JP5055048B2 - ピロー包装体 - Google Patents

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本発明は、食品や日用品などの被包装物をピロー包装によって包装するピロー包装体に関し、詳しくは、上面部と底面部の両側部間にサイドガセット部が設けられ、上面部を開封することができるようにしたピロー包装体に関する。
食品や日用品などの被包装物をピロー包装によって包装し、しかも、容易に開封することができるようにしたピロー包装体が各種提供されている。例えば、特許文献1には、調理済みの冷凍食品を電子レンジで加熱することができるようにした電子レンジ用包装袋が開示されている。
この電子レンジ用包装袋は、図11に示すように、一対の側面にガセット(サイドガセット部)101,101を設け、上面のセンター(図示しないが、サイドでもよい。)に合掌シール方式によって縦シール部102を形成し、一対の端部に端部シールによって端部シール部103,103を形成している。前記縦シール部102には、内部と外部とが通じるようにするための弱シール部(図示せず)が所定のパターンで形成されている。また、端部シール部103,103は、内容物100の充填とほぼ同時に形成される。
この電子レンジ用包装袋は、電子レンジで調理され、内圧が高まることにより、弱シール部が剥離する。そして、使用者がこの剥離した弱シール部を開封基点として縦シール部102を開き、続いて端部シール部103,103を開く。このようにして、この電子レンジ用包装袋は、上部が大きく開封されることから、そのままの状態で食卓に供される。また、この電子レンジ用包装袋は、ガセット101,101によって深みを有していることから、内容物100が液汁の多い調理食品であっても皿の代用として使用することができる。
特許第3802159号公報
特許文献1に開示された電子時レンジ用包装袋は、開封するため、使用者が弱シール部から縦シール部102を開き、一方の端部シール部103を開き、そして他方の端部シール部103を開かなければならず、開封性がよいといえない。また、弱シール部は、電子レンジによって包装袋の内圧が高められ、縦シール部102に内側から張力が作用することによって剥離するようにされているため、電子レンジの使用状況により、弱シール部が剥離しないことがある。あるいは、弱シール部のシール強度を的確に設定することが容易でない。
また、弱シール部の強度を的確に設定することができ、所期の状態に剥離したとしても、弱シール部は、内側からの張力が集中的に作用することができるように小さく形成されていることから、縦シール部102の開封起点として摘みにくく、縦シール部102を容易に開封することができない。
そこで、本発明は、サイドガセット部を有しながら、容易に開封することができるようにしたピロー包装体を提供することを課題とする。
本発明に係る第1のピロー包装体は、上面部と底面部の各側部間にサイドガセット部が設けられ、上面部と底面部とサイドガセット部の各端部を重ね合わせて端部重合部が設けられた包材内に被包装物が包装されているピロー包装体であって、上面部の各側部と各サイドガセット部の上側部とを重ね合わせた側部重合部が設けられ、各端部重合部及び各側部重合部に剥離可能な弱シールによってライン状のシール部が設けられ、シール部が側部重合部の端縁よりも内側に設けられることにより、該端縁とシール部との間の上面部に摘み部が設けられ、前記各側部重合部は、フィルムが折り返されて重ね合わされ、前記摘み部を有するようにフィルムの折返縁側が切除されることによって設けられていることを特徴としている。
また、本発明に係る第2のピロー包装体は、上面部と底面部の各側部間にサイドガセット部が設けられ、上面部と底面部とサイドガセット部の各端部を重ね合わせて端部重合部が設けられた包材内に被包装物が包装されているピロー包装体であって、上面部の各側部と各サイドガセット部の上側部とを重ね合わせた側部重合部が設けられ、各端部重合部及び各側部重合部に剥離可能な弱シールによってライン状のシール部が設けられ、該シール部が側部重合部の端縁よりも内側に設けられることにより、該端縁とシール部との間の上面部に摘み部が設けられ、前記一方の側部重合部は、フィルムの一端部とフィルムの他端部とが重ね合わされて設けられ、他方の側部重合部は、フィルムが折り返されて重ね合わされ、前記摘み部を有するようにフィルムの折返縁側が切除されることによって設けられていることを特徴としている。
この第1及び第2のピロー包装体によれば、上面部と底面部の各側部間にサイドガセット部が設けられることにより、底面部と一対のサイドガセット部で囲まれた舟形状の器状体が形成される。そして、上面部の両側部と各サイドガセット部の上側部とが重なり合って設けられた各側部重合部、及び上面部と底面部とサイドガセット部の各端部が重なり合って設けられた各端部重合部に、それぞれ剥離可能な弱シールによってライン状のシール部が設けられていることにより、前記器状体内に被包装物が密封され、そして、上面部が捲られることによって前記器状体を開封することができる。上面部を捲るに際して、側部重合部のシール部が端縁よりも内側に設けられ、このシール部と端縁との間の上面部に摘み部が設けられることにより、この摘み部を摘んで、上面部を捲りやすくされている。そして、側部重合部と端部重合部とのシール部は、すべて弱シールによって設けられているため、上面部は完全に剥離され、器状体から完全に分離される。
また、本発明に係る第3のピロー包装体は、上面部と底面部の各側部間にサイドガセット部が設けられ、上面部と底面部とサイドガセット部の各端部を重ね合わせて端部重合部が設けられた包材内に被包装物が包装されているピロー包装体であって、上面部の各側部と各サイドガセット部の上側部とを重ね合わせた側部重合部が設けられ、一方の端部重合部及び各側部重合部に剥離可能な弱シールによってライン状のシール部が設けられ、該シール部が側部重合部の端縁よりも内側に設けられることにより、該端縁とシール部との間の上面部に摘み部が設けられ、前記他方の端部重合部にライン状のシール部が設けられ、各側部重合部は、フィルムが折り返されて重ね合わされ、前記摘み部を有するようにフィルムの折返縁側が切除されることによって設けられていることを特徴としている。
また、本発明に係る第4のピロー包装体は、上面部と底面部の各側部間にサイドガセット部が設けられ、上面部と底面部とサイドガセット部の各端部を重ね合わせて端部重合部が設けられた包材内に被包装物が包装されているピロー包装体であって、上面部の各側部と各サイドガセット部の上側部とを重ね合わせた側部重合部が設けられ、一方の端部重合部及び各側部重合部に剥離可能な弱シールによってライン状のシール部が設けられ、該シール部が側部重合部の端縁よりも内側に設けられることにより、該端縁とシール部との間の上面部に摘み部が設けられ、他方の端部重合部にライン状のシール部が設けられ、前記一方の側部重合部は、フィルムの一端部とフィルムの他端部とが重ね合わされて設けられ、他方の側部重合部は、フィルムが折り返されて重ね合わされ、前記摘み部を有するようにフィルムの折返縁側が切除されることによって設けられていることを特徴としている。
この第3及び第4のピロー包装体によれば、前記第1及び第2のピロー包装体と同様、上面部と底面部の各側部間にサイドガセット部が設けられることにより、底面部と一対のサイドガセット部で囲まれた舟形状の器状体が形成される。そして、上面部の各側部と各サイドガセット部の上側部とが重なり合って設けられた各側部重合部、及び上面部と底面部とサイドガセット部の各端部が重なり合って設けられた各端部重合部にシール部が設けられていることにより、前記器状体内に被包装物が密封される。ただし、この第3及び第4のピロー包装体は、第1及び第2のピロー包装体と異なり、各側部重合部の弱シールによるシール部の少なくとも一つが端縁よりも内側に設けられ、このシール部と端縁との間の上面部に摘み部が設けられ、上面部が一方の端部重合部から他方の端部重合部の方へ捲られて開封される。そして、他方の端部重合部に弱シールによってシール部が設けられる場合において、この他方の端部重合部のシール部を捲らないことにより、上面部を蓋体として残存させることができる。また、他方の端部重合部に、弱シールによらない通常のシールによってシール部が設けられることにより、この他方の端部重合部が剥離しないため、上面部は蓋体として残存する。
また、本発明に係る第のピロー包装体は、上面部と底面部の各側部間にサイドガセット部が設けられ、上面部と底面部とサイドガセット部の各端部を重ね合わせて端部重合部が設けられた包材内に被包装物が包装されているピロー包装体であって、上面部の各側部と各サイドガセット部の上側部とを重ね合わせた側部重合部が設けられ、各端部重合部及び一方の側部重合部に剥離可能な弱シールによってライン状のシール部が設けられ、シール部が側部重合部の端縁よりも内側に設けられることにより、該端縁とシール部との間の上面部に摘み部が設けられ、前記一方の側部重合部は、フィルムが折り返されて重ね合わされ、前記摘み部を有するようにフィルムの折返縁側が切除されることによって設けられ、他方の側部重合部は、フィルムが折り返されて重ね合わされることによって設けられていることを特徴としている。
この第のピロー包装体によれば、前記第1ないし第4のピロー包装体と同様、上面部と底面部の各側部間にサイドガセット部が設けられることにより、底面部と一対のサイドガセット部で囲まれた舟形状の器状体が形成される。そして、上面部の各側部と各サイドガセット部の上側部とが重なり合って設けられた各側部重合部、及び上面部と底面部とサイドガセット部の各端部が重なり合って設けられた各端部重合部にシール部が設けられていることにより、前記器状体内に被包装物が密封される。ただし、この第のピロー包装体は、第1ないし第4のピロー包装体と異なり、一方の側部重合部の弱シールによるシール部の少なくとも一つが端縁よりも内側に設けられ、このシール部と端縁との間の上面部に摘み部が設けられることにより、上面部が一方の側部重合部から他方の側部重合部の方へ捲られて開封される。そして、他方の側部重合部に弱シールによるシール部が設けられる場合において、この他方の側部重合部のシール部を捲らないことにより、上面部を蓋体として残存させることができる。また、他方の側部重合部に、弱シールによらない通常のシールによってシール部が設けられる場合は、この他方の側部重合部が剥離しないため、上面部は蓋体として残存する。
また、前記本発明に係る第1及び第3のピロー包装体によれば、上面部の各側部と各サイドガセット部の上側部とを重ね合わせた側部重合部がフィルムを折り返して重ね合わされて設けられることにより、生産性を向上させることができ、また、折り返されたフィルムの折返縁側が切除させることにより、上面部が前記シールされたサイドガセット部の上側部から分離し、捲られるようにすることができる。
また、前記本発明に係る第2及び第4のピロー包装体によれば、一方の側部重合部がフィルムの一端部とフィルムの他端部とを重ね合わされて設けられ、他方の側部重合部がフィルムを折り返して重ね合わされることによって設けられるため、生産性を向上させることができ、また、他方の側部重合部で折り返されて重ね合わされたフィルムの折返縁側が切除させることにより、上面部が前記シールされたサイドガセット部の上側部から分離し、捲られるようにすることができる。なお、一方の側部重合部は、フィルムの一端部とフィルムの他端部とが重ね合わされて設けられるため、端縁を切除しなくても上面部を前記サイドガセット部の上側部から剥離して捲ることができる。
また、前記本発明に係る第5のピロー包装体によれば、両方の側部重合部がフィルムを折り返して重ね合わせて設けられることにより、生産性を向上させることができる。そして、第のピロー包装体において、フィルムが折り返されて重ね合わされた一方の側部重合部の折返縁が切除されることによって、この一方の側部重合部から上面部を捲ることができる。この捲られた上面部が蓋体として残存するため、フィルムが折り返されて重ね合わされた他方の折返縁側は切除されない。
また、前記各本発明に係るピロー包装体において、底面部の各側部と各サイドガセット部の下側部とを重ね合わせた下部重合部が設けられ、該下部重合部にライン状のシール部が設けられていることが好ましい。
このピロー包装体によれば、底面部の各側部と各サイドガセット部の下側部とを重ね合わせた下部重合部が設けられ、この下部重合部がライン状にシールされることにより、この下部重合部が剛性を有するものとなり、前記器状体をトレイとして機能させることができる。
また、各側部重合部がフィルムを折り返して重ね合わせることによって設けられ、各フィルムの折返縁側が切除される前記本発明に係るピロー包装体において、包材は、長手方向に沿って形成された所定幅の山折り状の襞部を幅方向に所定間隔を有して少なくとも一対備えているピロー包装用原反により、各襞部が側部重合部となるように被包装物を一巻きし、該ピロー包装用原反を幅方向に切断することにより、上面部と底面部とサイドガセット部を設け、各襞部の折返縁側が切除されて形成されていることが好ましい。
このピロー包装体によれば、前記包材が少なくとも一対の各襞部を長さ方向に形成したピロー包装用原反から形成される。このピロー包装用原反は、各側部が重ね合わされて被包装物を一巻きし、一対の襞部が側部重合部となることにより、包材の生産性を向上させることができる。そして、各襞部は、フィルムが折り返されて重ね合わされるため、設けられる上面部とサイドガセット部とが一体となっている。そこで、各襞部の折返縁側が切除されることにより、上面部とサイドガセット部とを分離し、上面部がサイドガセット部から完全に捲ることができるようにされている。
また、各側部重合部がフィルムを折り返して重ね合わせることによって設けられ、一方のフィルムの折返縁側が切除される前記本発明に係るピロー包装体において、包材は、長手方向に沿って形成された所定幅の山折り状の襞部を幅方向に所定間隔を有して少なくとも一対備えているピロー包装用原反により、各襞部が側部重合部となるように被包装物を一巻きし、該ピロー包装用原反を幅方向に切断することにより、上面部と底面部とサイドガセット部を設け、一方の襞部の折返縁側が切除されて形成されていることが好ましい。
このピロー包装体によれば、包材が前記のピロー包装体と同様、少なくとも一対の襞部を長さ方向に形成したピロー包装用原反から形成される。このピロー包装用原反は、各側部が重ね合わされて被包装物を一巻きし、一対の襞部が側部重合部となることにより、包材の生産性を向上させることができる。そして、各襞部は、フィルムが折り返されて重ね合わされるため、設けられる上面部とサイドガセット部とが一体となっている。そこで、一方の側部重合部となる方の襞部の折返縁側が切除されることにより、上面部が一方の襞部の方から捲ることができるようにされる。ただし、このピロー包装体は、上面部が蓋部として残存するため、他方の襞部の折返縁側は切除されない。
また、一方の側部重合部がフィルムの端部とフィルムの端部とを重ね合わせて設けられ、他方の側部重合部がフィルムを折り返して重ね合わせ、この折返縁が切除されることによって設けられた前記本発明に係るピロー包装体において、包材は、長手方向に沿って形成された所定幅の山折り状の襞部を少なくとも一列備えているピロー包装用原反が被包装物を一巻きし、ピロー包装用原反の各側部の裏面同士を重ね合わせて一方の側部重合部が設けられ、かつ、襞部によって他方の側部重合部が設けられ、ピロー包装用原反を幅方向に切断することにより、上面部と底面部とサイドガセット部を設け、襞部の折返縁側が切除されて形成されていることが好ましい。
このピロー包装体によれば、包材が少なくとも一列の襞部を備えたピロー包装用原反から形成される。このピロー包装用原反は、各側部の裏面同士が重ね合わされて被包装物を一巻きし、重ね合わされた各側部によって一方の側部重合部が設けられ、一列の襞部によって他方の側部重合部が設けられるため、包材の生産性を向上させることができる。そして、一列の襞部は、フィルムが折り返されて重ね合わされるため、設けられる上面部とサイドガセット部とが一体となっている。そこで、この襞部の折返縁側が切除されることにより、上面部とサイドガセット部とに分離し、上面部がサイドガセット部から完全に捲ることができるようにされている。
また、フィルムによって包材を形成する前記本発明に係るピロー包装体において、フィルムは、重ね合わされる面側にイージーピール層が設けられていることが好ましい。
このピロー包装体によれば、フィルムが重ね合わされる面側にイージーピール層が設けられることにより、フィルムが折り返されて重ね合わされて設けられる端部重合部及び側部重合部に弱シール部を容易に設けることができる。
本発明によれば、上面部の側部とサイドガセット部の上側部とを重ね合わせた重合部に剥離可能な弱シールによってライン状のシール部が設けられることにより、被包装物を密封し、そして容易に開封することのできるピロー包装体が提供されるため、上面部の開封操作を良好にすることができる。
〔第1の実施形態〕
本発明に係るピロー包装体の第1の実施形態について図1ないし図5を参照しながら説明する。このピロー包装体は、図1に示すように、被包装物1をピロー包装によって包装する包材10を備え、この包材10には、四角形状の上面部11と、この上面部11と同じ形状の底面部12と、この上面部11及び底面部12と同じ長さで二つ折りにされた一対のサイドガセット部13,13とが備えられている。底面部12と一対のサイドガセット部13,13により、舟形状の器状体(採番せず)が形成される。
なお、この第1の実施形態及び後記の第2、第3の実施形態において、図示した上面部11及び底面部12は長方形状であり、各実施形態では長辺側を側部、短辺側を端部という。
そして、各サイドガセット部13の上側部は、外向きに折曲され、上面部11の各側部と重ね合わされている。この重ね合わされたサイドガセット部13の上側部と上面部11の各側部が側部重合部15とされ、この各側部重合部15に剥離可能な弱シールによってライン状のシール部15aが設けられている。
また、上面部11と底面部12と両サイドガセット部13の各端部も重ね合わされ、端部重合部16が設けられている。この各端部重合部16にも剥離可能な弱シールによってライン状のシール部16aが設けられている。したがって、包材10は、弱シールによるシール部15a,16aを4本設け、前記器状体内に被包装物1を密封し、上面部11が捲られることによって弱シールが剥離され、開封することができるようにされている。
そして、上面部11を捲りやすくするため、少なくとも1本のシール部15a,16aは、側部重合部15の端縁又は端部重合部16の端縁よりも内側に設けられ、シール部15a,16aと端縁との間の上面部11に摘み部17が設けられている。したがって、摘み部17を設けない側部重合部15又は端部重合部16は、シール部15a,16aが端縁よりも内側でなく、端縁に沿って設けられる。なお、図1は、4本のシール部15a,16aとも各端縁よりも内側に設けられ、摘み部17が4か所に設けられたピロー包装体を示している。
そして、各サイドガセット部13の下側部も外向きに折曲され、底面部12の各側部と重ね合わされ、下部重合部18が設けられている。この各下部重合部18には、剥離する又は剥離しないシールによってライン状のシール部18aが設けられている。このシール部18aによって下部重合部18が剛性を有するものとなり、前記器状体をトレイとして機能させることができる。
ここで、第1の実施形態におけるピロー包装体の製造方法について説明する。ピロー包装体は、図2に示すような帯状で、かつ、重ね合わされる面側にイージーピール層が設けられたフィルムからなるピロー包装用原反20によって製造される。このピロー包装用原反20は、長手方向に沿って形成された所定幅の山折り状の襞部21,21…が幅方向に所定間隔を有して二対すなわち4列備えられている。
このピロー包装用原反20は、図3に示すように、両側部22,22を重ね合わせて被包装物1を一巻きすることによって包材10が形成される。すなわち、ピロー包装用原反20の内側の一対の襞部21,21が側部重合部15,15となり、この側部重合部15,15間に上面部11が設けられ、外側の一対の襞部21,21が下部重合部18,18となり、この下部重合部18,18間に底面部12が設けられ、各側部重合部15と下部重合部18との間にサイドガセット部13が設けられる。
なお、内側の一対の襞部21,21は、後述するように、折返縁側が切除されるため、その襞部21,21…の所定幅は、側部重合部15の幅よりも広くされ、一方、外側の一対の襞部21,21は、折返縁側が切除されないため、その襞部21,21の所定幅は、図示したように下部重合部18の幅と一致させることにより、洗練された外観とすることができるが、あえて一致させなくてもよい。また、ピロー包装用原反20の襞部21,21…の所定間隔とは、上面部11及びサイドガセット部13の各幅である。
そして、襞部21の折返縁側はシールされずに摘み部17を有する側部重合部15が設けられ、襞部21の基端側は弱シールされてシール部15aが設けられている。ただし、折返縁側を切除する際に形態を安定させるため、襞部21の折返縁側もシールしてもよい。この場合は、基端側の弱シールと折返縁側のシールとの間に、シールされない切断部が設けられる。
また、下部重合部18となる襞部21にもシール部18aが設けられている。前記のように、ピロー包装用原反20は、重ね合わされる面側にイージーピール層が設けられていることにより、剥離可能な弱シールによってシール部15a,18aを容易に設けることができる。なお、シール部15a,18aは、弱シールであっても、捲らない限り、剥離することはない。
このように各襞部21,21…にシール部15a,18aが設けられることにより、ピロー包装用原反20がロール状に巻回されたときに、また、繰り出されたときに襞部21,21…の部分のフィルムが位置ずれすることなく所期の形状を維持し、さらに、包材10が被包装物1を包装した後に、各重合部15,18にシール部15a,18aを設けるよりも容易にシールすることができる。
そして、ピロー包装用原反20の両側部22,22は、裏面同士が重ね合わされて剥離しないようにシールされ(一般的に「合掌貼り」と呼ばれる。)、あるいは、図示しないが裏面と表面とが重ね合わされて剥離しないようにシールされ(一般的に「封筒貼り」と呼ばれる。)、被包装物1を一巻きして包(くる)んでいる。
このように被包装物1を一巻きしたピロー包装用原反20は、被包装物1を挟む位置で幅方向に切断されることにより、所定の長さの上面部11と底面部12とサイドガセット部13を設けた包材10が形成される。なお、ピロー包装用原反20は、いうまでもなく片方のみ順次切断される。また、上面部11と底面部12とサイドガセット部13の両端部重合部16は、前記のように弱シールされてシール部16aが設けられる。なお、端部重合部16に摘み部17を設ける場合は、端部重合部16の端縁よりも内側にシール部16aが設けられる。
そして、側部重合部15を設ける一対の襞部21,21は、摘み部17を設けるように折返縁側ないし中間部で切除される。図3において、切断線の一例を破線で示すが、前記のように、襞部21の基端側と折返縁側とがシールされ、その間に切断部が設けられる場合は、この切断部で切除される。なお、襞部21,21…にシール部15a,18aが設けられない場合は、側部重合部15、下部重合部18及び端部重合部16の各シール部15a,18a,16aを同時に設けてもよい。
このようにして、ピロー包装用原反20によって被包装物1を包装したピロー包装体が完成する。
次に、第1の実施形態におけるピロー包装体の前記と異なる製造方法について説明する。ピロー包装体は、図4に示すような帯状で、かつ、重ね合わされる面側にイージーピール層が設けられたフィルムからなるピロー包装用原反30によって製造される。このピロー包装用原反30は、長手方向に沿って形成された所定幅の襞部31,31…が幅方向に所定の間隔を有して3列備えられている。
このピロー包装用原反30は、図5に示すように、両側部32,32の裏面同士を重ね合わせて被包装物1を一巻きすることによって包材10が形成される。すなわち、ピロー包装用原反30の重ね合わされた両側部32,32が一方の側部重合部15となり、1列の襞部31が他方の側部重合部15となり、この一対の側部重合部15間に上面部11が設けられ、他の2列の襞部31,31が下部重合部18となり、この一対の下部重合部18間に底面部12が設けられ、各側部重合部15と下部重合部18との間にサイドガセット部13が設けられる。
なお、1列の襞部31は、折返縁側が切除されるため、その襞部31の所定幅は、他方の側部重合部15の幅よりも広くされ、一方、他の2列の襞部31,31の所定幅は、下部重合部18の幅と一致させることにより、洗練された外観とすることができるが、あえて一致させなくてもよい。また、ピロー包装用原反30の襞部31の所定間隔とは、底面部12及びサイドガセット部13の各幅である。
そして、ピロー包装用原反30の両側部32,32の裏面同士が重ね合わされた一方の側部重合部15には、剥離可能な弱シールによるライン状のシール部15aが設けられる。また、他方の側部重合部15となる襞部31の折返縁側はシールされずに摘み部17を有する側部重合部15が設けられ、襞部21の基端側は弱シールされてシール部15aが設けられている。また、下部重合部18となる襞部31にも、シール部18aが設けられている。
前記のように、ピロー包装用原反20は、重ね合わされる面側にイージーピール層が設けられていることにより、剥離可能な弱シールによってシール部15a,18aを容易に設けることができる。なお、シール部15a,18aは、弱シールであっても、捲らない限り、剥離することはない。
このようなピロー包装用原反30は、ロール状に巻回されてストックされ、繰り出されて被包装物1を包装する。ピロー包装用原反30は、各襞部31にシール部が設けられていることによって、所期の形状を維持してロール状に巻回され、そして繰り出される。
繰り出されたピロー包装用原反30は、両側部32,32の裏面同士が重なり合うように被包装物1を一巻きし、被包装物1を挟む位置で幅方向に切断されることにより、所定の長さの上面部11と底面部12とサイドガセット部13を設けた包材10が形成される。なお、ピロー包装用原反30は、いうまでもなく片方のみ順次切断される。
また、上面部11と底面部12とサイドガセット部13の各端部重合部16,16の内側は、前記のように弱シールされてシール部16a,16aが設けられる。なお、端部重合部16に摘み部17が設けられる場合は、端部重合部16の端縁よりも内側にシール部16aが設けられる。
そして、上面部11とサイドガセット部13とが分離できるようにするため、他方の側部重合部15となる襞部31は、摘み部17を設けるように折返縁側ないし中間部で切除される。図5において、切断線を破線で示す。また、一方の側部重合部15は、ピロー包装用原反30の両側部32,32の裏面同士が重ね合わされて設けられるため、切除する必要がなく、前記の方法に比べて1工程省略することができる。このようにして、ピロー包装用原反30から被包装物1を包装したピロー包装体が完成する。
いずれの方法によって製造されたピロー包装体も、側部重合部15と各端部重合部16とに弱シールによってシール部15a,16aが設けられているため、包装された被包装物1は、密封され、所期の品質が維持され、電子レンジなどで調理することができる。そして、摘み部17を摘んで、上面部11を捲ることによって開封することができる。4本のシール部は、弱シールによって設けられているため、上面部11は、サイドガセット部13との側部重合部15及び底面部12との端部重合部16から完全に剥離し、器状体を全開することができる。この器状体は、下部重合部18にシール部が設けられていることにより、トレイとして機能する。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明に係るピロー包装体の第2の実施形態について図6を参照しながら説明する。このピロー包装体も第1の実施形態と同様、被包装物1をピロー包装によって包装する包材10を備え、この包材10には、四角形状の上面部11と、この上面部11と同じ形状の底面部12と、この上面部11及び底面部12と同じ長さで二つ折りにされた一対のサイドガセット部13,13とが備えられている。底面部12と一対のサイドガセット部13,13により、舟形状の器状体(採番せず)が形成される。
そして、各サイドガセット部13の上側部は、外向きに折曲され、上面部11の各側部と重ね合わされている。この重ね合わされたサイドガセット部13の上側部と上面部11の各側部が側部重合部15とされ、この各側部重合部15に剥離可能な弱シールによってライン状のシール部15aが設けられている。
また、上面部11と底面部12と両サイドガセット部13の各端部も重ね合わされ、端部重合部16が設けられている。両方の端部重合部16,16には、剥離可能な弱シールによってライン状のシール部16a,16bが設けられている。この一方の端部重合部16に設けられたシール部16aは、この端部重合部16の端縁よりも内側をシールし、このシール部16aと端縁との間の上面部11に摘み部17が設けられている。
ただし、第2の実施形態におけるピロー包装体は、他方の端部重合部16のシール部16bが剥離されず、上面部11を蓋体として残存させることを特徴としている。したがって、この他方の端部重合部16には、シール部16bが端縁に沿って設けられてもよいし、図示しないが端縁から間隔を空けて内側寄りに設けられてもよい。
そして、前記器状体内に被包装物1が密封され、上面部11が他方の端部重合部16のシール部16bを除いて捲られ、弱シールが剥離されることにより、開封することができるようにされている。なお、図示した側部重合部15は、端縁よりも内側にシール部15aが設けられているが、一方の端部重合部16に摘み部17が設けられることにより、側部重合部15のシール部15aは、端縁に沿って設けられてもよい。
そして、各サイドガセット部13の下側部も外向きに折曲され、底面部12の各側部と重ね合わされ、下部重合部18が設けられている。この各下部重合部18には、ライン状のシール部18aが設けられている。このシール部18aによって下部重合部18が剛性を有するものとなり、前記器状体をトレイとして機能させることができる。
この第2の実施形態におけるピロー包装も第1の実施形態の製造方法について説明した図2又は図4に示すようなピロー包装用原反20,30によって製造される。したがって、第2の実施形態においても、図2に示すピロー包装用原反20からは、図3に示すように被包装物1を一巻きするピロー包装体が製造され、図4に示すピロー包装用原反30からは、図5に示すように被包装物1を一巻きするピロー包装体が製造される。
いずれも被包装物1を一巻きしたピロー包装用原反20,30が被包装物1を挟む位置で幅方向に切断されることにより、所定の長さの上面部11と底面部12とサイドガセット部13を設けた包材10が形成される。そして、上面部11と底面部12とサイドガセット部13の一方の端部は、重ね合わされて端部重合部16が設けられ、この一方の端部重合部16に弱シールによってシール部16aが設けられる。
そして、図2に示すピロー包装用原反20によって各側部重合部15を設ける各襞部21,21は、摘み部17を設けるように折返縁側ないし中間部で切除され、上面部11を捲ることができるようにされている。また、図4に示すピロー包装用原反30によって他方の側部重合部15を設ける襞部31は、摘み部17を設けるように折返縁側ないし中間部で切除され、ピロー包装用原反30の両側部32,32が重ね合わされてシールされたシール部15aが切除されることなく、上面部11を捲ることができるようにされている。
このようにして被包装物1を包装したピロー包装体は、各側部重合部15と端部重合部16にシール部15a,16aが設けられているため、包装された被包装物1は、密封され、所期の品質を維持することができ、また、電子レンジなどで調理することができる。そして、開封するには、一方の端部重合部16側の上面部11に設けられた摘み部17を捲る。上面部11は、一方の端部重合部16から他方の端部重合部16の方へ剥離する。そして、上面部11は、他方の端部重合部16に設けられたシール部16bにおいて剥離しないことにより、蓋体として使用することができる。
〔第3の実施形態〕
次に、本発明に係るピロー包装体の第3の実施形態について図7ないし図9を参照しながら説明する。このピロー包装体も第1及び第2の実施形態と同様、図7に示すように、被包装物1をピロー包装によって包装する包材10を備え、この包材10には、四角形状の上面部11と、この上面部11と同じ形状の底面部12と、この上面部11及び底面部12と同じ長さで二つ折りにされたサイドガセット部13とが備えられている。底面部12と一対のサイドガセット部13,13により、舟形状の器状体(採番せず)が形成される。
そして、各サイドガセット部13の上側部は、外向きに折曲され、上面部11の各側部と重ね合わされている。この重ね合わされたサイドガセット部13の上側部と上面部11の各側部が側部重合部15とされる。各側部重合部15,15に剥離可能な弱シールによってライン状のシール部15a,15bが設けられている。一方の側部重合部15に設けられたシール部15aは、この側部重合部15の端縁よりも内側をシールし、シール部15aと端縁との間の上面部11に摘み部17が設けられている。
ただし、第3の実施形態におけるピロー包装体は、他方の側部重合部15に設けられたシール部15bは剥離されず、上面部11を蓋体として残存させることを特徴としている。したがって、この他方の側部重合部15には、シール部15bが端縁に沿って設けられてもよい。
そして、上面部11と底面部12と両サイドガセット部13の各端部も重ね合わされ、端部重合部16が設けられている。この各端部重合部16,16には、剥離可能な弱シールによってライン状のシール部16a,16aが設けられている。このシール部16a,16aは、端部重合部16の端縁よりも内側をシールし、シール部16aと端縁との間の上面部11に摘み部17が設けられる。ただし、側部重合部15のシール部15aと端縁との間にも摘み部17が設けられていることにより、端部重合部16のシール部16aは、端縁に沿って設けられてもよい。
そして、各サイドガセット部13の下側部も外向きに折曲され、底面部12の各側部と重ね合わされ、下部重合部18が設けられている。この各下部重合部18にもライン状のシール部18aが設けられている。このシール部によって下部重合部18が剛性を有するものとなり、前記器状体をトレイとして機能させることができる。
この第3の実施形態におけるピロー包装も第1及び第2の実施形態の製造方法について説明した図2又は図4に示すようなピロー包装用原反20,30によって製造される。したがって、第3の実施形態においても、図2に示すピロー包装用原反20からは、図8に示すように被包装物1を一巻きするピロー包装体が製造され、図4に示すピロー包装用原反30からは、図9に示すように被包装物1を一巻きするピロー包装体が製造される。
ただし、図2に示すピロー包装用原反20の場合は、一方の側部重合部15となる襞部21の基端側は弱シールされてシール部15aが設けられている。第1の実施形態において説明したように、一方の側部重合部15の折返縁側はシールされなくてもよいが、切断しやすいようにシールされていてもよい。また、他方の側部重合部15となる折返縁側には剥離されないライン状のシール部15bが全幅に又は狭い幅で設けられている。
また、図4に示すピロー包装用原反30の場合は、一方の側部重合部15となる両側部32,32には剥離可能な弱シールによるライン状のシール部15aが内寄りに設けられ、他方の側部重合部15となる襞部21には剥離されないシール部15bが全幅に又は狭い幅で設けられている。
いずれにしても、ピロー包装用原反20,30は、被包装物1を一巻きし、この被包装物1を挟む位置で幅方向に切断されることにより、所定の長さの上面部11と底面部12とサイドガセット部13が設けられる。そして、上面部11と底面部12とサイドガセット部13の各端部は、重ね合わされて端部重合部16が設けられ、弱シールによってライン状のシール部16aが設けられる。このシール部16aは、図示したように端部重合部16の端縁よりも内側に設けられてもよいが、一方の側部重合部15に摘み部17が設けられることにより、端部重合部16のシール部16a,16aは側縁に沿って設けられてもよい。
そして、図2に示すピロー包装用原反20によって各側部重合部15を設ける一方の襞部21は、上面部11を捲ることができるように、摘み部17を設けるように折返縁側ないし中間部で切除される。図8において切断線の一例を破線で示す。そして、他方の側部重合部15となる襞部21の折返縁側は、第1及び第2の実施形態と異なり切除されない。
また、図4に示すピロー包装用原反30によって各側部重合部15を設ける襞部31,31,31は、図9に示すように、一方の側部重合部15を設けた両側部32,32が重ね合わされて弱シールされているため切除されず、他方の側部重合部15となる襞部31の折返縁側は、第1及び第2の実施形態と異なり、切除されない。
このようにして被包装物1を包装したピロー包装体は、各側部重合部15と端部重合部16にシール部15a,15b,16aが設けられ、被包装物1を密封することにより、所期の品質を維持することができ、また、電子レンジなどで調理することができる。そして、開封するには、一方の側部重合部15側の上面部11に設けられた摘み部17を捲る。上面部11は、一方の側部重合部15から他方の側部重合部15の方へ剥離する。
そして、上面部11は、他方の側部重合部15に設けられたシール部15bにおいて剥離しないことにより、蓋体として使用することができる。このように、上面部11が他方の側部重合部15において剥離しないことにより、他方の側部重合部15を設ける襞部31の折返縁側を切除する必要がない。また、この他方の側部重合部15のシール部15bが剥離されたとしても、襞部31の折返縁側が切除されていないことにより、上面部11を蓋体として使用することができる。
〔他の実施形態〕
なお、本発明は、前記3つの実施形態に限定することなく、特許請求の範囲に記載した技術的事項の範囲内において種々変更することができる。例えば、ピロー包装体は、開封された器状体をトレイとして使用しなければ、シール部を設けた下部重合部18を備えなくてもよい。この場合は、一対又は1列のみの襞部21,31を設けたピロー包装用原反20,30によって包材10が形成される。
また、本ピロー包装体は、前記のようなピロー包装用原反20,30から製造するのではなく、4枚のシート又は2枚のシートから製造することができる。すなわち、上面部11を設けるシートと底面部12を設けるシートと、一対のサイドガセット部13,13を設ける二つ折りされた2枚のシートとによって包材10を形成し、各シートの各側部を重ね合わせて側部重合部15と下部重合部18を設け、側部重合部15に弱シールによるライン状のシール部15aを設け、下部重合部18に剥離されないライン状のシール部18aを設ける。
また、上面部11を設けるシートと、底面部12及び両サイドガセット部13,13を一体に設けるシートとによって包材10を形成し、各シートの各側部を重ね合わせて側部重合部15を設け、この側部重合部15に弱シールによるライン状のシール部15aを設けてもよい。この場合は、底面部12とサイドガセット部13との両側部を重ね合わせた下部重合部18を設け、この下部重合部18に剥離されないシールによってライン状のシール部18aを設けてもよい。
このような複数のシートによって設けられた上面部11、底面部12及び一対のサイドガセット部13,13からなる包材10は、一端部を重ね合わせて端部重合部16を設け、この端部重合部16にシール部16aを設けた後、被包装物1を内部に収納し、他端部を重ね合わせて端部重合部16を設け、この端部重合部16にシール部16aを設けてもよいし、包材10が被包装物1を一巻きにした状態とした後、両方の端部を重ね合わせて端部重合部16を設け、両方の端部重合部16にシール部16a,16aを同時に設けてもよい。
また、襞部21,31は、山折り状にしたものに限らず、図10に示すようなものであってもよい。これは、同図(c)に示すように、所定幅の折返部43が形成されるよう、ピロー包装用原反40を幅方向に折り込み、折返部43によってピロー包装用原反40が重なる部分のうち、一方の折返縁側7を除いた領域44(あるいはこれよりも幅狭の領域)を弱シールによって接合することにより、同図(a)、(b)に示すように、除かれた部分を襞部3とし、しかも、接合された部分が襞部3の厚みに対応した厚み調整部4とするものである。これにより、襞部3だけの場合と比べて増厚部の幅が広くなり、その結果、厚みの局所的な偏りが緩和されるため、ピロー包装用原反をロール状に巻回する際の巻取り安定性が向上し、両側端をきれいに揃えた状態でロール状に巻回することが可能となる。
また、本ピロー包装体は、前記のようにイージーピール層を設けたフィルムから製造するのではなく、剥離するシール部をパートコートによって弱シールし、剥離されないシール部を通常の強度によってシールしてもよい。
また、本ピロー包装体は、特に前記のようにシートによって製造する場合において、上面部11及び底面部12は、長方形に限らず、正方形、多角形、円形、長円形など任意の形状とすることができる。さらに、被包装物1は、電子レンジように限定するものではなく、食品以外の日用品などであっても本ピロー包装体によって包装することができる。
本発明に係る第1の実施形態のピロー包装体を示す解斜視図である。 本発明に係るピロー包装体を製造するピロー包装用原反の一実施形態であって、(a)は斜視図、(b)は正面図である。 本発明に係るピロー包装体であって、図2に示すピロー包装用原反によって包装したときの一実施形態の示す断面正面図である。 本発明に係るピロー包装体を製造するピロー包装用原反の図2と異なる実施形態であって、(a)は斜視図、(b)は正面図である。 本発明に係るピロー包装体であって、図4に示すピロー包装用原反によって包装したときの一実施形態の示す断面正面図である。 本発明に係る第2の実施形態のピロー包装体を示す解斜視図である。 本発明に係る第3の実施形態のピロー包装体を示す解斜視図である。 本発明に係る第3の実施形態のピロー包装体を示す断面正面図である。 本発明に係る第3の実施形態のピロー包装体であって、図8の変形例を示す断面正面図である。 本発明に係る他の実施形態のピロー包装体であって、(a)はロール状に巻き取った状態の斜視図、(b)は(a)のX部拡大図、(c)は(b)の製作概念図である。 従来のピロー包装体の一例である電子レンジ用包装袋であって、(a)は斜視図、(b)は(a)のX−X線断面図である。
符号の説明
1………被包装物
10……包材
11……上面部
12……底面部
13……サイドガセット部
15……側部重合部
15a…シール部
16……端部重合部
16a…シール部
17……摘み部
18……下部重合部
18a…シール部
20……ピロー包装用原反
21……襞部
22……側部
30……ピロー包装用原反
31……襞部
32……側部
40……ピロー包装用原反
41……襞部

Claims (10)

  1. 上面部と底面部の各側部間にサイドガセット部が設けられ、上面部と底面部とサイドガセット部の各端部を重ね合わせて端部重合部が設けられた包材内に被包装物が包装されているピロー包装体であって、
    上面部の各側部と各サイドガセット部の上側部とを重ね合わせた側部重合部が設けられ、各端部重合部及び各側部重合部に剥離可能な弱シールによってライン状のシール部が設けられ、シール部が側部重合部の端縁よりも内側に設けられることにより、該端縁とシール部との間の上面部に摘み部が設けられ
    前記各側部重合部は、フィルムが折り返されて重ね合わされ、前記摘み部を有するようにフィルムの折返縁側が切除されることによって設けられていることを特徴とするピロー包装体。
  2. 上面部と底面部の各側部間にサイドガセット部が設けられ、上面部と底面部とサイドガセット部の各端部を重ね合わせて端部重合部が設けられた包材内に被包装物が包装されているピロー包装体であって、
    上面部の各側部と各サイドガセット部の上側部とを重ね合わせた側部重合部が設けられ、各端部重合部及び各側部重合部に剥離可能な弱シールによってライン状のシール部が設けられ、シール部が側部重合部の端縁よりも内側に設けられることにより、該端縁とシール部との間の上面部に摘み部が設けられ
    前記一方の側部重合部は、フィルムの一端部とフィルムの他端部とが重ね合わされて設けられ、他方の側部重合部は、フィルムが折り返されて重ね合わされ、前記摘み部を有するようにフィルムの折返縁側が切除されることによって設けられていることを特徴とするピロー包装体。
  3. 上面部と底面部の各側部間にサイドガセット部が設けられ、上面部と底面部とサイドガセット部の各端部を重ね合わせて端部重合部が設けられた包材内に被包装物が包装されているピロー包装体であって、
    上面部の各側部と各サイドガセット部の上側部とを重ね合わせた側部重合部が設けられ、一方の端部重合部及び各側部重合部に剥離可能な弱シールによってライン状のシール部が設けられ、シール部が側部重合部の端縁よりも内側に設けられることにより、該端縁とシール部との間の上面部に摘み部が設けられ、他方の端部重合部にライン状のシール部が設けられ
    前記各側部重合部は、フィルムが折り返されて重ね合わされ、前記摘み部を有するようにフィルムの折返縁側が切除されることによって設けられていることを特徴とするピロー包装体。
  4. 上面部と底面部の各側部間にサイドガセット部が設けられ、上面部と底面部とサイドガセット部の各端部を重ね合わせて端部重合部が設けられた包材内に被包装物が包装されているピロー包装体であって、
    上面部の各側部と各サイドガセット部の上側部とを重ね合わせた側部重合部が設けられ、一方の端部重合部及び各側部重合部に剥離可能な弱シールによってライン状のシール部が設けられ、シール部が側部重合部の端縁よりも内側に設けられることにより、該端縁とシール部との間の上面部に摘み部が設けられ、他方の端部重合部にライン状のシール部が設けられ
    前記一方の側部重合部は、フィルムの一端部とフィルムの他端部とが重ね合わされて設けられ、他方の側部重合部は、フィルムが折り返されて重ね合わされ、前記摘み部を有するようにフィルムの折返縁側が切除されることによって設けられていることを特徴とするピロー包装体。
  5. 上面部と底面部の各側部間にサイドガセット部が設けられ、上面部と底面部とサイドガセット部の各端部を重ね合わせて端部重合部が設けられた包材内に被包装物が包装されているピロー包装体であって、
    上面部の各側部と各サイドガセット部の上側部とを重ね合わせた側部重合部が設けられ、各端部重合部及び一方の側部重合部に剥離可能な弱シールによってライン状のシール部が設けられ、シール部が側部重合部の端縁よりも内側に設けられることにより、該端縁とシール部との間の上面部に摘み部が設けられ
    前記一方の側部重合部は、フィルムが折り返されて重ね合わされ、前記摘み部を有するようにフィルムの折返縁側が切除されることによって設けられ、他方の側部重合部は、フィルムが折り返されて重ね合わされることによって設けられていることを特徴とするピロー包装体。
  6. 底面部の各側部と各サイドガセット部の下側部とを重ね合わせた下部重合部が設けられ、該下部重合部にライン状のシール部が設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のピロー包装体。
  7. 包材は、長手方向に沿って形成された所定幅の山折り状の襞部を幅方向に所定間隔を有して少なくとも一対備えているピロー包装用原反により、各襞部が側部重合部となるように被包装物を一巻きし、該ピロー包装用原反を幅方向に切断することにより、上面部と底面部とサイドガセット部を設け、各襞部の折返縁側が切除されて形成されていることを特徴とする請求項1又は3に記載のピロー包装体。
  8. 包材は、長手方向に沿って形成された所定幅の山折り状の襞部を幅方向に所定間隔を有して少なくとも一対備えているピロー包装用原反により、各襞部が側部重合部となるように被包装物を一巻きし、該ピロー包装用原反を幅方向に切断することにより、上面部と底面部とサイドガセット部を設け、一方の襞部の折返縁側が切除されて形成されていることを特徴とする請求項に記載のピロー包装体。
  9. 包材は、長手方向に沿って形成された所定幅の山折り状の襞部を少なくとも一列備えているピロー包装用原反が被包装物を一巻きし、ピロー包装用原反の各側部の裏面同士を重ね合わせて一方の側部重合部が設けられ、かつ、襞部によって他方の側部重合部が設けられ、ピロー包装用原反を幅方向に切断することにより、上面部と底面部とサイドガセット部を設け、襞部の折返縁側が切除されて形成されていることを特徴とする請求項2又は4に記載のピロー包装体。
  10. フィルムは、重ね合わされる面側にイージーピール層が設けられていることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のピロー包装体。
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