JP3110695U - 排尿補助装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】いちいち他人の手を煩わせなくとも、排尿することが出来て,尿意を催す度に看護や介護をする人に溲瓶を持って来てもらったり、片づけてもらったりする必要がなくなるので、その人達の労力,負担を軽減することが出来る排尿補助装置を提供する。
【解決手段】多量の尿を貯めることが出来る貯尿容器19の蓋体15に、容器内の気圧を低下させるポンプ17を組み込むと共に、所定気圧まで低下したらその気圧に保つ作用をする圧力調整装置23を組み込む。パイロットランプ2は、所定気圧に達した時に点灯する。屈曲自在な導尿管7の一端には男性器当て具4が取り付けられ、他端は貯尿容器内の空間に通ずるよう蓋体15に貫通する。男性器当て具4に男性器をあててスイッチ5をオンすると、貯尿容器19内が低圧となる。そこで放尿すると、尿は吸引力により貯尿容器19にスムーズに導かれる。
【選択図】図1
【解決手段】多量の尿を貯めることが出来る貯尿容器19の蓋体15に、容器内の気圧を低下させるポンプ17を組み込むと共に、所定気圧まで低下したらその気圧に保つ作用をする圧力調整装置23を組み込む。パイロットランプ2は、所定気圧に達した時に点灯する。屈曲自在な導尿管7の一端には男性器当て具4が取り付けられ、他端は貯尿容器内の空間に通ずるよう蓋体15に貫通する。男性器当て具4に男性器をあててスイッチ5をオンすると、貯尿容器19内が低圧となる。そこで放尿すると、尿は吸引力により貯尿容器19にスムーズに導かれる。
【選択図】図1
Description
本考案は、自力でトイレに行けない人が、ベッド等にて自力で操作することにより、排尿することが出来るよう補助する排尿補助装置に関するものである。
病気や身体障害のためにベッドに寝たきりとなり、自力でトイレに行けない人が排尿する場合、溲瓶を用い、次のようにして排尿しているのが現状である。
(1)まず、看護や介護をしてくれている人を呼んで、溲瓶を持って来てもらう。
(2)次に、排尿中、自分の手で溲瓶を支持することが可能な人は自分で支持し、支持することが出来ない人は、看護や介護をしてくれている人に支持していて貰う。
(3)排尿後は、溲瓶をトイレへ持って行ってもらい、尿を捨ててもらう(入院中で尿量を計測している人の場合なら、貯尿容器に入れてもらう。)。
なお、溲瓶の形状は、排尿する口が付いた容器に、片手で持つ把手が取り付けられているという形状をしているが、この形状は数十年以上前と殆ど同じである。
(1)まず、看護や介護をしてくれている人を呼んで、溲瓶を持って来てもらう。
(2)次に、排尿中、自分の手で溲瓶を支持することが可能な人は自分で支持し、支持することが出来ない人は、看護や介護をしてくれている人に支持していて貰う。
(3)排尿後は、溲瓶をトイレへ持って行ってもらい、尿を捨ててもらう(入院中で尿量を計測している人の場合なら、貯尿容器に入れてもらう。)。
なお、溲瓶の形状は、排尿する口が付いた容器に、片手で持つ把手が取り付けられているという形状をしているが、この形状は数十年以上前と殆ど同じである。
(問題点)
従来のような溲瓶を使用して行う排尿には、次のような問題点があった。
第1の問題点は、尿意を催す毎に、いちいち他人の手を煩わせなければならないという点である。
第2の問題点は、看護や介護をする人の労力が大変であるという点である。
第3の問題点は、人を呼べなかった場合、お洩らしをしてしまうという点である。
第4の問題点は、自尊心が傷つけられるという点である。
第5の問題点は、溲瓶をうまく扱うには熟練を要し、不慣れなうちは尿をこぼし易いという点である。
従来のような溲瓶を使用して行う排尿には、次のような問題点があった。
第1の問題点は、尿意を催す毎に、いちいち他人の手を煩わせなければならないという点である。
第2の問題点は、看護や介護をする人の労力が大変であるという点である。
第3の問題点は、人を呼べなかった場合、お洩らしをしてしまうという点である。
第4の問題点は、自尊心が傷つけられるという点である。
第5の問題点は、溲瓶をうまく扱うには熟練を要し、不慣れなうちは尿をこぼし易いという点である。
(問題点の説明)
まず第1の問題点について説明する。通常の人の場合、1日の排尿回数は6〜8回程度だと言われている。頻尿となる病気にかかっている人とか高齢者の場合は、もっと多くなる。尿意を催す度にナースコールをしたり声を出したりして人を呼び、溲瓶を持って来てもらわなければならないわけであるが、このように他人の手を煩わすことは、頼む方の身からすれば、気の重いことである。また、折角持って来てもらっても、なかなか尿が出ずに待たせたり、出たとしても僅かしか出なかったりした場合は、申し訳なさも加わり、更に気の重いこととなる。
まず第1の問題点について説明する。通常の人の場合、1日の排尿回数は6〜8回程度だと言われている。頻尿となる病気にかかっている人とか高齢者の場合は、もっと多くなる。尿意を催す度にナースコールをしたり声を出したりして人を呼び、溲瓶を持って来てもらわなければならないわけであるが、このように他人の手を煩わすことは、頼む方の身からすれば、気の重いことである。また、折角持って来てもらっても、なかなか尿が出ずに待たせたり、出たとしても僅かしか出なかったりした場合は、申し訳なさも加わり、更に気の重いこととなる。
第2の問題点についてであるが、看護や介護をする人は、少なくとも1日に6〜8回程度は排尿のために患者に呼ばれ、溲瓶を持って行っては排尿介助作業をしなければならないが、毎日毎日これが続くわけであり、その労力たるや大変なものである。
第3の問題点については、介護する人が席を外して近くに居なかったりした場合とか、大きな声が出せなくなった人の場合とかに生ずる問題点である。尿意を催した時に人が呼べなかった場合、自分ひとりではどうすることも出来ないから、結局ベッドに洩らしてしまうことになる。そのような場合、衣類の交換とか寝具の交換等の処置をしなければならず、する方もしてもらう方も大変である。
第3の問題点については、介護する人が席を外して近くに居なかったりした場合とか、大きな声が出せなくなった人の場合とかに生ずる問題点である。尿意を催した時に人が呼べなかった場合、自分ひとりではどうすることも出来ないから、結局ベッドに洩らしてしまうことになる。そのような場合、衣類の交換とか寝具の交換等の処置をしなければならず、する方もしてもらう方も大変である。
第4の問題点についてであるが、これが最も大きな問題点であると言ってもよい。通常、他人には秘して行う排尿という人間の本能的動作を、他人に秘して行うことが出来ないという情けない自分の姿を自覚することにより、基本的に自尊心は大きく傷つけられる。例えば、自分では溲瓶を支えることが出来ず、人に支えてもらって排尿するということ、その時、チョロチョロという排尿音がその人にも聞かれてしまうということ等は、自尊心が傷つけられる1つの要因である。また、前記のようにベッドでお洩らしをしてしまった場合、子供ならいざ知らず、功なり名遂げた成人とか一家の大黒柱として働いて来た成人にとってみれば、羞恥の極みであり、自尊心は大きく傷つけられる。
第5の問題点であるが、これは溲瓶の構造にも関係している。溲瓶の口は以外と大きく、しかも上ではなく斜め横方向に付いているので、少し傾ければ中に入っている尿がこぼれてしまう。従って、もし自分で支えて排尿するという場合、排尿中における傾け方とか、排尿後にベッドの外へ持ち出す場合の持ち方等を誤れば、中に入っている尿がベッドの上にこぼれてしまう。
本考案は、以上のような問題点を解決することを課題とするものである。
本考案は、以上のような問題点を解決することを課題とするものである。
前記課題を解決するため、本考案の排尿補助装置では、貯尿容器と、該貯尿容器を密封する着脱自在の蓋体と、該蓋体に内蔵され、運転された場合、前記貯尿容器内の気圧を低圧にするポンプと、該ポンプより配線により導かれ、該ポンプの運転,停止を制御するスイッチと、一端に性器当て具が取り付けられ、他端が前記貯尿容器内の空間に通ずるよう蓋体に貫通された屈曲自在な導尿管と、前記蓋体に内蔵され、前記ポンプ運転後に前記貯尿容器内の気圧を所定気圧に保つ圧力調整装置とを具える構成とした。
なお、貯尿容器内の気圧が所定気圧まで低下した時に行われる圧力調整装置の動作を利用して、該所定気圧に達したことを表示するパイロットランプを点灯するようにしてもよい。パイロットランプを設ける場合、頂部にパイロットランプが取り付けられ、途中に導尿管を係止するフックが設けられた支持柱を台に植立し、該台の上に貯尿容器を載置するようにすることが出来る。
なお、貯尿容器内の気圧が所定気圧まで低下した時に行われる圧力調整装置の動作を利用して、該所定気圧に達したことを表示するパイロットランプを点灯するようにしてもよい。パイロットランプを設ける場合、頂部にパイロットランプが取り付けられ、途中に導尿管を係止するフックが設けられた支持柱を台に植立し、該台の上に貯尿容器を載置するようにすることが出来る。
本考案の排尿補助装置によれば、次のような効果を奏する。
(1)いちいち他人の手を煩わせなくとも、排尿することが出来る。
(2)尿意を催す度に看護や介護をする人に溲瓶を持って来てもらったり、片づけてもらったりする必要がなくなるので、その人達の労力,負担を軽減することが出来る。
(3)人の手を借りることなく排尿出来るから、声が出せず人を呼ぶことができない人でも、お洩らしをしてしまうことがなくなる。
(4)排尿という人間の本能的動作を、他人に秘して行うことが出来るようになるので、自尊心が傷つけられることがなくなる。
(5)熟練を要する操作もなく、尿をうっかりベッドにこぼすこともなくなる。
(1)いちいち他人の手を煩わせなくとも、排尿することが出来る。
(2)尿意を催す度に看護や介護をする人に溲瓶を持って来てもらったり、片づけてもらったりする必要がなくなるので、その人達の労力,負担を軽減することが出来る。
(3)人の手を借りることなく排尿出来るから、声が出せず人を呼ぶことができない人でも、お洩らしをしてしまうことがなくなる。
(4)排尿という人間の本能的動作を、他人に秘して行うことが出来るようになるので、自尊心が傷つけられることがなくなる。
(5)熟練を要する操作もなく、尿をうっかりベッドにこぼすこともなくなる。
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本考案にかかわる排尿補助装置を示す図である。図1において、1は排尿補助装置、2はパイロットランプ、3はフック、4は男性器当て具、5はスイッチ、6はひも、7は導尿管、8は支持パイプ、9はプラグ、10〜13は配線、14はパイロットランプ電源装置、15は蓋体、16は排気口、17はポンプ、18は吸気口、19は貯尿容器、20は固定べルト、21は尿、22は台、23は圧力調整装置、24は容器内空間である。
図1は、本考案にかかわる排尿補助装置を示す図である。図1において、1は排尿補助装置、2はパイロットランプ、3はフック、4は男性器当て具、5はスイッチ、6はひも、7は導尿管、8は支持パイプ、9はプラグ、10〜13は配線、14はパイロットランプ電源装置、15は蓋体、16は排気口、17はポンプ、18は吸気口、19は貯尿容器、20は固定べルト、21は尿、22は台、23は圧力調整装置、24は容器内空間である。
排尿補助装置1は、貯尿容器19と、その蓋体15と、該蓋体15に付設された幾つかの部品とから成っている。
貯尿容器19は、ひとりの人の1日分の尿を貯めることが出来る容量を有することが望ましい。尿の量は多い人でも1回分で約350cc程度であるから、8回分で計算しても約4l位あれば良い。
付設部品の第1は、蓋体15の内部に組み込まれた小型のポンプ17である。このポンプ17は、容器内空間24の空気を吸気口18から吸い込み、排気口16から外気へと排出するように配設されたポンプである。ポンプ17の駆動電源は、プラグ9を図示しない室内コンセントに差し込んで得る。スイッチ5は、ポンプ17の運転,停止をするためのものである(ポンプ17に関係する電気回路は、後に図4で説明する。)。
貯尿容器19は、ひとりの人の1日分の尿を貯めることが出来る容量を有することが望ましい。尿の量は多い人でも1回分で約350cc程度であるから、8回分で計算しても約4l位あれば良い。
付設部品の第1は、蓋体15の内部に組み込まれた小型のポンプ17である。このポンプ17は、容器内空間24の空気を吸気口18から吸い込み、排気口16から外気へと排出するように配設されたポンプである。ポンプ17の駆動電源は、プラグ9を図示しない室内コンセントに差し込んで得る。スイッチ5は、ポンプ17の運転,停止をするためのものである(ポンプ17に関係する電気回路は、後に図4で説明する。)。
付設部品の第2は、屈曲自在な導尿管7である(例、ビニール製)。導尿管7の一端は蓋体15を貫通して容器内空間24内に臨むように配置され、他端には男性器当て具4が取り付けられている(女性用の場合なら、後で図3で示す女性器当て具が取り付けられている)。
付設部品の第3は、圧力調整装置23である。これは、ポンプ17の運転により容器内空間24が低圧とされてゆくが、所定気圧以下とはならないようにするための装置である。パイロットランプ2は、その所定気圧にまで低下したところで点灯され、そうなったことを知らせる。
付設部品の第3は、圧力調整装置23である。これは、ポンプ17の運転により容器内空間24が低圧とされてゆくが、所定気圧以下とはならないようにするための装置である。パイロットランプ2は、その所定気圧にまで低下したところで点灯され、そうなったことを知らせる。
このような排尿補助装置1は、取り扱いに便利なように、支持パイプ8が立てられた台22に固定するのが望ましい。台22は、移動し易いようにキャスター付きとしてもよい。台22には貯尿容器19を載置するが、その貯尿容器19が倒れたりずれたりしないように、支持パイプ8の下部に固定べルト20を取り付け、それで貯尿容器19を取り外し自在に抱持する。
支持パイプ8の頂上付近には、パイロットランプ2を取り付けておく。排尿補助装置1は、患者の近くに置いて使用してもらうから、パイロットランプ2の高さは(言い換えれば支持パイプ8の高さは)、ベッドに寝た患者から容易に見える程度の高さとする。パイロットランプ2は、パイロットランプ電源装置14,圧力調整装置23と電気的に接続され、パイロットランプ電源装置14の電源により点灯される(パイロットランプ2に関係する電気回路は、後に図5で説明する。)。
図1の例では、パイロットランプ電源装置14は支持パイプ8の途中に設置しているが、配線13を少し長くし、台22の上に設置してもよい。また、パイロットランプ電源装置14とパイロットランプ2とを結ぶ配線12は、支持パイプ8の中を通して設置しているが、支持パイプ8の外に沿わせて設置してもよい。その場合、支持パイプ8は、パイプではなく棒を使用することが出来る。
図1の例では、パイロットランプ電源装置14は支持パイプ8の途中に設置しているが、配線13を少し長くし、台22の上に設置してもよい。また、パイロットランプ電源装置14とパイロットランプ2とを結ぶ配線12は、支持パイプ8の中を通して設置しているが、支持パイプ8の外に沿わせて設置してもよい。その場合、支持パイプ8は、パイプではなく棒を使用することが出来る。
支持パイプ8の上部にはフック3を設け、これに、導尿管7の男性器当て具4の付いた方の端を引っ掛ける。導尿管7には、端部にスイッチ5が付いた配線11を沿わせ、両者がばらけないようひも6(或いはテープ等)で縛っておく。こうしておく理由は、排尿しようとして男性器当て具4をフック3から外し、手元に持って来た時、スイッチ5も手元に一緒について来るようにするためである。
なお、台22,支持パイプ8,パイロットランプ2は、本考案の排尿補助装置に必須というものではない。なぜなら、これらが無くとも、排尿補助装置の本質的な動作は行うことが出来るからである。
なお、台22,支持パイプ8,パイロットランプ2は、本考案の排尿補助装置に必須というものではない。なぜなら、これらが無くとも、排尿補助装置の本質的な動作は行うことが出来るからである。
図2は、圧力調整装置23の1例を示す図である。符号は図1のものに対応し、30は弁体、31はストッパ、32,33は接点、34はスプリング、35は開口である。
開口35は、蓋体15の下側(図1で言えば容器内空間24に面する側)に開けられる。蓋体15の上側(外気に面する側)には開閉可能な弁体30が設けられ、この弁体30は、スプリング34により外気方向に向かって弾発されている。ストッパ31は、弾発されている弁体30を、所定位置に留めるためのものである。
一方、弁体30の下面には電気的な接点32が設けられると共に、その下方には別の電気的な接点33が設けられる。接点33の一端はスプリング34に固着されていてもいいし、蓋体15内部の壁面に固着されていてもいい。接点32,33はそれぞれ配線13に接続され、これら配線13は、蓋体15の上側から外部へと引き出される。
開口35は、蓋体15の下側(図1で言えば容器内空間24に面する側)に開けられる。蓋体15の上側(外気に面する側)には開閉可能な弁体30が設けられ、この弁体30は、スプリング34により外気方向に向かって弾発されている。ストッパ31は、弾発されている弁体30を、所定位置に留めるためのものである。
一方、弁体30の下面には電気的な接点32が設けられると共に、その下方には別の電気的な接点33が設けられる。接点33の一端はスプリング34に固着されていてもいいし、蓋体15内部の壁面に固着されていてもいい。接点32,33はそれぞれ配線13に接続され、これら配線13は、蓋体15の上側から外部へと引き出される。
図2(1)は弁体30が閉じている状態を示し、図2(2)は弁体30が開いている状態を示している。弁体30の上側の面には外気の圧力がかかり、下側の面には容器内空間24内の圧力とスプリング34の弾発力との合計(以下「下側合計圧力」という)がかかっている。ポンプ17を運転しない時は、容器内空間24の気圧も外気圧と同じであるから、この時、下側合計圧力はスプリング34の弾発力の分だけ大きい。
ポンプ17の運転が開始されると、容器内空間24内の気圧は徐々に低下させられる。従って、下側合計圧力も徐々に低下させられて行くが、それが弁体30の上側にかかっている外気圧より大である間は、弁体30は図2(1)のように閉じられた状態を保っている。
しかし、下側合計圧力が外気圧より小となると、弁体30は図2(2)のように下方に開く。すると、外気が侵入して来て、容器内空間24の気圧を少し高めるように作用する。下側合計圧力が外気圧と等しくなるまで高められると、弁体30は再び閉じる。弁体30のこのような作用により、容器内空間24内は所定気圧に調整される(圧力調整装置23を設けた理由は、容器内空間24内を所定気圧に調整するためである。)。
なお、弁体30が開いた時、接点32と33とがオンする。このオンにより、後に図5で説明するように、パイロットランプ2が点灯される。
しかし、下側合計圧力が外気圧より小となると、弁体30は図2(2)のように下方に開く。すると、外気が侵入して来て、容器内空間24の気圧を少し高めるように作用する。下側合計圧力が外気圧と等しくなるまで高められると、弁体30は再び閉じる。弁体30のこのような作用により、容器内空間24内は所定気圧に調整される(圧力調整装置23を設けた理由は、容器内空間24内を所定気圧に調整するためである。)。
なお、弁体30が開いた時、接点32と33とがオンする。このオンにより、後に図5で説明するように、パイロットランプ2が点灯される。
容器内空間24内を外気圧より低い所定気圧に調整する理由は、図1の導尿管7を通して尿を容器内空間24へ吸い込む吸引力を生ぜしめ、尿が外にこぼれたりしないよう排尿補助をするためである。従って、所定気圧の値も、その目的に沿うように適宜決定されるべきものである(例えば、女性用,男性用で値を変えてもよい)。前記した圧力関係の説明より明らかなように、この所定気圧の設定は、スプリング34の弾発力の強さをどの位の強さにするかということにより設定される。
図3は、女性器当て具の1例を示す図であり、25は女性器当て具、36は導尿管開口である。図1の例では、導尿管7の端部に取り付けられているのは男性器当て具4であったが、女性用の排尿補助装置にあっては、当然のことながら、女性器当て具25で置き換えられる。導尿管開口36は、導尿管7に通ずる開口である。
図4は、ポンプ17のための電気回路を示す図であり、符号は図1のものに対応している。この電気回路は、プラグ9とスイッチ5とポンプ17とが、直列に接続されて構成される。スイッチ5をオンすると、ポンプ17の作動が開始される(すると、図1の吸気口18から空気が吸い込まれ、排気口16から排出され始める。)。
図5は、パイロットランプ2のための電気回路を示す図であり、符号は図1のものに対応している。この電気回路は、圧力調整装置23とパイロットランプ電源装置14とパイロットランプ2とが、直列に接続されて構成される。パイロットランプ電源装置14には、例えば、電池が内蔵されている。容器内空間24内の気圧が所定気圧まで低下し、圧力調整装置23の接点がオンとなると、パイロットランプ電源装置14からパイロットランプ2へ電源が供給され、点灯する。パイロットランプ2としては、通常のランプの他、消費電力の少ない発光ダイオードを用いてもよい。
図5は、パイロットランプ2のための電気回路を示す図であり、符号は図1のものに対応している。この電気回路は、圧力調整装置23とパイロットランプ電源装置14とパイロットランプ2とが、直列に接続されて構成される。パイロットランプ電源装置14には、例えば、電池が内蔵されている。容器内空間24内の気圧が所定気圧まで低下し、圧力調整装置23の接点がオンとなると、パイロットランプ電源装置14からパイロットランプ2へ電源が供給され、点灯する。パイロットランプ2としては、通常のランプの他、消費電力の少ない発光ダイオードを用いてもよい。
本考案の排尿補助装置は、患者または介護される人の手の届く所に置いておいて使用するわけであるが、次にその使用の仕方について説明する(図1参照)。
(1)導尿管7をフック3から外し、男性器当て具4を自分の男性器に当てる。
(2)導尿管7と一緒について手元に来たスイッチ5をオンする。
(ポンプ17の運転が開始され、吸気口18から容器内空間24の空気を吸い込み、排気口16から外気へと排出するという作用により、容器内空間24の気圧が低下し始める。導尿管7は容器内空間24に通じているから、導尿管7の中の気圧も同様に低下してゆく。従って、男性器当て具4に当てている男性器の先端では、若干の吸引力を感じることとなる。もしスプリング34として弾発力が強いものが使用されていると、この吸引力が不快なほど強くなり、好ましくない。)
(1)導尿管7をフック3から外し、男性器当て具4を自分の男性器に当てる。
(2)導尿管7と一緒について手元に来たスイッチ5をオンする。
(ポンプ17の運転が開始され、吸気口18から容器内空間24の空気を吸い込み、排気口16から外気へと排出するという作用により、容器内空間24の気圧が低下し始める。導尿管7は容器内空間24に通じているから、導尿管7の中の気圧も同様に低下してゆく。従って、男性器当て具4に当てている男性器の先端では、若干の吸引力を感じることとなる。もしスプリング34として弾発力が強いものが使用されていると、この吸引力が不快なほど強くなり、好ましくない。)
(3)暫くして(約数秒程度)、容器内空間24内は所定気圧まで低下し、圧力調整装置23が作動してパイロットランプ2が点灯する。この点灯を見て、放尿を開始する。(尿は、容器内空間24内の低い気圧に吸引されて、スムーズに容器内空間24内へと流れてゆき、放尿終了後において導尿管7内に残留するということがない。)
(4)スイッチ5をオフする。
(ポンプ17が停止される。)
(5)導尿管7を元のフック3に掛ける。
(導尿管7の中には男性器当て具4を通って外気が入って来るから、それと通じている容器内空間24の気圧は、外気と同じ気圧に戻る。なお、フック3に引っ掛ける前に、アルコール綿等で男性器当て具4を拭いておくことにすれば、清潔に保つことが出来る。)
(4)スイッチ5をオフする。
(ポンプ17が停止される。)
(5)導尿管7を元のフック3に掛ける。
(導尿管7の中には男性器当て具4を通って外気が入って来るから、それと通じている容器内空間24の気圧は、外気と同じ気圧に戻る。なお、フック3に引っ掛ける前に、アルコール綿等で男性器当て具4を拭いておくことにすれば、清潔に保つことが出来る。)
図6は、尿の捨て方を説明する図であり、符号は図1のものに対応している。貯尿容器19の尿を捨てるには、蓋体15を外し、固定べルト20をほどき、貯尿容器19を手に取ってトイレ等に捨てる。
貯尿容器19の容量を1日分の尿量を十分貯めることが出来る容量としておくと、尿を捨てる作業は1日に1回だけで済む。従来は排尿する度に溲瓶に取り、トイレに捨てていたわけであるから、1日に6〜8回程度その作業をしなければならなかったが、本考案によれば1日1回で済むから、看護や介護する人の労力は大幅に軽減される。
貯尿容器19の容量を1日分の尿量を十分貯めることが出来る容量としておくと、尿を捨てる作業は1日に1回だけで済む。従来は排尿する度に溲瓶に取り、トイレに捨てていたわけであるから、1日に6〜8回程度その作業をしなければならなかったが、本考案によれば1日1回で済むから、看護や介護する人の労力は大幅に軽減される。
なお、貯尿容器19に目盛りを付けておけば、自動的に半日の尿量,1日の尿量等を計測することが出来る。或いは、台22に貯尿容器19の重量を測る装置および測定値を表示する装置(例、デジタル表示装置)を組み込んでおけば、貯尿量を重量で計測,表示することも出来る。更に、測定値を記録する記録媒体を組み込んでおけば、尿量を自動的に記録しておくことも出来る。
1…排尿補助装置、2…パイロットランプ、3…フック、4…男性器当て具、5…スイッチ、6…ひも、7…導尿管、8…支持パイプ、9…プラグ、10〜13…配線、14…パイロットランプ電源装置、15…蓋体、16…排気口、17…ポンプ、18…吸気口、19…貯尿容器、20…固定べルト、21…尿、22…台、23…圧力調整装置、24…容器内空間、25…女性器当て具、30…弁体、31…ストッパ、32,33…接点、34…スプリング、35…開口、36…導尿管開口
Claims (3)
- 貯尿容器と、
該貯尿容器を密封する着脱自在の蓋体と、
該蓋体に内蔵され、運転された場合、前記貯尿容器内の気圧を低圧にするポンプと、
該ポンプより配線により導かれ、該ポンプの運転,停止を制御するスイッチと、
一端に性器当て具が取り付けられ、他端が前記貯尿容器内の空間に通ずるよう蓋体に貫通された屈曲自在な導尿管と、
前記蓋体に内蔵され、前記ポンプ運転後に前記貯尿容器内の気圧を所定気圧に保つ圧力調整装置と
を具えたことを特徴とする排尿補助装置。
- 貯尿容器内の気圧が所定気圧まで低下した時に行われる圧力調整装置の動作を利用して、該所定気圧に達したことを表示するパイロットランプを点灯するようにしたことを特徴とする請求項1記載の排尿補助装置。
- 頂部にパイロットランプが取り付けられ、途中に導尿管を係止するフックが設けられた支持柱を台に植立し、該台の上に貯尿容器を載置するようにしたことを特徴とする請求項2記載の排尿補助装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005000989U JP3110695U (ja) | 2005-02-28 | 2005-02-28 | 排尿補助装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005000989U JP3110695U (ja) | 2005-02-28 | 2005-02-28 | 排尿補助装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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-
2005
- 2005-02-28 JP JP2005000989U patent/JP3110695U/ja not_active Expired - Fee Related
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