JP5068788B2 - 一端封止型ゼオライト膜用基体管 - Google Patents

一端封止型ゼオライト膜用基体管 Download PDF

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本発明は、一端封止型ゼオライト膜用基体管に関する。
近年、原油価格の高騰や二酸化炭素による地球温暖化への関心が大きくなり、化石燃料の代替燃料が注目されている。その代替燃料としては、原生生物由来のバイオマスから合成可能であると共に内燃機関の燃料として利用可能であるとの理由から、メタノールやエタノール、ブタノールなどのバイオマスアルコールが特に注目されている。
このようなバイオマスアルコールの原料としては、サトウキビや甜菜などの糖質原料、トウモロコシやジャガイモ、麦などのデンプン質原料といった炭水化物を含む原生生物由来の資源が使用されている。また、これらの原料からバイオマスアルコールを製造するには、前述の原生生物由来の資源を発酵原料に加工したものをアルコール酵母させ、バイオマスアルコールが生成される。
生成されたバイオマスアルコールは、その濃度が5〜15%程度であって、そのままでは燃料として使用することができない上に、多量の水を含んでいるので、蒸留法または浸透気化分離法によって高純度バイオマスアルコールが製造される。
前記蒸留法は、バイオマスアルコールと水などを含む原料液を比較的大量に処理できることから広く使用されているが、蒸留・精留設備が高さ数十メートル以上の大型となる上に、原料液を蒸留・精留するための加熱・冷却設備などの付帯設備が大型となり、更に、前記加熱および冷却にエネルギーを多量に消費するので運転コストが増大するという問題があった。
浸透気化に使用される膜として、耐熱性、耐薬品性、機能的強度および高い膜性能が要求され、従来の高分子膜では適用が難しかったが、ゼオライト膜の商業化により、省エネルギープロセスの実現が可能になった。商業化されたゼオライト膜は、ムライト、α―アルミナなどのセラミックス製多孔質円筒管(例えば、特許文献1、2、3参照)の外表面に形成されている。
特開平9−71481号公報 特開2007−112678号公報 特開2007−46755号公報
ところが、特許文献1,2に記載の多孔質セラミックスは、両端が開放されているため、片端を閉塞させるために金属製や高分子製の栓で封止する必要があり、基体管と封止部材の熱膨張率の差により、基体管や封止部材に歪みやクラックが発生し、その歪んだ箇所やクラックから原料液が漏出するといった問題がある。
また、特許文献3に記載の多孔質セラミックスは、片端が閉塞されているが、その閉塞のための封止部に金属管やフッ素樹脂製の熱収縮チューブが使用されており、それらが、セラミックス製の基体管よりも耐久性や耐食性に劣り、封止部分が腐蝕・破損して、腐蝕
箇所は破損箇所から原料液が漏出して分離膜の濾過精度が極端に低下する虞がある。
また、従来の技術では、封止部材と基体管の内壁との密着性を高めるために、基体管の内側に金属もしくは高分子の栓を挿入し、その外側をシリコンラバー等の接着剤で接着して密封性を確保しようとしているので、バイオマスアルコール等の溶媒中で使用すると、その栓や接着剤が溶媒により膨潤して脆くなったり腐蝕したりする問題があった。従って、対象溶剤に適した高分子材料(栓や接着剤)を選定しなければならず、多品種を生産することとなり、コストが高くなるという問題もあった。また、その多品種を最適な条件で使用するための選定作業等の手間もかかる。
このようなことから、耐食性・腐食性に優れ、かつ、幅広い溶剤を対象に使用することができる一端封止型ゼオライト膜用基体管が強く求められている。そこで、本発明者らは、耐食性・腐食性・汎用性に優れた一端封止型ゼオライト膜用基体管を開発するため、以下に示す各種試験を行い、本発明をするに至ったのである。
[試験1](封止部材と釉薬の関係の検討)
粒径6〜12μmのα−アルミナ結晶の粉体を、図9(A)に示すように、長さ200mm、外径12mmφ、内径9mmφの円筒形に圧縮成形し、基体管120を形成する。また、粒径6〜12μmのα―アルミナ結晶の粉体を図9(A)に示すように、長さ50mm、外形9mmφの円柱形に圧縮成型し、1300℃で焼成することで封止部材102を形成する。この封止部材102の外表面に釉薬100あるいはガラスシールなどの封止材料を塗布し、約1100℃で焼成する。
次いで、図9(A)に示すように、前記封止部材102を基体管120の一端に挿入した状態で1300℃で焼成し、一端封止型基体管130が形成される。
この基体管120の表面に、A型ゼオライトの結晶(種結晶、ゼオライトNaA粉末(ゼオラム4A、200メッシュアンダー、トーソー))が塗布され、文献〔9,11,16,28,29〕に記載された方法により、α―アルミナ多孔質支持円管外表面にNaA型ゼオライト膜が水熱合成された。
合成に用いられたゲルのモル組成は、Al:SiO:NaO:HO=1:2:2:120であった、水熱合成に先立ち、塗布された基体管120は343Kで乾燥された。その後、ゲル中に挿入され、373K、3.5時間水熱合成されることによりNaA型ゼオライト膜130が得られた。
上述のように形成された一端封止型ゼオライト膜130の基体管120は、α―アルミナあるいはムライト等のセラミックス材料によって形成されているので、焼成により収縮するという性質を持っている。よって一度焼成して収縮した封止部材102を未焼成の基体管120の一端に挿入した状態で焼成することにより基体管120のみが収縮する。そして、収縮した基体管120によって封止部材102の円周面が引き締められた状態となるので、封止部材102が基体管120内に強固に固定されるのである。
ところが、前記釉薬100の最適温度は1,100℃程度であるが、封止部材102の焼成温度は釉薬温度よりもかなり高温となっている。そのため、釉薬100が溶融し、封止部材表面から消失し、浸透気化分離時にリークが生じるという問題があった。
また、前記釉薬100の価格が基体管あるいは封止部材の材料の10倍以上も高価であることから一端封止型基体管130の製造コストがかかりすぎるという問題もあった。
[試験2](封止部材と接着剤との関係の検討)
本試験2においては、α―アルミナ製の封止部材102を焼成して製作し、また、試験1の方法でα―アルミナ製の基体管120を製作し、図9(B)に示すように、基体管120と封止部材102とを接着剤101によって接着したものである。
試験1で既に説明した如く、ゼオライト膜の製膜過程における水熱合成時の高温の強ア
ルカリ性アルミノシリケートゲル中あるいは浸透気化分離で、接着剤が容易に溶解・腐食する問題があり、耐久性にも問題があった。
[試験3](封止部材と接着剤と溶剤の関係の検討)
本試験3においては、α−アルミナ製の封止部材102を焼成して製作し、また、試験1の方法でα−アルミナ製の基体管120を製作(A型ゼオライトを塗布、焼成)し、図9(B)に示すように、基体管120と封止部材102とを接着剤101によって接着したものである。
これについては、背景技術で既に説明した如く、溶剤によって接着剤が溶解・腐蝕してシール機能が低下する問題があり、耐久性にも問題があった。また、溶剤に適した接着剤が使用された一端封止型ゼオライト膜用基体管を多品種生産しなければならなかった。
[試験4](基体管の表面と種結晶の付着性の検討)
本発明者らは、基体管120の細孔中にA型ゼオライト結晶(種晶)が十分に入り込めるように、A型ゼオライトの粒径を50〜1000nmにまで極微細化し、この極微細化したA型ゼオライト結晶を基体管120表面上に擦り付ける試験を行った。
この試験を行っている際に、本発明者らは、極微細化したA型ゼオライト結晶が、試験1〜3のように基体管120表面上に機械的に付着しているだけではないことを発見した。それは、A型ゼオライト結晶のゼータ電位と、基体管120と封止部材102のゼータ電位とにより生ずる界面力の作用により、A型ゼオライト結晶が基体管120表面と封止部材102表面とに吸着するというものであった。
ゼオライト膜の原料であるA型ゼオライトなどのゼオライトは、ナトリウムやカリウム、カルシウムなどの陽イオンを含んでおり、ゼオライト自体が正電荷となる。従って、ゼオライト表面のイオン固定層のゼータ電位が負となる。
一方、α−アルミナやムライトなどの粒子は、それ自体のイオン性や双極子特性等がないので、電荷という概念のないものであった。ところが、α−アルミナあるいはムライトなどの粒子を分散させた溶液の水素イオン濃度指数(以下、pH)を変化させたところ、図10に示すように、α−アルミナあるいはムライトなどの粒子のゼータ電位が変動することが分かった。
この図10から明らかなように、α−アルミナあるいはムライトのゼータ電位は、pH8.5近辺で0となり、pH8.5より低いpHでは正電荷に、それより高いpHでは負電荷となる。
基体管120と封止部材102の外表面へのゼオライト種結晶の擦り込み時に種結晶を密集して付着させ、アルミノシリケートゲルに浸漬させた水熱合成時に種結晶同士の同電荷による反発から種結晶が基体管120と封止部材102の表面から遊離することがあった。そして、種結晶が遊離した部分が欠陥(ピンホール)となることが判明した。
更に、pHが8.5を下回る領域z1(即ち、α−アルミナ製の基体管120や封止部材102のゼータ電位が正となる領域)では、基体管120表面と封止部材102表面とにA型ゼオライトの種晶が殆ど付着しない。また、基体管120や封止部材102のゼータ電位が0となるpH8.5では、種晶と基体管120表面と封止部材102表面との界面力が作用しなくなり、基体管120表面や封止部材102表面に種晶を塗布できないことが判明した。
これは、図10から明らかなように、pHがz1の領域においては、α−アルミナ製の基体120や封止部材102は正のゼータ電位を有する。よって、基体管120表面や封止部材102表面は疎水性となる。従って、負のゼータ電位を有するA型ゼオライトの種晶は、正のゼータ電位を有する基体管120表面と封止部材102表面とに付着しにくくなる。
このようなことから、pHがz2の領域においては、図11に示すように、水分子20が、A型ゼオライトの種晶10表面と、基体管120表面と封止部材102表面とを覆う。
即ち、負のゼータ電位を有する基体管表面120と封止部材102表面とに水分子20が強く吸着すると共に、負のゼータ電位を有する種晶10表面に水分子20が強く吸着する。そして、それぞれの表面に吸着した水分子20を介して、基体管120表面全体と封止部材102の露出している表面全体に均一かつ容易に種晶が塗布されるものと考えられる。
この覆われた水分子20を介して、種晶10が基体管120と封止部材102の外表面に引き寄せられるとともに種晶10同士は斥力が作用する。その結果、図12に示すように、種晶が基体管120と封止部材102の外表面に所定の間隔dlで均等に付着する。そして、アルミノシリケートゲル中での水熱合成により図13に示すように、均質なゼオライト膜170が形成されるものと考えられる。
即ち、負のゼータ電位を有する基体管表面120と封止部材102表面とに水分子20が強く吸着すると共に、負のゼータ電位を有する種晶10表面に水分子20が強く吸着する。そして、それぞれの表面に吸着した水分子20を介して、基体管120表面全体と封止部材102の露出している表面全体に均一かつ容易に種晶が塗布されるものと考えられる。
[試験5](基体管などの表面へのゼオライト膜の形成性の確認)
前記試験4の知見を確認するため、本試験5においては、α―アルミナ製あるいはムライト製の封止部材102挿入基体管120をpH9に調整された水溶液に浸漬させた後、封止部材102挿入基体管120の外表面にスラリー状のゼオライト種結晶が塗布された。そして、それをアルミノシリケートゲル中で水熱合成し、封止部材102挿入基体管120の外表面にゼオライト膜170を形成させた。
そして、走査型電子顕微鏡による観察により、基体管120表面と封止部材102表面とに、ゼオライト膜が平滑に形成されていることを確認した。また、基体管120表面と封止部材102表面との断面観察により、ゼオライト膜の膜厚が均等であることが確認された。更に、浸透探傷検査(PT検査)により、ゼオライト膜に欠陥がないことが明らかとなった。
[本発明の目的]
前述の課題と、上述の発明者らの知見に基づき、本発明は、基体管の一端の開口部に封止部材を挿入・固定した状態で、その基体管と封止部材の外表面をゼオライト膜で均一に覆うことにより、耐久性・耐食性・封止性に優れた一端封止型ゼオライト膜用基体管を提供することを目的とする。
A.本発明に係る一端封止型ゼオライト膜用基体管の製造方法は、次のように構成されている。
1)アルミナ結晶またはムライト結晶または、アルミナ結晶とムライト結晶との混合晶の何れかからなる円筒状の基体管の一端の開口部に、アルミナ結晶またはムライト結晶ま
たは、アルミナ結晶とムライト結晶との混合晶の何れかからなる円柱状の封止部材を挿入・固定した一端封止型基体管のゼータ電位を負とする前処理工程と、A型ゼオライトまたはT型ゼオライトからなる種晶がゼータ電位による界面力を発揮する粒径に微細化する微細化工程と、前記前処理工程後の一端封止型基体管に、前記微細化工程後の種晶を塗布する工程と、種晶が塗布された一端封止型基体管をアルミノシリケートゲルに浸漬する浸漬工程と、前記浸漬工程で一端封止型基体管の表面にゼオライト膜を形成する水熱合成工程と、を備えていることを特徴としている。
2)前記前処理工程は、pH8.7〜11の水溶液で前記一端封止型基体管を処理することを特徴としている。
B.また、本発明に係る一端封止型ゼオライト膜用基体管は、次のように構成されている。
3)アルミナ結晶またはムライト結晶または、アルミナ結晶とムライト結晶との混合晶の何れかからなる円筒状の基体管の一端の開口部に、アルミナ結晶またはムライト結晶または、アルミナ結晶とムライト結晶との混合晶の何れかからなる円柱状の封止部材を挿入・固定し、前記基体管と前記封止部材露出部の外表面にゼオライト膜が形成され、膜が一体形成されることを特徴としている。
4)前記ゼオライト膜を形成する種晶の粒径が、その種晶がゼータ電位により前記基体管と封止部材と吸着する界面力を発揮する粒径であることを特徴としている。
本発明に係る一端封止型ゼオライト膜用基体管は、A型ゼオライトあるいはT型ゼオライトからなる種晶を微細化することにより、そのA型ゼオライトあるいはT型ゼオライトからなる種晶にゼータ電位による界面力が作用するようにすると共に、α−アルミナ結晶又はムライト結晶又はα−アルミナ結晶とムライト結晶との混合晶の何れかからなる基体管表面と封止部材表面とのゼータ電位を簡単な前処理によってマイナス化することにより、種晶を基体管表面と封止部材表面とに界面力(ゼータ電位)によって強く吸着させることができる。
そして、強く吸着された種晶からゼオライト膜が成長し、均質で平滑なゼオライト膜が基体管と封止部材と、基体管と封止部材との隙間とに形成される。従って、封止部材による封止が確実なものとなる。
また、従来品のように接着剤や樹脂による封止部材を使用していないので、封止部分が対象溶媒で溶解したり腐蝕したりすることがない。また、基体管と封止部材とが同質素材から形成されているので、熱膨張率の差によるクラックの発生や歪みが発生することがない。従って、耐久性・耐食性・封止性に優れた一端封止型ゼオライト膜用基体管を提供することができる。
更に、本発明に係る一端封止型ゼオライト膜用基体管は、釉薬等の高価な原料を使用しておらず、又、簡単な製造方法で生産することができるので、大量生産によって安価に提供することができる。
更に又、T型ゼオライトであっても、A型ゼオライトと同様に基体管表面にゼオライト被膜を形成することができる。
本発明に係る一端封止型ゼオライト膜用基体管の概略図である。 表面にゼオライト膜を形成した一端封止型ゼオライト膜用基体管の概略図である。 本発明に係る一端封止型ゼオライト膜用基体管の表面にゼオライト膜を形成する水熱合成の模式図である。 本発明に係る一端封止型ゼオライト膜用基体管の断面の模式図である。 本発明に係る一端封止型ゼオライト膜用基体管の断面の模式図で、(A)は封止部材が基体管よりも僅かに内側に固定されていた場合を示し、(B)は封止部材が基体管よりも僅かに外側に固定されていた場合を示す。 比較例1に係る一端封止型ゼオライト膜用基体管の浸透探傷検査の結果を示す模式図である。 比較例2に係る一端封止型ゼオライト膜用基体管の浸透探傷検査の結果を示す模式図である。 比較例3に係る一端封止型ゼオライト膜用基体管の浸透探傷検査の結果を示す模式図である。 従来の一端封止型ゼオライト膜用基体管の模式図で、(A)は釉薬で封止部材を固定したものを示し、(B)は接着剤で封止部材を固定したものを示す。 α−アルミナ又はムライトのゼータ電位と水素イオン濃度指数との関係を示す図である。 本発明者らが行った試験における、基体管表面と封止部材表面と種晶表面と、水分子との関係を示す概念図である。 本発明者らが行った試験における、基体管表面と封止部材表面とに、種晶が均等に付着した状態を示す概念図である。 本発明者らが行った試験における、基体管表面と封止部材表面とに形成されたゼオライト膜を示す概念図である。
本発明に係る一端封止型ゼオライト膜用基体管について以下に説明する。
[基体管および封止部材の製造]
本実施例における具体例を以下に説明する。
本実施例においては、基体管2と封止部材3とを形成する原料として、Al及びSiOの含有量が95.4重量%以上のアルミナまたはムライト粉体(4〜15μm)を使用した。
次いで、前述のアルミナ粉体またはムライト粉体の100重量%に対して、バインダーとしてメチルセルロース6重量%、アルミナ粉体の場合には水15重量%、ムライト粉体の場合には水25重量%を加え、これらを混合・混練し、押出成形坏土を得た。
その作成した押出成形用坏土を用いて、円筒状の基体管2及び円柱状の封止部材3を押出成形した。成形された封止部材3の周壁3aに前記坏土のスラリーを塗布した。
スラリーを塗布した封止部材3を、基体管2の一端の開口部に挿入し、図1に示すような一端封止型基体管18を製作した。基体管2の長さと封止部材3の長さとの比は、1:0.3〜1:6.7となるように、基体管2と封止部材3とが形成されている。
前述のようにして形成された一端封止型基体管18を約80℃、相対湿度50%以下の雰囲気下で12時間程度乾燥させた後、大気中(酸化雰囲気)で1240〜1560℃で焼成し、外径12mmφ、内径9mmφ、長さ200mmの基体管2を、外径9mmφ、
長さ2.7〜60.3mmの封止部材3で封止した一端封止型基体管18を得た。この焼成は、1200℃〜1600℃、好ましくは1250〜1550℃で行う。焼成温度が1200℃未満の場合は焼結が不十分となり機械的強度が低下し、1600℃を超える場合は焼結が進みすぎて気孔率が低下するので好ましくない。
なお、封止部材3は、基体管2からはみ出していてもよいが、封止部材3全体の長さとはみ出している部分のおよその関係は、下記式の範囲内、即ち、封止部材3全体の長さの30%程度までである。
d(mm)≦L(mm)×0.3
d:基体管からはみ出している封止部材の長さ
L:封止部材全体の長さ
上述のような製造工程によって、表1に示す種々の結晶相(合計7種類)からなる基体管2と封止部材3とを製作した。
なお、前記基体管2および封止部材3は、Al及びSiOの合計含有量が95重量%以上、好ましくは、97重量%以上のα−アルミナまたはムライトの粉体を用いる。これらの粉体は、静置乾燥し、整粒した風袋やスプレードライヤーで処理された顆粒の粉体を用いることもできる。
また、基体管3や封止部材2の成形は、冷間等方圧加圧成形や押出成形が使用できるが、製造コストが比較的安価な押出成形であっても構わない。押出成形の場合は、α−アルミナまたはムライト粉体(4〜15μm)に、押出成形用のバインダー(カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ワックスエマルジョン等の公知のバインダー)と水、場合によっては気孔形成剤(例えば、セルロース誘導体やパラフィンワックスなど)を添加し、これらを混合・混練することによって押出成形用坏土を形成する。この坏土を押出成型機によって、基体管2としての円筒と、封止部材3としての円柱とをそれぞれ押出成形する。
冷間等方圧加圧成形の場合は、α−アルミナまたはムライトの粉体(40〜120μm)を所定の型に入れ、水などの圧力媒体を介して数百MPaの高圧を作用させ、基体管2としての円筒と、封止部材3としての円柱とをそれぞれ成形する。
また、前記基体管2と封止部材3とは同材質であることが好ましい。前述のように、同材質であればゼータ電位が同一となるので、ゼオライト被膜が均等に形成されるからである。また、熱膨張の差により、基体管2や封止部材3、および基体管2の内壁2bと封止部材の周壁3aとの密着部分に間隙やクラックが発生することを防止することもできる。
[アルミノシリケートゲルの調整]
ジルコニア製の球石を使用したボールミルなどの微粉砕装置でT型ゼオライトの粒径が50nm〜1μmとなるまで粉砕する。その粉砕され極微細粉体となったT型ゼオライトを使用し、原料組成比として、Al:SiO:(NaO+KO):HO=1:54:20.79:863のアルミノシリケートゲルを調整し、12時間熟成する。
前記T型ゼオライトの結晶粒径であるが、その結晶粒径が50nmを下回ると、X線回折(XRD)法では結晶と非結晶とを識別できなくなるので、一般的に結晶は50nm以上のものをいう。また、T型ゼオライトの結晶粒径が1μmより大きくなると、ゼータ電位よりも、重力やファンデルワールス力の影響力が大きくなる。従って、本実施例においては、T型ゼオライトの結晶粒径を50nm〜1μmとしている。なお、結晶粒径が50nm以下となるとXRD法において結晶として識別できなくなるだけであるので、T型ゼ
オライトの結晶粒径が50nm以下であっても構わないものと考えられる。
前記塩基性物質としては、T型ゼオライトが有するナトリウムやカリウムやカルシウムなどに対応する陽イオンに解離する水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムなどを好適に使用することができる。
また、T型ゼオライトの他には、A型ゼオライトを50nm〜1μmの結晶粒径としたアルミノシリケートゲルを使用することもできる。
[ゼオライト膜の形成(1)]
前述の成形によって形成された一端封止型基体管18を、pH9の水酸化ナトリウム水溶液に浸漬する前処理を行い、一端封止型基体管18のゼータ電位をマイナスとする。次に、結晶粒径300nm以下のT型ゼオライト種晶が1g/100g水の濃度で分散されている種晶含有水を、ゼータ電位がマイナスとなった一端封止型基体管18に塗布する。塗布した一端封止型基体管18を乾燥させ、その表面にT型ゼオライトの種晶を担持させる。
その一端封止型基体管18を、前記12時間熟成させたて調整したアルミノシリケートゲルに浸漬し、100℃、40時間の水熱合成した。この水熱合成により、図2に示すように、一端封止型基体管18表面にT型ゼオライト膜7が形成された。そのゼオライト膜7の平均膜厚は約10μmであった。
なお、T型ゼオライトの他に、A型ゼオライトを使用することもできる。
[ゼオライト膜の形成(2)]
前記ゼオライト膜の形成方法の他に、次のような成膜方法をとることもできる。
例えば、前述の成形によって形成された一端封止型基体管18の他端に治具33を取付け、図3に示すように、水中に分散させたA型ゼオライト種結晶溶液15中に一端封止型基体管18を浸漬させた後、1cm/secのスピードで引き上げ乾燥させることで一端封止型基体管18の表面にA型ゼオライトの種結晶が担持される。A型ゼオライト種結晶担持一端封止型基体管18をAl203:SiO2:Na2O:H2O=1:2:2:120組成のアルミノシリケート中に浸漬させ、100℃、3.5時間水熱合成する。結果、一端封止型基体管18の表面に約10μm程度のゼオライト膜が形成される。
なお、一端封止型基体管18の他端より空気を吸引してその内部を負圧とし、ゼオライトの種晶を積極的に基体管2の細孔に吸引し、その基体管2に種晶を担持させることもできる。また、アルミノシリケートゲル15側を加圧して、基体管2の表面に種晶を担持させることもできる。
ここでも、A型ゼオライトの他に、T型ゼオライトを使用することができる。
[浸透気化分離試験]
上述のようにして形成された一端封止型ゼオライト膜用基体管1を用いた浸透気化分離試験には、水/エタノール(10/90wt%)原液を使用した。この原液が75℃における透過気化膜(PV膜)性能を表1に示す。
Figure 0005068788
表1より、本発明に係る一端封止型ゼオライト膜用基体管1におけるゼオライト膜7の分離係数は2000〜3000、透過流束(フラック)1.0〜1.3kg/mh、という結果が得られ、実用的なPV膜性能であった。
[浸透探傷検査]
赤色の浸透液を一端封止型ゼオライト膜用基体管1表面にスプレーして塗布し、所定時間(2分程度)経過後に、浸透探傷液をアセトンで除去し、ゼオライト膜の欠陥を検査した。
その結果、本発明に係る一端封止型ゼオライト膜用基体管1の表面には、浸透探傷液によって染色された箇所が発見されなかった。更には、基体管2と封止部材3との境界部分や隙間にも浸透探傷液によって染色された箇所が発見されなかった。よって、前記境界部分や隙間にもゼオライト膜が形成されていることが判明した。
従って、一端封止型基体管18の全体にゼオライト膜が欠陥なしに形成されているのが分かった。
なお、本実施例においては、α−アルミナ製あるいはムライト製の基体管や封止部材について説明したが、基体管や封止部材の表面電位をマイナスとした上で、水分子を介し、表面電位がマイナスであるA型あるいはT型ゼオライトの種晶をほぼ均一に付着・担持させ、公知の方法アルミノシリケートゲル中での水熱合成で欠陥のないゼオライト膜が形成されるので、多孔質金属製の基体管や封止部材を使用することもできる。
酸処理により表面の酸化皮膜を除去された金属は、負のゼータ電位であるので、均一な種晶塗布・担持が容易にできる。
金属はそのゼータ電位がマイナスであるので、前処理(pHによるゼータ電位のマイナス化)を省略することができると考えられる。
本実施例に係る一端封止型ゼオライト膜用基体管1(合計7種類)の浸透気化分離試験
と浸透探傷検査との結果は、表1に示すとおりであり、何れの結晶相からなる一端封止型ゼオライト膜用基体管1であっても、良好なゼオライト膜が形成されて封止されていることが分かった。
(比較例1)
本比較例は、A型ゼオライトあるいはT型ゼオライトの種晶の結晶粒径が1μm以上のものを使用したものである。その他の手順は本発明と同様である。
図6に示すように、浸透探傷検査により、染色部分110が基体管120表面には殆ど確認されなかった。よって、基体管120表面にゼオライト膜が形成されていることが確認された。しかし、図6に示すように、基体管2と封止部材3との境界部分の近傍に染色部分110が確認されたので、その部分にはゼオライト膜が形成されていないことが判明した。ゼオライト膜に欠陥があることが判明したので、PV膜性能試験は行っていない(表2参照)。
Figure 0005068788
上記試験結果より、A型ゼオライトあるいはT型ゼオライトの種晶の結晶粒径が大きくなったことにより、その表面電位よりも重力の影響が優位となり、種晶が表面電位による吸着よりも弱い機械的な付着となったので、A型ゼオライトあるいはT型ゼオライトの種晶が均等かつ強固に基体管120表面と封止部材102表面とに付着することができず、多数の欠陥(ピンホール)を生じたものと考えられる。
(比較例2)
本比較例は、一端封止型基体管180の前処理として酸処理(pH3〜7)し、その表面電位をプラスとしたものである。その他の手順は本発明と同様である。
図7に示すように、浸透探傷検査により、一端封止型基体管180の全体が染色部分110となっており、ゼオライト膜が不完全でありピンホールを多く含むことが判明した。また、基体管120と封止部材102との境界部分や隙間にはゼオライト膜が形成されていなかった。ゼオライト膜に欠陥があることから、PV膜性能試験は行っていない(表3参照)。
Figure 0005068788
上記試験結果より、一端封止型基体管180の表面電位がプラスとなって疎水性となり、A型ゼオライトあるいはT型ゼオライトの種晶が一端封止型基体管180表面に殆ど付着することができなかったものと考えられる。
(比較例3)
本比較例は、200メッシュ(結晶粒径75μm以下)のA型ゼオライトを使用すると共に、アルミノシリケートゲルの組成をAl:SiO:NaO:HO=1:2:2:120としたものである。その他の手順は本発明と同様である。
図8に示すように、浸透探傷検査により、基体管120にはゼオライト膜が形成されたが、基体管120と封止部材102との隙間にはゼオライト膜が形成されなかったことが判明した。ゼオライト膜の欠陥が確認されたので、PV膜性能試験は行っていない(表4参照)。
Figure 0005068788
上記試験結果より、種晶の結晶粒径が比較例1の1μm以上のものよりも大きくなり、かつ、アルミノシリケートゲルの組成が変更されたことにより、基体管120と封止部材102の細孔に種晶が十分に入り込めなかった上に、機械的な弱い付着となったため、基体管120と封止部材102との隙間にゼオライト膜が形成できなかったものと考えられる。
1 一端封止型ゼオライト膜用基体管
2 基体管
2a 基体管外表面
2b 基体管内表面
2c 空間
3 封止部材
3a 封止部材周壁面
3b 封止部材端面
5 基体管内面と封止部材周壁面との隙間
7 ゼオライト膜(ゼオライト被膜)
10 種晶
15 アルミノシリケートゲル溶液
18 一端封止型基体管
20 水分子
33 治具
35 反応槽
37 ポンプ
38 熱交換器(温調機)
100 釉薬
101 接着剤
102 栓
110 染色部分
d1 種晶と種晶との間隙
h1 種晶の粒径
z1 pHが8.5よりも低い領域(正のゼータ電位の領域)
z2 pHが8.5よりも高い領域(負のゼータ電位の領域)

Claims (4)

  1. アルミナ結晶またはムライト結晶または、アルミナ結晶とムライト結晶との混合晶の何れかからなる円筒状の基体管の一端の開口部に、アルミナ結晶またはムライト結晶または、アルミナ結晶とムライト結晶との混合晶の何れかからなる円柱状の封止部材を挿入・固定した一端封止型基体管のゼータ電位を負とする前処理工程と、
    A型ゼオライトまたはT型ゼオライトからなる種晶がゼータ電位による界面力を発揮する粒径に微細化する微細化工程と、
    前記前処理工程後の一端封止型基体管に、前記微細化工程後の種晶を塗布する工程と、
    種晶が塗布された一端封止型基体管をアルミノシリケートゲルに浸漬する浸漬工程と、
    前記浸漬工程で一端封止型基体管の表面にゼオライト膜を形成する水熱合成工程と、を備えていることを特徴とする一端封止型ゼオライト膜用基体管の製造方法。
  2. 前記前処理工程は、水素イオン濃度指数8.9〜10の水溶液で前記一端封止型基体管を処理することを特徴とする請求項1記載の一端封止型ゼオライト膜用基体管の製造方法。
  3. アルミナ結晶またはムライト結晶または、アルミナ結晶とムライト結晶との混合晶の何れかからなる円筒状の基体管の一端の開口部に、アルミナ結晶またはムライト結晶または、アルミナ結晶とムライト結晶との混合晶の何れかからなる円柱状の封止部材を挿入・固定し、
    前記基体管の外周面と、前記封止部材の露出部分と、その基体管と封止部材との隙間とに、それぞれゼオライト膜を形成すると共に、それぞれのゼオライト膜が一体に形成されていることを特徴とする一端封止型ゼオライト膜用基体管。
  4. 前記ゼオライト膜を形成する種晶の粒径が、その種晶がゼータ電位により前記基体管と封止部材と吸着する界面力を発揮する粒径であることを特徴とする請求項3記載の一端封止型ゼオライト膜用基体管。
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