JP5053400B2 - 無線lan装置、プロトコル実行方法及びそのプログラム - Google Patents
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Description
簡単な装置構成で、または、簡単な操作で実行することである。
[形態1]無線通信を行う無線LAN装置であって、
非対称なプロトコルを用いた非対称処理の一方の当事者として前記無線通信を行う第1の通信手段と、
前記非対称なプロトコルを用いた前記非対称処理の他方の当事者として前記無線通信を行う第2の通信手段と、
第1の通信手段および第2の通信手段の両方に対しての、前記非対称なプロトコルを用いた前記非対称処理の実行指示を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が受け付けた指示に基づき、前記無線LAN装置の電波到達範囲内に通信可能に存在する前記非対称処理の当事者と、前記第1及び/または第2の通信手段との間で、前記非対称処理を実行する実行手段と、
前記第1または第2の通信手段が前記非対称処理を行う際、該第1及び第2の通信手段の少なくとも一方が該非対称処理を完遂する前に、前記非対称処理の前記当事者から、該第1及び第2の通信手段の他方を除外する除外手段と
を備えた無線LAN装置。
非対称なプロトコルを用いた非対称処理の一方の当事者として前記無線通信を行う第1の通信手段と、
前記非対称なプロトコルを用いた前記非対称処理の他方の当事者として前記無線通信を行う第2の通信手段と、
前記非対称なプロトコルを用いた前記非対称処理の実行指示を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が受け付けた指示に基づき、前記無線LAN装置の電波到達範囲内に通信可能に存在する前記非対称処理の当事者と、前記第1及び/または第2の通信手段との間で、前記非対称処理を実行する実行手段と、
前記第1または第2の通信手段が前記非対称処理を行う際、該第1及び第2の通信手段の少なくとも一方が該非対称処理を完遂する前に、前記非対称処理の前記当事者から、該第1及び第2の通信手段の他方を除外する除外手段と
を備えた無線LAN装置。
かかる構成の無線LAN装置は、識別情報に基づいて非対称処理の進行を制限して、第1及び第2の通信手段の他方を除外するので、第1及び第2の通信手段を互いに排他的に動作させる必要がないので、非対称処理を高速化することができる。
かかる構成の無線LAN装置は、無線通信に係るセキュリティ情報を自動的に設定する処理にも好適に適用することができる。
かかる構成の無線LAN装置によれば、ユーザは、非対称処理が第1及び第2の通信手段のうちのいずれで実行されているかを知ることができる。その結果、ユーザは、非対称処理に異常が生じた場合でも、当該異常の発生を理解することができる。
かかる構成の無線LAN装置によれば、非対称処理に不必要な第1または第2の通信手段の動作を停止できるので、非対称処理との間での電波の干渉を避けることができる。また、無駄な電力を消費しないので、省資源化に資する。
[適用例6]非対称なプロトコルを用いた非対称処理の一方の当事者として無線通信を行う第1の通信手段と、前記非対称なプロトコルを用いた前記非対称処理の他方の当事者として前記無線通信を行う第2の通信手段とを備えた無線LAN装置が、前記非対称なプロトコルを実行するためのプロトコル実行方法であって、前記非対称なプロトコルを用いた前記非対称処理の実行指示を受け付け、前記受付手段が受け付けた指示に基づき、前記無線LAN装置の電波到達範囲内に通信可能に存在する前記非対称処理の当事者と、前記第1または第2の通信手段との間で、前記非対称処理を開始し、前記第1及び第2の通信手段の少なくとも一方が該非対称処理を完遂する前に、前記非対称処理の前記当事者から、該第1及び第2の通信手段の他方を除外し、前記除外がなされた当事者間で前記非対称処理を完遂するプロトコル実行方法。
A.第1実施例:
A−1.アクセスポイントAP1の概略構成:
図1は、本発明の実施例としてのアクセスポイントAP1を用いて構築した無線LANシステム20の概略構成を示す説明図である。無線LANシステム20は、アクセスポイントAP1,AP2、無線端末STAを備えており、IEEE802.11規格に準拠して構築される。アクセスポイントAP1は、親機機能と子機機能とを有するアクセスポイントである。アクセスポイントAP2は、親機機能と、有線LANと無線LANとを接続するブリッジ機能とを備えており、有線によって接続されたルータRTを介して、インターネットINTに接続されている。また、アクセスポイントAP1,AP2の親機機能は、アクセスポイント間で無線パケットを中継するWDS(Wireless Distribution System)機能を含んでいる。このアクセスポイントAP1,AP2は、互いに電波到達範囲内に設置されており、相互にWDSに準拠した無線通信が可能である。
アクセスポイントAP1で実行される自動設定処理について図3及び図4を用いて説明する。ここでの自動設定処理とは、無線LANシステム20を構築するために、AOSSに準拠して、親機機能及び子機機能を有するアクセスポイントAP1と、親機機能を有するアクセスポイントAP2との間で、または、アクセスポイントAP1と、子機機能を有する無線端末STAとの間で共有する無線通信に係るセキュリティ情報を自動設定する処理である。このAOSSに準拠した自動設定処理は、CPU30が実行部34の処理として実行するものであり、AOSS動作指示を受け付けた親機と子機との間で非対称なプロトコルを用いて実行される。以降、AOSSに準拠した処理を簡単設定ともいう。
(1)子機側の簡単設定が起動すると、子機は、親機を検索し、検索された親機と接続関係を確立し、当該親機に対して初期化パケットIPを送信する。
(2)親機側の簡単設定が起動すると、親機は、初期化パケットIPの待機状態となり、初期化パケットIPを受信した際には、その応答として、子機に対して初期化応答パケットIRPを送信する。
(3)初期化応答パケットIRPを受信した子機は、親機に対して設定パケットCPを送信する。
(4)設定パケットCPを受信した親機は、セキュリティ情報を含む設定応答パケットCRPを子機に対して送信する。
(5)子機は、設定応答パケットCRPを受信して、これに含まれるセキュリティ情報を設定する。
かかる構成のアクセスポイントAP1は、非対称なプロトコルを用いたAOSS動作の実行指示を受け付けて、無線親機インタフェース61または無線子機インタフェース62がAOSS動作を行う際、無線親機インタフェース61及び無線子機インタフェース62の少なくとも一方がAOSS動作を完遂する前に、AOSS動作の当事者から、無線親機インタフェース61及び無線子機インタフェース62の他方を除外するので、無線親機インタフェース61及び無線子機インタフェース62のうちのいずれを動作させるかを指定しなくても、無線親機インタフェース61と無線子機インタフェース62との間で、AOSS動作が完遂されることがない。その結果、無線親機インタフェース61及び無線子機インタフェース62のいずれか一方のみを動作させる構成として、無線親機インタフェース61及び無線子機インタフェース62の各々に対応させたスイッチ53を用意する必要がなく、装置構成を簡単にすることができる。あるいは、AOSSの動作指示を与える際に、UI(User Interface)を用いて、無線親機インタフェース61または無線子機インタフェース62のうちのいずれを動作させるかを設定操作する必要がなく、ユーザの操作を簡単にすることができる。
本発明の第2実施例について説明する。第2実施例におけるアクセスポイントAP1の構成は、第1実施例と同様である。第2実施例としてのアクセスポイントAP1が第1実施例と異なる点は、自動設定処理の流れである。以下、第2実施例としての自動設定処理について、図5及び図6を用いて説明する。なお、図5及び図6においては、第1実施例と同一内容の処理については、先に説明した図3及び図4と同一の符号を付して説明を省略し、第1実施例と異なる点についてのみ以下に説明する。
C:変形例:
C−1.変形例1:
上述した自動設定処理における各工程の順序は、一例であり、無線親機インタフェース61と無線子機インタフェース62との間で簡単設定の動作が完遂することを回避できれば、どのような順序であってもよい。例えば、無線子機インタフェース62の簡単設定を起動した後に、無線親機インタフェース61の簡単設定を起動してもよい。あるいは、第1実施例のステップS180とS220の判断の順序を入れ替えてもよい。
上述した第1実施例においては、上記ステップS140で登録したMAC1を有する親機(無線親機インタフェース61)を除外して、親機と接続関係を確立する(上記ステップS160)ことで、無線親機インタフェース61と無線子機インタフェース62との間で簡単設定の動作が完遂することを回避する構成としたが、かかる構成に限るものではない。例えば、上記ステップS160では、無線親機インタフェース61を除外せずに、上記ステップS220において、登録したMAC1を有する無線親機インタフェース61から受信した初期化応答パケットIRPを除外して、初期化応答パケットIRPの受信の有無を判断してもよい。勿論、かかる構成と、上述した第1実施例との構成とを組み合わせることも可能である。
上述した実施形態においては、アクセスポイントAP1は、スイッチ53を備え、ユーザがスイッチ53を押し下げたことを検知して、AOSS動作の起動指示を受け付ける構成としたが、起動指示を受け付けるための態様は、かかる構成に限るものではない。例えば、リモートコントローラによって、赤外線通信やBluetooth(登録商標)などによって発行された起動指示を受け付ける構成としてもよいし、アクセスポイントAP1に接続された有線LANを介して、コンピュータなどから、WEBブラウザなどを用いて発行された起動指示を受け付ける構成としてもよい。あるいは、所定の取り決めに従って、例えば、予め定められたイベントの発生を契機として、アクセスポイントAP1のCPU30が発行する起動指示を内部的に受け付ける構成としてもよい。
上述の実施形態においては、1つのAOSS動作の起動指示を受け付けて、無線親機インタフェース61の処理と、無線子機インタフェース62の処理とを並行して実行する構成について示したが、かかる構成に限られるものではなく、無線親機インタフェース61と無線子機インタフェース62とを互いに排他的に順次、動作させることで、AOSSを実現してもよい。例えば、1つのAOSS動作の起動指示を受け付けて、まず、無線子機インタフェース62についてのみ簡単設定を起動し、親機が検索できなければ、あるいは、所定期間内に親機から初期化応答パケットIRPを受信できなければ、無線子機インタフェース62の簡単設定を停止させ、その後、無線親機インタフェース61の簡単設定を起動してもよい。このような構成であっても、無線親機インタフェース61及び無線子機インタフェース62のうちのいずれを動作させるかを指定しなくても、無線親機インタフェース61と無線子機インタフェース62との間で、AOSS動作が完遂されることがない。
上述の実施形態においては、アクセスポイントAP1と、アクセスポイントAP1以外の親機または子機との間で実行する非対称なプロトコルとして、AOSSに準拠したセキュリティ情報の自動設定処理を例示したが、かかる非対称なプロトコルは、AOSSに準拠した処理に限定するものではなく、WPSなどを用いてネットワーク機器の暗号・認証等の無線接続情報の自動設定処理や、WPA(Wi-Fi Protected Access)、WPA2などを用いて動的な暗号鍵を交換する処理などにも適用可能である。もとより、非対称なプロトコルは、親機と子機との間で実行するものに限らず、非対称なプロトコルを実行するために予め定められた地位に基づいて、非対称なプロトコルを用いた非対称処理の当事者間で実行するものであればよく、例えば、親機と親機との間や、子機と子機との間で実行するものであってもよい。
30…CPU
31…第1通信部
32…第2通信部
33…受付部
34…実行部
35…除外部
36…報知部
37…停止部
40…フラッシュROM
51…ROM
52…RAM
53…スイッチ
54…LED
60…無線通信インタフェース
61…無線親機インタフェース
62…無線子機インタフェース
AP1,AP2…アクセスポイント
STA…無線端末
RT…ルータ
INT…インターネット
Claims (7)
- 無線通信を行う無線LAN装置であって、
非対称なプロトコルを用いた非対称処理の一方の当事者として前記無線通信を行う第1の通信手段と、
前記非対称なプロトコルを用いた前記非対称処理の他方の当事者として前記無線通信を行う第2の通信手段と、
第1の通信手段および第2の通信手段の両方に対しての、前記非対称なプロトコルを用いた前記非対称処理の実行指示を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が受け付けた指示に基づき、前記無線LAN装置の電波到達範囲内に通信可能に存在する前記非対称処理の当事者と、前記第1及び/または第2の通信手段との間で、前記非対称処理を実行する実行手段と、
前記第1または第2の通信手段が前記非対称処理を行う際、該第1及び第2の通信手段の少なくとも一方が該非対称処理を完遂する前に、前記非対称処理の前記当事者から、該第1及び第2の通信手段の他方を除外する除外手段と
を備えた無線LAN装置。 - 前記除外手段は、前記第1及び第2の通信手段の少なくとも一方の識別情報に基づいて、前記非対称処理の進行を部分的に制限することで、前記除外を行う請求項1記載の無線LAN装置。
- 前記非対称処理は、前記当事者の間で共有する前記無線通信に係るセキュリティ情報を、前記無線通信によって前記一方の当事者から前記他方の当事者へ自動的に設定する処理である請求項1または請求項2記載の無線LAN装置。
- 更に、前記非対称処理が実行される際に、該非対称処理が前記第1及び第2の通信手段のうちのいずれで実行されているかを報知する報知手段を備えた請求項1ないし請求項3のいずれか記載の無線LAN装置。
- 更に、前記除外手段が除外した前記第1または第2の通信手段の動作を、少なくとも前記非対称処理が完遂するまで停止させる停止手段を備えた請求項1ないし請求項4のいずれか記載の無線LAN装置。
- 非対称なプロトコルを用いた非対称処理の一方の当事者として無線通信を行う第1の通信手段と、前記非対称なプロトコルを用いた前記非対称処理の他方の当事者として前記無線通信を行う第2の通信手段とを備えた無線LAN装置が、前記非対称なプロトコルを実行するためのプロトコル実行方法であって、
第1の通信手段および第2の通信手段の両方に対しての、前記非対称なプロトコルを用いた前記非対称処理の実行指示を受け付け、
前記受付手段が受け付けた指示に基づき、前記無線LAN装置の電波到達範囲内に通信可能に存在する前記非対称処理の当事者と、前記第1または第2の通信手段との間で、前記非対称処理を開始し、
前記第1及び第2の通信手段の少なくとも一方が該非対称処理を完遂する前に、前記非対称処理の前記当事者から、該第1及び第2の通信手段の他方を除外し、
前記除外がなされた当事者間で前記非対称処理を完遂する
プロトコル実行方法。 - 無線通信を行う無線LAN装置が、非対称なプロトコルを実行するためのプログラムであって、
前記非対称なプロトコルを用いた非対称処理の一方の当事者として前記無線通信を行う第1の通信機能と、
前記非対称なプロトコルを用いた前記非対称処理の他方の当事者として前記無線通信を行う第2の通信機能と、
第1の通信機能および第2の通信機能の両方に対しての、前記非対称なプロトコルを用いた前記非対称処理の実行指示を受け付ける受付機能と、
前記受付手段が受け付けた指示に基づき、前記無線LAN装置の電波到達範囲内に通信可能に存在する前記非対称処理の当事者と、前記第1及び/または第2の通信手段との間で、前記非対称処理を実行する実行機能と、
前記第1または第2の通信手段が前記非対称処理を行う際、該第1及び第2の通信手段の少なくとも一方が該非対称処理を完遂する前に、前記非対称処理の前記当事者から、該第1及び第2の通信手段の他方を除外する除外機能と
をコンピュータに実現させるプログラム。
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