JP5063524B2 - 重荷重用タイヤのインナーライナーのジョイント方法およびジョイント装置 - Google Patents
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Description
押出成形機の押出ヘッドから押出された第2のインナーライナーの押出開始端部と先行して押し出された第1のインナーライナーの終端部とをジョイントする重荷重用タイヤのインナーライナーのジョイント方法であって、
前記インナーライナーの幅方向に千鳥状に設けられた複数の錐状突起と、前記錐状突起と対向させて設けられた複数の錐状受穴の間において、前記第2のインナーライナーの押出開始端部と前記第1のインナーライナーの終端部とを重ね合わせるインナーライナー重ね合わせ工程と、
前記複数の錐状突起が同時に、前記インナーライナー重ね合わせ工程で重ね合わされたインナーライナー重ね合わせ部を貫通して、前記複数の錐状受穴と嵌合するまで前記複数の錐状突起を押圧する錐状突起押圧工程とを有し、
前記インナーライナー重ね合わせ工程と前記錐状突起押圧工程を前記押出ヘッドの近傍において行う
ことを特徴とする。
押出成形機の押出ヘッドから押出された第2のインナーライナーの押出開始端部と先行して押し出された第1のインナーライナーの終端部とをジョイントする重荷重用タイヤのインナーライナーのジョイント装置であって、
前記インナーライナーの幅方向に千鳥状に設けられた複数の錐状突起と、
前記複数の錐状突起に対向させて設けられた複数の錐状受穴と、
前記複数の錐状突起が同時に、2つのインナーライナーが重ね合わされたインナーライナー重ね合わせ部を貫通して、前記複数の錐状受穴と嵌合するまで、前記複数の錐状突起を押圧する錐状突起押圧手段とを有する
ことを特徴とする。
前記錐状突起は、突出高さが20〜50mm、付け根部の直径が10〜30mmの円錐形の錐状突起である
ことを特徴とする。
前記錐状突起押圧手段は、圧力が(0.5〜1.0)×105Paのシリンダーである
ことを特徴とする。
イ.重ね合わせ
図1は、本発明に係るインナーライナーのジョイント方法におけるジョイント部およびジョイント装置の要部の側面を模式的に示す図であり、一方、図2は本発明に係るインナーライナーのジョイント方法におけるジョイント装置の要部を模式的に示す斜視図である。そして、図1(a)、図2(a)は2枚のインナーライナーの端部同士を重ね合わせる様子を示す図であり、図2(b)は複数の錐状突起を摺動させてインナーライナー重ね合わせ部に押し当てた状態を示す図であり、図1(b)、図2(c)は、インナーライナー重ね合わせ部に複数の錐状突起を貫通させ、錐状受穴に嵌合させた状態を示す図である。
次に、第2のインナーライナー3bの押出しを停止した状態において、錐状突起7を有する挟持部1をシリンダー(図示せず)により摺動させて、図2(b)に示すように第1のインナーライナー3aの終端部5と第2のインナーライナー3bの押出開始端部4を重ね合わせたインナーライナー重ね合わせ部に錐状突起7を押し当て、さらに図1(b)、図2(c)に示すように、錐状突起7を、もう一方の挟持部2に設けた錐状受穴8に嵌合するまで押圧する。このように錐状突起7が錐状受穴8に嵌合するまで錐状突起7を押圧することによって、錐状突起7により前記インナーライナー重ね合わせ部を完全に貫通させることができ、少ない貫通箇所で安定した強度を有するジョイントを行うことができる。
図4、図5に本発明の一実施の形態に係るジョイント装置要部の構成の一例を示す。図4(a)は狭持部2の錐状受穴8を設けた面を正面から見た正面図、図4(b)は狭持部1の平面図である。図5はジョイント装置全体の平面図と側面図である。
次に実施例に基づいて、本発明をさらに詳細に説明する。
イ.ジョイント装置
錐状突起押圧手段として円錐形の錐状突起と前記錐状突起に対向させて錐状受穴を設けたインナーライナーの挟持部を押出ヘッドから50mm離れた位置に設けた。錐状突起、および錐状受穴の数はそれぞれ12個とし、前記図4(a)に示した千鳥状に配置した。なお図4(a)に記載した錐状受穴の間隔(錐状突起の間隔と等しい)のうちインナーラーナーの長さ方向の間隔aを24mm、幅方向の間隔b、cをそれぞれ50mm、103mmとした。そして、表1に示す5種類の大きさの錐状突起を用意し、それぞれの錐状突起を用いてインナーライナーのジョイントを行いジョイント部の品質を評価した。
ジョイントの対象としてゲージ厚さ(Ga)が7.5mm、幅700mmの2枚のTBR用のインナーライナーを用いた。また、インナーライナー重ね合わせ部の長さを80mmとした。
なお、比較例として、前記実施例において重ね合わせの長さを120mmとしたインナーライナー重ね合わせ部に、押出ヘッドから約800mm離れた位置において従来の手作業でドライバーを20箇所貫通させる方法によるジョイントを行った。
実施例および比較例のジョイント部の品質を、巻取り工程、巻取り後の搬送中における剥がれの発生状況に基づいて評価した。
3a 第1のインナーライナー
3b 第2のインナーライナー
4 押出開始端部
5 終端部
6 ジョイント装置
7 錐状突起
8 錐状受穴
9 押出ヘッド
10 シリンダー
11 支持バー
12 支持部材
13 ドライバー
a、b、c 錐状突起の間隔
Claims (4)
- 押出成形機の押出ヘッドから押出された第2のインナーライナーの押出開始端部と先行して押し出された第1のインナーライナーの終端部とをジョイントする重荷重用タイヤのインナーライナーのジョイント方法であって、
前記インナーライナーの幅方向に千鳥状に設けられた複数の錐状突起と、前記錐状突起と対向させて設けられた複数の錐状受穴の間において、前記第2のインナーライナーの押出開始端部と前記第1のインナーライナーの終端部とを重ね合わせるインナーライナー重ね合わせ工程と、
前記複数の錐状突起が同時に、前記インナーライナー重ね合わせ工程で重ね合わされたインナーライナー重ね合わせ部を貫通して、前記複数の錐状受穴と嵌合するまで前記複数の錐状突起を押圧する錐状突起押圧工程とを有し、
前記インナーライナー重ね合わせ工程と前記錐状突起押圧工程を前記押出ヘッドの近傍において行うことを特徴とする重荷重用タイヤのインナーライナーのジョイント方法。 - 押出成形機の押出ヘッドから押出された第2のインナーライナーの押出開始端部と先行して押し出された第1のインナーライナーの終端部とをジョイントする重荷重用タイヤのインナーライナーのジョイント装置であって、
前記インナーライナーの幅方向に千鳥状に設けられた複数の錐状突起と、
前記複数の錐状突起に対向させて設けられた複数の錐状受穴と、
前記複数の錐状突起が同時に、2つのインナーライナーが重ね合わされたインナーライナー重ね合わせ部を貫通して、前記複数の錐状受穴と嵌合するまで、前記複数の錐状突起を押圧する錐状突起押圧手段とを有することを特徴とする重荷重用タイヤのインナーライナーのジョイント装置。 - 前記錐状突起は、突出高さが20〜50mm、付け根部の直径が10〜30mmの円錐形の錐状突起であることを特徴とする請求項2に記載の重荷重用タイヤのインナーライナーのジョイント装置。
- 前記錐状突起押圧手段は、圧力が(0.5〜1.0)×105Paのシリンダーであることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の重荷重用タイヤのインナーライナーのジョイント装置。
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