JP5062063B2 - 液状体の吐出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のノズルから液状体を吐出する液状体の吐出方法に関する。
例えば、液晶表示装置等のカラーフィルタ、有機EL装置の機能膜の成膜等の分野に液状体を液滴として吐出する液状体の吐出方法が適用されている。液状体の吐出方法は、複数のノズルが規則的に形成されている液滴吐出ヘッドを有する液状体吐出装置を用いて、これらのノズルから機能性材料を含む液状体を液滴として吐出することにより、基板等からなる被吐出物の上に液状体からなる機能膜を形成する。
基板(ワーク)に液滴吐出ヘッドから液状体を液滴として吐出して機能膜を形成する液状体吐出装置(液滴吐出装置)および液状体の吐出方法(液滴吐出方法)として、基板を第1方向および第1方向と略直交する第2方向に移動させて、第2方向に沿ってあらかじめ位置決めされた複数のキャリッジに配設された液滴吐出ヘッドのノズルから液状体を吐出して機能膜を形成する液状体吐出装置および液状体の吐出方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−187758号公報
前述の液状体の吐出方法を用いて基板上にカラーフィルタ等の画素構成要素を形成する場合、ノズルから安定的に液状体を吐出する必要がある。しかしながら、ノズルの特性は、個体ごとにわずかのばらつきを有しており、また、後発的な要因により特性が変化することがある。そのため、ノズルの目詰まりや吐出された液滴の着弾位置がずれる飛行曲がり等の吐出不具合が発生することがあり、液状体を常に安定的に吐出を行うことは困難であるという課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
(適用例1)基板と複数のノズルとの相対移動に同期して、前記基板上の被吐出領域に前記複数のノズルから液状体を吐出する液状体の吐出方法であって、前記複数のノズルの吐出状態を検査するノズル検査工程と、前記ノズル検査工程で得られた検査結果に応じて、前記複数のノズルをランク付けするランク情報を含むノズル情報を生成するノズル情報生成工程と、前記ノズル情報に基づいて、区画された前記被吐出領域に対向する前記複数のノズルを、前記液状体の吐出を受け持つ吐出ノズルと前記液状体を吐出せず待機する所定数の待機ノズルとに分類して組み合わせるノズル組み合わせ工程と、を有することを特徴とする液状体の吐出方法。
この方法によれば、複数のノズルは、液状体の吐出状態が検査され、検査結果によりノズル情報としてランク付けされる。そのランク情報により、より安定的に液状体を吐出することができるノズルを被吐出領域に液状体を吐出する吐出ノズルとし、吐出不具合が発生する虞のあるノズルを吐出せず待機する待機ノズルとすることができる。そして、より安定的に液状体を吐出することができる吐出ノズルを用いて被吐出領域に液状体を吐出することができる。そのため、被吐出領域により安定的に液状体を供給することができる。
(適用例2)前記ノズル検査工程では、前記ノズルから吐出される液状体の吐出状態もしくは着弾状態を観察し、少なくとも、前記液状体が吐出されなかった吐出抜け、吐出量異常および着弾位置ずれの前記検査結果を入手することを特徴とする上記の液状体の吐出方法。
この方法によれば、吐出抜け、吐出量異常および着弾位置ずれ等の液状体の吐出不具合が発生する虞のあるノズルが検出され、その検査結果によりランク付けされる。ランク付けされたノズルごとのランクは、ノズル情報として吐出ノズルと待機ノズルとの分類に利用される。そのため、吐出不具合の発生する虞のあるノズルを待機ノズルとして待機させられ、より安定的に液状体を吐出することができる吐出ノズルを用いて被吐出領域に液状体を吐出することができる。
(適用例3)前記ノズル情報生成工程では、少なくとも、前記検査結果による前記ランク情報および検査した時間を示す時間情報により、前記ノズル情報を生成することを特徴とする上記の液状体の吐出方法。
この方法によれば、吐出抜け、吐出量異常および着弾位置ずれ等の吐出不具合が発生したノズルは、その不具合内容によるランクに加え、不具合が発生した時間、すなわちそのランクと設定された時間がノズル情報として付与される。そのため、ノズル情報により、ランクの推移、すなわち不具合内容の発生履歴および経緯を知ることができる。その結果、吐出ノズルと待機ノズルとの分類の信頼性をより向上させることができる。
(適用例4)前記ノズル組み合わせ工程において、前記複数のノズルは、前記ノズル情報に応じて優先使用順位が決定され前記吐出ノズルと前記待機ノズルとに分類されることを特徴とする上記の液状体の吐出方法。
この方法によれば、複数のノズルは、ノズルごとの不具合内容によるランクおよび不具合の発生履歴(ノズル情報)により優先的に使用すべき順位が決定される。そのため、より安定的に液状体を吐出できるノズルを優先的に吐出ノズルとして使用することができ、被吐出領域に液状体を安定的に吐出することができる。
(適用例5)前記ノズル情報生成工程では、前記ノズル情報は、前記ノズル検査工程での前記検査結果により更新され、前記ノズル組み合わせ工程では、更新された前記吐出ノズルの前記ノズル情報と前記待機ノズルの前記ノズル情報とを比較して、それぞれの前記ノズル情報に応じて前記優先使用順位に逆転が生じたときは、逆転が生じた前記ノズル情報を有する前記吐出ノズルを前記待機ノズルとし、逆転が生じた前記ノズル情報を有する前記待機ノズルを前記吐出ノズルとすることを特徴とする上記の液状体の吐出方法。
この方法によれば、直近のノズル検査工程で得られた検査結果によりノズル情報は都度更新される。そのため、ノズル情報により吐出ノズルの直近の吐出状態を知ることができる。そして、吐出ノズルとして使用しているノズルに吐出不具合が発生する虞のある場合は、当該吐出ノズルのノズル情報と待機ノズルのノズル情報を比較して、どちらのノズルを吐出ノズルとして優先的に使用するのが適当か判断することができる。そのため、吐出不具合が発生する虞のあるノズルを待機ノズルとして、より安定的に液状体を吐出できるノズルを吐出ノズルとして使用することができ、被吐出領域に液状体を安定的に吐出することができる。
(適用例6)前記吐出ノズルと前記待機ノズルとの前記ノズル情報の比較において、前記ランク情報に基づいて前記優先使用順位付けを行い、前記吐出ノズルと前記待機ノズルとの前記ランク情報が同一な場合は、前記時間情報を比較して、前記優先使用順位付けを行うことを特徴とする上記の液状体の吐出方法。
この方法によれば、吐出ノズルと待機ノズルとは、ランク情報、すなわち不具合内容により、どちらのノズルを吐出ノズルとして優先的に使用させるべきか判断することができる。また、吐出ノズルと待機ノズルとが同一なランク、すなわち、ランク情報のみではどちらのノズルを吐出ノズルとして優先的に使用させるべきか判断することができない場合は、そのランクに設定された吐出不具合が発生した時間情報、すなわち不具合内容の発生履歴を比較することができる。そのため、吐出不具合が発生する虞のあるノズルを待機ノズルとして、より安定的に液状体を吐出できるノズルを吐出ノズルとして使用することができる。
(適用例7)前記吐出ノズルから前記基板に吐出される前記液状体の塗布状態を観察検査する塗布状態観察工程を有し、前記吐出ノズルと前記待機ノズルとの入替えが生じた場合に、前記基板への塗布状態を観察検査することを特徴とする上記の液状体の吐出方法。
この方法によれば、不具合内容の発生履歴を有するノズル、すなわち待機ノズルとして設定されたことのあるノズルを吐出ノズルとして再利用する場合でも、実際の吐出作業で発生する虞のある塗布状態の不具合を早期に検知することができる。
(適用例8)前記塗布状態観察工程において、前記基板への塗布状態に不具合が発生した場合は、前記ノズル情報による前記ノズル組み合わせ工程を実施することを特徴とする上記の液状体の吐出方法。
この方法によれば、不具合内容の発生履歴を有するノズル、すなわち待機ノズルとして設定されたことのあるノズルを吐出ノズルとして再利用する場合でも、実際の吐出作業で発生する虞のある塗布状態の不具合を早期に防止することができる。そのため、より安定的に液状体の吐出作業を行うことができる。
本発明の実施形態を、基板上の複数の被吐出領域としての画素領域に複数色の着色層を有するカラーフィルタの製造方法を例にとり説明する。着色層は画素構成要素であり、複数のノズルから画素領域に向けて着色層形成材料を含む液状体を液滴として吐出して形成する。上記液状体を液滴として吐出するには、以下に説明する液状体吐出装置を用いる。
(液状体吐出装置の構成について)
まず、液状体を吐出する液滴吐出ヘッドを備えた液状体吐出装置について図1を参照して説明する。図1は、液状体吐出装置の構成を示す概略斜視図である。
図1に示すように、液状体吐出装置10は、被吐出物としての基板Bを主走査方向に移動させる基板移動機構20と、複数の液滴吐出ヘッドを有するヘッドユニット9を副走査方向に移動させるヘッド移動機構30と、ノズルからの液状体の吐出状態を検査する吐出検査機構70とを備えている。この液状体吐出装置10は、基板Bとヘッドユニット9との相対位置を変化させつつ、ヘッドユニット9に搭載された複数の液滴吐出ヘッドから液状体を液滴として吐出して、基板Bに液状体で所定の機能膜(パターン)を形成するものである。なお、図中のX方向は基板Bの移動方向すなわち主走査方向を示し、Y方向はヘッドユニット9の移動方向すなわち副走査方向を示し、Z方向は、X方向とY方向とに直交する方向を示している。
このような液状体吐出装置10を用いて、例えば、赤、緑および青の3色のフィルタエレメントを有するカラーフィルタを製造する場合は、液状体吐出装置10の各々の液滴吐出ヘッドから、赤、緑および青の3色の液状体のいずれかを基板Bに液滴として吐出して、赤、緑および青の3色のフィルタエレメントのパターンを形成する。
ここで、液状体吐出装置10の各構成について説明する。
基板移動機構20は、一対のガイドレール21と、一対のガイドレール21に沿って移動する移動テーブル22と、移動テーブル22上に基板Bを吸着固定可能に載置するステージ5とを備えている。移動テーブル22は、ガイドレール21の内部に設けられた図示しないエアスライダとリニアモータによりX方向(主走査方向)に移動する。
ヘッド移動機構30は、一対のガイドレール31と、一対のガイドレール31に沿って移動する第1の移動台32とを備えている。第1の移動台32にはキャリッジ8が設けられ、キャリッジ8には複数の液滴吐出ヘッド50(図2参照)を搭載したヘッドユニット9が取り付けられている。そして、第1の移動台32は、キャリッジ8をY方向(副走査方向)に移動させてヘッドユニット9を基板Bに対してZ方向に所定の間隔をあけて対向配置する。
吐出検査機構70は、第2の移動台33と撮像装置15とを備えている。第2の移動台33は、上記第1の移動台32と並列してヘッド移動機構30の一対のガイドレール31に沿ってY方向に移動可能に設けられている。撮像装置15は、例えばカメラ等が用いられ、第2の移動台33に撮像装置15のレンズ15aがZ方向下部に向かうように設置されている。撮像装置15は、第2の移動台33によりY方向に移動して、基板Bもしくは検査用の記録紙等の表面にノズルから吐出され着弾した液滴の着弾状態もしくは塗布状態を観察して撮像することができる。必要により検査面を照明する照明装置を第2の移動台33に備えてもよい。
液状体吐出装置10は、上記構成の他にも、ヘッドユニット9に搭載された複数の液滴吐出ヘッド50のノズルの目詰まりの解消等のメンテナンスを行うメンテナンス機構60を備えている。また、液状体吐出装置10は、液滴吐出ヘッド50に液状体を供給するための液状体供給機構や、液滴吐出ヘッド50もしくはノズルごとに吐出された液状体を受けて、その吐出重量を計測する電子天秤等の計測器を有する吐出量計測機構が設けられている。これらの各機構は、制御部4(図4参照)によって制御される。図1では、制御部4、液状体供給機構および吐出量計測機構は、図示省略した。
(液滴吐出ヘッドについて)
ここで複数のノズルを有する液滴吐出ヘッドについて図2および図3を参照して説明する。図2は液滴吐出ヘッドの構造を示す概略図である。(a)は概略分解斜視図、(b)はノズル部の構造を示す断面図である。図3は、ヘッドユニットにおける液滴吐出ヘッドの配置を示す概略平面図である。詳しくは、基板Bに対向する側から見た図である。なお、図3に示すX方向、Y方向は、図1に示すX方向、Y方向と同一な方向を示す。
図2(a)および(b)に示すように、液滴吐出ヘッド50は、液滴Dが吐出される複数のノズル52を有するノズルプレート51と、複数のノズル52がそれぞれ連通するキャビティ55を区画する隔壁54を有するキャビティプレート53と、各キャビティ55に対応する駆動素子としての振動子59を有する振動板58とが、順に積層され接合された構造となっている。
キャビティプレート53は、ノズル52に連通するキャビティ55を区画する隔壁54と、キャビティ55に液状体を充填するための流路56,57とを有している。流路57は、ノズルプレート51と振動板58とによって挟まれ、出来上がった空間が、液状体が貯留されるリザーバの役目を果たす。液状体は、液状体供給機構から配管を通じて供給され、振動板58に設けられた供給孔58aを通じてリザーバに貯留された後に、流路56を通じて各キャビティ55に充填される。
図2(b)に示すように、振動子59は、ピエゾ素子59cと、ピエゾ素子59cを挟む一対の電極59a,59bとからなる圧電素子である。外部から一対の電極59a,59bに、駆動信号としての駆動波形が印加されることにより接合された振動板58を変形させる。これにより隔壁54で仕切られたキャビティ55の体積が増加して、液状体がリザーバからキャビティ55に吸引される。そして、駆動波形の印加が終了すると、振動板58は元に戻り充填された液状体を加圧する。これにより、ノズル52から液状体を液滴Dとして吐出できる構造となっている。ピエゾ素子59cへ印加される駆動波形を制御することにより、それぞれのノズル52に対して液状体の吐出制御を行うことができる。
また、ノズル52から液状体が吐出されない程度の強さの駆動波形をピエゾ素子59cへ印加することにより、キャビティ55内の液状体を振動させ、キャビティ55内に滞留する液状体の粘度の増加を低減させたり、ノズル52の液状体吐出口のメニスカスを最適に保つことができる。さらには、ピエゾ素子59cに加えられる駆動波形のエネルギーの一部が熱に変換することを利用して、液滴吐出ヘッド50の温度を調整することができる。
図3に示すように、上述の液滴吐出ヘッド50は、ヘッドユニット9のヘッドプレート9aに配置される。ヘッドプレート9aには、3つの液滴吐出ヘッド50からなるヘッド群50Aと、同じく3つの液滴吐出ヘッド50からなるヘッド群50Bの合計6個の液滴吐出ヘッド50が搭載されている。この場合、ヘッド群50Aの液滴吐出ヘッド50(ヘッドR1)とヘッド群50Bの液滴吐出ヘッド50(ヘッドR2)とは同種の液状体を吐出する。他のヘッドG1とヘッドG2、ヘッドB1とヘッドB2においても同様である。すなわち、3種の異なる液状体を吐出可能な構成となっている。
各液滴吐出ヘッド50は、一定のピッチPで配設された複数(180個)のノズル52からなるノズル列52aを有している。そのため、1つの各液滴吐出ヘッド50は長さLなる吐出幅を有している。ヘッドR1とヘッドR2とは、主走査方向(X方向)から見て隣り合うノズル列52aが主走査方向と直交する副走査方向(Y方向)に1ノズルピッチPを置いて連続するように主走査方向に並列して配設されている。そのため、ヘッドR1およびヘッドR2は、長さ2Lの吐出幅を有している。
本実施形態では、ノズル列52aが1列の場合について説明しているがこれに限定されない。液滴吐出ヘッド50は、複数のノズル列52aが図中X方向に一定の間隔をおいて、Y方向に1/2ピッチ(P/2)ずれて配列されていてもよい。このようにすることにより、実質的なピッチPが狭くなり、高精細に液滴Dを吐出することができる。
(液状体吐出装置の制御系について)
次に液状体吐出装置10の制御系について図4を参照して説明する。図4は、液状体吐出装置の制御系を示すブロック図である。
図4に示すように、液状体吐出装置10の制御系は、液滴吐出ヘッド50、基板移動機構20、ヘッド移動機構30等を駆動する各種ドライバを有する駆動部46と、駆動部46を含め液状体吐出装置10を制御する制御部4とを備えている。駆動部46は、基板移動機構20およびヘッド移動機構30の各リニアモータをそれぞれ駆動制御する移動用ドライバ47と、液滴吐出ヘッド50を吐出制御するヘッドドライバ48と、液滴吐出ヘッド50のノズル52からの液滴の吐出状態として着弾状態もしくは塗布状態を検査する吐出検査機構70を制御する吐出検査用ドライバ68と、メンテナンス機構60の各メンテナンス用ユニットを駆動制御するメンテナンス用ドライバ49と、吐出量計測機構を制御する図示しない吐出量計測用ドライバとを備えている。
制御部4は、CPU41と、ROM42と、RAM43と、P−CON44とを備え、これらは互いにバス45を介して接続されている。P−CON44には、上位コンピュータ11が接続されている。ROM42は、CPU41で処理する制御プログラム等を記憶する制御プログラム領域と、描画動作や機能回復処理等を行うための制御データ等を記憶する制御データ領域とを有している。
RAM43は、基板Bにパターンを描画するパターンデータを記憶するパターンデータ記憶部等の各種記憶部を有し、制御処理のための各種作業領域として使用される。P−CON44には、駆動部46の各種ドライバ等が接続されており、CPU41の機能を補うと共に、周辺回路とのインタフェース信号を取り扱うための論理回路が構成されて組み込まれている。このため、P−CON44は、上位コンピュータ11からの各種指令等をそのままあるいは加工してバス45に取り込むと共に、CPU41と連動して、CPU41等からバス45に出力されたデータや制御信号を、そのままあるいは加工して駆動部46に出力する。
そして、CPU41は、ROM42内の制御プログラムに従って、P−CON44を介して各種検出信号、各種指令、各種データ等を入力し、RAM43内の各種データ等を処理した後、P−CON44を介して駆動部46等に各種の制御信号を出力することにより、液状体吐出装置10全体を制御している。例えば、CPU41は、液滴吐出ヘッド50、基板移動機構20およびヘッド移動機構30を制御して、ヘッドユニット9と基板Bとを対向配置させる。そして、ヘッドユニット9と基板Bとの相対移動に同期して、ヘッドユニット9に搭載された各液滴吐出ヘッド50の所定数のノズル52から基板Bに液状体を液滴Dとして吐出してパターンを形成する。
この場合、X方向への基板Bの移動に同期して液状体を吐出することを主走査と呼び、Y方向にヘッドユニット9を移動させることを副走査と呼ぶ。本実施形態の液状体吐出装置10は、主走査と副走査とを組み合わせて複数回繰り返すことにより液状体を吐出することができる。主走査は、液滴吐出ヘッド50に対して一方向への基板Bの移動に限らず、基板Bを往復させて行うこともできる。
上位コンピュータ11は、制御プログラムや制御データ等の制御情報を液状体吐出装置10に送出するだけでなく、これらの制御情報を修正することもできる。また、ノズル52の位置情報等に基づいて、基板上の吐出領域ごとに必要量の液状体を液滴Dとして配置する配置情報を生成する配置情報生成部としての機能を有している。配置情報は、吐出させるノズル52と待機させるノズル52との分類および吐出領域における液滴Dの吐出位置(言い換えれば、基板Bとノズル52との相対位置)、液滴Dの配置数(言い換えれば、ノズル52ごとの吐出数、吐出割合)、主走査における複数のノズル52のON/OFF、吐出タイミング等の情報を、例えば、ビットマップとして現したものである。
(液滴吐出ヘッドの駆動制御について)
次に、液滴吐出ヘッドの駆動制御について図5を参照して説明する。(a)は、液滴吐出ヘッドの電気的な制御を示すブロック図であり、(b)は、駆動信号および制御信号のタイミング図である。
図5(a)に示すように、ヘッドドライバ48は、液滴吐出ヘッド50を制御する駆動信号COMを生成するD/Aコンバータ(以降、DACと称す)71と、DAC71が生成する駆動信号COMのスルーレートデータ(以下、波形データWDと称す)の格納メモリを内部に有する波形データ選択回路72と、P−CON44(図4参照)を介して上位コンピュータ11から送信される吐出制御データを格納するためのデータメモリ73と、を備えている。COMラインに、DAC71で生成された駆動信号COMがそれぞれ出力される。
各液滴吐出ヘッド50には、ノズル52ごとに設けられた振動子59(図2参照)への駆動信号COMの印加をON/OFFするスイッチング回路74を備えている。ノズル52において、振動子59の一方の電極59bは、DAC71のグランドライン(GND)に接続されている。また、振動子59の他方の電極59a(以下、セグメント電極59aと称す)は、スイッチング回路74を介して、COMラインに電気的に接続されている。また、スイッチング回路74、波形データ選択回路72には、クロック信号(CLK)や各吐出タイミングに対応したラッチ信号(LAT)が入力されるようになっている。
データメモリ73には、液滴吐出ヘッド50の駆動タイミングごとに各振動子59への駆動信号COMの印加(ON/OFF)を規定する吐出データDAと、DAC71に入力される波形データWDの種別を規定する波形番号データWNとが格納されている。
上述の構成において、各吐出タイミングに係る駆動制御は次のように行われる。図5(b)に示すように、タイミングt1〜t2の期間において、吐出データDA、波形番号データWNが、それぞれシリアル信号化されて、スイッチング回路74、波形データ選択回路72に送信される。そして、タイミングt2において各データがラッチされることで、吐出(ON)に係る各振動子59のセグメント電極59aが、COMラインに接続された状態となる。このようにしてDAC71の生成に係る駆動信号の波形データWDは設定される。
タイミングt3〜t4の期間においては、タイミングt2で設定された波形データWDに従い、それぞれ電位上昇、電位保持、電位降下の一連のステップで駆動信号COMが生成される。そして、COMラインと接続された状態にある振動子59に、生成された駆動信号COMが供給され、ノズル52に連通するキャビティ55の容積(圧力)制御が行われる。
ここで、タイミングt3における電位上昇成分はキャビティ55を膨張させ、液状体をキャビティ55内に引き込む役割を果たしている。また、タイミングt4における電位降下成分は、キャビティ55を収縮させ、液状体をノズル52外に押し出して吐出させる役割を果たしている。
(第1実施形態)
(液状体の描画方法)
次に、本実施形態の液状体の描画方法について図6〜図9に基づいて説明する。図6は、液状体の吐出方法を示すフローチャートである。図7は、着弾状態検査を説明する概略図である。図8は、ノズル情報を説明する図である。図9は、ノズルと被吐出領域との関係を示す図である。
図6に示すステップS1では、ノズル52i(iは、各ノズル52に対応する1からiまでの自然数)の吐出状態を検査するノズル検査工程としての着弾状態検査を行う。着弾状態検査では、図7(a)に示すように、液状体吐出装置10のステージ5(図1参照)に着弾観察用被吐出物として記録紙18を載置する。各液滴吐出ヘッド50のノズル52iから同種の液滴DがY方向において仮想の直線上に着弾するように吐出する。具体的には、制御部4がヘッドユニット9とステージ5とを相対移動させ、主走査方向(X方向)において、各ノズル列52aの吐出タイミングを変えることにより直線上に着弾させる。そして、撮像装置15を用いて記録紙18上に着弾した液滴Dの着弾状態を観察する。
図7(a)に示すように、例えば、赤色(R)の液状体を吐出するヘッドR1,R2のノズル列52aから液滴Dを吐出する。ノズル52iの吐出状態に不具合がなければ、液滴Dは、Y方向において直線上に着弾する。また、液滴Dの吐出量が各ノズル52iにおいてほぼ同等ならば、着弾した各液滴Dの着弾径di(iは、ノズル52iに対応する1からiまでの自然数)はほぼ同一となる。
図7(b)に示すように、例えば、ヘッドR1のノズル列52aのあるノズル523が目詰まりをおこしていれば、液滴Dが吐出されない。すなわち、記録紙18上において、ノズル523に対応する位置に液滴Dが着弾しない。すなわち、隙間が発生するため吐出抜けの有無を検出することができる。
図7(c)に示すように、例えば、ノズル列52aにおいて、主走査方向に飛行曲がりが発生するノズル52iがあれば、吐出された液滴Dが直線上からずれた位置に着弾する。このような着弾状態を撮像して画像処理することにより、図4に示すCPU41がずれ量ΔXi(iは、ノズル52iに対応する1からiまでの自然数)を演算して基準着弾位置からのずれ量ΔXiを求めることができる。図7(c)では、ノズル523がX(−)方向に飛行曲がりが発生してずれ量ΔX3だけずれて着弾し、ノズル5230がX(+)方向に飛行曲がりが発生してずれ量ΔX30だけずれて着弾する場合を示している。当然のことながら着弾位置がX方向(主走査方向)に限らず斜めにずれることがある。よって、ずれ量は、X方向のずれ量とY方向のずれ量とに分けて算出される。
図7(d)に示すように、例えば、ノズル列52aにおいて吐出量が過多なノズル523があれば、着弾径d3が過大となる。また、吐出量が過少なノズル5230があれば、着弾径d30が過小となる。このような着弾状態を撮像して画像処理することにより、着弾径diを測定する。このことによって液状体の吐出量を推定することができる。そして、ステップS2へ進む。
図6に示すステップS2では、各ノズル52iのノズル情報を生成する。ノズル情報は、ランク情報および時間情報より構成される。ステップS1の着弾状態検査で得られた吐出抜けの有無、着弾位置のずれ量ΔXi、着弾径di等の検査データよりランク情報を生成する。図8(a)のランク表に示すように、ランクRは、吐出特性としての吐出抜け、着弾位置ずれ量ΔXi、着弾径diの情報を、「○」、「△」および「×」として表している。
図8(b)に示すように、着弾位置ずれは、着弾位置ずれ量ΔXiにより区分され、着弾位置ずれ量ΔXiがaμm以下が「○」、aμmより大きくbμm以下が「△」、bμmより大きい場合を「×」として表す。図8(c)に示すように、着弾径di、すなわち吐出量は、測定された着弾径diにより区分され、着弾径diがb'μmより大きくc'μm以下、すなわち吐出量が適正量である場合が「○」、a'μmより大きくb'μm以下およびc'μmより大きくd'μm以下が「△」、a'μm以下およびd'μmより大きい場合を「×」として表す。図8(d)に示すように、吐出抜けは、吐出抜けの発生の有無によって区分され、無しを「○」、有りを「×」として表す。なお、「○」は問題なく使用可能、「△」は条件付で使用可能、「×」は原則使用不可能を意味する。
図8(a)に示すランク表のランクRは、吐出抜けの有無、着弾位置ずれ量ΔXi、着弾径diによって決定されている。例えば、吐出抜けの有無、着弾位置ずれ量ΔXi、着弾径diとも問題なく使用できる場合を最上位のランクR0とし、ノズル52iから液状体が吐出されない場合を最下位のランクR9として、それぞれのランクRが定義されている。各ノズル52iは、ステップS1の着弾状態検査で得られた吐出抜けの有無、着弾位置のずれ量ΔXi、着弾径di等の検査データより、ランク表に示すR0からR9までのいずれかのランクRにランク付けされる。なお、このランク表は、一例であり様々な態様が考えられる。
また、図8(e),(f)のノズル情報推移表に示すように、各ノズル52iごとに、ランク付けされたランク情報とともに、その着弾状態検査がなされた計測時間tが時間情報として付与されて各ノズル52iのノズル情報が生成される。なお、ノズル情報推移表に示す計測時間tは、計測時間t1を最新として数字が大きくなるほど過去の計測時間を表す。また、このノズル情報推移表は、一例であり様々な態様が考えられる。ノズル情報は、図4に示すRAM43もしくは上位コンピュータ11に記憶される。なお、上述のステップS2の工程が、ノズル情報生成工程に対応する。
図6に示すステップS3では、吐出作業において、上記のノズル情報の生成作業が初めてか否かを判断する。今回のノズル情報の生成作業が初めて(YES)の場合は、ステップS4に進み、すでにノズル情報の生成作業を行っている(NO)場合、すなわち、各ノズル52iが過去にノズル情報を有している場合は、ステップS6に進む。
ステップS4では、第1のノズル組み合わせとして、図9(a)に示すように液滴吐出ヘッド50の複数のノズル52iを、吐出ノズルと待機ノズルとに分類して組み合わせて、基板B上に設けられた矩形形状の被吐出領域Qに配置する。本実施形態では、ステップS1の着弾状態検査およびステップS2のノズル情報生成において、ノズル列52aの図9(a)中左より3個目のノズル523は、図8(b)より着弾径d3がa<d3<=bの範囲にあるとして「△」と判定され、図8(a)のランク表からランクR2とランク付けされた。また、その他のノズル52iは、図8(b)〜(d)において、全ての検査結果が「○」の範囲にあり、図8(a)のランク表からランクR0とランク付けされた。そのため、ノズル523を、吐出量が設計された値に対して少ないと判断して待機ノズルと設定し、その他のノズル52iを、安定した吐出特性を有していると判断して吐出ノズルと設定する。
ステップS5では、図1に示すヘッドユニット9と基板Bとを相対移動させて、ヘッドユニット9に搭載された各液滴吐出ヘッド50の吐出ノズルから被吐出領域Qに液状体を液滴Dとして吐出して、被吐出領域Qに液状体の塗膜(機能膜)を形成する。すなわち、液状体の吐出作業を実施する。その後、ステップS11に進み、次に液状体を吐出する基板Bがあるか否かを判断する。次に液状体を吐出する基板Bがある場合(YES)は、ステップS1に進み、ノズル52iの着弾状態検査を再度実施してステップS2に進む。ステップS2では、上記と同様な作業を行い、ノズル52iのノズル情報を生成する。本ノズル情報の生成は、この吐出作業において2回目のノズル情報生成となるため、ステップS3で、初めてのノズル情報生成ではないと判断され、ステップS6に進む。
ステップS6では、ステップS2で生成されたノズル情報について、吐出ノズルと待機ノズルとでランク順位に変化があるか否かを判断する。
ランク順位に変化がない場合(NO)は、前回ステップS4で行われた吐出ノズルと待機ノズルとの分類を堅持してステップS5の液状体の吐出作業を行う。例えば、ステップS1の着弾状態検査で、ノズル列52aの図9(a)中左より6個目のノズル526の着弾位置にずれ発生して、図8(b)の判断基準において「△」と認定され、ステップS2のノズル情報生成で、図8(a)のランク表においてランクR1と判断されたとする。
この場合は、待機ノズルとしてのノズル523はランクR2であり、吐出ノズルとしてのノズル526はランクR1であるため、全体としてのランク順位に変化がない。言い換えると、ランクに変化が生じたノズル526は、ランク順位が上位に位置しているため、待機ノズルであるノズル523に比べて吐出特性がよいと判断される。従って、この場合は、ノズル523をそのまま待機ノズルとし、ノズル526を含むその他のノズル52iを吐出ノズルとして堅持してステップS5に進む。
ステップS6で、ステップS2で生成されたノズル情報について、待機ノズルとのランク順位に変化が生じた場合(YES)は、ステップS7に進む。
ステップS7では、変化が生じた吐出ノズルのランクと待機ノズルのランクとを比較して、図8(a)のランク表においてランクの順位に逆転が生じたか否かを判断する。ランクの順位に逆転が生じた場合(YES)、すなわち、吐出ノズルのランクが、全ての待機ノズルのランク以下になった場合は、ステップS8に進む。
例えば、図9(b)に示すように、ノズル列52aの図9中左より6個目のノズル526が、着弾位置にずれが発生するとともに着弾径も変化して図8(b),(c)の判定表に基づいて双方の判定が「△」となった場合は、図8(a)のランク表により、ノズル526のランクはR3となる。すなわち、待機ノズルであったノズル523のランクはR2であるため、ランクR3となったノズル526(吐出ノズル)は、ノズル523より下位のランクに位置付けされる。言い換えると、ノズル526は、待機ノズルであったノズル523と比較して吐出不具合が発生する可能性が高いと判断される。
ステップS8の第2のノズル組み合わせでは、図9(b)に示すように、吐出ノズルであったノズル526を待機ノズルとし、待機ノズルであったノズル523を吐出ノズルと設定して組み合わせる再配置を行う。その後、ステップS5に移行して、吐出ノズルから被吐出領域Qに液状体を液滴Dとして吐出して、被吐出領域Qに液状体の塗膜を形成する。
ステップS7において、ランクの順位に逆転が生じない場合(NO)、すなわち、吐出ノズルのランクと待機ノズルのランクとが同一ランクになった場合は、ステップS9に進む。以下、吐出ノズルのランクと待機ノズルのランクとが、共にランクR2となっている場合を例にとり説明する。
ステップS9では、吐出ノズルのランクと待機ノズルのランクとが同一ランクになっているため、各ノズル52のノズル情報として付加されている時間情報を比較する。
例えば、図8(e)のノズル情報推移表に示すように、最新、すなわち検査時間t1のランク情報では、ノズル523およびノズル526がランクR2となっている。ただし、それ以前の計測時間tのランク情報をみると、ノズル523は、今回の計測時間t1と待機ノズルと設定された計測時間t2以外のランク情報は、すべてランクR0である。一方、ノズル526は、計測時間t3,t4の時はランクR2であり、計測時間t5の時はランクR1であることがわかる。
その後、ステップ10に進み、現吐出ノズルと現待機ノズルとでは、どちらのノズル52iが吐出不具合の発生する可能性が高いか否かを推測する。例えば、上記の場合は、現吐出ノズルであるノズル526は、着弾径が変化する頻度が高く、過去に着弾位置ずれが発生したことがわかる。一方、現待機ノズルであるノズル523は、今回着弾径の変化が発生しているが、過去の検査においては、吐出状態が安定していることがわかる。従って、待機ノズルであるノズル523の方が、吐出ノズルであるノズル526と比較して吐出不具合が発生するリスクが低いのではないかと推測される。この場合、ステップS10では、YESと判断され、ステップS8に進む。ステップS8では、図9(b)に示すように、吐出ノズルであったノズル526を待機ノズルとし、待機ノズルであったノズル523を吐出ノズルと設定して組み合わせる再配置を行う。その後、ステップS5に移行して、吐出ノズルから被吐出領域Qに液状体を液滴Dとして吐出して、被吐出領域Qに液状体の塗膜を形成する。
例えば、図8(f)のノズル情報推移表に示すように、最新、すなわち計測時間t1のランク情報では、ノズル523およびノズル526がランクR2となっている。ただし、それ以前の計測時間tのランク情報をみると、ノズル523は、計測時間t1,t2,t3,t4と連続してランク情報はランクR2である。一方、ノズル526は、今回の計測時間t1でランクR2となったが、それ以前の計測時間tにおいては全てランクR0であることがわかる。
ここで、現吐出ノズルと現待機ノズルとでは、どちらのノズル52iが吐出不具合の発生する可能性が高いか否かを推測する。例えば、上記の場合は、現吐出ノズルであるノズル526は、過去に安定した吐出状態を保っており、今回が初めてランクR2にランク付けされたことがわかる。一方、現待機ノズルであるノズル523は、計測時間t1からt4において連続してランクR2である。従って、ノズル526の方が、ノズル523と比較して今後さらなる吐出不具合が発生するリスクが低いのではないかと推測される。そのため、ステップS10では、NOと判断され、ステップS5に進む。この場合は、ノズル523をそのまま待機ノズルとし、ノズル526を含むその他のノズル52iを吐出ノズルとして堅持してステップS5に進む。ステップS5では、吐出ノズルから被吐出領域Qに液状体を液滴Dとして吐出して、被吐出領域Qに液状体の塗膜を形成する。
その後、ステップS11に進み、次に液状体を吐出する基板Bがあるか否かを判断する。次に液状体を吐出する基板Bがある場合(YES)は、ステップS1に進み、上述の作業を繰り返す。次に液状体を吐出する基板Bがない場合(NO)は、液状体の吐出作業を終了させる。
以下、第1実施形態の効果を記載する。
(1)上述の液状体の吐出方法では、ノズル52iは液状体の吐出状態が検査され、検査結果によりランク付けされる。さらに、ノズル52iは検査した時間を時間情報として持つことができる。そのため、ノズル52iごとに吐出状態、吐出不具合の有無、吐出不具合の発生履歴および発生頻度を把握することができる。そのため、吐出不具合の発生する虞のあるノズル52iと安定的に液状体を吐出することができるノズル52iとに細かく分類することができる。その結果、吐出不具合の発生する虞のあるノズル52iを待機ノズルとして待機させ、安定的に液状体を吐出することができるノズル52iを吐出ノズルとして用い、液状体の吐出を行うことができる。従って、被吐出領域に液状体を安定的に吐出することができる。
(第2実施形態)
ここで、第2実施形態について、図10を参照して説明する。図10は第2実施形態を説明する図である。なお、第1実施形態と同様な構成および内容については、符号を等しくして説明を省略する。
なお、第1実施形態では、説明を簡便にするために、吐出不具合の発生する虞のあるノズル52iの数を少なくして説明したが、吐出不具合の発生する虞があるノズル52iの数が待機ノズルとして設定できるノズル52iの数を大きく上回った場合も同様に、吐出ノズルと待機ノズルとの分類が可能である。
例えば、図6に示すステップS1の着弾状態検査において各ノズル52iが検査され、ステップS2のノズル情報生成工程において、図10(a)に示すようなノズル情報推移表が作成されたとする。ノズル情報推移表の計測時間t2において、ノズル522,528のランクはR1であり、ノズル525,527のランクはR2であり、その他のノズル52iのランクはR0である。第2実施形態では、例えば、待機ノズルの数を2個と設定しているため、ノズル組み合わせ工程が実施され、ランクがR2であるランク下位に位置するノズル525,527を待機ノズルとし、その他のノズル52iを吐出ノズルとして、図10(b)に示すように、各ノズル52iが基板Bに設けられた被吐出領域Qに配置された。
そして、図6に示すステップS5の液状体の吐出作業が行われ、ステップS11で次に液状体が吐出される基板Bがあると判断され、ステップS1の着弾状態検査が行われた。ステップS1の着弾状態検査およびステップS2のノズル情報生成工程を経て、図10(a)のノズル情報推移表の計測時間t1のランク情報を得た。ノズル情報推移表の計測時間t1において、ノズル522のランクはR1であり、ノズル525,528,529のランクはR2であり、ノズル523のランクはR3であり、その他のノズル52iのランクはR0である。図6に示すステップS6でランクの順位に変化があったと判断され、ステップS7に進む。
ランク情報の順位の比較において、計測時間t1のノズル523は、ランクはR3であり、計測時間t2で待機ノズルであるノズル525,527のランクR2より下位に位置する。よって、順位が逆転して、ノズル523は待機ノズルとされる。また、計測時間t1のノズル522は、ランクはR1であり、計測時間t2での待機ノズルであるノズル525,527のランクR2より上位に位置する。計測時間t1のノズル525,528,529のランクはR2であり、計測時間t2での待機ノズルであるノズル525,527のランクR2と同じ順位である。すなわち、ステップS7の判定において、一部YESであり一部NOであり、YESとNOが混在する。
従って、ステップS9に進み、時間情報、すなわち過去の吐出不具合の発生履歴の比較を行う。図10(a)に示すように、ノズル525は、今回を含め計測時間t1〜t4でランクR2、計測時間t5およびt6でランクR1である。ノズル528は、今回ランクR2であるが計測時間t2〜t5でランクR1、計測時間t6でランクR0である。ノズル529は、今回ランクR2であるが計測時間t2〜t6、すなわち過去の計測では全てランクR0である。
その後、ステップS10に進み、計測時間t2で待機ノズルであるノズル527を含め、ノズル525,528,529のどちらが吐出不具合が発生する可能性が高いかを推測する。図10(a)に示すように、ノズル525は、過去の計測において全て何らかの吐出不具合を発生させており、特にランクR2の状態が継続している。すなわち、何らかの異常を有している可能性がある。ノズル527は、計測時間t2でランクR2であったが、計測時間t1でランクR0、すなわち正常に回復している。吐出作業の間に行われるメンテナンス作業により吐出特性が回復した可能性がある。
ノズル528は、計測時間t2〜t5においてランクR1であり、計測時間t6ではランクR0である。ランクR1が連続しているため、軽微な異常を有している可能性があるが、ノズル525より、塗布品質に影響を与えるほどの吐出不具合を発生するリスクは低いと推察される。ノズル529は、計測時間t1でランクR2となったが、過去の計測ではランクR0すなわち正常である。今回の吐出不具合が突発的な不具合である可能性がある。そのため、ノズル525,527,528,529のうち、ノズル525が吐出不具合が発生する可能性がより高いと推察される。
従って、ステップS8のノズル組み合わせ工程では、ノズル523,525を待機ノズルとし、その他のノズル52iを吐出ノズルと設定し組み合わせて、図10(c)に示すように各ノズル52iを基板Bに設けられた被吐出領域Qに配置する。その後、ステップS5に進み液状体の吐出作業を実施する。なお、上記実施形態では、待機ノズルの設定数が2つの場合について説明したが、待機ノズルの設定数はいくつでも対応可能である。吐出不具合が発生する可能性が高い順に待機ノズルとして設定すればよい。
以下、第2実施形態の効果を記載する。
(1)上述の液状体の吐出方法では、吐出ノズルとして設定したノズル52iにおいて、複数のノズル52iに吐出不具合の発生する虞(ランクR1以下)が発生し、待機ノズルの設定数を上回った場合でも、ランク情報および時間情報を比較することにより、吐出不具合の発生する虞のあるノズル52iと安定的に液状体を吐出することができるノズル52iとに細かく分類することができる。また、吐出ノズルとして設定したノズル52iにおいて、同一なランク情報を持つノズル52iが多数発生した場合でも、時間情報を加味して比較することにより、吐出不具合の発生する虞のあるノズル52iと安定的に液状体を吐出することができるノズル52iとに細かく分類することができる。そのため、吐出不具合の発生する虞のあるノズル52を待機ノズルとして待機させ、安定的に液状体を吐出することができるノズル52iを用い、液状体の吐出を行うことができる。従って、被吐出領域に液状体を安定的に吐出することができる。
(第3実施形態)
ここで、第3実施形態について、図11を参照して説明する。図11は第3実施形態を説明する図である。詳しくは、第3実施形態における液状体の吐出方法を示すフローチャートである。なお、第1または第2実施形態と同様な構成および内容については、符号を等しくして説明を省略する。
第3実施形態では、図11に示すステップS20〜ステップS23以外は、上述の第1実施形態および第2実施形態と同様である。第3実施形態は、ステップS8以降の工程において、液状体の塗布状態の検査方法を追加している。
図11に示すステップS8では、前工程であるステップS7で前吐出ノズルのランクと前待機ノズルのランクとが逆転したと判断されているか、もしくは、ステップS10で前吐出ノズルに吐出不具合が発生する可能性が前待機ノズルに吐出不具合が発生する可能性より高いと推定されている。そのため、ステップS8で前吐出ノズルと前待機ノズルとの入れ替えが行われる。入れ替えられた待機ノズルは、過去に吐出不具合が検出されているノズル52iである場合が多い。そのため、ステップS5の液状体の吐出作業において、待機ノズルから吐出ノズルに設定されたノズル52iは、吐出不具合が発生するリスクを抱えているといえる。
図11に示すステップS20では、新たに吐出ノズルと設定されたノズル52iを用いて、図1に示す基板B上の被吐出領域Qもしくは基板B上に設けられた検査用の領域に、液状体を仮吐出する。すなわち、本格的な液状体の吐出作業の前に、吐出作業に近い条件で液状体を吐出ノズルから吐出して基板B上に液状体を塗布する。
ステップS21では、図1に示す吐出検査機構70の撮像装置15を用いて、基板B上に塗布された液状体の塗布状態を観察検査する。撮像装置15は、第2の移動台33に設置され、複数の液滴吐出ヘッド50を有するヘッドユニット9が搭載された第1の移動台32と同様に、ヘッド移動機構30により図1中Y方向に移動されることができる。そのため、撮像装置15は、基板Bの表面にノズル52iから吐出され着弾した液状体の塗布状態を観察し撮像することができる。吐出検査機構70は、撮像された画像を画像処理することによって、液状体の塗布状態を検査することができる。なお、ステップS21が塗布状態観察工程に対応する。
ステップS22では、ステップS21で検査された検査結果に基づき、基板B上に吐出された液状体の塗布状態に不具合があるか否かを判断する。この場合は、ノズル52iの吐出不具合である吐出抜け、着弾位置ずれ、吐出量異常等に起因する塗布むら、すじの発生、塗布膜の厚みのばらつき等を観察し判断する。ステップS22で塗布状態に不具合がないと判断された場合(NO)は、ステップS5に進み、ステップS5の液状体の吐出作業が実施される。ステップS22で塗布状態に不具合があると判断された場合(YES)は、ステップS23に進む。
図11のステップS23では、ノズル52iの吐出特性を改善および回復させるためにノズルメンテナンス作業を行う。ノズルメンテナンス作業は、図1に示す液状体吐出装置10のメンテナンス機構60を用いて行う。メンテナンス機構60は、図2に示す液滴吐出ヘッド50のノズルプレート51の表面に付着した液状体やゴミ等を拭い去る図示しないワイピング機構や、ノズル52iから液状体を予備吐出する図示しないフラッシングエリアや、液滴吐出ヘッド50のノズル52i近傍に滞留した液状体を吸引する図示しないキャッピング機構を有している。このノズルメンテナンス作業を行うことによってノズル52iの目詰まりが解消されたり、ノズル52i出口に付着した固化した液状体やゴミが除去され飛行曲がり等が改善される。その後、ステップS1の着弾状態検査を行い、ステップS2以降に移行する。
以下、第3実施形態の効果を記載する。
(1)上述の液状体の吐出方法では、吐出不具合の発生履歴を有するノズル52iを吐出ノズルとして再利用する場合でも、基板B上に実際の吐出作業に近い条件で液状体を塗布して観察することができる。そのため、塗布状態に影響を与える吐出不具合を本格的な液状体の吐出作業の実施する前に検知することができる。
(2)上述の液状体の吐出方法では、塗布状態に不具合が生じたときにノズル52iのメンテナンス作業を実施することにより、吐出不具合が発生したノズル52iの吐出特性を改善もしくは回復させることができる。そのため、安定的に液状体を吐出することができるノズル52iを確保することができる。その結果、吐出ノズルとして設定されたノズル52iから安定的に液状体を吐出することができる。従って、安定的に生産を継続することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態に対しては、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で様々な変形を加えることができる。例えば上記実施形態以外の変形例は、以下の通りである。
(変形例1)上述の実施形態では、液状体の吐出状態を検査する方法として、吐出された液状体の着弾状態を撮像装置15を用いて撮像して検査する方法を例にとり説明したがこれに限定されない。吐出量計測機構を用い、各ノズル52iから吐出される液状体の吐出量を計測してもよい。また、着弾位置ずれは、ノズル52iから吐出される液状体の飛行状態を別の撮像装置で撮影して液状体の飛行曲がりとして検査してもよい。
(変形例2)上述の実施形態の図8(a)〜(d)で説明したノズル52iのランク情報の設定方法は一例でありこれに限定されない。例えば、着弾位置ずれ、吐出量としての着弾径をもっと細かな分類にして点数付けを行い、点数ごとにランク付けしてもよいし、ランクを点数として表してもよい。このようにすることにより、ノズル52iごとの吐出特性をきめ細かく把握することができ、吐出不具合の発生する虞のあるノズル52iと安定的に液状体を吐出することができるノズル52iとをさらに細かく分類することができる。
(変形例3)上述の実施形態では、ノズル情報として、ランク情報と吐出状態を検査した時間情報とに分けて、吐出ノズルと待機ノズルとに分類する場合を例にとり説明したがこれに限定されない。図8(a)に示すランク表に時間情報を盛り込みランクを設定してもよい。例えば、吐出抜け、着弾径異常や飛行曲がりが、突発的に発生するのか、恒常的に発生するのかその発生頻度および周期をパラメータとしてランク付けを行ってもよい。また、このようにすることにより、ノズル52iごとの吐出特性をきめ細かく把握することができ、吐出不具合の発生する虞のあるノズル52iと安定的に液状体を吐出することができるノズル52iとをさらに細かく、素早く分類することができる。
(変形例4)上述の実施形態では、第3実施形態において、基板B上に吐出された液状体の塗布状態に不具合があるときに、ノズル52iのメンテナンス作業を行い着弾状態検査を行う場合を例にとり説明したがこれに限定されない。ノズル52iのメンテナンス作業を行うと、ノズル52iの吐出特性を改善したり回復させたりすることができる。従って、ノズルの着弾状態検査等を行う前に、ノズル52iのメンテナンス作業を行うことが好ましい。このようにすることにより、液状体を安定的に吐出することができるノズル52iを増やすことができる。
(変形例5)上述の実施形態では、ノズル情報として、ランク情報と吐出状態を検査した時間情報とに分ける場合を例にとり説明したがこれに限定されない。ノズル情報に、ノズル52iに対してメンテナンスを行うことによって、ノズル52iの吐出特性が改善したか、回復したか等のメンテナンス情報を加えてもよい。このようにすることにより、ノズルの吐出不具合の要因が、ノズルの構造等の内的要因によるものかゴミ付着等の外的要因によるものか判断することができ、吐出ノズルと待機ノズルとを分類する判断の一助となり得る。
(変形例6)上述の実施形態では、本格的な液状体の吐出作業の前に基板B上に吐出された液状体の塗布状態を観察する場合を例にとり説明したがこれに限定されない。吐出検査機構70の撮像装置15は、第2の移動台33に設置され、複数の液滴吐出ヘッド50を有するヘッドユニット9が搭載された第1の移動台32と並列した状態で、ヘッド移動機構30により図1中Y方向に移動されることができる。すなわち、第1の移動台32と第2の移動台33を同時に移動させることによって、第1の移動台32に搭載された液滴吐出ヘッド50のノズル52iから液状体が吐出され形成された塗布面を、第2の移動台33に搭載された撮像装置15により時間を置くことなしに観察することができる。そのため、本格的な液状体の吐出作業を行いながら、塗布面を観察して塗布状態を検査することができる。この場合、図11に示すステップS21の塗布状態検査工程をステップS5の液状体の吐出作業と同時に行うことができ、生産の効率化を図ることができる。
液状体吐出装置の構成を示す概略斜視図。 液滴吐出ヘッドの構造を示す概略図。 ヘッドユニットにおける液滴吐出ヘッドの配置を示す概略平面図。 液状体吐出装置の制御系を示すブロック図。 液滴吐出ヘッドの制御を説明する図。 第1実施形態の液状体の吐出方法を示すフローチャート。 着弾状態検査を説明する概略図。 ノズル情報を説明する図。 ノズルと被吐出領域との関係を示す図。 第2実施形態を説明する図。 第3実施形態の液状体の吐出方法を示すフローチャート。
符号の説明
4…制御部、8…キャリッジ、9…ヘッドユニット、9a…ヘッドプレート、10…液状体吐出装置、15…撮像装置、20…基板移動機構、30…ヘッド移動機構、50…液滴吐出ヘッド、52,52i…ノズル、60…メンテナンス機構、68…吐出検査用ドライバ、70…吐出検査機構、B…基板、D…液滴、R…ランク、Q…被吐出領域、S1…ノズル検査工程としての着弾状態検査、S2…ノズル情報生成工程、S4…第1のノズル組み合わせ、S5…液状体の吐出作業、S8…第2のノズル組み合わせ。

Claims (7)

  1. 基板と複数のノズルとの相対移動に同期して、前記基板上の被吐出領域に前記複数のノズルから液状体を吐出する液状体の吐出方法であって、
    前記複数のノズルの吐出状態を検査するノズル検査工程と、
    前記ノズル検査工程で得られた検査結果に応じて、前記複数のノズルをランク付けするランク情報を含むノズル情報を生成するノズル情報生成工程と、
    前記ノズル情報に基づいて、区画された前記被吐出領域に対向する前記複数のノズルを、前記液状体の吐出を受け持つ吐出ノズルと前記液状体を吐出せず待機する所定数の待機ノズルとに分類して組み合わせるノズル組み合わせ工程と、を有し、
    前記ノズル情報生成工程では、前記ノズル情報は、前記ノズル検査工程での前記検査結果により更新され、
    前記ノズル組み合わせ工程では、更新された前記吐出ノズルの前記ノズル情報と前記待機ノズルの前記ノズル情報とを比較して、それぞれの前記ノズル情報に応じて優先使用順位に逆転が生じたときは、逆転が生じた前記ノズル情報を有する前記吐出ノズルを前記待機ノズルとし、逆転が生じた前記ノズル情報を有する前記待機ノズルを前記吐出ノズルとすることを特徴とする液状体の吐出方法。
  2. 前記ノズル検査工程では、前記ノズルから吐出される液状体の吐出状態もしくは着弾状態を観察し、少なくとも、前記液状体が吐出されなかった吐出抜け、吐出量異常および着弾位置ずれの前記検査結果を入手することを特徴とする請求項1に記載の液状体の吐出方法。
  3. 前記ノズル情報生成工程では、少なくとも、前記検査結果による前記ランク情報および検査した時間を示す時間情報により、前記ノズル情報を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の液状体の吐出方法。
  4. 前記ノズル組み合わせ工程において、前記複数のノズルは、前記ノズル情報に応じて前記優先使用順位が決定され前記吐出ノズルと前記待機ノズルとに分類されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の液状体の吐出方法。
  5. 前記吐出ノズルと前記待機ノズルとの前記ノズル情報の比較において、前記ランク情報に基づいて前記優先使用順位付けを行い、
    前記吐出ノズルと前記待機ノズルとの前記ランク情報が同一な場合は、前記時間情報を比較して、前記優先使用順位付けを行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の液状体の吐出方法。
  6. 前記吐出ノズルから前記基板に吐出される前記液状体の塗布状態を観察検査する塗布状態観察工程を有し、
    前記吐出ノズルと前記待機ノズルとの入替えが生じた場合に、前記基板への塗布状態を観察検査することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の液状体の吐出方法。
  7. 前記塗布状態観察工程において、前記基板への塗布状態に不具合が発生した場合は、前記ノズル情報による前記ノズル組み合わせ工程を実施することを特徴とする請求項6に記載の液状体の吐出方法。
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