JP5075408B2 - 太陽光発電装置設置支援システム及びプログラム - Google Patents
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Description
本発明のシステムによれば、太陽電池モジュールの設置面とこの設置面に配置された実寸法が既知のゲージを含む画像を用いて設置面形状が決定されるので、設置面の寸法を実測することなく、迅速かつ簡易に設置面形状を特定することができる。また、モジュール決定手段がこの設置面形状に適した太陽電池モジュールの種類及びレイアウトを決定するので、本発明のシステムを用いると、設置面形状に適した太陽電池モジュールの種類及びレイアウトを迅速かつ簡易に決定することができる。
また、本発明のシステムは、前記モジュール決定手段によって決定された太陽電池モジュールの種類及びレイアウトに基づいて太陽光発電装置の設置価格の見積もり額を算出する見積もり手段をさらに備えることができ、この場合、迅速かつ簡易に太陽光発電装置の設置価格の見積もり額を算出することができる。
本発明のシステムはコンピュータを用いて構成することができる。本発明のシステムは、種々の手段(設置場所入力手段,設置面形状特定手段など)や種々のデータベース(価格データベースなど)などを含んでいるが、これらの構成要素は、単一のコンピュータによって実現されてもよく、複数のコンピュータによって実現されてもよい。これら複数のコンピュータは、互いに分離されていてもよく、電気通信回線(LAN又はインターネットなど)で互いに接続してデータの送受信を行うように構成されていてもよい。
設置面画像データベースは、太陽電池モジュール(以下、「モジュール」とも呼ぶ。)を設置しようとする有限面積の領域からなる設置面とこの設置面に配置された実寸法が既知のゲージを含む設置面画像を格納する。設置面画像は、例えばBMP、JPEG、TIFF等に準じたフォーマットで記憶されたグリッド上に配列されたピクセル画素の集合体である。この画像は、太陽光発電装置の設置場所毎にファイルもしくはフォルダで管理され、例えば、ファイル管理の場合には顧客のID番号等の情報を含み、フォルダ管理の場合には同様にフォルダ名にて管理すれば良く、同じフォルダ内に設置面画像ファイルと設置場所の住所や設置費用の上限、電気代、住宅メーカやモデル名など顧客情報を格納した顧客情報ファイルを格納しても良い。
図1(a)に示すように釣り竿の要領でゲージ専用ポールに釣り糸を通し、その先に寸法測定の基準となる円盤状のゲージをぶら下げ、ゲージ専用ポールを一杯の長さまで伸ばす。ゲージ専用ポールを持って移動し、太陽電池を設置しようとする屋根面に瓦等が傷つかないようにゲージを置く。リールを操作し糸を緩め、ゲージ専用ポールは縮めて地上作業の邪魔にならないところに置く。
他の一例として、デジタルカメラをラジコン飛行体に搭載し、手元コントローラの操作で屋根面の撮影を行うことも可能である。
また、ゲージは、板状であることが好ましく、さらに、円形であることが好ましい。
設置場所入力手段は、太陽電池モジュールの設置場所の入力を受け付ける。「設置場所」とは、設置面が存在する場所を意味し、番地までを含んだ住所のみならず、県や市の名称もこれに含まれる。入力方法としては、画面上に設けられたテキストボックスに住所を入力する方法や、複数の地域の候補から選択する方法、地域名が書かれたリンクをマウスなどを用いてクリックする方法などが挙げられる。また、GPSなどの位置検出手段を備えた携帯端末から設置場所入力手段にアクセスして、携帯端末の現在位置を入力する方法も可能である。この場合、現在位置は経緯度で表されるので、住所などよりも正確に設置場所を特定することができる。
設置面画像表示手段は、撮影された設置面画像を設置面画像データベースから読み出して表示手段(ディスプレイなど)に表示する。例えば、設置場所として住所が入力された場合、その該当する住所の顧客IDを検索して、該当する設置面画像を表示するといったことが可能である。あるいは予め専用のディレクトリに画像ファイルを一時格納しておくことで可能である。
設置面入力手段は、表示された設置面画像上で設置面を特定するための入力を受け付ける。例えば、多角形の頂点となる複数点を入力することによって多角形を形成し、この多角形によって設置面を特定することができる。多角形の頂点の入力は、設置面画像上で複数点をクリックすることや、テキストボックスに座標を入力することによって行うことができる。設置面の形状は、限定されず、円形や半円形などであってもよい。設置面を特定するための入力も、設置面の特定が可能である限り、種々の方法を用いることができる。ここで特定する設置面は1つであっても複数であってもよい。例えば、屋根が互いに方向の異なる4面からなる場合(図5を参照)、それぞれの面を特定し、どの面に太陽光発電装置を設置するのが最も効率的なのであるかについて情報を得ることができる。また、複数の屋根を有する家屋では、例えば、全ての屋根に太陽光発電装置を設置したときの発電量と設置費用を見積もるために、複数の屋根を特定することができる。
なお、ここでの「設置面」には、建築物の屋根のみならず、地面(空き地、土手、山の斜面など)も含まれる。
設置面形状特定手段は、設置面画像中でのゲージの寸法(以下、設置面画像中での寸法を「見かけ寸法」と呼ぶ。)に基づいて設置面の形状(以下、「設置面形状」とも呼ぶ。)を特定する。
ゲージの実寸法とゲージの見かけ寸法の比は、設置面の実寸法と設置面の見かけ寸法の比と同じであると考えられる。従って、(ゲージの実寸法):(ゲージの見かけ寸法)=(設置面の実寸法):(設置面の見かけ寸法)という関係が成り立ち、この関係から、
(設置面の実寸法)=(設置面の見かけ寸法)×{(ゲージの実寸法)/(ゲージの見かけ寸法)}
という関係が得られる。
ゲージの実寸法は、既知であり、設置面の見かけ寸法とゲージの見かけ寸法は、表示手段に表示されている設置面画像から求めることができ、これらの寸法を上式に代入することによって、設置面の実寸法を求めることができる。このような方法によって、設置面の各辺の寸法を求めることによって設置面形状を特定することができる。
また、設置面形状の特定は、例えば、特開2004−45203号に記載の方法によって行ってもよい。
このように設置面形状を求めることによって、設置面の稜線の長さが正確に求まり、設置面の形状を正確に求めることができる。
なお、ここで特定された設置面形状は、好ましくは、設置面形状データベースに格納される。このデータベースに格納された設置面形状は、例えば、モジュール決定手段や見積もり手段が、モジュール決定又は見積もりをやり直すときに利用可能である。
モジュール決定手段は、設置面形状特定手段が特定した設置面形状に適したモジュールの種類及びレイアウトを決定する。モジュール決定手段は、設置面形状特定手段からの出力を直接受け取ってもよいし、設置面形状の入力を受け付ける設置面形状入力手段をさらに備え、モジュール決定手段は、設置面形状に適したモジュールの種類及びレイアウトを決定する。例えばコンピュータ、オペレータ、ユーザーもしくは顧客が設置面形状特定手段からの出力を設置面形状入力手段に入力をする。
第1の実施形態では、本発明のシステムは、モジュールの形状が格納されたモジュール情報データベースをさらに備え、モジュール決定手段は、設置面形状からモジュールが搭載可能な最大の領域を算出し、この領域と前記データベースから読み出されたモジュールの形状とからモジュールの種類及びモジュールのレイアウトを決定する。モジュール情報データベースには、形状(台形、長方形、正方形など)又はサイズが異なる種々のモジュールが格納されている。このデータベースから適切なモジュールを選択し、前記算出された最大の領域に敷設する。モジュールの選択又は配置は、種々の方法で行うことができるが、例えば、モジュールが敷設されない領域が最小になるように行うことができる。また、「最大の領域」の算出は、例えば、設置面形状のエッジを検出して、このエッジから所定の距離(例えば30cm)の領域を搭載不可の領域と設定することによって行うことができる。また、モジュールの種類とレイアウトが決定すれば、設置に必要な取り付け部材、ケーブル、電力変換装置などにより構成されるパワーコンディショナー等の必要な部材が算出により求まる。
また、本発明のシステムは、モジュール決定手段の代わりに、設置面形状に適したモジュールの種類及びレイアウトの入力を受け付けるモジュール入力手段を備えてもよい。この場合、コンピュータがモジュールの種類及びレイアウトを決定する代わりに、例えばコンピュータ、オペレータ、ユーザーもしくは顧客などが設置面形状に適合するモジュールの種類及びレイアウトをリストから選択することができ、コンピュータによる見積もりの算出が行われる。
また定形の屋根であっても雪止め等の突起物があるなど、部分的に太陽電池モジュールを設置できない屋根もある。
こういった設置面に対応するために、好ましくはモジュール枚数を1枚ずつ増減させて、レイアウトを決定することが可能である。例えば、天窓の部分の太陽電池モジュールを削除したレイアウトで取り付け可能な架台機種を検索することが可能であることが好ましい。
また、図10に示すように、コンピュータ画面の屋根図面上に表示された最大レイアウト表示の一部太陽電池モジュールを選択操作により、その太陽電池モジュールの削除や他の形状のモジュールへの置き換えが可能であり、特定のボタンを操作することでサーバーに登録された取付架台のデータベースの中から該当する仕様の機種名を検索することが可能である。従って、モジュール決定手段は、設置最大面積に敷設可能なレイアウトを基に任意の太陽電池モジュールを削減または変更可能であることが好ましい。
見積もり手段は、モジュール決定手段によって決定されたモジュールの種類及びレイアウトに基づいて太陽光発電装置の設置価格の見積もり額を算出する。見積もり手段は、例えば、モジュールの価格を格納する価格データベースから、前記レイアウトで使用されるモジュールの価格を読み出して、太陽光発電装置の設置価格の見積もり額を算出する。見積もり手段は、レイアウトが決定された後に見積もり額の算出を行ってもよく、また、レイアウトの決定のためのモジュールの敷設(例えば、上記モジュール決定手段の第1の実施形態)と並行して見積もり額の算出を行ってもよい。この場合、例えばモジュールを一枚敷設するごとにそのモジュール価格を合計額に加算して見積もり額が算出されるようにする。
本発明のシステムは、予測発電量を算出する発電量予測手段をさらに備えてもよい。このために、本発明のシステムは、モジュールの発電性能についての仕様(定格電力など)が格納されたモジュール情報データベースと、各地に網羅された測定地点及びその地点での傾斜面における月平均日積算斜面日射量データが格納された日射量情報データベースとをさらに備え、発電量予測手段は、前記仕様、各地に網羅された測定地点及びその地点での傾斜面における月平均日積算斜面日射量データ、並びに設置面形状から予測発電量を算出するように構成することができる。設置面形状には、設置面の向きに関する情報も含まれているので、各地に網羅された測定地点及びその地点での傾斜面における月平均日積算斜面日射量が分かれば、簡易的に予測発電量を算出することができる。
本発明のシステムは、償却年数を短くするようにモジュールの種類及びレイアウトの最適化を行う最適化手段をさらに備えることが好ましい。このために、本発明のシステムは、電力の買値(例えば、単位電力量辺りの買値)が格納された電力価格データベース、又は電力の買値の入力を受け付ける電力価格入力手段と、電力使用量の入力を受け付ける電力使用量入力手段と、予測発電量と電力使用量の差及び電力の買値から太陽光発電装置の設置による電気料金の減少量を算出し、この減少量を見積もり額と比較して(又は見積り額を減少量で除算して)太陽光発電装置の償却年数を算出する償却年数算出手段と、モジュールの種類又はレイアウトを変更して再度償却年数を算出する工程を繰り返すことによって償却年数を短くするようにモジュールの種類及びレイアウトの最適化を行う償却年数最適化手段をさらに備えるように構成することができる。「電気使用量の入力」は、例えば、電力量又は電気料金の入力によって行うことができる(電力量と電気料金とは、電力の買値を介して相互に変換可能である。)。上記構成によれば、本発明のシステムの設置による電気料金の節約によって、本発明のシステムの設置費用が回収できるまでの期間を算出することができ、さらに、この期間を短くするように、モジュールの種類及びレイアウトを最適化することができる。最適化は、例えば、モジュール枚数を1枚ずつ増減させて、それぞれの場合の償却年数を算出して互いに比較することによって行うことができる。
上記電力の買値及び売値のデータベースは、自己のコンピュータ内に保有してもよく、電力会社などが提供するデータベースを使用してもよい。また、設置場所入力手段で入力された設置場所の住所などから契約している電力会社を特定し、この電力会社の電力買値及び売値データベースにアクセスすることが好ましい。
本発明のシステムは、前記レイアウトを、設置面画像内の適切な位置に重ねて、又は設置面形状に重ねて合成画像を作成する画像合成手段をさらに備えてもよい。この場合、設置面形状内での設置パターンを確認することができ、設置後のイメージを明確にすることができる。
本発明のシステムは、設置価格、予測発電量及び合成画像の少なくとも1つからなる設置支援情報を格納する設置支援情報データベースをさらに備え、設置支援情報データベースに格納された設置支援情報を顧客に送信するデータ送信手段、及びこのデータの閲覧を可能にする閲覧手段をさらに備えるように構成することができる。
過去の見積もりの内容(価格、レイアウト、地域、成約に到ったかどうか)などが、データベースに格納され、種々の統計処理に利用可能なように構成できる。この統計処理の結果は、例えば、見積り額を決定する際に考慮することができる。
図11は、本実施例の設置支援システムの構成図を示し、矢印がデータの流れを示す。本実施例のシステムは、ユーザー端末1と、管理サーバー21とが互いにインターネット7を介して接続されて構成される。ユーザー端末1は、顧客情報入力手段3と、閲覧手段5とを備える。また、管理サーバー21は、設置面画像表示手段23と、設置面入力手段25と、設置面形状特定手段27と、モジュール決定手段29と、画像合成手段31と、発電量予測手段33及び見積もり手段35と、データ送信手段37と、設置面画像データベース39と、設置面形状データベース41と、モジュール情報データベース43と、設置支援情報データベース45を備える。
以下、このシステムを用いて、顧客が見積もりを受け取るまでの流れを説明する。
太陽光発電装置の見積もりを行う者は、例えば据え置き型のパーソナルコンピュータからなるユーザー端末1のキーボードなどの顧客情報入力手段3を用いて本発明である太陽光発電装置設置支援システムのホームページにアクセスし、例えば、図12に示すような顧客情報入力画面に沿って顧客情報を入力していく。例えば顧客氏名、性別、生年月日、郵便番号、住所、メールアドレス、パスワード、住宅情報欄として瓦の種類、設置費用の上限額、設置・維持費用の回収目標年数、経済情報欄として最も暖房機に消費する電力量が多くなる例えば2月の月間電気代と最も冷房機に消費する電力量が多くなる例えば8月の月間電気代を入力する。メールアドレスの入力により、固定端末もしくは携帯電話に、設置支援情報へのアクセスコードを送信する事が可能になる。
なお、本実施例における顧客情報入力手段3は、上記最良の実施形態に記載の「設置場所入力手段」、「パスワード入力手段」、「上限額入力手段」、「電力使用量入力手段」「設置面情報入力手段」を含み、各手段は、それぞれ、表1の右段の情報の入力を受け付ける。
管理サーバー21内の設置面画像表示手段23は、受け取ったデータの中から、顧客情報を抽出し、顧客情報に対応する家屋の屋根面画像を設置面画像データベース39から読み出す。次に、設置面画像表示手段23は、読み出された家屋の屋根面画像を、管理サーバー5に接続されたディスプレイ(表示手段)に表示する。なお、詳しくは、上記最良の実施形態の「2.設置面画像データベース」、「4.設置面画像表示手段」で述べたとおりである。
家屋が特定できた場合を想定して次に進める。
次に、コンピュータ、オペレータ、ユーザーもしくは顧客などがマウスなどの設置面入力手段25を用いて、上記特定された家屋の屋根を特定する。この特定は、ディスプレイ上に表示された設置面画像上で屋根に相当する部分を多角形で囲むことによって行うことができる(多角形の特定は、各頂点をマウスなどでクリックすることによって行うことができる。)。詳しくは、上記最良の実施形態の「5.設置面入力手段」の項で述べたとおりである。
なお、この特定は、画像データ処理を行って屋根の端部や棟の合わせ部など特異点の自動抽出を行って、コンピュータに行わせてもよい。
次に、設置面形状特定手段27が、上記特定された屋根について設置面入力手段により入力された設置面画像もしくは設置面画像データベース39から読み出した設置面入力済みの設置面画像と、設置面上に載置されたゲージの画像より形状および面積を算出する。また、ここで特定された設置面形状および面積は、設置面形状データベース41に格納される。詳細は、上記最良の実施形態の「6.設置面形状特定手段」の項で述べたとおりである。
上記3次元の屋根形状は、モジュール決定手段29に送られ、管理サーバー21内のモジュール情報データベース(モジュールの形状、定格出力、価格などの情報を含む。)43から得られたモジュール情報データを用いて屋根形状の範囲内で設置条件に合ったモジュールの種類及びモジュールレイアウトを決定する。ここで設置条件とは例えば、初期投資にかかる設置上限金額や発電した電力量の金額換算による設置維持費用の回収目標年数とする。また、屋根材の種類によっては設置できない太陽電池モジュールもあるため、判定には顧客情報入力手段に入力されたデータを活用すればよい。なお、詳しくは、上記最良の実施形態の「7.モジュール決定手段」及び「10.償却年数の最適化手段」の項で述べたとおりである。
上記決定されたレイアウトのデータは、画像合成手段31に送られ、画像合成手段31は、上記決定されたレイアウトを上記設置面画像に重ねて合成画像を作成する。合成画像の一例を図13に示す。なお、詳しくは、上記最良の実施形態の「11.画像合成手段」の項で述べたとおりである。
上記決定されたモジュールの種類及びレイアウト、並びに上記作成された合成画像は、設置支援情報データベース45に格納される。発電量予測手段33は、モジュール情報データベース43内のモジュール発電データと、設置支援情報データベース45の経緯度情報等を含むレイアウトを呼び出して年間発電量などの予測を行う。また、見積もり手段35は、モジュール情報データベース43内のモジュール価格データと、設置支援情報データベース45屋根材情報等を含むレイアウトを呼び出し、設置費用や維持費用などの見積り額の算出を行う。また、顧客の各月の電気使用量を参照して、経済シミュレーションをおこなってもよい。このように作成された各種データは、顧客データ毎にまとめて、設置支援情報データベース45に設置支援情報として保存される。詳しくは、上記最良の実施形態の「8.見積もり手段」、「9.発電量予測手段」及び「12.設置支援情報データベース」の項で述べたとおりである。
設置支援情報は、データ送信手段37によってユーザー端末1に送信され、ユーザー端末1の閲覧手段5によって表示される。図14は閲覧手段5によって表示される設置支援情報出力画面である。お客様情報に加えて、臨場感のある地理情報画像に合成されたモジュールレイアウト画像が表示され例えば上方が北向きになるように画像が回転処理されている。また、年間発電量(予測)、経済シミュレーション、購入設置見積もりなど表示され、画像をクリックすれば拡大表示されるようにしておくことで、顧客への詳細な説明が可能となる。また、閲覧手段はプリンターによる印刷による閲覧でもよく、後日、システム管理者からの郵送にしてもよい。
本実施例は、実施例1に対して、顧客認証手段47及び顧客識別データベース48を備える点が加わっている。
本実施例は、実施例2に対して、携帯端末51が備える顧客情報入力手段53を用いて顧客情報の入力を行う点が異なっている。また、該携帯端末51は、位置検出手段(GPS)55を備えている。顧客情報がインターネットを介して管理サーバー21に送られる際に、GPS55によって検知された現在位置(経緯度)を送ることが出来る。この場合、顧客の家屋内から現在位置を送ることが好ましい。例えばGPSからの現在位置が、入力された住所から5メートル以上はなれている場合は、携帯端末からの送信が家屋外から行われていると判断し、入力された住所を優先させる。また、本実施例では閲覧手段5はユーザー端末1内に備えられる。このため、見積もり等が完了した旨のメールは、データ送信手段37によって、ユーザー端末1に送られ、以後は、実施例2と同様の方法で顧客認証が行われ、設置支援情報が顧客に送信される。
このように携帯端末51とユーザー端末1を用いた実施例について述べてきたが、位置検出手段と顧客情報入力手段と閲覧手段とが兼ね備わった携帯端末に集約させても良い。
このシステムを利用する前にユーザーは予めゲージを載置した設置面の画像をユーザー端末内のメモリなどに記憶させ、登録IDにて管理サーバーにログインした後、撮影画像データベースから管理サーバーに顧客情報の入力とともに登録を行うステップが追加される。
このシステムを利用する前にユーザーは予めゲージを載置した設置面の画像をユーザー端末内のメモリなどに記憶させ、登録IDにて管理サーバーにログインした後、撮影画像データベースから管理サーバーに顧客情報の入力とともに登録を行うステップが追加される。
本実施例の場合、ユーザー端末11からのアクセスが継続している間に閲覧手段によりシミュレーション結果を閲覧することとなる。
つづいて、実施例1〜5の具体的な活用例について述べる。
ここで実施例1〜5におけるユーザー端末もしくは携帯端末を扱うのは、顧客自身又はセールスマンなどであり、太陽電池モジュールのレイアウトを選定する手順の一例を端末に表示される画面を用いて説明を行う。
端末の画面には図21に示すようなフルオートレイアウトシステムの利用に関する規約が表示される。販売店は利用規約の内容を確認し、承諾可能な場合は画面上の「承諾する」にチェックを入れ、開始ボタンを押す。承諾できない場合は「承諾しない」にチェックを入れ、開始ボタンを押すことでフルオートレイアウトサイトから出ることができる。
設置地域の基準風速、積雪の有無、塩害の有無等を確認することでこの住所に太陽光発電システムが安全且つ有効的に設置可能かどうかの判断を行う。
現在サーバーに登録されている太陽電池取付架台は基準風速:30m以下を対象に設計されており、これ以上の基準風速になる地域に太陽光発電システムを設置する場合は別途設計が必要となる。
地域の特定行政庁が定める最深積雪量が60cm以上になる場合は屋根勾配に対応して強度アップした積雪仕様の太陽電池取付架台の使用が必要となる。
屋根に直接波しぶきがかかる場合、現在太陽光発電システムの設置は出来ない。
さらに図22に示すように提案書表紙に屋根面撮影時に別途撮影しておいたお客様ご家族の写真や販売店の写真など、お客様に親近感や信頼感を与える写真画像を取り込む顧客家族写真登録機能を付加する。上記データ入力後、登録ボタンを押す。
次に図24のようにゲージを載せた屋根写真から寸法を計算するため、まず屋根の四隅を画面上「ポイント位置」のガイダンスに従いながらマウスでポイント指定する。
つづいて、図25のように屋根形状が四角でない場合はさらに棟(屋根の頂上)の左右二隅から軒に向けまっすぐ降りる垂線を指定し登録ボタンを押す。垂線の指定は、瓦の境界線と平行になるようにポイントすることで正確に行うことが可能である。
図26は、図25の屋根写真のゲージ搭載部分を拡大している。ゲージは寸法精度を決める重要な基準になるため、できるだけ写真を拡大し、円形ゲージの基準円の線幅の中心(例えば図2の「晴天用色配置」に示す黄色い線)に合うよう、画面上「ポイント位置」のガイダンスに従いながらマウスで指定し登録ボタンを押す。
以上の簡単な端末操作により、図27に示すように屋根各部の寸法が自動計算される。計算手法については「6.設置面形状特定手段」に示す。太陽電池を他の屋根面にも同時に設置する場合は予め撮影した写真を端末に保存しておき、「次の屋根」ボタンを押し、同様の操作で屋根寸法を計算する。屋根寸法入手が完了すれば登録ボタンを押す。
図8の「設置可能架台機種名」欄に表示された架台機種名をクリックすると、図9に示すように選択した架台機種名に該当するレイアウト表示が行われる。
一方、図8の画面が表示される太陽電池モジュールレイアウト上にマウスを移動させ、一部モジュールを削除または他の形状のモジュールに置き換え再検索ボタンを押すと、図10のように変形されたレイアウトに対応した取付架台の機種名が設置可能架台機種名欄に表示される。
またこのフルオートレイアウトシステムで対応可能な屋根形状は長方形、台形、平行四辺形、二等辺三角形などの基本形状のみでなく、例えば四角形の右角を四角く切り欠いた特殊形状屋根も対応する。
また、顧客情報に携帯電話用メールアドレスを登録することにより、支援情報にアクセスするための情報をメールにて連絡する事が可能となる。
また、見積書の作成の際には図28に示すように見積書には太陽電池関連商品以外に工事費用、諸経費、オール電化商品などの入力も可能である。
また、提案書の作成の際には、図29に示すような画面から例えばお客様の過去12ヶ月の光熱費支払額等の入力を受け付けることで提案書を自動作成する。
また、図30に示すように提案書の次のページには太陽光発電システムの年間発電量や年間のCO2削減量等、お客様宅に太陽光発電システムを設置した場合の環境への貢献度を数字で表現し具体的な訴求を行うことが出来る。
また、図31に示すように提案書の更に次のページには太陽光発電システム及び深夜電力利用機器等を設置後の光熱費支払い金額の変化を実際の太陽光発電システム容量に連動した値で表示する。
このような提案書の具体的な内容は一例であり、必要に応じ提案書フォーマットの更新は行うようにする。
例えば、図32に示すように、リース会社は販売店もしくは設置業者から屋根面撮影機材のリース料とサーバー接続料と引き換えに設置面画像撮影機材とシステムへのアクセス権を貸与し、アクセスに必要な登録IDとパスワードを発行する。
リース会社はシステム会社から登録ID毎にアクセスした回数などの報告を受け、サーバー接続料の一部もしくは全てをシステム運営会社に入金する。リース会社と販売店の間の契約はリース形式や一括支払い形式としても構わない。
また、設置面画像データに付随した販売店情報にて販売店の営業範囲であるかどうかを判定してアクセスした事実を確認しても構わない。この場合は貸与された撮影機材で撮影した時点で販売店情報を設置面画像データに付加されるのが好ましい。
販売店はリース会社と契約をすることで安価な費用で本システムが利用でき、太陽光発電システムの営業活動に専念できるとともに、システム運営会社がタイムリーに供給する太陽光発電システムや環境改善取組み等の最新情報を継続して入手することが可能になる。
また、販売店は特別に人材育成や増員をすることなく、幅広く営業を拡大することが可能になる。
以上の実施形態や実施例で示した種々の特徴は,互いに組み合わせることができる。1つの実施形態中に複数の特徴が含まれている場合,そのうちの1又は複数個の特徴を適宜抜き出して,単独で又は組み合わせて,本発明に採用することができる。
Claims (8)
- 太陽電池モジュールを設置しようとする有限面積の領域からなる設置面とこの設置面に配置された実寸法が既知のゲージを含む設置面画像を表示する表示手段と、
前記表示手段に表示された前記設置面画像上で前記設置面を特定するための入力を受け付ける設置面入力手段と、
前記設置面画像中での前記ゲージの寸法に基づいて設置面形状を特定する設置面形状特定手段と、
前記設置面形状に適した太陽電池モジュールの種類及びレイアウトを決定するモジュール決定手段とを備え、
前記ゲージは、円形であり、
前記設置面形状特定手段は、前記設置面画像中の設置面に矩形領域を指定し、前記矩形領域の対向する辺を延長してその交点を消失点として、この消失点から前記ゲージの両側と中央へ向けてそれぞれ消失線を設け、各消失線と矩形の辺との交点を求めて、その交点間の画像中での長さと前記ゲージの両側と中央間の実寸法とから複比に基づいて前記矩形領域の縦・横の辺の寸法を算出し、算出した寸法から設置面の形状を特定する太陽光発電装置設置支援システム。 - 前記モジュール決定手段によって決定された太陽電池モジュールの種類及びレイアウトに基づいて太陽光発電装置の設置価格の見積もり額を算出する見積もり手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
- 複数のモジュール配置パターンが格納された配置パターンデータベースをさらに備え、
前記モジュール決定手段は、前記配置パターンデータベース中の各配置パターンと、前記設置面形状とを比較することにより、この設置面形状に適した配置パターンを選択することによって、レイアウトを決定することを特徴とする請求項1又は2に記載のシステム。 - 太陽電池モジュールの形状が格納されたモジュール情報データベースをさらに備え、
前記モジュール決定手段は、前記設置面形状から太陽電池モジュールが搭載可能な最大の領域を算出し、この領域と前記データベースから読み出された太陽電池モジュールの形状とから太陽電池モジュールの種類及びレイアウトを決定することを特徴とする請求項1又は2に記載のシステム。 - 太陽電池モジュールの発電性能についての仕様が格納されたモジュール情報データベースと、測定地点及びその地点での傾斜面における月平均日積算斜面日射量データが格納された日射量情報データベースとをさらに備え、
前記仕様、前記月平均日積算斜面日射量データ、並びに設置面形状から予測発電量を算出する発電量予測手段をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のシステム。 - 設置価格、予測発電量及び合成画像の少なくとも1つからなる設置支援情報を格納する設置支援情報データベースをさらに備え、
設置支援情報データベースに格納された設置支援情報を顧客に送信するデータ送信手段、及びこのデータの閲覧を可能にする閲覧手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜5の何れか1つに記載のシステム。 - 太陽電池モジュールを設置しようとする有限面積の領域からなる設置面とこの設置面に配置された実寸法が既知のゲージを含む設置面画像を表示手段に表示する手段と、
前記表示手段に表示された前記設置面画像上で前記設置面を特定するための入力を受け付ける設置面入力手段と、
前記設置面画像中での前記ゲージの寸法に基づいて設置面形状を特定する設置面形状特定手段と、
前記設置面形状に適した太陽電池モジュールの種類及びレイアウトを決定するモジュール決定手段としてコンピュータを機能させ、
前記ゲージは、円形であり、
前記設置面形状特定手段は、前記設置面画像中の設置面に矩形領域を指定し、前記矩形領域の対向する辺を延長してその交点を消失点として、この消失点から前記ゲージの両側と中央へ向けてそれぞれ消失線を設け、各消失線と矩形の辺との交点を求めて、その交点間の画像中での長さと前記ゲージの両側と中央間の実寸法とから複比に基づいて前記矩形領域の縦・横の辺の寸法を算出し、算出した寸法から設置面の形状を特定することを特徴とする太陽光発電装置設置支援プログラム。 - 太陽電池モジュールを設置しようとする有限面積の領域からなる設置面とこの設置面に配置された実寸法が既知のゲージを含む設置面画像を表示手段に表示する手段と、
前記表示手段に表示された前記設置面画像上で前記設置面を特定するための入力を受け付ける設置面入力手段と、
前記設置面画像中での前記ゲージの寸法に基づいて設置面形状を特定する設置面形状特定手段と、
前記設置面形状に適した太陽電池モジュールの種類及びレイアウトを決定するモジュール決定手段と、
前記モジュール決定手段によって決定された太陽電池モジュールの種類及びレイアウトに基づいて太陽光発電装置の設置価格の見積もり額を算出する見積もり手段としてコンピュータを機能させ、
前記ゲージは、円形であり、
前記設置面形状特定手段は、前記設置面画像中の設置面に矩形領域を指定し、前記矩形領域の対向する辺を延長してその交点を消失点として、この消失点から前記ゲージの両側と中央へ向けてそれぞれ消失線を設け、各消失線と矩形の辺との交点を求めて、その交点間の画像中での長さと前記ゲージの両側と中央間の実寸法とから複比に基づいて前記矩形領域の縦・横の辺の寸法を算出し、算出した寸法から設置面の形状を特定することを特徴とする太陽光発電装置設置支援プログラム。
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