JP5065803B2 - 微量液体秤取装置、それを有するマイクロチップ及び微量な液体の秤取方法 - Google Patents

微量液体秤取装置、それを有するマイクロチップ及び微量な液体の秤取方法 Download PDF

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Description

本発明は、微量液体秤取装置、それを備えたマイクロチップ及び微量な液体の秤取方法に関する。本発明は、特に、各種サンプルを用いた分析や化学反応を行うための微量のサンプルを秤取するのに好適な微量液体秤取装置、それを備えたマイクロチップ及び微量な液体の秤取方法に関する。
微量なサンプル等の液体を用いた物質の分離・分析、生化学反応、化学反応又はタンパク質結晶化等の配合条件のスクリーニングにおいて、微小なチャネルにより構成されるマイクロチップが用いられることがある。マイクロチップで取り扱うサンプルや反応試薬等の液体の体積が極めて小さいために、液体を定量的に秤取することが難しく、複雑な構成や操作が煩雑になるといった問題点がある。
従来、マイクロチャネルデバイスを用いて、例えば、特許文献1に開示されるような層流中で結晶を生成させる試みや、非特許文献1に開示されるような温度制御を厳密に行って結晶を得る試みがなされている。マイクロチャネルデバイスを用いることで、反応場を比較的微少なものにすることができる。また、マイクロチャネルデバイスを用いることで、反応の制御が比較的容易になる。ただし、特許文献1や非特許文献1に記載された方法においても、デッドボリュームが比較的大きいという問題がある。
例えば、特許文献2には、デッドボリュームが比較的小さくて済む液体の秤取方法として、パッシブバルブを使用する方法が開示されている。
具体的に、特許文献2には、第1の流路と、第2の流路と、第1の流路に接続された第3の流路と、第3の流路の一端と第2の流路を連結する第4の流路とを有する液体秤取装置が開示されている。第4の流路は、他の3本の流路より細く形成されている。特許文献2に記載された秤取装置では、まず、第1の流路に液体が導入されることにより、第3の流路に液体が引き込まれる。その後、第1の流路に残存する液体が取り除かれる。そして、第3の流路に残存した液体が第2の流路に押し出されることで、第3の流路の容積に応じた体積の液体が秤取される。
また、特許文献3では、特許文献2の各流路の横断面積に対する横断面の辺周の比率の相対的な関係が規定されている。また、引圧によってオンオフできるストップバルブの併用が開示されている。
米国特許第6409832号明細書 特開2004−163104号公報 特許3282796号公報 「アナリティカル・ケミストリー(Analytical Chemistry)」(2002),74,p.3505−3510
上記特許文献2に記載された秤取装置によって微量な液体を定量的に秤取するためには、第1の流路内の液体(例えば、サンプルや反応試薬など)を一旦全て排除して空気で置換する必要がある。このため、排除されるべき液体量(すなわち、無駄になる液体量)が秤取量に比して過大になるという問題を有している。また、マイクロチップの第1の流路の出口ポートを封鎖する手段が別途必要である。このため、その封鎖する手段を操作のための駆動源を用意し、封鎖のタイミングを計って駆動源を動作させなければならない等の煩雑な面があり、再現性よく液体の定量的な秤取を実現することが困難であるという問題がある。
また、特許文献3では、引圧によりオンオフできるストップバルブを併用する系が示されているが、やはり、ストップバルブを操作するための駆動源を用意しなければならず、また、引圧を止めるタイミングの制御を計る必要がある等、煩雑な面がある。
本発明は、係る点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、微量な量の液体を定量的に容易に秤取することができる微量液体秤取装置を提供することにある。
本発明に係る微量液体秤取装置は、液体が流れる第1の流路と、第2の流路と、第3の流路と、第4の流路と、第5の流路と、を備えている。第3の流路は、第1の端部と第2の端部とを有する。第3の流路は、第1の端部にあって第1の流路に接続されている。第4の流路は、第3の流路の第2の端部と第2の流路とを接続している。第4の流路は、第1の流路、第2の流路及び第3の流路のそれぞれよりも細い。第5の流路は、第1の流路の第3の流路が接続された部分よりも下流側の部分に、直接又は間接的に接続されている。第5の流路は、外気に開放されている。 :第4の流路の本数、l :第4の流路の長さ、L :第4の流路の横断面の周囲長、S :第4の流路の横断面積、n :第5の流路の本数、l :第5の流路の長さ、L :第5の流路の横断面の周囲長、S :第5の流路の横断面積、としたときに、(1/n )l /S <(1/n )l /S が満たされる。尚、第5の流路は、液体の封止弁である必要はない。
秤取方法。
本発明に係る微量液体秤取装置では、第1の流路に導入された液体が第3の流路に引き込まれた後に、第1の流路に残存する液体が下流側に送られることで、第1の流路の第3の流路が結合された部分から液体が取り除かれる。第3の流路内に残存する液体が第2の流路に押出されることにより、第3の流路の容積に応じた体積の液体が秤取される。
本発明に係る微量液体秤取装置のある特定の局面では、第5の流路が、第4の流路よりも細い。
本発明に係る微量液体秤取装置は、第1の流路と第5の流路との間に配置された液溜め部をさらに備えていてもよい。
その場合、下流側に送られた、第1の流路に残存していた液体が液溜め部に溜められることが好ましい。この構成によれば、第1の流路における第3の流路との結合部よりも下流側の長さを短くすることができ、排除されるべき液体量(すなわち無駄になる液体量)を少なくすることができ、更に、マイクロチップの集積度を向上することができる。
本発明に係る微量液体秤取装置は、第1の流路と、第3の流路と、第4の流路と、第5の流路とを少なくとも有する秤量ユニットが少なくとも2組備えられており、各秤量ユニットから秤取された液体が第2の流路において混合されるものであってもよい。
本発明に係る微量液体秤取装置は、基板をさらに備え、第1の流路、第2の流路、第3の流路、第4の流路及び第5の流路は、基板に形成されたマイクロチャネルであってもよい。
上記基板は、上部基板と下部基板とを少なくとも含むものであってもよい。
本発明に係るマイクロチップは、上記本発明に係る微量液体秤取装置を有する。
本発明に係る微量な液体の秤取方法は、液体が流れる第1の流路と、第2の流路と、第1の端部と第2の端部とを有し、第1の端部にあって第1の流路に接続された第3の流路と、第3の流路の第2の端部と第2の流路とを接続し、第1の流路、第2の流路及び第3の流路のそれぞれよりも細い第4の流路と、第1の流路の第3の流路が接続された部分よりも下流側の部分に、直接又は間接的に接続されていると共に、外気に開放されている第5の流路と、を備え、n :第4の流路の本数、l :第4の流路の長さ、L :第4の流路の横断面の周囲長、S :第4の流路の横断面積、n :第5の流路の本数、l :第5の流路の長さ、L :第5の流路の横断面の周囲長、S :第5の流路の横断面積、としたときに、(1/n )l /S <(1/n )l /S が満たされる微量液体秤取装置を用いる。
本発明に係る微量な液体の秤取方法は、第1の流路に液体を導入することにより、第3の流路にも液体を引き込む引き込み工程と、第1の流路に残存する液体を下流側に送ることで、第1の流路の第3の流路が結合された部分から液体を取り除く除去工程と、除去工程の後に、第3の流路内に残存ずる液体を第2の流路に押出することで、第3の流路の容積に応じた体積の液体を秤取する工程と、を備えている。
本発明に係る微量液体秤取装置によれば、微量な量の液体を定量的に容易に秤取することができる。第1の流路の出口ポートの封鎖のための封止弁の駆動源を用意したり、封止弁のタイミングを計って制御をする必要がなく、ガスに押された液滴の導入以外に制御の必要がなく、制御の失敗がない。
本発明を実施した好ましい形態に関する説明に先立って、まず、本発明における液体の秤取原理について、図16〜図19を参照しながら詳細に説明する。尚、図16は、本発明における液体の秤取原理を説明するためのモデルを表す図である。
(原理説明)
図16に示すモデルでは、第1の流路Aと第2の流路Bとが配置されている。第1の流路Aには、第3の流路Cが接続されている。第3の流路Cの先端部と第2の流路Bとは第4の流路Dによって接続されている。第4の流路Dは、第3の流路Cよりも細い。
まず、図17に示すように、図17における左側から第1の流路Aに液体が導入される。第1の流路Aに導入された液体は、第3の流路Cにも引き込まれる。第3の流路Cに引き込まれた液体は、第4の流路Dの入口境界面又は出口境界面付近で停止する。
この現象は、次のように説明できる。すなわち、第4の流路Dにおける気液界面の表面張力に起因するラプラス圧が流体の背圧と釣合うことによって、液体が停止する。第4の流路Dにおいて液体が停止していられる背圧の上限値は、ラプラスの法則に従い、気液界面の表面張力と流路Dにできる気液界面の曲率半径で決まる。ラプラスの法則は、背圧(P)により膨張可能な気液界面が、2つの主な曲率半径(R、R)によって分けられた気液界面内の張力(σ)に起因するラプラス圧と平衡下で等しいことを大まかに述べており、これはP=σ(1/R+1/R)で表せる。流路Dが矩形断面をもつとき、その矩形の一辺の長さをa、他辺の長さをb、と表すと、0.5<a/b<2のとき、R=a/2、R=b/2と近似でき、P=2σ(1/a+1/b)となる。a/b<0.1のとき、P=4σ/aと近似され、a/b>10のとき、P=4σ/bと近似される。ここで、σは、温度依存の物性値で、例えば純水であれば、5℃〜35℃の範囲で、70〜75dyn/cm程度である。なお、第4の流路Dの断面形状が矩形ではない場合においても、横断面積をS、横断面の周辺長をLとすれば、ラプラス圧は、おおまかにP=σL/Sと近似される。
したがって、「第4の流路Dは、第3の流路Cよりも細い」とは、具体的には、特許文献3に記載のとおり、第4の流路Dの横断面積に対する該横断面の辺周の比率が、前記第3の流路Cの横断面積に対する該横断面の辺周の比率よりも2倍以上10倍以下であることをいう。
第4の流路Dの入口境界面で停止するか、出口境界面付近で停止するかは、第4の流路Dを形成する流路壁の濡れ性によってきまる。
尚、本明細書において、「濡れにくい性質」と、「相対的に毛管引力が働きにくい性質」とは、実質的に同義である。例えば、第4の流路Dが第3の流路Cよりも濡れにくいとは、液体が第3の流路Cに引き込まれたときに、そのままの圧力では第4の流路Dを流れる事ができないことをいう。濡れにくい性質の大小は、接触角の大小で規定できる。例えば、「流路が液体に対して濡れにくい性質を有する」とは、液体と流路壁との接触角が90度以上であることをいう。
図17に示すように、第1の流路Aと第3の流路Cとに液体が引き込まれた後に、図18に示すように、例えば、第1の流路Aの両端部に適当な圧力差を形成するなどにより、第1の流路Aに残存する液体を第1の流路Aの第3の流路Cが接続された部分よりも下流側に送る。第1の流路Aに残存する液体を第1の流路Aから取り除いてもよい。これにより、第3の流路C内の液体が孤立する。
この際、第3の流路C内の液体は、通常、第1の流路A内に実質的に戻らない。よって、例えば、第3の流路Cの液体が第4の流路Dの入口境界面付近でせき止められている場合は、第3の流路Cの容積に応じた体積の液体が秤取される。
一方、第3の流路Cの液体が第4の流路Dの出口境界面付近でせき止められている場合は、第3の流路Cの容積と第4の流路Dの容積との和に応じた体積の液体が秤取される。通常、第4の流路Dの容積は第3の流路Cの容積よりも非常に小さい。このため、実質的には、第3の流路Cの容積に応じた体積の液体が秤取される。
尚、液体の端面は、表面張力や接触角等の影響により開口部の端面と完全に一致するとは限らない。従って、例えば、第3の流路Cの液体が第4の流路Dの入り口境界面付近でせき止められている場合においても、第3の流路Cの容積と完全に等しい体積の液体が秤取されるとは限らない。
上述のようにして第3の流路C、若しくは第3の流路Cと第4の流路Dとにおいて秤量された液体は、第1の流路Aの圧力が第2の流路Bの圧力と第4の流路の気液界面におけるラプラス圧の和よりも相対的に高くなるように調節することで、第4の流路Dを経由して第2の流路B内に移送され、秤取される。秤取された液体は、第2の流路Bを経由して、例えば反応場や分析場などの他の場所へ移送可能である。
<実施形態1>
本実施形態1では、本発明を実施した好ましい形態の一例について、図1に示す微量液体秤取装置20を参照しながら詳細に説明する。但し、図1に示す微量液体秤取装置20は単なる例示である。本発明に係る微量液体秤取装置は、微量液体秤取装置20に限定されない。
微量液体秤取装置20は、微量な液体を定量的に秤取するためのものである。尚、微量液体秤取装置20により秤取される液体の種類は特に限定されない。
(微量液体秤取装置20の構成)
図1に示すように、微量液体秤取装置20は、第1の流路1と、第2の流路2と、第3の流路3と、第4の流路4と、第5の流路6とを備えている。
第1の流路1には、図1において左側から、秤取対象となる液体が導入される。左側から第1の流路1に導入された液体は、図1における左側から右側へと流れる。
第2の流路2は、秤取された液体を移動させるための流路である。尚、図1に示す例では、第2の流路2は、第1の流路1と平行に配置されている。但し、本発明において、第2の流路2は、第1の流路1と平行でなくてもよい。
また、図1では、第1の流路1と第2の流路2とは、直線状に描画されている。但し、本発明において、第1の流路1と第2の流路2とは直線状でなくてもよく、曲線状又は折れ曲がり形状であってもよい。
第3の流路3は、第1の流路1に接続されている。第3の流路3は、第1の流路1から第2の流路2に向かって延びている。尚、図1では、第3の流路3は、第1の流路1及び第2の流路2に対してほぼ直角に延びている。但し、本発明において、第3の流路3は、第1の流路1や第2の流路2に対して斜めに延びていてもよい。また、第3の流路3も、必ずしも直線状でなくてもよく、例えば、曲線状であってもよい。
第3の流路3は、液体を秤量する部分である。第3の流路3の容量は、秤取しようとする液体の体積に応じて設定される。例えば、ピコリットル〜マイクロリットルオーダーの微小体積の液体を秤取しようとする場合には、第3の流路3の容積を、ピコリットル〜マイクロリットルオーダーの大きさに設定される。
ピコリットル〜マイクロリットルオーダーの微小体積の液体を秤取する場合、第3の流路3の容量は、1ピコリットル以上999マイクロリットル以下であることが好ましく、3ピコリットル以上100マイクロリットル以下であることがより好ましく、5ピコリットル以上50マイクロリットル以下であることが特に好ましい。
また、第3の流路3の容積は、任意の容積に可変であってもよい。これによれば、一つの微量液体秤取装置20で様々な体積で液体を秤取することが可能となる。
第3の流路3は、濡れにくい流路壁により形成されていてもよく、濡れやすい流路壁により形成されていてもよい。
第3の流路3の先端部と第2の流路2とは、第4の流路4によって接続されている。第4の流路4は、第1の流路1、第2の流路2及び第3の流路3のそれぞれよりも細い。言い換えれば、第4の流路4は、第4の流路4の流路面積が、第1の流路1、第2の流路2及び第3の流路3のそれぞれの流路面積よりも小さく形成されている。
第4の流路4における流体の流動抵抗は、第1の流路1、第2の流路2及び第3の流路3のそれぞれにおける流体の流動抵抗の2倍以上であることが好ましく、3倍以上であることがより好ましく、5倍以上であることがさらに好ましい。
尚、第4の流路4を第1の流路1、第2の流路2及び第3の流路3のそれぞれよりも細くする方法としては、例えば、第4の流路4内に、親水性又は疎水性の多孔体、ピラー等の突起物や堰を1つ又は複数配置する方法も挙げられる。
第4の流路4を、第3の流路3を形成する流路壁よりも液体に濡れにくい流路壁によって形成してもよい。第4の流路4を、第3の流路3を形成する流路壁を形成する材料よりも液体に対する接触角の大きな材料で形成してもよい。第4の流路4を形成する流路壁に、液体に対して濡れにくくする表面処理を施すことによって第4の流路4を液体の流れにくいものとしてもよい。上記の方法を複数組み合わせて行ってもよい。
また、第4の流路4を、第3の流路3を形成する流路壁よりも液体に濡れやすい流路壁によって形成してもよい。
尚、第4の流路Dの出口境界面が第2の流路Bの壁面に対して直角でなく、なだらかな曲面である場合は、毛管引力が比較的小さい。このため、第4の流路Dから第2の流路Bへと液体が少しずつ漏れるおそれがある。このため、第3の流路C内の液体の量が変化するおそれがある。従って、第4の流路Dは、濡れにくい性質を有することが好ましい。具体的には、第4の流路Dは、第2の流路Bよりも濡れにくい性質を有することが好ましい。
第1の流路1の第3の流路3が接続された部分よりも下流側の部分には、第5の流路6が間接的に接続されている。具体的に、本実施形態では、第1の流路1の下流側端部に第5の流路6が接続されている。但し、本発明では、第5の流路6の第1の流路1に対する接続位置は、第1の流路1の第3の流路3が接続された部分よりも下流側であれば、特に限定されない。
第5の流路6の下流側端部がガス排出口7に接続されることで外気に開放されている。ここで、「外気に開放されている」とは、充分に大きな空間に接続されていることを含む。「充分に大きな空間」とは、秤取部の流路内より圧力が低く、空気が流入しても、圧力変化がないような空間である。充分に大きな空間の体積は、第1の流路1と液溜め部5の内部の体積の10倍以上であることが好ましく、より好ましくは20倍以上である。
第5の流路6は、第4の流路4よりも液体が流れにくい。すなわち、第5の流路6は、第4の流路4よりも流動抵抗が大きい。第5の流路6の流動抵抗は、第4の流路4の流動抵抗の2倍以上であることが好ましく、3倍以上であることがより好ましく、5倍以上であることがさらに好ましい。
第5の流路6の方が第4の流路4よりも液体が流れにくいようにする方法は、特に限定されないが、例えば、流路壁の間隙を徐変して狭くする方法、障害物を置く方法、親水性又は疎水性の多孔体や微粒子を配置する方法、ピラーやエンボスといった突起物や堰部を設ける方法などが挙げられる。また、微粒子相互間を接着又は粘着させることで固定して第5の流路6内に多孔体を形成してもよい。凹凸のある膜を接着したりすることも有効である。
具体的には、例えば、図8に示すように、第5の流路6に微粒子40を充填する方法が挙げられる。
図9に示すように、第5の流路6内に、上方向に突出する親水性又は疎水性の堰41を形成してもよい。
図10に示すように、第5の流路6内に、下方向に突出する親水性又は疎水性の第1の堰42と、上方向に突出する親水性又は疎水性の第2の堰43とを、相互に近接させて形成してもよい。
図11に示すように、第5の流路6内に、横方向に架橋された、親水性又は疎水性の複数の堰44を形成して、第5の流路6をスリット形状にしてもよい。
図12に示すように、第5の流路6内に、親水性又は疎水性のエンボス45を形成してもよい。
図13に示すように、第5の流路6内に、親水性又は疎水性の複数のピラー46を形成してもよい。
図14に示すように、第5の流路6内に、親水性又は疎水性の、多孔体としてのスポンジ47を配置してもよい。
ところで、液体が水のようなニュートン流体で、第4の流路4ならびに第5の流路6が共に、単純な断面矩形状の流路からなる場合を例にとると、第5の流路6は、第4の流路4よりも液体が流れにくいという条件は、次のようになる。
(1/n4)l4(w4+h4)/(w44)<(1/n5)l5(w5+h5)/(w55)
ここで、
4:第4の流路4の長さ、
4:第4の流路4の幅、
4:第4の流路4の深さ、
4:第4の流路4の本数、
5:第5の流路6の長さ、
5:第5の流路6の幅、
5:第5の流路6の深さ、
5:第5の流路6の本数、
である。
なお、流路断面が厳密な矩形でない場合も、横断面の周囲長と横断面積を導入することで、次のように書ける。
(1/n4)l44/S4< (1/n5)l55/S5
ここで、
4:第4の流路4の横断面の周囲長、
4:第4の流路4の横断面積、
5:第5の流路6の横断面の周囲長、
5:第5の流路6の横断面積、
である。
このとき、第5の流路6内で液体が流れつつも、第3の流路3内の液体が第4の流路4を通じて第2の流路2に移動する。
更に、ガス圧PGが次の関係にあるとき、液体が第5の流路6で停止した状態のまま、第3の流路3内の液体が第4の流路4を通じて第2の流路2に移動する。
σL4/S4<<PG<<σL5/S5
但し、本発明において、各流路は、断面矩形状のものに限定されない。
本実施形態では、第5の流路6は、複数の流路により構成されている。このようにすることで、比較的細い第5の流路6が製造工程等において詰まってしまう可能性を低減することができるので好ましい。
尚、本明細書において、「液体が流れにくい」とは、「液体の流動抵抗が高い」ことを意味する。
第5の流路6は液体に対して濡れにくい性質を有してもよいし、濡れ易い性質を有してもよい。
第1の流路1と第5の流路6との間には、液溜め部5が形成されている。液溜め部5は、比較的大きな容積を有するものであることが好ましい。具体的には、液溜め部5の容積は、第1の流路1に導入される液体の体積よりも大きく設定されていることが好ましい。
(マイクロチップ21、微量液体秤取装置20の構造)
本実施形態において、上述の微量液体秤取装置20は、チップ内に形成されている。具体的に、微量液体秤取装置20は、図6に示すように、マイクロチップ21内に形成されている。換言すれば、マイクロチップ21は、微量液体秤取装置20を有している。
本実施形態では、ひとつのマイクロチップ21内に、ひとつの微量液体秤取装置20が形成されている例について説明する。但し、マイクロチップ21には、複数の微量液体秤取装置20が形成されていてもよい。
尚、本明細書において、「マイクロチップ」とは、微量液体秤取装置を含む部分の部材をいう。又、マイクロチップとは、上記マイクロチャネルよりなる微量液体秤取装置を備えるチップをいう。マイクロチップの大きさ、形状は特に限定されず、用途に応じて任意に設定することができる。例えば、マイクロチップ21は、一辺が5mm〜100mm程度の平面視矩形状であってもよい。
マイクロチップ21の用途は特に限定されない。マイクロチップ21は、例えば物質の分離・分析、生化学若しくは化学反応又はタンパク質結晶化等に用いられる。このような用途に用いられる場合、マイクロチップ21は、使い捨てあるいは制限された回数のみの使用で交換されることが望ましい。但し、マイクロチップ21は、用途によっては恒久的に使用することもできる。
尚、マイクロチップ21は、分注機又は測定器などの機器と一体に形成されている場合もある。また、マイクロチップ21内に分注機又は測定器などの機器が組み込まれている場合もある。
マイクロチップ21の材料は、上記流路構造を実現できる限り、特に限定されない。マイクロチップ21の材料としては、例えば、ポリジメチルシロキサン(PolyDiMethylSiloxane: PDMS)、ガラス、シリコン、光反応性樹脂やその他の樹脂、金属、セラミックおよびそれらの組み合わせなどが挙げられる。
微量液体秤取装置20は、図6に示すように、基板25を有する。上述した第1の流路1、第2の流路2、第3の流路3、第4の流路4及び第5の流路6は、この基板25にマイクロチャネル26として形成されている。
基板25は、上部基板24と、下部基板22とを含む。基板25は、上記上部基板24と下部基板22との間に配置された中間基板23をさらに備えている。本実施形態では、中間基板23がマイクロチャネル26の形状に応じてパターニングされることでマイクロチャネル26が基板25内に形成されている。
ここで「マイクロチャネル」とは、チャネル(流路)に液体を導入した時に、マイクロ効果が現れるチャネルをいう。即ち、「マイクロチャネル」とは、液体に何らかの挙動変化が現れる断面形状を持つチャネルをいう。
どのようなチャネルにおいてマイクロ効果が発現するかは、液体の物性によっても異なる。マイクロチャネルの主流方向に垂直な面の形状のうち、最も短い間隔の長さは通常5mm以下であることが適当であり、500μm以下であることが好ましく、200μm以下であることがより好ましい。マイクロチャネルの主流方向に垂直な面の形状のうち、最も短い間隔の長さは、マイクロチャネルとしての機能を有する長さであれば特に限定されない。
尚、マイクロチャネルの主流方向に垂直な面の形状のうち、最も短い間隔は、マイクロチャネルの横断面形状が長方形ならば、短辺に相当する。マイクロチャネルの横断面形状が楕円ならば、短径に相当する。
マイクロチャネル26の深さも特に限定されない。マイクロチャネル26の深さは、例えば、1〜200μm程度であることが好ましい。尚、マイクロチャネル26の深さは、マイクロチャネル26の鋳型となる凸構造の流路を有するマスターチップの凸部の高さに相当する。
尚、図示は省略しているが、第1の流路1に液体を導入したり、第3の流路3内に残存する液体を第2の流路2に押出したりするためのマイクロポンプ装置などの駆動源をマイクロチップ21内に設けてもよい。その場合、マイクロポンプ装置などの駆動源は、微量液体秤取装置20の一部を構成するものであってもよく、微量液体秤取装置20とは別の装置であってもよい。
(マイクロチップ21の製造方法)
本発明において、マイクロチップ21の製造方法は特に限定されない。微量液体秤取装置20の形成方法も特に限定されない。マイクロチップ21は、例えば、機械加工、転写技術、ドライエッチング、ウエットエッチング(化学浸食)、光造形やセラミックス敷詰等の一体成形、表面マイクロマシニング(Surface Micro-machining)、開口部を有する、フィルムやテープなどの1枚以上のシート状部材を積層する方法、インクジェット法やディスペンサ法により流路形成部材をパターニング塗布する方法により形成することができる。転写技術の具体例としては、射出成型や圧縮成型が挙げられる。ドライエッチングの具体例としては、例えば、反応性イオンエッチング(Reactive Ion Etching; RIE)、イオンエッチング(Ion Etching; IE)、イオンビームエッチング(Ion Beam Etching: IBE)、プラズマエッチング、レーザーエッチング、レーザーアブレーション、ブラスト加工、放電加工、リガ(LIthographie Galvanoformung und Abformung: LIGA)プロセス、電子ビームエッチング、高速原子線エッチング (Fast Atom Beam: FAB)などが挙げられる。表面マイクロマシニング(Surface Micro-machining)とは、形成された層の一部を除去することにより微細構造物を形成する方法をいう。層の形成は、各種物質を層状にコートする方法、蒸着させる方法、スパッタリングする方法、又は堆積させる方法により行うことができる。
マイクロチップ21を製造するために、任意のデザインの1又は複数のマスクを利用してもよい。例えば、1又は複数のマスクを用いてパターニングすることで、所定のパターンにパターニングされた中間基板23を得、その後、中間基板23を上部基板24と下部基板22との間に配置し、上部基板24、中間基板23及び下部基板22を相互に貼り合わせることでマイクロチップ21を製造してもよい。基板の貼り合わせ法としては、接着剤による接着、プライマーによる樹脂接合、拡散接合、陽極接合、共晶接合、熱融着、超音波接合、レーザー溶融、溶剤・溶解溶媒による貼り合わせ、粘着テープ、接着テープ、圧着、自己吸着材による結合、物理的な保持、凹凸による嵌め合いなどが挙げられる。
尚、本実施形態では、基板25が複数の基板により構成されている例について説明するが、基板25は1枚の基板により構成されていてもよい。その場合、光造形法などを用いて、流路等を形成してもよい。
マスクを用いて基板等をパターニングすることでマイクロチップ21を製造する場合、第4の流路4や第5の流路6の液体の流れにくさは、第4の流路4や第5の流路6の細さを調節することにより調節するか、又は第4の流路4や第5の流路6内にピラー等の突起物や堰を1又は複数配置することにより調節することが好ましい。例えば、第4の流路4や第5の流路6に微粒子や多孔体を配置することで流路の液体の流れにくさを調節する場合は、基板25とは異なる材料が必要となる。それに対して、流路の細さを調節する方法や突起物を配置する方法は、異なる材料を必要としない。よって、マイクロチップ21を容易に製造することができる。
マスクは、通常、流路を平面に射影して得られる形状に設計される。例えば、中間基板23の両側から加工を行う場合や、複数の中間基板23を用いて流路を形成する場合などは、複数のマスクを用いてもよい。また、中間基板23の一部を、マスクを用いずに直接加工してもよい。このため、マスクは、流路を平面に射影して得られる形状と必ずしも一致しない場合がある。
マスクは、光硬化性樹脂などに対して用いられる電磁波遮蔽用のマスクであってもよい。電磁波遮蔽用のマスクは、例えば、水晶やガラスなどをクロムによってコートすることで形成することができる。また、電磁波遮蔽用のマスクは、樹脂のフィルムにレーザーの焼き付けを行うことによっても形成することができる。
マスクは、例えば、コンピュータ上のソフトウエアを用いて、上記流路構造の少なくとも一部を透明な樹脂フィルム上に描画することにより作成することもできる。流路構造の少なくとも一部に対応する電子情報が格納され、マスクまたはマスターチップを作成するために用いられるソフトウエアが収納されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明に含まれる。記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気媒体、光ディスク、半導体メモリなどが挙げられる。磁気媒体の具体例としては、磁気テープが挙げられる。光ディスクの具体例としては、CD−ROM、MO、CD−R、CD−RW、DVD(以上、登録商標)等が挙げられる。
マイクロチップ21は、上述の各種方法によって直接製造してもよい。また、上述の各種方法によってマスターチップを形成し、そのマスターチップを用いて、チップ成形することでマイクロチップ21を製造してもよい。この場合、マスターチップは、被成形体と逆の凹凸形状を有する。マスターチップを用いて、成形型を形成し、その成形型を用いて、転写成形することでマイクロチップ21を製造してもよい。この場合、マスターチップは、被成形体と同様の凹凸形状を有する。一方、成形型は、被成形体と逆の凹凸形状を有する。
(液体の秤取方法)
次に、本実施形態における液体の秤取方法について、図2〜図5を参照しながら詳細に説明する。尚、ここでは、第1の流路1、第2の流路2、第3の流路3、第4の流路4及び第5の流路6の全てが濡れにくい流路壁により形成されているものとして説明する。
まず、図2に示すように、第1の流路1に液体10を第1の所定圧で導入する。この際、液体10の一部が液溜め部5に流入してもよい。液体10の第1の流路1への導入は、第1の流路1に接続されたポンプなどによって行われる。ここで、「第1の所定圧」とは、第1の流路1に液体10が導入され、且つ後述のように、第1の流路1に導入された液体10が第3の流路3に引き込まれるのに十分な圧力であって、第3の流路3内の液体10が第4の流路4へと流入しない圧力である。
第1の流路1に導入された液体10は、第3の流路3にも引き込まれる。つまり、図7に示すように、第1の流路1に液体10を導入することにより、第3の流路3にも液体10を引き込む引き込み工程S1を行う。ここで、第4の流路4が第3の流路3よりも細い。このため、図2に示すように、液体10は、第3の流路3の先端で停止する。
次に、図3、図4及び図7に示すように、第1の流路1の上流側から第1の所定圧を印加することで、第1の流路1に残存する液体10を下流側に送る。これにより、引き込み工程S1において第1の流路1に引き込まれた液体10を、第1の流路1の第3の流路3が結合された部分から取り除く(除去工程S2)。この除去工程S2を行うことにより、第3の流路3内の液体10だけを孤立させることができる。その結果、第3の流路3の容積に応じた液体10が秤量される。このため、除去工程S2は、秤量工程ともいえる。
本実施形態では、液溜め部5の容積が、第1の流路1に導入される液体の体積よりも大きく設定されているため、除去工程S2において下流側に送られた液体10は、図4に示すように、液溜め部5内に全て収納される。このため、除去工程S2を行うことにより、第3の流路3内の液体10を確実に孤立させることができる。第3の流路3内の液体10を確実に孤立させる観点から、液溜め部5の容積は、第1の流路1に導入される液体10の体積よりも大きいことが好ましい。
但し、本発明において、液溜め部5の容積は、第1の流路1に導入される液体10の体積よりも小さくてもよい。また、第1の流路1と第5の流路6とが直接接続されていてもよい。これらの場合、除去工程S2において、第3の流路3内の液体10が確実に孤立するようにするため、第1の流路1の第3の流路3との接続部分より下流側の長さを比較的長くすることが好ましい。但し、第1の流路1を長くすると、それだけ第1の流路1における圧損が大きくなる。このため、液溜め部5を配置し、第1の流路1を比較的短くすることが特に好ましい。
次に、図5及び図7に示すように、第1の流路1の上流側から、第1の流路1に対して第2の所定圧を印加することによって、図5に示すように、第3の流路3内の液体10を第2の流路2に押出する。これにより、第3の流路3の容積に応じた体積の液体10が第2の流路2内に秤取される(秤取工程S3)。
尚、第2の所定圧は、上記第1の所定圧よりも高い。具体的に、第2の所定圧は、第3の流路3内の液体10が、第4の流路4を通って第2の流路2に押出される圧力である。これは、液溜め部5内の液体10が第5の流路6から流出しない大きさの圧力であってもよいが、流出する圧力であってもよい。第2の所定圧が第5の流路6からの液体の流出を完全に規制するほど小さくなく、液体が第5の流路6をわずかに流れる場合であっても、第5の流路6は、第4の流路4よりも、液体が比較的流れにくいものであるため、第1の流路1内ならびに液溜め部7内に残る液体が第5の流路6を完全に通り抜けてしまう前に、第3の流路3内に秤取された液体は、第4の流路4を通って、第2の流路2へ移動する。
(本実施形態における効果)
例えば、本実施形態とは異なり、第5の流路6が配置されていない場合、秤取工程S3において第3の流路3から第2の流路2へと液体10を押出するためには、流路1を非常に長く延長して流体抵抗を生じさせる、もしくは、第1の流路1の第3の流路3と接続された部分よりも下流側の部分を塞ぐ必要がある。つまり、無駄にする液体量を大きくするか、例えば、第1の流路1の下流側端部に取り付けられたコックや電磁弁を操作するなど、第1の流路1の下流側部分を塞ぐ別個の操作が必要となる。
それに対して本実施形態に係る微量液体秤取装置20では、第4の流路4よりも液体が流れにくい第5の流路6が、第1の流路1の第3の流路3が接続された部分よりも下流側の部分に接続されている。そして、第1の流路1の下流側に移送された液体によって第5の流路6が塞がれる。従って、無駄にする液体量を大きくすることなく、また、特段の操作を行うことなく、液体10を容易に定量的に秤取することができる。
さらに、本実施形態に係る微量液体秤取装置20は、コックや電磁弁など比較的複雑な構成の部材を要さないため、比較的シンプル且つ小型な構成を有し、よって、微量液体秤取装置20の省スペース化と低コスト化とを図ることができる。
また、微量液体秤取装置20によれば、従来の秤取装置と比較して、サンプルとなる液体のデッドボリュームを低減させることができる。
本実施形態では、第4の流路4は、第3の流路3よりも液体10に対して濡れにくい性質を有している。このため、第3の流路3に引き込まれた液体10は、第4の流路4の入り口付近で停止する。第3の流路3に引き込まれた液体10は、第4の流路4に実質的に流入しない。従って、第3の流路3の容積と等しい体積の液体10をより正確に秤量することができる。
本実施形態では、第1の流路1と第5の流路6との間に液溜め部5が配置されている。このため、除去工程S2において、第3の流路3内の液体10を高い確実性で孤立させることができる。また、要する液体のデッドボリュームをより小さくすることができる。
本実施形態では、第3の流路3の容積が、ピコリットル〜マイクロリットルオーダーの大きさであるため、ピコリットル〜マイクロリットルオーダーといった比較的小さな体積の微量な液体を比較的正確に秤取することができる。よって、秤取された液体の観察や測定、相変化、反応などを微量化できる。また、微量液体秤取装置20では、秤取された液体の外気との接触が抑制される。このため、秤取された液体の蒸発や乾固、濃縮などを抑制することができる。
<実施形態2>
上記実施形態1では、微量液体秤取装置20が、第1の流路1、第3の流路3、第4の流路4及び第5の流路6を有する秤量ユニット27をひとつ有する例について説明した。但し、本発明において、微量液体秤取装置は、複数の秤量ユニット27を有していてもよい。その場合、それら複数の秤量ユニット27の第4の流路4は、共通の第2の流路2に接続されていてもよく、相互に異なる第2の流路2に接続されていてもよい。すなわち、微量液体秤取装置20は、秤量ユニット27と第2の流路2とを有する秤取ユニットを複数有していてもよい。
本実施形態では、秤量ユニット27を複数有する微量液体秤取装置の例として、2つの秤量ユニット27,127を有する微量液体秤取装置30を例に挙げて説明する。尚、本実施形態2において、実質的に同じ機能を有する構成要素を実施形態1と共通の参照符号で説明し、説明を省略する。
(微量液体秤取装置30の構成)
図15に示すように、微量液体秤取装置30は、第1の秤量ユニット27と第2の秤量ユニット127とを有する。本実施形態2では、第1の秤量ユニット27と第2の秤量ユニット127とは、それぞれ第2の流路2に接続されている。
具体的には、第2の秤量ユニット127の第4の流路104は、第2の流路2の延びる方向に関して、第2の流路2の第4の流路4が接続された部分とは若干だけ異なる部分に接続されている。第2の流路2の延びる方向に関して、第4の流路104と第4の流路4との間の距離は、第4の流路104からの第2の液体と第4の流路4からの第1の液体とが、押出された際に相互に接触する範囲にある。
但し、本発明においては、第2の流路2の延びる方向に関して、第4の流路104と、第4の流路4とを実質的に同じ位置に配置してもよい。
第2の秤量ユニット127は、第1の秤量ユニット27と実質的に同様の機能を有する。但し、第2の秤量ユニット127の大きさや形状は、必ずしも第1の秤量ユニット27と一致していなくてもよい。
具体的に、第2の秤量ユニット127は、第1の流路101と、第2の流路102と、第3の流路103と、第4の流路104と、第5の流路106と、ガス排出口107とを備えている。尚、第1の流路101、第2の流路102、第3の流路103、第4の流路104、第5の流路106及びガス排出口107の説明に関しては、上記実施形態1の第1の流路1、第2の流路2、第3の流路3、第4の流路4、第5の流路6及びガス排出口7の説明を援用する。
第1の流路1と第1の流路101とは、相互に略並行であってもよく、相互に傾斜していてもよい。また、第1の流路1における液体の流れる方向と、第1の流路101における液体の流れる方向とは、実質的に同じであってもよく、相互に異なっていてもよい。
(実施形態2における液体の秤取)
本実施形態2でも、第1の秤量ユニット27によって、上記実施形態1において説明した、図7に示す秤取方法で、第1の流路1から導入された第1の液体が第2の流路2に秤取される。それと共に、図7に示す秤取方法と実質的に同様の方法で、第2の秤量ユニット127によっても、第1の流路101から導入された第2の液体が第2の流路2に秤取される。この第1の液体の秤取と、第2の液体の秤取との先後は問われない。
本実施形態2では、それぞれ秤取された第1の液体と第2の液体とは、第2の流路2において混合される。混合された第1の液体と第2の液体とは、第2の流路2を通って、例えば反応場等に移送される。第2の流路2は、下流側に向かって縮径している。つまり、第2の流路2は、下流側にいくに従って非対称に細くなっている。このため、混合された第1の液体と第2の液体とは、第2の流路2を下流側に流れると共に、生じる渦流れにより均一に混合される。
本実施形態のように、複数の秤量ユニットが存在する場合、複数の秤量ユニットをすべて同じ中間基板23に形成してもよい。また、上部基板24と下部基板22との間に、第1の中間基板と、第2の中間基板と、第3の中間基板とを、上部基板24側からこの順で配置し、上部基板24と第2の中間基板との間に位置する第1の中間基板に第1の秤量ユニット27を形成する一方、下部基板22と第2の中間基板との間に位置する第3の中間基板に第2の秤量ユニット127を形成してもよい。つまり、複数の秤量ユニットをそれぞれ異なる基板に対して形成するようにしてもよい。
(実施形態2における効果)
以上説明したように、本実施形態2に係る微量液体秤取装置30は、複数の秤量ユニット27、127を有している。このため、複数種類の液体の秤量及び秤取が可能である。
さらに、複数の秤量ユニット27、127が同一の第2の流路2に接続されているため、秤量した複数種類の液体を、第2の流路2にて混合することができる。例えば、第1の流路1から第1の液体としてサンプルを供給すると共に、第1の流路101から第2の液体として希釈液を供給することにより、サンプルを一定濃度に希釈することも可能となる。
また、第2の流路2の延びる方向に関して、第4の流路104と第4の流路4との間の距離は、第4の流路104からの第2の液体と第4の流路4からの第1の液体とが、押出された際に相互に接触する範囲にある。このため、秤取された複数種類の液体をより均一に混合される。
複数種類の液体をより均一に混合する観点から、第2の流路2は、下流側に向かって細くなっていることが好ましい。これによれば、複数種類の液体が第2の流路2を下流側に流れるに伴ってより均一に混合される。また、混合した液体の次の秤取チャネルへの移送がスムーズとなる。
<その他の変形例>
秤量ユニット27は、複数組の第3の流路及び第4の流路を有していてもよい。これによれば、複数の液滴を同時に秤取することができる。さらに各第3の流路の容積を相互に異ならしめておくことで、相互に体積が異なる複数種類の液滴を秤取することもできる。例えば、第1の流路の上流側から下流側に複数の第3の流路を形成し、その容積が次第に小さくなるように配置しておけば、小さい容積の液滴から大きい容積の液滴まで次第に大きくなる液滴を秤取することができる。
実施形態1に係る微量液体秤取装置の概念図である。 実施形態1に係る微量液体秤取装置を用いて液体を秤取する方法を示す説明図である。 実施形態1に係る微量液体秤取装置を用いて液体を秤取する方法を示す説明図である。 実施形態1に係る微量液体秤取装置を用いて液体を秤取する方法を示す説明図である。 実施形態1に係る微量液体秤取装置を用いて液体を秤取する方法を示す説明図である。 実施形態1におけるマイクロチップの部分断面図である。 実施形態1における液体の秤取方法を表すフローチャートである。 (a)微粒子が充填された第5の流路の断面図である。(b)微粒子が充填された第5の流路の平面図である。 堰が形成された第5の流路の断面図である。 複数の堰が形成された第5の流路の断面図である。 複数の堰が形成された第5の流路の断面図である。 エンボスが形成された第5の流路の断面図である。 複数のピラーが形成された第5の流路の断面図である。 スポンジが配置された第5の流路の断面図である。 実施形態2に係る微量液体秤取装置の概念図である。 本発明における液体の秤取原理を説明するための概念説明図である。 本発明における液体の秤取原理を説明するための概念説明図である。 本発明における液体の秤取原理を説明するための概念説明図である。 本発明における液体の秤取原理を説明するための概念説明図である。
符号の説明
1、101 第1の流路
2、102 第2の流路
3、103 第3の流路
4、104 第4の流路
6、106 第5の流路
10 液体
20、30 微量液体秤取装置
21 マイクロチップ
22 下部基板
24 上部基板
25 基板
26 マイクロチャネル
27、127 秤量ユニット
S1 引き込み工程
S2 除去工程
S3 秤取工程

Claims (9)

  1. 液体が流れる第1の流路と、
    第2の流路と、
    第1の端部と第2の端部とを有し、前記第1の端部にあって前記第1の流路に接続された第3の流路と、
    前記第3の流路の第2の端部と前記第2の流路とを接続し、前記第1の流路、前記第2の流路及び前記第3の流路のそれぞれよりも細い第4の流路と、
    前記第1の流路の前記第3の流路が接続された部分よりも下流側の部分に、直接又は間接的に接続されていると共に、外気に解放されている第5の流路と、を備え、
    :第4の流路の本数、
    :第4の流路の長さ、
    :第4の流路の横断面の周囲長、
    :第4の流路の横断面積、
    :第5の流路の本数、
    :第5の流路の長さ、
    :第5の流路の横断面の周囲長、
    :第5の流路の横断面積、
    としたときに、(1/n )l /S <(1/n )l /S
    が満たされ、
    前記第1の流路に導入された液体が前記第3の流路に引き込まれた後に、前記第1の流路に残存する液体が下流側に送られることで、前記第1の流路の前記第3の流路が結合された部分から前記液体が取り除かれ、前記第3の流路内に残存する液体が前記第2の流路に押出されることにより、前記第3の流路の容積に応じた体積の液体が秤取される微量液体秤取装置。
  2. 前記第5の流路は、前記第4の流路よりも細い、請求項1に記載の微量液体秤取装置。
  3. 前記第1の流路と前記第5の流路との間に配置された液溜め部をさらに備えた、請求項1または2に記載の微量液体秤取装置。
  4. 前記下流側に送られた前記第1の流路に残存していた液体は、前記液溜め部に溜められる、請求項1〜のいずれか一項に記載された微量液体秤取装置。
  5. 前記第1の流路と、前記第3の流路と、前記第4の流路と、前記第5の流路とを少なくとも有する秤量ユニットが少なくとも2組備えられており、
    前記各秤量ユニットから秤取された液体が前記第2の流路において混合される、請求項1〜のいずれか一項に記載の微量液体秤取装置。
  6. 基板をさらに備え、
    前記第1の流路、前記第2の流路、前記第3の流路、前記第4の流路及び前記第5の流路は、前記基板に形成されたマイクロチャネルである、請求項1〜のいずれか一項に記載の微量液体秤取装置。
  7. 前記基板は、上部基板と下部基板とを少なくとも含む、請求項に記載の微量液体秤取装置。
  8. 請求項1〜のいずれか一項に記載の微量液体秤取装置を有するマイクロチップ。
  9. 微量な液体の秤取方法であって、
    液体が流れる第1の流路と、第2の流路と、第1の端部と第2の端部とを有し、前記第1の端部にあって前記第1の流路に接続された第3の流路と、前記第3の流路の第2の端部と前記第2の流路とを接続し、前記第1の流路、前記第2の流路及び前記第3の流路のそれぞれよりも細い第4の流路と、前記第1の流路の前記第3の流路が接続された部分よりも下流側の部分に、直接又は間接的に接続されていると共に、外気に開放されている第5の流路と、を備え、n :第4の流路の本数、l :第4の流路の長さ、L :第4の流路の横断面の周囲長、S :第4の流路の横断面積、n :第5の流路の本数、l :第5の流路の長さ、L :第5の流路の横断面の周囲長、S :第5の流路の横断面積、としたときに、(1/n )l /S <(1/n )l /S が満たされる微量液体秤取装置を用い、
    前記第1の流路に液体を導入することにより、前記第3の流路にも前記液体を引き込む引き込み工程と、
    前記第1の流路に残存する液体を下流側に送ることで、前記第1の流路の前記第3の流路が結合された部分から前記液体を取り除く除去工程と、
    前記除去工程の後に、前記第3の流路内に残存する液体を前記第2の流路に押出することで、前記第3の流路の容積に応じた体積の液体を秤取する工程と、を備えた微量な液体の秤取方法。
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