JP5057963B2 - 表面部材及び表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶表示装置などの表示部表面に配置される表面部材及び表示装置に関し、特に、透明板に貼着した場合でも、映り込みを防止しつつ、表示画像のギラつきを防止した表面部材及び表示装置に関する。
従来、液晶表示装置やプラズマ表示装置、エレクトロルミネッセンス表示装置等のディスプレイ画面上には、その表面を保護すると共に、そのディスプレイ画面への外部光の反射や映り込みによる見にくさを防止するために、透明高分子フィルム上に表面凹凸処理を施した映り込み防止フィルムが表示装置の最表面に配置されている。
そして、フィルムに表面凹凸処理を施す方法としては、透明高分子フィルム表面にブラスト処理を施すことや、透明高分子フィルムに凹凸樹脂層を設けることが行われている。さらに、このような凹凸樹脂層は、凹凸を形成するためのマット剤となる樹脂を含有するものが多い。
しかしながら、各表示装置の高精細化により、凹凸樹脂層のマット剤がレンズとなり、画像のギラつきや画像ボケが発生し、視認性が低下するといった問題が生じている。
そのため、映り込み防止とギラつき防止の両方の機能を兼ね備えた映り込み防止フィルムが提案されている(特許文献1)。
特開2003−248101号公報(背景技術、特許請求の範囲)
しかし、上記のような映り込み防止フィルムでは、表示装置の表示部表面から離れた距離に貼着した場合、例えば、表示装置表面にガラスなどを配置し、ガラス表面に映り込み防止フィルムを貼着した場合に、ギラつきや画像ボケを防止できなくなるといった問題が発生した。特に、ガラスの厚みが厚くなるほど、ギラつきや画像ボケを防止しにくいことがわかった。
また、外光の映り込みについても、明るい環境では映り込みが防止できるが、暗い部屋で室内灯などが点灯している場合には、映り込みが激しくなり、さらなる映り込み防止性能が求められる。
そこで、表示装置から離れた距離に貼着した場合にもギラつきや画像ボケを防止することができ、暗い環境でも映り込みを防止することができる表面部材及び表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の表面部材はバインダー樹脂と2種類の顔料を含有する防眩層を有する表面部材であって、前記2種類の顔料が、無機顔料と樹脂ビーズであり、前記防眩層は、前記2種類の顔料の添加量がバインダー樹脂100重量部に対して1〜10重量部であり、前記無機顔料と前記樹脂ビーズの重量比が、1:1〜3:1であり、前記防眩層の厚みが前記樹脂ビーズの平均粒子径の30〜95%であり、且つ前記無機顔料の平均粒子径が防眩層の厚みより大きく、前記樹脂ビーズの平均粒子径の120%より小さいものであり、さらに前記表面部材のJIS K7136:2000におけるヘーズ値が5.0〜15.0%であることを特徴とするものである。
そして、本発明の表示装置は、表示装置の表示部表面に、請求項1記載の表示部材の防眩層が最表面になるように設けたことを特徴とするものである。
また、本発明の表示装置は、表面部材と表示部表面との間に透明板を有することを特徴とするものである。さらに、前記透明板が、ガラス板であることを特徴とするものである。
なお、本発明でいう平均粒子径、および粒子径分布の変動係数は、コールターカウンター法により測定した値から算出したものである。
本発明の表面部材によれば、表示装置の表示部表面から離れた距離に表面部材を配置した場合にもギラつきや画像ボケを防止することができ、暗い環境でも映り込みを防止することができる表面部材及び表示装置を得ることができる。
本発明の表面部材について説明する。本発明の表面部材は、バインダー樹脂と2種類の顔料を含有する防眩層を有する表面部材であって、前記2種類の顔料が、無機顔料と樹脂ビーズであり、前記防眩層の厚みが前記樹脂ビーズの平均粒子径の30〜95%であり、且つ前記無機顔料の平均粒子径が防眩層の厚みより大きく、前記樹脂ビーズの平均粒子径の120%より小さいものであり、さらに前記表面部材のJIS K7136:2000におけるヘーズ値が5.0〜15.0%であることを特徴とするものである。以下、本発明の表面部材の実施の形態について説明する。
防眩層は、バインダー樹脂および2種類の顔料を含有するものである。バインダー樹脂としては、光学的透明性に優れた樹脂を用いることができ、例えば、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、アクリルウレタン系樹脂、ポリエステルアクリレート系樹脂、ポリウレタンアクリレート系樹脂、エポキシアクリレート系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、セルロース系樹脂、アセタール系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂、シリコーン系樹脂などの熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電離放射線硬化性樹脂などを用いることができ、表面硬度に優れる硬化性樹脂が特に好ましい。また、これらの中でも光学特性に優れるアクリル系樹脂が好適に使用される。
バインダー樹脂と2種類の顔料の合計の重量比は、バインダー樹脂100重量部に対して、下限として1重量部以上、上限として10重量部以下が好ましく、5重量部以下がより好ましい。1重量部以上とするのは、防眩層に映り込み防止のための凹凸形状を形成するためであり、10重量部以下とするのは、顔料をそれより多く含有しても、映り込み防止性の向上に寄与せず、透明性の低下や画像ボケが発生し、画像認識性が低下するためである。
2種類の顔料は、無機顔料と樹脂ビーズである。無機顔料としては、シリカ、クレー、タルク、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、珪酸アルミニウム、酸化チタン、合成ゼオライト、アルミナ、スメクタイトなどの無機微粒子を用いることができ、樹脂ビーズとしては、スチレン樹脂、ウレタン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂などからなる有機微粒子を用いることができる。
無機顔料と樹脂ビーズの重量比は、1:1〜3:1が好ましい。無機顔料と樹脂ビーズの重量比が3:1より無機顔料が多くなると、透明性が低下し、画像認識性が低下する。一方、無機顔料と樹脂ビーズの重量比が1:1より樹脂ビーズが多くなると、画像ボケが発生し、画像認識性が低下する。また、十分な画像認識性を確保するために必要な透明性を維持することを前提として、無機顔料のみを使用した場合では十分に映り込みを防止することができず、樹脂ビーズのみではギラつきの発生を抑制することができない。
透明性を維持しつつ、画像認識性を得るために、JIS K7136:2000におけるヘーズ値は、5.0〜15.0%、好ましくは、5.0〜10%である。ヘーズの調整は、2種類の顔料の添加量を調整することや、2種類の顔料それぞれの平均粒子径と防眩層の膜厚の関係を調整することにより行うことができる。
樹脂ビーズは、防眩層の厚みによって一概には言えないが、平均粒子径が3.0〜8.0μmであることが好ましい。平均粒子径を3.0μm以上とするのは、防眩層に埋もれずに凹凸形状を形成させ、映り込みを防止するためであり、8.0μm以下とするのは、樹脂ビーズが大きくなるにしたがって樹脂ビーズが凸レンズとなって表示素子を拡大する割合が大きくなり、ギラつきや画像ボケが顕著になることを防止するためである。また、表示装置の表示部表面を保護するための強化ガラス等を設置すると表示部と防眩層との間の距離が広がるためにギラつきや画像ボケが強調されるが、樹脂ビーズの平均粒子径がこの範囲であれば、距離が離れていても、画像認識性が低下するのを防止することができる。
また、樹脂ビーズの粒子径分布の変動係数は、8〜25%が好ましい。平均粒子径が同じであっても、変動係数が大きいものでは、防眩層に埋もれてしまう部分や防眩層から大きく突出してしまう部分ができる。防眩層に埋もれてしまう部分が発生することによって光沢がでてしまったり、映り込みを防止しにくくなり、防眩層から大きく突出してしまう部分が発生することにより、ギラつきが発生し易くなってしまう。
なお、無機顔料の平均粒子径は、防眩層の厚みより大きく、前記樹脂ビーズの平均粒子径の120%より小さいものである。防眩層の厚みより大きくすることにより、防眩層に埋もれる無機顔料を少なくすることができ、映り込みを防止しつつ、効率よくギラつきを防止することができる。また、樹脂ビーズの平均粒子径の120%より小さいものとするのは、無機顔料の平均粒子径が大きくなると、防眩層から突出する部分が多くなり、ヘーズが高く、画像認識性が悪くなるためである。なお、本願において無機顔料の平均粒子径が樹脂ビーズの平均粒子径の120%より小さいものは、120%をも含み、120%以下のものをさす。
防眩層の厚みは、含有する樹脂ビーズの平均粒子径の30〜95%が好ましく、更に好ましくは、50〜85%である。防眩層の厚みを樹脂ビーズの平均粒子径の30%以上とすることにより、樹脂ビーズの防眩層から突出する部分が多くなることによる透明性の低下により画像認識性が低下することを防止することができ、95%以下とすることにより、樹脂ビーズの防眩層から突出する部分による凹凸により映り込みを防止することができる。なお、本願でいう防眩層の厚みとは、防眩層を構成するバインダー樹脂のみの膜厚である。
また、防眩層の厚みは、含有する樹脂ビーズの大きさによるため一概には言えないが、樹脂ビーズの平均粒子径が3.0〜8.0μmであるならば、0.9〜7.6μmが好適である。防眩層の厚みを0.9μm以上とすることにより、防眩層の塗膜強度を十分に保つことができる。そして、7.6μm以下とすることにより、平均粒子径の大きな顔料を使用することなく凹凸形状を形成することができ、ギラつきや画像ボケの発生による画像認識性の低下を抑制することができる。
このような防眩層は、本発明の表面部材の最表面に配置されるものであって、表示装置の表示部表面に設けられるものである。表示装置を構成する従来公知の表面部材に防眩層を塗布などにより直接設けることもできるし、表示装置の表示部表面に接着層を介して貼着することもできる。さらに、表示装置を保護するためのフィルム、シート、板状物などへ直接防眩層を設けたり、接着層を介して貼着したりして表面部材としたものを本発明の表示装置の表示部表面へ設置してもよい。
このような防眩層は、単層であってもよいが、加工や取り扱いなどを容易にするために基材に設けてもよい。
基材としては、透過率の高いものであれば良く、例えば、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、アクリルウレタン系樹脂、ポリエステルアクリレート系樹脂、ポリウレタンアクリレート系樹脂、エポキシアクリレート系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、セルロース系樹脂、アセタール系樹脂、ビニル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、環状オレフィンなどの1種もしくは2種以上を混合した透明性に優れる高分子フィルムやガラス板などを用いることができる。また、これらの高分子フィルムに、適宜易接着層などを設けたものも好適に使用される。
基材の厚みとしては、取り扱う上で支障のない厚みであれば特に限定されるものではないが、表示装置を構成する表面部材や、表示装置を保護するための透明板に接着層を介して貼着する場合には、10〜250μm程度、12〜125μmが好ましい。一方、基材が表示装置を保護するための透明板と兼ねる場合には、1〜20mmが好ましい。厚みを20mm以下とするのは、厚みが厚くなると、表示装置の表示部表面から防眩層が遠くなり、樹脂ビーズが凸レンズとなって表示素子を拡大する割合が大きくなり、ギラつきや画像ボケが強調されるためである。
透明板は、表示装置を保護するためのフィルム、シート、板状物であり、基材と同じものを用いることができる。厚みとしては、1〜20mmが好ましい。透明板の厚みを1mm以上とするのは、透明板により表示部表面を保護するための強度を得るためであり、20mm以下とするのは、透明板の厚みが厚くなると、表示装置の表示部表面から防眩層が遠くなり、樹脂ビーズが凸レンズとなって表示素子を拡大する割合が大きくなり、ギラつきや画像ボケが強調されるためである。
特に、ガラス板に映り込み防止機能を付与するために透明板としてガラス板を用いた場合には、従来のガラス板に映り込み防止機能を付与する方法と比べて、簡単で安価に映り込み防止機能を付与することができる。さらに、高分子フィルムに設けられた防眩層とは反対面に接着層を有する表面部材を、接着層を介してガラス板に貼着することで、耐衝撃性も向上する。
接着層に用いられる接着剤としては、天然ゴム系、再生ゴム系、クロロプレンゴム系、ニトリルゴム系、スチレン・ブタジエン系、エポキシ系、ウレタン系、アクリル系、アクリレート系化合物などからなる感圧接着剤、ホットメルト系接着剤、電離放射線硬化型接着剤などを用いることができる。
防眩層および接着層を形成する方法としては、各層の構成成分を適当な溶媒に溶解又は分散させて塗布液を調製し、当該塗布液をロールコーティング法、バーコーティング法、スプレーコーティング法、エアナイフコーティング法などの公知の方法により塗布・乾燥させる方法があげられる。
次に、本発明の表示装置について説明する。
本発明の表示装置は、上述した本発明の表面部材を、表示装置の表示部表面に防眩層が最表面になるように設けたことを特徴とするものである。表示装置としては、液晶表示装置やプラズマ表示装置、EL表示装置などを用いることができる。以下、液晶表示装置に適用した場合について説明する。
液晶表示装置は、少なくとも、液晶セル、および液晶セルの両面に設置される偏光板からなる。表面部材は、防眩層が最表面になるように、液晶表示装置の表示部表面に設置される。
図1は液晶表示装置7の実施の形態を示す断面図である。この液晶表示装置7は、ガラス基板11および液晶12からなる液晶セル1、偏光板2、バックライト3、筐体4からなり、さらに表示部表面に、本発明の表面部材6が設置された構成からなる。
液晶表示装置を構成する表面部材6以外の部材は、従来公知のものを使用することができる。
また本発明の表示装置7は、表面部材6と表示部表面との間に透明板5を有することを特徴とするものであり、さらに、前記透明板が、ガラス板であることを特徴とするものである。
透明板は、表示装置を保護するためのフィルム、シート、板状物であり、前記表示部材の基材と同じものを用いることができる。厚みとしては、1〜20mmが好ましい。透明板の厚みを1mm以上とするのは、透明板により表示部表面を保護するための強度を得るためであり、20mm以下とするのは、透明板の厚みが厚くなると、表示装置の表示部表面から防眩層が遠くなり、樹脂ビーズが凸レンズとなって表示素子を拡大する割合が大きくなり、ギラつきや画像ボケが強調されるためである。
例えば、接着層を介して透明板に貼着された表面部材を用いた場合、透明板に貼着することで、防眩層から表示部表面までの距離が離れることになる。一般的に、表示部表面から防眩層までの距離が大きくなると、表示装置の表示部表面から防眩層が遠くなり、樹脂ビーズが凸レンズとなって表示素子を拡大する割合が大きくなり、ギラつきや画像ボケが強調され、映り込み防止機能とギラつき防止機能や画像ボケ防止機能の両立が難しい。しかし、本発明の表示装置では、表面部材の防眩層を特定のものとすることにより、映り込み防止機能とギラつき防止機能や画像ボケ防止機能のバランスをよいものとすることができる。
また、透明板としてガラス板を用いた場合には、従来のガラス板に映り込み防止機能を付与した表面部材を用いた表示装置より、簡単で安価に表示装置を製造することができ、さらに、高分子フィルムに設けられた防眩層とは反対面に接着層を有する表面部材を、接着層を介してガラス板に貼着することで、耐衝撃性も向上させた表示装置とすることもできる。
以上のような本発明の表示装置によれば、表示装置の表示部表面から防眩層までの距離が大きくても、映り込みとギラつきや画像ボケをバランスよく防止することができ、外光の映り込みについても、明るい環境で映り込みが防止できる。さらに、暗い部屋で室内灯などが点灯している場合には、映り込みが激しくなり、さらなる映り込み防止性能が求められるが、暗い環境でも映り込みを防止することができる。
以下、実施例により本発明を更に説明する。なお、「部」、「%」は特に示さない限り、重量基準とする。
[実施例1]
厚み125μmの透明ポリエステルフィルム(ルミラーU34:東レ社)上に、下記の組成からなる防眩層塗布液を、乾燥後の厚みが3.5μmとなるようにバーコーティング法により塗布、乾燥、紫外線照射して防眩層を形成した。次いで、前記透明ポリエステルフィルムの防眩層が形成されていない面に、下記の組成からなる接着層塗布液を、乾燥後の厚みが20μmとなるようにバーコーティング法により、塗布、乾燥後、厚み15mmの強化ガラスと接着層を介して貼り合せ、実施例1の表面部材を作製した。
<防眩層塗布液>
・電離放射性硬化性樹脂 16.25部
(ユニディック17-813:大日本インキ化学工業<固形分:80%>)
・光重合開始剤 0.33部
(イルガキュア651:チバ・ジャパン社)
・無機顔料 0.24部
(サイリシア440:富士シリシア化学社<平均粒子径:3.5μm>)
・樹脂ビーズ 0.12部
(MX500:綜研化学工業社<平均粒子径:5μm/変動係数:10%>)
・プロピレングリコールモノメチルエーテル 40部
[実施例2]
実施例1の防眩層の厚みを1.5μmとした以外は、実施例1と同様にして実施例2の表面部材を作製した。
[実施例3]
実施例1の防眩層塗布液を下記組成からなる防眩層塗布液に代え、防眩層の厚みを4.5μmとした以外は、実施例1と同様にして実施例3の表面部材を作製した。
<防眩層塗布液>
・電離放射性硬化性樹脂 16.25部
(ユニディック17-813:大日本インキ化学工業<固形分:80%>)
・光重合開始剤 0.33部
(イルガキュア651:チバ・ジャパン社)
・無機顔料 0.24部
(サイリシア446:富士シリシア化学社<平均粒子径:4.5μm>)
・樹脂ビーズ 0.12部
(MX500:綜研化学工業社<平均粒子径:5μm/変動係数:10%>)
・プロピレングリコールモノメチルエーテル 40部
[実施例4]
実施例1の防眩層塗布液を下記組成からなる防眩層塗布液に代えた以外は、実施例1と同様にして実施例4の表面部材を作製した。
<防眩層塗布液>
・電離放射性硬化性樹脂 16.25部
(ユニディック17-813:大日本インキ化学工業<固形分:80%>)
・光重合開始剤 0.33部
(イルガキュア651:チバ・ジャパン社)
・無機顔料 0.08部
(サイリシア440:富士シリシア化学社<平均粒子径:3.5μm>)
・樹脂ビーズ 0.04部
(MX500:綜研化学工業社<平均粒子径:5μm/変動係数:10%>)
・プロピレングリコールモノメチルエーテル 40部
[実施例5]
実施例1の防眩層塗布液を下記組成からなる防眩層塗布液に代えた以外は、実施例1と同様にして実施例5の表面部材を作製した。
<防眩層塗布液>
・電離放射性硬化性樹脂 16.25部
(ユニディック17-813:大日本インキ化学工業<固形分:80%>)
・光重合開始剤 0.33部
(イルガキュア651:チバ・ジャパン社)
・無機顔料 0.44部
(サイリシア440:富士シリシア化学社<平均粒子径:3.5μm>)
・樹脂ビーズ 0.22部
(MX500:綜研化学工業社<平均粒子径:5μm/変動係数:10%>)
・プロピレングリコールモノメチルエーテル 40部
[実施例6]
実施例1の防眩層塗布液を下記組成からなる防眩層塗布液に代えた以外は、実施例1と同様にして実施例6の表面部材を作製した。
<防眩層塗布液>
・電離放射性硬化性樹脂 16.25部
(ユニディック17-813:大日本インキ化学工業<固形分:80%>)
・光重合開始剤 0.33部
(イルガキュア651:チバ・ジャパン社)
・無機顔料 0.80部
(サイリシア440:富士シリシア化学社<平均粒子径:3.5μm>)
・樹脂ビーズ 0.40部
(MX500:綜研化学工業社<平均粒子径:5μm/変動係数:10%>)
・プロピレングリコールモノメチルエーテル 40部
[実施例7]
実施例1の防眩層塗布液を下記組成からなる防眩層塗布液に代えた以外は、実施例1と同様にして実施例7の表面部材を作製した。
<防眩層塗布液>
・電離放射性硬化性樹脂 16.25部
(ユニディック17-813:大日本インキ化学工業<固形分:80%>)
・光重合開始剤 0.33部
(イルガキュア651:チバ・ジャパン社)
・無機顔料 0.18部
(サイリシア440:富士シリシア化学社<平均粒子径:3.5μm>)
・樹脂ビーズ 0.18部
(MX500:綜研化学工業社<平均粒子径:5μm/変動係数:10%>)
・プロピレングリコールモノメチルエーテル 40部
[実施例8]
実施例1の防眩層塗布液を下記組成からなる防眩層塗布液に代えた以外は、実施例1と同様にして実施例8の表面部材を作製した。
<防眩層塗布液>
・電離放射性硬化性樹脂 16.25部
(ユニディック17-813:大日本インキ化学工業<固形分:80%>)
・光重合開始剤 0.33部
(イルガキュア651:チバ・ジャパン社)
・無機顔料 0.27部
(サイリシア440:富士シリシア化学社<平均粒子径:3.5μm>)
・樹脂ビーズ 0.09部
(MX500:綜研化学工業社<平均粒子径:5μm/変動係数:10%>)
・プロピレングリコールモノメチルエーテル 40部
[実施例9]
実施例1の防眩層塗布液を下記組成からなる防眩層塗布液に代えた以外は、実施例1と同様にして実施例9の表面部材を作製した。
<防眩層塗布液>
・電離放射性硬化性樹脂 16.25部
(ユニディック17-813:大日本インキ化学工業<固形分:80%>)
・光重合開始剤 0.33部
(イルガキュア651:チバ・ジャパン社)
・無機顔料 0.12部
(サイリシア440:富士シリシア化学社<平均粒子径:3.5μm>)
・樹脂ビーズ 0.24部
(MX500:綜研化学工業社<平均粒子径:5μm/変動係数:10%>)
・プロピレングリコールモノメチルエーテル 40部
[実施例10]
実施例1の防眩層塗布液を下記組成からなる防眩層塗布液に代えた以外は、実施例1と同様にして実施例10の表面部材を作製した。
<防眩層塗布液>
・電離放射性硬化性樹脂 16.25部
(ユニディック17-813:大日本インキ化学工業<固形分:80%>)
・光重合開始剤 0.33部
(イルガキュア651:チバ・ジャパン社)
・無機顔料 0.09部
(サイリシア440:富士シリシア化学社<平均粒子径:3.5μm>)
・樹脂ビーズ 0.27部
(MX500:綜研化学工業社<平均粒子径:5μm/変動係数:10%>)
・プロピレングリコールモノメチルエーテル 40部
[実施例11]
実施例1の防眩層塗布液を下記組成からなる防眩層塗布液に代え、防眩層の厚みを1.5μmとした以外は、実施例1と同様にして実施例11の表面部材を作製した。
<防眩層塗布液>
・電離放射性硬化性樹脂 16.25部
(ユニディック17-813:大日本インキ化学工業<固形分:80%>)
・光重合開始剤 0.33部
(イルガキュア651:チバ・ジャパン社)
・無機顔料 0.24部
(サイリシア320:富士シリシア化学社<平均粒子径:1.6μm>)
・樹脂ビーズ 0.12部
(MX500:綜研化学工業社<平均粒子径:5μm/変動係数:10%>)
・プロピレングリコールモノメチルエーテル 40部
[実施例12]
実施例1の防眩層塗布液を下記組成からなる防眩層塗布液に代えた以外は、実施例1と同様にして実施例12の表面部材を作製した。
<防眩層塗布液>
・電離放射性硬化性樹脂 16.25部
(ユニディック17-813:大日本インキ化学工業<固形分:80%>)
・光重合開始剤 0.33部
(イルガキュア651:チバ・ジャパン社)
・無機顔料 0.24部
(サイリシア446:富士シリシア化学社<平均粒子径:4.5μm>)
・樹脂ビーズ 0.12部
(MX500:綜研化学工業社<平均粒子径:5μm/変動係数:10%>)
・プロピレングリコールモノメチルエーテル 40部
[実施例13]
実施例1の防眩層塗布液を下記組成からなる防眩層塗布液に代えた以外は、実施例1と同様にして実施例13の表面部材を作製した。
<防眩層塗布液>
・電離放射性硬化性樹脂 16.25部
(ユニディック17-813:大日本インキ化学工業<固形分:80%>)
・光重合開始剤 0.33部
(イルガキュア651:チバ・ジャパン社)
・無機顔料 0.24部
(サイリシア770:富士シリシア化学社<平均粒子径:6.0μm>)
・樹脂ビーズ 0.12部
(MX500:綜研化学工業社<平均粒子径:5μm/変動係数:10%>)
・プロピレングリコールモノメチルエーテル 40部
[比較例1]
実施例1の防眩層の厚みを1.2μmとした以外は、実施例1と同様にして比較例1の表面部材を作製した。
[比較例2]
実施例1の防眩層の厚みを4.9μmとした以外は、実施例1と同様にして比較例2の表面部材を作製した。
[比較例3]
実施例1の防眩層塗布液を下記組成からなる防眩層塗布液に代えた以外は、実施例1と同様にして比較例3の表面部材を作製した。
<防眩層塗布液>
・電離放射性硬化性樹脂 16.25部
(ユニディック17-813:大日本インキ化学工業<固形分:80%>)
・光重合開始剤 0.33部
(イルガキュア651:チバ・ジャパン社)
・無機顔料 1.30部
(サイリシア440:富士シリシア化学社<平均粒子径:3.5μm>)
・樹脂ビーズ 0.65部
(MX500:綜研化学工業社<平均粒子径:5μm/変動係数:10%>)
・プロピレングリコールモノメチルエーテル 40部
[比較例4]
実施例1の防眩層塗布液を下記組成からなる防眩層塗布液に代えた以外は、実施例1と同様にして比較例4の表面部材を作製した。
<防眩層塗布液>
・電離放射性硬化性樹脂 16.25部
(ユニディック17-813:大日本インキ化学工業<固形分:80%>)
・光重合開始剤 0.33部
(イルガキュア651:チバ・ジャパン社)
・無機顔料 0.36部
(サイリシア440:富士シリシア化学社<平均粒子径:3.5μm>)
・プロピレングリコールモノメチルエーテル 40部
[比較例5]
実施例1の防眩層塗布液を下記組成からなる防眩層塗布液に代えた以外は、実施例1と同様にして比較例5の表面部材を作製した。
<防眩層塗布液>
・電離放射性硬化性樹脂 16.25部
(ユニディック17-813:大日本インキ化学工業<固形分:80%>)
・光重合開始剤 0.33部
(イルガキュア651:チバ・ジャパン社)
・樹脂ビーズ 0.36部
(MX500:綜研化学工業社<平均粒子径:5μm/変動係数:10%>)
・プロピレングリコールモノメチルエーテル 40部
[比較例6]
実施例1の防眩層塗布液を下記組成からなる防眩層塗布液に代えた以外は、実施例1と同様にして比較例6の表面部材を作製した。
<防眩層塗布液>
・電離放射性硬化性樹脂 16.25部
(ユニディック17-813:大日本インキ化学工業<固形分:80%>)
・光重合開始剤 0.33部
(イルガキュア651:チバ・ジャパン社)
・無機顔料 0.24部
(サイリシア320:富士シリシア化学社<平均粒子径:1.6μm>)
・樹脂ビーズ 0.12部
(MX500:綜研化学工業社<平均粒子径:5μm/変動係数:10%>)
・プロピレングリコールモノメチルエーテル 40部
[比較例7]
実施例1の防眩層塗布液を下記組成からなる防眩層塗布液に代えた以外は、実施例1と同様にして比較例7の表面部材を作製した。
<防眩層塗布液>
・電離放射性硬化性樹脂 20.00部
(ユニディック17-813:大日本インキ化学工業<固形分:80%>)
・光重合開始剤 0.40部
(イルガキュア651:チバ・ジャパン社)
・無機顔料 0.24部
(サイリシア370:富士シリシア化学社<平均粒子径:3.0μm>)
・樹脂ビーズ 0.12部
(MX500:綜研化学工業社<平均粒子径:5μm/変動係数:10%>)
・プロピレングリコールモノメチルエーテル 22部
[比較例8]
実施例1の防眩層塗布液を下記組成からなる防眩層塗布液に代えた以外は、実施例1と同様にして比較例8の表面部材を作製した。
<防眩層塗布液>
・電離放射性硬化性樹脂 16.25部
(ユニディック17-813:大日本インキ化学工業<固形分:80%>)
・光重合開始剤 0.33部
(イルガキュア651:チバ・ジャパン社)
・無機顔料 0.24部
(SS#30:日東粉化工業社<平均粒子径:7.4μm>)
・樹脂ビーズ 0.12部
(MX500:綜研化学工業社<平均粒子径:5μm/変動係数:10%>)
・プロピレングリコールモノメチルエーテル 40部
[比較例9]
実施例1の防眩層塗布液を下記組成からなる防眩層塗布液に代えた以外は、実施例1と同様にして比較例9の表面部材を作製した。
<防眩層塗布液>
・電離放射性硬化性樹脂 16.25部
(ユニディック17-813:大日本インキ化学工業<固形分:80%>)
・光重合開始剤 0.33部
(イルガキュア651:チバ・ジャパン社)
・無機顔料 0.24部
(サイリシア470:富士シリシア化学社<平均粒子径:12.0μm>)
・樹脂ビーズ 0.12部
(MX500:綜研化学工業社<平均粒子径:5μm/変動係数:10%>)
・プロピレングリコールモノメチルエーテル 40部
実施例1〜13及び比較例1〜9の表面部材を、液晶表示装置の表示部表面に防眩層が最表面になるように配置し、実施例1〜13及び比較例1〜9の液晶表示装置を作製した。
実施例1〜13及び比較例1〜9の表面部材及び液晶表示装置について、下記項目の評価を行った。結果を表1に示す。
(1)透明性
実施例1〜13及び比較例1〜9の表面部材について、ヘーズメーター(NDH2000:日本電色工業社)を用いて、JIS K7361−1:1997における全光線透過率及びJIS K7136:2000のおけるヘーズ値を測定した。
(2)映り込み防止性
図2のように、蛍光灯8から床までの距離Aを2m、表示装置7から床までの距離Bを1m、表示装置7から観察者までの距離Cを1mとして、表示装置表面への蛍光灯の映り込み具合を明室・暗室の場合ともに評価した。映り込んだ蛍光灯の形がまったく確認できないものを「◎」、映り込んだ蛍光灯の形がほとんど確認できないものを「○」、映り込んだ蛍光灯の形がぼんやり確認できるものを「△」、蛍光灯の映り込みが激しく、映り込んだ蛍光灯の形がはっきり確認できるものを「×」とした。
(3)ギラつき防止性
画面全体を白色一色表示にしたときにギラつき感がないものを「◎」、画面全体を白色一色表示にしたときに赤色や緑色のドットが強調されてギラつき感があるものの内、表示装置と観察者の距離が30cmのときにギラつき感があるものを「○」、1mのときにギラつき感があるものを「△」、さらに緑色一色表示としビーズの散乱によるギラつき感があるものを「×」とした。
(4)画像ボケ防止性
白地に黒の小さい文字を表示したときに、文字の輪郭がぼけてみえたり、赤いにじみがみられないものを「◎」、表示装置と観察者の距離が30cmのときに赤いにじみは見えないが、文字の輪郭がぼけてみえるものを「○」、表示装置と観察者の距離が1mのときに赤いにじみは見えないが、文字の輪郭がぼけてみえるものを「△」、赤いにじみが見えるものを「×」とした。
Figure 0005057963
以上の結果から明らかなように、実施例1の表面部材は、防眩層の厚みが樹脂ビーズの平均粒子径の70%であり、無機顔料の平均粒子径が樹脂ビーズの平均粒子径の70%である。そして、バインダー樹脂100重量部に対する2種類の顔料の割合が1〜5部の範囲であり、無機顔料と樹脂ビーズの割合が2:1であるため、透明性、映り込み防止性、ギラつき防止性、画像ボケ防止性が大変優れるものであった。
実施例2の表面部材は、映り込み防止性、ギラつき防止性が大変優れ、透明性、画像ボケ防止性が優れるものであった。なお、防眩層の厚みが樹脂ビーズの平均粒子径の30%であるため、樹脂ビーズの防眩層から突出する部分が多くなり、実施例1の表面部材と比べ、透明性、画像ボケ防止性が得られないものであった。
実施例3の表面部材は、透明性、画像ボケ防止性が大変優れ、映り込み防止性、ギラつき防止性が優れるものであった。なお、防眩層の厚みが樹脂ビーズの平均粒子径の90%であるため、樹脂ビーズの防眩層から突出する部分が少なく、実施例1の表面部材と比べ、映り込み防止性が得られないものであった。
実施例4の表面部材は、透明性、画像ボケ防止性が大変優れ、映り込み防止性が優れ、ギラつき防止性がよいものであった。なお、バインダー樹脂100重量部に対する2種類の顔料の割合が1重量部より少ないため、実施例1の表面部材と比べ、映り込み防止性、ギラつき防止性が得られないものであった。
実施例5の表面部材は、映り込み防止性、ギラつき防止性が大変優れ、透明性、画像ボケ防止性が優れるものであった。なお、バインダー樹脂100重量部に対する2種類の顔料の割合が実施例1の表面部材に比べて多いため、実施例1の表示装置と比べ、透明性が低く、画像ボケ防止性が得られないものであった。
実施例6の表面部材は、映り込み防止性、ギラつき防止性に大変優れ、透明性、画像ボケ防止性がよいものであった。なお、バインダー樹脂100重量部に対する2種類の顔料の割合が、実施例5の表面部材に比べて更に多いものであるため、実施例5の表面部材と比べ、透明性が低く、画像ボケ防止性が得られないものであった。
実施例7の表面部材は、透明性、映り込み防止性、画像ボケ防止性に大変優れ、ギラつき防止性が優れるものであった。なお、無機顔料と樹脂ビーズの割合が、1:1のものであるため、相対的な無機顔料の量が少なく、実施例1の表面部材と比べ、ギラつき防止性が得られないものであった。
実施例8の表面部材は、明室での映り込み防止性、ギラつき防止性に大変優れ、透明性、暗室での映り込み防止性、画像ボケ防止性が優れるものであった。なお、無機顔料と樹脂ビーズの割合が、3:1のものであるため、無機顔料が実施例1の表面部材と比べて相対的に多く、実施例1の表面部材と比べ、透明性、暗室での映り込み防止性、画像ボケ防止性が得られないものであった。
実施例9の表面部材は、透明性、映り込み防止性が大変優れ、ギラつき防止性がよく、画像ボケ防止性に優れるものであった。なお、無機顔料と樹脂ビーズの割合が、1:2のものであるため、実施例1の表面部材と比べ無機顔料が少なく樹脂ビーズが多く、実施例1の表示装置に比べ、ギラつき防止性が得られないものであった。
実施例10の表面部材は、透明性、映り込み防止性が大変優れ、ギラつき防止性、画像ボケ防止性よいものであった。なお、無機顔料と樹脂ビーズの割合が、1:3のものであるため、実施例9の表面部材と比べ更に無機顔料が少なく樹脂ビーズが多く、実施例9の表示装置に比べ、ギラつき防止性、画像ボケ防止性が得られないものであった。
実施例11の表面部材は、映り込み防止性が大変優れ、透明性、ギラつき防止性、画像ボケ防止性が優れるものであった。なお、防眩層の厚みが樹脂ビーズの平均粒子径の30%であるため、樹脂ビーズの防眩層から突出する部分が多くなり、実施例1の表面部材と比べ、透明性、画像ボケ防止性が得られないものであった。さらに、無機顔料の平均粒子径が実施例2の表面部材と比べて、小さいものであるため、ギラつき防止性が実施例2の表面部材と比べて得られないものであった。
実施例12の表面部材は、映り込み防止性、ギラつき防止性が大変優れ、透明性、画像ボケ防止性が優れるものであった。なお、無機顔料の平均粒子径が実施例1の表面部材と比べて、大きいものであるため、透明性、画像ボケ防止性が実施例1の表面部材と比べて得られないものであった。
実施例13の表面部材は、映り込み防止性が大変優れ、ギラつき防止性に優れ、透明性、画像ボケ防止性がよいものであった。なお、無機顔料の平均粒子径が実施例12の表面部材と比べて、大きいものであるため、透明性、ギラつき防止性、画像ボケ防止性が実施例12の表面部材と比べて得られないものであった。
比較例1の表面部材は、防眩層の厚みが樹脂ビーズの平均粒子径の30%未満である。樹脂ビーズの防眩層から突出する部分が多いため、透明性が低く、画像認識性が劣り、画像ボケ防止性も劣るものであった。
比較例2の表面部材は、防眩層の厚みが樹脂ビーズの平均粒子径の95%より大きいものであり、樹脂ビーズの防眩層からの突出部分が少ないため、暗室での映り込み防止性が得られないものであった。
比較例3の表面部材は、映り込み防止性、ギラつき防止性に大変優れるものであった。なお、バインダー樹脂100重量部に対する2種類の顔料の割合が実施例6の表面部材に比べて更に多いものであるため、透明性が悪く、画像ボケ防止性が劣るものであった。
比較例4の表面部材は、防眩層に無機顔料のみを用いたものである。映り込み防止性に大変優れるものであるが、透明性、ギラつき防止性、画像ボケ防止性が劣るものであった。
比較例5の表面部材は、防眩層に樹脂ビーズのみを用いたものである。映り込み防止性に大変優れるものであるが、レンズ効果の増大により、画像ボケ防止性が劣るものであった。
比較例6の表面部材は、無機顔料の平均粒子径が防眩層の厚みに比べて、小さいものである。防眩層に無機顔料が埋まってしまったため、映り込み防止性、ギラつき防止性に劣るものであった。
比較例7の表面部材は、無機顔料の平均粒子径が防眩層の厚みに比べて、小さいものである。比較例6に用いた無機顔料より平均粒子径が大きいものを用いたため、比較例6の表面部材に比べて、画像ボケ防止性がよいものであった。しかし、防眩層に多くの無機顔料が埋まってしまったため、映り込み防止性、ギラつき防止性に劣るものであった。
比較例8の表面部材は、無機顔料の平均粒子径が樹脂ビーズの平均粒子径の148%と大きいものであるため、防眩層から突出する部分が多くなり、透明性が劣り、画像ボケ防止性に劣るものであった。
比較例9の表面部材は、無機顔料の平均粒子径が樹脂ビーズの平均粒子径の240%と大きいものであるため、防眩層から突出する部分が多くなり、透明性が劣り、画像ボケ防止性に劣るものであった。
なお、比較例1〜9の表面部材であっても、厚み15mmの強化ガラスに貼り合せることなく、液晶表示装置の表示部表面に配置した場合には、ギラつき防止性、画像ボケ防止性は問題ないものであった。
本発明の表示装置の一実施例を示す断面図 映り込み防止性の評価の説明図
符号の説明
1・・・液晶セル
2・・・偏光板
3・・・バックライト
4・・・筐体
5・・・透明板
6・・・表面部材
7・・・液晶表示装置

Claims (4)

  1. バインダー樹脂と2種類の顔料を含有する防眩層を有する表面部材であって、前記2種類の顔料が、無機顔料と樹脂ビーズであり、前記防眩層は、前記2種類の顔料の添加量がバインダー樹脂100重量部に対して1〜10重量部であり、前記無機顔料と前記樹脂ビーズの重量比が、1:1〜3:1であり、前記防眩層の厚みが前記樹脂ビーズの平均粒子径の30〜95%であり、且つ前記無機顔料の平均粒子径が防眩層の厚みより大きく、前記樹脂ビーズの平均粒子径の120%より小さいものであり、さらに前記表面部材のJIS K7136:2000におけるヘーズ値が5.0〜15.0%であることを特徴とする表面部材。
  2. 表示装置の表示部表面に、請求項1記載の表面部材を防眩層が最表面になるように設けたことを特徴とする表示装置。
  3. 前記表示装置は、表面部材と表示部表面との間に透明板を有することを特徴とする請求項記載の表示装置。
  4. 前記透明板が、ガラス板であることを特徴とする請求項記載の表示装置。
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