JP5054761B2 - 駆動翼様部材を備える風力システム及び電気エネルギーを生成する方法 - Google Patents

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Description

発明の詳細な説明
本発明は,少なくとも1つの駆動翼様部材(power wing profile)によってエネルギーを変換する風力(aeolian)システムに関する。更に,本発明は,このようなシステムによってエネルギーを生成する方法に関する。
既知のように,過去においては,電力を低コストで生成するという問題は,再生可能なエネルギー源を有効利用することによって対処されてきた。特に,以下に説明する幾つかの先行特許においては,風力エネルギーを変換するための方法と,駆動翼様部材(一般的な用語として「凧」と称される)によって風から風力エネルギーを取り出す各種装置とが提案されている。
特に,米国特許第4,124,182号は,風力エネルギーを捕捉し,このエネルギーを,発電機を作動させる軸の回転運動に変換するための,「パラカイト」(すなわち「改造されたパラシュート」)を備えた装置を開示している。この装置は,複数の翼様部材が直列に配置された一対の「パラカイト列」によって特徴づけられる。各列は,動力ロープを具備する。このようなケーブルは,地表面を吹く風に比べ,より強く,より均一な風が吹く高さにパラカイト列を到達させるために十分に長い。各列は,その対応する動力ロープによって,ドラム又はウインチに拘束される。このドラム又はウインチの回転方向を切り替えることによって,気流(aeolian current)の牽引力によるロープの繰り出し又はロープの巻き戻しを行うことができる。各パラカイト列は,各列の翼様部材に連結された「キャップロープ」と呼ばれる第2のロープを具備する。このロープによってパラカイトを選択的に折り畳むことができるので,巻き戻しをより容易にすることができる。各ウインチの回転運動は,減速機を介して発電機に伝達される。発電機は,作動されると電気を生成する。複数のプーリから成る単一のプーリシステムが存在する。このシステムは,クラッチ及びホイールを介して,一方のパラカイト列が上昇する間に,他方のパラカイト列の復帰を可能にする。したがって,捕捉された風力エネルギーは,機械的エネルギーに変換され,この機械的エネルギーの一部は,キャップが閉じられたパラカイト列を復帰するために即座に消費され,一部は電気エネルギーに変換される。各列に拘束されて動作サイクル毎に膨張・収縮される空気バルーン(aerostatic balloon)によって,パラカイトは所望の高度に保持され,キャップの向きが固定される。
中国特許第1,052,723号は,一対の凧を備える風力発電機を開示している。この凧を介して気流によって加えられた牽引力は,高耐性ロープを通じて,地上レベルに配置されたドラムの回転に変換される。ウインチが油圧モータを作動させると,電流が生成される。
英国特許第2,317,422号は,風の作用により電流を生成する発電機に連結された垂直シャフトを回転させる複数の翼様部材を備えた装置を開示している。これらの翼様部材は,風に押されることによって,水平面上に円軌道を描く。各翼様部材は,飛行の継続を保証するために,風向角(wind attachment angle)を変えることができる装置を備える。
米国特許第6,072,245号は,1つのリングを形成する複数のロープに連結された複数の凧で構成された,風力エネルギーを有効利用するための装置を開示している。これらの凧は,上昇経路及び下降経路を交互に切り替えてリングの回転運動を常に同じ方向に定めるように操縦される。各凧は,機械的エネルギーを伝達するための動力ロープと,各翼様部材の風向角を調整するための操縦用ロープ系統とに連結されている。動力ロープは,発電を起こすためのプーリの回転を決める。操縦用ロープは,各凧に,上昇経路においては翼様部材が風によって上方に牽引される姿勢を取らせ,下降経路においては翼様部材がより低い風の推力を受けるように第2の姿勢を取らせるために使用される。
米国特許第6,254,034号は,風力エネルギーを有効利用するために,気流に押される速度が制御されている翼様部材(「繋留航空機」)を備えた装置を開示している。この翼様部材は,電気エネルギーを生成する発電機を作動させるウインチに,ロープを介して連結されている。前記翼様部材上には,風向角を検出及び変更し,受風領 (intercepted wind front area)を変更する操縦システムが取り付けられている。このようなシステムは,適切なセンサから送信されてきた表示データをディスプレイ上で読み取る操作者によって地上から,又は遠隔制御システムによって自動的に制御される。凧は,大きな風向角で風下に(downwind)上昇するように操縦される。その上昇が終わると,風向角は小さくなり,前記翼様部材は風上に(upwind)進むために滑空する。翼様部材は復帰され,再び上向きに滑空し,このサイクルが繰り返される。
オランダ国特許第1017171C号は,上記と同様の装置を開示している。ただし,その装置には手動操縦モードは設けられておらず,翼様部材の復帰は,ロープを巻き戻す際の風の推力を最小化するために,凧を旗のように傾けることによって行われる。
米国特許第6,523,781号は,風力エネルギーを捕捉するための翼様部材(「エアフォイルカイト」)を備えた装置を開示している。この翼様部材は,入口縁部と,出口縁部と,2つの側方縁部とを有する。このような翼様部材は,凧自体によって支持される機構を介して操縦される。この装置は,翼様部材のこれらの縁部に連結された複数のロープを備え,凧は,このようなロープを介してピッチ角を変更することによって操縦される。この操縦機構への給電は,凧を発電用の発電機を作動させるウインチに連結する動力ロープ内に配置された電気ケーブルを通じて行われる。翼様部材は,風に押されると,揚力を有効利用し,風速方向にほぼ垂直な経路を描いて上昇する。その上昇が終わると,凧は復帰され,後に風を再び捕捉するために操縦される。
米国特許公開第2005046197号は,風力エネルギーを有効利用するための翼様部材(「凧」)を具備し,発電機に連結されたウインチをロープによって作動させることによって電気を生成する装置を開示している。この凧は,風向角を変えるための複数の追加ロープによって操縦される。この翼様部材は,大きな風向角で上昇する。上昇が終わると,風向角が最小になり,サイクルを再び開始するために翼様部材が復帰される。
既存の従来技術の分析から分かるように,既知のシステムにおいては,凧の操縦用の機械的構成要素は,発電用の構成要素とは異なる。翼様部材は,凧に直接取り付けられた機構を介して操縦されるか,あるいは発電用ウインチとは異なるウインチによって繰り出し及び巻き戻しが行われる少なくとも4本の補助ロープを介して操縦され,地上レベルに配置されたシステムによって制御されるか,あるいは地上から吊り上げられたシステム,すなわち凧自体によって支持されたシステムによって制御される。
更に,既存の多くのシステムにおいては,翼様部材は,抗力(すなわち,風速に平行な風の推力の成分)を,主に有効利用することによって発電するために操縦される。他のシステムにおいては,凧の動作サイクルは,揚力(すなわち,風速に垂直な風の推力の成分)の有効利用によって生じる上昇と,このような力を最小化することによって生じる下降との,連続的な切り替えによって特徴づけられる。
更に,既存の複数のシステムにおいては,周期的プロセスによる連続的な発電の可能性に専ら関心が集中しており,風から有効利用できるエネルギーを最大化しうるシステムの実現は無視されてきた。
更に,現在,風力エネルギーからの電流の生成は,施設内で非可動装置によって行われている。したがって,この再生可能エネルギーの有効利用に関しては,風がある場所であれば如何なる場所でも電流を生成できる可搬の装置は存在しない。可搬の装置のようなものがあれば,今日,例えば野戦病院などにおいて,発電が連続発電装置群(continuity groups)(燃料式電動発電機)によってのみ行われている状況では極めて多くの利点を提供するであろう。
ただし,現在,駆動翼様部材の制御システムに関する問題は,極めて限られた数のプロジェクト及び研究において細部について解決されているが,その主な着目点は,新しいエネルギー生成システムの開発ではなく,既存システムの生産性の向上にある。
過去においては,駆動翼様部材によって気流を捕捉する装置によってボートを牽引する構成も各種提案されてきた。
特に,英国特許第2,098,951号は,駆動翼様部材列によってボートを牽引する装置を開示している。これらの翼様部材を打ち上げるには,最初に予備翼様部材(a pilot profile)を打ち上げる。予備翼様部材によって,一対のロープが持ち上げられ,他の翼様部材を打ち上げるためのガイドとして働く。これらの案内用ロープは,全ての駆動翼様部材が十分な高さに達するまで繰り出される。上昇時に翼様部材が揺れ始めないように,一部の翼様部材の帆は下げられるか,又は縮帆され,その後に気流を捕捉するために展帆される。全ての駆動翼様部材が適切な高さに達すると,翼様部材の上昇は終了し,予備翼様部材は復帰されるか,又は駆動翼様部材列の先頭に配置された収納パイプ内に引き込まれる。
米国特許第5,056,447号は,それぞれ異なる高さに配置され,それぞれの凹面が下を向いた複数の帆で構成されたシステムによって風力エネルギーを機械的エネルギーに変換する装置を開示している。このような装置は,上昇する気流によって牽引される駆動翼様部材として機能する。この装置は,地上輸送,水上輸送,又は空輸,又はレール輸送のために使用することも,発電機を作動させる羽根を回転させて電気エネルギーを生成するために使用することもできる。
米国特許第5,435,259号は,電気エネルギーを生成するため,又は車両を地上又は水上で牽引するために高い高度の気流を有効利用する装置を開示している。車両上の乗員は,複数の駆動翼様部材で構成された,一般的なグライダーのように機能するシステムを操縦する。車両は,可動碇のように動作し,車両の中心部に巻き付けられた制御用ロープと,車両の両側にわたって延在するバーとによって特徴づけられる転覆防止制御システムを備える。このようなバーは,駆動翼様部材を車両に固定するロープの下端を風下側から遠くに押すことによって翼様部材の転覆を防止するレールの一部のように見える。この駆動翼様部材システムは,風が乏しい場合に負荷を支持するための円筒形の空気静力学的バルーンをその上端に備える。このようなバルーンは,電気エネルギーを生成するための風力タービンをそれぞれの端に更に有する。
国際特許公開第WO03097448号は,駆動翼様部材によってボートを牽引する装置を開示している。このような装置は,翼様部材をボード本体に連結するための「チェックロープ」を少なくとも1本備える。この1本以上のチェックロープによって伝達される力がボート本体にかけられる場所は,ボートの前進方向に沿った風によって異なる。実際に,このような力がかけられる場所は,傾船を減らすために,ボートの船体上に組み立てられた外周ガイドの内側を摺動する。
米国特許公開第2004035345号は,ボートに固定された駆動翼様部材を少なくとも一対の「支持ロープ」を介して操縦する装置を開示している。この翼様部材の制御用器具は,水面下に水平に延在するレールを備える。サスペンションロープの位置をずらすためにこのレールに沿って摺動可能な装置がこのレール上に組み立てられている。このようなガイドは,駆動翼様部材と,この翼様部材を操縦するためのシステムとの間でボート本体に拘束されているので,翼様部材によって加えられた牽引力によって,水中のボートの縦軸線及び/又は横軸線の周りにモーメントが発生し,これによって風下側のボートが上方に押される。
米国特許公開第2004200396号は,水面上でのボートの前進を保証するためにボートの船体脇に推力を発生させることが可能な3つの方法を開示している。第1の方法では,複数の帆を船尾に配置し,これらの帆を風に向けて(ボートの外側に)傾けることによって推力を生じさせる。第2の方法では,船首に固定され,ボートの前で高く飛行してボートを前進させる牽引力を発生させるように操縦される駆動翼様部材を使用する。第3の方法では,水中を前進して船体を持ち上げやすい推力を発生させるために,上方に傾斜した幅広の平面板を竜骨に備える。この特許は,格子のように見える枠内に延在する複数の帯状の織布で作られた画期的な帆も開示している。これらの帆は,帆が格子に押し付けられた際は気流を妨害し,風が反対方向に吹く場合は風を通過させて帯状の織布を枠から遠ざけるように作られる。
国際特許公開第WO2005100147号は,ロープによって船体に固定された駆動翼様部材によってボートを牽引する装置を開示している。このような装置は,専用の,補助用の,又は緊急用の案内装置として使用される。このシステムは,ロープの巻き戻し及び繰り出しを行うための手段を含むウインチを備える。ロープにかかる牽引力が不十分であるとき,又は風速が急に衰えたときは,ロープが巻き戻される。ロープの負荷及び/又は風速が過度であると,ロープが繰り出される。
国際特許公開第WO2005100148号は,ロープによって船体に固定された駆動翼様部材によってボートを牽引する装置を開示している。このような装置は,専用の,補助用の又は緊急用の案内装置として使用される。この翼様部材は,制御装置によって操縦される。この制御装置は,翼様部材が気流に対して直角の方向に沿って延びる螺旋又は正弦曲線軌道を描くように,風速に対して垂直な速度ベクトルで翼様部材を案内する。この制御システムは,航路,方向,及び風速,及び海の動きを考慮して,さまざまな軌道又は静的飛行条件を選択する。
国際特許公開第WO2005100149号は,駆動翼様部材によってボートを牽引する装置を開示している。このような装置は,専用の,補助用又は緊急用の案内装置として使用される。この翼様部材は,ロープによってボートに連結され,このロープは扇のように広がって一連のケーブルとして翼様部材に隣接する。翼様部材によって支持され,翼様部材に連結された操縦システムは,ボートに対する翼様部材の位置を調節するように風向角を変更する。
ドイツ特許出願第DE102004018814号は,ロープによって船体に固定された駆動翼様部材によってボートを牽引する装置を開示している。このような翼様部材の操縦は,方位角上に組み立てることができる装置を介して行うことができる。この装置は,翼様部材自体によって支持され,翼様部材はこの装置を介してボートから案内される。この装置は,システムが作動していないときに翼様部材を支持する収容システムと,翼様部材を下降させることにより自動的に始動される装置とを更に備える。
したがって,本発明の目的は,少なくとも1つの駆動翼様部材によってエネルギーを変換する風力システムであって,翼様部材の操縦用の機械的構成要素が発電用の構成要素とは異ならない風力システムを提供することによって,上記の従来技術の問題点を解決することである。
本発明の別の目的は,少なくとも1つの駆動翼様部材によってエネルギーを変換する風力システムであって,風から取り出すことのできる風力エネルギーを最適化するために,動作サイクル毎に翼様部材に最適経路を選択させるコンピュータ制御システムによって駆動翼様部材が操縦される風力システムを提供することである。
本発明の更に別の目的は,少なくとも1つの駆動翼様部材によってエネルギーを変換する風力システムであって,地上に配置されるその構成要素の輸送が一般の自動車でも可能なように,これらの構成要素がもたらす負担が限定されている風力システムを提供することである。
更に,本発明の目的は,本発明による風力システムによって,従来技術により提案されたシステムに比べ,より効率的に作動させることができる電気エネルギーを生成する方法を提供することである。
本発明の上記及び他の目的及び利点は,以下の説明から明らかになるように,請求項1記載の駆動翼様部材によってエネルギーを変換する風力システムによって達成できる。
更に,本発明の上記及び他の目的及び利点は,請求項24記載の本発明による風力システムによって電気エネルギーを生成する方法によって達成できる。
本発明の複数の好適な実施形態及び重要な変形例は,従属項の主題である。
本発明は,添付図面を参照して,非限定的な例として提供される本発明の幾つかの好適な実施形態によってより詳細に説明される。
これらの図を参照すると,本発明によるエネルギー変換用風力システムは,以下の構成要素を備えることがわかる。
−地上から操縦でき,捕捉対象の気流に突入する少なくとも1つの駆動翼様部材30(以下,簡略化のために「凧」ともいう)。このような翼様部材は,特定のスポーツ活動,例えばサーフィン及びカートのための特有の帆を製造するために一般に使用される繊維を織ることによって製造される。この凧を特徴づける主要な仕様は表面積である。最近の空気力学研究により,制御及び操縦性の点から特定のニーズを満足できる翼様部材が市販されている。翼様部材を適切に操縦することによって,風からのエネルギー伝達の調整が可能である。特に,翼様部材30が突入した気流によって加えられる牽引力が最大となる位置から,このような牽引力が最小となるほぼ失速した位置(方位角上又は側方)まで,凧30を飛行軌道に沿って案内することが可能である。牽引力が最大になる段階とほぼ失速してその後の回収が行われる段階とを周期的に交互に切り替えることによって,以下により詳細に説明するように,電気エネルギーを生成する。
−翼様部材30を操縦し,気流のエネルギーを電気又は機械エネルギーに変換するように適応され,地上レベルに配置され,かつ,2本のロープ2によって駆動翼様部材30に連結された基台1。これら2本のロープ2は,翼様部材30からあるいは翼様部材30に向けて力を伝達するように適応されており,翼様部材30の飛行軌道の制御及びエネルギーの伝達の両方に,以下に説明するモードで使用される。これらのロープ2に対する引張力(pull)を合計するために,相互に直列に連結された多数の駆動翼様部材30を設けることが可能である。翼様部材30は,実際には,単一系統のロープ2によって基台1に連結されている。簡略化のために,以下,本発明による風力システムが単一の翼様部材30を具備している場合を述べる。本発明による風力システムの動作原理は,実際に,使用する翼様部材30の数によって変わることはない。多数の駆動翼様部材30を使用することによって得られる利点は,以下に詳細に説明するように,このような翼様部材による受風表面の増加であり,結果としてウインチ3に対する引張力の増加及び動作サイクル毎に生成可能な電気エネルギーの増加である。
更に,本発明によるシステムは,基台1上で動作し,翼様部材30の飛行を自動的に制御するコンピュータ制御システムと,電気エネルギーの蓄積及び供給を管理するために,このようなコンピュータ制御システムと連繋する給電システム12とを備える。
コンピュータ制御システムは,翼様部材30上に配置された自律電源付きセンサ群と連繋する。これらのセンサは,情報を,好ましくは無線モードで,コンピュータ制御システムの地上の構成要素に送信する。コンピュータ制御システムは,これらの情報項目を地上のセンサ群から入力した他の情報(例えば,モータトルクの読み取りによって求められるロープの負荷値)と演算し,翼様部材30をその動作サイクル全体にわたって自動的に操縦するための処理を実行する。
特に,図1及び図2を参照すると,基台1は,ロープ2の巻き付け又は繰り出しをそれぞれ行うウインチ3を少なくとも2つ備えていることがわかる。これらのウインチ3は,それぞれ,おそらく少なくとも1つの減速機4を介在させて,電気発電機/モータ5に連結される。各ウインチ3に隣接して設けられているのは,それぞれのウインチ3への各ロープ2の巻き付けを整然と行わせるための案内モジュール6と,各ロープ2を翼様部材30に向けて案内する伝達システムである。したがって,翼様部材30の操縦は,それぞれのウインチ3上のロープ2の繰り出し及び巻き戻しによって行われる。したがって,これらのロープ2は,凧30と基台1との間の連結部材であり,凧30とウインチ3との間で力の伝達を可能にする。風によって凧30が上昇するとき,ロープ2はウインチ3を回転し,ひいては発電機5によるエネルギー変換をする。他方,凧30の復帰中,ロープ2は,モータによるウインチ3の回転によって生成された張力を翼様部材30に伝達する。勿論,各ロープ2の長さ及び直径は,動作時の風及び必要とされる安全性条件によって異なる。
伝達システムは,プーリを介してロープ2を有する滑車(block)を備える。図示の好適な実施形態において,伝達システムは,特に,以下の構成要素から成る。
−ロープ2の案内モジュール6の摺動ブロック6a上に組み立てられた第1の対の滑車7a。
−ロープ2の案内モジュール6の下流に配置された第2の対の滑車7b。この滑車の対は,これらの滑車7bと案内モジュール6の摺動ブロック6a上に組み立てられた滑車との間に位置するロープ2の全長を水平に保持するように適応されている。
−ロープ2を翼様部材30に向けて送出するように適応されている第3の対の滑車7d。
−急激な負荷変動を減衰するための少なくとも一対の機構。これらの機構は,第2の対の滑車7bと第3の対の滑車7dとの間に設けられている。このような機構はそれぞれ,少なくとも1つの弾性部材17,例えば弾性ケーブル又はスプリングで構成されている。この弾性部材17は,その一端17aを基台1に固定され,他端で案内モジュール6のロープ2の下流でその長さと連繋する。このような弾性部材17は,この部材のこのような2つの端の間で,第5の滑車7eへの送出が可能である。弾性部材17とロープ2との間の連繋は,第4の滑車7cが介在して行われる。風が吹き始めると,弾性部材17が伸張し,急激な負荷変動を減衰させる。逆に,負荷が急に低下すると,弾性部材17は収縮し,張力の低下を調整するために,以下に説明するコンピュータ制御システムの介入遅延を部分的に補償する。図示の伝達システムは,急激な負荷変動を減衰させる機構を,各ウインチ3の隣に1つずつ,計2つ備えることが好ましい。
伝達システムは更に,急激な負荷変動を減衰させる機構と翼様部材30に向かうロープ2に追随する第3の対の滑車7dとの間に配置された一対の張力調整装置18を各ロープ2に1つ備える。
図3a及び図3bを参照すると,このような装置18は,回転軸を同一平面上に有する互いに向かい合った第1のプーリ19aと,第2のプーリ19bとで構成されている。プーリ19a,19bは,それぞれ第1の回転ピン20a及び第2の回転ピン20bの周りを回転し,2つのグリップ21の間に挿入されている。特に,第1の回転ピン20aは,グリップ21内に設けられた一対のスロット22の内部を摺動するので,第2の回転ピン20bから第1の回転ピン20aまでの距離は,一定ではなく変化しうる。第1のピン20a及び第2のピン20bは,弾性部材,例えば各グリップ21にそれぞれ隣接する一対のスプリング23を介して相互に更に連結できる。次に,張力調整装置18は,例えばグリップ21の孔26内に挿通した棒状部材(図示せず)によって,基台1に固定される。プーリ19a,19bのサイズ及びスプリング23の弾性定数により,ロープ2上に負荷が無いときは,特に,図3に示すように,2つのプーリ19a,19bはロープ2に接触する第1の位置にあり,ロープ2を締め付けて停止させる。このように,翼様部材30の飛行中に風が止んだ場合は,張力調整装置18はロープ2の摺動を防ぎ,また,急激な負荷変動を減衰させるために,この機構の弾性ケーブル17を牽引することでロープ2を伸張状態に維持する。他方,ロープ2の繰り出し及び巻き戻しを行うときは,負荷により,スプリング23はプーリ19a,19bを相対的に離して動作させることによって,第1のプーリ19a上のロープ2の通常の巻き取りを保証する。図示の伝達システムは,各ウインチ3にそれぞれ隣接する2つの張力調整装置18を備えることが好ましい。
ロープ2の案内モジュール6の摺動ブロック6a上に組み立てられた滑車7a,このようなモジュール6の下流に配置される滑車7b,及び急激な負荷変動を減衰させる機構の一対の滑車7cは,それらの頭部(head)が固定されるが,その他の滑車では頭部は自由に回転できる。特に,翼様部材30に向かうロープに追随する滑車7dにおいては,少なくとも1つのスプリング25を介して基台1へ回転自在に連結されることを実現することができる。これにより,回転の自由度が大きくなる。これは,本発明によるシステムが動作する際に翼様部材30に向かうロープ2への追随を可能にするための重要な要素である。
案内モジュール6は基台1の構成要素であり,ウインチ3上へのロープ2の巻き付けを整然と行わせ,ロープ2とウインチ3のグリップとの間の摺動,及びロープ2間の摺動を防止する。各案内モジュール6は,それぞれのウインチ3の回転軸に平行に配置されたレール6bに沿って摺動する摺動ブロック6aを備える。摺動ブロック6aは,このようなレール6bに沿って2方向に平行移動でき,第1の滑車7aはその上に組み立てられている。特に,このような摺動ブロック6aの摺動は,ウインチ3の回転と共に摺動ブロック6aを移動させる摺動機構(図示せず)によって制御される。この摺動機構は,ネジ駆動式又はベルト駆動式であることが好ましい。ネジ駆動式の摺動機構においては,レール6bに沿った摺動ブロック6aの平行移動は,ボールネジ(ボール再循環精密ネジ;ball-recirculation precision screw)の回転によって制御される。ベルト駆動式の摺動機構においては,摺動ブロック6aはタイミングベルト上に組み立てられる。
ロープ2の案内モジュール6において,摺動ブロックの平行移動は,翼様部材30を制御するコンピュータ制御システムによって動作が管理される摺動機構上で作動する少なくとも1つの電気モータ(図示せず)によって制御される。
本発明によるシステムは,ロープ2の2つの案内モジュール6をそれぞれ各ウインチ3に隣接させて具備することが好ましい。
ウインチ3は,ロープ2がその周りに巻き付けられるウインチを備えた構成要素である。ウインチ3は,好ましくは遊星歯車式の減速機4を介在させることによって,発電機/電気モータ5に連結される。したがって,各ウインチ3の回転は,対応する駆動軸の回転にリンクしている。電気エネルギーを生成する段階では,ウインチからのロープ2の繰り出しによってウインチ3を回転させる。他方,翼様部材30の復帰中は,モータがウインチ3を作動させる。本装置は,各ロープ2に1つずつ,2つのウインチ3を含む。
発電機5は,電気を生成するための構成要素である。ロープ2を繰り出すと,ウインチ3により発電機5が作動する。本発明によるシステムにおいて,発電機5は,モータとしても動作し,翼様部材30を復帰する必要がある際は,ウインチ3へのロープ2の巻き戻しをも行う。発電機/電気モータ5は,コンピュータ制御システムによって,以下に説明するモードで制御されるので,本発明によるシステムは2つの発電機/電気モータ5を備えることが好ましい。
コンピュータ制御システムは,翼様部材30を自動的に操縦するためのシステムである。このようなシステムの主な仕事は,発電機/モータ5の動作の制御であり,ひいてはウインチ3の回転の制御である。翼様部材30の操縦は,同じウインチ3上のロープ2の繰り出し及び巻き戻しを調整することによって実際に行われ,それによりエネルギーが生成される。したがって,翼様部材30を基台1に連結するロープ2は,動力ロープであると同時に操縦用のロープでもある。エネルギーの生成は,ウインチ3の回転方向にのみ依存する。すなわち,ロープ2の牽引力によってウインチの回転が決まり,発電機5が作動されると,電気が生成される。他方,ウインチ3の回転はエンジンによって決まり,ロープ2が巻き戻されると,エネルギーが消費される。翼様部材の操縦は,ウインチ3の回転方向と回転速度とに依存する。実際に,翼様部材30の操縦は,風向角を適切に修正することによって行われる。このような角度は,風速に対する翼様部材30の相対位置,ひいては繰り出されたロープ2の2つの長さのそれぞれの長さに依存する。例えば,翼様部材30を特定の角度に傾斜させるために,一方のロープ2の繰り出し長さを他方の繰り出し長さより短くする必要がある場合は,このような結果を得るために,一方のウインチ3の回転を他方のウインチ3に対して加速又は減速する必要がある。したがって,2つのウインチ3の回転速度を違えることによって,エネルギーの生成を損なうことなく,又は翼様部材30を復帰させることなく,翼様部材30の操縦が行われる。翼様部材30の飛行の自動点検は予測制御アルゴリズム(predictive control algorithms)によって行われる。このアルゴリズムによって翼様部材30が操縦され,振動,操縦の不安定性,及び牽引力の局部的極大化(local traction maxima)が回避される。動作サイクル中に生成されるエネルギーを最大の安全条件下で最適化するために,翼様部材30が描く経路又は飛行軌道が予測され,それにより動的仕様に最大限準拠し,現在位置から予測位置までの移動に必要な時間を最小化する。翼様部材30の自動操縦は,地上のセンサ群及び翼様部材30上のセンサ群から入力した情報を翼様部材30上で受信及び処理する実時間処理によって行われ,地上のコンピュータ制御システムの構成要素への通信の過負荷,特にこのような通信が無線モードで行われる場合の過負荷を防止するために翼様部材に関するデータの前処理を必要とすることがある。入力情報は,翼様部材30の位置,加速度,力(例えば,モータトルク5の読み取りによって求められるロープの負荷),及び幾何学的に定義される数量に関する。コンピュータ制御システムは,このような入力を予測アルゴリズムによって処理し,ウインチ3に連結された発電機/モータ5を作動させる出力を生成する。
入力情報の処理に必要な時間間隔は,データ分析の長さに比例する。このような間隔の長さを最小化することによって,翼様部材30の操縦の遅延が小さくなる。この理由により,短期的分析が優先されやすい。ただし,短期的分析は,最適な時間深度の経路を予測できないこともある。したがって,譲歩し得る最適な解決を優先させることが重要であり,最適な経路の長さを求めるために十分な時間であって,かつ,短時間でデータ処理が行われるようになる。ただし,動作サイクル中に描かれる経路より長い経路を提供することは無益であると想定することは理にかなっている。
コンピュータ制御システムによって実行される予測アルゴリズムは,各瞬間において,以降の各瞬間に翼様部材30が取るべき最適位置を,適切な飛行及び制御パラメータ(飛行の高さ,釣合い錘の動力学,牽引力データ,オフリミット領域における安全性の計算,構造の応力状況,不安定性又は過度な力,操縦を実行すべき各瞬間など)を決定する。各瞬間に対する各パラメータは,このような特定の瞬間に翼様部材が取るべき(当該パラメータに関する)最適位置の座標に対応する。各パラメータには相対的な重みづけがされ,この重みの設定は,最重要パラメータに関する決定により重みが置かれるように,このようなパラメータの重みを修正する遡及的システムによって,各瞬間に行われる。各パラメータに対する最良の座標が収集されると,予測時に考慮される各瞬間に対してベクトル和が計算される。最後に,短期的方略を優先させる時間の重みの導入に引き続き,各瞬間に対して最適座標が計算される。実時間処理は,翼様部材30が以後の各瞬間に取るべき理想的な位置の座標を提供した後,これらの位置に到達するために翼様部材30が従うべき最良の経路を求める。このような目的に使用されるアルゴリズムは,翼様部材30の操縦法則を求めるために,飛行方程式と,翼様部材30の慣性と,両ケーブル2上の牽引力の差に応じて翼様部材30が有しうる反応の割合とを使用する。慣性要因(inertial causes),運動学的連鎖の弾力性,及び測定遅延に起因する振動リスク及び過度のゲインを管理するために,適切な制御手法によって操縦が較正される。
コンピュータ制御システムが実行する機能はウインチ3の回転の検査だけではない。上述のように,このシステムはロープ2の案内モジュール6の作動も行う。ウインチ3の回転を案内モジュール6の摺動ブロック6aの平行移動に適切に連結するために,それぞれの摺動機構を操作することでこのようなモジュールを作動させるモータが制御される。したがって,ウインチ3へのロープ2の巻き付けを整然と行わせ,ロープ2とウインチ3のグリップとの間の摺動及びロープ間の摺動を防止するために,摺動ブロック6aの速度及び平行移動方向がコンピュータ制御システムによって調整される。
コンピュータ制御システムは,最後に,風の吹き付け及び負荷の低下などの突然の事象を認識し,適時に調整する必要がある。風が吹いた場合は,過度の負荷によるシステムの損傷を回避するために,ロープ2の張力を減らすことによりコンピュータ制御システムが介入する。これは,ロープ2の素早い繰り出しを可能にするためにウインチ3を作動させることによって行われる。
ロープ2の張力不足は,操縦するまでもなく翼様部材30を促進するので,急激な負荷の低下は回避される。負荷の低下が発生すると,ウインチ3の回転を上げる(巻き戻し時にこの事象が発生した場合)か,ウインチ3の回転方向を逆にする(繰り出し時に負荷の低下が発生した場合)ことにより,コンピュータ制御システムが介入しうる。このようにして,翼様部材30の制御が回復される。
給電システムは,電気エネルギーの蓄積及び供給に必要な全ての構成要素を備える。特に,給電システムは,電源,変圧器,及び蓄電池を具備し,ロープ2の繰り出し時に生成された電気を貯蔵し,翼様部材30の復帰時にモータ5に電流を供給し,本発明によるシステムの電子部品に給電し,予想される外部ユーザに電力を供給する。
本発明によるシステムの全ての電子部品の動作は,給電システムと連繋するコンピュータ制御システムによって制御される。
上記から明らかなように,本発明によるシステムは,操縦用ロープと動力ロープとの間の区別がなく,このような機能の両方が2本のロープ2のみによって実行されるので,現行技術によって提案されているものに比べ,翼様部材30の革新的な制御モードを提供する。したがって,モータとしても機能する発電機5を作動させる一対のウインチ3が設けられている。既存の複数のプロジェクトにおいては,凧の復帰は,発電に使用するものと同じウインチによって行われるが,本発明によるシステムにおいては,翼様部材30の復帰だけではなく,操縦も同じウインチ3によって行われる。したがって,翼様部材30の上昇時に最大の電力を送出し,復帰フェーズ中のエネルギー消費を最小化するために,ロープ2の繰り出し部分の長さを調節することによって風向角と,凧30の受風領とが制御される。
更に,本発明は上記のような風力システムによって電気エネルギーを生成する方法に関する。実質的に,本発明による風力システムによって行われる風力エネルギーから電気エネルギーへのエネルギー変換プロセスを演算する本発明による方法は,断続方式である。特に図4を参照すると,本発明による方法は,以下のステップを含むことが分かる。
a)風又は気流Wから取り出される風力エネルギーが最大になるように,翼様部材30の飛行軌道を,好ましくはコンピュータ制御システムによって自動的に管理するステップF1。特に,コンピュータ制御システムは,「揚力」,すなわち風速Wに垂直な力の成分を有効利用するように翼様部材30を操縦する。このようにして,翼様部材30は,風の正面を走査し続けながら上昇する。この結果,風は翼様部材30を上昇させ,基台1に連結されたロープ2を伸張する。この牽引力はウインチ3のレベルで回転に変換され,減速機4によって発電機5に伝達され,そこで相反する一対の力の交換によって電気エネルギーの生成が行われる。
b)風の推力が不足する寸前のほぼ失速する位置に到達させるために,翼様部材30を,好ましくはコンピュータ制御システムによって自動的に操縦するステップF2。
c)発電機としても動作するモータ5によってロープ2をウインチ3に巻き戻すステップF3。ロープ2は,最小のエネルギー消費で巻き戻され,ロープ2の回収が終了した後は,最大牽引状態に戻すように翼様部材30が配置される。
d)その時点で,このプロセスは繰り返される。
ロープ2の繰り出し時に生成されるエネルギーは,ロープ2の巻き戻し時に消費されるエネルギーより大きい。したがって,エネルギー収支はプラスである。
本発明による方法を使用することと,翼様部材30上に組み立てられたセンサ群と地上のセンサ群とから入力した情報を実時間で処理するコンピュータ制御システムにより,揚力を主に有効利用して翼様部材30を上昇させるように翼様部材30を操縦することが可能である。このように,最大風量を捕捉するために以下の経路(例えば,連続する8つの経路)によって風から取り出すことができる風力エネルギーに関しては,翼様部材30が各プロセスサイクル中にたどる経路は最適である。したがって,本発明による方法は,発電の連続性を保証するばかりでなく,既知のシステムに比べ,同じサイズの翼様部材によってサイクル毎に得られるエネルギーの最適化も保証する。
本発明による風力システム及び方法によって実証される高い効率の証明,及び単なる例として,翼様部材30が支えなければならない(すなわち,その構成要素を損傷することなく支えることができる)風速Vが6m/sであると仮定する。更に,ロープの最大繰り出し速度Vが4m/sであると想定する。翼様部材30は,風正面の「走査」による振動が皆無であり,翼様部材30をこのように操縦するため,得られる速度は風速よりはるかに大きい。特に,翼様部材30の速度Vと風速Vとの間の比率の値が10より大きいと想定してみる。最大風速Vが6m/sであるとき,翼様部材30の最大速度Vは60m/sになる。ロープ2の最大繰り出し速度Vが4m/sに等しいと想定する一方で,翼様部材30の最大速度が60m/sであっても驚くには当たらない。実際に,翼様部材30は,一般的な凧のように,その運動方向を連続的に変えることができるが,このことはロープ2の素早い繰り出しとは対応しない。
更に,各ロープ2の巻き戻しが終わった後に風によって翼様部材が捕捉された瞬間における各ロープ2の長さが80メートルであり,気流によって加えられる牽引力によるロープの繰り出し長さが約200メートルであることを示すと仮定してみる。
繰り出し速度が4m/sであると想定すると,エネルギーの生成は1サイクル当たり50秒(200m/4(m/s))間行われることになる。ここで,翼様部材30をほぼ失速する位置(方位角上又は側方)に移動させるのに更に4秒必要であると想定してみる。特に,最初の1秒の間は,ロープ2が依然として平均速度2m/sで繰り出され続ける。残りの3秒間に,巻き戻しが平均速度4m/sで開始される。全体的に,ほぼ失速状態に移行する段階では,ロープが2メートル繰り出され(2(m/s)×1s),12メートル巻き戻される(4(m/s)×3s)。したがって,このような段階の最後では,ロープ2の長さは270メートル(280+2−12m)になる。ここで,巻き戻しが開始され,ロープの長さが最初に想定された長さである80メートルに戻される。巻き戻しの速度が8m/sであると,所要時間は23.75秒(190m/8(m/s))である。
ここで説明した動作サイクルは,各ロープの長さが80メートル未満には決してなることのない,本発明による方法の仮定の標準サイクルに対応する。当然,仮定された80メートルのロープを手動で(基台1から)繰り出し,凧を気流に捕捉させるために必要な初期の開始サイクルも存在する。この最初のサイクルは電気エネルギーの生成には使用されず,風力システムをその動作状態にさせるために使用される。
前記例を参照すると,安全のために,各ロープ2の最大長さは常に318メートル以上でなければならない。実際に,12m/sに等しい風が4秒間吹くことを想定した場合,風力システムの損傷を防ぐには,このような場合のロープ2の繰り出し速度は8m/sであると想定できる。次に,この風の吹き付けは,ロープ2の繰り出しが32メートル(8(m/s)×4s)に等しいことを示す。
上記の例に示すように,何れかの失速位置を回復するときのロープ2の巻き戻しと,風が吹くときに発生する安全のための繰り出しとを考慮すると,ウインチ3が支持する必要がある最大回転速度は(ロープ2に関して)8m/sに等しい。
ここで,翼様部材30が風から取り出すことができる動力について幾つかの検討を行うことが可能である。このような目的のために,及び図5に示すように,最初にシステムの空気力学を扱うことが適切である。定常空力(「エアフォイル」)面ASに気流が当たると,このような気流によって2つの力が発生することが知られている。すなわち,風が吹き付ける方向Wに平行な抗力Dと,このような方向Wに垂直な揚力Lである。風が層流である場合,空力的面ASの上を通過する気流AFは,空力的面ASの下を通過する気流AFより高速である。その理由は,気流AFの方が長い距離を移動しなければならないからである。これにより,翼様部材の上部における圧力低下が決まり,ひいては揚力Lを生成する圧力勾配が決まる。
他方,図6を参照すると,翼様部材AMは,揚力の方向DTに沿って移動できると想定される。このような動きにより,空力的翼様部材AMの下面は風速に対して傾斜する。このような場合,揚力及び抗力は,翼様部材に対する相対風速に対して,それぞれ垂直及び平行である。
運動方向に平行な力をSとし,このような方向に垂直な力をSとすると,運動方向に平行な揚力Lの成分は,空力的翼様部材AMの平行移動と同じ向きを有し,坑力Dに平行な成分は反対の向きを有する。
したがって,動きを気流に垂直な方向に沿って維持するためには,翼様部材AMの運動方向DTに沿った揚力Lの成分が抗力Dの成分に対して両成分間で比率を高くするために,翼様部材AMを傾斜させることが適切である。
これらの考慮事項は,本発明による風力システムの翼様部材30に対しても有効である。コンピュータ制御システムは,実際に,翼様部材30の上昇段階では,揚力と抗力との間の比率を高く維持するように翼様部材30を操縦する。このように,翼様部材30は,風正面を走査することによって振動し,ロープ2の引張力によって動力を生成する。翼様部材30の上昇時に生成される動力は,翼様部材(すなわち,凧の面積)Aが受ける風の表面積と,凧の力率KPF(Kite Power Factor)とを固有風力(Specific Wind Power)に掛けることによって計算される。KPFは,翼様部材と風との間の速度比V/Vと,2つの係数K及びKとに依存する性能係数である(Kは抗力,すなわち凧が地面を引っ張るときに風の方向に沿った力及び速度による拘束を指し,Kは揚力,すなわち凧が地面を牽引する際の風の正面を走査するための振動による拘束を指す)。上述のように,凧の速度が風速よりはるかに大きいのは揚力によるものである。凧の力が大きいほど,抗力に対する揚力が大きくなる。
例として常に,V/V=10,K=1.2,及びK=0.1であると想定できる。
このような場合は,KPF=20が得られる。
空気密度ρが一定であり,1.225kg/mに等しいと想定すると,固有風力(Specific Wind Power)は次のようになる。
固有風力=1/2ρV =0.5×1.225×6=132.3W/m
凧が生成できる力「Kite Power」は,次の式によって表される。
Kite Power=KPF×Specific Wind Power×A
式中,Aは,凧の受風領である。例えば,6m/sで吹く風から速度60m/sで押される面積A=18mの翼様部材を使用すると,ロープレベルで生成可能な電力は47628Wになる。したがって,このような電力は,この凧が生成できる最大電力に対応することになる。
いずれにしても,KPFにより仮定される値は,翼様部材の効率に応じて異なる。KPFにより仮定される値を20より大きくすることもできる。例えば,KPFにより仮定される値が40に等しい場合は,面積が18mに等しい凧から得ることができる最大電力は95256Wになる。
図7を参照すると,本発明による風力システムは,船舶分野においても,風力エネルギーを有効利用してボートを牽引するために有効な用途がある。
このような場合,本発明によるシステムの上記の全ての構成要素が帆又はモータ付きのボート100に配置される。翼様部材30に向かうロープ2を伴う伝達システムは,船首101に配置され,翼様部材30は,常にボート100の前にあるように操縦される。
上記の用途とは異なり,この風力システムの主な目的は,風力エネルギーを電気エネルギーに変換することではなく,ボート100を牽引するために風力を有効利用することであり,したがって風力エネルギーを機械的エネルギーに変換することである。
上記の用途と同様に,駆動翼様部材30が風から取り出すことができるエネルギーを最大化すると共に,ロープの負荷が過剰になって風力システムの構成要素を損傷することを如何にしても回避するように,コンピュータ制御システムはプログラムされる。上記用途との主な違いは,風力エネルギーの有効利用がもはや断続的には行われない点である。実際に,凧は,プラスのエネルギー収支を得るために上昇段階と復帰段階とを交互に切り替えるためではなく,気流の有効利用を連続的に最適化するために操縦される。定常状態での動作中,凧30の復帰は,起こりうる風力の低下を調整するため,又は翼様部材30を正しく位置付けるためにのみ行われる。ロープ2の繰り出し及び巻き戻しは,もはやエネルギーを周期的に生成するためではなく,操縦のためにのみ行われる。翼様部材30をボートに連結するロープ2は,依然として動力ロープ及び操縦用ロープ2として看做すことができる。操縦は,上記の用途について説明したものと同じ原理に従って行われる。動力の伝達は,もはやウインチの回転によって発電機を作動させることによっては行われず,ロープ2を介して翼様部材30が連結されているボート100が固定基準システムに対して移動するように,ロープ2の繰り出しをできる限り制限することによって行われる。
両方の用途における風力エネルギーの有効利用は,翼様部材30の空中での前進にどのようにして関連付けられているかが分かる。違いは,先に説明した装置においては,観測器は固定された基準システム(すなわち,地上)に一体化されているが,ボートに取り付ける場合には,基台1及び観測器は,凧30の前進中に該凧30に追従する。
何れにしても,本発明による風力システムをボート100に取り付けることによって電気の生成を提供することが可能である。実際に,移動する必要がなくなると,前記用途において説明したのと同様に,発電のために翼様部材30を使用することができる。このような場合,コンピュータ制御システムは,ロープ2がボート100の他の構成要素に接触しないように,翼様部材30の適切な飛行限界(flight limitations)を演算する。
先に述べた利点に加え,本発明による風力システム及び方法では,既知の従来技術によって既に提案されている成果以外の他の主要な成果を得ることができる。特に,以下の点が挙げられる。
−本風力システムは,容易に取り扱えるように適応されているため,給電が困難な場合や設置場所にアクセスできないときなど,緊急状況下で電気エネルギーを供給するために有効である。
−極めて低コストであり,かつ,その動作特性により,装置を従来の用途(イベント,作業場,その他)に使用できる。
−本風力システムは,その拡張可能性により,大型の静止型発電機の実現を可能にする技術である。
−本風力システムは,風の利用可能率及び速度が大きいため,地上レベルの気流に比べ大きなエネルギー密度が保証される上層の気流も有効利用することができる。
−本発明の方法による動作サイクルは高速であるため,比較的小さな翼様部材によって大きな風量の風力エネルギーを有効利用できる。
−本風力システムの最も高価な構成要素は,地上レベルに配置され,保護される。
−動力は,揚力の軸成分の有効利用によって生成されるので,抗力の有効利用に比べ,より大きなエネルギーの供給が保証される。
本発明によるシステムの構成要素の好適な一実施形態の斜視図。 図1の構成要素の別の斜視図。 本発明によるシステムの別の構成要素の好適な一実施形態がその複数の動作位置のうちの1つの位置にある状態の斜視図。 図3aの構成要素がその複数の動作位置のうちの別の1つの位置にある状態の斜視図。 本発明によるシステムがその複数の動作段階のうちの幾つかの段階にある状態の概略図。 気流に突入した定常空力面及びそれに関連して生成される力の概略図。 風速に対して垂直な方向の移動がない空力面及びそれに関連して生成される力の概略図。 本発明によるシステムの可能な用途の概略斜視図。

Claims (18)

  1. エネルギーを変換するための風力システムであって,
    地上から操縦されるように適応され,少なくとも1つの気流(W)に突入する少なくとも1つの駆動翼様部材(30)と,
    地上レベルに配置され,2本のロープ(2)によって前記駆動翼様部材(30)に連結されている基台(1)であって,前記基台(1)は前記翼様部材(30)を操縦すると共に,前記気流の風力エネルギーを電気又は機械エネルギーに変換するように適応されており,前記2本のロープ(2)は,前記翼様部材(30)に対して及び前記翼様部材(30)からの力を伝達すると共に,前記翼様部材(30)の飛行軌道の観察とエネルギーの伝達の両方に使用されるように適応されている基台(1)と
    前記ロープ(2)のそれぞれを前記翼様部材(30)に向けて案内するように適応されている伝達システムを備え
    前記伝達システムは,
    前記ロープ(2)の案内モジュール(6)の摺動ブロック(6a)上に組み立てられた第1の対の滑車(7a)と,
    前記ロープ(2)の前記案内モジュール(6)の下流の第2の対の滑車(7b)であって,前記第2の対の滑車(7b)と前記第1の対の滑車(7a)との間に含まれる前記ロープ(2)の全長を水平に保持するように適応されている第2の対の滑車(7b)と,
    前記ロープ(2)を前記翼様部材(30)に向けて送出するように適応されている第3の対の滑車(7d)と
    を備え,
    前記伝達システムがさらに,減衰機構と前記第3の対の滑車(7d)との間に配置された少なくとも一対の張力調整装置(18)を含み,
    前記第3の滑車(7d)は,少なくとも1つのスプリング(25)を介して前記基台(1)への回転自在な連結が実現されることを特徴とする風力システム。
  2. 前記翼様部材(30)は,前記気流によって加えられる牽引力が最大である位置から,その方位角上又は側方への,ほぼ失速して前記牽引力が最小となり,ウインチ(3)によって復帰される位置に周期的に移動されるように,前記基台(1)において飛行軌道に沿って操縦されるように適応されていることを特徴とする請求項1記載の風力システム。
  3. 前記翼様部材(30)を前記飛行軌道に沿って自動的に制御するように適応されている,前記基台(1)上で動作するコンピュータ制御システムを含むことを特徴とする請求項記載の風力システム。
  4. エネルギーの蓄積と供給とを管理するために前記コンピュータ制御システムと連繋する給電システム(12)を備えることを特徴とする請求項記載の風力システム。
  5. 前記コンピュータ制御システムは,前記翼様部材(30)上に配置された一組のセンサを備え,前記翼様部材(30)上に配置された前記一組のセンサは,情報を無線モードで前記コンピュータ制御システムに送出することを特徴とする請求項3記載の風力システム。
  6. 前記基台(1)は,少なくとも2つのウインチ(3)を備え,前記ウインチ(3)のそれぞれにおいて前記ロープ(2)のうちの対応する1本のロープの繰り出し又は巻き戻しが行われ,前記ウインチ(3)のそれぞれが発電機/電気モータ(5)に連結されていることを特徴とする請求項1記載の風力システム。
  7. 前記ウインチ(3)は,前記発電機/電気モータ(5)に,少なくとも1つの遊星歯車減速機(4)を介在させて連結されていることを特徴とする請求項記載の風力システム。
  8. 前記ウインチ(3)は,前記ウインチ(3)へ前記ロープ(2)が整然と巻き付くように適応されている案内モジュール(6)を備えることを特徴とする請求項記載の風力システム。
  9. 前記伝達システムは,前記第2の対の滑車(7b)と前記第3の対の滑車(7d)との間に設けられている急激な負荷変動を減衰させるための少なくとも一対の機構を含むことを特徴とする請求項記載の風力システム。
  10. 前記減衰機構は少なくとも1つの弾性部材(17)で構成され,前記弾性部材(17)はその一端(17a)で前記基台(1)に固定され,その他端で,第4の滑車(7c)を介在させることによって,前記案内モジュール(6)の下流の前記ロープ(2)の長さに連結されていることを特徴とする請求項記載の風力システム。
  11. 前記張力調整装置(18)は,第1のプーリ(19a)と第2のプーリ(19b)とで構成され,前記プーリ(19a,19b)は互いに対向し,同一平面上に回転軸を有し,前記プーリ(19a,19b)はそれぞれ第1の回転ピン(20a)及び第2の回転ピン(20b)の周りを回転し,2つのグリップ(21)の間に挿入され,前記第1の回転ピン(20a)は前記グリップ(21)に設けられた一対のスロット(22)の内部を摺動し,前記第1のピン(20a)と前記第2のピン(20b)とは弾性部材(23)を介して互いに連結されていることを特徴とする請求項記載の風力システム。
  12. 前記摺動ブロック(6a)は,前記ウインチ(3)の回転軸に平行なレール(6b)に沿って摺動するよう適応され,前記レール(6b)に沿った前記摺動ブロック(6a)の摺動は,好ましくはウインチ(3)の回転と共に摺動機構によって制御されることを特徴とする請求項記載の風力システム。
  13. 前記摺動機構は,コンピュータ制御システムによって制御される電気モータによって作動されることを特徴とする請求項12記載の風力システム。
  14. 前記摺動機構はネジ制御式又はベルト制御式であることを特徴とする請求項12記載の風力システム。
  15. 前記コンピュータ制御システムは,
    前記翼様部材(30)を前記飛行軌道に沿って案内するためにウインチ(3)を操作し
    飛行及び制御パラメータに応じて,また前記翼様部材(30)上に配置された一組のセンサから送られてきた情報に応じて,更に一組の地上センサに応じて,以後の少なくとも1つの瞬間において前記翼様部材(30)が取るべき最適位置を瞬間毎に求める予測アルゴリズムを実行し,
    前記気流(W)によって生成される揚力(L)の有効利用を優先するように構成されていることを特徴とする請求項3記載の風力システム。
  16. 請求項1〜15何れか1項記載の風力システムによって電気エネルギーを生成する方法であって,
    a) 前記気流(W)から取り出される風力エネルギーを最大化するために前記翼様部材(30)の前記飛行軌道を管理するステップであって,前記翼様部材(30)は,上昇時に,前記基台(1)に連結された前記ロープ(2)を伸長させて前記ウインチ(3)を回転させるステップ(F1)と,
    b) 前記翼様部材(30)をほぼ失速する位置に到達させるために,前記翼様部材(30)を操縦するステップ(F2)と,
    c) 前記モータ(5)によって前記ロープ(2)を前記ウインチ(3)によって巻き戻して最大の牽引状態に戻すために前記翼様部材(30)を配置するステップ(F3)と,
    d) 前記ステップを繰り返すステップと
    を含むことを特徴とする方法。
  17. ンピュータ制御システムによって前記ステップa)及び/又はb)及び/又はc)及び/又はd)が自動的に実行されることを特徴とする請求項16記載の方法。
  18. 前記風力エネルギーを機械エネルギーに変換することによってボート(100)を牽引するための請求項1記載の前記風力システムの使用であって,前記伝達システムを前記ボート(100)の船首(101)に配置し,前記ボート(100)の前方に常に位置付けるために前記翼様部材(30)をコンピュータ制御システムによって操縦する使用。
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