JP5074594B2 - 乗算ネットワーク・コーディング - Google Patents

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Description

本発明は、一般的には、通信システムにおけるネットワーク・コーディングの性能に関する。
本特許出願は、同時係属の米国仮特許出願60/975,552(2007年11月27日出願の“ネットワーク・コーディングにおけるユニタリ信号のための乗算符号化/復号化方法”)の優先権を主張する。
通信技術では、多くの専門的用語および略語を使用する。本背景技術および/または発明の実施の形態においては、少なくとも下記の幾つか引用する。従って、以下の用語および略語をここで定義する:
4−QSM 4相直交振幅変調
ARQ 自動再送要求
AWGN 加算白色ガウス雑音
BPSK 二位相偏移変調
CBR 符号化双方向中継
CRC 巡回冗長検査
CS 合成信号
DPC ダーティ・ペーパ符号化
FEC 前方誤り訂正
GF ガロア体
MRC 最大比合成
MU−ARQ マルチユーザARQ
NACK 否定応答
NC ネットワーク・コーディング
OFDM 直交周波数分割多重
OFDMA 直交周波数分割多元接続
PAM パルス振幅変調〔信号)
PSK 位相偏移変調
SINR 信号対干渉雑音比
SNR 信号対雑音比
データ、音声、マルチメディアおよびその他の通信は、現代の情報化世界の基礎である。そのような情報は、典型的には、単一または複数のネットワークを介して通信される。これらのネットワークは、公衆または私的な、パケット交換または回線交換、無線または有線、それらの幾つかの組合せ等であっても良い。ネットワークは、多くの異なるプロトコルおよび標準のいずれの下で動作しても良い。それにもかかわらず、殆んどのネットワークには、多数のノードを含み、それぞれは一つのノードから通信を受信し、次に転送し、さもなくばもう一つのノードにその通信を送信し、情報を伝搬する。
一組の関連する情報片のネットワークを介する通信は、典型的には、情報フローと称される。情報フローは、ネットワークを介してノードからノードに送信される。単一のネットワークを介するか、または同じか異なる形式の複数のネットワークを介して、情報フローを伝搬してもよい。
伝統的には、情報フロー・レベルで、安全性、冗長性、帯域幅効率化、またはその他の理由で、情報の符号化を実施してきた。他方、ネットワーク・レベルで、ネットワークのノードを介して情報の経路指定を実行してきた。それ故、伝統的に、情報フロー・レベルに対して符号化を、ネットワーク・レベルに対して経路指定をというように分離していた。しかしながら、ネットワーク・コーディングの概念に従って、この分離を変更してもよい。
このネットワーク・コーディングの概念は比較的最近のものであり、2000年に最初に導入された。ネットワーク・コーディングは、固定ネットワークおよび無線ネットワークの両方のネットワークの通信を改善できる可能性を持っている。理論的には、固定/無線ネットワークは、雑音と誤りの両方の原則において自由である。(実際には、固定ネットワークは雑音と誤りのどちらかまたは両方に悩まされる可能性がある。)他方、無線ネットワークは、通信の誤りを誘起することが個別にまたは一緒になって可能な雑音と干渉で、モデル化される。
一般的に、ネットワーク・コーディングを実行することには、異なるフローからの異なる情報片を混ぜ合わせることを含む。この意味するところは、歴史的にリンクまたはフロー・レベルで実行する符号化の概念を、複数のリンクとフローが存在するネットワーク・レベルに格上げしている、ということである。ネットワーク・コーディングを示す古典的な例は、2000年に発表された影響力の大きいネットワーク・コーディング論文[非特許文献1]からである。この古典的例を図1に示す。
図1は、通信ノード間にネットワーク・コーディングに対する従来方法を実装しているネットワーク例の図100である。図に示すように、ネットワーク図100には、6個の通信ノード:a、b、c、d、eおよびfを含む。2個の情報フロー:AおよびBがある。情報フローの2個の宛先はノードeとfである。情報フローの2個の起点はノードaとbである。
ネットワーク図100は、2個の起点ノードaとbがいかにして情報AとBそれぞれをネットワークに投入するかを示す。最終的には、情報AとBは両方とも、2個の宛先ノードeとfの両方に送信されなければならない。ノードaはノードeに情報Aを送信する。ノードbはノードfに情報Bを送信する。
また、起点ノードaとbは情報Aと情報Bそれぞれを、中間ノードに送信する。ノードcは、情報Aと情報Bからモジュロ和A+Bを生成する。例えば、そのモジュロ和をモジュロ2演算から生成してもよい。モジュロ2演算は、ビット毎の排他的OR〔XOR〕演算と等しい。このモジュロ和生成は、従来のネットワーク・コーディング演算の符号化部分である。
次に、中間ノードcは、モジュロ和A+Bをノードcとfに転送する。図示のように、モジュロ和A+Bは、もう一つの中間ノードdを介して間接的にノードeとfに転送される。ノードcからモジュロ和A+Bを受信した後、ノードdはそれをノードeとノードfの両方に転送する。ノードeはすでに情報Aを知っているので、ノードeはモジュロ和A+Bから情報Bを決定できる。同様に、ノードfはすでに情報Bを知っているから、モジュロ和A+Bから情報Aを決定できる。情報Aを使用したノードeによるモジュロ和A+Bからの情報Bの取得と、情報Bを使用したノードfによるモジュロ和A+Bからの情報Aの取得とは、従来のネットワーク・コーディング演算の復号化部分である。
順々の情報Aと情報Bの個々のパケットの代わりに、モジュロ和A+Bを有するパケットを送信することにより、スループットが増加する可能性があり、遅延が減少する可能性がある、ということを示すことができる。それ故、ネットワークでスループットを増加することおよび/または遅延を減少することは、ネットワーク・コーディングを一般的に実装する場合に達成される可能性のある利益である。
上記の例は、モジュロ2演算であるXOR機能を持つ符号化および復号化演算を使用して、従来のネットワーク・コーディングを実行している。しかしながら、ネットワーク・コーディングはまた、より大きなフィールド・サイズで、少なくともランダム設定で、加算に拡張されてきた。
その他の進展が、2000年のその導入以来、ネットワーク・コーディングにおいて開発されてきた。例えば、Peter Larsson等は、ダーティ・ペーパ符号化(DPC)とネットワーク・コーディング演算との間の関係を出した。さらに、この関係について、即時特許出願の発明者であるPeter Larssonおよび二人の共同発明者Niklas JohansonおよびKai−Erik Sunellに対する公告された2個のPCT特許出願で、さらに説明されている。これら2個のPCT特許出願は特許文献1および特許文献2である。前者の出願は符号化双方向中継(CBR)を取り扱い、後者の出願はマルチユーザARQ(MU−ARQ)を取り扱っている。
これらの公開されたPCT特許出願では、符号化および復号化演算は有限フィールドにのみに基づく必要はないという説明がある。代わりに、符号化および復号化演算には、線形加算剰余演算を採用してもよい。もっと正確には、[−1/2、1/2]で一様に分布する2個のランダム変数xおよびxを仮定すると、符号化演算はy=(x+x)modΛであっても良い。対応する復号化演算は、例えばxに対して、(y−x)modΛ=xである。
この事例におけるmodΛ(例えば、Λ=1で)は、1/2より大きいか−1/2より小さい任意の値に対して、整数を減算するか加算して結果の数値を範囲[−1/2、1/2]に折り畳むということを意味する。ここでは、一次元で線形加算剰余演算を説明したが、単一次元に限定されない。
2000年の導入以来のネットワーク・コーディングの分野の進展にもかかわらず、多くの欠陥または弱点が残っている。例えば、現在のネットワーク・コーディング演算(例えば、有限フィールド加算および加算剰余演算)は、ある状況ではかなり良く動作するが、その他の状況ではいくらか注意が必要である。例えば、ネットワーク・コーディングの現在の実装は、雑音のあるチャネルでは細心の注意が必要であり得る。第一に、有限フィールドを有する古典的ネットワーク・コーディング演算は、前方誤り訂正(FEC)復号化の、誤りのないメッセージで使用することを意図している。
第二に、符号化および復号化のための加算剰余演算で、ネットワーク・コーディング実装は、FEC復号化の前で、雑音のあるベースバンド信号で演算しても良い。しかしながら、復号化ノードは、希望しないが“既知の”干渉信号の“完全な”除去を行なうため、正確なチャネル状態を確認することから、多くの利益を得ている。この正確な知識と完全な除去は、現実世界の実装で達成することは困難であり得る。
それ故、従来のネットワーク・コーディングの欠陥と弱点には、FEC復号化の、誤りのないメッセージを必要とすることと、所定のサービス・レベルを達成するため、雑音のある環境で干渉信号の正確な知識とその完全な除去を必要とすることとを含む。これらの欠陥と弱点は、従来のネットワーク・コーディングのその他の欠点と同様、本発明の一つ以上の各種の実施形態によって取り扱われている。
国際公開第2006/071187号パンフレット 国際公開第2007/008123号パンフレット
R. アルスウィード、N.カイ、S.-Y.R.リー、R.W.イェン"ネットワーク情報フロー(Network Information Flow)"、IEEEトランザクション、情報理論(IT-46, pp.1204-1216, 2000年)
異なる環境でネットワーク・コーディングの性能を促進することが、本発明の目的である。ある実施形態では、異なる環境には、比較的雑音のある環境を含めても良い。(例えば、複素数値の)乗算を含む符号化および/または復号化で、ネットワーク・コーディングを実行しても良い。
実施形態の一例では、乗算ネットワーク・コーディングを実行するために、通信ノードを適応させる。通信ノードには、エンコーダとデコーダとを含む。合成信号を形成するために情報を担持する二つ以上の信号を乗算して符号化演算を実行するよう、エンコーダを構成する。受信した合成信号に一つ以上の複素共役信号を乗算して復号化演算を実行するよう、デコーダを構成し、デコーダは情報を担持する復号化信号を生成する。符号化演算で、送信通信モードのために、乗算ネットワーク・コーディングの符号化を少なくとも部分的に実行するよう、通信ノードを適応させる。復号化演算で、受信通信モードのために、乗算ネットワーク・コーディングの復号化を少なくとも部分的に実行するよう、通信ノードを適応させる。
実施形態の他の例では、実行した場合、多くの動作の実行を通信ノードに命令する乗算ネットワーク・コーディングを実行するよう適応させた、プロセッサが実行可能な命令を含むメモリがある。本動作には、形成することと、送信することと、受信することと、生成することとを含む。符号化演算で二つ以上の情報担持信号を乗算して、合成信号を形成する。本合成信号を送信する。もう一つの合成信号を受信する。受信した合成信号に一つ以上の複素共役信号を復号化演算で乗算して、情報を担持する復号化信号を生成する。形成動作で、送信通信モードのために乗算ネットワーク・コーディングの符号化を少なくとも部分的に実行するよう、通信ノードを適応させる。生成動作で、送信通信モードのために乗算ネットワーク・コーディングの復号化を少なくとも部分的に実行するよう、通信ノードを適応させる。
さらにもう一つの実施形態の例では、乗算ネットワーク・コーディングの符号化を実行するよう適応させた通信ノードのための方法がある。本方法には、第一の信号の受信、第二の信号の受信、形成、送信の動作が含まれる。第一の情報を担持する第一の信号を受信する。第二の情報を担持する第二の信号を受信する。符号化演算で第一の信号を第二の信号で乗算して合成信号を形成するが、本合成信号は乗算ネットワーク・コーディングした第一の情報と第二の情報とを担持するものである。もう一つのノードに合成信号を送信する。それ故、合成信号の形成で乗算ネットワーク・コーディングの符号化を少なくとも部分的に実行するよう、通信ノードを適応させる。
さらにもう一つの実施形態の例では、乗算ネットワーク・コーディングの復号化を実行するよう適応させた通信ノードのための方法がある。本方法には、第二の信号の受信、生成、合成信号の受信、取得の動作を含む。第二の情報を担持する第二の信号を受信する。第二の信号の複素共役を生成する。合成信号を受信するが、本合成信号は、第一の情報と第二の情報とを含む乗算ネットワーク・コーディングした情報を担持するものである。合成信号を第二の信号の複素共役と乗算して第一の信号を取得するが、取得した第一の信号は第一の情報を担持するものである。それ故、第一の信号の取得で乗算ネットワーク・コーディングの復号化を少なくとも部分的に実行するよう、通信ノードを適用させる。
さらにもう一つの実施形態の例では、乗算ネットワーク・コーディングを実行するよう適応させたシステムがある。本システムには、第一の通信ノードと第二の通信ノードとを含む。第一の通信ノードには、乗算エンコーダと、送信器と、第一の受信器とを含む。第一の情報を担持する第一の信号と第二の情報を担持する第二の信号とを受信するよう、第一の受信器を適応させる。第一の信号と第二の信号とを乗算することにより合成信号を形成するよう、乗算エンコーダを適応させるが、本合成信号は、第一の情報と第二の情報とを含む乗算ネットワーク・コーディングした情報を担持するものである。合成信号を送信するよう、送信器を適応させる。第二の通信ノードには、乗算デコーダと第二の受信器とを含む。第一の通信ノードの送信器から合成信号を受信するよう、第二の受信器を適応させる。また、第二の情報を担持する第二の信号を受信するよう、第二の受信器を適応させる。第二の信号の複素共役を生成するよう、乗算デコーダを適応させる。また、第二の信号の複素共役で合成信号を乗算することにより第一の信号を取得するよう、乗算デコーダを適応させるが、取得した第一の信号は第一の情報を担持するものである。
本発明のある実施形態の利点は、雑音のある信号および/またはチャネルの影響のある信号に対して符号化および復号化演算を実行することに、ネットワーク・コーディングの利益を拡張しても良い、ということである。
本発明のある実施形態のもう一つの利点は、任意の干渉する単一の信号または複数の信号を除去する目的でチャネル状態を知る必要なしに、ネットワーク・コーディングの利益を獲得しても良い、ということである。
さらに本発明のある実施形態のもう一つの利点は、雑音のある環境における無線ネットワークに、ネットワーク・コーディングの利益を拡張しても良い、ということである。
以下に示し、そして一部は詳細な説明から派生する可能性のある、または本発明の実施で学習できる、詳細な説明、図面および特許請求項で、本発明の追加の側面を一部示す。前記の一般的な説明および以下の詳細な説明は両方とも、単に典型的で実験的なものであり、説明または特許請求した本発明を制限するものでは無い、ということを理解すべきである。
下記の添付図面とともに受け止めると、以下の詳細な説明を参照することにより、本発明の更に完全な理解を獲得する可能性がある。
通信ノード間にネットワーク・コーディングへの従来の方法を実装したネットワーク図の例である。 乗算ネットワーク・コーディングを実行するよう適応させた2個の通信ノード間の合成信号の通信例を示す。 一つの通信ノードを有する乗算ネットワーク・コーディングの実施形態の一例のための方法のフロー図である。 乗算ネットワーク・コーディングの手順例を示す図である。 通信ノードの例のブロック図である。 2個の通信ノードを有する乗算ネットワーク・コーディングの実施形態の一例のため方法のフロー図である。 通信ノード間で乗算ネットワーク・コーディングへの方法例を実行するネットワーク図を示す。 3個の通信ノードで乗算ネットワーク・コーディングを使用するCBRシナリオの例を示す図である。
実施形態の一例では、乗算ネットワーク・コーディングは、少なくとも一つの乗算を使用して情報フローを合成することを含む。符号化演算例では、送信ノードは二つ以上の情報担持信号を乗算し、合成信号を形成する。送信ノードから受信ノードにこの合成信号を通信する。復号化演算例では、受信ノードは一つ以上の複素共役信号と、受信した合成信号を乗算する。各々の複素共役信号を受信ノードで事前に受信、或いは、本受信ノードから送信し、従ってそこで事前に蓄積しても良い。各複素共役信号は、情報を担持しても良く、或いは、それ自身合成信号であっても良い。情報担持信号、複素共役信号またはその両方は、雑音成分を持っていても良い。
より詳細には、実施形態の一例は、乗算ネットワーク・コーディングのために符号化・復号化演算を提供する。情報担持信号は位相領域を持ち、位相領域で情報を搬送する。加えて、各信号は、少なくともシンボルからシンボルまで、恐らく信号の各々のいたる所で、一定の絶対振幅値を持っていても良い。
符号化演算例では、送信ノードは二つ以上の情報担持信号を乗算し、合成信号を形成する。これらの信号の各々は、雑音成分を持っていても良く、持っていなくても良い。しかしながら、望ましくは、性能の理由で雑音成分はない方が良い。復号化演算例では、受信ノードは、情報担持信号または合成信号であっても良い一つ以上の複素共役信号で、受信した合成信号を乗算する。これらの複素共役信号は、以前に受信したか、或いは、送信されて蓄積したものであっても良い。復号化演算の信号は未知の雑音成分を持っていても持っていなくても良いが、望ましくは、雑音成分は性能の理由でないほうが良い。
これらの演算は、乗算ネットワーク・コーディングを可能にし、符号化と復号化の両方に対して適切である。単一の信号に対してそれらを使用しても良い。ある実施形態では、従来の方法と対照的に、復号化は、ネットワーク・コーディングメッセージを除去するためチャネル状態の完全な知識を必要としないし、ネットワーク・コーディングの復号化の前にFEC復号化を実行する必要もない。以下に示す説明に乗算ネットワーク・コーディングの応用例を含む。これらの応用例には、CBRとMU−ARQを含む。また、具体的には干渉が加算的よりはむしろ乗算的である場合、DPCでは乗算ネットワーク・コーディングを使用しても良い。
図2は、乗算ネットワーク・コーディングを実行するよう適応させた2個の通信ノード202の間の合成信号208の通信例を示す。図に示すように、システム200には、第一の通信ノード202aと第二の通信ノード202bとを含む。第一の通信ノード202aは、二つ以上の信号210を蓄積するか、そうでなければそこにアクセスする。もっと具体的には、信号210(1)は情報Aを担持し、信号210(2)は情報Bを担持する。
実施形態の一例では、第一の通信ノード202aには、第一の乗算ネットワーク・コーダ204aと第一の通信インタフェース206aとを含む。第二の通信ノード202bには、第二の乗算ネットワーク・コーダ204bと第二の通信インタフェース206bとを含む。第二の通信ノード202bは、少なくとも一つの複素共役信号を蓄積するか、そうでなければそこにアクセスする。例えば、第二の通信ノード202bは、情報Bを担持する複素共役信号210(2)にアクセスする。
符号化演算例では、第一の乗算ネットワーク・コーダ204aは、信号210(1)と信号210(2)のような信号210を担持する二つ以上の情報を乗算して合成信号208を形成する。従って、合成信号208には、乗算ネットワーク・コーディング(MNC)情報212を備える。言い換えれば、情報Aを担持する信号210(1)と情報Bを担持する信号210(2)を一緒に乗算し、MNC情報212を含むまたは搬送する合成信号208を形成しても良い。従って、この場合、MNC情報212を
で表わしても良い。第一の乗算ネットワーク・コーダ204aは、第一の通信インタフェース206aに対して合成信号208を提供する。
第一の通信ノード202aは、第一の通信インタフェース206aを介して合成信号208を直接的または間接的に第二の通信ノード202bに送信する。第二の通信ノード202bは第二の通信インタフェース206bを介して合成信号208を受信する。第二の通信インタフェース206bは、第二の乗算ネットワーク・コーダ204bに合成信号208を提供する。
復号化演算例では、第二の乗算ネットワーク・コーダ204bは、一つ以上の複素共役信号で合成信号208を乗算し、信号210(1)または信号210〔2〕のような希望の信号を生成する。この例では、第二の乗算ネットワーク・コーダ204bはすでに、情報Bに対応する複素共役信号210(2)にアクセスしている。或いは、第二の乗算ネットワーク・コーダ204bは、情報Bを担持する信号210(2)から複素共役信号210(2)を生成する。よって、第二の乗算ネットワーク・コーダ204bは複素共役信号210(2)で合成信号208を乗算し、情報Aを担持する信号210(1)を生成する。
図3は、一つの通信ノードを有する乗算ネットワーク・コーディングの実施形態の一例の方法のフロー図300である。図に示すように、フロー図300には、5個のブロック302、304、306、308および310を含む。(図2または図5の)通信ノード202のような単一通信ノードが、本方法を実行しても良い。フロー図300を、送信通信モード312と受信通信モード314とに分割する。
送信通信モード312には、ブロック302−304を含み、符号化演算を含む。受信通信モード314にはブロック306−310を含み、復号化演算を含む。単一の通信ノードは、一つの情報フローおよび乗算ネットワーク・コーディング手順のために送信モードにあっても良く、もう一つの情報フローおよび乗算ネットワーク・コーディング手順のために受信モードにあっても良い。
実施形態の一例では、ブロック302で、符号化演算で二つ以上の情報担持信号を乗算することにより、合成信号を形成する。各それぞれの情報担持信号はそれぞれの情報フローと関連しても良い。ブロック304で、通信ノードから合成信号を送信する。送信通信モードおよび受信通信モードをもつ通信ノードのため、それはまた、異なる合成信号を受信していてもよく、そこで復号化演算を実行していてもよい。
ブロック306で、通信ノードでもう一つの合成信号を受信する。ブロック308で、通信ノードは、復号化演算で一つ以上の複素共役信号で受信した合成信号を乗算して、情報を担持する復号化信号を生成する。各複素共役信号は情報担持信号または合成信号であっても良い。ブロック310で、復号信号の更なる処理により、復号信号が搬送する情報を抽出する。そのような更なる処理には、例えば、FEC復号化、復調、それらの組合せ等を含む。
図4は、乗算ネットワーク・コーディング手順例400を示す図である。図に示すように、乗算ネットワーク・コーディング手順400には、送信器402、チャネル404および受信器406を含む。また、情報担持信号210(1)および210(2)、同じく複素共役信号210(2)も含まれる。
実施形態の一例では一般的に、信号210(1)と信号210(2)とを一緒に乗算して合成信号を形成する。チャネル404を介した本合成信号の送信のチャネル効果をh1で表わす。受信器406で、信号に対する雑音の効果をwで表わす。注意すべきは、雑音wは受信器406の外部のソースから、同様に受信器自体から発生する可能性がある。受信器406は、チャネルの影響を受け、雑音のある信号結果に複素共役信号210(2)を乗算する。これにより情報担持信号210(1)に対応する復号信号を生成する。当該復号信号を、FEC復号化および復調のような追加の処理のために転送し、復号信号が搬送する希望の情報を抽出する。
より具体的には、信号210を
と定義するが、ここでnは一部の情報を搬送するシンボルのインデックスであり、kは信号が属する全ての情報(例えば、データ語k)のインデックスである。記法の簡単化のため、以下の本明細書では、シンボル・インデックスnを省略し、従って、信号を
と表わす。
明確のために、本明細書の前提として、通信チャネルは平坦とする、或いは、チャネルは、考慮しているサブキャリアに対して平坦であるようにOFDMを使用する。同様に、|S(n)|=1とする。言い換えれば、電力は信号に対して、少なくともシンボルからシンボルまで、比較的一定であるとする。もっと具体的には、信号の各々の振幅は、実質的に等しく、単位値とほぼ同一である。よって、そのような実施形態では、そのような信号の位相領域で情報を搬送しても良いが、それらの振幅で搬送する必要はない。値は、比較的一定で実質的に等しくてもよい、即ち、基本的通信技術が、合理的な許容値以内で、受け入れ可能な誤り、SNR、SINR等の目標レベルを達成または実現可能であるということに近似的に同じであっても良い。
演算例では、受信器406は信号
を知っているとする。合成信号
を送信器402で信号210(1)と210(2)とから形成し、チャネル404を介して受信器406に送信する。信号210(1)、即ちsは受信器406で未知である。受信器406は、受信した雑音のある、減衰した合成信号
から信号210(1)を取得したい。ここで、hは合成チャネルの振幅、pは送信電力、wは雑音である。この場合、加算白色ガウス雑音(AWGN)として本雑音をモデル化する。
受信器406は信号210(2)、即ちsの知識を持っている。例えば、前に受信した信号と関連の復号データからこの信号sを再構築しても良い。本再構築には、プロトコル・ヘッダ、CRC、FEC、変調、それらの幾つかの組合せ等を含む可能性があっても良い。受信器406は複素共役信号210(2)、即ちs を生成し、rs を計算する。これは
を生成するが、ここで、w´は、実効的にwと同じ統計値を有するAWGNである。
よって、実施形態の一例では、単位振幅と位相変調信号とで行なう乗算ネットワーク・コーディングの符号化と復号化演算は、通信性能に影響を与える必要はない。更に、乗算ネットワーク・コーディングの復号化演算では、DPCと対比して、受信器はチャネルhの値を知る必要がない。加えて、乗算ネットワーク・コーディングの復号化演算の前に、またはその後でさえも、受信器は等化処理を行なう必要がない。乗算ネットワーク・コーディングと併せて採用しても良い変調方式の例には、PSK、4−QAM、BPSK等を含むが、これらに限定されない。
図5は、通信ノード例202のブロック図である。図に示すように、通信ノード202には、乗算ネットワーク・コーダ204と通信インタフェース206とを含む。乗算ネットワーク・コーダ204には、乗算エンコーダ204Eと乗算デコーダ204Dとを含む。通信インタフェース206には、送信器502と受信器504とを含む。
実施形態の一例では、乗算ネットワーク・コーダ204は、それらの間の信号またはその他の情報を提供または転送するため、通信インタフェース206と動作するよう連結している。乗算ネットワーク・コーディングの符号化演算を実行するよう、乗算エンコーダ204Eを適応させる。乗算ネットワーク・コーディングの復号化演算を実行するよう、乗算デコーダ204Dを適応させる。乗算エンコーダ204Eと乗算デコーダ204Dの両方を持つように乗算ネットワーク・コーダ204を示しているが、もし(図3の)それぞれ、送信通信モード312または受信通信モード314のみでそれぞれ動作するなら、通信ノード202は一つのみを持っていても良い。
送信器502は、一つ以上の通信リンク(明示せず)を介して通信ノード202から信号を送信することができる。受信器504は、一つ以上の通信リンクから通信ノード202で信号を受信することができる。トランシーバとして送信器502と受信器504を一緒に実現しても良い。本リンクは、無線リンク、有線リンク、両方またはそれらの組合せ等であってもよい。
一般的に、乗算ネットワーク・コーディングを実行するよう、通信ノード202を適応させる。実施形態の一例では、符号化演算を実行するよう、乗算エンコーダ204Eを適応させる。復号化演算を実行するよう、乗算エンコーダ204Dを適応させる。乗算ネットワーク・コーディング演算の間、合成信号208を形成するため情報を担持する(図2と図4の)二つ以上の信号210を乗算するよう、乗算エンコーダ204Eを適応させる。
一つ以上の複素共役信号210で受信した合成信号208を乗算するよう、乗算デコーダ204Dを適応させる。復号化演算から、情報を担持する復号信号を生成するよう、乗算デコーダを適応させる。よって、符号化演算で送信通信モード312のために乗算ネットワーク・コーディングを実行するよう、そして、復号化演算で受信通信モード314のために乗算ネットワーク・コーディングを実行するよう、通信ノード202を適応させる。
機器、機械、装置、モジュール、それらの組合せ等として、通信ノード202を実現しても良い。明確に示していないが、例えば、通信ノード202には、一つ以上のプロセッサ、少なくとも一つのメモリおよびプロセッサ実行可能な命令を含めても良い。少なくとも一つのメモリにはプロセッサ実行可能な命令を含めても良い。一つ以上のプロセッサは動作するようにメモリに連結する。機能の性能を達成するため、および/または本明細書で説明した動作を実行するため、本プロセッサはプロセッサ実行可能な命令を実行できる。例えば、プロセッサ実行可能な命令で、(図3と図6の)フロー図300および600の動作と、同じく本明細書で説明したその他の特徴および手順とを実現しても良い。ハードウエア、ファームウエア、ソフトウエア、固定論理回路、それらの組合せ等として、プロセッサ実行可能な命令を具体化しても良い。
よって、機器、機械、装置、モジュール、それらの組合せ等として、各通信ノード202を実現しても良い。例には、基地局制御装置(BSC)、トランシーバ基地局(BTS)、汎用パケット・サービス(GPRS)ノード、ゲートウエイGPRSサービス・ノード、モジュール局(MS)、移動電話応用サーバ(MTAS)、メディア・ゲートウエイ(MGw)、移動交換局(MSC)、ノードB UMTS基地局、パケット・データ・サービス・ノード(PDSN)、無線基地局(RBS)、無線ネットワーク制御装置(RNC),サービングGPRSサービス・ノード(SGSN)、加入者局(SS),ユーザ機器(UE)、有線電気通信ネットワーク・ノード、インターネット・ノード、メッシュ・ネットワーク・ノード、ルータまたはスイッチ、アクセス・ポイント、もう一つの機器に連結したモジュール、それらの幾つかの組合せ等を含む。
図6は、2個の通信ノード202を有する乗算ネットワーク・コーディングの実施形態の一例の方法のフロー図600である。符号化演算を実行するよう、送信ノード202a−Sを適応させ、復号化演算を実行するよう、受信ノード202b−Rを適応させる。フロー図600には、8個のブロック602−608および612−618を含む。ブロック602−608の動作を実行するよう、送信ノード202a−Sを適応させる。ブロック612−618の動作を実行するよう、受信ノード202b−Rを適応させる。
あまり限定するものではないが、フロー図600の以下の説明では、実施形態の一例の理解を促進するために、その他の図面(例えば、図2、図4および図5)の、ある要素を参照する。また、図に示すものと異なる順序で、説明したブロックの動作を実行しても良い。例えば、ブロック612や614の動作をブロック616のそれの後に実行しても良い。また理解すべきであるが、通信ノードは、ある時点、或いは、一つの通信フローの間において、送信ノードとして機能してもよいし、また、別の時点或いは、別の通信フローの間において、受信ノードとして機能しても良い。
実施形態の一例では、ブロック602で、第一の情報を担持する第一の信号を受信する。例えば、送信ノード202a−Sは、通信インタフェース206の受信器504を介して、第一の情報を担持する第一の信号210(1)を受信しても良い。ブロック604で、第二の情報を担持する第二の信号を受信する。例えば、送信ノード202a−Sは、受信器504を介して、第二の情報を担持する第二の信号210(2)を受信しても良い。
ブロック606で、第二の信号により、MNC情報を担持する合成信号の結果と、第一の信号とを乗算して合成信号を形成する。例えば、送信ノード202a−Sの乗算ネットワーク・コーダ204の乗算エンコーダ204Eは、第二の信号210(2)を第一の信号210(1)とを乗算して合成信号208を形成しても良い。合成信号208にはMNC情報212を含む。従って、合成信号208は、第一の情報Aと第二の情報Bとの積を搬送する。
ブロック608で、合成信号を送信する。例えば、送信ノード202a−Sは、通信インタフェース206の送信器502を介して、合成信号208を(直接的または間接的に)受信ノード202b−Rに送信しても良い。ブロック616を参照して、以下に説明するように合成信号を受信する。
ブロック612で、第二の情報を担持する第二の信号を受信する。例えば、受信ノード202b−Rは、通信インタフェース206の受信器504を介して、第二の情報を担持する第二の信号210(2)を受信しても良い。ブロック614で、第二の信号の複素共役を生成する。例えば、受信ノード202b−Rは、第二の信号210(2)から複素共役信号210(2)を生成しても良い。
ブロック616で、受信ノードは合成信号を受信する。例えば、受信ノード202b−Rは、受信器504を介して、送信ノード202a−Sから直接的または間接的に合成信号208を受信する。
ブロック618で、第一の情報を担持する取得した第一の信号で、複素共役の第二の信号により合成信号を乗算して第一の信号を取得する。例えば、受信ノード202b−Rは、複素共役の第二の信号210(2)を合成信号208に乗算して、第一の情報Aを担持する第一の信号210(1)を取得しても良い。
上で述べたように、ネットワーク・コーディングの性能は、スループットを増加させ、遅延を削減したり、ネットワークの電力効率を向上させたりことができる。以下のシナリオから、合成信号を送信する目的例を集めても良い。もう一つの受信ノードがすでに第一の信号を知っているが、また第二の信号を希望していると仮定する。第一および第二の信号の積から形成した合成信号を送信ノードから送信することにより、両方の受信ノードは、二回の代わりに一回の送信で、それらの希望の信号を獲得できる可能性がある。図7および8を具体的に参照し、ネットワーク・コーディングを実行するシナリオ例について、本明細書で以下により詳細に説明する。
図7は、通信ノード間で乗算ネットワーク・コーディングに対する方法例を実行するネットワーク図700を示す。図に示すように、ネットワーク図700には、6個のノード;a、b、c、d、eおよびfを含む。2個の情報フロー:AおよびBがある。情報フローの2個の起点はノードaとbである。情報フローの宛先はノードeとfである。
言い換えれば、ネットワーク図700は(図1の)ネットワーク図100と類似している。しかしながら、実施形態の一例のため、位相変調信号と複素乗算とで行なう乗算ネットワーク・コーディングをネットワーク図700で実行する。上述のように、乗算ネットワーク・コーディングは雑音のある環境のようなある状況において、改善した性能を提供できる。
ノードaは情報Aをネットワークに開始し、それを中間ノードcに送信する。ノードbは情報Bをネットワークに開始し、それをノードcに送信する。ノードcは、情報Aと情報Bを乗算することにより、それらに乗算ネットワーク・コーディングの符号化を実行し、MNC情報
を搬送する合成信号を形成する。それ故、位相変調信号を一緒に乗算してMNC情報
を生成する。この乗算をFECの下で実行しても良い。
ノードaは情報Aをノードeに送信する。ノードbは情報Bをノードfに送信する。ノードcはMNC情報
をノードeとfに送信する。もっと具体的には、ノードcはMNC情報
をもう一つの中間ノードdに送信し、ノードdはMNC情報
をノードeとノードfに送信する。或いは、ノードcはMNC情報
を直接ノードeとfに送信しても良い。
ノードeとfは両方とも、乗算ネットワーク・コーディングの復号化演算を実行する。ノードeは、情報Aの複素共役でMNC情報
を持つ合成信号を乗算し、情報Bを取得する。ノードfは、情報Bの複素共役でMNC情報
を持つ合成信号を乗算し、情報Aを取得する。希望の信号を回復するためのこれらの複素共役乗算をFECの下で実行しても良い。乗算ネットワーク・コーディングで、情報Aの信号、情報Bの信号、および/またはMNC情報
の信号は雑音成分を持っていても良い。
図8は、3個の通信ノード202で乗算ネットワーク・コーディングを使用するCBRシナリオ800の例を示す図である。図に示すように、CBRシナリオ800には、通信ノードv202(v)と、通信ノードv202(v)と、通信ノードv202(v)とを含む。これら3個の通信ノードは無線ノードであるが、CBRを無線ネットワークの無線ノードに適用してもよい。3個の送信をT1、T2およびT3の3回に行なう。通信ノードv、vおよびvのための送信電力は、それぞれP、PおよびPである。ノードvとv間のチャネル効果をhでモデル化し、ノードvとv間のチャネル効果をhでモデル化する。
以下のシナリオ例をCBRシナリオ800のために提示する。通信ノードvは、通信ノードvのメッセージを送信することを望み、逆もまた同様である。ここでは、3フェーズのプロトコルを採用する。これは、ノードvはそのメッセージを中継局ノードvに送信する、ということを意味する。また、ノードvはそのメッセージを中継局ノードvに送信する。従って、中継局vは、ノードvとvからの2個のメッセージを乗算して生成した符号化合成信号を送信する。
説明を簡単にするため、チャネルは可逆的であると仮定する。言い換えれば、雑音分散に対する合成チャネル利得は方向に関係なく近似的に同じである、と仮定する。しかしながら、理解すべきであるが、乗算ネットワーク・コーディングを成功裏に実行するためには、そのような可逆性を必要としない。
また、特許文献1で説明されているように、CBRのためのソフト合成を実行しても良い。ソフト合成は、一つ以上のネットワーク・コーディングデータ・パケットと通常のデータ・パケットとを含む。乗算ネットワーク・コーディングで、各々のノードで本ネットワーク・コーディングの復号化信号とともにMRCに、第一および第二のフェーズで直接受信した信号のバージョンを使用しても良い。その結果として、乗算ネットワーク・コーディングと一緒にMRCを採用した場合、信号のSNRの直接受信したバージョンとネットワーク・コーディングした合成信号のSNRとを加算する。記法の簡単化のため、CBRシナリオ800の以下の数学的記述から、MRCの直接信号と応用の存在を省略している。
CBRシナリオ800に関して、四つの異なるケースについて説明する。中継ノードvが受信メッセージを復号化できるかどうかに依存して、各々のケースを区別できる。これらの四つのケースは:[1]中継ノードvはvメッセージとvメッセージの両方を復号化できる、[2]中継ノードvはvメッセージを復号化できるが、vメッセージは復号化できない、[3]中継ノードvはvメッセージを復号化できるが、vメッセージは復号化できない、および[4]中継ノードvはvメッセージとvメッセージの両方とも復号化できない。
ケース[1]では、中継ノードvはvメッセージとvメッセージの両方を復号化できる。中継ノードvはαsを送信するが、ここでαは、このケースにおいて、送信電力の平方根(P3)1/2に等しいスケール係数である。二つの受信ノードvとvは、合成信号r=hαs+wとr=hαs+wとをそれぞれ受信する。各ノードはそれが以前に何を送信したかという知識を持っているので、それは、r =hαs+w’およびr =hαs+w’それぞれのようにそれ自身の信号の影響を元にもどすことができる。SNRの結果は、ノードvとvでそれぞれ、Γ31=P/σおよびΓ32=P/σである(上記のSNR式では簡単のため、制限なしに雑音分散は同じということを仮定していた。)。
ケース[2]では、中継ノードvはvメッセージを復号化できるが、vメッセージは復号化できない。中継ノードvは、
を送信するが、ここでαは、送信電力をPに正規化するスケール係数である。言い換えれば、α=(P3)1/2/(G22+σ2)1/2である。変数r3(2)は、ノードvから受信した中継ノードvの雑音のある信号であり、w3(2)は、中継ノードvのノードvから非復号化メッセージの上部に残された雑音である。
受信ノードvとvは、合成信号r=hαs3(2)+wとr=hαs3(2)+wを受信する。各ノードはそれが以前に何を送信したかという知識を持っているので、それは、ノードvとノードvのおのおのに対して、
および
のようにそれ自身の信号の影響を元にもどすことができる。SNR結果は、Γ=Γ23Γ31/(1+Γ23+Γ31)およびΓ=Γ23Γ32/(1+Γ23+Γ32)であり、ここでΓ23=P/σである。
ケース[3]では、中継ノードvはvメッセージを復号化できるが、vメッセージは復号化できない。この置換は、ケース[2]のそれと類似しているが、vからの信号は復号化され、vからのそれは雑音のあるまま残る。従って、このケースでは、vからの雑音のある信号にsを乗算し、中継ノードvから転送する。これは、ノードvとvに対してそれぞれ次のSNRをもたらす:Γ=Γ13Γ31/(1+Γ1331)およびΓ=Γ13Γ32/(1+Γ1332)であり、ここでΓ13=P/σである。
ケース[4]では、中継ノードvはvメッセージとvメッセージの両方とも復号化できない。中継ノードでメッセージのどれも復号化できない場合でも、合成信号を形成するためにそれらを乗算しても良いが、雑音の多さは増加する。中継ノードvは合成信号として、
を送信する。
本合成信号をその成分で拡張し、雑音を統計的に等価な雑音項:
で置き換える。合成信号から明らかなように、二つの雑音項を各々その他と乗算する。上部のSNR限界を提供するよう、この項を次の分析で無視することができるが、その理由は、この項は中間から高位のSNR範囲(ここでは分析は具体的に適用可能である)では小さく、2個の複素ガウス確率変数の統計値は、それらの乗算の後では非複素ガウス分布であるからである。分析で雑音の乗算項を無視するとしても、適切な電力正規化:
を利用する。
受信して雑音を付加した後、受信器は前の様に動作する。それらは受信した合成信号にそれらの各々の既知の信号の複素共役を乗算する。もっと具体的には、受信ノードv1とv2は、合成信号r=hαr3(1)3(2)+wとr=hαr3(1)3(2)+wとを受信する。各ノードはそれが以前に何を送信したかという知識を持っているので、それは、
および
のようにそれ自身の信号の影響を元に戻すことができる。幾つかの計算の後、SNRを導出できる。逆SNR上部限界は、ノードvおよびvに対して、Γ −1=Γ13 −1+Γ23 −1+Γ31 −1(1+Γ13 −1)(1+Γ23 −1)およびΓ −1=Γ13 −1+Γ23 −1+Γ32 −1(1+Γ13 −1)(1+Γ23 −1)である。
乗算ネットワーク・コーディングで行なうCBRの実施形態の一例は、性能改善を提供できる。一般的に、性能は、それと組み合わせてFEC方法を採用する、PSK配置サイズに依存する。中継ノードが両方の信号を復号化するケース[1]の性能は、簡単化のためP=Pと仮定すると、古典的な4フェーズ方式に比較して33%のスループット増加を提供可能である。この増加の理由は、4フェーズ方式に比較して3/4の時間消費のみで同じ情報量を転送するからである。
メッセージの中の一つを中継ノードvで復号しない場合、ノードvとvの両方はおそらく、送出された合成信号に雑音が幾らか残ることになる。対照的に、4フェーズ方式では、中継ノードは二度送信するので、実際に雑音のあるメッセージを受信している受信器ノードのみが悪影響を受ける。従って、そのような置換に対する3フェーズCBR方式と古典的な4フェーズ方式との間の性能比較は、少なくとも部分的に、選択したFEC符号とPSK配置サイズに依存する。しかしながら、一般的には、4/3スループット増加のため、おそらく幾らかの利益があるであろう。
本発明の異なる実施形態は、一つ以上の利点を提供可能である。一般的に、乗算ネットワーク・コーディングは、伝統的ネットワーク・コーディングに比較して、代替的なネットワーク・コーディングの符号化と復号化方法を提供する。例えば、乗算ネットワーク・コーディングのある実施形態は、雑音のある信号および雑音のない信号の合成信号へのネットワーク・コーディングの符号化のために、比較的複雑度の低い方法を提供する。また、ある実施形態は、チャネル状態情報の正確な知識なしに、合成信号のネットワーク・コーディングの復号化に、比較的複雑度の低い方法を提供する。また、前の復号化信号は雑音があってもよい。更に、乗算ネットワーク・コーディングのある実施形態は、信号の固定的絶対振幅値で行なうネットワーク・コーディングの符号化・復号化と、ネットワーク・コーディングした復号信号の非コヒーレント検出とを含む。
本発明の異なる実施形態は、以下に示す更なる一つ以上の利点を提供できる。例えば、データ・ストリーム毎に全送信時間を可能とすることにより、そして異なるSNRを有する異なるリンクで使用を可能とすることにより、スループットを増加しても良い。また、もしハードウエアがそう許容するなら、実施形態は、ベースバンド信号に、または無線周波数信号にさえ、直接演算を可能とできる。加えて、乗算ネットワーク・コーディングが可能な中継/リピータにおいて、ベースバンドまたは無線周波数層を利用しても良い。これは、削減したハードウエア複雑度および/またはコストを提供しても良い。更に、実施形態は、雑音のある非復号化信号をネットワーク・コーディングする場合、比較的待ち時間が自由で、セルラHARQに親しみのある、FDDリピータで可能となるネットワーク・コーディングであっても良い。また更に、雑音のない信号でのネットワーク・コーディングの下で、SNR、即ち信号と雑音の統計値を保存する。しかしながら、もし符号化の場合に望むなら、および/または復号化の場合に事前の既知の情報として、雑音のある信号を使用しても良い。
添付の図面に本発明の多数の実施形態を示し、前の詳細な説明で説明したが、本発明は開示した実施形態に限定されることはない、ということを理解すべきであり、なぜなら、それは、以下の特許請求項に記載し定めた本発明の範囲から逸脱することなしに、多くの再構成、修正および置換をまた可能とするからである。

Claims (22)

  1. 乗算ネットワーク・コーディングを実行するように適合された通信ノード(202)であって、
    符号化演算を実行するように適合されたエンコーダ(204E)と、
    復号化演算を実行するように適合されたデコーダ(204D)と
    を備え、
    前記エンコーダは、合成信号(208)を形成するために、情報を担持する2以上の信号(210)を乗算するように構成され、
    前記デコーダは、受信した合成信号を1以上の複素共役信号(210)と乗算するように構成されると共に、情報を担持する復号信号を生成するようにさらに構成され、
    前記通信ノードは、前記符号化演算により、送信通信モード(312)のための乗算ネットワーク・コーディングによる符号化を少なくとも部分的に実行するように構成され、かつ、前記復号化演算により、受信通信モード(314)のための乗算ネットワーク・コーディングによる復号化を少なくとも部分的に実行するように構成されている
    ことを特徴とする通信ノード。
  2. 前記1つ以上の複素共役信号は、複素共役となっている少なくとも1つの情報担持信号を含むことを特徴とする請求項1に記載の通信ノード。
  3. 前記1以上の複素共役信号は、複素共役となっている少なくとも1つの合成信号を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の通信ノード。
  4. 前記情報を担持する2以上の信号は位相領域を有し、該信号の該位相領域において情報を搬送することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の通信ノード。
  5. 前記情報を担持する2以上の信号は、該信号の前記位相領域において情報を搬送するが、該信号の振幅においては情報を搬送しないことを特徴とする請求項4に記載の通信ノード。
  6. 前記情報を担持する2以上の信号はそれぞれ、実質的に一定の絶対振幅値を少なくともシンボルからシンボルまでの間において有していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の通信ノード。
  7. 前記情報を担持する2以上の信号は、変数n及びkを有する
    の形態を有する式によってそれぞれ定義され、
    前記変数nは、1つの情報を搬送するシンボルのインデックスであって、
    前記変数kは、前記信号と関連する情報の全てのセットのインデックスである
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の通信ノード。
  8. 前記通信ノードは、符号化双方向中継(CBR)シナリオ(800)を扱うために、前記乗算ネットワーク・コーディングによる符号化、または、前記乗算ネットワーク・コーディングによる復号化を実行するように適合されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の通信ノード。
  9. 乗算ネットワーク・コーディングを実行するように適合された通信ノードにおける方法であって、
    合成信号を形成する工程と、
    前記合成信号を送信する工程(304)と、
    別の合成信号を受信する工程(306)と、
    前記受信した合成信号から、情報を担持する復号信号を生成する工程と
    を備え、
    前記形成工程は、符号化演算において、2以上の情報担持信号(210)を乗算することにより前記合成信号を形成する工程を含み、
    前記生成工程は、復号化演算において、前記受信した合成信号と1以上の複素共役信号(210)とを乗算することにより、前記情報を担持する復号信号を生成する工程を含み、
    前記通信ノードは、前記形成工程の実行により、送信通信モード(312)のための乗算ネットワーク・コーディングによる符号化を少なくとも部分的に実行するように構成され、かつ、前記生成工程の実行により、受信通信モード(314)のための乗算ネットワーク・コーディングによる復号化を少なくとも部分的に実行するように構成されている
    ことを特徴とする方法。
  10. 前記形成工程は、少なくとも1つの信号が雑音成分を含む前記2以上の情報担持信号を乗算する工程を含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 前記生成工程は、前記受信した合成信号を1以上の複素共役信号と乗算する工程を含み、
    前記1以上の複素共役信号の少なくとも1つは雑音成分を含むことを特徴とする請求項9又は10に記載の方法。
  12. 前記生成工程は、前記受信した合成信号を1以上の複素共役信号と乗算する工程を含み、
    前記受信した合成信号は雑音成分を含むことを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記生成工程は、前記受信した合成信号を1以上の複素共役信号と乗算する工程を含み、
    前記受信した合成信号は減衰されていることを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 前記生成工程は、前記受信した合成信号について実行され、前記合成信号は、前方誤り訂正(FEC)符号化がなされており、
    前記方法はさらに、前記生成工程の後に、前記情報を担持する復号信号についてFEC復号化を実行する工程を備えることを特徴とする請求項9乃至13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 前記受信した合成信号は、ある値を有する複素チャネル振幅成分を含み、
    前記生成工程は、前記受信した合成信号の複素チャネル振幅成分の前記値を知ることなく、当該受信した合成信号を乗算することにより、前記情報を担持する復号信号を生成する工程を含むことを特徴とする請求項9乃至14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 前記情報を担持する復号信号から、該復号信号を更に処理することによって前記情報を抽出する抽出工程(310)をさらに備えることを特徴とする請求項9乃至15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 前記抽出工程は、前記受信した合成信号、または、前記情報を担持する復号信号について、等化処理を行うことなく前記情報を担持する復号信号から該情報を抽出する工程を含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
  18. 前記抽出処理は、
    前方誤り訂正(FEC)復号化を、前記情報を担持する復号信号について実行する工程と、
    前記情報を抽出するために、前記復号信号を復調する工程と
    を含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
  19. 前記抽出工程は、前記情報を担持する復号信号と、直接に受信したバージョンの情報を担持する前記信号とについて、最大比合成(MRC)を実行する工程を含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
  20. 乗算ネットワーク・コーディングを実行するように適合されたシステムであって、
    第1の通信ノード(202a)と、
    第2の通信ノード(202b)と
    を備え、
    前記第1の通信ノードは、乗算エンコーダ(204E)、送信器(502)及び第1の受信器(504)を含み、
    前記第1の受信器は、第1の情報を担持する第1の信号(210(1))と、第2の情報を担持する第2の信号(210(2))とを受信するように適合され、
    前記乗算エンコーダは、前記第1の信号と前記第2の信号とを乗算することにより合成信号(208)を形成するように適合され、該合成信号は、前記第1の情報と前記第2の情報とを含む乗算ネットワーク・コーディングされた情報(212)を担持し、
    前記送信器は、前記合成信号を送信するように適合され、
    前記第2の通信ノードは、乗算デコーダ(204D)及び第2の受信器(504)を含み、
    前記第2の受信器は、前記合成信号を前記第1の通信ノードの前記送信器から受信するように適合されると共に、前記第2の情報を担持する前記第2の信号を受信するようにさらに適合され、
    前記乗算デコーダは、前記第2の信号の複素共役(210(2))を生成するように適合されると共に、前記合成信号と前記第2の信号の複素共役とを乗算することにより前記第1の信号を取得するように更に適合され、該取得された前記第1の信号は、前記第1の情報を担持している
    ことを特徴とするシステム。
  21. プロセッサが実行可能な命令であって、乗算ネットワーク・コーディングによる符号化を実行するように適合されており、実行された場合に通信ノード(202a−S)が以下の工程を実行する命令を記憶した記憶媒体であって、
    第1の情報を担持する第1の信号(210(1))を受信する工程(602)と、
    第2の情報を担持する第2の信号(210(2))を受信する工程(604)と、
    符号化演算において前記第1の信号と前記第2の信号とを乗算して、乗算ネットワーク・コーディングされた第1の情報と第2の情報(212)とを担持する合成信号(208)を形成する形成工程と、
    前記合成信号を別のノードへ送信する工程(608)と
    を備え、
    前記通信ノードは、少なくとも部分的に、乗算ネットワーク・コーディングによる符号化を前記形成工程において実行するように適合されていることを特徴とする、記憶媒体。
  22. プロセッサが実行可能な命令であって、乗算ネットワーク・コーディングによる符号化を実行するように適合されており、実行された場合に通信ノード(202b−R)が以下の工程を実行する命令を記憶した記憶媒体であって、
    第2の情報を担持する第2の信号(210(2))を受信する工程(612)と、
    前記第2の信号の複素共役(210(2))を生成する工程(614)と、
    第1の情報と第2の情報とを含み、乗算ネットワーク・コーディングされた情報(212)を担持する合成信号(208)を受信する工程(616)と、
    前記合成信号に、前記第2の信号の複素共役を乗算することにより、前記第1の情報を担持する第1の信号(210(1))を取得する取得工程と
    を備え、
    前記通信ノードは、少なくとも部分的に、乗算ネットワーク・コーディングによる復号化を前記取得工程において実行するように適合されていることを特徴とする、記憶媒体。
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