JP5053231B2 - 無線通信方法および無線通信システムならびに基地局 - Google Patents

無線通信方法および無線通信システムならびに基地局 Download PDF

Info

Publication number
JP5053231B2
JP5053231B2 JP2008279955A JP2008279955A JP5053231B2 JP 5053231 B2 JP5053231 B2 JP 5053231B2 JP 2008279955 A JP2008279955 A JP 2008279955A JP 2008279955 A JP2008279955 A JP 2008279955A JP 5053231 B2 JP5053231 B2 JP 5053231B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scheduling mode
base station
uplink
frame
processing means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008279955A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010109713A (ja
Inventor
厚 太田
衆太 上野
聰 黒崎
征士 中津川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2008279955A priority Critical patent/JP5053231B2/ja
Publication of JP2010109713A publication Critical patent/JP2010109713A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5053231B2 publication Critical patent/JP5053231B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、基地局と1以上の端末との間で無線回線を介して通信を行う無線通信システムにおいて、音声信号をIPパケットに収容して通信を行う際の通信品質の中で、特に処理遅延特性を改善する無線通信方法および無線通信システムならびに基地局に関する。本発明は、マイクロ波帯を用いた無線アクセス標準規格であるWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access) 規格に基づく無線通信における低遅延化技術に適する。
近年、広域の無線アクセスシステムとして注目されているWiMAXは、ホーム・オフィス環境や限定された公衆エリアでの無線LANであるIEEE802.11系の規格(11b,11a,11g,11n 等)と異なり、基地局から半径数キロメートル以上をエリアとした広域サービスの実現が可能である。WiMAXの規格としては、固定無線によって接続するFWA(Fixed Wireless Access)と呼ばれるIEEE802.16-2004 規格(非特許文献1)や、移動しながら通信できるモバイルWiMAXと呼ばれるIEEE802.16e-2005規格(非特許文献2)など、現在も更なる進化を伴う標準化が進められている。
このWiMAXには、複数の物理/MACレイヤの規定が含まれている。その物理層で採用の直交周波数分割多元接続(OFDMA:Orthogonal Frequency Division Multiple Access)の規格では、ダウンリンクとアップリンクを時分割複信(TDD:Time Division Duplexing)で振り分け、5m秒周期フレームの前半にダウンリンクサブフレームを配置し、後半にアップリンクサブフレームを配置している。
図10は、WiMAXにおけるフレーム構成を示す。図において、横軸は時間、縦軸は周波数である。OFDMAでは、全周波数帯域を多数のサブキャリアに分割し、時間方向は所定の時間長のOFDMシンボル単位に刻まれている。各端末には、サブキャリア(またはサブキャリア群(サブチャネル))とOFDMシンボル番号の組み合わせで規定されるスロットを割り当て、そのスロット内にバースト的に信号を収容して通信を行う。
1フレームは、ダウンリンクサブフレーム11とアップリンクサブフレーム12で構成される。ダウンリンクサブフレーム11では、基地局から各端末への信号が連続的に送信され、その区間の先頭にチャネル推定等を行うためのプリアンブル信号13が配置される。さらに、プリアンブル信号13に後続して、フレーム制御ヘッダ(FCH:Frame Control Header) 14、ダウンリンクのマップ情報であるDL−MAP15、アップリンクのマップ情報であるUL−MAP16が配置され、その後にユーザデータまたは制御情報を収容したダウンリンクバースト17およびアップリンクバースト18の割り当てが行われる。
一般に、ダウンリンクサブフレーム11およびアップリンクサブフレーム12内に、多数のバースト割り当てが行われることになるので、その割り当てに応じた情報要素が連続的にFCH14に後続して配置される。その際、制御情報のオーバヘッドを圧縮して効率を向上させるために、多数のマップ情報の重複した情報を一括する圧縮(Compressed)MAPと呼ばれる表示形式でマップ情報が記述される。
図11は、WiMAXにおけるUL−MAPによるアップリンクバーストの割り当ての概要を示す。
WiMAXでは、図10に記載のUL−MAP16内の Allocation Start Timeフィールドでアップリンクバーストの割り当て位置を示す。この割り当ては、通常、信号処理に要する遅延時間を確保するため、UL−MAP16が収容された同一フレームのアップリンクサブフレーム12を避け、次のフレームのアップリンクフレーム12内を指し示すことになる。例えば、第nフレームのDL−MAP15−1は、同一フレーム内のダウンリンクバースト17−1の割り当てを行うが、第nフレームのUL−MAP16−1は、第(n+1)フレーム内のアップリンクバースト12−2の割り当てを行う。
なお、以下の説明では、アップリンクの割り当ては Allocation Start Timeフィールドでαフレーム先の割り当てをする、等の記述を用いるが、図11の場合は1フレーム先であり、α=1に相当する。
WiMAXは、広域の無線アクセスサービスの提供に適したシステムであり、過疎地域でのデジタルデバイド(情報格差)の解消などのために有効な技術として注目されている。このような過疎地域にブロードバンドサービスを提供する場合、その無線アクセス回線を用いて音声系のサービスも可能であることから、従来は個別に電話線を引いていた固定電話サービスも、将来的には無線アクセス回線の中に収容することが考えられる。ここで、地域ごとに市外局番が先頭について「03-****-****」や「045-***-****」などの電話番号(通称で「0AB−J番号」と呼ばれる)を用いた固定電話サービスは、「090-****-**** 」や「050-****-**** 」などの移動系およびIP電話とは別物と位置づけられ、非特許文献3に示されるように、例えば発信場所を特定できたり緊急通報に対応できるなどの利用条件が規定されている。
通信事業者は、この0AB−J品質のIP電話サービスを光ファイバを用いた回線を利用して提供している。ここで、0AB−J番号の利用条件として規定されている固定電話並みの通話品質には遅延時間も含まれており、UNI−UNI間で70m秒、UNI−NNI間で50m秒と規定されている(非特許文献4)。アクセス系に関する配分は明記されていないが、仮に上記の差分がアクセス系への配分と仮定するならば、0AB−J品質のIP電話の場合にはアクセス系で20m秒以下の遅延を満たす必要がある。有線回線である光ファイバを用いた従来のサービスは、このアクセス回線での20m秒という遅延条件はそれほど厳しいものではない。しかし、WiMAXは5m秒周期のフレーム単位で伝送を行い、さらに処理も複雑であることから、CSMA(Carrier Sense Multiple Access)を採用し処理も単純で低遅延な無線LANと異なり、遅延時間20m秒のハードルは非常に厳しいものであった。
無線回線としてWiMAX規格に準拠したシステムを用いた場合の処理遅延の内訳を整理すると、(a) 5m秒と長いフレーム周期、(b) 送信側でのインタフェース部の処理、(c) 帯域割り当てまでの待ち時間、(d) 送信側のMAC処理および物理層処理、(e) 送信開始までのタイミング調整、(f) 受信側の物理層処理およびMAC処理、(g) 出力のためのインタフェース部の処理など、その複雑な仕様に起因して無線LANに比べて格段に長い処理遅延が必要であった。この無線回線で発生する処理遅延および遅延の揺らぎは、ベストエフォート型のサービスでは問題にならないレベルであるが、0AB−J品質のIP電話サービスを提供するには無視できない問題となる。
図12は、0AB−J品質のIP電話サービスを提供するシステム構成例を示す。図12(a) は有線回線によるシステム構成を示し、図12(b) は無線回線によるシステム構成を示す。
図12(a) において、有線回線によるシステム構成では、一方のユーザの電話機140、IP電話アダプタ141、ルータ142、光加入者線終端装置143、光回線終端装置144、ネットワーク145、他方のユーザの電話機またはIP電話機146により構成され、光加入者線終端装置143と光回線終端装置144との間が光ファイバ等の有線回線となる。図12(b) において、無線回線によるシステム構成では、有線回線によるシステム構成における光加入者線終端装置143および光回線終端装置144に代えて、無線端末装置149および無線基地局装置150が用いられ、無線端末装置149と無線基地局装置150との間が無線回線となる。なお、IP電話アダプタ141とルータ142を合せてIP電話一体型ルータ148となり、さらにIP電話一体型ルータ148と無線端末装置149を合せてIP電話ルータ一体型無線端末装置151となる場合もある。
まず、有線回線によるシステム構成の信号の流れを示す。一般のアナログ電話機が接続されるIP電話アダプタ141は、アナログ信号からディジタル信号に変換し、そのデータをIPパケットおよびEthernet(登録商標)フレームに収容してルータ142に出力する。ルータ142には、その他のパーソナルコンピュータ(PC)等のネットワーク機器147も接続され、ルータ142でレイヤ3レベルのルーチング管理を行う。これらの信号は、光加入者線終端装置143に入力され、光ファイバを介して局舎まで転送され、局舎内の光回線終端装置144を経由してネットワーク145に出力される。通常、0AB−J品質のIP電話サービスの場合、一般のデータ系のネットワークとは別に構築されたネットワークを介してデータ転送され、最終的にネットワーク145に接続された相手側の電話機またはIP電話機146に接続される。
以上の説明は、ネットワーク145から電話機またはIP電話機146側の説明を簡単にすませたが、IP電話機が接続される場合には送信側と同様の構成となり、アナログ電話機が接続される場合には固定電話系のネットワークや回線交換機などを介して接続される。また、図中の左から右にデータが流れる場合について説明したが、同様に右側から左側にもデータは双方向に流れ、IP電話アダプタ141にデータが到着すると、EthernetフレームやIPパケットを終端し、ディジタルデータをアナログデータに変換して電話機140にアナログ信号として出力する。
また、光加入者線終端装置143と光回線終端装置144との間の回線は、IP電話の信号を伝送するのに必要な回線容量を遥かに超える高速な回線になっており、その間のデータ伝送は極めてスムーズに行われる。
しかし、図12(b) に示すように、光加入者線終端装置143と光回線終端装置144に代わって、無線端末装置149と無線基地局装置150との間で無線回線が用いられる場合、その間のトータル容量は十分に高速な回線容量をもっているが、必要に応じてコネクションごとに細分化し、固定的な専用帯域を割り当てる。WiMAXでは、特に低遅延特性が求められるサービスのために、UGS (Unsolicited Grand Service)と呼ばれるサービスクラスが設定されており、コネクション設定時の要求QoS条件を満たすように、アップリンクの帯域割り当ても端末からの個別の帯域要求なしに定常的に行われている。一般に、IP電話のトラフィックは、無音部分の圧縮を行うなどの特別な処理を行わない限り、例えば20m秒のような所定の周期で固定長(一般に 200バイト程度)のパケットが転送される特徴をもつ。偶然にもIP電話のデータ送信間隔がWiMAXのフレーム周期である5m秒の4倍に一致していることもあり、WiMAXではUGSコネクションとして4フレームに1回、 200バイトのデータを転送するのに必要なバースト割り当てを行うことになる。なお、簡単のために、制御回線用の帯域の説明は省略している。
次に、IP電話アダプタ141やIP電話機146では、アナログ音声信号を8kHzのクロック(ここではF1と表記)でサンプリングし、ディジタルデータ化する。それぞれのクロックは非同期であるが、一般的には問題にならない。同様に、無線基地局装置150なども内部的な動作クロックをもっており、例えば20MHzのクロック(ここではF2と表記)をもとに信号処理を行う。WiMAXの5m秒のフレーム周期もこのクロックF2で管理される。ここで、クロックF1, F2の周波数が正確であったとすると、周波数F2はF1の整数倍(2500倍)であり、完全に周期性は一致している。しかし、すべての発振器には誤差が伴い、仮に 10ppm(10-5の精度)の誤差がる場合、 500秒で1フレーム分の時間差が生じる。すなわち、10分程度の通話を行う場合、無線回線部分でUGSのバースト割り当てに1フレーム分のズレが生じる。したがって、ある時刻においてIP電話機からWiMAX装置へデータの入力タイミングが理想的であったとしても、時間とともにそのタイミングがはずれ、その結果として遅延時間が増大する。
図13は、従来技術におけるIP電話データの到着とバースト割り当ての状況を示す。
図13において、 111〜130 は、それぞれ5m秒周期フレームを表し、ハッチングしたフレーム111,115,119,123,127 においてバースト割り当てが行われているものとする。 131a〜135a、 131b 〜135b、 131c 〜135c、 131d 〜135dは、それぞれIPデータの到着タイミング例を表す。
(a) はデータ到着とバースト割り当てが一致している場合を示し、データは待たされることなく該当フレームで送信を行うことが可能である。(b) はデータ到着がバースト割り当てより早くなった場合を示し、早く到着したデータは次のフレームを待って送信することになり、その分だけ遅延時間が増大する。(c) はデータ到着がバースト割り当てタイミングより遅れた場合を示し、遅れたデータは次のバースト割り当てまで待って送信することになり、さらに遅延が増大する。例えば、133c〜135cのデータは3フレーム遅れで送信されることになる。(d) はデータ到着が不定期に揺らぐ場合を示す。一般にこのようなクロックのズレがある場合には、徐々に前方または後方にずれる傾向があるが、個々のケースではデータの入力の前段での処理、例えばネットワーク内ですでに揺らいでいた場合などでは、(d) のようにデータ到着のタイミングが不定期に揺らぐことも十分にありえる。
WiMAXでは、このような事態に対応するため、端末側でのデータの送信待ち時間を監視し、バースト割り当てタイミングを前方または後方にずらすことを要求するFL(Frame Latency)ビットが定義されている(非特許文献2)。
この機能を用いれば、図13(b),(c) のような状態に対して、図14(a),(b) のように対処することが可能である。すなわち、図14(a) は、データ到着がバースト割り当てより早くなっている場合であり、データ134bを1フレーム遅らせてフレーム123 に収容して転送する際に、端末が基地局に対してタイミングが前方に1フレームだけシフトしていることを通知する。基地局は、次回からのバースト割り当てを1フレーム前方にシフトし、次のフレーム127 のバースト割り当てをフレーム126 に変更し、以降は4フレームおきにバースト割り当てを続ける。これにより、データ135b,136b はそれぞれ無駄な待ち時間なしに転送されることになる。
同様に、図14(b) は、データ到着がバースト割り当てより遅れた場合であり、データ133cを3フレーム遅らせてフレーム123 に収容して転送する際に、端末が基地局に対してタイミングが前方に3フレームだけシフト(実際は後方に1フレームだけシフト)していることを通知する。基地局は、次回からのバースト割り当てを1フレーム後方にシフト(3フレーム前方にシフト)し、次のフレーム127 のバースト割り当てをフレーム124 に変更し、以降は4フレームおきにバースト割り当てを続ける。これにより、データ134c,135c はそれぞれ無駄な待ち時間なしに転送されることになる。
このように、WiMAX規格の中でバースト割り当てを行うフレームのタイミングの補正は可能であるが、仮に正常にタイミングの補正を行うことが可能な場合でも、少なくとも1フレーム分の割り当て待ちの遅延時間を回避することはできない。また、この待ち時間もクロックのズレに起因して時間とともに変動するため、遅延揺らぎが増大することがある。
図15は、従来技術における基地局の状態遷移図を示す。
図15において、基地局は、UGSコネクション設定201、周期性スケジューリングモード202、UGSコネクション開放203の間で状態が遷移する。コネクション設定の指示を受けたUGSコネクション設定201は、速やかに周期性スケジューリングモード202に遷移し、この状態を継続する。コネクション設定の開放の指示を受けた場合のみ、UGSコネクション開放203に遷移する。すなわち、実効的なモードは周期性スケジューリングモード202のみである。
図16は、従来技術における基地局の周期性スケジューリング処理フローを示す。
図16において、基地局は、UGSコネクションに対するスケジューリング処理を開始すると(S101)、必要なQoS条件を取得し、特にその中の割り当て周期をN1とする(S102)。そして、スケジューリングのためのカウンタk(コネクションごとに個別のカウンタを想定)のリセットを行う(S103)。以降、周期的な処理を行う。
まず、WiMAXの制御情報の中のFLビットにおいて、該当するコネクションのフレーム割り当て同期のため、割り当ての前倒し要求の有無を確認する。前倒し要求フレーム数をX(前倒し要求がない場合、例えばFLビット未使用の場合はX=0とする)とし(S104)、カウンタkにXを加算する(S105) 。次に、カウンタkをN1で除算した余り(mod(k,N1))を求め、余りが0であるか否かを判断する(S106)。ここで、mod(k,N1) =0(余りが0)であれば当該フレームのバースト割り当てを行い(S108)、mod(k1,N1)≠0の場合は当該フレームのバースト割り当てを行わない(S23)。その後、UGSコネクションの開放要求の有無を確認し(S109)、開放の指示がある場合にUGSコネクションのスケジューリング処理を終了し(S112)、コネクションが継続する場合にはカウンタkを1加算し(S110)、次フレームの割り当てまで待機し(S111)、次フレームにおいて処理S104〜S111を繰り返す。コネクションの設定時には、IP電話用のバーストの最適な割り当てタイミングは不明であるが、タイミング同期情報が得られるたびにタイミングを調整するため、最適なタイミングに引き込むことが可能である。
IEEE Std 802.16-2004,"IEEE Standard for Local and metropolitan area networks, Part 16: Air Interface for Fixed Broadband Wireless Access Systems", 6.3.7.2〜6.3.7.5 章,2004年 IEEE Std 802.16e-2005,"IEEE Standard for Local and metropolitan area networks, Part 16: Air Interface for Fixed and Mobile Broadband Wireless Access Systems, Amendment2: Physical and Medium Access Control Layers for Combined Fixed and Mobile Operation in Licensed Bands and Corrigendum 1",2005 年 http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NCC/denwa/20040521/1/ http://www.soumu.go.jp/s-news/2007/070124_3.html
従来は、上記のようにFLビットを用いることにより、IP電話のデータの入出力とバースト割り当てのスケジューリングの同期をとることができる。ただし、実際にはさらに複雑な状況が存在し、端末局側にデータが入力されるまでの間にデータの到着間隔がすでに揺らいでいる場合があり、その場合には図14の状況と異なり、図17に示すような動作になる。
図17は、従来技術におけるバースト割り当ての補正の不安定動作の概要を示す。フレーム 111〜130 とデータ131d〜135dの関係は図13,図14と同様である。
図17において、データ133dをフレーム119 に収容して転送する際に、端末が基地局に対してタイミングが前方にシフトしていることを通知すると、図14(a) の場合と同様に、基地局は次回からの割り当てを1フレーム前方にシフトし、次のフレーム123 の割り当てをフレーム122 の割り当てに変更し、以降は4フレームおきの割り当てを続ける。しかし、この時点でデータ134dは、バースト割り当てタイミングがフレーム122 に対して遅れている。すなわち、データの到着タイミングが進みから遅れに揺らいだために、進みに対応するバースト割り当てタイミングの調整が裏目に出たことになる。
そのため、データ134dを次のフレーム126 に収容して転送する際に、端末が基地局に対してタイミングが前方に3フレームだけシフト(実際は後方に1フレームだけシフト)していることを通知する。基地局は、図14(b) の場合と同様に、次回からのバースト割り当てを1フレーム後方にシフト(3フレーム前方にシフト)し、フレーム126 に続けてフレーム127 へバースト割り当てを行う。しかし、次のデータ135dは、さらに後方にシフトしている状態で周期は安定せず、データ135dはさらに3フレーム送信を待つことになる。
このように、もともとデータ到着のタイミングの揺らぎがあるシステムでは、バースト割り当てタイミングの補正を敏感に反応してしまうと、バースト割り当てが不安定になる問題があった。さらに、WiMAXの端末は、上記のFLビットを用いた制御をオプション機能扱いしているため、端末側からの通知がなければ補正を行うことができない問題があった。
本発明は、無線通信システムのフレーム周期とアプリケーションのデータ伝送周期が完全に同期していない場合でも、無線通信システムにおけるスケジューリングにおけるフレーム割り当て周期を最適化し、データ伝送の処理遅延を最小化することができる無線通信方法および無線通信システムならびに基地局を提供することを目的とする。
第1の発明の無線通信方法は、基地局と1以上の端末が無線回線を介して接続され、端末から基地局へのアップリンクまたは基地局と端末との間の双方向のリンクにおいて周期的なデータ伝送を行う無線通信システムにおいて、基地局は、端末との間で1以上のコネクション設定を行い、該コネクションの中のすべてまたは所定のコネクションに対してアップリンクまたは双方向のリンクで所定のサイズ以上のバースト割り当てを行う周期をN1 フレーム(N1 は整数)と設定した後のアップリンクのスケジューリング処理として、毎フレーム連続的にアップリンクのユーザデータ用のバースト割り当てを行う初期スケジューリングモードの処理を行う第1のステップと、基地局の管理するN1 フレーム周期でアップリンクのユーザデータ用のバースト割り当てを行う周期的スケジューリングモードの処理を行う第2のステップと、初期スケジューリングモードの状態で、アップリンクの割り当てバーストに該当ユーザデータが収容された状態でデータ受信がされたか否かを各フレームで判断し、該当ユーザデータが収容された状態でデータ受信がされたと判断されたときに、そのフレームがN1 フレーム周期に一致しているか否かを判断し、初期スケジューリングモードの状態継続または周期的スケジューリングモードへの状態遷移を判断する第3のステップと、周期的スケジューリングモードの状態で、周期的スケジューリングモードの状態継続または初期スケジューリングモードへの状態遷移を判断する第4のステップとを有する。
また、基地局は、周期的スケジューリングモードで割り当てたN1 フレーム周期の該当フレームとその前後のフレームを含むすべてまたは一部のフレームで、アップリンクのユーザデータ用のバースト割り当てを行う同期確認スケジューリングモードの処理を行う第5のステップと、第4のステップに代えて、周期的スケジューリングモードの状態で、周期的スケジューリングモードの状態継続または同期確認スケジューリングモードへの状態遷移を判断する第6のステップと、同期確認スケジューリングモードの状態で、同期確認スケジューリングモードの状態継続または周期的スケジューリングモードと初期スケジューリングモードのいずれかへの状態遷移を判断する第7のステップを有する。
また、基地局は、アップリンクの割り当てバーストに該当ユーザデータが収容された状態でデータ受信がされたフレームを連続N2 回以上(N2 は整数)監視する第8のステップを有し、第3のステップは、連続したN2 回の各フレームが前記N1 フレーム周期にすべて一致しているか否かを判断し、N2 回連続でN1 フレーム周期に一致していると判断されたときに初期スケジューリングモードから周期的スケジューリングモードへ状態遷移する判断を行う。
また、基地局は、周期的スケジューリングモードで前の状態遷移または状態遷移の判断から所定の時間以上経過したか否かを監視する第9のステップを有し、第4のステップは、周期的スケジューリングモードの状態で、前の状態遷移または状態遷移の判断から所定の時間以上経過したときに、周期的スケジューリングモードから初期スケジューリングモードへ状態遷移する判断を行う。
また、基地局は、周期的スケジューリングモードで前の状態遷移または状態遷移の判断から所定の時間以上経過したか否かを監視する第9のステップを有し、第6のステップは、周期的スケジューリングモードの状態で、前の状態遷移または状態遷移の判断から所定の時間以上経過したときに、周期的スケジューリングモードから同期確認スケジューリングモードへ状態遷移する判断を行う。また、第7のステップは、アップリンクの割り当てバーストに該当ユーザデータが収容された状態でデータ受信がされたフレームがN1 フレーム周期に一致しているときに同期確認スケジューリングモードから周期的スケジューリングモードに遷移し、アップリンクの割り当てバーストに該当ユーザデータが収容された状態でデータ受信がされたフレームがN1 フレーム周期に一致していないときに同期確認スケジューリングモードから初期スケジューリングモードに遷移し、その他の場合に同期確認スケジューリングモードを継続する判断を行うとしてもよい。
第2の発明の無線通信方法は、基地局と1以上の端末が無線回線を介して接続され、端末から基地局へのアップリンクまたは基地局と端末との間の双方向のリンクにおいて周期的なデータ伝送を行う無線通信システムにおいて、基地局は、端末との間で1以上のコネクション設定を行い、該コネクションの中のすべてまたは所定のコネクションに対してアップリンクまたは双方向のリンクで所定のサイズ以上のバースト割り当てを行う周期をN1 フレーム(N1 は整数)と設定した後のアップリンクのスケジューリング処理として、基地局の管理するN1 フレーム周期でアップリンクのユーザデータ用のバースト割り当てを行う周期的スケジューリングモードの処理を行う第1のステップと、端末が送信したバースト割り当て周期に関する同期情報を取得し、取得した同期情報に記載された前倒し割り当てフレーム数の要求値に関する情報を抽出する第2のステップと、前倒し割り当てフレーム数の要求値を連続N2 回以上(N2 は整数)監視する第3のステップと、同期情報を新規に取得するごとに、その直前に取得した前倒し割り当てフレーム数の要求値とを比較して一致するか否かを判断する第4のステップと、第4のステップで連続したN2 回の比較結果がすべて一致しているときに、当該コネクションに対するN1 フレーム周期の割り当てフレームの位置を前倒し割り当てフレーム数の要求値分だけ前倒しする処理を行う第5のステップとを有する。
第3の発明の無線通信方法は、基地局と1以上の端末が無線回線を介して接続され、端末から基地局へのアップリンクまたは基地局と端末との間の双方向のリンクにおいて周期的なデータ伝送を行う無線通信システムにおいて、基地局は、端末との間で1以上のコネクション設定を行い、該コネクションの中のすべてまたは所定のコネクションに対してアップリンクまたは双方向のリンクで所定のサイズ以上のバースト割り当てを行う周期をN1 フレーム(N1 は整数)と設定した後のアップリンクのスケジューリング処理として、基地局の管理するN1 フレーム周期でアップリンクのユーザデータ用のバースト割り当てを行う周期的スケジューリングモードの処理を行う第1のステップと、端末が送信したバースト割り当て周期に関する同期情報を取得し、取得した同期情報に記載された前倒し割り当てフレーム数の要求値に関する情報を抽出する第2のステップと、前倒し割り当てフレーム数の要求値を連続N3 回以上(N3 は整数)監視する第3のステップと、連続したN3 回の前倒し割り当てフレームの要求値の中の最多頻度の要求値X′とその頻度回数を取得する第4のステップと、最多頻度の要求値X′の頻度回数がN2 回以上(N2 は整数)であるか否かを判断し、N2 回以上であるときに、当該コネクションに対するN1 フレーム周期の割り当てフレームの位置を前倒し割り当てフレーム数の要求値X′分だけ前倒しする処理を行う第5のステップとを有する。
第4の発明は、基地局と1以上の端末が無線回線を介して接続され、端末から基地局へのアップリンクまたは基地局と端末との間の双方向のリンクにおいて周期的なデータ伝送を行う無線通信システムにおいて、基地局は、端末との間で1以上のコネクション設定を行い、該コネクションの中のすべてまたは所定のコネクションに対してアップリンクまたは双方向のリンクで所定のサイズ以上のバースト割り当てを行う周期をN1 フレーム(N1 は整数)と設定した後のアップリンクのスケジューリング処理を行う処理手段として、毎フレーム連続的にアップリンクのユーザデータ用のバースト割り当てを行う初期スケジューリングモードの処理を行う第1の処理手段と、基地局の管理するN1 フレーム周期でアップリンクのユーザデータ用のバースト割り当てを行う周期的スケジューリングモードの処理を行う第2の処理手段と、初期スケジューリングモードの状態で、アップリンクの割り当てバーストに該当ユーザデータが収容された状態でデータ受信がされたか否かを各フレームで判断し、該当ユーザデータが収容された状態でデータ受信がされたと判断されたときに、そのフレームがN1 フレーム周期に一致しているか否かを判断し、初期スケジューリングモードの状態継続または周期的スケジューリングモードへの状態遷移を判断する第3の処理手段と、周期的スケジューリングモードの状態で、周期的スケジューリングモードの状態継続または初期スケジューリングモードへの状態遷移を判断する第4の処理手段とを備える。
また、無線通信システムにおいて、基地局は、周期的スケジューリングモードで割り当てたN1 フレーム周期の該当フレームとその前後のフレームを含むすべてまたは一部のフレームで、アップリンクのユーザデータ用のバースト割り当てを行う同期確認スケジューリングモードの処理を行う第5の処理手段と、第4の処理手段に代えて、周期的スケジューリングモードの状態で、周期的スケジューリングモードの状態継続または同期確認スケジューリングモードへの状態遷移を判断する第6の処理手段と、同期確認スケジューリングモードの状態で、同期確認スケジューリングモードの状態継続または周期的スケジューリングモードと初期スケジューリングモードのいずれかへの状態遷移を判断する第7の処理手段を備える構成としてよい。
第5の発明は、基地局と1以上の端末が無線回線を介して接続され、端末から基地局へのアップリンクまたは基地局と端末との間の双方向のリンクにおいて周期的なデータ伝送を行う無線通信システムにおいて、基地局は、端末との間で1以上のコネクション設定を行い、該コネクションの中のすべてまたは所定のコネクションに対してアップリンクまたは双方向のリンクで所定のサイズ以上のバースト割り当てを行う周期をN1 フレーム(N1 は整数)と設定した後のアップリンクのスケジューリング処理を行う処理手段として、基地局の管理するN1 フレーム周期でアップリンクのユーザデータ用のバースト割り当てを行う周期的スケジューリングモードの処理を行う第1の処理手段と、端末が送信したバースト割り当て周期に関する同期情報を取得し、取得した同期情報に記載された前倒し割り当てフレーム数の要求値に関する情報を抽出する第2の処理手段と、前倒し割り当てフレーム数の要求値を連続N2 回以上(N2 は整数)監視する第3の処理手段と、同期情報を新規に取得するごとに、その直前に取得した前倒し割り当てフレーム数の要求値とを比較して一致するか否かを判断する第4の処理手段と、第4の処理手段で連続したN2 回の比較結果がすべて一致しているときに、当該コネクションに対するN1 フレーム周期の割り当てフレームの位置を前倒し割り当てフレーム数の要求値分だけ前倒しする処理を行う第5の処理手段とを備える。
第6の発明は、基地局と1以上の端末が無線回線を介して接続され、端末から基地局へのアップリンクまたは基地局と端末との間の双方向のリンクにおいて周期的なデータ伝送を行う無線通信システムにおいて、基地局は、端末との間で1以上のコネクション設定を行い、該コネクションの中のすべてまたは所定のコネクションに対してアップリンクまたは双方向のリンクで所定のサイズ以上のバースト割り当てを行う周期をN1 フレーム(N1 は整数)と設定した後のアップリンクのスケジューリング処理を行う処理手段として、基地局の管理するN1 フレーム周期でアップリンクのユーザデータ用のバースト割り当てを行う周期的スケジューリングモードの処理を行う第1の処理手段と、端末が送信したバースト割り当て周期に関する同期情報を取得し、取得した同期情報に記載された前倒し割り当てフレーム数の要求値に関する情報を抽出する第2の処理手段と、前倒し割り当てフレーム数の要求値を連続N3 回以上(N3 は整数)監視する第3の処理手段と、連続したN3 回の前倒し割り当てフレームの要求値の中の最多頻度の要求値X′とその頻度回数を取得する第4の処理手段と、最多頻度の要求値X′の頻度回数がN2 回以上(N2 は整数)であるか否かを判断し、N2 回以上であるときに、当該コネクションに対するN1 フレーム周期の割り当てフレームの位置を前倒し割り当てフレーム数の要求値X′分だけ前倒しする処理を行う第5の処理手段とを備える。
第7の発明は、基地局と1以上の端末が無線回線を介して接続され、端末から基地局へのアップリンクまたは基地局と端末との間の双方向のリンクにおいて周期的なデータ伝送を行う無線通信システムの基地局において、端末との間で1以上のコネクション設定を行い、該コネクションの中のすべてまたは所定のコネクションに対してアップリンクまたは双方向のリンクで所定のサイズ以上のバースト割り当てを行う周期をN1 フレーム(N1 は整数)と設定した後のアップリンクのスケジューリング処理を行う処理手段として、毎フレーム連続的にアップリンクのユーザデータ用のバースト割り当てを行う初期スケジューリングモードの処理を行う第1の処理手段と、基地局の管理するN1 フレーム周期でアップリンクのユーザデータ用のバースト割り当てを行う周期的スケジューリングモードの処理を行う第2の処理手段と、初期スケジューリングモードの状態で、アップリンクの割り当てバーストに該当ユーザデータが収容された状態でデータ受信がされたか否かを各フレームで判断し、該当ユーザデータが収容された状態でデータ受信がされたと判断されたときに、そのフレームがN1 フレーム周期に一致しているか否かを判断し、初期スケジューリングモードの状態継続または周期的スケジューリングモードへの状態遷移を判断する第3の処理手段と、周期的スケジューリングモードの状態で、周期的スケジューリングモードの状態継続または初期スケジューリングモードへの状態遷移を判断する第4の処理手段とを備える。
また、基地局は、周期的スケジューリングモードで割り当てたN1 フレーム周期の該当フレームとその前後のフレームを含むすべてまたは一部のフレームで、アップリンクのユーザデータ用のバースト割り当てを行う同期確認スケジューリングモードの処理を行う第5の処理手段と、第4の処理手段に代えて、周期的スケジューリングモードの状態で、周期的スケジューリングモードの状態継続または同期確認スケジューリングモードへの状態遷移を判断する第6の処理手段と、同期確認スケジューリングモードの状態で、同期確認スケジューリングモードの状態継続または周期的スケジューリングモードと初期スケジューリングモードのいずれかへの状態遷移を判断する第7の処理手段を備える構成としてよい。
第8の発明は、基地局と1以上の端末が無線回線を介して接続され、端末から基地局へのアップリンクまたは基地局と端末との間の双方向のリンクにおいて周期的なデータ伝送を行う無線通信システムの基地局において、端末との間で1以上のコネクション設定を行い、該コネクションの中のすべてまたは所定のコネクションに対してアップリンクまたは双方向のリンクで所定のサイズ以上のバースト割り当てを行う周期をN1 フレーム(N1 は整数)と設定した後のアップリンクのスケジューリング処理を行う処理手段として、基地局の管理するN1 フレーム周期でアップリンクのユーザデータ用のバースト割り当てを行う周期的スケジューリングモードの処理を行う第1の処理手段と、端末が送信したバースト割り当て周期に関する同期情報を取得し、取得した同期情報に記載された前倒し割り当てフレーム数の要求値に関する情報を抽出する第2の処理手段と、前倒し割り当てフレーム数の要求値を連続N2 回以上(N2 は整数)監視する第3の処理手段と、同期情報を新規に取得するごとに、その直前に取得した前倒し割り当てフレーム数の要求値とを比較して一致するか否かを判断する第4の処理手段と、第4の処理手段で連続したN2 回の比較結果がすべて一致しているときに、当該コネクションに対するN1 フレーム周期の割り当てフレームの位置を前倒し割り当てフレーム数の要求値分だけ前倒しする処理を行う第5の処理手段とを備える。
第9の発明は、基地局と1以上の端末が無線回線を介して接続され、端末から基地局へのアップリンクまたは基地局と端末との間の双方向のリンクにおいて周期的なデータ伝送を行う無線通信システムの基地局において、端末との間で1以上のコネクション設定を行い、該コネクションの中のすべてまたは所定のコネクションに対してアップリンクまたは双方向のリンクで所定のサイズ以上のバースト割り当てを行う周期をN1 フレーム(N1 は整数)と設定した後のアップリンクのスケジューリング処理を行う処理手段として、基地局の管理するN1 フレーム周期でアップリンクのユーザデータ用のバースト割り当てを行う周期的スケジューリングモードの処理を行う第1の処理手段と、端末が送信したバースト割り当て周期に関する同期情報を取得し、取得した同期情報に記載された前倒し割り当てフレーム数の要求値に関する情報を抽出する第2の処理手段と、前倒し割り当てフレーム数の要求値を連続N3 回以上(N3 は整数)監視する第3の処理手段と、連続したN3 回の前倒し割り当てフレームの要求値の中の最多頻度の要求値X′とその頻度回数を取得する第4の処理手段と、最多頻度の要求値X′の頻度回数がN2 回以上(N2 は整数)であるか否かを判断し、N2 回以上であるときに、当該コネクションに対するN1 フレーム周期の割り当てフレームの位置を前倒し割り当てフレーム数の要求値X′分だけ前倒しする処理を行う第5の処理手段とを備える。
本発明は、無線通信システムのアップリンクまたは双方向のリンクで周期的なデータ伝送を行うアプリケーションをサポートする際に、無線通信システムのフレーム周期とアプリケーションのデータ伝送周期が完全に同期していない場合でも、無線通信システムにおけるスケジューリングのフレーム割り当て周期を最適化し、データ伝送の処理遅延を最小化することができる。
特に、第1、第4、第7の発明は、周期的スケジューリングモードに初期スケジューリングモードを加えて状態管理し、初期スケジューリングモードの処理として、毎フレーム連続的にアップリンクのユーザデータ用のバースト割り当てを行い、周期的スケジューリングモードと初期スケジューリングモードとの間で状態遷移を制御する。さらに、N1 フレーム周期の該当フレームとその前後のフレームを含むすべてまたは一部のフレームで、アップリンクのユーザデータ用のバースト割り当てを行う同期確認スケジューリングモードを設け、周期的スケジューリングモードと初期スケジューリングモードとの間で、同期確認スケジューリングモードを介して状態遷移を制御する。これにより、端末側が無線通信システムのフレーム周期とアプリケーションのデータ伝送周期の同期維持のための情報を送信する機能を実装していない場合でも、基地局側で自律的に無線通信システムのフレーム周期とアプリケーションのデータ伝送周期の同期を図ることができる。
また、第2、第5、第8の発明、第3、第6、第9の発明は、端末側が無線通信システムのフレーム周期とアプリケーションのデータ伝送周期の同期維持のための情報を送信する機能を実装している場合に、基地局側でフレーム割り当てタイミングを不用意に頻繁に変更することを回避する。すなわち、フレーム割り当てタイミングを前倒しする際に、端末からの要求に応じて速やかに割り当てタイミングを変更するのではなく、N2 回連続、またはN3 回中のN2 回以上、同一の前倒し要求を受信したときに、割り当てタイミングを変更する。これにより、安定的に適切なフレームでのバースト割り当てを実現することができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態における基地局の状態遷移図を示す。本実施形態は、端末側がFLビットを用いてスケジューリングタイミングの補正(同期)要求を行う機能を備えていない場合に、タイミング補正を基地局側が単独で行うための方法を示す。
図1において、基地局は、UGSコネクション設定1、初期スケジューリングモード2、周期性スケジューリングモード3、UGSコネクション開放4の間で状態が遷移する。図15に示す従来の状態遷移図に対して、初期スケジューリングモード2が新たに加わっている。コネクション設定の指示を受けたUGSコネクション設定1は、速やかに初期スケジューリングモード2に遷移し、非同期状態から同期状態に移行が確認できるまでの間、毎フレームのバースト割り当てを行いながらこの状態を継続する。同期状態を確認できた場合に周期性スケジューリングモード3に遷移し、この状態を継続する。ただし、再同期のトリガを検出したときには、先ほどの初期スケジューリングモード2に遷移する。また、コネクション設定の開放の指示を受けた場合に、UGSコネクション開放4に遷移する。すなわち、実効的なモードは、初期スケジューリングモード2および周期性スケジューリングモード202の二つが存在し、その間を状況に応じて遷移を繰り返す。
図2は、第1の実施形態における基地局の初期スケジューリング処理フローを示す。
図2において、基地局は、UGSコネクション設定の指示(図1の1)があるとスケジューリング処理を開始する(S1)。このとき、UGSのコネクション設定条件を取得し、スケジューリングの割り当て周期情報(ここではN1フレーム周期とする)を記憶する(S2)。そして、初期スケジューリングモードの処理(図1の2)を開始する(S3)。初期スケジューリングモードの特徴は、毎フレーム、バースト割り当てを行うことである(S4)。ここで、バースト割り当て処理(S4)とは、図11で示したα=1のケースでは、次のフレームに収容するUL−MAPへの割り当て情報設定を意味する。このスケジューリング処理を行っているフレームで、スケジューリング中のコネクションの割り当てバーストにユーザデータの受信があるか否かを判断し(S5)、ユーザデータの受信がない場合は次のフレームの割り当て処理まで待機し(S6)、次のフレームの処理としてステップS4に戻る。一方、当該フレームで、スケジューリング中のコネクションの割り当てバーストにユーザデータの受信があった場合はスケジューリング管理用のカウンタk1,k2をリセットする(S7)。なお、カウンタリセットとは、初期値に設定することを意味し、k1=α、k2=1を設定する。ここで、αは、アップリンクの割り当ては Allocation Start Timeフィールドでαフレーム先の割り当てを行うことを意味し、図11で示す例ではα=1となる。また、UL−MAPの存在する当該フレームのアップリンクの割り当てを指示するならば、α=0となる。
その後、次のフレームの割り当て処理まで待機し(S8)、同期状態の確認処理を行う。この同期状態の確認処理は、ステップS4と同様にバースト割り当てを行い(S9)、当該フレームのアップリンクでユーザデータの受信の有無を確認する(S10)。ここで、ユーザデータの受信があれば、先の割り当てに対してN1フレーム周期の周期性を確認するために、mod(k1,N1)がαか否かを判断する(S11)。mod(k1,N1)=αの場合には周期性が保たれていることを意味するため、カウンタk1を1加算するとともに、連続同期回数のカウンタk2を1加算する(S12)。さらに、k2が規定連続同期回数N2に一致しているか否かを判断し(S13)、N2回連続でN1フレーム周期で受信していることを確認すると、次のフレームの割り当てまで待機し(S16)、次のフレームからは周期的スケジューリングモード(図3のS20 )に移行する (S18)。
また、ステップS10 において、当該フレームでユーザデータの受信がない場合は、カウンタk1のみ1加算し(S15)、次のフレームの割り当てまで待機し(S17)、次のフレームの処理としてステップS9に戻る。また、ステップS11 においてmod(k1,N1)≠αの場合には、それまでのN1フレーム周期の割り当てがうまくいっていないことを意味するため、カウンタk1,k2をリセットし(S14)、次のフレームの割り当てまで待機し(S17)、次のフレームの処理としてステップS9に戻る。また、ステップS13 においてk2≠N2の場合も同様に、次のフレームの割り当てまで待機し(S17)、次のフレームの処理としてステップS9に戻る。以上が初期スケジューリングモードの処理である。
図3は、第1の実施形態における基地局の周期的スケジューリング処理フローを示す。
図3において、基地局は、周期的スケジューリングを開始すると(S20)、必要に応じてカウンタk2をリセットする(S21)。周期的スケジューリングでカウンタk2を用いない場合はステップS21 は省略される。その後、N1フレーム周期の周期性を確認するために、mod(k1,N1)が0か否かを判断する(S22)。mod(k1,N1)=0の場合は当該フレームのバースト割り当てを行い(S24)、mod(k1,N1)≠0の場合は当該フレームのバースト割り当てを行わない(S23)。その後、UGSコネクションの開放要求の有無を確認し(S25)、開放の指示がある場合にUGSコネクションのスケジューリング処理を終了し(S30)、図1のUGSコネクション開放4に遷移する。一方、コネクションが継続する場合にはカウンタ値k1を1加算し(S26)、次フレームの割り当てまで待機し(S27)、状態継続の判断を行う(S28)。このステップS28 の処理内容については図4に後述する。その後、状態遷移の有無を判断し(S29)、状態遷移でなければ次のフレームのスケジューリング処理であるステップS22 に戻る。状態遷移と判断された場合には、初期スケジューリングモード(図2のS3)に移行する(S31)。これは、図1の周期的スケジューリングモード3から初期スケジューリングモード2に遷移することに相当する。以上が周期的スケジューリングモードの処理である。
なお、ここではコネクションの開放の判断をステップS25 で行っているが、これらの処理フローと独立に行ってもよいし、処理の順番を変えた位置で行ってもよい。また、図2の初期スケジューリング処理フローの中で、このコネクションの開放の判断を行ってもよいが、この場合には図1の状態遷移図には未記載であるが、初期スケジューリングモード2からUGSコネクション開放モード4へ直接遷移するパスが存在することになる。
図4は、第1の実施形態における状態継続判断処理フローを示す。
図4において、状態継続の判断(図3のS28)には複数の選択肢がある。最もシンプルな例は、先に説明したFLビット等を用いたスケジューリングタイミングの変更要求がなくても(端末側にこの機能が実装されていなくても)対応可能な方式である。すなわち、状態継続判断を開始すると(S32)、所定の時間以上、同一状態(すなわち周期的スケジューリングモード)を継続しているか否かを判断し(S33)、所定時間以上の経過を確認した場合に状態遷移と判断し(S35)、所定時間以上経過してしない場合は状態継続と判断し(S34)、それぞれステップS29 に戻る。このように、図1に示す状態遷移を繰り返しながら、適切なスケジューリングタイミングを維持することができる。なお、この所定時間以上の経過の判断は、例えばフレームごとに1ずつ加算されるフレームカウンタ(例えばk2) を用い、このカウンタ値が所定値を超えるか否かで判断してもよい。
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態における基地局の状態遷移図を示す。本実施形態は、図1に示す第1の実施形態の状態遷移に同期確認スケジューリングモード5が加わり、周期的スケジューリングモード3から初期スケジューリングモード2に直接戻るのではなく、必ず同期確認スケジューリングモード5に遷移し、そして初期スケジューリングモード2に戻るか、周期的スケジューリングモード3に戻るか、同期確認スケジューリングモード5を継続するかを判断する。同期確認スケジューリングモード5の特徴は、初期スケジューリングモード2よりも短時間で周期的スケジューリングモード3に復帰できる点にある。すなわち、再同期を図るのではなく、予想されるスケジューリングのタイミングが適切かどうかを判断し、適切であると判断した場合に速やかに復帰する。
図6は、第2の実施形態における基地局の周期的スケジューリング処理フローを示す。
図3の第1の実施形態におけるステップS31 に代えて、状態遷移先が同期確認スケジューリングモード(図5の5)になる(S37)。ここでのステップS28 の状態継続判断およびその他の処理は図4に示すものと同一である。
図7は、第2の実施形態における基地局の同期確認スケジューリング処理フローを示す。
図7において、基地局は、同期確認スケジューリングモードの処理(図5の5)に移行すると(S38)、当該フレームでバースト割り当てを行い(S39)、カウンタk1を1加算する(S40)。その後、次のフレームの割り当て処理まで待機し(S41)、次のフレームでバースト割り当てを行い(S42)、当該フレームのアップリンクでユーザデータの受信の有無を確認する(S43)。ここで、ユーザデータの受信があれば、先の割り当てに対してN1フレーム周期の周期性を確認するために、mod(k1,N1)がαか否かを判断する(S44)。mod(k1,N1)=αの場合には周期性が保たれていることを意味するため、カウンタk1を1加算し(S45)、周期的スケジューリングモード(図3のS20)に移行し(S46)、処理を終了する。また、ステップS43 において、当該フレームでユーザデータの受信がない場合は、カウンタk1を1加算し(S48)、次のフレームの割り当てまで待機し(S49)、次のフレームの処理としてステップS42 に戻る。
なお、図7に示す同期確認スケジューリング処理のポイントは次の通りである。まず、スケジューリングのフレームが適切であった場合、mod(k1,N1)=αとなるフレームでアップリンクのデータ受信があるはずである。しかし、もしこのタイミングが徐々にずれる場合には、mod(k1,N1)=α+1となるフレーム(1フレーム遅れ)、またはmod(k1,N1)=mod(N1+α−1,N1)となるフレーム(1フレーム前倒し)でアップリンクのデータ受信が行われることになる。ここで、これらのフレームでアップリンクのバースト割り当てがなければ、その次にバースト割り当てがあった際に送信されることになる。したがって、
mod(k1,N1)=N1−1、mod(k1,N1)=0、mod(k1,N1)=1
となるフレームの順番にバースト割り当て処理を行い、それでもmod(k1,N1)=αのフレームに着目するコネクションのデータ受信があった場合には、適切なタイミングでスケジューリングの同期が図れていることが検証できる。したがって、図4に示した状態遷移(S35)を行う際に、mod(k1,N1)=N1−1−αとなるフレームで選択的に条件判断を行うのであれば、図7のステップS39 〜S41 を省略しても、自動的にmod(k1,N1)=N1−1−α、mod(k1,N1)=mod(N1−α,N1)、mod(k1,N1)=mod(N1−α+1,N1)、…となるフレームに対して、順番にステップS42 以降の処理を実施することができる。
しかし、図4に示す処理でこのような選択的な状態遷移を行わないのであれば、ステップS39 〜S41 の処理を追加し、いきなりmod(k1,N1)=αとなるフレームでの検証を実施することを回避する必要がある。ちなみに、 Allocation Start Timeにおいて、アップリンクのバースト割り当ての指示がαフレーム先を示す場合には、ステップS39 〜S41 の処理をα+1回繰り返す必要がある点に注意する。図7は、 Allocation Start Timeの設定として同一フレームのアップリンクの割り当てを指示する場合の例に相当する。
また、ステップS42 では、全フレームに対してバースト割り当てを行っているが、原理的には、mod(k1,N1)=mod(N1+α−1,N1)、mod(k1,N1)=α、mod(k1,N1)=α+1のみに対してバースト割り当て処理を行えば十分である。したがって、ステップS42 の前段において、mod(k1,N1)=mod(N1+α−1,N1)、mod(k1,N1)=α、mod(k1,N1)=α+1のいずれかてあるかの条件判断に加え、そのいずれかに該当した場合だけステップS42 の処理を実施し、それ以外はステップS43 を続けて実施するようにしてもよい。以上の処理により、予想されるmod(k1,N1)=αとなるフレームで該当するコネクションのデータが受信されることが確認できた場合には速やかに周期的スケジューリングモードに移行し、確認できない場合には初期スケジューリングモードに移行し、それぞれの状態における処理を実施する。
以上の第1の実施形態および第2の実施形態では、端末側がFLビット等を用いたスケジューリングタイミングの変更要求機能を実装していなくても、基地局側が単独で適切なタイミングでのバースト割り当てを継続することが可能になる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、端末側はFLビット等を用いたスケジューリングタイミングの変更要求機能を実装していることを想定する。この場合には、図1や図5に示す状態遷移を実施しなくても図15の状態遷移で十分である。また、図17に示した問題を回避するために、1回のFLビットによる要求で即座にスケジューリングの周期を変更するのではなく、所定回数の要求が連続するときにバースト割り当て周期、タイミングを変更することにする。
図8は、第3の実施形態における基地局の周期的スケジューリング処理フローを示す。
図8において、基地局は、UGSコネクション設定の指示があるとスケジューリング処理を開始し(S51)、スケジューリングの割り当て周期情報(ここではN1フレーム周期とする)を設定し(S52)、周期的スケジューリングモードの処理を開始する(S53)。まず、カウンタをリセットしてk1=0、k2=1とする(S54)。ここで、αは Allocation Start Timeでαフレーム先のフレームのアップリンクの割り当てを行うことを意味する。その後、N1フレーム周期の周期性を確認するために、mod(k1,N1)が0か否かを判断する(S55)。
mod(k1,N1)=0の場合は当該フレームのバースト割り当てを行い(S57)、mod(k1,N1)≠0の場合は当該フレームのバースト割り当てを行わない(S56)。その後、UGSコネクションの開放要求の有無を確認し(S58)、開放の指示がある場合にUGSコネクションのスケジューリング処理を終了する(S59)。一方、コネクションが継続する場合にはカウンタ値k1を1加算し(S60)、次フレームの割り当てまで待機し(S61)、端末からFLビットを用いたフレームタイミング同期情報(Xフレーム前倒し要求)があれば取得する(S62)。ここで、フレーム前倒し要求が新規に取得されたか否かを判断し(S63)、新規に取得した同期情報であればフレーム前倒し要求の値のXを参照し、0であるか否かを判断する(S64)。X≠0の場合は、直近の前倒し要求値X′と比較する(S65)。X=X′であれば、カウンタk2を1加算し(S66)、k2が規定連続同期回数N2に一致しているか否かを判断し(S67)、N2回連続で同一の割り当ての前倒し要求が継続していることを確認すると、初めて前倒しの処理としてカウンタk1をX加算する(S68)。
また、ステップS65 でX≠X′と判断された場合、X≠0の割り当て前倒し要求がなされているが、その要求値がフラフラ変動している状況を示すので、ここでXフレーム前倒しで割り当てするのは危険と判断してカウンタk2を1にリセットし(S69)、前倒し要求値XをX′に記憶して前倒し処理をペンディングとする(S70)。また、ステップS64 で新規の同期情報を取得しながらX=0であった場合、カウンタk2を0にリセットする(S71)。
ステップS68 、S70 、S71 の終了後、またステップS63 で新規情報を取得していない場合、またステップS67 でN2回連続で同一の割り当ての前倒し要求が継続していない場合には、ステップS55 に戻る。なお、ステップS64 〜S71 の処理内容は、N2回連続で同一の割り当ての前倒し要求が継続している場合に対応するが、同様の処理として所定の整数N3に対して、連続するN3回の前倒し要求値Xを取得し、N2回以上が同一値であったときにその要求値に従って割り当てを前倒しする処理としてもよい。
図9は、第3の実施形態における基地局の周期的スケジューリング処理フローの変形例を示す。
図9において、ステップS51 〜S61 までの処理は図8の処理と共通である。本実施形態では、ステップS62 において、フレーム前倒し要求を新規に取得したときに、新規情報に記載された前倒し要求値Xを記録する処理を合せて行う。その後、ステップS63 に続けて、過去N3回分の前倒し要求値データの読み出しを行う(S72)。続けて、このN3回の前倒し要求値の中で最多頻度の前倒し要求値を検索し、その値をX′とし、前倒し要求値がX′であった回数も取得する(S73)。次に、その回数がN2(N2<N3)以上であるか否かを判断し(S74)、N2回以上が同一値であったときに前倒しの処理としてカウンタk1をX′加算する(S75)。最多頻度の前倒し要求値X′がN2回未満であれば前倒しを見送り、ステップS63 で新規情報を取得していない場合と同様にステップS55 に戻る。
なお、ステップS72 で、過去N3回分の前倒し要求値を読み出すとしたが、この実現方法としてはスライディングウインドウ型の最新のN3回を常に読み出し、すなわち最後の情報〜最後からN3番目までの情報を読み出す方法の他に、情報取得をN3回ごとに区切り、各N3回はオーバラップさせずにN3回ごとに過去の履歴をリセットしながらN3回を監視する方法などが考えられる。
また、以上説明した実施形態において、N1フレーム周期の割り当ての対象はユーザデータ収容用のバースト割り当てであり、制御情報用のバースト割り当てを行うためのスケジューリングについては、本発明のスケジューリングと同時並行的に行ってもよい。
さらに、以上説明した実施形態において、アップリンクとダウンリンクが同一周波数チャネルでサービスされるTDDのWiMAX標準に準拠した無線システムへの適用を例に説明したが、アップリンクとダウンリンクの周波数チャネルが異なるFDD(Frequency Division Multiplexing)の無線システムであっても、所定のフレーム周期で管理された無線システムであれば同様に本発明の適用が可能である。また、対象とするコネクションのサービスクラスをUGSとして説明したが、その他のサービスクラスであっても周期的な割り当てが求められるものであれば、同様の本発明の適用が可能である。また、無線システムが準拠する標準規格はWiMAX標準に限定されるものではなく、その他の無線システムにおいても利用可能である。
本発明の第1の実施形態における基地局の状態遷移図。 第1の実施形態における基地局の初期スケジューリング処理フローを示す図。 第1の実施形態における基地局の周期的スケジューリング処理フローを示す図。 第1の実施形態における状態継続判断処理フローを示す図。 本発明の第2の実施形態における基地局の状態遷移図。 第2の実施形態における基地局の周期的スケジューリング処理フローを示す図。 第2の実施形態における基地局の同期確認スケジューリング処理フローを示す図。 第3の実施形態における基地局の周期的スケジューリング処理フローを示す図。 第3の実施形態における基地局の周期的スケジューリング処理フローの変形例を示す図。 WiMAXにおけるフレーム構成を示す図。 WiMAXにおけるUL−MAPによるアップリンクバーストの割り当ての概要を示す図。 0AB−J品質のIP電話サービスを提供するシステム構成例を示す図。 従来技術におけるIP電話データの到着とバースト割り当ての状況を示す図。 従来技術におけるIP電話データの到着とバースト割り当ての補正動作概要を示す図。 従来技術における基地局の状態遷移図。 従来技術における基地局の周期的スケジューリング処理フローを示す図。 従来技術におけるバースト割り当ての補正の不安定動作の概要を示す図。
符号の説明
1,201 UGSコネクション設定
2 初期スケジューリングモード
3,202 周期性スケジューリングモード
4,203 UGSコネクション開放
5 同期確認スケジューリングモード
11 ダウンリンクサブフレーム
12 アップリンクサブフレーム
13 プリアンブル信号
14 フレーム制御ヘッダ(FCH)
15 DL−MAP
16 UL−MAP
17 ダウンリンクバースト
18 アップリンクバースト
111〜130 フレーム
131〜135 IPデータの到着タイミング

Claims (16)

  1. 基地局と1以上の端末が無線回線を介して接続され、端末から基地局へのアップリンクまたは基地局と端末との間の双方向のリンクにおいて周期的なデータ伝送を行う無線通信システムにおいて、
    前記基地局は、前記端末との間で1以上のコネクション設定を行い、該コネクションの中のすべてまたは所定のコネクションに対してアップリンクまたは双方向のリンクで所定のサイズ以上のバースト割り当てを行う周期をN1 フレーム(N1 は整数)と設定した後のアップリンクのスケジューリング処理として、
    毎フレーム連続的に前記アップリンクのユーザデータ用のバースト割り当てを行う初期スケジューリングモードの処理を行う第1のステップと、
    前記基地局の管理する前記N1 フレーム周期でアップリンクのユーザデータ用のバースト割り当てを行う周期的スケジューリングモードの処理を行う第2のステップと、
    前記初期スケジューリングモードの状態で、アップリンクの割り当てバーストに該当ユーザデータが収容された状態でデータ受信がされたか否かを各フレームで判断し、該当ユーザデータが収容された状態でデータ受信がされたと判断されたときに、そのフレームが前記N1 フレーム周期に一致しているか否かを判断し、前記初期スケジューリングモードの状態継続または前記周期的スケジューリングモードへの状態遷移を判断する第3のステップと、
    前記周期的スケジューリングモードの状態で、前記周期的スケジューリングモードの状態継続または前記初期スケジューリングモードへの状態遷移を判断する第4のステップと
    を有することを特徴とする無線通信方法。
  2. 請求項1に記載の無線通信方法において、
    前記基地局は、前記周期的スケジューリングモードで割り当てた前記N1 フレーム周期の該当フレームとその前後のフレームを含むすべてまたは一部のフレームで、アップリンクのユーザデータ用のバースト割り当てを行う同期確認スケジューリングモードの処理を行う第5のステップと、
    前記第4のステップに代えて、前記周期的スケジューリングモードの状態で、前記周期的スケジューリングモードの状態継続または前記同期確認スケジューリングモードへの状態遷移を判断する第6のステップと、
    前記同期確認スケジューリングモードの状態で、前記同期確認スケジューリングモードの状態継続、または前記周期的スケジューリングモードと前記初期スケジューリングモードのいずれかへの状態遷移を判断する第7のステップと
    を有することを特徴とする無線通信方法。
  3. 請求項1に記載の無線通信方法において、
    前記基地局は、アップリンクの割り当てバーストに該当ユーザデータが収容された状態でデータ受信がされたフレームを連続N2 回以上(N2 は整数)監視する第8のステップを有し、
    前記第3のステップは、連続したN2 回の各フレームが前記N1 フレーム周期にすべて一致しているか否かを判断し、N2 回連続でN1 フレーム周期に一致していると判断されたときに前記初期スケジューリングモードから前記周期的スケジューリングモードへ状態遷移する判断を行う
    ことを特徴とする無線通信方法。
  4. 請求項1に記載の無線通信方法において、
    前記基地局は、前記周期的スケジューリングモードで前の状態遷移または状態遷移の判断から所定の時間以上経過したか否かを監視する第9のステップを有し、
    前記第4のステップは、前記周期的スケジューリングモードの状態で、前の状態遷移または状態遷移の判断から所定の時間以上経過したときに、前記周期的スケジューリングモードから前記初期スケジューリングモードへ状態遷移する判断を行う
    ことを特徴とする無線通信方法。
  5. 請求項2に記載の無線通信方法において、
    前記基地局は、前記周期的スケジューリングモードで前の状態遷移または状態遷移の判断から所定の時間以上経過したか否かを監視する第9のステップを有し、
    前記第6のステップは、前記周期的スケジューリングモードの状態で、前の状態遷移または状態遷移の判断から所定の時間以上経過したときに、前記周期的スケジューリングモードから前記同期確認スケジューリングモードへ状態遷移する判断を行う
    ことを特徴とする無線通信方法。
  6. 請求項2に記載の無線通信方法において、
    前記第7のステップは、アップリンクの割り当てバーストに該当ユーザデータが収容された状態でデータ受信がされたフレームが前記N1 フレーム周期に一致しているときに前記同期確認スケジューリングモードから前記周期的スケジューリングモードに遷移し、アップリンクの割り当てバーストに該当ユーザデータが収容された状態でデータ受信がされたフレームが前記N1 フレーム周期に一致していないときに前記同期確認スケジューリングモードから前記初期スケジューリングモードに遷移し、その他の場合に同期確認スケジューリングモードを継続する判断を行う
    ことを特徴とする無線通信方法。
  7. 基地局と1以上の端末が無線回線を介して接続され、端末から基地局へのアップリンクまたは基地局と端末との間の双方向のリンクにおいて周期的なデータ伝送を行う無線通信システムにおいて、
    前記基地局は、前記端末との間で1以上のコネクション設定を行い、該コネクションの中のすべてまたは所定のコネクションに対してアップリンクまたは双方向のリンクで所定のサイズ以上のバースト割り当てを行う周期をN1 フレーム(N1 は整数)と設定した後のアップリンクのスケジューリング処理として、
    前記基地局の管理する前記N1 フレーム周期でアップリンクのユーザデータ用のバースト割り当てを行う周期的スケジューリングモードの処理を行う第1のステップと、
    前記端末が送信したバースト割り当て周期に関する同期情報を取得し、取得した同期情報に記載された前倒し割り当てフレーム数の要求値に関する情報を抽出する第2のステップと、
    前記前倒し割り当てフレーム数の要求値を連続N2 回以上(N2 は整数)監視する第3のステップと、
    前記同期情報を新規に取得するごとに、その直前に取得した前倒し割り当てフレーム数の要求値とを比較して一致するか否かを判断する第4のステップと、
    前記第4のステップで連続したN2 回の比較結果がすべて一致しているときに、当該コネクションに対するN1 フレーム周期の割り当てフレームの位置を前倒し割り当てフレーム数の要求値分だけ前倒しする処理を行う第5のステップと
    を有することを特徴とする無線通信方法。
  8. 基地局と1以上の端末が無線回線を介して接続され、端末から基地局へのアップリンクまたは基地局と端末との間の双方向のリンクにおいて周期的なデータ伝送を行う無線通信システムにおいて、
    前記基地局は、前記端末との間で1以上のコネクション設定を行い、該コネクションの中のすべてまたは所定のコネクションに対してアップリンクまたは双方向のリンクで所定のサイズ以上のバースト割り当てを行う周期をN1 フレーム(N1 は整数)と設定した後のアップリンクのスケジューリング処理として、
    前記基地局の管理する前記N1 フレーム周期でアップリンクのユーザデータ用のバースト割り当てを行う周期的スケジューリングモードの処理を行う第1のステップと、
    前記端末が送信したバースト割り当て周期に関する同期情報を取得し、取得した同期情報に記載された前倒し割り当てフレーム数の要求値に関する情報を抽出する第2のステップと、
    前記前倒し割り当てフレーム数の要求値を連続N3 回以上(N3 は整数)監視する第3のステップと、
    連続したN3 回の前倒し割り当てフレームの要求値の中の最多頻度の要求値X′とその頻度回数を取得する第4のステップと、
    前記最多頻度の要求値X′の頻度回数がN2 回以上(N2 は整数)であるか否かを判断し、N2 回以上であるときに、当該コネクションに対するN1 フレーム周期の割り当てフレームの位置を前倒し割り当てフレーム数の要求値X′分だけ前倒しする処理を行う第5のステップと
    を有することを特徴とする無線通信方法。
  9. 基地局と1以上の端末が無線回線を介して接続され、端末から基地局へのアップリンクまたは基地局と端末との間の双方向のリンクにおいて周期的なデータ伝送を行う無線通信システムにおいて、
    前記基地局は、前記端末との間で1以上のコネクション設定を行い、該コネクションの中のすべてまたは所定のコネクションに対してアップリンクまたは双方向のリンクで所定のサイズ以上のバースト割り当てを行う周期をN1 フレーム(N1 は整数)と設定した後のアップリンクのスケジューリング処理を行う処理手段として、
    毎フレーム連続的に前記アップリンクのユーザデータ用のバースト割り当てを行う初期スケジューリングモードの処理を行う第1の処理手段と、
    前記基地局の管理する前記N1 フレーム周期でアップリンクのユーザデータ用のバースト割り当てを行う周期的スケジューリングモードの処理を行う第2の処理手段と、
    前記初期スケジューリングモードの状態で、アップリンクの割り当てバーストに該当ユーザデータが収容された状態でデータ受信がされたか否かを各フレームで判断し、該当ユーザデータが収容された状態でデータ受信がされたと判断されたときに、そのフレームが前記N1 フレーム周期に一致しているか否かを判断し、前記初期スケジューリングモードの状態継続または前記周期的スケジューリングモードへの状態遷移を判断する第3の処理手段と、
    前記周期的スケジューリングモードの状態で、前記周期的スケジューリングモードの状態継続または前記初期スケジューリングモードへの状態遷移を判断する第4の処理手段と
    を備えたことを特徴とする無線通信システム。
  10. 請求項9に記載の無線通信システムにおいて、
    前記基地局は、前記周期的スケジューリングモードで割り当てた前記N1 フレーム周期の該当フレームとその前後のフレームを含むすべてまたは一部のフレームで、アップリンクのユーザデータ用のバースト割り当てを行う同期確認スケジューリングモードの処理を行う第5の処理手段と、
    前記第4の処理手段に代えて、前記周期的スケジューリングモードの状態で、前記周期的スケジューリングモードの状態継続または前記同期確認スケジューリングモードへの状態遷移を判断する第6の処理手段と、
    前記同期確認スケジューリングモードの状態で、前記同期確認スケジューリングモードの状態継続または前記周期的スケジューリングモードと前記初期スケジューリングモードのいずれかへの状態遷移を判断する第7の処理手段と
    を備えたことを特徴とする無線通信システム。
  11. 基地局と1以上の端末が無線回線を介して接続され、端末から基地局へのアップリンクまたは基地局と端末との間の双方向のリンクにおいて周期的なデータ伝送を行う無線通信システムにおいて、
    前記基地局は、前記端末との間で1以上のコネクション設定を行い、該コネクションの中のすべてまたは所定のコネクションに対してアップリンクまたは双方向のリンクで所定のサイズ以上のバースト割り当てを行う周期をN1 フレーム(N1 は整数)と設定した後のアップリンクのスケジューリング処理を行う処理手段として、
    前記基地局の管理する前記N1 フレーム周期でアップリンクのユーザデータ用のバースト割り当てを行う周期的スケジューリングモードの処理を行う第1の処理手段と、
    前記端末が送信したバースト割り当て周期に関する同期情報を取得し、取得した同期情報に記載された前倒し割り当てフレーム数の要求値に関する情報を抽出する第2の処理手段と、
    前記前倒し割り当てフレーム数の要求値を連続N2 回以上(N2 は整数)監視する第3の処理手段と、
    前記同期情報を新規に取得するごとに、その直前に取得した前倒し割り当てフレーム数の要求値とを比較して一致するか否かを判断する第4の処理手段と、
    前記第4の処理手段で連続したN2 回の比較結果がすべて一致しているときに、当該コネクションに対するN1 フレーム周期の割り当てフレームの位置を前倒し割り当てフレーム数の要求値分だけ前倒しする処理を行う第5の処理手段と
    を備えたことを特徴とする無線通信システム。
  12. 基地局と1以上の端末が無線回線を介して接続され、端末から基地局へのアップリンクまたは基地局と端末との間の双方向のリンクにおいて周期的なデータ伝送を行う無線通信システムにおいて、
    前記基地局は、前記端末との間で1以上のコネクション設定を行い、該コネクションの中のすべてまたは所定のコネクションに対してアップリンクまたは双方向のリンクで所定のサイズ以上のバースト割り当てを行う周期をN1 フレーム(N1 は整数)と設定した後のアップリンクのスケジューリング処理を行う処理手段として、
    前記基地局の管理する前記N1 フレーム周期でアップリンクのユーザデータ用のバースト割り当てを行う周期的スケジューリングモードの処理を行う第1の処理手段と、
    前記端末が送信したバースト割り当て周期に関する同期情報を取得し、取得した同期情報に記載された前倒し割り当てフレーム数の要求値に関する情報を抽出する第2の処理手段と、
    前記前倒し割り当てフレーム数の要求値を連続N3 回以上(N3 は整数)監視する第3の処理手段と、
    連続したN3 回の前倒し割り当てフレームの要求値の中の最多頻度の要求値X′とその頻度回数を取得する第4の処理手段と、
    前記最多頻度の要求値X′の頻度回数がN2 回以上(N2 は整数)であるか否かを判断し、N2 回以上であるときに、当該コネクションに対するN1 フレーム周期の割り当てフレームの位置を前倒し割り当てフレーム数の要求値X′分だけ前倒しする処理を行う第5の処理手段と
    を備えたことを特徴とする無線通信システム。
  13. 基地局と1以上の端末が無線回線を介して接続され、端末から基地局へのアップリンクまたは基地局と端末との間の双方向のリンクにおいて周期的なデータ伝送を行う無線通信システムの基地局において、
    前記端末との間で1以上のコネクション設定を行い、該コネクションの中のすべてまたは所定のコネクションに対してアップリンクまたは双方向のリンクで所定のサイズ以上のバースト割り当てを行う周期をN1 フレーム(N1 は整数)と設定した後のアップリンクのスケジューリング処理を行う処理手段として、
    毎フレーム連続的に前記アップリンクのユーザデータ用のバースト割り当てを行う初期スケジューリングモードの処理を行う第1の処理手段と、
    前記基地局の管理する前記N1 フレーム周期でアップリンクのユーザデータ用のバースト割り当てを行う周期的スケジューリングモードの処理を行う第2の処理手段と、
    前記初期スケジューリングモードの状態で、アップリンクの割り当てバーストに該当ユーザデータが収容された状態でデータ受信がされたか否かを各フレームで判断し、該当ユーザデータが収容された状態でデータ受信がされたと判断されたときに、そのフレームが前記N1 フレーム周期に一致しているか否かを判断し、前記初期スケジューリングモードの状態継続または前記周期的スケジューリングモードへの状態遷移を判断する第3の処理手段と、
    前記周期的スケジューリングモードの状態で、前記周期的スケジューリングモードの状態継続または前記初期スケジューリングモードへの状態遷移を判断する第4の処理手段と
    を備えたことを特徴とする基地局。
  14. 請求項13に記載の無線通信システムの基地局において、
    前記周期的スケジューリングモードで割り当てた前記N1 フレーム周期の該当フレームとその前後のフレームを含むすべてまたは一部のフレームで、アップリンクのユーザデータ用のバースト割り当てを行う同期確認スケジューリングモードの処理を行う第5の処理手段と、
    前記第4の処理手段に代えて、前記周期的スケジューリングモードの状態で、前記周期的スケジューリングモードの状態継続または前記同期確認スケジューリングモードへの状態遷移を判断する第6の処理手段と、
    前記同期確認スケジューリングモードの状態で、前記同期確認スケジューリングモードの状態継続または前記周期的スケジューリングモードと前記初期スケジューリングモードのいずれかへの状態遷移を判断する第7の処理手段と
    を備えたことを特徴とする基地局。
  15. 基地局と1以上の端末が無線回線を介して接続され、端末から基地局へのアップリンクまたは基地局と端末との間の双方向のリンクにおいて周期的なデータ伝送を行う無線通信システムの基地局において、
    前記端末との間で1以上のコネクション設定を行い、該コネクションの中のすべてまたは所定のコネクションに対してアップリンクまたは双方向のリンクで所定のサイズ以上のバースト割り当てを行う周期をN1 フレーム(N1 は整数)と設定した後のアップリンクのスケジューリング処理を行う処理手段として、
    前記基地局の管理する前記N1 フレーム周期でアップリンクのユーザデータ用のバースト割り当てを行う周期的スケジューリングモードの処理を行う第1の処理手段と、
    前記端末が送信したバースト割り当て周期に関する同期情報を取得し、取得した同期情報に記載された前倒し割り当てフレーム数の要求値に関する情報を抽出する第2の処理手段と、
    前記前倒し割り当てフレーム数の要求値を連続N2 回以上(N2 は整数)監視する第3の処理手段と、
    前記同期情報を新規に取得するごとに、その直前に取得した前倒し割り当てフレーム数の要求値とを比較して一致するか否かを判断する第4の処理手段と、
    前記第4の処理手段で連続したN2 回の比較結果がすべて一致しているときに、当該コネクションに対するN1 フレーム周期の割り当てフレームの位置を前倒し割り当てフレーム数の要求値分だけ前倒しする処理を行う第5の処理手段と
    を備えたことを特徴とする基地局。
  16. 基地局と1以上の端末が無線回線を介して接続され、端末から基地局へのアップリンクまたは基地局と端末との間の双方向のリンクにおいて周期的なデータ伝送を行う無線通信システムの基地局において、
    前記端末との間で1以上のコネクション設定を行い、該コネクションの中のすべてまたは所定のコネクションに対してアップリンクまたは双方向のリンクで所定のサイズ以上のバースト割り当てを行う周期をN1 フレーム(N1 は整数)と設定した後のアップリンクのスケジューリング処理を行う処理手段として、
    前記基地局の管理する前記N1 フレーム周期でアップリンクのユーザデータ用のバースト割り当てを行う周期的スケジューリングモードの処理を行う第1の処理手段と、
    前記端末が送信したバースト割り当て周期に関する同期情報を取得し、取得した同期情報に記載された前倒し割り当てフレーム数の要求値に関する情報を抽出する第2の処理手段と、
    前記前倒し割り当てフレーム数の要求値を連続N3 回以上(N3 は整数)監視する第3の処理手段と、
    連続したN3 回の前倒し割り当てフレームの要求値の中の最多頻度の要求値X′とその頻度回数を取得する第4の処理手段と、
    前記最多頻度の要求値X′の頻度回数がN2 回以上(N2 は整数)であるか否かを判断し、N2 回以上であるときに、当該コネクションに対するN1 フレーム周期の割り当てフレームの位置を前倒し割り当てフレーム数の要求値X′分だけ前倒しする処理を行う第5の処理手段と
    を備えたことを特徴とする基地局。
JP2008279955A 2008-10-30 2008-10-30 無線通信方法および無線通信システムならびに基地局 Expired - Fee Related JP5053231B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008279955A JP5053231B2 (ja) 2008-10-30 2008-10-30 無線通信方法および無線通信システムならびに基地局

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008279955A JP5053231B2 (ja) 2008-10-30 2008-10-30 無線通信方法および無線通信システムならびに基地局

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010109713A JP2010109713A (ja) 2010-05-13
JP5053231B2 true JP5053231B2 (ja) 2012-10-17

Family

ID=42298705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008279955A Expired - Fee Related JP5053231B2 (ja) 2008-10-30 2008-10-30 無線通信方法および無線通信システムならびに基地局

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5053231B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5113027B2 (ja) * 2008-12-05 2013-01-09 株式会社日立国際電気 無線基地局装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007148706A1 (ja) * 2006-06-19 2007-12-27 Ntt Docomo, Inc. 無線リソース割当方法及び無線基地局
WO2008097167A1 (en) * 2007-02-09 2008-08-14 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Method and apparatus for discriminating between control messages and speech payload
GB2447883A (en) * 2007-03-02 2008-10-01 Fujitsu Ltd Bandwidth allocation in multi-hop wireless communication systems

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010109713A (ja) 2010-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7764659B2 (en) Scheduling method and apparatus for half-duplex transmission
JP2007527676A (ja) 争奪ベースデータリンク上の、等時性データグラム配信のための方法および装置
EP2335434A1 (en) Network quality of service update control
US20080119181A1 (en) Radio base station, radio communication terminal and radio communication system
US8335185B2 (en) Method of allocating resource for mobile station to support real time service
US8660062B2 (en) Methods and apparatus for quality of service-based uplink polling schemes
US8521171B2 (en) Method of allocating radio resource in broadband wireless access system
WO2008015567A2 (en) Simple and efficient scheduling synchronization mechanism in a multi-hop environment
JP4633713B2 (ja) 通信システムにおけるデータ送信方法及びシステム
US8412223B2 (en) Method of allocating radio resource in broadband wireless access system
JP5053231B2 (ja) 無線通信方法および無線通信システムならびに基地局
Ghazal et al. Performance analysis of UGS, rtPS, nrtPS admission control in WiMAX networks
JP2019507976A (ja) 周期的割り当てを示すシステムおよび方法
EP3091700B1 (en) Method for allocating time-frequency resources for transmitting data packets over a frequency selective channel
US20090109960A1 (en) Method and apparatus for a virtual circuit data area within a packet data frame
JP5149129B2 (ja) Ip電話無線通信装置
JP2004248105A (ja) 無線基地局、移動局、無線通信システム、及び無線通信方法
KR101078167B1 (ko) 기지국과 가입자국들 사이의 통신을 관리하는 방법 및 시스템
EP4145732A1 (en) Device and method for cooperative relaying of voice traffic in mobile ad-hoc networks
JP5113027B2 (ja) 無線基地局装置
JP5020923B2 (ja) 帯域割り当て方法
JP2003069518A (ja) 時分割多元接続システムにおけるフレーム構成方法および装置
Drozdova IEEE 802.16: analysis of probability-time characteristics
Trung et al. VMcMAC: Voice call support over wireless multi-channel MAC protocol
Drozdova Probability-time characteristics of WiMAX systems

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120724

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120725

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5053231

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150803

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees