JP5067536B2 - プロジェクタ、プログラム、情報記憶媒体および画像生成方法 - Google Patents
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Description
図1は、従来の投写画像12を示す図である。従来のプロジェクタは、投写対象物の一種であるスクリーン10の横:縦の比が4:3.1程度の場合であっても、設定に応じて横:縦の比が4:3の画像を投写していた。このため、図1に示すように、スクリーン10の上端と下端に画像が投写されない領域が発生してしまい、ユーザーに違和感を与えていた。また、従来のプロジェクタは、撮像画像に応じて画像の歪みを補正しているが、当該撮像画像が光学歪み、ノイズ、撮像部の解像度限界等による誤差の影響を受けている場合、スクリーン10に非表示領域が発生し、ユーザーに違和感を与えていた。
これらの問題を解決するため、本実施例におけるプロジェクタは、補正目標領域のアスペクト比と基準アスペクト比との相違を示す値が設定条件を満たすかどうかを判定し、当該判定結果に応じたアスペクト比で画像を投写することにより、状況に応じたアスペクト比で画像を投写する機能を有する。また、本実施例におけるプロジェクタは、ロール角を用いて画像の歪みを補正する機能を有する。さらに、本実施例におけるプロジェクタは、画像の座標値に関する演算を投写パネルの座標系で演算する機能を有する。
ここで、上述した消失点の求め方についてより詳細に説明する。ピッチ角θとヨー角φを固定しておけば、スクリーン10がロール方向に回転しても補正形状には影響しないため、ピッチ角θ、ヨー角φ、ロール角ψの順序でプロジェクタ100を回転させることとする。
垂直消失点V=[sinψcosφ:-sinψsinφsinθ+cosψcosθ:sinψsinφcosθ+cosψsinθ]・・・式(3)
水平消失点H=[cosψcosφ:-cosψsinφsinθ-sinψcosθ:cosψsinφcosθ-sinψsinθ]・・・式(4)
スクリーン10の法線=[-sinφ:-cosφsinθ:cosφcosθ]
となる。
0=Atanψcosφ+Bcosθ+Csinθ+(-Bsinθ+Cc osθ)tanψsinφ
0=Dcosφ-(Ecosθ+Fsinθ)tanψ+(-Esinθ+Fcosθ)sinφ
となる。縦投写角判定部180からθを得ることができ、この2式に含まれる未知数はφとψだけとなるため、垂直消失点Vを求めることができる。
垂直消失点V’=[sinψcosφ:cosψ:sinψsinφ]
水平消失点H’=[cosψcosφ:-sinψ:cosψsinφ]
となる。
垂直消失点V’=[cosφ:cosψ/sinψ:sinφ]
=[cosψcosφ:-sinψ-(1/-sinψ):cosψsinφ]
となる。
図12は、第2の実施例におけるプロジェクタ101の機能ブロック図である。プロジェクタ101は、撮像部110に代えてユーザーの操作情報128を入力する操作部160を有している。また、記憶部120は、撮像情報124に代えて操作情報128を記憶する。
なお、本発明の適用は上述した実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、本発明の適用は、画像の歪み補正には限定されず、例えば、指示位置の検出、画像の明るさ補正、画像の色補正等に適用されてもよい。
Claims (9)
- キャリブレーション画像を、投写パネルを介して矩形の投写対象物へ向け投写する投写部と、
前記キャリブレーション画像が前記投写対象物に投写された状態における撮像部からの撮像情報に基づき、前記投写対象物の少なくとも一部の形状を決定する形状決定部と、
当該形状決定部によって決定された形状に沿った領域であって、かつ、前記投写パネルにおける領域である補正目標領域を設定する補正目標領域設定部と、
プロジェクタの縦方向の投写角を判定する縦投写角判定部と、
を含み、
前記補正目標領域設定部は、
前記撮像部の内部の撮像領域における前記補正目標領域の座標値を、前記投写パネルにおける座標値に変換する座標変換部と、
当該座標変換部による変換後の座標値に基づき、前記投写パネルにおける前記補正目標領域を設定する領域設定部と、
を含み、
前記領域設定部は、前記形状決定部によって前記投写対象物の水平方向の少なくとも1辺および前記投写対象物の垂直方向の少なくとも1辺が決定されたという条件、あるいは、前記形状決定部によって前記投写対象物の上辺および下辺が決定されたという条件である第1の条件に該当する場合、前記プロジェクタの縦方向の投写角、前記プロジェクタの横方向の投写角及び前記投写部の光軸に対する前記プロジェクタの回転角を変数として、前記縦投写角判定部によって判定された前記縦方向の投写角を示す値に基づき演算することにより、前記形状決定部による前記投写対象物の未決定部分を補完する、
プロジェクタ。 - 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
前記領域設定部は、前記プロジェクタの縦方向の投写角、前記プロジェクタの横方向の投写角及び前記投写部の光軸に対する前記プロジェクタの回転角を変数とする式に、前記縦投写角判定部によって判定された前記縦方向の投写角を示す値を代入して演算すること
により、前記形状決定部による前記投写対象物の未決定部分を補完する、
プロジェクタ。 - 請求項1、2のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
前記補正目標領域設定部は、前記撮像情報に基づき、前記撮像領域における前記補正目標領域の位置に関する補正目標位置情報を生成する補正目標位置情報生成部を含み、
前記撮像部は、前記投写部によって投写された前記キャリブレーション画像の少なくとも一部と、前記投写対象物の少なくとも一部とを含む領域を撮像して撮像画像を示す前記撮像情報を生成し、
前記形状決定部は、前記撮像情報に基づき、前記撮像領域における前記投写対象物の位置に関する投写対象位置情報を生成し、
前記補正目標位置情報生成部は、前記投写対象位置情報に基づき、前記補正目標位置情報を生成し、
前記座標変換部は、前記補正目標位置情報に基づき、前記撮像領域における前記補正目標領域の座標値を、前記投写パネルにおける座標値に変換する、
プロジェクタ。 - 請求項1〜3のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
前記領域設定部は、前記第1の条件に該当せず、前記形状決定部によって前記投写対象物の上辺または下辺が決定された場合である第2の条件に該当する場合、前記投写部の光軸に対する前記プロジェクタの回転角を0度として演算することにより、前記形状決定部による前記投写対象物の未決定部分を補完する、
プロジェクタ。 - 投写部を含むプロジェクタの有するコンピュータにより読み取り可能なプログラムであって、
前記コンピュータを、
キャリブレーション画像を、投写パネルを介して矩形の投写対象物へ向け前記投写部に投写させる投写制御部と、
前記キャリブレーション画像が前記投写対象物に投写された状態における撮像部からの撮像情報に基づき、前記投写対象物の少なくとも一部の形状を決定する形状決定部と、
当該形状決定部によって決定された形状に沿った領域であって、かつ、前記投写パネルにおける領域である補正目標領域を設定する補正目標領域設定部として機能させ、
前記補正目標領域設定部は、
前記撮像部の内部の撮像領域における前記補正目標領域の座標値を、前記投写パネルにおける座標値に変換する座標変換部と、
当該座標変換部による変換後の座標値に基づき、前記投写パネルにおける前記補正目標領域を設定する領域設定部と、
を含み、
前記領域設定部は、前記形状決定部によって前記投写対象物の水平方向の少なくとも1辺および前記投写対象物の垂直方向の少なくとも1辺が決定されたという条件、あるいは、前記形状決定部によって前記投写対象物の上辺および下辺が決定されたという条件である第1の条件に該当する場合、前記プロジェクタの縦方向の投写角、前記プロジェクタの横方向の投写角及び前記投写部の光軸に対する前記プロジェクタの回転角を変数として、前記プロジェクタの縦方向の投写角を判定する縦投写角判定部によって判定された前記縦方向の投写角を示す値に基づき演算することにより、前記形状決定部による前記投写対象物の未決定部分を補完する、
プログラム。 - 請求項5に記載のプログラムにおいて、
前記領域設定部は、前記プロジェクタの縦方向の投写角、前記プロジェクタの横方向の投写角及び前記投写部の光軸に対する前記プロジェクタの回転角を変数とする式に、前記縦投写角判定部によって判定された前記縦方向の投写角を示す値を代入して演算することにより、前記形状決定部による前記投写対象物の未決定部分を補完する、
プログラム。 - 投写部を含むプロジェクタの有するコンピュータにより読み取り可能なプログラムを記憶した情報記憶媒体であって、
請求項5、6のいずれかに記載のプログラムを記憶した情報記憶媒体。 - 投写部を含むプロジェクタの有するコンピュータによる画像生成方法であって、
前記コンピュータは、
キャリブレーション画像を、投写パネルを介して矩形の投写対象物へ向け前記投写部に投写させ、
前記キャリブレーション画像が前記投写対象物に投写された状態における撮像部からの撮像情報に基づき、前記投写対象物の少なくとも一部の形状を決定し、
当該決定において、前記投写対象物の水平方向の少なくとも1辺および前記投写対象物の垂直方向の少なくとも1辺を決定したという条件、あるいは、前記投写対象物の上辺および下辺を決定したという条件である第1の条件に該当する場合、前記プロジェクタの縦方向の投写角、前記プロジェクタの横方向の投写角及び前記投写部の光軸に対する前記プロジェクタの回転角を変数として、前記プロジェクタの縦方向の投写角を判定する縦投写角判定部によって判定された前記縦方向の投写角を示す値に基づき演算することにより、前記投写対象物の未決定部分を補完し、
前記決定または前記補完によって決定した形状に沿った補正目標領域であって、前記撮像部の内部の撮像領域における前記補正目標領域の座標値を、前記投写パネルにおける座標値に変換し、
当該変換後の座標値に基づき、前記投写パネルにおける前記補正目標領域を設定する、
画像生成方法。 - 請求項8に記載の画像生成方法において、
前記プロジェクタの縦方向の投写角、前記プロジェクタの横方向の投写角及び前記投写部の光軸に対する前記プロジェクタの回転角を変数とする式に、前記縦投写角判定部によって判定された前記縦方向の投写角を示す値を代入して演算することにより、前記投写対象物の未決定部分を補完する、
画像生成方法。
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