JP5055646B2 - 情報記録再生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光を集光したスポット光を利用して磁気記録媒体に各種の情報を記録再生する情報記録再生装置に関するものである。
近年、コンピュータ機器におけるハードディスク等の容量増加に伴い、単一記録面内における情報の記録密度が増加している。例えば、磁気ディスクの単位面積当たりの記録容量を多くするためには、面記録密度を高くする必要がある。ところが、記録密度が高くなるにつれて、記録媒体上で1ビット当たりの占める記録面積が小さくなっている。このビットサイズが小さくなると、1ビットの情報が持つエネルギーが、室温の熱エネルギーに近くなり、記録した情報が熱揺らぎ等のために反転したり、消えてしまったりする等の熱減磁の問題が生じてしまう。
一般的に用いられてきた面内記録方式では、磁化の方向が記録媒体の面内方向に向くように磁気を記録する方式であるが、この方式では上述した熱減磁による記録情報の消失等が起こり易い。そこで、このような不具合を解消するために、記録媒体に対して垂直な方向に磁化信号を記録する垂直記録方式に移行しつつある。この方式は、記録媒体に対して、単磁極を近づける原理で磁気情報を記録する方式である。この方式によれば、記録磁界が記録膜に対してほぼ垂直な方向を向く。垂直な磁界で記録された情報は、記録膜面内においてN極とS極とがループを作り難いため、エネルギー的に安定を保ち易い。そのため、この垂直記録方式は、面内記録方式に対して熱減磁に強くなっている。
しかしながら、近年の記録媒体は、より大量且つ高密度情報の記録再生を行いたい等のニーズを受けて、さらなる高密度化が求められている。そのため、隣り合う磁区同士の影響や、熱揺らぎを最小限に抑えるために、保磁力の強いものが記録媒体として採用され始めている。そのため、上述した垂直記録方式であっても、記録媒体に情報を記録することが困難になっていた。
そこで、この不具合を解消するために、光を集光したスポット光、若しくは、光を集光した近接場光を利用して磁区を局所的に加熱して一時的に保磁力を低下させ、その間に書き込みを行うハイブリッド磁気記録方式が提供されている。特に、近接場光を利用する場合には、従来の光学系において限界とされていた光の波長以下となる領域における光学情報を扱うことが可能となる。よって、従来の光情報記録再生装置等を超える記録ビットの高密度化を図ることができる。
上述したハイブリッド磁気記録方式による情報記録再生装置としては、各種のものが提供されているが、その1つとして、近接場光の生成を行うための光を近接場光ヘッドに供給することで、微小開口から十分大きな近接場光を生成し、超高分解能の再生記録、高速記録再生、高SN比化を図ることができる情報記録再生装置が知られている。
この情報記録再生装置としては、ボイスコイルモータ(VCM)等によってピボットベアリング軸を中心にして角揺動可能な駆動アーム(キャリッジ)を備え、駆動アームの先端部に、近接場光ヘッドを備えたスライダが取り付けられている構成が知られている。このスライダは、例えば特許文献1に示すように、スライダのABS側の面(浮上面)とは反対側の面、つまりスライダの上面に接着されたユニット基板と、このユニット基板に設けられた光源と、ユニット基板の素子形成面上に設けられ、光源から放射された光の光路を含む伝播層と、この伝播層に設けられ、光源から放射された光の伝播を調整するためのレンズ部とを備えている。
上述した情報記録再生装置は、ピボットベアリング軸を中心に駆動アームを移動させることで、スライダにディスク上をスキャンさせ、スライダをディスク上の所望する位置に配置する。その後、光源から放射された近接場光とスライダから発生する記録磁界とを協働させることで、ディスクに情報を記録することができる。また、スライダのABSは、ディスクのうねり等により、スライダに風圧が加わったときに、この風圧に追従するように浮上するように構成されている。
特開2007−335027号公報
しかしながら、上述した従来の情報記録再生装置にあっては、光源がスライダの上面に接着されたユニット基板に搭載されているため、光源から発生する熱がスライダに直接伝わり、スライダが加熱される。スライダが加熱されると、スライダが反ったり、熱膨張が生じたりする虞がある。上述したスライダのABSは、ディスクのうねり等によりスライダに風圧が加わった際に、この風圧に追従してスライダが浮上するように構成されている。このABSが、スライダの反りや熱膨張により変形すると、スライダの浮上特性が変化するという問題がある。またスライダが加熱されると、スライダの再生素子の特性等に影響が及び、情報の記録再生を高精度、かつ正確に制御することができない虞がある。
これに対して、スライダから離れた位置に光源を配置することも考えられるが、この場合、光源から出射された光束をスライダに向けて導入するための光導波路のレイアウト性が問題になる。
具体的には、光導波路及び電気配線をスライダに引き回す際に、光導波路及び電気配線を別々に取り付ける必要があり、製造効率が著しく低下するとともに、製造コストの増加に繋がるという問題がある。
また、光源から出射された光束をスライダに導く際に、光源からスライダまでの間で、光導波路を何度も屈曲させながら引き回すと、光導波路内を通過する光束の導光損失が大きくなり、光伝播効率が低下するという問題がある。
そこで本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、製造効率の向上及び製造コストの低下を図った上で、光源から発生する熱の影響を抑えることができる情報記録再生装置を提供することである。
本発明は、前記課題を解決するために以下の手段を提供する。
本発明に係る情報記録再生装置は、一定方向に回転する磁気記録媒体と、前記磁気記録媒体を加熱するため光束を出射する光源と、前記磁気記録媒体の外側に配置されたピボット軸と、前記ピボット軸のまわりを回動可能に形成されたキャリッジと、前記キャリッジの先端側において前記磁気記録媒体の表面と対向するように支持されたスライダと、前記スライダの動作を制御する制御部と、を備え、前記スライダは、前記光束からスポット光を発生させるスポット光発生素子を備え、前記スポット光により前記磁気記録媒体を加熱するとともに、前記磁気記録媒体に対して記録磁界を与えることで磁化反転を生じさせ、前記磁気記録媒体に情報を記録させる情報記録再生装置であって、前記光源から出射された光束を前記スライダに導入する光導波路と、前記スライダと前記制御部とを電気的に接続する複数の電気配線とが、一体的に形成された光電気複合配線を備え、前記光電気複合配線は、前記複数の電気配線の間に配置されて前記光源から出射された前記光束を伝播させるコアと、前記複数の電気配線とともに前記コアを一体的に封止するクラッドと、を備えていることを特徴とするものである。
本発明に係る情報記録再生装置においては、スポット光と記録磁界とを協働させたハイブリッド磁気記録方式により、回転する光ディスク等の磁気記録媒体に対して情報の記録を行うことができる。まず、磁気記録媒体に対して、サスペンションの先端に支持されたスライダを、磁気記録媒体の表面に平行な方向に移動させてスキャンさせる。これにより、磁気記録媒体上の所望する位置にスライダを位置することができる。次いで、光源から出射される光束をスライダに導く。そして、スライダに導かれた光束は、光学系によって集光される。これにより、スポット光発生素子が、集光された光束からスポット光を発生させることができる。なお、このスポット光発生素子は、光学的な微小開口やナノメートルサイズに形成された突起部等から構成されているものである。
そして磁気記録媒体は、このスポット光によって局所的に加熱されて一時的に保磁力が低下する。その結果、スライダを用いて記録媒体に各種の情報を記録再生することができる。
特に、本発明の情報記録再生装置によれば、光導波路と電気配線とが光電気複合配線として一体的に形成されているため、光導波路及び電気配線を同時に取り付けることができ、製造効率の低下を防止することができる。これにより、スライダから離れた位置に光源を配置した場合でも、光電気複合配線をスライダへ容易に引き回すことができ、光源から発生する熱の影響を抑えることができる。
また、光導波路と電気配線とを別体で形成する場合に比べて、光導波路と各電器配線との間や各電器配線同士の間の間隔を縮小することができるとともに、各電器配線毎に絶縁材等を被覆する必要もないため、光電気複合配線の小型軽量化を図ることができる。そのため、光電気複合配線がスライダの姿勢制御の妨げになることを防ぎ、スライダの浮上特性やトラッキングの精度等に与える影響が少ない。
また、光電気複合配線のレイアウト性を向上することができるため、光電気複合配線の屈曲が小さい。これにより、光電気複合配線内を通過する光束の導光損失を低減することができ、光伝搬効率を維持することができる。
また、本発明に係る情報記録再生装置は、前記クラッドは、前記コアの屈折率より低い屈折率の材料からなり、前記コアに密着して前記コアを封止していることを特徴とするものである。
本発明に係る情報記録再生装置においては、光源から出射された光束は、コアの一端側からコア内に導入され、コアとクラッドとの界面で全反射を繰り返しながらスライダに向かって伝播される。
そして、上述したクラッド内に電気配線をコアとともに封止することにより、光導波路と電気配線とが一体的に形成された光電気複合配線として形成することができる。この場合、コアと電気配線とを一括してクラッド内に封止することができるため、製造効率の向上及び低コスト化を図ることが可能になる。また、コアと電気配線とを同一のクラッドにより封止することで、光電気複合配線の小型化を図ることも可能である。
また、本発明に係る情報記録再生装置は、前記コアが、前記クラッドの延出方向に直交する断面における略中心に配置され、前記コアを中心として前記複数の電気配線が対称に配置されていることを特徴とするものである。
本発明に係る情報記録再生装置においては、クラッドの断面における略中心にコアを配置するとともに、コアを中心として電気配線を対称に配置することで、複数の電気配線がコアの両側方に分散することになる。これにより、コアの片側のみに電気配線をまとめた場合に比べて、電気配線の引き回しスペースを確保することができるため、各電器配線間のレイアウト性を向上させることができる。したがって、コアと電気配線とのスライダへの接続が容易になる。また、光電気複合配線からスライダに作用する力が均等になるため、光電気複合配線がスライダの姿勢制御の妨げになることを防ぎ、スライダの浮上特性やトラッキングの精度等に与える影響が少ない。
また、本発明に係る情報記録再生装置は、前記コアは、前記コアの延出方向に直交する断面形状の横幅と縦幅との長さが、それぞれ異なるように設定されていることを特徴とするものである。
本発明に係る情報記録再生装置においては、コアの横幅と縦幅を異ならせることで、光源から出射された光束の振動面を一定の方向に保つことができるため、直線偏光を維持した状態で光束をスライダへ導くことができる。
また、本発明に係る情報記録再生装置は、前記クラッドには、前記コアの延出方向に沿ってトンネル部が形成されていることを特徴とするものである。
本発明に係る情報記録再生装置においては、クラッドにトンネル部を配置することで、光源から出射された光束の振動面を一定の方向に保つことができるため、直線偏光を維持した状態で光束をスライダへ導くことができる。
また、本発明に係る情報記録再生装置は、前記光導波路は、前記コアの延出方向に直交する方向に圧縮応力を付与するための応力付与部を備えていることを特徴とするものである。
本発明に係る情報記録再生装置においては、応力付与部を配置することで、コアには圧縮応力が作用することになる。この圧縮応力がコアに複屈折性を生じさせ、光束の振動面を一定の方向に保つことができるため、直線偏光を維持した状態で光束をスライダへ導くことができる。
また、本発明に係る情報記録再生装置は、前記応力付与部は、前記コアの両側を挟むように配置されていることを特徴とするものである。
本発明に係る情報記録再生装置においては、コアを挟むように応力付与部を配置することで、コアに均等な圧縮応力が作用することになるので、直線偏光をより維持し易くなる。
本発明に係る情報記録再生装置は、前記応力付与部は、前記クラッドの表面に配置されていることを特徴とするものである。
本発明に係る情報記録再生装置においては、コアを挟むように応力付与部を配置することで、コアに均等な圧縮応力が作用することになるので、直線偏光をより維持し易くなる。
また、クラッドの表面に応力付与部を配置するのみの簡素な構成であるため、製造効率の増加を防止することもできる。
また、本発明に係る情報記録再生装置は、前記スライダを前記キャリッジに対して支持するサスペンションを備え、前記光電気複合配線は、前記サスペンションの先端部で前記光導波路と前記電気配線とに分岐する分岐部を有し、前記分岐部から前記スライダに至る前記電気配線は、前記サスペンションの面に沿って引き回され、前記分岐部から前記スライダに至る前記光導波路は、前記サスペンションの面から離間されていることを特徴とするものである。
また、本発明に係る情報記録再生装置は、前記分岐部から前記スライダに至る前記光導波路の曲率半径が、前記電気配線の曲率半径より大きく形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明に係る情報記録再生装置は、前記キャリッジが、前記ピボット軸のまわりを回動可能に形成された基部と、前記基部から前記磁気記録媒体の表面に沿って延設されたアーム部と、を備え、前記光源が前記基部に配置されていることを特徴とするものである。
本発明に係る情報記録再生装置においては、キャリッジの基部に設けられた光源から光導波路を介してスライダに光束を供給するため、光束の供給時に光源から発生する熱がスライダまで伝達する虞が極めて少なく、光源から発生する熱の影響を抑えることができる。これにより、スライダの熱膨張、反り等の影響によりスライダが変形するのを防止することができる。また、スライダの再生素子の特性を維持することができる。
また、キャリッジの基部が、ピボット軸まわりを回動可能に構成されているため、アーム部は、ピボット軸を回転中心として磁気記録媒体の表面に平行な方向に移動可能に構成される。この時、基部に光源を設けることで、スライダに光源を搭載した場合に比べて、スライダの移動時においてキャリッジに作用するモーメントが小さい。したがって、トラッキングの精度を維持することができる。
また、本発明に係る情報記録再生装置は、前記基部には、前記制御部と前記スライダとを電気的に接続するターミナル基板が設けられ、前記ターミナル基板上に前記光源が配置されていることを特徴とするものである。
本発明に係る情報記録再生装置においては、ターミナル基板は、制御部とスライダとを電気的に接続する際の中継点となるものであり、電気配線はターミナル基板を基点としてスライダに引き回される。つまり、ターミナル基板上に光源を配置することで、光導波路と電気配線との基端部同士が近接することになり、光電気複合配線を容易に形成することができる。
また、本発明に係る情報記録再生装置は、前記アーム部の先端には、厚さ方向に撓み変形可能に構成されたサスペンションが支持され、前記サスペンションには、前記スライダを、前記磁気記録媒体の表面に平行で且つ互いに直交する2軸回りに回動自在な状態で支持するジンバル手段と、前記ジンバル手段から前記サスペンションの基端部に向かって前記サスペンション上に沿って延在する撓み変形可能な支持体とが設けられ、この支持体上に前記光電気複合配線が配置されていることを特徴とするものである。
本発明に係る情報記録再生装置においては、光電気複合配線が撓み変形可能な支持体上に配置されているため、スライダの姿勢変化時には支持体の姿勢変化に追従するように光電気複合配線も変形する。これにより、光電気配線の断線等を防ぐことができる。
また、本発明に係る情報記録再生装置は、前記光電気複合配線は、前記支持体上に絶縁性を有する下地膜を介して配置されていることを特徴とするものである。
本発明に係る情報記録再生装置においては、光電気複合配線が下地膜を介して支持体上に配置されているため、支持体と光電気複合配線の絶縁性を確保することができる。
本発明に係る情報記録再生装置によれば、製造効率の向上及び製造コストの低下を図った上で、光源をスライダから離間配置することが可能になり、光源から発生する熱の影響を抑えることができる。
本発明に係る情報記録再生装置の一実施形態を示す構成図である。 図1に示すヘッドジンバルアセンブリの斜視図である。 図2に示すジンバルの平面図である。 図3のE−E’線に沿う断面図である。 図1に示すターミナル基板の平面図である。 図3のA−A’線に沿う断面図である。 図3のB−B’線に沿う断面図である。 本発明に係る情報記録再生装置の他の実施形態を示す図3のA−A’線に相当する断面図である。 本発明に係る情報記録再生装置の他の実施形態を示す図3のA−A’線に相当する断面図である。 本発明に係る情報記録再生装置の他の実施形態を示す図3のA−A’線に相当する断面図である。 本発明に係る情報記録再生装置の第2実施形態を示す図3のA−A’線に相当する断面図である。 本発明に係る情報記録再生装置の第3実施形態を示す図3のA−A’線に相当する断面図である。 本発明に係る情報記録再生装置の他の実施形態を示す図3のA−A’線に相当する断面図である。 本発明に係る情報記録再生装置の第4実施形態を示す図3のA−A’線に相当する断面図である。 本発明に係る情報記録再生装置の他の実施形態を示す図3のA−A’線に相当する断面図である。
(情報記録再生装置)
以下、本発明に係る一実施形態を、図1から図7を参照して説明する。図1は、本発明に係る情報記録再生装置1の一実施形態を示す構成図である。なお、本実施形態の情報記録再生装置1は、垂直記録層を有するディスク(磁気記録媒体)Dに対して、垂直記録方式で書き込みを行う装置である。
本実施形態の情報記録再生装置1は、図1に示すように、キャリッジ11と、キャリッジ11の基端側から光電気複合配線33を介して光束を供給するレーザ光源20と、キャリッジ11の先端側に支持されたヘッドジンバルアセンブリ(HGA)12と、ヘッドジンバルアセンブリ12をディスク面D1(ディスクDの表面)に平行なXY方向に向けてスキャン移動させるアクチュエータ6と、ディスクDを所定の方向に向けて回転させるスピンドルモータ7と、情報に応じて変調した電流をヘッドジンバルアセンブリ12のスライダ2に対して供給する制御部5と、これら各構成品を内部に収容するハウジング9とを備えている。
ハウジング9は、アルミニウム等の金属材料からなる上部開口部を有する箱型形状のものであり、上面視四角形状の底部9aと、底部9aの周縁において底部9aに対して鉛直方向立設する周壁(不図示)とで構成されている。そして、周壁に囲まれた内側には、上述した各構成品等を収容する凹部が形成される。なお、図1においては、説明を分かりやすくするため、ハウジング9の周囲を取り囲む周壁を省略する。
また、このハウジング9には、ハウジング9の開口を塞ぐように図示しない蓋が着脱可能に固定されるようになっている。底部9aの略中心には、上記スピンドルモータ7が取り付けられており、該スピンドルモータ7に中心孔を嵌め込むことでディスクDが着脱自在に固定される。
ディスクDの外側、つまり底部9aの隅角部には、上記アクチュエータ6が取り付けられている。このアクチュエータ6には、ピボット軸10を中心にXY方向に対して回動可能なキャリッジ11が取り付けられている。
このキャリッジ11は、基端部から先端部に向けてディスク面D1に沿って延設されたアーム部14と、アーム部14を基端部を介して片持ち状に支持する基部15とが、削り出し加工等により一体形成されたものである。
基部15は、直方体形状に形成されたものであり、ピボット軸10まわりを回動可能に支持されている。つまり、基部15はピボット軸10を介してアクチュエータ6に連結されており、このピボット軸10がキャリッジ11の回転中心となっている。
アーム部14は、基部15におけるアクチュエータ6が取り付けられた側面15aと反対側の側面(隅角部の反対側の側面)15bにおいて、基部15の上面の面方向(XY方向)と平行に延出する平板状のものであり、基部15の高さ方向(Z方向)に沿って3枚延出している。具体的には、アーム部14は、基端部から先端部に向かうにつれ先細るテーパ形状に形成されており、各アーム部14間に、ディスクDが挟み込まれるように配置されている。つまり、アーム部14とディスクDとが、互い違いになるように配されており、アクチュエータ6の駆動によってアーム部14がディスクDの表面に平行な方向(XY方向)に移動可能とされている。なお、キャリッジ11及びヘッドジンバルアセンブリ12は、ディスクDの回転停止時にアクチュエータ6の駆動によって、ディスクD上から退避するようになっている。
ヘッドジンバルアセンブリ12は、図示しない近接場光発生素子(スポット光発生素子)を有する近接場光ヘッドであるスライダ2に、レーザ光源20からの光束を導いて近接場光(スポット光)を発生させ、該近接場光を利用してディスクDに各種情報を記録再生させるものである。なお、近接場光発生素子は、例えば、光学的微小開口や、ナノメートルサイズに形成された突起部等により構成されている。
図2は、スライダ2を上向きにした状態でサスペンション3をスライダ2側から見た斜視図である。図3は、スライダ2を上向きにした状態でジンバル17を見た平面図である。図4は、図3のE−E’線に沿う断面図であり、スライダ2を上向きにした状態におけるサスペンション3先端の断面図である。
図2から図4に示すように、本実施形態のヘッドジンバルアセンブリ12は、上記スライダ2をディスクDから浮上させるサスペンションとして機能するものであり、スライダ2と、金属性材料により薄い板状に形成され、ディスク面D1に平行なXY方向に移動可能なサスペンション3と、スライダ2を、ディスク面D1に平行で且つ互いに直交する2軸(X軸、Y軸)回りに回動自在な状態、即ち、2軸を中心として捻れることができるようにサスペンション3の下面に固定させるジンバル手段16とを備えている。
まず上記スライダ2は、ディスクDとサスペンション3との間に配置された状態で、サスペンション3の下面に後述するジンバル17を挟んで支持されている。スライダ2は、先端側に固定された再生素子(不図示)と、該再生素子に隣接して固定された記録素子(不図示)とを備えている。また、スライダ2は、記録素子を間に挟んで再生素子の反対側に、レーザ光源20から出射された光束を集光させる図示しない集光レンズ(光学系)と、該集光レンズによって集光された光束から近接場光を発生させる上記近接場光発生素子とを有している。つまり、スライダ2には、先端部に再生素子、記録素子、近接場光発生素子が並んだ状態で配置されている。
また、スライダ2の下面は、ディスク面D1に対向する浮上面2aとなっている。この浮上面2aは、回転するディスクDによって生じた空気流の粘性から、浮上するための圧力を発生させる面であり、ABS(Air Bearing Surface)と呼ばれている。具体的には、スライダ2をディスク面D1から離そうとする正圧とスライダ2をディスク面D1に引き付けようとする負圧とを調整して、スライダ2を最適な状態で浮上させるように設計されている。
スライダ2は、この浮上面2aによってディスク面D1から浮上する力を受けているとともに、サスペンション3によってディスクD側に押さえ付けられる力を受けている。そしてスライダ2は、この両者の力のバランスによって、ディスク面D1から浮上するようになっている。
上記サスペンション3は、上面視略四角状に形成されたベースプレート22と、ベースプレート22の先端側にヒンジ板23を介して連結された上面視略三角状のロードビーム24とで構成されている。
ベースプレート22は、ステンレス等の厚みの薄い金属材料によって構成されており、基端側には厚さ方向に貫通する開口22aが形成されている。そして、この開口22aを介してベースプレート22がアーム部14の先端に固定されるようになっている。ベースプレート22の下面には、ステンレス等の金属材料により構成されたシート状のヒンジ板23が配置されている。このヒンジ板23は、ベースプレート22の下面の全面に亘って形成された平板状のものであり、その先端部分はベースプレート22の先端からベースプレート22の長手方向に沿って延出する延出部23aとして形成されている。延出部23aは、ヒンジ板23の幅方向両端部から2本延出しており、その先端部分には幅方向内側、つまり互いの延出部23aに向かう方向に幅が拡大する拡大部23bが形成されている。この拡大部23bの上面には、ロードビーム24が連結されている。
ロードビーム24は、ベースプレート22と同様にステンレス等の厚みの薄い金属材料によって構成されており、その基端がベースプレート22の先端との間に間隙を有した状態でヒンジ板23に連結されている。これにより、サスペンション3はベースプレート22とロードビーム24との間を中心に屈曲して、ディスク面D1に垂直なZ方向に向けて撓み易くなっている。
サスペンション3上には、フレクシャ25が設けられている。フレクシャ25は、ステンレス等の金属材料により構成されたシート状のものであり、シート状に形成されることで厚さ方向に撓み変形可能に構成されている。フレクシャ25は、ロードビーム24の先端側に固定され、外形が上面視略五角形状に形成されたジンバル17と、ジンバル17より幅狭に形成され、ジンバル17の基端からサスペンション3上に沿って延在する支持体18とで構成されている。
図3,4に示すように、ジンバル17は、中間付近から先端にかけてディスク面D1に向けて厚さ方向に僅かながら反るように形成されている。そして、この反りが加わった先端側がロードビーム24に接触しないように、基端側から略中間付近にかけてロードビーム24に固定されている。
また、この浮いた状態のジンバル17の先端側には、周囲がコ形状に刳り貫かれた切欠き部26が形成されており、この切欠き部26に囲まれた部分には連結部17aによって片持ち状に支持されたパッド部(舌片部)17bが形成されている。つまり、このパッド部17bは、連結部17aによってジンバル17の先端側から基端側に向けて張出し形成されており、その周囲に切欠き部26を備えている。これにより、パッド部17bはジンバル17の厚さ方向に撓みやすくなっており、このパッド部17bのみがサスペンション3の下面と平行になるように角度調整されている。そして、このパッド部17b上に上記スライダ2が載置固定されている。つまり、スライダ2は、パッド部17bを介してロードビーム24にぶら下がった状態となっている。
また、ロードビーム24の先端には、パッド部17b及びスライダ2の略中心に向かって突出する突起部19が形成されている。この突起部19の先端は、丸みを帯びた状態となっている。そして突起部19は、スライダ2がディスクDから受ける風圧によりロードビーム24側に浮上したときに、パッド部17bの表面(上面)に点接触するようになっている。この浮上する力は、突起部19からロードビーム24に伝わって、ヒンジ板23を撓ませるように作用する。また、ディスクDのうねり等により、スライダ2にXY方向に向かう風圧が加わったときに、スライダ2及びパッド部17bは、突起部19を中心としてX軸及びY軸の2軸回りに捩じれるようになっている。これにより、ディスクDのうねりによるZ方向の変位(ディスク面D1に略直交する方向への変位)を吸収することができ、スライダ2の姿勢が安定するようになっている。なお、これら突起部19とパッド部17bを有するジンバル17とが、ジンバル手段16を構成している。
図2に示す支持体18は、ジンバル17に一体形成されたシート状のものであり、サスペンション3上をアーム部14に向かって延設されている。つまり、支持体18は、サスペンション3が変形した際にサスペンション3の変形に追従するように構成されている。支持体18は、アーム部14上から側面に回りこんで、アーム部14の基部15に至るまで引き回されている。
図5は、キャリッジ11の基部15に取り付けられたターミナル基板30の平面図である。
図1,5に示すように、キャリッジ11の基部15における側面15cには、ターミナル基板30が配置されている。このターミナル基板30は、ハウジング9に設けられた制御部5とスライダ2とを電気的に接続する際の中継点となるものであり、その表面には、各種制御回路(不図示)が形成されている。制御部5とターミナル基板30とは可撓性を有するフラットケーブル4により電気的に接続されている一方、ターミナル基板30とスライダ2とは、電気配線31により接続されている。電気配線31は、各キャリッジ11毎に設けられたスライダ2の数に対応して3組設けられており、フラットケーブル4を介して制御部5から出力された信号が、電気配線31を介してスライダ2に出力されるようになっている。
また、ターミナル基板30上には、スライダ2の集光レンズに向けて光束を供給する上記レーザ光源20が配置されている。レーザ光源20は、フラットケーブル4を介して制御部5から出力された信号を受信し、この信号に基づいて光束を出射するものであり、各アーム部14に設けられたスライダ2の数に対応して基部15の高さ方向(Z方向)に沿って3個配列されている。各レーザ光源20の出射側には、各レーザ光源20から出射された光束をスライダ2の集光レンズまで導く光導波路32が接続されている。
図6は、図3のA−A’線に沿う断面図であり、図7は図3のB−B’線に沿う断面図である。
図3及び図5から図7に示すように、各スライダ2に対応する1個の光導波路32と1組の電気配線31とは、レーザ光源20とスライダ2との間において、その基端側から先端に至るまで一体的に形成された光電気複合配線33として構成されている。この光電気複合配線33は、ターミナル基板30の表面からアーム部14の側面を通って、アーム部14上に引き回されている。具体的には、光電気複合配線33は、アーム部14及びサスペンション3上において、フレクシャ25の上述した支持体18(図2参照)上に配置されており、支持体18を間に挟んだ状態でサスペンション3の先端まで引き回されている。このように、光電気複合配線33が撓み変形可能な支持体18上に形成されているため、スライダ2の移動時やサスペンション3の変形時等には、光電気複合配線33が支持体18とともに追従するように変形する。これにより、光電気複合配線33の断線等を防ぐことができる。
光電気複合配線33を構成する上記光導波路32は、厚さが例えば3〜10μmで形成され、レーザ光源20から出射された光束を全反射条件で導くコア35と、厚さが例えば数十μmで形成され、コア35の屈折率より低い屈折率の材料からなり、コア35に密着してコア35を封止するクラッド34とを有している。そして、レーザ光源20から出射された光束はコア35とクラッド34との間の屈折率の違いにより全反射条件でスライダ2の集光レンズまで導かれるようになっている。
なお、クラッド34及びコア35として使用される材料の組み合わせの一例を記載すると、例えばPMMA(メタクリル酸メチル樹脂)により、厚さが3〜10μmでコア35を形成し、フッ素含有重合体により、厚さが数十μmでクラッド34を形成する組み合わせが考えられる。また、コア35及びクラッド34をともにエポキシ樹脂(例えば、コア屈折率1.522〜1.523、クラッド屈折率1.518〜1.519)で構成したり、フッ素化ポリイミドで構成したりすることも可能である。また、コア35とクラッド34との屈折率差が大きいほど、コア35内に光束を閉じ込める力が大きくなるので、コア35とクラッド34とを構成する樹脂材料の配合等を調整して、両者の屈折率差を大きくすることが好ましい。例えば、フッ素化ポリイミドの場合、フッ素含有量を調整したり、放射光等のエネルギー照射によって、屈折率を制御することができる。
また、電気配線31は、アルミニウムや銅等からなり、クラッド34内にコア35とともに閉じ込められている。
光電気複合配線33のうち、光導波路32の構成材料に樹脂材料を用いることで、光電気複合配線33を半導体プロセスにより製造することが可能である。
半導体プロセスを利用した本実施形態の光電気複合配線33の製造方法について、より具体的に説明する。まず支持体18上にクラッド34の構成材料を塗布した後、フォトリソグラフィ技術等によりパターニングする。続いて、クラッド34上にスパッタ法、CVD法等により電気配線31の構成材料を成膜し、複数の電気配線31としてパターニングする。そして、電気配線31の間、つまりクラッド34のYZ平面における中心にコア35の構成材料を塗布した後、パターニングし、再びクラッド34の構成材料を塗布する。その後、パターニングすることで、本実施形態の光電気複合配線33を形成することが可能である。
このように、光導波路32と電気配線31とを樹脂材料からなるクラッド34により一体的に形成することで、これらを半導体プロセスにて一括して形成することができる。そして、半導体プロセスを利用して光電気複合配線33を製造することで、光導波路32と電気配線31とを別体で形成する場合に比べて、量産の容易さから製造効率を向上させた上で、加工精度を向上させることができる。また、製造コストの低下を図ることができる。
図6及び図7に示すように、光電気複合配線33は、クラッド34の幅方向(YZ平面)における断面視中心に光導波路32のコア35が配置され、光導波路32の両側方から光導波路32を挟むように電気配線31が2本ずつ配されている。つまり、光電気複合配線33は、コア35を中心にして対称に構成されている。このように、コア35と電気配線31とが、ともにクラッド34により封止されることで、光導波路32と電気配線31と一体的に形成された光電気複合配線33として構成されている。
また図3に示すように、光電気複合配線33は、サスペンション3の先端、具体的にはジンバル17の中間位置において電気配線31と光導波路32とに分岐しており、この分岐地点Cからスライダ2に至るまでの光導波路32の曲率半径が電気配線31の曲率半径よりも大きくなっている。
具体的には、光導波路32は、光電気複合配線33の先端側における分岐地点Cからジンバル17の長手方向に沿って延在しており、ジンバル17の切欠き部26を跨いでスライダ2の基端側に直接接続されている。光導波路32は、光電気複合配線33の分岐地点Cにおいてジンバル17の下面から離間されており、分岐地点Cからスライダ2の基端側に向かうにつれ、パッド部17bとジンバル17との間を架け渡すように僅かながら浮いた状態で延在している。つまり、ジンバル17の下面において、光導波路32は略直線的(曲率半径が略無限大)に延在した状態でスライダ2の基端面側に引き回されている。スライダ2の基端面側に引き回された光導波路32は、スライダ2内で集光レンズを介してスライダ2の先端面側に設けられた近接場光発生素子に接続されている。
一方、分岐地点Cにおいて、電気配線31はジンバル17の外周部分に向けて屈曲されており、ジンバル17の外周部分、つまり切欠き部26の外側から引き回されている。そして、切欠き部26の外側から引き回された電気配線31は、連結部17a上を通ってスライダ2の先端面側に接続されている。すなわち、電気配線31は、スライダ2の先端面側に設けられた上記再生素子や記録素子に対して、スライダ2の外部から直接接続されている。
次に、このように構成された情報記録再生装置1により、ディスクDに各種の情報を記録再生する手順について以下に説明する。
まず、スピンドルモータ7を駆動させてディスクDを所定方向に回転させる。次いで、アクチュエータ6を作動させて、ピボット軸10を回転中心としてキャリッジ11を回動させ、キャリッジ11を介してヘッドジンバルアセンブリ12をXY方向にスキャンさせる。これにより、ディスクD上の所望する位置にスライダ2を位置させることができる。
ここで、キャリッジ11の基部15が、ピボット軸10まわりを回動可能に構成されているため、アーム部14は、ピボット軸10を回転中心としてディスク面D1に平行な方向に移動する。この時、基部15のターミナル基板30上にレーザ光源20を設けることで、スライダ2にレーザ光源20搭載した場合に比べて、スライダ2の移動時においてキャリッジ11に作用するモーメントが小さい。したがって、トラッキングの精度を維持することができる。また、ターミナル基板30は、制御部5とスライダ2とを電気的に接続する際の中継点となるものであり、電気配線31はターミナル基板30を基点としてスライダ2に引き回される。つまり、ターミナル基板30上にレーザ光源20を配置することで、光導波路32と電気配線31との基端部同士が近接することになり、光電気複合配線33を容易に形成することができる。
次いで、レーザ光源20から光束を光導波路32(光電気複合配線33)に入射させて、光束をスライダ2に導く。本実施形態の情報記録再生装置1にあっては、スライダ2の集光レンズに光束を供給するレーザ光源20が、スライダ2の基部15におけるターミナル基板30上に設けられている。この場合、レーザ光源20から出射された光束は、光電気複合配線33におけるコア35の一端側からコア35内に導入され、コア35とクラッド34との界面で全反射を繰り返しながらスライダ2に向かって伝播される。この時、コア35の内部を伝播される光束は、スライダ2内で集光レンズによって集光され、スポットサイズが徐々に絞り込まれる。これにより、近接場光発生素子の周囲には、近接場光が滲み出るように発生する。また、コア35はクラッド34が密着した状態で封止されているので、伝播している光束が途中でコア35の外部に漏れることがない。よって、導入された光束を無駄にすることなく効率良く近接場光にすることができる。
そして、近接場光が入射されたディスクDは、この近接場光によって局所的に加熱されて一時的に保磁力が低下する。一方、制御部5によってスライダ2の記録素子に電流が供給されると、電磁石の原理によりディスクDに対して垂直方向の記録磁界を発生させることができる。その結果、近接場光と記録素子で発生した記録磁界とを協働させたハイブリッド磁気記録方式により情報の記録を行うことができる。
これに対して、ディスクDに記録された情報を再生する場合には、記録素子に隣接して固定されている再生素子が、ディスクDから漏れ出ている磁界を受けて、その大きさに応じて電気抵抗が変化する。よって、再生素子の電圧が変化する。これにより制御部5は、ディスクDから漏れ出た磁界の変化を電圧の変化として検出することができる。そして制御部5は、この電圧の変化から信号の再生を行うことで、情報の再生を行うことができる。
このように、スライダ2を利用してディスクDに対して各種の情報を記録再生することができる。
ここで、スライダ2は、サスペンション3によって支持されていると共に所定の力でディスクD側に押さえ付けられている。また、これと同時にスライダ2は、浮上面2aがディスクDに対向しているので、回転するディスクDによって生じる風圧の影響を受けて浮上する力を受けている。この両者の力のバランスによって、スライダ2はディスクD上から離間した位置に浮遊している状態となっている。
この際スライダ2は、風圧を受けてサスペンション3側に押されるので、スライダ2を固定するジンバル17のパッド部17bとサスペンション3に形成された突起部19とが、点接触した状態となる。そして、この浮上する力は、突起部19を介してサスペンション3に伝わり、該サスペンション3をディスク面D1に垂直なZ方向に向けて撓ませるように作用する。これにより、上述したようにスライダ2は浮上する。なお、サスペンション3には、ベースプレート22とロードビーム24とがヒンジ板23を介して連結されているため、ベースプレート22とロードビーム24との間を中心に撓み易くなっている。
またスライダ2は、ディスクDのうねりに起因して発生する風圧(XY方向に向かう風圧)を受けたとしても、ジンバル手段16、即ち、突起部19の先端に点接触したパッド部17bを介してXY軸回りに捩じれるようになっている。そのため、うねりによるZ方向への変位を吸収することができ、浮上している際のスライダ2の姿勢を安定にすることができる。
このように、本実施形態の情報記録再生装置1では、光導波路32と、電気配線31とを備え、レーザ光源20とスライダ2との間において、クラッド34内に電気配線31をコア35とともに封止することにより、光導波路32と電気配線31とが光電気複合配線33として一体的に形成されている構成とした。
この構成によれば、光導波路32と電気配線31とが光電気複合配線33として一体的に形成されているため、光導波路32及び電気配線31を同時に取り付けることができ、製造効率の低下を防止することができる。つまり、スライダ2から離れた位置にレーザ光源20を配置した場合でも、光電気複合配線33をスライダ2へ容易に引き回すことができる。
また、光導波路32と電気配線31とを一体的に形成しているため、従来のように各配線毎の引き回しのレイアウトを考慮する必要がなく、光電気複合配線33の取り付けの自由度を向上させることができる。よって、光電気複合配線33のレイアウト性を向上させることができるため、スライダ2から離れた位置、上述したようにターミナル基板30上にレーザ光源20を配置した場合でも、光電気複合配線33をスライダ2へ容易に引き回すことができる。
これにより、レーザ光源20をスライダ2から離間配置することが可能になり、光束の供給時にレーザ光源20から発生する熱がスライダ2まで伝達する虞が極めて少なく、レーザ光源20から発生する熱の影響を抑えることができる。したがって、スライダ2の熱膨張、反り等の影響によりスライダ2が変形するのを防止することができる。また、スライダ2の再生素子の特性を維持することができる。
ところで、レーザ光源20を制御部5に配置した場合には、フラットケーブル4に光導波路を設けることになる。このフラットケーブル4が屈曲変形すると、導光損失が大きくなるという問題がある。本実施形態では、キャリッジ11の基部15にレーザ光源20を設けるため、フラットケーブル4に光導波路を設ける必要がないので、導光損失を抑制することができる。
さらに、本実施形態においては、上述したように光電気複合配線33のレイアウト性を向上することができるため、光電気複合配線33の屈曲が小さい。これにより、光電気複合配線33の光導波路32内を通過する光束の導光損失を低減することができ、光伝搬効率を維持することができる。
ここで、コア35と電気配線31とを同一のクラッド34により封止することで、光導波路32と電気配線31とを別体で形成する場合に比べて、コア35と各電器配線31との間や各電器配線31同士の間の間隔を縮小することができる。また、各電器配線31毎に絶縁材等を被覆する必要もないため、光電気複合配線33の小型軽量化を図ることができる。そして、クラッド34により電気配線31間の絶縁性を確保することができるため、各電気配線31の引き回しが容易になる。
さらに、クラッド34の断面における略中心にコア35を配置するとともに、コア35を中心として電気配線31を対称に配置することで、複数の電気配線31がコア35の両側方に分散することになる。これにより、コア35の片側のみに電気配線31をまとめた場合に比べて、電気配線31の引き回しスペースを確保することができるため、各電器配線31間のレイアウト性を向上させることができる。したがって、コア35と電気配線31とのスライダ2への接続が容易になる。また、光電気複合配線33からスライダ2に作用する力が均等になる。
したがって、光電気複合配線33がスライダ2の姿勢制御の妨げになることを防ぎ、スライダ2の浮上特性やトラッキングの精度等に与える影響が少ない。
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、上述した実施形態で挙げた構成等はほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、図8に示すように、光電気複合配線33とフレクシャ25との間に下地膜50を設けるような構成も可能である。この下地膜50は、ポリイミド等の絶縁性を有する材料からなり、これにより電気配線31とフレクシャ25との間の絶縁性をより確実に確保することができる。
また、上述の実施形態では、図6に示すように、光導波路32を中心として電気配線31を対称に配置する場合について説明したが、電気配線31と光導波路32とのレイアウトは適宜設計変更が可能である。例えば、図9に示すように、クラッド34の幅方向(YZ平面)における一端側から光導波路32と電気配線31とが順に並ぶように配置することも可能である。
さらに、上述した実施形態では、図6に示すように、光導波路32と電気配線31とを同一材料のクラッド34により封止する構成について説明したが、光導波路32と電気配線31とが一体的に形成されていれば、コア35と電気配線31とをそれぞれ異なる構成材料により封止しても構わない。
具体的には、図10に示すように、まずフレクシャ25上に下地膜50を介して電気配線31を形成する。続いて、電気配線31を覆うようにポリイミド等からなる被膜51を形成した後、被膜51上に上述した光導波路32を形成する。この構成によれば、コア35と電気配線31とをそれぞれ異なる構成材料により封止することができるため、被膜51とクラッド34とのそれぞれの条件に最適な構成材料を自由に選択することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図11は、本発明の第2実施形態を示す図3のA−A’線に相当する断面図である。なお、以下の説明では上述した第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図11に示すように、本実施形態の光導波路132は、クラッド34におけるコア35のY方向両側に一対のトンネル部101が形成されている。これらトンネル部101は、コア35を両側から挟むように配置された空間であり、コア35の延出方向と平行に延出している。すなわち、トンネル部101は、クラッド34内に形成された延出方向に直交する断面(YZ平面)が平面視矩形状の空間であり、その内部には空気または適当な気体が充填されている。なお、トンネル部101内を真空に保持してもよい。すなわち、トンネル部101の屈折率は約1となる。
したがって、本実施形態によれば、上述した第1実施形態と同様の効果を奏するとともに、コア35の両側にトンネル部101を配置することで、光束Lの振動面を一定の方向に保つことができる(単一偏波面保持)。そのため、コア35内に特定方向の直線偏光のみを流通させることができるので、スライダ2への入射光のスポット形状を最適化することが可能になり、スポットサイズ変換器40においてスポット光を効率よく発生させることができる。
なお、トンネル部101の断面形状は矩形状に限らず、円形等の種々の形状を採用することが可能である。また、トンネル部101の数は2つ以上の複数設けてもよい。さらに、トンネル部101のレイアウトは、コア35のX方向両側に一対配置したり、コア35の周囲を囲むように配置したりする等、適宜設計変更が可能である。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図12は、本発明の第3実施形態を示す図3のA−A’線に相当する断面図である。なお、以下の説明では上述した第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図12に示すように、本実施形態の光導波路232は、クラッド34におけるコア35のY方向両側に一対の応力付与部201が形成されている。これら応力付与部201は、コア35を両側から挟むように配置された断面矩形状のものであり、コア35の延出方向と平行に延出している。
応力付与部201の形成材料としては、光導波路232を構成する材料と線膨張係数が異なる材料、例えば、アルミニウム、ニッケル等の金属や液晶ポリマー等の合成樹脂等を採用することが可能である。この場合、応力付与部201とクラッド34との相対的な熱膨張・熱収縮によって、コア35の延出方向に直交する方向に圧縮応力が作用することになる。
したがって、本実施形態によれば、上述した第2実施形態と同様に、コア35のY方向両側に応力付与部201を配置することで、コア35には両側から均等に圧縮応力が作用することになる。この圧縮応力がコア35に複屈折性を生じさせ、光束Lの振動面を一定の方向に保つことができるため、直線偏光を維持した状態で光束Lをスライダ2へ導くことができる。
なお、応力付与部201の製造方法としては、上述した方法以外に以下の方法によっても形成することができる。すなわち、クラッド34の形成材料にシリカガラス等を用い、このクラッド34の応力付与部201の形成領域に対してイオンビームを照射することで、照射領域のみが局所的に高密度になる。これにより、イオンビームの照射領域が応力付与部201となり、この応力付与部201からコア35に向けて圧縮応力が作用することになる。この場合、温度変化によって圧縮応力が変化しないため、温度依存性がなく信頼性の高い応力付与部201を形成することができる。
また、上述した第2実施形態のトンネル部101と同様に、応力付与部201の断面形状は矩形状に限らず、円形等の種々の形状を採用することが可能である。また、応力付与部201の数は2つ以上の複数設けてもよい。さらに、応力付与部201のレイアウトは、コア35のX方向両側に一対配置したり、コア35の周囲を囲むように配置したりする等、適宜設計変更が可能である。
さらに、応力付与部の構成としては、上述した構成の他に以下に示すような構成が可能である。例えば、図13に示すように、光導波路332は、クラッド34の表面(ディスク面D1との対向面)上に配置された応力付与部301を備えている。この応力付与部301は上述した応力付与部201と同様の形成材料により構成され、コア35の直上に配置されている。この場合、応力付与部301からはコア35の上方からコア35を圧縮する方向に応力が作用する。これにより、上述した第3実施形態と同様の効果を奏することができる。また、この構成によれば、クラッド34上に応力付与部301を配置するのみの簡素な構成であるため、製造効率の増加を防止することもできる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。図14は、本発明の第4実施形態を示す図3のA−A’線に相当する断面図である。なお、以下の説明では上述した第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図14に示すように、本実施形態の光導波路432は、コア435の延出方向に直交する断面(YZ平面)が長方形状に形成されている点で、上述した第1実施形態と相違している。より詳しく説明すると、コア435は、YZ平面において長辺と短辺の長さが異なるように設定されており、その長辺方向をY方向に一致させるとともに、短辺方向をZ方向に一致させた状態で形成されている。この場合、コア435の長辺の長さは、短辺の長さの1倍を超えていれば本発明の効果を奏するのは勿論であり、1.1倍以上(すなわち、アスペクト比が1.1:1以上)であることがより好ましい。
このように、コア435のYZ平面において長辺と短辺の長さを異ならせることで、上述した第2,3実施形態と同様に、光束Lの振動面を一定の方向に保つことができるため、直線偏光を維持した状態で光束Lをスライダ2へ導くことができる。この場合、本実施形態のコア435は、上述した第1〜3実施形態のような断面正方形状のコア35の製造方法と、同一の製造方法により製造することができる。すなわち、光導波路432と電気配線31とを半導体プロセスにて一括して製造する際に、コア435の膜厚のみを適宜変更するだけであるので、製造コストの増加及び製造効率の低下を防止することができる。
なお、図15に示すように、YZ平面において、コア535の長辺をZ方向に一致させるとともに、短辺をY方向に一致させるような光導波路532を採用してもよい。この構成によっても、上述した効果と同様の効果を奏することができる。また、図示しないが、コアの断面形状は長方形状に限らず、楕円形状等の扁平形状であれば、適宜設計変更が可能である。この場合も、コアの長軸が短軸の1倍以上、より好ましくは長軸と短軸との比が1:1.1以上に設定されていればよい。すなわち、コアは、延出方向(X方向)に直交する2方向(Y方向、Z方向)の長さがそれぞれ異なるように形成されていればよい。
なお、上述の各実施形態では、スライダを浮上させた空気浮上タイプの情報記録再生装置を例に挙げて説明したが、この場合に限られず、ディスク面に対向配置されていればディスクとスライダとが接触していても構わない。つまり、本発明のスライダは、コンタクトスライダタイプのスライダであっても構わない。この場合であっても、同様の作用効果を奏することができる。
また、各実施形態では、アーム部の片面側のみにヘッドジンバルアセンブリが設けられている構成について説明したが、各ディスク間に差し入れられるアーム部の両面に、各ディスクに対向するようにそれぞれヘッドジンバルアセンブリを設けるような構成も可能である。この場合、アーム部の両面側に設けられたヘッドジンバルアセンブリの各スライダにより、各スライダに対向するディスク面の情報の記録再生を行うことができる。つまり、1つのアーム部により2枚のディスクの情報を記録再生することができるため、情報記録再生装置の記録容量の増加及び装置の小型化を図ることができる。
さらに、上述した各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
Dディスク(磁気記録媒体) D1ディスク面(磁気記録媒体の表面) 1情報記録再生装置 2スライダ 5制御部 10ピボット軸 11キャリッジ 14アーム部 15キャリッジの基部 16ジンバル手段 20レーザ光源(光源) 31電気配線 32,132,232,332,432,532光導波路 33光電気複合配線 34クラッド 35,435,535コア 50下地膜 101トンネル部 201,301応力付与部

Claims (14)

  1. 一定方向に回転する磁気記録媒体と、前記磁気記録媒体を加熱するため光束を出射する光源と、前記磁気記録媒体の外側に配置されたピボット軸と、前記ピボット軸のまわりを回動可能に形成されたキャリッジと、前記キャリッジの先端側において前記磁気記録媒体の表面と対向するように支持されたスライダと、前記スライダの動作を制御する制御部と、を備え、
    前記スライダは、前記光束からスポット光を発生させるスポット光発生素子を備え、
    前記スポット光により前記磁気記録媒体を加熱するとともに、前記磁気記録媒体に対して記録磁界を与えることで磁化反転を生じさせ、前記磁気記録媒体に情報を記録させる情報記録再生装置であって、
    前記光源から出射された光束を前記スライダに導入する光導波路と、前記スライダと前記制御部とを電気的に接続する複数の電気配線とが、一体的に形成された光電気複合配線を備え
    前記光電気複合配線は、前記複数の電気配線の間に配置されて前記光源から出射された前記光束を伝播させるコアと、
    前記複数の電気配線とともに前記コアを一体的に封止するクラッドと、を備えていることを特徴とする情報記録再生装置。
  2. 前記クラッドは、前記コアの屈折率より低い屈折率の材料からなり、前記コアに密着して前記コアを封止していることを特徴とする請求項1記載の情報記録再生装置。
  3. 前記コアは、前記クラッドの延出方向に直交する断面における略中心に配置され、前記コアを中心として前記複数の電気配線が対称に配置されていることを特徴とする請求項2記載の情報記録再生装置。
  4. 前記コアは、前記コアの延出方向に直交する断面形状の横幅と縦幅との長さが、それぞれ異なるように設定されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の情報記録再生装置。
  5. 前記クラッドには、前記コアの延出方向に沿ってトンネル部が形成されていることを特徴とする請求項2ないし請求項4の何れか1項に記載の情報記録再生装置。
  6. 前記光導波路は、前記コアの延出方向に直交する方向に圧縮応力を付与するための応力付与部を備えていることを特徴とする請求項2ないし請求項5の何れか1項に記載の情報記録再生装置。
  7. 前記応力付与部は、前記コアの両側を挟むように配置されていることを特徴とする請求項6記載の情報記録再生装置。
  8. 前記応力付与部は、前記クラッドの表面に配置されていることを特徴とする請求項6記載の情報記録再生装置。
  9. 前記スライダを前記キャリッジに対して支持するサスペンションを備え、
    前記光電気複合配線は、前記サスペンションの先端部で前記光導波路と前記電気配線とに分岐する分岐部を有し、
    前記分岐部から前記スライダに至る前記電気配線は、前記サスペンションの面に沿って引き回され、
    前記分岐部から前記スライダに至る前記光導波路は、前記サスペンションの面から離間されていることを特徴とする請求項1から請求項8の何れか1項に記載の情報記録再生装置。
  10. 前記分岐部から前記スライダに至る前記光導波路の曲率半径が、前記電気配線の曲率半径より大きく形成されていることを特徴とする請求項9に記載の情報記録再生装置。
  11. 前記キャリッジは、前記ピボット軸のまわりを回動可能に形成された基部と、前記基部から前記磁気記録媒体の表面に沿って延設されたアーム部と、を備え、
    前記光源が前記基部に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項10の何れか1項に記載の情報記録再生装置。
  12. 前記基部には、前記制御部と前記スライダとを電気的に接続するターミナル基板が設けられ、前記ターミナル基板上に前記光源が配置されていることを特徴とする請求項11記載の情報記録再生装置。
  13. 前記アーム部の先端には、厚さ方向に撓み変形可能に構成されたサスペンションが支持され、
    前記サスペンションには、前記スライダを、前記磁気記録媒体の表面に平行で且つ互いに直交する2軸回りに回動自在な状態で支持するジンバル手段と、前記ジンバル手段から前記サスペンションの基端部に向かって前記サスペンション上に沿って延在する撓み変形可能な支持体とが設けられ、
    この支持体上に前記光電気複合配線が配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項1の何れか1項に記載の情報記録再生装置。
  14. 前記光電気複合配線は、前記支持体上に絶縁性を有する下地膜を介して配置されていることを特徴とする請求項1記載の情報記録再生装置。
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