JP5062923B2 - 液晶組成物および液晶表示素子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示用の液晶組成物およびこれを用いる液晶表示素子に関する。 さらに詳しくは、スーパーツイステッドネマチック(STN)方式の液晶表示用のネマチック液晶組成物およびこれを用いる液晶表示素子に関する。
【0002】
【背景技術】
近年、情報機器、特に携帯電話を始めとする移動体通信機器やPDA等の携帯用端末機器の発達に伴い、従来のCRT並みの表示容量と表示品質を持ちながらより小型、薄型かつ低消費電力化した表示素子への要求が高くなってきている。
このような要請に沿うものとして、現在ではスーパーツイステッドネマチック(STN)方式の液晶表示が主流となっている。この方式は、1984年にシェーファー(T.J.Scheffer)らによって提案されたもので、従来広く使われていたツイステッドネマチック(TN)方式ではねじれ角が90度であったものをその限界を打ち破って180〜270度の間に設定するという画期的なものであった。
かかるねじれ角の設定により、液晶セルの複屈折効果を利用してTN方式に比べかなり良好なコントラストと広い視野角を達成することが可能となる上、デューティ数を拡大(例えば〜1/480デューティ)しても表示品質の低下を伴わない等の効果が得られる(T.J.Schefferら:Appl.Phys.Lett.,45(1984)1021参照)。
【0003】
携帯電話等の反射型または半透過型移動体通信機器用パネルの表示素子には、現在このようにSTN方式の液晶材料が用いられているが、この液晶材料には、1)高コントラストを得るために電気光学特性が急峻であること、2)室温において高速応答性を示すこと、3)低温側においても視認可能な程度の応答時間を達成するため粘性が比較的低いこと、4)低温側での駆動電圧の急激な上昇を抑えるため低温での誘電率の周波数に対する依存性が小さいこと、5)屋外使用が前提であるため、広い温度範囲においてネマチック相を有すること、および 6)10V以下の比較的低い駆動電圧で動作できること等の特性が同時に必要とされている。
【0004】
この要請を満たすため従来より種々の検討がなされているが、従来の技術では上記必要特性の全てを同時に満足することは困難で、例えば1)の高コントラストと3)の低粘性を同時に達成した液晶組成物が知られている程度に過ぎない(特開平5−125363号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記した従来技術の欠点を解消し、高コントラスト、室温における高速応答性、視認可能な低温応答性、低温側での急激な駆動電圧の上昇抑制、広温度範囲での使用可能性、比較的低い駆動電圧といった特性を同時に達成可能なネマチック液晶組成物およびこれを用いる液晶表示素子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の構成は以下の通りである。
(1)総重量に基ずき、第一成分として式(I)
【0007】
【化10】
Figure 0005062923
【0008】
(式中、R1は炭素数1〜10のそれぞれアルキル基、アルコキシ基もしくはオキサアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基、X1はトランス-1,4-シクロヘキシレンまたは1,4-フェニレンを示す。)で表される化合物の少なくとも一種類を2〜10重量%、第二成分として式(II−a)および(II−b)
【0009】
【化11】
Figure 0005062923
【0010】
(式中、R2は炭素数1〜10のそれぞれアルキル基、アルコキシ基もしくはオキサアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基、Y1およびY2はそれぞれ独立に水素原子またはフッ素原子を示す。)
【0011】
【化12】
Figure 0005062923
【0012】
(式中、R3は炭素数1〜10のそれぞれアルキル基、アルコキシ基もしくはオキサアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基、Y3およびY4はそれぞれ独立に水素原子またはフッ素原子を示す。)で表される化合物からなる群から選ばれる少なくとも一種類を10〜50重量%含有することを特徴とする液晶組成物。
(2)第三成分として式(III)
【0013】
【化13】
Figure 0005062923
【0014】
(式中、R4は炭素数1〜10のそれぞれアルキル基、アルコキシ基もしくはオキサアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基、X2はトランス-1,4-シクロヘキシレンまたは1,4-フェニレンを示す。)で表される化合物の少なくとも一種類の4〜20重量%をさらに含有することを特徴とする(1)に記載の液晶組成物。
(3)第四成分として式(IV−a)、(IV−b)および(IV−c)
【0015】
【化14】
Figure 0005062923
【0016】
(式中、R5は炭素数1〜10のアルキル基、R6は炭素数1〜10のアルキル基またはアルコキシ基を示す。)
【0017】
【化15】
Figure 0005062923
【0018】
(式中、R7およびR8はそれぞれ独立して炭素数1〜10のそれぞれアルキル基、アルコキシ基もしくはオキサアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基、Aは-CH=CH-または単結合を示す。)
【0019】
【化16】
Figure 0005062923
【0020】
(式中、R9は炭素数1〜10のそれぞれアルキル基、アルコキシ基もしくはオキサアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基を示す。)で表される化合物からなる群から選ばれる少なくとも一種類の1〜30重量%をさらに含有することを特徴とする(1)または(2)に記載の液晶組成物。
(4)第五成分として式(V−a)および(V−b)
【0021】
【化17】
Figure 0005062923
【0022】
(式中、R10は炭素数1〜10のそれぞれアルキル基、アルコキシ基もしくはオキサアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基、R11は炭素数1〜10のそれぞれアルキル基またはアルコキシ基を示す。)
【0023】
【化18】
Figure 0005062923
【0024】
(式中、R12は炭素数1〜10のそれぞれアルキル基、アルコキシ基もしくはオキサアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基を示し、nは0または2である。)で表される化合物からなる群から選ばれる少なくとも一種類の5〜50重量%をさらに含有することを特徴とする(1)〜(3)のいずれか一項に記載の液晶組成物。
(5)(1)〜(4)のいずれか一項に記載の液晶組成物を用いることを特徴とする液晶表示素子。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の液晶組成物において、第一成分として用いられる式(I)の液晶性化合物は非常に大きな正の誘電異方性を有するものである。
この第一成分は、他の液晶化合物または液晶組成物に加えた場合得られる液晶組成物のしきい値電圧を低下させる作用があるので、本発明においてしきい値電圧の低い液晶組成物を提供するに当たり重要な役割を担う。
該式(I)で表される化合物は、式中のR1が炭素数1〜10のそれぞれアルキル基、アルコキシ基もしくはオキサアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基、X1がトランス-1,4-シクロヘキシレンまたは1,4-フェニレンで示されるものを広く含むが、好ましくはR1が素素数2〜7の直鎖状アルケニル基、X1が1,4-フェニレンのものである。
【0026】
第二成分として用いられる式(II−a)または(II−b)で表される化合物は比較的大きな正の誘電異方性を有し、弾性定数比(K33/K11)の値が非常に大きく、かつ低温での誘電率の周波数に対する依存性が比較的小さい化合物である。 この第二成分は、他の液晶化合物または液晶組成物に加えた場合得られる液晶組成物の弾性定数比(K33/K11)の値を大きくすることができまた低温での駆動電圧の急激な上昇を抑えることもできるので、本発明において電気光学特性が急峻であり、低温での駆動電圧の急激な上昇がない液晶組成物を提供するに当たり重要な役割を担う。
該式(II−a)または(II−b)で表される化合物のうち、前者は式中のR2が炭素数1〜10のそれぞれアルキル基、アルコキシ基もしくはオキサアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基、Y1およびY2がそれぞれ独立に水素原子またはフッ素原子で示されるものを広く含むが、好ましくはR2が炭素数1〜7の直鎖状アルキル基または炭素数2〜5の直鎖状アルケニル基であるが、該直鎖状アルキル基の場合にはY1は水素原子またはフッ素原子でかつY2は水素原子であり、該直鎖状アルケニル基の場合にはY1とY2が共に水素原子であるものである。
また、後者はR3が炭素数1〜10のそれぞれアルキル基、アルコキシ基もしくはオキサアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基、Y3およびY4がそれぞれ独立に水素原子またはフッ素原子で示されるものを広く含むが、好ましくはR3が炭素数1〜7の直鎖状アルキル基、Y3およびY4がそれぞれ独立に水素原子またはフッ素原子のものである。
【0027】
第三成分として用いられる式(III)で表される化合物は、大きな正の誘電異方性を有する化合物である。
この第三成分は、他の液晶化合物または液晶組成物に加えた場合得られる液晶組成物のしきい値電圧を低下させることができるという点で本発明において重要な役割を担う。
該式(III)で表される化合物は、式中のR4が炭素数1〜10のそれぞれアルキル基、アルコキシ基もしくはオキサアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基、X2がトランス-1,4-シクロヘキシレンまたは1,4-フェニレンで示されるものを広く含むが、好ましくはR4が炭素数1〜7のそれぞれ直鎖状アルキル基または直鎖状アルコキシ基、X2が1,4-フェニレンのものである。
【0028】
第四成分として用いられる式(IV−a)、(IV−b)または(IV−c)で表される化合物は非常に低い粘性を有し、かつ弾性定数比(K33/K11)の値が比較的大きな化合物である。
この第四成分は、他の液晶化合物または液晶組成物に加えた場合得られる液晶組成物の粘性を低下させまた弾性定数比(K33/K11)の値を大きくすることができるので、本発明において特に高速応答性の実現が望まれる液晶組成物の提供に当たり重要な役割を担う。
該式(IV−a)、(IV−b)または(IV−c)で表される化合物のうち、式(IV−a)で表されるものは式中のR5が炭素数1〜10のアルキル基、R6が炭素数1〜10のそれぞれアルキル基またはアルコキシ基で示されるものを広く含むが、好ましくはR6が炭素数1〜7の直鎖状アルキル基、R6が炭素数1〜7のそれぞれ直鎖状アルキル基または直鎖状アルコキシ基のものである。
【0029】
式(IV−b)で表されるものは式中のR7およびR8はそれぞれ独立して炭素数1〜10のそれぞれアルキル基、アルコキシ基もしくはオキサアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基、Aは-CH=CH-または単結合で示されるものを広く含むが、好ましくはR7およびR8がそれぞれ独立して炭素数の1〜7の直鎖状アルキル基、Aが単接合のものである。
また、式(IV−c)で表されるものは式中のR9が炭素数1〜10のそれぞれアルキル基、アルコキシ基もしくはオキサアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基で示されるものを広く含むが、好ましくはR9が炭素数1〜7の直鎖状アルキル基または炭素数2〜7の直鎖状アルケニル基のものである。
【0030】
第五成分として用いられる式(V−a)または(V−b)で表される化合物は高いNI転移温度と低い粘性を有し、弾性定数比(K33/K11)の値が比較的大きく、かつd/pマージンが広い化合物である。
この第五成分は、他の液晶化合物または液晶組成物に加えた場合得られる液晶組成物ののNI転移温度を高くし、しきい値電圧の温度依存性を小さくし、弾性定数比(K33/K11)の値を大きくすることができる上、d/pマージンを広くすることもできるので、本発明において特にNI転移温度が高い液晶組成物を提供するに当たり重要な役割を担う。
該式(V−a)または(V−b)で表される化合物のうち、前者は式中のR10が炭素数1〜10のそれぞれアルキル基、アルコキシ基もしくはオキサアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基、R11は炭素数1〜10のそれぞれアルキル基またはアルコキシ基で示されるものを広く含むが、好ましくはR10が炭素数1〜7の直鎖状アルキル基、R11が炭素数1〜7の直鎖状アルキル基または-OCH3のものである。また、後者はR12が炭素数1〜10のそれぞれアルキル基、アルコキシ基もしくはオキサアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基を示し、nが0または2のものを広く含むが、好ましくはR12が炭素数1〜7の直鎖状アルキル基または炭素数2〜7の直鎖状アルケニル基、nが0または2のものである。
【0031】
本発明の液晶組成物は、第一成分と第二成分を必須成分として含みさらに好ましくは第三成分〜第五成分を含むことを特徴とするが、優良な特性を発現するため上記各成分の混合割合は液晶組成物の全重量に基ずき以下とすることが必要である。
先ず、第一成分の混合割合は2〜10重量%が適する。すなわち、混合割合がこの範囲内であれば好適な組成物特性を達成できるが、該混合割合が2重量%未満になると本発明の課題のうち特に低いしきい値電圧を達成できず、また同10重量%を超えると得られる液晶組成物の誘電率の周波数に対する依存性が低温下で大きくなったりするため好ましくない。
【0032】
次に、第二成分の混合割合は10〜50重量%が適する。混合割合がこの範囲内であれば好適な組成物特性を達成できるが、該混合割合が10重量%未満になると本発明の課題のうち特に弾性定数比(K33/K11)の値を大きくすることができず、また同50重量%を超えると得られる液晶組成物の粘性が高くなったりして好ましくない。
【0033】
第三成分の混合割合は4〜20重量%が適する。混合割合がこの範囲内であれば好適な組成物特性を達成できるが、該混合割合が4重量%未満になると本発明の課題のうち特に低いしきい値電圧を達成できず、また同20重量%を超えると得られる液晶組成物の誘電率の周波数に対する依存性が低温下で大きくなったりして好ましくない。
【0034】
第四成分の混合割合は1〜30重量%が適する。混合割合がこの範囲内であれば好適な組成物特性を達成できるが、該混合割合が1重量%未満になると本発明の課題のうち特に粘性を低くすることができない上、弾性定数比(K33/K11)の値を大きくすることもできない。また同30重量%を超えると得られる液晶組成物のしきい値電圧が高くなったりして好ましくない。
【0035】
第五成分の混合割合は5〜50重量%が適する。混合割合がこの範囲内であれば好適な組成物特性を達成できるが、該混合割合が5重量%未満になると本発明の課題のうち特にNI転移温度を高くすることができない上、弾性定数比(K33/K11)の値を大きくすることもできない。また同50重量%を超えると得られる液晶組成物のしきい値電圧が高くなったりして好ましくない。
【0036】
本発明の液晶組成物は上記各成分のみを含むものでもよいが、これらに加えさらに他の成分、例えばしきい値電圧、ネマチック相温度範囲、△nまたは粘性等を調整するための成分を本発明目的の範囲内で適当量含有することもできる。
このような他成分の例として以下の化合物を挙げることができる。
【0037】
【化19】
Figure 0005062923
【0038】
【化20】
Figure 0005062923
【0039】
(各式中、R13およびR14はそれぞれ独立に炭素数1〜10のアルキル基、Y5は水素原子またはフッ素原子、R15およびR16はそれぞれ独立に炭素数1〜10のアルキル基を示す。)
【0040】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
なお、実施例中、各成分(液晶性化合物)は略記号で示したが、両者の対応関係は以下の通りであり、また各成分の含有量は特に規定のない限り重量%を意味する。
【0041】
【化21】
Figure 0005062923
【0042】
【化22】
Figure 0005062923
【0043】
【化23】
Figure 0005062923
【0044】
また、物性値は下記右欄参照の下に理解される左欄の略号のものについて示した。
Figure 0005062923
【0045】
実施例1
以下に示す液晶組成物を調製した。
1V2−BEB(F,F)−C 7%
3−HB(F)−C 17%
2O1−BEB(F)−C 3%
3O1−BEB(F)−C 9%
3−HH−VF2 9%
1−BHH−VF2 8%
1−BHH−2VF2 5%
3−HB(F)TB−2 8%
3−HB(F)TB−3 7%
3−HB(F)TB−4 7%
2−H2BTB−2 4%
2−H2BTB−3 4%
2−H2BTB−4 3%
3−H2BTB−2 5%
3−H2BTB−3 4%
【0046】
この液晶組成物は次の物性値を示した。
NI : 95.9℃
η : 27.8mPa・sec
Vth : 1.47V
△n : 0.170
この液晶組成物を下記のパラメーターを有するSTN表示素子に組み込んだ。
ねじれ角 : 240゜
ティルト角 : 4゜
d/p : 0.5
d×△n : 0.85
得られたSTN表示素子の物性値は以下の通りであった。
γ=1.062、τ25=145msec、τ-20=2.6secを示した。また、ε2kHz/ε500Hz=0.957、△F=67mVであり、低温での誘電率の周波数に対する依存性、V50の変化ともに小さく駆動電圧の上昇が小さかった。
【0047】
実施例2
以下に示す液晶組成物を調製した。
1V2−BEB(F,F)−C 9%
3−HB(F)−C 17%
3−HB(F)−TC 15%
3−HH−VF2 12%
1−BHH−VF2 8%
1−BHH−2VF2 7%
3−HB(F)TB−2 8%
3−HB(F)TB−3 7%
2−H2BTB−2 4%
2−H2BTB−3 4%
3−H2BTB−2 5%
3−H2BTB−3 4%
【0048】
この液晶組成物は次の物性値を示した。
NI : 98.4℃
η : 19.1mPa・sec
Vth : 1.55V
△n : 0.170
この液晶組成物を下記のパラメーターを有するSTN表示素子に組み込んだ。
ねじれ角 : 240゜
ティルト角 : 4゜
d/p : 0.5
d×△n : 0.85
得られたSTN表示素子の物性値は以下の通りであった。
γ=1.057、τ25=110msec、τ-20=2.0secを示した。また、ε2kHz/ε500Hz=0.957、△F=69mVであり、低温での誘電率の周波数に対する依存性、V50の変化ともに小さく駆動電圧の上昇が小さかった。
【0049】
比較例1
以下に示す液晶組成物を調製した。
1V2−BEB(F,F)−C 11%
1V2−HB−C 11%
2O1−BEB(F)−C 3%
3O1−BEB(F)−C 9%
3−HH−VF2 14%
1−BHH−VF2 10%
1−BHH−2VF2 5%
3−HB(F)TB−2 7%
3−HB(F)TB−3 7%
3−HB(F)TB−4 3%
2−H2BTB−2 4%
2−H2BTB−3 4%
3−H2BTB−2 5%
3−H2BTB−3 4%
3−H2BTB−4 3%
【0050】
この液晶組成物は次の物性値を示した。
NI : 100.3℃
η : 24.7mPa・sec
Vth : 1.56V
△n : 0.169
この液晶組成物を下記のパラメーターを有するSTN表示素子に組み込んだ。
ねじれ角 : 240゜
ティルト角 : 4゜
d/p : 0.5
d×△n : 0.85
得られたSTN表示素子の物性値は以下の通りであった。
γ=1.065、τ25=175msec、τ-20=3.8secを示した。また、ε2kHz/ε500Hz=0.900、△F=110mVであり、低温での誘電率の周波数に対する依存性、V50の変化ともに大きく駆動電圧の上昇が大きかった。
【0051】
実施例3
以下に示す液晶組成物を調製した。
1V2−BEB(F,F)−C 8%
3−HB(F)−C 16%
2O1−BEB(F)−C 3%
3O1−BEB(F)−C 9%
3−HB−O2 5%
3−HH−4 5%
3−HHB−1 3%
1−BHH−VF2 11%
1−BHH−2VF2 24%
3−HB(F)TB−2 8%
3−H2BTB−2 5%
3−H2BTB−3 3%
【0052】
この液晶組成物は次の物性値を示した。
NI : 91.0℃
η : 22.5mPa・sec
Vth : 1.40V
△n : 0.136
この液晶組成物を下記のパラメーターを有するSTN表示素子に組み込んだ。
ねじれ角 : 240゜
ティルト角 : 4゜
d/p : 0.5
d×△n : 0.85
得られたSTN表示素子の物性値は以下の通りであった。
γ=1.058、τ25=280msec、τ-20=5.2secを示した。また、ε2kHz/ε500Hz=0.955、△F=68mVであり、低温での誘電率の周波数に対する依存性、V50の変化ともに小さく駆動電圧の上昇が小さかった。
【0053】
実施例4
以下に示す液晶組成物を調製した。
1V2−BEB(F,F)−C 8%
3−HB(F)−C 16%
2O1−BEB(F)−C 3%
3O1−BEB(F)−C 9%
3−HB−O2 7%
3−HH−4 5%
3−HHB−1 10%
3−HHB−3 5%
1−BHH−2VF2 20%
3−HB(F)TB−2 8%
3−H2BTB−2 5%
3−H2BTB−3 4%
【0054】
この液晶組成物は次の物性値を示した。
NI : 92.2℃
η : 22.4mPa・sec
Vth : 1.45V
△n : 0.136
この液晶組成物を下記のパラメーターを有するSTN表示素子に組み込んだ。
ねじれ角 : 240゜
ティルト角 : 4゜
d/p : 0.5
d×△n : 0.85
得られたSTN表示素子の物性値は以下の通りであった。
γ=1.060、τ25=260msec、τ-20=4.6secを示した。また、ε2kHz/ε500Hz=0.956、△F=68mVであり、低温での誘電率の周波数に対する依存性、V50の変化ともに小さく駆動電圧の上昇が小さかった。
【0055】
比較例2
以下に示す液晶組成物を調製した。
1V2−BEB(F,F)−C 17%
3−HB−C 18%
3−HB(F)−C 10%
3−HH−4 4%
3−HHB−1 9%
3−HHB−3 3%
1−BHH−VF2 10%
1−BHH−2VF2 17%
3−HB(F)TB−2 7%
3−H2BTB−2 5%
【0056】
この液晶組成物は次の物性値を示した。
NI : 90.6℃
η : 21.4mPa・sec
Vth : 1.38V
△n : 0.136
この液晶組成物を下記のパラメーターを有するSTN表示素子に組み込んだ。
ねじれ角 : 240゜
ティルト角 : 4゜
d/p : 0.5
d×△n : 0.85
得られたSTN表示素子の物性値は以下の通りであった。
γ=1.065、τ25=290msec、τ-20=5.2secを示した。また、ε2kHz/ε500Hz=0.805、△F=180mVであり、低温での誘電率の周波数に対する依存性、V50の変化ともに大きく駆動電圧の上昇が大きかった。
【0057】
実施例5
以下に示す液晶組成物を調製した。
1V2−BEB(F,F)−C 8%
3−HB(F)−C 16%
2O1−BEB(F)−C 3%
3O1−BEB(F)−C 9%
3−HB−O2 7%
3−HH−4 5%
3−HHB−1 6%
3−HHB−3 5%
1−BHH−2VF2 20%
3−HB(F)TB−2 8%
3−H2BTB−2 5%
3−H2BTB−3 4%
3−H2BTB−4 4%
【0058】
この液晶組成物は次の物性値を示した。
NI : 92.4℃
η : 23.0mPa・sec
Vth : 1.25V
△n : 0.142
この液晶組成物を下記のパラメーターを有するSTN表示素子に組み込んだ。
ねじれ角 : 240゜
ティルト角 : 4゜
d/p : 0.5
d×△n : 0.85
得られたSTN表示素子の物性値は以下の通りであった。
γ=1.061、τ25=250msec、τ-20=4.4secを示した。また、ε2kHz/ε500Hz=0.957、△F=67mVであり、低温での誘電率の周波数に対する依存性、V50の変化ともに小さく駆動電圧の上昇が小さかった。
【0059】
実施例6
以下に示す液晶組成物を調製した。
3−HB(F,F)−C 12%
2−BEB(F)−C 7%
3−BEB(F)−C 7%
4−BEB(F)−C 13%
5−BEB(F)−C 3%
5−HH−V 18%
V−HHB−1 11%
3−HHEB(F,F)−F 9%
4−HBB−V1 3%
5−HBB−V1 2%
6−HBB−V1 2%
3−HB(F)BH−3 3%
5−HB(F)BH−3 2%
3−HHEBH−3 3%
4−HHEBH−3 3%
5−HHEBH−3 2%
【0060】
この液晶組成物は次の物性値を示した。
NI : 100.1℃
η : 43.0mPa・sec
Vth : 1.26V
△n : 0.149
この液晶組成物を下記のパラメーターを有するSTN表示素子に組み込んだ。
ねじれ角 : 240゜
ティルト角 : 4゜
d/p : 0.5
d×△n : 0.85
得られたSTN表示素子の物性値は以下の通りであった。
γ=1.057、τ25=370msec、τ-20=5.9secを示した。また、ε2kHz/ε500Hz=0.940、△F=71mVであり、低温での誘電率の周波数に対する依存性、V50の変化ともに小さく駆動電圧の上昇が小さかった。
【0061】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によれば電気光学特性が急峻でかつ比較的低粘性の液晶組成物が得られるので、高コントラスト、室温における高速応答性、視認可能な低温応答性、低温側での急激な駆動電圧の上昇抑制、広温度範囲での使用可能性、比較的低い駆動電圧といった特性を同時に達成なネマチック液晶組成物とこれを用いたSTN方式の液晶表示素子を得ることが可能になった。

Claims (7)

  1. 総重量に基ずき、第一成分として式(I)
    Figure 0005062923
    (式中、Rは炭素数1〜10のそれぞれアルキル基、アルコキシ基もしくはオキサアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基、Xはトランス−1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−フェニレンを示す。)で表される化合物の少なくとも一種類を2〜10重量%、第二成分として式(II−a)
    Figure 0005062923
    (式中、Rは炭素数1〜10のそれぞれアルキル基、アルコキシ基もしくはオキサアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基、YおよびYはそれぞれ独立に水素原子またはフッ素原子を示し、少なくとも一方はフッ素原子を示す。)
    で表される化合物からなる群から選ばれる少なくとも一種類を10〜50重量%
    第四成分として式(IV−a)、(IV−b)および(IV−c)
    Figure 0005062923
    (式中、R は炭素数1〜10のアルキル基、R は炭素数1〜10のそれぞれアルキル基またはアルコキシ基を示す。)
    Figure 0005062923
    (式中、R およびR はそれぞれ独立して炭素数1〜10のそれぞれアルキル基、アルコキシ基もしくはオキサアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基、Aは−CH=CH−または単結合を示す。)
    Figure 0005062923
    (式中、R は炭素数1〜10のそれぞれアルキル基、アルコキシ基もしくはオキサアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基を示す。)で表される化合物からなる群から選ばれる少なくとも一種類の1〜30重量%、
    第五成分として式(V−b)
    Figure 0005062923
    (式中、R 12 は炭素数1〜10のそれぞれアルキル基、アルコキシ基もしくはオキサアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基を示し、nは0または2である。)で表される化合物からなる群から選ばれる少なくとも一種類の5〜50重量%を含有することを特徴とする液晶組成物。
  2. 式(I)で表される化合物はRが炭素数2〜7の直鎖状アルケニル基、Xが1,4−フェニレンのもの、式(II−a)で表される化合物はRが炭素数1〜7の直鎖状アルキル基あるが フッ素原子でかつYは水素原子ある請求項1に記載の液晶組成物。
  3. 第三成分として式(III)
    Figure 0005062923
    (式中、Rは炭素数1〜10のそれぞれアルキル基、アルコキシ基もしくはオキサアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基、Xはトランス−1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−フェニレンを示す。)で表される化合物の少なくとも一種類の4〜20重量%をさらに含有することを特徴とする請求項1または2のいずれか一項に記載の液晶組成物。
  4. 式(III)で表される化合物はRが炭素数1〜7のそれぞれ直鎖状アルキル基または直鎖状アルコキシ基、Xが1,4−フェニレンのものである請求項3に記載の液晶組成物。
  5. 式(IV−a)で表される化合物はRが炭素数1〜7の直鎖状アルキル基、Rが炭素数1〜7のそれぞれ直鎖状アルキル基または直鎖状アルコキシ基のもの、式(IV−b)で表される化合物はRおよびRがそれぞれ独立して炭素数1〜7の直鎖状アルキル基、Aが単結合のもの、式(IV−c)で表される化合物はRが炭素数1〜7の直鎖状アルキル基または炭素数2〜7の直鎖状アルケニル基のものである請求項に記載の液晶組成物。
  6. (V−b)で表される化合物はR12が炭素数1〜7の直鎖状アルキル基または炭素数2〜7の直鎖状アルケニル基、nが0または2のものである請求項に記載の液晶組成物。
  7. 請求項1〜のいずれか一項に記載の液晶組成物を用いることを特徴とする液晶表示素子。
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