JP5072986B2 - 無線通信システム、基地局装置及びユーザ端末 - Google Patents

無線通信システム、基地局装置及びユーザ端末 Download PDF

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Description

本発明は、複数の基本周波数ブロック(以下、「コンポーネントキャリア(Component Carrier)」という)に分割されたシステム帯域において、選択された1つ又は複数のコンポーネントキャリアを用いて信号を伝送する無線通信システムに関し、特に下りリンクの信号を生成する基地局装置及び基地局装置から下りリンクの信号を受信するユーザ端末に関する。
W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)やHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)の後継となる通信方式、すなわちロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)が、W−CDMAの標準化団体3GPPにより定められ、無線アクセス方式として、下りリンクについてはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、上りリンクについてはSC−FDMA(Single-Carrier Frequency Division Multiple Access)が採用された。現在、3GPPではLTEの後継システムが検討されている(LTEアドバンスト(LTE−A又はRelease 10)。
LTEシステムは、上りリンク、下りリンクともに1つないし2つ以上の物理チャネルを複数の移動局UEで共有して通信を行うシステムである。複数の移動局UEで共有されるチャネルは、一般に共有チャネルと呼ばれ、LTEにおいては、上りリンクにおけるPUSCH(physical uplink shared channel)であり、下りリンクにおけるPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)である。
上述したような共有チャネルを用いた通信システムでは、送信時間単位であるサブフレーム(Subframe)毎に、どの移動局UEに対して上記共有チャネルを割り当てるかをシグナリングする必要がある。サブフレームは、送信時間間隔(TTI)と呼ばれてもよい。
LTEでは、上記シグナリングのために用いられる下りリンク制御チャネルとして、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)が定められており、さらにPDCCHに用いられるOFDMシンボル数を通知する制御チャネルとしてPCFICH (Physical Control Format Indicator Channel)、PUSCHに対するハイブリッドARQのACKもしくはNACK情報を伝送する制御チャネルとしてPHICH(Physical Hybrid-ARQ Indicator Channel)が定められている。
PDCCHで送信される下りリンク制御情報には、例えば、Downlink Scheduling Information、UL Scheduling Grant、Overload Indicator、Transmission Power Control Command Bitが含まれる。また、Downlink Scheduling Informationには、例えば、下りリンクのリソースブロック(Resource Block)の割り当て情報、UEのID、ストリームの数、プリコーディングベクトル(Precoding Vector)に関する情報、データサイズ、変調方式、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)に関する情報が含まれる。また、上記Uplink Scheduling Grantには、例えば、上りリンクのResource Blockの割り当て情報、UEのID、データサイズ、変調方式、上りリンクの送信電力情報、Demodulation Reference Signalの情報が含まれる。
上記PCFICHは、PDCCHのフォーマットを通知する情報であり、具体的には、このPCFICHにより、PDCCHがマッピングされるOFDMシンボルの数が制御チャネルフォーマット情報(CFI:Control channel Format Indicator)として通知される。LTEにおいては、PDCCHがマッピングされるOFDMシンボルの数は1、2、3のいずれかであり、また、PDCCHは、1サブフレームにおいて、先頭のOFDMシンボルからマッピングされる。
下りリンクにおいて、サブフレームの先頭からPCFICHで通知されたOFDMシンボル数(CFI値)に対応した範囲が、PDCCHに割り当てられた制御チャネル領域となる。移動局は、制御チャネル領域を復号して自分宛の情報があれば、さらに下りリンク制御情報に基づいてPDSCHに割り当てられた無線リソースを特定して復号する。
一方、現在、3GPPにおいて検討が進められているLTE−Aでは、複数のコンポーネントキャリアを寄せ集めて広帯域化することが合意されている。一部のコンポーネントキャリアは他セルからの干渉が強いが、別のコンポーネントキャリアは干渉の影響が少ないといった通信環境が発生し得る。そこで、他セルからの干渉が強いコンポーネントキャリアで送られる共有データチャネル(PDSCH/PUSCH)に関する下りリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)の割当てを、干渉の影響の少ない別のコンポーネントキャリアから行う仕組みが検討されている。現段階で、下りリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)にキャリア識別子(Carrier Indicator)を設定するためのビットフィールド(CIF: Carrier Indicator Field))を付加すること、移動局(UE:User Equipment)毎にCIFの有/無を基地局装置(e-NodeB)からRRCシグナリングにより通知すること、CIFは3ビットであること、が合意されている。
3GPP,R-1100361,Panasonic、"Further discussion on PDCCH with cross carrier operation" 3GPP,R2-080762,Ericsson,"Synchronized RRC re-configuration"
しかしながら、基地局装置から移動局に対してRRCシグナリングによりCIFの有/無を通知した場合、基地局装置がRRCシグナリング(RRC reconfiguration)を送信してからComplete messageを受信するまでの区間(例えば、最大15ms)、基地局装置では移動局がどちらの状態(RRC シグナリングの受信前/後)にあるか不明である。
たとえば、DCI構成がCIFが付加されていない構成(CIF“OFF”)からCIFが付加された構成(CIF“ON”)への切り替えを要求するケースでは、次のような不都合が発生する可能性がある。CIF“OFF”からCIF“ON”への切り替えを要求するRRCシグナリング(RRC reconfiguration)の受信に移動局が失敗して再送を要求しているところに、CIFが付加されたDCI構成が送られる。この場合、移動局は切替え前のCIF“OFF”のDCIビット数に基づいてブラインドデコーディングにトライするが、CIF“ON”のDCI構成はビット数が異なるためにブラインドデコーディングに失敗する。その結果、PDSCHを復調できない不具合が生じる。CIF“ON”からCIF“OFF”への切り替えを要求する場合も同様の不具合が生じる可能性がある。
また、コンポーネントキャリアのアグリゲーション数が切り替わる過渡期においても同様の不都合が発生する可能性がある。基地局装置から移動局に対してRRCシグナリングによりコンポーネントキャリアの追加/削減を通知する。このとき、基地局装置がRRCシグナリング(RRC reconfiguration)を送信してからComplete messageを受信するまでの区間、基地局装置では移動局がどちらの状態(RRC シグナリングの受信前/後)にあるか確定しない。コンポーネントキャリアを追加/削減する場合、CIFの3ビットの値がどのコンポーネントキャリアインデックスかを示すテーブル内容をRRCシグナリングで通知することになるが、コンポーネントキャリアのアグリゲーション数が変わるとテーブル内容が変化することが考えられる。この場合、基地局装置は、移動局がコンポーネントキャリアインデックスを特定するために参照しているテーブルがいずれのテーブルであるのか不明であるので、移動局がコンポーネントキャリアを誤認識する可能性がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、ハイヤーレイヤシグナリングによりCIFのON/OFFが切り替えられる過渡期又はコンポーネントキャリアのアグリゲーション数が追加/削減される過渡期においても、安定して通信を維持することができる無線通信システム、基地局装置及びユーザ端末を提供することを目的とする。
本発明の一つの側面は、基地局装置とユーザ端末との間の通信に割当てる周波数帯域を基本周波数ブロック単位で追加または削除する第1の通信システムと、基地局装置とユーザ端末との間で固定した1つの基本周波数ブロックを介して通信する第2の通信システムとが重複して配置された無線通信システムであり、前記第1の通信システムにおいて前記ユーザ端末に割当てられた基本周波数ブロックの中の1つをアンカーブロックに定め、当該アンカーブロックでは、前記第2の通信システムと同様の動作を補償し、前記第1の通信システムは、ユーザデータ送信用の共有データチャネルと当該共有データチャネル復調用の下りリンク制御情報とが同一又は異なる基本周波数ブロックにマッピングされるようにリソースが割当てられ、前記共有データチャネルがマッピングされている基本周波数ブロックのキャリアインジケータを前記下りリンク制御情報に付加するか否かが制御され、前記アンカーブロックでは、前記アンカーブロックにマッピングされた前記共有データチャネルを復調するための下りリンク制御情報であって、前記キャリアインジケータが付加されない下りリンク制御情報が当該アンカーブロックの制御チャネル領域にマッピングされることを特徴とする。
本発明によれば、ハイヤーレイヤシグナリングによりCIFのON/OFFが切り替えられる過渡期又はコンポーネントキャリアのアグリゲーション数が追加/削減される過渡期においても、アンカーブロックを介して第2の通信システムによる通信を維持できる。
本発明の他の側面は、基地局装置とユーザ端末との間の通信に割当てる周波数帯域を基本周波数ブロック単位で追加または削除する第1の通信システムと、基地局装置とユーザ端末との間で固定した1つの基本周波数ブロックを介して通信する第2の通信システムとが重複して配置された無線通信システムであり、前記第1及び第2の通信システムでは、前記基本周波数ブロックの下り制御チャネル領域に、ユーザ端末間で共通の共通サーチスペースとユーザ端末間で個別のユーザ個別サーチスペースとが割当てられ、前記基地局装置は、同一セルに接続している複数のユーザ端末が受信する必要のあるユーザ共通制御情報を前記共通サーチスペースにマッピングし、各ユーザ端末が個別に受信する必要のあるユーザ固有制御情報を、前記第1の通信システムに対応した構成で、前記ユーザ個別サーチスペースにマッピングし、さらに、各ユーザ端末が個別に受信する必要のあるユーザ固有制御情報を、前記第2の通信システムと同様の動作を補償する構成に固定して前記共通サーチスペースにマッピングすることを特徴とする。
本発明によれば、ハイヤーレイヤシグナリングによりCIFのON/OFFが切り替えられる過渡期又はコンポーネントキャリアのアグリゲーション数が追加/削減される過渡期においても、第2の通信システムと同様の動作を補償する構成に固定したユーザ固有制御情報がマッピングされている共通サーチスペースを介した通信が可能になる。
本発明によれば、ハイヤーレイヤシグナリングによりCIFのON/OFFが切り替えられる過渡期又はコンポーネントキャリアのアグリゲーション数が追加/削減される過渡期においても、安定して通信を維持できる。
LTE−Aで定められた階層型帯域幅構成を示す図である。 実施の形態に係る移動通信システムの全体図である。 実施の形態に係る基地局装置の概略的な構成図である。 実施例に係る移動端末装置の概略的な構成図である。 実施例に係る基地局装置のベースバンド信号処理部における送信処理部の機能ブロック図である。 実施例に係る移動端末装置が有するベースバンド信号処理部の機能ブロック図である。 コンポーネントキャリアの追加及びCIF構成変更があった場合のシーケンス図である。 干渉の大きいコンポーネントキャリアの下り共有チャネルのためのDCIを、他のコンポーネントキャリアに多重する模式図である。 (A)CIF“OFF”の場合における、e-NodeBとUE#1との間の通信用に割当てられた3つのコンポーネントキャリアの模式図、(B)CIF“ON”の場合における、e-NodeBとUE#1との間の通信用に割当てられた3つのコンポーネントキャリアの模式図である。 2種類のサーチスペースを説明するための図である。 共通サーチスペース及びユーザ個別サーチスペースへ配置するDCIフォーマット種別を説明するための図である。 ユーザに対するコンポーネントキャリアの割り当てに変更があった場合のシーケンス図である。 (A)コンポーネントキャリア数=4に対応したCIFテーブルの構成図、(B)コンポーネントキャリア数=2に対応したCIFテーブルの構成図である。 DCIがPDCCHの所定領域にマッピングされるまでの処理工程図である。 受信機におけるデマッピング及びCCEデインタリーブの概念図である。 下りリンクアンカーキャリアの構成例を示す図である。 セル固有UL/DLペアを有しないコンテンションRACHを示す図である。
図1は、LTE−Aで定められた階層型帯域幅構成を示す図である。図1に示す例は、複数のコンポーネントキャリア(CC)で構成される第1システム帯域を持つ第1移動通信システムであるLTE−Aシステムと、1コンポーネントキャリアで構成される第2システム帯域を持つ第2移動通信システムであるLTEシステムが併存する場合の階層型帯域幅構成である。LTE−Aシステムにおいては、例えば、100MHz以下の可変のシステム帯域幅で無線通信し、LTEシステムにおいては、20MHz以下の可変のシステム帯域幅で無線通信する。LTE−Aシステムのシステム帯域は、LTEシステムのシステム帯域を一単位とする少なくとも一つのコンポーネントキャリアを含む。このように複数のコンポーネントキャリアを集めて広帯域化することをキャリアアグリゲーションという。
例えば、図1においては、LTE−Aシステムのシステム帯域は、LTEシステムのシステム帯域(ベース帯域:20MHz)を一つのコンポーネントキャリアとする5つのコンポーネントキャリアの帯域を含むシステム帯域(20MHz×5=100MHz)となっている。図1においては、移動端末装置UE(User Equipment)#1は、LTE−Aシステム対応(LTEシステムにも対応)の移動端末装置であり、100MHzまでのシステム帯域に対応可能である。UE#2は、LTE−Aシステム対応(LTEシステムにも対応)の移動端末装置であり、40MHz(20MHz×2=40MHz)までのシステム帯域に対応可能である。UE#3は、LTEシステム対応(LTE−Aシステムには対応せず)の移動端末装置であり、20MHz(ベース帯域)までのシステム帯域に対応可能である。
本発明者は、LTE−AシステムにおいてCIFのON/OFFが切り替えられる過渡期又はコンポーネントキャリアのアグリゲーション数が追加/削減される過渡期においてCIFのON/OFFの切り替え又はコンポーネントキャリアのアグリゲーション数が不確定な状態となることに着目し、CIFのON/OFFの切り替え又はコンポーネントキャリアのアグリゲーション数が不確定な状態でも通信できる構成を考察して本発明に到達した。
本発明の一側面は、LTE−Aシステムにおいて、ユーザに割当てたコンポーネントキャリアから1つをアンカーキャリアとして選定し、アンカーキャリアはLTE(Release 8)と同様の動作を補償すると定義する。基地局装置は移動局に対してアンカーキャリアにおいてLTEと同様の動作を補償するために、LTEと同一構成のDCIをシグナリングし、移動局はアンカーキャリアの下り制御チャネル領域からDCIをブラインドデコーディングする。
これにより、CIFのON/OFFが切り替えられる過渡期又はコンポーネントキャリアのアグリゲーション数が追加/削減される過渡期であっても、アンカーキャリアを介した通信ではLTEと同様の動作が補償されるので、通信を維持することができる。
以下、LTE(Release 8)と同様の動作を補償すると定義したアンカーキャリアを介した通信について具体的に説明する。
図7はRRCシグナリングによりコンポーネントキャリアの追加、DCI構成についてCIF“OFF”からCIF“ON”への切り替えを通知するシーケンス図である。図7に示されるe-NodeBは基地局装置であり、UE#1は基地局装置と通信中の移動端末装置である。
初期段階では、UE#1には1つのコンポーネントキャリアCC#1のみが割り当てられ、割り当てられたコンポーネントキャリアCC#1を介して、e-NodeBとUE#1との間で通信が開始される。この時点でCIF“OFF”のDCI構成である。
UE#1との通信に割当てるコンポーネントキャリアを1つ追加する場合、e-NodeBがUE#1に対して追加するコンポーネントキャリア番号を指定したRRCシグナリング(RRC reconfiguration:CC addition)を送信する。UE#1はRRCシグナリングされたコマンド(CC addition)を受けて2つのコンポーネントキャリアCC#1,CC#2を介した通信に対応した準備をする。2つのコンポーネントキャリアCC#1,CC#2に対する対応が完了すると、Complete messageをe-NodeBへ返信する。e-NodeBはUE#1に対してRRCシグナリング(RRC reconfiguration)を送信してからComplete messageを受信するまでの区間T1の間は、UE#1が2つのコンポーネントキャリアCC#1,CC#2を介した通信に対応できるのか否か不明である。
本発明は、ユーザに割当てたコンポーネントキャリアから1つをアンカーキャリアとして選定し、アンカーキャリアはLTEの動作を補償すると定義し、UE#1に割り当てられているコンポーネントキャリアの1つをアンカーキャリアであるとe-NodeBとUE#1との間で相互に認識する。e-NodeBは、UE#1との間の通信に使用するコンポーネントキャリア数を追加する場合、少なくとも区間T1の間はUE#1との間でアンカーキャリアを介して通信する。すなわち、コンポーネントキャリア数が不確定な区間T1において、LTEの動作が補償されている、言い換えればCIF“OFF”のDCI構成が固定されているアンカーキャリアを介してLTEによる通信を維持する。
e-NodeBとUE#1との間の通信に使用するコンポーネントキャリア数を削減する場合も、コンポーネントキャリア数を追加する場合と同様に、RRCシグナリング(RRC reconfiguration)を送信してからComplete messageを受信するまでの区間は、コンポーネントキャリア数が不明確な時間帯である。そこで、e-NodeBとUE#1との間の通信開始後にコンポーネントキャリア数を削減する場合も、LTEの動作が補償されたアンカーキャリアを介して通信することで、通信を維持することができる。
また、e-NodeBとUE#1との間の通信に使用するコンポーネントキャリア数(キャリアアグリゲーション数)を増加して広帯域化した場合、図8に示すように、干渉の大きいコンポーネントキャリアCC#2で送られる下り共有チャネルのための下りリンク制御情報(DCI#2)を、干渉の小さい別のコンポーネントキャリアCC#1の下り制御チャネルに多重して送信することができる。
このとき、下りリンク制御情報(DCI#2)がどちらのコンポーネントキャリア(CC#1またはCC#2)に対する下り共有チャネルのための情報であるかを識別するために、キャリア識別子(CI)を付加したDCI構成が適用される。キャリア識別子(CI)を表すフィールドがCIFである。すなわち、あるコンポーネントキャリアのデータ領域に多重される共有データチャネル復調用のDCIを、他のコンポーネントキャリアの制御チャネル領域に多重する場合、復調すべき共有データチャネルが多重されているコンポーンネトキャリアの番号(CCインデックス)を表すCIFがDCI構成に付加される(CIF“ON”)。以下の説明では、CIFが付加されたDCI構成をCIF構成と呼ぶ場合がある。
DCI構成をCIF構成に切り替える場合、e-NodeBがUE#1に対してCIF“ON”を要求するRRCシグナリング(RRC reconfiguration:CIF configuration)を送信する。UE#1はRRCシグナリング(RRC reconfiguration)に対応してブラインドデコーディング時のDCI構成をCIF構成に切り替える。UE#1はCIF構成への対応が完了すると、Complete messageをe-NodeBへ返信する。e-NodeBはUE#1に対してRRCシグナリング(RRC reconfiguration)を送信してからComplete messageを受信するまでの区間T2の間は、UE#1がCIF構成への対応が可能か否か不明である。
本発明は、上記した通り、ユーザに割当てたコンポーネントキャリアから1つをアンカーキャリアとして選定し、アンカーキャリアはLTEの動作を補償すると定義し、e-NodeBとUE#1との間でアンカーキャリアをそれぞれ認識している。e-NodeBは、少なくとも区間T2の間は、LTEの動作を補償するアンカーキャリアにおける制御チャネルに対してCIFが付加されていないDCI構成を有するDCIを多重する。UE#1はDCI構成をCIF構成へ切り替える前に、CIF構成の制御チャネルを受信しても、DCIビット数が異なるために、ブラインドデコーディングに失敗するが、本発明のようにアンカーキャリアで受信するDCIはLTE仕様(CIF“OFF”)であることが定義されるので、UE#1はアンカーキャリアで受信する制御チャネルからDCIをブラインドデコーディングすることができる。
DCI構成をCIF構成からLTE仕様のDCI構成へ変更する場合も、CIF構成に変更する場合と同様に不明確な時間帯が生じるが、LTEの動作が補償されたアンカーキャリアを介して通信することにより、UE#1はアンカーキャリアで受信する制御チャネルからDCIを正常にデコードすることができる。
なお、アンカーキャリアは、不確定な区間T1、T2以外の期間においてもLTEの動作を補償するコンポーネントキャリアとして維持しておいても良い。また、アンカーキャリアはe-NodeBとUE#1との間の通信開始時に決めておき、通信終了まで固定しても良いし、通信開始後に通信環境に応じて動的に変更しても良い。
図9(A)はCIF“OFF”の場合における、e-NodeBとUE#1との間の通信用に割当てられた3つのコンポーネントキャリアCC#1、CC#2、CC#3の模式図である。下りリンクでは、コンポーネントキャリアは、1サブフレームの先頭から1〜3OFDMシンボルに制御チャネル領域(PDCCH等)が配置され、下り制御チャネル領域(PDCCH)の後に下り共有チャネル領域(PDSCH等)が配置されている。制御チャネル領域にサーチスペース(SS)が設定され、サーチスペースにDCIが多重されている。各コンポーネントキャリアCC#1、CC#2、CC#3において、制御チャネル領域にサーチスペース(SS)にマッピングされているDCIは、同一コンポーネントキャリアの下り共有チャネル領域にマッピングされている下り共有チャネル用の制御情報である。図9(A)では3つのコンポーネントキャリアCC#1、CC#2、CC#3から1つのアンカーキャリア(例えばCC#1)を選定し、アンカーキャリアCC#1ではLTEと同様の動作を補償する。具体的には、アンカーキャリアCC#1の制御チャネル領域のサーチスペース(SS)はLTEと同様に定められ、サーチスペースに多重されるDCI構成はLTEで定められているフィールド構成とする。したがって、コンポーネントキャリア数を追加/削減する過渡期であっても、アンカーキャリアCC#1だけはLTEと同様の動作が保障される。
図9(B)はCIF“ON”の場合における、e-NodeBとUE#1との間の通信用に割当てられた3つのコンポーネントキャリアCC#1、CC#2、CC#3の模式図である。同図(B)においても3つのコンポーネントキャリアCC#1、CC#2、CC#3から1つのコンポーネントキャリアCC#1がアンカーキャリアに選定されている。CIF“ON”の場合、各コンポーネントキャリアCC#1、CC#2、CC#3の制御チャネル領域に多重されるDCIにはCIFが付加されたCIF構成となる。アンカーキャリアCC#1では、LTEと同様の動作を補償するため、制御チャネル領域においてLTEと同様に定められサーチスペース(SS)に、LTEで定められているフィールド構成を有するDCIが多重されている。したがって、移動局は、アンカーキャリアCC#1の制御チャネル領域において、LTEと同様にブラインドデコーディングすることでDCIを復調することができる。図9(B)に示す例では、アンカーキャリアCC#1の制御チャネル領域に、LTEと同様のフィールド構成を有するDCI構成とCIFが付加されたDCI構成とが混在している。
ここで、複数のコンポーネントキャリアをキャリアアグリゲーションする場合、下りリンクのキャリアと上りリンクのキャリアとをリンクさせることが、RAN1 #59(3GPP TSG RAN WG1 Meeting)で合意されている。最初に、ユーザ端末との通信のために、セル固有の上りリンク及び下りリンクのペアが同一のコンポーネントキャリア(DL/UL#0)に割り当てられ、このコンポーネントキャリア上でユーザ固有の上りリンク及び下りリンクのペアが確立される。その後、ユーザ固有の下りリンクに対して他のコンポーネントキャリア#1が割り当てられると、ユーザ固有の下りリンクにコンポーネントキャリア#1が追加される。そして、コンポーネントキャリアの追加/削除に制限がなければ、旧コンポーネントキャリア#0に対するセル固有及びユーザ固有のリンクが解消される。
上記のように、下りリンクと上りリンクとで個別にコンポーネントキャリアを割当て可能なシステム構成において、下りリンクのコンポーネントキャリアのいずれか1つをアンカーキャリアに選定する。下りリンクのアンカーキャリアの選定には、図16(A)(B)(C)に示す3つの方法が考えられる。なお、同図において点線は、セル固有の上りリンク及び下りリンクのペアを示し、実線はユーザ固有の上りリンク及び下りリンクのペアを示している。
第1の方法は、下りリンクのコンポーネントキャリアからはアンカーキャリアを選定しない(図16(A))。
第2の方法は、セル固有の上りリンク及び下りリンクのペアを構成しているコンポーネントキャリアは、下りリンクのアンカーキャリアに選定しない(図16(B))。
第3の方法は、セル固有の上りリンク及び下りリンクのペアを構成しているコンポーネントキャリアを、下りリンクのアンカーキャリアに選定する(図16(C))。
(contention RACH)
上りリンク及び下りリンクのアンカーキャリアペアとしては、図16(C)に示す第3の方法が使用され得る。一方で、図16(A)に示す第1の方法及び図16(B)に示す第2の方法においては、セル固有の上りリンク及び下りリンクのペア構成していない。このため、一つのセル固有の上りリンク及び下りリンクのペアをcontention RACHに用いることが好ましい。したがって、第1及び第2の方法の場合においては、RACH手順の前に、UEが、上りリンクとセル固有でリンクする下りリンクキャリア用のシステム情報(SI)を取得する必要がある(図17参照)。
(Non-contention RACH)
Non-contention RACHの場合も、contention RACHと同様に、上りリンク及び下りリンクのアンカーキャリアペアとしては、図16(C)に示す第3の方法が使用され得る。この場合においては、セル固有の上りリンク及び下りリンクペアが常に使用されるので、基地局のみが、同じ上りリンク及び下りリンクペアを使用する他のUEを考慮して、プリアンブルシーケンスを選択する。さらに、この場合においては、同じペアを用いるサブフレームでいくつかのUE用のRACH応答を送ることもできる。一方で、図16(A)に示す第1の方法及び図16(B)に示す第2の方法においては、上りリンク及び下りリンクペアがUE固有であり、UE固有のペアを考慮してプリアンブルシーケンスを慎重に選択しなければならない。さらに、この場合においては、RACH応答も慎重に行う必要がある。
本発明の他の側面は、PDCCHの共通サーチスペースに、DCI(フォーマット1A)が用意されていることに着目し、共通サーチスペースのDCI(フォーマット1A)についてはLTEと同様の動作を補償することとした。
LTEでは、共通サーチスペースに配置するDCI構成として、DCIフォーマット0/3/3AとDCIフォーマット1A/1Cとが定められている。DCIフォーマット0は上りPUSCHのスケジューリング情報、DCIフォーマット3/3Aは複数ユーザへの2ビット/1ビット送信電力コマンドを送信するためフォーマットであるので、下りリンク制御情報用に利用することは難しい。一方、DCIフォーマット1は、PDSCHのスケジューリング情報(フレキシブルRB配置)、DCIフォーマット1Aは、PDSCHのスケジューリング情報(コンパクトスケジューリング)を送信するためのフォーマットであるので、下りリンク制御情報の送信に用いることができる。
そこで、共通サーチスペースに多重されるDCIフォーマット1又は1AはLTEと同様の動作を補償するアンカーDCIに選定し、CIFの“ON”時においても共通サーチスペースのアンカーDCI(DCIフォーマット1又は1A)にはCIFを付加しないように制御する。
共通サーチスペースに多重されるDCIフォーマット0/3/3AとアンカーDCIとは同一ビット数であることが望ましい。たとえば、DCIフォーマット3とDCIフォーマット1Aの組み合わせは、同一ビット数になるので、移動局では1回のブライドデコーディングで復調を完了できる。
これにより、CIFのON/OFFが切り替えられる過渡期であっても、DCI構成がLTEと同様の構成を保持するアンカーDCIが存在する共通サーチスペースを介した通信が可能になる。
以下、LTE(Release 8)と同様の動作を補償するアンカーDCIが存在する共通サーチスペースを介した通信について具体的に説明する。
図10にブラインドデコーディングする範囲となる2種類のサーチスペースを例示している。上記した通り、LTEでは2種類のサーチスペースが規定されている。ユーザ共通制御情報は、同一セルに接続している全てのユーザ端末が同時に受信する必要のある情報を伝送する制御チャネルであり、報知情報,ページング情報,送信電力制御信号送信用のリソース割当情報などが伝送される。ユーザ固有制御情報は、1ユーザ端末のみ受信する必要のある情報を伝送する制御チャネルであり、上下リンクの共有データチャネル送信のためのリソース割当情報などが伝送される。図10に示されるように、上記2種類の制御情報に対応して共通サーチスペースとユーザ個別サーチスペースの2種類のサーチスペースが定義されている。共通サーチスペースは、全てのユーザ端末で共通の位置に配置されている(先頭の2CCEであるCCE#1、CCE#2に配置)。ユーザ個別サーチスペースは、ユーザ端末で独立の位置に配置されている(ユーザID及びサブフレーム番号によりランダムに配置)。特に、共通サーチスペースは、2種類のフォーマット(1A,1C)をサポートし、セル端のユーザ端末も高品質に受信できるようにするため、4,8CCEアグリゲーションのみを用いる。ブラインドデコーディング数はそれぞれ4,2となる。本発明は共通サーチスペースでサポートするDCIフォーマット1AをアンカーDCIに選定し、アンカーDCIではLTEと同様の動作を補償し、ユーザ個別にアンカーDCIをシグナリングする。
図11は共通サーチスペース及びユーザ個別サーチスペースへ配置するDCIフォーマット種別を説明するための図である。
共通サーチスペース(CCE#1)にDCIフォーマット3とDCIフォーマット1Aの2つのDCIが配置されている。このうちのPDSCHスケジューリング情報送信用のフォーマットを有するDCI(フォーマット1A)をアンカーDCIに選定する。アンカーDCIに選定したDCI(フォーマット1A)はLTEと同様の動作を補償するため、CIF“ON”時であってもにCIFは付加しないように制御する。
共通サーチスペース(CCE#1)に配置されるDCI(フォーマット3)とDCI(フォーマット1A)には異なるユーザIDが付与される。具体的には、一方のDCI(フォーマット3)はセル内の全ユーザで共通の情報であるので全ユーザ共通のユーザIDでCRC部分がマスク(例えば排他論理和をとる)されている。アンカーDCIとなる他方のDCI(フォーマット1A)はユーザ個別のユーザIDでCRC部分がマスクされる。アンカーDCIは、ユーザIDが一致する個別ユーザでのみ復調できる。アンカーDCI(DCIフォーマット1A)の復調に成功したユーザ端末は自分宛の下りリンク制御情報を取得することに成功する。このとき、2つのDCI(フォーマット3)とDCI(フォーマット1A)のビット数が同一であるので、ユーザ端末は1回のブラインドデコーディングにより共通サーチスペース(CCE#1)に配置された2つのDCI(フォーマット3)とDCI(フォーマット1A)を復調できる。
ユーザ個別サーチスペース(CCE#4)には、第1の組み合わせとして、フォーマット0とフォーマット1Aの2つのDCIが配置される。CIF“ON”の場合には、フォーマット0及びフォーマット1Aの双方のDCIに3ビットのCIFが付加されたCIF構成となる。またCIF“OFF”の場合には、LTEと同様の構成である、CIFが付加されないDCI構成となる。
フォーマット0とフォーマット1Aはビット数が同一であるので、ユーザ端末は1回のブラインドデコーディングによりユーザ個別サーチスペース(CCE#4)に配置された2つのDCI(フォーマット0)とDCI(フォーマット1A)を復調できる。ユーザ端末は2つのDCI(フォーマット0)とDCI(フォーマット1A)の復調によりPUSCHのスケジューリング情報、PDSCHのスケジューリング情報を取得する。
なお、DCI(フォーマット0)とDCI(フォーマット1A)は、同一のユーザIDでCRC部分がマスクされているので、フォーマットを見わけるために、DCIに1ビットのフラグが付けられる。
また、ユーザ個別サーチスペース(CCE#4)には、第2の組み合わせとして、フォーマット1Aとフォーマット1の2つのDCIが配置される。CIFのON/OFFによって、フォーマット1A及びフォーマット1の双方のDCIに3ビットのCIFが付加され/削除される。
フォーマット1Aとフォーマット1はビット数が異なるので、ユーザ端末は2回のブラインドデコーディングによりユーザ個別サーチスペース(CCE#4)に配置された2つのDCI(フォーマット1A)とDCI(フォーマット1)を復調できる。ユーザ端末は2つのDCI(フォーマット0)とDCI(フォーマット1A)の復調によりPUSCHのスケジューリング情報、PDSCHのスケジューリング情報を取得する。
なお、DCIフォーマット1AとDCIフォーマット1は、同一のユーザIDでCRC部分がマスクされているが、ビット数が異なるので、フラグが無くてもフォーマットを見わけることが可能である。
また、ユーザ個別サーチスペース(CCE#4)には、第3の組み合わせとして、フォーマット0とフォーマット1の2つのDCIが配置される。CIFのON/OFFによって、フォーマット0及びフォーマット1の双方のDCIに3ビットのCIFが付加され/削除される。
フォーマット0とフォーマット1はビット数が異なるので、ユーザ端末は2回のブラインドデコーディングによりユーザ個別サーチスペース(CCE#4)に配置された2つのDCI(フォーマット0)とDCI(フォーマット1)を復調できる。DCI(フォーマット0)とDCI(フォーマット1)は、同一のユーザIDでCRC部分がマスクされているが、ビット数が異なるので、フラグが無くてもフォーマットを見わけることが可能である。
このように、共通サーチスペース(CCE#1)に配置される2つのDCI(フォーマット3)とDCI(フォーマット1A)のうち、PDSCHのスケジューリング情報を送信可能なフォーマットが定義されているDCI(フォーマット1A)をアンカーDCIに選定し、アンカーDCI(DCIフォーマット1A)でLTEと同様の動作を補償することにより、CIFのON/OFFが切り替えられる過渡期であっても、サブフレームにLTEと同様の構成を有するDCIを配置でき、アンカーDCIが配置された共通サーチスペースを介した通信が可能になる。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。ここでは、LTE−Aシステムに対応する基地局及び移動局を用いる場合について説明する。
図2を参照しながら、本発明の実施例に係る移動局(UE)10及び基地局(Node B)20を有する移動通信システム1について説明する。図2は、本実施例に係る移動局10及び基地局20及びを有する移動通信システム1の構成を説明するための図である。なお、図2に示す移動通信システム1は、例えば、LTEシステム或いは、SUPER 3Gが包含されるシステムである。また、この移動通信システム1は、IMT−Advancedと呼ばれても良いし、4Gと呼ばれても良い。
図2に示すように、移動通信システム1は、基地局装置20と、この基地局装置20と通信する複数の移動端末装置10(10、10、10、・・・10、nはn>0の整数)とを含んで構成されている。基地局装置20は、上位局装置30と接続され、この上位局装置30は、コアネットワーク40と接続される。移動端末装置10は、セル50において基地局装置20と通信を行うことができる。なお、上位局装置30には、例えば、アクセスゲートウェイ装置、無線ネットワークコントローラ(RNC)、モビリティマネジメントエンティティ(MME)等が含まれるが、これに限定されるものではない。
各移動端末装置(10、10、10、・・・10)は、LTE端末及びLTE−A端末を含むが、以下においては、特段の断りがない限り移動端末装置10として説明を進める。また、説明の便宜上、基地局装置20と無線通信するのは移動端末装置10であるものとして説明するが、より一般的には移動端末装置も固定端末装置も含むユーザ装置(UE:User Equipment)でよい。
移動通信システム1においては、無線アクセス方式として、下りリンクについてはOFDMA(直交周波数分割多元接続)が、上りリンクについてはSC−FDMA(シングルキャリア−周波数分割多元接続)が適用される。OFDMAは、周波数帯域を複数の狭い周波数帯域(サブキャリア)に分割し、各サブキャリアにデータをマッピングして通信を行うマルチキャリア伝送方式である。SC−FDMAは、システム帯域を端末毎に1つ又は連続したリソースブロックからなる帯域に分割し、複数の端末が互いに異なる帯域を用いることで、端末間の干渉を低減するシングルキャリア伝送方式である。
ここで、LTEシステムにおける通信チャネルについて説明する。
下りリンクの通信チャネルは、各移動端末装置10で共有されるPDSCHと、下りL1/L2制御チャネル(PDCCH、PCFICH、PHICH)とを有する。このPDSCHにより、ユーザデータ及び上位制御信号が伝送される。上位制御信号は、キャリアアグリゲーション数の追加/削減、CIF構成(CIFの“ON”“OFF”)を移動端末装置10に対して通知するRRCシグナリングを含む。
上りリンクの通信チャネルは、各移動端末装置10で共有して使用されるPUSCHと、上りリンクの制御チャネルであるPUCCH(Physical Uplink Control Channel)とを有する。このPUSCHにより、ユーザデータが伝送される。また、PUCCHは、サブフレーム内周波数ホッピングが適用され、下りリンクの無線品質情報(CQI:Channel Quality Indicator)、ACK/NACK等が伝送される。
図3を参照しながら、本実施の形態に係る基地局装置20の全体構成について説明する。基地局装置20は、送受信アンテナ201と、アンプ部202と、送受信部203と、ベースバンド信号処理部204と、呼処理部205と、伝送路インターフェース206とを備えている。
下りリンクにより基地局装置20から移動端末装置10に送信されるユーザデータは、上位局装置30から伝送路インターフェース206を介してベースバンド信号処理部204に入力される。
ベースバンド信号処理部204は、PDCPレイヤの処理、ユーザデータの分割・結合、RLC(radio link control)再送制御の送信処理などのRLCレイヤの送信処理、MAC(Medium Access Control)再送制御、例えば、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)の送信処理、スケジューリング、伝送フォーマット選択、チャネル符号化、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)処理、プリコーディング処理が行われる。また、下りリンク制御チャネルである物理下りリンク制御チャネルの信号に関しても、チャネル符号化や逆高速フーリエ変換等の送信処理が行われる。
また、ベースバンド信号処理部204は、報知チャネルにより、同一セル50に接続する移動端末装置10に対して、各移動端末装置10が基地局装置20との無線通信するための制御情報を通知する。当該セル50における通信のための報知情報には、例えば、上りリンク又は下りリンクにおけるシステム帯域幅や、PRACHにおけるランダムアクセスプリアンブルの信号を生成するためのルート系列の識別情報(Root Sequence Index)等が含まれる。
送受信部203は、ベースバンド信号処理部204から出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に周波数変換する。アンプ部202は周波数変換された送信信号を増幅して送受信アンテナ201へ出力する。
一方、上りリンクにより移動端末装置10から基地局装置20に送信される信号については、送受信アンテナ201で受信された無線周波数信号がアンプ部202で増幅され、送受信部203で周波数変換されてベースバンド信号に変換され、ベースバンド信号処理部204に入力される。
ベースバンド信号処理部204は、上りリンクで受信したベースバンド信号に含まれるユーザデータに対して、FFT処理、IDFT処理、誤り訂正復号、MAC再送制御の受信処理、RLCレイヤ、PDCPレイヤの受信処理を行う。復号された信号は伝送路インターフェース206を介して上位局装置30に転送される。
呼処理部205は、通信チャネルの設定や解放等の呼処理や、基地局装置20の状態管理や、無線リソースの管理を行う。
次に、図4を参照しながら、本実施の形態に係る移動端末装置10の全体構成について説明する。LTE端末もLTE-A端末もハードウエアの主要部構成は同じであるので、区別せずに説明する。移動端末装置10は、送受信アンテナ101と、アンプ部102と、送受信部103と、ベースバンド信号処理部104と、アプリケーション部105とを備えている。
下りリンクのデータについては、送受信アンテナ101で受信された無線周波数信号がアンプ部102で増幅され、送受信部103で周波数変換されてベースバンド信号に変換される。このベースバンド信号は、ベースバンド信号処理部104でFFT処理や、誤り訂正復号、再送制御の受信処理等がなされる。この下りリンクのデータの内、下りリンクのユーザデータは、アプリケーション部105に転送される。アプリケーション部105は、物理レイヤやMACレイヤより上位のレイヤに関する処理等を行う。また、下りリンクのデータの内、報知情報も、アプリケーション部105に転送される。
一方、上りリンクのユーザデータは、アプリケーション部105からベースバンド信号処理部104に入力される。ベースバンド信号処理部104においては、再送制御(H−ARQ(Hybrid ARQ))の送信処理や、チャネル符号化、DFT処理、IFFT処理を行う。送受信部103は、ベースバンド信号処理部104から出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換する。その後、アンプ部102で増幅されて送受信アンテナ101より送信される。
図5は、本実施の形態に係る基地局装置20が有するベースバンド信号処理部204及び一部の上位レイヤの機能ブロック図であり、主にベースバンド信号処理部204は送信処理部の機能ブロックを示している。図5には、最大M個(CC#1〜CC#M)のコンポーネントキャリア数に対応可能な基地局構成が例示されている。基地局装置20の配下となる移動端末装置10に対する送信データが上位局装置30から基地局装置20に対して転送される。
制御情報生成部300は、ハイヤレイヤ・シグナリング(例えばRRCシグナリング)する上位制御信号をユーザ単位で生成する。上位制御信号は、アンカーキャリアのキャリア番号の指示、コンポーネントキャリアの追加/削減、CIFの“ON”“OFF”を要求するコマンドを含むことができる。割当てコンポーネントキャリアの中に必ずアンカーキャリアが存在するようにコンポーネントキャリアの割当てが制御される。また、アンカーキャリアでのLTEと同様の動作を補償するために、アンカーキャリアに関してはCIF“ON”を要求しないルールを適用する。
データ生成部301は、上位局装置30から転送された送信データをユーザ別にユーザデータとして出力する。
コンポーネントキャリア選択部302は、移動端末装置10との無線通信に使用されるコンポーネントキャリアをユーザ毎に選択する。上記した通り、基地局装置20から移動端末装置10に対してRRCシグナリングによりコンポーネントキャリアの追加/削減を通知し、移動端末装置10からComplete messageを受信する。このComplete messageの受信によって当該ユーザに対してコンポーネントキャリアの割当て(追加/削除)が確定し、確定したコンポーネントキャリアの割当てがコンポーネントキャリア選択部302にコンポーネントキャリアの割当て情報として設定される。コンポーネントキャリア選択部302にユーザ毎に設定されたコンポーネントキャリアの割当て情報にしたがって該当するコンポーネントキャリアのチャネル符号化部303へ上位制御信号及び送信データが割り振られる。コンポーネントキャリア選択部302が選択するコンポーネントキャリアにアンカーキャリアが含まれるようにコンポーネントキャリアが割り当てられる。
スケジューリング部310は、システム帯域全体の通信品質に応じて、配下の移動端末装置10に対するコンポーンネトキャリアの割当てを制御する。スケジューリング部310が移動端末装置10との通信に割当てるコンポーンネトキャリアの追加/削除を判断する。コンポーンネトキャリアの追加/削除に関する判断結果が制御情報生成部300へ通知される。
スケジューリング部310は、各コンポーネントキャリアにおけるDCI構成(CIFの“ON”“OFF”)を決定する。各コンポーネントキャリアに適用されるDCI構成(例えば、CIFの“ON”“OFF”)を切り替える場合は、CIFの“ON”“OFF”の切り替えを制御情報生成部300にRCCシグナリングするように要請する。
また、スケジューリング部310は、各コンポーネントキャリアCC#1〜CC#Mにおけるリソース割り当てを制御している。LTE端末ユーザとLTE−A端末ユーザとを区別してスケジューリングを行う。スケジューリング部310は、上位局装置30から送信データ及び再送指示が入力されると共に、上りリンクの信号を測定した受信部からチャネル推定値やリソースブロックのCQIが入力される。スケジューリング部310は、上位局装置30から入力された再送指示、チャネル推定値及びCQIを参照しながら、上下制御信号及び上下共有チャネル信号のスケジューリングを行う。移動通信における伝搬路は、周波数選択性フェージングにより周波数ごとに変動が異なる。そこで、移動端末装置10へのユーザデータ送信時に、各移動端末装置10に対してサブフレーム毎に通信品質の良好なリソースブロックを割り当てる(適応周波数スケジューリングと呼ばれる)。適応周波数スケジューリングでは、各リソースブロックに対して伝搬路品質の良好な移動端末装置10を選択して割り当てる。そのため、スケジューリング部310は、各移動端末装置10からフィードバックされるリソースブロック毎のCQIを用いてリソースブロックを割り当てる。また、割り当てたリソースブロックで所定のブロック誤り率を満たすMCS(符号化率、変調方式)を決定する。スケジューリング部310が決定したMCS(符号化率、変調方式)を満足するパラメータがチャネル符号化部303、308、312、変調部304、309、313に設定される。
ベースバンド信号処理部204は、1コンポーネントキャリア内での最大ユーザ多重数Nに対応したチャネル符号化部303、変調部304、マッピング部305を備えている。チャネル符号化部303は、データ生成部301から出力されるユーザデータ(一部の上位制御信号を含む)で構成される共有データチャネル(PDSCH)を、ユーザ毎にチャネル符号化する。変調部304は、チャネル符号化されたユーザデータをユーザ毎に変調する。マッピング部305は、変調されたユーザデータを無線リソースにマッピングする。
また、ベースバンド信号処理部204は、ユーザ固有の下り制御情報である下り共有データチャネル用制御情報を生成する下り制御情報生成部306と、ユーザ共通の下り制御情報である下り共通制御チャネル用制御情報を生成する下り共通チャネル用制御情報生成部307とを備えている。
下り制御情報生成部306は、ユーザ毎に決定したリソース割り当て情報、MCS情報、HARQ用の情報、PUCCHの送信電力制御コマンド等から下りリンク制御信号(DCI)を生成する。このとき、ユーザに割当てられたコンポーネントキャリアのうちアンカーキャリアではLTEと同様の動作を補償する下り共有データチャネル用制御情報を生成する。具体的には、CIFが付加されないDCI構成を有し、LTEで定められた規則に従って決定したサーチスペースにDCIが配置される。ユーザに割当てられたコンポーネントキャリアのうち、どのコンポーネントキャリアがアンカーキャリアであるかの情報はスケジューリング部310から通知される。
ベースバンド信号処理部204は、1コンポーネントキャリア内での最大ユーザ多重数Nに対応したチャネル符号化部308、変調部309を備えている。チャネル符号化部308は、下り制御情報生成部306及び下り共通チャネル用制御情報生成部307で生成される制御情報をユーザ毎にチャネル符号化する。変調部309は、チャネル符号化された下り制御情報を変調する。
また、ベースバンド信号処理部204は、上り共有データチャネル(PUSCH)を制御するための制御情報である上り共有データチャネル用制御情報をユーザ毎に生成する上り制御情報生成部311と、生成した上り共有データチャネル用制御情報をユーザ毎にチャネル符号化するチャネル符号化部312と、チャネル符号化した上り共有データチャネル用制御情報をユーザ毎に変調する変調部313とを備える。
上記変調部309、313でユーザ毎に変調された制御情報は制御チャネル多重部314で多重され、さらにインタリーブ部315でインタリーブされる。インタリーブ部315から出力される制御信号及びマッピング部305から出力されるユーザデータは下りチャネル信号としてIFFT部316へ入力される。IFFT部316は、下りチャネル信号を逆高速フーリエ変換して周波数領域の信号から時系列の信号に変換する。サイクリックプレフィックス挿入部317は、下りチャネル信号の時系列信号にサイクリックプレフィックスを挿入する。なお、サイクリックプレフィクスは、マルチパス伝搬遅延の差を吸収するためのガードインターバルとして機能する。サイクリックプレフィックスが付加された送信データは、送受信部203に送出される。
図6は、移動端末装置10が有するベースバンド信号処理部104の機能ブロック図であり、LTE−AをサポートするLTE−A端末の機能ブロックを示している。まず、移動端末装置10の下りリンク構成について説明する。
無線基地局装置20から受信データとして受信された下りリンク信号は、CP除去部401でCPが除去される。CPが除去された下りリンク信号は、FFT部402へ入力される。FFT部402は、下りリンク信号を高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)して時間領域の信号から周波数領域の信号に変換し、デマッピング部403へ入力する。デマッピング部403は、下りリンク信号をデマッピングし、下りリンク信号から複数の制御情報が多重された多重制御情報、ユーザデータ、上位制御信号を取り出す。なお、デマッピング部403によるデマッピング処理は、アプリケーション部105から入力される上位制御信号に基づいて行われる。デマッピング部403から出力された多重制御情報は、デインタリーブ部404でデインタリーブされる。
また、ベースバンド信号処理部104は、制御情報を復調する制御情報復調部405、下り共有データを復調するデータ復調部406及びチャネル推定部407を備えている。制御情報復調部405は、多重制御情報から下り共通制御チャネル用制御情報を復調する共通制御チャネル用制御情報復調部405aと、多重制御情報から上り共有データチャネル用制御情報を復調する上り共有データチャネル用制御情報復調部405bと、多重制御情報から下り共有データチャネル用制御情報を復調する下り共有データチャネル用制御情報復調部405cとを備えている。データ復調部406は、ユーザデータ及び上位制御信号を復調する下り共有データ復調部406aと、下り共通チャネルデータを復調する下り共通チャネルデータ復調部1406bとを備えている。
共通制御チャネル用制御情報復調部405aは、多重制御情報(PDCCH)の共通サーチスペースのブラインドデコーディング処理、復調処理、チャネル復号処理などによりユーザ共通の制御情報である共通制御チャネル用制御情報を取り出す。共通制御チャネル用制御情報は、下りリンクのチャネル品質情報(CQI)を含んでおり、後述するマッピング部115に入力され、無線基地局装置20への送信データの一部としてマッピングされる。
上り共有データチャネル用制御情報復調部405bは、多重制御情報(PDCCH)のユーザ個別サーチスペースのブラインドデコーディング処理、復調処理、チャネル復号処理などによりユーザ固有の上り制御情報である上り共有データチャネル用制御情報を取り出す。上り共有データチャネル用制御情報は、上り共有データチャネル(PUSCH)の制御に使用され、下り共通チャネルデータ復調部406bへ入力される。
下り共有データチャネル用制御情報復調部405cは、多重制御情報(PDCCH)のユーザ個別サーチスペースのブラインドデコーディング処理、復調処理、チャネル復号処理などによりユーザ固有の下り制御信号である下り共有データチャネル用制御情報を取り出す。下り共有データチャネル用制御情報は、下り共有データチャネル(PDSCH)の制御に使用され、下り共有データ復調部406へ入力される。
また、下り共有データチャネル用制御情報復調部405cは、下り共有データ復調部406aで復調された上位制御信号に含まれる、PDCCH及びPDSCHに関する情報に基づいて、ユーザ固有サーチスペースのブラインドデコーディング処理を行う。
下り共有データ復調部406aは、下り共有データチャネル用制御情報復調部405cから入力された下り共有データチャネル用制御情報に基づいて、ユーザデータや上位制御情報を取得する。上位制御情報(モード情報を含む)は、チャネル推定部407に出力される。下り共通チャネルデータ復調部406bcは、上り共有データチャネル用制御情報復調部405bから入力された上り共有データチャネル用制御情報に基づいて、下り共通チャネルデータを復調する。
チャネル推定部407は、コモン参照信号を用いてチャネル推定する。推定されたチャネル変動を、共通制御チャネル用制御情報復調部405a、上り共有データチャネル用制御情報復調部405b、下り共有データチャネル用制御情報復調部405c及び下り共有データ復調部406aに出力する。これらの復調部においては、推定されたチャネル変動及び復調用参照信号を用いて下りリンク信号を復調する。
ベースバンド信号処理部104は、送信処理系の機能ブロックとして、データ生成部411、チャネル符号化部412、変調部413、DFT部414、マッピング部415、IFFT部416、CP挿入部417を備えている。データ生成部411は、アプリケーション部105から入力されるビットデータから送信データを生成する。チャネル符号化部412は、送信データに対して誤り訂正等のチャネル符号化処理を施し、変調部413はチャネル符号化された送信データをQPSK等で変調する。DFT部414は、変調された送信データを離散フーリエ変換する。マッピング部415は、DFT後のデータシンボルの各周波数成分を、基地局装置に指示されたサブキャリア位置へマッピングする。すなわち、データシンボルの各周波数成分を、システム帯域に相当する帯域幅を持つIFFT部416のサブキャリア位置に入力し、他の周波数成分には0を設定する。IFFT部416は、システム帯域に相当する入力データを逆高速フーリエ変換して時系列データに変換し、CP挿入部417は時系列データに対してデータ区切りでサイクリックプレフィックスを挿入する。
次に、コンポーネントキャリアの下り制御チャネルに多重されるDCI構成に対してCIFを“ON”または“OFF”する場合の動作について説明する。
図9(A)に示されるように、ユーザUE#1に対して3つのコンポーネントキャリアCC#1,CC#2,CC#3が割当てられていて、CIFが“OFF”であるものとする。図9(A)に示す段階から、図9(B)に示すようにCIF“ON”へ切り替えるケースを説明する。
基地局装置20は、ユーザUE#1に割当てた3つのコンポーネントキャリアCC#1,CC#2,CC#3から1つをアンカーキャリアに選定する。本発明ではアンカーキャリアの選定方法は限定されない。例えば、コンポーネントキャリア番号の最若番をアンカーキャリアに選定しても良いし、アンカーキャリアとなるコンポーネントキャリア番号を周期的にシフトさせても良い。または通信品質が所要値を超えるコンポーネントキャリアからアンカーキャリアを選定しても良い。
基地局装置20は、ユーザUE#1となる移動端末装置10に対してRRCシグナリングによりアンカーキャリアとなるコンポーネントキャリア番号を通知する。報知チャネルを用いてアンカーキャリアとなるコンポーネントキャリア番号を通知しても良い。または、通信開始時に最初のキャリアを自動的にアンカーキャリアと決めても良い。
基地局装置20では、またユーザUE#1に対する下り制御情報生成部306がユーザUE#1に割当てられたコンポーネントキャリアCC#1,CC#2,CC#3毎に下りリンク制御情報を生成する。このとき、アンカーキャリアの下り制御チャネルに多重される下りリンク制御情報(DCI)は、LTEと同様の動作を補償するため、LTEの仕様を満足する構成となるように制御される。具体的には、DCI構成はLTEにしたがったフォーマットが採用され、CIFが付加されないDCIが配置されるサーチスペースもLTEと同様にして決められる。
基地局装置20では、制御情報生成部300がユーザUE#1に対する上位制御信号として、CIFの“ON”を要求するコマンドを生成する。CIFの“ON”を要求するコマンドはユーザUE#1に対するコンポーネントキャリアを選択するCC選択部302へ入力される。CC選択部302は、ユーザUE#1に対して3つのコンポーネントキャリアCC#1,CC#2,CC#3が割当てられていることを把握しており、ベースバンド処理部において各コンポーネントキャリアCC#1,CC#2,CC#3のチャネル符号化部303へCIFの“ON”を要求するコマンドを含んだ上位制御信号を入力する。CIFの“ON”を要求するコマンドを含んだ上位制御信号はチャネル符号化部303でチャネル符号化され、変調部304で変調される。さらに、マッピング305によって各コンポーネントキャリアCC#1,CC#2,CC#3の下り共有データチャネルにマッピングされ、IFFT部316で時間領域の信号に変換されて送信される。
以上のような、RRC reconfiguration(CIF configuration)の通知に同期して、下り制御情報生成部306で生成するDCI構成もCIF構成に切り替えられる。下り制御情報生成部306は、CIFが付加されたDCI構成となる下り制御情報信号を生成する。図9(B)に示すように、CIFが付加されたDCI構成がユーザUE#1に割り当てられている3つのコンポーネントキャリアCC#1,CC#2,CC#3の下り制御チャネルに多重される。但し、アンカーキャリアの下り制御チャネルには必ずCIFが付加されていないDCIが所定のサーチスペースに配置される。
図14にDCIがPDCCHの所定領域にマッピングされるまでの処理工程が示されている。
先ず、下り制御情報生成部306で生成されるDCI構成について説明する。
LTEで定義されているDCI構成は、端末毎のリソース割当情報(Resource block assignment)、割り当てたリソースブロックのMCS情報(Modulation and Coding Scheme)、もしくは,トラスポートブロック情報、端末側で生じた受信データ誤りを高効率,低遅延で訂正するために用いる,ハイブリッドARQを用いる際に必要な情報,具体的には初回送信と再送パケットを合成する際に対応するメモリ番号、すなわちHARQプロセス番号(HARQ process number)、新規データか再送データかを区別する識別子(New data indicator)、符号化系列のどの部分を送っているかを示す情報(Redundancy version)、PUCCHの送信電力制御コマンド(TPC for PUCCH)を備えて構成されている。
CIF構成では、上記したLTEで定義されているDCIフィールド構成に追加して、キャリアインジケータフィールド(CIF)が設けられている。CIFは、DCI情報を用いて復調されるPDSCHに割り当てられたコンポーネントキャリアのキャリア番号を特定できる情報(3ビット)が設定される。
図14に示すように、チャネル符号化部308は、同一サブフレームに多重されるユーザ端末の下りリンク制御情報(DCI)に対し、ユーザID(UE-ID)でマスクしたCRCを付与した後、チャネル符号化する。また、各ユーザ端末の受信品質に応じて、72、144、288、576ビットにレートマッチングする(72ビット又は576ビットの場合、符号化率2/3,1/12に相当)。ここで、72ビットを基本単位(CCE:Control Channel Element)と定義し、定義した4種類のCCE数={1,2,4,8}の中から受信品質に応じて最適なCCE数が決定される。CCE数はスケジューリング部310から通知される。さらに、変調部309においてQPSK変調後、制御チャネル多重部314において複数ユーザ端末の制御情報を多重する(CCE multiplexing)。周波数ダイバーシチ効果を得るために、インタリーブ部315が、REG(Resource Element Groupの略で4REから構成される)単位でインタリーブする(CCE interleaving)。その後、サブフレームの先頭にマッピングする。
ユーザUE#1となる移動端末装置10では、下り共有データ復調部406aで上位制御信号が復調される。復調された上位制御信号はアプリケーション部105の上位レイヤへ渡される。アプリケーション部105は上位制御信号を解釈してCIFの“ON”を要求するコマンドを検出する。アプリケーション部105から制御情報復調部405へCIF“ON”への切り替えが通知される。制御情報復調部405はCIF“ON”への切り替えが通知されると、DCIフォーマット及びCIFビット数を加味したDCIサイズに基づいてブラインドデコーディングする。
具体的には、図15に示すように、移動端末装置10では、デインタリーブ部404がサブフレーム先頭の1〜3OFDMシンボルにマッピングされたPDCCHをデインターリーブする。移動端末装置10では、レートマッチングパラメータ(CCE数)、及びCCEの開始位置が不明であるため、CCE単位でブラインドデコーディングし、ユーザIDでマスクされたCRCがOKとなるCCEを探索する。図15に示される例は、CCE#4において検出成功している。
上記した通り、アンカーキャリアとなるコンポーネントキャリア番号が上位制御信号によって移動端末装置10へ通知されている。アプリケーション部105は、アンカーキャリアを制御情報復調部405へ通知する。制御情報復調部405は、アンカーキャリアの下り制御チャネルからDCIを復調する場合、LTEと同様の動作でブラインドデコーディングする。アンカーキャリアでは、LTEと同様の動作が補償されているので、CIFの“ON”“OFF”の過渡期であっても、図9(B)に示すようにCIFの付加されていないDCIがLTEで規定されるサーチスペースに存在する。仮に、図9(B)に示すようにCIFの付加されているDCIがアンカーキャリアの下り制御チャネルに多重されていて復号に失敗したとしても、CIFの付加されているDCIを正常に復号することができるので、PDSCHを復調することが可能になる。
移動端末装置10のデータ生成部411は、CIFの“ON”への切り替えを了承するComplete messageを生成する。Complete messageはマッピング部415でPUSCHにマッピングされて送信される。
一方、CIF“ON”から“OFF”へ切り替える場合も、CIF“OFF”へ切り替えるコマンドの通知に同期して、下り制御情報生成部306で生成するDCI構成もCIFが付加されていないDCI構成に切り替えられる。この場合もアンカーキャリア(CC#1)においては、LTEと同様の動作を補償しており、LTEの仕様にしたがって決められるサーチスペースに配置されたDCI構成に変更は生じない。したがって、移動端末装置10がCIFの付加されていないDCI構成に切り替えられる前に、CIFが付加されていないDCIを受信したとしても、アンカーキャリア(CC#1)の特定のDCIは復調することができる。
図12には、ユーザUE#1に対するコンポーネントキャリアの割り当てに変更があった場合を例示している。ユーザUE#1に対するコンポーネントキャリアのキャリアアグリゲーション数が4から2に変化している。なお、コンポーネントキャリアの削除の前後でCIF“ON”である。
まず、ユーザUE#1に対して4つのコンポーネントキャリアCC0〜CC3を割当てた段階で、コンポーネントキャリア数=4に対応したCIFテーブルがRRCシグナリングされる。ユーザUE#1の移動端末装置10はRRCシグナリングされたCIFテーブルによってCIFのビットパターンからコンポーネントキャリア番号を特定する。図13(A)はコンポーネントキャリア数=4に対応したCIFテーブルの構成例である。
図12に示すように、ユーザUE#1に割当てるコンポーネントキャリアを、4つのコンポーネントキャリアCC0〜CC3から2つのコンポーネントキャリアCC0、CC2へ変える。この場合、コンポーネントキャリア数=2に対応した新たなCIFテーブルがRRCシグナリングされる。図13(B)はコンポーネントキャリア数=2に対応した新たなCIFテーブルの構成例である。
コンポーネントキャリア数=4に対応したCIFテーブル(図13(A))では、“010”がコンポーネントキャリアCC2のキャリア番号であるが、コンポーネントキャリア数=2に対応したCIFテーブル(図13(B))では、“001”がコンポーネントキャリアCC2のキャリア番号となっている。したがって、CIFテーブルの変更が必要なコンポーネントキャリアの追加/削除の過渡期には、移動端末装置10において変更前のCIFテーブルを参照することに起因するPDSCHの復調失敗が発生する。
本発明は、アンカーキャリアにおいて、LTEと同様の動作を補償しているので、CIFが付加されていないDCIがLTEの仕様にしたがって決められるサーチスペースに配置されている。したがって、CIFテーブルの変更を伴うコンポーネントキャリアの追加/削除の過渡期においても、CIFテーブルを参照しないので、DCIを復調することができ、安定して通信を維持できる。
次に、共通サーチスペースにLTEと同様の動作を補償するアンカーDCIを配置した通信について具体的に説明する。
図11に示されるように、各コンポーネントキャリアの下り制御チャネルとなるPDCCHの共通サーチスペースに配置されるDCI(フォーマット1A)をアンカーDCIに選定し、アンカーDCIに上り/下り共有データチャネル用制御情報を設定して個別ユーザに通知する。
そのため、下り制御情報生成部306がユーザ個別にアンカーDCIを生成する。ユーザ個別に通知されるアンカーDCIは、個別ユーザIDでCRCがマスクされる(CRCと個別ユーザIDの排他的論理和演算によるマスク)。各コンポーネントキャリアでユーザ個別に生成されたアンカーDCIは、共通サーチスペースとなる先頭2CCE(CCE#1、CCE#2)に配置される。アンカーDCIにはCIF“ON”時であってもCIFは追加されないように制御する。
移動端末装置10では、共通制御チャネル用制御情報復調部405aが、多重制御情報(PDCCH)の共通サーチスペースをブラインドデコーディング処理する。1回のブラインドデコーディングによって、アンカーDCI(DCIフォーマット1A)とDCI(DCIフォーマット3)が復号される。ただし、アンカーDCI(DCIフォーマット1A)はユーザ個別にユーザIDでCRCがマスクされているので、CRCは2回行われる。DCIフォーマット3を復調及び復号してユーザ共通の制御情報である共通制御チャネル用制御情報が取り出される。共通制御チャネル用制御情報は、下りリンクのチャネル品質情報(CQI)を含んでおり、後述するマッピング部115に入力され、基地局装置20への送信データの一部としてマッピングされる。また、アンカーDCI(DCIフォーマット1A)を復調及び復号してユーザ個別の共有データチャネル用の下り制御情報が取り出される。下り制御情報は下り共有データ復調部406aへ入力される。
また、下り共有データチャネル用制御情報復調部405cは、多重制御情報(PDCCH)のユーザ個別サーチスペースのブラインドデコーディング処理により、PDCCHのユーザ個別サーチスペースに多重して送られてくるユーザ個別の下り制御情報が取り出される。下り制御情報は下り共有データ復調部406aへ入力される。
下り共有データ復調部406aは、共通制御チャネル用制御情報復調部405a及び下り共有データチャネル用制御情報復調部405cから入力された下り共有データチャネル用制御情報に基づいて、ユーザデータや上位制御情報を取得する。
このように、共通サーチスペースにLTEと同様の動作を補償するアンカーDCIを配置したことにより、CIFのON/OFFが切り替えられる過渡期であっても、アンカーDCIが配置された共通サーチスペースを介した通信が可能になる。
なお、本発明は上記した実施の形態に限定されない。本明細書は以下の発明の開示を含む。たとえば、基地局装置は、PDSCHのRLC再送を行う際に、CIFが付いたDCIとCIFが付かないDCIといったサイズの異なる2つのDCIサイズで伝送する。そして、いずれかのDCIサイズについて正しくPDSCHが受信されたことがACK/NACKによって確認されたならば、基地局装置は、移動端末によって正しく受信されたDCIサイズ(CIFの有無)で継続してシグナリングする。
また、別の方法として、移動端末が特定プリアンブルの使われたRACHプリアンブルを受信した場合、またはRACHメッセージに含まれたC-RNTI MAC コントロールメッセージを受信した場合、移動端末がRACH手順を使用して“complete message”を送信するようにする。これにより、基地局装置は、移動端末に新しくCIF構成が反映されたことを容易に確認できる。
また、コンポーネントキャリア毎にCIFの有無を決定し、全てのコンポーネントキャリアで同時にCIFの構成を行う必要性を排除するようにしても良い。この場合、基地局装置は、最初は一部のコンポーネントキャリアについてだけ新たにCIFの有無を設定し、他のコンポーネントキャリアではそれまでのCIFの構成(有無)を維持する。最初のCIF設定が確認された場合に、基地局装置は残りのコンポーネントキャリアについてCIFの有無を設定する。
以上の方法によっても、CIFのON/OFFが切り替えられる過渡期における不安定性を解消することができる。
1 移動通信システム
10 移動端末装置
20 基地局装置
30 上位局装置
40 コアネットワーク
101 送受信アンテナ
102 アンプ部
103 送受信部
104 ベースバンド信号処理部
105 アプリケーション部
201 送受信アンテナ
202 アンプ部
203 送受信部
204 ベースバンド信号処理部
205 呼処理部
206 伝送路インターフェース
300 制御情報生成部
301 データ生成部
302 コンポーネントキャリア選択部
303、308、312 チャネル符号化部
304、309、313 変調部
305 マッピング部
306 下り制御情報生成部
307 下り共通チャネル用制御情報生成部
310 スケジューリング部
311 上り制御情報生成部

Claims (6)

  1. 基地局装置とユーザ端末との間の通信に割当てる周波数帯域を基本周波数ブロック単位で追加または削除する第1の通信システムと、基地局装置とユーザ端末との間で固定した1つの基本周波数ブロックを介して通信する第2の通信システムとが重複して配置された無線通信システムであり、
    前記第1の通信システムにおいて前記ユーザ端末に割当てられた基本周波数ブロックの中の1つをアンカーブロックに定め、当該アンカーブロックでは、前記第2の通信システムと同様の動作を補償し、
    前記第1の通信システムは、ユーザデータ送信用の共有データチャネルと当該共有データチャネル復調用の下りリンク制御情報とが同一又は異なる基本周波数ブロックにマッピングされるようにリソースが割当てられ、前記共有データチャネルがマッピングされている基本周波数ブロックのキャリアインジケータを前記下りリンク制御情報に付加するか否かが制御され、
    前記アンカーブロックでは、前記アンカーブロックにマッピングされた前記共有データチャネルを復調するための下りリンク制御情報であって、前記キャリアインジケータが付加されない下りリンク制御情報が当該アンカーブロックの制御チャネル領域にマッピングされることを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記第1の通信システムにおいて、前記ユーザ端末に割当てた各基本周波数ブロックの制御チャネル領域にマッピングする前記下りリンク制御情報に対して前記キャリアインジケータを付加する場合、前記アンカーブロックにはキャリアインジケータを付加した下りリンク制御情報、及びキャリアインジケータを付加していない下りリンク制御情報をそれぞれマッピングすることを特徴とする請求項記載の無線通信システム。
  3. 基地局装置とユーザ端末との間の通信に割当てる周波数帯域を基本周波数ブロック単位で追加または削除する第1の通信システムと、基地局装置とユーザ端末との間で固定した1つの基本周波数ブロックを介して通信する第2の通信システムとが重複して配置された無線通信システムにおける基地局装置であり、
    前記第1の通信システムにおいて前記ユーザ端末に割当てられた基本周波数ブロックの中の1つをアンカーブロックに定め、当該アンカーブロックで、前記第2の通信システムと同様の動作を補償する手段と、
    ユーザデータ送信用の共有データチャネルと当該共有データチャネル復調用の下りリンク制御情報とが同一又は異なる基本周波数ブロックにマッピングされるようにリソースを割当てる手段と、
    前記共有データチャネルがマッピングされている基本周波数ブロックのキャリアインジケータを前記下りリンク制御情報に付加するか否か制御する手段と、
    前記アンカーブロックでは、前記キャリアインジケータの有無にかかわらず、前記アンカーブロックにマッピングされた前記共有データチャネルを復調するための下りリンク制御情報であって前記キャリアインジケータが付加されない下りリンク制御情報を当該アンカーブロックの制御チャネル領域にマッピングする手段と、
    を具備したことを特徴とする基地局装置。
  4. 基地局装置とユーザ端末との間の通信に割当てる周波数帯域を基本周波数ブロック単位で追加または削除する第1の通信システムと、基地局装置とユーザ端末との間で固定した1つの基本周波数ブロックを介して通信する第2の通信システムとが重複して配置された無線通信システムにおけるユーザ端末であり、
    前記基地局装置から割当てられた基本周波数ブロックの中の1つが、前記第2の通信システムと同様の動作を補償するアンカーブロックに定められ、
    前記第1の通信システムは、ユーザデータ送信用の共有データチャネルと当該共有データチャネル復調用の下りリンク制御情報とが同一又は異なる基本周波数ブロックにマッピングされるようにリソースが割当てられ、前記共有データチャネルがマッピングされている基本周波数ブロックのキャリアインジケータを前記下りリンク制御情報に付加するか否かが制御され、
    前記アンカーブロックでは、前記アンカーブロックにマッピングされた前記共有データチャネルを復調するための下りリンク制御情報であって、前記キャリアインジケータが付加されない下りリンク制御情報が当該アンカーブロックの制御チャネル領域にマッピングされ、
    前記アンカーブロックでは、前記第2の通信システムにしたがって下りリンクの受信処理を行うことを特徴とするユーザ端末。
  5. 基地局装置とユーザ端末との間の通信に割当てる周波数帯域を基本周波数ブロック単位で追加または削除する第1の通信システムと、基地局装置とユーザ端末との間で固定した1つの基本周波数ブロックを介して通信する第2の通信システムとが重複して配置された無線通信システムであり、
    前記第1及び第2の通信システムでは、前記基本周波数ブロックの下り制御チャネル領域に、ユーザ端末間で共通の共通サーチスペースとユーザ端末間で個別のユーザ個別サーチスペースとが割当てられ、
    前記基地局装置は、
    同一セルに接続している複数のユーザ端末が受信する必要のあるユーザ共通制御情報を前記共通サーチスペースにマッピングし、
    各ユーザ端末が個別に受信する必要のあるユーザ固有制御情報を、第1の通信システムに対応した構成で、前記ユーザ個別サーチスペースにマッピングし、
    さらに、各ユーザ端末が個別に受信する必要のあるユーザ固有制御情報を、前記第2の通信システムと同様の動作を補償する構成に固定して前記共通サーチスペースにマッピングする、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  6. 前記基地局装置は、前記第1の通信システムに対応したユーザ個別制御情報構成として、当該ユーザ個別制御情報を用いて復調される共有データチャネルがマッピングされている基本周波数ブロックのキャリアインジケータを含むことを特徴とする請求項記載の無線通信システム。
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