JP5060506B2 - タイヤのころがり抵抗測定装置 - Google Patents

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本発明は、広い意味でタイヤ試験装置に係り、特にタイヤのころがり抵抗測定装置に関するものである。
トラック、乗用自動車および他の車両用タイヤの性質および性能を測定するにあたり、重要な測定項目の一つとしてタイヤのころがり抵抗がある。タイヤのころがり抵抗は、タイヤと地面との間に作用する接線方向の力であり、タイヤ試験装置において試験用タイヤと走行ドラム等に形成された走行模擬路面との間に接線方向に作用する力Fx(押し付け荷重Fzを変化させた際のころがり抵抗力Fxの変化)として計測される。
ころがり抵抗力Fxは、一定の回転速度で回転させた走行ドラムにタイヤを押し付けた際に計測される走行ドラムの回転トルクを計測し、この計測された回転トルクを走行ドラムの半径で割ることにより求めることができる。しかし、このようにして得られたころがり抵抗力Fx’は、走行模擬路面を走行する際に発生する真のころがり抵抗力Fxでない可能性が高い。なぜならば、走行ドラムの軸受には回転摩擦が必ず存在し、計測された回転トルクにも軸受の回転摩擦に由来するトルク(以下、回転摩擦トルクという)が加わっているからである。
そこで、このような走行ドラムの回転摩擦トルクを計測された回転トルクから変換行列を用いたデジタル演算補正により除去して真のころがり抵抗力Fxを算出する方法(例えば、特許文献1)や、走行ドラムの軸受に回転摩擦の小さい流体軸受を用いて真のころがり抵抗力Fxを求める方法(例えば、特許文献2)が提案されている。
特開2003−4598号公報 特公平5−54058号公報
しかしながら、走行ドラムの回転摩擦トルクは、軸受の温度上昇や経年劣化等で変化するものであり、正確に測定又は計算できるものではない。それゆえ、特許文献1のように回転摩擦トルクを正確に予測して、計測された回転トルクに対する走行ドラムの回転摩擦トルクの影響を完全に排除した状態で真のころがり抵抗力Fxを算出することは困難である。
一方、特許文献2のように流体軸受を用いた場合には、流体軸受は設備の構造が複雑であり価格も高いので、ころがり抵抗測定装置の価格を高騰させやすいという問題がある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、簡単な構造でありながら回転トルクに対する走行ドラムの回転摩擦トルクの影響を排除して、ころがり抵抗Fxを正確に計測することができるタイヤのころがり抵抗測定装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は次の技術的手段を講じている。
即ち、本発明のタイヤのころがり抵抗測定装置は、水平軸心回りに駆動回転する走行ドラムと、該走行ドラムに形成された走行模擬路面にタイヤが押し付けられた際に前記走行ドラムの回転トルクを計測することにより、該タイヤのころがり抵抗を測定するころがり抵抗計測手段とを有するころがり抵抗測定装置において、前記走行模擬路面に高圧空気を噴出させて前記走行ドラムに加わる荷重を低減させる荷重低減手段が配備されていることを特徴とするものである。
発明者らは、走行ドラムの自重や押し付け荷重が軸受に加わらないようにすれば走行ドラムの軸受に回転摩擦が発生し難くなってころがり抵抗計測手段で計測される回転トルクに回転摩擦トルクが影響しなくなるのではないかと考えた。そして、走行模擬路面に高圧空気を噴出させて走行ドラムの軸受に加わる荷重を低減させることにより、ころがり抵抗力を精度良く計測することを知見して本発明を完成させたのである。
それゆえ、上述のタイヤのころがり抵抗測定装置においては、回転トルクに対する回転摩擦トルクの影響を排除して、ころがり抵抗を正確に計測することができる。
なお、前記走行ドラムに対してタイヤを上方から押しつける構成とされている場合には、前記荷重低減手段は、前記走行ドラムの下方側に配備されているとよい。
また、前記走行ドラムに対してタイヤを水平方向に押しつける構成とされている場合は、前記荷重低減手段は、前記走行ドラムの下方側と走行ドラムを挟んで前記タイヤとは反対側とに設けられているとよい。
前記荷重低減手段は、前記走行模擬路面に沿って且つ走行模擬路面から隙間をあけるように配備された壁面部と、当該壁面部に形成された複数の空気孔と、を備えており、前記空気孔から高圧空気が噴出するように構成されているとよい。
前記走行ドラムの軸受には、当該走行ドラムの軸心に加わる荷重を計測する荷重計測部が設けられており、前記荷重低減手段は、前記荷重計測部で計測される鉛直方向及び/又は前記タイヤの押し付け方向の荷重がそれぞれ最小となるように前記高圧空気の圧力を調整する構成を採用することは非常に好ましい。
前記荷重低減手段は、前記ころがり抵抗計測手段で計測される走行ドラムの回転トルクが最小となるように、前記高圧空気の圧力を調整するようにしてもよい。
本発明のタイヤのころがり抵抗測定装置により、回転トルクに対する走行ドラムの回転摩擦トルクの影響を排除して、ころがり抵抗を正確に計測することができる。
第1実施形態のころがり抵抗測定装置の正面図及び側面図である。 第2実施形態のころがり抵抗測定装置の正面図及び側面図である。 第2実施形態のころがり抵抗測定装置の制御ブロックを示した図である。 第2実施形態のころがり抵抗測定装置の制御ブロックの別例を示した図である。
以下、本発明のタイヤのころがり抵抗測定装置(以下、単に装置1という)を図面に基づき説明する。
図1(a)及び図1(b)に示されるように、本発明の装置1は、タイヤTを回転自在に支持するスピンドル軸2と、このスピンドル軸2の下方に配備される円筒状又は円柱状の走行ドラム3とを備えている。走行ドラム3の外周面にはタイヤTを走行させる走行模擬路面4が形成されており、またスピンドル軸2は、走行ドラム3の上方側に配備され、上下方向(鉛直方向)に昇降自在して走行ドラム3に形成された走行模擬路面4にタイヤTを押し付けられるようになっている。
また、装置1には、走行ドラム3の回転トルクを計測するころがり抵抗計測手段5(トルク計)が設けられており、ころがり抵抗計測手段5で走行ドラム3の回転トルクを計測することによりタイヤTのころがり抵抗力Fxを測定することができる構成となっている。
以下の説明において、図1(a)の上下を装置1を説明する際の上下、図1(a)の左右を装置1を説明する際の左右とする。また、図1(b)の左右を装置1を説明する際の前後とする。
走行ドラム3は、水平軸心回りに回転する円筒状又は円柱状に形成されており、その外周面にはタイヤTを走行させるための走行模擬路面4が形成されている。走行ドラム3には水平方向に沿って設けられた軸部6が備えられており、この軸部6は軸受7で回転自在に支持されている。走行ドラム3の軸部6には駆動モータ8が連結されており、駆動モータ8により走行ドラム3を所定の速度で回転できるようになっている。
上述の構成を備えた装置1でころがり抵抗力Fxを計測する場合は、スピンドル軸2に装着されたタイヤTを鉛直下方に向かって移動させ、駆動モータ8により回転している走行ドラム3の走行模擬路面4に押し付けると、タイヤTの押し付け方向と垂直な方向(タイヤTおよび回転ドラムの接線方向、図例では左右方向)にころがり抵抗力Fxが発生する。ころがり抵抗力Fxはころがり抵抗計測手段5で計測される走行ドラム3の回転トルクに重畳するため、計測された走行ドラム3の回転トルクより求めることができる。
ところが、上述のように走行ドラム3の回転トルクは軸受7の温度上昇や経年劣化等で変化し、これを計算で正確に求めることはできない。それゆえ、走行ドラム3の回転トルクからころがり抵抗力Fxを正確に算出することは困難である。
そこで、本発明の装置1では、走行模擬路面4に高圧空気を噴出させて走行ドラム3の軸受7に加わる鉛直方向の荷重(自重)を低減させる荷重低減手段9を配備し、この荷重低減手段9により走行ドラム3の自重が軸受7に加わらないようにしている。このように走行ドラム3の自重が軸受7に加わらないようにすれば、軸受7で発生する回転摩擦トルクを極力抑えることができ、ころがり抵抗計測手段5で計測される走行ドラム3の回転トルクに対する回転摩擦トルクの影響を排除することができ、ころがり抵抗力Fxを精度良く計測することができる。
具体的には、第1実施形態の荷重低減手段9は以下に説明するような構成を備えている。
荷重低減手段9は、その内部が中空とされたタンク構造とされており、供給配管10を通じて図示しないコンプレッサなどから高圧空気を供給することで、内部に高圧空気を蓄えられるようになっている。荷重低減手段9の上面は壁面部11とされている。
壁面部11は、下方に向かって凸状に湾曲する曲面状に形成されており、走行模擬路面4に沿った形状とされている。また、壁面部11は、走行模擬路面4の下方側であって、走行模擬路面4からの距離が周方向のどの位置でも等しくなるように配備されている。すなわち、壁面部11は走行模擬路面4から一定の隙間をあけて配備されている。
壁面部11と走行模擬路面4との間に形成された隙間は、低い空気圧で走行ドラム3の支持できるように狭くする(例えば、1mm以下)ほど良い。
壁面部11は、走行ドラム3の軸心を挟んで右側と左側とが対称になるように配備されており、その左右長さが同じとなるように設定されている。また壁面部11には荷重低減手段9の内外を連通する複数の空気孔12が備えられている。
空気孔12は、荷重低減手段9の内部に蓄えられた高圧空気を走行模擬路面4に向かって噴出させることができるようになっている。空気孔12は、走行模擬路面4側の壁面部11に形成された有底のポケット13(座ぐり)と、このポケット13の底部に形成されると共にポケット13より小径に形成された細孔14とからなる。ポケット13は走行模擬路面4側に向かって開口しており、このポケット13の底面に形成される細孔14は荷重低減手段9の内側(タンク側)に向かって開口しており、荷重低減手段9内の高圧空気を荷重低減手段9の外部に導けるようになっている。
複数の空気孔12は壁面部11上面に等間隔をあけて均等に配設されており、また空気孔12のポケット13や細孔14はどの空気孔12でも同じサイズとなるように形成されている。それゆえ、荷重低減手段9の内部に高圧空気を送り込むことにより、各空気孔12から同じ流速で同量の空気が走行模擬路面4に向かって噴出される。
このように走行ドラム3の外周面に形成された走行模擬路面4に直接高圧空気を噴出する荷重低減手段9を用いれば、流体軸受の場合のように小径なドラム軸に空気を噴き付けるのに比べて、高圧空気が噴き付けられる面積をより大面積とすることが可能となる。それゆえ、流体軸受に比べて高圧空気の圧力を下げることが可能となり、耐圧などのための複雑な構造が必要なくなって、簡単で安価な構造でありながら回転トルクに対する走行ドラム3の回転摩擦トルクの影響を排除することが可能となる。
次に、上述の装置1を用いたタイヤTのころがり抵抗力Fx測定方法について説明する。
例えば、所定の押し付け荷重Fzにおいて、タイヤTのころがり抵抗力Fxを測定する際には、まず、走行ドラム3を回転させ、タイヤTを走行模擬路面4に上方から押し付けるようにする。その状態で、高圧空気を荷重低減手段9の内部に供給し、空気孔12から高圧空気を噴出させる。このとき荷重低減手段9の内部に蓄えられた高圧空気の空気圧を徐々に大きくすれば、噴出された高圧空気の勢いが大きくなり、走行ドラム3の自重ならびにタイヤTの押し付け荷重がキャンセルされて、軸受7に作用する回転摩擦トルクが小さくなり、ころがり抵抗計測手段5で計測される走行ドラム3の回転トルクが徐々に小さくなる。
荷重低減手段9が作動していない状況下では、ころがり抵抗計測手段5で計測される走行ドラム3の回転トルクは「回転摩擦トルク+タイヤ転がり抵抗によるモーメント」であるが、高圧空気の空気圧を徐々に大きくし走行ドラム3を浮上させるようにすれば、走行ドラム3の軸受7に発生する回転摩擦トルクの値を略0とすることができ、「計測される回転トルク≒タイヤ転がり抵抗によるモーメント」となって、走行ドラム3の回転トルクに対する回転摩擦トルクの影響を排除することができる。それゆえ、走行ドラム3の回転トルクからタイヤTのころがり抵抗力Fxを精度良く求めることができる。
「第2実施形態」
次に、第2実施形態のタイヤのころがり抵抗測定装置について説明する。
図2に示されるように、第2実施形態の装置1が第1実施形態と異なっている点は、装置1が走行ドラム3に対してタイヤTを水平方向に押しつける構成とされており、水平方向に作用するタイヤTの押し付け荷重Fzと鉛直方向に作用する走行ドラム3の自重との合成荷重が傾斜方向に走行ドラム3の軸受7に作用している点である。つまり、第2実施形態では鉛直方向の荷重に加えて水平方向の荷重を低減する必要がある。
そのため、第2実施形態の装置1では、空気孔12が走行ドラム3の下方の外周面に対面する壁面部11(以下、第1の壁面部21という)と走行ドラム3を挟んでタイヤTとは反対側の外周面に対面する壁面部11(以下、第2の壁面部17という)との少なくとも2つが設けられており、各壁面部11から噴出される高圧空気の圧力を独立して調整する荷重低減手段9が備えられている。
詳しくは、図3に示されるように、第2実施形態の荷重低減手段9は、第1実施形態と同様な構成を備えた第1の荷重低減手段9aと、この第1の荷重低減手段9aの右側に隣接して配備される第2の荷重低減手段9bとを備えている。そして、第1の荷重低減手段9a及び第2の荷重低減手段9bのそれぞれから噴出される高圧空気の圧力をそれぞれ調整する制御部16を備えている。
第2の荷重低減手段9bは、第1の荷重低減手段9aと同様に内部が中空とされたタンク構造を備えており、その上面には第2の壁面部17が形成されている。そして、この第2の壁面部17には第1の壁面部21と同様に高圧空気を噴出する複数の空気孔12が形成されている。
第2の荷重低減手段9bの空気孔12は、噴出される高圧空気の向きがタイヤT押し付け方向とほぼ反対方向に向いており、走行ドラム3をタイヤT押し付け方向とは反対方向に向かって押し返せるように構成されている。それゆえ、第1の壁面部21の空気孔12から噴出される高圧空気の圧力と第2の壁面部17の空気孔12から噴出される高圧空気の圧力とをそれぞれ調整することにより、上述の押し付け荷重Fzと走行ドラム3の自重とをそれぞれ打ち消すことができる。
さらに、走行ドラム3の軸部6に設けられた左右一対の軸受7には、それぞれロードセル18(荷重計測部)が取り付けられている。このロードセル18は、走行ドラム3の軸受7に作用する垂直方向の力成分と水平方向の力成分と計測される。
制御部16は、ロードセル18から出力される電圧信号を基に鉛直方向及び水平方向の荷重を計算する荷重計算部19と、荷重計算部19で計算された鉛直方向及び水平方向の荷重に基づいて第1の荷重低減手段9aと第2の荷重低減手段9bとの空気圧を独立に調整可能なコントローラ20と、を備えており、コンピュータなどで構成されている。
すなわち、図3の制御部16は、第1実施形態で例示したように走行ドラム3の回転トルクに基づいて空気圧を調整するものではなく、ロードセル18で計測される鉛直方向及び水平方向の荷重に基づいて空気圧を調整する構成となっている。
次に、制御部16で行われる処理、言い換えれば第2実施形態のころがり抵抗計測方法を説明する。
図3に示されるように、第2実施形態の装置1を用いてタイヤTのころがり抵抗力Fxを測定する際には、第1実施形態と同様に、走行ドラム3を回転させ、タイヤTを走行模擬路面4に上方から押し付けるようにする。ロードセル18で計測される垂直方向の荷重と水平方向の荷重とがそれぞれ0又は最小になるようにフィードバック制御を行って、第1の荷重低減手段9aに蓄えられた高圧空気の空気圧と第2の荷重低減手段9bに蓄えられた高圧空気の空気圧とを個別に調整する。このようにすれば、水平方向に作用するタイヤTの押し付け荷重Fzと鉛直方向に作用する走行ドラム3の自重とがそれぞれ最小又は0となる。
第1の荷重低減手段9a及び第2の荷重低減手段9bの空気圧を調整した状態で、ころがり抵抗計測手段5によりころがり抵抗力Fxを計測すれば、走行ドラム3の自重とタイヤTによる押し付け荷重Fzとがそれぞれ走行ドラム3の軸受7に加わらないので、軸受7に発生する回転摩擦トルクによる影響を排除してころがり抵抗力Fxを精度良く計測することができる。
なお、走行ドラム3の軸受7にロードセル18を配備し、このロードセル18で計測される鉛直方向の荷重と水平方向の荷重とがそれぞれ0又は最小になるように、荷重低減手段9を制御する方法は、前述した第1実施形態の装置にも適用可能である。
逆に、第1実施形態で行っていた荷重低減手段9の制御手法を第2実施形態の装置1に適用することも可能である。つまり、走行ドラム3の回転トルクをころがり抵抗計測手段5で計測しておき、計測された走行ドラム3の回転トルクに基づいてタイヤTの押し付け荷重Fzと走行ドラム3の自重とを低減して(第1の荷重低減手段9a、第2の荷重低減手段9bからの高圧空気の噴出量をコントロールして)、ころがり抵抗力Fxを精度良く計測することもできる。
例えば、図4に示されるように、壁面部11の空気孔12から高圧空気が噴出されないように第2の荷重低減手段9bの内部に蓄えられた高圧空気の圧力を0とした状態で、まず最小値評価部22で評価される走行ドラム3の回転トルクが最小になるように第1の荷重低減手段9aの内部に蓄えられる高圧空気の圧力をコントローラ20(制御部16)で調整する。そして、走行ドラム3の回転トルクが最小になる第1の荷重低減手段9aの最適空気圧が求められたら、次に第1の荷重低減手段9aの内部に蓄えられた圧力を最適空気圧とした状態で、最小値評価部22で評価される走行ドラム3の回転トルクが最小になるように第2の荷重低減手段9bの内部に蓄えられる高圧空気の圧力をコントローラ20(制御部16)で調整する。
こうすることでも、軸受7に発生する回転摩擦トルクによる影響を排除してころがり抵抗力Fxを精度良く計測することができる。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、発明の本質を変更しない範囲で各部材の形状、構造、材質、組み合わせなどを適宜変更可能である。
1 装置(ころがり抵抗測定装置)
2 スピンドル軸
3 走行ドラム
4 走行模擬路面
5 ころがり抵抗計測手段
6 軸部
7 軸受
8 駆動モータ
9 荷重低減手段
9a 第1の荷重低減手段
9b 第2の荷重低減手段
10 供給配管
11 壁面部
12 空気孔
13 ポケット
14 細孔
16 制御部
17 第2の壁面部
18 荷重計測部(ロードセル)
19 荷重計算部
20 コントローラ
21 第1の壁面部
22 最小値評価部
Fx ころがり抵抗力
Fz 押し付け荷重
T タイヤ

Claims (6)

  1. 水平軸心回りに駆動回転する走行ドラムと、該走行ドラムに形成された走行模擬路面にタイヤが押し付けられた際に前記走行ドラムの回転トルクを計測することにより、該タイヤのころがり抵抗を測定するころがり抵抗計測手段とを有するころがり抵抗測定装置において、
    前記走行模擬路面に高圧空気を噴出させて前記走行ドラムに加わる荷重を低減させる荷重低減手段が配備されていることを特徴とするタイヤのころがり抵抗測定装置。
  2. 前記走行ドラムに対してタイヤを上方から押しつける構成とされており、
    前記荷重低減手段は、前記走行ドラムの下方側に配備されていることを特徴とする請求項1に記載のタイヤのころがり抵抗測定装置。
  3. 前記走行ドラムに対してタイヤを水平方向に押しつける構成とされており、
    前記荷重低減手段は、前記走行ドラムの下方側と走行ドラムを挟んで前記タイヤとは反対側とに設けられていることを特徴とする請求項1に記載のタイヤのころがり抵抗測定装置。
  4. 前記荷重低減手段は、前記走行模擬路面に沿って且つ走行模擬路面から隙間をあけるように配備された壁面部と、当該壁面部に形成された複数の空気孔と、を備えており、前記空気孔から高圧空気が噴出するように構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のタイヤのころがり抵抗測定装置。
  5. 前記走行ドラムの軸受には、当該走行ドラムの軸心に加わる荷重を計測する荷重計測部が設けられており、
    前記荷重低減手段は、前記荷重計測部で計測される鉛直方向及び/又はタイヤの押し付け方向の荷重がそれぞれ最小となるように前記高圧空気の圧力を調整することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のタイヤのころがり抵抗測定装置。
  6. 前記荷重低減手段は、前記ころがり抵抗計測手段で計測される走行ドラムの回転トルクが最小となるように、前記高圧空気の圧力を調整することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のタイヤのころがり抵抗測定装置。
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