 | 2007-09-27 | プロセス制御装置およびパラメータ最適調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007251013A JP5082720B2 (ja) | 2007-09-27 | 2007-09-27 | プロセス制御装置およびパラメータ最適調整方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009080746A JP2009080746A (ja) | 2009-04-16 |
JP5082720B2 true JP5082720B2 (ja) | 2012-11-28 |
Family
ID=40655433
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007251013A Active JP5082720B2 (ja) | 2007-09-27 | 2007-09-27 | プロセス制御装置およびパラメータ最適調整方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5082720B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7339851B2 (ja) * | 2019-10-31 | 2023-09-06 | 株式会社日立製作所 | 制御装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56159703A (en) * | 1980-05-13 | 1981-12-09 | Fuji Electric Co Ltd | Arithmetic system for optimum value of pid control parameter |
JP2002108411A (ja) * | 2000-10-03 | 2002-04-10 | Omron Corp | 温度調節器および熱処理装置 |
-
2007
- 2007-09-27 JP JP2007251013A patent/JP5082720B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009080746A (ja) | 2009-04-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7086600B2 (ja) | プロセス制御器、プロセス制御方法、プロセス制御デバイス、及び多重速度制御器 | |
Grimholt et al. | Optimal PI-control and verification of the SIMC tuning rule | |
US8825185B2 (en) | Delay compensation for feedback controllers | |
JP6356977B2 (ja) | プロセス制御システムにおける改善されたカルマンフィルタ | |
JP6356978B2 (ja) | 無線又は間欠プロセス計測値を伴うプロセス制御システムにおける予測手段の使用 | |
JP2002049409A (ja) | プロセス制御システムにおける適応推定モデル | |
JP6084312B2 (ja) | 制御モデルのパラメータと外乱との同時推定方法、及びこの同時推定方法を用いた制御対象の制御方法。 | |
Wang et al. | On control design and tuning for first order plus time delay plants with significant uncertainties | |
JP2005031920A (ja) | プロセス制御装置の調整方法及びその調整ツール | |
Kalpana et al. | Modeling and control of non-square MIMO system using relay feedback | |
JP5082720B2 (ja) | プロセス制御装置およびパラメータ最適調整方法 | |
CN104712378A (zh) | 火电机组主蒸汽压力闭环节能控制方法和系统 | |
CN102749844A (zh) | 非自衡系统的预测控制方法 | |
Laskawski et al. | New optimal settings of PI and PID controllers for the first-order inertia and dead time plant | |
JP5979097B2 (ja) | プロセス制御装置 | |
EP4063975A1 (en) | Rst smith predictor | |
JP2016171750A (ja) | 施設制御システム及び施設制御方法 | |
WO2016152618A1 (ja) | 制御モデルのパラメータと外乱との同時推定方法、及びこの同時推定方法を用いた制御対象の制御方法 | |
Ren et al. | A new Smith predictor for control of process with long time delays | |
Tchamna et al. | Constraint handling optimal PI control of open-loop unstable process: Analytical approach | |
Veronesi et al. | Improving lambda tuning of PI controllers for load disturbance rejection | |
RU2584925C1 (ru) | Система с обратной связью | |
JP2021009544A (ja) | 流量制御装置および流量制御方法 | |
Alfaro et al. | Performance analysis of model reference robust tuned 2DoF PI controllers for over damped processes | |
CN105703741A (zh) | 一种基于自适应控制的直流互感器量测噪声消除方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A625 | Written request for application examination (by other person) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625 Effective date: 20100415 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20110422 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111026 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111101 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20111102 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120605 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120713 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120807 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120820 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5082720 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150914 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |