JP5070741B2 - 液体供給型燃料電池による発電方法および液体供給型燃料電池 - Google Patents
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Description
1≦αX/I≦10 ・・・(式1)
(式1において、α=(B×F×E)/(W×V)であり、また、各記号は次の通りである。)
B:電極投影面積(cm2)
F:ファラデー定数(C/mol)
E:活物質1molに対して発生する電子数
W:活物質1molに対して生成する生成物のmol数
V:理想気体モル体積(ml/mol)
ここで、F(ファラデー定数)は、96484 C/molである。また、V(理想気体モル体積)は、22414 ml/molである。
1≦αX/I≦10 ・・・(式1)
(式1において、α=(B×F×E)/(W×V)であり、また、各記号は次の通りである。)
B:電極投影面積(cm2)
F:ファラデー定数(=96484C/mol)
E:活物質1molに対して発生する電子数
W:活物質1molに対して生成する生成物のmol数
V:理想気体モル体積(=22414ml/mol)
本発明法では、液体燃料の供給量X(ml/sec/cm2)が、前記した式1の左辺の条件(1≦αX/I)を満足することにより、高出力での発電を優れた耐久性でもって実現することができる。また、前記した式1の右辺の条件(αX/I≦10)を満足することにより、液体燃料による触媒層の流出を防止することができる。好ましい範囲は、1≦αX/I≦5 であり、さらに好ましくは、1≦αX/I≦2 である。
(1)ファンを有し、カソードのセパレーター中の気体の流れがダウンフローとなる構造
(2)カソードの活物質が空気であり、空気をカソードセパレーターの気体吸入口よりファンによってカソードセパレーター内を負圧化して吸い込む構造
(3)カソードから排気される空気が液体燃料循環用タンク内を通過する構造
(4)カソードから排気される空気およびアノードから排気される反応ガスの排出口が同じである構造
(5)カソードでの発生水、およびアノードより電解質膜を透過した水および燃料を、発電セルの底面にある気体排出口のさらに下部に設置した液体燃料循環用タンク内に回収する構造
(6)液体燃料循環用タンクに供給した燃料原液を、循環している液体燃料または新たに追加する水で、多段階希釈する構造
図1に発電セルのスタック構成の一例を示す。複数の膜電極複合体1を燃料流路8と空気流路7を表裏に兼ね備えた炭素材または金属などの導電性材料からなるバイポーラーセパレーター3で挟み込むようにセット(スタック)することにより直列化し(ただし最外のセパレーターは片面に燃料流路8か空気流路7のどちらか一方のみ)、燃料電池に用いる発電セルとする。液体燃料や空気が反対の極に回り込まないようにガスケット2でシールすることが好ましい。ガスケットはフッ素ゴム、オレフィンゴムなどのエラストマーや発泡ウレタンシートなどの弾力性がある材料からなるものが好ましいが、接着剤で接着してもよい。また、電解質膜とガスケットをあらかじめプレスやコーティングによって一体化させたり、あるいは、膜電極複合体とガスケットを一体化させたりすることも、発電セルの組み立て工程が簡便になることから好ましい。
[参考例]
(1)イオン性基を有する高分子材料(ポリマー(A))の合成例1
4,4’−ジフルオロベンゾフェノン109.1gを発煙硫酸(50%SO3)150mL中、100℃で10時間反応させた。その後、多量の水中に少しずつ投入し、NaOHで中和した後、食塩200gを加え合成物を沈殿させた。得られた沈殿物を濾別し、エタノール水溶液で再結晶し、ジソジウム−3,3’−ジスルホネート−4,4’−ジフルオロベンゾフェノンを合成した(収量181g、収率86%)。
(2)イオン性基を有する高分子材料(ポリマー(B))の合成例2
炭酸カリウムを6.9g、4,4’−ジヒドロキシテトラフェニルメタンを14g、および4,4'−ジフルオロベンゾフェノンを7g、および、前記合成例1にて合成したジソジウム−3,3’−ジスルホネート−4,4’−ジフルオロベンゾフェノン5gを用いて、N−メチル−2−ピロリドン中、190℃で重合を行った。多量の水で再沈することで精製を行い、ポリマー(B)を製造した。
(3)電解質膜(A)および電解質膜(B)の作製例
上記したポリマー(A)をN−メチル−2−ピロリドンに溶解し固形分25%の塗液とした。当該塗液をガラス板上に流延塗布し、70℃にて30分、さらに100℃にて1時間乾燥して膜厚72μmのフィルムとした。さらに、窒素ガス雰囲気下、200〜300℃まで1時間かけて昇温し、300℃で10分間加熱する条件で熱処理した後、放冷し、1N塩酸に12時間以上浸漬してプロトン置換した後に、大過剰量の純水に1日間以上浸漬して充分洗浄し、電解質膜(A)を製造した。
(4)界面抵抗低減性ペースト(A)の作製
上記ポリマー(A)を10g、可塑剤としてN−メチル−2−ピロリドンを40g、及び、グリセリン50gを容器にとり、90℃に加熱して均一になるまで撹拌して界面抵抗低減性ペースト(A)とした。
電解質膜として“ナフィオン117(登録商標)”(デュポン社製)を用い、カソード触媒に、燃料電池用触媒“TEC10V50E”(田中貴金属工業株式会社製)と“ナフィオン(登録商標)”バインダーを用い、アノード触媒に、Pt/Ruブラック“HiSPEC(登録商標)”6000と“ナフィオン(登録商標)”バインダーを用いた。基材(炭素繊維からなる織物、カーボンクロス“W1400”(米国イーテック(E−TEK)社製))上に、それぞれの触媒層を形成して電極とし、この電極で電解質膜を挟み加熱プレスにて膜電極複合体(MEA)を作製した。
アノード側:CH3OH+H2O→6H++6e-+CO2↑
カソード側:6H++6e-+3/2O2→3H2O
この燃料電池から0.5A(電流密度0.1A/cm2)の定電流を取り出すにあたり、アノードへの10%メタノール水供給量を0.005(ml/sec/cm2)に設定した。この条件で、1日12時間発電、次いで12時間発電停止を30日間繰り返したところ、30日間経過時の電圧保持率は初期値に比べ98%であり、高耐久性を示した。
I:電流=0.5(A)
F:ファラデー定数(=96484C/mol)
E:活物質1molに対して発生する電子数 =6
W:活物質1molに対して生成する生成物のmol数=1
V:理想気体モル体積(=22414ml/mol)
B:電極投影面積=5(cm2)
この条件下で、前記した式1を満足する液体燃料供給量(X)を算出すると、0.00387〜0.0387(ml/sec/cm2)の範囲が式1を満足するものである。
実施例1において、アノードへの燃料供給量を0.03ml/sec/cm2に変更した以外は実施例1と同様にして断続的発電を実施し、評価した。30日間経過時の電圧保持率は初期値に比べ96%であり、高耐久性を示した。
実施例1において、アノードへの燃料供給量を0.003ml/sec/cm2に変更した以外は実施例1と同様に断続的発電を実施し、評価した。30日間経過時の電圧保持率は初期値に比べ89%と、出力が低下し耐久性が劣っていた。
実施例1において、アノードへの燃料供給量を0.05ml/sec/cm2に変更した以外は実施例1と同様に断続的発電を実施し、評価した。30日間経過時の電圧保持率は初期値に比べ70%と、出力が低下し耐久性が劣っていた。
実施例1において、電解質膜を、参考例で作製した電解質膜(A)に換え、アノード電極と電解質膜(A)間およびカソード電極と電解質膜(A)間に、参考例で作製した界面抵抗低減性ペースト(A)を設けた以外は、実施例1と同様にしてMEAを作製した。
実施例3において、電解質膜を、参考例で作製した電解質膜(B)に換えた以外は実施例3と同様にしてMEAを作製した。
燃料電池による発電に関する本発明法は、移動可能な電気機器類(例えば<携帯電話、パソコン、PDA、ビデオカメラ、デジタルカメラなどの携帯機器、コードレス掃除機等の家電、玩具類、電動自転車、自動二輪、自動車、バス、トラックなどの車両や船舶、鉄道などの移動体、各種ロボットなど)の電力供給源として燃料電池を用いる場合、据え置き型の発電機など従来の一次電池、二次電池の代替として燃料電池を用いる場合、もしくはこれらや太陽電池とのハイブリッド電源として、もしくは充電用として燃料電池を用いる場合に適用することができる。
2、18:ガスケット
3、19:バイポーラーセパレーター
4、20:集電板
5 :排出口
6 :締め付けネジ
7、17b:空気流路
8 :燃料流路
9 :ガスケットで挟み込まれた膜電極複合体
10 :発電セル
11:液体燃料循環用タンクの液体燃料供給口
12a,12b,12c:循環タンク内小部屋
13:液体燃料循環用タンクの液体燃料排出口
14、21:燃料循環タンク筐体
15:ファン
16:燃料供給口
17a、17b:液体燃料流路18a、18b:セパレーター
19:バイポーラーセパレーター
20:集電板
21:燃料循環タンク筐体
22:ゲートを配した仕切り板
23:ゲート部
24:貫通口を配した仕切り板
25:貫通口
26:蛇行流路の壁
27:柱状の突起
A :空気の経路
I :燃料原液
C :水
D :カソード発生水およびアノードより透過した燃料の経路
J :液体燃料の経路
H :アノード反応ガスの経路
P :液体ポンプ
Claims (3)
- 少なくとも一方の電極に、活物質または活物質を含有する液体からなる液体燃料を供給する発電時に、電極内で生成物が発生する液体供給型燃料電池によって、電流密度(=電流/電極投影面積)が0.07(A/cm2)以上で発電を行う際、液体燃料の供給量X(ml/sec/cm2)と、取り出す電流I(A)とが下記式1を満足することを特徴とする液体供給型燃料電池による発電方法。
1≦αX/I≦10 ・・・(式1)
(式1において、α=(B×F×E)/(W×V)であり、また、各記号は次の通りである。)
B:電極投影面積(cm2)
F:ファラデー定数(C/mol)
E:活物質1molに対して発生する電子数
W:活物質1molに対して生成する生成物のmol数
V:理想気体モル体積(ml/mol) - 活物質がメタノールであることを特徴とする請求項1に記載の液体供給型燃料電池による発電方法。
- 液体燃料を補機で供給することを特徴とする請求項1又は2に記載の液体供給型燃料電池による発電方法。
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