JP4125187B2 - 電気料金提案支援装置、電気料金提案支援方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム - Google Patents

電気料金提案支援装置、電気料金提案支援方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4125187B2
JP4125187B2 JP2003185740A JP2003185740A JP4125187B2 JP 4125187 B2 JP4125187 B2 JP 4125187B2 JP 2003185740 A JP2003185740 A JP 2003185740A JP 2003185740 A JP2003185740 A JP 2003185740A JP 4125187 B2 JP4125187 B2 JP 4125187B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
customer
weather
electricity
past
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003185740A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005018647A (ja
Inventor
康宏 糸谷
直樹 妹尾
健司 岡成
謙一 上村
優 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2003185740A priority Critical patent/JP4125187B2/ja
Publication of JP2005018647A publication Critical patent/JP2005018647A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4125187B2 publication Critical patent/JP4125187B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電力会社が顧客に対して天候に応じて電気料金を変化させる、いわゆる天候デリバティブ内蔵型の電気料金を提案する際に用いる電気料金提案支援装置、電気料金提案支援方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、たとえば冷夏、猛暑、暖冬、厳冬、空梅雨、長雨などの例年とは異なる異常気象によって企業の業績が悪化する場合があり、特に猛暑や厳冬の場合には電力使用量が増加するだけでなく、電気料金の単価も上昇することが予想されるため、その結果、総コスト(経費)に占める電気料金比率を上昇させてしまうことがあった。このように、多くの企業において、異常気象に対するいわゆるデリバティブ・ニーズ、すなわちコストとしての電気料金の変動を抑制したいという要求が高まってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術にあっては、天候と電力使用量/電気料金との相関関係を正確に把握することができないという問題点があった。その問題点の背景として、電力使用量/電気料金と天候との相関関係が容易に推測できないという問題点があった。特に、複数の要素(気圧、気温、降水量など)との組み合わせを考慮した場合はより複雑になるという問題点があった。また通常、電力使用量/電気料金に関する情報は電力会社が、天候情報に関する情報は気象庁あるいは観測所が、売上高/利益に関する情報は企業が有しており、それぞれの情報が分散されているため、それらを統合して相関関係を正確に把握するのは、電力会社にとっても、また各顧客にとっても困難であるという問題点があった。
【0004】
この発明は、上記課題(問題点)を解決するためになされたものであり、天候の変化による各顧客の電力の使用状況あるいは各顧客の電気料金に対するニーズに合致した天候デリバティブ内蔵型の電気料金の提案を効率的におこなうことが可能な電気料金提案支援装置、電気料金提案支援方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明にかかる電気料金提案支援装置は、顧客の識別情報を入力する顧客情報入力手段と、前記顧客情報入力手段によって入力された顧客の識別情報に基づいて、前記顧客の過去の電気料金に関する情報を取得する電気料金情報取得手段と、前記顧客情報入力手段によって入力された顧客の識別情報に基づいて、前記顧客の電力使用場所を含む地域または前記顧客の電力使用場所と関連がある地域における過去の天候情報を取得する天候情報取得手段と、前記電気料金情報取得手段によって取得された過去の電気料金に関する情報と、前記天候情報取得手段によって取得された過去の天候情報と、に基づいて、前記顧客の電気料金と天候との関連性を分析する関連性分析手段と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
この発明によれば、過去の電気料金の実績に基づいて、顧客ごとの電気料金と天候との関連性を容易に知ることができる。
【0007】
また、この発明にかかる電気料金提案支援装置は、上記の発明において、さらに、前記関連性分析手段によって分析された結果に基づいて、料金メニューを決定する料金メニュー決定手段を備えたことを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、顧客ごとの電気料金と天候との関連性に基づいた料金メニューを容易に知ることができる。
【0009】
また、この発明にかかる電気料金提案支援装置は、上記の発明において、前記料金メニュー決定手段が、顧客の電気料金をヘッジする料金メニューを決定することを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、顧客にとって、天候の変動にともなう電気料金変動のリスクを軽減することができる。
【0011】
また、この発明にかかる電気料金提案支援装置は、上記の発明において、さらに、前記関連性分析手段によって分析された結果に関する情報および前記料金メニュー決定手段によって決定された料金メニューに関する情報の少なくとも一つをインターネットやLANなどのネットワークを介して閲覧可能に所定の記憶領域に登録する登録手段を備えたことを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、顧客ごとの電気料金と天候との関連性や顧客ごとの電気料金と天候との関連性に基づいた料金メニューをインターネットやLANなどのネットワークを介して容易に知ることができる。
【0013】
また、この発明にかかる電気料金提案支援装置は、上記の発明において、前記顧客情報入力手段が、前記ネットワークを介して前記顧客情報を受信することを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、顧客ごとの電気料金と天候との関連性分析要求および顧客ごとの電気料金と天候との関連性に基づいた料金メニューの作成要求をインターネットやLANなどのネットワークを介して容易におこなうことができる。
【0015】
また、この発明にかかる電気料金提案支援装置は、上記の発明において、前記関連性分析手段が、過去の所定の日時ごとに前記顧客の電気料金と天候とを比較することによって、前記顧客の電気料金と天候との関連性を分析することを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、所定の日時、たとえば月単位ごと、週単位ごと、日単位ごとなどの電気料金と天候との関連性を容易に知ることができる。
【0017】
また、この発明にかかる電気料金提案支援装置は、上記の発明において、前記関連性分析手段が、前記電気料金情報取得手段によって取得された過去の電気料金に関する情報と、前記天候情報取得手段によって取得された過去の天候情報と、さらに、月情報または曜日情報などの暦情報とに基づいて、前記顧客の電気料金と天候と暦との関連性を分析することを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、顧客ごとの電気料金と天候との関連性だけでなく、暦情報を含めた相互の関連性(相関関係)を容易に知ることができる。
【0019】
また、この発明にかかる電気料金提案支援装置は、上記の発明において、前記顧客情報入力手段によって入力された顧客の識別情報に基づいて、前記顧客の過去の売上高、経費または利益に関する情報を取得する売上高/利益情報取得手段を備え、前記関連性分析手段が、前記電気料金情報取得手段によって取得された過去の電気料金に関する情報と、前記天候情報取得手段によって取得された過去の天候情報と、前記売上高/利益情報取得手段によって取得された過去の売上高、経費または利益に関する情報とに基づいて、前記顧客の電気料金と天候と売上高、経費または利益との関連性を分析することを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、顧客ごとの電気料金と天候との関連性だけでなく、売上高、経費または利益に関する情報を含めた相互の関連性(相関関係)を容易に知ることができる。
【0021】
また、この発明にかかる電気料金提案支援装置は、上記の発明において、前記天候情報が、気圧、気温、平均蒸気圧、湿度、雲量、日照時間、全天日射量、降水量、最深積雪、降雪深さ、風速、風向、水温の少なくとも一つに関する情報であることを特徴とする。
【0022】
この発明によれば、顧客ごとの電気料金と天候との関連性のうち、気圧、気温、平均蒸気圧、湿度、雲量、日照時間、全天日射量、降水量、最深積雪、降雪深さ、風速、風向、水温との関連性を容易に知ることができる。
【0023】
また、この発明にかかる電気料金提案支援方法は、顧客の識別情報を入力する顧客情報入力工程と、前記顧客情報入力工程によって入力された顧客の識別情報に基づいて、前記顧客の過去の電気料金に関する情報を取得する電気料金情報取得工程と、前記顧客情報入力工程によって入力された顧客の識別情報に基づいて、前記顧客の電力使用場所を含む地域または前記顧客の電力使用場所と関連がある地域における過去の天候情報を取得する天候情報取得工程と、前記電気料金情報取得工程によって取得された過去の電気料金に関する情報と、前記天候情報取得工程によって取得された過去の天候情報とに基づいて、前記顧客の電気料金と天候との関連性を分析する関連性分析工程と、を含んだことを特徴とする。
【0024】
この発明によれば、過去の電気料金の実績に基づいて、顧客ごとの電気料金と天候との関連性を容易に知ることができる。
【0025】
また、この発明にかかる電気料金提案支援方法は、上記の発明において、さらに、前記関連性分析工程によって分析された結果に基づいて、料金メニューを決定する料金メニュー決定工程を含んだことを特徴とする。
【0026】
この発明によれば、顧客ごとの電気料金と天候との関連性に基づいた料金メニューを容易に知ることができる。
【0027】
また、この発明にかかる電気料金提案支援方法は、上記の発明において、前記料金メニュー決定工程が、顧客の電気料金をヘッジする料金メニューを決定することを特徴とする。
【0028】
この発明によれば、顧客にとって、天候の変動にともなう電気料金変動のリスクを軽減することができる。
【0029】
また、この発明にかかる電気料金提案支援方法は、上記の発明において、前記関連性分析工程が、過去の所定の日時ごとに前記顧客の電気料金と天候とを比較することによって、前記顧客の電気料金と天候との関連性を分析することを特徴とする。
【0030】
この発明によれば、所定の日時、たとえば月単位ごと、週単位ごと、日単位ごとなどの電気料金と天候との関連性を容易に知ることができる。
【0031】
また、この発明にかかる電気料金提案支援方法は、上記の発明において、前記関連性分析工程が、前記電気料金情報取得工程によって取得された過去の電気料金に関する情報と、前記天候情報取得工程によって取得された過去の天候情報と、さらに、月情報または曜日情報などの暦情報とに基づいて、前記顧客の電気料金と天候と暦との関連性を分析することを特徴とする。
【0032】
この発明によれば、顧客ごとの電気料金と天候との関連性だけでなく、暦情報を含めた相互の関連性(相関関係)を容易に知ることができる。
【0033】
また、この発明にかかる電気料金提案支援方法は、上記の発明において、前記顧客情報入力工程によって入力された顧客の識別情報に基づいて、前記顧客の過去の売上高、経費または利益に関する情報を取得する売上高/利益情報取得工程を含み、前記関連性分析工程が、前記電気料金情報取得工程によって取得された過去の電気料金に関する情報と、前記天候情報取得工程によって取得された過去の天候情報と、前記売上高/利益情報取得工程によって取得された過去の売上高、経費または利益に関する情報とに基づいて、前記顧客の電気料金と天候と売上高、経費または利益との関連性を分析することを特徴とする。
【0034】
この発明によれば、顧客ごとの電気料金と天候との関連性だけでなく、売上高、経費または利益に関する情報を含めた相互の関連性(相関関係)を容易に知ることができる。
【0035】
また、この発明にかかるプログラムは、上記に記載された方法をコンピュータに実行させることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる電気料金提案支援装置、電気料金提案支援方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムの好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0037】
(本実施の形態の概要)
まず、この発明の本実施の形態の概要について説明する。図1は、この発明の本実施の形態の概要を示す説明図である。図1において、電力使用量/電気料金と天候との関係を知りたい顧客101は、電力会社102のホームページ上から顧客番号を入力することによって、インターネットやLANなどのネットワーク100を介して電力会社102(のサーバ200)へ問い合わせをおこなう(C1)。
【0038】
電力会社102(のサーバ200)は、上記問い合わせに対して、顧客データベース(後述する図4に示す電力使用量/電気料金データベース403)の中から、当該顧客101の過去5年間あるいは10年間といった所定の期間の電力使用量、電気料金、負荷率、対売上高比率、契約電力などのデータを抽出する(E1)。ここで、負荷率とは、ある負荷がどの程度に使用されているかを示すための尺度である。負荷率が高いほどそれに対する供給設備が有効に使用されていることになる。負荷率は、以下の式で表すことができる。
【0039】
(ある期間中の負荷の平均電力)/(同期間中の負荷の最大電力)×100%
【0040】
また、電力会社102は、過去40年間の天候データベース(後述する図4に示す天候情報データベース405)の中から、当該顧客101の所在地域などのデータを抽出する(E2)。
【0041】
その後、電力会社102(のサーバ200)は、上記E1およびE2において抽出されたデータに基づいて、電力と天候の関連性(相関モデル)の分析をおこなう(E3)。ここで、相関ありと判断した場合は、顧客101の電気料金の天候感応度を把握する。あわせて天候と電力使用量および電気料金のシミュレーションを提供する(E4)。たとえば、「気温28℃を越えると1℃あたり約10万kWhの電力使用量が増え、その結果約100万円の電気料金が増加する」といった内容である。一方、電力と天候との相関なしと判断した場合は、「電気料金と天候の変動とは、関係がないようです。」といった内容とする(E5)。E4またはE5のうちのいずれかの内容をネットワーク100を介して顧客101へ応答する。
【0042】
つぎに、顧客101は、上記応答に基づいて、自らシミュレーションをおこなって電気料金が天候によって変動するリスクを回避したい場合は、解決策を再度、ネットワーク100を介して電力会社102(のサーバ200)へ問い合わせる(C2)。これに対して、電力会社102は、天候デリバティブの設計をおこない(E6)、さらには、電気料金への織込みをおこなう(E7)。そして、「天候リスクをヘッジするような特約のついた電気料金はいかがですか。」という応答・提案をネットワーク100を介して顧客101へおこなう(E8)。これに対して、顧客101は、新料金の導入を検討し(C3)、その結果、電力会社と新料金について成約することになる。
【0043】
(電気料金提案システムの構成)
つぎに、この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置を含む電気料金提案システムの構成について説明する。図2は、この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置を含む電気料金提案システムのシステム構成を示す説明図である。図2において、電気料金提案システムは、電気料金提案支援装置である電力会社サーバ200と、電力会社102の担当者の担当者端末装置201と、顧客101の顧客端末装置202とが、インターネットやLANなどのネットワーク100によって接続されている。
【0044】
電力会社サーバ200は、Webサーバとしての役割を果たしてもよく、また、電力会社サーバ200とは別にWebサーバ(図示省略)を設けるようにしてもよい。また、担当者端末装置201および顧客端末装置202には、Webブラウザがインストールされており、電力会社サーバ200とのデータのやりとりはこのWebブラウザによっておこなうことができる。
【0045】
また、担当者端末装置201は、顧客先で提案ができるように、携帯型の情報端末装置、たとえばノート型パーソナルコンピュータやPDA(携帯電話機も含む)であってもよい。
【0046】
(電気料金提案支援装置のハードウエア構成)
つぎに、この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置のハードウエア構成について説明する。図3は、この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置のハードウエア構成を示す説明図(ブロック図)である。図3において、301は装置全体を制御するCPUを、302は基本入出力プログラムを記憶したROMを、303はCPU301のワークエリアとして使用されるRAMを、それぞれ示している。
【0047】
また、304はCPU301の制御にしたがってHD(ハードディスク)305に対するデータのリード/ライトを制御するHDD(ハードディスクドライブ)を、305はHDD304の制御にしたがって書き込まれたデータを記憶するHDを、それぞれ示している。また、306はCPU301の制御にしたがってFD(フレキシブルディスク)307に対するデータのリード/ライトを制御するFDD(フレキシブルディスクドライブ)を、307はFDD306の制御にしたがって書き込まれたデータを記憶する着脱自在の記憶媒体の一例としてのFDを、それぞれ示している。
【0048】
また、308はカーソル、メニュー、ウィンドウ、あるいは文字や画像などの各種データを表示するディスプレイを、309は通信回線310を介してネットワークNETに接続され、そのネットワーク100とCPU301とのインタフェースとして機能するI/F(インタフェース)を、それぞれ示している。また、311は文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたキーボードを、312は各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などをおこなうマウスを、それぞれ示している。
【0049】
また、313は文字や画像を光学的に読み取るスキャナを、314はCPU301の制御にしたがって文字や画像を印刷するプリンタを、315は着脱可能な記録媒体であるCD−ROMを、316はCD−ROM315に対するデータのリードを制御するCD−ROMドライブを、300は上記各部を接続するためのバスを、それぞれ示している。
【0050】
(電気料金提案支援装置の機能的構成)
つぎに、この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置の機能的構成について説明する。図4は、この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置の機能的構成を示す説明図(ブロック図)である。図4において、電気料金提案支援装置は、顧客情報入力(受信)部401と、電力使用量/電気料金情報取得部402と、電力使用量/電気料金データベース403と、天候情報取得部404と、天候情報データベース405と、売上高/利益情報取得部406と、売上高/利益情報データベース407と、関連性分析部408と、料金メニュー決定部409と、サイト登録部410と、を含む構成となっている。
【0051】
ここで、顧客情報入力(受信)部401は、顧客101の識別情報(たとえば、顧客番号、パスワードなど)を入力する。顧客情報入力(受信)部401は、具体的には、たとえば図3に示したキーボード311、マウス(ポインティングデバイス)312などによってその機能を実現することができる。
【0052】
また、顧客情報入力(受信)部401は、ネットワーク100を介して顧客101の識別情報を受信する。このため、顧客101ごとの電力使用量/電気料金と天候との関連性分析要求および顧客ごとの電気料金と天候との関連性に基づいた料金メニューの作成要求をインターネットやLANなどのネットワーク100を介して容易におこなうことができる。顧客情報入力(受信)部401は、具体的には、たとえば図3に示したI/F309によってその機能を実現することができる。なお、顧客の識別情報の入力の方法については図11において後述する。
【0053】
電力使用量/電気料金情報取得部402は、顧客情報入力(受信)部401によって入力または受信された顧客101の識別情報に基づいて、顧客101の過去に支払われた電気料金に関する情報を電力使用量/電気料金データベース403から取得する。電力使用量/電気料金情報取得部402は、具体的には、たとえば図3に示したROM302、RAM303、HD305などに記録されたプログラムをCPU301が実行することによってその機能を実現することができる。
【0054】
電力使用量/電気料金データベース403は、具体的には、たとえば図3に示したRAM303、HD305、FD307、CD−ROM315などによってその機能を実現することができ、たとえば図5に示すデータ構成となっている。図5は、この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置の電力使用量/電気料金データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。図5において、電力使用量/電気料金データベース403は、各顧客101(顧客A、顧客B、顧客C、・・・)に対して、過去の電力使用量の実績(kWh)およびその電力使用量の実績に基づく電気料金に関する情報が日付ごとに格納されている。たとえば、顧客Aの2001年1月1日の電力使用量は「2845kWh」であることが図5の電力使用量/電気料金データベース403から容易に認識できる。
【0055】
電力使用量/電気料金の実績は、所定の時間間隔ごとになっていれば日単位でなくてもよい。たとえば、時間単位(1時間乃至n時間ごと、あるいは週単位、月単位)の電力使用量であってもよい。さらには、この電力使用量/電気料金データベース403に格納する情報は、所定時間間隔ごとではなく、所定の電力使用量(電気料金)に達するまでの時間(日時)に関する情報であってもよい。
【0056】
また、電力使用量/電気料金データベース403には、電力使用量以外に、契約電力、契約の種別(たとえば業務用電力、産業用電力)などが格納されており、それらの情報と電力使用量とから、顧客が実際に支払った電気料金を算出するようにしてもよい。さらに、電力使用量(電気料金)は、各顧客の使用場所(工場、事業所など)ごと別々に格納するようにしてもよい。
【0057】
天候情報取得部404は、顧客情報入力(受信)部401によって入力または受信された顧客101の識別情報に基づいて、顧客101の電力使用場所を含む地域または顧客101の電力使用場所と関連がある地域における過去の天候情報を天候情報データベース405から取得する。天候情報取得部404は、具体的には、たとえば図3に示したROM302、RAM303、HD305などに記録されたプログラムをCPU301が実行することによってその機能を実現することができる。
【0058】
ここで、顧客101の電力使用場所を含む地域とは、顧客101の所在地であり、たとえば顧客101の事業所、工場、店舗などが所在する地域である。一方、顧客101の電力使用場所と関連がある地域とは、上記顧客の事業所、工場店舗などが所在する地域とは異なる地域であって、その異なる地域の天候が上記顧客101の電力使用場所における電力使用量(電気料金)や売上あるいは利益に影響を与える地域である。
【0059】
より具体的には、たとえば、顧客101が百貨店や映画館であり、その百貨店や映画館とは離れた地域にあるイベント会場(たとえば野球場)などで雨が降った場合には、イベントが中止になり、そのイベントに参加する予定であった多くの観客が鉄道などを利用して上記百貨店や映画館を訪れることがある。その場合に、その百貨店や映画館が所在する地域の天候とは無関係に利用客(あるいは売上)が増加し、その結果電力使用量(電気料金)が増加することが考えられる。したがって、顧客101の所在する地域だけでなく、顧客101の所在地と関連がある地域も含めて考える方がよい。
【0060】
天候情報データベース405は、具体的には、たとえば図3に示したRAM303、HD305、FD307、CD−ROM315などによってその機能を実現することができ、たとえば図6に示すデータ構成となっている。図6は、この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置の天候情報データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。図6において、天候情報データベース405は、地域を示す地域番号ごとに格納されており、それぞれ、過去の「(平均)気圧」、「気温」、「平均蒸気圧」、「(相対)湿度」、「(平均)雲量」、「日照時間」、「全天日射量」、「降水量」、「最深積雪」、「降雪深さ」、「風速」、「風向」に関する情報が、日付ごとに格納されている。この天候情報は、気象庁発表の観測データであってもよく、また、電力会社が独自に観測したデータあるいは観測業者によるものであってもよい。天候情報データベース405には、上記情報のほか、「水源地の水温」、「海水の水温」などに関する情報が格納されていてもよい。
【0061】
ここで、「雲量」とは、全天のどのくらいの割合が雲に覆われているかを示すものであり、0〜10の数値で表す。雲量「0」がまったく雲がない状態であり、雲量「10」が全天すべて雲で覆われている状態である。降水がない場合、雲量の値によって、雲量が0〜1の場合は快晴であり、雲量2〜8が晴れであり、雲量9〜10がくもりとなる。
【0062】
また、「全天日射量」とは、単位面積の水平面に入射する太陽放射の総量で、直達日射(単位面積の水平面に入射する太陽放射のうち散乱光および反射光を除いた日射量)、天空の全方向から入射する散乱日射(単位面積の水平面に入射する太陽放射のうち直達日射を除き、大気中で空気分子、水蒸気、エアロゾルなどで散乱された光のエネルギー量)および雲からの反射日射をあわせたものである。また、日射量とは、地面付近の水平な平面に入射する太陽エネルギーの単位面積あたりの量である。そして、大気中の水蒸気、ちりおよび雲などの影響を受け刻々の変動が激しいため、ある時刻の瞬時値ではなく、一定時間における積算量を用いることが多い。積算量の単位はメガジュール毎平方メートル(MJ/m2)である。
【0063】
売上高/利益情報取得部406は、顧客情報入力(受信)部401によって入力された顧客の識別情報に基づいて、顧客101の過去の売上高、経費または利益に関する情報を売上高/利益情報データベース407から取得する。売上高/利益情報取得部406は、具体的には、たとえば図3に示したROM302、RAM303、HD305などに記録されたプログラムをCPU301が実行することによってその機能を実現することができる。
【0064】
売上高/利益情報データベース407は、具体的には、たとえば図3に示したRAM303、HD305、FD307、CD−ROM315などによってその機能を実現することができ、たとえば図7に示すデータ構成となっている。図7は、この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置の売上高/利益情報データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。図7において、売上高/利益情報データベース407は、各顧客101(顧客A、顧客B、顧客C、・・・)に対して、過去の売上高および利益に関する情報が日付ごとに格納されている。たとえば、顧客Aの2001年1月1日の売上高は「24783万円」であり、利益は「32105万円」であることが図7の売上高/利益情報データベース407から容易に認識できる。また、図示は省略するが、経費に関する情報が格納されていてもよい。その際、売上高と経費に関する情報のみを格納し、利益に関する情報は、上記売上高と経費に関する情報から算出するようにしてよい。また、同じ月のすべてのデータを集計することによって、月単位のデータとして扱うようにしてもよい。売上高/利益情報データベース407には、売上高、経費、利益のほか、顧客の業績に関するその他の情報(たとえば、資本金、従業員数、債務など)をあわせて格納するようにしてもよい。
【0065】
売上高、経費および利益の情報はいずれか一つのみでもよく、いずれか二つに組み合わせてでもよい。その際どれを基準とするかは顧客101が選択できるようにする。売上高、経費および利益の情報は、所定の時間隔ごとになっていれば日単位でなくてもよい。たとえば、週単位や月単位の売上高、経費および利益であってもよい。さらには、この売上高/利益情報データベース407に格納する情報は、所定時間間隔ごとではなく、売上高、経費、利益に達するまでの時間(日時)に関する情報であってもよい。また、売上高/利益情報データベース407には、売上高/利益情報のほか、経費(コスト)に関する情報が格納されていてもよい。これによって、コストあるいは、コストに占める電気料金の比率や、電気料金以外のコスト構造やその変化を基準とすることもできる。
【0066】
関連性分析部408は、電力使用量/電気料金情報取得部402によって取得された過去の電力使用量または電気料金に関する情報と、天候情報取得部404によって取得された過去の天候情報とに基づいて、顧客101の電気料金と天候との関連性を分析する。関連性分析部408は、具体的には、たとえば図3に示したROM302、RAM303、HD305などに記録されたプログラムをCPU301が実行することによってその機能を実現することができる。このように、過去の電気料金の支払いの実績に基づいて、顧客101ごとの電力使用量(電気料金)と天候との関連性を容易に得ることができる。なお、関連性分析部408における関連性分析の具体的な手順については後述する。
【0067】
また、関連性分析部408は、過去の所定の日時ごとに顧客101の電力使用量(電気料金)と天候とを比較することによって、顧客101の電気料金と天候との関連性を分析するようにしてもよい。このように、所定の日時、たとえば月単位ごと、週単位ごと、日単位ごとなどの電力使用量(電気料金)と天候との関連性を容易に得ることができる。
【0068】
また、関連性分析部408は、電力使用量/電気料金情報取得部402によって取得された過去の電力使用量(電気料金)に関する情報と、天候情報取得部404によって取得された過去の天候情報と、さらに、月情報または曜日情報などの暦情報とに基づいて、顧客101の電力使用量(電気料金)と天候と暦との関連性を分析するようにしてもよい。このように、顧客101ごとの電力使用量(電気料金)と天候との関連性だけでなく、暦情報を含めた相互の関連性(相関関係)を容易に得ることができる。
【0069】
また、関連性分析部408は、電力使用量/電気料金情報取得部402によって取得された過去の電力使用量に関する情報と、天候情報取得部404によって取得された過去の天候情報と、さらに売上高/利益情報取得部406によって取得された過去の売上高、経費または利益に関する情報とに基づいて、顧客101の電力使用量(電気料金)と天候と売上高、経費または利益との関連性を分析するようにしてもよい。このように、顧客ごとの電力使用量(電気料金)と天候との関連性だけでなく、売上高、経費または利益に関する情報を含めた相互の関連性(相関関係)を容易に知ることができる。
【0070】
料金メニュー決定部409は、関連性分析部408によって分析された結果に基づいて、料金メニューを決定する。料金メニュー決定部409は、具体的には、たとえば図3に示したROM302、RAM303、HD305などに記録されたプログラムをCPU301が実行することによってその機能を実現することができる。このように、顧客101ごとの電力使用量(電気料金)と天候との関連性に基づいた料金メニューを容易に知ることができる。なお、料金メニュー決定部409における料金メニュー決定の具体的な手順については後述する。
【0071】
サイト登録部410は、関連性分析部408によって分析された結果に関する情報および料金メニュー決定部409によって決定された料金メニューに関する情報の少なくとも一つをインターネットやLANなどのネットワーク100を介して閲覧可能に所定の記憶領域に登録する。ここで、上記所定の記憶領域は、電力会社サーバ200が、Webサーバとしての役割を果たす場合には、電力会社サーバ200内のたとえば図3に示したRAM303、HD305、FD307、CD−ROM315などによってその機能を実現することができる。
【0072】
また、電力会社サーバ200とは別にWebサーバ(図示省略)を設けた場合は、上記所定の記憶領域はそのWebサーバ内の所定の記憶領域となる。そして、その所定の記憶領域に格納された情報は、クライアント(担当者端末装置201、顧客端末装置202)からの要求に応じて、当該クライアントへ送信される。
【0073】
サイト登録部410は、具体的には、たとえば図3に示したROM302、RAM303、HD305などに記録されたプログラムをCPU301が実行することによってその機能を実現することができる。このように、顧客ごとの電力使用量(電気料金)と天候との関連性に基づいた料金メニューをインターネットやLANなどのネットワーク100を介して容易に知ることができる。
【0074】
上記構成において、電力使用量/電気料金データベース403、天候情報データベース405、売上高/利益情報データベース407は、電気料金提案支援装置(電力会社サーバ)200内に設けられているような構成としたが、これらのデータベース403,405,407は、電気料金提案支援装置(電力会社サーバ)200内に設けられている必要はなく、電気料金提案支援装置(電力会社サーバ)200とインターネットやLANなどのネットワーク100を介してそれぞれ別のサーバ(図示省略)内に設けられていてもよい。すなわち、電力使用量/電気料金データベース403は電力会社102内に、天候情報データベース405は気象庁内あるいは観測所内に、売上高/利益情報データベース407は各顧客101の社内に、それぞれ分散して設置されていてもよい。
【0075】
その場合、電力使用量/電気料金情報取得部402、天候情報取得部404、売上高/利益情報取得部406は、図3に示したI/F309によってそれらの機能を実現することができる。すなわち、電力使用量/電気料金情報取得部402、天候情報取得部404、売上高/利益情報取得部406は、ネットワーク100を介して各データベースが設けられているサーバにアクセスして、送信要求をおこなうことで必要な情報を取得することができる。
【0076】
(電気料金提案支援装置の処理手順)
つぎに、この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置の一連の処理の手順について説明する。図8は、この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置の一連の処理の内容を示すフローチャートである。図8のフローチャートにおいて、まず、顧客情報(顧客番号・パスワードなど)が入力されたか否かを判断する(ステップS801)。ここで、顧客情報が入力されるのを待って、入力された場合(ステップS801:Yes)は、つぎに、その顧客情報に対応する顧客の電力使用量情報および電気料金情報を電力使用量/電気料金データベース403から取得する(ステップS802)とともに、その顧客情報に対応する顧客の所在地または関連のある地域の天候情報を取得する(ステップS803)。
【0077】
つぎに、暦情報を考慮するとの指示があるか否かを判断し(ステップS804)、指示がある場合(ステップS804:Yes)は、暦情報を取得し(ステップS805)、指示がない場合(ステップS804:No)は、何もせずに、それぞれ、ステップS806へ移行する。暦情報はあらかじめ電気料金提案支援装置のOSなどで管理している情報を用いることができるため、あえてデータベースを設けなくてもよい。
【0078】
つぎに、売上高/利益情報を考慮するとの指示があるか否かを判断し(ステップS806)、指示がある場合(ステップS806:Yes)は、売上高/利益情報を売上高/利益情報データベース407から取得し(ステップS807)、指示がない場合(ステップS806:No)は、何もせずに、それぞれ、ステップS808へ移行する。
【0079】
そして、取得した情報に基づいて、電力使用量/電気料金と天候との関連性の分析処理をおこなう(ステップS808)。分析処理が終了した後、分析結果に関する情報を出力し、ネットワーク100を介して閲覧可能に上記所定の記憶領域に記憶する(ステップS809)。
【0080】
つぎに、料金メニューの作成の指示があるか否かを判断し(ステップS810)、指示がない場合(ステップS810:No)は、何もせずに一連の処理を終了する。一方、指示がある場合(ステップS810:Yes)は、料金メニューの作成処理をおこなう(ステップS811)。料金メニューの作成処理が終了した後、作成された料金メニューに関する情報を出力し、ネットワーク100を介して閲覧可能に上記所定の記憶領域に記憶し(ステップS812)、一連の処理を終了する。また、ステップS812において、電気料金領収書の所定欄に新料金メニューの効果として記載するようにしてもよい。その際は、図3に示したプリンタ314を用いておこなう。
【0081】
つぎに、この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置の、図8に示したステップS808の電力使用量/電気料金と天候の関連性の分析処理の手順について説明する。図9は、この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置の、電力使用量/電気料金と天候の関連性の分析処理の内容を示すフローチャートである。図9のフローチャートにおいて、所定の日時(間隔)ごとに分割し、最初の日時(間隔)を抽出する(ステップS901)。所定の日時(間隔)とは、たとえば、日単位、週単位、または月単位などである。より具体的には、日単位の場合は、最初の時間間隔は「1月1日」の1日分である。
【0082】
つぎに、分割された所定の日時(間隔)ごとに分割された最初の日時(間隔)における過去の電力使用量および電気料金の平均値を算出する(ステップS902)。たとえば、過去5年分の「1月1日」の顧客101の電力使用量および電気料金に関する情報を図4に示した電力使用量/電気料金データベース403から抽出し、それらの平均値を算出する。そして、算出された平均値に対して、過去の各年の電力使用量または電気料金が所定量以上増加しているか否かを判断する(ステップS903)。
【0083】
ステップS903において、所定量以上増加していない場合(ステップS903:No)は、何もせずに、ステップS908へ移行する。一方、ステップS903において、所定量以上増加している場合(ステップS903:Yes)は、つぎに、上記日時(間隔)、すなわち「1月1日」における所在地を含む地域あるいは所在地と関連のある地域の天候情報を天候情報データベース405から抽出し(ステップS904)、抽出された天候情報の平均値を算出する(ステップS905)。
【0084】
つぎに、ステップS903において、電力使用量または電気料金が所定量以上増加していた年の天候情報が、ステップS905において算出した平均値に対して、所定量以上変化しているか否かを判断する(ステップS906)。天候情報が平均値に対して所定量以上変化しているとは、たとえば天候情報が気温の場合、算出した平均値が30℃に対して、所定の年の気温が35℃以上となっている場合は、所定量以上変化しているとし、35℃未満であれば、所定量以上変化していないと判断する。
【0085】
ここで、天候情報が気温の場合には、CDD(Cooling DegreeDays)またはHDD(Heating Degree Days)を用いて所定量以上変化しているか否かを判断するようにしてもよい。「DegreeDays」とは、一日平均気温の華氏65度(摂氏18.33度)からの乖離度を示すものであり、CDDによって、夏はどれだけ上回ったかによって、夏期の冷房必要度を判断することができる。反対に、HDDによって、冬はどれだけ下回ったかによって、冬期の暖房必要度を判断することができる。
【0086】
たとえば、8月の毎日の平均気温が華氏77度であれば、累積CDD=12×31(日間)=372となる。実際には、日々それぞれのCDDを算出していくことになる。このようにして、CDD(HDD)の増加を持って判断することもできる。
【0087】
ステップS906において、所定量以上変化していない場合(ステップS906:No)は、電力使用量または電気料金が増加したのは、天候とは無関係であると判断して、ステップS908へ移行する。一方、ステップS906において、天候情報が所定量以上変化している場合(ステップS906:Yes)は、その日時(間隔)を特徴部分として抽出する(ステップS907)。
【0088】
さらに、その日時(間隔)に暦情報(「1月1日」であることおよび曜日情報など)を付加する。つぎに、ステップS908において、すべての日時(間隔)において分析が終了したか否かを判断し、未だすべての日時(間隔)において分析が終了していない場合(ステップS908:No)は、つぎの日時(間隔)を抽出し(ステップS909)、ステップS902へ戻る。「1月1日」のつぎの日時(間隔)は「1月2日」である。
【0089】
そして、ステップS902〜ステップS909を繰り返しおこない、ステップS908において、すべての日時(間隔)において分析が終了した(分析が終了した日時(間隔)が「12月31日」である)場合(ステップS908:Yes)は、一連の処理を終了する。このようにして、抽出した特徴部分を集めたものが分析結果となる。すなわち、どのような天候の変化によって電力使用量または電気料金が増加するかがわかるものである。
【0090】
また、電力使用量/電気料金と天候の関連性の分析手順については、以下のような手順でおこなってもよい。すなわち、電力使用量/電気料金と天候の関連性の分析は、上記のように電力使用量/電気料金と天候のデータを別々に分析するのではなく、相互に比べて両者間の関連性を分析するという方法であってもよい。
【0091】
(1)顧客Aについて、所定の日時(通常は月単位:たとえば7月または7月〜9月の夏季合計としてもよい)の電力使用量および電気料金と気温(月間平均気温)について過去10年間程度のデータを抽出する。
【0092】
(2)電力使用量および電気料金を被説明変数とし、同月の平均気温を説明変数とする関数を仮定する。ここで、最も単純な場合は、電力使用量(電気料金)=a×気温+定数という1次関数となる。
【0093】
(3)統計的な分析をおこなって、この関数の決定係数が一定以上の値をとるときに上記の関数は有意であるとみなされ、電力使用量(電気料金)と気温とは関連性があると判断することができる。
【0094】
(4)また、上記の1次関数ではなく、2次、3次関数の方が当てはまりがよい場合も考えられるので、そのような分析もあわせておこなう。たとえば、以下の式のとおりである。
【0095】
電力使用量(電気料金)=a×気温2+b×気温+定数
【0096】
(5)さらにまた、説明変数をたとえば気温と湿度の二つにした場合の方がさらに当てはまりがよい場合も考えられるので、そのような分析もあわせておこなう。たとえば、以下の式のとおりである。
【0097】
電力使用量(電気料金)=a×気温+b×湿度+定数
【0098】
(6)ここで、顧客の電力使用量に関して過去に設備を増やした(すなわち契約電力が増加した)ことが影響していないか否かを確認する。そして、仮に設備を増やしていたら、その影響を排除する必要がある。
【0099】
(7)さらに、電気料金の場合は、市場によって変動する単価に上記電力使用量を乗算して得ることできる。たとえば、以下の式のとおりである。なお、単価は、たとえば、燃料費調整制度によって変動したり、また電力取引市場の創設による電力価格の変動(たとえば、猛暑時に高騰する)などによって変動する。
電気料金=単価×電力使用量
【0100】
このように、上記説明した関連性の分析の方法は一例であって、これらの方法に限定されるものではなく、他の方法を用いておこなうようにしてもよい。
【0101】
つぎに、この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置の、図8に示したステップS808の電気使用量/電気料金と天候と電気料金の対売上高(経費、利益)の関連性の分析処理の手順について説明する。図10は、この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置の、電力使用量と天候と売上高、経費または利益との関連性の分析処理の内容を示すフローチャートである。図10のフローチャートにおいて、図9のフローチャートに示したステップS901と同様に、所定の日時(間隔)ごとに分割し、最初の日時(間隔)を抽出する(ステップS1001)。
【0102】
つぎに、分割された所定の日時(間隔)ごとに分割された最初の日時(間隔)における過去の電気料金の対売上高(経費、利益)の比率を算出し(ステップS1002)、さらに、算出された比率の平均値を算出する(ステップS1003)。そして、算出された平均値に対して、過去の各年の対売上高(経費、利益)の比率が所定量以上増加しているか否かを判断する(ステップS1004)。
【0103】
以下、ステップS1005〜S1010は、図9に示したステップS904〜S909と同様の処理をおこなうので、その説明は省略する。このようにして、抽出した特徴部分を集めたものが分析結果となる。すなわち、どのような天候の変化によって対売上高(経費、利益)の比率が増加するかがわかるものである。上記説明した関連性の分析の方法は一例であって、この方法に限定されるものではなく、他の方法を用いておこなうようにしてもよい。
【0104】
(情報端末装置の表示画面の一例)
つぎに、この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置を含む電気料金提案システムにおける情報端末装置(担当者端末装置201、顧客端末装置202)の表示画面の内容について説明する。図11は、この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置を含む電気料金提案システムにおける情報端末装置の表示画面の一例を示す説明図である。
【0105】
図11において、担当者端末装置201、顧客端末装置202にインストールされたWebブラウザによって表示される表示画面1100には、顧客番号入力欄1101と、パスワード入力欄1102と、地域選択用ラジオボタン1103と、地域入力欄1104と、日時(間隔)選択用ラジオボタン1105と、日時(間隔)入力欄1106と、暦情報を考慮するよう指示するためのチェックボックス1107と、売上高を考慮するよう指示するためのチェックボックス1108と、経費を考慮するよう指示するためのチェックボックス1109と、利益を考慮するよう指示するためのチェックボックス1110と、料金メニューの作成を指示するためのチェックボックス1111と、この表示画面1100において入力した顧客情報を送信するための『送信』ボタン1112と、顧客情報の送信を中止するための『キャンセル』ボタン1113と、が表示される。
【0106】
オペレータ(電力会社の担当者あるいは顧客)が、この表示画面に所定の情報を入力あるいは選択し、『送信』ボタン1112を押下することによって、顧客情報の入力(送信)処理が完了する。そして、送信された顧客情報は、ネットワーク100を介して、電気料金提案支援装置(電力会社サーバ)200によって受信されることになる。
【0107】
また、図12は、この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置を含む電気料金提案システムにおける情報端末装置の表示画面の別の一例を示す説明図である。図12において、表示画面1200は、分析結果の内容を表示している。表示画面1200では、文章で結果を示しているが、そのほか、数値を用いたり、グラフを用いたりして表示するようにしてもよい。
【0108】
異なる条件による分析を要求する場合には、『はい』ボタン1201を押下すると、図11に示した表示画面1100を再度表示する。一方、要求しない場合は『いいえ』1202を押下すると、この内容が電気料金提案支援装置200の所定の記憶領域および情報端末装置(担当者端末装置201、顧客端末装置202)の所定の記憶領域に記憶され、表示画面1200は消去される。
【0109】
また、図13は、この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置を含む電気料金提案システムにおける情報端末装置の表示画面の別の一例を示す説明図である。図13において、表示画面1300は、分析結果の内容を表示している。図12に示した表示画面1200が天候と電力使用量との関係についての分析結果を示しているのに対し、図13に示した表示画面1300は、あわせて天候と電気料金との関係についての分析結果の一例を示している。
【0110】
グラフ1301は、気温と電力使用量との関係を示しており、さらに、グラフ1302は、気温と電力価格との関係を示している。グラフ1302では、過去の電力取引市場の価格と気温との関係から分析した結果を示している。この電力価格に関するデータは、図5に示した電力使用量/電気料金データベース403に格納し、そこから取得するようにしてもよく、また、図示を省略する他のデータベースから取得するようにしてもよい。
【0111】
また、グラフ1303では、気温と電気料金との関係から分析した結果を示している。このように、気温の上昇にともない、電力使用量の増加よりも急激に電気料金が増加することを、顧客に容易に知らしめることができる。また、時期によっては、電力使用量が増加する場合であっても、電気料金がそれほど増加しない場合もあり、このような場合であっても、顧客は天候と電気料金との関係を容易に把握できる。
【0112】
『はい』ボタン1304および『いいえ』ボタン1305は、図12に示した『はい』ボタン1201および『いいえ』ボタン1202と同様であるので、その説明は省略する。
【0113】
また、図14は、この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置を含む電気料金提案システムにおける情報端末装置の表示画面の別の一例を示す説明図である。図14において、表示画面1400は、分析結果に基づいて提案された料金メニューの内容を示している。表示画面1400では、文書でメニューを示しているが、そのほか、数値を用いたり、グラフを用いて表示するようにしてもよい。さらに、複数のプラン(タイプ)を同時に表示し、それらを比較できるようにしてもよい。『確認』ボタン1401を押下することによって、この内容が電気料金提案支援装置200の所定の記憶領域および情報端末装置(担当者端末装置201、顧客端末装置202)の所定の記憶領域に記憶され、表示画面1400は消去される。
【0114】
また、図15は、この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置を含む電気料金提案システムにおける情報端末装置の表示画面の別の一例を示す説明図である。図15において、表示画面1500は、分析結果に基づいて提案された料金メニューの内容を示している。グラフ1501において、実線は通常の電気料金であり、波線は電気料金をヘッジした状態を示している。すなわち、27.5℃を上回ると0.1℃あたりたとえば10万円(この金額は変動させることができる。また、電気料金の所定の割合(○○%)としてもよい)電気料金が割引され、逆に26℃を下回ると0.1℃あたり3万円電気料金が割高になることを示している。『確認』ボタン1502は、『確認』ボタン1401と同様であるので、その説明は省略する。
【0115】
(料金メニューの決定方法)
つぎに、この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置における料金メニューの決定方法について説明する。料金メニューの決定の方法には、「キャップ型」と「フロアー型」と「カラー型」の3種類の型が考えられる。図16、図17および図18は、この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置における料金イメージを示す説明図であり、図16は「キャップ型」を、図17は「フロアー型」を、図18は「カラー型」を、それぞれ示している。
【0116】
「キャップ型」は、猛暑(気温)にともなって増加する電気料金の上昇に上限を設定する。ここで、気温以外の要因によって消費量が増加して電気料金が増加する分については対象としない。ただし、毎月の電気料金は、通常料金よりも割高な電気料金となる。図16において、1601が通常料金であり、1602がキャップ型料金である。
【0117】
また、「フロアー型」は、冷夏(気温)にともなって減少する電気料金の減少に下限を設定する。ここで、気温以外の要因によって消費量が減少して電気料金が減少する分については対象としない。ただし、毎月の電気料金は、通常料金よりも割安な電気料金となる。図17において、1701が通常料金であり、1702がフロアー型料金である。
【0118】
また、「カラー型」は、上記「キャップ型」と「フロアー型」の両方のタイプを兼ね備えたタイプであって、猛暑(気温)にともなって増加する電気料金の上昇に上限を設ける一方、冷夏時の電気料金の減少にも下限を設定する。猛暑時のヘッジをする一方で、冷夏の際の恩恵を放棄することで、実質的にゼロコストとなる。図18において、1801が通常料金であり、1802がカラー型料金である。
【0119】
さらには、上記「キャップ型」、「フロアー型」、「カラー型」の3種類の型のいずれか2つまたは3つを組み合わせて用いるようにしてもよい。たとえば、上記「カラー型」のように、単純に「キャップ型」と「フロアー型」を組み合わせるだけでなく、両者の比率を変更し、実質的にゼロコストにならないような場合や、上記3種類の型を組み合わせて、通常は「カラー型」を採用し、所定の条件に合致した場合に、「キャップ型」重視あるいは「フロアー型」重視となるように流動性を持たせたものなどが考えられる。
【0120】
以上説明したように、本実施の形態によれば、顧客情報入力(受信)部401が、顧客101の識別情報を入力し、電力使用量/電気料金情報取得部402が、顧客情報入力(受信)部401によって入力された顧客101の識別情報に基づいて、顧客101の過去の電力使用量および電気料金に関する情報を取得し、天候情報取得部404が、顧客情報入力(受信)部401によって入力された顧客101の識別情報に基づいて、顧客101の電力使用場所を含む地域または顧客101の電力使用場所と関連がある地域における過去の天候情報を取得し、関連性分析部408が、電力使用量/電気料金情報取得部402によって取得された過去の電力使用量および電気料金に関する情報と、天候情報取得部404によって取得された過去の天候情報とに基づいて、顧客101の電力使用量/電気料金と天候との関連性を分析するため、過去の電力使用量/電気料金の実績に基づいて、顧客ごとの電力使用量/電気料金と天候との関連性を容易に知ることができる。
【0121】
また、料金メニュー決定部409が、関連性分析部408によって分析された結果に基づいて、料金メニューを決定するため、顧客101ごとの電力使用量/電気料金と天候との関連性に基づいた料金メニューを容易に知ることができる。これによって、天候の変化による各顧客の電力の使用状況あるいは各顧客の電気料金に対するニーズに合致した天候デリバティブ内蔵型の電気料金の提案を効率的におこなうことができる。
【0122】
また、本実施の形態によれば、サイト登録部410が、前記関連性分析部408によって分析された結果に関する情報および料金メニュー決定部409によって決定された料金メニューに関する情報をインターネットやLANなどのネットワーク100を介して閲覧可能に所定の記憶領域(たとえばWebサイト)に登録するため、顧客101ごとの電力使用量/電気料金と天候との関連性や顧客101ごとの電力使用量/電気料金と天候との関連性に基づいた料金メニューをインターネットやLANなどのネットワーク100を介して容易に知ることができる。
【0123】
また、本実施の形態によれば、関連性分析部408が、過去の所定の日時ごとに顧客101の電力使用量/電気料金と天候とを比較することによって、顧客101の電力使用量/電気料金と天候との関連性を分析するため、所定の日時、たとえば月単位ごと、週単位ごと、日単位ごとなどの電力使用量/電気料金と天候との関連性を容易に知ることができる。
【0124】
また、本実施の形態によれば、関連性分析部408が、電力使用量/電気料金情報取得部402によって取得された過去の電力使用量および電気料金に関する情報と、天候情報取得部404によって取得された過去の天候情報と、さらに、月情報または曜日情報などの暦情報とに基づいて、前記顧客の電力使用量/電気料金と天候と暦との関連性を分析するため、顧客ごとの電力使用量/電気料金と天候との関連性だけでなく、暦情報を含めた相互の関連性(相関関係)を容易に知ることができる。
【0125】
また、本実施の形態によれば、売上高/利益情報取得部406が、顧客情報入力(受信)部401によって入力された顧客101の識別情報に基づいて、顧客101の過去の売上高、経費または利益に関する情報を取得し、関連性分析部408が、電力使用量/電気料金情報取得部402によって取得された過去の電力使用量および電気料金に関する情報と、天候情報取得部404によって取得された過去の天候情報と、売上高/利益情報取得部406によって取得された過去の売上高、経費または利益に関する情報とに基づいて、顧客101の電力使用量/電気料金と天候と売上高、経費または利益との関連性を分析するため、顧客ごとの電力使用量/電気料金と天候との関連性だけでなく、売上高、経費または利益に関する情報を含めた相互の関連性(相関関係)を容易に知ることができる。
【0126】
なお、本実施の形態においては、電気料金についてのみ記載したが、電気料金の他、水道料金、ガス料金などにも同様に適用可能である。
【0127】
また、本実施の形態において説明した電気料金提案支援方法は、あらかじめ用意されたコンピュータ読み取り可能なプログラムであってもよく、またそのプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現される。このプログラムは、HD(ハードディスク)、FD(フレキシブルディスク)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、このプログラムは、インターネットやLANなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【0128】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、顧客情報入力手段が、顧客の識別情報を入力し、電気料金情報取得手段が、前記顧客情報入力手段によって入力された顧客の識別情報に基づいて、前記顧客の過去の電気料金に関する情報を取得し、天候情報取得手段が、前記顧客情報入力手段によって入力された顧客の識別情報に基づいて、前記顧客の電力使用場所を含む地域または前記顧客の電力使用場所と関連がある地域における過去の天候情報を取得し、関連性分析手段が、前記電気料金情報取得手段によって取得された過去の電気料金に関する情報と、前記天候情報取得手段によって取得された過去の天候情報とに基づいて、前記顧客の電気料金と天候との関連性を分析するため、過去の電気料金の実績に基づいて、顧客ごとの電気料金と天候との関連性を容易に知ることができ、これによって、天候の変化による各顧客の電力の使用状況あるいは各顧客の電気料金に対するニーズに合致した天候デリバティブ内蔵型の電気料金の提案を効率的におこなうことが可能な電気料金提案支援装置が得られるという効果を奏する。
【0129】
また、この発明によれば、上記の発明において、料金メニュー決定手段が、前記関連性分析手段によって分析された結果に基づいて、料金メニューを決定するため、顧客ごとの電気料金と天候との関連性に基づいた料金メニューを容易に知ることができ、これによって、天候の変化による各顧客の電力の使用状況あるいは各顧客の電気料金に対するニーズに合致した天候デリバティブ内蔵型の電気料金の提案を効率的におこなうことが可能な電気料金提案支援装置が得られるという効果を奏する。
【0130】
また、この発明によれば、上記の発明において、前記料金メニュー決定手段が、顧客の電気料金をヘッジする料金メニューを決定するため、顧客にとって、天候の変動にともなう電気料金変動のリスクを軽減することができ、これによって、天候の変化による各顧客の電力の使用状況あるいは各顧客の電気料金に対するニーズに合致した天候デリバティブ内蔵型の電気料金の提案を効率的におこなうことが可能な電気料金提案支援装置が得られるという効果を奏する。
【0131】
また、この発明によれば、上記の発明において、登録手段が、前記関連性分析手段によって分析された結果に関する情報および前記料金メニュー決定手段によって決定された料金メニューに関する情報の少なくとも一つをインターネットやLANなどのネットワークを介して閲覧可能に所定の記憶領域に登録するため、顧客ごとの電気料金と天候との関連性や顧客ごとの電気料金と天候との関連性に基づいた料金メニューをインターネットやLANなどのネットワークを介して容易に知ることができ、これによって、天候の変化による各顧客の電力の使用状況あるいは各顧客の電気料金に対するニーズに合致した天候デリバティブ内蔵型の電気料金の提案を効率的におこなうことが可能な電気料金提案支援装置が得られるという効果を奏する。
【0132】
また、この発明によれば、上記の発明において、前記顧客情報入力手段が、前記ネットワークを介して前記顧客情報を受信するため、顧客ごとの電気料金と天候との関連性分析要求および顧客ごとの電気料金と天候との関連性に基づいた料金メニューの作成要求をインターネットやLANなどのネットワークを介して容易におこなうことができ、これによって、天候の変化による各顧客の電力の使用状況あるいは各顧客の電気料金に対するニーズに合致した天候デリバティブ内蔵型の電気料金の提案を効率的におこなうことが可能な電気料金提案支援装置が得られるという効果を奏する。
【0133】
また、この発明によれば、上記の発明において、前記関連性分析手段が、過去の所定の日時ごとに前記顧客の電気料金と天候とを比較することによって、前記顧客の電気料金と天候との関連性を分析するため、所定の日時、たとえば月単位ごと、週単位ごと、日単位ごとなどの電気料金と天候との関連性を容易に知ることができ、これによって、天候の変化による各顧客の電力の使用状況あるいは各顧客の電気料金に対するニーズに合致した天候デリバティブ内蔵型の電気料金の提案を効率的におこなうことが可能な電気料金提案支援装置が得られるという効果を奏する。
【0134】
また、この発明によれば、上記の発明において、前記関連性分析手段が、前記電気料金情報取得手段によって取得された過去の電気料金に関する情報と、前記天候情報取得手段によって取得された過去の天候情報と、さらに、月情報または曜日情報などの暦情報とに基づいて、前記顧客の電気料金と天候と暦との関連性を分析するため、顧客ごとの電気料金と天候との関連性だけでなく、暦情報を含めた相互の関連性(相関関係)を容易に知ることができ、これによって、天候の変化による各顧客の電力の使用状況あるいは各顧客の電気料金に対するニーズに合致した天候デリバティブ内蔵型の電気料金の提案を効率的におこなうことが可能な電気料金提案支援装置が得られるという効果を奏する。
【0135】
また、この発明によれば、上記の発明において、売上高/利益情報取得手段が、前記顧客情報入力手段によって入力された顧客の識別情報に基づいて、前記顧客の過去の売上高、経費または利益に関する情報を取得し、前記関連性分析手段が、前記電気料金情報取得手段によって取得された過去の電気料金に関する情報と、前記天候情報取得手段によって取得された過去の天候情報と、前記売上高/利益情報取得手段によって取得された過去の売上高、経費または利益に関する情報とに基づいて、前記顧客の電気料金と天候と売上高、経費または利益との関連性を分析するため、顧客ごとの電気料金と天候との関連性だけでなく、売上高、経費または利益に関する情報を含めた相互の関連性(相関関係)を容易に知ることができ、これによって、天候の変化による各顧客の電力の使用状況あるいは各顧客の電気料金に対するニーズに合致した天候デリバティブ内蔵型の電気料金の提案を効率的におこなうことが可能な電気料金提案支援装置が得られるという効果を奏する。
【0136】
また、この発明によれば、上記の発明において、前記天候情報が、気圧、気温、平均蒸気圧、湿度、雲量、日照時間、全天日射量、降水量、最深積雪、降雪深さ、風速、風向、水温の少なくとも一つに関する情報であるため、顧客ごとの電気料金と天候との関連性のうち、気圧、気温、平均蒸気圧、湿度、雲量、日照時間、全天日射量、降水量、最深積雪、降雪深さ、風速、風向、水温との関連性を容易に知ることができ、これによって、天候の変化による各顧客の電力の使用状況あるいは各顧客の電気料金に対するニーズに合致した天候デリバティブ内蔵型の電気料金の提案を効率的におこなうことが可能な電気料金提案支援装置が得られるという効果を奏する。
【0137】
また、この発明によれば、顧客情報入力工程が、顧客の識別情報を入力し、電気料金情報取得工程が、前記顧客情報入力工程によって入力された顧客の識別情報に基づいて、前記顧客の過去の電気料金に関する情報を取得し、天候情報取得工程が、前記顧客情報入力工程によって入力された顧客の識別情報に基づいて、前記顧客の電力使用場所を含む地域または前記顧客の電力使用場所と関連がある地域における過去の天候情報を取得し、関連性分析工程が、前記電気料金情報取得工程によって取得された過去の電気料金に関する情報と、前記天候情報取得工程によって取得された過去の天候情報とに基づいて、前記顧客の電気料金と天候との関連性を分析するため、過去の電気料金の実績に基づいて、顧客ごとの電気料金と天候との関連性を容易に知ることができ、これによって、天候の変化による各顧客の電力の使用状況あるいは各顧客の電気料金に対するニーズに合致した天候デリバティブ内蔵型の電気料金の提案を効率的におこなうことが可能な電気料金提案支援方法が得られるという効果を奏する。
【0138】
また、この発明によれば、上記の発明において、さらに、料金メニュー決定工程が、前記関連性分析工程によって分析された結果に基づいて、料金メニューを決定するため、顧客ごとの電気料金と天候との関連性に基づいた料金メニューを容易に知ることができ、これによって、天候の変化による各顧客の電力の使用状況あるいは各顧客の電気料金に対するニーズに合致した天候デリバティブ内蔵型の電気料金の提案を効率的におこなうことが可能な電気料金提案支援方法が得られるという効果を奏する。
【0139】
また、この発明によれば、上記の発明において、前記料金メニュー決定工程が、顧客の電気料金をヘッジする料金メニューを決定するため、顧客にとって、天候の変動にともなう電気料金変動のリスクを軽減することができ、これによって、天候の変化による各顧客の電力の使用状況あるいは各顧客の電気料金に対するニーズに合致した天候デリバティブ内蔵型の電気料金の提案を効率的におこなうことが可能な電気料金提案支援方法が得られるという効果を奏する。
【0140】
また、この発明によれば、上記の発明において、前記関連性分析工程が、過去の所定の日時ごとに前記顧客の電気料金と天候とを比較することによって、前記顧客の電気料金と天候との関連性を分析するため、所定の日時、たとえば月単位ごと、週単位ごと、日単位ごとなどの電気料金と天候との関連性を容易に知ることができ、これによって、天候の変化による各顧客の電力の使用状況あるいは各顧客の電気料金に対するニーズに合致した天候デリバティブ内蔵型の電気料金の提案を効率的におこなうことが可能な電気料金提案支援方法が得られるという効果を奏する。
【0141】
また、この発明によれば、上記の発明において、前記関連性分析工程が、前記電気料金情報取得工程によって取得された過去の電気料金に関する情報と、前記天候情報取得工程によって取得された過去の天候情報と、さらに、月情報または曜日情報などの暦情報とに基づいて、前記顧客の電気料金と天候と暦との関連性を分析するため、顧客ごとの電気料金と天候との関連性だけでなく、暦情報を含めた相互の関連性(相関関係)を容易に知ることができ、これによって、天候の変化による各顧客の電力の使用状況あるいは各顧客の電気料金に対するニーズに合致した天候デリバティブ内蔵型の電気料金の提案を効率的におこなうことが可能な電気料金提案支援方法が得られるという効果を奏する。
【0142】
また、この発明によれば、上記の発明において、売上高/利益情報取得工程が、前記顧客情報入力工程によって入力された顧客の識別情報に基づいて、前記顧客の過去の売上高、経費または利益に関する情報を取得し、前記関連性分析工程が、前記電気料金情報取得工程によって取得された過去の電気料金に関する情報と、前記天候情報取得工程によって取得された過去の天候情報と、前記売上高/利益情報取得工程によって取得された過去の売上高、経費または利益に関する情報とに基づいて、前記顧客の電気料金と天候と売上高、経費または利益との関連性を分析するため、顧客ごとの電気料金と天候との関連性だけでなく、売上高、経費または利益に関する情報を含めた相互の関連性(相関関係)を容易に知ることができ、これによって、天候の変化による各顧客の電力の使用状況あるいは各顧客の電気料金に対するニーズに合致した天候デリバティブ内蔵型の電気料金の提案を効率的におこなうことが可能な電気料金提案支援方法が得られるという効果を奏する。
【0143】
また、この発明によれば、上記に記載された方法をコンピュータに実行させることによって、上記のいずれか一つの動作をコンピュータによって実現することが可能なプログラムが得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の本実施の形態の概略を示す説明図である。
【図2】この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置を含む電気料金提案システムのシステム構成を示す説明図である。
【図3】この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置のハードウエア構成を示す説明図(ブロック図)である。
【図4】この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置の機能的構成を示す説明図(ブロック図)である。
【図5】この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置の電力使用量/電気料金データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。
【図6】この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置の天候情報データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。
【図7】この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置の売上高/利益情報データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。
【図8】この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置の一連の処理の内容を示すフローチャートである。
【図9】この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置の、電力使用量/電気料金と天候の関連性の分析処理の内容を示すフローチャートである。
【図10】この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置の、電力使用量/電気料金と天候と売上高、経費または利益との関連性の分析処理の内容を示すフローチャートである。
【図11】この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置を含む電気料金提案システムにおける情報端末装置の表示画面の一例を示す説明図である。
【図12】この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置を含む電気料金提案システムにおける情報端末装置の表示画面の別の一例を示す説明図である。
【図13】この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置を含む電気料金提案システムにおける情報端末装置の表示画面の別の一例を示す説明図である。
【図14】この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置を含む電気料金提案システムにおける情報端末装置の表示画面の別の一例を示す説明図である。
【図15】この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置を含む電気料金提案システムにおける情報端末装置の表示画面の別の一例を示す説明図である。
【図16】この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置における料金イメージを示す説明図である。
【図17】この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置における別の料金イメージを示す説明図である。
【図18】この発明の本実施の形態にかかる電気料金提案支援装置における別の料金イメージを示す説明図である。
【符号の説明】
100 ネットワーク(インターネット、LAN)
101 顧客
102 電力会社
200 電力会社サーバ(電気料金提案支援装置)
201 担当者端末装置
202 顧客端末装置
300 バス
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 HDD(ハードディスクドライブ)
305 HD(ハードディスク)
306 FDD(フレキシブルディスクドライブ)
307 FD(フレキシブルディスク)
308 ディスプレイ
309 I/F(インタフェース)
310 通信回線
311 キーボード
312 マウス
313 スキャナ
314 プリンタ
315 CD−ROM
316 CD−ROMドライブ
401 顧客情報入力(受信)部
402 電力使用量/電気料金情報取得部
403 電力使用量/電気料金データベース
404 天候情報取得部
405 天候情報データベース
406 売上高/利益情報取得部
407 売上高/利益情報データベース
408 関連性分析部
409 料金メニュー決定部
410 サイト登録部
1100,1200,1300,1400,1500 表示画面

Claims (16)

  1. 顧客の過去の電気料金に関する情報を格納する顧客データベースと、
    地域ごとの過去の天候に関する情報を格納する天候データベースと、
    顧客の識別情報の入力を受け付ける顧客情報入力手段と、
    前記顧客情報入力手段によって入力された顧客の識別情報に基づいて、前記顧客の過去の電気料金に関する情報を前記顧客データベースから取得する電気料金情報取得手段と、
    前記顧客情報入力手段によって入力された顧客の識別情報に基づいて、前記顧客の電力使用場所を含む地域または前記顧客の電力使用場所と関連がある地域における過去の天候情報を前記天候データベースから取得する天候情報取得手段と、
    前記電気料金情報取得手段によって取得された過去の電気料金に関する情報と、前記天候情報取得手段によって取得された過去の天候情報と、に基づいて、前記顧客の電気料金と天候との関連性を分析する関連性分析手段と、
    前記関連性分析手段によって分析された分析結果をインターネットやLANなどのネットワークを介して閲覧可能に所定の記憶領域に登録する登録手段と、
    を備え、
    前記関連性分析手段は、過去の各年の所定の日時ごとの電気料金および天候情報の平均値を算出し、当該電気料金の平均値に対する前記各年の電気料金が所定量以上増加しているか否かを判断し、所定量以上増加している年の天候情報が前記天候情報の平均値に対して所定量以上変化している場合に、当該所定の日時を特徴部分として抽出し、前記分析結果に含めることを特徴とする電気料金提案支援装置。
  2. 顧客の過去の電気料金に関する情報を格納する顧客データベースと、
    地域ごとの過去の天候に関する情報を格納する天候データベースと、
    顧客の過去の売上高、経費および利益の少なくとも一つに関する情報を格納する売上高/利益情報データベースと、
    顧客の識別情報の入力を受け付ける顧客情報入力手段と、
    前記顧客情報入力手段によって入力された顧客の識別情報に基づいて、前記顧客の過去の電気料金に関する情報を前記顧客データベースから取得する電気料金情報取得手段と、
    前記顧客情報入力手段によって入力された顧客の識別情報に基づいて、前記顧客の電力使用場所を含む地域または前記顧客の電力使用場所と関連がある地域における過去の天候情報を前記天候データベースから取得する天候情報取得手段と、
    前記顧客情報入力手段によって入力された顧客の識別情報に基づいて、前記顧客の過去の売上高、経費または利益に関する情報を前記売上高/利益情報データベースから取得する売上高/利益情報取得手段と、
    前記電気料金情報取得手段によって取得された過去の電気料金に関する情報と、前記天候情報取得手段によって取得された過去の天候情報と、前記売上高/利益情報取得手段によって取得された過去の売上高/利益情報と、に基づいて、前記顧客の電気料金と天候との関連性を分析する関連性分析手段と、
    前記関連性分析手段によって分析された分析結果をインターネットやLANなどのネットワークを介して閲覧可能に所定の記憶領域に登録する登録手段と、
    を備え、
    前記関連性分析手段は、過去の各年の所定の日時ごとの電気料金の対売上高、対経費または対利益の比率および天候情報の平均値を算出し、当該電気料金の対売上高、対経費または対利益の比率の平均値に対する前記各年の電気料金の対売上高、対経費または対利益の比率が所定量以上増加しているか否かを判断し、所定量以上増加している年の天候情報が前記天候情報の平均値に対して所定量以上変化している場合に、当該所定の日時を特徴部分として抽出し、前記分析結果に含めることを特徴とする電気料金提案支援装置。
  3. 顧客の過去の電気料金に関する情報を格納する顧客データベースと、
    地域ごとの過去の天候に関する情報を格納する天候データベースと、
    顧客の識別情報の入力を受け付ける顧客情報入力手段と、
    前記顧客情報入力手段によって入力された顧客の識別情報に基づいて、前記顧客の過去の電気料金に関する情報を前記顧客データベースから取得する電気料金情報取得手段と、
    前記顧客情報入力手段によって入力された顧客の識別情報に基づいて、前記顧客の電力使用場所を含む地域または前記顧客の電力使用場所と関連がある地域における過去の天候情報を前記天候データベースから取得する天候情報取得手段と、
    前記電気料金情報取得手段によって取得された過去の電気料金に関する情報と、前記天候情報取得手段によって取得された過去の天候情報と、に基づいて、前記顧客の電気料金と天候との関連性を分析する関連性分析手段と、
    前記関連性分析手段によって分析された分析結果をインターネットやLANなどのネットワークを介して閲覧可能に所定の記憶領域に登録する登録手段と、
    を備え、
    前記関連性分析手段は、過去の各年の所定の日時ごとの電気料金を説明変数とするとともに天候情報を被説明変数とし、当該関数の決定係数が一定以上の値となる場合に、電気料金と天候とは関連性があると判断し、前記分析結果に含めることを特徴とする電気料金提案支援装置。
  4. さらに、前記関連性分析手段によって分析された結果に基づいて、料金メニューを決定する料金メニュー決定手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の電気料金提案支援装置。
  5. さらに、前記料金メニュー決定手段によって決定された料金メニューに関する情報の少なくとも一つをインターネットやLANなどのネットワークを介して閲覧可能に所定の記憶領域に登録する登録手段を備えたことを特徴とする請求項のいずれか一つに記載の電気料金提案支援装置。
  6. 前記顧客情報入力手段は、前記ネットワークを介して前記顧客情報を受信することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の電気料金提案支援装置。
  7. 前記関連性分析手段は、前記電気料金情報取得手段によって取得された過去の電気料金に関する情報と、前記天候情報取得手段によって取得された過去の天候情報と、さらに、月情報または曜日情報などの暦情報とに基づいて、前記顧客の電気料金と天候と暦との関連性を分析し、前記分析結果に含めることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の電気料金提案支援装置。
  8. 顧客の過去の売上高、経費および利益の少なくとも一つに関する情報を格納する売上高/利益情報データベースと、
    前記顧客情報入力手段によって入力された顧客の識別情報に基づいて、前記顧客の過去の売上高、経費または利益に関する情報を前記売上高/利益情報データベースから取得する売上高/利益情報取得手段と、を備え、
    前記関連性分析手段は、前記電気料金情報取得手段によって取得された過去の電気料金に関する情報と、前記天候情報取得手段によって取得された過去の天候情報と、前記売上高/利益情報取得手段によって取得された過去の売上高、経費または利益に関する情報とに基づいて、前記顧客の電気料金と天候と売上高、経費または利益との関連性を分析し、前記分析結果に含めることを特徴とする請求項1および3〜7のいずれか一つに記載の電気料金提案支援装置。
  9. 前記天候情報は、気圧、気温、平均蒸気圧、湿度、雲量、日照時間、全天日射量、降水量、最深積雪、降雪深さ、風速、風向、水温の少なくとも一つに関する情報であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の電気料金提案支援装置。
  10. 顧客の過去の電気料金に関する情報を格納する顧客データベースと、地域ごとの過去の天候に関する情報を格納する天候データベースと、顧客情報入力手段と、電気料金情報取得手段と、天候情報取得手段と、関連性分析手段と、登録手段と、を備えたコンピュータを用いた電気料金提案支援方法であって、
    前記顧客情報入力手段が、顧客の識別情報の入力を受け付ける顧客情報入力工程と、
    前記電気料金情報取得手段が、前記顧客情報入力工程によって入力された顧客の識別情報に基づいて、前記顧客の過去の電気料金に関する情報を前記顧客データベースから取得する電気料金情報取得工程と、
    前記天候情報取得手段が、前記顧客情報入力工程によって入力された顧客の識別情報に基づいて、前記顧客の電力使用場所を含む地域または前記顧客の電力使用場所と関連がある地域における過去の天候情報を前記天候データベースから取得する天候情報取得工程と、
    前記関連性分析手段が、前記電気料金情報取得工程によって取得された過去の電気料金に関する情報と、前記天候情報取得工程によって取得された過去の天候情報とに基づいて、前記顧客の電気料金と天候との関連性を分析する関連性分析工程と、
    前記登録手段が、前記関連性分析工程によって分析された分析結果をインターネットやLANなどのネットワークを介して閲覧可能に所定の記憶領域に登録する登録工程と、
    前記コンピュータに実行させ、
    前記関連性分析工程は、過去の各年の所定の日時ごとの電気料金および天候情報の平均値を算出し、当該電気料金の平均値に対する前記各年の電気料金が所定量以上増加しているか否かを判断し、所定量以上増加している年の天候情報が前記天候情報の平均値に対して所定量以上変化している場合に、当該所定の日時を特徴部分として抽出し、前記分析結果に含めることを特徴とする電気料金提案支援方法。
  11. 顧客の過去の電気料金に関する情報を格納する顧客データベースと、地域ごとの過去の天候に関する情報を格納する天候データベースと、顧客の過去の売上高、経費および利益の少なくとも一つに関する情報を格納する売上高/利益情報データベースと、顧客情報入力手段と、電気料金情報取得手段と、天候情報取得手段と、関連性分析手段と、登録手段と、を備えたコンピュータを用いた電気料金提案支援方法であって、
    前記顧客の識別情報の入力を受け付ける顧客情報入力工程と、
    前記顧客情報入力工程によって入力された顧客の識別情報に基づいて、前記顧客の過去の電気料金に関する情報を前記顧客データベースから取得する電気料金情報取得工程と、
    前記顧客情報入力工程によって入力された顧客の識別情報に基づいて、前記顧客の電力使用場所を含む地域または前記顧客の電力使用場所と関連がある地域における過去の天候情報を前記天候データベースから取得する天候情報取得工程と、
    前記顧客情報入力工程によって入力された顧客の識別情報に基づいて、前記顧客の過去の売上高、経費または利益に関する情報を前記売上高/利益情報データベースから取得する売上高/利益情報取得工程と、
    前記電気料金情報取得工程によって取得された過去の電気料金に関する情報と、前記天候情報取得工程によって取得された過去の天候情報と、前記売上高/利益情報取得工程によって取得された過去の売上高/利益情報と、に基づいて、前記顧客の電気料金と天候との関連性を分析する関連性分析工程と、
    前記登録手段が、前記関連性分析工程によって分析された分析結果をインターネットやLANなどのネットワークを介して閲覧可能に所定の記憶領域に登録する登録工程と、
    前記コンピュータに実行させ、
    前記関連性分析工程は、過去の各年の所定の日時ごとの電気料金の対売上高、対経費または対利益の比率および天候情報の平均値を算出し、当該電気料金の対売上高、対経費または対利益の比率の平均値に対する前記各年の電気料金の対売上高、対経費または対利益の比率が所定量以上増加しているか否かを判断し、所定量以上増加している年の天候情報が前記天候情報の平均値に対して所定量以上変化している場合に、当該所定の日時を特徴部分として抽出し、前記分析結果に含めることを特徴とする電気料金提案支援方法。
  12. 顧客の過去の電気料金に関する情報を格納する顧客データベースと、地域ごとの過去の天候に関する情報を格納する天候データベースと、顧客情報入力手段と、電気料金情報取得手段と、天候情報取得手段と、関連性分析手段と、登録手段と、を備えたコンピュータを用いた電気料金提案支援方法であって、
    前記顧客情報入力手段が、顧客の識別情報の入力を受け付ける顧客情報入力工程と、
    前記電気料金情報取得手段が、前記顧客情報入力工程によって入力された顧客の識別情報に基づいて、前記顧客の過去の電気料金に関する情報を取得する電気料金情報取得工程と、
    前記天候情報取得手段が、前記顧客情報入力工程によって入力された顧客の識別情報に基づいて、前記顧客の電力使用場所を含む地域または前記顧客の電力使用場所と関連がある地域における過去の天候情報を取得する天候情報取得工程と、
    前記関連性分析手段が、前記電気料金情報取得工程によって取得された過去の電気料金に関する情報と、前記天候情報取得工程によって取得された過去の天候情報とに基づいて、前記顧客の電気料金と天候との関連性を分析する関連性分析工程と、
    前記登録手段が、前記関連性分析工程によって分析された分析結果をインターネットやLANなどのネットワークを介して閲覧可能に所定の記憶領域に登録する登録工程と、
    前記コンピュータに実行させ、
    前記関連性分析工程は、過去の各年の所定の日時ごとの電気料金を説明変数とするとともに天候情報を被説明変数とし、当該関数の決定係数が一定以上の値となる場合に、電気料金と天候とは関連性があると判断し、前記分析結果に含めることを特徴とする電気料金提案支援方法。
  13. さらに、前記コンピュータは、メニュー決定手段を備え、
    前記メニュー決定手段が、前記関連性分析工程によって分析された結果に基づいて、料金メニューを決定する料金メニュー決定工程を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項10〜12のいずれか一つに記載の電気料金提案支援方法。
  14. 前記関連性分析工程は、前記電気料金情報取得工程によって取得された過去の電気料金に関する情報と、前記天候情報取得工程によって取得された過去の天候情報と、さらに、月情報または曜日情報などの暦情報とに基づいて、前記顧客の電気料金と天候と暦との関連性を分析し、前記分析結果に含めることを特徴とする請求項10〜13のいずれか一つに記載の電気料金提案支援方法。
  15. 前記コンピュータは、顧客の過去の売上高、経費および利益の少なくとも一つに関する情報を格納する売上高/利益情報データベースと、売上高/利益情報取得手段と、
    を備え、
    前記売上高/利益情報取得手段が、前記顧客情報入力工程によって入力された顧客の識別情報に基づいて、前記顧客の過去の売上高、経費または利益に関する情報を前記売上高/利益情報データベースから取得する売上高/利益情報取得工程を前記コンピュータに実行させ、
    前記関連性分析工程は、前記電気料金情報取得工程によって取得された過去の電気料金に関する情報と、前記天候情報取得工程によって取得された過去の天候情報と、前記売上高/利益情報取得工程によって取得された過去の売上高、経費または利益に関する情報とに基づいて、前記顧客の電気料金と天候と売上高、経費または利益との関連性を分析し、前記分析結果に含めることを特徴とする請求項10および12〜14のいずれか一つに記載の電気料金提案支援方法。
  16. 前記請求項10〜15のいずれか一つに記載された方法をコンピュータに実行させるプログラム。
JP2003185740A 2003-06-27 2003-06-27 電気料金提案支援装置、電気料金提案支援方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム Expired - Lifetime JP4125187B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003185740A JP4125187B2 (ja) 2003-06-27 2003-06-27 電気料金提案支援装置、電気料金提案支援方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003185740A JP4125187B2 (ja) 2003-06-27 2003-06-27 電気料金提案支援装置、電気料金提案支援方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005018647A JP2005018647A (ja) 2005-01-20
JP4125187B2 true JP4125187B2 (ja) 2008-07-30

Family

ID=34185097

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003185740A Expired - Lifetime JP4125187B2 (ja) 2003-06-27 2003-06-27 電気料金提案支援装置、電気料金提案支援方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4125187B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109631144A (zh) * 2018-11-16 2019-04-16 国网天津市电力公司电力科学研究院 大型集中式综合以电供热系统及其组合运行优化方法

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007328743A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 Osaka Gas Co Ltd 補償料算出システム
JP4721964B2 (ja) * 2006-07-03 2011-07-13 大阪瓦斯株式会社 按分比率算出システム
JP5694393B2 (ja) * 2013-01-17 2015-04-01 シャープ株式会社 サーバ装置、電子機器、通信システム、情報処理方法、およびプログラム
KR20150123540A (ko) * 2014-04-25 2015-11-04 삼성전자주식회사 전력 소비 최적화를 위한 스마트 시스템의 동작방법 및 장치
JP2018077559A (ja) * 2016-11-07 2018-05-17 東京瓦斯株式会社 生活インフラ選択プログラム、及び、生活インフラ選択装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109631144A (zh) * 2018-11-16 2019-04-16 国网天津市电力公司电力科学研究院 大型集中式综合以电供热系统及其组合运行优化方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005018647A (ja) 2005-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20230068532A1 (en) Systems and methods for advanced energy settlements, network-based messaging, and applications supporting the same on a blockchain platform
Huang et al. Optimal reliability, warranty and price for new products
JP6850605B2 (ja) ビジネスのためのエネルギー性能を追跡および報告するための方法
Parmar et al. The new patterns of innovation
CN105917337A (zh) 改进太阳能系统的设计及安装报价
US20110137763A1 (en) System that Captures and Tracks Energy Data for Estimating Energy Consumption, Facilitating its Reduction and Offsetting its Associated Emissions in an Automated and Recurring Fashion
US20150339762A1 (en) Systems and Methods for Generating an Online Solar Energy Marketplace
EP1939775A2 (en) Support system and program for installing photovoltaic power generator
JP2005092871A (ja) エコ活動支援方法とサーバ、並びにエコ活動支援プログラム
US20130339150A1 (en) Methods for information transformation and exchange
WO2012174010A2 (en) Energy systems
CA2422171A1 (en) System, method, and computer program product for short-range weather adapted, business forecasting
KR100883839B1 (ko) 점포전략 지원 방법
Marnay et al. Applications of optimal building energy system selection and operation
US20160275633A1 (en) Utility monitoring and database correlation system, including user interface generation for utility assessment
US20150278892A1 (en) Methods and Systems Relating to Immediate Service Delivery
JP4125187B2 (ja) 電気料金提案支援装置、電気料金提案支援方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム
JP5895627B2 (ja) 制御計画立案方法、制御方法及び制御装置
JP2009070204A (ja) 二酸化炭素排出量削減のためのサービス方法
JP4272832B2 (ja) 電気料金提案支援装置、電気料金提案支援方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム
JP2004110429A (ja) 諸条件に応じた住宅の光熱費を予測するための住宅販売関連事業支援システム、該システムに用いられるプログラム、該プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、及び住宅販売関連事業における予測光熱費提示方法
KR102269643B1 (ko) 블록체인을 이용한 o2o 기반의 종합 이사 서비스를 제공하기 위한 시스템
Miro et al. Estimating future water demand for San Bernardino Valley municipal water district
Jalas et al. Valuing energy solutions in the housing markets: the role of market devices and real estate agents
CN108510376A (zh) 家庭财务管理系统、方法、终端和存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070828

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071029

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080218

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080318

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080422

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080507

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4125187

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110516

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110516

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120516

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120516

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130516

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130516

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130516

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140516

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term