JP2005283463A - 膜式流量計の性能評価方法 - Google Patents

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秀樹 山口
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Abstract

【課題】 実際の市場回収品が示す挙動を代表できる膜式流量計の評価方法を得る。
【解決手段】 計量室を形成するケーシングに周縁部が固定された状態で設けられ、前記計量室へのガスの給排により往復動する膜部を、流量検出部に備えた膜式流量計の性能評価するに、膜式流量計を、常温より高い熱環境内に、200時間以上4000時間以下の評価時間放置し、放置後の膜式流量計の性能である放置後性能から膜式流量計を評価する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、計量室を形成するケーシングに周縁部が固定された状態で設けられ、前記計量室へのガスの給排により往復動する膜部を、流量検出部に備えた膜式流量計の性能評価方法に関する。
この種の膜式流量計の基本的構造を、その一例である本願例示の膜式ガスメータを取って説明する。図1に示すように、ガス供給口1及びガス排出口2を備えたケーシングCを用いて組み付けて構成してあり、ガス供給口1及びガス排出口2により、住宅等のガス需要先にガスを供給するガス供給管(図示省略)の途中に接続して、ガス供給管を流れるガスの流量を計測して、ケーシングCの外部に設けた表示部3に計測したガス流量を表示するように構成してある。
さらに、図3に示すように、計量室4へのガスの給排を制御する弁部V、計量室4へのガスの給排により往復動する膜部F、その膜部Fの1往復で1回転するように、膜部Fにリンク機構Lにて連動連結された回転体R、その回転軸芯から径方向に離れた位置に位置して、膜部Fの往復動に伴って、その回転軸芯周りに回転するように設けられた磁石5、その磁石5が特定回転位相に回転したときに動作するリードスイッチ6、及び、そのリードスイッチ6からの信号と前記設定計測基準流量とに基づいて流量を求めると共に求めた流量を上述の表示部3に表示させるコントローラ7(図6参照)を、ケーシングC内に組み付けて構成してある。
膜式流量計にあっては、膜部Fは膜材11と膜板12との組み合わせとして構成されており、上述のように、ガスの給排気に従って、膜部Fが往復動する。膜部Fと翼軸16との間は翼15によって接続されており、図2右側の室内にある翼部F、翼15、翼軸16が取る姿勢(この姿勢を自由姿勢と呼ぶ)が排気完了時の姿勢である。一方、図2左側の室内にある翼部F、翼15、翼軸16が取る姿勢(この姿勢を膨張姿勢と呼ぶ)が、室内に所定流量が給気された状態で取る姿勢である。
前記自由姿勢においては膜材は膨張していない自由状態にあり、前記膨張姿勢において、前記膜材は膨張した状態である。
膜式流量計が実際に使用される状態にあっては、膜材は、ガス消費が発生しており、流量計にガスの給排出がある状態で、その自由姿勢と膨張姿勢との間で姿勢変更を繰り返す。一方、ガス消費が止むと、姿勢変更が止む。
膜式流量計の長期信頼性評価手法としては、計量法で規定されている最大流量のガスを長時間(通常2000時間)通過させる試験(駆動耐久試験)のみが実施されていた。この試験では、ガスの給排気が繰り返されるため、膜材はその膨張と収縮を繰り返す。
以上説明した動作は、特許文献1あるいは2に記載される従来技術に属する膜式流量計でも同様である。
特開2003−50147(図1、図5) 特開2003−65822(図1、図6)
従来から行われてきた駆動耐久性試験を経た後の膜式流量計が示す計量性能誤差(器差と呼ばれ、基準となる膜式流量計の出力流量をA、評価対象とされる膜式流量計の出力流量Bとする場合のB−A)は、駆動耐久試験前のマイナス器差になるが、それは市場における変化を必ずしも再現するものではなかった。
膜部(計量膜)の状態においても、市場回収品ではしわが発生している場合が多いが、駆動耐久試験では、そのしわの状態を必ずしも再現できていなかった。
本発明の目的は、従来の駆動耐久試験では実現できなかったメーターの性能の変化や、膜材の状態変化を実現できる評価方法を得ることにある。
上記の目的を達成するための、計量室を形成するケーシングに周縁部が固定された状態で設けられ、前記計量室へのガスの給排により往復動する膜部を、流量検出部に備えた膜式流量計の性能評価方法の特徴手段は、請求項1に記載されているように、
前記膜式流量計を、常温より高い熱環境内に、200時間以上4000時間以下の評価時間放置し、前記放置後の膜式流量計の性能である放置後性能から、前記膜式流量計を評価することにある。
この方法にあっては、膜式流量計を所定の熱環境下に放置し、放置後に膜式流量計が示す性能から評価を行うこととなる。
この手法が好ましい理由を先に説明した図8を使用して説明すると、発明者らは実験により、所定の熱環境下においては、膜材に永久歪みが発生し、実際に市場回収品に見られるようなしわを、膜材に発生させることが可能であることを見出した。
このようにしわが発生した状態にある膜材では、図8に◇付実線で示すように、計量室の体積がその減少傾向で発生し、結果的に計量性能誤差は◆付実線で示すように増加傾向を示す。
従って、従来型の駆動耐久試験では再現できなかった、プラス側に器差が変動する実際の挙動を代表できることとなり、評価方法の信頼性を向上させることができる。
従って、従来型の駆動耐久試験で採用する最大流量を流す試験条件を、例えば、熱条件下で行うものとすると、実際の市場での膜式流量計の挙動を代表でき、良好な評価を行うことができる。
ここで、放置時間が200時間に満たないと評価にあたいする性能変化が発生しない場合がある。一方、4000時間より長いと評価時間がかかりすぎる。
さて、上記のようにして評価を行う場合、その性能としては、請求項2に記載されているように、基準となる膜式流量計の出力流量からの評価対象とされる膜式流量計の出力流量の差である器差、評価対象とされる膜式流量計で発生する圧力損失または圧力変動、あるいは前記膜部の溶媒抽出成分量のいずれか一種以上とすることができる。
また、請求項3に記載されているように、前記常温より高い熱環境の温度が、60〜75℃の範囲内の温度であることが好ましい。
この温度範囲にあっては、放置時間を過度に大きく取る必要がなく、膜材をなす材料に直接影響する状態もないためである。
実際の市場回収品である膜式流量計が示す挙動を代表できる膜式流量計の評価方法を得ることができた。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。
説明に際しては、先ず、本願が対象とする膜式流量計である膜式ガスメータの構成、その動作原理等を説明した後、本願の膜式流量計の性能評価方法に関して説明する。
〔膜式ガスメータ〕
膜式ガスメータは、図1に示すように、ガス供給口1及びガス排出口2を備えたケーシングCを用いて組み付けて構成してあり、ガス供給口1及びガス排出口2により、住宅等のガス需要先にガスを供給するガス供給管(図示省略)の途中に接続して、ガス供給管を流れるガスの流量を計測して、ケーシングCの外部に設けた表示部3に計測したガス流量を表示するように構成してある。
図3に示すように、膜式ガスメータは、計量室4へのガスの給排を制御する弁部V、計量室4へのガスの給排により往復動する膜部F、その膜部Fの1往復で1回転するように、膜部Fにリンク機構Lにて連動連結された回転体R、その回転軸芯から径方向に離れた位置に位置して、膜部Fの往復動に伴って、その回転軸芯周りに回転するように設けられた磁石5、その磁石5が特定回転位相に回転したときに動作するリードスイッチ6、及び、そのリードスイッチ6からの信号と前記設定計測基準流量とに基づいて流量を求めると共に求めた流量を上述の表示部3に表示させるコントローラ7(図6参照)を、ケーシングC内に組み付けて構成してある。
ケーシングCは、図1、図2に示すように、下ケーシングC1及び上ケーシングC2から成る。周知であるので詳細な説明並びに図示は省略するが、上ケーシングC2内には、上述のコントローラ7の他に、膜式ガスメータに供給されるガス圧力を検出する圧力センサ、地震の震動を検出する感震器、及び、ガス供給遮断弁を設けて、前記圧力センサが異常圧力を検出したときや前記感震器が地震を検出したとき等、異常が発生したときに、上述のコントローラ7により、前記ガス供給遮断弁を遮断制御すると共に、異常情報を前記表示部に表示するように構成してある。
図1において、8は、前記ガス供給遮断弁の遮断状態を解除するための復帰軸(図示せず)の操作部を覆う復帰軸キャップである。
図2及び図3に示すように、下ケーシングC1は、その中央を仕切り壁9にて仕切り、その仕切り壁9の両側それぞれに仕切り壁9を底部とする概ね円筒形状の計量室形成用空間を備え、各計量室形成用空間の中央部を膜部Fにて仕切ると共に、各計量室形成用空間の開口部を蓋10にて閉じて、各膜部Fの両側夫々に計量室4を形成してある。即ち、膜部Fは1対設け、計量室4は4室形成してある。
図2ないし図4に基づいて、膜部Fについて説明を加えると、膜部Fは、計量室4を形成する下ケーシングC1に枠状の整膜板14により周縁部を固定した状態で設けた膜材(具体的にはゴム膜で構成される)11と、その膜材11の両面夫々の中央部に保持した円形の膜板12にて構成してあり、外側の膜板12の中央には丁番台13を設けてある。膜材11は、可撓性を有する材料にて形成してある。
図2ないし図5に示すように、翼軸16を、その軸心を上下方向に向けて上端側を下ケーシングC1の上部壁に形成した孔に気密状に貫通させた状態で回動自在に支承し、その翼軸16に翼15を支持してある。つまり、翼15を翼軸16により下ケーシングC1に揺動自在に支承してある。
更に詳細には、下ケーシングC1の上部壁の貫通部位には、図5に示す様に、この部位に螺合される翼軸ボックス160が設けられており、このボックス160内を翼軸16が貫通する構成が採用されている。翼軸ボックス160の上側にはシール用のゴム材161が嵌め込まれており、気密状態が保たれる。
さらに、翼軸ボックス160近傍の断面図である図5からも判明するように、正常な組み付け状態で、翼軸16が翼軸ボックス160内に位置する部位に、翼軸16の径が上側で小径となる翼軸段差部16aが設けられている。これに対応して、翼軸ボックス160にも翼軸ボックス段差部160aが設けられている。さらに、翼軸ボックス段差部160aの下側には緩衝用のゴム製の緩衝リング160bが備えられている。
このように、翼軸段差部16aを設け、翼軸ボックス160にそれに対応する翼軸ボックス段差部160aを設置することにより、流量計が不測に衝撃を受けた場合にも、両者間でがたつきが発生するのを抑制することができる。また、段差箇所に緩衝材160bを挿入(もしくは一体成形)することにより、衝撃緩和性能を得ることができる。
図4に示すように、翼軸に接続された翼15の先端に支持した丁番軸26を、その軸心周りに相対回転自在に丁番台13に挿通して、膜部Fの往復動に伴って翼15が揺動するように、膜部Fと翼15とを連結してある。丁板台13には、挿通孔形成部分13a及び丁番軸挿通孔13bが設けられている。
この構造において、丁番軸26を、膜部Fの膜面に沿う膜面方向であって、丁番軸26の軸心方向(即ち、膜面沿い軸心方向)及びその軸心と交差する軸心交差方向(即ち、膜面沿い軸心交差方向)の相対移動が許容される融通がある状態で丁番台13に挿通してある。ちなみに、膜部Fの膜面に沿う膜面方向は、膜部Fの往復動方向(以下、膜部往復動方向と記載する場合がある)に直交する面方向に相当する。
この様に、丁番軸26と丁番台13とを、膜面沿い軸心交差方向の相対移動を許容しながらも、膜部往復動方向での相対移動を極力抑制することで、膜部Fの往復動範囲のバラツキを極力小さくして、流量計測の信頼性を一層向上することができる。
図3及び図6に示すように、リンク機構Lは、端部同士を互いに枢支連結した大肘金17と小肘金18との組を2組備えて構成してある。
そして、各翼軸16の上端部は、各大肘金17の一端を固定連結してある。
図3及び図6に示すように、回転体Rは、下ケーシングC1の上部壁上に取り付けた支持台19に上下方向の軸心周りで回転自在に支持したクランク軸20と、そのクランク軸20の上端に同軸芯状に取り付けた回転円板21とを備えて構成し、クランク軸20には、その径方向外方に突出する状態でクランクアーム22を取り付けてある。
前記磁石5は、回転円板21の上面の外周側に設けて、前記リードスイッチ6は、回転円板21の外周に位置させて、支持台19に支持させて設けてある。
図3及び図6に示すように、弁部Vは、上記の4室の計量室4のガスの給排を制御するように下ケーシングC1の上部壁に設け、弁部Vが膜部Fの往復動にて開閉操作されるように設けてある。
図6に基づいて弁部Vについて説明を加えると、下ケーシングC1の上部壁には、膜部Fを介して対向する2室の計量室4に各別に連通する2個のガス給排口Xを間隔を隔てて並べて設けることにより、2個のガス給排口Xが並ぶガス給排口Xの組を2組設けると共に、各組のガス給排口Xの間にはガス排出口Yを設けてある。つまり、ガス排出口Yの両側に2個のガス給排口Xが並ぶ給排用開口部列を2列形成してある。
各給排用開口部列のガス排出口Yは、下ケーシングC1の上部壁に設けたガス排出用接続口Zに対して、ガス排出路(図示省略)にて接続し、このガス排出用接続口Zは、下ケーシングC1上に上ケーシングC2を設けた状態で、上ケーシングC2内に設けたガス排出路(図示省略)にてガス排出口2に接続されるようになっている。
各給排用開口部列の上部に、揺動バルブ23を上下方向の軸部にて給排用開口部列の開口部並び方向に揺動自在に支持して設けてある。
揺動バルブ23の裏面には連通用凹部(図示省略)を設けてあり、揺動バルブ23は、各揺動端に位置する状態で、揺動端側のガス給排口Xとガス排出口Yとを前記連通用凹部にて接続し且つ揺動端と反対側のガス給排口Xを開口し、揺動方向の中央に位置する状態で、両方のガス給排口Xを閉じるように構成してある。
図6に示すように、クランク台24の一端を、クランクアーム22の先端に軸心が上下方向を向くように設けた軸部22aに枢支し、各翼軸16の上端部に、各大肘金17の一端を枢支し、両方の小肘金18の一端をクランク台24におけるクランクアーム22に対する枢支軸芯から偏芯させた位置に枢支することにより、膜部Fと回転体Rとを連動連結し、クランクアーム22の軸部22aに連結した2本のクランクロッド25夫々を各揺動バルブ23に連結してある。
そして、1対の膜部Fが1往復すると、各翼軸16が所定角度で回動し、その回動に伴って、リンク機構Lにより回転体Rが1回転して、各揺動バルブ23が揺動し、4個の計量室4に対するガスの給排を制御するように構成してある。
つまり、弁部Vは、2個の揺動バルブ23、各揺動バルブ23に夫々対応する2列の給排用開口部列(ガス排出口Yの両側に2個のガス給排口Xが並ぶもの)を備えて、2個の揺動バルブ23夫々の揺動によって4室の計量室4へのガスの給排を行うように構成し、その弁部Vが膜部Fの往復動にて開閉操作されるように、翼軸16と弁部Vとを、リンク機構L及びクランク軸20とクランクアーム22とから構成されるクランク機構にて連結してある。
〔膜式流量計の評価装置〕
以上が膜式流量計100の構成に関する説明であるが、この評価装置200は、評価対象である膜式流量計100を恒温装置201内に収納する構成で、さらに、評価対象である膜式流量計100内を所定のフローパターンでガスを流すことが可能なように構成されている。
図7に示すように、評価装置200は、恒温装置201と膜式流量計内に所定のパターンでガスを流すためのフロー調整機構202とを備えた構成されており、これらが制御装置203からの動作制御を受けるように構成されている。
前記制御装置203からの恒温装置201とフロー調整機構202への指令は、具体的には、膜材11が、アクリロニトリルブタジエン系ゴム、エチレンプロピレン系ゴム、クロロプレイン系ゴム、エピクロルヒドリン系ゴム、ブチル系ゴム、及びそれらのブレンドゴムの場合、恒温装置201内を、60〜75℃の温度環境下で200〜4000時間、維持するものである。
さらに、ガスフローパターンとしては、例えば、日単位で流量を最小流量から最大流量まで、さらに最大流量から最小流量まで順次変える等の流量パターンとするものである。
〔膜式流量計の評価手順〕
評価は、1 初期性能評価、2 熱放置試験、3 熱放置試験後の性能評価の順に行う。
評価対象の性能は、計量性能誤差(器差)、圧力損失および圧力変動であり、膜材の化学劣化の比較も対象とする。
1 初期性能評価
熱放置試験を行う前に、上記評価対象の性能各々に関して作業者は性能評価を実行する。
2 熱放置試験
評価対象の膜式流量計を試験装置に取り付け、試験条件を制御装置203に入力する。試験条件は、環境温度、試験時間及びガスを流量計内に流す場合はそのフローパターンである。
具体的には、環境温度は60〜75℃の範囲内の温度、試験時間は200時間〜4000時間の範囲内の温度とする。さらに具体的には、500〜1000時間が好ましい。
ガスフローパターンとしては、先に説明した流量パターンである。
3 熱放置試験後の性能評価
この評価も評価対象の性能各々に関して作業者は評価試験を実行する。
評価の具体例を以下に紹介する。
イ 計量性能誤差(器差)
熱放置時間を200時間以上4000時間以下とする場合に、放置後性能において、器差が基準出力流量に対する比において、法律で定める基準、若しくは評価者が決定する所定の範囲内にあるときに、評価対象とされる膜式流量計を正常と判断する。
ロ 膜材の外観比較
評価対象の膜式流量計において、市場から回収された膜式流量計に発生しているしわと、熱放置試験後のしわの状態を比較して同程度であれば正常と判断する。発明者らの試験では、標準的なメータでは、60℃、500時間の熱放置試験を行った後の膜式流量計に発生するしわは、5年程度市場で使用された膜式流量計に発生するしわに、外観が酷似していた。即ち、発生するしわの評価においては、熱放置試験をこの程度の時間実行するだけで評価可能となる。
ハ 膜材の化学劣化の比較
この試験においては、膜材を良溶媒で膨潤させ、膜材内にある溶媒可溶成分を抽出し、その前後の重量を比較することにより溶媒抽出成分量を得る。
図9に、熱放置時間と溶媒抽出成分(試験開始時の成分量を1とする相対値)を示した。さらに、同図に横端線付の縦線で市場回収品の分布域を示した。この図からも判明するように、200時間以上、4000時間以下の熱放置で、ほぼ市場回収品のゴム膜の劣化状態を再現することが可能であることが判る。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ) 上記の実施形態においては、回転体Rに設けた磁石5によりリードスイッチ6を動作させるようにして、リードスイッチ6からの信号に基づいて流量を計測するように構成したが、これに代えて、カウンタを回転体Rにより操作されるように設けて、そのカウンタにて流量を表示するように構成しても良い。
(ロ) 本発明を適用することができる膜式流量計は、上記の実施形態において例示した膜式流量計以外にも、種々の膜式ガスメータに適用することができる。
例えば、上記の実施形態においては、揺動操作することにより2室の計量室4に対するガスの給排を制御する揺動バルブ23を2個備えて弁部Vを構成した膜式ガスメータに適用する場合について例示したが、回転操作することにより4室の計量室4に対するガスの給排を制御するロータリーバルブを備えて弁部Vを構成した膜式ガスメータにも適用可能である。
あるいは、上記の実施形態においては、計量室4を4室設け、膜部Fを一対設けた膜式ガスメータ適用する場合について例示したが、計量室4を2室設け、膜部Fを1個設けた膜式ガスメータにも適用可能である。
実施形態に係る膜式ガスメータの斜視図 実施形態に係る膜式ガスメータの要部の縦断面図 実施形態に係る膜式ガスメータの要部の分解斜視図 実施形態に係る膜式ガスメータの要部の斜視図 実施形態に係る膜式ガスメータの翼軸ボックス周辺の断面図 実施形態に係る膜式ガスメータの要部の平面図 本願に係る膜式流量計の膜部の評価装置の構造説明図 熱放置試験で得られる計量性能誤差の状況を示す図 熱放置試験で得られる溶媒抽出成分の変化状態を示す図
符号の説明
4 計量室
13 丁番台
13a 挿通孔形成部分
13b 丁番軸挿通孔
15 翼
16 翼軸
16a 翼軸段差部
26 丁番軸
160 翼軸ボックス
160a 翼軸ボックス段差部
160b 緩衝リング
161 ゴム材
C1 ケーシング
F 膜部

Claims (3)

  1. 計量室を形成するケーシングに周縁部が固定された状態で設けられ、前記計量室へのガスの給排により往復動する膜部を、流量検出部に備えた膜式流量計の性能評価方法であって、
    前記膜式流量計を、常温より高い熱環境内に、200時間以上4000時間以下の評価時間放置し、前記放置後の膜式流量計の性能である放置後性能から、前記膜式流量計を評価する膜式流量計の性能評価方法。
  2. 前記膜式流量計の性能が、基準となる膜式流量計の出力流量からの評価対象とされる膜式流量計の出力流量の差である器差、評価対象とされる膜式流量計で発生する圧力損失または圧力変動、あるいは前記膜部の溶媒抽出成分量のいずれか一種以上である請求項1記載の膜式流量計の性能評価方法。
  3. 前記常温より高い熱環境の温度が、60〜75℃の範囲内の温度である請求項1又2項記載の膜式流量計の性能評価方法。
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