JP5065864B2 - 電力制御モジュール - Google Patents

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Description

本発明はモータの回転制御等に用いるモータ制御モジュール等の電力制御モジュールに関するものである。
従来から、モータの回転制御等に用いるモータ制御モジュール等の、比較的大きな電力を制御する電力制御モジュールが広い分野で用いられている。
従来の電力制御モジュールとしては、例えば、制御信号を供給する制御回路素子および制御信号に基づいて電力制御する電力制御素子が搭載された回路基板の下面に放熱用カバーが取り付けられ、回路基板の上面に制御回路素子および電力制御素子を覆う保護樹脂が被着されたものが知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
この従来の電力制御モジュールは、例えば、供給する電力の電圧を、正,負および0のいずれかに制御する機能を有するモジュールであり、供給する電力の電圧が正または負のときには、比較的大きな電力が消費されるので、熱が発生しやすい。
特開2006−108398号公報
従来の電力制御モジュールに対しては、コストダウン等の要求から、電力制御モジュールに搭載する制御回路素子や電力制御素子等の電子部品素子を、パッケージングされた部品からベアチップ部品へと変更することが検討されている。特に電力制御素子は、比較的高い熱を発生させる電子部品素子であることから、金属ワイヤを用いたワイヤボンディングで電気的に接続することにより電気的接続部に熱膨張等による応力が加わらないようにして、信頼性の低下を防ぐ必要がある。
しかしながら、前述した従来の電力制御モジュールにおいては、電力制御素子としてベアチップを用いたときには、金属ワイヤの異極性ワイヤ間での短絡や、金属ワイヤに亀裂が発生することによる断線等の発生を防ぐために、電力制御素子および金属ワイヤを被覆する保護樹脂として弾性率の低い材質の樹脂材を用いる必要があるという問題点があった。
また、従来の電力制御モジュールによれば、保護樹脂として弾性率の低い材質の樹脂材を用いたときには、回路基板と保護樹脂との熱膨張量に差が生じたときに回路基板の変形が大きくなり、この変形により回路基板上に搭載された電力制御素子の特性が変化するので、安定して動作させることができないという問題点があった。
本発明は前述のような従来の電力制御モジュールにおける問題点に鑑み案出されたものであり、その目的は、熱膨張や外部からの機械的な応力の影響を少なくした高信頼性の電力制御モジュールを提供することにある。
本発明の電力制御モジュールは、制御信号を供給する制御回路素子が搭載された第1の回路基板と、該第1の回路基板の下面に対向して配置されて電気的に接続されており、上面に前記制御信号に基づいて電力制御する電力制御素子が搭載されて金属ワイヤで電気的に接続された第2の回路基板と、該第2の回路基板を凹部に収容し、前記第2の回路基板の下面が前記凹部の底面に熱的に接続されて、上面における前記凹部の開口周辺が前記第1の回路基板の下面に当接して取り付けられた放熱用カバーと、前記第2の回路基板の上面で前記電力制御素子および前記金属ワイヤを保護するとともに、前記凹部に充填されて前記第1の回路基板の上面まで覆っている、弾性率が0.01〜0.1GPaの保護樹脂とを具
備することを特徴とするものである。
また、本発明の電力制御モジュールは、上記構成において、前記第2の回路基板が前記第1の回路基板に複数の導体で固定されていることを特徴とするものである。
また、本発明の電力制御モジュールは、上記構成において、前記制御回路素子が前記第1の回路基板の前記第2の回路基板と対向する部位の上面に搭載されていることを特徴とするものである。
本発明の電力制御モジュールによれば、電力制御素子を第2の回路基板に金属ワイヤで電気的に接続することにより電力制御素子の端子電極に負荷がかからないものであり、また、電力制御素子が弾性率が0.01〜0.1GPaの保護樹脂で被覆されて保護されていることにより第2の回路基板と保護樹脂との熱膨張量に差が生じたときの第2の回路基板の変形を少なくしているので、第2の回路基板上に搭載された電力制御素子を安定して動作させることができるものである。しかも、弾性率の高い保護樹脂を用いて電力制御素子を保護しているのにもかかわらず、電力制御素子が第1の回路基板および放熱用カバーによって囲まれていることから、電力制御回路モジュールに機械的な応力が加わったとしても保護樹脂が影響を受けて変形することがなくなるので、金属ワイヤの異極性ワイヤ間が短絡することや、金属ワイヤに亀裂が発生して断線することが少なくなり、高信頼性の電力制御モジュールとなるものである。
また、本発明の電力制御モジュールによれば、第2の回路基板が第1の回路基板に複数の導体で固定されているときには、第1の回路基板に加わった応力等が第2の回路基板に干渉しにくいので、電力制御モジュール全体としての変形を少なくすることができる。
また、本発明の電力制御モジュールによれば、制御回路素子が第1の回路基板の第2の回路基板と対向する部位の上面に搭載されているときには、制御回路素子から電力制御素子への電気配線の長さが短くなって電磁ノイズが侵入しにくいものとなるので、電力制御素子をより安定して動作させることができる。
また、本発明の電力制御モジュールによれば、保護樹脂で第1の回路基板の上面まで覆われているときには、電力制御モジュール全体を覆うカバーを別途設ける必要がなくなるので、製造工程を少なくして歩留まりの低下を抑えることができる。なお、保護樹脂と第1の回路基板との間に熱膨張量の差によるひずみが発生しても、保護樹脂の弾性率が高いので、ひずみが緩和されることによって第1の回路基板には反りが発生しにくい。
以下に、本発明の電力制御モジュールについて添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は本発明の電力制御モジュールの実施の形態の一例を示す、保護樹脂を除いて上方から見た図であり、図2は図1のA−A’線断面図である。これらの図に示す電力制御モジュール10は、基本的な構成として、制御信号を供給する制御回路素子6が搭載された第1の回路基板1と、電力制御素子5が搭載され第1の回路基板1の下面に対向して配置された第2の回路基板2と、第1の回路基板1の下面に取り付けられた放熱用カバー8と、電力制御素子5を保護する保護樹脂7とを具備している。
第1の回路基板1上に搭載された制御回路素子6は、例えば、記録されたプログラムに基づいて制御や演算を行ない、所定の制御信号を供給するマイコン等の半導体回路素子である。
また、第1の回路基板1上には、制御回路素子6以外に、例えば、供給される電源電力の一部を降圧して制御回路素子6に供給する降圧素子13や、降圧素子13に接続されたデカップリング素子11が搭載されている。降圧素子13は、例えば3端子レギュレータやDC−DCコンバータ等の電子部品素子であり、デカップリング素子11は、例えばコンデンサまたはEMIフィルタ等の電子部品素子である。
これら複数の電子部品素子が搭載された第1の回路基板1は、例えばアルミナを主成分とする複数の絶縁体層を積層してなる積層体の表面および内部に厚膜回路配線が配置されている多層回路基板である。このような多層回路基板は、複数の電子部品素子を高密度に搭載することができるので、本例の電力制御モジュールの第1の回路基板1として好適に用いることができる。
第1の回路基板1に用いる多層回路基板は、例えば、アルミナを主成分とする無機粉末に有機バインダ,有機可塑剤および有機溶剤を加えて十分に混合させてセラミックスラリーを作製し、このセラミックスラリーをドクターブレードを用いて一定の厚みに形成した後に有機溶剤を乾燥させてセラミックグリーンシートを作製し、得られたセラミックグリーンシートの表面にタングステン,モリブデン等の金属粉末を分散させてなる導体ペーストをスクリーン印刷により所定の回路パターンに印刷して付着させた後に有機溶剤を乾燥させ、回路パターンが形成されたセラミックグリーンシートを積層して所定の寸法に切断し、焼成して有機バインダを分解させるとともに無機粉末および金属粉末を焼結させることにより得ることができる。
また、第1の回路基板1の制御回路素子6が搭載された領域の付近には、後述する導体12が挿入される貫通孔1cが設けられている。貫通孔1cは、例えば、多層回路基板を作製する際においては、各セラミックグリーンシートに金型で打ち抜いたスルーホールを貫通孔1cに対応する箇所に予め形成しておくことにより設けることができる。
第2の回路基板2上に搭載された電力制御素子5は、例えば、4つの電界効果トランジスタが電圧の正負を切り替えるブリッジ回路を構成している半導体スイッチング素子であり、制御回路素子6が供給する制御信号に基づいて電力制御するものである。また、本発明の電力制御モジュール10によれば、電力制御素子5が、裏面が有機接着剤によって第2の回路基板2の上面に接着されるとともに、第2の回路基板2の上面に設けられている回路配線に金属ワイヤ9で電気的に接続されていることから、電気的接続部に熱膨張等による応力が加わらないので、接続が切れることによる信頼性の低下を防ぐ効果が高い構成となっている。
第2の回路基板2は、例えばアルミナが96%のセラミック基板に厚膜回路配線が被着されている厚膜基板であり、熱伝導性が高いので、電力制御素子5が発生させた熱の吸熱効果が高く、また、電力制御素子5が断続的に熱を発生させたときの熱膨張・熱収縮による応力に対して耐久性を持つので、本例の電力制御モジュール10の第2の回路基板2として好適に用いることができる。
第2の回路基板2に用いる厚膜基板は、例えば、アルミナが96%の無機粉末に有機バインダ,有機可塑剤および有機溶剤を加えて十分に混合させてセラミックスラリーを作製し、このセラミックスラリーをドクターブレードを用いて一定の厚みに形成した後に有機溶剤を乾燥させてセラミックグリーンシートを作製し、得られたセラミックグリーンシートを所定の寸法に切断し、焼成により有機バインダおよび有機可塑剤を分解するとともに無機粉末を焼結させてセラミック基板を作製する。このセラミック基板の表面に、有機バインダおよび有機溶剤を混合して作製したビヒクル中に銀,銀−パラジウム,銀−白金,銅,金等の金属粉末を分散させてなる導体ペーストをスクリーン印刷により所定の回路パターンに印刷して付着させ、有機溶剤を乾燥させ、焼成して有機バインダを分解させるとともに金属粉末を焼結させて被着することにより得ることができる。
第2の回路基板2は、第1の回路基板1の下面に対向して配置されており、複数の導体12により、第1の回路基板1と電気的に接続されている。導体12は、Fe−Ni−Co合金やFe−Ni合金等の金属材料からなる金属リードピンであり、その直径は第1の回路基板1の貫通孔1cの内周の直径に対して若干小さめに設定されている。
導体12と第1の回路基板1とを接続するハンダ15、および導体12と第2の回路基板2とを接続するハンダ15は、それぞれ錫−銀−銅を主成分とする鉛フリーのハンダ材料からなるものである。
本例の電力制御モジュール10によれば、第2の回路基板2が第1の回路基板1に複数の導体12で固定されていることから、第1の回路基板1に加わった応力等が第2の回路基板2に干渉しにくいので、電力制御モジュール10全体としての変形を少なくすることができる。
本発明の電力制御モジュール10においては、保護樹脂7は、第2の回路基板2の上面で電力制御素子5および金属ワイヤ9を被覆して保護するように設けられている。保護樹脂7としては、ポリエステル樹脂,ポリウレタン樹脂,ケイ素樹脂等の弾性率が高い樹脂材料を用いており、その弾性率は0.01〜0.1GPaに設定される。そして、第2の回路基板2と電力制御素子5とが金属ワイヤ9で電気的に接続されていることにより、電力制御素子5の端子電極に負荷がかからないものである。また、電力制御素子5が弾性率が0.01〜0.1GPaの保護樹脂7で保護されていることにより、第2の回路基板2と保護樹脂7との熱膨張量に差が生じたときの第2の回路基板2の変形を少なくしているので、第2の回路基板2上に搭載されている電力制御素子5を安定して動作させることができる。
なお、本例の電力制御モジュール10によれば、保護樹脂7で第1の回路基板1の上面まで覆われていることから、電力制御モジュール10全体を覆うカバーを別途設ける必要がなくなるので、製造工程を少なくして歩留まりの低下を抑えることができる。なお、保護樹脂7と第1の回路基板1との間に熱膨張量の差によるひずみが発生しても、保護樹脂7の弾性率が高いのでひずみが緩和されることから、第1の回路基板1に反りが発生しにくい。
第1の回路基板1の下面に取り付けられた放熱用カバー8には、凹部8aが設けられており、凹部8aには第2の回路基板2が収容され、第2の回路基板2の下面が凹部8aの底面に熱接続部材14により熱的に接続されている。放熱用カバー8としては、例えばアルミニウム,銅等の熱伝導性が高い金属を鋳物として成形してなる金属ブロックが用いられる。第2の回路基板2の下面と凹部8aの底面とを熱的に接続する熱接続部材14としては、例えば、ケイ素樹脂中に酸化亜鉛粉末を分散させて熱伝導性を高めた接着剤やグリース等が用いられる。
このように、本発明の電力制御モジュール10によれば、弾性率の高い保護樹脂7を用いて電力制御素子5を保護しているのにもかかわらず、電力制御素子5が第1の回路基板1および放熱用カバー8によって囲まれていることから、電力制御回路モジュール10に機械的な応力が加わったとしても保護樹脂7が影響を受けて変形することがなくなるので、金属ワイヤ9の異極性ワイヤ間が短絡することや、金属ワイヤ9に亀裂が発生して断線することが少なくなり、高信頼性の電力制御モジュール10とすることができる。
また、本例の電力制御モジュール10によれば、制御回路素子6が第1の回路基板1の第2の回路基板2と対向する部位の上面に搭載されていることから、制御回路素子6から電力制御素子5への電気配線の長さが短くなり電磁ノイズが侵入しにくいので、電力制御素子5をより安定して動作させることができる。
なお、放熱用カバー8には、固定具3aと複数のコネクタピン3bとからなるコネクタ3が取り付けられている。複数のコネクタピン3bは、電源電力が供給される電源電力供給用のコネクタピンや、外部の装置を駆動する駆動電力供給用のコネクタピン等を含むものである。
以上のような電力制御モジュール10は、例えば以下に示す方法により作製される。
まず、アルミナを主成分とする複数の絶縁体層を積層してなる積層体の表面および内部に厚膜回路配線が配置され、所定箇所に貫通孔1cが設けられている長方形状の多層回路基板を、第1の回路基板1として準備する、
この第1の回路基板1の上面に、錫−銀−銅を主成分とする鉛フリーのハンダ材料を用いたハンダペーストを塗布し、制御回路素子6としてのマイコン、降圧素子13としての3端子レギュレータ、およびデカップリング素子11としてのコンデンサ等の電子部品素子をそれぞれ載置し、リフロー炉を通過させることによりハンダペーストを溶融した後に固化させ、それぞれの電子部品素子を搭載する。
また、アルミナが96%のセラミック基板に厚膜回路配線が被着されている長方形状の厚膜基板を第2の回路基板2として準備する。
この第2の回路基板2の上面に、4つの電界効果トランジスタが電圧の正負を切り替えるブリッジ回路を構成している半導体スイッチング素子のベアチップを、有機接着剤を用いて裏面を接着させ、第2の回路基板2の上面に設けられている回路配線に金属ワイヤ9で電気的に接続することにより搭載する。
次に、Fe−Ni−Co合金からなる金属リードピンを導体12として準備し、導体12の一端を第2の回路基板2の上面の4隅に、錫−銀−銅を主成分とする鉛フリーのハンダ材料を用いてハンダゴテ等により加熱して溶融させることにより、ハンダ15を形成して接続する。
次に、第2の回路基板2を収容可能な凹部8aが設けられたアルミニウムの鋳物を成形してなる金属ブロックを放熱用カバー8として準備し、凹部8aの底面にケイ素樹脂中に酸化亜鉛粉末を分散させてなる熱接続部材14を用いて第2の回路基板2の下面を接着する。
次に、導体12の他端を第1の回路基板1の下側から貫通孔1cに挿入しながら、第1の回路基板1の下面の一部を、放熱用カバー8の上面に有機接着剤を用いて接着させる。
次に、放熱用カバー8に有機接着剤を用いてコネクタ3の固定具3を取り付け、コネクタ3の複数のコネクタピン3bを第1の回路基板1の上面に配置し、コネクタピン3bおよび導体12の他端に、錫−銀−銅を主成分とする鉛フリーのハンダ材料からなるハンダペーストを塗布してハンダゴテで等により加熱して溶融させることによりハンダ15を形成して、コネクタピン3bおよび導体12の他端を第1の回路基板1の上面に接続するとともに、第2の回路基板2を第1の回路基板1の下面に対向して配置させて一体化させる。
そして、放熱用カバー8が取り付けられた第1の回路基板1をモールド金型内に収納し、さらにポリエチレン樹脂を200℃に加熱して溶融させてモールド金型内に注入し冷却して固化させることにより保護樹脂7を形成し、保護樹脂7からモールド金型を取り外すことにより本例の電力制御モジュール10を作製した。
なお、本例の電力制御モジュール10においては、放熱用カバー8は、図1に示すように、第1の回路基板1を接着させたときに凹部8aの一部が開口するように設定されたものとなっており、溶融したポリエチレン樹脂がこの開口した部分から凹部8a内へと流れ込むようになっている。
このため、保護樹脂7が第1の回路基板1の上面まで覆っているときには、電力制御モジュール10全体を覆うカバーを別途設ける必要がなくなるので、製造工程を少なくして歩留まりの低下を抑えることができる。なお、保護樹脂7と第1の回路基板1との間に熱膨張量の差によるひずみが発生しても、保護樹脂7の弾性率が高いので、ひずみが緩和されることとなり第1の回路基板1に反りが発生しにくい。
また、本例の電力制御モジュール10においては、コネクタ3の固定具3aにも保護樹脂7が覆い被さる構造としており、固定具3aと保護樹脂7との間で熱膨張量の差による歪が発生するものとなっている。この場合においても、弾性率の高い保護樹脂7がひずみを緩和するので、コネクタ3内で電気的な断線が生じることも少ない。
かくして、本発明の電力制御モジュール10は、例えば、自動車のパワーウインドウの開閉動作に用いる直流モータの回転制御を行なうブラシモータ制御モジュールとして自動車のドアに設置されるものであり、ウインドウガラスの全開時または全閉時に直流モータの回転を停止させる機能を有するとともに、パワーウインドウの開閉動作中に手が挟まれる等の場合に直流モータの回転を停止させる機能を有するものである。
実際に、本例の電力制御モジュール10を自動車のドアに設置して、ドアを開閉しながらパワーウインドウを全開する動作および全閉する動作を繰り返す耐久試験を行なったところ、電力制御モジュール10が故障することはなかった。
すなわち、本発明の電力制御モジュール10によれば、電力制御素子5および金属ワイヤ9を弾性率の高い保護樹脂7を用いて保護した上でこれを第1の回路基板1および放熱用カバー8によって囲んでいることにより、第2の回路基板2および金属ワイヤ9の変形が少なくなり、高信頼性を得られることが確認できた。
なお、本発明は以上に説明した実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更や改良等が可能である。
例えば、前述の本発明の電力制御モジュール10の一例においては、第1の回路基板1としてアルミナを主成分とする多層回路基板を用いているが、有機樹脂を絶縁層して用いた多層回路基板を用いても構わない。
また、前述の本発明の電力制御モジュール10の一例においては、第1の回路基板1を有機接着剤を用いて第2の回路基板2と接着しているが、第1の回路基板1と第2の回路基板2とをネジ止めにより固定するようにしても構わない。
本発明の電力制御モジュールの実施の形態の一例を示す、保護樹脂を除いて上方から見た図である。 図1のA−A’線断面図である。
符号の説明
1・・・第1の回路基板
1c・・・貫通孔
2・・・第2の回路基板
3・・・コネクタ
3a・・・固定具
3b・・・コネクタピン
5・・・電力制御素子
6・・・制御回路素子
7・・・保護樹脂
8・・・放熱用カバー
8a・・・凹部
9・・・金属ワイヤ
10・・・電力制御モジュール
11・・・デカップリング素子
12・・・導体
13・・・降圧素子
14・・・熱接続部材
15・・・ハンダ

Claims (3)

  1. 制御信号を供給する制御回路素子が搭載された第1の回路基板と、
    該第1の回路基板の下面に対向して配置されて電気的に接続されており、上面に前記制御信号に基づいて電力制御する電力制御素子が搭載されて金属ワイヤで電気的に接続された第2の回路基板と、
    該第2の回路基板を凹部に収容し、前記第2の回路基板の下面が前記凹部の底面に熱的に接続されて、上面における前記凹部の開口周辺が前記第1の回路基板の下面に当接して取り付けられた放熱用カバーと、
    前記第2の回路基板の上面で前記電力制御素子および前記金属ワイヤを保護するとともに、前記凹部に充填されて前記第1の回路基板の上面まで覆っている、弾性率が0.01〜0.1GPaの保護樹脂とを具備することを特徴とする電力制御モジュール。
  2. 前記第2の回路基板が前記第1の回路基板に複数の導体で固定されていることを特徴
    とする請求項1に記載の電力制御モジュール。
  3. 前記制御回路素子が前記第1の回路基板の前記第2の回路基板と対向する部位の上面
    に搭載されていることを特徴とする請求項1に記載の電力制御モジュール。
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