JP5070687B2 - 床材用制振シート及び床材 - Google Patents

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Description

本発明は、床衝撃音の遮断効果に優れた床材用制振シートおよび床材に関する。
近年、木質フローリング床及び多世帯住宅などが増加していることによって、集合住宅及び一般個建住宅において、床騒音が下階へ伝わるのを防止しようとする要求が益々増大している。このような床騒音を防止するための一方策として、上階の床下と下階の天井との間に、制振遮音シートや防音材が使用されている。
制振遮音シートとして、例えば、アスファルトに転炉風砕スラグを添加したシート(例えば、特許文献1参照。)が提案されている。また、鋳鉄ダライ粉粉末をアスファルトに添加したシート(例えば、特許文献2参照。)が提案されている。しかし、床材用制振シートと床板とを密着した床材に床衝撃を加えた際、上記従来の床材用制振シートでは、床板の振動を十分に吸収することができず、床衝撃音の遮断効果が不十分であるという問題点があった。
特公平4−65777号公報 特開平11−229602号公報
そこで、本発明の目的は、高分子材料を主体とした、簡便に製造可能で、床衝撃音の遮断効果に優れた床材用制振シート及び床材を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成する為に鋭意検討した結果、ジカルボン酸成分構成単位とジオール成分構成単位からなるポリエステル樹脂に導電性材料および/またはフィラーを分散させてなる樹脂組成物をシート状に成形した床材用制振シートにおいて、該ポリエステル樹脂を特定することにより床衝撃音の遮断効果に優れた床材用制振シートが得られることを見出し、本発明に至ったものである。
すなわち、本発明は、ジカルボン酸成分構成単位とジオール成分構成単位からなるポリエステル樹脂に導電性材料および/またはフィラーを分散させてなる樹脂組成物をシート状に成形した床材用制振シートであって、該ポリエステル樹脂が下記式I:
0.5≦(A1+B1)/(A0+B0)≦1 (I)
(式中、A0は全ジカルボン酸成分構成単位数、B0は全ジオール成分構成単位数、A1は主鎖中の炭素原子数が奇数であるジカルボン酸成分構成単位数、およびB1は主鎖中の炭素原子数が奇数であるジオール成分構成単位数をあらわす)
を満足することを特徴とする床材用制振シートに関する。
本発明の床材用制振シート及び床材によれば、床衝撃音の遮断効果に優れた床材用制振シート及び床材が得られ、本発明の工業的意義は大きい。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明の床材用制振シートに用いる樹脂組成物は、高分子材料としてジカルボン酸成分構成単位とジオール成分構成単位からなるポリエステル樹脂を用いており、下記式I:
0.5≦(A1+B1)/(A0+B0)≦1 (I)
(式中、A0はジカルボン酸成分構成単位数、B0はジオール成分構成単位数、A1は主鎖中の炭素原子数が奇数であるジカルボン酸成分構成単位数、およびB1は主鎖中の炭素原子数が奇数であるジオール成分構成単位数をあらわす)
を満足するポリエステル樹脂に導電性材料および/またはフィラーを分散させた時に、より高い制振性能が得られる。ここで、“ジカルボン酸成分構成単位(ジオール成分構成単位)の主鎖中の炭素原子数”とは、一つのエステル結合(−C(=O)−O−)と次のエステル結合に挟まれたモノマー単位において、ポリエステル樹脂の主鎖に沿った最短経路上に存在する炭素原子の数である。
比、(A1+B1)/(A0+B0)は0.7〜1が好ましく、A1およびB1の奇数は1、3、5、7、9が好ましい。
ポリエステル樹脂の主鎖中の炭素原子数が奇数となるジカルボン酸成分構成単位の例としては、イソフタル酸、マロン酸、グルタル酸、ピメリン酸、アゼライン酸、ウンデカン二酸、ブラシル酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸などに由来する構成単位が挙げられる。中でも、イソフタル酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸に由来する構成単位が好ましく、イソフタル酸に由来する構成単位がさらに好ましい。ポリエステル樹脂は、上記ジカルボン酸に由来する1種または2種以上の構成単位を含んでいてもよい。2種以上の構成単位を含む際には、イソフタル酸およびアゼライン酸に由来する構成単位を含むことが好ましい。
ポリエステル樹脂の主鎖中の炭素原子数が奇数であるジオール成分構成単位の例としては、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,3−ペンタンジオール、1−メチル−1,3−ブタンジオール、2−メチル−1,3−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,3−ヘキサンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,5−ヘキサンジオール、2−エチル−1,5−ペンタンジオール、2−プロピル−1,5−ペンタンジオール、メタキシレングリコール、1,3−シクロヘキサンジオール、1,3−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサンなどに由来する構成単位が挙げられる。中でも、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオール、メタキシレングリコール、1,3−シクロヘキサンジオールに由来する構成単位が好ましく、1,3−プロパンジオール、1,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、ネオペンチルグリコールに由来する構成単位がさらに好ましい。ポリエステル樹脂は、上記ジオールに由来する1種または2種以上の構成単位を含んでいてもよい。
さらに、ポリエステル樹脂が下記式II:
0.5≦A1/A0≦1 (II)
(式中、A0およびA1は上記と同じ)、かつ、
下記式III:
0.5≦B2/B0≦1 (III)
(式中、B0は上記と同じであり、B2は式(1):
Figure 0005070687
(式中、nは3または5であり、複数個のRは同一であっても異なっていてもよく、それぞれ水素原子または炭素数1〜3のアルキル基をあらわす)で表されるジオールに由来する構成単位の数である)
を満足し、さらに下記条件AおよびB:
(A)トリクロロエタン/フェノール=40/60(重量比)混合溶媒中、25℃で測定した固有粘度が0.2〜2.0dL/gであり、
(B)示差走査熱量計で測定した降温時結晶化発熱ピークの熱量が5J/g以下である
を満足すると、より優れた床衝撃音の遮断効果を得ることができるため好ましい。
(1)式で表されるジオールの例としては、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,3−ペンタンジオール、1−メチル−1,3−ブタンジオール、2−メチル−1,3−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,3−ヘキサンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,5−ヘキサンジオール、2−エチル−1,5−ペンタンジオール、2−プロピル−1,5−ペンタンジオールなどが挙げられる。中でも1,3−プロパンジオール、1,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、ネオペンチルグリコールが好ましい。
また、ポリエステル樹脂が、式IIおよび下記式IV:
0.7≦B2/B0≦1 (IV)
(式中、B0およびB2は上記と同じ)、
を満足すると、より優れた床衝撃音の遮断効果を得ることができるため好ましい。
また、ポリエステル樹脂が、式IIIおよび下記式V:
0.5≦A2/A0≦1 (V)
(式中、A0は上記と同じであり、A2はイソフタル酸、マロン酸、グルタル酸、ピメリン酸、アゼライン酸、ウンデカン二酸、ブラシル酸、および1,3−シクロヘキサンジカルボン酸からなる群より選ばれた少なくとも1種のジカルボン酸に由来する構成単位数である)
を満足すると、より優れた床衝撃音の遮断効果を得ることができるため好ましい。
また、ポリエステル樹脂が、式IIIおよび下記式V−3、
0.7≦A2/A0≦1 (V−3)
(式中、A0およびA2は上記と同じである)、
を満足すると、より優れた床衝撃音の遮断効果を得ることができるため好ましい。
また、ポリエステル樹脂が、式IIIおよび下記式V−2:
0.5≦A3/A0≦1 (V−2)
(式中、A0は上記と同じであり、A3はイソフタル酸に由来する構成単位数である)
を満足すると、より優れた床衝撃音の遮断効果を得ることができるため好ましい。
また、ポリエステル樹脂が、式IIおよび下記式VI:
0.5≦B3/B0≦1 (VI)
(式中、B0は上記と同じであり、B3は1,3−プロパンジオール、1,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、およびネオペンチルグリコールから選ばれる少なくとも1種類のジオールに由来する構成単位数である)
を満足すると、より優れた床衝撃音の遮断効果を得ることができるため好ましい。更には、B3が2−メチル−1,3−プロパンジオールに由来する構成単位であると特に好ましい。
またさらには、ポリエステル樹脂が、式IIおよび下記式VII:
0.7≦B3/B0≦1 (VII)
(式中、B0およびB3は上記と同じである)
を満足すると、より優れた床衝撃音の遮断効果を得ることができるため好ましい。
本発明で用いられるポリエステル樹脂は、前記したジカルボン酸成分構成単位およびジオール成分構成単位に加えて、本発明の効果を損なわない程度に他の構成単位が含まれていても良い。その種類に特に制限はなく、ポリエステル樹脂を形成し得るすべてのジカルボン酸およびそのエステル(他のジカルボン酸)、ジオール(他のジオール)あるいはヒドロキシカルボン酸およびそのエステル(他のヒドロキシカルボン酸)に由来する構成単位を含むことができる。他のジカルボン酸の例としてはテレフタル酸、オルトフタル酸、2−メチルテレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、デカリンジカルボン酸、ノルボルナンジカルボン酸、トリシクロデカンジカルボン酸、ペンタシクロドデカンジカルボン酸、イソホロンジカルボン酸、3,9−ビス(2−カルボキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカンなどのジカルボン酸あるいはジカルボン酸エステル;トリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸、トリカルバリル酸などの三価以上の多価カルボン酸あるいはその誘導体が挙げられる。また、他のジオールの例としては、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、2−メチル−1,2−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコールなどの脂肪族ジオール類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコールなどのポリエーテル化合物類;グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールなどの3価以上の多価アルコール類;1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,2−デカヒドロナフタレンジメタノール、1,3−デカヒドロナフタレンジメタノール、1,4−デカヒドロナフタレンジメタノール、1,5−デカヒドロナフタレンジメタノール、1,6−デカヒドロナフタレンジメタノール、2,7−デカヒドロナフタレンジメタノール、テトラリンジメタノール、ノルボルナンジメタノール、トリシクロデカンジメタノール、5−メチロール−5−エチル−2−(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−1,3−ジオキサン、ペンタシクロドデカンジメタノール、3,9−ビス(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカンなどの脂環族ジオール類;4,4’−(1−メチルエチリデン)ビスフェノール、メチレンビスフェノール(ビスフェノールF)、4,4’−シクロヘキシリデンビスフェノール(ビスフェノールZ)、4,4’−スルホニルビスフェノール(ビスフェノールS)などのビスフェノール類のアルキレンオキシド付加物;ヒドロキノン、レゾルシン、4,4’―ジヒドロキシビフェニル、4,4’―ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4’―ジヒドロキシジフェニルベンゾフェノンなどの芳香族ジヒドロキシ化合物のアルキレンオキシド付加物などが挙げられる。また、他のヒドロキシカルボン酸としては、例えばヒドロキシ安息香酸、ジヒドロキシ安息香酸、ヒドロキシイソフタル酸、ヒドロキシ酢酸、2,4−ジヒドロキシアセトフェノン、2−ヒドロキシヘキサデカン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、4−ヒドロキシフタル酸、4,4’−ビス(p−ヒドロキシフェニル)ペンタン酸、3,4−ジヒドロキシけい皮酸などが挙げられる。
本発明に用いるポリエステルを製造する方法に特に制限はなく、従来公知の方法を適用することができる。一般的には原料であるモノマーを重縮合することにより製造できる。例えばエステル交換法、直接エステル化法などの溶融重合法または溶液重合法を挙げることができる。エステル交換触媒、エステル化触媒、エーテル化防止剤、また重合に用いる重合触媒、熱安定剤、光安定剤などの各種安定剤、重合調整剤なども従来既知のものを用いることができる。エステル交換触媒として、マンガン、コバルト、亜鉛、チタン、カルシウムなどの金属を含む化合物、またエステル化触媒として、マンガン、コバルト、亜鉛、チタン、カルシウムなどの金属を含む化合物、またエーテル化防止剤としてアミン化合物などが例示される。重縮合触媒としてはゲルマニウム、アンチモン、スズ、チタンなどの金属を含む化合物、例えば酸化ゲルマニウム(IV);酸化アンチモン(III)、トリフェニルスチビン、酢酸アンチモン(III);酸化スズ(II);チタン(IV)テトラブトキシド、チタン(IV)テトライソプロポキシド、チタン(IV)ビス(アセチルアセトナート)ジイソプロポキシドなどのチタン酸エステル類が例示される。また熱安定剤としてリン酸、亜リン酸、フェニルホスホン酸などの各種リン化合物を加えることも有効である。その他光安定剤、耐電防止剤、滑剤、酸化防止剤、離型剤などを加えても良い。また、原料となるジカルボン酸成分は、前記のジカルボン酸成分構成単位が由来するジカルボン酸の他にそれらのジカルボン酸エステル、ジカルボン酸塩化物、活性アシル誘導体、ジニトリルなどのジカルボン酸誘導体を用いることもできる。
本発明に用いる樹脂組成物にはポリエステル樹脂の他に導電性材料および/またはフィラーを分散させる。
導電性材料は既知のものを用いることができる。例えば、無機系では銀、銅、銅合金、ニッケル、低融点合金などの金属粉末や金属繊維;貴金属を被覆した銅や銀の微粒子;酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウムなどの金属酸化物の微粒子やウイスカー;各種カーボンブラック、カーボンナノチューブなどの導電性カーボン粉末;PAN系炭素繊維、ピッチ系炭素繊維、気相成長黒鉛などのカーボン繊維、有機系では低分子界面活性剤型帯電防止剤;高分子系帯電防止剤;ポリピロール、ポリアニリンなどの導電性ポリマー;金属を被覆したポリマー微粒子などが例示できる。これらは単独であるいは2種以上を併せて使用することができる。
中でも、導電性材料として各種カーボンブラック、カーボンナノチューブなどの導電性カーボン粉末、PAN系炭素繊維、ピッチ系炭素繊維、気相成長黒鉛などのカーボン繊維から選ばれる少なくとも1種類以上の炭素材料を使用した方が好ましい。
さらに、導電性材料として導電性カーボン粉末を少なくとも使用した場合に、より優れた床衝撃音の遮断効果が得られるため特に好ましい。
導電性材料の量に特に制限はないが、樹脂組成物の0.01〜25質量%である場合に高い制振性が得られる。0.01質量%未満では導電性材料による優れた床衝撃音の遮断効果の向上が認められず、25質量%を超えると導電性材料の含有量が多いわりに優れた床衝撃音の遮断効果があまり向上せず且つ成形性に乏しくなってしまう。さらに優れた床衝撃音の遮断効果が得られるのは、樹脂組成物に導電性材料を1〜20質量%含んでいる場合であり、さらに好ましくは5〜20質量%である。
ポリエステル樹脂と導電性材料との配合比率は、その体積抵抗率が1012Ω・cm以下になるように調整することが好ましい。体積抵抗率が1012Ω・cm以下である場合により優れた床衝撃音の遮断効果を得ることができるためである。本発明における体積抵抗率の測定はJIS K6911の方法に従って行う。
また、本発明に用いる樹脂組成物には、上記ポリエステル樹脂に優れた床衝撃音の遮断効果を向上させる目的でフィラーを充填させることが好ましい。本発明で使用されるフィラーとしては鱗片状の無機充填材を用いることが好ましく、例えばマイカ鱗片、ガラス片、セリサイト、グラファイト、タルク、アルミニウムフレーク、窒化硼素、二硫化モリブデン、黒鉛、などの鱗片状充填材が例示できる。これらの中でも、フィラーとしてマイカ鱗片を使用した場合に、より優れた床衝撃音の遮断効果が得られるため好ましい。また、その他形状の異なるフィラーも、本発明の効果を損なわない程度に充填することができる。鱗片状以外の形状を有するフィラーとしては、例えばガラスファイバー、カーボンファイバー、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、二酸化ケイ素、チタン酸ストロンチウム、バライト、沈降硫酸バリウム、マグネシウムスリケート、アルミニウムシリケート、フェライト、クレー、ヒル石、モンモリロナイト、ステンレスフレーク、ニッケルフレーク、シリカ、硼砂、キルン灰、セメント、ドロマイト、鉄粉、鉛粉、銅粉などが挙げられるが、これに限定されない。
フィラーの添加量は、樹脂組成物全体に対して10〜80質量%であることが好ましく、更に好ましくは30〜70質量%である。10質量%未満ではフィラーを充填させた場合の床衝撃音の遮断効果が現れず、80質量%を超えると樹脂組成物中におけるフィラーの含有量が多いわりに優れた床衝撃音の遮断効果があまり向上せず且つシート成形が困難になってしまう。
本発明で用いる樹脂組成物はポリエステル樹脂と導電性材料および/またはフィラーとを主成分とするものであるが、ポリエステル樹脂と導電性材料および/またはフィラーとの組合せからなるものには限定されない。必要に応じて、1種以上の添加剤、例えば、分散剤、相溶化剤、界面活性剤、帯電防止剤、滑剤、可塑剤、難燃剤、架橋剤、酸化防止剤、老化防止剤、耐候剤、耐熱剤、加工助剤、光沢剤、着色剤(顔料、染料)発泡剤、発泡助剤などを本発明の効果を阻害しない範囲で添加することができる。また、他の樹脂とのブレンドまたは成形後の表面処理なども、本発明の効果を阻害しない範囲で行うことができる。
本発明で用いる樹脂組成物は、ポリエステル樹脂に導電性材料および/またはフィラー、必要に応じてその他の添加剤を混合することで得られるが、混合方法は既知の方法を用いることができる。例えば、熱ロール、バンバリーミキサー、二軸混練機、押出機などの装置を用いて溶融混合する方法が挙げられる。その他、ポリエステル樹脂を溶剤に溶解あるいは膨潤させ、導電性材料および/またはフィラーを混入させた後に乾燥する方法、各成分を微粉末状で混合する方法なども採用することができる。なお、導電性材料、フィラー、添加剤などの添加方法、添加順序などは特に限定されない。
本発明の床材用制振シートは上記樹脂組成物をシート成形することによって得られる。シートを成形する方法に特に制限はなく、従来公知の方法を適用することができる。たとえば、Tダイを使った押出成形,ロール成形,プレス成形などによつてシートを作製することができる。本発明の床材用制振シートの厚さは0.3〜10mmとすることが望ましく,1〜5mmとすることが特に望ましい。
本発明の床材用制振シートと床板とを密着する方法は特に限定されず、接着剤、両面テープ、釘、ボルトなどにより互いに密着させることができる。
以下に実施例を示すが本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
ポリエステル樹脂および樹脂組成物の評価は以下の方法によった。
(1)(A1+B1)/(A0+B0)、A1/A0、B2/B0、A2/A0、A3/A0、B3/B0
400MHz−H−NMRスペクトル測定結果の積分値の比から算出した。
(2)ポリエステルの構成単位のモル比
400MHz−H−NMRスペクトル測定結果の積分値の比から算出した。
(3)体積抵抗率
JIS K6911の方法によって測定した。
(4)固有粘度
ポリエステル樹脂の固有粘度([η])は、トリクロロエタン/フェノール=40/60(重量比)混合溶媒にポリエステル樹脂を溶解させ25℃に保持して、キャノンフェンスケ型粘度計を使用して測定した。
(5)降温時結晶化発熱ピークの熱量
ポリエステル樹脂の降温時結晶化発熱ピークの熱量(以下「ΔHc」という)は、島津製作所製DSC/TA−50WS型示差走査熱量計を使用して測定した。試料約10mgをアルミニウム製非密封容器に入れ、窒素ガス気流中(30ml/分)、昇温速度20℃/分で280℃まで昇温、280℃で1分間保持した後、10℃/分の降温速度で降温した際に現れる発熱ピークの面積から求めた。
(6)床モデルでの振動伝達挙動
ポリエステル樹脂に導電性材料および/またはフィラーなどを分散させた試料を熱プレスにより200℃で成形し、厚み約1mmの床材用制振シートとした。得られたシートを100mm×150mmに切り出し、同じ大きさの3mm厚のフローリング床板にエポキシ系接着剤で接着し、床材を作製した。この床材の樹脂組成物のシート側に9mm厚の石膏ボードをエポキシ系接着剤で接着し,三層構造の床モデルとした。この床モデルの短辺の片側を床材面を上にして固定し、その反対側の辺より10mmの位置の石膏ボード面に加速度センサー(PCB PIEZOELECTRONICS社製 352C22型)を取り付けた。この床モデルの中央部の床材面に重さ25.6gの鋼球を高さ100mmより落下させ、加速度センサーの出力を測定し、比較例1の測定値を基準とする相対値で比較した。測定は25℃で行った。
<実施例1>
充填塔式精留塔、攪拌翼、分縮器、全縮器、コールドトラップ、温度計、加熱装置および窒素ガス導入管を備えた内容積30リットル(L)のポリエステル製造装置に、イソフタル酸(エイ・ジイ・インターナショナル・ケミカル株式会社製)9950g(60.3モル)、アゼライン酸(コグニス社製EMEROX1144)5376g(29.7モル)、2−メチル−1,3−プロパンジオール(大連化学工業株式会社製)14690g(163.0モル)を加え、常圧、窒素雰囲気下で225℃迄昇温して3.0時間エステル化反応を行った。イソフタル酸の反応転化率を85モル%以上とした後、チタン(IV)テトラブトキシド,モノマー(和光純薬株式会社製)14.3g(初期縮合反応生成物の全質量に対するチタンの濃度が71ppm)を加え、昇温と減圧を徐々に行い、2−メチル−1,3−プロパンジオールを系外に抜き出しつつ、最終的に240〜250℃、0.4kPa以下で重縮合反応を行った。徐々に反応混合物の粘度と攪拌トルク値が上昇し、適度な粘度に到達した時点あるいは2−メチル−1,3−プロパンジオールの留出が停止した時点で反応を終了した。得られたポリエステル樹脂の性状は[η]=0.72(dL/g),ΔHc=0(J/g)であった。このポリエステル樹脂((A1+B1)/(A0+B0)=1.0;(A1/A0)=1.0;(A2/A0)=1.0;(A3/A0)=0.67;(B2/B0)=1.0;(B3/B0)=1.0)36重量部と、導電性カーボン粉末(ケッチェンブラックインターナショナル株式会社製、商品名:ケッチェンブラックEC)4重量部、マイカ鱗片(山口雲母株式会社製、商品名:B−82)60重量部を二軸混練機を用いて150℃で混練した。得られた樹脂組成物の体積抵抗率は6.9E+6Ωであった。この樹脂組成物を熱プレスにより200℃で成形し、厚み約1mmの床材用制振シートとした。床モデルでの振動伝達挙動測定結果を表1 に示す。
<実施例2>
ジカルボン酸成分構成単位の原料としてイソフタル酸(エイ・ジイ・インターナショナル・ケミカル株式会社製)/アゼライン酸(コグニス社製EMEROX1144)=73/27(モル比)混合物を使用し,ジオール成分構成単位の原料として1,3−プロパンジオール(シェル・ケミカルズ・ジャパン株式会社製)を使用した以外は実施例1と同様な方法でポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂の性状は[η]=0.75(dL/g),ΔHc=0(J/g)であった。このポリエステル樹脂((A1+B1)/(A0+B0)=1.0;(A1/A0)=1.0;(A2/A0)=1.0;(A3/A0)=0.73;(B2/B0)=1.0;(B3/B0)=1.0)36重量部と、導電性カーボン粉末(ケッチェンブラックインターナショナル株式会社製、商品名:ケッチェンブラックEC)4重量部マイカ鱗片(山口雲母株式会社製、商品名:B−82)60重量部を二軸混練機を用いて150℃で混練した。得られた樹脂組成物の体積抵抗率は6.7E+6Ωであった。この樹脂組成物を熱プレスにより200℃で成形し、厚み約1mmの床材用制振シートとした。床モデルでの振動伝達挙動測定結果を表1 に示す。
<実施例3>
ジオール成分構成単位の原料として1,5−ペンタンジオール(和光純薬株式会社製)を使用した以外は実施例1と同様な方法でポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂の性状は[η]=0.69(dL/g),ΔHc=0(J/g)であった。このポリエステル樹脂((A1+B1)/(A0+B0)=1.0;(A1/A0)=1.0;(A2/A0)=1.0;(A3/A0)=0.67;(B2/B0)=1.0;(B3/B0)=1.0)36重量部と、導電性カーボン粉末(ケッチェンブラックインターナショナル株式会社製、商品名:ケッチェンブラックEC)4重量部マイカ鱗片(山口雲母株式会社製、商品名:B−82)60重量部を二軸混練機を用いて150℃で混練した。得られた樹脂組成物の体積抵抗率は6.7E+6Ωであった。この樹脂組成物を熱プレスにより200℃で成形し、厚み約1mmの床材用制振シートとした。床モデルでの振動伝達挙動測定結果を表1 に示す。
<比較例1>
厚さ1mmのブチルゴム製シートを床材用制振シートとした。床モデルでの振動伝達挙動測定結果を表1 に示す。
<比較例2>
厚さ0.8mmの市販制振材料(シーシーアイ株式会社製 商品名:ダイポルギーFDS、材質:変性ポリエチレン)シートを床材用制振シートとした。床モデルでの振動伝達挙動測定結果を表1 に示す。
Figure 0005070687
表1に示すように、実施例の本発明による床材を用いると比較例と比べて振動伝達が小さく,床衝撃音の遮断効果に優れていることが分かる。

Claims (7)

  1. イソフタル酸およびアゼライン酸に由来するジカルボン酸成分構成単位と1,3−プロパンジオール、1,5−ペンタンジオールおよび2−メチル−1,3−プロパンジオールからなる群より選ばれた少なくとも1種のジオールに由来するジオール成分構成単位からなるポリエステル樹脂に導電性カーボン粉末およびマイカ鱗片を分散させてなる樹脂組成物であって、該ポリエステル樹脂が下記式I:
    (A1+B1)/(A0+B0)=1 (I)
    (式中、A0は全ジカルボン酸成分構成単位数、B0は全ジオール成分構成単位数、A1は主鎖中の炭素原子数が奇数であるジカルボン酸成分構成単位数、およびB1は主鎖中の炭素原子数が奇数であるジオール成分構成単位数をあらわす)
    を満足することを特徴とする樹脂組成物をシート状に成形したことを特徴とする床材用制振シート。
  2. ポリエステル樹脂が下記式II:
    A1/A0=1 (II)
    (式中、A0およびA1は上記と同じ)、
    および下記式III:
    B2/B0=1 (III)
    (式中、B0は上記と同じであり、B2は式(1):
    Figure 0005070687
    (式中、nは3または5であり、複数個のRは同一であっても異なっていてもよく、それぞれ水素原子または炭素数1〜3のアルキル基をあらわす)で表されるジオールに由来する構成単位の数である)
    を満足することを特徴とする請求項1記載の床材用制振シート。
  3. ポリエステル樹脂が下記条件AおよびB:
    (A)トリクロロエタン/フェノール=40/60(重量比)混合溶媒中、25℃で測定した固有粘度が0.2〜2.0dL/gであり、
    (B)示差走査熱量計で測定した降温時結晶化発熱ピークの熱量が5J/g以下である
    を満足する請求項1記載の床材用制振シート。
  4. 導電性カーボン粉末の含有量が、0.01〜25質量%である請求項1記載の床材用制振シート。
  5. 体積抵抗率が1012Ω・cm以下である請求項1〜6のいずれかに記載の床材用制振シート。
  6. マイカ鱗片の含有量が、10〜80質量%である請求項1記載の床材用制振シート。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の床材用制振シートと床板とを密着したことを特徴とする床材。

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