JP4494121B2 - 無線lan接続システム、無線lan接続方法およびアクセスポイント - Google Patents
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Description
しかし、従来のアクセスポイント間無線通信のためのセキュリティ設定においては、ネットワークに参加する各アクセスポイントの機器毎に、接続先となる機器の情報の入力など所定のセキュリティ設定を手入力にて行なっており、非常に煩雑であった。また、所定の機器間で一度設定したセキュリティ設定を変更する場合も機器毎の入力操作が必要であるため、アクセスポイント数を増やしてネットワーク範囲を拡大する場合等に最適なセキュリティ設定を行なうことは、一般のユーザにとって煩雑かつ困難であった。
ここで、第一のアクセスポイントは、接続先アクセスポイント検知手段によって、所定の第二のアクセスポイントを検知する。第二のアクセスポイントとしては、例えば、既に無線LAN用の中継器として機能しているアクセスポイントが想定される。次に、接続要求側方式伝達手段によって、上記検知した第二のアクセスポイントに対して同第一のアクセスポイントが対応可能な無線通信データを暗号化する際に用いる暗号化方式を無線で伝える。一方、第二のアクセスポイントは、上記暗号化方式の通知を受け、被接続要求側方式選択手段によって、第一のアクセスポイントと共通して対応可能な暗号化方式の中から、所定の判断基準に従って所定の暗号化方式を選択して採用する。このとき、被接続要求側方式選択手段は、当該無線通信に参加する全てのアクセスポイントが共通して対応可能な暗号化方式の中から、最もセキュリティレベルが高い暗号化方式を選択して採用する。すなわち、第二のアクセスポイントは、同採用した暗号化方式によって、無線通信データの通信に先立っての暗号化を行なうことになる。
このように本発明によれば、アクセスポイント間無線通信に参加しようとするアクセスポイント(第一のアクセスポイント)側の検知動作をきっかけとして、第二のアクセスポイントとの間でセキュリティ設定が自動的に行われるため、無線LANの通信範囲を容易に変化させることができる。
第一のアクセスポイントが周囲のアクセスポイントが送信するビーコン信号を受信した場合、基本的には、同ビーコン信号の電波強度が強いほど同ビーコン信号の送信元となっているアクセスポイントは近くに存在すると判断できる。したがって、接続先アクセスポイント検知手段は、受信したビーコン信号のうち電波強度が最も強いビーコン信号を送信するアクセスポイントを上記第二のアクセスポイントと特定すれば、周囲に接続可能なアクセスポイントが複数ある場合でも、接続に適した最も近傍のアクセスポイントを自動的に検知することができる。その結果、無線LANの通信範囲を容易に拡大することができる。
上記構成においては、検知用信号送信手段は、送信先を指定することなく、第二のアクセスポイントの無線通信範囲に存在する各無線LAN用装置に対して所定の検知用信号を送信する。そして、第一のアクセスポイントが同検知用信号を受信した場合、接続先アクセスポイント検知手段は、同検知用信号を送信するアクセスポイントを上記第二のアクセスポイントと特定する。つまり、第一のアクセスポイントの接続先とすべきアクセスポイントの側から所定の検知用信号を周囲に送信することとすれば、同第一のアクセスポイントは同信号を検知することで、特定のアクセスポイントに対して確実に接続できる。
上記構成においては、通信範囲限定手段によって第一のアクセスポイントと第二のアクセスポイントとの間の無線通信範囲が通常の通信範囲よりも狭められ、上記暗号鍵伝達手段は、同無線通信範囲が狭められたときに、無線通信範囲内に存在する上記第一のアクセスポイントに対して暗号鍵データを無線で送信する。この結果、暗号鍵データは第二のアクセスポイントを中心とした狭い通信範囲でやり取りされるので、暗号鍵データが乗った無線の傍受がしにくくなり、暗号鍵データの漏洩が防止される。よって、アクセスポイント間無線通信を実現するためのセキュリティ設定を、暗号鍵データの漏洩を防止して安全に行なうことができる。
上記構成においては、第二のアクセスポイントは、第一のアクセスポイントとの通信を介して取得した同第一のアクセスポイントの固有の識別情報を、上記無線通信のネットワークを構築している他のアクセスポイントに対して通知する。また、第二のアクセスポイントは、自己および同他のアクセスポイントの夫々固有の識別情報を第一のアクセスポイントに通知する。よって、アクセスポイント間無線通信を行なおうとする各機器は自動的に、他の機器の識別情報を得ることができる。その結果、同識別情報を無線通信時の認証とし、接続を許容する機器を限定することができる。
また、第一のアクセスポイント、第二のアクセスポイントを夫々に単独の発明として捉えることも可能である。
1.無線LANにおけるセキュリティ設定を実現するための概略構成
2.セキュリティ設定の説明
3.他の実施例
図1は本願にかかる無線LANを実現するためのハードウェア構成例を示している。
同図においては、無線LAN用の中継器であるアクセスポイント(無線基地局)20〜40の夫々を中心として、無線通信エリアAR1〜AR3が形成されている。各アクセスポイント20〜40は、一以上の他のアクセスポイントの無線通信エリアに属しており、各エリアAR1〜AR3は、一以上の他の無線通信エリアと重なっているものとする。つまり本実施形態においては、所定の無線通信エリアをカバーするアクセスポイントを複数台用い、各アクセスポイントにおいて一以上の他のアクセスポイントと無線通信を実行可能とすることで、無線LANのエリアを拡大している。
図2は、アクセスポイント20の構成を示しているが、アクセスポイント30,40の構成も基本的には同図と同様である。ただし、本実施形態においては、各アクセスポイントのうち自己のWANポートを介して外部のインターネットINに接続しているのはアクセスポイント20のみとする。
アクセスポイント20は、CPU11と、このCPU11とバスにより相互に接続されたROM12,RAM13,ハードディスク等の不揮発的な記憶装置14,ネットワークインタフェースとしてのWANポート17,有線LANとの接続用のLANポート22,無線通信インタフェース18,ディスプレイコントローラ15,入出力コントローラ16等の各部を備える。
以下では、アクセスポイント間無線通信のためのセキュリティ設定を要求される側のアクセスポイントを親機(特許請求の範囲における第二のアクセスポイントに対応)と言い、同セキュリティ設定を要求する側のアクセスポイントを子機(特許請求の範囲における第一のアクセスポイントに対応)と言うものとする。ただし、アクセスポイント20〜40は、状況によって親機にも子機にもなり得るものであり、いずれのアクセスポイントも、後述の、セキュリティ設定要求モードにおける処理や、セキュリティ設定モードにおける処理や、接続監視処理などを実現するためのプログラムを具備しているものとする。
本実施形態における、アクセスポイント間でのセキュリティ設定とは、無線通信を行なおうとする各アクセスポイント間で互いのMACアドレスを登録し、かつ、各アクセスポイント間において共通の暗号鍵を設定することを言うものとする。この結果、各アクセスポイントは、他のアクセスポイントからアクセスがあった場合は同他のアクセスポイントのMACアドレスを登録している場合のみ、そのアクセスを許容してアクセスポイント間無線通信を行う。また、契約やサービス等の種々の内容を有するデータ(以下、内容付きデータという)を電波に乗せて送信する側のアクセスポイントは、送信に先立って、上記設定した暗号鍵を用いて内容付きデータを暗号化し、暗号化後のデータを受信側のアクセスポイントに送信する。受信側は、受信した暗号化データを上記設定した暗号鍵を用いて復号化することで、上記内容付きデータを取得する。
親機20の側では、上記接続要求パケットを受信することで(S410)、無線LANに加入しようとするアクセスポイント30からセキュリティの設定処理を要求されたことを認識するので、通常の無線交信モードからセキュリティ設定モードに移行する(S412)。また、親機20は上記移行とともに、受信した接続要求パケットのヘッダ情報から子機30のMACアドレスを読取り、読取ったMACアドレスをRAM13のバッファ領域に一時的に記憶する。
S414では、親機20は、セキュリティ設定モードに移行した旨を表すデータに同親機20のMACアドレスをヘッダ情報として付加した設定モード移行完了パケットを子機30に対して送信する。
図7は、出力値が変更された後の送信機25における電波の送信可能範囲を、セキュリティ通信エリアMR1として示している。同セキュリティ通信エリアMR1は、既述した出力値変更プログラムの実行によって標準設定値が一時的に低減された場合に、送信機25による電波の送信が可能となる範囲である。親機20は、S410において子機30からのパケットを受信した後、出力値変更プログラムを実行して、送信機25の出力値を標準設定値の1/nに低減する処理を行なう。これにより、無線通信エリアAR1内に入っている機器であっても、セキュリティ通信エリアMR1内に入っていない場合には、アクセスポイント20から送信される設定モード移行完了パケット等の各種情報を取得できなくなる。さらに、後述するセキュリティ情報パケットの交換処理を行う間も、親機20の通信範囲を狭い範囲としておくことで、暗号鍵の内容を表すデータを乗せた電波が傍受される可能性を低くすることができる。なお、通信エリアを狭める処理を行う場合には、子機30を上記エリアMR1内に入るように予め配置した上で、同子機30の電源ボタンを押下げする必要がある。
セキュリティ情報パケットの交換処理を図4のS350,S450以下に示している。
サブ1.子機30から、親機20に対して、セキュリティ情報の作成リクエストを送出する。
サブ2.親機20から、子機30に対して、リクエストの要求を表すリプライを送出する。なお、親機20は、初めてセキュリティ情報の作成リクエストを受領した時点で、当該親機20が対応している暗号化方式毎に、ESSID(ステーションIDの一種)と、暗号鍵の値を決定する。ここで、アクセスポイント20が暗号化方式として、WEP64と、WEP128と、TKIPと、AESとを採用可能であるとする。この場合の例として、暗号化方式WEP64に対して「ESSID1」と「DATA1」を設定し、暗号化方式WEP128に対して「ESSID2」と「DATA2」を設定し、暗号化方式TKIPに対して「ESSID3」と「DATA3」を設定し、暗号化方式AESに対して「ESSID4」と「DATA4」を設定する。「ESSID1」〜「ESSID4]は乱数などに基づいてランダムに決定したステーションIDであり、「DATA1」〜「DATA4」は各暗号方式に対応しつつランダムに決定した値となっている。
このようにして、親機20から、同親機20と自己とで共通して対応可能な各暗号化方式に対応するESSIDと暗号鍵の値を表わすデータとを受信した子機30は、かかるデータを所定の記憶領域に保存する。
以上の分岐は、ユーザーが選択したセキュリティポリシー(特許請求の範囲に言う、所定の判断基準に対応)を表している。ここで、セキュリティポリシーとは、親機で対応可能な暗号化方式と子機で対応可能な暗号化方式とを対比したときに、いずれの暗号化方式を採用するかを特定する指針を意味している。
このように、アクセスポイントの追加にあたり、所定のセキュリティポリシーに基づいて暗号化方式が選択されるので、アクセスポイント間無線通信に際して採用する暗号化方式および暗号鍵の設定の煩雑さが解消される。また、セキュリティポリシーを上記のように複数用意する場合は、アクセスポイントの筺体上にハードウェアスイッチを設けておき、最初の親機となるアクセスポイントに対するスイッチ操作でセキュリティポリシーを選択できるようにしておけばよい。その結果、常にユーザーが選択するセキュリティポリシーを反映させて、暗号化方式を選択することができる。
図3に戻ると、親機20はS420にてパケット交換が完了したか判断し、パケット交換が完了する前にS416にて所定時間が経過したと判断された場合を除き、S422にて、上記決定したセキュリティ情報を設定する。すなわち、S456,S458にて採用することとなった暗号化方式を選択し、同暗号化方式に対応しているステーションIDと暗号鍵の値を、以後のアクセスポイント間無線通信において通信データの暗号化と復号化に採用することを決定する。また、S422では、子機30のMACアドレスの登録も行う。すなわち、アクセスポイント20は、子機30のMACアドレスを、RAM13から記憶装置14の管理領域に登録する処理を行う。
また、パケット交換中に所定時間が経過してしまったときもセキュリティ設定モードを終了し、無線交信モードに切り替える。この場合、アクセスポイント20は、無線LANの中継器として機能する状態に復帰することになるが、アクセスポイント30とのアクセスポイント間無線通信は行なわず、ネットワークの拡大はされない。
一方、子機30の側では、セキュリティ情報パケット交換の完了後、S330にて、アクセスポイント20から受信して保存したセキュリティ情報から無線交信モードのアクセスポイント20を探索する。上述したように、アクセスポイント20から受信したセキュリティ情報というのは、暗号化方式WEP64に対応させた「ESSID1」と「DATA1」と、暗号化方式WEP128に対応させた「ESSID2」と「DATA2」と、暗号化方式TKIPに対応させた「ESSID3」と「DATA3」である。
図5は図3に示す親機20側の処理のなかで子機40からのセキュリティ設定要求に対応して処理内容が変化するステップを特に示したものである。
サブ1.子機40から、アクセスポイント20に対して、セキュリティ情報の作成リクエストを送出する。
サブ2.アクセスポイント20から、子機40に対して、リクエストの要求を表すリプライを送出する。なお、アクセスポイント20は、既に子機30からのリクエスト受信時に上述した暗号化方式毎のステーションIDと暗号鍵とを決定している。
サブ3.子機40から、アクセスポイント20に対して、子機40で対応する暗号化方式を示すデータを送出する。この場合、子機40はWEP64と、WEP128とに対応しており、これら二つの暗号化方式をデータに表して送出する。
アクセスポイント20は、子機40が対応している暗号方式がWEP64とWEP128だけであることを検知し、S452にてその中での最高の暗号化(セキュリティ)レベルのWEP128を選択して今回の最高レベルとし、S454にて現在採用している最高レベルのものと比較する。上述したように現在の最高レベルのものはTKIPであるから、S454の判断では現在の最高レベルよりも低いと判断され、S458にて今回の最高レベルであるWEP128を採用することになる。
子機40は、上述した子機30の場合と同様に、アクセスポイント20のビーコンからステーションIDを取得し、受信したセキュリティ情報に基づいて一致するステーションIDの暗号化方式と暗号鍵を採用し(S330,332)、S334にて無線交信モードに移行する。
子機30は、S324にてセキュリティ情報パケット交換の処理を実施し、S334にて無線交信モードに移行した状態で、S360〜S366の接続監視処理を実行する。すなわち、S360では予め決定しておいた接続監視間隔が経過していないか判断し、経過したと判断したらS362にて親機20との接続状態が維持されているか否かを判断する。言い換えれば、一定時間間隔ごとに親機20との接続が維持されているかを判断することになる。維持されていれば再度S360に戻るので、接続中は一定時間毎に同じ処理を繰り返すことになる。
この場合、図1とは異なり、アクセスポイント30の近傍に子機としてのアクセスポイント40を置き、同アクセスポイント40の電源ボタンを押下げしてセキュリティ設定要求モードを開始させる。一方、アクセスポイント30は、子機40からの働きかけに応じて、無線交信モードからセキュリティ設定モードへと移行する。すなわち、アクセスポイント30が、図3におけるルーチンB1および図4における親機20の側に対応する処理を実行し、子機40が、図3のルーチンA1および図4の子機30の側に対応する処理を実行することになる。当該処理において、上述の図3,4の説明と相違する点について述べると次のようになる。
かかる処理の結果、アクセスポイント30は、アクセスポイント20〜40で共通して対応可能な暗号化方式を一つ選択し、以後、無線交信モードにおいて同暗号化方式に対応するステーションIDと暗号鍵とを採用することになる。子機40の側においては、アクセスポイント30のビーコンからステーションIDを取得し、アクセスポイント30から受信したセキュリティ情報に基づいて一致するステーションIDの暗号化方式と暗号鍵を採用し(S330,332)、S334にて無線交信モードに移行することになる。さらに、アクセスポイント20の側では、上述の接続監視処理を実行することで、アクセスポイント30,40間の処理によって採用する暗号化方式が変更になった場合でも、同変更に追従することができる。
特に、アクセスポイントが追加される度に各アクセスポイントに対して手入力でセキュリティ設定を行なうことは煩雑極まりなく、また一般のユーザにとっては困難な作業であった。しかし本願は、追加対象となるアクセスポイントの電源ボタンを押すだけで、ネットワークに参加する各アクセスポイントで採用可能なセキュリティ環境に自動的に更新、設定されるため、無線LANのエリアの拡大が非常に容易である。
図8は、アクセスポイント30(子機30)を新たに無線LANの中継器としてネットワークに追加する際に、アクセスポイント20(親機20)と子機30との側で夫々に行なうセキュリティ設定のための処理内容であって、図3とは別の例を示している。ルーチンA2は、子機30のCPUが実行する処理を示し、ルーチンB2は、親機20のCPUが実行する処理を示している。なお、図3と処理内容が変わらないステップについては、図3と同じステップ番号で表示している。
当該他の実施例においては、各アクセスポイントには、上記電源ボタンとは別に、所定のセキュリティ設定開始用ボタンが筐体表面に露出した状態で設けられているものとする。
図8においては、子機30の側で電源ボタンを押下げるとともに(S310)、親機20の側でも、上記セキュリティ設定開始用ボタンを押下げる(S402)。親機20は、セキュリティ設定開始用ボタンの押し下げをインターフェイスを介してソフトウェアにて判別可能となっており、同押し下げを検知すると、セキュリティ設定モードへ移行する(S404)。つまり同図では、親機20は他のアクセスポイントからの要求を受けてセキュリティ設定モードに移行するのではなく、セキュリティ設定開始用ボタンの押下げをトリガーとして自らセキュリティ設定モードを開始する。セキュリティ設定モードへ移行した際に、上述したように送信機25の出力範囲を狭める処理を併せて行ってもよい。
S552では、子機30は、アクセスポイント間無線通信に使用するチャンネルを決定する。上記検知用信号自体がアクセスポイント間無線通信に使用するチャンネルによって送信されているため、同検知用信号の通信周波数に従って、同チャンネルを決定する。
12…ROM
13…RAM
14…記憶装置
15…ディスプレイコントローラ
16…入出力コントローラ
17…WANポート
18…無線通信インタフェース
20,30,40…アクセスポイント
21…電源ボタン
22…LANポート
25…送信機
26…受信機
28…ルータ
50,60…端末
52,62…無線LANアダプタ
AR1,AR2,AR3…無線通信エリア
MR1…セキュリティ通信エリア
Claims (10)
- 無線LAN用の中継器としての機能を発揮可能な複数のアクセスポイント間で無線通信を行なうに際して、所定のセキュリティが確保された同無線通信のネットワークを設定する無線LAN接続システムであって、
第一のアクセスポイントは、第二のアクセスポイントを検知する接続先アクセスポイント検知手段と、上記検知した第二のアクセスポイントに対して同第一のアクセスポイントが対応可能な無線通信データを暗号化する際に用いる暗号化方式を無線で伝える接続要求側方式伝達手段と、上記第二のアクセスポイントが採用した暗号化方式を検知し、同検知した暗号化方式を選択する接続要求側方式選択手段とを備え、
上記第二のアクセスポイントは、当該無線通信に参加する全てのアクセスポイントが共通して対応可能な暗号化方式の中から、最もセキュリティレベルが高い暗号化方式を選択して採用する被接続要求側方式選択手段を備えることを特徴とする無線LAN接続システム。 - 上記接続先アクセスポイント検知手段は、周囲のアクセスポイントが送信するビーコン信号を受信するとともに、受信したビーコン信号のうち電波強度が最も強いビーコン信号を送信するアクセスポイントを上記第二のアクセスポイントと特定することを特徴とする請求項1に記載の無線LAN接続システム。
- 上記第二のアクセスポイントは、無線通信範囲に存在する無線LAN用装置に対して所定の検知用信号を送信する検知用信号送信手段を有し、
上記接続先アクセスポイント検知手段は、同検知用信号を受信した場合に、同検知用信号を送信するアクセスポイントを上記第二のアクセスポイントと特定することを特徴とする請求項1に記載の無線LAN接続システム。 - 上記第二のアクセスポイントは、上記第一のアクセスポイントと共通して対応可能な暗号化方式の夫々において利用する暗号鍵を決定するとともに、同共通の暗号化方式と同暗号化方式の夫々において利用する暗号鍵とを第一のアクセスポイントに無線で伝える暗号鍵伝達手段を有し、
上記第一のアクセスポイントは、上記伝えられた暗号化方式毎の暗号鍵を所定の記憶領域に保存する接続要求側暗号鍵保存手段を有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の無線LAN接続システム。 - 上記暗号鍵伝達手段は、上記共通の暗号化方式と同共通の暗号化方式の夫々において利用する暗号鍵とを第一のアクセスポイントに無線で伝える処理を、上記接続要求側方式伝達手段によって暗号化方式を伝えられた際に一度だけ行うことを特徴とする請求項4に記載の無線LAN接続システム。
- 上記暗号鍵伝達手段は、第二のアクセスポイントが対応可能な暗号化方式の夫々に異なったステーションIDを特定し、上記共通の暗号化方式の夫々ごとに上記特定したステーションIDを上記暗号鍵とともに第一のアクセスポイントに無線で伝え、
上記接続要求側方式選択手段は、第二のアクセスポイントからステーションIDを取得し、予め上記接続要求側暗号鍵保存手段によって保存しておいたステーションIDと一致するものがあるときに同ステーションIDに対応した暗号化方式と暗号鍵とを採用することを特徴とする請求項4または請求項5のいずれかに記載の無線LAN接続システム。 - 上記第一のアクセスポイントと第二のアクセスポイントとの間の無線通信範囲を通常の通信範囲よりも狭める通信範囲限定手段を有し、
上記暗号鍵伝達手段は、上記通信範囲限定手段により無線通信範囲が狭められたとき、無線通信範囲内に存在する上記第一のアクセスポイントに対して、上記暗号鍵の内容を表わす暗号鍵データを無線で送信することを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれかに記載の無線LAN接続システム。 - 上記第二のアクセスポイントは、第一のアクセスポイントとの通信を介して取得した同第一のアクセスポイントの固有の識別情報を、上記無線通信のネットワークを構築している他のアクセスポイントに対して通知するとともに、自己および同他のアクセスポイントの夫々の固有の識別情報を第一のアクセスポイントに通知することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の無線LAN接続システム。
- 無線LAN用の中継器としての機能を発揮可能な複数のアクセスポイント間で無線通信を行なうに際して、所定のセキュリティが確保された同無線通信のネットワークを設定する無線LAN接続方法であって、
第一のアクセスポイントは、第二のアクセスポイントを検知し、上記検知した第二のアクセスポイントに対して同第一のアクセスポイントが対応可能な無線通信データを暗号化する際に用いる暗号化方式を無線で伝え、
上記第二のアクセスポイントは、当該無線通信に参加する全てのアクセスポイントが共通して対応可能な暗号化方式の中から、最もセキュリティレベルが高い暗号化方式を選択して採用し、
上記第一のアクセスポイントは、第二のアクセスポイントが採用した暗号化方式を検知し、同検知した暗号化方式を選択することを特徴とする無線LAN接続方法。 - 無線LAN用の中継器としての機能を発揮可能なアクセスポイントであって、
自己以外のアクセスポイントに対して所定の接続要求を行なうことを指示された場合に他のアクセスポイントを検知する接続先アクセスポイント検知手段と、同検知した他のアクセスポイントに対して自己が対応可能な無線通信データを暗号化する際に用いる暗号化方式を無線で伝える接続要求側方式伝達手段と、同検知した他のアクセスポイントが採用した暗号化方式を検知し同検知した暗号化方式を採用する接続要求側方式選択手段とを備え、
さらに、自己以外のアクセスポイントから所定の接続要求を受けた場合に、自己が参加している無線通信に参加する全てのアクセスポイントが共通して対応可能な暗号化方式の中から、最もセキュリティレベルが高い暗号化方式を選択して採用する被接続要求側方式選択手段を備えることを特徴とするアクセスポイント。
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