JP5081325B1 - 取付物支持ユニット、取付物支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造物、地盤といった取り付けベースに対する取付物の角度調整作業を簡単に効率良く行える技術の開発。
【解決手段】球座部23を具備する受け座部28Uと、球座部23の湾曲受け面23aに凹曲面38を面接触させ取付物が固定される取付台座部材30と、取付台座部材30のボルト挿通孔35に通したねじ軸部52が受け座部に球座部23の頂部から穿設された孔内周の雌ねじ部24に螺着され、取付台座部材を球座部に締め付け固定する固定用ボルト50とを有し、取付台座部材30の凹曲面の中央部に開口されたボルト挿通孔内に、球座部23の湾曲受け面に沿う取付台座部材30のスライド移動を可能にするクリアランスが確保されている取付物支持ユニット11、取付物支持構造を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、建物等の構造物、地盤といった取り付けベースに、太陽光発電パネル、アンテナ、太陽熱温水器等の機器あるいは該機器を支持するための架台といった比較的大型の取付物を固定する工事に好適に用いることができる取付物支持ユニット、取付物支持構造に関する。
太陽光発電パネル、アンテナ、太陽熱温水器等の比較的大型の機器を地盤上に設置する工法としては、地盤の複数箇所に鋼管杭を打ち込み、これら鋼管杭の上端部(杭頭)に前記機器を支持するための架台をボルト固定し、複数の鋼管杭を前記架台及び該架台に取り付けた機器を支持する基礎として用いる工法(以下、杭上設置工法とも言う)がある。
ところで、鋼管杭の地盤への打ち込み作業にあっては、例えば土層の密度のばらつき等によって、鋼管杭が鉛直に対して僅かに傾斜して打ち込まれることがある。
多くの場合、地盤に打ち込んだ鋼管杭の鉛直に対する傾斜はごく僅かである。しかしながら、例えば、既述の架台のような比較的大型の設置物を複数の鋼管杭によって支持する場合などは、鋼管杭間のスパンが比較的大きく確保されることで、鋼管杭の傾斜が施工に与える影響が大きくなる。
このことについて、図18(a)、(b)の説明モデル図を参照して説明する。
図18(a)は、地盤110の複数箇所に鉛直に打ち込んだ鋼管杭120上に長尺の棒材Bを固定して、前記棒材Bを水平方向に支持した場合を例示する。
複数の鋼管杭120は地盤110に互いに間隔をあけて一列に配置設置されている。棒材Bは、各鋼管杭120の地盤110上に突出された部分の上端部である杭頭120H上に固定されている。各鋼管杭120の上端は、地盤110の上面111からの突出寸法が互いに同じに揃えられている。
図18(b)は、前記棒材Bを支持するべく地盤110に打ち込んで一列に配置設置した複数の鋼管杭120のうち、図中符号121を付記した鋼管杭(以下、第1鋼管杭とも言う)が、その杭頭120Hとは反対の先端から杭頭120H側に行くに従って隣の鋼管杭122(以下、第2鋼管杭とも言う)に接近するように傾斜して地盤110に打ち込まれている場合を示す。第2鋼管杭122は、その中心軸線120Qを鉛直方向の仮想軸線Q(以下、仮想鉛直軸線とも言う)に一致させて地盤110に打ち込まれている。図18(b)において、棒材Bは、第1鋼管杭121の上端上に固定されているが、該第1鋼管杭121の隣の第2鋼管杭122には固定されていない。
図18(b)の棒材Bと第2鋼管杭122上端との位置関係を見て判るように、第1鋼管杭121の仮想鉛直軸線Qに対する傾斜角度θ1が小さくても、互いに隣り合う鋼管杭121、122間の離隔距離(スパン)が長ければ、第2鋼管杭122上端に対する棒材Bのずれ量は大きくなる。このため、第2鋼管杭122上端に棒材Bを固定できない場合が発生する。
上述の杭上設置工法では、地盤に打ち込まれた鋼管杭が仮想鉛直軸線に対して傾斜していても設置物の水平支持を実現するために、杭頭と設置物との間にてその両側に、互いに厚みが異なるように1枚あるいは複数枚積層したシム板を入れることによる、設置物の杭頭に対する角度(傾斜角度)調整が行なわれている(以下、第1従来技術)。
シム板は、互いに厚みが異なる複数種類を用意し、現場合わせにて、杭頭と設置物との間に挿入して角度調整する。
また、設置物を基礎上に角度調整して支持する技術としては、以下の特許文献1、2の開示技術が存在する。
特許文献1は、大型の放射器を有するアンテナ装置について、前記放射器が先端に形成された支柱部(設置物)の基端の半球状の凸部を、基礎支柱部(基礎)に固定された支柱角度調整部の凹部に摺動可能に当接し、支柱角度調整部と接続され前記支柱部の基端を包囲する囲い部に、前記支柱部を3方向から固定する押し引き自在の固定手段を設け、支柱部の角度を任意の方向に調整可能とした構成を開示している(以下、第2従来技術)。
特許文献2には、基礎コンクリート(基礎)の上部定位置に取り付けたネジ部材に、球面、円錐面、角錐面等の凸面である上部表面が形成された耐圧剛性体が螺着され、この耐圧剛性体の上部表面に、鉄骨柱が立て込まれるベースプレート(設置物)の底面が点接触される建築基礎構造用レベル調整具、及び、前記耐圧剛性体上に載せたベースプレートのボルト挿通孔に、基礎コンクリートから突出させたアンカーボルトを通し、ボルト挿通孔から突出したアンカーボルトにナットを締め付ける建築工法が開示されている(以下、第3従来技術)。
特開2007−124455号公報 特開2010−281095号公報
第1従来技術は、現場での鋼管杭(基礎)に対する設置物の角度調整のために、複数種類のシム板を多数用意する必要があり、現場へのシム板の搬入に手間と労力を要していた。また、シム板による角度調整は、シム板の厚みによって段階的であるため、細かい調整が難しく、角度調整に手間が掛るといった問題があった。
第2従来技術は、支柱部(設置物)を基礎支柱部(基礎)に対して目的の方向に目的の角度で傾斜支持するには、3つの固定手段の囲み部に対する位置を調整する必要があり、この作業が容易でなく、作業に手間が掛る。
第3従来技術は、ベースプレート(設置物)の基礎コンクリート(基礎)に対する角度を調整するには、周縁部の複数箇所のボルト挿通孔にそれぞれ通して該ボルト挿通孔から突出させたアンカーボルトに対するナットの螺着位置を調整する必要があり、この作業が容易でなく、作業に手間が掛る。
上述のように、設置物を基礎上に角度調整して支持する第1〜3従来技術は、いずれも角度調整作業に手間が掛るものであり、角度調整作業を簡単に効率良く行える技術が存在しないのが実情であった。
本発明は、前記課題に鑑みて、支柱部に対する取付物の角度調整作業を簡単に効率良く行える取付物支持ユニット、取付物支持構造の提供を目的としている。
上記課題を解決するために、本発明では以下の構成を提供する。
第1の発明は、半球状の湾曲受け面を形成する球座部を具備する受け座部と、この受け座部の前記球座部の前記湾曲受け面に面接触する凹曲面が形成された台座本体から取付物が固定される取付物固定部が張り出された取付台座部材と、この取付台座部材の前記台座本体を貫通するボルト挿通孔に通したねじ軸部を前記受け座部に前記球座部の頂部から穿設された孔の内側の雌ねじ部に螺着して設けられ、前記取付台座部材を前記球座部に締め付け固定する固定用ボルトとを有し、前記取付台座部材は、前記凹曲面の中央部に前記ボルト挿通孔が開口され、前記ボルト挿通孔の内周面と前記固定用ボルトのねじ軸部との間に、前記球座部の湾曲受け面に沿う前記取付台座部材のスライド移動を可能にするためのクリアランスが確保されていることを特徴とする取付物支持ユニットを提供する。
第2の発明は、取り付けベースに固定される取付用固定部と、前記受け座部及び該受け座部から突出されたねじ軸を具備する球座付き螺着部品とを有し、この球座付き螺着部品の前記ねじ軸が前記取付用固定部に設けられた雌ねじ部に螺着されていることを特徴とする第1の発明の取付物支持ユニットを提供する。
第3の発明は、取り付けベースに固定される取付用固定部と、この取付用固定部に設けられ、半球状の湾曲受け面を形成する球座部を具備する受け座部と、この受け座部の前記球座部の前記湾曲受け面に面接触する凹曲面が形成された台座本体から取付物が固定される取付物固定部が張り出された取付台座部材と、この取付台座部材の前記台座本体を貫通するボルト挿通孔、及び前記受け座部に前記球座部の頂部から貫通された球座部貫通孔に通したねじ軸部を、前記取付用固定部に設けられた雌ねじ部に螺着して取り付けられ、前記取付台座部材を前記球座部に締め付け固定する固定用ボルトとを有し、前記取付台座部材は、前記凹曲面の中央部に前記ボルト挿通孔が開口され、前記ボルト挿通孔の内周面と前記固定用ボルトのねじ軸部との間に、前記球座部の湾曲受け面に沿う前記取付台座部材のスライド移動を可能にするためのクリアランスが確保されていることを特徴とする取付物支持ユニットを提供する。
第4の発明は、前記ボルト挿通孔が長孔であることを特徴とする第1〜3のいずれか1つの発明の取付物支持ユニットを提供する。
第5の発明は、前記ボルト挿通孔が丸孔であることを特徴とする第1〜3のいずれか1つの発明の取付物支持ユニットを提供する。
第6の発明は、取り付けベースの複数箇所に第4に記載の取付物支持ユニットが、前記長孔が互いに平行の向きで固定され、前記取付物が、各取付物支持ユニットの取付台座部材の取付物固定部に固定して各取付物支持ユニットによって支持されていることを特徴とする取付物支持構造を提供する。
本発明によれば、取付物支持ユニットの取付台座部材は、受け座部の球座部に固定されていない状態において、球座部の湾曲受け面に沿ってスライド移動させて、受け座部に対する向きを簡単に調整できる。また、取付台座部材は、受け座部に対する向き調整後に固定用ボルトの締め付けによって受け座部の球座部に簡単に固定できる。
本発明によれば、取付物支持ユニットの取付台座部材の受け座部に対する向き調整によって、取付物の角度調整作業を簡単に効率良く行える。
本発明の第1実施形態の取付物支持ユニットの外観構造を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図である。 図1の取付物支持ユニットの構造を説明する部分断面正面図である。 図1の取付物支持ユニットを固定用ボルトを省略して示した分解斜視図である。 本発明の第2実施形態の取付物支持ユニットの構造を示す平面図である。 図4の取付物支持ユニットを固定用ボルトを省略して示した分解斜視図である。 本発明の第3実施形態の取付物支持ユニットの外観構造を示す正面図である。 図6の取付物支持ユニットの平面図である。 図6の取付物支持ユニットの構造を説明する部分断面正面図である。 図6の取付物支持ユニットを説明する分解斜視図である。 本発明の第4実施形態の取付物支持ユニットを、固定用ボルトを省略して示した平面図である。 図10の取付物支持ユニットの球座付き螺着部品、取付台座部材、ドーム形ワッシャを示す分解斜視図である。 図1の取付物支持ユニットを用いて取り付けベースに上に取付物を支持した取付物支持構造の一例を示す図であり、(a)は太陽光発電パネルを取り付けた架台を複数の取付物支持ユニットによって支持した状態を示す正面図、(b)は(a)の側面図である。 本発明の第5実施形態の取付物支持ユニットの構造を説明する部分断面正面図である。 本発明の第6実施形態の取付物支持ユニットの構造を説明する部分断面正面図である。 本発明の第7実施形態の取付物支持ユニットの構造を説明する部分断面正面図である。 本発明の第8実施形態の取付物支持ユニットの構造を説明する部分断面正面図である。 本発明の実施形態の取付物支持ユニットの別態様を説明する図であって、受け座部からねじ軸として雌ねじ軸が突出された構成の球座付き螺着部品を具備する取付物支持ユニットの一例を示す図である。 鋼管杭を用いて地盤上に設置物を支持する従来技術を略解的に説明する図であって、(a)は鉛直に施工した複数の鋼管杭によって棒材を水平支持した状態、(b)は鋼管杭が鉛直に対して傾いて地盤に打ち込まれた場合を説明する図である。
以下、本発明に係る1実施形態の取付物支持ユニット、取付物支持構造について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明に係る第1実施形態を図1(a)、(b)〜図3、図12(a)、(b)を参照して説明する。
図1(a)、(b)、図2に示すように、この実施形態の取付物支持ユニット11は、支柱部20と、この支柱部20の片端に突設された球座部23(受け座部28U)と、この球座部23に形成された半球状の湾曲受け面23aに凹曲面38を面接触させて設けられた取付台座部材30と、この取付台座部材30を前記球座部23に締め付け固定するための固定用ボルト50とを有する。また、この取付物支持ユニット11は、固定用ボルト50のねじ軸部52に外挿して該固定用ボルト50の頭部51と取付台座部材30との間に介装されたドーム形ワッシャ40も有する。
球座部23は取付台座部材30を支持する受け座部28Uとして機能する。
なお、この実施形態の取付物支持ユニット11の、支柱部20、球座部23、取付台座部材30、ドーム形ワッシャ40、固定用ボルト50は、それぞれ金属製の一体成形品である。但し、これら支柱部20、球座部23、取付台座部材30、ドーム形ワッシャ40、固定用ボルト50は、金属製の一体成形品に限定されず、金属製の複数部材を用いて組み立てた構成のものも採用可能である。
この取付物支持ユニット11の支柱部20は、建物等の構造物、地盤といった取り付けベースT(図12(a)、(b)参照)に固定される取付用固定部として機能する。
例えば図12(a)、(b)に示すように、取付物支持ユニット11は、取り付けベースTに支柱部20を固定して設けられて、太陽光発電パネル81、アンテナ、太陽熱温水器等の機器あるいは該機器を支持するための架台82といった比較的大型の取付物の支持に用いられる。架台に固定して支持する物品としては、大型エアコン室外機、水槽等も挙げることができる。図12(a)、(b)は、取り付けベースTに固定した複数の取付物支持ユニット11によって取付物を支持した取付物支持構造の一例を示す。
取付物は、取付物支持ユニット11の取付台座部材30の取付物固定部33にボルト−ナット等の締結具によって固定される。
前記支柱部20は、例えば、該支柱部20を取り付けベースTに固定するための固定手段を有する構成を採用できる。但し、取付物支持ユニット11としては、これに限定されず、固定手段を有していない支柱部20が、別途設けられる取り付け金具等の固定手段によって取り付けベースに固定されることで、取り付けベースに固定施工される構成も採用可能である。
支柱部20としては、例えば中実又は中空の金属製シャフト状部材であるが、これに限定されず、地盤に固定施工可能なアースアンカー、鋼管杭等も採用可能である。
図12(a)、(b)に例示した取付物支持ユニット11の支柱部20は、取り付けベースTである地盤91に固定するための固定手段として、螺旋状の羽根25が外周に突設された構成のスクリュー形定着部26を有する。支柱部20は、球座部23が設けられている筒状(図示例では円筒状)の基端部(後端部)から先端側が前記スクリュー形定着部26とされた支柱本体21を有する。取付物支持ユニット11は、支柱本体21のスクリュー形定着部26を地盤に打ち込んで地盤91に固定されている。また、取付物支持ユニット11は、支柱本体21を地盤上面92から上方(図12(a)、(b)において上側)に突出させて地盤91に固定されている。取付物支持ユニット11の支柱本体21後端外周に突設されているフランジ部22は、地盤上面92から上方に離隔した位置に配置されている。
図2、図3に示すように、図示例の取付物支持ユニット11の球座部23は、筒状(図示例では円筒状)の基端部を有する金属製シャフト状の支柱本体21に一体に形成されている。
但し、球座部23としては、例えば後述の第5実施形態(図13参照)のように、支柱部20基端部にボルト固定等によって固定された支柱部20とは別体の部材であっても良い。
この場合、支柱部20(取付用固定部)としては、例えば後述の第6実施形態(図14参照)のように、金属拡張アンカー等のコンクリート母材に固定施工可能なあと施工アンカーも採用可能である。金属拡張アンカーである支柱部は、スリーブ状(中空の金属製シャフト状の一例)の支柱本体21に、コーンあるいは芯棒の打ち込みによって拡張されてコンクリート母材に固定される拡張部を取り付けベースに対する固定手段として有する構成である。金属拡張アンカーである支柱部を有する取付物支持ユニットは、例えば、支柱部の支柱本体をその拡張部を拡張してコンクリート母材に固定した後に、支柱本体後端に球座部を固定し、全体を組み立てて、コンクリート母材に設けられる。
図2、図3に示すように、図示例の取付物支持ユニット11の球座部23は、支柱本体21後端外周に突設されているフランジ部22の内側全体に形成されている。
また、図2に示すように、この球座部23は、支柱本体21後端から支柱本体21先端側とは反対の側へ突出するドーム状の球座本体23bと、該球座本体23bの頂部から支柱本体21に向かって突出する雌ねじ筒部23cとを有する。この球座部23の湾曲受け面23aは球座本体23bに形成されている。
また、この球座部23には、雌ねじ筒部23c内側及び球座本体23bの頂部を貫通する球座雌ねじ孔23dが形成されている。
図2に示すように、球座雌ねじ孔23dの内周面には雌ねじ部24(雌ねじ山)が形成されている。
図1(a)、(b)〜図3に示すように、取付台座部材30は、本体板部31(台座本体)と、この本体板部31の両側からその片面側に立ち上げられた立上板部32と、本体板部31から突出する各立上板部32の突端の互いに対面する内面側とは反対の側へ張り出された板状の取付物固定部33とを有する。取付物固定部33には、取付物を該取付物固定部33に固定するボルトを通すための固定部ボルト孔36が形成されている。
また、この取付台座部材30は、本体板部31の中央部に形成されたドーム状部34も有する。図2、図3に示すように、このドーム状部34は、本体板部31から、該本体板部31の立上板部32が立ち上げられている受け面側(図2上側)へ突出されている。ドーム状部34は、その受け面側(図2上側)の面が半球状の凸曲面34aとされ、内側の面が前記凹曲面38とされている。
ドーム形ワッシャ40は、ドーム形に湾曲成形されたリング板状の部材である。
このドーム形ワッシャ40は、その内側孔41に通した固定用ボルト50のねじ軸部52に外挿して設けられる。このドーム形ワッシャ40の湾曲の内面側は、取付台座部材30のドーム状部34の凸曲面34aと面接触する凹曲面となっている。
図2、図3に示すように、前記取付台座部材30には、固定用ボルト50のねじ軸部52を通すためのボルト挿通孔35が、ドーム状部34の頂部を貫通して形成されている。
固定用ボルト50は、取付台座部材30のボルト挿通孔35に通したねじ軸部52を、前記球座部23の球座雌ねじ孔23d内側の雌ねじ部24に螺着して球座部23に取り付けられている。
この取付物支持ユニット11は、前記固定用ボルト50の締め付け操作によって取付台座部材30を球座部23に締め付け固定できる。また、この取付物支持ユニット11は、取付台座部材30を球座部23に締め付け固定している固定用ボルト50を、締め付け操作とは逆向きに回転操作(締め付け解除操作)することで、取付台座部材30の球座部23に対する締め付け固定を解除できる。
固定用ボルト50のねじ軸部52は、その外周にねじ山が形成された雄ねじ軸である。 なお、固定用ボルト50のねじ軸部52を螺着するために球座部23に形成する雌ねじ孔としては、必ずしも球座部23を貫通する貫通孔である必要は無く、球座本体23bの頂部から支柱本体21に向かって形成(穿設)された非貫通孔であっても良い。
図1(a)、図2に示すように、取付台座部材30のボルト挿通孔35は、その内径が、固定用ボルト50のねじ軸部52の外径に比べて径大の丸孔である。
したがって、取付台座部材30のボルト挿通孔35内には、固定用ボルト50による取付台座部材30の球座部23に対する締め付け固定が解除されている状態において、固定用ボルト50のねじ軸部52のボルト挿通孔35内での変位、すなわち取付台座部材30の球座部23に対する湾曲受け面23aに沿うスライド移動を可能にするクリアランスが確保されている。
図2、図3に示すように、ドーム形ワッシャ40の内側孔41は固定用ボルト50のねじ軸部52外径に比べて僅かに径大の丸孔である。ドーム形ワッシャ40の内側孔41内径と固定用ボルト50のねじ軸部52外径との差はごく僅かである。ドーム形ワッシャ40は、その内側孔41の軸線が、固定用ボルト50のねじ軸部52の軸線と一致あるいは殆ど位置ずれしていない状態で、固定用ボルト50の頭部51によって取付台座部材30のドーム状部34に押し付け固定される。
取付台座部材30のボルト挿通孔35は、固定用ボルト50のねじ軸部52外径に比べて径大である上、ドーム形ワッシャ40の内側孔41に比べても径大に形成されている。
また、取付台座部材30のボルト挿通孔35は、その内径と固定用ボルト50のねじ軸部52外径との差がドーム形ワッシャ40外径の半分よりも小さくなるように内径を設定して形成することが好ましい。これにより、取付台座部材30を球座部23の湾曲受け面23aに沿ってスライド移動させたときに、ボルト挿通孔35をドーム形ワッシャ40によって常時覆うことを可能にし、ボルト挿通孔35の露呈を防ぐことができる。
この取付物支持ユニット11は、固定用ボルト50による取付台座部材30の球座部23への締め付け固定が行なわれていない状態において、球座部23に対する取付台座部材30の湾曲受け面23aに沿うスライド移動によって、支柱部20及び球座部23に対する向きの調整を簡単に効率良く行える。球座部23の湾曲受け面23aに沿う取付台座部材30のスライド移動は、具体的には、取付台座部材30のドーム状部34の凹曲面38の、球座部23の湾曲受け面23aに沿うスライド移動である。ここで、球座部23(受け座部28U)は、取付台座部材30を湾曲受け面23aに沿ってスライド移動に支持する。
また、取付台座部材30は、支柱部20及び球座部23に対する向き調整後に固定用ボルト50の締め付けによって球座部23に簡単に固定でき、支柱部20及び球座部23に対して調整後の向きを保ったまま、取付物固定部33に取付物を固定する作業を行える。
したがって、この取付物支持ユニット11は、取付台座部材30に固定した取付物の支柱部20に対する角度調整を簡単に効率良く行える。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態の取付物支持ユニット12を図4、図5等を参照して説明する。
なお、図中、第1実施形態の取付物支持ユニット11と同様の構成部分には共通の符号を付し、その説明を簡略化あるいは省略する。
図4、図5に示すように、この実施形態の取付物支持ユニット12は、第1実施形態の取付物支持ユニット11の取付台座部材30のボルト挿通孔35を長孔37(ボルト挿通孔)に変更したものである。前記長孔37を形成した取付台座部材に図中符号30Aを付記する。なお、取付物支持ユニット12の長孔37以外の構成は、第1実施形態の取付物支持ユニット11と同様である。
前記長孔37は、その長手方向寸法が固定用ボルト50のねじ軸部52外径よりも大きく、長手方向に直交する幅方向の寸法が、固定用ボルト50のねじ軸部52外径と同等に揃えられている。
この取付物支持ユニット12は、固定用ボルト50による取付台座部材30Aの球座部23に対する締め付け固定が解除されている状態において、球座部23に対する取付台座部材30Aの湾曲受け面23aに沿うスライド移動は、前記長孔37の長手方向に沿う方向のみ可能である。この取付物支持ユニット12は、取付台座部材30Aの湾曲受け面23aに沿うスライド移動による球座部23に対する向き調整を特定方向のみ行なう場合に用いることで、向き調整作業を効率良く行える。
図示例の取付台座部材30Aのドーム状部34の長孔37は、その長手方向を、取付台座部材30Aのドーム状部34を介して両側の取付物固定部33の間隔方向に一致させて延在形成されている、但し、取付台座部材30Aのドーム状部34の長孔37の長手方向は、両側の取付物固定部33の間隔方向に一致させた構成に限定されず、適宜設定可能である。ドーム状部34の長孔37は、例えば、取付台座部材30Aの両側の取付物固定部33の間隔方向に直交しかつ本体板部31に沿う方向を長手方向として延在形成しても良い。
また、この取付物支持ユニット12は、支柱部20及び球座部23に対する向き調整が完了した取付台座部材30Aを固定用ボルト50の締め付けによって球座部23に固定した後に、取付台座部材30Aに長孔37幅方向への強い変位力が作用した場合であっても、取付台座部材30Aの支柱部20及び球座部23に対する向きの変動を規制でき、調整後の向きを安定に保つことができる。
この点、この取付物支持ユニット12は、例えば、支柱部20が概ね水平あるいは鉛直に対して大きく傾斜した向きで取り付けベースに固定施工して、取付台座部材30Aに固定した取付物の支持に好適に利用できる。このとき、この取付物支持ユニット12は、例えば、本体板部31が水平方向に沿う向きで取付台座部材30Aを固定用ボルト50の締め付けによって球座部23に固定して、取付物からの荷重の安定支持に使用可能である。
取り付けベースに固定した複数の取付物支持ユニット12によって取付物を支持する取付物支持構造にあっては、例えば、各取付物支持ユニット12の取付台座部材30Aを、その長孔37の長手方向が互いに平行となるように揃えた構成を採用可能である。この取付物支持構造は、例えば、取付物に特定の方向から強い変位力が作用する可能性に対応して、取付物の変位の規制、安定支持を確実に実現することが可能である。
例えば、図12(a)、(b)に例示した取付物支持構造は、架台82を支持する複数の取付物支持ユニット11の取付台座部材30の向き(取付台座部材30の一対の取付物固定部33の間隔方向)を、地盤上面92に平行な同一直線(仮想直線)に沿うように揃えている。この取付物支持構造において、例えば架台82を支持する各取付物支持ユニット11の取付台座部材30を取付台座部材30Aに変更(取付物支持ユニット11を取付物支持ユニット12に変更)し、各取付物支持ユニットの取付台座部材30Aの向きを図12(a)、(b)に例示した取付物支持構造と同様に揃えれば、取付台座部材30Aの長孔37の長手方向を互いに揃えた複数の取付物支持ユニットによって架台82を支持した取付物支持構造を実現できる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態の取付物支持ユニット13を図6〜図9を参照して説明する。
なお、図中、第1、2実施形態の取付物支持ユニットと同様の構成部分には共通の符号を付し、その説明を簡略化あるいは省略する。
図6〜図9に示すように、この実施形態の取付物支持ユニット13は、第1実施形態の取付物支持ユニット11の支柱部20に変えて、支柱本体21後端に該支柱本体21の軸線に垂直に延在する後端プレート62を一体化した支柱部60を採用している。図示例の支柱部60は、後端プレート62が支柱本体21後端外周から外側へ張り出されたフランジ部62aを有している。
また、この支柱部60は、筒状の支柱本体21後端部の内側空間21aに臨む後端プレート62の内面側に設けられた筒状の雌ねじ形成筒部64を有している。この雌ねじ形成筒部64は、その内側孔である雌ねじ孔63を、後端プレート62の面方向中央部を貫通する中央孔65に連通させて後端プレート62内面側に一体化されている。
また、この実施形態の取付物支持ユニット13は、球座部73が形成された頭部71(受け座部)からねじ軸72が突出された有頭ボルト状の球座付き螺着部品70と、この球座付き螺着部品70のねじ軸72に螺着されたナット75とを有する。
前記頭部71は、工具を係合して球座付き螺着部品70を回転操作するための工具係合面71bが外周の複数箇所に形成された板状の頭部本体71aの片面側に球座部73が突出された構成になっている。ねじ軸72は、頭部本体71aの球座部73とは反対側の面の中央部から突出されている。
図示例の頭部本体71aは、六角形板状に形成されている。但し、頭部本体71aは、工具を係合して球座付き螺着部品70を回転操作するための工具係合部として機能するものであれば良く、六角形板状に限定されない。頭部本体71aとしては、例えば平面視四角形、八角形等の多角形板状のもの、その他、工具係合用の凹部が外周に形成されたもの等も採用可能である。
頭部71の球座部73には、第1実施形態の取付物支持ユニット11の球座部23の湾曲受け面23aと同様の湾曲受け面73aが形成されている。
取付物支持ユニット13は、球座付き螺着部品70の球座部73の湾曲受け面73aに凹曲面38を面接触させて設けられた取付台座部材30と、この取付台座部材30を球座付き螺着部品70に締め付け固定するための固定用ボルト50とを有する。
固定用ボルト50は、取付台座部材30のボルト挿通孔35に通したねじ軸部52を、球座付き螺着部品70にその球座部73の頂部からねじ軸72に向かって穿設された孔(螺着孔71c)の内周に形成された雌ねじ部74に螺着して、球座付き螺着部品70に取り付けられている。螺着孔71cは、その内周面に雌ねじ部74が形成された雌ねじ孔である。
また、取付物支持ユニット13は、固定用ボルト50のねじ軸部52に外挿して、固定用ボルト50の頭部51と、取付台座部材30のドーム状部34との間に介装されたドーム形ワッシャ40も有している。
前記球座付き螺着部品70は、ねじ軸72を雌ねじ形成筒部64の雌ねじ孔63にねじ込んで支柱部60に螺着されている。ねじ軸72の外周には、雌ねじ孔63内周に形成された雌ねじ部63aに螺合可能な雄ねじ山が螺設されている。
この球座付き螺着部品70は回転操作によって頭部71の支柱部60からの高さ(図8上下方向)を変更可能である。この実施形態の取付物支持ユニット13は、球座付き螺着部品70は回転操作によって頭部71の支柱部60からの高さを変更することで、頭部71に固定用ボルト50によって取り付けられている取付台座部材30の支柱部60からの高さを調整できる。
この取付物支持ユニット13は、第1実施形態の取付物支持ユニット11と同様に、取付台座部材30に固定した取付物の支柱部20に対する角度調整を簡単に効率良く行える上、取付台座部材30に固定した取付物の支柱部20及び取り付けベースに対する高さ調整も簡単に効率良く行える。
(第4実施形態)
本発明に係る第4実施形態の取付物支持ユニットは、第3実施形態の取付物支持ユニット13の取付台座部材30にかえて、第2実施形態にて説明した取付台座部材30Aを採用したものである。
図10は、この取付物支持ユニット14を、固定用ボルトを省略して示した平面図、図11は、取付物支持ユニット14を、支柱部及び固定用ボルトを省略して示した分解斜視図である。
(第5実施形態)
図13に示すように、本発明に係る第5実施形態の取付物支持ユニット15は、第1実施形態の取付物支持ユニット11について、支柱部20にかえて、支柱本体21後端部に固定用ボルト50のねじ軸部52をねじ込んで螺着するための雌ねじ形成筒部27bを有する支柱部27を採用している。
支柱部27は、第3実施形態の取付物支持ユニット13の支柱部60について、雌ねじ形成筒部64にかえて、上述の雌ねじ形成筒部27bを設けた構成となっている。図示例の支柱部27の雌ねじ形成筒部27bは、支柱本体21の軸線に垂直に延在する後端プレート62の面方向中央部に、支柱本体21の軸線に平行な軸線を以て延在するスリーブ状に形成されている。図示例の雌ねじ形成筒部27bは、後端プレート62からその支柱本体21後端部の内側空間21aに臨む内面側に突出している。また、図示例の雌ねじ形成筒部27bは、その内側を貫通する雌ねじ孔27aが、支柱本体21の軸線と同軸に形成された構成となっている。雌ねじ孔27a内周には該雌ねじ孔27aにねじ込んだ固定用ボルト50のねじ軸部52が螺合される雌ねじ部27cが形成されている。
また、この実施形態の取付物支持ユニット15は、支柱部27とは別体の受け座部材28(受け座部)を有し、球座部23は受け座部材28にその一部として形成されている。受け座部材28は、球座部23と、該球座部23のドーム状の球座本体23bの頂部とは反対の基部外周からその全周にわたってフランジ状に張り出された取付用板部28aとを有する。取付用板部28aはリング板状に形成されている。受け座部材28は、換言すれば、リング板状の取付用板部28aの内側孔を覆う球座部23の球座本体23bが、取付用板部28aの内周部から該取付用板部28aの片面側に突出する構成となっている。
図13に例示した受け座部材28は、支柱部27の支柱本体21後端外周に張り出すフランジ部62aに重ね合わせた取付用板部28aを、例えば固定手段としてボルト−ナット28bを用いてフランジ部62aに締結固定している。受け座部材28の取付用板部28a及び支柱部27のフランジ部62aには、ボルト−ナット28bのボルト28cを通すためのボルト孔27d、28eがそれぞれ形成されている。ボルト−ナット28bは、受け座部材28の取付用板部28aのボルト孔28eと支柱部27のフランジ部62aのボルト孔27dとに通したボルト28cに螺着したナット28dの締め付けによって、受け座部材28の取付用板部28aを支柱部27のフランジ部62aに締め付け固定している。
なお、受け座部材28の取付用板部28aを支柱部27のフランジ部62aに固定するための固定手段としてはボルト−ナット28bに限定されず、例えば溶接等も採用可能である。
この取付物支持ユニット15は、球座部23の湾曲受け面23aにドーム状部34の凹曲面38を面接触させて設けられた取付台座部材30と、固定用ボルト50と、ドーム形ワッシャ40とを有することは第1実施形態の取付物支持ユニット11と同様である。
但し、受け座部材28の球座部23は、雌ねじ筒部23cにかえて、内周面にねじ山が形成されていない貫通孔である球座貫通孔23eが貫通するボルト挿通筒部23fを有する構成となっている。この球座部23に図13中符号23Aを付記する。ボルト挿通筒部23fは、第1実施形態の取付物支持ユニット11の球座部23の雌ねじ筒部23cとの対比で、球座雌ねじ孔23dを球座貫通孔23eに変更した点のみが異なる。ボルト挿通筒部23fの球座貫通孔23eは、支柱部27の雌ねじ形成筒部27bの雌ねじ孔27aと同軸上に設けられている。
固定用ボルト50は、取付台座部材30のドーム状部34のボルト挿通孔35及び球座部23の球座貫通孔23eに通したねじ軸部52のボルト挿通筒部23fからドーム状部34とは反対の側へ突出させた部分を、支柱部27の雌ねじ孔27aにねじ込んで雌ねじ形成筒部27bに螺着している。
ドーム形ワッシャ40は、第1実施形態の取付物支持ユニット11と同様に、固定用ボルト50のねじ軸部52に外挿して該固定用ボルト50の頭部51と取付台座部材30のドーム状部34との間に介装されている。
なお、球座部23Aとしては、必ずしもボルト挿通筒部23fを有する構成に限定されない。球座部23Aとしては、ボルト挿通筒部23fが存在せず、球座本体23bの頂部に貫通形成された貫通孔自体を球座貫通孔23eとした構成も採用可能である。
取付用固定部(第5実施形態では支柱部)とは別体の受け座部を用いる構成は、本発明に係る実施形態の取付物支持ユニットに広く適用可能である。
取付用固定部とは別体の受け座部の球座部としては、例えば、第1実施形態に例示した球座部23のように雌ねじ筒部23cを有する構成のものも採用可能である。
また、本発明に係る実施形態の取付物支持ユニットの球座部としては、雌ねじ筒部23cが無く、球座本体23bの頂部に、球座本体23bをその湾曲受け面23aの半径方向の中心軸線を以て貫通する球座雌ねじ孔23dが形成された構成も採用可能である。
球座雌ねじ孔23dが形成された球座部23を有する取付物支持ユニットは、球座雌ねじ孔23dにねじ軸部52をねじ込んで球座部に螺着した固定用ボルト50の頭部51によって、ねじ軸部52に外挿された取付台座部材30及びドーム形ワッシャ40を球座本体23bに押さえ込むことができる。
(第6実施形態)
図14に示すように、本発明に係る第6実施形態の取付物支持ユニット16は、第3実施形態の取付物支持ユニット13について、支柱部20(取付用固定部)として、コンクリート母材C(取り付けベース)に固定施工可能なあと施工アンカー210を用いたものである。
コンクリート母材Cとしては、例えばビル、橋梁、擁壁等のコンクリート構造物を採用できる。図14は、例えばコンクリートスラブ等の平坦な上面C2を有するコンクリート母材Cに取付物支持ユニット16を固定施工した状態を示す。
図示例のあと施工アンカー210は金属拡張アンカーである。また、図示例のあと施工アンカー210は、より具体的にはいわゆる本体打ち込み式アンカーである。このあと施工アンカー210(本体打ち込み式アンカー)は、金属製スリーブ状のアンカー本体211(支柱本体21)を有する。このアンカー本体211は、その長手方向一端部(先端部)が周方向に複数に分割された拡張部212を有する。そして、図14において、あと施工アンカー210は、アンカー本体211の拡張部212を、コンクリート母材Cに穿設された下穴C1に予め挿入しておいたコーン213に打ち込んで拡張し、下穴C1内壁に食い込ませて固着している。
図14に例示した取付物支持ユニット16は、あと施工アンカー210のアンカー本体211の先端部とは反対の基端部(後端部)内周に形成された雌ねじ部214に、球座付き螺着部品70のねじ軸72を螺着した構成になっている。また、取付物支持ユニット16は、球座付き螺着部品70の頭部71とあと施工アンカー210のアンカー本体211との間に、球座付き螺着部品70のねじ軸72に螺着したナット75を有している。球座付き螺着部品70は、ナット75をアンカー本体211に対して締め付けることでアンカー本体211に対して固定できる。また、球座付き螺着部品70は、アンカー本体211に対するねじ軸72の螺着長(ねじ込み長)の調整によって、頭部71のアンカー本体211からの離隔距離を調整できる。
なお、図示例の取付物支持ユニット16は、あと施工アンカー210のアンカー本体211後端がコンクリート母材上面C2に面一に位置する。
また、この取付物支持ユニット16は、ねじ軸72に外挿されて、あと施工アンカー210のアンカー本体211後端とナット75との間に介装されたワッシャ76とばねワッシャ77とを有している。
あと施工アンカー210としては、本体打ち込み式アンカーに限定されず、例えば、いわゆる内部コーン打ち込み式アンカー等、スリーブ状のアンカー本体の拡張部が形成された先端部とは反対の後端部内周に雌ねじ部が刻設された金属拡張アンカー(以下、後端雌ねじ部付きアンカーともいう)を採用可能である。
本発明に係る実施形態の取付物支持ユニットの取付用固定部として利用可能なあと施工アンカー210としては、後端雌ねじ部付きアンカーに限定されない。あと施工アンカー210としては、コンクリート母材に形成された下穴に挿入して固定施工したときに、下穴内に配置された部分(埋め込み部)からコンクリート母材外側に突出される雄ねじ部224(雄ねじ軸部。一例として図15参照)を有する構成のものも採用可能である。このあと施工アンカーを、以下、後部雄ねじアンカーとも言う。
後部雄ねじアンカーとしては、例えば芯棒打ち込み式アンカーのように、スリーブ状のアンカー本体の拡張部が形成された先端部とは反対の後端部外周に雄ねじ部を有する金属拡張アンカーを採用できる。また、後部雄ねじアンカーとしては、コーン引き上げ式(テーパボルト式)アンカーや、ウェッジ式アンカー等のように、スリーブ状部材に内挿されたボルト(以下、内挿ボルトともいう)の先端部に、スリーブ状部材にその先端側から打ち込まれてスリーブ状部材を拡張させるコーンを有し、内挿ボルトのスリーブ状部材後端から突出された後端側の雄ねじ部に締め付け用ナットが螺着された構成の金属拡張アンカーも採用可能である。
また、後部雄ねじアンカーとしては、接着系アンカー、ねじ込み式アンカーのように、コンクリート母材の下穴に挿入して固定施工したときに、棒状のアンカー本体の下穴内に配置される埋め込み部の後側の雄ねじ部が、コンクリート母材外側に突出される構成のものも採用可能である。
(第7実施形態)
図15に例示した第7実施形態の取付物支持ユニット17は、後部雄ねじアンカー220として芯棒打ち込み式アンカーを用いた取付物支持ユニットの一例である。図15は、第7実施形態の取付物支持ユニット17を、平坦な上面C2を有するコンクリート母材Cに固定施工した状態を示す。
この実施形態の取付物支持ユニット17は、後部雄ねじアンカー220と、後部雄ねじアンカー220のスリーブ状のアンカー本体221の後端部の雄ねじ部224に螺着されるリング状螺着部材230と、このリング状螺着部材230のねじ筒部231外周に螺着される連結用螺着筒部材240とで構成された取付用固定部171を有する。
図15において後部雄ねじアンカー220はコンクリート母材Cに固定施工されている。後部雄ねじアンカー220は、アンカー本体221後端部の雄ねじ部224から先端側である埋め込み部をコンクリート母材Cの下穴C1に挿入して固定施工されている。アンカー本体221後端部の雄ねじ部224は、コンクリート母材C表面(図示例では上面C2)に開口する下穴C1の開口部からコンクリート母材C外側に突出されている。コンクリート母材C外側に突出されている雄ねじ部224を、以下、突出雄ねじ部225とも言う。図15に例示した後部雄ねじアンカー220は雄ねじ部224全体がコンクリート母材C外側に突出されており、雄ねじ部224全体が突出雄ねじ部225となっている。
図15に例示した後部雄ねじアンカー220は芯棒打ち込み式アンカーであり、スリーブ状のアンカー本体221に内挿された芯棒223のアンカー本体221後側からの打ち込みによってアンカー本体221先端部の拡張部222が拡張され、この拡張部222を下穴C1内壁に食い込ませてコンクリート母材Cに固着している。
リング状螺着部材230は、リング板状のプレート部232の内周部から該プレート部232片面側にスリーブ状のねじ筒部231が突設された構成になっている。リング状螺着部材230には、ねじ筒部231の内側孔と、リング板状のプレート部232の内側孔とが互いに同軸に連通してなる螺着部材貫通雌ねじ孔233が貫通されている。
リング状螺着部材230は、螺着部材貫通雌ねじ孔233内周に形成された雌ねじ部234(螺着部材雌ねじ部)を後部雄ねじアンカー220の突出雄ねじ部225に螺合して、後部雄ねじアンカー220に取り付けられている。
後部雄ねじアンカー220として用いた芯棒打ち込み式アンカーは、その埋め込み部をコンクリート母材Cの下穴C1に挿入し、突出雄ねじ部225に螺着したリング状螺着部材230のプレート部232をコンクリート母材C表面(図示例では上面C2)に押し当てた状態で、アンカー本体221に内挿された芯棒223をアンカー本体221後側からアンカー本体221先端部の拡張部222に打ち込み、拡張部222を拡張させることでコンクリート母材Cに固着される。後部雄ねじアンカー220がコンクリート母材Cに固着されることで、リング状螺着部材230がコンクリート母材Cに対して固定される。
取付物支持ユニット17の取付用固定部171は、後部雄ねじアンカー220の突出雄ねじ部225に螺着してコンクリート母材Cに対して固定されたリング状螺着部材230のねじ筒部231外周に連結用螺着筒部材240を螺着した構成となっている。
連結用螺着筒部材240は、その軸線方向寸法がリング状螺着部材230のねじ筒部231の軸線方向寸法(ねじ筒部231のプレート部232からの突出寸法)に比べて格段に大きい筒状の部材である。
図15に例示した取付物支持ユニット17は、連結用螺着筒部材240の円筒状の筒状本体243の軸線方向一端部内周の第1雌ねじ部241をリング状螺着部材230のねじ筒部231外周に形成された雄ねじ部235に螺合して、連結用螺着筒部材240をリング状螺着部材230に螺着している。図15において、連結用螺着筒部材240は、リング状螺着部材230のプレート部232上に、螺着部材貫通雌ねじ孔233と平行な軸線を以て、コンクリート母材Cの上面C2に垂直に立設されている。
この実施形態の取付物支持ユニット17は、第3実施形態の取付物支持ユニット13について、取付用固定部として図15に例示した取付用固定部171を用いている。
連結用螺着筒部材240は、筒状本体243の軸線方向他端部内側に固定された雌ねじ形成筒部244(雌ねじ形成筒部材)を有し、この雌ねじ形成筒部244を筒状本体243軸線に平行(図示例では筒状本体243軸線と一致)な軸線を以て貫通する雌ねじ孔245を有している。この雌ねじ孔245の内周には、球座付き螺着部品70のねじ軸72と螺合して連結用螺着筒部材240に螺着するための第2雌ねじ部242が形成されている。
図示例の連結用螺着筒部材240は、雌ねじ形成筒部244における、雌ねじ形成筒部244と連結用螺着筒部材240の筒状本体243とによって取り囲まれた内側空間に臨む面に固定されたナット247をさらに有する。球座付き螺着部品70のねじ軸72は、雌ねじ形成筒部244の雌ねじ孔245を介してナット247にもねじ込むことができる。
図15に例示した取付物支持ユニット17は、連結用螺着筒部材240の第2雌ねじ部242にねじ軸72を螺合して連結用螺着筒部材240に螺着した球座付き螺着部品70の頭部71を連結用螺着筒部材240上に配置している。連結用螺着筒部材240は、球座付き螺着部品70を支持する支柱部として機能する。
また、この実施形態の取付物支持ユニット17は、リング状螺着部材230のプレート部232上に立設された連結用螺着筒部材240に外挿した概略テーパ筒状の防水ベース部材250と、連結用螺着筒部材240の上端部及び防水ベース部材250の円筒部材251(後述)を覆うカバー部材260とを有する。
防水ベース部材250は、リング状螺着部材230の筒状本体243に外挿された円筒部材251と、この円筒部材251の軸線方向一端部に一体化され、円筒部材251の軸線方向一端部から円筒部材251の軸線方向他端部側へ末広がりに拡がるテーパ筒状の防水ベース本体252とを有する。
図15では、コンクリート母材C上にその上面C2を覆う断熱材層Dが形成されている。断熱材層Dには、該断熱材層Dをコンクリート母材C上面C2に垂直の方向に貫通する穴D1(以下、施工穴)が形成されており、図15に例示した取付物支持ユニット17の後部雄ねじアンカー220は、コンクリート母材Cの、断熱材層Dの施工穴D1の穴底に露呈する箇所に開口させて形成した下穴C1に挿入して、コンクリート母材Cに固定施工されている。コンクリート母材Cに固定施工した後部雄ねじアンカー220の突出雄ねじ部225に螺着されているリング状螺着部材230は、そのプレート部232を、断熱材層Dの施工穴D1内に露呈するコンクリート母材上面C2に当接させている。また、この取付物支持ユニット17は、リング状螺着部材230のプレート部232上に立設した連結用螺着筒部材240を断熱材層Dの施工穴D1から断熱材層D上に突出させている。
連結用螺着筒部材240に外挿された防水ベース部材250は、防水ベース本体252の円筒部材251側とは反対の端部(以下、拡張側端部253)を、施工穴D1の周囲の断熱材層Dの上面D2に当接させ、円筒部材251の防水ベース本体252とは反対側の端部を上端部とする向きで設けられている。
また、防水ベース部材250は、その上端部(円筒部材251の上端部)内周に取り付けられたOリング254を有する。このOリング254は、防水ベース部材250と連結用螺着筒部材240との間を水密に塞いで、該Oリング254の上方から下方への浸水を防ぐ。
カバー部材260は、連結用螺着筒部材240上に設けられた天板部261の外周から、該天板部261の連結用螺着筒部材240に当接された下面側に筒状側板部262が延出されたカップ状に形成されている。球座付き螺着部品70のねじ軸72は、カバー部材260の天板部261中央部を貫通する天板部貫通孔263に通して、連結用螺着筒部材240の雌ねじ孔245にねじ込まれている。カバー部材260は、その天板部261が、連結用螺着筒部材240にねじ軸72を螺着した球座付き螺着部品70の頭部本体71aと連結用螺着筒部材240との間に締め付け固定されて、連結用螺着筒部材240に対して固定して取り付けられる。
カバー部材260は、その内側に配置された、連結用螺着筒部材240上端部及び防水ベース部材250上端部を覆って、防水ベース部材250と連結用螺着筒部材240との間の浸水を防ぐ機能を果たす。
図15において、防水ベース部材250外周には、断熱材層D上に形成された防水層Nが、断熱材層D上から連続して延在形成されている。防水層Nは、防水ベース部材250に延在させた部分の端部がカバー部材260内側に位置するように形成する。これにより、防水層Nと防水ベース部材250との間への浸水をカバー部材260によって防ぐことができる。
また、連結用螺着筒部材240は、雌ねじ形成筒部244に雌ねじ孔245内周に沿って取り付けられたOリング246を有している。このOリング246は、雌ねじ孔245内周と該雌ねじ孔245にねじ込まれた球座付き螺着部品70のねじ軸72との水密に塞いで、該Oリング246上方から下方への浸水を防ぐ。
なお、この実施形態の取付物支持ユニット17の施工形態は、図15に例示したように、コンクリート母材Cの、断熱材層Dの施工穴D1穴底に露呈する箇所に固定施工した後部雄ねじアンカー220の突出雄ねじ部225に螺着したリング状螺着部材230のプレート部232上に連結用螺着筒部材240を立設し、この連結用螺着筒部材240に外挿した防水ベース部材250の拡張側端部253を断熱材層D上に載置することに限定されない。この取付物支持ユニット17は、例えば、断熱材層D等の表面層が設けられておらず上面全体が露出しているコンクリート母材や、上面全体を覆う防水層のみが形成されているコンクリート母材にも施工可能である。
前者の表面層が設けられていないコンクリート母材への取付物支持ユニット17の施工は、コンクリート母材Cに固定施工した後部雄ねじアンカー220の突出雄ねじ部225に螺着したリング状螺着部材230のプレート部232上に連結用螺着筒部材240を立設し、この連結用螺着筒部材240に外挿した防水ベース部材250の拡張側端部253をコンクリート母材上面C2に当接する。そして、例えば、コンクリート母材上面C2上に施工する防水層を防水ベース部材250外周にわたって連続して延在形成する。
上面全体を覆う防水層のみが形成されているコンクリート母材への取付物支持ユニット17の施工は、防水層に該防水層を部分的に除去した施工穴を形成し、この施工穴に露呈させたコンクリート母材に固定施工した後部雄ねじアンカー220の突出雄ねじ部225に螺着したリング状螺着部材230のプレート部232上に連結用螺着筒部材240を立設する。次いで、この連結用螺着筒部材240に外挿した防水ベース部材250の拡張側端部253を施工穴の周囲の防水層上に載置し、防水層上から防水ベース部材250外周にわたって延在する新規防水層を形成する。
なお、この実施形態の取付物支持ユニット17は、リング状螺着部材230と、このリング状螺着部材230のねじ筒部231外周に螺着して立設する連結用螺着筒部材240とを有する構成を例示したが、本発明に係る実施形態の取付物支持ユニットとしては、リング状螺着部材230と連結用螺着筒部材240とが一体になった部材(連結用螺着部材)を用いた構成も採用可能である。
この実施形態の取付物支持ユニット17の取付台座部材30は、第3実施形態にて例示した丸孔のボルト孔36が形成された取付台座部材30に限定されず、第2実施形態にて例示した長孔37が形成された取付台座部材30Aも採用可能である。このことは本発明に係る他の実施形態の取付物支持ユニットについても共通する。すなわち、本発明に係る実施形態の取付物支持ユニットは、第1実施形態にて例示した丸孔のボルト孔36が形成された取付台座部材30、第2実施形態にて例示した長孔37が形成された取付台座部材30Aのいずれも採用可能である。
(第8実施形態)
図16に示すように、本発明に係る第8実施形態の取付物支持ユニット18は、第5実施形態の取付物支持ユニット15から支柱部27を省略したものであり、受け座部材28と、取付台座部材30と、ドーム形ワッシャ40と、固定用ボルト50とを具備して構成されている。
図示例の取付物支持ユニット18の受け座部材28は、第5実施形態の取付物支持ユニット15の受け座部材28からボルト挿通筒部23fを省略し、球座部23の球座本体23bの内面側にナット28fを固定した構成になっている。このナット28fには、球座本体23b頂部を貫通する球座貫通孔23eに通した固定用ボルト50のねじ軸部52をねじ込んで螺着できる。固定用ボルト50のねじ軸部52は、ナット28fを貫通する内側孔内周に形成された雌ねじ部28g(内ねじ部)に螺合してナット28fに螺着される。ナット28fの内側孔は、固定用ボルト50のねじ軸部52をねじ込んで螺着するための雌ねじ孔となっている。ナット28fは、例えば溶接によって球座本体23b内面に固定されている。また、ナット28fは、その内側孔を球座本体23b頂部の球座貫通孔23eと同軸上として配置して球座本体23bに固定されている。
この受け座部材(受け座部)に、図16中符号28Aを付記する。
なお、受け座部材28Aの球座部23としては、第1又は第2実施形態に例示した取付物支持ユニットの球座部23と同様に、球座雌ねじ孔23dが形成された構成の雌ねじ筒部23cも採用可能である。
図16に示すように、この取付物支持ユニット18は、受け座部材28Aをあと施工アンカー210を用いてコンクリート母材Cに固定して、コンクリート母材Cに取り付けることができる。
図16において、あと施工アンカー210は本体打ち込み式アンカーを例示している。図16において、本体打ち込み式アンカーのアンカー本体211は、コンクリート母材Cの下穴C1に挿入されている。本体打ち込み式アンカーは、下穴C1の穴底に配置されたコーン213に打ち込まれて拡張され下穴C1内壁に固着されたアンカー本体211先端部の拡張部212によってコンクリート母材Cに固定されている。本体打ち込み式アンカーのアンカー本体211後端は、コンクリート母材上面C2に面一に位置している。
受け座部材28Aは、その取付用板部28aを貫通するボルト孔28eに通したボルト29によって、アンカー210のアンカー本体211及びコンクリート母材Cに押し付け固定されている。ボルト29は、受け座部材28Aのボルト孔28eに通したねじ軸部29aをアンカー本体211後端部内周の雌ねじ部214にねじ込んであと施工アンカー210に螺着されている。そして、ボルト29は、受け座部材28Aの取付用板部28aを介してコンクリート母材Cとは反対の側に配置された頭部29bによって取付用板部28aをコンクリート母材Cに押し付け固定している。
なお、図示例のボルト29の頭部29bと受け座部材28Aの取付用板部28aとの間には、ボルト29の軸部29aに外挿したワッシャ29cとばねワッシャ29dとが介装されている。受け座部材28Aの取付用板部28aは、ワッシャ29cとばねワッシャ29dとを介して、ボルト29の頭部29bによってコンクリート母材Cに押し付け固定されている。
以上、本発明を最良の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の最良の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
上述の実施形態では、球座付き螺着部品70のねじ軸72として、その外周にねじ山が形成された雄ねじ軸を例示したが、本発明に係る実施形態の球座付き螺着部品のねじ軸としては、例えば図17に示すように、筒状の雌ねじ軸78も採用可能である。
図17に例示した球座付き螺着部品、すなわち、頭部71(受け座部)からねじ軸として筒状の雌ねじ軸78が突出された構成の球座付き螺着部品に、図中70Aを付記する。
雌ねじ軸78は、球座付き螺着部品70Aの頭部71から突出する突筒状に形成されており、その内周に雌ねじ部79が形成された構成のものである。
図17に例示した取付物支持ユニット19は、第3実施形態の取付物支持ユニット13について、支柱部60を省略し、球座付き螺着部品70を図17に例示した球座付き螺着部品70Aに変更した構成となっている。この取付物支持ユニット19は、球座付き螺着部品70Aの雌ねじ軸78を、例えばコンクリート母材C(取り付けベース)に突設されたボルト93(雄ねじ軸)外周に螺着することで、コンクリート母材Cに取り付けることができる。
図17では、ボルト93に雌ねじ軸78を螺着して取り付けた球座付き螺着部品70Aを、ボルト93に螺着して球座付き螺着部品70Aとコンクリート母材Cとの間に配置したナット94の雌ねじ軸78に対する締め付け固定によって、ボルト93及びコンクリート母材Cに対して固定する固定構造を例示している。図17の固定構造では、球座付き螺着部品70Aの雌ねじ軸78のボルト93に対する螺着長(換言すればボルト93の雌ねじ軸78に対する挿入長)を調整してナット94を締め付け固定することで、球座付き螺着部品70Aをコンクリート母材Cから所望の距離の位置に固定できる。
なお、球座付き螺着部品70Aのボルト93に対する固定は、例えば、雌ねじ軸78を螺着したボルト93先端に頭部71を突き当てた状態、あるいは、ボルト93に螺着した雌ねじ軸78の突端(頭部71とは反対側の端)をコンクリート母材Cに当接した状態で、球座付き螺着部品70Aをボルト93に対して締め付け固定して実現しても良い。
また、本発明に係る取付物支持ユニットとしては、図17に例示した取付物支持ユニット19に、球座付き螺着部品70Aの雌ねじ軸78を螺着可能なボルトが突設された取付用固定部を追加した構成も採用可能である。この取付用固定部としては、例えば、既述の支柱部20に、その後端から支柱部20先端とは反対方向に突出するボルトを突設したものや、後部雄ねじアンカー220(図15)のように突出雄ねじ部を有するあと施工アンカー等を採用できる。支柱部後端に突設したボルト、及びあと施工アンカーの突出雄ねじ部は、球座付き螺着部品70Aの雌ねじ軸78を螺着可能なものを用いる。
11、12、13、14、15、16、17、18、19…取付物支持ユニット、20…支柱部、21…取付用固定部(支柱本体)、22…フランジ部、23、23A…球座部、受け座部、23a…湾曲受け面、23b…球座本体、23c…雌ねじ筒部、23d…球座雌ねじ孔、23e…球座貫通孔、24…雌ねじ部、25…羽根、26…スクリュー形定着部、27…取付用固定部(支柱部)、27a…雌ねじ孔、27b…雌ねじ形成筒部、27c…雌ねじ部、27d…ボルト孔、28、28A…受け座部(受け座部材)、28a…取付用板部、28b…ボルト−ナット、28c…ボルト、28d…ナット、28e…ボルト孔、28f…ナット、28g…雌ねじ部、28U…受け座部、29…ボルト、29a…ねじ軸部、29…頭部、29c…ワッシャ、29d…ばねワッシャ、
30、30A…取付台座部材、31…台座本体(本体板部)、32…立上板部、33…取付物固定部、34…ドーム状部、34a…凸曲面、35…ボルト挿通孔、36…ボルト孔、37…ボルト挿通孔(長孔)、38…凹曲面、40…ドーム形ワッシャ、50…固定用ボルト、51…頭部、52…ねじ軸部、
60…支柱部、62…後端プレート部、62a…フランジ部、63…雌ねじ孔、63a…雌ねじ部、64…雌ねじ形成筒部、65…中央孔、
70、70A…球座付き螺着部品、71…受け座部(頭部)、71a…頭部本体、71b…工具係合面、71c…螺着孔(雌ねじ孔)、72…ねじ軸(雄ねじ軸)、73…球座部、73a…湾曲受け面、74…雌ねじ部、75…ナット、76…ワッシャ、77…ばねワッシャ、78…ねじ軸(雌ねじ軸)、79…雌ねじ部、
81…取付物、82…取付物(架台)、91…取り付けベース(地盤)、92…地盤上面、93…ボルト、94…ナット、171…取付用固定部、210…取付用固定部(あと施工アンカー)、220…取付用固定部(あと施工アンカー、後部雄ねじアンカー)、T…取り付けベース、C…取り付けベース(コンクリート母材)、C1…下穴、C2…(コンクリート母材)の上面、D…断熱材層、D1…施工穴、D2…上面。

Claims (6)

  1. 半球状の湾曲受け面を形成する球座部を具備する受け座部と、
    この受け座部の前記球座部の前記湾曲受け面に面接触する凹曲面が形成された台座本体から取付物が固定される取付物固定部が張り出された取付台座部材と、
    前記取付台座部材の前記台座本体に形成されたドーム状部の凸曲面に面接触する凹曲面を有するドーム形ワッシャと、
    前記取付台座部材の前記台座本体を貫通するボルト挿通孔と前記ドーム形ワッシャの前記ドーム状部を貫通する貫通孔とに通したねじ軸部を前記受け座部に前記球座部の頂部から穿設された孔の内側の雌ねじ部に螺着して設けられ、前記取付台座部材を前記球座部に締め付け固定する固定用ボルトとを有し、
    前記取付台座部材は、前記凹曲面の中央部に前記ボルト挿通孔が開口され、前記ボルト挿通孔の内周面と前記固定用ボルトのねじ軸部との間に、前記球座部の湾曲受け面に沿う前記取付台座部材のスライド移動を可能にするためのクリアランスが確保されており、
    前記ドーム形ワッシャは、前記固定用ボルトの頭部によって取付台座部材の前記ドーム状部に押し付け固定されることを特徴とする取付物支持ユニット。
  2. 半球状の湾曲受け面を形成する球座部を具備する受け座部と、
    この受け座部の前記球座部の前記湾曲受け面に面接触する凹曲面が形成された台座本体から取付物が固定される取付物固定部が張り出された取付台座部材と、
    この取付台座部材の前記台座本体を貫通するボルト挿通孔に通したねじ軸部を前記受け座部に前記球座部の頂部から穿設された孔の内側の雌ねじ部に螺着して設けられ、前記取付台座部材を前記球座部に締め付け固定する固定用ボルトと、
    取り付けベースに固定される取付用固定部と、
    前記受け座部及び該受け座部から突出されたねじ軸を具備する球座付き螺着部品とを有し、
    前記取付台座部材は、前記凹曲面の中央部に前記ボルト挿通孔が開口され、前記ボルト挿通孔の内周面と前記固定用ボルトのねじ軸部との間に、前記球座部の湾曲受け面に沿う前記取付台座部材のスライド移動を可能にするためのクリアランスが確保されており、
    前記球座付き螺着部品の前記ねじ軸が前記取付用固定部に設けられた雌ねじ部に螺着されていることを特徴とする取付物支持ユニット。
  3. 取り付けベースに固定される取付用固定部と、
    この取付用固定部に設けられ、半球状の湾曲受け面を形成する球座部を具備する受け座部と、
    この受け座部の前記球座部の前記湾曲受け面に面接触する凹曲面が形成された台座本体から取付物が固定される取付物固定部が張り出された取付台座部材と、
    前記取付台座部材の前記台座本体に形成されたドーム状部の凸曲面に面接触する凹曲面を有するドーム形ワッシャと、
    前記取付台座部材の前記台座本体を貫通するボルト挿通孔と前記ドーム形ワッシャの前記ドーム状部を貫通する貫通孔とに通したねじ軸部を前記受け座部に前記球座部の頂部から穿設された孔の内側の雌ねじ部に螺着して設けられ、前記取付台座部材を前記球座部に締め付け固定する固定用ボルトとを有し、
    前記取付台座部材は、前記凹曲面の中央部に前記ボルト挿通孔が開口され、前記ボルト挿通孔の内周面と前記固定用ボルトのねじ軸部との間に、前記球座部の湾曲受け面に沿う前記取付台座部材のスライド移動を可能にするためのクリアランスが確保されており、
    前記ドーム形ワッシャは、前記固定用ボルトの頭部によって取付台座部材の前記ドーム状部に押し付け固定されることを特徴とする取付物支持ユニット。
  4. 前記ボルト挿通孔が長孔であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の取付物支持ユニット。
  5. 前記ボルト挿通孔が丸孔であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の取付物支持ユニット。
  6. 取り付けベースの複数箇所に請求項4に記載の取付物支持ユニットが、前記長孔が互いに平行の向きで固定され、前記取付物が、各取付物支持ユニットの取付台座部材の取付物固定部に固定して各取付物支持ユニットによって支持されていることを特徴とする取付物支持構造。
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