JP5069384B1 - アスファルト抽出方法及びアスファルト抽出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遠心分離容器19の回転状態として、アスファルト混合物及び溶剤をアスファルト抽出液と骨材とに遠心分離する主回転状態に加えて、主回転状態の前段階において、主回転状態の回転速度よりも低速として、遠心分離容器19内においてアスファルト混合物と溶剤とを混合する混合回転状態を実行する。これにより、遠心分離容器19の混合回転状態においてアスファルト抽出液が該遠心分離容器19外に排出されることをなくし、その次に行われる遠心分離の本処理において、溶剤を遠心分離容器19内に新たに充填しなくても、直ちに、遠心分離容器19内に溶剤の注入を行いつつその遠心分離容器19を主回転状態で回転させる処理に移行できるようにする。
【選択図】図4
Description
このものにおいては、遠心分離容器内にアスファルト混合物をサンプルとして取り込むと共に溶剤を充填した後、遠心分離の本処理として、遠心分離容器内に溶剤を注入しつつ該遠心分離容器を高速回転状態で回転させることが行われる。これにより、アスファルト混合物と溶剤との混合物(アスファルト抽出液(アスファルト成分が溶剤に溶解したもの)と骨材)からアスファルト抽出液と骨材とが遠心分離され、そのうちアスファルト抽出液については、さらに気化装置(蒸留装置)を用いることによりアスファルト成分と溶剤とに分離される。この結果、検査対象として骨材とアスファルト成分とが回収される。
第2の目的は、上記アスファルト抽出方法を使用するアスファルト抽出装置を提供することにある。
内部空間を抽出室として保有する抽出容器が備えられ、該抽出容器内に、アスファルト混合物及び溶剤を収納するための遠心分離容器が配置され、該遠心分離容器に回転駆動源が関係付けられ、該回転駆動源が前記遠心分離容器を該遠心分離容器内に前記アスファルト混合物及び溶剤を収納した状態で該遠心分離容器の軸心を中心とした回転状態とするアスファルト抽出方法において、
前記遠心分離容器の前記回転状態として、前記アスファルト混合物及び溶剤を前記アスファルト抽出液と前記骨材とに遠心分離する主回転状態に加えて、該主回転状態の前段階において、該主回転状態の回転速度よりも低速として、該遠心分離容器内において該アスファルト混合物と該溶剤とを混合する混合回転状態を実行し、
前記抽出容器の隔壁を貫通させて、該抽出容器の外側から該抽出容器内に案内ダクトを導き、
前記案内ダクトを介して供給される空調風を用いることにより、前記遠心分離容器の温度調整を行う構成とされている。
内部空間を抽出室として保有する抽出容器が備えられ、該抽出容器内に、アスファルト混合物及び溶剤を収納するための遠心分離容器が配置され、該遠心分離容器に回転駆動源が関係付けられ、該回転駆動源が該遠心分離容器を該遠心分離容器内に前記アスファルト混合物及び溶剤を収納した状態で該遠心分離容器の軸心を中心とした回転状態とするアスファルト抽出装置において、
前記遠心分離容器は、前記回転駆動源に基づき、前記回転状態として、前記アスファルト混合物及び溶剤を前記アスファルト抽出液と前記骨材とに遠心分離する主回転状態に加えて、該主回転状態の前段階において、該主回転状態の回転速度よりも低速とされて、該遠心分離容器内において該アスファルト混合物と該溶剤とを混合する混合回転状態を実行するように設定され、
前記回転駆動源を制御する制御機構が備えられ、
前記制御機構が、前記遠心分離容器内に前記アスファルト混合物が取り込まれた後、該遠心分離容器内に前記溶剤が充填されたことを検出条件として、前記回転駆動源を制御し、該遠心分離容器を、前記主回転状態の回転速度よりも遅い回転速度であって、該遠心分離容器内の前記アスファルト混合物と前記溶剤とが混合状態となるような回転速度とするように設定され、
前記抽出容器の外側に、空調風を送り出す空調風供給装置が配設され、
前記空調風供給装置に、前記空調風を案内しつつ送り出す案内ダクトが備えられ、
前記案内ダクトが、前記抽出容器の隔壁を貫通して、該案内ダクトの先端開口が前記抽出室内における遠心分離容器に臨んでいる構成とされている。
勿論この場合、遠心分離容器の混合回転状態において、アスファルト混合物と溶剤とを混合することから、その混合作用に基づき、遠心分離容器内において、アスファルト成分を溶剤に十分に溶解させたアスファルト抽出液を生成できる。
しかも、抽出室を画成する抽出容器の隔壁に対して空調装置の案内ダクトを貫通させるだけで、遠心分離容器の温度調整を行うことができることから、遠心分離容器の温度調整を行う構造を極めて簡素にすることができ、複雑で、大掛かりな循環加熱、冷却システムを不要にできる。
しかも、抽出室を画成する抽出容器の隔壁に対して空調装置の案内ダク
トを貫通させるだけで、遠心分離容器の温度調整を行うことができることから、遠心分離容器の温度調整を行う構造を極めて簡素にすることができ、複雑で、大掛かりな循環加熱、冷却システムを不要にできる。
抽出容器本体3は、底壁3aと、その底壁3a周縁部から起立する周壁(側壁)3bとにより形成されており、その抽出容器本体3内には、内部空間として平面視略正方形状とされた抽出室5が形成されている。この抽出容器本体3には、その底壁3aにおいて、抽出容器本体3の内外を連通する2つの抽出液排出口6が形成され、その周壁3bには、外部に開口する排気口7が形成されている。
開閉蓋4は、抽出容器本体3の上部に揺動可能に支持されている。このため、開閉蓋4が抽出容器本体3の上部に支持されて略水平状態となっているときには、抽出容器本体3の上部開口が開閉蓋4により覆われる一方、開閉蓋4を抽出容器本体3の支持部を中心として上方に揺動させたときには、抽出容器本体3の上部開口が外部に開放されることになっている。この開閉蓋4の内面には、溶剤供給用のノズル8が取付けられている。このノズル8は、開閉蓋4が抽出容器本体3の上部開口を覆っているときには、その先端供給口(図1中、ノズルの下端)が、溶剤を該ノズル8内に導入するための溶剤導入口(図1中、上端)よりも下方に位置することになっている。
装着部14は、有底円筒形状をしており、その円筒部14aがその底部14bよりも上方に位置した状態でその底部14bに回転軸13の上端部が連結されている。この装着部14の円筒部14aには、図2、図3に示すように一対の保持溝16が対向するようにして形成されている。各保持溝16は、円筒部14aの上端からその軸心延び方向内方に延びる案内溝部17と、その案内溝部17の下端から上方に延びつつ回転軸13の回転方向とは逆方向に延びる係止溝部18と、を有している。
モータ15は、図示を略す調整手段を介して回転数を調整できることになっている。このモータ15は、図示を略す支持枠に固定されており、そのモータ15の調整された回転数は回転軸13の回転数として反映されることになっている。本実施形態においては、モータ15は、回転軸13の回転数を、低速回転数(例えば20rpm〜100rpm)から高速回転数(例えば3000rpm前後)までの広い範囲で調整できることになっている。
蓋体21は、容器本体20のフランジ部20c上に着脱可能に保持されている。蓋体21は、その周縁部内面が容器本体のフランジ部20c上に載置された状態で、容器本体20の上部開口を覆っており、このとき、蓋体21は、図示を略す固定手段により容器本体20に固定できることになっている。この蓋体21には、図2に示すように、その径方向中央部において溶剤導入路24が形成されている。この溶剤導入路24は、容器本体20の内外を連通しており、その溶剤導入路24と前記ノズル8とを利用することにより蓋体21の上方から容器本体20内に溶剤を導入できることになっている。また、蓋体21内面と容器本体20のフランジ部20cとの間には、ろ紙25(便宜上、蓋体21内面と容器本体20のフランジ部20cとの間を符号で示す)が介在されている。このろ紙25は、容器本体20内の溶剤ないしそれにアスファルト成分が溶出したアスファルト抽出液を、ろ過した後、容器本体20のフランジ部20cと蓋体21内面との間を流出領域(遠心分離容器19の所定高さ)26として遠心分離容器19の周囲に流出させる機能を有しており、この流出領域26は、遠心分離容器19の上部に位置されている。このため、遠心分離容器19の大部分は、その流出領域26よりも下側において占められている。
収容容器部28は、抽出容器2内からのアスファルト抽出液を収容するべく、内部空間を有しており、その収容容器部28内の内部空間上部と前記抽出室5の抽出液排出口6とは、抽出液回収管30を介して連通されている。この抽出液回収管30には弁(例えば電磁弁)31が介装されており、その弁31の開閉により抽出室5と収容容器部28内との連通、遮断が決定される。また、収容容器部28の下部にはアスファルト成分回収管32が接続されており、そのアスファルト成分回収管32の先端部には弁33が取付けられている。
ヒータ29は、収容容器部28の下部に内蔵されている。このヒータ29は、収容容器部28を下側から加熱して、収容容器部28内に収容されるアスファルト抽出液中の溶剤を気化させる機能を有している。
溶剤回収管35は、その一端が収容容器部28内にその上部において開口されており、その他端は溶剤回収タンク34内にその上部から開口されている。この溶剤回収管35の外周側には、間接熱交換に基づき溶剤蒸気を凝縮させるべく熱交換器36が取付けられている。このため、熱交換器36には、冷却液体(例えば水)を給排するための循環冷却システム37が関係付けられており、その循環冷却システム37には、冷却液体を貯留するための冷却液体タンク38、その冷却液体を循環させるための循環ポンプ39、冷却液体の循環路を形成するための循環配管40等が備えられている。
溶剤回収タンク34は、その下部が溶剤戻し管41を介して前記溶剤タンク9の上部に接続されている。この溶剤戻し管41には、ポンプ42が介装されており、そのポンプ42により溶剤回収タンク34内の溶剤が強制的に溶剤タンク9に戻すことができることになっている。
この場合、遠心分離容器19におけるアスファルト抽出液の流出領域26が遠心分離容器19の上部に位置して、その流出領域よりも下側に遠心分離容器19の大部分が存在することから、抽出液進入規制部47aにより強制風の向きが斜め下向きに変えられても、その強制風を遠心分離容器19の側面に的確に当てることができる。尚、この案内ダクト47の先端開口は、円形状、四角形状等、種々の形状とすることができる。
ヒータ45は、前記強制送風装置44内においてその送風域に配置されている。このヒータ45は、通電により熱を発生するものであり、このヒータ45と強制送風装置44とは、協働して熱風(温風)を発生させることができることになっている。このヒータ45としては、遠心分離容器19を加熱して該遠心分離容器19内の骨材を乾燥させる観点から最良のものが選択されることになっている。
ヒータ調整装置46は、ヒータ45に対する通電量を調整するものである。本実施形態においては、ヒータに対する通電の有無(ON,OFF)を調整することになっており、ON時には、空調風として熱風(温風)を発生し、OFF時には、空調風として強制風(冷却風)を発生することになっている。
先ず、遠心分離容器19を抽出容器2外で準備し、その遠心分離容器19内にサンプリングしたアスファルト混合物を取り込む。そして、その遠心分離容器19を抽出室5における回転軸13上端部の装着部14にセットする(図4中、遠心分離容器のセット)。
すなわち、遠心分離容器内への溶剤の注入後、溶剤へアスファルト成分を溶出させるべく、所定時間(一般的には30分位)、アスファルト混合物は浸漬処理され(図5の状態)、続いて、遠心分離容器が高速回転状態とされて、その遠心分離容器内のアスファルト抽出液の全てが遠心分離容器内から抽出室内に排出される(図6中、高速回転遠心分離処理)。これは、次の理由による。浸漬処理の下でアスファルト混合物からアスファルト成分を溶剤に溶出させてアスファルト混合物の全てを溶剤(又はアスファルト抽出液)に浸るようにし(アスファルト成分の溶剤への溶出に伴って各アスファルト混合物の体積を減少させることにより全てのアスファルト混合物を溶剤(又はアスファルト抽出液)に浸るようにすること)、溶剤へ所望量のアスファルト成分を溶出させようとする場合には、アスファルト混合物と溶剤とを混合状態の下でアスファルト成分を溶出させる場合に比して処理時間が長くなり、それに伴い、溶剤の気化に基づく溶剤の減少によって、遠心分離容器内におけるアスファルト抽出液の濃度(アスファルト成分の濃度)が高くなる。このため、仮に、この後直ちに(濃度が高くなったアスファルト抽出液を排出することなく)、第1高速回転処理として、溶剤を遠心分離容器19内に注入しつつ遠心分離容器19を高速回転させても、その新たな溶剤の注入に基づくアスファルト成分の溶出効果はあまり期待できない(遠心分離容器19内における濃度の高いアスファルト抽出液量に比して溶剤注入量が少ない状態が続くこと)。このことから、従前のアスファルト抽出方法においては、浸漬処理後に高速回転遠心分離処理(図6参照)を行い、遠心分離容器19内のアスファルト抽出液全てを一旦、抽出室5内に排出している。
このため、第1高速回転処理(遠心分離容器内に溶剤が充填された状態の下で、注入される溶剤とアスファルト混合物とを混合しつつ、アスファルト抽出液の流出領域(本実施形態に係る容器本体フランジ部20cと蓋体21との間に相当)からアスファルト抽出液を排出する処理)を行うためには、予備処理として、溶剤の注入処理が必要となる(図6参照)。このため、従前のアスファルト抽出方法においては、上述の実施形態に係るアスファルト抽出方法に比して、注入のための溶剤量と、注入のための注入時間とが多くならざるを得ない。
また、骨材の乾燥、冷却処理においては、一般に、遠心分離容器を低速回転させながら、間接熱交換式の循環加熱、冷却システムを用いて抽出室内が乾燥、冷却されている。このため、骨材の乾燥、冷却にかなりの時間を要するばかりか、乾燥、冷却システムは、複雑で大掛かりなものにならざるを得ない(図6参照)。
先ず、S1において、遠心分離容器19が抽出室5における回転軸13上端の装着部14にセットされたか否かが判別される。遠心分離容器19に所定の動作を行わせて、適正な抽出処理を行うためである。この場合、遠心分離容器19の適正なセット状態の有無を判断するに際しては、遠心分離容器19の存在の検出に加えて、遠心分離容器19内にアスファルト混合物が収容されていることを、その遠心分離容器19の重量等により検出することが好ましい。このS1がNOのときには、S1の判別が繰り返される一方、S1がYESのときには、S2に進む。
(1)前述の請求項5において、
前記遠心分離容器19は、該遠心分離容器19の軸心が上下方向に向くように配置されていると共に、該遠心分離容器19が前記主回転状態にあるとき、該遠心分離容器19の所定高さ位置において周囲に前記アスファルト抽出液を排出するように設定され、
前記案内ダクト47の先端開口が、前記所定高さ(流出領域)26に対して上側又は下側のいずれかにオフセットされた状態で位置されている、
ことを特徴とするアスファルト抽出装置1。
これによれば、抽出室5を画成する抽出容器2の隔壁(抽出容器本体3の周壁3b)に対して空調風供給装置43の案内ダクト47を貫通させる構成であっても、アスファルト抽出液が案内ダクト47の先端開口を介して入り込むことを、より抑制できる。
(2)上記(1)の場合において、
前記案内ダクト47の先端開口が、前記所定高さ26よりも下側にオフセットするように位置され、
前記案内ダクト47の先端開口周縁部のうち、上部に、前記遠心分離容器19に近づくに従って下方に延びるように傾斜する抽出液進入規制部47aが設けられている、
ことを特徴とするアスファルト抽出装置1。
これによれば、所定高さ26に対するオフセット配置によるだけでなく、抽出液侵入規制部47aによってもアスファルト抽出液の案内ダクト47内への進入を抑制できる。
(3)上記(2)の場合において、
前記遠心分離容器19の所定高さ26が、前記遠心分離容器19の上部である、
ことを特徴とするアスファルト抽出装置1。
これによれば、遠心分離時に遠心力と遠心分離容器19の内周壁とを利用して遠心分離容器19の上部から的確にアスファルト抽出液を排出して抽出室5に貯留できる一方、抽出液進入規制部47aにより空調風が斜め下方に傾斜した向きに案内されるとしても、その空調風を遠心分離容器19の大部分に当てることができることになる。このため、抽出室5の機能を阻害することなく、遠心分離容器19の温度調整をより的確に行うことができる。
(4)前述の請求項5において、
前記空調風供給装置43が、加熱装置として、前記遠心分離容器19に対して温風(熱風)を供給できるよう設定されている、
ことを特徴とするアスファルト抽出装置1。
これによれば、遠心分離容器19にとどまるように分離される骨材を遠心分離容器19を介して加熱して、該骨材に付着する溶剤を迅速に揮発(飛散)させることができ、検査対象として的確な骨材を早期に得ることができる。
(5)前述の請求項5において、
前記空調風供給装置43が、空冷装置として、前記遠心分離容器19に対して冷却風を供給できるよう設定されている、
ことを特徴とするアスファルト抽出装置1。
これによれば、骨材に付着する溶剤を加熱により揮発(飛散)させた後、その骨材を迅速に冷却して取り出すことができる。このため、この観点からも、検査対象としての骨材を早期に得ることができる。
(6)前述の請求項3〜5、上記(1)〜(5)のいずれかにおいて、
前記遠心分離容器19に振動付与手段(モータ15)が関係付けられて、該振動付与手段が、該遠心分離容器19が前記混合回転状態にあるときに該遠心分離容器19に振動を付与するように設定されている、
ことを特徴とするアスファルト抽出装置1。
これによれば、アスファルト混合物中におけるアスファルト成分の溶剤への溶解を一層、促進することができることになり、その溶解のための時間を、より低減できる。
(7)制御機構Uを、主としてシーケンス制御回路をもって構成すること。
2 抽出容器
3b 容器本体の周壁(隔壁)
5 抽出室
15 モータ(回転駆動源)
19 遠心分離容器
43 空調風供給装置
47 案内ダクト
47a 抽出液進入規制部
U 制御機構
Claims (2)
- 内部空間を抽出室として保有する抽出容器が備えられ、該抽出容器内に、アスファルト混合物及び溶剤を収納するための遠心分離容器が配置され、該遠心分離容器に回転駆動源が関係付けられ、該回転駆動源が前記遠心分離容器を該遠心分離容器内に前記アスファルト混合物及び溶剤を収納した状態で該遠心分離容器の軸心を中心とした回転状態とするアスファルト抽出方法において、
前記遠心分離容器の前記回転状態として、前記アスファルト混合物及び溶剤を前記アスファルト抽出液と前記骨材とに遠心分離する主回転状態に加えて、該主回転状態の前段階において、該主回転状態の回転速度よりも低速として、該遠心分離容器内において該アスファルト混合物と該溶剤とを混合する混合回転状態を実行し、
前記抽出容器の隔壁を貫通させて、該抽出容器の外側から該抽出容器内に案内ダクトを導き、
前記案内ダクトを介して供給される空調風を用いることにより、前記遠心分離容器の温度調整を行う、
ことを特徴とするアスファルト抽出方法。 - 内部空間を抽出室として保有する抽出容器が備えられ、該抽出容器内に、アスファルト混合物及び溶剤を収納するための遠心分離容器が配置され、該遠心分離容器に回転駆動源が関係付けられ、該回転駆動源が該遠心分離容器を該遠心分離容器内に前記アスファルト混合物及び溶剤を収納した状態で該遠心分離容器の軸心を中心とした回転状態とするアスファルト抽出装置において、
前記遠心分離容器は、前記回転駆動源に基づき、前記回転状態として、前記アスファルト混合物及び溶剤を前記アスファルト抽出液と前記骨材とに遠心分離する主回転状態に加えて、該主回転状態の前段階において、該主回転状態の回転速度よりも低速とされて、該遠心分離容器内において該アスファルト混合物と該溶剤とを混合する混合回転状態を実行するように設定され、
前記回転駆動源を制御する制御機構が備えられ、
前記制御機構が、前記遠心分離容器内に前記アスファルト混合物が取り込まれた後、該遠心分離容器内に前記溶剤が充填されたことを検出条件として、前記回転駆動源を制御し、該遠心分離容器を、前記主回転状態の回転速度よりも遅い回転速度であって、該遠心分離容器内の前記アスファルト混合物と前記溶剤とが混合状態となるような回転速度とするように設定され、
前記抽出容器の外側に、空調風を送り出す空調風供給装置が配設され、
前記空調風供給装置に、前記空調風を案内しつつ送り出す案内ダクトが備えられ、
前記案内ダクトが、前記抽出容器の隔壁を貫通して、該案内ダクトの先端開口が前記抽出室内における遠心分離容器に臨んでいる、
ことを特徴とするアスファルト抽出装置。
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