JP5061257B2 - 即時継続加工義歯 - Google Patents

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Description

本発明は、抜歯(extraction)即時、施術をすることができ、施術後、時日が経過しながら軟組織の変動により欠損歯牙の軟組織(soft tissue)と加工義歯(pontic)の接触状態が良くない場合、加工義歯をその場で即時撤去した後、軟組織との接触状態が良くなる位置に修正することができ、撤去された加工義歯(bridge)を再び使用することができる即時継続加工義歯に関する。
歯牙は咀嚼機能と発音機能と審美機能を遂行する。従って、歯牙が欠損されると、飲食物を咀嚼するとか発音するのに当って多くの不便を感ずるようになり、美観上にも醜い。そのため、永久歯が欠損された場合、補綴治療を通じて該機能等を回復するようになる。
一般的に、加工義歯は人工歯牙(artificial teeth)を含む補綴物を意味するが、欠損された歯牙の個数に従って、一、二個の自然歯牙が欠損された時使用される固定型加工義歯と、これより多い数の自然歯牙が欠損された時使用される着脱型局部義歯(いわゆる部分入れ歯)と、自然歯牙が全くない場合に使用される総義歯とに区分される。
一般的に、固定型加工義歯は、欠損歯牙を中心に、その両側に位置している自然歯牙(支台歯)と同一な形態に作ったキャップを両支台歯に覆い被せる方式で施術されるが、このような固定型加工義歯を施術する時、先ず支台歯の上面と側面を強制に削り取って元来サイズの2/3程度になるようにした後に、印象(impression)を体得しなければならない。しかし、このような施術方法は自然歯牙を削り取る過程で歯牙神経を毀損し得るので、施術が行われる間、患者が相当な苦痛を感ずるようになる。さらに、長らく使用していると咬合面(噛む面)の歯冠(crown)に孔が生じて歯髄(pulp)が損傷されるとか虫歯に転移され、自然歯牙に致命的な損傷を与える問題点が指摘されて来た。
一方、このような問題点を補完するために開発されたインプラント施術方法は、ねじ形態のインプラント(implant)を骨(bone)の中に埋め込んだ後軟組織を封合して治癒されるのを待つまで、施術期間が非常に長い問題点がある。さらに、インプラントと骨組織(bone tissue)が完全に結合されるには、骨質(bone quality)に従って、2ヶ月ないし1年以上の時日がかかるので、その間患者が様々な不便さと苦痛を訴える場合が多い。しかし、本発明によれば、インプラント施術が終わった後、両支台歯間に即時継続加工義歯を設置することができ、さらに、インプラントの蓋ねじを挿入することもできるリセスが即時継続加工義歯の下部(連結体の底面)に形成されているので、インプラント補綴が完成される時まで、支台歯とインプラントを安全に保護することができるばかりでなく、即時継続加工義歯を楽に使用することができる。
本発明は施術過程が簡単で、施術費用が低廉であり、何時でも撤去することができるので、歯肉治療及び歯牙齲蝕(dental caries)の早期治療を容易に行うことができ、支台歯の削除量を最少化することにより永い期間使用後にも支台歯の虫歯発生を抑制することができるし、施術後時日が経過しながら軟組織の変動により、軟組織との接触状態が良くない場合、即時撤去して軟組織との接触状態が良くなる位置に修正することができる加工義歯を提供することに目的を有している。言い換えれば、本発明の加工義歯は撤去後再使用することができるものである。
さらに、本発明は欠損歯牙部位(missing teeth area)にインプラントが埋め込みされた場合、インプラント補綴が完成される時まで、限時的に楽に使用できる加工義歯を提供することに目的を有する。
さらに、本発明は咀嚼機能回復、審美性回復、発音回復及び支台歯の移動と対合歯の伸長(elongation)が防止できる加工義歯を提供することに目的がある。
上記課題が達成できるように、本発明の請求項1による即時継続加工義歯は、支台歯(abutment teeth)間の欠損歯牙部位に施術される加工義歯であって、歯肉と近い凹入部にスロットが形成された人工歯牙と;上記スロットとの対応部位に形成された貫通ホール及び上記支台歯に結合される突起で構成され、上記支台歯との接触面を除いた側面全体が上記凹入部によって覆い被せられる形態で上記人工歯牙が結合される連結体と;上記凹入部によって覆い被せられる形態に上記人工歯牙が結合される連結体と;上記支台歯に隣接した歯牙間空間と上記スロット及び上記貫通ホール間を巻き回すことにより、上記支台歯と上記連結体を互いに固定させるワイヤ;を含んで構成されたことを特徴とする。
さらに、本発明の請求項2に記載された即時継続加工義歯は、上記連結体の底面に、リセスがさらに形成されたことを特徴とする。
さらに、本発明の請求項3に記載された即時継続加工義歯は、上記人工歯牙が結合される上記連結体の結合面に、固定ピンがさらに形成されたことを特徴とする。
さらに、本発明の請求項4に記載された即時継続義歯は、上記連結体1の底面が上記人工歯牙2と同一な素材で被せていることを特徴とする。
本発明によれば、加工義歯を支台歯に固定する時、不可避に削除する支台歯の削除量を最少化することができるので、支台歯を効果的に保護することができる。よって異物質等によって支台歯が腐食されて虫歯に転移されるのを防ぐことができる。
さらに、本発明によれば、加工義歯の施術後飲食物を咀嚼するとき、加工義歯が支台歯から離脱する現像を咬合面突起とワイヤ(wire)によって完壁に防ぐことができる。
さらに、本発明によれば、固定型加工義歯の施術過程を簡素化することができるので、施術費用が低廉になる。
本発明の一実施例による即時継続加工義歯が口腔内で分離された状態を表す斜視図である。 本発明の一実施例による即時継続加工義歯が欠損歯牙部位に施術された状態を表したものである。 本発明の他の実施例による即時継続加工義歯が口腔内で分離された状態を表したものであって、欠損歯牙部位にインプラントが施術された場合を図示したものである。 本発明のまた他の実施例による即時継続加工義歯が口腔内で分離された状態を表したものであって、施術部位が上顎にある場合を図示したものである。 本発明のまた他の実施例による即時継続加工義歯が口腔内で分離された状態を表した斜視図であって、施術部位が前歯の場合を図示したものである。 図5の即時継続加工義歯が欠損歯牙部位に挿入された状態を表した正面図であって、ワイヤを使用する前の状態を表したものである。 図6の平面図であって、ワイヤが使用された後の状態を表示したものである。
以下、添付図面により、本発明による即時継続加工義歯の実施例を説明する。
ここで、添付図面中、図1は本発明の一実施例による即時継続加工義歯が口腔内で分離された状態を表した斜視図であり、図2は本発明の即時継続加工義歯が欠損歯牙部位に施術された状態を表したものであり、図3は本発明の他の実施例による即時継続加工義歯が口腔内で分離された状態を表したものであって、欠損歯牙部位にインプラントが施術された場合を図示したものであり、図4は本発明のまた他の実施例による即時継続加工義歯が口腔内で分離された状態を表したものであって施術部位が上顎にある場合を図示したものであり、図5は本発明のまた他の実施例による即時継続加工義歯が口腔内で分離された状態を表した斜視図であって、施術部位が前歯の場合を図示したものであり、図6は図5の即時継続加工義歯が欠損歯牙部位に挿入された状態を表した正面図であって、ワイヤを使用する前の状態を表したものであり、図7は図6の平面図であって、ワイヤが使用された後の状態を表したものである。
これらの図面に良く表われているように、本発明による即時継続加工義歯は、連結体1と人工歯牙2、またワイヤ8で構成される。
これらのうち、連結体1は金属で製作されるが、両支持歯4との接触面5’を除いた側面全体が人工歯牙2の凹入部によって被されている。
図1及び図2において、欠損歯牙部位の左、右側に位置している両支台歯(both abutment teeth)4には各々連結体1の一側接触面5’が接触し、該連結体の両側下部には各々貫通ホール3が形成されている。
図1と図2に明確に示されていないが、該貫通ホール3等は互いに平行をなしている。また、連結体1の両側上部には、両支台歯4側を向かって突出された形態で、各々咬合面突起5が形成されている。
咬合面突起5は、両支台歯4の咬合面上にぼこっと窪んだ形態に予め削っておいた安着溝42内に載せられて密着される。このようにすれば、咬合面突起5の上面が支台歯4の咬合面(occlusal surface)と一致する。その結果、連結体1を含む人工歯牙2に咬合圧(occlusal stress)が加えられる時、安着溝42に載せられた咬合面突起5の反発作用によって、本発明の加工義歯が歯肉側に沈むのを防ぐことができる。このような状態から、人工歯牙2のスロット6と連結体1の貫通ホール3内にワイヤ8の一側端を挿入して貫通させ、さらに該ワイヤの一側端を支台歯4の歯茎部41を沿って歯牙間空間7内に貫通させ頬側(buccal)に突出させる。そしてから、頬側に突出されたワイヤの一側端をワイヤの他側端と結紮(ligature)して、不必要な部分は切断し、残りはスロット6内に曲げ入れる。その後、スロット6内に曲げ入れたワイヤの結紮部分が物理的に解けないように、自家硬化レジン(self curing resin)や複合レジン(composite)でスロット6の空いた空間を完全に埋める。以後、連結体1の下部に人工歯牙2のような素材を詰めて、本発明の加工義歯が歯肉(gingiva)と接触できるようにする。これにて、本発明による加工義歯は、人工歯牙2が連結体1から離脱しない。
図3は本発明の他の実施例であって、支台歯4間の欠損歯牙部位にインプラント9が埋め込まれた後、本発明の即時継続加工義歯が施術される場合を表したものである。図面によく表われているように、インプラント9の上方に設置され歯肉外に露出された蓋ねじ11が収容できるように、連結体1の底面にはリセス10がさらに形成されている。この場合にも、人工歯牙2中の連結体1と両支台歯4はワイヤ8によって互いに固定される。
図4は本発明による即時継続加工義歯が上顎に設置される場合を表したものであって、人工歯牙2と連結体1との間の結合を強固にするために、上記連結体1の表面に一つ以上の固定ピン1’がさらに設置された点を除くと、上述の実施例の構成と同一である。ここで、該固定ピン1’は、図4に図示された形態以外のものでも構わない。
図5ないし7は本発明の他の実施例による即時継続加工義歯を示したものであって、上顎や下顎の欠損歯牙の6前歯部(six anterior teeth)において近遠心(mesiodistal)巾が狭い場合、人工歯牙2のスロット6と連結体1の貫通ホール3は完全に一致される。そして、この場合には、上記連結体1から突出された頬側突起12と舌側突起13が各々両支台歯4に密着され上記連結体1の位置が固定される。
一方、本発明は上記実施例に限定されることなく、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者によって多様な形態で変更及び修正が成り得る。
本発明によれは、必要に従って何時でも加工義歯を撤去して歯肉治療と歯牙齲蝕等の予防治療をすることができるので加工義歯の寿命を従来の他の種類の加工義歯よりはるかにさらに延長することができる。また、抜歯後すぐ施術することができるので、咀嚼機能と発音機能等が早く回復され日常生活における支障を招来しない。さらに、加工義歯が施術される部位に従って支台歯を全然削り取る必要がないか、削り取ってもその量が極めて少ないので、歯牙神経を毀損することがないので、冷・温水による物理的刺激に歯牙神経が過敏反応を起こさない。
1 連結体(support)
1’ 固定ピン
2 人工歯牙
3 貫通ホール
4 支台歯
41 歯茎部
42 安着溝(rest seat)
5 咬合面突起(occlusal rest)
5’接触面
6 スロット(slot)
7 歯牙間空間(interdental space)
8 ワイヤ
9 インプラント(implant、人工歯根)
10 リセス(recess)
11 蓋ねじ(cover screw)
12 頬側突起(buccal lug)
13 舌側突起(lingual lug)

Claims (4)

  1. 支台歯間の欠損歯牙部位に施術される加工義歯であって、
    歯肉と近い凹入部にスロット6が形成された人工歯牙2;
    上記スロット6との対応部位に形成された貫通ホール3及び上記支台歯に結合される突起で構成され、上記支台歯との接触面5'を除いた側面全体が上記凹入部によって覆い被せられる形態に上記人工歯牙2が結合される連結体1;上記支台歯に隣接した歯牙間の空間7と上記スロット6及び上記貫通ホール3の間を巻き回することにより、上記支台歯と上記連結体1を互いに固定させるワイヤ8;
    を含んで構成されたことを特徴とする即時継続加工義歯。
  2. 上記連結体1は、インプラントの蓋ねじを挿入できるように、底面にリセス10がさらに形成されたことを特徴とする請求項1に記載の即時継続加工義歯。
  3. 上記連結体1は、上記人工歯牙2との結合面に固定ピン1'がさらに形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の即時継続加工義歯。
  4. 上記連結体1の底面が、上記人工歯牙2と同一な素材で覆われていることを特徴とする請求項1または2に記載の即時継続加工義歯。
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