JP5060985B2 - 吸引治療器具 - Google Patents

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Description

本発明は、体の背面側であっても一人で吸引カップの吸着を容易に行うことができる新規な構成の吸引治療器具に関し、特に、そのための新規な構成のアタッチメントを備えた吸引治療器具、或いは、一体的に形成された吸引治療器具に関する。
従来、カップ状の容器を人体の皮膚(ツボ或いは患部)に密着させ、カップ状の容器内部を減圧状態にすることで皮膚を吸引し肌面を盛り上げることで、ツボを刺激し血液の循環を促進させることを目的とする吸引治療器具が用いられている。通常、このような吸引治療器具は「吸い玉」と呼ばれており、それを用いた療法は「吸い玉療法」或いは「カッピング療法」と称されている。図9に従来からある吸引治療器具の一例を示す。この吸引治療器具100は、図示下端面が開放した吸引カップ200に接続部300(吸引カップ側接続部300a及びホース側接続部300b)及びホース400を介して吸引ポンプ500が接続され、吸引カップ200の開放面を皮膚に当接させて吸引ポンプ500を作動させることで、皮膚を吸引カップ200内に吸引し盛り上げ、これによりツボを刺激し血液の流れを改善することができるとされている。この吸引治療器具において様々な付加効果を及ぼす構造や、吸引治療器具の利用に際し利便性が向上するような構造が種々開発されている。
例えば特許文献1では、カップ上の容器内部を減圧状態にするための吸引ポンプを具備し、ポンプを作動させた際、吸引されて盛り上がったカップ内部に皮膚の部分を、逆方向に押し下げて圧迫することで刺激を与える構造が開示されている。同文献には更にカップの皮膚との当接部分にマイナスイオン発生部材や磁石を取り付けて更なる健康効果の促進を図る構造も開示されている。
また、特許文献2では、皮膚との当接部分に香油等の植物性オイルの貯留部を設け、吸引治療の際、吸引を行いつつ、植物性オイルを潤滑油としてカップを移動させ、同時に植物性オイルによるアロマセラピー効果を得ることが可能な構造が開示されている。
特開2002−4288号公報 特開2001−104448号公報
しかしながら、上記特許文献の構造は、何れにおいても従来からある吸引治療器具に更なる健康効果を望むための構造であり、吸引治療器具を使用する際の利便性の向上について言及しているものではない。上記特許文献や、従来用いられている図9に示すような吸引治療器具の構造において、例えば使用者が背中などの手の届かないような患部への吸引を所望する場合、介助者なしで使用者が1人で当該患部に吸引カップを押し当てることは非常に困難である。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、介助者なしでも使用者1人で容易に背中等の人体の所望の位置に吸引カップを押し当てることが可能な吸引治療器具を提供することを目的とする。
請求項1に係る吸引治療器具は、一方の端面が吸引用開口部として開放された吸引カップを具備する吸引治療器具であって、該吸引カップには前記吸引用開口部の他に吸引ポンプ接続用開口部を設け、該吸引ポンプ接続用開口部には前記吸引カップ内の空気を吸引するための吸引ポンプが吸引チューブ及び接続部を介して接続されており、前記吸引カップの吸着側の吸引用開口部とは反対側に、壁や床等の平面部に対して当該吸引治療器具を着脱可能に取り付けるための吸着手段を備えたことを特徴とする。
請求項1の構成によれば、人体に吸着して用いる吸引治療器具の吸引カップを平板状面に固定するための吸着手段を有するので、床や壁等平らな箇所に吸引治療器具を固定することが可能となる。
請求項2に係る吸引治療器具は、請求項1記載の吸引治療器具において、前記吸着手段は、前記吸引カップに対して取り外し可能なアタッチメントの底面部に形成されたことを特徴とする。
請求項2の構成によれば、取り外し可能なアタッチメントの底面部に吸着手段を形成し、アタッチメントを平板状面等に固定し、使用者は体の背面等の手の届きにくい場所であっても、吸引治療器具をアタッチメントに取り付けることで、吸引カップを背中等の患部に当てることが可能であり、逆に体の前面等の容易に手の届くような場所にはアタッチメントから吸引治療器具を取り外し、使用者が所望の患部へ吸引カップを当てることが可能となる。
請求項3に係る吸引治療器具は、請求項2記載の吸引治療器具において、前記アタッチメントは、前記吸引ポンプと前記吸引カップを接続する前記接続部を挿入できる収納穴部が形成されていることを特徴とする。
請求項3の構成によれば、吸引治療器具の接続部を収納する収納穴部を、アタッチメントに形成させ、アタッチメントにより吸引治療器具を安定的に固定することが可能となる。
請求項4に係る吸引治療器具は、請求項1記載の吸引治療器具において、前記吸着手段は、前記吸引カップと一体的に形成された台部の底面部に形成されたことを特徴とする。
請求項4の構成によれば、最小限の構成で吸引治療器具の平板への固定が実現できる。
請求項5に係る吸引治療器具は、請求項1から4の何れか1項記載の吸引治療器具において、前記吸着手段は、磁石であることを特徴とする。
請求項5の構成によれば、磁性体からなる平板若しくはこれを内包した平板に吸引治療器具を吸着させることが可能となる。
請求項6に係る吸引治療器具は、請求項1から4の何れか1項記載の吸引治療器具において、前記吸着手段は、吸盤であることを特徴とする。
請求項6の構成によれば、吸盤によって吸着可能な平板であれば場所を問わず吸引治療器具を吸着させることが可能となる。
請求項7に係る吸引治療器具用寝具は、請求項1から6記載の吸引治療器具を1つ以上配置するように構成し、この1つ以上配置された吸引治療器具を一対のマット部材の間に形成された谷部に配置するように構成したことを特徴とする。
請求項7の構成によれば、マットレス等のマット部材を2つ用いて谷部を形成し、該谷部に吸引治療器具を配置することで、使用者は仰向けになることで吸引カップを背中に当てることが可能となる。
請求項8に係る吸引治療器具用寝具は、一方の端面が吸引用開口部として開放された吸引カップを具備する吸引治療器具であって、該吸引カップには前記吸引用開口部の他に吸引ポンプ接続用開口部を設け、該吸引ポンプ接続用開口部には前記吸引カップ内の空気を吸引するための吸引ポンプが吸引チューブ及び接続部を介して接続されており、前記吸引カップの吸引用開口部とは反対側に、当該吸引カップを壁等の平面部に対して着脱可能に取り付けるための吸着手段を備え、前記吸引ポンプ接続用開口部が前記吸引カップの側面方向に向いて配置された構成したことを特徴とする。
請求項8の構成によれば、吸引ポンプ接続用開口部が吸引カップの側面方向に向いて配置された構成とすることにより、壁面等に取り付けた吸引カップを一人で自分の背中等に吸着させることが容易となる。
請求項9に係る吸引治療器具用寝具は、前記吸着手段は吸盤であり、該吸盤が前記吸引カップに対して取り外し可能なアタッチメントの底面部に形成された構成したことを特徴とする。
請求項9の構成によれば、吸着手段が吸盤であるために、特に浴室のタイル等に装着が簡単であり、また取り外しも楽に行うことが可能となる。
請求項10に係る吸引治療器具用寝具は、前記吸着手段は吸盤であり、該吸盤は前記吸引カップと一体的に構成された台部の底面部に設けるように構成したことを特徴とする。
請求項10の構成によれば、吸着手段の吸盤が吸引カップと一体的に構成されていることから、全体的な剛性が強くなり吸引時に空気の漏れる心配が少なくなる。
請求項1に係る吸引治療器具は、一方の端面が吸引用開口部として開放された吸引カップを具備する吸引治療器具であって、該吸引カップには前記吸引用開口部の他に吸引ポンプ接続用開口部を設け、該吸引ポンプ接続用開口部には前記吸引カップ内の空気を吸引するための吸引ポンプが吸引チューブ及び接続部を介して接続されており、前記吸引カップの吸着側の吸引用開口部とは反対側に、壁や床等の平面部に対して当該吸引治療器具を着脱可能に取り付けるための吸着手段を備えたので、使用者が吸引カップを背中等の手の届かない患部に用いたいような場合でも、吸引カップを浴室の壁や冷蔵庫の扉等の平板状面に吸着させ、使用者自身で吸引カップを患部に的確に当てることができるとともに、吸引治療器具を使用しない場合に平板状面から吸引治療器具を容易に取り外すことができる。
請求項2に係る吸引治療器具は、請求項1記載の吸引治療器具において、前記吸着手段は、前記吸引カップに対して取り外し可能なアタッチメントの底面部に形成されたので、使用者が頻繁に吸引治療器具を利用する場合、吸着部のみを取り外し、浴室の壁や冷蔵庫の扉等に固定しておくことで、利用する度に吸着部の取り付け位置を調節する必要性が無くなる。
請求項3に係る吸引治療器具は、請求項2記載の吸引治療器具において、前記アタッチメントは、前記吸引ポンプと前記吸引カップを接続する前記接続部を挿入できる収納穴部が形成されているので、簡易な構成で確実にアタッチメントを吸引カップに安定して固定することができる。
請求項4に係る吸引治療器具は、請求項1記載の吸引治療器具において、前記吸着手段は、前記吸引カップと一体的に形成された台部の底面部に形成されたので、アタッチメントの着脱を必要とせず、更に最小限の構成により製造コストの高騰を抑制することができる。
請求項5に係る吸引治療器具は、請求項1から4の何れか1項記載の吸引治療器具において、前記吸着手段は、磁石であるので、吸着部の冷蔵庫の扉等への取り付け/取り外しを特別な工程を用いずとも容易に行うことができる。
請求項6に係る吸引治療器具は、請求項1から4の何れか1項記載の吸引治療器具において、前記吸着手段は、吸盤であるので、凹凸の少ない平板状面であれば、如何なる場所であっても吸着部を取り付けることができる
請求項7に係る吸引治療器具用寝具は、請求項1から6記載の吸引治療器具を1つ以上配置するように構成し、この1つ以上配置された吸引治療器具を一対のマット部材の間に形成された谷部に配置するように構成したので、起立が困難な使用者であっても、介助者を必要とせずに容易に自身の背中に吸引治療具を当てることができる。
請求項8乃至請求項10に係る吸引治療器具用寝具は、介助者を必要とせずに一人でも容易に自身の背中に吸引治療具を当てることがより容易にできる。
以下、本発明を実施するための最良の形態としての実施例を図1から図17を参照して説明する。もちろん、本発明は、その発明の趣旨に反さない範囲で、実施例において説明した以外のものに対しても容易に適用可能なことは説明を要するまでもない。
図1〜図6は、本発明の実施例1を示し、図1は、吸引治療器具の使用状態での全体像を示す斜視図である。図2はアタッチメントの斜視図である。図3は、図2のA−A面におけるアタッチメントの断面構造図である。図4は、吸引治療器具の接続部を取り付けた状態を示すアタッチメントの断面構造図である。図5は、吸着手段を吸盤としたアタッチメントの斜視図である。図6は、複数の吸引治療器具を介助者なしで一人で吸引するための吸引治療器具用補助具を示す斜視図である。
本実施例における吸引治療器具について、図1及び図4に基づいて説明する。この実施例1においては、従来市販されている「吸い玉」と呼ばれている吸引治療器具を一人での使用を補助するための別売のアタッチメントとして構成するものでも良いし、当然のこと、全てのセットを備えた新規の吸引治療器具セットとして構成しても良いのは、説明を待つまでもない。1は吸引治療器具全体を示すものであり、冷蔵庫の扉などのように磁性体からなる壁面部50に装着して使用する。吸引治療器具1は、壁面部が磁性体であれば磁石を用いて吸着させることができ、壁面部が磁性体ではない、例えば、浴室のタイル壁等に装着して使用する場合には、従来周知の吸盤手段を用いて吸着させることができる。2は人体の皮膚と接触させて用いる吸引カップであり、吸引用開口部21と、吸引ポンプ接続用開口部22とが形成されている(図4)。これにより、背中など手の届きにくい箇所の患部の治療でも一人で使用する際に便利なものである。なお、吸引用開口部21には、吸引カップ内の空気を吸引ポンプにより吸引した後、吸引カップ内に空気が逆流しないように逆支弁が設けられているが、ここでは直接的には本発明とは密接な関係がないこともあり、図面の簡単化のために図示していない。この吸引カップ2は、後述するアタッチメント10を冷蔵庫の扉などの壁面部50に装着し、そのアタッチメント10に吸引カップ2を挿入して使用準備をする。3は管状の接続部であり、前記吸引カップ2の吸引ポンプ接続用開口部22に取り付けるカップ接続部3aと後述のホースと接続するホース接続部3bとにより、L字状に形成される(図4)。4はホースであり、接続部3の吸引カップ2が取り付けられない他端に取り付けられる。ホース4は、接続口部4aを介してホース接続部3bに対して接続され、5は吸引部たる手動ポンプであり、ホース4の他端側に接続される。このような構成をした吸引治療器具によれば、アタッチメント10を冷蔵庫の扉などの壁面部50に装着した後、吸引カップ2をアタッチメント10に挿入し、吸引カップ2を人体の背中などの皮膚に密着させ、手動ポンプ5を作動させることで、手動ポンプ5からホース4、接続部3を介して吸引カップ2内部の空気を吸引して排出させることができ、吸引カップ2内部を減圧状態にして皮膚を吸引カップ2内に吸引することが可能となる(図1)。
続いてアタッチメント10の詳細な構成について、図2〜5に基づいて説明する。10は若干の可撓性を有する素材によって底面を吸引カップ2と略同寸の円筒形に形成されるアタッチメントである。アタッチメント10には接続部3のホース接続部3bを嵌合させるため嵌合孔10aと、嵌合孔10aに接続部3のホース接続部3bを通すための導入路10bが形成される。嵌合孔10aの直径はホース接続部3bの直径と略同寸かそれよりやや大きめに形成してあり、導入路10bはホース接続部3bの直径よりやや小さめに形成してある。10cは中央部分に形成され、接続部3を収納するための収納穴部である。アタッチメント10の下部には取付台部10dが形成されている。ここで、接続部3をアタッチメント10に取り付ける際は、導入路10bの両側を僅かだけ外側に撓ませ、幅を広げてホース接続部3bを挿入し、ホース接続部3bを嵌合孔10aに嵌合させると共に、カップ接続部3aを収納穴部10cに収納することで、強固にアタッチメント10に接続部3を取り付けることが出来る。また取り外しは、導入路10bの両側を外側に撓ませることで容易に取り外すことが可能である。11は磁性体を含む平面部(図1の50)に吸着させるための吸着手段たる磁石であり、取付台部10dの下面側に一体的に取り付けられている。また、取付台部10dの磁石11に代えて、吸着手段として図5に示すように吸盤12を採用しても良い。
アタッチメント10は、ホース接続部3bを導入路10bに挿入し、ホース接続部3bを嵌合孔10aに嵌合させることで接続部3のカップ接続部3aを収納穴部10c内に収容し、接続部3を取り付ける。これにより接続部3がアタッチメント10から脱落することを防止することが可能となる(図4)。この図4に示したものは、吸引カップ2の吸引ポンプ接続用開口部と吸引チューブの接続口部4aとが直接的に接続できない構造が実施例として示されているが、別実施例として、図10に示す構造の接続口部4bとすることにより、全てを新しいセットとして用意することなく、本実施例のアタッチメント10を用いるのみで、通常販売されている吸引カップとポンプを用いて、一人で施術可能な吸引治療器具としての使用を可能とするものである。
また、図4に示したアタッチメント10は、ホース接続部3bを嵌合孔10aに嵌合させることで接続部3のカップ接続部3aを収納穴部10c内に収容するタイプのものであるが、通常市販されている吸引治療器具では、この実施例のようなL字型の接続部を備えていないタイプのものがある。その場合に用いられるアタッチメント10の構造を図11及び図12に示す。このタイプのアタッチメント10は、吸引ホース4の接続口部4bを嵌め込める大きさの嵌合孔10eを形成させておき、接続口部4bに繋がる吸引ホース4は、ホース導出開口10fから外側に導き出す構成としてある。これにより、接続口部4bをアタッチメント10の嵌合孔10eに確実に嵌め込んでから、吸引開口部21を上にして、吸引カップ2の吸引ポンプ接続用開口部22を接続口部4bに挿入することにより、これにより接続口部4bがアタッチメント10から脱落することを防止することが可能となり、他の実施例と同様の使用方法が実現できる。図11、図12の11は吸盤である。
以上のような吸引治療器具1の構成によれば、図1に示すように、例えば冷蔵庫の扉などのように磁性体からなる壁面部50に取付台部10d下面の磁石11を吸着させることで、吸引治療器具1を壁面部50に固定することができる。この状態において、使用者は吸引治療器具1に体を押し付けた後に手動ポンプ5を操作することにより、背中など手の届きにくい箇所の患部であっても、介助者なしで容易に吸引カップ2によって吸引することができる。壁面部50が磁性体から成っていない場合には、取付台部10d下面の磁石11に代えて、吸着手段として吸盤12を採用することも可能である。この場合は、浴室のタイル壁面等に取付台部10d下面の吸盤12を取り付けることにより、同様の効果を奏することができる。ただし、ガラス等を壁面部50として使用しようとする場合には、破損の虞もあり注意する必要がある。望ましくは、ガラスに対しては使用を控えるほうが良い。この実施例に対して図示はしないが、取付台部を壁面にビス等で止めることも可能であるが、この場合はアタッチメント10を所定の位置に半固定的に取り付けておき、そのアタッチメント10に対して吸引カップ2を取り付けて、一人での施術を行うことになる。
以上の実施例には、通常、吸引カップ2の吸引ポンプ接続用開口部22に設けられている逆支弁が図示されていないものが含まれている。この逆支弁の構造は、現在市販されている吸引治療器具では、各社各様であり形状・構造も寸法も一定していないし、規格と呼べるものもない。そこで、本発明を具体的に実現する場合に、新規な吸引カップ2からなる吸引治療器具セットとして構成する場合は、各社各様の吸引カップの吸引ポンプ接続用開口部の寸法等に関しての配慮の必要はないが、市販の吸引治療器具を使って本発明を実現しようとすると実施例レベルにおいては、吸引カップの吸引ポンプ接続用開口部の構造や寸法等についての配慮をする必要がある。
この点について配慮した本発明の実施例が図13に示すものである。この実施例においては、韓国ソウルメディカル社製の家庭用メディカルカッピングセットを対象として、本発明が実現できる実施例をより具体的に示したものである。図4に示したアタッチメント10は、ホース接続部3bを導入路10bに挿入し、ホース接続部3bを嵌合孔10aに嵌合させることで接続部3のカップ接続部3aを収納穴部10c内に収容し、接続部3を取り付ける構成になっているが、図13に示した実施例においては、接続部を一体に構成したアタッチメント10の構成となっている。従って、この実施例のアタッチメント10の場合は、各社の吸引治療器具によってアタッチメント10の形状・構造・寸法を相違させる必要がある。
上記韓国ソウルメディカル社製の家庭用メディカルカッピングセットの吸引カップ2の吸引ポンプ接続用開口部22には、合成ゴム製の逆支弁24が嵌め込まれており、この逆支弁24には吸引カップ2内方から外方に向かう空気の流れを妨げないように1本の切込み25が入れられている。この切り込み25が、吸引カップ2外方から内方に向かう空気の流れを妨げて逆支弁の作用を達成している。
本発明の一体型アタッチメント10に上記韓国ソウルメディカル社製の家庭用メディカルカッピングセットの吸引カップ2を装着した状態が図13である。その一体型アタッチメント10の概観斜視図が図14(a)であり、図14(a)のb−b断面図(要部)が図14(b)である。これから明らかなように、一体型アタッチメント10は、取付台部の裏面には吸盤12を採用しており、浴室のタイル面等の平坦な壁面に対して吸着支持できる構成となっている。この一体型アタッチメント10は、取付台部としての吸盤12と共に、吸引カップ2の底面に沿った形状のすり鉢状の吸引カップ受け座部13、及び、吸引ホース接続部14が一体的に形成されている。当然のことながら、この吸引カップ受け座部13の形状・構造・寸法は、市販の吸引治療器具によって相違させるべきものであるが、この点は、本発明の発明思想の範囲内において当業者が容易に変更可能なものである。図13の実施例においては、すり鉢状の吸引カップ受け座部13の内周面には合成ゴム等の可撓性の大きな材料により可撓性受け座15を設けることが可能である。これは、必ずしも必要ではないが、これにより吸引カップ2とアタッチメント10の間で空気漏れを防ぐ効果も期待することができる。
図15には、図13で示した取付台部に吸盤12を採用した一体型アタッチメント10に代えて、取付台部10dを壁面に対してビスで取るつけることができるように、ビス孔16、16を設けた実施例を示す。他の部分は図13で示した実施例と実質的に同一構成である。
次に、使用者が仰向けになった状態で吸引治療を行うことができるよう構成した吸引治療器具について、図6に基づいて説明する。20,20は、使用者が横になっても大きく変形しない、やや硬めの略矩形のマットレスであり、台板30の上に一対で配置されてあり、人が仰向けになった際の施術したい背中の位置に、左右のマットレス20,20の間に谷部20aが形成されている。このような構成のマットレス20,20によれば、谷部20aに前述の吸引治療器具2,2,2を複数個並べて配置することで、使用者は仰向けに寝た状態で、介助者なしでも複数の患部を複数の吸引治療器具2,2,2によって吸引することができる。
図7〜図8は本発明の実施例2を示したものであり、前記実施例1と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。前記実施例1においては、アタッチメント10の収納穴部10c内にカップ接続部3aを収容して接続部3を取り付ける構成のものを説明したが、本実施例では、図7及び図8に示すようにスタンド付の吸引カップから成る一体的な吸引治療器具とすることも可能である。
図7及び図8の吸引カップ2は、吸引用開口部21は図1の実施例のものと同じ構成であるが、吸引ポンプ接続用開口部22は、吸引カップ2の適宜箇所(図示したものでは吸引カップ2の側面であるが、邪魔にならない箇所であれば底面側でも良い)に形成され、この吸引ポンプ接続用開口部22に吸引ホースの接続部3が取り付けられる。
図7及び図8の吸引カップ2は、台部23も一体的に形成されており、その底面部には既に説明したように磁石11を設けるか、吸盤を設けるかして吸着手段を構成することにより本発明を実現できるものである。
台部23を吸盤構成とした例を、図16及び図17により、より詳細に説明する。図16において、吸引カップ2は吸盤構成とした台部23と、吸引カップ2側面に配置した吸引ポンプ接続用開口部22を一体的に形成している。より望ましい構成として、吸盤構成とした台部23の場合は、合成ゴム等の可撓性の高い材料で整形し吸引カップ2に一体的に嵌め込まれた構成とするのが良い。吸引ポンプ接続用開口部22には、逆支弁24が設けられている。
本発明を適用した吸引カップを新規の吸引治療器具セットとして構成する場合には(1)本発明を適用したアタッチメントと、吸引カップと、吸引ポンプと、接続ホースとをセットとして構成する場合と、(2)本発明を適用した一体型の横方向吸引タイプの吸引カップと、吸引ポンプと、接続ホースとをセットとして構成する場合とがある。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、吸引部を手動ポンプ5としたが、これに限定せず吸引装置等の自動化されたポンプを用いても何ら問題はない。また、アタッチメント10を円筒形としたが、平板状面への吸着を阻害しない形状であれば、他の形状であっても何ら問題はない。
本発明の実施例1における、吸引治療器具の使用状態を示す斜視図である。 同上で使用する際の、アタッチメントを示す斜視図である。 同上、図2のA−A面におけるアタッチメントの断面図である。 同上、吸引カップにアタッチメントを取り付けた状態を示す断面図である。 同上、吸着手段を吸盤とした吸着部の斜視図である。 同上、マットレスに吸引治療器具を配設した別の使用状態を示す斜視図である。 本発明の実施例2における、吸引カップの構成を示す斜視図である。 同上、図7に示すA−A面における吸引カップの断面図である。 従来用いられている吸引治療器具を示す斜視図である。 実施例1の吸引カップにアタッチメントを取り付けた別の使用状態を示す断面図である。 別の構成のアタッチメントの使用状態を示す断面図である。 図11のアタッチメントの概観斜視図である。 より具体的な実施例の使用状態を示す断面図である。 (a)は図13のアタッチメントの概観斜視図である。(b)は(a)のアタッチメントのb−b断面図である。 より具体的な実施例の別の使用状態を示す断面図である。 本発明の実施例2における、吸引カップの別の構成を示す斜視図である。 図17の吸引カップの断面図である。
符号の説明
1 吸引治療器具
2 吸引カップ
21 吸引用開口部
22 吸引ポンプ接続用開口部
3 接続部
3a カップ接続部
3b ホース接続部
4 ホース(吸引チューブ)
5 手動ポンプ(吸引ポンプ)
10 アタッチメント
10a 嵌合孔
10b 導入路
10c 中空部(収納穴部)
10d 取付台部(台部)
11 磁石
12 吸盤
20 マットレス(マット部材)
20a 谷部

Claims (10)

  1. 一方の端面が吸引用開口部として開放された吸引カップを具備する吸引治療器具であって、該吸引カップには前記吸引用開口部の他に吸引ポンプ接続用開口部を設け、該吸引ポンプ接続用開口部には前記吸引カップ内の空気を吸引するための吸引ポンプが吸引チューブ及び接続部を介して接続されており、前記吸引カップの吸着側の吸引用開口部とは反対側に、壁や床等の平面部に対して当該吸引治療器具を着脱可能に取り付けるための吸着手段を備えたことを特徴とする吸引治療器具。
  2. 前記吸着手段は、前記吸引カップに対して取り外し可能なアタッチメントの底面部に形成されたことを特徴とする請求項1記載の吸引治療器具。
  3. 前記アタッチメントは、前記吸引ポンプと前記吸引カップを接続する前記接続部を挿入できる収納穴部が形成されていることを特徴とする請求項2記載の吸引治療器具。
  4. 前記吸着手段は、前記吸引カップと一体的に形成された台部の底面部に形成されたことを特徴とする請求項1記載の吸引治療器具。
  5. 前記吸着手段は、磁石であることを特徴とする請求項1から4の何れかの内の1項に記載の吸引治療器具。
  6. 前記吸着手段は、吸盤であることを特徴とする請求項1から4の何れかの内の1項に記載の吸引治療器具。
  7. 請求項1から6の何れかの内の1項に記載の吸引治療器具を1つ以上配置するように構成し、この1つ以上配置された吸引治療器具を一対のマット部材の間に形成された谷部に配置するように構成したことを特徴とする吸引治療器具用補助具。
  8. 一方の端面が吸引用開口部として開放された吸引カップを具備する吸引治療器具であって、該吸引カップには前記吸引用開口部の他に吸引ポンプ接続用開口部を設け、該吸引ポンプ接続用開口部には前記吸引カップ内の空気を吸引するための吸引ポンプが吸引チューブ及び接続部を介して接続されており、前記吸引カップの吸引用開口部とは反対側に、当該吸引カップを壁等の平面部に対して着脱可能に取り付けるための吸着手段を備え、前記吸引ポンプ接続用開口部が前記吸引カップの側面方向に向いて配置されていることを特徴とする吸引治療器具。
  9. 前記吸着手段は吸盤であり、該吸盤が前記吸引カップに対して取り外し可能なアタッチメントの底面部に形成されたことを特徴とする請求項8記載の吸引治療器具。
  10. 前記吸着手段は吸盤であり、該吸盤が前記吸引カップと一体的に構成された台部の底面部に設けられたことを特徴とする請求項8記載の吸引治療器具。
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