JP5066954B2 - Iii−v族化合物半導体層の形成方法、及び半導体光素子の製造方法 - Google Patents

Iii−v族化合物半導体層の形成方法、及び半導体光素子の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、III−V族化合物半導体層の形成方法、半導体光素子の製造方法及び半導体光素子に関する。
GaInNAs井戸層とGaAs障壁層とが交互に積層された量子井戸構造を有する半導体発光素子が知られている。この半導体発光素子では、GaInNAs井戸層とGaAs障壁層との界面近傍において、GaInNAs井戸層中の窒素元素の組成比(以下、場合により「N組成比」という。)がGaInNAs井戸層の厚み方向に変化してしまう。特に、GaInNAs井戸層の成長開始時に、GaInNAs井戸層中のN組成比が大きくなってしまうことが多い。このような現象をパイルアップという。このため、GaInNAs井戸層とGaAs障壁層との間に中間層を設けることにより、GaInNAs井戸層中のN組成比の均一化を図ることが行われている(特許文献1参照)。
特開2001−185497号公報
しかしながら、上述のように中間層を設ける方法では、GaInNAs井戸層中のN組成比をGaInNAs井戸層の厚み方向において十分に均一化することができない。
そこで、本発明者らはパイルアップの原因を調査した。まず、半導体ウェハの表面に熱電対を設置し、その半導体ウェハの表面上にGaAs障壁層とGaInNAs井戸層とを形成した。その結果、GaInNAs井戸層の成長開始時に半導体ウェハの表面温度が著しく低下し、その後、GaInNAs井戸層の成長と共に表面温度が上昇していることが判明した。これにより、本発明者らは、GaInNAs井戸層の成長開始時に半導体ウェハの表面温度が著しく低下していることがパイルアップの主な原因であることを突き止めた。
本発明は、上記事情に鑑みて為されたものであり、窒素元素を含むIII−V族化合物半導体層中の窒素元素の組成比を、当該III−V族化合物半導体層の厚み方向において均一化することができるIII−V族化合物半導体層の形成方法、半導体光素子の製造方法及び半導体光素子を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明のIII−V族化合物半導体層の形成方法は、基板の温度が第1の値になるように前記基板を加熱しながら、III族元素及び砒素元素を含む第1のIII−V族化合物半導体層を前記基板上に成長させる工程と、前記第1のIII−V族化合物半導体層上に、III族元素、砒素元素及び窒素元素を含む第2のIII−V族化合物半導体層を成長させる工程とを含み、前記第2のIII−V族化合物半導体層を成長させる工程は、前記第2のIII−V族化合物半導体層の成長開始時に、前記基板の温度が前記第1の値よりも高い第2の値になるように前記基板を加熱する工程と、前記第2のIII−V族化合物半導体層の成長と共に、前記基板の温度を低下させる工程とを含む。
本発明のIII−V族化合物半導体層の形成方法では、第2のIII−V族化合物半導体層の成長開始時の基板の温度が予め高く設定されているので、第1のIII−V族化合物半導体層の表面温度が低下することを抑制できる。また、第2のIII−V族化合物半導体層の成長と共に基板の温度を低下させているので、第2のIII−V族化合物半導体層の表面温度が第2のIII−V族化合物半導体層の成長と共に上昇することを抑制できる。このため、第2のIII−V族化合物半導体層が成長している間、第2のIII−V族化合物半導体層の表面温度の変化を小さくすることができる。したがって、第2のIII−V族化合物半導体層中のN組成比を、第2のIII−V族化合物半導体層の厚み方向において均一化することができる。
また、本発明のIII−V族化合物半導体層の形成方法は、第1の加熱装置を用いて基板を加熱しながら、III族元素及び砒素元素を含む第1のIII−V族化合物半導体層を前記基板上に成長させる工程と、前記第1の加熱装置を用いて前記基板を加熱しながら、前記第1のIII−V族化合物半導体層上に、III族元素、砒素元素及び窒素元素を含む第2のIII−V族化合物半導体層を成長させる工程とを含み、前記第2のIII−V族化合物半導体層を成長させる工程は、前記第2のIII−V族化合物半導体層の成長開始時に、前記第1の加熱装置とは異なる第2の加熱装置を用いて前記第1のIII−V族化合物半導体層を加熱する工程と、前記第2のIII−V族化合物半導体層の成長と共に、前記第2の加熱装置の加熱温度を低下させる工程とを含む。
本発明のIII−V族化合物半導体層の形成方法では、第2のIII−V族化合物半導体層の成長開始時に第1のIII−V族化合物半導体層が加熱されるので、第1のIII−V族化合物半導体層の表面温度が低下することを抑制できる。また、第2のIII−V族化合物半導体層の成長と共に第2の加熱装置の加熱温度を低下させているので、第2のIII−V族化合物半導体層の表面温度が第2のIII−V族化合物半導体層の成長と共に上昇することを抑制できる。このため、第2のIII−V族化合物半導体層が成長している間、第2のIII−V族化合物半導体層の表面温度の変化を小さくすることができる。したがって、第2のIII−V族化合物半導体層中のN組成比を、第2のIII−V族化合物半導体層の厚み方向において均一化することができる。
また、第2の加熱装置を用いることによって、第1の加熱装置とは独立に第1のIII−V族化合物半導体層を加熱することができる。よって、第1のIII−V族化合物半導体層の温度調整が容易になる。
また、前記第2のIII−V族化合物半導体層を成長させる工程では、砒素の水素化物、及び砒素元素を含む有機物のうち少なくとも一方を用いて前記第2のIII−V族化合物半導体層を成長させることが好ましい。
この場合であっても、第2のIII−V族化合物半導体層中のN組成比を、第2のIII−V族化合物半導体層の厚み方向において均一化することができる。
本発明の半導体光素子の製造方法は、障壁層及び井戸層が積層された量子井戸構造を有する半導体光素子の製造方法であって、基板の温度が第1の値になるように前記基板を加熱しながら、III族元素及び砒素元素を含み前記障壁層となるべき第1のIII−V族化合物半導体層を前記基板上に成長させる工程と、前記第1のIII−V族化合物半導体層上に、III族元素、砒素元素及び窒素元素を含み前記井戸層となるべき第2のIII−V族化合物半導体層を成長させる工程とを含み、前記第2のIII−V族化合物半導体層を成長させる工程は、前記第2のIII−V族化合物半導体層の成長開始時に、前記基板の温度が前記第1の値よりも高い第2の値になるように前記基板を加熱する工程と、前記第2のIII−V族化合物半導体層の成長と共に、前記基板の温度を低下させる工程とを含む。
また、本発明の半導体光素子の製造方法は、障壁層及び井戸層が積層された量子井戸構造を有する半導体光素子の製造方法であって、第1の加熱装置を用いて基板を加熱しながら、III族元素及び砒素元素を含み前記障壁層となるべき第1のIII−V族化合物半導体層を前記基板上に成長させる工程と、前記第1の加熱装置を用いて前記基板を加熱しながら、前記第1のIII−V族化合物半導体層上に、III族元素、砒素元素及び窒素元素を含み前記井戸層となるべき第2のIII−V族化合物半導体層を成長させる工程とを含み、前記第2のIII−V族化合物半導体層を成長させる工程は、前記第2のIII−V族化合物半導体層の成長開始時に、前記第1の加熱装置とは異なる第2の加熱装置を用いて前記第1のIII−V族化合物半導体層を加熱する工程と、前記第2のIII−V族化合物半導体層の成長と共に、前記第2の加熱装置の加熱温度を低下させる工程とを含む。
本発明の半導体光素子の製造方法では、本発明のIII−V族化合物半導体層の形成方法を用いて井戸層を形成する。よって、得られる半導体光素子の井戸層中のN組成比を、当該井戸層の厚み方向において均一化することができる。したがって、量子井戸構造の特性を向上させることができる。
本発明の半導体光素子は、障壁層及び井戸層が積層された量子井戸構造を有する半導体光素子であって、基板の温度が第1の値になるように前記基板を加熱しながら、III族元素及び砒素元素を含み前記障壁層となるべき第1のIII−V族化合物半導体層を前記基板上に成長させる工程と、前記第1のIII−V族化合物半導体層上に、III族元素、砒素元素及び窒素元素を含み前記井戸層となるべき第2のIII−V族化合物半導体層を成長させる工程とを含み、前記第2のIII−V族化合物半導体層を成長させる工程は、前記第2のIII−V族化合物半導体層の成長開始時に、前記基板の温度が前記第1の値よりも高い第2の値になるように前記基板を加熱する工程と、前記第2のIII−V族化合物半導体層の成長と共に、前記基板の温度を低下させる工程とを含む半導体光素子の製造方法により作製される。
また、本発明の半導体光素子は、障壁層及び井戸層が積層された量子井戸構造を有する半導体光素子であって、第1の加熱装置を用いて基板を加熱しながら、III族元素及び砒素元素を含み前記障壁層となるべき第1のIII−V族化合物半導体層を前記基板上に成長させる工程と、前記第1の加熱装置を用いて前記基板を加熱しながら、前記第1のIII−V族化合物半導体層上に、III族元素、砒素元素及び窒素元素を含み前記井戸層となるべき第2のIII−V族化合物半導体層を成長させる工程とを含み前記第2のIII−V族化合物半導体層を成長させる工程は、前記第2のIII−V族化合物半導体層の成長開始時に、前記第1の加熱装置とは異なる第2の加熱装置を用いて前記第1のIII−V族化合物半導体層を加熱する工程と、前記第2のIII−V族化合物半導体層の成長と共に、前記第2の加熱装置の加熱温度を低下させる工程とを含む半導体光素子の製造方法により作製される。
また、本発明の半導体光素子は、III族元素及び砒素元素を含む障壁層と、前記障壁層上に設けられ、III族元素、砒素元素及び窒素元素を含む井戸層とが積層された量子井戸構造を有する半導体光素子であって、前記障壁層と前記井戸層との界面における窒素元素濃度が、前記井戸層の厚み方向の中心位置における窒素元素濃度と同等又はそれよりも低い。
本発明の半導体光素子では、井戸層中のN組成比を、井戸層の厚み方向において均一化することができる。
本発明によれば、窒素元素を含むIII−V族化合物半導体層中の窒素元素の組成比を、当該III−V族化合物半導体層の厚み方向において均一化することができるIII−V族化合物半導体層の形成方法、半導体光素子の製造方法及び半導体光素子が提供される。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。
図1は、III−V族化合物半導体層を形成するための成膜装置の一例を模式的に示す図である。図1に示される成膜装置50は、基板1を収容するためのチャンバCHと、チャンバCH内に設置され基板1を保持するホルダHとを備える。ホルダH内には、基板1を加熱するための第1の加熱装置52が収容されている。成膜装置50としては、例えばMOVPE装置(有機金属気相成長装置)等が挙げられる。基板1としては例えばSiがドープされたGaAs基板等が挙げられる。チャンバCH内は、例えば真空ポンプ等を用いることにより減圧される。
基板1上には、チャンバCHに取り付けられた配管P1を通ってIII族原料ガスG1が供給される。III族原料ガスG1は、例えばガリウム元素、インジウム元素等のIII族元素を含む。ガリウム元素を含むIII族原料ガスG1としては、例えば、TEGa(トリエチルガリウム)等が挙げられる。インジウム元素を含むIII族原料ガスG1としては、例えば、TMIn(トリメチルインジウム)等が挙げられる。
基板1上には、チャンバCHに取り付けられた配管P2を通って砒素原料ガスG2が供給される。砒素原料ガスG2は、砒素元素を含む。砒素原料ガスG2としては、例えば、AsH(アルシン)等の砒素の水素化物や、TBAs(ターシャリーブチルアルシン)等の砒素元素を含む有機物が挙げられる。
基板1上には、チャンバCHに取り付けられた配管P3を通って窒素原料ガスG3が供給される。窒素原料ガスG3は、窒素元素(N)を含む。窒素原料ガスG3としては、例えば、DMHy(ジメチルヒドラジン)等が挙げられる。
基板1上には、チャンバCHに取り付けられた配管P4を通って燐原料ガスG4が供給されてもよい。燐原料ガスG4は、燐元素(P)を含む。燐原料ガスG4としては、例えば、ホスフィン等の燐の水素化物や、TBP(ターシャリーブチルホスフィン)等の砒素元素を含む有機物が挙げられる。
成膜装置50では、例えばMOVPE法(有機金属気相成長法)を用いて、III族原料ガスG1、及び砒素原料ガスG2を基板1上に供給することによって、基板1上に、例えばガリウム元素(Ga)、インジウム元素(In)等のIII族元素及び砒素元素(As)を含む第1のIII−V族化合物半導体層3を成長させることができる。一実施例において、III−V族化合物半導体層3はGaAs結晶からなる層である。III−V族化合物半導体層3の厚さは、0.1〜1.0μmであることが好ましく、例えば0.2μmである。
また、成膜装置50では、例えばMOVPE法(有機金属気相成長法)を用いて、III−V族化合物半導体層3上に、III族原料ガスG1、砒素原料ガスG2及び窒素原料ガスG3を供給することによって、III族元素、砒素元素及び窒素元素を含む第2のIII−V族化合物半導体層5を成長させることができる。III−V族化合物半導体層3とIII−V族化合物半導体層5とによって界面2が形成される。一実施例において、III−V族化合物半導体層5はGaInNAs結晶からなる層である。GaInNAs結晶としては、例えばGa0.7In0.3As1−x結晶(0<x<1)が挙げられる。xはN組成比である。N組成比は、例えばSIMS(Secondaryion massspectroscopy)を用いて測定することができる。III−V族化合物半導体層5の厚さは、5〜10nmであることが好ましく、例えば7nmである。
なお、III−V族化合物半導体層3上に、III族原料ガスG1、砒素原料ガスG2、窒素原料ガスG3及び燐原料ガスG4を供給することによって、III族元素、砒素元素、窒素元素及び燐元素を含むIII−V族化合物半導体層5を形成してもよい。
また、成膜装置50は、III−V族化合物半導体層3を加熱するための第2の加熱装置54を備えてもよい。加熱装置54は、加熱装置52とは異なる装置である。加熱装置54は、チャンバCH内に配置されてもよいし、チャンバCH外に配置されてもよい。加熱装置54としては、例えば赤外線ランプといったランプ等を用いることができる。
図2は、第1実施形態に係るIII−V族化合物半導体層の形成方法の手順を示すフローチャートである。本実施形態のIII−V族化合物半導体層の形成方法は、例えば上述の成膜装置50を用いることによって実施することができる。本実施形態のIII−V族化合物半導体層の形成方法は、下記工程S1〜S2を順に経ることによって実施することができる。
(工程S1)
工程S1では、基板1の温度が第1の値Tsub(1)になるように基板1を加熱しながら、III−V族化合物半導体層3を基板1上に成長させる。基板1の加熱には加熱装置52が用いられる。一実施例では、加熱装置52の設定温度を510℃にすることによって第1の値Tsub(1)を510℃にする。
(工程S2)
工程S2では、III−V族化合物半導体層3上にIII−V族化合物半導体層5を成長させる。工程S2は、下記工程S21〜工程S22を順に経ることによって実施することができる。
(工程S21)
工程S21では、III−V族化合物半導体層5の成長開始時に、基板1の温度が第1の値Tsub(1)よりも高い第2の値Tsub(2)になるように基板1を加熱する。基板1の加熱には加熱装置52が用いられる。一実施例では、加熱装置52の設定温度を530℃にすることによって第2の値Tsub(2)を530℃にする。
(工程S22)
工程S22では、III−V族化合物半導体層5の成長と共に、基板1の温度を低下させる。例えば、基板1の温度を第2の値Tsub(2)から第1の値Tsub(1)に低下させる。この場合、加熱装置52の設定温度を低下させることが好ましい。一実施例では、加熱装置52の設定温度を530℃から510℃に低下させる。
図3は、各原料ガスの供給量及び基板の温度の時間変化の一例を示すタイミングチャートである。縦軸は各原料ガスの供給量及び基板1の温度Tを示す。横軸tは時刻を示す。
(工程S1)
時刻tから時刻tまでの期間、供給量F11のガリウム原料ガスをIII族原料ガスG1として供給し、供給量F13の砒素原料ガスG2を供給する。供給量F13は、供給量F11とは異なる。III族原料ガスG1としてのインジウム原料ガス、及び窒素原料ガスG3は供給しない。これにより、III−V族化合物半導体層3としてのGaAs層が基板1上に形成される。
時刻tから時刻tまでの期間、加熱装置52の設定温度を第1の値Tsub(1)とする。
時刻tから時刻tまでの期間、供給量F13の砒素原料ガスG2を供給する。一実施例において、時刻tから時刻tまでの期間は10秒間である。III族原料ガスG1としてのガリウム原料ガス及びインジウム原料ガス、並びに窒素原料ガスG3は供給しない。これにより、砒素元素の蒸発が抑制される。なお、時刻tから時刻tまでの期間を無くしてもよい。その場合、時刻tと時刻tとが同時刻になる。
時刻tから時刻tまでの期間、加熱装置52の設定温度を第2の値Tsub(2)とする。これにより、時刻tにおける基板1の温度が安定する。
(工程S2)
時刻tから時刻tまでの期間、供給量F11のガリウム原料ガス、供給量F12のインジウム原料ガス、供給量F13の砒素原料ガス、及び供給量F14の窒素原料ガスG3を供給する。一実施例において、時刻tから時刻tまでの期間は28秒間である。ガリウム原料ガスの供給量F11は、時刻tから時刻tまでの期間における供給量F11と異なっていてもよい。窒素原料ガスG3の供給量F14は、例えば、砒素原料ガスG2の供給量F13の100〜1000倍である。これにより、III−V族化合物半導体層5としてのGaInNAs層がIII−V族化合物半導体層3上に形成される。
GaInNAs層が例えばGa0.7In0.30.01As0.99層である場合、各原料ガスの供給量は例えば以下のように設定することができる。
・TEGaのガス流量:3×10−5[mol/分]
・TMInのガス流量:2×10−6[mol/分]
・DMHyのガス流量:3×10−2[mol/分]
・TBAsのガス流量:3×10−4[mol/分]
上記の場合、各原料ガスのガス流量のモル比は下記の通りである。
TEGa:TMIn:DMHy:TBAs=0.1:0.07:100:1
時刻tから時刻tまでの期間、加熱装置52の設定温度を第2の値Tsub(2)から第1の値Tsub(1)まで徐々に低下させる。なお、時刻tにおける基板1の温度は、Tsub(1)でなくてもよいし、必ずしも加熱装置52の設定温度を単調減少させなくてもよい。
第1の値Tsub(1)と第2の値Tsub(2)との差、時刻tから時刻tまでの期間、及び加熱装置52の設定温度の低下のさせ方等は、成膜装置50の構成、各原料ガスの供給の仕方、及び第1の値Tsub(1)等に応じて最適化させることが好ましい。
時刻tから時刻tまでの期間、供給量F13の砒素原料ガスG2を供給する。一実施例において、時刻tから時刻tまでの期間は10秒間である。ガリウム原料ガス、インジウム原料ガス、及び窒素原料ガスG3は供給しない。なお、時刻tから時刻tまでの期間を無くしてもよい。その場合、時刻tと時刻tとが同時刻になる。
時刻tから時刻tまでの期間、加熱装置52の設定温度を第1の値Tsub(1)とする。
時刻tから時刻tまでの期間、供給量F11のガリウム原料ガス及び供給量F13の砒素原料ガスG2を供給する。インジウム原料ガス及び窒素原料ガスG3は供給しない。これにより、III−V族化合物半導体層5上にGaAs層が形成される。
時刻tから時刻tまでの期間、加熱装置52の設定温度を第1の値Tsub(1)とする。
以上説明したように、本実施形態に係るIII−V族化合物半導体層の形成方法は、基板1の温度が第1の値Tsub(1)になるように基板1を加熱しながら、III−V族化合物半導体層3を基板1上に成長させる工程と、III−V族化合物半導体層3上にIII−V族化合物半導体層5を成長させる工程とを含み、III−V族化合物半導体層5を成長させる工程は、III−V族化合物半導体層5の成長開始時に、基板1の温度が第1の値Tsub(1)よりも高い第2の値Tsub(2)になるように基板1を加熱する工程と、III−V族化合物半導体層5の成長と共に、基板1の温度を低下させる工程とを含む。
本実施形態に係るIII−V族化合物半導体層の形成方法によれば、III−V族化合物半導体層5の成長開始時の基板1の温度が所望の値(第1の値Tsub(1))よりも予め高く設定されているので、III−V族化合物半導体層3の表面温度が低下することを抑制できる。また、III−V族化合物半導体層5の成長と共に基板1の温度を低下させているので、III−V族化合物半導体層5の表面温度がIII−V族化合物半導体層5の成長と共に上昇することを抑制できる。このため、III−V族化合物半導体層5が成長している間、III−V族化合物半導体層5の表面温度の変化を小さくすることができる。したがって、III−V族化合物半導体層5中のN組成比を、III−V族化合物半導体層5の厚み方向において均一化することができる。すなわち、パイルアップが抑制される。さらに、N組成比が均一であると、結晶欠陥の発生も抑制される。
図4は、第2実施形態に係るIII−V族化合物半導体層の形成方法の手順を示すフローチャートである。本実施形態のIII−V族化合物半導体層の形成方法は、例えば上述の成膜装置50を用いることによって実施することができる。本実施形態のIII−V族化合物半導体層の形成方法は、下記工程S3〜S4を順に経ることによって実施することができる。
(工程S3)
工程S3では、加熱装置52を用いて基板1を加熱しながらIII−V族化合物半導体層3を基板1上に成長させる。一実施例では、加熱装置52の設定温度を510℃にする。
(工程S4)
工程S4では、加熱装置52を用いて基板1を加熱しながら、III−V族化合物半導体層3上にIII−V族化合物半導体層5を成長させる。工程S4は、下記工程S41〜工程S42を順に経ることによって実施することができる。
(工程S41)
工程S41では、III−V族化合物半導体層5の成長開始時に、加熱装置54を用いてIII−V族化合物半導体層3を加熱する。一実施例では、加熱装置52の設定温度を510℃に維持したまま、加熱装置54の加熱温度を530℃にする。
(工程S42)
工程S42では、III−V族化合物半導体層5の成長と共に、加熱装置54の加熱温度を低下させる。すなわち、加熱装置54がIII−V族化合物半導体層3に与える熱エネルギーを小さくする。一実施例では、加熱装置52の設定温度を510℃に維持したまま、加熱装置54の加熱温度を510℃にする。
以上説明したように、本実施形態に係るIII−V族化合物半導体層の形成方法は、加熱装置52を用いて基板1を加熱しながらIII−V族化合物半導体層3を基板1上に成長させる工程と、加熱装置52を用いて基板1を加熱しながら、III−V族化合物半導体層3上にIII−V族化合物半導体層5を成長させる工程とを含み、III−V族化合物半導体層5を成長させる工程は、III−V族化合物半導体層5の成長開始時に、加熱装置54を用いてIII−V族化合物半導体層3を加熱する工程と、III−V族化合物半導体層5の成長と共に、加熱装置54の加熱温度を低下させる工程とを含む。
本実施形態に係るIII−V族化合物半導体層の形成方法によれば、III−V族化合物半導体層5の成長開始時にIII−V族化合物半導体層3が加熱されるので、III−V族化合物半導体層3の表面温度が低下することを抑制できる。また、III−V族化合物半導体層5の成長と共に加熱装置54の加熱温度をを低下させているので、III−V族化合物半導体層5の表面温度がIII−V族化合物半導体層5の成長と共に上昇することを抑制できる。このため、III−V族化合物半導体層5が成長している間、III−V族化合物半導体層5の表面温度の変化を小さくすることができる。したがって、III−V族化合物半導体層5中のN組成比を、III−V族化合物半導体層5の厚み方向において均一化することができる。すなわち、パイルアップが抑制される。さらに、N組成比が均一であると、結晶欠陥の発生も抑制される。
また、加熱装置54を用いることによって、加熱装置52とは独立にIII−V族化合物半導体層3を加熱することができる。よって、加熱装置54の加熱温度を調整することによって、III−V族化合物半導体層3の温度調整が容易になる。
上記第1及び第2実施形態に係るIII−V族化合物半導体層の形成方法では、III−V族化合物半導体層5を成長させる工程において、砒素の水素化物、及び砒素元素を含む有機物のうち少なくとも一方を用いてIII−V族化合物半導体層5を成長させることが好ましい。この場合であっても、III−V族化合物半導体層5中のN組成比を、III−V族化合物半導体層5の厚み方向において均一化することができる。
図5は、半導体光素子の一例を模式的に示す断面図である。図5に示されるLED10(半導体光素子)は、基板12と、基板12の主面12a上に設けられたバッファ層14と、バッファ層14上に設けられたクラッド層16と、クラッド層16上に設けられた活性層17と、活性層17上に設けられたクラッド層28と、クラッド層28上に設けられたコンタクト層30とを備える。コンタクト層30上には電極32が設けられている。基板12の主面12aとは反対側の面(裏面)12bには電極34が設けられている。
活性層17は量子井戸構造を有する。活性層17は、クラッド層16上に設けられた障壁層18と、障壁層18上に設けられた井戸層20と、井戸層20上に設けられた障壁層22と、障壁層22上に設けられた井戸層24と、井戸層24上に設けられた障壁層26とを備える。障壁層18と井戸層20との界面における窒素元素濃度は、井戸層20の厚み方向の中心位置における窒素元素濃度と同等又はそれよりも低い。井戸層20,24は、例えばGaInNAs層である。この場合、例えば波長1.3〜1.5μmの光がLED10から出射される。LED10では、井戸層20中のN組成比を、井戸層20の厚み方向において均一化することができる。
図6は、実施形態に係る半導体光素子の製造方法の手順を示すフローチャートである。本実施形態の半導体光素子の製造方法の一例として、LED10の製造方法について説明する。LED10は、下記工程S11〜S15を順に経ることによって製造することができる。
(工程S11)
工程S11では、基板12の主面12a上に、バッファ層14及びクラッド層16をこの順にエピタキシャル成長することにより、積層体を形成する。
(工程S12)
工程S12では、積層体上に障壁層18となるべきIII−V族化合物半導体層3を形成する。
(工程S13)
工程S13では、III−V族化合物半導体層3上に、井戸層20となるべきIII−V族化合物半導体層5を形成する。続いて、必要に応じてIII−V族化合物半導体層5上に、障壁層22となるべきIII−V族化合物半導体層3を形成する。その後、III−V族化合物半導体層3上に井戸層24となるべきIII−V族化合物半導体層5を形成する。
(工程S14)
工程S14では、III−V族化合物半導体層5上に、障壁層26となるべきIII−V族化合物半導体層3を形成する。
(工程S15)
工程S15では、III−V族化合物半導体層3上に、クラッド層28及びコンタクト層30をこの順にエピタキシャル成長する。さらに、必要に応じて、コンタクト層30上に電極32を形成すると共に、基板12の裏面12b上に電極34を形成する。
本実施形態の半導体光素子の製造方法では、本実施形態に係るIII−V族化合物半導体層の形成方法を用いて井戸層20,24を形成する。よって、得られるLED10の井戸層20,24中のN組成比を、井戸層20,24の厚み方向においてそれぞれ均一化することができる。すなわち、パイルアップが抑制される。したがって、量子井戸構造の特性を向上させることができる。
量子井戸構造では、発光効率を向上させるために、井戸層中のN組成比を厚み方向に均一化し、井戸層と障壁層との界面におけるN組成比を急峻に変化させることが好ましい。このため、III−V族化合物半導体層5から井戸層20,24を形成し、III−V族化合物半導体層3から障壁層18,22,26を形成すると、井戸層20,24と障壁層18,22,26との界面近傍における井戸層20,24中のN組成比を急峻に変化させることができる。よって、上記製造方法によれば、LED10の発光効率を向上させることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。
例えば、本実施形態の半導体光素子の製造方法は、LED以外に、例えば、半導体レーザ、半導体増幅器、半導体変調器、半導体センサ等に適用することもできる。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
SiがドープされたGaAs基板上に、MOVPE法を用いて、厚さ200nmのn型のGaAsバッファ層を成長させた。Ga原料ガスとしては、TEGaを用いた。As原料ガスとしては、TBAsを用いた。続いて、GaAsバッファ層上に、MOVPE法を用いて、厚さ1.5μmのn型のAlGaAsクラッド層を成長させた。Al原料ガスとしては、TMAl(トリメチルアルミニウム)を用いた。次に、AlGaAsクラッド層上に、MOVPE法を用いて活性層を成長させた。具体的には、厚さ140nmのアンドープのGaAsガイド層、厚さ7nmのアンドープのGaInNAs井戸層、厚さ8nmのアンドープのGaAs障壁層、厚さ7nmのアンドープのGaInNAs井戸層、及び厚さ140nmのアンドープのGaAsガイド層をこの順に成長させた。In原料ガスとしては、TMInを用いた。N原料ガスとしては、DMHyを用いた。さらに、活性層上に、MOVPE法を用いて、厚さ1.5μmのp型のAlGaAsクラッド層を成長させた。その後、AlGaAsクラッド層上に、MOVPE法を用いて、p型のGaAsコンタクト層を成長させた。このようにして実施例1のLEDを作製した。
ここで、GaAs基板の温度が510℃となるようにGaAs基板を加熱して、GaAs障壁層を成長させた。また、GaInNAs井戸層の成長開始時に、GaAs基板の温度が530℃となるようにGaAs基板を加熱した。さらに、GaInNAs井戸層の成長終了時に、GaAs基板の温度が510℃となるように、GaInNAs井戸層の成長と共にGaAs基板の温度を低下させた。
(比較例1)
GaAs障壁層及びGaInNAs井戸層を成長させる間、GaAs基板の温度が510℃と一定になるようにGaAs基板を加熱したこと以外は実施例1と同様にして比較例1のLEDを作製した。
(評価結果)
実施例1及び比較例1のLEDの光出力を測定した。その結果、比較例1のLEDの光出力を10とすると、実施例1のLEDの光出力は80であった。よって、実施例1のLEDの発光効率は、比較例1のLEDの発光効率よりも高いことが判明した。
また、SIMSにより、実施例1及び比較例1におけるGaInNAs井戸層の窒素元素濃度の厚み方向分布を測定した。その結果、比較例1のLEDでは、GaInNAs井戸層の厚み方向の中心位置での窒素元素濃度が6.5×1019(cm−3)であった。一方、GaInNAs井戸層とGaAs障壁層との界面における窒素元素濃度は2.0×1020(cm−3)であった。これは、GaInNAs井戸層とGaAs障壁層との界面近傍で窒素元素のパイルアップが発生しているために、N組成比が高くなっていることを意味する。一方、実施例1のLEDでは、GaInNAs井戸層の厚み方向の中心位置での窒素元素濃度が6.5×1019(cm−3)であった。一方、GaInNAs井戸層とGaAs障壁層との界面における窒素元素濃度は3.0×1019(cm−3)であった。よって、実施例1のLEDでは、GaInNAs井戸層とGaAs障壁層との界面近傍での窒素元素のパイルアップは、明らかに抑制されていることが分かる。つまり、GaInNAs井戸層において、その厚み方向でのN組成比の分布が改善されていることが判明した。
III−V族化合物半導体層を形成するための成膜装置の一例を模式的に示す図である。 第1実施形態に係るIII−V族化合物半導体層の形成方法の手順を示すフローチャートである。 各原料ガスの供給量及び基板の温度の時間変化の一例を示すタイミングチャートである。 第2実施形態に係るIII−V族化合物半導体層の形成方法の手順を示すフローチャートである。 半導体光素子の一例を模式的に示す断面図である。 実施形態に係る半導体光素子の製造方法の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1…基板、3…第1のIII−V族化合物半導体層、5…第2のIII−V族化合物半導体層、10…LED(半導体光素子)、18,22,26…障壁層、20,24…井戸層、52…第1の加熱装置、54…第2の加熱装置。

Claims (5)

  1. 基板の温度が第1の値になるように前記基板を加熱しながら、III族元素及び砒素元素を含む第1のIII−V族化合物半導体層を前記基板上に成長させる工程と、
    前記第1のIII−V族化合物半導体層上に、III族元素、砒素元素及び窒素元素を含む第2のIII−V族化合物半導体層を成長させる工程と、
    を含み、
    前記第2のIII−V族化合物半導体層を成長させる工程は、
    前記第2のIII−V族化合物半導体層の成長開始時に、前記基板の温度が前記第1の値よりも高い第2の値になるように前記基板を加熱する工程と、
    前記第2のIII−V族化合物半導体層の成長と共に、前記基板の温度を低下させる工程と、
    を含む、III−V族化合物半導体層の形成方法。
  2. 第1の加熱装置を用いて基板を加熱しながら、III族元素及び砒素元素を含む第1のIII−V族化合物半導体層を前記基板上に成長させる工程と、
    前記第1の加熱装置を用いて前記基板を加熱しながら、前記第1のIII−V族化合物半導体層上に、III族元素、砒素元素及び窒素元素を含む第2のIII−V族化合物半導体層を成長させる工程と、
    を含み、
    前記第2のIII−V族化合物半導体層を成長させる工程は、
    前記第2のIII−V族化合物半導体層の成長開始時に、前記第1の加熱装置とは異なる第2の加熱装置を用いて前記第1のIII−V族化合物半導体層を加熱する工程と、
    前記第2のIII−V族化合物半導体層の成長と共に、前記第2の加熱装置の加熱温度を低下させる工程と、
    を含む、III−V族化合物半導体層の形成方法。
  3. 前記第2のIII−V族化合物半導体層を成長させる工程では、砒素の水素化物、及び砒素元素を含む有機物のうち少なくとも一方を用いて前記第2のIII−V族化合物半導体層を成長させる、請求項1又は2に記載のIII−V族化合物半導体層の形成方法。
  4. 障壁層及び井戸層が積層された量子井戸構造を有する半導体光素子の製造方法であって、
    基板の温度が第1の値になるように前記基板を加熱しながら、III族元素及び砒素元素を含み前記障壁層となるべき第1のIII−V族化合物半導体層を前記基板上に成長させる工程と、
    前記第1のIII−V族化合物半導体層上に、III族元素、砒素元素及び窒素元素を含み前記井戸層となるべき第2のIII−V族化合物半導体層を成長させる工程と、
    を含み、
    前記第2のIII−V族化合物半導体層を成長させる工程は、
    前記第2のIII−V族化合物半導体層の成長開始時に、前記基板の温度が前記第1の値よりも高い第2の値になるように前記基板を加熱する工程と、
    前記第2のIII−V族化合物半導体層の成長と共に、前記基板の温度を低下させる工程と、
    を含む、半導体光素子の製造方法。
  5. 障壁層及び井戸層が積層された量子井戸構造を有する半導体光素子の製造方法であって、
    第1の加熱装置を用いて基板を加熱しながら、III族元素及び砒素元素を含み前記障壁層となるべき第1のIII−V族化合物半導体層を前記基板上に成長させる工程と、
    前記第1の加熱装置を用いて前記基板を加熱しながら、前記第1のIII−V族化合物半導体層上に、III族元素、砒素元素及び窒素元素を含み前記井戸層となるべき第2のIII−V族化合物半導体層を成長させる工程と、
    を含み、
    前記第2のIII−V族化合物半導体層を成長させる工程は、
    前記第2のIII−V族化合物半導体層の成長開始時に、前記第1の加熱装置とは異なる第2の加熱装置を用いて前記第1のIII−V族化合物半導体層を加熱する工程と、
    前記第2のIII−V族化合物半導体層の成長と共に、前記第2の加熱装置の加熱温度を低下させる工程と、
    を含む、半導体光素子の製造方法。
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