JP5062800B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、例えば固体酸化物燃料電池(SOFC)や溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)の様な高温作動型の燃料電池システムに関する。
発電システムとして、固体酸化物燃料電池(SOFC)や溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)の様な高温作動型燃料電池は、炭化水素系燃料を水素リッチガスに改質して利用しており、例えばSOFCでは600〜1000℃以上、MCFCでは約500〜900℃以上の高温で作動させる。
そのような高温作動型燃料電池では、供給燃料の全てが電池内での発電に利用されることはなく、定格運転時でも60〜80%程度の燃料が発電に用いられ、残りの20〜40%程度は未反応燃料として電池外に排出される。
未反応燃料はオフガス燃焼室等で燃焼し、その発生熱の一部は燃料電池システムの高温維持に利用される。また、燃料電池内においても、発電時に内部発熱が生じ、その熱によっても燃料電池システムは高温維持される。
なお、供給燃料の発熱量に対する燃料電池の発電反応に相当する熱量(燃料電池の発電電力に相当する熱量と、燃料電池における発熱に相当する熱量の和)の比は、「燃料利用率」と呼ばれる。
燃料供給量が同じ場合でも、燃料利用率が異なると電池における発熱とオフガス燃焼による発熱のバランスが大きく変化する。
例えば燃料供給量を定格運転時と同一にして燃料利用率を下げることによって、燃料電池の出力を低下させることは可能であるが、その場合には電池内での内部発熱が減少し、電池温度が低下する。一方、オフガス燃焼する燃料量が増加するため、オフガス部の温度は高温化する。
しかし、オフガス燃焼部の熱が、必ずしも電池部分へ効率良く伝わるとは限らず、効率良く伝わらない場合には燃料電池温度が低下し、結果的に、燃料電池の熱自立運転が困難となってしまう場合もある。
また燃料の供給と同様に、燃料電池に供給する酸化剤中の酸素(MCFCの場合は二酸化炭素も含む)も、その全てが発電に利用されるわけではなく、一般に20〜40%程度が利用される。係る比率(供給された酸化剤量に対する発電に利用される酸化剤量の比率)は、「酸化剤利用率」と呼ばれる。
燃料電池の構成材料が、急激な温度変化や、常温と電池作動温度間の頻繁な熱サイクルによる耐久性を持たないことや、高温の作動温度まで燃料電池システムを昇温させるために費やすエネルギが大きく、作動温度に達するまでに長時間を要するため、高温作動型燃料電池では、発電出力を一定に保ち、且つ、電池内部の熱バランスを保つことで、燃料電池システムの温度を一定に維持しながら運転する(熱自立運転)のが一般的である。
また、燃料電池を効率良く且つ安全に運用するためには、燃料電池システムの温度維持のほかに、燃料利用率、酸化剤利用率、燃料供給量、酸化剤供給量のバランスを最適に保つことが重要である。
例えば燃料電池システムの温度が最適に保たれ、燃料供給量、酸化剤利用率、酸化剤供給率が同じ状態で、燃料利用率だけが増加した場合には、燃料が全て燃料電池内で消費され尽くし、燃料電池内で燃料不足となった際に燃料極内に酸化剤が流入し、燃料極を破損する(燃料枯れ)恐れがある。一方、酸化剤供給量が減少して、オフガス燃焼した高温ガスや未反応の燃料ガスが酸化剤極と接触すると、酸化剤極が破損する(酸化剤枯れ)恐れがある。
プロパンやブタン等の炭化水素系燃料を含む燃料を高温作動型燃料電池に用いる場合、当該燃料に供給量を制御(調量)した水蒸気を添加し、改質触媒を用いてメタンに分解する(予備改質)。そして、別の改質触媒でメタンを水素と一酸化炭素に改質(本改質)して燃料電池に供給する。
ここで、予備改質を行わないで本改質を行ってしまうと、あるいは、予備改質の際に供給する水蒸気量が適量ではないと、本改質の触媒上に炭素が析出(コーキング)し、改質器が機能しなくなってしまうという問題が存在する。
さらに、LPGガスや、LNGのバルク供給(ガスパイプライン等からではなく、個別のタンクからの供給等)では、供給地の気温等の影響によって、供給燃料の組成や単位体積当りの発熱量が変化する場合がある。例えばLPGのボンベ供給やバルク供給の場合、満タンで供給を開始する時点では、プロパン割合が比較的高いガスが流れ、ボンベ残量が減少した最後の段階では、ブタンの割合が比較的高いガスが出てくる。すなわち、ボンベが満タンの時と残量が減少した時とでは、同じボンベから供給されるガスであっても、組成が相違するのである。
これに加えて、メタン発酵や水素発酵、熱分解技術などを用いて、有機性廃棄物から燃料ガスを取り出して燃料電池に供給する場合も存在する。一般的に、有機性廃棄物からメタン発酵や水素発酵、熱分解技術などの技術によって取り出されるガスは、不活性ガスの混入割合も高く、結果として単位体積当りの発熱量が都市ガスやプロパンガス等と比較して低い。そのため、これらのガスは低カロリーガス(LCG)と称されることが多い。
ここで、有機性廃棄物からメタン発酵や水素発酵、熱分解技術などの技術によって取り出される低カロリーガスでは、その熱量や組成は、有機性廃棄物の組成や発酵菌の活性状態などによって大きく変化する。
従来技術においても、上述したような供給燃料の組成や熱量が変動する場合に、出力と高効率運転を維持しながら、安全に内燃機関の運転制御を行う手法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
しかし、供給燃料の組成や熱量が変動する場合に、出力と高効率運転を維持しながら、安全に内燃機関の運転制御を行う上述の技術(特許文献1)では、利用する発電装置が内燃機関に限定されているため、燃料電池の燃料改質や熱自立運転維持、燃料枯れや酸化剤枯れを回避する利用率に関する制御の言及は無い。
即ち、供給燃料の組成や熱量が変動する場合には、制御するべき要素や、制御しないことによる不具合が内燃機関の場合と燃料電池の場合とでは大きく相違している。しかし、上述の技術(特許文献1)では、燃料電池に適用する場合について、必要な制御について言及されていないので、燃料電池における上述の問題点を解消することは出来ない。
その他の従来技術として、特に消化ガスを利用する燃料電池システムに関し、消化ガス(CHとCOの混合気)を水蒸気改質し、或いは二酸化炭素改質し、得られた改質ガス(HとCOの混合気)に対してCO変成(COをCOに変化)させた後、COを分離して燃料電池に供給する技術が提案されている(例えば特許技術2参照)。
しかし、係る技術(特許文献2)では、消化ガスに限定されているため、ガス化ガスや工場プロセスでの副生ガスのほか、LPGボンベやLNGサテライト供給等における供給燃料の熱量変動に対応していない。
また、消化ガスは廃棄物組成や発酵菌の活性状態等により、その熱量や組成が大きく変動するため、消化ガス単体で利用する場合には、発生する水素量が大きく変動し、結果的に燃料電池の運転状態や出力が大きく変動してしまう。
さらに、MCFCやSOFCと言った高温作動型燃料電池では、HだけでなくCOも燃料として利用できるが、上述の(特許文献2の)技術ではCOを燃料として利用しないため、COの分だけエネルギ利用効率が低くなってしまう。その上、COを変成してCOを分離するプロセスでは、特にCO分離において多大なエネルギを消費することとなり、エネルギ利用効率が更に低下してしまう。
これに加えて、燃料と酸化剤の供給量や、燃料利用率と酸化剤利用率の適正化を行わずに、単に改質した燃料を燃料電池に供給するだけでは、熱量変動に伴って燃料電池やオフガス燃焼部での熱発生バランスが崩れ、燃料電池の熱自立運転が維持できない可能性が高い。仮に熱量変動や組成変動の下で熱自立運転が維持できても、特に燃料利用率や酸化剤利用率の適正化を行わないで出力一定運転をすれば、燃料枯れや酸化剤枯れを引き起こし、燃料電池を破損させてしまうという問題を有している。
特開2003−148187号公報 特開2003−221204号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、単位体積当りの組成や熱量が変化する燃料が供給される高温作動型燃料電池において、供給燃料の熱量(単位体積当りの発熱量)や組成が変化しても、燃料枯れや酸化剤枯れを起こすことなく、高温作動型燃料電池の発電出力、高効率の熱自立運転状態を維持した運転を可能とする燃料電池システムの提供を目的としている。
本発明によれば、高温作動型の燃料電池(1)とその燃料電池(1)に供給するための性状すなわち組成及び単位体積当りの発熱量が変動し性状が互いに異なる複数種類の燃料を各々供給する複数の燃料供給系(41、42)と、前記複数の燃料供給系(41、42)を合流して前記燃料電池(1)に接続された混合管(4)と、その混合管(4)に設けられ、混合燃料の性状及び流量を計測する混合燃料性状計測手段(Sfm)とを有する燃料電池システムにおいて、電流密度を制御する電流密度制御手段(3)を備え、前記混合管(4)に設けた改質器(9、10)の上流側に蒸気流量調整弁(14)を有する蒸気管(11)が接続されており、混合燃料性状計測手段(Sfm)からの信号を受けて前記蒸気流量調整弁(14)を制御する燃料電池制御手段(8)を設け、その燃料電池制御手段(8)は、前記混合燃料性状計測手段(Sfm)により計測された混合燃料の組成と単位体積当りの発熱量と流量とが計測され(S1)、その混合燃料に含まれる高級炭化水素成分の比率から炭素分を求め、その時点の水蒸気供給量から水素分を求めて炭素と水素との比率を演算し(S2)、その演算された炭素と水素との比率が1:5乃至1:15の範囲内にあるか否かを判(S3)、その範囲外であれば前記蒸気流量調整弁(14)を制御して混合燃料の炭素および水素の比率を前記範囲内になるように水蒸気量を調節し(S4)、その範囲内にあれば水蒸気供給量を維持する(S5)機能を有している。
また、本発明によれば、高温作動型の燃料電池(1)とその燃料電池(1)に供給するための性状すなわち組成及び単位体積当りの発熱量が変動し性状が互いに異なる複数種類の燃料を各々供給する複数の燃料供給系(41、42)と、前記第1および第2の燃料供給系(41、42)を合流して前記燃料電池(1)に接続された混合管(4)と、その混合管(4)に設けられ、混合燃料の性状及び流量を計測する混合燃料性状計測手段(Sfm)とを有する燃料電池システムにおいて、電流密度を制御する電流密度制御手段(3)を備え、前記複数の燃料供給系(41、42)にはそれぞれ第1および第2の燃料調整弁(51、52)が設けられ、前記混合管(4)には混合燃料調整弁(5)が設けられ、燃料供給系の第1および第2の燃料性状計測手段(Sf1、Sf2)と前記混合管(4)の混合燃料性状計測手段(Sfm)とからの信号を受けて前記第1および第2の燃料調整弁(51、52)および混合燃料調整弁(5)を制御する燃料電池制御手段(8)を設け、その燃料電池制御手段(8)は混合管(4)の混合燃料性状計測手段(Sfm)により供給される混合燃料の組成と単位体積当りの発熱量と流量とが計測され、第1の燃料性状計測手段(S1)により第1の燃料の組成と単位体積当りの発熱量と流量とが計測され、かつ第2の燃料性状計測手段(S2)により第2の燃料の組成と単位体積当りの発熱量と流量とが計測され(S11)、計測された混合燃料の単位体積当りの発熱量を基に混合燃料の単位体積当りの発熱量が所定の範囲内か否かを判断し(S12)、混合燃料の単位体積当りの発熱量が所定範囲以内でなければ、その発熱量が所定範囲を上回っているか又は下回っているかを判断し(S15)、その発熱量が所定範囲を上回っていれば、燃料利用率を一定としたまま混合燃料、第1の燃料および第2の燃料から選択された1つ又は複数の燃料の燃料供給量を減少させ(S17)、前記単位体積当りの発熱量が所定範囲を下回っていれば燃料利用率を一定としたまま混合燃料、第1の燃料および第2の燃料から選択された1つ又は複数の燃料の燃料供給量を増加し(S16)、混合燃料の単位体積当りの発熱量が所定の範囲内であれば、現在の運転を維持し(S13)、そして所定時間が経過した後に(S14)、リターンする機能を有している。
そして、本発明によれば、高温作動型の燃料電池(1)とその燃料電池(1)に供給するための性状すなわち組成及び単位体積当りの発熱量が変動し性状が互いに異なる複数種類の燃料を各々供給する複数の燃料供給系(41、42)と、前記複数の燃料供給系(41、42)を合流して前記燃料電池(1)に接続された混合管(4)と、その混合管(4)に設けられ、混合燃料の性状及び流量を計測する混合燃料性状計測手段(Sfm)とを有する燃料電池システムにおいて、電流密度を制御する電流密度制御手段(3)を備え、第1および第2の燃料供給系の第1および第2の燃料性状計測手段(Sf1、Sf2)と前記混合管(4)の混合燃料性状計測手段(Sfm)とからの信号を受けて燃料電池(1)の電流密度と第1および第2の燃料調整弁(51、52)および混合燃料調整弁(5)を制御する燃料電池制御手段(8)を設け、その燃料電池制御手段(8)は混合管(4)の混合燃料性状計測手段(Sfm)により供給される混合燃料の組成と単位体積当りの発熱量と流量とが計測され、それと共に第1の燃料性状計測手段(Sf1)により第1の燃料の組成と単位体積当りの発熱量と流量とが計測され、かつ第2の燃料性状計測手段(Sf2)により第2の燃料の組成と単位体積当りの発熱量と流量とが計測され(S21)、計測された混合燃料の単位体積当りの発熱量を基に混合燃料の単位体積当りの発熱量が所定の範囲内か否かを判断し(S22)、その混合燃料の単位体積当りの発熱量が所定範囲を上回っているのか或は下回っているかを判断し(S25)、単位体積当りの発熱量が所定範囲を上回っていれば前記電流密度制御手段(3)で制御する電流密度を一定としたまま混合燃料、第1の燃料および第2の燃料から選択された1つ又は複数の燃料の燃料供給量を減少させ(S27)、前記単位体積当りの発熱量が所定範囲を下回っていれば、電流密度を一定としたまま混合燃料、第1の燃料および第2の燃料から選択された1つ又は複数の燃料の燃料供給量を増加し(S28)、混合燃料の単位体積当りの発熱量が所定範囲内であれば現在の運転を維持し(S23)、そして所定時間が経過した後に(S24)、リターンする機能を有している。
さらに、本発明によれば、高温作動型の燃料電池(1)とその燃料電池(1)に供給するための性状すなわち組成及び単位体積当りの発熱量が変動し性状が互いに異なる複数種類の燃料を各々供給する複数の燃料供給系(41、42)と、前記複数の燃料供給系(41、42)を合流して前記燃料電池(1)に接続された混合管(4)と、その混合管(4)に設けられ、混合燃料の性状及び流量を計測する混合燃料性状計測手段(Sfm)とを有する燃料電池システムにおいて、電流密度を制御する電流密度制御手段(3)を備え、前記複数の燃料供給系(41、42)にはそれぞれ第1および第2の燃料調整弁(51、52)が設けられ、前記混合管(4)には混合燃料調整弁(5)が設けられ、燃料供給系の第1および第2の燃料性状計測手段(Sf1、Sf2)と前記混合管(4)の燃料性状計測手段(Sfm)とからの信号を受けて前記第1および第2の燃料調整弁(51、52)および混合燃料調整弁(5)を制御する燃料電池制御手段(8)を設け、その燃料電池制御手段(8)は混合管(4)の混合燃料性状計測手段(Sfm)により計測された混合燃料の組成と単位体積当りの発熱量と流量とが計測され、それと共に第1の燃料性状計測手段(Sf1)により第1の燃料の組成と単位体積当りの発熱量と流量とが計測され、かつ第2の燃料性状計測手段(Sf2)により第2の燃料の組成と単位体積当りの発熱量と流量とが計測され(S31)、混合燃料の単位体積当りの発熱量が所定範囲内か否かを判断し(S32)、単位体積当りの発熱量が所定範囲を上回っているか或は下回っているかを判断し(S35)、その発熱量が所定範囲を上回っていれば、前記電流密度制御手段(3)制御する電流密度と燃料利用率の双方を一定に維持できるように混合燃料、第1の燃料および第2の燃料から選択された1つ又は複数の燃料の燃料供給量を減少させ(S37)、前記単位体積当りの発熱量が所定範囲を下回っていれば電流密度と燃料利用率の双方を一定に維持できるように混合燃料、第1の燃料および第2の燃料から選択された1つ又は複数の燃料の燃料供給量を増加させ(S36)、混合燃料の単位体積当りの発熱量が所定範囲内であれば現在の運転を維持し(S33)、所定時間が経過した後に(S34)、リターンする機能を有している。
かつ、本発明によれば、高温作動型の燃料電池(1)とその燃料電池(1)に供給するための性状すなわち組成及び単位体積当りの発熱量が変動し性状が互いに異なる複数種類の燃料を各々供給する複数の燃料供給系(41、42)と、前記複数の燃料供給系(41、42)を合流して前記燃料電池(1)に接続された混合管(4)と、その混合管(4)に設けられ、混合燃料の性状及び流量を計測する混合燃料性状計測手段(Sfm)とを有する燃料電池システムにおいて、電流密度を制御する電流密度制御手段(3)と燃料電池(1)に酸化剤を供給するために酸化剤調整弁(7)を介装した酸化剤供給ライン(6)とを備え、第1および第2の燃料供給系(41、42)にはそれぞれ第1および第2の燃料調整弁(51、52)が設けられ、前記混合管(4)には混合燃料調整弁(5)が設けられ、第1および第2の燃料供給系の第1および第2の燃料性状計測手段(Sf1、Sf2)と前記混合管(4)の燃料性状計測手段(Sfm)とからの信号を受けて前記第1および第2の燃料調整弁(51、52)および混合燃料調整弁(5)を制御する燃料電池制御手段(8)を設け、その燃料電池制御手段(8)は混合管(4)の燃料性状計測手段(Sfm)により計測された混合燃料の組成と単位体積当りの発熱量と流量とが計測され、それと共に第1の燃料性状計測手段(Sf1)により第1の燃料の組成と単位体積当りの発熱量と流量とが計測され、かつ第2の燃料性状計測手段(Sf2)により第2の燃料の組成と単位体積当りの発熱量と流量とが計測され(S41)、混合燃料の単位体積当りの発熱量が所定範囲内か否かを判定し(S42)、その発熱量が所定範囲内になければ、その発熱量が上回っているか或は下回っているかを判断し(S45)、その発熱量が所定範囲を上回っていれば、前記電流密度制御手段(3)で制御する電流密度と燃料利用率の双方を一定に維持できるように混合燃料、第1の燃料および第2の燃料から選択された1つ又は複数の燃料の燃料供給量を減少させ、かつ燃料電池の熱自立運転が維持されて燃料枯れが生じないように酸化剤供給量を減少させ(S47)、前記単位体積当りの発熱量が所定範囲を下回っていれば、電流密度と燃料利用率の双方を一定に維持できるように混合燃料、第1の燃料および第2の燃料から選択された1つ又は複数の燃料の燃料供給量を増加させ、かつ電池の熱自立運転が維持されて酸化剤枯れが生じないように酸化剤供給量を調量増加させ(S46)、前記混合燃料の単位体積当りの発熱量が所定範囲内にあれば、その時点の運転状態を維持し(S43)、そして所定時間が経過した後に(S44)、リターンする機能を有している。
本発明の燃料電池システム(請求項1、請求項2)およびその制御方法(請求項6、請求項7)によれば、燃料電池へ供給される燃料の性状(例えば、単位体積当りの熱量及び/又は組成)が変動しても、燃料電池の作動パラメータ、例えば温度を計測して、熱自立運転状態か否かを判定して、熱自立状態の維持が困難な場合に、水蒸気供給量、燃料供給量、酸化剤供給量、燃料利用率、酸化剤利用率、電流密度、出力電圧、出力電流の何れかを制御して、熱自立状態を常に維持することが出来る。
それと共に、燃料ガス枯れや酸化剤枯れを起こすこと無く、高温作動型燃料電池の発電出力や、高効率の熱自立運転状態を維持させることが出来る。
また、水蒸気供給量を制御することにより、改質触媒における炭素の析出(コーキング)を防止することが出来る。
さらに、燃料の性状の変化に対応することが出来るため、高温作動型燃料電池に対して、例えば、LPGボンベから燃料ガスを供給すること、燃料電池の燃料ガスとして有機性廃棄物からの消化ガスやガス化ガス、工場プロセスから生じる副生ガスを利用することが可能となる。
ここで、燃料を水蒸気改質するに際しては、燃料の炭素に対応する(mol数の)水素を供給する必要がある。換言すれば、炭素と水素との比率(C:H)が所定値以上で無ければならない。炭素に対する水素の比率が所定値よりも小さ過ぎると、改質触媒上で炭素が析出(コーキング)してしまうからである。一方、炭素に対する水素の比率が所定値よりも大き過ぎると、燃料が薄まって燃料電池出力が低下してしまう。
本発明の燃料電池システム(請求項3)及び制御方法(請求項8)によれば、混合燃料を水蒸気改質する際に、燃料における炭素と、燃料及び水蒸気における水素との比率が、1:5〜1:15(より好ましくは、1:8〜1:10)となる様に水蒸気が供給されるので、炭素が析出(コーキング)してしまうことが無く、且つ、燃料電池出力が低下してしまうことも防止される。
ここで、炭素と水素との比率が1:5よりも小さいと、改質触媒上で炭素が析出(コーキング)してしまう恐れがある。一方、1:15よりも大きいと、燃料中の水蒸気の割合が大きいため、燃料が薄まってしまい、燃料電池出力が低下してしまう。そのため、本発明の燃料電池システム(請求項3)及び制御方法(請求項8)では、炭素と水素との比率が1:5〜1:15となる様に、設定されている(ステップS3〜S5))。
また、本発明の燃料電池システム(請求項4)及び制御方法(請求項9)によれば、供給される燃料の単位体積当りの発熱量が低下した場合には、燃料利用率及び/又は電流密度を一定としたままで燃料供給量を増加させる(S16、S26、S36)ので、熱自立運転状態を維持しつつ、燃料枯れの発生を未然に回避出来る。
一方、供給される燃料の単位体積当りの発熱量が増加した場合には、燃料利用率を一定としたままで燃料供給量を減少させる(S17、S27、S37)ことによって、熱自立運転状態を維持しつつ、酸化剤枯れを防止出来る。
また、本発明の燃料電池システム(請求項5)及び制御方法(請求項10)によれば、供給される燃料の単位体積当りの発熱量が低下した場合には、電流密度と燃料利用率の双方を一定に維持できるように燃料供給量を増加させ、且つ、酸化剤供給量を増加している(S46)ので、燃料電池の熱自立運転が維持され、酸化剤枯れが生じない。
一方、供給される燃料の単位体積当りの発熱量が増加した場合には、電流密度と燃料利用率の双方を一定に維持できるように燃料供給量を減少させ、且つ酸化剤供給量を減少する(S47)ので、燃料電池の熱自立運転が維持されて、燃料枯れが生じない。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1を参照して本発明の燃料電池システムの実施形態の構成を説明する。
図1において、全体を符号Aで示す燃料電池システムは、固体酸化物形燃料電池(SOFC)或いは溶融炭酸塩方燃料電池(MCFC)の様な高温作動型の燃料電池であって且つ炭化水素系燃料を用いる高温作動型燃料電池1と、燃料電池1の反応温度等(運転状態を示すパラメータ)を計測し、当該燃料電池1の熱自立状態を判定する燃料電池監視装置(燃料電池運転状態判定手段)2とを有している。
燃料電池システムAは、組成及び単位体積当りの発熱量(単位体積当りの発熱量を、以下、単に「熱量」と言う)が変動する第1の燃料供給系統41と、都市ガスなどの高カロリーガスである第2の燃料を供給する第2の燃料供給系統42を有している。
前記第1の燃料供給系統41には第1の燃料調整弁51が介装され、第2の燃料供給系統42には第2の燃料調整弁52が介装されている。
第1の燃料調整弁51の上流側には第1の燃料性状計測手段Sf1が介装され、第2の燃料調整弁52の上流側には第2の燃料性状計測手段Sf2が介装されている。
図2に詳細を示すように、第1の燃料供給系41において、第1の燃料性状計測手段Sf1の更に上流側には、メタン発酵槽4mを備えており、そのメタン発酵槽4mと前記第1の燃料性状計測手段Sf1との間の領域には、脱硫装置4sが介装されている。
前記第1及び第2の燃料供給系統41、42は、合流管40に接続されており、合流管40は接続点40aで混合燃料供給管4に接続される。換言すれば、合流管40は第1及び第2の燃料供給系統41,42から供給される2種類の燃料を混合する機能を有しており、当該2種類の燃料の一方は、その組成及び熱量が変動するのである。
混合燃料供給管4は、接続点40aから燃料電池1まで連通しており、接続点40aから燃料電池1に向けて、順番に、混合燃料性状計測手段Sfm、混合燃料流量調整弁5(混合燃料供給量制御手段)、予備改質器9、本改質器10が介装されている。
なお、混合燃料性状計測手段Sfmは混合燃料の性状、すなわち組成、発熱量及び流量を計測する
混合燃料供給管4の混合燃料調整弁5と予備改質器9との間の領域には、混合燃料を水蒸気で改質するために、改質用の水蒸気を供給する蒸気供給管11が接続されている。蒸気供給管11は改質用水供給管13に接続されており、蒸発器12が介装されている。
また蒸気供給管11には、水蒸気の供給量を調整するための蒸気流量調整弁14が介装されている。
そして、予備改質器9及び本改質器10において、混合燃料供給管4の接続点40a側で蒸気供給管11を介して吹き込まれた水蒸気をも用いて、混合燃料供給管4を流過する混合燃料をメタンガスに改質した後、本改質触媒を用いてH2、COの混合ガスに改質される。この時、混合ガス中のCOやNといった不活性ガスは、分離した後に、水蒸気吹き込み前か、燃料改質流路上で分離しても良い。
一方、燃料電池1には、酸化剤調整弁7を介装した酸化剤供給ライン6が接続され燃料電池1に酸化剤が供給される様に構成されている。
燃料電池1の出力側は、燃料電池1の出力である電流密度を制御する手段であるパワーコンディショナー3(出力制御手段)を介装した電力ラインLe1によって双方向インバータ15に接続され、双方向インバータ15は電力ラインLe2によって電力需要16に接続されている。
当該燃料電池システムAは、燃料電池制御手段であるコントロールユニット8を備えている。そのコントロールユニット8は、データベース80と接続し、そのデータベースには、供給される燃料の性状と発熱量の関係、複数の燃料を混合した場合における混合率と混合する前の各燃料の発熱量及び混合後の燃料の発熱量の関係や、燃料電池出力、燃料の供給流量と酸化剤の供給流量と燃料電池1の自立運転限界温度の関係等が、例えばマップや特性等として記憶されている。
コントロールユニット8は、燃料電池監視装置2、第1の燃料性状計測手段Sf1、第2の燃料性状計測手段Sf2、混合燃料の燃料性状計測手段Sfm、および電力需要16の各々に対して、入力信号ラインLi1〜Li5によって接続されている。
また、コントロールユニット8は、酸化剤調整弁7、第1の燃料調整弁51、第2の燃料調整弁52、混合燃料調整弁5、蒸気流量調整弁14及びパワーコンディショナー3の各々に対して、制御信号ラインLo1〜Lo6によって接続されている。
なお、第1の燃料性状計測手段Sf1と、第2の燃料性状計測手段Sf2と、混合燃料性状計測手段Sfmとは、公知の技術を適用して構成されている。例えば、熱量の検出については従来のカロリーメーターの構成を流用することが出来て、組成分析についてはガスクロマトグラフィーによる自動分析を行う機構を適用することが可能である。
次に、図3〜図7に基づいて、図1、図2で示す燃料電池システムにおける制御について説明する。
先ず、供給される燃料に含まれる高級炭化水素成分の比率が変更する場合について、主として図3に基づいて、図1をも参照して説明する。
図3で示す制御を実施するに際して、コントロールユニット8は、蒸気流量調整弁14を制御して、供給される燃料(混合燃料)に含まれる高級炭化水素成分の比率が高くなる場合には水蒸気改質のために供給する水蒸気量を増加させ、高級炭化水素成分の比率が低くなる場合には水蒸気量を減少させるように構成されている。
図3のステップS1において、混合燃料の燃料性状計測手段Sfmにより、供給される混合燃料の組成と単位体積当りの発熱量と流量とが計測される。そして、混合燃料に含まれる高級炭化水素成分の比率が決定される。
ここで、燃料を水蒸気改質するに際しては、燃料の炭素に対応する(mol数の)水素を供給する必要がある。換言すれば、炭素と水素との比率(C:H)が所定値以上で無ければならない。炭素に対する水素の比率が所定値よりも小さ過ぎると、改質触媒上で炭素が析出(コーキング)してしまうからである。一方、炭素に対する水素の比率が所定値よりも大き過ぎると、燃料が薄まって燃料電池出力が低下してしまう。
より具体的には、炭素と水素との比率が1:5よりも小さいと、改質触媒上で炭素が析出(コーキング)してしまう恐れがある。一方、1:15よりも大きいと、燃料中の水蒸気の割合が大きいため、燃料が薄まってしまい、燃料電池出力が低下してしまう。そのため、図3で示す制御では、炭素と水素との比率が1:5〜1:15となる様に、設定されている。
但し、安全率を含めて考慮すると、炭素と水素との比率は、1:8〜1:10が好適である。
ステップS2では、コントロールユニット8は、混合燃料に含まれる高級炭化水素成分の比率から、予備改質器9及び本改質器10に供給される混合燃料における炭素分を求める。それと共に、コントロールユニット8は、その時点における水蒸気供給量から、予備改質器9及び本改質器10に供給される水素分を求め、炭素と水素との比率を演算する(燃料における炭素と、燃料及び水蒸気における水素との比率を求める工程)。
例えば、燃料であるメタンガス(CH)1molに対して、水蒸気(HO)供給量が1molである場合、炭素と水素の比率は1:6となる。ここで、水素の「6」と言う割合は、メタンにおける水素の割合「4」に、水蒸気における水素の割合「2」を加えた数値(4+2=6)である。
また、燃料を都市ガス(C1.24.4)とした場合、都市ガス(C1.24.4)1molに対して水蒸気(HO)を2.5mol加えたならば、炭素と水素との比率は、1.2:9.4となる(概略1:7.8)。ここで、水素ガスの割合である「9.4」と言う数値は、都市ガス1molにおける水素「4.4」に、水蒸気2.5molにおける水素「2×2.5=5」を加えた数値(4.4+5=9.4)である。
上述した様に、炭素と水素との比率は1:5〜1:15の範囲(より好ましくは、1:8〜1:10)内でないと、改質触媒上の炭素析出(コーキング)、或いは、燃料電池出力低下という不都合が発生する恐れがある。
そのため、ステップS3では、燃料における炭素と、燃料及び水蒸気における水素との比率が1:5〜1:15の範囲内にあるか否かを判定する。
燃料における炭素と、燃料及び水蒸気における水素との比率が1:5〜1:15の範囲内にあれば(ステップS3がYes)、蒸気供給管11、蒸発器12、改質用水供給管13、蒸気流量調整弁14を介して供給される水蒸気量は、維持される(ステップS4)。
これに対して、燃料における炭素と、燃料及び水蒸気における水素との比率が1:5〜1:15の範囲内になければ(ステップS3がNo)、蒸気供給管11、蒸発器12、改質用水供給管13、蒸気流量調整弁14を介して供給される水蒸気量を調節して、炭素と水素との比率を1:5〜1:15の範囲内にせしめる(ステップS5)。
ステップS5の例として、例えば、燃料であるメタンガス(CH)3molに対して、水蒸気(HO)供給量が1molしか供給されない場合、炭素と水素の比率は3:14(4×3+2=14)となり、1:5〜1:15の範囲から外れてしまう。その様な場合、水蒸気量を0.5mol増量して、1.5molとすれば、炭素と水素の比率は3:15(4×3+2×1.5=15)となり、1:5〜1:15の範囲内になる。
ステップS4或いはステップS5が完了すれば、リターンしてステップS1以下を繰り返す。
本発明の燃料電池システム(請求項3)及び制御方法(請求項8)によれば、混合燃料を水蒸気改質する際に、改質燃料における炭素と水素との比率が1:5〜1:15(より好ましくは、1:8〜1:10)となる量の水蒸気が供給されるので、炭素が析出(コーキング)してしまうことが無く、且つ、燃料電池出力が低下してしまうことも防止される。
次に、供給される燃料の単位体積当りの発熱量が所定の範囲内ではない場合に、燃料利用率を一定にしたまま燃料供給量を調整して対処する制御(第2の制御方法)を図4に基づいて、図1をも参照して説明する。
図4で示す制御を行うために、前記コントロールユニット8は、第1の燃料調整弁51、第2の燃料調整弁52及び混合燃料調整弁5の何れかを(少なくとも1つ)開度制御することによって、供給される燃料の単位体積当りの発熱量が低下した場合に、燃料利用率を一定としたままで燃料供給量を増加させ、供給される燃料の単位体積当りの発熱量が増加した場合に燃料利用率を一定としたままで燃料供給量を減少させるように構成されている。
図4のステップS11において、混合燃料の燃料性状計測手段Sfmにより、供給される混合燃料の組成と、単位体積当りの発熱量と、流量とが計測される。それと共に、第1の燃料性状計測手段Sf1により、第1の燃料の組成と、単位体積当りの発熱量と、流量とが計測され、且つ、第2の燃料性状計測手段Sf2により、第2の燃料の組成と、単位体積当りの発熱量と、流量とが計測される。
ステップS12では、コントロールユニット8は、混合燃料の熱量が所定の範囲内か否かを判断し、所定の範囲内であれば(ステップS12のYES)ステップS13に進む。一方、所定の範囲内ではない場合(ステップS12のNO)、ステップS15に進む。
ここで、前記「所定の範囲」は、ケース・バイ・ケースに定められる。
ステップS13では、現在の運転状態(当該時点における運転状態)を維持してステップS14に進む。そしてステップS14では、所定時間(ケース・バイ・ケースに定められる)が経過したか否かを判断する。
すなわち、ステップS13、S14では、(ケース・バイ・ケースに定められる)所定時間が経過するまで(ステップS14が「NO」のループ)は、その時点における運転状態(現在の運転状態)を維持し、所定時間が経過したならば(ステップS14がYES)ステップS11まで戻り(リターン)、再びステップS11以降を繰り返す。
ステップS15(ステップS12で、混合燃料の熱量が所定の範囲内ではない場合)では、コントロールユニット8は、混合燃料の熱量が所定範囲を下回っているか、或いは、混合燃料の熱量が所定範囲を上回っているかを判断する。
混合燃料の熱量が所定範囲を下回っている場合は(ステップS15で「下回っている」)、ステップS16に進み、燃料利用率を一定としたまま、混合燃料の供給量を増加する。その後、ステップS11まで戻り(リターン)、再びステップS11以降を繰り返す。
ここで、混合燃料調整弁5を所定開度まで開いて混合燃料の供給量を増加するに際しては、例えば、第1の燃料調整弁51及び第2の燃料調整弁52の弁開度を共に増加しても良いし、或いは、第1の燃料調整弁51か第2の燃料調整弁52の何れか一方の弁開度のみを増加しても良い。
そして、第1の燃料調整弁51及び第2の燃料調整弁52の弁開度を共に増加する場合には、混合燃料における第1の燃料と第2の燃料との比率(組成)を変化させない様に制御することも可能であるし、第1の燃料と第2の燃料との比率(組成)を変化させても良い。
さらに、第1の燃料調整弁51か第2の燃料調整弁52の何れか一方の弁開度を増加して、他方の弁開度を減少することも可能である。例えば、高カロリーガスである第2の燃料の比率を高める場合には、低カロリーガスである第1の燃料の供給量を減少しても良い。
何れの場合においても、燃料性状計測手段Sfm、第1の燃料性状計測手段Sf1、第2の燃料性状計測手段Sf2によって計測された第1の燃料の性状、第2の燃料の性状、第3の燃料の性状に基いて、燃料利用率を一定に保持するように、混合燃料調整弁5、第1の燃料調整弁51、第2の燃料調整弁52の弁開度は制御される。
一方、混合燃料の熱量が所定範囲を上回っていれば(ステップS15で「上回っている」)、ステップS17に進み、燃料利用率を一定としたまま、混合燃料調整弁5を所定開度まで絞って混合燃料の供給量を減少させる。その後、ステップS11まで戻り(リターン)、再びステップS11以降を繰り返す。
ここで、混合燃料調整弁5を所定開度まで絞って混合燃料の供給量を減少するに際しても、(混合燃料の供給量を増加する場合と同様に、)例えば、第1の燃料調整弁51及び第2の燃料調整弁52の弁開度を共に減少しても良いし、或いは、第1の燃料調整弁51か第2の燃料調整弁52の何れか一方の弁開度のみを減少しても良い。
そして、第1の燃料調整弁51及び第2の燃料調整弁52の弁開度を共に減少する場合には、混合燃料における第1の燃料と第2の燃料との比率(組成)を変化させない様に制御することも可能であるし、第1の燃料と第2の燃料との比率(組成)を変化させても良い。
さらに、第1の燃料調整弁51か第2の燃料調整弁52の何れか一方の弁開度を減少して、他方の弁開度を増加することも可能である。
燃料供給量を減少する上述の何れの場合においても、燃料性状計測手段Sfm、第1の燃料性状計測手段Sf1、第2の燃料性状計測手段Sf2によって計測された第1の燃料の性状、第2の燃料の性状、第3の燃料の性状に基いて、燃料利用率を一定に保持するように、混合燃料調整弁5、第1の燃料調整弁51、第2の燃料調整弁52の弁開度は制御される。
上述した実施形態の制御方法(第2の制御方法)によれば、供給される混合燃料の単位体積当りの発熱量が低下した場合には、燃料利用率を一定としたままで燃料供給量を増加させているので、燃料枯れの発生を未然に回避出来る。
一方、供給される混合燃料の単位体積当りの発熱量が増加した場合には、燃料利用率を一定としたままで燃料供給量を減少させているのが、酸化剤枯れが生じることが無い。
そして、供給される混合燃料の単位体積当りの発熱量が低下した場合と、発熱量が増加した場合の何れにおいても、燃料利用率を一定に保持した状態で混合燃料の供給量を調整しているので、燃料電池1の出力(燃料利用率と直結するパラメータ)と、燃料電池1の熱バランスを変化させてしまうことが防止できる。
次に、供給される燃料の熱量(単位体積当りの発熱量)が所定の範囲内ではない場合に、電流密度を一定にしたまま燃料供給量を調整する制御(第3の制御方法)について、主として図5に基づいて説明する。
図5の制御を行う場合に、前記コントロールユニット8は、前記第1の燃料調整弁51、第2の燃料調整弁52及び混合燃料調整弁5の何れかを(少なくとも1つ)開度制御することによって、供給される燃料の単位体積当りの発熱量が低下した場合に当該燃料電池から得る電流密度を一定としたままで燃料供給量を増加させ、供給される燃料の単位体積当りの発熱量が増加した場合に当該燃料電池から得る電流密度を一定としたままで燃料供給量を減少させる制御を行うように構成されている。
図5のステップS21において、混合燃料の燃料性状計測手段Sfmにより、供給される混合燃料の組成と、単位体積当りの発熱量と、流量とが計測される。それと共に、第1の燃料性状計測手段Sf1により、第1の燃料の組成と、単位体積当りの発熱量と、流量とが計測され、且つ、第2の燃料性状計測手段Sf2により、第2の燃料の組成と、単位体積当りの発熱量と、流量とが計測される。
ステップS22では、コントロールユニット8は、混合燃料の熱量が所定の範囲内か否かを判断し、所定の範囲内であれば(ステップS22のYES)ステップS23に進む。一方、所定の範囲内ではない場合(ステップS22のNO)、ステップS25に進む。
混合燃料の熱量が所定の範囲内である場合(ステップS23)は、現在の運転状態(その時点における運転状態)を維持し、ステップS24に進む。ステップS24では、所定時間が経過したか否かが判定され、所定時間が経過するまで(ステップS24がNOのループ)は「現在の状態(その時点における運転状態)」を維持し、所定時間が経過したならば(ステップS24がYES)ステップS21まで戻り(リターン)、再びステップS21以降を繰り返す。
混合燃料の熱量が所定の範囲内ではない(ステップS22がNO)ステップS25では、コントロールユニット8は、混合燃料の熱量が(ケース・バイ・ケースで設定される)所定範囲を下回っているか、或いは、混合燃料の熱量が上回っているかを判断する。
混合燃料の熱量が所定範囲を下回っていれば(ステップS25で「下回っている」)、ステップS26に進み、電流密度を一定としたまま、混合燃料調整弁5を所定開度まで開いて燃料供給量を増加する。そして、ステップS21まで戻り(リターン)、再びステップS21以降を繰り返す。
ここで、混合燃料調整弁5を所定開度まで開いて混合燃料の供給量を増加するに際しては、例えば、第1の燃料調整弁51及び第2の燃料調整弁52の弁開度を共に増加しても良いし、或いは、第1の燃料調整弁51か第2の燃料調整弁52の何れか一方の弁開度のみを増加しても良い。
そして、第1の燃料調整弁51及び第2の燃料調整弁52の弁開度を共に増加する場合には、混合燃料における第1の燃料と第2の燃料との比率(組成)を変化させない様に制御することも可能であるし、第1の燃料と第2の燃料との比率(組成)を変化させても良い。
さらに、第1の燃料調整弁51か第2の燃料調整弁52の何れか一方の弁開度を増加して、他方の弁開度を減少することも可能である。
一方、混合燃料の熱量が所定範囲を上回っていれば(ステップS25で「上回っている」)、ステップS27に進み、電流密度を一定としたまま、混合燃料調整弁5を所定開度まで絞って燃料供給量を減少させる。そして、ステップS21まで戻り(リターン)、再びステップS21以降を繰り返す。
ここで、混合燃料調整弁5を所定開度まで絞って混合燃料の供給量を減少するに際しては、例えば、第1の燃料調整弁51及び第2の燃料調整弁52の弁開度を共に減少しても良いし、或いは、第1の燃料調整弁51か第2の燃料調整弁52の何れか一方の弁開度のみを減少しても良い。
そして、第1の燃料調整弁51及び第2の燃料調整弁52の弁開度を共に減少する場合には、混合燃料における第1の燃料と第2の燃料との比率(組成)を変化させない様に制御することも可能であるし、第1の燃料と第2の燃料との比率(組成)を変化させても良い。
さらに、第1の燃料調整弁51か第2の燃料調整弁52の何れか一方の弁開度を減少して、他方の弁開度を増加することも可能である。
ここで、燃料供給量を増加する場合と、減少する場合の双方において、電流密度を一定に保持するように、混合燃料調整弁5、第1の燃料調整弁51、第2の燃料調整弁52の弁開度は制御されるのである。
上述した実施形態の制御方法(第3の制御方法)によれば、供給される燃料の単位体積当りの発熱量が低下した場合には、燃料電池1から得る電流密度を一定としたままで燃料供給量を増加させているので、燃料枯れの発生を未然に回避出来る。
一方、供給される燃料の単位体積当りの発熱量が増加した場合には、燃料電池1から得る電流密度を一定としたままで燃料供給量を減少させることによって、酸化剤枯れを防止出来る。
これに加えて、供給される混合燃料の単位体積当りの発熱量が低下した場合と、発熱量が増加した場合の何れにおいても、電流密度を一定に保持した状態で混合燃料の供給量を調整しているので、燃料電池1の出力(電流密度と直結するパラメータ)と、燃料電池1の熱バランスを変化させてしまうことが防止できる。
次に、供給される燃料の熱量(単位体積当りの発熱量)が所定の範囲内ではない場合に、電流密度と燃料利用率の双方を一定に維持できるように燃料供給量を調整する制御(第4の制御方法)について、主として図6を参照して説明する。
図6で示す制御では、前記コントロールユニット8は、前記第1の燃料調整弁51、第2の燃料調整弁52及び混合燃料調整弁5の何れかを(少なくとも1つ)開度制御することによって、供給される燃料の単位体積当りの発熱量が低下した場合に電流密度と燃料利用率の双方を一定としたままで燃料供給量を増加させ、供給される燃料の単位体積当りの発熱量が増加した場合に電流密度と燃料利用率の双方を一定としたままで燃料供給量を減少させる制御を行うように構成されている。
ステップS31において、混合燃料の燃料性状計測手段Sfmにより、供給される混合燃料の組成と、単位体積当りの発熱量と、流量とが計測される。それと共に、第1の燃料性状計測手段Sf1により、第1の燃料の組成と、単位体積当りの発熱量と、流量とが計測され、且つ、第2の燃料性状計測手段Sf2により、第2の燃料の組成と、単位体積当りの発熱量と、流量とが計測される。
ステップS32では、コントロールユニット8は、混合燃料の熱量が所定の範囲内か否かを判断し、所定の範囲内であれば(ステップS32のYES)ステップS33に進む。一方、所定の範囲内ではない場合(ステップS32のNO)、ステップS35に進む。
ステップS33では、現在の運転状態(その時点における運転状態)を維持し、ステップS34に進む。ステップS34では、所定時間が経過したか否かが判定される。そして、所定時間が経過するまで(ステップS34がNOのループ)現在の状態を維持(その時点における運転状態)する。所定時間が経過したならば(ステップS34がYES)、ステップS31まで戻り(リターン)、再びステップS31以降を繰り返す。
ステップS35では、コントロールユニット8は、混合燃料の熱量が所定範囲を下回っているか、或いは、混合燃料の熱量が所定範囲を上回っているかを判断する。
混合燃料の熱量が所定範囲を下回っている場合(ステップS35で「下回っている」)には、ステップS36に進み、電流密度及び燃料利用率の双方を一定に維持できるように、混合燃料調整弁5を所定開度まで開いて燃料供給量を増加する。そして、ステップS31まで戻り(リターン)、再びステップS31以降を繰り返す。
ここで、図4、図5の制御に関して述べたのと同様に、燃料供給量を増加するに際しては、混合燃料調整弁5の開度を増加するのみならず、第1の燃料調整弁51及び/又は第2の燃料調整弁52の弁開度も調整される。
一方、所定範囲を上回っていれば(ステップS35で「上回っている」)、ステップS37に進み、電流密度と燃料利用率の双方を一定に維持できるように、混合燃料調整弁5を所定開度まで絞って、燃料供給量を減少している。そしてステップS31まで戻り(リターン)、再びステップS31以降を繰り返す。
燃料供給量を減少する際も、混合燃料調整弁5の開度を減少するのみならず、第1の燃料調整弁51及び/又は第2の燃料調整弁52の弁開度も調整される。
そして、燃料供給量の増加或いは減少に際しては、第1の燃料の性状、第2の燃料の性状、第3の燃料の性状に基いて、電流密度及び燃料利用率の双方を一定に保持するように、混合燃料調整弁5、第1の燃料調整弁51、第2の燃料調整弁52の弁開度は制御される。
上述した実施形態の制御方法(第4の制御方法)によれば、供給される燃料の単位体積当りの発熱量が低下した場合に電流密度と燃料利用率の双方を一定としたままで燃料供給量を増加させ、或いは、供給される燃料の単位体積当りの発熱量が増加した場合に電流密度と燃料利用率の双方を一定としたままで燃料供給量を減少させることによって、供給される燃料の熱量が変化しても燃料電池1の出力を維持することが可能となる。
次に、供給される燃料の熱量(単位体積当りの発熱量)が所定の範囲内ではない場合に、電流密度と燃料利用率の双方を一定に維持できるように燃料供給量を調整すると共に、燃料電池1の熱自立運転が維持されて、燃料枯れ或いは酸化剤枯れが生じない様に、燃料及び酸化剤の供給量を調量する制御(第5の制御方法)を、主として図7に基づいて、図1をも参照して説明する。
図7で示す制御を実行するに際して、前記コントロールユニット8は、前記第1の燃料調整弁51、第2の燃料調整弁52及び混合燃料調整弁5の何れかを(少なくとも)一つ制御することによって、供給される燃料の単位体積当りの発熱量が減少した場合には、電流密度と燃料利用率の双方を一定に維持できるように燃料供給量を増加させ、燃料電池1の熱自立運転が維持され且つ酸化剤枯れが生じない様に酸化剤供給量を制御し、供給される燃料の単位体積当りの発熱量が増加した場合には、電流密度と燃料利用率の双方を一定に維持できるように燃料供給量を減少させ、燃料電池1の熱自立運転が維持されて燃料枯れが生じない様に酸化剤供給量を調量供給するように構成されている。
図7のステップS41において、混合燃料の燃料性状計測手段Sfmにより、供給される混合燃料の組成と、単位体積当りの発熱量と、流量とが計測される。それと共に、第1の燃料性状計測手段Sf1により、第1の燃料の組成と、単位体積当りの発熱量と、流量とが計測され、且つ、第2の燃料性状計測手段Sf2により、第2の燃料の組成と、単位体積当りの発熱量と、流量とが計測される。
ステップS42では、コントロールユニット8は、混合燃料の熱量が所定の範囲内か否かを判断し、所定の範囲内であれば(ステップS42のYES)ステップS43に進む。一方、所定の範囲内ではない場合(ステップS42のNO)、ステップS45に進む。
ステップS43では、現在の運転状態(その時点における運転状態)を維持し、ステップS44に進む。ステップS44では、所定時間が経過したか否かが判定される。そして、所定時間が経過するまで(ステップS44がNOのループ)現在の状態を維持(その時点における運転状態)する。所定時間が経過したならば(ステップS44がYES)、ステップS41まで戻り(リターン)、再びステップS41以降を繰り返す。
ステップS45では、コントロールユニット8は、混合燃料の熱量が所定範囲を下回っているか、或いは、上回っているかを判断し、混合燃料の熱量が所定範囲を下回った場合(ステップS45で「下回っている」)はステップS46に進み、一方、混合燃料の熱量が所定範囲を上回った場合(ステップS45で「上回っている」)はステップS47に進む。
混合燃料の熱量が所定範囲を下回ったステップS46では、コントロールユニット8は、電流密度と燃料利用率の双方を一定に維持できるように、混合燃料調整弁5を所定開度まで開いて燃料供給量を増加すると共に、燃料電池1の熱自立運転が維持されて酸化剤枯れが生じないように、酸化剤調整弁7の開度を調整して酸化剤供給量を増加する。そして、ステップS41まで戻り(リターン)、再びステップS41以降を繰り返す。
一方、混合燃料の熱量が所定範囲を上回ったステップS47では、コントロールユニット8は、電流密度と燃料利用率の双方を一定に維持できるように、混合燃料調整弁5を所定開度まで絞って燃料供給量を減少すると共に、燃料電池1の熱自立運転が維持されて燃料枯れが生じないように、酸化剤調整弁7の開度を調整して酸化剤供給量を減少する。そしてステップS41まで戻り(リターン)、再びステップS41以降を繰り返す。
ここで、図4〜図6と同様に、燃料供給量の増加或いは減少に際しては、混合燃料調整弁5の開度を減少するのみならず、第1の燃料調整弁51及び/又は第2の燃料調整弁52の弁開度も調整される。
また、燃料供給量の増加或いは減少に際して、第1の燃料の性状、第2の燃料の性状、第3の燃料の性状に基いて、電流密度及び燃料利用率の双方を一定に保持して且つ燃料枯れを起こさないように、混合燃料調整弁5、第1の燃料調整弁51、第2の燃料調整弁52の弁開度は制御される。
上述した実施形態の制御方法(第5の制御方法)によれば、供給される燃料の単位体積当りの発熱量が低下した場合には、電流密度と燃料利用率の双方を一定に維持できるように燃料供給量を増加させ、供給される燃料の単位体積当りの発熱量が増加した場合には、電流密度と燃料利用率の双方を一定に維持できるように燃料供給量を減少させているので、燃料の熱量が変化しても、オフガス燃焼による発熱を激変させて燃料電池1の熱自立運転状態が崩れてしまうこと無く、燃料電池1の出力を維持することができる。
また、燃料及び酸化剤の供給量を制御しているので、燃料枯れや酸化剤枯れを回避することができる。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない旨を付記する。
本発明の燃料電池システムの実施形態の構成を示すブロック図。 第1の燃料供給系統を更に詳しく示したブロック図。 本発明の実施形態において、第1の制御方法を示すフローチャート。 本発明の実施形態において、第2の制御方法を示すフローチャート。 本発明の実施形態において、第3の制御方法を示すフローチャート。 本発明の実施形態において、第4の制御方法を示すフローチャート。 本発明の実施形態において、第5の制御方法を示すフローチャート。
符号の説明
1・・・燃料電池
2・・・燃料電池運転状況判定手段/電池監視装置
3・・・電流密度制御手段/パワーコンディショナー
4・・・混合燃料供給系統
5・・・混合燃料供給量制御手段/混合燃料調整弁
6・・・酸化剤供給系統
7・・・酸化剤供給量制御手段/酸化剤調整弁
8・・・燃料電池制御手段/コントロールユニット
9・・・予備改質器
10・・・改質器
11・・・蒸気供給管
12・・・蒸発器
13・・・改質用水供給ライン
14・・・蒸気流量調整弁
15・・・双方向インバータ
16・・・電力需要
41・・・第1の燃料供給系統
42・・・第2の燃料供給系統
51・・・第1の燃料流量調整弁
52・・・第2の燃料流量調整弁
80・・・データベース
A・・・燃料電池システム
Li1〜Li5・・・入力信号ライン
Lo1〜Lo6・・・制御信号ライン
Le1、Le2・・・電力ライン
Sf1・・・第1の燃料性状計測手段
Sf2・・・第2の燃料性状計測手段
Sfm・・・混合燃料の燃料性状計測手段

Claims (5)

  1. 高温作動型の燃料電池(1)とその燃料電池(1)に供給するための性状すなわち組成及び単位体積当りの発熱量が変動し性状が互いに異なる複数種類の燃料を各々供給する複数の燃料供給系(41、42)と、前記複数の燃料供給系(41、42)を合流して前記燃料電池(1)に接続された混合管(4)と、その混合管(4)に設けられ、混合燃料の性状及び流量を計測する混合燃料性状計測手段(Sfm)とを有する燃料電池システムにおいて、電流密度を制御する電流密度制御手段(3)を備え、前記混合管(4)に設けた改質器(9、10)の上流側に蒸気流量調整弁(14)を有する蒸気管(11)が接続されており、混合燃料性状計測手段(Sfm)からの信号を受けて前記蒸気流量調整弁(14)を制御する燃料電池制御手段(8)を設け、その燃料電池制御手段(8)は、前記混合燃料性状計測手段(Sfm)により計測された混合燃料の組成と単位体積当りの発熱量と流量とが計測され(S1)、その混合燃料に含まれる高級炭化水素成分の比率から炭素分を求め、その時点の水蒸気供給量から水素分を求めて炭素と水素との比率を演算し(S2)、その演算された炭素と水素との比率が1:5乃至1:15の範囲内にあるか否かを判断し(S3)、その範囲外であれば前記蒸気流量調整弁(14)を制御して混合燃料の炭素および水素の比率を前記範囲内になるように水蒸気量を調節し(S4)、その範囲内にあれば水蒸気供給量を維持する(S5)機能を有することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 高温作動型の燃料電池(1)とその燃料電池(1)に供給するための性状すなわち組成及び単位体積当りの発熱量が変動し性状が互いに異なる複数種類の燃料を各々供給する複数の燃料供給系(41、42)と、前記第1および第2の燃料供給系(41、42)を合流して前記燃料電池(1)に接続された混合管(4)と、その混合管(4)に設けられ、混合燃料の性状及び流量を計測する混合燃料性状計測手段(Sfm)とを有する燃料電池システムにおいて、電流密度を制御する電流密度制御手段(3)を備え、前記複数の燃料供給系(41、42)にはそれぞれ第1および第2の燃料調整弁(51、52)が設けられ、前記混合管(4)には混合燃料調整弁(5)が設けられ、燃料供給系の第1および第2の燃料性状計測手段(Sf1、Sf2)と前記混合管(4)の混合燃料性状計測手段(Sfm)とからの信号を受けて前記第1および第2の燃料調整弁(51、52)および混合燃料調整弁(5)を制御する燃料電池制御手段(8)を設け、その燃料電池制御手段(8)は混合管(4)の混合燃料性状計測手段(Sfm)により供給される混合燃料の組成と単位体積当りの発熱量と流量とが計測され、第1の燃料性状計測手段(S1)により第1の燃料の組成と単位体積当りの発熱量と流量とが計測され、かつ第2の燃料性状計測手段(S2)により第2の燃料の組成と単位体積当りの発熱量と流量とが計測され(S11)、計測された混合燃料の単位体積当りの発熱量を基に混合燃料の単位体積当りの発熱量が所定の範囲内か否かを判断し(S12)、混合燃料の単位体積当りの発熱量が所定範囲以内でなければ、その発熱量が所定範囲を上回っているか又は下回っているかを判断し(S15)、その発熱量が所定範囲を上回っていれば、燃料利用率を一定としたまま混合燃料、第1の燃料および第2の燃料から選択された1つ又は複数の燃料の燃料供給量を減少させ(S17)、前記単位体積当りの発熱量が所定範囲を下回っていれば燃料利用率を一定としたまま混合燃料、第1の燃料および第2の燃料から選択された1つ又は複数の燃料の燃料供給量を増加し(S16)、混合燃料の単位体積当りの発熱量が所定の範囲内であれば、現在の運転を維持し(S13)、そして所定時間が経過した後に(S14)、リターンする機能を有することを特徴とする燃料電池システム。
  3. 高温作動型の燃料電池(1)とその燃料電池(1)に供給するための性状すなわち組成及び単位体積当りの発熱量が変動し性状が互いに異なる複数種類の燃料を各々供給する複数の燃料供給系(41、42)と、前記複数の燃料供給系(41、42)を合流して前記燃料電池(1)に接続された混合管(4)と、その混合管(4)に設けられ、混合燃料の性状及び流量を計測する混合燃料性状計測手段(Sfm)とを有する燃料電池システムにおいて、電流密度を制御する電流密度制御手段(3)を備え、第1および第2の燃料供給系の第1および第2の燃料性状計測手段(Sf1、Sf2)と前記混合管(4)の混合燃料性状計測手段(Sfm)とからの信号を受けて燃料電池(1)の電流密度と第1および第2の燃料調整弁(51、52)および混合燃料調整弁(5)を制御する燃料電池制御手段(8)を設け、その燃料電池制御手段(8)は混合管(4)の混合燃料性状計測手段(Sfm)により供給される混合燃料の組成と単位体積当りの発熱量と流量とが計測され、それと共に第1の燃料性状計測手段(Sf1)により第1の燃料の組成と単位体積当りの発熱量と流量とが計測され、かつ第2の燃料性状計測手段(Sf2)により第2の燃料の組成と単位体積当りの発熱量と流量とが計測され(S21)、計測された混合燃料の単位体積当りの発熱量を基に混合燃料の単位体積当りの発熱量が所定の範囲内か否かを判断し(S22)、その混合燃料の単位体積当りの発熱量が所定範囲を上回っているのか或は下回っているかを判断し(S25)、単位体積当りの発熱量が所定範囲を上回っていれば前記電流密度制御手段(3)で制御する電流密度を一定としたまま混合燃料、第1の燃料および第2の燃料から選択された1つ又は複数の燃料の燃料供給量を減少させ(S27)、前記単位体積当りの発熱量が所定範囲を下回っていれば、電流密度を一定としたまま混合燃料、第1の燃料および第2の燃料から選択された1つ又は複数の燃料の燃料供給量を増加し(S28)、混合燃料の単位体積当りの発熱量が所定範囲内であれば現在の運転を維持し(S23)、そして所定時間が経過した後に(S24)、リターンする機能を有することを特徴とする燃料電池システム。
  4. 高温作動型の燃料電池(1)とその燃料電池(1)に供給するための性状すなわち組成及び単位体積当りの発熱量が変動し性状が互いに異なる複数種類の燃料を各々供給する複数の燃料供給系(41、42)と、前記複数の燃料供給系(41、42)を合流して前記燃料電池(1)に接続された混合管(4)と、その混合管(4)に設けられ、混合燃料の性状及び流量を計測する混合燃料性状計測手段(Sfm)とを有する燃料電池システムにおいて、電流密度を制御する電流密度制御手段(3)を備え、前記複数の燃料供給系(41、42)にはそれぞれ第1および第2の燃料調整弁(51、52)が設けられ、前記混合管(4)には混合燃料調整弁(5)が設けられ、燃料供給系の第1および第2の燃料性状計測手段(Sf1、Sf2)と前記混合管(4)の燃料性状計測手段(Sfm)とからの信号を受けて前記第1および第2の燃料調整弁(51、52)および混合燃料調整弁(5)を制御する燃料電池制御手段(8)を設け、その燃料電池制御手段(8)は混合管(4)の混合燃料性状計測手段(Sfm)により計測された混合燃料の組成と単位体積当りの発熱量と流量とが計測され、それと共に第1の燃料性状計測手段(Sf1)により第1の燃料の組成と単位体積当りの発熱量と流量とが計測され、かつ第2の燃料性状計測手段(Sf2)により第2の燃料の組成と単位体積当りの発熱量と流量とが計測され(S31)、混合燃料の単位体積当りの発熱量が所定範囲内か否かを判断し(S32)、単位体積当りの発熱量が所定範囲を上回っているか或は下回っているかを判断し(S35)、その発熱量が所定範囲を上回っていれば、前記電流密度制御手段(3)制御する電流密度と燃料利用率の双方を一定に維持できるように混合燃料、第1の燃料および第2の燃料から選択された1つ又は複数の燃料の燃料供給量を減少させ(S37)、前記単位体積当りの発熱量が所定範囲を下回っていれば電流密度と燃料利用率の双方を一定に維持できるように混合燃料、第1の燃料および第2の燃料から選択された1つ又は複数の燃料の燃料供給量を増加させ(S36)、混合燃料の単位体積当りの発熱量が所定範囲内であれば現在の運転を維持し(S33)、所定時間が経過した後に(S34)、リターンする機能を有することを特徴とする燃料電池システム。
  5. 高温作動型の燃料電池(1)とその燃料電池(1)に供給するための性状すなわち組成及び単位体積当りの発熱量が変動し性状が互いに異なる複数種類の燃料を各々供給する複数の燃料供給系(41、42)と、前記複数の燃料供給系(41、42)を合流して前記燃料電池(1)に接続された混合管(4)と、その混合管(4)に設けられ、混合燃料の性状及び流量を計測する混合燃料性状計測手段(Sfm)とを有する燃料電池システムにおいて、電流密度を制御する電流密度制御手段(3)と燃料電池(1)に酸化剤を供給するために酸化剤調整弁(7)を介装した酸化剤供給ライン(6)とを備え、第1および第2の燃料供給系(41、42)にはそれぞれ第1および第2の燃料調整弁(51、52)が設けられ、前記混合管(4)には混合燃料調整弁(5)が設けられ、第1および第2の燃料供給系の第1および第2の燃料性状計測手段(Sf1、Sf2)と前記混合管(4)の燃料性状計測手段(Sfm)とからの信号を受けて前記第1および第2の燃料調整弁(51、52)および混合燃料調整弁(5)を制御する燃料電池制御手段(8)を設け、その燃料電池制御手段(8)は混合管(4)の燃料性状計測手段(Sfm)により計測された混合燃料の組成と単位体積当りの発熱量と流量とが計測され、それと共に第1の燃料性状計測手段(Sf1)により第1の燃料の組成と単位体積当りの発熱量と流量とが計測され、かつ第2の燃料性状計測手段(Sf2)により第2の燃料の組成と単位体積当りの発熱量と流量とが計測され(S41)、混合燃料の単位体積当りの発熱量が所定範囲内か否かを判定し(S42)、その発熱量が所定範囲内になければ、その発熱量が上回っているか或は下回っているかを判断し(S45)、その発熱量が所定範囲を上回っていれば、前記電流密度制御手段(3)で制御する電流密度と燃料利用率の双方を一定に維持できるように混合燃料、第1の燃料および第2の燃料から選択された1つ又は複数の燃料の燃料供給量を減少させ、かつ燃料電池の熱自立運転が維持されて燃料枯れが生じないように酸化剤供給量を減少させ(S47)、前記単位体積当りの発熱量が所定範囲を下回っていれば、電流密度と燃料利用率の双方を一定に維持できるように混合燃料、第1の燃料および第2の燃料から選択された1つ又は複数の燃料の燃料供給量を増加させ、かつ電池の熱自立運転が維持されて酸化剤枯れが生じないように酸化剤供給量を調量増加させ(S46)、前記混合燃料の単位体積当りの発熱量が所定範囲内にあれば、その時点の運転状態を維持し(S43)、そして所定時間が経過した後に(S44)、リターンする機能を有することを特徴とする燃料電池システム。
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