JP5054614B2 - 劣化判定方法及び劣化判定装置 - Google Patents
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Description
また、機器に設けられた高分子材料を試験片として切り出すことなく、当該機器に設置されたままの状態で、劣化程度を判定するものがある(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に開示の技術では、当該高分子材料の一部分を赤外線レーザによりガラス転移点まで加熱し、当該加熱された一部分の熱膨張率の変曲点からガラス転移温度を求め、当該ガラス転移温度の高温側への変化度合いにより高分子材料の劣化程度を判定することができる。
これら技術によれば、継時的要因による高分子材料の劣化程度を判定して、当該高分子材料の交換等を的確に行うことができるとされる。
すなわち、上記高分子材料の劣化程度の判定では、例えば、膜式流量計の膜部に設置された状態の高分子材料膜を切り出した試験片を判定対象とするため、当該高分子材料膜が膜式流量計の膜部に設置された状態で劣化程度の判定を行うことはできないという問題があった。特に、この判定の際には、少なからず高分子材料膜の破壊を伴うため、当該高分子材料膜の判定の結果、劣化の程度が進んでおらず再使用可能と判定されても実際に再使用することはできなかった。
また、特許文献1に開示の高分子材料の劣化程度の判定では、当該高分子材料を機器に設置したままの状態で劣化程度の判定ができるものの、高分子材料を加熱するために用いる赤外線レーザの発生装置や制御装置などが必要となり比較的装置の大型化を伴うため、簡便に劣化程度の判定を行うことは困難であるという問題があった。
前記劣化程度の判定対象である高分子材料膜が、膜の中心側部位に設けられた膜板により当該膜の中心側部位が位置保持されるとともに、前記膜の周縁部位が計量室を形成するケーシングと整膜板とに挟持固定され、前記計量室へのガスの給排により膨張収縮を繰り返す往復運動をする膜式流量計の膜部に使用される膜であり、
前記計測工程において、前記膜板による前記膜の位置保持を維持しつつ、前記ケーシングと整膜板とによる前記膜の挟持固定を解除した状態で、前記膜の周縁部位において一方の面と他方の面に電極部材を接触させ、当該膜の厚さ方向の電気的特性を計測し、計測された前記厚さ方向の電気的特性から前記判定工程において前記高分子材料膜の劣化程度を判定する点にある。
前記劣化程度の判定対象である高分子材料膜が、膜の中心側部位に設けられた膜板により当該膜の中心側部位が位置保持されるとともに、前記膜の周縁部位が計量室を形成するケーシングと整膜板とに挟持固定され、前記計量室へのガスの給排により膨張収縮を繰り返す往復運動をする膜式流量計の膜部に使用される膜であり、
前記計測手段として、前記高分子材料膜の厚さ方向の電気的特性を計測可能な一対の電極部材を備え、前記一対の電極部材が、前記膜板による前記膜の位置保持を維持しつつ、前記ケーシングと整膜板とによる前記膜の挟持固定を解除した状態で、前記膜の周縁部位における一方の面と他方の面とに取り付け可能に構成された点にある。
また、上記特徴構成によれば、膜式流量計の膜部に使用され当該膜部に位置保持及び挟持固定される膜であっても、例えば、高分子材料膜の中心側部位に膜板により位置保持を維持しつつ、高分子材料膜の周縁部位の挟持固定を解除して、この周縁部位を持ち上げることにより、高分子材料膜の厚さ方向の一方の面と他方の面とのそれぞれに確実に一対の電極部材を接触させることができ、膜式流量計に高分子材料膜を設置した状態のままで、当該高分子材料膜の厚さ方向の電気的特性を容易に計測することができる。この際には、膜式流量計の膜部に設置された高分子材料膜の試験片を切り出して電気的特性の計測を行う必要はない。また、判定結果が、劣化程度が比較的進んでおらず再使用可能であるとするものであれば、当該膜式流量計の膜部に設置された高分子材料膜を継続して再使用することができる。
説明に際しては、先ず、膜式ガスメータ50(膜式流量計の一例)の構成、その動作原理等を説明した後、膜式ガスメータ50の膜部Mに使用される高分子材料膜の劣化程度を判定する本願の劣化判定装置100及び劣化判定方法に関して説明する。
膜式ガスメータ50は、図1に示すように、ガス供給口1及びガス排出口2を備えたケーシングCを用いて組み付けて構成してあり、ガス供給口1及びガス排出口2により、住宅等のガス需要先にガスを供給するガス供給管(図示省略)の途中に接続して、ガス供給管を流れるガスの流量を計測して、ケーシングCの外部に設けた表示部3に計測したガス流量を表示するように構成してある。
図1において、7は、前記ガス供給遮断弁の遮断状態を解除するための復帰軸(図示せず)の操作部を覆う復帰軸キャップである。
例えば、後述するとおり、膜式ガスメータ50の高分子材料膜11として、ポリエチレンテレフタレート(PET)が繊維状に形成された基材に、ニトリルブタジエンラバー(NBR)とエピクロロヒドリンゴムとの高分子材料を含浸させた高分子材料膜11が使用されており、このような構成の複合材料である高分子材料からなる高分子材料膜11を判定対象とする。なお、高分子材料膜11として、複合材料ではない単一の高分子材料からなる膜や基材が含まれない膜を用いることも当然に可能である。
更に詳細には、下ケーシングC1の上部壁の貫通部位には、図2及び図4に示すように、この部位に螺合される翼軸ボックス17が設けられており、このボックス17内を翼軸15が貫通する構成が採用されている。翼軸ボックス17の上側にはシール用のゴム材18が嵌め込まれており、機密状態が保たれる。
図4に示すように、翼軸15に接続された翼16の先端に支持した丁番軸19を、その軸心周りに相対回転自在に丁番台13に挿通して、計量室4へのガスの給排により膨張収縮を繰り返す膜部Mの往復運動に伴って翼16が揺動するように、膜部Mと翼16とを連結してある。丁番台13には、挿通孔形成部分13a及び丁番軸挿通孔13bが設けられている。
この様に、丁番軸19と丁番台13とを、膜面沿い軸心交差方向の相対移動を許容しながらも、膜部往復運動方向での相対移動を極力抑制することで、膜部Fの往復運動範囲のバラツキを極力小さくして、流量計測の信頼性が一層向上されている。
そして、各翼軸15の上端部は、各大肘金20の一端を連結してある。
前記磁石5は、回転円板24の上面の外周側に設けて、前記リードスイッチ6は、回転円板24の外周に位置させて、支持台22に支持させて設けてある。
弁部Vを構成する揺動バルブ26の動作及び構成の詳細は公知であるので省略するが、1対の膜部Mが1往復すると、各翼軸15が所定角度で回動し、その回動に伴って、リンク機構Lにより回転体Rが1回転して、各揺動バルブ26が揺動し、4個の計量室4に対するガスの給排を制御するように構成してある。
以上が膜式ガスメータ50の構成に関する説明であるが、この膜式ガスメータ50の膜部Mに使用される高分子材料膜11は、上述のとおり、計量室4内へのガスの給排に伴って往復運動、すなわち、膨張、復元、膨張を繰り返して変形し、比較的長い期間ではあるが継時的に劣化する。本願の劣化判定装置100は、膜式ガスメータ50に現に設置されている状態の高分子材料膜11が、上記のように継時的に劣化したか否か、あるいはどの程度劣化しているかを電気的特性を用いて判定するものである。以下、本願に係る劣化判定装置100の構成及び動作について説明する。
判定手段103は、調整室101a内の温度が少なくとも高分子材料膜11のガラス転移温度Tgを含むと考えられる所定範囲の温度付近となるまで、温度センサ104からの情報をフィードバックして電気ヒータ101bの出力を制御するように構成されている。
また、判定手段103は、調整室101a内の温度が少なくともガラス転移温度Tgを含むと考えられる所定範囲の温度付近となるまで、計測手段102の電源部から電極102a、102bを介して高周波交流電圧Eを高分子材料膜11に印加させることができるように構成されている。そして、判定手段103は、この高周波交流電圧Eの印加により計測手段102において計測された誘電正接(tanδ)の入力を受けて、当該誘電正接と温度センサ104の温度情報とから、誘電正接の変曲点を求め、当該変曲点に対応する温度をガラス転移温度Tgとして導出するように構成されている。さらに、当該導出されたガラス転移温度Tgと、予め判定手段103の記憶部(図示せず)に記憶された高分子材料膜11のガラス転移温度と劣化程度との関係(劣化判定指標Hの一例)とが比較されて、上記導出されたガラス転移温度Tgから劣化程度を判定するように構成されている。なお、新品(未使用品)の高分子材料膜11のガラス転移温度(初期値)は、膜式ガスメータ50に使用されて経年劣化すると上昇することが知られているため、予め記憶する劣化程度を、例えば、ガラス転移温度Tgが初期値から上昇した温度幅に対応させて決定することができる。
本願に係る劣化判定装置100の動作、すなわち、劣化判定方法について以下に説明する。
まず、図5及び図6に示すように、膜式ガスメータ50の蓋9及び整膜板10を取り外し、下ケーシングC1と整膜板10とによる高分子材料膜11の周縁部位11aの挟持固定を解除する。この状態では、高分子材料膜11は、その中心側部位11bが位置保持されて膜式ガスメータ50に設置されたままの状態である。
次に、この高分子材料膜11が設置された状態の膜式ガスメータ50を、調整室101a内に収容する。そして、高分子材料膜11の周縁部位11aを持ち上げて、当該周縁部位11aのうちで繰り返し変形を受ける所定箇所の厚さ方向における一方の面に電極102aを、他方の面に電極102bを取り付ける。すなわち、持ち上げた周縁部位11aのうちで繰り返し変形を受ける所定箇所の厚さ方向に交流電流が流れるように一対の電極102a及び電極102bを取り付ける。
そして、上記温度調整工程の開始と同時に、判定手段103により計測手段102の電源部の高周波交流電圧Eの出力が制御されて、高分子材料膜11の周縁部位11aの厚さ方向に一対の電極102a及び102bを介して高周波交流電圧Eが印加される。このように周縁部位11aに高周波交流電圧Eを印加した場合に、この周縁部位11aに流れる電流Icに対するエネルギ損失Irの割合である誘電正接tanδ(=Ir/Ic)を求める。計測手段102により計測された誘電正接の情報は判定手段103に常時出力される(計測工程)。
特に、高分子材料膜11は、繊維状の基材に高分子材料が含浸されてなる高分子材料膜11であるが、このような場合であっても、上記のように高分子材料膜11の厚さ方向の誘電正接から導出したガラス転移温度Tgを用いて劣化程度を判定すると、複合材料による影響が少なく比較的正確、かつ簡便な装置構成で劣化程度の判定ができる。
図7に、本願に係る劣化判定装置100を用いて膜式ガスメータ50に設置された状態の高分子材料膜11について、高周波交流電圧Eを印加して誘電正接(tanδ)と温度との関係を計測した結果を示す。なお、縦軸は任意単位の誘電正接、横軸は任意単位の温度を示し、高分子材料膜11として、ポリエチレンテレフタレート(PET)が繊維状に形成された基材に、ニトリルブタジエンラバー(NBR)とエピクロロヒドリンゴムとの高分子材料を含浸させた新品のサンプルを用い、サンプル数は3である場合の計測結果である。図7に示すように、全てのサンプル(N1、N2、N3)において誘電正接の値は温度上昇とともに上昇から下降に転じ、変曲点を有することがわかる。この変曲点における温度がそれぞれのサンプルにおけるガラス転移温度Tgである(図7上、それぞれ、Tg1、Tg2、Tg3と示す)。
したがって、本願に係る劣化判定装置100を用いて誘電正接を計測した場合であっても、膜式ガスメータ50に設置された状態の高分子材料膜11について、確実にガラス転移温度Tgを導出できることが確認できた。
また、図8に、上記実施例の手法により計測された新品の高分子材料膜11の誘電正接と温度との関係と、比較例の手法により計測された新品の高分子材料膜11の損失正接と温度との関係と、を示す。なお、比較例の手法とは、新品の高分子材料膜11を切り出して試験片とし、当該試験片の長手方向に正弦波の応力を加え、このときの動的粘弾性特性(損失正接)を計測する従来からの手法である。この損失正接(tanδ)は、動的弾性率E1に対する損失弾性率E2の比(E2/E1)である。
図8に示すように、誘電正接と損失正接との挙動は定性的によく一致しており、本願の実施例において膜式ガスメータ50に設置された状態で高分子材料膜11の誘電正接を計測した場合のガラス転移温度Tgと、比較例において膜式ガスメータ50の高分子材料膜11を切り出した試験片の損失正接を計測した場合のガラス転移温度Tg0とは、ほぼ一致する温度で出現している。したがって、本願のように高分子材料膜11が膜式ガスメータ50に設置されたままの状態で、かつ、比較的簡便な装置構成でガラス転移温度Tgを導出しても、比較例のように試験片について損失正接を用いてガラス転移温度Tg0を導出した場合と同様に、正確にガラス転移温度Tgを導出できることが確認できた。なお、実施例と比較例とのガラス転移温度Tgは完全に一致していないが、これは測定周波数が異なるため若干異なる値で示されている。
(1)上記実施形態では、電気的特性として誘電正接を用いてガラス転移温度Tgを導出する構成としたが、ガラス転移温度Tgを正確に導出することができるものであれば、電気的特性として、高分子材料膜11の絶縁抵抗を用いる構成としてもよい。
具体的には、計測手段102が高分子材料膜11の周縁部位11aの厚さ方向に、電極102a及び電極102bを介して直流電圧Dを印加し、この周縁部位11aに流れる電流Idに対する直流電圧Dの割合(D/Id)を絶縁抵抗として計測するように構成する。そして、この絶縁抵抗と温度センサ104により検出された温度情報とを対応させ、絶縁抵抗の変曲点に対応する温度を当該高分子材料膜11のガラス転移温度Tgとして導出するように構成することもできる。
図9に、本願に係る劣化判定装置100を用いて膜式ガスメータ50に設置された状態の高分子材料膜11について、直流電圧Dを印加して絶縁抵抗と温度との関係を計測した結果を示す。なお、縦軸は任意単位の絶縁抵抗、横軸は任意単位の温度を示し、高分子材料膜11として、ポリエチレンテレフタレート(PET)が繊維状に形成された基材に、ニトリルブタジエンラバー(NBR)とエピクロロヒドリンゴムとの高分子材料を含浸させた新品のサンプルを用い、サンプル数は3である場合の計測結果である。図9に示すように、全てのサンプル(N1、N2、N3)において絶縁抵抗の値は温度上昇とともに下降するが、所定の温度付近において下降の度合いが変化し、変曲点を有することがわかる。この変曲点における温度がそれぞれのサンプルにおけるガラス転移温度Tgである(図9上、それぞれ、Tg1、Tg2、Tg3と示す)。
したがって、本願に係る劣化判定装置100を用いて絶縁抵抗を計測した場合であっても、膜式ガスメータ50に設置された状態の高分子材料膜11について、ガラス転移温度Tgを導出できることが確認できた。
例えば、計測手段102である一対の電極102a及び電極102bの先端部分に温度調整手段としての電熱線を埋め込んで、当該電極102a及び電極102bの温度を調整可能に構成し、当該電極102a及び電極102bを高分子材料膜11の周縁部分11aの一部に直接接触させて、局所的に温度を調整する構成としてもよい。
例えば、上記の実施形態においては、揺動操作することにより2室の計量室4に対するガスの給排を制御する揺動バルブ23を2個備えて弁部Vを構成した膜式ガスメータ50に適用する場合について例示したが、回転操作することにより4室の計量室4に対するガスの給排を制御するロータリーバルブを備えて弁部Vを構成した膜式ガスメータにも適用可能である。
あるいは、上記の実施形態においては、計量室4を4室設け、膜部Mを一対設けた膜式ガスメータ50に適用する場合について例示したが、計量室4を2室設け、膜部Mを1個設けた膜式ガスメータにも適用可能である。
10 整膜板
11a 周縁部位(高分子材料膜)
11b 中心側部位(高分子材料膜)
12 膜板
50 膜式ガスメータ(膜式流量計)
100 劣化判定装置
101a 調整室(温度調整手段)
101b 温度調整機構(温度調整手段)
102a 電極(計測手段)
102b 電極(計測手段)
103 判定手段
C1(C) 下ケーシング(ケーシング)
M 膜部
H 劣化判定指標
Claims (8)
- 劣化程度の判定対象である高分子材料膜の温度を調整する温度調整工程と、前記温度調整工程において温度調整された前記高分子材料膜の電気的特性を計測する計測工程と、当該計測工程において計測された前記電気的特性からガラス転移温度を導出して、当該ガラス転移温度に基づいて前記高分子材料膜の劣化程度を判定する判定工程とを実行する高分子材料膜の劣化判定方法であって、
前記劣化程度の判定対象である高分子材料膜が、膜の中心側部位に設けられた膜板により当該膜の中心側部位が位置保持されるとともに、前記膜の周縁部位が計量室を形成するケーシングと整膜板とに挟持固定され、前記計量室へのガスの給排により膨張収縮を繰り返す往復運動をする膜式流量計の膜部に使用される膜であり、
前記計測工程において、前記膜板による前記膜の位置保持を維持しつつ、前記ケーシングと整膜板とによる前記膜の挟持固定を解除した状態で、前記膜の周縁部位において一方の面と他方の面に電極部材を接触させ、当該膜の厚さ方向の電気的特性を計測し、計測された前記厚さ方向の電気的特性から前記判定工程において前記高分子材料膜の劣化程度を判定する膜式流量計の膜部に使用される高分子材料膜の劣化判定方法。 - 前記電気的特性が、前記高分子材料膜の誘電正接又は絶縁抵抗である請求項1に記載の劣化判定方法。
- 前記高分子材料膜が、繊維状の基材に高分子材料が含浸されてなる高分子材料膜である請求項1又は2に記載の劣化判定方法。
- 劣化程度の判定対象である高分子材料膜の温度を調整する温度調整手段と、前記温度調整手段において温度調整された前記高分子材料膜の電気的特性を計測する計測手段と、前記計測手段から出力された前記電気的特性からガラス転移温度を導出して、当該ガラス転移温度に基づいて前記高分子材料膜の劣化程度を判定する判定手段とを備えた劣化判定装置であって、
前記劣化程度の判定対象である高分子材料膜が、膜の中心側部位に設けられた膜板により当該膜の中心側部位が位置保持されるとともに、前記膜の周縁部位が計量室を形成するケーシングと整膜板とに挟持固定され、前記計量室へのガスの給排により膨張収縮を繰り返す往復運動をする膜式流量計の膜部に使用される膜であり、
前記計測手段として、前記高分子材料膜の厚さ方向の電気的特性を計測可能な一対の電極部材を備え、前記一対の電極部材が、前記膜板による前記膜の位置保持を維持しつつ、前記ケーシングと整膜板とによる前記膜の挟持固定を解除した状態で、前記膜の周縁部位における一方の面と他方の面とに取り付け可能に構成された、膜式流量計の膜部に使用される高分子材料膜の劣化判定装置。 - 前記計測手段による前記電気的特性の計測結果を出力する出力手段を備えるとともに、予め求められた劣化判定指標を備え、前記判定手段が、前記出力手段により出力された前記高分子材料膜の厚さ方向の電気的特性から前記高分子材料膜の劣化程度を、前記劣化判定指標に基づいて判定する請求項4に記載の劣化判定装置。
- 前記温度調整手段が、判定対象の前記高分子材料膜の一部を局所的に温度調整する温度調整機構を備えて構成される請求項4又は5に記載の劣化判定装置。
- 前記高分子材料膜が、繊維状の基材に高分子材料が含浸されてなる高分子材料膜である請求項4から6の何れか一項に記載の劣化判定装置。
- 前記温度調整手段が、前記膜式流量計の全体を収納可能な調整室と、前記調整室内の温度を調整する温度調整機構とを備えて構成される請求項4から7の何れか一項に記載の劣化判定装置。
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