JP5066730B2 - 船舶用推進システム - Google Patents

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Description

本発明は船舶用推進システムに関する。
従来、例えば特許文献1に記載のように、船外機のシフト機構を電動アクチュエータで駆動することでシフトポジションを切り替える技術が提案されている。特許文献1に記載のシフト機構では、電動アクチュエータでドッグクラッチを断続させることでフォワード、リバース及びニュートラルの間でシフトチェンジが行われる。
特開2006−264361号公報
通常、ドッグクラッチの内部はオイルで満たされている。このため、例えば、極低温環境下など、オイルの粘性が非常に大きくなるときには、ドッグクラッチが切断されているにも関わらず、ドッグクラッチの出力軸が入力軸の回転に伴って回転するおそれがある。このため、例えば特許文献1に開示された船舶では、コントロールレバーの位置がニュートラルに対応する中立位置であっても、プロペラが回転し、推進力が発生するおそれもある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、コントロールレバーの位置が中立位置であるときにプロペラが回転することを抑制することにある。
本発明に係る船舶用推進システムは、動力源と、プロペラと、シフト機構と、コントロールレバーと、回転速度センサと、制御装置とを備えている。プロペラは、動力源により駆動される。シフト機構は、動力源とプロペラとの間に配置されている。シフト機構は、フォワード、ニュートラル、リバースとの間でシフトポジションを切り替える。コントロールレバーは、操船者によって操作されることによって、シフト機構のシフトポジションを切り替える。回転速度センサは、プロペラの回転速度を検出する。制御装置は、コントロールレバーがニュートラルに対応した位置に位置しているときに、回転速度センサがプロペラの回転速度を検出した場合、プロペラの回転速度が低下するように駆動源及びシフト機構の少なくとも一方を制御する。
本発明によれば、コントロールレバーの位置がニュートラルに対応する位置であるときにプロペラが回転することを抑制できる。
以下、本発明を実施した好ましい形態の一例について、図1に示す船舶用推進システムとしての船外機20を例に挙げて説明する。但し、以下の実施形態は、本発明を実施した好ましい形態の単なる例示である。本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。本発明に係る船舶用推進システムは、例えば、所謂船内機や、所謂スタンドライブであってもよい。スタンドライブは、船内外機ともいう。なお、「スタンドライブ」とは、少なくとも動力源が船体上に載置される船舶用推進システムをいう。「スタンドライブ」には、推進部以外のものが船体上に載置されているものも含まれる。
図1は、本実施形態に係る船舶1の船尾11部分を側面視した際の概略的な部分断面図である。図1に示すように、船舶1は、船体10と、船外機20とを備えている。船外機20は、船体10の船尾11に取り付けられている。
(船外機20の概略構成)
船外機20は、船外機本体21と、チルト・トリム機構22と、ブラケット23とを備えている。
ブラケット23は、マウントブラケット24とスイベルブラケット25とを備えている。マウントブラケット24は、船体10に固定されている。スイベルブラケット25は、マウントブラケット24に対して、旋回軸26を中心として揺動可能である。
チルト・トリム機構22は、船外機本体21をチルト操作及びトリム操作するためのものである。具体的には、スイベルブラケット25をマウントブラケット24に対して揺動操作するためのものである。
船外機本体21は、ケーシング27と、カウリング28と、推進力発生装置29とを備えている。推進力発生装置29は、後述する推進部33の一部を除いて、ケーシング27とカウリング28との内部に配置されている。
図1及び図2に示すように、推進力発生装置29は、エンジン30と、動力伝達機構32と、推進部33とを備えている。
なお、本実施形態では、船外機20が動力源としてエンジン30を有する例について説明する。但し、動力源は、回転力を発生させることができるものである限り、特に限定されない。例えば、動力源は、電動モーターであってもよい。
エンジン30は、図5に示すスロットルボディ87を有する燃料噴射式のエンジンである。エンジン30では、スロットル開度を調節することによってエンジン回転速度及びエンジン出力が調節される。エンジン30は、回転力を発生させる。図1に示すように、エンジン30は、クランクシャフト31を備えている。エンジン30は、発生した回転力を、クランクシャフト31を通じて出力する。
動力伝達機構32は、エンジン30と推進部33との間に配置されている。動力伝達機構32は、エンジン30において発生した回転力を推進部33に伝達する。動力伝達機構32は、シフト機構34と、減速機構37と、連動機構38とを備えている。
シフト機構34は、エンジン30のクランクシャフト31に接続されている。図2に示すように、シフト機構34は、変速比切り替え機構35と、シフトポジション切り替え機構36とを備えている。
変速比切り替え機構35は、エンジン30と推進部33との間の変速比を高速変速比(HIGH)と低速変速比(LOW)との間で切り替える。ここで、「高速変速比」とは、出力側回転速度の入力側回転速度に対する比が比較的大きい変速比をいう。一方、「低速変速比」とは、出力側回転速度の入力側回転速度に対する比が比較的小さい変速比をいう。
シフトポジション切り替え機構36は、シフトポジションをフォワード、リバース及びニュートラルとの間で切り替える。
減速機構37は、シフト機構34と推進部33との間に配置されている。減速機構37は、シフト機構34からの回転力を、回転速度を減速して推進部33側に伝達する。なお、減速機構37の構造は、特に限定されない。減速機構37は、例えば、遊星歯車機構を有するものであってもよい。また、減速機構37は、例えば、減速ギア対を有するものであってもよい。
連動機構38は、減速機構37と推進部33との間に配置されている。連動機構38は、図示しないベベルギア組を備えている。連動機構38は、減速機構37からの回転力を、方向を変えて推進部33に伝達させる。
推進部33は、プロペラ軸40と、プロペラ41とを備えている。プロペラ軸40は、連動機構38からの回転力をプロペラ41に伝達する。推進部33は、エンジン30において発生した回転力を推進力に変換する。
図1に示すように、プロペラ41は、第1のプロペラ41aと第2のプロペラ41bとの2つのプロペラを含んでいる。第1のプロペラ41aの螺旋方向と、第2のプロペラ41bの螺旋方向とは相互に逆方向である。動力伝達機構32から出力される回転力が正転方向であるとき、第1のプロペラ41aと第2のプロペラ41bとは互いに逆方向に回転し、前進方向の推進力が発生する。よって、シフトポジションがフォワードとなる。一方、動力伝達機構32から出力される回転力が逆転方向であるとき、第1のプロペラ41aと第2のプロペラ41bとのそれぞれは、前進時とは逆方向に回転する。これによって、後進方向の推進力が発生する。よって、シフトポジションがリバースとなる。
なお、プロペラ41は、単一のプロペラまたは3つ以上のプロペラにより構成されていてもよい。
(シフト機構34の詳細構造)
次に、主として図3を参照しながら、本実施形態におけるシフト機構34の構造について詳細に説明する。なお、図3は、シフト機構34を模式化して表している。このため、図3に示すシフト機構34の構造は、実際のシフト機構34の構造と厳密には一致しない。
シフト機構34は、シフトケース45を備えている。シフトケース45は、外観視略円柱状である。シフトケース45は、第1のケース45aと、第2のケース45bと、第3のケース45cと、第4のケース45dとを備えている。第1のケース45aと、第2のケース45bと、第3のケース45cと、第4のケース45dとは、ボルトなどによって一体に固定されている。
<変速比切り替え機構35>
変速比切り替え機構35は、入力軸としての第1の動力伝達軸50と、出力軸としての第2の動力伝達軸51と、変速ギア群としての遊星歯車機構52と、変速比切り替え用油圧式クラッチ53とを備えている。
遊星歯車機構52は、第1の動力伝達軸50の回転を、低速変速比(LOW)または高速変速比(HIGH)で第2の動力伝達軸51に伝達する。遊星歯車機構52の変速比は、変速比切り替え用油圧式クラッチ53の断続により切り替えられる。
第1の動力伝達軸50と第2の動力伝達軸51とは、同軸上に配置されている。第1の動力伝達軸50は、第1のケース45aによって回転可能に支持されている。第2の動力伝達軸51は、第2のケース45bと第3のケース45cとによって回転可能に支持されている。第1の動力伝達軸50は、クランクシャフト31に接続されている。また、第1の動力伝達軸50は、遊星歯車機構52に接続されている。
遊星歯車機構52は、サンギア54と、リングギア55と、キャリア56と、複数のプラネタリギア57とを備えている。リングギア55は、略円筒状に形成されている。リングギア55の内周面に、プラネタリギア57と噛合する歯が形成されている。リングギア55は、第1の動力伝達軸50に接続されている。リングギア55は、第1の動力伝達軸50と共に回転する。
サンギア54は、リングギア55の内部に配置されている。サンギア54とリングギア55とは同軸で回転する。サンギア54は、ワンウェイクラッチ58を介して、第2のケース45bに取り付けられている。ワンウェイクラッチ58は、正転方向の回転を許容する一方、逆転方向の回転を規制する。このため。サンギア54は、正転可能である一方、逆転不能である。
サンギア54とリングギア55との間には、複数のプラネタリギア57が配置されている。各プラネタリギア57は、サンギア54とリングギア55との両方と噛合している。各プラネタリギア57は、キャリア56によって回転可能に支持されている。このため、複数のプラネタリギア57は、各々が回転しながら、第1の動力伝達軸50の軸心回りを相互に同速度で旋回する。
なお、本明細書において、「回転」とは、部材が、その部材内に位置する軸を中心として回ることをいう。一方、「旋回」とは、部材が、その部材の外に位置する軸を中心として回ることをいう。
キャリア56は、第2の動力伝達軸51に接続されている。キャリア56は、第2の動力伝達軸51と共に回転する。
キャリア56とサンギア54との間には、変速比切り替え用油圧式クラッチ53が配置されている。本実施形態では、この変速比切り替え用油圧式クラッチ53は、湿式多板式クラッチである。但し、本発明において、変速比切り替え用油圧式クラッチ53は、湿式多板式クラッチに限定されない。変速比切り替え用油圧式クラッチ53は、乾式多板式クラッチであってもよく、乾式多板式クラッチまたは所謂ドッグクラッチであってもよい。
なお、本明細書において「多板式クラッチ」とは、相互に回転可能な第1の部材及び第2の部材と、第1の部材と共に回転する1または複数の第1のプレートと、第2の部材と共に回転する1または複数の第2のプレートとを備え、第1のプレートと第2のプレートとが圧接されることによって第1の部材と第2の部材との回転が規制されるクラッチをいう。本明細書において「クラッチ」は、回転力が入力される入力軸と、回転力が出力される出力軸との間に配置され、前記入力軸と前記出力軸との間を断続させるものに限定されない。
変速比切り替え用油圧式クラッチ53は、油圧式のシリンダ53aと、クラッチプレート及びフリクションプレートを含むプレート群53bとを備えている。シリンダ53aが駆動されることで、プレート群53bが圧接状態となる。このため、変速比切り替え用油圧式クラッチ53が接続状態となる。一方、シリンダ53aが非駆動状態のときは、プレート群53bが非圧接状態となる。このため、変速比切り替え用油圧式クラッチ53が切断状態となる。
変速比切り替え用油圧式クラッチ53が接続状態となると、サンギア54とキャリア56とが相互に固定された状態となる。このため、プラネタリギア57の旋回に伴って、サンギア54とキャリア56とが一体に回転する。
<シフトポジション切り替え機構36>
シフトポジション切り替え機構36は、フォワードと、リバースと、ニュートラルとを切り替える。
なお、本明細書において、「ニュートラル」とは、シフトポジション切り替え機構36の入力軸の回転力がシフトポジション切り替え機構36の出力軸に実質的に伝達されないシフトポジションをいう。「フォワード」は、シフトポジション切り替え機構36の入力軸の回転力がシフトポジション切り替え機構36の出力軸に伝達されることによって、シフトポジション切り替え機構36の出力軸が前進方向に回転するシフトポジションをいう。一方、「リバース」は、シフトポジション切り替え機構36の入力軸の回転力がシフトポジション切り替え機構36の出力軸に伝達されることによって、シフトポジション切り替え機構36の出力軸が後進方向に回転するシフトポジションをいう。「フォワード」及び「リバース」において、シフトポジション切り替え機構36の出力軸の回転速度は、シフトポジション切り替え機構36の入力軸の回転速度と同じであってもよい。また、「フォワード」及び「リバース」において、シフトポジション切り替え機構36の出力軸の回転速度は、シフトポジション切り替え機構36の入力軸の回転速度よりも遅くともよい。
シフトポジション切り替え機構36は、入力軸としての第2の動力伝達軸51と、出力軸としての第3の動力伝達軸59と、回転方向切り替え機構としての遊星歯車機構60と、第2のシフト切り替え用油圧式クラッチ61と、第1のシフト切り替え用油圧式クラッチ62とを備えている。
遊星歯車機構52は、第2の動力伝達軸51の回転方向に対する第3の動力伝達軸59の回転方向を切り替える。具体的には、遊星歯車機構52は、第2の動力伝達軸51の回転力を、正転方向または逆転方向の回転力として第3の動力伝達軸59に伝達する。遊星歯車機構52が伝達する回転力の回転方向は、第2のシフト切り替え用油圧式クラッチ61と、第1のシフト切り替え用油圧式クラッチ62との断続によって切り替えられる。
第3の動力伝達軸59は、第3のケース45cと第4のケース45dとにより回転可能に支持されている。第2の動力伝達軸51と、第3の動力伝達軸59とは同軸上に配置されている。本実施形態では、シフト切り替え用油圧式クラッチ61,62は湿式多板式クラッチである。但し、シフト切り替え用油圧式クラッチ61,62は、それぞれ乾式多板式クラッチまたはドッグクラッチであってもよい。
なお、第2の動力伝達軸51は、変速比切り替え機構35とシフトポジション切り替え機構36とが共有する部材である。
遊星歯車機構60は、サンギア63と、リングギア64と、複数のプラネタリギア65と、キャリア66とを備えている。
キャリア66は、第2の動力伝達軸51に接続されている。キャリア66は、第2の動力伝達軸51と共に回転する。このため、第2の動力伝達軸51の回転に伴って、キャリア66が回転すると共に、複数のプラネタリギア65が相互に同じ速度で旋回する。
複数のプラネタリギア65は、リングギア64と、サンギア63とに噛合している。リングギア64と第3のケース45cとの間には、第2のシフト切り替え用油圧式クラッチ61が配置されている。第2のシフト切り替え用油圧式クラッチ61は、油圧式のシリンダ61aと、クラッチプレートとフリクションプレートとを含むプレート群61bとを備えている。この油圧式のシリンダ61aが駆動されることで、プレート群61bが圧接状態となる。このため、第2のシフト切り替え用油圧式クラッチ61が接続状態となる。その結果、リングギア64が第3のケース45cに対して固定され、回転不能となる。一方、油圧式のシリンダ61aが非駆動状態のときは、プレート群61bが非圧接状態となる。このため、第2のシフト切り替え用油圧式クラッチ61が非接続状態となる。その結果、リングギア64が第3のケース45cに対して非固定状態となり、回転可能となる。
キャリア66とサンギア63との間には、第1のシフト切り替え用油圧式クラッチ62が配置されている。第1のシフト切り替え用油圧式クラッチ62は、油圧式のシリンダ62aと、クラッチプレート及びフリクションプレートを含むプレート群62bとを備えている。この油圧式のシリンダ62aが駆動されることで、プレート群62bが圧接状態となる。このため、第1のシフト切り替え用油圧式クラッチ62が接続状態となる。その結果、キャリア66とサンギア63とが一体に回転する。一方、油圧式のシリンダ62aが非駆動状態のときは、プレート群62bが非圧接状態となる。このため、第1のシフト切り替え用油圧式クラッチ62が非接続状態となる。その結果、リングギア64とサンギア63とが相互に回転可能となる。
図2に示すように、シフト機構34は、制御装置91によって制御される。具体的には、変速比切り替え用油圧式クラッチ53と、第2のシフト切り替え用油圧式クラッチ61と、第1のシフト切り替え用油圧式クラッチ62との断続が制御装置91によって制御される。
制御装置91は、アクチュエータ70と、電子コントロールユニットとしてのelectronic control unit(ECU)86とを備えている。アクチュエータ70は、変速比切り替え用油圧式クラッチ53と、第2のシフト切り替え用油圧式クラッチ61と、第1のシフト切り替え用油圧式クラッチ62とを断続させる。ECU86は、アクチュエータ70を制御する。
具体的には、図4に示すように、油圧式シリンダ53a、61a、62aは、アクチュエータ70によって駆動される。アクチュエータ70は、オイルポンプ71と、オイル経路75と、変速比切り替え用電磁バルブ72と、後進シフト接続用電磁バルブ73と、前進シフト接続用電磁バルブ74とを備えている。
オイルポンプ71は、オイル経路75によって油圧式シリンダ53a、61a、62aに接続されている。変速比切り替え用電磁バルブ72は、オイルポンプ71と油圧式シリンダ53aとの間に配置されている。この変速比切り替え用電磁バルブ72によって油圧式シリンダ53aの油圧が調節される。後進シフト接続用電磁バルブ73は、オイルポンプ71と油圧式シリンダ61aとの間に配置されている。後進シフト接続用電磁バルブ73によって油圧式シリンダ61aの油圧が調節される。前進シフト接続用電磁バルブ74は、オイルポンプ71と油圧式シリンダ62aとの間に配置されている。前進シフト接続用電磁バルブ74によって油圧式シリンダ62aの油圧が調節される。
変速比切り替え用電磁バルブ72と、後進シフト接続用電磁バルブ73と、前進シフト接続用電磁バルブ74とのそれぞれは、オイル経路75の経路面積を徐変可能である。このため、変速比切り替え用電磁バルブ72と、後進シフト接続用電磁バルブ73と、前進シフト接続用電磁バルブ74とを用いることによって、油圧式シリンダ53a、61a、62aの押圧力を徐変させることができる。従って、油圧式クラッチ53,61,62の接続力の徐変が可能となっている。よって、第2の動力伝達軸51の回転速度に対する第3の動力伝達軸59の比を調節することができる。その結果、入力軸としての第1の動力伝達軸50の回転速度に対する出力軸としての第3の動力伝達軸59の回転速度の比を実質的に連続的に調節することができる。
なお、クラッチの接続力とは、クラッチの接続状態を表す値である。すなわち、例えば、「変速比切り替え用油圧式クラッチ53の接続力が100%である」とは、プレート群53bが完全な圧接状態となるように油圧式ピストン53aが駆動され、変速比切り替え用油圧式クラッチ53が完全に接続された状態を意味する。一方、例えば、「変速比切り替え用油圧式クラッチ53の接続力が0%である」とは、油圧式ピストン53aが非駆動状態となることによって、プレート群53bのプレート同士が離間して非圧接状態になり、変速比切り替え用油圧式クラッチ53が完全に切断された状態を意味する。また、例えば、「変速比切り替え用油圧式クラッチ53の接続力が80%である」とは、プレート群53bが圧接状態となるように変速比切り替え用油圧式クラッチ53が駆動され、変速比切り替え用油圧式クラッチ53が完全に接続された状態に対して、入力軸としての第1の動力伝達軸50から出力軸としての第2の動力伝達軸51へ伝達される駆動トルクまたは、第2の動力伝達軸51の回転速度が80%となる状態で接続された、所謂半クラッチ状態であることを意味する。
本実施形態では、変速比切り替え用電磁バルブ72と、後進シフト接続用電磁バルブ73と、前進シフト接続用電磁バルブ74とのそれぞれは、PWM(Pulse Width Modulation)制御されるソレノイドバルブにより構成されている。但し、変速比切り替え用電磁バルブ72と、後進シフト接続用電磁バルブ73と、前進シフト接続用電磁バルブ74とのそれぞれは、PWM制御されるソレノイドバルブ以外のバルブにより構成されていてもよい。例えば、変速比切り替え用電磁バルブ72と、後進シフト接続用電磁バルブ73と、前進シフト接続用電磁バルブ74とのそれぞれは、オン−オフ制御されるソレノイドバルブによって構成されていてもよい。
(シフト機構34の変速動作)
次に、シフト機構34の変速動作について、主として図3と図6を参照しつつ詳細に説明する。図6は、油圧式クラッチ53,61,62の接続状態と、シフト機構34のシフトポジションとを示す表である。シフト機構34では、第1〜第3の油圧式クラッチ53,61,62の断続によって、シフトポジションが切り替えられる。
<低速変速比と高速変速比との切り替え>
低速変速比と高速変速比との切り替えは変速比切り替え機構35において行われる。具体的には、変速比切り替え用油圧式クラッチ53の操作によって低速変速比と高速変速比とが切り替えられる。詳細には、変速比切り替え用油圧式クラッチ53が切断状態にある場合に「低速変速比」となる。一方、変速比切り替え用油圧式クラッチ53が接続状態である場合に「高速変速比」となる。
図3に示すように、リングギア55は第1の動力伝達軸50に接続されている。このため、第1の動力伝達軸50の回転に伴って、リングギア55が正転方向に回転する。ここで、変速比切り替え用油圧式クラッチ53が切断状態にある場合、キャリア56とサンギア54とは相互に回転可能となっている。よって、プラネタリギア57が回転すると共に旋回する。その結果、サンギア54が逆転方向に回転しようとする。
しかしながら、図6に示すように、ワンウェイクラッチ58は、サンギア54の逆転方向回転を阻止する。このため、サンギア54はワンウェイクラッチ58によって固定される。その結果、リングギア55の回転に伴ってサンギア54とリングギア55との間でプラネタリギア57が旋回することで、キャリア56と共に第2の動力伝達軸51が回転する。この場合、プラネタリギア57は旋回すると共に回転するため、第1の動力伝達軸50の回転は、減速されて第2の動力伝達軸51に伝達される。従って、変速比が「低速変速比」となる。
一方、変速比切り替え用油圧式クラッチ53が接続状態にある場合、プラネタリギア57とサンギア54とが一体に回転する。よって、プラネタリギア57の回転が禁止される。従って、プラネタリギア57とキャリア56とサンギア54とがリングギア55の回転に伴ってリングギア55と同じ回転速度で正転方向に回転する。ここで、図6に示すように、ワンウェイクラッチ58は、サンギア54の正転を許容する。その結果、第1の動力伝達軸50と第2の動力伝達軸51とが同じ回転速度で正転方向に回転する。言い換えれば、第2の動力伝達軸51に第1の動力伝達軸50の回転力が同じ回転速度且つ同じ回転方向で伝達される。従って、減速比が「高速変速比」となる。
<フォワード、リバース及びニュートラルの切り替え>
フォワード、リバース及びニュートラルの切り替えは、シフトポジション切り替え機構36において行われる。具体的には、第2のシフト切り替え用油圧式クラッチ61と第1のシフト切り替え用油圧式クラッチ62との操作によってフォワード、リバース及びニュートラルの切り替えが行われる。
第2のシフト切り替え用油圧式クラッチ61が切断状態である一方、第1のシフト切り替え用油圧式クラッチ62が接続状態である場合に「フォワード」となる。第2のシフト切り替え用油圧式クラッチ61が切断状態である場合、リングギア64は、シフトケース45に対して回転可能である。第1のシフト切り替え用油圧式クラッチ62は接続状態にある場合、キャリア66とサンギア63及び第3の動力伝達軸59とは一体に回転する。このため、第2のシフト切り替え用油圧式クラッチ61が接続状態である一方、第1のシフト切り替え用油圧式クラッチ62は接続状態にある場合、第2の動力伝達軸51とキャリア66とサンギア63と第3の動力伝達軸59とが一体に正転方向に回転する。従って、シフトポジションが「フォワード」となる。
第2のシフト切り替え用油圧式クラッチ61が接続状態である一方、第1のシフト切り替え用油圧式クラッチ62が切断状態である場合に「リバース」となる。第2のシフト切り替え用油圧式クラッチ61が接続状態である一方、第1のシフト切り替え用油圧式クラッチ62は切断状態にある場合、リングギア64はシフトケース45によって回転規制される。一方、サンギア63は、キャリア66に対して回転可能となる。従って、第2の動力伝達軸51が正転方向に回転するにともなって、プラネタリギア65が回転しながら旋回する。その結果、サンギア63と第3の動力伝達軸59とが逆転方向に回転する。従って、シフトポジションが「リバース」になる。
また、第2のシフト切り替え用油圧式クラッチ61と第1のシフト切り替え用油圧式クラッチ62との両方が切断状態である場合に「ニュートラル」となる。第2のシフト切り替え用油圧式クラッチ61と第1のシフト切り替え用油圧式クラッチ62との両方が切断状態にある場合、遊星歯車機構60は空転状態となる。このため、第2の動力伝達軸51の回転は第3の動力伝達軸59へと伝達されない。従って、シフトポジションが「ニュートラル」となる。
以上説明したように、低速変速比と高速変速比との間の切り替え、及びシフトポジションの切り替えが行われる。従って、図6に示すように、変速比切り替え用油圧式クラッチ53及び第2のシフト切り替え用油圧式クラッチ61が切断状態にある一方、第1のシフト切り替え用油圧式クラッチ62が接続状態にある場合に、シフトポジションが「低速フォワード」となる。変速比切り替え用油圧式クラッチ53と第1のシフト切り替え用油圧式クラッチ62とが接続状態である一方、第2のシフト切り替え用油圧式クラッチ61が切断状態である場合に、シフトポジションが「高速フォワード」となる。第2のシフト切り替え用油圧式クラッチ61及び第1のシフト切り替え用油圧式クラッチ62との両方が切断状態の場合に、変速比切り替え用油圧式クラッチ53の接続状態に関わらず、シフトポジションが「ニュートラル」となる。変速比切り替え用油圧式クラッチ53と第1のシフト切り替え用油圧式クラッチ62とが切断状態にある一方、第2のシフト切り替え用油圧式クラッチ61が接続状態にある場合に、シフトポジションは「低速リバース」となる。また、変速比切り替え用油圧式クラッチ53と第2のシフト切り替え用油圧式クラッチ61とが接続状態にある一方、第1のシフト切り替え用油圧式クラッチ62が切断状態にある場合に、シフトポジションは「高速リバース」となる。
(船舶1の制御ブロック)
次に主として図5を参照しながら船舶1の制御ブロックについて説明する。
まず、図5を参照して、船外機20の制御ブロックについて説明する。船外機20には、ECU86が配置されている。ECU86は、図2に描画された制御装置91の一部を構成している。このECU86によって、船外機20の各機構が制御される。
ECU86は、演算部としてのCPU(central processing unit)86aとメモリ86bとを備えている。メモリ86bには、後述するマップなどの各種設定などが記憶されている。メモリ86bは、CPU86aに接続されている。CPU86aは、各種演算を行う際に、メモリ86bに格納された必要な情報を読み出す。また、CPU86aは、必要に応じて、演算結果をメモリ86bに出力し、メモリ86bに演算結果などを記憶させる。
ECU86には、エンジン30のスロットルボディ87が接続されている。スロットルボディ87は、このECU86によって制御される。これにより、エンジン30のスロットル開度が制御される。具体的には、コントロールレバー83の操作量と、感度切り替え信号とに基づいてエンジン30のスロットル開度が制御される。その結果、エンジン30の出力が制御される。
また、ECU86には、エンジン回転速度センサ88が接続されている。エンジン回転速度センサ88は、図1に示すエンジン30のクランクシャフト31の回転速度を検出する。エンジン回転速度センサ88は、検出したエンジン回転速度をECU86に出力する。
推進部33には、プロペラ回転速度センサ90が配置されている。プロペラ回転速度センサ90は、プロペラ41の回転速度を検出する。プロペラ回転速度センサ90は、検出したプロペラ41の回転速度をECU86に対して出力する。なお、プロペラ41の回転速度とプロペラ軸40の回転速度とは相互に実質的に同じである。従って、プロペラ回転速度センサ90は、プロペラ軸40の回転速度を検出するものであってもよい。よって、プロペラ回転速度センサ90は、ケーシング27内に配置されていてもよい。
また、推進部33には、水検知センサ93が配置されている。水検知センサ93は、推進部33が水中に位置しているか否かを検出する。水検知センサ93は、推進部33が水中に位置しているか否かをECU86に対して出力する。推進部33が水中に位置している場合は、水検知センサ93がオン状態となる。その場合、水検知センサ93は、オン信号がECU86に対して出力される。推進部33が水中に位置しない場合は、水検知センサ93がオフ状態となる。その場合、水検知センサ93は、オフ信号がECU86に対して出力される。
ECU86には、チルトスイッチ94が接続されている。操船者がこのチルトスイッチ94を操作することによって、図1に示すチルト・トリム機構22によって船外機本体21がチルトまたはトリムされる。具体的には、操船者によってチルトスイッチ94が操作されることによって、マウントブラケット24に対するスイベルブラケット25の角度が調節される。これによって、船外機21のチルトやトリムが行われる。
また、船外機20には、チルトセンサ19が配置されている。マウントブラケット24とスイベルブラケット25との角度が検出される。チルトセンサ19は、検出したマウントブラケット24とスイベルブラケット25との角度をECU86に対して出力する。
ECU86には、変速比切り替え用電磁バルブ72と、前進シフト接続用電磁バルブ74と、後進シフト接続用電磁バルブ73とが接続されている。変速比切り替え用電磁バルブ72と、前進シフト接続用電磁バルブ74と、後進シフト接続用電磁バルブ73との開閉及び開度調整は、このECU86によって制御される。
図5に示すように、船舶1は、local area network (LAN)80を備えている。LAN80は、船体10に巡らされている。船舶1では、このLAN80を介して装置間の信号の送受信が行われている。
LAN80には、船外機20のECU86、コントローラー82及び表示装置81などが接続されている。表示装置81は、ECU86から出力された情報や、後述するコントローラー82から出力された情報を表示させる。具体的には、表示装置81は、船舶1の現在のスピード、シフトポジションなどを表示させる。
コントローラー82は、コントロールレバー83と、アクセル開度センサ84と、シフトポジションセンサ85と、プロペラ回転速度抑制制御の解除スイッチ92とを備えている。
コントロールレバー83には、船舶1の操船者の操作によってシフトポジションやアクセル開度が入力される。具体的に、操船者がコントロールレバー83を操作すると、コントロールレバー83の操作量及び位置に応じたアクセル開度及びシフトポジションが、アクセル開度センサ84とシフトポジションセンサ85とのそれぞれによって検出される。アクセル開度センサ84とシフトポジションセンサ85とのそれぞれは、LAN80に接続されている。アクセル開度センサ84とシフトポジションセンサ85とは、それぞれアクセル開度信号とシフトポジション信号とをLAN80に対して送信する。ECU86は、アクセル開度センサ84とシフトポジションセンサ85とから出力されたアクセル開度信号やシフトポジション信号を、LAN80を介して受信する。
具体的には、コントロールレバー83が中立領域に位置するときに、シフトポジションセンサ85は、ニュートラルに対応したシフトポジション信号を出力する。コントロールレバー83が前進領域に位置するときに、シフトポジションセンサ85は、フォワードに対応したシフトポジション信号を出力する。コントロールレバー83が後進領域に位置するときに、シフトポジションセンサ85は、リバースに対応したシフトポジション信号を出力する。
アクセル開度センサ84は、コントロールレバー83の操作量を検出する。具体的には、アクセル開度センサ84は、コントロールレバー83が中央位置からどれだけ操作されたかを表す操作角度θを検出する。コントロールレバー83は、その操作角度θをアクセル開度信号として出力する。
図5に示す解除スイッチ92は、プロペラ回転速度抑制制御を行わせる第1のモードとしての「通常モード」と、プロペラ回転速度抑制制御を行わせない第2のモードとしての「試運転モード」とを切り替えるためのスイッチである。解除スイッチ92は、選択されているモードが「通常モード」であるか、または「試運転モード」であるかを、LAN80を介してECU86に対して出力する。
なお、本実施形態では、船舶1の通常の走行時には、原則として「通常モード」が選択される。「試運転モード」は、船外機20の試運転時などにおいて選択される。
(船舶1の制御)
次に、船舶1の制御について説明する。
<船舶1の基本的制御>
船舶1の操船者によりコントロールレバー83が操作されると、アクセル開度センサ84とシフトポジションセンサ85とによってコントロールレバー83の操作状況に応じたアクセル開度とシフトポジションとが検出される。検出されたアクセル開度とシフトポジションとは、LAN80に送信される。ECU86は、LAN80を介して出力されたアクセル開度信号とシフトポジション信号とを受信する。ECU86は、これらアクセル開度信号とシフトポジション信号とに基づいてスロットルボディ87及び油圧式クラッチ53,61,62を制御する。ECU86は、これによってプロペラ回転速度及びシフトポジションの制御を行う。
<船舶1の具体的制御>
(1)プロペラ回転速度抑制制御
本実施形態では、コントロールレバー83の位置が中立位置のときに、プロペラ回転速度センサ90がプロペラ41の回転速度を検知した場合、プロペラ41の回転速度が低下するようにシフト機構34が制御される。具体的には、コントロールレバー83の位置が中立位置の状態が所定の期間以上にわたって継続した場合において、エンジン回転速度が所定の回転速度以下であると共に、コントロールレバー83の位置が中立位置にある期間は、プロペラ41の回転速度が低下するようにシフト機構34が制御される。また、船外機20がチルト状態にあるとき、及び推進部33が水中にないと水検知センサ93が判断したときにも、プロペラ41の回転速度が低下するようにシフト機構34が制御される。
以下、図7〜図10を参照しつつ、本実施形態におけるプロペラ回転速度抑制制御のさらに具体的な内容について説明する。
船外機20の駆動時において、図7に示す制御が5〜50ms毎に繰り返し行われる。この制御では、まず、ステップS1において、解除スイッチ92の位置がECU86によって判断される。解除スイッチ92によって試運転モードが選択されている場合は、ステップS8に進む。
ステップS8では、ECU86による試運転制御が行われる。試運転制御では、ECU86によって、図8に示すマップに基づくエンジン30の制御が行われる。具体的には、図8に示すマップは、図5に示すメモリ86bに記憶されている。CPU86aは、ステップS8において、メモリ86bに記憶された図8のマップを読み出す。CPU86aは、図8のマップの実線で表すグラフに従ってスロットル開度を制御する。ここで、図8のマップの破線で表すグラフは、通常モードにおいてスロットル開度の制御の際に参照されるグラフである。図8のマップの実線で表すグラフでは、図8のマップの破線で表すグラフよりもスロットル開度が小さく設定されている。このため、ステップS8の試運転制御では、スロットル開度が通常モードよりも小さくなる。従って、ステップS8の試運転制御では、エンジン回転速度が通常モードよりも低くなる。
一方、解除スイッチ92によって通常モードが選択されている場合は、ステップS2に進む。
ステップS2では、ECU86によって、チルト角が所定の角度以上であるか否かが判断される。ここで、「チルト角」とは、マウントブラケット24とスイベルブラケット25との角度である。ステップS2において、チルト角が所定の角度未満であると判断された場合は、ステップS6に進む。一方、チルト角が所定の角度以上であると判断された場合は、ステップS3に進む。
なお、ステップS2における「所定の角度」は、船外機20の特性などに応じて適宜設定することができる。ステップS2における「所定の角度」は、例えば、プロペラ41が水上に露出すると予想される角度に設定することができる。具体的には、ステップS2における「所定の角度」は、例えば、50°以上程度に設定することができる。
チルトスイッチ94がオン状態にあるか否かがECU86によって判断される。
ステップS3では、水検知センサ93がオン状態にあるか否かがECU86によって判断される。推進部33が水中に位置する結果、水検知センサ93がオン状態であればステップS6に進む。一方、推進部33が水中に位置しない結果、水検知センサ93がオフ状態であればステップS4に進む。
ステップS4では、コントロールレバー83が所定期間以上ニュートラルに対応した中立位置に位置しているか否かがECU86によって判断される。ここで、ステップS4における「所定期間」は、船外機20の特性に応じて適宜決定できる。ステップS4における「所定期間」は、例えば、0.1秒〜10秒程度に設定することができる。「所定期間」は、例えば、1秒程度に設定することができる。
ステップS4において、コントロールレバー83が所定期間以上中立位置に位置していると判断された場合は、ステップS6に進む。一方、コントロールレバー83が所定期間以上中立位置に位置していないと判断された場合は、ステップS5に進む。
ステップS5では、プロペラ回転速度抑制制御が解除される。具体的には、プロペラ回転速度抑制制御中の場合は、ECU86によるプロペラ回転速度抑制制御が解除される。プロペラ回転速度抑制制御中ではない場合は、何も行われない。
ステップS6では、ECU86によってエンジン回転速度の絶対値が所定の閾値以下であるか否かが判断される。ステップS6において、エンジン回転速度の絶対値が所定の閾値以下であると判断された場合は、ステップS7に進む。エンジン回転速度の絶対値が所定の閾値よりも大きい判断された場合は、ステップS7は行われない。なお、ステップS6における「閾値」は、船外機20の特性などに応じて適宜設定することができる。ステップS6における「閾値」は、例えば、300rpm〜2000rpm程度に設定することができる。
ステップS7では、プロペラ回転速度抑制制御がECU86によって行われる。詳細には、プロペラ41の現在の回転方向とは逆の回転トルクがプロペラ41に付与されるシフトポジションにシフト機構34のシフトポジションがECU86によって制御される。具体的には、ECU86がシフト接続用電磁バルブ73,74によってシフト切り替え用油圧式クラッチ61,62の接続力を変化させることで、プロペラ41の現在の回転方向とは逆の回転トルクがプロペラ41に付与されるシフトポジションにシフト機構34のシフトポジションが制御される。
次に、本実施形態におけるプロペラ回転速度抑制制御について説明する。まず、CPU86aは、プロペラ回転速度センサ90からプロペラ41の回転速度を取得する。CPU86aは、取得したプロペラ回転速度をゼロから引いた値にゲインを乗じる。CPU86aは、メモリ86bに記憶されている図9に示すマップを読み出す。CPU86aは、図9に示すマップに(ゲイン)×(−プロペラ回転速度)を入力することによって第1のシフト切り替え用油圧式クラッチ62及び第2のシフト切り替え用油圧式クラッチ61の目標とする接続力を算出する。そして、CPU86aは、アクチュエータ70に、第1のシフト切り替え用油圧式クラッチ62及び第2のシフト切り替え用油圧式クラッチ61の接続力を算出した接続力にさせる。
本実施形態におけるプロペラ回転速度抑制制御において、上述の制御ゲインは特に限定されない。制御ゲインは、油圧応答性や、機械的慣性力などを考慮した上で、例えば、比例ゲイン、微分ゲインや積分ゲインなどの中から選択することができる。また、制御ゲインは、例えば、比例ゲイン、微分ゲインや積分ゲインなどのゲインの組み合わせとしてもよい。例えば、比例ゲインと積分ゲインとを組み合わせた制御ゲインを用いてもよい。
なお、シフト切り替え用油圧式クラッチ61,62の接続力を増大させる際、本実施形態では、図10に示すように、シフト接続用電磁バルブ73,74の油圧が漸増される。その結果、シフト切り替え用油圧式クラッチ61,62の接続力が漸増される。なお、図10に符号「98」で示すグラフは、シフト接続用電磁バルブ73,74に対して出力されるPWM信号を表している。図10に符号「99」で示すグラフは、シフト接続用電磁バルブ73,74の油圧を表している。
以上説明したように、本実施形態では、コントロールレバー83の位置が中立位置のときに、プロペラ回転速度センサ90がプロペラ41の回転速度を検知した場合、プロペラ41の回転速度が低下するようにシフト機構34が制御される。このため、コントロールレバー83の位置が中立位置の際のプロペラ41の回転を抑制することができる。
特に、本実施形態では、プロペラ41の現在の回転方向とは逆の回転トルクがプロペラ41に付与されることでプロペラ41の回転を抑制される。従って、より迅速にプロペラ41の回転を抑制することができる。また、プロペラ41の回転速度をより小さな範囲に保持することができる。
また、本実施形態では、バルブ73,74に供給される油圧の大きさを徐変させることができる。言い換えれば、バルブ73,74に供給される油圧の大きさ任意の大きさにすることができる。従って、プロペラ41の回転速度を特に小さな範囲に保持することができる。
(変形例1,2)
上記実施形態では、シフト機構34の制御によりプロペラ回転速度抑制制御が行われる例について説明した。但し、本発明において、プロペラ回転速度抑制制御は、シフト機構34のみの制御によって行われるものに限定されない。例えば、プロペラ回転速度抑制制御は、上記シフト機構34の制御と共に、エンジン30の出力を制御することで行ってもよい。このようにすることで、コントロールレバー83の位置が中立位置の際のプロペラ41の回転をより効果的に抑制することができる。
また、例えば、プロペラ回転速度抑制制御は、上記シフト機構34の制御を行わず、エンジン30の出力を制御することで行ってもよい。この場合であっても、コントロールレバー83の位置が中立位置の際のプロペラ41の回転を抑制することができる。
また、本実施形態では、チルト角が所定の角度以上であるときに、プロペラ回転速度センサ90がプロペラ41の回転速度を検知した場合にも、プロペラ41の回転速度が低下するようにシフト機構34が制御される。このため、例えばプロペラ41が水上に露出している場合のように、プロペラ41が推進に実質的に寄与していないような場合に、プロペラ41の回転を抑制することができる。
(その他の変形例)
上記実施形態では、変速比切り替え機構35を制御するためのマップと、シフトポジション切り替え機構36を制御するためのマップとを船外機20に搭載されたECU86内のメモリ86bに記憶させている。また、電磁バルブ72,73,74を制御するための制御信号を船外機20に搭載されたECU86内のCPU86aから出力させている。
但し、本発明は、この構成に限定されない。例えば、船体10に搭載したコントローラー82に、記憶部としてのメモリと、演算部としてのCPUとを、メモリ86b及びCPU86aと共に、またはメモリ86b及びCPU86aに替えて設けてもよい。この場合、コントローラー82に設けられたメモリに変速比切り替え機構35を制御するためのマップと、シフトポジション切り替え機構36を制御するためのマップとの少なくとも一方を記憶させてもよい。また、コントローラー82に設けられたCPUから電磁バルブ72,73,74を制御するための制御信号を出力させてもよい。
上記実施形態では、ECU86がエンジン30と電磁バルブ72,73,74との両方の制御を行う例について説明した。但し、本発明は、これに限定されない。例えば、エンジンを制御するECUと、電磁バルブを制御するECUとを別個に設けてもよい。
上記実施形態では、コントローラー82が所謂「電子制御式コントローラー」である例について説明した。ここで、「電子制御式コントローラー」とは、コントロールレバー83の操作量を電気信号に変換すると共に、その電気信号をLAN80に出力するコントローラーをいう。
但し、本発明において、コントローラー82は電子制御式コントローラーでなくてもよい。コントローラー82は、例えば所謂機械式コントローラーであってもよい。
ここで、「機械式コントローラー」とは、コントロールレバーと、コントロールレバーに接続されたワイヤを備え、コントロールレバーの操作量及び操作方向をワイヤの操作量及び操作方向という物理量として船外機に伝達するコントローラーをいう。
上記実施形態では、シフト機構34が変速比切り替え機構35を有する例について説明した。但し、シフト機構34は、変速比切り替え機構35を有さないものであってもよい。例えば、シフト機構34は、シフトポジション切り替え機構36のみを有するものであってもよい。
第1の実施形態に係る船舶の船尾部分を側面視した際の部分断面図である。 第1の実施形態における推進力発生装置の構成を表す模式的構成図である。 第1の実施形態におけるシフト機構の模式的断面図である。 第1の実施形態におけるオイル回路図である。 船舶の制御ブロック図である。 第1〜第3の油圧式クラッチの接続状態と、シフト機構のシフトポジションとを示す表である。 船外機の駆動時に行われる制御を表すフローチャートである。 試運転制御において参照されるアクセル開度とスロットル開度との関係を表すマップである。 第1及び第2のシフト切り替え用油圧式クラッチの接続力と、{(ゲイン)×(−プロペラ回転速度)}との関係を表すマップである。 油圧式クラッチの接続力を増大させるときのバルブの油圧を表すグラフである。
符号の説明
19 チルトセンサ
20 船外機(船舶用推進システム)
21 船外機本体(推進システム本体)
22 チルト・トリム機構(チルト機構)
24 マウントブラケット
25 スイベルブラケット
30 エンジン(動力源)
34 シフト機構
41 プロペラ
61 第2のシフト切り替え用油圧式クラッチ(第2のクラッチ)
62 第1のシフト切り替え用油圧式クラッチ(第1のクラッチ)
71 オイルポンプ
73 後進シフト接続用電磁バルブ(第2のバルブ)
74 前進シフト接続用電磁バルブ(第1のバルブ)
83 コントロールレバー
86 ECU(コントロールユニット)
90 プロペラ回転速度センサ(回転速度センサ)
91 制御装置
92 解除スイッチ(スイッチ)

Claims (10)

  1. 動力源と、
    前記動力源により駆動されるプロペラと、
    前記動力源と前記プロペラとの間に配置され、フォワード、ニュートラル、リバースとの間でシフトポジションを切り替えるシフト機構と、
    操船者の操作によって、前記シフト機構のシフトポジションを切り替えるコントロールレバーと、
    前記プロペラの回転速度を検出する回転速度センサと、
    前記コントロールレバーがニュートラルに対応した位置に位置しているときに、前記回転速度センサが前記プロペラの回転速度を検出した場合、前記プロペラの回転速度が低下するように前記シフト機構を制御する制御装置と、
    を備えた船舶用推進システム。
  2. 請求項1に記載された船舶用推進システムにおいて、
    前記制御装置は、前記コントロールレバーがニュートラルに対応した位置に位置しているときに、前記回転速度センサが前記プロペラの回転速度を検出した場合、前記プロペラの回転速度が低下するように前記シフト機構及び前記動力源を制御する船舶用推進システム。
  3. 請求項1に記載された船舶用推進システムにおいて、
    前記制御装置は、前記コントロールレバーがニュートラルに対応した位置に位置しているときに、前記回転速度センサが前記プロペラの回転速度を検出した場合、前記プロペラの現在の回転方向とは逆方向の回転トルクが前記プロペラに付与されるシフトポジションに前記シフト機構のシフトポジションを制御する船舶用推進システム。
  4. 請求項1に記載された船舶用推進システムにおいて、
    前記シフト機構は、
    フォワードのときに接続される一方、リバース及びニュートラルのときに切断される第1のクラッチと、
    リバースのときに接続される一方、フォワード及びニュートラルのときに切断される第2のクラッチと、
    を有し、
    前記制御装置は、前記コントロールレバーがニュートラルに対応した位置に位置しているときに、前記回転速度センサが前記プロペラの回転速度を検出した場合、前記プロペラの現在の回転方向とは逆方向の回転トルクが前記プロペラに付与されるように前記第1及び第2のクラッチの接続力を制御する船舶用推進システム。
  5. 請求項に記載された船舶用推進システムにおいて、
    前記第1及び第2のクラッチのそれぞれは、多板式クラッチである船舶用推進システム。
  6. 請求項に記載された船舶用推進システムにおいて、
    前記制御装置は、
    油圧を発生させ、前記油圧によって前記第1及び第2のクラッチを断続させるオイルポンプと、
    前記オイルポンプと前記第1のクラッチとの間に配置され、前記オイルポンプと前記第1のクラッチとの間を断続する第1のバルブと、
    前記オイルポンプと前記第2のクラッチとの間に配置され、前記オイルポンプと前記第2のクラッチとの間を断続する第2のバルブと、
    前記第1のバルブと前記第2のバルブを駆動するコントロールユニットと、
    を有する船舶用推進システム。
  7. 請求項に記載された船舶用推進システムにおいて、
    前記第1及び第2のバルブのそれぞれは、前記クラッチに供給される油圧の大きさを徐変可能である船舶用推進システム。
  8. 請求項1に記載された船舶用推進システムにおいて、
    前記制御装置は、前記コントロールレバーがニュートラルに対応した位置に位置しているときに、前記回転速度センサが前記プロペラの回転速度を検出した場合、前記駆動源の出力を低下させる船舶用推進システム。
  9. 請求項1に記載された船舶用推進システムにおいて、
    前記制御装置に、前記コントロールレバーがニュートラルに対応した位置に位置しているときに、前記回転速度センサが前記プロペラの回転速度を検出した場合に、前記プロペラの回転速度が低下させる前記制御を行わせる第1のモードと、前記制御を行わせない第2のモードとを切り替えるスイッチをさらに備えた船舶用推進システム。
  10. 請求項1に記載された船舶用推進システムにおいて、
    船体に固定されるマウントブラケットと、
    前記マウントブラケットによって揺動軸線回りに上下方向に揺動可能に支持され、前記動力源と前記プロペラと前記シフト機構とを少なくとも含む推進システム本体が取り付けられたスイベルブラケットと、
    前記マウントブラケットと前記スイベルブラケットとの間に配置され、前記スイベルブラケットを前記マウントブラケットに対して揺動させるチルト機構と、
    前記マウントブラケットと前記スイベルブラケットとのなす角度を検出するチルトセンサと、
    をさらに備え、
    前記制御装置は、前記チルトセンサが検出する前記マウントブラケットと前記スイベルブラケットとのなす角度が所定の角度以上であるときに、前記回転速度センサが前記プロペラの回転速度を検出した場合、前記プロペラの回転速度が低下するように前記駆動源及び前記シフト機構の少なくとも一方を制御する船舶用推進システム。
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