JP5056508B2 - 液晶表示媒体及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶表示媒体及びその製造方法に関する。
近年、液晶や有機エレクトロルミネッセンス素子等を利用した薄型の表示パネルが開発されている。このような表示パネルでは、陽極となる電極膜を形成したフィルム基板と、陰極となる電極膜を形成したフィルム基板の間に液晶などの表示要素が配置され、電極間に電圧を印加することで表示が行われる。
また、近年ではフレキシブルデバイスの必要性も唱えられており、曲げた状態での画像保持も必要となってきている。
例えば、コレステリック液晶を用いた電子ペーパーの製造では、フィルム基板間に液晶を注入する代表的な方法として真空注入法と滴下注入法がある。
図10は真空注入法による電子ペーパーの製造工程の一例を示す図である。真空注入法では、それぞれ電極膜104,204と配向膜106,206が形成された2つのフィルム基板102,202の間にスペーサやリブ108を設けて、液晶が充填されるセル110を予め形成するとともに、外周の1箇所に開口部(液晶注入口)を設けてセル110内を真空にしておく(図10(A))。その後、セル110内を真空にしたまま液晶注入口を液晶と接触させ、大気圧にすることで減圧状態のセル110内に液晶112を注入する(図10(B))。
しかし、真空注入法では1箇所の液晶注入口から液晶を注入して基板間全体に充填させるため、製造するデバイスが大面積なるほど液晶の注入に時間がかかるうえ、全面のセルに液晶を充填させることが難しくなる。
このような問題から、図11に示すように、一方の基板102上に予め形成したセル110内に液晶112を滴下した後(図11(A))、他方の基板202を貼り合わせる(図11(B))、滴下注入法が主流となりつつある。
また、基板間の液晶組成物の封入を簡易に行う方法として、スペーサと液晶組成物を配置した一方の基板上に、封止用のシール樹脂を外周に配置した他方の基板を、両基板の一端から徐々に貼り合わせることにより、基板間に液晶を充填させるとともに両基板を接着させる方法が提案されている(特許文献1参照)。
また、リブを形成するための光硬化性樹脂と液晶との混合物を基板間に封入した後、マスクを介して選択的に光を照射することにより、混合物中の樹脂を硬化させて基板間にリブを構築する方法が提案されている(特許文献2参照)。
特許3777387号公報 特開2006−162825号公報
コレステリック液晶を用いた電子ペーパーの特徴の一つとして画像保持性がある。液晶の流動は画像の乱れを引き起こす原因となるが、リブによりセルが細分化されていれば、液晶の流動が抑制され、画像保持性が向上することになる。しかし、リブは液晶注入工程では液晶の流れを遮るものであり、電子ペーパー等の画像保持性には有用なものであるが、製造工程ではプロセスを困難にするものである。
例えば、真空注入法では、液晶が基板間全体に充填されるようにスペーサやリブを、間隔を大きく開けて設ける必要があるため、封止後は液晶が流動し易く、画像保持性の向上が難しい。一方、滴下注入法では、液晶の滴下量を精密に制御することが必要であり、例えば各セル内に液晶を余分に滴下して基板を貼り合わせると、セル内の余分な液晶は接着面からしか逃げられないため、貼り合わせが難しく、セル内にエアが入り易いといった問題がある。
本発明は、製造工程における液晶注入が容易に行われるとともに、封止後は液晶の流動性を抑制して良好な画像保持性を有する液晶表示媒体及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明では、以下の液晶表示媒体及び液晶表示媒体の製造方法が提供される。
<1> 片面に第1電極膜が形成されている第1フィルム基板と、
片面に第2電極膜が形成されており、前記第1電極膜と前記第2電極膜とが対向するように前記第1フィルム基板に対向配置された第2フィルム基板と、
前記対向配置された2つの基板間の面内方向にセルが配列するように区画するリブと、
前記基板間に配列したセルにそれぞれ充填された液晶組成物と、
を有し、
前記基板間に配列したセルが互いに通じるように前記リブに開口部が形成されているとともに、前記基板間の液晶組成物を全て囲むように外周に位置する前記リブに少なくとも2方向に開口部が形成されていることを特徴とする液晶表示媒体。
<2> 前記セルが、マトリクス状に配列されていることを特徴とする<1>に記載の液晶表示媒体。
<3> 前記セルが縦横で隣接するセル同士で互いに通じるように前記リブに開口部が形成されていることを特徴とする<1>又は<2>に記載の液晶表示媒体。
<4> 前記リブに形成されている開口部の高さと幅が、それぞれ形成されているリブの高さと幅に対して50%以下にあることを特徴とする<1>〜<3>のいずれかに記載の液晶表示媒体。
<5> 電子ペーパーであることを特徴とする<1>〜<4>のいずれかに記載の液晶表示媒体。
<6> 片面に第1電極膜が形成されている第1フィルム基板と、片面に第2電極膜が形成されている第2フィルム基板を用意する工程と、
前記第1フィルム基板の前記第1電極膜が形成されている面にセルが配列するように区画するリブとして、前記セルが互いに通じるように形成された開口部を有するリブと、前記基板間に配置される液晶組成物を全て囲むように外周に位置し、少なくとも2方向に形成された開口部を有するリブを形成する工程と、
前記第1フィルム基板に配列された前記セルに液晶組成物を滴下して充填する工程と、
前記第1電極膜と前記第2電極膜が前記セルに充填された前記液晶組成物を介して対向するように、前記第2フィルム基板を前記第1フィルム基板に貼り合わせる工程と、
前記第2フィルム基板を前記第1フィルム基板に貼り合せた後、前記外周に位置するリブの開口部を封止する工程と、
を含むことを特徴とする液晶表示媒体の製造方法。
<7> 前記第2フィルム基板を前記第1フィルム基板に貼り合せた後、該2つの基板間を加圧して前記リブの開口部を潰すことを特徴とする<6>に記載の液晶表示媒体の製造方法。
前記<1>に係る発明によれば、リブに形成された開口部が液晶組成物の逃げ道となり、製造段階での液晶組成物の充填及び基板の貼り合わせが容易となり、製造後は、各セル内の液晶組成物はセルによって流動が適度に抑制されるため、画像保持性が良好となる。
前記<2>に係る発明によれば、開口部を有するリブ(セル)が容易に形成されるとともに、良好に画像表示を行うことができる。
前記<3>に係る発明によれば、液晶組成物の逃げ道が四方に均等に確保されるため、液晶組成物の充填及び基板の貼り合わせが一層容易となるほか、製造後は、各セル内の液晶組成物はセルによって流動が均等に抑制され、画像保持性が一層良好となる。
前記<4>に係る発明によれば、リブの開口部の大きさが制限され、液晶組成物の流動がより確実に抑制され、画像保持性が一層良好となる。
前記<5>に係る発明によれば、画像保持性が良好であり、電子ペーパーとして特に好適となる。
前記<6>に係る発明によれば、リブに形成された開口部が液晶組成物の逃げ道となり、製造段階での液晶組成物の充填及び基板の貼り合わせが容易となり、製造後は、各セル内の液晶組成物はセルによって流動が適度に抑制されるため、画像保持性が良好な画像表示媒体が製造される。
前記<7>に係る発明によれば、各セルに充填された液晶組成物は隣接するセル間で移動せず、曲げや丸めなどによって強い圧力が加わっても、画像をより良好に保持することが可能な画像表示媒体が製造される。
図1は、第1実施形態の液晶表示媒体の構成を概略的に示している。
本実施形態の液晶表示媒体10は、片面に第1電極膜13が形成されている第1フィルム基板12と、片面に第2電極膜23が形成された第2フィルム基板22が、第1電極膜13と第2電極膜23とが対向するように対向配置されている。対向配置された2つの基板12,22間には、リブ(隔壁)14によって面内方向に区画されたセルが配列しており、各セルには液晶組成物が充填されている。
図2は、第1基板12上にリブ14によって区画されたセル16を示す概略斜視図であり、図3は、各セル16に液晶が充填された状態を示す概略平面図である。なお、図2及び図3では、電極膜13は省略されている。図2及び図3に示されるように、セル16は第1基板12の面内方向にマトリクス状に配列しており、各セル16を隔てるリブ14bには、縦横で隣接するセル16が互いに通じるように開口部18bが形成されており、外周に位置するリブ14aにもセル16の外側に通じる開口部18aが形成されている。
このような構成の液晶表示媒体10であれば、各リブ14(14a,14b)に形成されている開口部18(18a,18b)が逃げ道となり、液晶組成物の一部が開口部18を介して移動可能となる。従って、滴下注入法により各セル16に対して液晶組成物20を充填するときに滴下量を精密に制御する必要はなく、液晶組成物20の供給が容易となる。また、各セル16に液晶組成物20を充填した後、第2フィルム基板22を第1フィルム基板12に貼り合わせる場合には、隣接するセル間の開口部18bを通じて液晶組成物20の一部が移動でき、また、余分な液晶組成物は外側の開口部18aを通じて排出され易いため、気泡が入り難く、貼り合わせが容易となる。さらに、基板12,22を貼り合わせた後は、各セル16に充填された液晶組成物20は一体的に形成されているリブ14で囲まれているため、この表示媒体10を曲げたときに局所的に圧力が加わっても、リブ14によって液晶組成物20の流動が抑制され、画像が良好に保持される。
以下、各構成部材について具体的に説明する。
<フィルム基板>
第1及び第2フィルム基板12,22としては、例えば樹脂フィルムにそれぞれ電極膜13,23を形成したものを用いる。各フィルム12,22は、ポリエチレンテレフタレート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート等の高分子フィルムを用いて構成されたものが用いられる。
フィルム12,22の厚みは特に限定されないが、例えば、電子ペーパーを製造する場合には、可撓性、軽量性等の観点から、通常、0.01mm〜0.5mmの範囲とする。
各フィルム基板12,22には、ガスバリア層を設けることが望ましい。ガスバリア層は、気体の透過を抑制し、液晶組成物の安定性を高める役割を有する。
ガスバリア層を形成する場合、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等の物理蒸着法、あるいはCVD等の化学蒸着法等により、例えば酸化ケイ素・酸化アルミニウム系薄膜層を形成する。例えば真空蒸着法を採用する場合は、蒸着原料としてSiOとAlの混合物、あるいはSiOとAlの混合物等が用いられる。また、反応ガスとして酸素、窒素、水素、アルゴン、炭酸ガス、水蒸気等を導入したり、オゾン添加、イオンアシスト等の手段を用いた反応性蒸着を採用することも可能である。
ガスバリア層の層厚は、通常10〜5000Åの範囲、好ましくは50〜2000Åの範囲とする。
<電極>
電極膜13,23は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)を用いて形成される。ITO以外にも、Auなどの金属薄膜、SnO、ZnOなどの酸化物、ポリピロールなどの導電性高分子の薄膜など、透光性の導電膜を形成してもよい。各電極膜13,23は、例えばスパッタリングによってフィルム基板12,22の片面に形成し、必要に応じてフォトリソグラフィー等によってパターニングを行う。印刷、CVD、蒸着などにより各電極膜13,23を形成してもよい。
電極13,23の形態及び駆動方式としては、一対の電極13,23の一方を表示媒体に表示する画像の各画素(セル)に共通の電極とし、他方を各画素に個別の電極とするセグメント駆動方式、両電極13,23を互いに直交する方向に各々帯状に形成して、互いに対峙する位置を1つの画素に対応する領域とする単純マトリクス駆動方式、一方の電極を各画素に共通の電極とし、他方を互いに直交する帯状の走査電極及び信号電極からなるものとして、これにTFT等の能動素子を設けるアクティブマトリックス駆動方式等であってもよい。
<液晶組成物>
液晶組成物20には、例えばコレステリック液晶をゼラチンバインダー中に分散させたPDLC(Polymer Network Liquid Crystal)を好適に採用できるが、これに限定されず、スメクチックA液晶、ネマチック液晶、ディスコティック液晶なども利用できる。また、カイラルネマチック液晶、表面安定化カイラルスメクチックC液晶、双安定ねじれネマチック液晶、微粒子分散液晶などのメモリー性液晶を用いてもよい。
液晶組成物20の光学的特性を補助する部材として、配向膜を設けたり、偏光板、位相差板、反射板などの光学部材を併用したり、液晶中に2色性色素を添加したりしてもよい。
液晶層20の厚みは、例えば1〜50μmの範囲とする。
<リブ>
リブ14(14a,14b)は、セル16を区画して液晶組成物20の流動を抑制するとともに、電極13,23間の距離を規定する。リブ14を構成する材料としては、電気絶縁性、可撓性、形成容易性などの観点から樹脂が好適であり、感光性樹脂、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂等が使用される。
感光性樹脂としては、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、多官能性アクリレート、ポリエーテルアクリレート、シリコーンアクリレート、ポリブタジエンアクリレート、不飽和ポリエステル/スチレン、ポリエン/チオール、ポリスチリルメタクリレート、UV硬化ラッカーまたはこれらの少なくとも2つの共重合体もしくは混合物が挙げられる。
熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、キシレン樹脂、グアナミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ポリウレタン、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル、ポリイミド、メラミン樹脂、マレイン酸樹脂、アクリル樹脂、ケイ素樹脂、アルキッド樹脂、またはこれらの少なくとも2つの共重合体もしくは混合物が挙げられる。エポキシ系樹脂としては、1液性および2液性のいずれが使用されてもよいが、2液性が使用される場合には、2接着剤成分を混錬したあと、400mmHg以下の真空度で15分〜30分脱気して気泡を除去する必要がある。エポキシ系樹脂は、常温硬化性および感光性の何れが使用されてもよい。
熱可塑性樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン−プロピレン共重合体などのポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、アイオノマー、ポリ酢酸ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合体、アクリル酸エステル、メタアクリル酸エステルなどのアクリル樹脂、ポリビニルアセタール、フェノール、変性エポキシ樹脂、アモルファスポリエステル、またはこれらの少なくとも2つの共重合体もしくは混合物が挙げられる。
また、熱硬化性樹脂と感光性樹脂との混合物を硬化樹脂として使用するなど、異種の樹脂を混合した樹脂をリブに使用してもよい。また、変性アクリレートオリゴマおよびエポキシオリゴマの混合物、紫外線硬化型アクリル系接着剤が使用されてもよい。アクリル系接着剤としては、紫外線硬化性アクリル系樹脂、特に、紫外線照射により重合硬化するアクリルモノマー、アクリルオリゴマーを含有するものでもよい。他に、例えば、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、フェノキシエーテル系架橋樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、キシレン樹脂、グアナミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ビニルエステル樹脂、ポリイミド、マレイン酸樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、または、これらの少なくとも2つの共重合体もしくは混合物などが、リブとして使用されてもよい。
次に、本実施形態の表示媒体を製造する方法について説明する。
図4は、本実施形態の表示媒体を製造する方法の一例を示している。
まず、片面に第1電極膜13が形成されている第1フィルム基板12と、片面に第2電極膜23が形成されている第2フィルム基板22を用意し、第1フィルム基板12の第1電極膜13が形成されている面にリブ14を形成する(図4(A))。リブ14は、第1フィルム基板12上にセル16が配列するように区画するとともに、セル16が互いに通じるように形成された開口部18bと、外周の開口部18aを有するように形成する。
図5は、リブ14の形成方法の一例を示している。まず、ITO膜等の導電膜(図示せず)が形成された第1フィルム基板12上に、後に開口部を形成する位置にAl等の金属膜24をパターニングする(図5(A))。例えば、図2及び図3に示したような位置に開口部18a,18bを形成する場合は、Al膜24が各開口部18の位置を通るようにマトリクス状に形成すればよい。
次いで、リブ14を形成するための材料として、例えば、感光性樹脂を付与する。感光性樹脂としては、露光により感光部分が現像処理により溶解して除去されるポジ型でもよいし、逆に感光部分が不溶性となって残存するネガ型でもよい。感光性樹脂材料を付与する方法は特に限定されず、スピンコート法、バーコート法、ロールコート法、ナイフコート法、ダイコート法、インクジェット法等、公知の方法を用いればよい。例えば、リブを形成する領域全体にネガ型レジストを付与し、リブとして残存させる箇所にUV露光を行った後、現像処理を行う。現像後、リブ14が残存してセル16が形成されるとともに、液晶組成物20を充填するセル内部のレジストは除去される(図5(B))。
リブ14(セル16)を形成した後、Al膜24を除去する。例えばNaOH等のアルカリを用いることで、リブ14やITO膜は溶解せず、Al膜24が溶解されて選択的に除去される。これにより、Al膜24が存在していたリブ14の一部に開口部18が形成される(図5(C))。
なお、リブ14の高さは、電極13,23間の距離を規定することになるが、表示媒体の可撓性、液晶組成物による表示特性等の観点から、通常は、1〜50μmの範囲にあることが好ましく、より好ましくは1〜10μmの範囲である。
一方、リブ14に形成する開口部18は、加圧されたときにセル内の液晶組成物20の一部が移動することができるが、ほとんど抵抗無く流動することは抑制されるような大きさとする。具体的には、開口部18の高さと幅が、それぞれ形成されているリブの高さと幅に対して50%以下の範囲にあることが好ましく、より好ましくは30%以下の範囲である。
また、リブ14に囲まれた個々のセル16のサイズは特に限定されないが、電子ペーパーであれば、通常は、一辺が80〜500μmの範囲にあることが好ましく、より好ましくは80〜260μmの範囲である。
上記のようにして開口部18を有するリブ14を形成した後、リブ14により区画された各セル16の内部に液晶組成物20を充填する(図4(B))。液晶組成物20は、例えばディスペンサから滴下して注入する。滴下された液晶組成物20の一部は、セル16を隔てるリブ14bに形成された開口部18bを通じて隣接するセル間を移動できるため、密に充填することができる。
また、液晶組成物20の滴下量は、各セル16に充填される量より多少多くなっても、第2フィルム基板22を貼り合わせる際、外周に位置するリブ14aの開口部18aから余分な液晶組成物が排出され易くなっているので、液晶組成物の滴下量を精密に制御せずに供給してもよい。
液晶組成物20を滴下してセル16内に充填した後、一対の電極膜13,23がセル16に充填された液晶組成物20を介して対向するように、第2フィルム基板22を第1フィルム基板12に貼り合わせる(図4(C))。
貼り合わせの際、液晶組成物20に圧力がかかり、液晶組成物20の一部20aはリブ14の開口部18を通じて移動することができるため、各セル16内に液晶組成物20が密に充填されるとともに、余分な液晶組成物20aは外周の開口部18aを通じて排除される(図4(D))。従って、気泡が入り難く、貼り合わせ作業も容易となる。
第2フィルム基板22を第1フィルム基板12に貼り合せた後、外周に位置するリブ14aの開口部18aを封止する。封止材料としては、リブ材料として例示したUV硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂などを用いればよく、これらの材料をディスペンサ等によって2枚の基板間の周囲に付与した後、硬化させることで外周に位置するリブの開口部が容易に封止される。
このような工程を経て得られる液晶表示媒体10は、各セル16に充填された液晶組成物20が、開口部18を除いて一体的に形成されているリブ14で囲まれているため、表示媒体10を曲げたときに局所的に圧力が加わっても、液晶組成物20の流動が抑制され、画像を良好に保持することが可能となる。
なお、第2フィルム基板22を第1フィルム基板12に貼り合わせた後、2つの基板12,22間を加圧してリブ14の開口部18を潰してもよい(図4(E))。
開口部18が形成されている部分は、リブ14の一部を欠いている分、強度が弱いため、両基板12,22を、互いに向き合う方向に均一に加圧(圧縮)することで、リブ14の開口部18が形成されている部分が潰れて開口部18が塞がれる。
なお、両基板12,22間を加圧する際、セル16内の液晶組成物20は、開口部18を通じて移動する。従って、基板同士を貼り合わせた後、セル16内にエアが入っていても、両基板12,22間を加圧することでセル16内に液晶組成物20がより密に充填されるとともに、余分な液晶組成物20aは外周のリブ14aの開口部18aを通じて外に排出されることになる。
このようなリブ14の開口部18を押し潰した表示媒体であれば、各セル16に充填された液晶組成物20は隣接するセル間で移動せず、曲げや丸めなどによって強い圧力が加わっても、画像をより良好に保持することが可能となる。なお、外周のリブ14aの開口部18aも塞がれるので、封止されることにもなるが、必要に応じて、UV硬化性樹脂等で基板12,22間の周囲を囲むことによって、より確実に封止してもよい。
<第2実施形態>
図6は、第2実施形態の液晶表示媒体30を概略的に示している。この液晶表示媒体30では、第1実施形態の表示媒体10に比べて、リブ14の開口部18は少ないが、各セル16はリブ14bの開口部18bを介して互いに通じており、外側に位置するリブ14aには2方向(2辺)に開口部18aが形成されている。
この液晶表示媒体30でも、液晶組成物20の一部が開口部18を介して移動可能であるため、滴下注入法により各セル16に対して液晶組成物20を充填するときに滴下量を精密に制御する必要はなく、液晶組成物20の供給が容易となる。また、各セル16に液晶組成物20を充填した後、第2のフィルム基板22を第1フィルム基板12に貼り合わせる場合には、隣接するセル間の開口部18bを通じて液晶組成物20の一部が移動でき、余分な液晶組成物は外側の開口部18aを通じて排出し易くなるため、気泡が入り難く、貼り合わせも容易となる。
また、この表示媒体30を曲げたときに局所的に圧力が加わっても、各セル16に充填された液晶組成物20は、一体的に形成されている周囲のリブ14によって流動が抑制され、画像が良好に保持される。
また、開口部18を有するリブ14を形成する方法も図5に示した方法に限定されない。例えば、図7に示すように、基板12上に、樹脂層26a、Al膜24、樹脂層26bを順次形成した後、Al膜24を除去することで、リブ26の中央部に開口部28が形成される。
また、図8に示すように、基板12上に、開口部となる溝38aを有する樹脂層36aを形成し(図8(A))、次いで、同じ材質からなる樹脂フィルム36bを貼り合わせる(図8(B))。その後、液晶組成物が充填されるセルとなる部分を露光及び現像によって除去すれば、セルとともに、開口部38を有するリブ36a,36bが形成される。
また、図9に示すように、基板12上にリブを構成する感光性樹脂層46を形成した後(図9(A))、一部を削って溝48を形成するとともに、露光及び現像によって余分な樹脂を除去することでセルを形成してもよい(図9(B))。
以上、本発明に係る液晶表示媒体について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、リブ14に形成する開口部18は 第1及び第2の各実施形態に限定されず、基板12,22間に配列したセル16が互いに通じる開口部18bが形成されているともに、外周に位置するリブ14aに少なくとも2方向(2辺)に開口部18aが形成されていればよい。
第1実施形態に係る液晶表示媒体の構成を示す概略斜視図である。 図1に示す液晶表示媒体のリブ(セル)の配置を示す概略斜視図である。 図1に示す液晶表示媒体のリブ(セル)の配置を示す概略平面図である。 本実施形態に係る液晶表示媒体の製造工程の一例を示す図である。 開口部を有するリブを形成する方法の一例を示す図である。 第2実施形態に係る液晶表示媒体のリブ(セル)の配置を示す概略平面図である。 開口部を有するリブを形成する方法の他の例を示す図である。 開口部を有するリブを形成する方法の他の例を示す図である。 開口部を有するリブを形成する方法の他の例を示す図である。 真空注入法の一例を示す図である。 滴下注入法の一例を示す図である。
符号の説明
10 液晶表示媒体
12 第1フィルム基板
13 第1電極膜
14,14a,14b リブ
16 セル
18,18a,18b 開口部
20 液晶組成物
22 第2フィルム基板
23 第2電極膜
24 金属膜
30 液晶表示媒体

Claims (7)

  1. 片面に第1電極膜が形成されている第1フィルム基板と、
    片面に第2電極膜が形成されており、前記第1電極膜と前記第2電極膜とが対向するように前記第1フィルム基板に対向配置された第2フィルム基板と、
    前記対向配置された2つの基板間の面内方向にセルが配列するように区画するリブと、
    前記基板間に配列したセルにそれぞれ充填された液晶組成物と、
    を有し、
    前記基板間に配列したセルが互いに通じるように前記リブに開口部が形成されているとともに、前記基板間の液晶組成物を全て囲むように外周に位置する前記リブに少なくとも2方向に開口部が形成されていることを特徴とする液晶表示媒体。
  2. 前記セルが、マトリクス状に配列されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示媒体。
  3. 前記セルが縦横で隣接するセル同士で互いに通じるように前記リブに開口部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液晶表示媒体。
  4. 前記リブに形成されている開口部の高さと幅が、それぞれ形成されているリブの高さと幅に対して50%以下であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の液晶表示媒体。
  5. 電子ペーパーであることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の液晶表示媒体。
  6. 片面に第1電極膜が形成されている第1フィルム基板と、片面に第2電極膜が形成されている第2フィルム基板を用意する工程と、
    前記第1フィルム基板の前記第1電極膜が形成されている面にセルが配列するように区画するリブとして、前記セルが互いに通じるように形成された開口部を有するリブと、前記基板間に配置される液晶組成物を全て囲むように外周に位置し、少なくとも2方向に形成された開口部を有するリブを形成する工程と、
    前記第1フィルム基板に配列された前記セルに液晶組成物を滴下して充填する工程と、
    前記第1電極膜と前記第2電極膜が前記セルに充填された前記液晶組成物を介して対向するように、前記第2フィルム基板を前記第1フィルム基板に貼り合わせる工程と、
    前記第2フィルム基板を前記第1フィルム基板に貼り合せた後、前記外周に位置するリブの開口部を封止する工程と、
    を含むことを特徴とする液晶表示媒体の製造方法。
  7. 前記第2フィルム基板を前記第1フィルム基板に貼り合せた後、該2つの基板間を加圧して前記リブの開口部を潰すことを特徴とする請求項6に記載の液晶表示媒体の製造方法。
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