JP5078702B2 - 液晶光学素子及び光ピックアップ装置 - Google Patents

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Description

本発明は液晶光学素子及び光ピックアップ装置に関し、特に共通の対物レンズを利用して複数種類の光記録媒体または多層の記録層を有する光記録媒体を利用するための液晶光学素子及びそのような液晶光学素子を有する光ピックアップ装置に関する。
共通の対物レンズを用いて、CD、DVD、ブルーレイ・ディスク等のように保護層の厚さが異なる光記録媒体、または多層の記録面を有する光記録媒体からの情報の再生、記録、消去を行うために、焦点距離を可変することができる所謂液晶レンズへの要望が高まっている。これは、従来のデジタルカメラ等で用いられる光学式倍率可変機構では、レンズを移動させるメカニカル機構が必須であって、そのためのスペースとコストが必要であるのに対し、液晶レンズでは可動部品が必要ないため、小スペースで且つ低コストで倍率可変機構を提供することが可能であるからである。
そこで、液晶型の分割空間光変調素子が有する同心円状に配置された複数の帯状パターンを有する透明電極を用いて、光ビームの波面形状の球面成分の曲率半径を変更することが知られている(例えば、特許文献1参照)。ここでは、透過波面が、同心円状に配置された複数の帯状パターンにより、階段状の位相変調を受けることにより、分割空間光変調素子を通過する透過波面が1次回折光を発生する。また、分割空間光変調素子を通過する透過波面が1次回折光を発生するためには、λ/2程度の位相量差を有する階段状の位相変調を受ける必要がある。
したがって、特許文献1に記載の分割空間光変調素子を利用すれば、対物レンズの焦点位置を実質的に変化させることができるので、共通する対物レンズを用いて、複数の光記録媒体や、多層の記録面を有する光記録媒体に対応することが可能となった。
特開2006−338840号公報(第2図)
しかしながら、同心円状に配置された複数の帯状パターンを有する透明電極を用いても、有効光束の範囲内全てにおいて、λ/2程度の位相量差を有する階段状の位相変調を与えることを困難であった。
図9は、透明電極の回折パターンと位相差分布との関係を示す図である。
図9(a)は複数の同心円状に配置された帯状パターンからなる回折パターンを有する透明電極35の一例を示す図である。また、矢印Cは、図9(a)に示す透明電極35を有する液晶パネルにおける液晶層の配向方向を示している。
図9(b)は、図9(a)に示す透明電極35上に形成された回折パターンと対向電極との間に、一律に所定の電位差を生じさせるようにした場合に、図9(a)のOA方向に発生する位相差分布を示した図である。また、図9(c)は、図9(a)に示す透明電極35上に形成された回折パターンと対向電極との間に、一律に所定の電位差を生じさせるようにした場合に、図9(a)のOB方向に発生する位相差分布を示した図である。
図9(b)に示す様に、配向方向Cと略直交するOA方向の位相差分布では、中心部の位相量差φA0と、周辺部の位相量差φA1とが異なる。また、図9(c)に示す様に、配向方向Cと略平行なOB方向の位相差分布では、中心部の位相量差ψB0と、周辺部の位相量差ψB1とが異なる。さらに、φA0<φB0、φA1<φB1の関係もある。
このように、同心円状に配置された複数の帯状パターンと対向電極との間に、一律に所定の電位差を生じさせるように構成しても、透明電極35全体において、同じ位相量差を有する位相差分布を発生させることができない。
図10は、透明電極の各領域における液晶分子の挙動を説明するための図である。
実際には、帯状パターンは、周辺部に行くほど、徐々にその幅及び間隔が狭くなっていくが、図中では、説明の便宜上同じ幅の帯状パターンが同じ間隔で複数並んでいる例を用いている。また、図10に示す液晶パネル30は、第1の透明基板31上にベタの透明対向電極32が配置され、第2の透明基板36上に同心円状に複数配置された帯状パターンを有する透明電極35が配置され、透明対向電極32と透明電極35との間に液晶層37が挟持されているものとする。
図10(a)は、図9(a)に示す透明電極35を有する液晶パネル30において、OB方向における同心円状に配置された複数の帯状パターンの中心部の断面における液晶分子の挙動を説明するための図である。図10(a)では、配向方向Cと略平行する方向に帯状のパターンが形成されている。ここで、透明電極35と透明対向電極32との間に所定の電位差を発生させると、図10(a)に示す液晶分子37a、37b及び37cの様に、配向方向Cに沿って並んだ長針状の液晶分子が徐々に立ち上がるような挙動を示す。
図10(b)は、図10(a)に対応した位相差分布91を示している。位相差分布91における位相量差はφB0である。
図10(c)は、図9(a)に示す透明電極35を有する液晶パネル30において、OB方向における同心円状に配置された複数の帯状パターンの周辺部の断面における液晶分子の挙動を説明するための図である。図10(c)では、配向方向Cと略平行する方向に帯状のパターンが形成されている。ここで、透明電極35と透明対向電極32との間に図10(a)の場合と同様の所定の電位差を発生させると、図10(c)に示す液晶分子37d、37e及び37fの様に、配向方向Cに沿って並んだ長針状の液晶分子が徐々に立ち上がるような挙動を示す。
図10(d)は、図10(c)に対応した位相差分布92を示している。位相差分布92における位相量差はφB1である。周辺部では、中心部(図10(a)参照)と比較して、帯状パターンのピッチが狭くなることから、帯状パターン間で充分に位相量が落ちない部分が生じる。そこで、位相差分布92に示すように、位相差分布91と比べて位相差量が小さい分布が生じることとなる。
図10(e)は、図9(a)に示す透明電極35を有する液晶パネル30において、OA方向における同心円状に配置された複数の帯状パターンの中心部の断面における液晶分子の挙動を説明するための図である。図10(e)では、配向方向Cと略直交する方向に帯状のパターンが形成されている。ここで、透明電極35と透明対向電極32との間に図10(a)の場合と同様の所定の電位差を発生させると、図10(e)に示す液晶分子37g、37h、37i及び37jの様に、配向方向Cに沿って並んだ長針状の液晶分子が徐々に立ち上がるような挙動を示す。
図10(f)は、図10(e)に対応した位相差分布93を示している。位相差分布93における位相量差はφA0である。この領域では、帯状パターンのピッチは図10(a)と同じであるが、長針状の液晶分子の向きが異なることから、帯状パターン間で横電界の影響を受けてしまう為、パターン間で充分に位相量が落ちない部分が生じる。したがって、位相差分布93に示すように、位相差分布91と比べて位相量差が小さい分布が生じることとなる。しかしながら、この領域では、ピッチが狭い図10(c)に示す領域よりは、帯状パターン間の液晶分子の影響が小さいため、位相差分布92と比較すると位相量差は大きい。
図10(g)は、図9(a)に示す透明電極35を有する液晶パネル30において、OA方向における同心円状に配置された複数の帯状パターンの周辺部の断面における液晶分子の挙動を説明するための図である。図10(g)では、配向方向Cと略直交する方向に帯状のパターンが形成されている。ここで、透明電極35と透明対向電極32との間に図10(a)の場合と同様の所定の電位差を発生させると、図10(g)に示す液晶分子37k、37l及び37mの様に、配向方向Cに沿って並んだ長針状の液晶分子が徐々に立ち上がるような挙動を示す。
図10(h)は、図10(g)に対応した位相差分布94を示している。位相差分布94における位相量差はφA1である。周辺部では、中心部(図10(e)参照)と比較して、帯状パターンのピッチが狭くなることから、帯状パターン間で充分に位相量が落ちない部分が生じる。そこで、位相差分布94に示すように、位相差分布93と比べて、位相差量が小さい分布が生じることとなる。なお、図10(g)における領域では、帯状のパターンと略垂直に液晶分子が並んでいること及び帯状パターンのピッチが狭いことから、前述した3つの領域(図10(a)、図10(c)及び図10(e))と比較しても、最も位相量差が小さくなる。
図10(a)〜図10(h)に示す様に、透明電極35と透明対向電極32間に同じ電位差が生じるようにすると、各領域において、異なった位相差分布が生じてしまうので、有効光束の範囲内全てにおいて、λ/2程度の位相量差を有する階段状の位相変調を与えることができなかった。
図11は、図9(a)に示すような透明電極を有する液晶パネルを用いた場合の回折状態を説明するための図である。
図11(a)は液晶パネル30によって回折された1次光を示し、図11(b)は液晶パネル30による0次光を示している。図9(a)に示すような透明電極を有する液晶パネル30を、回折素子として機能させた場合には、本来は、全ての透過光を回折光として出射し、対物レンズ16によって高密度光記録媒体60の所定の位置に集光されるように設定されている。
しかしながら、図10で説明したように、有効光束の範囲内全てにおいて、λ/2程度の位相量差を有する階段状の位相変調を与えることができないことから、例えば、透明電極35の周囲部(図10(c)又は図10(g)の領域)を通過する光は、完全には回折されず、図11(b)に示す様に0次光3が発生してしまう。また、透明電極35の中心部(図10(a)又は図10(e)の領域)を通過する光は、ほぼ100%回折されて1次回折光1として出射されたとしても(図11(a)参照)、透明電極35の周辺部を通過する光は、1次光2と0次光3とに分かれて出射することとなる(図11(a)及び(b)参照)。
0次光3は、本来予定していたものでは無いので、高密度光記録媒体60の所定の位置に集光されず、その分の光の利用効率が低下してしまうという不具合があった。
そこで、本発明は、上記の問題点を解決することを目的とした液晶光学素子及び光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、対物レンズの焦点位置を実質的に変化させることができる回折素子として確実に機能する液晶光学素子及びそのような液晶光学素子を用いた光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、複数波長の光ビームの利用に伴って、回折素子及び非回折素子として、切り替えて利用することができる液晶光学素子及びそのような液晶光学素子を用いた光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る液晶光学素子は、一対の透明基板の間に挟持された液晶層、前記一対の透明基板の一方の透明基板上に配置され且つ同心円状に配置された帯状パターンを含む回折パターンを有する透明電極、及び前記一対の透明基板の他方の透明基板上に配置された透明対向電極を有する液晶パネルと、前記透明電極と前記透明対向電極との間に電位差を発生させることによって前記液晶層に位相差分布を発生させて、透過する光ビームを回折する回折素子として前記液晶パネルを機能させる駆動部を有し、前記駆動部は、前記回折パターンを複数の領域に分割又は前記透明対向電極を複数の領域に分割して、領域毎に前記透明対向電極との間に発生する電位差を調整することを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本願に係る光ピックアップ装置は、光ビームを出射する光源と、一対の透明基板の間に挟持された液晶層、前記一対の透明基板の一方の透明基板上に配置され且つ同心円状に配置された帯状パターンを含む回折パターンを有する透明電極、及び前記一対の透明基板の他方の透明基板上に配置された透明対向電極を有する液晶パネルと、前記透明電極と前記透明対向電極との間に電位差を発生させることによって前記液晶層に位相差分布を発生させて、透過する前記光ビームを回折する回折素子として前記液晶パネルを機能させる駆動部を有し、前記駆動部は、前記回折パターンを複数の領域に分割又は前記透明対向電極を複数の領域に分割して、領域毎に前記透明対向電極との間に発生する電位差を調整することを特徴とする。
さらに、上記課題を解決するために、本願に係る光ピックアップ装置は、光ビームを出射する光源と、一対の透明基板の間に挟持された液晶層、前記一対の透明基板の一方の透明基板上に配置され且つ同心円状に配置された帯状パターンを含む回折パターンを有する透明電極、及び前記一対の透明基板の他方の透明基板上に配置された透明対向電極を有する液晶パネルと、前記透明電極と前記透明対向電極との間に電位差を発生させることによって前記液晶層に位相差分布を発生させて、透過する前記光ビームを回折する回折素子として前記液晶パネルを機能させる駆動部と、第1光記録媒体を利用する場合には、前記駆動部が前記液晶パネルに位相差分布を発生させて透過する前記光ビームを回折する回折素子として前記液晶層を機能させ、第2光記録媒体を利用する場合には、前記駆動部が前記液晶層を非回折素子として機能させるように切替える切替部とを有し、前記駆動部は、回折パターンを複数の領域に分割又は前記透明対向電極を複数の領域に分割して、領域毎に前記透明対向電極との間に発生する電位差を調整することを特徴とする。
本発明によれば、液晶パネルを対物レンズの焦点位置を実質的に変化させることができる回折素子として適切に動作させることが可能となった。
また、本発明によれば、光の利用効率が良好な液晶光学素子及び光ピックアップ装置を提供することが可能となった。
さらに、本発明によれば、液晶パネルを、高密度光記録媒体を利用する場合には非回折素子として、またCD又はDVDを利用する場合には回折格子として切り替えて利用することが可能となった。
以下図面を参照して、本発明に係る液晶光学素子及び光ピックアップ装置について説明する。但し、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
図1は、本発明に係る光ピックアップ装置の概略構成を示す図である。
図1では、CD又はDVD等の低又は中密度光記録媒体60からの再生を行う場合を示している。その場合、光ピックアップ装置10において、半導体レーザである光源11から出射された405nm波長のレーザ光は、コリメートレンズ12によって略平行光に変換され、偏光ビームスプリッタ14を透過して液晶パネル30に入射する。
ここで、液晶パネル30は、後述するように、同心円状に配置された複数の帯状パターンを含む回折パターン有する透明電極と透明対向電極との間に、液晶駆動部40によって所定の電位差を発生させることによって、略λ/2の位相量差を有する位相差分布が発生し、入射ビームをほぼ全て1次回折光として出射する回折素子として機能するように切替制御されている。
液晶パネル30を出射した回折光ビームは、λ/4板15に入射する。λ/4板15で直線偏光から円偏光に変換された回折光ビーム(往路光)は、対物レンズ16によってCD又はDVD60(この場合はDVD)上に集光される。この時、対物レンズ16は、回折光を基板厚1.2mmのDVD60に適合するように集光する。即ち、液晶パネル30は、この時、対物レンズの焦点位置を実質的に変化させることができる液晶レンズとして機能している。
CD又はDVD60からの反射光は対物レンズ16を再度通過し、λ/4板15を通過して、円偏光から往路光に対して偏光方向が直交した直線偏光に変換される。λ/4板15から出射した光ビームは、偏光ビームスプリッタ14で反射され、集光レンズ51によって光検出器50上へ集光される。
光検出器50は、受光した光に基づくFE(フォーカスエラー)信号、TE(トラックエラー)信号、及びRF信号を出力する。不図示の制御機構では、光検出器50から出力されたFE信号及びTE信号を用いて駆動機構17を制御し、対物レンズ16のフォーカシング及びトラッキングを行い、CD又はDVD60上の所定の位置を対物レンズ16による集光スポットが常に追従するように制御する。また、不図示の制御機構では、光検出器50から出力されたRF信号に基づいて、CD又はDVD60に記録された情報の再生を行う。
なお、CD又はDVD60への情報の書き込みを行う場合には、光源11からの光ビームの出射を記録情報に応じて変調し、光検出器50から出力されたFE信号及びTE信号を用いて対物レンズ16のトラッキング及びフォーカシングを行いながら、書き込み可能なCD又はDVD60の色素等をレーザ光の熱作用によりを分解、変形又は変質させることによって、情報の書き込みを行う。
図1に示す光ピックアップ装置10において、ブルーレイ・ディスク等の高密度光記録媒体(不図示)からの情報の再生を行う場合には、半導体レーザである光源11から出射された405nm波長のレーザ光を、コリメートレンズ12よって略平行光に変換し、偏光ビームスプリッタ14を透過させて、液晶パネル30に入射させる。
ここで、液晶パネル30は、後述するように、液晶駆動部40によって非回折素子として機能するように切替制御されている。したがって、液晶パネル30に入射した光ビームはそのまま液晶パネル30を通過して、λ/4板15に入射する。λ/4板15で直線偏光から円偏光に変換された光ビーム(往路光)は、対物レンズ16によって不図示の高密度記録媒体上に集光される。
高密度記録媒体から反射した光ビームは対物レンズ16を再度通過し、λ/4板15を通過して、円偏光から往路光に対して偏光方向が直交した直線偏光に変換される。λ/4板15から出射した光ビームは、偏光ビームスプリッタ14で反射され、集光レンズ51によって光検出器50上へ集光される。
光検出器50は、受光した光に基づいてFE信号、TE信号、及びRF信号を出力する。不図示の制御機構では、光検出器50から出力されたFE信号及びTE信号を用いて駆動機構17を制御し、対物レンズ16のフォーカシング及びトラッキングを行い、高密度記録媒体上の所定の位置を対物レンズ16による集光スポットが常に追従するように制御する。また、不図示の制御機構では、光検出器50から出力されたRF信号に基づいて、高密度記録媒体に記録された情報の再生を行う。
なお、高密度記録媒体への情報の書き込みを行う場合には、光源11からの光ビームの出射を記録情報に応じて変調し、光検出器50から出力されたFE信号及びTE信号を用いて対物レンズ16のトラッキング及びフォーカシングを行いながら、書き込み可能な高密度記録媒体の色素等をレーザ光の熱作用によりを分解、変形又は変質させることによって、情報の書き込みを行う。
図2は、液晶パネルの駆動方法を説明するための図である。
液晶パネル30は、電源部70及びCPU、ROM及びRAM等から構成される制御部71と接続され、IC等によって構成された液晶駆動部40によって駆動される。液晶駆動部40は、制御部71からの制御信号に基づいて、液晶パネル30の光量調整や、記録媒体に応じた切替制御(高密度記録媒体60用と、CD又はDVD用)、ON/OFF制御等を行う。なお、本願では、液晶パネル30と液晶駆動部40を合わせたものを液晶光学素子45と称する。
図3は、液晶パネル30の概略断面図である。
液晶パネル30は、第1透明基板31、第2透明基板36、シール部材39、第1及び第2透明基板31及び36の間隔を保持するために複数配置されたスペーサ38、第1及び第2透明基板31及び36とシール部材39間に封入された液晶層37等を有している。また、第1透明基板31上には透明対向電極(ベタ電極)32及び第1配向膜33が形成され、第2透明基板36上には透明電極100及び第2配向膜34が形成されている。なお、説明のために、縮尺が実際と異なる場合がある点に留意されたい。液晶層37には、ホモジニアス配向又はホメオトロピック配向処理がされたネマティック液晶等が用いられる。
第1及び第2透明基板31及び36は、可撓性であって、厚さ100μmのポリカーボネイト樹脂によって形成されている。しかしながら、第1及び第2透明基板31及び36は、透明ガラス基板、変性アクリル樹脂、ポリメタクリル樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ノルボルテン樹脂等であっても良く、また厚さも50μm〜250μmとすることができる。
透明対向電極32及び透明電極100は、第1及び第2透明基板31及び36上に、それぞれスパッタリング法によって厚さ約0.03μmのITOから構成された透明導電膜を蒸着して形成され、その後エッチングによって不要な部分を除去されている。
図4は、透明電極の一例を示す図である。
図4(a)は、透明電極100に形成された回折パターンの一例を示す図である。回折パターンは、複数の同心円状に配置された帯状パターンが、それぞれ4分割された構成を有している。中心部は、円形が4分割された電極100a〜100dから構成され、第1の帯状パターンは4分割された電極100e〜100hから構成され、第2の帯状パターンは4分割された電極100i〜100lから構成され、第3の帯状パターンは4分割された電極100m〜100pから構成されている。帯状パターンは、周辺部に行くに従って、徐々に帯状パターンの幅及びパターン間の間隔が狭くなるように形成されている。なお、図4(a)に示す回折パターンは一例であって、帯状パターンの本数や、幅及び間隔は、通過する光ビームの波面形状の球面成分の曲率半径が所望の値となる様に利用するシステムに合わせて最適なものを選択することが可能である。
なお、液晶パネル30の透明対向電極32は一様なベタ電極である。
図4(b)は、透明電極100に形成された回折パターンにおける複数の領域を示している。第1領域101は、回折パターンの中心部側であって、液晶層37の配向方向Cと帯状パターンとが略平行する方向の領域である。第1領域101には、電極100a、100c、100e及び100gが含まれる。第2領域102は、回折パターンの中心部側であって、液晶層37の配向方向Cと帯状パターンとが略直交な領域である。第2領域102には、電極100b、100d、100f及び100hが含まれる。第3領域103は、回折パターンの周辺部側であって、液晶層37の配向方向Cと帯状パターンとが略平行する方向の領域である。第3領域103には、電極100i、100k、100m及び100oが含まれる。第4領域104は、回折パターンの周辺部側であって、液晶層37の配向方向Cと帯状パターンとが略直交な領域である。第4領域104には、電極100j、100n、100l及び100pが含まれる。
図5は、透明電極の回折パターンと位相差分布の関係を示す図である。
図5(a)は図4(a)に示す回折パターンを示し、矢印Cは、液晶パネル30における液晶層37の配向方向を示している。図5(b)は図5(a)に示す回折パターンのOA方向に発生する位相差分布を示し、図5(c)は図5(a)に示す回折パターンのOB方向に発生する位相差分布を示している。
ここで、第1領域101は、回折パターンの中心部側で帯状パターンのピッチが比較的広く且つ帯状パターンが液晶層37の配向方向と略平行する方向にあることから、図10(a)の領域に対応している。第2領域102は、回折パターンの中心部側で帯状パターンのピッチが比較的広く且つ帯状パターンが液晶層37の配向方向と略直交にあることから、図10(e)の領域に対応している。第3領域103は、回折パターンの周辺部側で帯状パターンのピッチが比較的狭く且つ帯状パターンが液晶層37の配向方向と略平行する方向にあることから、図10(c)の領域に対応している。第4領域104は、回折パターンの周辺部側で帯状パターンのピッチが比較的狭く且つ帯状パターンが液晶層37の配向方向と略直交にあることから、図10(g)の領域に対応している。
したがって、各領域と透明対向電極との間に一律の電位差が生じるようにしてしまうと、図9(b)及び(c)に示すように、回折パターン全体で所定の位相量差を得ることができない。
そこで、本発明では、液晶駆動部40が、第1領域101と透明対向電極32との間に電位差V1、第2領域102と透明対向電極32との間に電位差V2、第3領域103と透明対向電極32との間に電位差V3、第4領域104と透明対向電極32との間に電位差V4が発生するように、各電極100a〜100pと透明対向電極32に所定の電圧を印加している。
同じ電圧を印加した場合に大きい位相量差が発生しない順序は、図9において説明したように、第4領域が最も位相量差φA1が発生せず、以下第3領域、第2領域となり、第1領域が最も位相量差φB0が発生し易い。電位差と発生する位相量差は比例する関係にあるので、発生させる電位差を調整することによって、全ての領域において、ほぼλ/2の位相量差を得るようにすることができる。例えば、各領域において、V4>V3>V2>V1と言う様に電位差を調整すれば良い。
そのように、電位差を調整することによって、図5(b)及び(c)に示す様に、OA方向及びOB方向において、中心部であっても周辺部であっても略λ/2の位相量差を発生させることが可能となった。この様に、図4(a)に示すような回折パターンを有する透明電極100を有する液晶パネル30を用い、液晶駆動部40によって図4(b)に示す領域毎に発生する電位差を調整することによって、有効光束の範囲内全てにおいて、略λ/2程度の位相量差を有する階段状の位相変調を与えることが可能となった。
したがって、対物レンズの焦点位置を実質的に変化させて共通する対物レンズを利用する上で、図11(b)に示す様に、回折パターンを通過する一部の光ビームが適切に回折されずに有効利用できなくなることを防止でき、光を有効利用することができようになった。
図6は、透明電極100の他の利用方法を説明するための図である。
図6(a)は、図4(a)に示したものと同様の回折パターンを有する透明電極100である。図6(b)は、図4(b)に対応するものであって、別の領域分割の例を示した図である。図6において、矢印Cは液晶層37の配向方向を示している。
図6(b)の例では、第5領域105及び第6領域106の2つの領域のみに領域を分割した例を示している。図4(b)及び図9では、液晶層37の配向方向と帯状パターンの向きとの関係、及び帯状パターンのピッチという2種類のパラメータに着目して、回折パターンを4つの領域に分割した。しかしながら、利用する回折パターンに含まれる帯状パターンのピッチの変化が緩やかで、ピッチの差による位相量差の発生度合いが実質的に問題とならないようなシステムでは、液晶層37の配向方向と帯状パターンの向きのみに着目し、2つの領域にのみ分割して、液晶駆動部40が、電位差を調整することができる。
なお、第5領域105には、電極100a、100c、100e、100g、100i、100k、100m及び100oが含まれる。また、第6領域106には、電極100b、100d、100f、100h、100j、100l、100n及び100pが含まれる。
液晶駆動部40は、第5領域105と透明対向電極32との間に電位差V5、第6領域106と透明対向電極32との間に電位差V6が発生するように、各電極100a〜100pと透明対向電極32に所定の電圧を印加する。なお、各電位差は、V6(=V2)>V5(=V1)の関係を有している。
図6(a)に示すような回折パターンを有する透明電極100を有する液晶パネル30を用い、液晶駆動部40によって図6(b)に示す領域毎に発生する電位差を調整することによって、簡易的に有効光束の範囲内全てにおいて、略λ/2程度の位相量差を有する階段状の位相変調を与えることが可能となった。したがって、対物レンズの焦点位置を実質的に変化させて共通する対物レンズを利用する上で、図11(b)に示す様に、回折パターンを通過する一部の光ビームが適切に回折されずに有効利用できなくなることを防止でき、光を有効利用することができようになった。
図7は、他の透明電極を説明するための図である。
図7(a)は、他の回折パターンを有する透明電極200を示している。透明電極200は、透明電極100の代りに液晶パネル30に用いることができる。透明電極200では、中心部に配置された円形電極200a、第1の帯状パターン200b、第2の帯状パターン200c及び第3の帯状パターン200dからなる回折パターンを有している。帯状パターンは、周辺部に行くに従って、徐々に帯状パターンの幅及びパターン間の間隔が狭くなるように形成されている。なお、図7(a)に示す回折パターンは一例であって、帯状パターンの本数や、幅及び間隔は、通過する光ビームの波面形状の球面成分の曲率半径が所望の値となる様にシステムに合わせて最適なものを選択することが可能である。
図7(b)は、図4(b)に対応するものであって、別の領域分割の例を示した図である。図7において、矢印Cは液晶層37の配向方向を示している。
図7(b)の例では、第7領域201及び第8領域202の2つの領域のみに領域を分割した例を示している。図4(b)及び図10では、液晶層37の配向方向と帯状パターンの向きとの関係、及び帯状パターンのピッチという2種類のパラメータに着目して、回折パターンを4つの領域に分割した。しかしながら、利用する液晶層37の配向方向による影響が余り大きくなく、配向方向と帯状パターンとの向きの関係による位相量差の発生度合いが実質的に問題とならないようなシステムでは、帯状パターンのピッチのみに着目し、2つの領域にのみ分割して、液晶駆動部40が、電位差を調整することができる。
なお、第7領域201には、電極200a及び200bが含まれ、第8領域202には、電極200c及び200dが含まれる。
液晶駆動部40は、第7領域201と透明対向電極32との間に電位差V7、第8領域202と透明対向電極32との間に電位差V8が発生するように、各電極200a〜200dと透明対向電極32に所定の電圧を印加する。なお、各電位差は、V8(=V4)>V7(=V1)の関係を有している。
図7(a)に示すような回折パターンを有する透明電極200を有する液晶パネル30を用い、液晶駆動部40によって図7(b)に示す領域毎に発生する電位差を調整することによって、簡易的に有効光束の範囲内全てにおいて、略λ/2程度の位相量差を有する階段状の位相変調を与えることが可能となった。したがって、対物レンズの焦点位置を実質的に変化させて共通する対物レンズを利用する上で、図11(b)に示す様に、回折パターンを通過する一部の光ビームが適切に回折されずに有効利用できなくなることを防止でき、光を有効利用することができようになった。
以上、回折パターンを複数の領域に分割する3つの例(図4(b)、図6(b)及び図7(b))について説明した。しかしながら、回折パターン自体の構成と同様に、領域の分割方式も前述した例に限定されることなく、他の分割の方式を採用することも可能である。
図8は、他の透明電極と透明対向電極との対を示す図である。
図8(a)は、図7(a)と同様な同心円状の第1〜第4の帯状パターン200a〜200dを有する透明電極200を示している。また、図8(b)は、4つの第1〜第4領域301〜304に分割された透明対向電極300を示している。
図4の例では、図4(a)に示す透明電極100を図4(b)に示すような4つの領域101〜104に分割して、領域毎に印加電圧を変化させるようにした。一方、図4(a)に示す透明電極に対向する透明対向電極32はベタ電極とし、全体に同一の電圧を印加するように構成した。
しかしながら、図8(a)に示すような透明電極200を用いて、全ての帯状パターンに同一の電圧を印加するように構成し、図8(b)に示すような透明対向電極300を用いて、領域毎に印加電圧を変化させるように構成して、図4の例と同様な位相差分布を発生させることができる。即ち、透明電極200と透明対向電極300の第1領域301との間には電位差V1、透明電極200と透明対向電極300の第2領域302との間には電位差V2、透明電極200と透明対向電極300の第3領域303との間には電位差V3、透明電極200と透明対向電極300の第4領域304との間には電位差V4が発生するように、電圧を印加する。ここで、各領域おいて、V4>V3>V2>V1と言うように電位差が調整されている。
このように、透明電極に設けた回折パターンを複数の領域に分割して、領域毎に透明対向電極との間の電位差を調整する代わりに、透明対向電極を複数の領域に分割して、領域毎に透明電極との間の電位差を調整するようにしても良い。既に回折パターンが設けられている透明電極を複数に分割するより、回折パターンが形成されていない透明対向電極を複数の領域に分割する方が、各電極への引き回し配線を配置する設計を行う上での自由度が増すという利点もある。
なお、透明対向電極の領域の分割方式も、図8(b)に示したパターンに限定されることなく、他の分割方式を採用することも可能である。
本発明に係る光ピックアップ装置の概略構成を示す図である。 液晶光学素子の駆動方法を説明するための図である。 液晶パネル30の概略断面図である。 透明電極の一例を示す図である。 透明電極の回折パターンと位相差分布の関係を示す図である。 透明電極100の他の利用方法を説明するための図である。 他の透明電極200を説明するための図である。 他の透明電極と透明対向電極との対を示す図である。 透明電極の回折パターンと位相差分布との関係を示す図である。 透明電極の各領域における液晶分子の挙動を説明するための図である。 図9に示す透明電極を利用した液晶パネルを用いた場合の状態を説明するための図である。
符号の説明
10 光ピックアップ装置
30 液晶パネル
32、300 透明対向電極
35、100、200 透明電極
40 液晶駆動部
45 液晶光学素子
50 光検出部
100a〜100p、200a〜200d 透明電極
101 第1領域
102 第2領域
103 第3領域
104 第4領域
105 第5領域
106 第6領域
201 第7領域
202 第8領域

Claims (9)

  1. 一対の透明基板の間に挟持された液晶層、前記一対の透明基板の一方の透明基板上に配置され且つ同心円状に配置された帯状パターンを含む回折パターンを有する透明電極、及び前記一対の透明基板の他方の透明基板上に配置された透明対向電極を有する液晶パネルと、
    前記透明電極と前記透明対向電極との間に電位差を発生させることによって前記液晶層に位相差分布を発生させて、透過する光ビームを回折する回折素子として前記液晶パネルを機能させる駆動部と、を有し、
    前記回折パターン又は前記透明対向電極は複数の領域に分割され、前記回折パターン又は前記透明対向電極は分割された透明電極を含み、前記分割された透明電極が前記複数の領域のそれぞれに含まれており、
    前記駆動部は、前記複数の領域に拘らず、発生する位相差がほぼ同じになるように、領域毎に前記透明基板と前記透明対向基板との間の電位差を個別に調整する、
    ことを特徴とする液晶光学素子。
  2. 前記液晶層は所定の配向方向を有し、前記回折パターン又は前記透明対向電極は、前記液晶層の配向方向と略平行方向に配置された第1領域と、前記液晶層の配向方向と略直交する方向に配置された第2領域との複数の領域に分割される、請求項1に記載の液晶光学素子。
  3. 前記回折パターンは、前記帯状パターンが第1のピッチで配置された第1領域と、前記帯状パターンが前記第1のピッチとを異なる第2のピッチで配置された第2領域との複数の領域に分割される、請求項1に記載の液晶光学素子。
  4. 前記液晶層は所定の配向方向を有し、前記回折パターンは、前記帯状パターンが、前記液晶層の配向方向と略平行方向又は略直交する方向であって且つ異なる複数のピッチで配置された複数の領域に分割される、請求項1に記載の液晶光学素子。
  5. 光ビームを出射する光源と、
    一対の透明基板の間に挟持された液晶層、前記一対の透明基板の一方の透明基板上に配置され且つ同心円状に配置された帯状パターンを含む回折パターンを有する透明電極、及び前記一対の透明基板の他方の透明基板上に配置された透明対向電極を有する液晶パネルと、
    前記透明電極と前記透明対向電極との間に電位差を発生させることによって前記液晶層に位相差分布を発生させて、透過する前記光ビームを回折する回折素子として前記液晶パネルを機能させる駆動部と、を有し、
    前記回折パターン又は前記透明対向電極は複数の領域に分割され、前記回折パターン又は前記透明対向電極は分割された透明電極を含み、前記分割された透明電極が前記複数の領域のそれぞれに含まれており、
    前記駆動部は、前記複数の領域に拘らず、発生する位相差がほぼ同じになるように、領域毎に前記透明基板と前記透明対向基板との間の電位差を個別に調整する、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  6. 前記液晶層は所定の配向方向を有し、前記回折パターン又は前記透明対向電極は、前記液晶層の配向方向と略平行方向に前記帯状パターンが配置された第1領域と、前記液晶層の配向方向と略直交する方向に前記帯状パターンが配置された第2領域との複数の領域に分割される、請求項5に記載の光ピックアップ装置。
  7. 前記回折パターンは、前記帯状パターンが第1のピッチで配置された第1領域と、前記帯状パターンが前記第1のピッチとを異なる第2のピッチで配置された第2領域との複数の領域に分割される、請求項5に記載の光ピックアップ装置。
  8. 前記液晶層は所定の配向方向を有し、前記回折パターンは、前記帯状パターンが、前記液晶層の配向方向と略平行方向又は略直交する方向であって且つ異なる複数のピッチで配置された複数の領域に分割される、請求項5に記載の光ピックアップ装置。
  9. 光ビームを出射する光源と、
    一対の透明基板の間に挟持された液晶層、前記一対の透明基板の一方の透明基板上に配置され且つ同心円状に配置された帯状パターンを含む回折パターンを有する透明電極、及び前記一対の透明基板の他方の透明基板上に配置された透明対向電極を有する液晶パネルと、
    前記透明電極と前記透明対向電極との間に電位差を発生させることによって前記液晶層に位相差分布を発生させて、透過する前記光ビームを回折する回折素子として前記液晶パネルを機能させる駆動部と、
    第1光記録媒体を利用する場合には、前記駆動部が前記液晶パネルに位相差分布を発生させて透過する前記光ビームを回折する回折素子として前記液晶層を機能させ、第2光記録媒体を利用する場合には、前記駆動部が前記液晶層を非回折素子として機能させるように切替える切替部と、を有し、
    前記回折パターン又は前記透明対向電極は複数の領域に分割され、前記回折パターン又は前記透明対向電極は分割された透明電極を含み、前記分割された透明電極が前記複数の領域のそれぞれに含まれており、
    前記駆動部は、前記複数の領域に拘らず、発生する位相差がほぼ同じになるように、領域毎に前記透明基板と前記透明対向基板との間の電位差を個別に調整する、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
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