JP5054033B2 - Mobile IPを利用した通信システム、移動端末、ホームエージェントおよびその通信方法 - Google Patents

Mobile IPを利用した通信システム、移動端末、ホームエージェントおよびその通信方法 Download PDF

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Description

本発明はMobile IP技術を利用した端末間のセッションハンドオーバシステムに関する。
近年、Mobile IP技術が注目を浴びている。Mobile IPとは、ノード(端末)が実際につながっているネットワークでなくとも、いつでも一意のIPアドレスでアクセスできるようにするISO(国際標準化機構)によって制定されたOSI(Open Systems Interconnection)基本参照モデルの第3層(レイヤ3)であるネットワーク層のプロトコルである。
現在のインターネットで一般的に用いられている通信プロトコルであるTCP/IPは、IPアドレスが識別子であると同時に、ネットワーク上の位置も意味している。そのため、あるネットワークに接続しているノードを別のネットワークに繋ぎかえると、IPアドレスが変わってしまうことになり、セッションが継続不可能になってしまう。
そこで、Mobile IPは、ノードにホームアドレスと呼ばれる一意のアドレスを割り当て、TCP/IPスタック内で実際に使用しているIPアドレスと対応付けることにより、上位レイヤや通信相手に対し、どこのネットワークでも割り当てた一意のアドレスで通信しているかのように見せる仕組みを提供する。
この技術を利用すると、移動先で通信を行う際にIPアドレスが変わっても通信し続けることが可能であり、データリンク層やアプリケーション層に依存せず、また、移動後もアドレスが変わらないので、移動の都度、IPアドレスを管理しているDNS(Domain Name System)の設定を変更する必要がない、などの特徴を有する。
従来技術
Mobile IPには、Mobile IPv4(Internet Protocol version4)やMobile IPv6(Internet Protocol version6)といったものがある。(非特許文献1参照)
Mobile IPv4は、一意のアドレスを割り当てられた移動ノード(Mobile Node、以下、「MN」という)がホームリンク(Home Link)にいる場合は、通常のIPノードと同様の動作をする。
Home Linkには、ホームエージェント(Home Agent、以下、「HA」という)、Home Linkとは別のネットワークの外部リンク(Foreign Link)には、MNからの移動要求を中継したり、パケットを配送する外部エージェント(Foreign Agent、以下、「FA」という)がおかれている。HAやFAは、そのリンク上にエージェントの存在を知らせるために、インターネット制御通知プロトコル、ICMP Router Discovery(RFC1256)を拡張した、問い合わせメッセージ、エージェント広告(Agent Advertisement)を定期的に行っている。Agent Advertisementを受信することでMNは、自分が今どのリンクにいるのかを知ることができる。MNは、FAを通してHAに登録パケットを送信し、HAにて登録または更新が行われる。このようにすることで、MN宛のパケットがHome Linkまで届くと、HAは、FAを通して転送を行うことができる。
一方、Mobile IPv6(以下、「MIP6」という)には、FAがない。
以下、MIP6について説明する。
MIP6では、MNがHome Linkにいる場合は、通常のIPv6通信と同様の動作を行う。
次に、図21に示すように、MN18がForeign Linkへ移動した場合は、Foreign Link上のルータ19が定期的に、問い合わせメッセージ、ルータ広告(Router Advertisement、以下「RA」という)を送信しているため、MN18はこれを受信することで自身が移動したことを検知する。
移動を検知すると、MN18は64ビット長のIDで一意に識別するアドレス体系、EUI−64などを利用して、MN18が実際に通信に使用しているアドレスである気付けアドレス(Care−of−Address、以下、「CoA」という)を生成し、HA20に対して登録要求(Binding Update、以下、「BU」という、なお、「Binding」は、HoAとCoAとの対応付けを表す)を行うことで、CoAの通知を行う。
HA20では、MN18のBUを受信すると、HAが保有するデータベース、バインディングキャッシュ(Binding Cache、以下、「BC」という)に、MN18に関するホームアドレス(Home Address、以下、「HoA」という)とCoAの対を登録する。
このようにすることで、MN18と通信を行っている対向ノード(Correspondent Node、以下、「CN」という)21からMN18に向けて送信されたパケットは、HA20が代理受信し、HA20はMN18に向けてパケットをカプセル化してから転送する。MN18では、カプセルをはずして、元々のパケットを取り出して受信する。同様に、MN18からCN21へ向かうパケットについても、この逆のルートを辿って到達する。
以上のようなMobile IPの仕組みを利用することで、MN18は、ネットワークを移動してIPアドレスが変わった場合であっても、通信をし続けることが可能である(移動透過性がある)。またこのとき、CN21側からはMNのIPアドレスが変わっていることを意識する必要はなく、ただMN18のHoA宛てにパケットを送信するだけでよい。
Request for Comments(RFC)3775、"Mobility Support in IPv6"
しかしながらMobile IP技術は、レイヤ3の移動管理プロトコルであり、主に1つの端末(MN)の移動透過性を確保するための技術であって、異なる2つの端末間でのセッションの切替、セッションハンドオーバ(以下、「SH」という)を行うことは範疇外であるため、不可能であった。
本発明は、上記問題点を考慮して作成されたものであり、Mobile IPの仕組みを利用し、かつ、Mobile IPの機能を一部拡張することで、異なる2つの端末間でSHを行うための仕組みを、レイヤ3のみを用いて提供することを目的とする。
斯かる実情に鑑み、第1の発明によるMobile IPを利用した通信システムは、移動端末が、Mobile IPを利用し、前記移動端末の位置情報を保持して前記移動端末と他の端末の中継を行うホームエージェントを介して通信を行い、前記他の端末との通信を移動端末間で切替える通信システムにおいて、
前記移動端末は、他の移動端末に対して、前記移動端末又は前記他の移動端末と前記他の端末が現在行っている通信の切替えを要求し、前記他の移動端末から前記通信の切替えを認める通知を受信した場合には、前記ホームエージェントに対し、前記通信の切替えを要求し、前記ホームエージェントは、前記移動端末から、前記通信の切替えの要求を受信した場合、前記他の端末との通信を前記移動端末と前記他の移動端末間で切替えることを特徴とする。
また、第2の発明によるMobile IPを利用した通信システムは、前記移動端末が、通信を行っている他の移動端末に対し自端末に該通信を切替えること、若しくは他の移動端末に対し自端末が行っている通信を該他の移動端末に切替えることを要求するセッションハンドオーバ要求を他の移動端末に送信し、又は他の移動端末からセッションハンドオーバ要求の受信を行うセッションハンドオーバ通信手段と、他の移動端末から前記セッションハンドオーバ要求を受信した場合に、セッションハンドオーバ要求を認めるか否かの判定を行うセッションハンドオーバ判定手段と、Mobile IPによる通信の実現に関する処理を行うMobile IP管理手段とを備え、前記Mobile IP管理手段は、他の移動端末から通信の切替えを認める通知を受信した場合に、前記ホームエージェントに対し、前記他の端末と通信を行う移動端末の切替えを要求するバインディング・アップデートの送信を行い、前記ホームエージェントは、前記移動端末から前記バインディング・アップデートを受信し、又は前記他の端末と通信を行う移動端末の切替えの処理が終了したことを前記移動端末に対して通知するMobile IP管理手段と、前記ホームエージェントに格納されている中継を行う移動端末に関する通信情報の変更を行って前記他の端末と通信を行う移動端末を切替える処理を行い、前記通信情報には通信の有効時間が含まれ、前記有効時間を管理するバインディング・キャッシュ管理手段とを備えることを特徴とする。
また、第3の発明によるMobile IPを利用した通信システムは、前記ホームエージェントが、切替先の移動端末との通信終了後、切替元の移動端末に前記他の端末との通信を、再度切替えることを特徴とする。
また、第4の発明によるMobile IPを利用した通信システムは、前記移動端末又は前記他の移動端末の前記Mobile IP管理手段が、前記ホームエージェントに対し、切替えた通信の有効時間を0に変更するバインディング・アップデートを送信し、前記ホームエージェントは、前記他の端末との通信を切替先の移動端末から切替元の移動端末に、再度切替えることを特徴とする。
また、第5の発明によるMobile IPを利用した通信システムは、前記バインディングアップデートには、切替元の移動端末のホームアドレス、切替先の移動端末の現在のアドレス、切替える通信の有効時間を含めることを特徴とする。
また、第6の発明によるMobile IPを利用した通信システムは、前記バインディングアップデートには、セッション情報及びバインディング情報が含まれ、前記ホームエージェントの前記バインディング・キャッシュ管理手段は、前記セッション情報から該当する通信情報を検索し、前記バインディング情報から前記通信情報の登録を行うことを特徴とする。
また、第7の発明によるMobile IPを利用した通信システムは、前記ホームエージェントの前記バインディング・キャッシュ管理手段が、前記通信情報の登録には、前記バインディング情報に含まれる有効時間分、切替元の移動端末と前記他の端末との通信情報の有効時間に加算し、且つ、前記バインディング情報に含まれる有効時間分、前記切替元の移動端末と前記他の端末との通信を停止するように設定し、前記バインディング情報の有効時間を含む通信情報を登録することにより、前記バインディング情報より停止する通信情報と登録する通信情報の有効時間及び停止時間を連携させることを特徴とする。
また、第8の発明によるMobile IPを利用した通信システムは、前記ホームエージェントの前記バインディング・キャッシュ管理手段が、前記切替先の移動端末と前記他の端末の通信情報の有効時間が0になると、該通信を終了することを特徴とする。
また、第9の発明によるMobile IPを利用した通信システムは、前記ホームエージェントの前記バインディング・キャッシュ管理手段が、前記切替先の移動端末と前記他の端末の通信が終了すると、切替元の移動端末と前記他の端末の通信情報の停止を解除することを特徴とする。
また、第10の発明によるMobile IPを利用した通信システムは、前記ホームエージェントの前記Mobile IP管理手段が、通信の切替えが完了後、前記移動端末又は前記他の移動端末に切替えについての情報を含む登録完了通知を送信することを特徴とする。
また、第11の発明によるMobile IPを利用した通信システムは、切替えによる通信を終了した前記移動端末又は前記他の移動端末の前記Mobile IP管理手段が、前記ホームエージェントから前記登録完了通知を受信すると、自身のホームエージェントのアドレスを設定し、通信の切替えについての情報を削除することを特徴とする。
また、第12の発明による移動端末は、Mobile IPを利用し、移動端末の位置情報を保持して前記移動端末と他の端末の中継を行うホームエージェントを介して通信を行い、前記他の端末との通信を他の移動端末との間で切替える移動端末において、
通信を行っている他の移動端末に対し自端末に該通信を切替えること、若しくは他の移動端末に対し自端末が行っている通信を該他の移動端末に切替えることを要求するセッションハンドオーバ要求を他の移動端末に送信し、又は他の移動端末からセッションハンドオーバ要求の受信を行うセッションハンドオーバ通信手段と、Mobile IPによる通信の実現に関する処理を行うMobile IP管理手段とを備え、前記Mobile IP管理手段は、他の移動端末から通信の切替えを認める通知を受信した場合に、前記ホームエージェントに対し、前記他の端末と通信を行う移動端末の切替えを要求するバインディング・アップデートの送信を行うことを特徴とする。
また、第13の発明による移動端末は、前記バインディング・アップデートに、切替元の移動端末の固定のIPアドレスと、切替先の移動端末の現在の位置を示すIPアドレス、および前記切替先の移動端末と前記他の端末の通信の有効時間についての情報が含まれていることを特徴とする。
また、第14の発明による移動端末は、切替先の移動端末と他の端末の通信の有効時間が終了する前に、前記ホームエージェントに対し、前記ホームエージェントが格納している中継を行う移動端末に関する通信情報の中の切替先の移動端末と他の端末間の通信の有効時間を0に変更する要求を含んだバインディング・アップデートを送信し、切替元の移動端末に再度、他の端末との中継を切替えることを特徴とする。
また、第15の発明によるホームエージェントは、移動端末の位置情報を保持して前記移動端末と他の端末の中継を行い、前記他の端末との通信を移動端末間で切替えるホームエージェントにおいて、
Mobile IPによる通信の実現に関する処理を行い、前記移動端末から前記他の端末と通信を行う移動端末の切替えを要求するバインディング・アップデートを受信し、又は前記他の端末と通信を行う移動端末の切替えの処理が終了したことを前記移動端末に対して通知するMobile IP管理手段と、前記ホームエージェントに格納されている中継を行う移動端末に関する通信情報の変更を行って前記他の端末と通信を行う移動端末を切替える処理を行い、該通信情報に含まれる通信の有効時間に、前記バインディング・アップデートに含まれる有効時間を設定して通信を管理するバインディング・キャッシュ管理手段とを備えることを特徴とする。
また、第16の発明によるホームエージェントは、前記バインディング・アップデートには、切替元の移動端末の固定のIPアドレスと、切替先の移動端末の現在の位置を示すIPアドレスが含まれ、前記切替元の移動端末の固定のIPアドレスを介して、前記他の端末と切替先の移動端末が通信を行うことにより、他の端末と通信を行う移動端末の切替えを可能とすることを特徴とする。
また、第17の発明によるホームエージェントは、前記バインディング・キャッシュ管理手段が、前記通信情報に切替元の移動端末と他の端末との通信情報があるか否かを検索し、該当する通信情報があった場合に、該通信情報の通信の中継を無効とし、通信の有効時間を含む切替先移動端末と他の端末との通信情報を登録して、移動端末間の切替を行うことを特徴とする。
また、第18の発明によるホームエージェントは、前記バインディング・キャッシュ管理手段が、切替元の移動端末と他の端末との通信情報の中の通信の有効時間、該通信情報を無効とする時間、および切替先の移動端末と他の端末との通信情報の中の通信の有効時間を連動させて計時を行い、切替後の通信情報の有効時間が終了するとともに切替前の通信情報を無効とする時間も終了し、切替後の通信情報の有効時間が終了した後に切替後の通信情報を消去するとともに、無効としていた切替前の通信情報を有効にして、再度切替元の移動端末と他の端末との通信を行うことを可能とすることを特徴とする。
また、第19の発明によるホームエージェントは、前記バインディング・キャッシュ管理手段が、切替元の移動端末と他の端末との通信情報の中の通信の有効時間、該通信情報を無効とする時間、および切替先の移動端末と他の端末との通信情報の中の通信の有効時間を連動させて計時を行い、切替後の通信情報の有効時間が終了する前に、移動端末から、切替後の通信情報の有効時間を0に変更する要求を含んだバインディング・アップデートを受信した場合に、切替後の通信情報の有効時間を0とし、該通信情報を消去するとともに、前記切替後の有効時間の減算分の時間について切替前の通信情報を無効とする時間から減算し、無効としていた切替前の通信情報を有効にして、再度切替元の移動端末と他の端末との通信を行うことを可能とすることを特徴とする。
また、第20の発明によるMobile IPを利用した通信方法は、移動端末が、Mobile IPを利用し、前記移動端末の位置情報を保持して前記移動端末と他の端末の中継を行うホームエージェントを介して通信を行い、前記他の端末との通信を移動端末間で切替える通信方法において、
前記移動端末が、通信を行っている他の移動端末に対し自端末に該通信を切替えること、若しくは他の移動端末に対し自端末が行っている通信を該他の移動端末に切替えることを要求するセッションハンドオーバ要求を他の移動端末に送信するステップと、他の移動端末から前記セッションハンドオーバ要求を受信した場合に、セッションハンドオーバ要求を認めるか否かの判定を行い、他の移動端末に通信の切替えを認める通知を送信するステップと、他の移動端末から通信の切替えを認める通知を受信し、前記ホームエージェントに対し、前記他の端末と通信を行う移動端末の切替えを要求するバインディング・アップデートを送信するステップと、前記ホームエージェントが、前記移動端末から前記バインディング・アップデートを受信して、前記ホームエージェントに格納されている中継を行う移動端末に関する通信情報の変更を行って前記他の端末と通信を行う移動端末を切替える処理を行い、該通信情報に含まれる通信の有効時間に、前記バインディング・アップデートに含まれる有効時間を設定するステップと、前記移動端末に、前記他の端末と通信を行う移動端末の切替えの処理が終了したことを通知するステップとを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、Mobile IPの仕組みを利用し、かつ、Mobile IPの機能を一部拡張することで、ネットワークセグメントを跨ったハンドオーバと、異なる2つの端末間での切替えによる通信(セッションハンドオーバ、SH)を実現することができる。
すなわち、切替先端末(MN)又は切替元端末(MN)が切替元端末のホームエージェント(HA)に、切替元端末のホームアドレス(HoA)および切替先端末の現在のアドレス(CoA)についての情報を含んだバインディングアップデート(BU)を送信することで、切替元端末が実際には移動していないが、移動したように見せかけ、切替元端末から切替先端末へのSHを実現することができる。
また、同じ通信相手と複数のセッションを張っていた場合、特定のセッションのみハンドオーバを行うことができる。
また、SH終了をトリガに、切替元端末に自動的に他の端末との通信を切替えることができる。
切替先端末へのパケットの転送が終了し、SHが行われた通信情報(Binding)が消去された場合でも、無効になっているBindingは消去されていない状態のため、切替元端末のHAのバインディングキャッシュ(BC)の有効時間(lifetime)及び停止か否かに関する情報(Availability)の機能を利用して無効となっていたBindingを有効化することで、SHを行う前の切替元端末と他の端末が通信を行う該HAのBCに戻し、切替先端末から切替元端末へのSHが自動的に行われる。
また、切替先端末あるいは切替元端末の一方が切替元端末のHAに対してSHを終了する旨を通知するBUパケットにlifetimeの値を0として含めることで、lifetimeの機能を利用して、Bindingが消滅する前でも、SHを終了させることができる。
また、切替元端末と他の端末との通信情報及び切替先端末と他の端末との通信情報の有効時間及び停止時間が連携して計時され、管理されることにより、SHが終了すると自動的に切替元端末と他の端末との通信に切替えることができる。
また、HAが、BCの登録を完了すると該内容についての情報を含む通知を行うことで、切替元端末又は切替先端末は、登録内容を反映させることができる。
本発明の概念図である。 本発明における移動ノード(MN)の構成を示したブロック図である。 本発明におけるホームエージェント(HA)の構成を示したブロック図である。 本発明の実施例1におけるHAがMNへ転送する際のシーケンス図である。 本発明の実施例1におけるMN−aからMN−bへSHを行う際のシーケンス図である。 本発明の実施例1におけるBUを行う前のHA−aのBCの一例を示した図である。 本発明の実施例1におけるBUに含まれるBinding情報の一例を示す図である。 本発明の実施例1におけるBUに含まれるセッション情報の一例を示す図である。 本発明の実施例1および実施例3におけるHA−aのBC管理部におけるBindingの更新処理の手順を示したフローチャートである。 本発明の実施例1におけるBUを行った後のHA−aのBCの一例を示した図である。 本発明の実施例2におけるMN−bからMN−aへSHを行う際のシーケンス図である。 本発明の実施例2におけるAvailability項の時間が0となったHA−aのBCの一例を示した図である。 本発明の実施例2における図12の状態を有効化したHA−aのBCの一例を示した図である。 本発明の実施例3におけるMN−bからMN−aへSHを行う際のシーケンス図である。 本発明の実施例3におけるBUに含まれるBinding情報の一例を示した図である。 本発明の実施例3におけるBUに含まれるセッション情報の一例を示した図である。 本発明の実施例3における図10から1分経過した段階のHA−aのBCの一例を示した図である。 本発明の実施例3におけるlifetime=0を設定直後のHA−aのBCの一例を示した図である。 本発明の実施例3におけるlifetime=0となったBindingが消去された直後のHA−aのBCの一例を示した図である。 本発明の実施例3におけるBindingが有効になった際のHA−aのBCの一例を示した図である。 従来例におけるMobile IPの概念図である。
符号の説明
1 対向ノード(CN)
2、4、6 移動ノード(MN)
3、14 ホームエージェント(HA)
5 ルータ
7 アプリケーション
8 記憶部
9 Mobile IP管理部
10 SH管理部
11 SH通信手段
12 SH判定手段
13 SH状態管理手段
15 記憶部
16 Mobile IP管理部
17 BC管理部
18 移動ノード(MN)
19 ルータ
20 ホームエージェント(HA)
21 対向ノード(CN)
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
図1は、本発明の概念図を示したものである。
図1には、コンテンツを配信するサーバであるCN1と、CN1からコンテンツを受信するMNであるMN−a2と、MN−a2のHome Link上に存在するHAであるHA−a3と、MN−a2とは異なるMNであるMN−b4、経路を中継するルータ5が示されている。
CN1は、CN_AddrというIPv6アドレスを有する。MN−a2は、HoAとしてHoA−aを、CoAとしてCoA−aを有する。HA−a3は、HA−a_AddrというIPv6アドレスを有している。MN−b4は、HoAとしてHoA−bを、CoAとしてCoA−bを保有する。
図2は、MNに関するブロック図(機能構成図)を示している。以下、MNの各部の機能について説明する。
MN6は、アプリケーション(以下、「APP」という)7、記憶部8、Mobile IP管理部9、およびSH管理部10を有している。
また、前記SH管理部10は、SH通信手段11、SH判定手段12およびSH状態管理手段13からなる。
APP7は、コンテンツを再生する機能を有する。
記憶部8は、他端末との通信によって取得した情報、および自端末の全ての情報を保管している。SH要求パケット、SH許可パケットおよびBU要求に情報を含めるために、SH通信手段11から情報提供を要求された場合は、情報を通知する。BUパケット作成のために、Mobile IP管理部9から情報提供を要求された場合は、情報を通知する。
Mobile IP管理部9は、Mobile IPによる通信、およびMobile IPを実現するための設定全般(ヘッダの挿入・設定、HAへのBUパケットの送信など)を行う。自身のSH通信手段11からBU要求を受けた場合には、HAに対してBUを行う。HAから登録完了通知を受信した場合は、自身のSH管理部10のSH通信手段11に対してSH完了通知を行う。また、BUパケットに含める必要な情報は、記憶部8から取得し、埋め込む。
更に、SH管理部10について、SH通信手段11は、他端末に対してSH要求パケットを送信し、他端末から送信されたSH許可パケットを受信する。また、SH通信手段11は、他端末から送信されたSH要求パケットを受信し、SH判定手段12において行われたSH要求を認める通知を、SH判定手段12から受け取ると、SH要求パケットを送信した端末に対してSH許可パケットを送信する。また、SH通信手段11は、自身のMobile IP管理部9に対してBU要求を行う。SHが完了すると、SH通信手段11は、Mobile IP管理部9からSH完了通知を受ける。SH要求パケットやSH許可パケット、BUに含める各種情報(IPアドレス、lifetime、ポート番号など)については、SH通信手段11が記憶部8に対して要求し、通知された情報を埋め込む。SH判定手段12は、SH要求を受信した際に、要求を認めるか否かを判定する。SH状態管理手段13は、SHに関係する状態(SHの開始、完了、終了など)を管理している。なお、ポート番号とは、通信を行う際に、通信先端末で動作しているプログラムを特定するための番号のことである。
図3は、HA14に関するブロック図(機能構成図)を示している。HA14は、記憶部15、Mobile IP管理部16、および、BC管理部17を有している。以下、HA14の各部の機能について説明する。
記憶部15は、他端末との通信によって取得した情報、および、自端末の全ての情報を保管している。登録完了通知パケット作成のために、Mobile IP管理部16から情報提供を要求された場合は、情報を通知する。
Mobile IP管理部16は、Mobile IPによる通信、および、Mobile IPを実現するための設定全般(ヘッダの挿入・設定、MN6からのBUパケットの受信、MN6から受信したBUを認めるか否かの判断、MN6への登録完了通知パケットの送信など)を行う。BUを認めた場合は、BC管理部17に通知し、BC管理部17からBCでのBindingが更新された通知を受け取る。また、MN6への登録完了通知パケットに含める情報は、記憶部15から取得して埋め込む。
BC管理部17は、BCを保有する。BUを認めたことをMobile IP管理部16から通知されると、BC管理部17ではBCのBindingを更新するとともに、更新したことをMobile IP管理部16に通知する。
[実施例1]
次に、図4、5に示されるシーケンス図に従って、本実施例におけるMN−a2からMN−b4へのSHの過程を説明する。
すなわち、MN−a2は、切替元端末、MN−b4は、切替先端末ということになる。
尚、MN−a2からMN−b4へのSHを行う前提として、以下のことを既知として説明を行う。
すなわち、MN−a2、MN−b4は、MN機能が実装されており、それぞれ互いのCoA(CoA−a、CoA−b)を知っているものとする。また、MN−a2、MN−b4はそれぞれ別々のネットワークで且つ、それぞれ自身のHome Linkとは別のForeign Linkにいるものとする。また、HA−a3は、MN−a2に関するHoA−a・CoA−aの対をBCに保有しているものとし、CN1は、単なるIPv6ノードとして機能するものとする。
(1)SH実施前
今、図4に示されるように、MN−a2がHA−a3を経由して、CN1からコンテンツを受信しているとする。すなわち、CN1はMN−a2のHoA−a宛にコンテンツを送信すると、HA−a3のMobile IP管理部16がBC管理部17を参照する。今、BC管理部17では、図6に示されるBindingを保持しているとすると、HoA−a宛のパケットはCoA−a宛に転送することがわかるので、Mobile IPのカプセリング(トンネリング)技術によってMN−a2のCoA−a宛に転送するために必要な情報をMobile IP管理部16に対して通知すると、Mobile IP管理部16が必要な設定を行った上で、転送を行う。MN−a2のMobile IP管理部9は、パケットを受信した後、カプセルをはずし、IPパケットの宛先ポート番号を参照して、自身のAPP7にコンテンツを渡している状態である。また、SH状態管理手段13は、他端末に対してSHを行っていないことを知っているものとする。
(2)SH要求
本実施例では、MN−b4がSHのきっかけを引き起こすとする。図5に示すように、MN−b4のSH管理部10のSH通信手段11は、MN−a2に対してSH要求パケットを送信する。このパケットには、MN−a2からMN−b4へのSHを依頼する旨が記されている情報が含まれている。上述のように、本実施例において、MN−b4は、MN−a2のCoA−aの情報を保有しているものとして説明している。
(3)SH判定手段における承認
SH要求パケットを受信したMN−a2では、これをSH管理部10のSH判定手段12に渡し、この要求を認めるか否かを判断する。本実施例では、切替先端末が特定の端末である場合のみ許可することとし、ネットワーク上でノードを識別するために設定されているハードウェア固有の物理アドレスであるMACアドレス(Media Access Control address)を使用したMACアドレス認証によるものとして説明する。この他の認証方法を利用してもよい。本実施例では、MN−a2の記憶部8に、MN−b4のMACアドレスを事前登録していたとする。MN−b4のMACアドレスが含まれているSH要求パケットを受信したMN−a2のSH管理部10のSH通信手段11は、SH判定手段12にMN−b4のMACアドレスを出力し、SH判定手段12が記憶部8に対してMACアドレスが登録されているかどうかを確認して、MACアドレス認証を行う。
(4)SH許可
MN−b4のMACアドレスが登録されている場合は、SH通信手段11がSH許可をMN−b4に対して送信する。このパケットには、MN−a2からMN−b4へのSHを認める旨が記された情報が含まれている。また、このパケットの中には、HAへの位置情報登録(Home Registration)を行うための鍵を含めても良い。また、プリシェアードの場合(鍵を事前に共有している場合)には、その必要はない。本実施例のように、MN−b4がHA−a3に対してBUを行う場合には、このパケットには、少なくともHoA−aが含まれている。また、このパケットには、コンテンツを再生するために必要な情報、例えば、HA−a3のIPアドレス(HA−a_Addr)、CN1のIPアドレス(CN_Addr)、通信相手のポート番号、待ち受けポート番号、再生位置情報やlifetime(BC管理部のBCに登録されるBindingの有効時間)などが含まれていても良い。また、このパケットには、MN−a2が現在通信中のセッションに関する情報の全てあるいは一部が含まれており、この際、MN−a2のSH管理部10のSH通信手段11は、自身の記憶部8に対してセッションに関する情報の問い合わせを行っている。
(5)BU要求
次に、MN−a2からのSH許可パケットを受信したMN−b4のSH管理部10のSH通信手段11は、ハンドオーバしたいセッションを選択した後、自身のMobile IP管理部9に対して、BU要求を行う。このパケットには、HA−a3に対するBUの依頼が記された情報が含まれている。また、HoA−aとCoA−bに関する情報も伝える。更に、この要求にも、上記SH許可パケットに含まれていたのと同様の情報、つまり、Home Registationなどで使用する鍵情報や、コンテンツを再生するために必要な情報、例えば、HA−a3のIPアドレス、CN1のIPアドレス、通信相手のポート番号、待ち受けポート番号、再生位置情報やlifetime(BC管理部のBCに登録されるBindingの有効時間)などが含まれていても良い。
(6)HA−a3へのBU
BU要求を受け取ったMN−b4のMobile IP管理部9では、HA−a3に対してBUを行う(BUパケットを送信する)。
図6は、HA−a3におけるBU前のBCを示す図である。
図7は、MN−b4からHA−a3に送信されるBinding情報を示す図である。
図8は、MN−b4からHA−a3に送信されるセッション情報を示す図である。
本実施例では、BUパケットの内容として、図7に示されるBinding情報、および図8に示されるセッション情報が含まれているものとする。Binding情報とは、HA−a3のBC管理部17に登録を要求するBindingの情報を記載したものであり、例えば、図7によると、HoA−aとCoA−b、通信相手のIPアドレス(CN_Addr)、通信相手のポート番号(9080番ポート)、lifetimeとして10min.(分)が記載されている。一方、セッション情報とは、HA−a3のBC管理部17においてBindingを更新する際に検索キーとして利用するための、セッションに関する情報である。図8では、セッション情報としてHoA−aとCoA−a、CN_Addr、9080番ポートという情報が含まれている。尚、BUパケットに含めるセッション情報には、MN−a2から受信したSH許可パケットに含まれるセッションに関する情報のうち、SHを行おうとしているセッションに関する情報の全てあるいは一部が含まれている。
(7)BUの承認
BUパケットを受信したHA−a3では、これをMobile IP管理部16に渡し、非特許文献1にて規定される通常のMIP(Mobile IP)の機能を利用して、BUを認めるか否かを判断する。すわなち、セキュリティ・アソシエーション(Security Association、SA)を結んで暗号化方式や暗号鍵などの情報を交換・共有し、認証ヘッダ(Authentication Header、AH)および暗号化ヘッダ(Encapsulating Security Payload、ESP)を用いた認証や暗号化のためのプロトコルであるアイピーセック(IPSec、Security
Architecture for Internet Protocol)を利用する。
(8)Bindingの更新
BUが認められた場合は、BC管理部17にこれを伝え、該当するBindingが更新される。尚、Bindingの更新方法については、非特許文献1で規定される通常のMIP機能を利用しても良いが、本実施例においては、図9記載のフローチャートに基づき、詳細に記述する。
今、Bindingが更新される前段階において、HA−a3のBC管理部17に、図6に示されるBindingが登録されていたとする。図6を見ると、通信相手のIPアドレスはCN_Addr、接続先ポート番号として7080番と9080番の2つのセッションを有していて、lifetimeはそれぞれ2min.となっており、HoA−a宛のパケットがCoA−a宛に転送されることがわかる。
今、HA−a3が図7記載のBinding情報と図8記載のセッション情報を含むBUパケットを受信したとする。
まず、S1にて、HA−a3のMobile IP管理部16が、MN−b4から受信したBUパケットからBinding情報およびセッション情報を抽出して、BC管理部17に出力を行う。
S2でHA−a3のBC管理部17では、このセッション情報に一致するものが登録されているかを検索する。登録されていない場合には、S7において、Binding情報をHA−a3のBCへ新規登録して処理を終了する。本実施例においては、図6を参照すると、該当するBindingがあることがわかるので、次にS3で、Binding情報に含まれるlifetimeの値を抽出する。0min.であれば、S4にて、そのままlifetimeの上書きを行うが、本実施例では0min.ではないので、S5にて該Bindingを、MN−b4から受信したBUパケット内のBinding情報内に記載のlifetimeの期間(10min.)だけ無効化し(例えば図10では、Availabilityの項目を「×、10min.」と表記することで無効化している)、さらにS6で、該Bindingのlifetime(2min.)とBUパケット内のBinding情報に記載されているlifetime(10min.)を加算した12min.を新たに該Bindingのlifetimeと設定した後、S7にてBUパケット内のBinding情報を、HA−a3のBCへ新規登録する。尚、新規に登録したBindingのlifetimeと、上記Bindingの無効化の過程において設定を行ったHoA−aとCoA−a、ポート番号9080番に対応したlifetimeとAvailabilityとは、互いに関連付けられているものとする。
HA−a3のBC管理部17において更新されたBinding状況を図10に示す。図10を見ると、2行目が無効化され(CN_Addrと9080番ポートを使用して通信しているCoA−a宛に転送されるBindingが無効化され)、さらに、2行目のlifetimeが2min.から12min.に変更されていて、図7記載のBinding情報が3行目に新規登録され、追加されていることがわかる。尚、本実施例において、図10のAvailabilityの項目の使い方として、Bindingを無効とするとき「×」というフラグを立てるとともに、無効時間も設定する場合について説明を行ったが、これに限るものではない。
(9)Bindingの更新通知
HA−a3のBC管理部17においてBindingの更新が完了すると、更新したことをHA−a3のMobile IP管理部16に通知する。このとき、Mobile IP管理部16への更新通知内容として、無効化したセッションがどれなのか、という情報を含めることが望ましい。
(10)登録完了通知(HA−a3→MN−a2/MN−b4)
HA−a3のMobile IP管理部16は、MN−b4に対して登録が完了した(Bindingが更新された)ことを通知する。
また、HA−a3のMobile IP管理部16は、MN−a2に対しても登録完了通知を行ってもよい。ただし、この際には、Bindingが更新される前の段階でCoA−aの情報などを記憶部15に一時格納するなどして記憶しておく必要がある。
上記MN−a2およびMN−b4への登録完了通知パケットには、コンテンツを再生するために必要な情報、例えば、HA−a3のIPアドレス(HA−a_Addr)、CN1のIPアドレス(CN_Addr)、通信相手のポート番号、待ち受けポート番号、再生位置情報などやlifetimeなどが含まれていても良い。
(11)MN−a2/MN−b4における通信環境の設定
登録完了通知を受けたMN−b4のMobile IP管理部9では、まず、SHが終了した後に、自身のHAを経由してMobile IP通信を行うために、自身のHAのIPアドレスを、自身の記憶部8に保存しておく。その後、HA−a3を経由してMobile IPによる通信を行うための設定、すなわち、HA−a_Addr、接続先ポート番号および待ち受けポート番号等の設定を行う。
また、MN−a2のMobile IP管理部9が登録完了通知を受けた場合は、Mobile IPを利用した通信を行うための設定のうち、SHの実行によって使用しなくなった通信の設定に関する適切な処理(例えば、SHが行われたことによって通信しなくなったポートを閉じる処理)を行う。
(12)SH完了通知
MN−a2やMN−b4のMobile IP管理部9はそれぞれ、上記設定の後、自身のSH管理部10のSH状態管理手段13に対してSH完了通知を行う。各SH管理部10のSH状態管理手段13は、この通知を受けることで、MN−a2からMN−b4へのSHに関する一連の処理が完了したことを把握する。すなわち、MN−a2およびMN−b4のSH状態管理手段13は、MN−a2からMN−b4へSHしていることを把握する。
尚、前記MN−a2/MN−b4における通信環境の設定の過程と、前記SH完了通知の過程については、順序が逆転しても良い。
さらに、HA−a3からMN−a2に対して送信される登録完了通知の中に、どのセッションに対してハンドオーバを行ったか、という情報を含めることが望ましい。このとき、登録完了通知の中には、HA−a3が保有する該Binding情報の全てあるいは一部を入れても良い。この場合、登録完了通知を受信したMN−a2のMobile IP管理部9は、SH完了通知の過程において、SH管理部10のSH状態管理手段13へ該セッションに関する情報を通知し、SH状態管理手段13が記憶部8に、この情報を登録する。
尚、登録完了通知の中に上記情報を含めない場合であっても、MN−a2のSH状態管理手段13が何かのセッションについてSHを行っていることはこの段階で把握しており、HA−a3においてBindingを更新することによって、該セッションがMN−a2宛に転送されなくなるため、一定時間パケットが来なくなった段階で、該セッションについてハンドオーバを行っていると判断しても良い。この場合、MN−a2のSH状態管理手段13は、該セッションに関する情報を記憶部8へ登録する。
また、この登録完了通知には、SH前のHA−a3がMN−a2宛に転送している各セッションに対する情報(図6に示されるBCの全て)を含んでも良い。これを受信したMN−a2のMobile IP管理部9は、SH管理部10のSH状態管理手段13へ渡し、SH状態管理手段13が記憶部8へ登録する。これにより、MN−a2は、SH前におけるHA−a3のBCの状態を把握することができる。
以上の手順を経ることで、MN−b4はCN1からのコンテンツをHA−a3経由で取得することができるようになる(MN−a2からMN−b4へのSHが可能になる)。
このようにMN−a2は実際には移動していないが、移動したように見せかけることでMN−a2からMN−b4へのセッションハンドオーバを実現することが可能となる。
また、同じ通信相手と複数のセッションを張っていた場合、特定のセッションのみハンドオーバを行うことが可能となる。
尚、本実施例においては、切替先端末(MN−b4)側から切替元端末(MN−a2)側へSH要求を行う場合について説明を行ったが、切替元端末(MN−a2)側から切替先端末(MN−b4)側へSH要求を行うことも可能である。この場合、図5において、MN−aとMN−bとを入れ替えたシーケンス図に従って良い。しかし、基本的な動作は、上記説明と全く同じであるが、変更点としては2つある。
1点目は、SH要求パケットに、MN−a2のMACアドレスを入れる必要があることと、事前にMN−b4にMACアドレスを登録しておく必要があることである。これは、MN−b4でSH要求パケットを受信した後、MACアドレス認証を行う際に必要だからである。
2点目は、SH許可パケットの中身として、HoA−aではなく、CoA−bを入れる必要があることである。これは、MN−a2側からHA−a3にBUパケットを送信するために、BU要求ならびにBUパケットに含める情報として、HoA−aとCoA−bの情報を入れる必要があるためであり、CoA−bについては、MN−a2のアドレスではないため、知らない場合を考慮し、取得することとしている。
[実施例2]
本実施例では、MN−a2からMN−b4へSHを行い、該SHに関する有効時間が終了した(lifetimeが0min.となった)後、MN−b4からMN−a2へSHを行い、MN−a2とCN1のセッションが再開するための仕組みについて、図11に示したシーケンス図を利用して説明を行う。
MN−a2からMN−b4へSHを行った直後のHA−a3のBCの状態は、図10である。lifetime、およびAvailabilityにおける各時間項は、時間の経過とともに減少していく。特に、lifetimeの項目が0min.になると、該BindingがHA−a3のBCから消去されることになる。本実施例では、Mobile IPが有するこの機能を利用してSHを行う方法について説明する。
尚、lifetimeが終了する前にMN−b4からMN−a2へSHを起こす場合については、実施例3にて記述する。また、MN−a2およびMN−b4のSH状態管理手段13はそれぞれ、MN−a2からMN−b4へSHを行っていることを知っているものとする。
(13)SH終了
今、HA−a3のBCの状態が、図10に表記されている状態から、ちょうど10min.経過して、HoA−aとCoA−bのBindingに対するlifetimeがちょうど0min.になったとする(この状態を図11におけるSH終了とする)。
(14)Bindingの更新
このとき、HA−a3のBCは、図12に示される状態に更新される。図12は、9080番ポートを利用したMN−a2とCN1の通信については、lifetimeが2min.になっており、消去はされていないものの、Availabilityの項が未だ無効になっている状態である。尚、7080番ポート利用のMN−a2とCN1の通信と、9080番ポート利用のMN−b4とCN1の通信については、lifetimeが0min.となり、消去された状態である。
このとき、9080番ポートを利用したMN−a2とCN1の通信のBindingのAvailability項の時間も0min.になったので、これをトリガとして、該Bindingの有効化を行う。図12では、Availabilityの項目を−にし、Availabilityの時間項を消去する。更新後のBCを図13に示す。ここでは、該Bindingが有効になっているので、Availabilityの項は省略してある。
(15)Bindingの更新通知
Bindingが更新されると、HA−a3のBC管理部17は、自身のMobile IP管理部16に対して更新を通知する。このとき、Mobile IP管理部16への更新通知内容として、終了したセッションがどれなのか、という情報を含めることが望ましい。
(16)登録完了通知
HA−a3のMobile IP管理部16は、MN−a2に対して登録が完了した(Bindingが更新された)ことを通知する。
また、HA−a3のMobile IP管理部16は、MN−b4に対しても登録完了通知を行ってもよい。ただし、この際には、BCが更新される前の段階でCoA−bの情報などを記憶部15へ一時的に登録しておく必要がある。
上記MN−a2およびMN−b4への登録完了通知パケットには、コンテンツを再生するために必要な情報、例えば、HA−a3のIPアドレス(HA−a_Addr)、CN1のIPアドレス(CN_Addr)、通信相手のポート番号、待ち受けポート番号、再生位置情報やlifetimeなどが含まれていても良い。
(17)MN−a2/MN−b4における通信環境の設定
登録完了通知を受けたMN−a2のMobile IP管理部9では、CN1とHA−a3を経由してMobile IPによる通信を行うための設定、すなわち、HA−a_Addr、接続先ポート番号および待ち受けポート番号等の設定を行う。
また、MN−b4のMobile IP管理部9が登録完了通知を受けた場合は、Mobile IPを利用して通信する設定のうち、SHの実行によって使用しなくなった通信の設定に関して、適切な処理を行う。例えば、SHが行われたことによって通信しなくなったポートを閉じる処理を行うことや、実施例1のMN−a2からMN−b4へのSHにおいてHAのIPアドレスとして設定したHA−a_Addrを、自身のHAのIPアドレスへ設定し直すことが含まれる。また、MN−b4の記憶部8では、SH要求パケットを送信した後に、MN−a2およびHA−a3から提供された情報について削除することが望ましい。
(18)SH完了通知
MN−a2やMN−b4のMobile IP管理部9において、Mobile IPを利用した通信に関する設定を行った後、自身のSH管理部10のSH状態管理手段13に対してSH完了通知を行う。各SH管理部10のSH状態管理手段13は、この通知を受けることで、MN−b4からMN−a2へのSHに関する一連の処理が完了したことを認識する。すなわち、MN−a2およびMN−b4のSH状態管理手段13は、MN−a2からMN−b4へ行われていたSHが終了したことを把握する。
尚、前記MN−a2/MN−b4における通信環境の設定の過程と、前記SH完了通知の過程については、順序が逆転しても良い。
さらに、HA−a3からMN−b4に対して送信される登録完了通知の中に、どのセッションのハンドオーバが終了したか、という情報を含めることが望ましい。このとき、登録完了通知の中には、HA−a3が保有する該Binding情報の全てあるいは一部を入れても良い。この場合、登録完了通知を受信したMN−b4のMobile IP管理部9は、SH完了通知の過程において、SH管理部10のSH状態管理手段13へ該セッションに関する情報を通知し、SH状態管理手段13が記憶部8に登録されている該セッションに関する情報を削除する。
尚、登録完了通知の中に上記情報を含めない場合であっても、1つのセッションのみハンドオーバしている場合には、MN−b4のSH状態管理手段13が何かのセッションについてSHを行っていることはこの段階で把握しており、HA−a3においてBindingを更新することによって、該セッションがMN−b4宛に転送されなくなるため、一定時間パケットが来なくなった段階で、該セッションについてSHを行っていると判断しても良い。この場合、MN−b4のSH状態管理手段13は、記憶部8に登録されている該セッションに関する情報を削除する。
以上の手順を経ることで、MN−a2はCN1からのコンテンツをHA−a3経由で取得することができるようになる(MN−b4からMN−a2へのSHが可能になる)。
切替先端末(MN−b4)へのパケットの転送が終了し、SHが行われたBindingが消去された場合でも、無効になっているBindingは消去されていない状態のため、切替元端末(MN−a2)のHAのBCのlifetimeおよびAvailabilityの機能を利用して無効となっていたBindingを有効化することで、切替元端末(MN−a2)のHA(HA−a3)が、切替先端末(MN−b4)に対して行っていたパケットの転送を、切替元端末(MN−a2)への転送に自動的に切り替えることが可能になる。
[実施例3]
上記実施例1においても記述したように、本実施例においては、ハンドオーバしたセッションのlifetimeが終了する前にMN−b4からMN−a2へSHを起こす場合について記述する。本実施例においては、HA−a3におけるBindingが更新されてから1min.経過したときにMN−b4からMN−a2へSHを起こす場合を例に説明を行う。以下の説明では、図14に示されるシーケンス図を利用することとする。
本実施例の特徴は、MN−a2あるいはMN−b4のMobile IP管理部9がHA−a3のMobile IP管理部16に対して送信するBUパケットに、例えば、lifetimeを0min.とする情報を含めることである。本実施例では、MN−a2側からアクションを起こす場合を例にして説明する。
(19)BU要求
MN−a2のSH管理部10のSH通信手段11は、自身のMobile IP管理部9に対して、BU要求を行う。この要求には、HA−a3に対するBUの依頼が記された情報が含まれている。このとき、HoA−aとCoA−aに関する情報も伝える。また、この要求には、コンテンツを再生するために必要な情報、例えば、HA−a3のIPアドレス(HA−a_Addr)、CN1のIPアドレス(CN_Addr)、通信相手のポート番号、待ち受けポート番号、再生位置情報等やlifetime(BC管理部のBCに登録されるBindingの有効時間)などが含まれていても良い。
(20)HA−a3へのBU
BUを受け取ったMN−a2のMobile IP管理部9では、HA−a3に対してBUを行う(BUパケットを送信する)。本実施例では、BUパケットの内容として、図15に示されるBinding情報、および、図16に示されるセッション情報が含まれているものとする。図15記載のBinding情報では、HoA−aとCoA−b、通信相手のIPアドレス(CN_Addr)、通信相手のポート番号(9080番ポート)、lifetimeとして0min.が記載されている。また、図16記載のセッション情報では、HoA−aとCoA−b、CN_Addr、9080番ポートの情報が含まれている。
(21)BUの承認
BUパケットを受信したHA−a3では、これを自身のMobile IP管理部16に渡し、非特許文献1にて規定される通常のMIPの機能を利用して、BUを認めるか否かを判断する。
(22)Bindingの更新
BUが認められた場合は、HA−a3のMobile IP管理部16は、自身のBC管理部17にこれを伝え、該当するBindingが更新される。尚、Binding更新の手順については、本実施例においては、図9記載のフローチャートに基づくものとして説明を行う。
実施例1におけるHA−a3のBindingが更新されてから1min.経過したときのHA−a3のBCの状態を図17に示す。
図17では、上記実施例1におけるBindingの登録から1min.経過しているので、7080番ポート利用のMN−aとCNの通信のlifetimeが、1min.に、9080番ポート利用のMN−bとCNの通信のlifetimeが9min.に、9080番ポート利用のMN−aとCNの通信のlifetimeは11min.となり、あと9min.無効になっている。
そして、MN−a2から図15記載のBinding情報と図16記載のセッション情報を含むBUパケットを受信したとする。
図9のS1にて、HA−a3のBC管理部17は、該BUパケットからBinding情報およびセッション情報の抽出を行う。
S2でHA−a3のBC管理部17では、このセッション情報に一致するものが登録されているかを検索する。そこで図17を参照すると、登録されていることがわかる。次に、S3にて、MN−a2から受信したBUパケットに含まれていたBinding情報のlifetimeを抽出すると、lifetimeの値が0min.になっていることが認識されるので、このlifetime(0min.)をHA−a3のBCにおける9080番ポート利用のMN−b4とCN1の通信のBindingのlifetimeに上書きする(S4)。この際、このlifetimeの値と、9080番ポート利用のMN−a2とCN1の通信のlifetimeおよびAvailabilityは、MN−a2からMN−b4へのSH処理を行う段階で関連付けられていた。そのため、9080番ポート利用のMN−b4とCN1の通信のlifetimeを0min.に設定したことによって、これらの値も変化する。すなわち、その差分である9min.がそれぞれ減算される。9080番ポート利用のMN−b4とCN1の通信のBindingのlifetimeの値を0min.に設定した直後(該Bindingが消去される直前)のHA−a3のBCの状態を図18に示す。
ここで、該Bindingのlifetimeが0min.に設定されたので、このBindingは消滅する。次のBindingが消滅した直後の段階におけるHA−a3のBCの状態を図19に示す。
このとき、9080番ポート利用のMN−a2とCN1の通信のAvailability項の時間も0min.になったので、上記実施例2と同様に、これをトリガとして、このBindingの有効化を行う。例えば、図19では、Availabilityの項目を−にし、Availabilityの時間項を消去する。更新後の状態を、図20に示す。ここでは、該Bindingが有効になっているので、Availabilityの項は省略してある。
(23)Bindingの更新通知
HA−a3のBC管理部17においてBindingの更新が完了すると、更新したことを自身のMobile IP管理部16に通知する。このとき、Mobile IP管理部16への更新通知内容として、終了したセッションがどれなのか、という情報を含めることが望ましい。
(24)登録完了通知(HA−a3→MN−a2/MN−b4)
HA−a3のMobile IP管理部16は、MN−a2に対して登録が完了した(Bindingが更新された)ことを通知する。
また、HA−a3のMobile IP管理部16は、MN−b4に対しても登録完了通知を行ってもよい。ただし、この際には、Bindingが更新される前の段階でCoA−bの情報を記憶部15に一時格納するなどして記憶しておく必要がある。
上記MN−a2およびMN−b4への登録完了通知パケットには、コンテンツを再生するために必要な情報、例えば、HA−a3のIPアドレス(HA−a_Addr)、CN1のIPアドレス(CN_Addr)、通信相手のポート番号、待ち受けポート番号、再生位置情報等やlifetimeなどが含まれていても良い。
(25)MN−a2/MN−b4における通信環境の設定
登録完了通知を受けたMN−a2のMobile IP管理部9では、HA−a3とMobile IPを利用した通信を行うための設定(ポート番号の登録等)を行う。
また、MN−b4のMobile IP管理部9が登録完了通知を受けた場合は、Mobile IPを利用して通信する設定のうち、SHの実行によって使用しなくなった通信の設定に関して、適切な処理を行う。例えば、SHが行われたことによって通信しなくなったポートを閉じる処理を行うことや、実施例1においてHAのIPアドレスとして設定したHA−a_Addrを、自身のHAのIPアドレスへ設定し直すことが含まれる。また、MN−b4の記憶部8では、SH要求パケットを送信した後に、MN−a2およびHA−a3から提供された情報については削除することが望ましい。
(26)SH完了通知
MN−a2やMN−b4のMobile IP管理部9において、Mobile IPを利用した通信に関する設定を行った後、自身のSH管理部10のSH状態管理手段13に対してSH完了通知を行う。各SH管理部10のSH状態管理手段13は、この通知を受けることで、MN−b4からMN−a2へのSHに関する一連の処理が完了したことを認識する。
尚、本実施例においては、切替元端末(MN−a2)側からHA−a3に対してBUを行う場合について説明を行ったが、切替先端末(MN−b4)側からHA−a3に対してBUを行うことも可能である。この場合、図14において、MN−aとMN−bとを入れ替えたシーケンス図に従って良い。
以上のように、本実施例において、切替先端末(MN)あるいは切替元端末(MN)の一方が切替元端末のHAに対してSHを終了する旨を通知するBUパケットにlifetimeの値を0として含めることで、lifetimeを利用して、Bindingが消滅する前でも、SHを終了させることができる。
尚、本発明のMobile IPを利用した通信システム、移動端末、ホームエージェントおよびその通信方法は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。

Claims (20)

  1. 移動端末が、Mobile IPを利用し、前記移動端末の位置情報を保持して前記移動端末と他の端末の中継を行うホームエージェントを介して通信を行い、前記他の端末との通信を移動端末間で切替える通信システムにおいて、
    前記移動端末は、
    他の移動端末に対して、前記移動端末又は前記他の移動端末と前記他の端末が現在行っている通信の切替えを要求し、前記他の移動端末から前記通信の切替えを認める通知を受信した場合には、前記ホームエージェントに対し、前記通信の切替えを要求し、
    前記ホームエージェントは、
    前記移動端末から、前記通信の切替えの要求を受信した場合、前記他の端末との通信を前記移動端末と前記他の移動端末間で切替えることを特徴とするMobile IPを利用した通信システム。
  2. 前記移動端末は、
    通信を行っている他の移動端末に対し自端末に該通信を切替えること、若しくは他の移動端末に対し自端末が行っている通信を該他の移動端末に切替えることを要求するセッションハンドオーバ要求を他の移動端末に送信し、又は他の移動端末からセッションハンドオーバ要求の受信を行うセッションハンドオーバ通信手段と、
    他の移動端末から前記セッションハンドオーバ要求を受信した場合に、セッションハンドオーバ要求を認めるか否かの判定を行うセッションハンドオーバ判定手段と、
    Mobile IPによる通信の実現に関する処理を行うMobile IP管理手段とを備え、
    前記Mobile IP管理手段は、他の移動端末から通信の切替えを認める通知を受信した場合に、前記ホームエージェントに対し、前記他の端末と通信を行う移動端末の切替えを要求するバインディング・アップデートの送信を行い、
    前記ホームエージェントは、
    前記移動端末から前記バインディング・アップデートを受信し、又は前記他の端末と通信を行う移動端末の切替えの処理が終了したことを前記移動端末に対して通知するMobile IP管理手段と、
    前記ホームエージェントに格納されている中継を行う移動端末に関する通信情報の変更を行って前記他の端末と通信を行う移動端末を切替える処理を行い、前記通信情報には通信の有効時間が含まれ、前記有効時間を管理するバインディング・キャッシュ管理手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載のMobile IPを利用した通信システム。
  3. 前記ホームエージェントは、切替先の移動端末との通信終了後、切替元の移動端末に前記他の端末との通信を、再度切替えることを特徴とする請求項2に記載のMobile IPを利用した通信システム。
  4. 前記移動端末又は前記他の移動端末の前記Mobile IP管理手段は、前記ホームエージェントに対し、切替えた通信の有効時間を0に変更するバインディングアップデートを送信し、前記ホームエージェントは、前記他の端末との通信を切替先の移動端末から切替元の移動端末に、再度切替えることを特徴とする請求項2に記載のMobile IPを利用した通信システム。
  5. 前記バインディングアップデートには、切替元の移動端末のホームアドレス、切替先の移動端末の現在のアドレス、切替える通信の有効時間を含めることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1つに記載のMobile IPを利用した通信システム。
  6. 前記バインディングアップデートには、セッション情報及びバインディング情報が含まれ、前記ホームエージェントの前記バインディング・キャッシュ管理手段は、前記セッション情報から該当する通信情報を検索し、前記バインディング情報から前記通信情報の登録を行うことを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1つに記載のMobile IPを利用した通信システム。
  7. 前記ホームエージェントの前記バインディング・キャッシュ管理手段は、前記通信情報の登録には、前記バインディング情報に含まれる有効時間分、切替元の移動端末と前記他の端末との通信情報の有効時間に加算し、且つ、前記バインディング情報に含まれる有効時間分、前記切替元の移動端末と前記他の端末との通信を停止するように設定し、前記バインディング情報の有効時間を含む通信情報を登録することにより、前記バインディング情報より停止する通信情報と登録する通信情報の有効時間及び停止時間を連携させることを特徴とする請求項6に記載のMobile IPを利用した通信システム。
  8. 前記ホームエージェントの前記バインディング・キャッシュ管理手段は、前記切替先の移動端末と前記他の端末の通信情報の有効時間が0になると、該通信を終了することを特徴とする請求項3から請求項7のいずれか1つに記載のMobile IPを利用した通信システム。
  9. 前記ホームエージェントの前記バインディング・キャッシュ管理手段は、前記切替先の移動端末と前記他の端末の通信が終了すると、切替元の移動端末と前記他の端末の通信情報の停止を解除することを特徴とする請求項3から請求項8のいずれか1つに記載のMobile IPを利用した通信システム。
  10. 前記ホームエージェントの前記Mobile IP管理手段は、通信の切替えが完了後、前記移動端末又は前記他の移動端末に切替えについての情報を含む登録完了通知を送信することを特徴とする請求項2から請求項9のいずれか1つに記載のMobile IPを利用した通信システム。
  11. 切替えによる通信を終了した前記移動端末又は前記他の移動端末の前記Mobile IP管理手段は、前記ホームエージェントから前記登録完了通知を受信すると、自身のホームエージェントのアドレスを設定し、通信の切替えについての情報を削除することを特徴とする請求項10に記載のMobile IPを利用した通信システム。
  12. Mobile IPを利用し、移動端末の位置情報を保持して前記移動端末と他の端末の中継を行うホームエージェントを介して通信を行い、前記他の端末との通信を他の移動端末との間で切替える移動端末において、
    通信を行っている他の移動端末に対し自端末に該通信を切替えること、若しくは他の移動端末に対し自端末が行っている通信を該他の移動端末に切替えることを要求するセッションハンドオーバ要求を他の移動端末に送信し、又は他の移動端末からセッションハンドオーバ要求の受信を行うセッションハンドオーバ通信手段と、
    Mobile IPによる通信の実現に関する処理を行うMobile IP管理手段とを備え、
    前記Mobile IP管理手段は、他の移動端末から通信の切替えを認める通知を受信した場合に、前記ホームエージェントに対し、前記他の端末と通信を行う移動端末の切替えを要求するバインディング・アップデートの送信を行うことを特徴とする移動端末。
  13. 前記バインディング・アップデートには、切替元の移動端末の固定のIPアドレスと、切替先の移動端末の現在の位置を示すIPアドレス、および前記切替先の移動端末と前記他の端末の通信の有効時間についての情報が含まれていることを特徴とする請求項12に記載の移動端末。
  14. 切替先の移動端末と他の端末の通信の有効時間が終了する前に、
    前記ホームエージェントに対し、前記ホームエージェントが格納している中継を行う移動端末に関する通信情報の中の切替先の移動端末と他の端末間の通信の有効時間を0に変更する要求を含んだバインディング・アップデートを送信し、切替元の移動端末に再度、他の端末との中継を切替えることを特徴とする請求項13に記載の移動端末。
  15. 移動端末の位置情報を保持して前記移動端末と他の端末の中継を行い、前記他の端末との通信を移動端末間で切替えるホームエージェントにおいて、
    Mobile IPによる通信の実現に関する処理を行い、前記移動端末から前記他の端末と通信を行う移動端末の切替えを要求するバインディング・アップデートを受信し、又は前記他の端末と通信を行う移動端末の切替えの処理が終了したことを前記移動端末に対して通知するMobile IP管理手段と、
    前記ホームエージェントに格納されている中継を行う移動端末に関する通信情報の変更を行って前記他の端末と通信を行う移動端末を切替える処理を行い、該通信情報に含まれる通信の有効時間に、前記バインディング・アップデートに含まれる有効時間を設定して通信を管理するバインディング・キャッシュ管理手段とを備えることを特徴とするホームエージェント。
  16. 前記バインディング・アップデートには、切替元の移動端末の固定のIPアドレスと、切替先の移動端末の現在の位置を示すIPアドレスが含まれ、前記切替元の移動端末の固定のIPアドレスを介して、前記他の端末と切替先の移動端末が通信を行うことにより、他の端末と通信を行う移動端末の切替えを可能とすることを特徴とする請求項15に記載のホームエージェント。
  17. 前記バインディング・キャッシュ管理手段は、前記通信情報に切替元の移動端末と他の端末との通信情報があるか否かを検索し、該当する通信情報があった場合に、該通信情報の通信の中継を無効とし、通信の有効時間を含む切替先移動端末と他の端末との通信情報を登録して、移動端末間の切替を行うことを特徴とする請求項16に記載のホームエージェント。
  18. 前記バインディング・キャッシュ管理手段は、切替元の移動端末と他の端末との通信情報の中の通信の有効時間、該通信情報を無効とする時間、および切替先の移動端末と他の端末との通信情報の中の通信の有効時間を連動させて計時を行い、切替後の通信情報の有効時間が終了するとともに切替前の通信情報を無効とする時間も終了し、切替後の通信情報の有効時間が終了した後に切替後の通信情報を消去するとともに、無効としていた切替前の通信情報を有効にして、再度切替元の移動端末と他の端末との通信を行うことを可能とすることを特徴とする請求項17に記載のホームエージェント。
  19. 前記バインディング・キャッシュ管理手段は、切替元の移動端末と他の端末との通信情報の中の通信の有効時間、該通信情報を無効とする時間、および切替先の移動端末と他の端末との通信情報の中の通信の有効時間を連動させて計時を行い、切替後の通信情報の有効時間が終了する前に、移動端末から、切替後の通信情報の有効時間を0に変更する要求を含んだバインディング・アップデートを受信した場合に、切替後の通信情報の有効時間を0とし、該通信情報を消去するとともに、前記切替後の有効時間の減算分の時間について切替前の通信情報を無効とする時間から減算し、無効としていた切替前の通信情報を有効にして、再度切替元の移動端末と他の端末との通信を行うことを可能とすることを特徴とする請求項17に記載のホームエージェント。
  20. 移動端末が、Mobile IPを利用し、前記移動端末の位置情報を保持して前記移動端末と他の端末の中継を行うホームエージェントを介して通信を行い、前記他の端末との通信を移動端末間で切替える通信方法において、
    前記移動端末が、
    通信を行っている他の移動端末に対し自端末に該通信を切替えること、若しくは他の移動端末に対し自端末が行っている通信を該他の移動端末に切替えることを要求するセッションハンドオーバ要求を他の移動端末に送信するステップと、
    他の移動端末から前記セッションハンドオーバ要求を受信した場合に、セッションハンドオーバ要求を認めるか否かの判定を行い、他の移動端末に通信の切替えを認める通知を送信するステップと、
    他の移動端末から通信の切替えを認める通知を受信し、前記ホームエージェントに対し、前記他の端末と通信を行う移動端末の切替えを要求するバインディング・アップデートを送信するステップと、
    前記ホームエージェントが、
    前記移動端末から前記バインディング・アップデートを受信して、前記ホームエージェントに格納されている中継を行う移動端末に関する通信情報の変更を行って前記他の端末と通信を行う移動端末を切替える処理を行い、該通信情報に含まれる通信の有効時間に、前記バインディング・アップデートに含まれる有効時間を設定するステップと、
    前記移動端末に、前記他の端末と通信を行う移動端末の切替えの処理が終了したことを通知するステップとを備えたことを特徴とするMobile IPを利用した通信方法。
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