JP5052689B1 - ボタン錠 - Google Patents

ボタン錠 Download PDF

Info

Publication number
JP5052689B1
JP5052689B1 JP2011144080A JP2011144080A JP5052689B1 JP 5052689 B1 JP5052689 B1 JP 5052689B1 JP 2011144080 A JP2011144080 A JP 2011144080A JP 2011144080 A JP2011144080 A JP 2011144080A JP 5052689 B1 JP5052689 B1 JP 5052689B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock
plate
button
clutch
handle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011144080A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013011097A (ja
Inventor
明丸 渡部
孝行 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagasawa Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Nagasawa Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nagasawa Manufacturing Co Ltd filed Critical Nagasawa Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2011144080A priority Critical patent/JP5052689B1/ja
Priority to PCT/JP2012/002523 priority patent/WO2013001691A1/ja
Priority to TW101117530A priority patent/TWI461594B/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP5052689B1 publication Critical patent/JP5052689B1/ja
Publication of JP2013011097A publication Critical patent/JP2013011097A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B37/00Permutation or combination locks; Puzzle locks
    • E05B37/16Permutation or combination locks; Puzzle locks with two or more push or pull knobs, slides, or the like

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

【課題】設定した暗証情報が正確に暗証入力されない場合はドアレバ−ハンドルを空転させ、内部の施解錠機構の損傷や破壊を未然に防止し、内外のレバ−ハンドルの取付け角度を容易に調整し得るボタン錠の提供。
【解決手段】複数の押しボタン12を押圧可能に取付け、複数のロック孔57を形成し、解錠時に押しボタンの押圧方向と直交方向に移動可能にしたロック板56を設け、押しボタンの押圧方向に移動可能にロック孔の開口縁部に係脱可能な係合溝を有する板状のロックピン19を設け、ロック板と平行に配置し、ロックピンの位置を保持可能したリセット板を設ける。レバ−ハンドル5,6と同動可能な角芯棒87を設け、ロック板移動域に、ロック板の作動を介してレバ−ハンドルの変位を角芯棒に接離可能にしたクラッチ機構63を配置しロック板のロック解除時、クラッチ機構のクラッチ作動を介して、レバ−ハンドルの変位を角芯棒に伝達可能にする。
【選択図】図4

Description

本発明は、小形軽量で安価に製作できるとともに、設定した暗証情報が正確に暗証入力されない場合はドアレバ−ハンドルを空転させ、内部の施解錠機構の損傷や破壊を未然に防止し、悪戯や不正操作による故障や破壊を阻止し得るとともに、内外のレバ−ハンドルの取付け角度を容易に調整し得るようにしたボタン錠に関する。
近時、住宅や会社、駅舎、店舗、病院等のドア錠として、鍵の使用を省略したキ−レスタイプの錠前が普及してきている。
前記キ−レスタイプの錠前のうち、機械的な手法で施解錠作動する、いわゆるメカロック錠は、電気的な手法で施解錠作動する電子または電気錠に比べ、配線が不要で停電若しくは電源確保の心配がなく、しかも機械的強度が大きく、確実な防御能力と使用上の安全性を得られるとともに、メンテナンスの軽減を図れる等の利点から、近時その需要が増大している。
前記メカロック錠はドアに取付けられ、そのケ−スフレ−ムに暗証番号を設定する板状の複数の押しボタンとレバ−ハンドルを設け、またドアの内部に本締錠を設け、該本締錠を押しボタンの操作に連動させて施解錠する構成が採られている。
例えば、メカロック錠のケ−スフレ−ムの表面にセットブロックを取付け、該ケ−スフレ−ムの内部に複数の板体を積層配置し、該板体に複数のスリット若しくは通孔を形成し、前記スリット若しくは通孔に、切欠溝を形成した略S字状の板状のボタンを正立または倒立させて挿入し、当該押しボタンを記憶状態または非記憶状態に設定して暗証番号を入力するものがある(例えば、特許文献1および2参照)。
しかし、前記メカロック錠は、暗証番号の設定または変更時、セットブロックとケ−スフレ−ムをドアから取外してボタンを表出し、また隣接部品を分解して各ボタンの正立または倒立状態を組み換え、これをスリットに挿入する煩雑な作業を要し、この作業に手間が掛かる上に、ボタンの正立または倒立状態が酷似して間違え易い、という問題があった
そして、押しボタンを押し間違え、または誤った暗証番号によって押しボタンを操作後、レバ−ハンドルを操作して開扉しようとすると、レバ−ハンドルと一体のピニオンと、該ピニオンに噛合するラックギヤが損傷し、またカムピンがキ−プレ−トに当接して折れ曲がり、使用不能になる等の問題があった。
一方、他のメカロック錠の中に、ケ−スフレ−ムの内部に複数の板体を積層配置し、該板体に複数のスリットノッチまたはスライドノッチを形成し、これらに複数のストッパフランジを突設したピン状のボタン本体を挿入し、前記ストッパフランジを隣接する板体のスライドノッチの突起に係合可能に配置し、前記ボタン本体を記憶状態または非記憶状態に設定して暗証番号を入力するものがある(例えば、特許文献3参照)。
しかし、前記ボタン本体は形状が複雑で加工が難しく、製作費が高価になる問題があった。
しかも、押しボタンを押し間違え、または誤った暗証番号によってボタン本体を操作後、レバ−ハンドルを操作して開扉しようとすると、回転カムがキ−プレ−トに勢い良く当接して両者が損傷または破損し、また二つのストッパフランジがキ−プレ−トとボタン押えプレ−トのスライドノッチの突起に勢い良く係合して、双方のストッパフランジとスライドノッチが損傷または破損し、使用不能になる等の問題があった。
このような問題は、暗証番号を知得する利用者の他に、暗証番号を知らない第三者や不法侵入者による場合があり得、構造上および防犯上からその改善が望まれていた。
特公昭6235251号公報 特許第2803514号公報 特許第3451041号公報
本発明はこのような問題を解決し、小形軽量で安価に製作できるとともに、設定した暗証情報が正確に暗証入力されない場合はドアレバ−ハンドルを空転させ、内部の施解錠機構の損傷や破壊を未然に防止し、悪戯や不正操作による故障や破壊を阻止し得るとともに、内外のレバ−ハンドルの取付け角度を容易に調整し得るようにしたボタン錠を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、複数の押しボタンを押圧可能に取付け、かつドアの一側面に配置するハウジングと、複数のロック孔を形成し、解錠時に押しボタンの押圧方向と直交方向に移動可能にしたロック板と、前記押しボタンの押圧方向に移動可能に配置し、前記ロック孔の開口縁部に係脱可能な係合溝を有する板状のロックピンと、前記ロック板と平行に配置され、内部のリセットバネを前記ロックピンに係合可能に配置し、前記ロックピンの位置を保持可能したリセット板と、デットボルトを進退可能な本締錠と、該本締錠に連係し、かつレバ−ハンドルと同動可能な角芯棒と、を備えたボタン錠において、前記ロック板の移動域に該ロック板の作動を介してレバ−ハンドルの変位を角芯棒に接離可能にしたクラッチ機構を配置し、前記ロック板のロック解除時、前記クラッチ機構のクラッチ作動を介して、前記レバ−ハンドルの変位を角芯棒に伝達可能にし、ロック板のロック状態を解除し、かつクラッチ機構を作動させた際、レバ−ハンドルの変位を角芯棒に伝達して開扉可能にし、防御機能を強化し使用上の安全性を向上するようにしている。
請求項2の発明は、ロック板のロック作動時、前記クラッチ機構のクラッチ作動を停止し、前記角芯棒に対するレバ−ハンドルの変位の伝達を遮断し、前記レバ−ハンドルを空転可能にし、設定した暗証情報を正確に暗証入力しない場合はレバ−ハンドルを空転させ、内部の施解錠機構の損傷や破壊を未然に防止し、悪戯や不正操作による故障や破壊を阻止し得るようにしている。
請求項3の発明は、ハウジングの表面にエンタ−ボタンを押圧可能に設け、該エンタ−ボタンを前記クラッチ機構に連係し、前記ロック板のロック解除後、前記エンタ−ボタンの操作を介して前記クラッチ機構を作動可能にし、押しボタンに対する正確な暗証入力と、エンタ−ボタンの操作によってのみ開扉し得るようにし、防御機能を強化し使用上の安全性を向上するようにしている。
請求項4の発明は、前記クラッチ機構は、レバ−ハンドルと同動可能なクラッチギヤアウタ−と、該クラッチギヤアウタ−に係脱かつ移動可能なシフトギヤと、該シフトギヤに係脱可能で、かつ一端部に前記角芯棒を装着可能にしたクラッチギヤインナ−と、前記ロック板に一端部を係合可能に配置し、他端部を前記シフトギヤに係合可能に配置したクラッチシフタ−と、を備え、前記クラッチ機構をロック板の作動とレバ−ハンドルの変位に連係し、ロック板のロック作動解除を基にクラッチ機構を確実に作動し得るようにしている。
請求項5の発明は、前記クラッチギヤアウタ−を前記レバ−ハンドルに同動可能に連結し、その内側に前記シフトギヤに噛合可能な環状ギヤを設け、クラッチギヤアウタ−にレバ−ハンドルの変位を直結し、その動力をシフトギヤに確実に伝達し得るようにしている
請求項6の発明は、前記シフトギヤを、前記クラッチギヤアウタ−とクラッチギヤインナ−との間に摺動可能に設け、かつその内側に大小異径の二つのインナ−ギヤを設け、該インナ−ギヤを前記クラッチギヤアウタ−とクラッチギヤインナ−に噛合可能に設け、ロック板のロック作動解除時にクラッチギヤアウタ−側へ移動し、該クラッチギヤアウタ−に伝達された動力をクラッチギヤインナ−に確実に伝達するようにしている。
請求項7の発明は、前記クラッチギヤインナ−は、前記クラッチギヤアウタ−の端部に近接配置し、前記シフトギヤの小径側のインナ−ギヤに噛合可能なギヤと、前記角芯棒を係合可能な角孔とを設け、シフトギヤに伝達された動力を角芯棒に伝達し、該角芯棒から他方のレバ−ハンドルに確実に伝達し得るようにしている。
請求項8の発明は、前記クラッチシフタ−は、中間部を不動の枢支突起に係合可能に配置し、該枢支突起を支点に内外方向に揺動可能に設けるとともに、一対のシフタ−板を突設し、該シフタ−板を前記シフトギヤの端面に係合可能に設け、ロック板のロック作動解除時に枢支突起を支点に揺動し、前記シフタ−板をシフトギヤの端面に係合させて、該シフトギヤをクラッチギヤアウタ−側へ移動し得るようにしている。
請求項9の発明は、前記シフタ−板に係合突起を設けるとともに、前記クラッチギヤアウタ−の端面とシフトギヤの端面に、前記係合突起に係合可能な凹部を形成し、シフタ−板をクラッチギヤアウタ−とシフトギヤに確実に係合させ、シフトギヤを確実に移動させるようにしている。
請求項10の発明は、前記クラッチギヤインナ−の周面にスナップリングを装着可能な環状溝を設け、該環状溝の一部に角孔に連通する切欠溝を設けるとともに、角芯棒の角部に切溝を形成し、該切溝に前記環状溝に装着したスナップリングを圧着し、角芯棒を容易かつ迅速にクラッチギヤインナ−に組み付けられるようにし、例えば角芯棒を組み付けた室内座を、ドアを介し室外座に容易かつ迅速に組み付けられるようにしている。
請求項11の発明は、前記クラッチギヤアウタ−の外周面に係合面を形成し、該係合面に前記リセット板の下端部を係合可能に配置し、前記クラッチギヤアウタ−の回動を介し前記リセット板を上下動可能に設け、前記リセット板の上下動をレバ−ハンドルに連係するクラッチギヤアウタ−の回動変位によって容易に実現し、従来の複雑な構成を解消し得るようにしている。
請求項12の発明は、前記リセット板の上下動を介して、前記リセット板内部のリセットバネを前記ロックピンに係脱可能にし、ロックピンの位置を容易に変更かつ保持し得るようにしている。
請求項13の発明は、前記エンタ−ボタンを室外側ハウジングの表面側に移動可能に付勢するとともに、エンタ−ボタンの内部にエンタ−ピンを摺動可能に挿入し、該エンタ−ピンに前記クラッチシフタ−の上部を揺動可能に連結し、ロック板の下端部に係合配置したクラッチシフタ−の下部をクラッチ機構に連係し、ロック板の上動変位によってクラッチシフタ−を揺動させ、その下部変位をクラッチ機構のシフトギヤに確実に伝達するようにしている。
請求項14の発明は、前記ロック板のロック作動時、エンタ−ボタンの後端部と前記クラッチシフタ−の上部とを離間して配置し、前記クラッチシフタ−によるクラッチ作動を停止可能にし、ロック板のロック作動時におけるクラッチ機構の作動を停止させ、レバ−ハンドルの空転を続行可能にしている。
請求項15の発明は、前記ロック板のロック解除後、エンタ−ボタンの押圧操作時、エンタ−ボタンの後端部を前記クラッチシフタ−の上部に係合可能に設け、該クラッチシフタ−の上部を前記ロック板の下端部に係合し、かつロック板を解錠方向へ移動可能にし、ロック板のロック解除後にクラッチシフタ−を揺動変位させ、クラッチ機構のクラッチ作動を始動可能にしている。
請求項16の発明は、前記クラッチシフタ−の上部と前記ロック板の下端部との係合を介して、クラッチシフタ−の揺動変位を保持可能にし、クラッチ機構の確実かつ安定したクラッチ作動を得られるようにしている。
請求項17の発明は、前記押しボタンの内側に、ロックピンを挿入可能なロックピン挿入孔を形成した探り防止板を上下動可能に配置し、前記エンタ−ボタンの後端部にバネ係合端を設け、該バネ係合端をエンタ−ボタンの押圧操作時、探り防止板の下端部に係合可能に配置し、探り防止板を上動可能にするとともに、ロックピン挿入孔の開口縁部をロックピンに係合可能にし、施錠時におけるロックピンの挙動の差異を察知不可能にし、悪戯や不正操作による不正解錠を防止し得るようにしている。
請求項18の発明は、前記リセット板とロック板に、前記ロックピンを操作方向の周りに回動可能に装着するとともに、その操作方向に移動可能に装着し、暗証情報の変更時、内部機構を分解することなくロックピンを手動で容易に回動し得るようにしている。
請求項19の発明は、前記ロックピンの両側に互いに位置をずらせて二つの係合溝を形成し、該ロックピンを操作方向の周りに反転した際、各係合溝を前記ロック孔の開口部周辺に係脱可能に装着し、小形かつ簡単な構成によって、係合溝とロック孔の開口縁部との係脱を容易に実現し、暗証情報の設定とその変更の構成を容易に得られるようにしている
請求項20の発明は、前記ロックピンの一端部に暗証マ−クを形成するとともに、ハウジングカバ−のロックピン挿入溝の一端部にチェックマ−クを形成し、前記暗証マークをチェックマ−クの位置に合致させて暗証設定し、双方のマ−クの位置によって暗証設定の有無を視覚的に確認可能にし、暗証設定またはその変更を確実に行えるようにしている。
請求項21の発明は、前記レバ−ハンドルの基端部を前記ハウジングに回動可能に取付け、前記レバ−ハンドルの把持部を前記ハウジングの表面に沿わせて折畳み可能にし、前記レバ−ハンドルとハウジングの組み付け後のコンパクト化を図れ、それらの梱包と搬送を容易かつコンパクトに行なえるようにしている。
請求項22の発明は、前記室外側ハウジングの外側と内側ハウジングの内側にハンドルジョイントの一端部を連結し、該ハンドルジョイントの他端部に室外側または室内側のレバ−ハンドルの基端部を連結し、ハンドルジョイントを介して室内外側レバ−ハンドルと室内外側ハウジングとを合理的に連結するようにしている。
請求項23の発明は、前記各ハンドルジョイントに室外側レバ−ハンドルまたは内側レバ−ハンドルを係脱可能に装着し、前記レバ−ハンドルの基端部を、ハンドルジョイントの円周方向に回動可能に装着し、前記レバ−ハンドルの取付け角度を調整可能にし、使用形態に応じて室内外側レバ−ハンドルの取付け角度を調整可能にしている。
請求項24の発明は、前記室外側および室内側レバ−ハンドルの内周面と、該内周面に嵌合可能な前記ハンドルジョイントの外周面に、互いに噛合可能な複数の係合歯を軸方向に形成し、前記係合歯の噛合によって室内外側レバ−ハンドルの取付け角度を正確かつ確実に取付け角度調整可能にしている。
請求項25の発明は、前記室外側および室内側レバ−ハンドルの内周面を円錐面状に形成するとともに、前記ハンドルジョイントの外周面を前記円錐面に嵌合可能な円錐面状に形成し、室内側レバ−ハンドルとハンドルジョイントとを合理的に構成し、前記室内側レバ−ハンドルの取付け角度調整を容易に行なうようにしている。
請求項26の発明は、前記各ハンドルジョイントに前記室外側および室内側レバ−ハンドルを軸方向に移動可能に装着し、前記室外側および室内側レバ−ハンドルの移動時、前記室外側および室内側レバ−ハンドルと前記ハンドルジョイントとの係合を解除し、かつ前記室外側および室内側レバ−ハンドルを前記ハンドルジョイントの円周方向に回動可能にし、簡単な操作によって室内側レバ−ハンドルの取付け角度を容易に調整可能にしている。
請求項27の発明は、前記各ハンドルジョイントに室外側または室内側レバ−ハンドルを軸方向に移動可能にビス止めし、前記レバ−ハンドルの軸方向移動時、前記レバ−ハンドルを各ハンドルジョイントに対し抜け止め可能に装着し、レバ−ハンドルの取付け角度調整時にレバ−ハンドルの脱落を防止し、前記角度調整を容易かつ円滑に行なうようにしている。
請求項1の発明は、前記ロック板の移動域に該ロック板の作動を介してレバ−ハンドルの変位を角芯棒に接離可能にしたクラッチ機構を配置し、前記ロック板のロック解除時、前記クラッチ機構を介して前記レバ−ハンドルの変位を角芯棒に伝達可能にしたから、ロック板のロック状態を解除し、かつクラッチ機構を作動させた際、レバ−ハンドルの変位を角芯棒に伝達して開扉することができ、防御機能を強化し使用上の安全性を向上することができる。
請求項2の発明は、前記ロック板のロック作動時、前記クラッチ機構を介して、前記レバ−ハンドルの変位と角芯棒との動力伝達を遮断し、前記レバ−ハンドルを空転可能にしたから、設定した暗証情報を正確に暗証入力しない場合はレバ−ハンドルを空転させ、内部の施解錠機構の損傷や破壊を未然に防止し、悪戯や不正操作による故障や破壊を阻止することができる。
請求項3の発明は、前記ハウジングの表面にエンタ−ボタンを押圧可能に設け、該エンタ−ボタンを前記クラッチ機構に連係し、前記ロック板のロック解除後、前記エンタ−ボタンの操作を介して前記クラッチ機構を作動可能にしたから、押しボタンに対する正確な暗証入力と、エンタ−ボタンの操作によってのみ開扉し得るようにし、防御機能を強化し使用上の安全性を向上することができる。
請求項4の発明は、前記クラッチ機構は、レバ−ハンドルと同動可能なクラッチギヤアウタ−と、該クラッチギヤアウタ−に係脱かつ移動可能なシフトギヤと、該シフトギヤに係脱可能で、かつ一端部に前記角芯棒を装着可能にしたクラッチギヤインナ−と、前記ロック板に一端部を係合可能に配置し、他端部を前記シフトギヤに係合可能に配置したクラッチシフタ−と、を備えたから、前記クラッチ機構をロック板の作動とレバ−ハンドルの変位に連係し、ロック板のロック作動解除を基にクラッチ機構を確実に作動することができる。
請求項5の発明は、前記クラッチギヤアウタ−を前記レバ−ハンドルに同動可能に連結し、その内側に前記シフトギヤに噛合可能な環状ギヤを設けたから、クラッチギヤアウタ−にレバ−ハンドルの変位を直結し、その動力をシフトギヤに確実に伝達することができる。
請求項6の発明は、前記シフトギヤを、前記クラッチギヤアウタ−とクラッチギヤインナ−との間に摺動可能に設け、かつその内側に大小異径の二つのインナ−ギヤを設け、該インナ−ギヤを前記クラッチギヤアウタ−とクラッチギヤインナ−に噛合可能に設けたから、ロック板のロック作動解除時にクラッチギヤアウタ−側へ移動し、該クラッチギヤアウタ−に伝達された動力をクラッチギヤインナ−に確実に伝達するようにしている。
請求項7の発明は、前記クラッチギヤインナ−は、前記クラッチギヤアウタ−の端部に近接配置し、前記シフトギヤの小径側のインナ−ギヤに噛合可能なギヤと、前記角芯棒を係合可能な角孔とを設け、シフトギヤに伝達された動力を角芯棒に伝達し、該角芯棒から他方のレバ−ハンドルに確実に伝達することができる。
請求項8の発明は、前記クラッチシフタ−は、中間部を不動の枢支突起に係合可能に配置し、該枢支突起を支点に内外方向に揺動可能に設けるとともに、一対のシフタ−板を突設し、該シフタ−板を前記シフトギヤの端面に係合可能に設けたから、ロック板のロック作動解除時に枢支突起を支点に揺動し、前記シフタ−板をシフトギヤの端面に係合させて、該シフトギヤをクラッチギヤアウタ−側へ移動することができる。
請求項9の発明は、前記シフタ−板に係合突起を設けるとともに、前記クラッチギヤアウタ−の端面とシフトギヤの端面に、前記係合突起に係合可能な凹部を形成したから、シフタ−板をクラッチギヤアウタ−とシフトギヤに確実に係合させ、シフトギヤを確実に移動させることができる。
請求項10の発明は、前記クラッチギヤインナ−の周面にスナップリングを装着可能な環状溝を設け、該環状溝の一部に角孔に連通する切欠溝を設けるとともに、角芯棒の角部に切溝を形成し、該切溝に前記環状溝に装着したスナップリングを圧着したから、角芯棒を容易かつ迅速にクラッチギヤインナ−に組み付けることができ、例えば角芯棒を組み付けた室内座を、ドアを介し室外座に容易かつ迅速に組み付けることができる。
請求項11の発明は、前記クラッチギヤアウタ−の外周面に係合面を形成し、該係合面に前記リセット板の下端部を係合可能に配置し、前記クラッチギヤアウタ−の回動を介し前記リセット板を上下動可能に設けたから、前記リセット板の上下動をレバ−ハンドルに連係するクラッチギヤアウタ−の回動変位によって容易に実現し、従来の複雑な構成を解消することができる。
請求項12の発明は、前記リセット板の上下動を介して、前記リセット板内部のリセットバネを前記ロックピンに係脱可能にしたから、ロックピンの位置を容易に変更かつ保持することができる。
請求項13の発明は、前記エンタ−ボタンを室外側ハウジングの表面側に移動可能に付勢するとともに、エンタ−ボタンの内部にエンタ−ピンを摺動可能に挿入し、該エンタ−ピンに前記クラッチシフタ−の上部を揺動可能に連結したから、ロック板の下端部に係合配置したクラッチシフタ−の下部をクラッチ機構に連係し、ロック板の上動変位によってクラッチシフタ−を揺動させ、その下部変位をクラッチ機構のシフトギヤに確実に伝達することができる。
請求項14の発明は、前記ロック板のロック作動時、エンタ−ボタンの後端部と前記クラッチシフタ−の上部とを離間して配置し、前記クラッチシフタ−によるクラッチ作動を停止可能にしたから、ロック板のロック作動時におけるクラッチ機構の作動を停止させ、レバ−ハンドルの空転を続行させることができる。
請求項15の発明は、前記ロック板のロック解除後、エンタ−ボタンの押圧操作時、エンタ−ボタンの後端部を前記クラッチシフタ−の上部に係合可能に設け、該クラッチシフタ−の上部を前記ロック板の下端部に係合し、かつロック板を解錠方向へ移動可能にしたから、ロック板のロック解除後にクラッチシフタ−を揺動変位させ、クラッチ機構のクラッチ作動を始動させることができる。
請求項16の発明は、前記クラッチシフタ−の上部と前記ロック板の下端部との係合を介して、クラッチシフタ−の揺動変位を保持可能にしたから、クラッチ機構の確実かつ安定したクラッチ作動を得られる効果がある。
請求項17の発明は、前記押しボタンの内側に、ロックピンを挿入可能なロックピン挿入孔を形成した探り防止板を上下動可能に配置し、前記エンタ−ボタンの後端部にバネ係合端を設け、該バネ係合端をエンタ−ボタンの押圧操作時、探り防止板の下端部に係合可能に配置し、探り防止板を上動可能にするとともに、ロックピン挿入孔の開口縁部をロックピンに係合可能にしたから、施錠時におけるロックピンの挙動の差異を察知不可能にし、悪戯や不正操作による不正解錠を防止することができる。
請求項18の発明は、前記リセット板とロック板に、前記ロックピンを操作方向の周りに回動可能に装着するとともに、その操作方向に移動可能に装着したから、暗証情報の変更時、内部機構を分解することなくロックピンを手動で容易に回動することができる。
請求項19の発明は、前記ロックピンの両側に互いに位置をずらせて二つの係合溝を形成し、該ロックピンを操作方向の周りに反転した際、各係合溝を前記ロック孔の開口部周辺に係脱可能に装着したから、小形かつ簡単な構成によって、係合溝とロック孔の開口縁部との係脱を容易に実現し、暗証情報の設定とその変更の構成を容易に得られる効果がある。
請求項20の発明は、前記ロックピンの一端部に暗証マ−クを形成するとともに、ハウジングカバ−のロックピン挿入溝の一端部にチェックマ−クを形成し、前記暗証マークをチェックマ−クの位置に合致させて暗証設定したから、双方のマ−クの位置によって暗証設定の有無を視覚的に確認可能にし、暗証設定またはその変更を確実に行なうことができる。
請求項21の発明は、前記レバ−ハンドルの基端部を前記ハウジングに回動可能に取付け、前記レバ−ハンドルの把持部を前記ハウジングの表面に沿わせて折畳み可能にしたから、前記レバ−ハンドルとハウジングの組み付け後のコンパクト化を図れ、それらの梱包と搬送を容易かつコンパクトに行なうことができる。
請求項22の発明は、前記室外側ハウジングの外側と内側ハウジングの内側にハンドルジョイントの一端部を連結し、該ハンドルジョイントの他端部に室外側または室内側のレバ−ハンドルの基端部を連結したから、ハンドルジョイントを介して室内外側レバ−ハンドルと室内外側ハウジングとを合理的に連結することができる。
請求項23の発明は、前記各ハンドルジョイントに室外側レバ−ハンドルまたは内側レバ−ハンドルを係脱可能に装着し、前記レバ−ハンドルの基端部を、ハンドルジョイントの円周方向に回動可能に装着し、前記レバ−ハンドルの取付け角度を調整可能にしたから、使用形態に応じて室内外側レバ−ハンドルの取付け角度を調整することができる。
請求項24の発明は、前記室外側および室内側レバ−ハンドルの内周面と、該内周面に嵌合可能な前記ハンドルジョイントの外周面に、互いに噛合可能な複数の係合歯を軸方向に形成したから、前記係合歯の噛合によって室内外側レバ−ハンドルの取付け角度を正確かつ確実に取付け角度調整することができる。
請求項25の発明は、前記室外側および室内側レバ−ハンドルの内周面を円錐面状に形成するとともに、前記ハンドルジョイントの外周面を前記円錐面に嵌合可能な円錐面状に形成したから、室内側レバ−ハンドルとハンドルジョイントとを合理的に構成し、前記室内側レバ−ハンドルの取付け角度調整を容易に行なうことができる。
請求項26の発明は、前記各ハンドルジョイントに前記室外側および室内側レバ−ハンドルを軸方向に移動可能に装着し、前記室外側および室内側レバ−ハンドルの移動時、前記室外側および室内側レバ−ハンドルと前記ハンドルジョイントとの係合を解除し、かつ前記室外側および室内側レバ−ハンドルを前記ハンドルジョイントの円周方向に回動可能にしたから、簡単な操作によって室内側レバ−ハンドルの取付け角度を容易に調整することができる。
請求項27の発明は、前記各ハンドルジョイントに室外側または室内側レバ−ハンドルを軸方向に移動可能にビス止めし、前記レバ−ハンドルの軸方向移動時、前記レバ−ハンドルを各ハンドルジョイントに対し抜け止め可能に装着したから、レバ−ハンドルの取付け角度調整時にレバ−ハンドルの脱落を防止し、前記角度調整を容易かつ円滑に行なうことができる。
本発明の使用状態を示す正面図で、ドアの外側に取付けた室外側ハウジングである室外座の使用状況を示している。 図1の左側面図である。 本発明の使用状態を示す正面図で、ドアの内側に取付けた室内側ハウジングである室内座の使用状況を示している。 図1のA−A線に沿う拡大断面図である。 本発明の要部を分解して示す斜視図である。
本発明に適用した押しボタンとボタン押え、ロックピンバネ受、ロックピンバネ、ロックピン等を分離して示す斜視図である。 (a)は本発明に適用したロックピンとロックピンバネ受を分解して示す斜視図、(b)は上記ロックピンバネ受の正面図である。 本発明に適用したロックピンを拡大して示す正面図である。 本発明に適用したロックピンとロック板との組付け直後の状況を示す拡大断面図で、ロックピンの係合溝にドグが係入し、ロック状態を解除している。 本発明に適用したリセット板を分解して示す斜視図である。
本発明に適用したリセット板とクラッチギヤアウタ−との作動状況を示す正面図で、同図(a)は前記クラッチギヤアウタ−の静止状態を示し、同図(b)は前記クラッチギヤアウタ−を回動し、リセット板を上動する状態を示している。 本発明に適用したロック板とロックピンを分解して示す斜視図である。 本発明に適用したクラッチ機構の平常時の状況を示す断面図で、ロック板のロック状態と、クラッチ機構の作動停止状態を示している。 本発明に適用したクラッチ機構の作動状況を示す断面図で、ロック板のロック解除状態と、クラッチ機構の作動状態を示している。 本発明に適用した探り防止機構の平常時の状況を示す断面図である。 本発明に適用した探り防止機構の作動時の状況を示す断面図である。
本発明に適用したエンタ−ボタンとダブルト−ションスプリング、エンタ−ピンを分解して示す斜視図である。 本発明に適用したクラッチ機構の要部を分解して示す斜視図である。 本発明に適用したシフトギヤを拡大して示す斜視図である。 本発明に適用したクラッチギヤアウタ−を外側から見た斜視図である。 本発明に適用したクラッチギヤインナ−と角芯棒との組み付け状態を示す正面図である。
図21のB−B線に沿う拡大断面図である。 本発明に適用した室外側のハンドルジョイントを拡大して示す斜視図である。 図23のC−C線に沿う拡大断面図である。 図23の平面図である。 (a)は図25のD−D線に沿う拡大断面図、(b)は同図(a)の要部の拡大図である。 前記室外側のハンドルジョイントによる室外側レバ−ハンドルの取付け角度調整状態を示す断面図である。
本発明に適用した室外座アセンブリの背面状況を示す斜視図で、ロックピンの一部を暗証入力している。 本発明に適用した室内座と、室内側のハンドルジョイント、室内側レバ−ハンドルを分解して示す断面図である。 本発明に適用した室内側のハンドルジョイントを拡大して示す斜視図である。 図30の平面図である。 図21のE−E線に沿う拡大断面図である。
(a)は図31のF−F線に沿う拡大断面図、(b)は同図(a)の要部の拡大図である。 前記室内側のハンドルジョイントによる室内側レバ−ハンドルの取付け角度調整状態を示す断面図である。 本発明に適用した室外座の組み立て後のレバ−ハンドルの折畳み状況を拡大して示す正面図である。 本発明に適用した室外座のアセンブリ後、ロックピンを後方へ引き出した暗証設定ステップ1の状況を示す拡大断面図である。
本発明に適用した室外座のアセンブリ後、ロックピンを反転して暗証入力し、係留させた暗証設定ステップ2の状況を示す拡大断面図である。 本発明に適用した室外座のアセンブリ後、ロックピンの係留を解除し原位置に位置付けた暗証設定ステップ3の状況を示す拡大断面図である。 本発明に適用した室外座アセンブリ後、ロックピンの暗証設定側と非暗証設定側との作動状態を示す拡大断面図である。
本発明に適用したロック板のロック孔のドグと、ロックピンとの作動状態を示す断面図で、同図(a)は暗証設定前を示し、同図(b)はロックピンの反転後の暗証設定ステップ1を示し、同図(c)はロックピンの係留状態を示し、同図(d)はリセット板によるロックピンの係留解除後のロック状態を示している。 本発明に適用した錠前に暗証入力後、解錠操作をステップ1〜5に分けて順次示す断面図で、各ステップにおいて図(a)は錠前に暗証入力後、押しボタンの押圧状況とロックピンの作動状態を順次示す断面図で、各図(b)はステップ1〜5の各(a)の平面図である。
以下、本発明を図示の実施形態について説明すると、図1乃至図41において1は吊元側の一端を蝶番を介して枠体(共に図示略)に回動可能に連結したドアで、その他側端部の中高位置にメカロック錠であるボタン錠2を設置している。
前記ボタン錠2は、ドア1の外側に配置したアウタ−ハウジングである室外座3と、ドア1の内側に配置したインナ−ハウジングである室内座4とを備え、これらの室内外座3,4にレバ−ハンドル5,6を同期回動可能に取付けている。
前記ドア1の中高位置の内部に本締錠7が埋設され、該本締錠7の内部の回動カム(図示略)を介して、デッドボルト8をドア1の側端部から出没可能に設けている。
前記デッドボルト8の直下にラッチトリガ−9が出没可能に設けられ、デットボルト8の突出作動を形成可能にしている。
図中、10はドア1の他側端面の中高位置に配置したフロント板で、ビス11を介して取付けられている。
前記室外座3は亜鉛合金ダイカストによって縦長矩形の箱形に成形され、その前面は小さな段差を有する略平坦面状に形成され、その上側平面に複数の押しボタン12が押圧可能に設けられている。
前記ボタン12群の直下にエンタ−ボタン13が押圧可能に設けられ、該エンタ−ボタン13の下方の下側平面に、レバ−ハンドル5の軸部が回動可能に取付けられている。
実施形態の押しボタン12は室外座3の上側平面に3列に配置され、その左右の列に4個の押しボタン12を配置し、それらの間に3個の押しボタン12を1列に配置し、これら11個の押しボタン12によって、211通り、すなわち2051通りの暗証情報(暗証番号)を設定可能にしている。
前記室外座3の上側平面に前記押しボタン12を収容する複数のボタン挿入孔14が開口され、該ボタン挿入孔14に押しボタン12が摺動可能に収容され、前記挿入孔14の段部14aに押しボタン12のフランジが係合可能に配置されている。
前記ボタン挿入孔14の開口部の直上に、押しボタン12の表示部15である1〜8の数字と、A〜Cのアルファベット文字が凹状に形成され、当該押しボタン12を特定可能にしている。
この場合、前記押しボタン12は実質的に同一に構成されているから、前記表示部15を全て数字、アルファベット文字または平仮名若しくは片仮名、ロ−マ数字等の一種類に統一することも可能である。
前記押しボタン12はステンレス鋼板をプレス成形して、図6のようにカップ状に成形され、その外側に配置する押圧面を凹状曲面に成形し、内側の開口部周縁にフランジ12aを形成し、該フランジ12aを前記挿入孔14の段部14aに係合可能に配置している
前記押しボタン12の内部に合成樹脂製のロックピンバネ受16が収容され、該ロックピンバネ受16は図7のように肉厚の円板状に成形され、その中央にロックピン挿入溝17を貫通して形成している。
前記ロックピンバネ受16の一側に、有底のロックピン係止溝18が前記ロックピン挿入溝17と十字状に交差して形成され、該ロックピン係止溝18にロックピン19の係止部20が係止可能に収容されている。
前記ロックピン19はステンレス鋼板をプレス成形して異形に成形され、これは図7および図8のように一側端部に係止部20が形成され、該係止部20に隣接して頸部21が形成され、中間部の両側にフック形状の係止突起22,22が図8上、斜め上向きに突設されている。
前記係止突起22,22の外側部にテ−パ面22a,22aが斜め上向き形成され、該テ−パ面22aに後述するリセットバネの端部が係合可能に配置されている。
前記係止突起22,22は、後述するボタン押え板の一側面に係合可能に配置され、後述するリセット板ベースとリセット板カバ−の係合溝に挿入可能に配置されている。
前記係止突起22,22の基部に係合凹部23,23が円弧状に形成され、該凹部23,23に後述するリセットバネの端部が掛け止め可能にされている。
前記ロックピン19の他側端部の略両側に、コ字形状の係合溝24,25が上下方向に位置をずらせて形成され、これらが後述するロック板のロック孔の開口縁部に係合可能に配置されている。図中、26はロックピン19の他側端の片側に切欠き形成したV字状の暗証マ−クである。
前記室外座3の内側にボタン挿入孔14を区画する円筒状の周壁3aが成形され、該周壁3aの開口縁部にボタン押え27が配置されている。
前記ボタン押え27は鋼板をプレス成形して図6のように略U字形断面に形成され、その平坦な板面にロックピン19を挿入かつ回動可能なロックピン挿入孔28がボタン挿入孔14と同位置に形成され、該ロックピン挿入孔28にロックピン19を挿入かつ回動可能に挿入している。
図中、29はボタン押え27の下端部に形成した切欠溝で、室外座3の内側下部に設けた後述のクラッチギア室上に配置されている。
前記ボタン押え27の上下端部にビス孔30が形成され、該ビス孔30の外側の口縁部を裏側に押し出し成形し、該成形部を室外座3の内側に設けたネジ孔(図示略)の開口縁に係合して位置決めし、該ネジ孔にビス31をねじ込んでボタン押え27を取付けている
前記ボタン押え27の外側に、ロックピンバネ32とボタンバネ33とが図4乃至図6のように内外位置に配置され、ロックピンバネ32の内側にロックピン19が配置されている。
このうち、前記ロックピンバネ32は円錐コイル状に形成され、その小径側端部をロックピンバネ受16の下面に設置し、該バネ32の弾性によってロックピンバネ受16を介し、ロックピン19を外側へ移動可能に付勢している。
前記ボタンバネ33は円筒コイル状に形成され、その一端部を前記押しボタン12のフランジ12a上に設置し、その弾性によって押しボタン12を外側へ移動可能に付勢している。
前記ボタン押え27の他側面に探り防止板34が上下に摺動可能に配置され、該探り防止板34はステンレス鋼板をプレス成形して平板状に形成され、その上下端部に屈曲片35,36を形成している。
このうち、上側の屈曲片35を室外座3の内側上部の補強枠37に掛け止め、下側の屈曲片36をエンタ−ボタン13の直上に配置し、該屈曲片36とその直上の補強枠38との間にバネ39を介挿し、該バネ39の弾性によって探り防止板34を下方へ移動可能に付勢している。
図中、40は探り防止板34に形成した横長の複数の係合溝で、ロックピン19の係止突起22,22を挿入可能に形成され、かつ係止突起22の基部側を回動可能に形成している。
前記探り防止板34は、エンタ−ボタン13の押圧操作時、該ボタン13に装着した後述するダブルト−ションスプリングが屈曲片36に係合して押し上げ可能にされている。
そして、探り防止板34の上動によって、前記係合溝40の口縁部をロックピン19の側端面に強力に係合し、ロックピン19の中間部を若干押し上げ、押しボタン12ないしはロックピン19の施錠時における挙動の差異を察知不可能にして、悪戯や不正操作による不正解錠を阻止可能にしている。
前記ボタン押え27の屈曲片27a,27aの間に、図9のように堅牢な合成樹脂製のリセット板41が上下動可能に配置されている。
前記リセット板41は図10のように、略同形の縦長矩形のリセット板ベース42と、リセット板カバ−43とで構成され、これらを向き合わせてピン連結している。
図中、45,46はリセット板ベース42とリセット板カバ−43の同位置に形成した矩形の通孔で、ロックピン19を挿入可能にされ、44,47はリセット板ベース42とリセット板カバ−43の上端部に形成した係合突起と係合溝で、互いに係合可能に配置され、48,49はそれらの下端部に形成した縦長矩形の連通孔である。
前記通孔45,46の間の一側に略L字形のバネ掛け溝50が形成され、該バネ掛け溝50の屈曲部にピン51が突設され、該ピン51に捩りバネであるリセットバネ52のコイル部を挿入し、その両端部をバネ掛け溝50に掛け止めている。
そして、リセットバネ52の一方の端部を通孔45に突出し、該突出端部にロックピン19を係合可能に配置し、該ロックピン19の位置を保持可能にしている。この状況は図10および図11のようである。
前記リセットバネ52は、常時はその一端部が通孔45の一側端部に突出し、暗証入力前および暗証入力後のロックピン19のテ−パ部22aに係合可能に位置し、またロックピン19の暗証入力当初の反転操作時、およびロックピン19の暗証入力途中に、係合凹部23に係合可能に位置し、ロックピン19をリセット板41の内部に係留可能にしている。
すなわち、暗証入力当初のロックピン19の反転操作時、ロックピン19を後方へ引張り、または暗証入力途中に前記押しボタン12を押し込み、ロックピン19を後方へ移動し、または押しボタン12の押し込み方向に移動させると、前記リセットバネ52の突出端部がテ−パ面22aに係合して押し広げられ、かつテ−パ面22aに沿って更に外側へ移動して、後述する切欠溝の開口部に移動可能にされている。
そして、ロックピン19を更に後方へ引張り、または押しボタン12を更に押し込むと、ロックピン19が後方へ移動し、または押し込み方向へ移動し、前記切欠溝へ移動可能にされている。
この後、ロックピン19を後方終端に引き出し、または押しボタン12を最奥部まで押し込み、ロックピン19の係止突起22の先端部が切欠溝の開口部を通過したところで、リセットバネ52の突出部が弾性によって切欠溝から外側へ脱出し、更に係合凹部23へ移動してロックピン19を掛け止め可能にしている。
そして、ロックピン19を手放し、レバ−ハンドル5を操作してリセット板41を上動し、または押しボタン12を手放すと、リセットバネ52の突出端部がロックピン19から離間し、リセットバネ52とロックピン19との係合を解除して、ロックピン19がバネ34の弾性によって外側に押し戻され、または押しボタン12がバネ3415の弾性によって外側へ押し戻され、原位置に復帰可能にされている。
一方、前記リセット板カバ−43の前記ピン51と対応位置にピン孔53が形成され、該ピン孔53に前記ピン51を圧入して、リセット板ベース42とリセット板カバ−43とを一体に連結し、それらの内側に前記リセットバネ52を収容している。
前記連結したリセット板41の下端部は、後述するクラッチギヤアウタ−の平坦な係合面に係合可能に配置され、該クラッチギヤアウタ−の回動角度によって上下動可能にされ、常時は室外座3の内側上部の補強枠と、リセット板ベース42とリセット板カバ−43の上端部との間に介挿したバネ54の弾性によって、下方へ付勢されている。
そして、レバ−ハンドル5の回動操作を介しリセット板41を上動させ、リセットバネ52の突出端部をロックピン19から離反させ、それらの係合を解除して、ロックピン19の係留状態を解除可能にしている。
図中、55は前記リセット板ベース42の通孔45に臨ませて形成した切欠溝で、前記通孔45に突出して配置したリセットバネ52の端部が、ロックピン19のテ−パ面22aに係合して拡開された際、その端部を収容可能にしている。
前記リセット板カバ−43に隣接してロック板56が配置され、該ロック板56は鋼板をプレス成形して図12のように縦長矩形に形成され、その板面にロックピン19を挿入可能な複数のロック孔57を形成している。
前記ロック板56は、押しボタン12の暗証入力の有無によって、ロックピン19の係合溝25と、ロック孔57の口縁部の後述するドグとの係合時に施錠可能され、その係合解除時に解錠可能にされている。
前記ロック孔57は略鉤形ないし略逆L字形に形成され、その中間部の一側にドグ58が突設され、該ドグ58の直上にロックピン19が進退かつ反転可能に挿入されている。
そして、ドグ58の直上にロックピン19の係合溝25,24の開口縁部が係合可能に位置した際、ロックピン19がロック板56の上動域を遮断し、ロック板56の上動を阻止して施錠可能にしている。
一方、前記ドグ58の直上に、ロックピン19の係合溝25または23の開口縁部が移動可能に位置した際、ロック板56の上動域を開放して、上動かつ解錠可能にしている。
前記ロック板56の両側にセットスプリング59を掛け止め可能な突片60が形成され、下端部に後述するクラッチ作動板の連結片を挿入可能な切欠溝61が形成されている。
前記切欠溝61の上部に係合片62が斜め上向きに屈曲形成され、該係合片62に、クラッチ機構63を構成するクラッチシフタ−64の枢着板65が係合可能に配置されている。
前記クラッチ機構63は室外座3の内側下部に配置され、該クラッチ機構63はレバ−ハンドル5と同動可能な後述のクラッチギヤアウタ−と、該クラッチギヤアウタ−に係脱かつ移動可能な後述のシフトギヤと、該シフトギヤに係脱可能で、かつ一端部に後述の角芯棒を装着可能にした後述のクラッチギヤインナ−と、前記ロック板56に一端部を係合可能に配置し、他端部を前記シフトギヤに係合可能に配置した前記クラッチシフタ−64と、を備えている。
前記クラッチシフタ−64は鋼板をプレス成形して略大字形状に形成され、その上部に枢着板65が上方に突設している。前記枢着板65の上端部は肉厚が緩やかに漸減する舌片状に形成され、該舌片部65aを前記係合片59の基部側の一側面に係合可能に配置している。
前記枢着板65の中間部に通孔66が形成され、該通孔66にエンタ−ピン67が移動可能に挿入されている。前記エンタ−ピン67の一端にフランジ68が形成され、該フランジ68を介して室外座カバ−69に当接可能にされ、その他端をエンタ−ボタン13の内部に移動可能に挿入している。
前記クラッチシフタ−64の中央部が、室外座カバ−69の外側面に突設した半球状の枢支突起70に係合可能に配置され、その下端部に一対のシフタ−板71が離間して形成されている。
前記シフタ−板71の間にクラッチギヤインナ−72の軸部が挿入され、該シフタ−板71,71の先端部にV字形断面の突起73が形成され、該突起73をシフトギヤ74の内側端面に形成したV字形断面の凹部75に係合可能に配置している。
前記エンタ−ボタン13は亜鉛合金ダイカストによって略中空の角柱状に成形され、その角柱部を室外座3の中間部に設けた角穴76に移動可能に挿入している。
前記エンタ−ボタン13の内側端部に、図17のように矩形板状のフランジ77が突設され、該フランジ77の内側端部に軸部78,78が突設され、該軸部78,78にダブルト−ションスプリング79のコイル部80,80が装着されている。
前記ダブルト−ションスプリング79は、コイル部80,80の間にU字形のバネ係合端81が斜め上向きに形成され、該バネ係合端81を前記屈曲片36の直下に係合可能に配置している。
前記コイル部80の他端に略L字形の掛止部82が形成され、該掛止部82の基部をエンタ−ボタン13の端部側面の凹溝83に沿わせて収容し、掛止部82の端部をフランジ77の下端部に掛け止めて取付けている。
図中、84はエンタ−ボタン13の内部に形成した中空室で、該中空室84にエンタ−ボタン13の角柱部が摺動可能に挿入され、該中空室84の段部と枢着板65との間にエンタ−ボタンスプリング85が介挿されている。
そして、前記エンタ−ボタンスプリング85の弾性を介してエンタ−ボタン13を前方へ付勢し、かつ前記舌片部65aを係合片62の屈曲部55に係合可能に付勢している。
前記枢着板65とフランジ68との間に介挿した円錐コイル状のクラッチシフタ−スプリング86が介挿され、該スプリング86の弾性によって枢着板65を前方へ付勢している。
前記エンタ−ボタン13は、常時はエンタ−ボタンスプリング85によって前方へ突出し、ダブルト−ションスプリング79のバネ係合端81が探り防止板34の屈曲片36の直下に係合可能に位置している。
また、エンタ−ボタン13の後方では、枢着板65の先端部が屈曲片62の屈曲部に係合し、その下方でクラッチシフタ−64の中央部が枢支突起70に係合している。
この後、所定の押しボタン12が暗証情報通りに正確に操作され、ロック板56のロック解除時にエンタ−ボタン13を押圧操作し、バネ係合端81を後方へ移動させると、バネ係合端81が屈曲片36と係合し、バネ39に抗して探り防止板34を押し上げ可能にしている。
そして、探り防止板34の係合溝40の口縁部をロックピン19の側端面に係合し、ロックピン19を若干押し上げて、押しボタン12ないしロックピン19の挙動を全て一様化し、押しボタン12による暗証入力の有無やその察知を阻止し、不正解錠を未然に阻止可能にしている。
この後、エンタ−ボタン13を更に押し込み、エンタ−ボタン13の先端部を枢着板65に当接させると、クラッチシフタ−64が枢支突起70を支点に変位し、その上部の枢着板65が後方へ移動し、該枢着板65の先端部が屈曲片62の直下に移動可能になる。
そこで、シフタ−板71が前方へ移動し、該シフタ−板71の突起73がシフトギヤ74の凹部75に係合し、該シフトギヤ74を前方へ移動可能にしている。
前記クラッチギヤインナ−72は、亜鉛合金ダイカストによって図18のように段付き円筒状に成形され、その内部に角芯棒87を嵌合可能な角孔88が貫通して形成されている。
前記クラッチギヤインナ−72の一端部周面に環状溝89が形成され、該環状溝89は図4のようにクラッチ機構63の組付け後、室外座カバ−69の内側に配置されている。 前記環状溝89の一部には図22のように、角孔88に連通する弓形断面の切欠溝90が形成され、前記環状溝89と切欠溝90に亘って、スナップリング91が取付けられている。
前記スナップリング91はステンレス鋼線を略C字形状に折り曲げ、その開口部付近に直線部91aを形成し、該直線部91aを前記切欠溝90に位置付け、かつその一部を角芯棒87の角部に形成した切欠部87aに圧接して取付けている。
前記クラッチギヤインナ−72の他端部周面にギヤ92が形成され、該ギヤ92がシフトギヤ74のインナ−ギヤ93に噛合可能にされ、また前記他端部の内側に凹部72aが形成され、後述するクラッチギヤアウタ−の凸軸に係合可能にされている。
一方、前記シフトギヤ74は亜鉛合金ダイカストによって、図19のように後述するクラッチギヤアウタ−へ挿入かつ移動可能な略皿状に成形され、その段付孔94の小径部に前記インナ−ギヤ93が形成され、前記段付孔94の大径部にインナ−ギヤ95が形成され、該インナ−ギヤ95がクラッチギヤアウタ−96の環状ギヤ97に噛合可能に配置されている。
前記シフトギヤ74は、クラッチシフタ−64とクラッチギヤアウタ−96との間に移動可能に配置され、常時はそれらの間に介挿したセットスプリング98によって、クラッチシフタ−64方向へ移動可能に付勢され、インナ−ギヤ95と環状ギヤ97との噛合を解除可能にしている。
前記クラッチギヤアウタ−96は亜鉛合金ダイカストによって、図18および図20のように前記シフトギヤ74よりも若干大形の略皿状に成形され、室外座カバ−3の内側下部に設けたクラッチギア室99に回動可能に配置されている。前記クラッチギヤアウター96の内側に円筒状のボス100が突設され、該ボス100の外側に環状溝101が形成され、該環状溝101に前記セットスプリング98が収容されている。
前記ボス100の端部に前記凹部72aと係合可能な軸筒部102が突設され、またクラッチギヤアウタ−96の内側端面に一対の略V字形の凹部103が形成され、該凹部103に前記係合突起73が係合可能に配置されている。
図中、104はクラッチギヤアウタ−96の外周面に略200°に亘って形成した切欠溝で、その両端の段部を後述のストッパに係合し、レバ−ハンドル5,6の回動角度を90°に規制可能にしている。
図中、105はクラッチギヤアウタ−96の外面に形成した平坦な係合面で、前記リセット板ベース42とリセットカバ−44の下端部に係合可能にされ、クラッチギヤアウタ−96の回動角度によってリセット板41を上下動可能にしている。この状況は図11(a),(b)のようである。
図中、106は前記ボス100の内側に形成した凹穴で、該凹穴106の底部にボルト107を挿入可能な通孔108が形成されている。
前記クラッチギヤアウタ−96の前端部に凸部109が設けられ、その直径方向の周面に軸方向に傾斜する一対のテ−パ状の係合面110が形成され、該係合面110に上下一対のレバ−ロック板111が係合して取付けられている。
前記レバ−ロック板111は合成樹脂によって細長矩形板状に成形され、その一側面は前記係合面110に係合可能なテ−パ面に形成され、この他側の両端部に凹孔112が形成されている。
前記凹孔112にバネ113が収容され、該バネ113の他端が室外座3の内側の成形段部に着座し、その弾性によってレバ−ロック板111を前記係合面110に押し付け、レバ−ハンドル5を原位置へ復帰回動可能に付勢している。
前記凸部109の外側端面に前記通孔108に連通する略横長矩形の凹溝114が形成され、該凹溝114にハンドルジョイント115のボスが係合している。
前記ハンドルジョイント115は、亜鉛合金ダイカストによって図23のように略円錐台形状に成形され、その一側端部に前記凹溝114に係合可能な略横長矩形のボス116が設けられ、該ボス116に前記ボルト107をねじ込み可能なネジ孔117が形成されている。
前記ハンドルジョイント115の円錐面に、鋸歯状の係合歯118が軸方向に沿って多数形成され、また前記円錐面に長孔119が円周方向に貫通して形成され、その下側の開口部からビス120をねじ込み可能にしている。
前記レバ−ハンドル5の基端部に、前記ハンドルジョイント115を挿入可能なテーパ状の嵌合孔121が設けられ、該嵌合孔121の内面に、前記係合歯118と噛合可能な鋸歯状の係合歯122が軸方向に沿って多数形成されている。
前記嵌合孔121の下部周面にビス孔123が形成され、該ビス孔123から長孔119の下側開口部に前記ビス120をねじ込み、角度調整後のレバ−ハンドル5をハンドルジョイント115に固定可能にしている。
図中、124はハンドルジョイント115の他側端部に開口した透孔、125は前記嵌合孔121の奥部に形成したビス孔で、前記透孔124からビス孔125にビス126をねじ込み、レバ−ハンドル5とハンドルジョイント115とを連結かつ抜け止め可能にしている。
前記ビス126の長さは、レバ−ハンドル5を外側へ移動して角度調整する際、ハンドルジョイント115との連結を維持しつつ、係合歯118,122の噛合を解除可能な長さに構成されている。
すなわち、前記レバ−ハンドル5の取付け角度調整は、レバ−ハンドル5をドア1に仮に組み付け後、図27のようにビス120を取外し、レバ−ハンドル5を外側へ引き動かし、レバ−ハンドル5をハンドルジョイント115から若干引き抜き、係合歯118,122の噛合を解除する。
この状況の下でレバ−ハンドル5を軸心を通る垂直線を基準に、図26のように時計または反時計方向へ回動し、その所望の調整角度θ位置でレバ−ハンドル5を押し戻し、係合歯118,122を噛合させて保持する。
この後、ビス120をビス孔123から長孔119にねじ込み、レバ−ハンドル5をハンドルジョイント115に固定し、前記調整角度θを保持することで行なっている。
この場合、ビス120を垂直上向きにねじ込む調整角度θ=0の場合は、レバ−ハンドル5は水平に取付けられ、ビス120を斜め上向きにねじ込む場合は、レバ−ハンドル5は斜め上向きまたは下向きの調整角度θに取付けられる。
実施形態では係合歯118,122の歯数をそれぞれ100に形成し、1歯当り3.6°に角度調整可能にしていて、係合歯122を所定歯数分、垂直線の基準位置から時計方向または反時計方向へ移動することによって角度調整し、その調整角度θは移動した歯数に3.6°を乗じた角度に形成可能にしている。
前記室外座3の内側の上下端部と、中間位置に後述のビスをネジ込み可能なビス孔(図示略)が形成され、また前記室外座3の内側の上下位置にネジ孔127が形成され、該ネジ孔127に止めネジ128がネジ込まれている。
そして、前記止めネジ128にスクリュ−シャフト129がねじ込まれ、該スクリュ−シャフト129に室内座4側から後述のビスがねじ込まれ、室内座4をドア1の室内側面に取付けている。
図中、130は前記クラッチギア室99の下部に突設したストッパで、前記切欠溝104の両端の段部に係合可能に配置され、レバ−ハンドル5の回動角度をストッパ130を中心に時計方向および反時計方向へ90°に規制可能にしている。
前記室外座3の内側端部に室外座カバ−69が取付けられ、該室外座カバ−69は亜鉛合金ダイカストによって縦長矩形板状に成形されている。
前記室外座カバ−69の中間部は内側に突出し、外側は図28のように凹状に形成され、該凹部69aの前記ボタン挿入孔14の対応位置に、浅底の複数の凹部131が形成されている。
前記凹部131に横長のロックピン挿入溝132が形成され、その中央部に回動孔が形成されていて、前記挿入溝132にロックピン19の後端部が出入り可能にされ、かつ前記回動孔に回動可能に挿入されている。
前記凹部131の上部に凹状の表示部133が形成され、該表示部133は前記押しボタン12の表示部15と対応する1〜8の数字と、A〜Cのアルファベット文字が表示されている。前記ロックピン挿入溝132の一端部に凹状のチェックマ−ク134が形成され、該チェックマ−ク134の位置に暗証入力したロックピン19の暗証マ−ク26を位置付けるようにしている。
図中、135は室外座カバ−69に形成した複数のビス孔で、該ビス孔135にビス136を挿入し、これを室外座3のビス孔161にねじ込み可能にしている。137は室外座カバ−69の上下端部に形成した通孔で、前記スクリュ−シャフト129を挿入可能にされ、138は室外座カバ−69の中間部に形成した透孔で、前記エンタ−ピン67の先端を挿入可能にしている。
一方、前記室内座4は亜鉛合金ダイカストによって縦長矩形の皿状に成形され、その上下端部にスクリュ−シャフト129を挿入可能な段付孔139が形成され、該段付孔139の外側からビス140をスクリュ−シャフト129にねじ込んで、室内座4を取付けている。
前記室内座4の内側下部に凹部141が形成され、該凹部141の中央に通孔142が形成され、該通孔142に室内側からハンドルジョイント143の軸部144が挿入されている。
前記ハンドルジョイント143は亜鉛合金ダイカストによって略円錐台形状に成形され、その内側に段付きの軸部144が突設され、該軸部144を前記通孔142に挿入している。
前記軸部144の先端部周面に凹溝145が形成され、該凹溝145に室内座4の内側から止輪146が嵌め込まれ、ハンドルジョイント143を抜け止めしている。
図中、147は軸部144の端面に形成した角孔で、該角孔147に前記角芯棒87が係合可能に挿入され、その奥部に後述のビスを挿入可能な透孔148が形成されている。
前記ハンドルジョイント143の一側の円錐面に、前記係合歯129と同様の鋸歯状の係合歯149が軸方向に沿って多数形成され、その円錐面に長孔150が円周方向に貫通して形成され、その下側開口部からビス151がねじ込まれている。
一方、前記通孔142の開口縁部に円弧状の係止壁152,153が対向して突設され、該係止壁152,153の内側に捩りバネ154が配置され、その一端を前記係止壁153側に掛け止め、他端をハンドルジョイント143の凸部155の一側に掛け止め、その捩り弾性力によって、ハンドルジョイント143ないしレバ−ハンドル6,5を原位置に復帰回動可能に付勢している。
前記レバ−ハンドル6の基端部に、前記ハンドルジョイント143を挿入可能なテーパ状の嵌合孔156が設けられ、該嵌合孔156の内面に、前記係合歯149と噛合可能な鋸歯状の係合歯157が軸方向に沿って多数形成されている。
前記嵌合孔156の下部周面にビス孔158が形成され、該ビス孔158から長孔150の下側開口部に前記ビス151をねじ込み、角度調整後のレバ−ハンドル6の取付け角度を調整可能にしている。
図中、159は前記嵌合孔156の奥部に形成したビス孔で、前記透孔148からビス孔159にビス160をねじ込み、レバ−ハンドル6とハンドルジョイント143とを連結かつ抜け止め可能にしている。
この場合、前記ビス160は、レバ−ハンドル6の角度調整に際し、レバ−ハンドル6を軸方向へ引き動し、ハンドルジョイント143との連結を維持しつつ、係合歯149,144の噛合を解除可能な長さに形成されている。
したがって、前記ビス160の長さは、レバ−ハンドル6を外側へ移動して角度調整する際、ハンドルジョイント143との連結を維持しつつ、係合歯149,157の噛合を解除可能な長さに構成されている。
すなわち、前記レバ−ハンドル6の取付け角度調整は、レバ−ハンドル6をドア1に仮に組み付け後、図34のようにビス151を取外し、レバ−ハンドル6を外側へ引き動かして係合歯149,157の噛合を解除し、レバ−ハンドル6をハンドルジョイント143から抜け止めする。
この状況の下でレバ−ハンドル6を軸心を通る垂直線を基準に、図35のように時計または反時計方向へ回動し、その所望の調整角度δ位置でレバ−ハンドル6を押し戻し、係合歯149,157を噛合させて保持する。
この後、ビス151をビス孔158から長孔150にねじ込み、レバ−ハンドル6をハンドルジョイント143に固定し、前記調整角度δを保持することで行なうようにしている。
この場合、ビス151を垂直上向きにねじ込む調整角度δ=0の場合は、レバ−ハンドル6は水平に取付けられ、ビス151を斜め上向きにねじ込む場合は、レバ−ハンドル6は斜め上向きまたは下向きの調整角度δに取付けられる。
実施形態では係合歯149,157の歯数をそれぞれ100に形成し、1歯当り3.6°に角度調整可能にしていて、係合歯157を所定歯数分、垂直線の基準位置から時計方向または反時計方向へ移動することによって角度調整し、その調整角度δは移動した歯数に3.6°を乗じた角度に形成可能にしている。
このように構成したボタン錠は、ドア1の外側に室外座3と、押しボタン12と、ロック板56と室外座カバ−69等を含む室外座アセンブリを配置し、ドア1の内側に室内座4を配置し、これら室内外座3,4を上下一対のスクリュ−シャフト129とビス140とで連結し、その下部にレバ−ハンドル5,6を回動可能に取付ける。
前記レバ−ハンドル5は、室外座3の外側にハンドルジョイント115を介して連結し、レバ−ハンドル6は、室内座4の内側にハンドルジョイント143を介して連結する。
また、ドア1の内部に本締錠7を埋設し、該本締錠7を貫通する角芯棒87に前記レバ−ハンドル5,6を同動可能に連係する。
前記ボタン錠の組み立ては、先ず室外座3の下部にクラッチ機構63を構成するクラッチギヤアウタ−96と、ハンドルジョイント115とを組み込み、これらを連結後、押しボタンアセンブリとロック板41とを順次組み込み、更にクラッチ機構63を構成するクラッチギヤアセンブリと、エンタ−ボタンアセンブリを組み込み後、室外座カバ−69を取付ける。
そして、室外座3の外側にハンドルジョイント115を取付け、該ハンドルジョイント115の外側にレバ−ハンドル5を取付け、また室内座4の内側にハンドルジョイント143を取付け、該ハンドルジョイント143の内側にレバ−ハンドル6を取付ける。
そこで、先ず室外座3の下部にクラッチギヤアウタ−96を組み込む場合は、室外座3の下部のクラッチギア室99にクラッチギヤアウタ−96を位置付け、その上下一対の係合面110にレバ−ロック板111,111を配置し、該レバ−ロック板111にバネ113の一端を着座し、該バネ113の他端を室外座3の内側の成形段部に着座し、該バネ113の弾性によって、レバ−ロック板111,111を前記係合面110に押付け、当該状態を保持する。
次に、室外座3の外側にレバ−ハンドル5を仮止めしたハンドルジョイント115を保持し、その一端のボス116をクラッチギヤアウタ−96の凹溝114に挿入し、ギヤアウタ−91の凹穴106にボルト107を挿入し、その螺軸をハンドルジョイント115のネジ孔117にねじ込み、室外座3の内外にハンドルジョイント115とクラッチギヤアウタ−96を連結する。
一方、前記ハンドルジョイント115と前記クラッチギヤアウタ−96との組み付け前、ハンドルジョイント115の円錐面をレバ−ハンドル5の嵌合穴121に挿入し、ネジ孔117の奥部の透孔124にビス126を挿入し、これを嵌合穴121の奥部のビス孔124にねじ込み、レバ−ハンドル5とハンドルジョイント115とを連結する。
その際、ビス126は頭部側の略半部がネジ孔117の奥部から突出し、その突出分レバ−ハンドル5の外側への移動を許容させる。
この後、レバ−ハンドル5を室外座3側へ移動し、係合歯118,122を噛合して、レバ−ハンドル5をハンドルジョイント115に適宜角度に位置付け、この状態でビス120をビス孔123に挿入し、これを長孔119にねじ込んで、レバ−ハンドル5を適宜角度に仮止めして置く。
一方、前記押しボタンアセンブリを組立てる場合は、組立冶具(図示略)を用いて室外座3の内側を上向きに設置し、各ボタン挿入孔14に押しボタン12を挿入し、該ボタン12のフランジ12aにボタンバネ33を収容する。
そして、ロックピン19をボタン押え27のロックピン挿入孔28に挿入し、その先端側にロックピンバネ32を挿入するとともに、先端の係止部20をロックピンバネ受16のロックピン挿入溝17に挿入する。
この後、ロックピン19を90°回動し、前記係止部20をロックピン係止溝18に係合可能に位置付け、この状態でロックピンバネ受16を押しボタン12の底部に収容する
前記ロックピン19は板体をプレス成形して製作し得るから、金属棒を機械加工して製作する従来のものに比べて、製作が容易で小形軽量化と低廉化を図れるとともに、該ロックピン19を組み込むボタン押え27や探り防止板34、リセット板ベース42およびリセット板カバ−43、ロック板56や室外座カバ−69の小形軽量化を図れる。
この後、ボタン押え27を室外座3の内側の段部に収容し、そのネジ孔(図示略)にビス孔30を位置付け、該ビス孔30よりビス孔31を挿入し、これを前記ネジ孔にねじ込んでボタン押え27を室外座3の前記段部に固定する。
この状況は図9のようで、ロックピンバネ32の小径部がロックピンバネ受16の端面に着座し、前記バネ32の弾性によってロックピンバネ受16が外側へ付勢され、該バネ受16を押しボタン12の底部に密着するとともに、これにボタンバネ33の弾性を相加して、押しボタン12を外側へ突出させる。
前記バネ受16に係止されたロックピン19は外側へ付勢され、その係止突起22がボタン押え27の内側面に係合し、係合溝24,25を含むロックピン19の後端部側を、ボタン押え27の内側に突出する。この場合、前記組立て時には各ロックピン19の暗証マ−ク26を一方向に揃えて置く。
次に、前記押しボタンアセンブリを組立て後、ボタン押え27の内側面に探り防止板34と、リセット板41と、ロック板56を順次積み重ねる。
前記探り防止板34の組立てに際しては、ボタン押え27上に突出したロックピン19に各係合溝40を挿入し、上端の屈曲片35を室外座3の内側上部の補強枠37に掛け止め、下側の屈曲片36を室外座3の内側中間部の補強枠38の直下に位置付け、前記屈曲片36と補強枠38との間にバネ39を介挿し、該バネ39の弾性によって探り防止板34を補強枠37と反対側へ移動可能に付勢する。
前記リセット板41は、リセット板ベース42とリセット板カバ−43とを向き合わせてピン連結し、それらの内側にリセットバネ52を配置する。
その際、リセット板ベース42の接合面の複数のピン51に、リセットバネ52のコイル部を挿入し、その両端部をバネ掛け溝50に掛け止め、その一方の端部を通孔45に突出して配置する。
そして、リセット板カバ−43の接合面を、前記リセット板ベース42の接合面に向き合わせて接合し、各ピン51をピン孔53に圧入し、係合突起44を係合溝47に圧入して、これらを一体的に連結する。この状況は図10のようである。
こうして組み立てたリセット板41を前記探り防止板34上に配置し、各通孔45を探り防止板34上に突出した各ロックピン19に挿入し、その上端部を室外座3の内側上部の補強枠に位置付ける。
そして、リセット板41と補強枠との間にバネ54を介挿し、リセット板41の下端部をクラッチギヤアウタ−96の係合面105上に配置し、前記バネ54の弾性によってリセット板41を下方へ移動可能に付勢する。この状況は図11のようである。
この後、前記リセット板41上にロック板56を配置し、その各ロック孔57にリセット板カバ−43から突出した各ロックピン19を挿入し、その上端部を室外座3の内側上部の補強枠直下に位置付ける。
そして、両側の突片60にセットスプリング59を挿入し、該スプリング59の上端を前記補強枠に着座させ、該スプリング59の弾性によってロック板56を下方へ移動可能に付勢する。
次に、クラッチ機構63を構成するクラッチギヤアセンブリの組立ては、前記組み込んだクラッチギヤアウタ−96の環状ギヤ97の外側にセットスプリング98を挿入し、前記クラッチギヤアウタ−96のボス100の軸筒部102にクラッチギヤインナ−72の一側の凹部72aを係合し、該ギヤインナ−72の他側にシフトギヤ74を挿入する。
そして、前記クラッチギヤインナ−72の環状溝89にスナップリング91を嵌め込み、その弾性によってスナップリング91を環状溝89に密着させ、角芯棒87を挿入することなく、実際の施工現場での角芯棒87の挿入を待機する。
したがって、角芯棒87の挿入に伴う梱包の大嵩化を解消し、後述の梱包の小形軽量化と容易化を図れる。
前記エンタ−ボタンアセンブリの組立ては、予めエンタ−ボタン13のフランジ77に付設した軸部78,78に、ダブルト−ションスプリング79のコイル部80,80を装着し、その脚部82を凹溝83に沿わせて収容し、該脚部82をフランジ77の端部に掛け止める。
そして、前記エンタ−ボタン13を室外座3の内側から角穴76に挿入し、その内側開口縁部にフランジ77を係合し、エンタ−ボタン13の内側から、エンタ−ボタンバネ85とエンタ−ピン67を中空室84に挿入する。
その際、クラッチシフタ−64の通孔66にエンタ−ピン67を挿入し、前記通孔66の一側にエンタ−ボタンスプリング85の一端を着座し、前記通孔66の他側とエンタ−ピン67のフランジ68との間にクラッチシフタ−スプリング86を介挿する。
そして、前記スプリング86の弾性によって、クラッチシフタ−64の一対のシフタ−板71をクラッチギヤインナ−72の両側面に位置付け、かつその突起73をクラッチギヤアウタ−96とシフトギヤ74の凹部103,75に係合可能に位置付ける。
そして、前記エンタ−ボタンスプリング85の弾性によって、エンタ−ボタン13を外側へ突出可能に付勢し、前記ダブルト−ションスプリング79のバネ係合端81を探り防止板34の屈曲片36に係合可能に配置するとともに、クラッチシフタ−64の上端部を内側へ付勢し、常時はその上端部をロック板56の屈曲片62の外側面に係合可能に位置付ける。
この後、室外座3の内側端面に室外座カバ−69を収容する。
その際、室外座カバ−69の透孔138にエンタ−ピン67の端部を挿入し、中間部の通孔160にクラッチギヤインナ−72を挿入し、ロックピン挿入溝132にロックピン19の端部を挿入して、ビス136をビス孔135に挿入し、その螺軸を室外座3のビス孔164にねじ込む。
この場合、この状況では室外座3の内側端面にスクリュ−シャフト129や角芯棒87が突出していないから、室外座カバ−69を室外座3の内側端面に容易かつ円滑に収容し得る。
次に、室内座4を組立てる場合は、室内座4の外側にレバ−ハンドル6を予め仮止めしたハンドルジョイント143を保持し、該ハンドルジョイント143の一端の軸部144を室内座4の通孔142に挿入し、室内座4の内側から軸部144に形成した凹溝145に止輪146を差し込み、該ハンドルジョイント143を抜け止めする。
したがって、室内座4とレバーハンドル6とハンドルジョイント143のアセンブリを一体に取り扱え、この後の暗証番号変更作業を容易に行なえる。
その際、軸部144に捩りバネ154を装着し、その一端を室内座4の凹孔141に突設した係止壁152に掛け止め、他端をハンドルジョイント143の凸部155の一側に掛け止め、その捩り弾性力によって、ハンドルジョイント143ないしレバ−ハンドル6,5を原位置に復帰回動可能に付勢する。
前記ハンドルジョイント143とレバ−ハンドル6との仮止めは、ハンドルジョイント143の円錐面をレバ−ハンドル6の嵌合穴156に挿入し、角孔147の奥部の透孔148にビス160を挿入し、これを嵌合穴156の奥部のビス孔159にねじ込み、レバ−ハンドル6とハンドルジョイント143とを連結する。
その際、ビス160は頭部側の略半部が角孔147の奥部から突出し、その突出分レバ−ハンドル6の外側への移動を許容させる。
この後、レバ−ハンドル6を室内座4側へ移動し、係合歯149,157を噛合して、レバ−ハンドル6をハンドルジョイント143に適宜角度に位置付け、この状態でビス151をビス孔158に挿入し、これを長孔150にねじ込んで、レバ−ハンドル6を適宜角度に仮止めする。
こうして組み付けたボタン錠は、室外座3にレバ−ハンドル5を取付け、押しボタン12とロックピン19とエンタ−ボタン13、クラッチギヤインナ−72とシフトギヤ74とクラッチギヤアウタ−96とを組付け、一方、角芯棒87とスクリュ−シャフト129とを組付前の室外座アセンブリと、室内座4にレバ−ハンドル6を取付けた室内座アセンブリとを分離し、これらと本締錠7やスクリュ−シャフトアセンブリ等の付属品を梱包して顧客へ搬送する。
前記スクリュ−シャフトアセンブリは、スクリュ−シャフト129の一端に止めネジ128を所定量ねじ込み、当該ねじ込み部をかしめて圧潰し、両者を一体的に連結する。
前記搬送は、室外座アセンブリに取付けたレバ−ハンドル5を折り畳んで梱包する。
すなわち、レバ−ハンドル5を組み付け時の略水平位置から、反時計方向へ90°回動する。この状況は図35のようである。
このようにすると、レバ−ハンドル5と、該レバ−ハンドル5に連結したハンドルジョイント115と、クラッチギヤアウタ−96とが同動し、レバ−ハンドル5を前記方向へ90°回動したところで、クラッチギヤアウタ−96の切欠溝104の片側段部が室外座3内のストッパ130に当接し、その回動を停止して該回動位置を保持する。
そして、レバ−ハンドル5が室外座3の長手方向と同方向に位置付けられ、該ハンドル5が側方に突出することなく上向きに折り畳まれ、また室外座3の内側には角芯棒87やスクリュ−シャフト129が突出していない。
したがって、室外座アセンブリがコンパクトになり、その分梱包がコンパクトになって、梱包の容易化と梱包資材の小形軽量化を図れ、また搬送の容易化とその能率向上を図れる。
この場合、前記レバ−ハンドル5の回動は、室外座アセンブリが室内座アセンブリと分離し、押しボタン12が暗証情報入力前でロック板56が上下動可能であり、しかもクラッチギヤアウタ−96とシフトギヤ74との噛合が解除されることによって、実現可能になる。
こうして搬送した各アセンブリを施工現場でドア1に組み付ける場合は、予めドア1の内部に錠前取付穴(図示略)を形成し、その上下位置にスクリュ−シャフト129の貫通孔(図示略)と、角芯棒87の挿入孔(図示略)を形成する。
そして、前記取付穴に本締錠7を埋設し、ドア1の側端面にフロント板10を取付け、デットボルト8とラッチトリガ−9を出没可能に取付ける。
一方、室外座アセンブリのレバ−ハンドル5を図35において時計方向へ90°回動し、その折り畳み状態を解除後、押しボタン12に暗証情報(暗証番号)を入力設定してドア1に取付ける。
前記暗証情報の入力設定は、先ず暗証情報を決定し、その暗証情報に対応する押しボタン12に装着したロックピン19を操作し、該ロックピン19を組み込み時の位置から180°回転させる。
すなわち、ロックピン19の組み込み直後は、その横断面を示す図9のように暗証マ−ク26が全て同方向に位置し、かつ、これらの暗証マ−ク26は図28のように凹部131に設けたチェックマ−ク134と反対側に位置して室外座カバー69の外側に表出し、ロックピン19が暗証情報入力前であることを視覚的に容易に認識し得る。
前記ロックピン19の組み込み直後は、ロックピンバネ32とボタンバネ33の弾性によって、押しボタン12とロックピンバネ受16とが外側へ付勢され、前記ロックピンバネ受16が押しボタン12の先端部内面に係合し、ロックピン19がバネ受16に牽引されて外側へ付勢され、その後端部が室外座カバ−69の凹部131に表出している。
この場合、リセット板41の内部では、ロックピン19のテ−パ面22aの基部にリセットバネ52の先端部が係合し、係合突起22の先端が係合溝40に係合している。
したがって、前記状態ではロックピン19の係合溝25の開口縁部が、ロック孔57のドグ58から離間して位置し、ロック板56の上動を許容している。
次に、設定する暗証情報を決定する。
実施形態では室外座3の表面の押しボタン12付近、または室外座カバ−69の凹部131に設けた1〜8の8個の数字と、A〜Cの3つのアルファベット文字の表示部15を用いて、数字若しくはアルファベット文字、またはこれらを複合使用した複数桁の暗証情報を選択する。
したがって、実施形態では1つの表示部15を使用した最小1桁の暗証情報から、全ての表示部15を使用した、最大11桁の暗証情報を設定し得る。図28では「12348ABC」の8桁の暗証情報を決定している。
この後、前記決定した暗証情報を基に、対応するロックピン19の後端部を保持し、ロックピンバネ32の弾性に抗して後方に引張り、その移動終端位置でロックピン19を組み込み時の位置から180°回転する。
前記操作は、室外座アセンブリの背面に向き合い、ロックピン19の後端部を保持して後方に引張り、ロックピンバネ32を押し縮めてロックピン19をロックピンバネ受16と一緒に室外座カバ−69方向へ移動し、その後端部を凹部131の外側に引き出す。
その際、ロックピン19のテーパ部22aがリセットバネ52の端部に係合し、該バネ52の端部を押し広げて通孔45の側方へ押し出し、バネ掛け溝50(図示略)に押し込んで、ロックピン19の移動域を開放する。
そして、ロックピン19を更に外側へ引き出し、係合凹部23が前記バネ掛け溝50位置を通過したところで、リセットバネ52の端部が弾性によって原位置へ移動し、係合凹部23に係合してロックピン19を係留する。
この状況は図36の左側図示のようで、ロックピン19の先端部とロックピンバネ受16とが押しボタン12の内側に移動し、それら空スペ−スが押しボタン12の内側に形成され、その分ロックピン19の後端部が凹部131の外側に突出する。
そして、前述の状態では係合溝25の外側周辺部が、ロック孔57のドグ58の直上に係合可能に位置し、ロック板56の上動を阻止可能にしている。
この後、ロックピン19の引き出し終端位置で、ロックピン19を図28上反時計方向へ180°回動し、その後端部に設けた暗証マ−ク26を前記チェックマ−ク134の直下に位置付ける。
そこで、ロックピン19の後端部を手放すと、ロックピン19がロックピンバネ32の弾性によって外側へ移動可能に付勢され、かつ係合凹部23にリセットバネ52の端部が係合したまま、前述の係留状態を維持する。
この状況は図37の左側図示のようで、係合溝24の外側周辺部とロック孔57のドグ58との係合が解除され、ロック板56が上動可能になる。
この状態の下で、レバ−ハンドル5をレバ−ロック板111とバネ113,113の弾性に抗して所定角度回動し、該レバ−ハンドル5に連結したハンドルジョイント115を介し、該ジョイント115に連結したクラッチギヤアウタ−96を回動する。
このようにすると、クラッチギヤアウタ−96の係合面105に下端部を係合したリセット板41が一体に押し上げられ、その内部に取付けたリセットバネ52がロック孔57に挿入したロックピン19から離間する。この状況は図11(a),(b)のようである
このため、リセットバネ52と係合凹部23との係合が解除され、ロックピン19がロックピンバネ32の弾性によって押し上げられ、その先端部がロックピンバネ受16と一緒に上動し、押しボタン12の内面に係合するとともに、係合突起22が係合溝40に係合する。この状況は図38の左側図示のようである。
この後、レバ−ハンドル5から手を離すと、レバ−ロック板111とバネ113の弾性によってクラッチギヤアウタ−96が復帰回動し、リセット板41が下動して、リセットバネ52がロックピン19のテーパ面22aの下部に係合する。
この状況は図38の左側図示のようで、係合溝24の内側周辺部がロック孔57のドグ58の直上に係合可能に位置し、ロック板56の上動を阻止可能にする。
このような状況は暗証情報を入力設定した全てのロックピン19で形成される。
こうして、暗証情報に対応する全てのロックピン19に暗証情報を入力設定後、室外座カバ−69の上下端部の通孔135に止めネジ128を挿入し、これを室外座3の上下端部のネジ孔161にねじ込んで緊締する。
この後、前記室外座3の下部に突出したクラッチギヤインナ−72の角孔88に、角芯棒87の一端部を挿入し、角芯棒87の角部に形成した切欠部87aにスナップリング91の直線部91aを圧接して、角芯棒87の一端をクラッチギヤインナ−72に連結する
このように、角芯棒87の一端を前記角孔88に挿入することによって、室外座アセンブリに角芯棒87を容易かつ速やかに取付けられる。この取付け後の状況は図28のようである。
次に、前記室外座アセンブリと室内座アセンブリをドア1に取付ける場合は、ドア1の外側面の上下の貫通孔にスクリュ−シャフト129を差し込み、該シャフト129の先端部をドア1の内側面に位置付け、またドア1の内側の所定位置に室内座アセンブリを位置付け、角芯棒87の他端をハンドルジョイント143の角孔147に挿入する。
この後、室内座4の上下位置のビス孔139にビス140を挿入し、その螺軸をスクリュ−シャフト129にねじ込んで緊締し、室内外座アセンブリを連結する。
こうしてドア1に取付けた室内外座3,4およびレバ−ハンドル5,6は、図1乃至図4のようである。
その際、必要に応じて前記仮止め状態のレバ−ハンドル5,6の取付け角度を所望角度に調整する。
その場合は、レバ−ハンドル5,6の取付け角度を別々に調整する。
先ず、レバ−ハンドル5の取付け角度調整は、図27のようにビス120を取外し、レバ−ハンドル5を室外側へ引き動かし、レバ−ハンドル5とハンドルジョイント115の係合歯122,118の噛合を解除する。
そして、レバ−ハンドル5をハンドルジョイント115の円周方向に時計または反時計方向に回動し、所望の回動位置でレバ−ハンドル5を押し戻し、それらの係合歯122,118を噛合して、当該角度位置を保持する。
この後、ビス孔123にビス120を挿入し、これを長孔119にねじ込んで、レバ−ハンドル5をハンドルジョイント115に固定する。
次に、レバ−ハンドル6の取付け角度調整は、図34のようにビス151を取外し、レバ−ハンドル6を室内側へ引き動かし、レバ−ハンドル6とハンドルジョイント143の係合歯157,149の噛合を解除する。
そして、レバ−ハンドル6をハンドルジョイント143の円周方向に時計または反時計方向に回動し、所望の回動位置でレバ−ハンドル6を押し戻し、それらの係合歯157,149を噛合して、当該角度位置を保持する。
この後、ビス孔158にビス151を挿入し、これを長孔156にねじ込んで、レバ−ハンドル6をハンドルジョイント143に固定する。
このようにレバ−ハンドル5,6の把持部を個別に水平状態、または斜め上方若しくは下方状態に設置することによって、レバ−ハンドル5,6の所望の使用形態を得られ、またレバ−ハンドル5,6の所望の取付け形態と外観を得られる。
こうしてレバ−ハンドル5,6の取付け角度調整後、ボタン錠の使用が可能になる。
ボタン錠の使用において、前記暗証情報を設定後、ドア1を閉扉すると自動施錠が機能し、デットボルト8がドア枠側のトロヨケ(図示略)に係入して施錠される。
前記施錠時は、前記暗証情報設定した「12348ABC」に対応する8個のロックピン19が、図38の左側図示の状態に置かれ、係合溝24の内側周辺部がロック孔57のドグ58の直上に係合可能に位置し、ロック板56の上動を阻止して施錠状態を形成している。
したがって、この後の解錠開始操作であるエンタ−ボタン13の押圧操作が不可能になり、施錠状態が維持される。この場合、暗証情報設定量ないし実質的に施解錠作動するロックピン19の個数が多い程、ロック板56の上動を強固に阻止し得るから、それだけ防御能力が増大する。
このような施錠状態の下で、前記設定した暗証情報を知らない第三者が、室外側からエンタ−ボタン13を悪戯または不正操作して押圧すると、該エンタ−ボタン13がエンタ−ボタンスプリング85に抗して室外座3の内側へ押し込まれ、これに前記ボタン13のフランジ部73に装着したダブルト−ションスプリング79が同動し、そのバネ係合端81が探り防止板34の屈曲片36に係合し、該探り防止板34をバネ39の弾性に抗して押し上げる。
前記探り防止板34は常時は前記バネ39によって押し下げられ、前記屈曲片36が前記バネ係合端81に係合し、探り防止板34の係合溝40の中間部にロックピン19が貫通して配置されている。この状況は図15のようである。
この状況の下で探り防止板34が押し上げられると、係合溝40の口縁部がロックピン19の下面に強力に係合し、ロックピン19の中間部を若干押し上げる。
この状況は図16のようで、ロックピン19ないし押しボタン12の挙動が拘束ないし阻止され、ロックピン19ないし押しボタン12による暗証情報設定入力の有無の察知を不可能にし、高い防御能力を得られる。したがって、不法侵入者や第三者の悪戯による解錠を阻止し得る。
次に、このような施錠状態を解錠する場合は、暗証情報設定した「12348ABC」に対応する8個の押しボタン12を室外座3の外側から適宜順序で押圧する。
その解錠手順は図41のようで、これを室外座3の中央に配置したアルファベット文字表示の押しボタン12で説明すると、押しボタン12の押圧操作前は図41ステップ1のようで、前記の図38の左側図示と同様である。
すなわち、前記施錠時には押しボタン12が外側へ突出し、その内側にロックピンバネ受16がロックピン19を保持して係合し、ロックピン19の後端部がロック板56の直上に係合可能に位置し、片側のテ−パ面22aの基部にリセットバネ52の端部が係合している。
そこで、施錠状態の押しボタン12を押圧操作すると、押しボタン12とロックピン19が押しボタンバネ33とロックピンバネ32の弾性に抗して押し込まれ、リセットバネ52の端部がテ−パ面22aに係合して押し広げられ、リセットバネ52の端部が通孔45の側方へ移動してリセット板ベース42に形成したバネ掛け溝50へ移動する。この状況は図41のステップ2,3のようである。
この後、押しボタン12とロックピン19を更に押し込み、前記テ−パ面22aがバネ掛け溝50を越えると、リセットバネ52の端部が係合凹部23へ移動して係合し、この係合状態を保持する。この状況は図41のステップ4,5のようである。
そして、前記テ−パ面22aがバネ掛け溝50を越えて移動すると、ロックピン19の係合溝24内にドグ58が位置し、ドグ58とロック板56との係合が解除される。
この解除状態は、前記リセットバネ52の端部が係合凹部23に係合して保持され、ロック板56が上動可能になって解錠状態が形成される。
このような状態の下で、室外側からエンタ−ボタン13を押圧操作し、エンタ−ボタン13をエンタ−ボタンスプリング85に抗して室外座3の内側へ押し込み、クラッチ機構63をクラッチ作動する。この状況は図16のようである。
このようにすると、ダブルト−ションスプリング79のバネ係合端81が前述と同様に探り防止板34の屈曲片36に係合し、該探り防止板34を押し上げるとともに、エンタ−ボタン13の後端部がクラッチシフタ−64の枢着板65に当接し、該クラッチシフタ−64を同方向に移動させて、クラッチ機構63がクラッチ作動を開始する。
このため、クラッチシフタ−64が室外座カバ−69の内面に突設した枢支突起70を支点に時計方向へ回動し、その上半部を室内側へ傾斜変位させ、枢着板65の先端部をロック板56の下端の屈曲片62に係合し、前述のように上動可能にされたロック板56をセットスプリング59に抗して押し上げる。この状況は図14および図16のようである
こうして、枢着板65の上端部が屈曲片62の下端部を擦り抜け、屈曲片62の一側から他側へ移動する。その際、枢着板65の舌片65aが凸状湾曲面に形成されているから、屈曲片62との係合を円滑に行なえる。
前記枢着板65の先端部と屈曲片62との係合は、後述するレバ−ハンドル5の回動操作時まで維持され、その間ロック板56の押し上げ状態と、クラッチシフタ−64の前記傾斜変位が維持される。
そして、前記押圧操作後にエンタ−ボタン13を手放すと、該エンターボタン13がエンタ−ボタンスプリング85の弾性によって原位置に押し戻され、これにダブルト−ションスプリング79が同動して探り防止板34が押し戻される。
こうして、クラッチシフタ−64が枢支突起70を支点に回動し、その下半部が室外側へ傾斜変位すると、一対のシフタ−板71に形成した突起73がシフトギヤ74の凹部75に係合し、該シフトギヤ74を室外側へ押圧するとともに、前記突起73の外側部がクラッチギヤアウタ−96の凹部103に係合する。
このため、シフトギヤ74がセットスプリング98の弾性に抗して室外側へ移動し、シフトギヤ74の小径側のインナ−ギヤ93がクラッチギヤインナ−72のギヤ92に噛合し、シフトギヤ74の大径側のインナ−ギヤ95がクラッチギヤアウタ−96の環状ギヤ97に噛合する。
前記各ギヤ74,92,93,95,97が噛合すると、クラッチギヤアウタ−96の回動力が前記ギヤ92,90を介してシフトギヤ74に伝達可能になり、該シフトギヤ74の回動力がギヤ97,95を介してクラッチギヤインナ−72に伝達可能になり、該クラッチギヤインナ−72の回動力が角芯棒87に伝達可能になる。
この後、室外側のレバ−ハンドル5を回動すると、その回動力がハンドルジョイント115を介してクラッチギヤアウタ−96に伝達され、該ギヤアウタ−96の回動力がシフトギヤ74を介してクラッチギヤインナ−72に伝達される。
そして、前記クラッチギヤインナ−72の回動力が角芯棒87に伝達され、該角芯棒87の回動力が本締錠7の回動カム(図示略)に伝達されて、デットボルト8がトロヨケ(図示略)から引き抜かれ、ドア1が開放可能になる。
前記レバ−ハンドル5の回動に伴なって、ハンドルジョイント115を介してクラッチギヤアウタ−96が回動し、前述のようにクラッチギヤアウタ−96の係合面105に下端部を係合したリセット板41が一体に押し上げられ、その内部に取付けたリセットバネ52がロックピン19から離間する。この状況は図11(a),(b)のようである。
このため、リセットバネ52と係合凹部23との係合が解除され、ロックピン19がロックピンバネ32の弾性によって押し上げられ、つまり外側へ移動し、その先端部がロックピンバネ受16と同動して、押しボタン12の内面に係合し、係合突起22が係合溝40に係合し、施錠当初の状態を形成する。この状況は図41のステップ1のようである。
また、前記レバ−ハンドル5の回動に伴なって、ハンドルジョイント115を介してクラッチギヤアウタ−96とシフトギヤ74が回動すると、それらの端面に形成した凹部103と凹部75が回動し、これらとシフタ−板71の突起73との係合が解除される。
このため、前記シフトギヤ74がセットスプリング98の弾性によって押し戻され、これにシフタ−板71が同動して原位置に復帰し、その上部が枢支突起70を支点に外側に変位し、枢着板65の上端部が屈曲片62との係合を解除し、原位置に復帰する。
この状況は図13のようで、クラッチ機構63のクラッチ作動が停止する。
この後、レバ−ハンドル5を手離すと、レバ−ロック板111とバネ113の弾性によってクラッチギヤアウタ−96が復帰回動し、リセット板41が下動してリセットバネ52がロックピン19に近接し、テーパ面22aの基部に係合する。
この状況は図38の左側図示のようで、係合溝24の内側周辺部がロック孔57のドグ58の直上に係合可能に位置し、ロック板56の上動を阻止可能にする。
したがって、この後、前記ドア1を閉扉すると自動施錠機構が機能し、デットボルト8がドア枠側のトロヨケ(図示略)に係入して施錠される。
前記施錠時は、前記暗証情報設定した「12348ABC」に対応する8個のロックピン19が、図38の左側図示の状態に置かれ、係合溝24の内側周辺部がロック孔57のドグ58の直上に係合可能に位置し、ロック板56の上動を阻止して施錠状態を形成する
一方、前記解錠時に暗証情報設定した「12348ABC」に対応する8個の押しボタン12を正確に押圧操作しない場合は、解錠することができない。
例えば、前記設定した暗証情報の一部の押しボタン12を押し間違えて押圧操作した場合、このような事態は非暗証設定側の押しボタン12を押圧することによって行なわれる
この場合は、図38および図39の右側図示のように、リセットバネ52が係合凹部23に係合し、ロックピン19を係留する。したがって、係合溝25の外側周辺部がロック孔57のドグ58の直上に係合可能に位置し、ロック板56の上動を阻止して施錠状態を形成するから、解錠できない。
このように押しボタン12を誤って入力すると、エンタ−ボタン13を押圧操作しても、前述のようにロック板56の上動が阻止されているから、エンタ−ボタン13を実質的に押圧することができず、ロック板56の上動によるロックピン19の折れ曲がりや破損を未然に防止し得る。
また、ロック板56の上動が阻止されているから、前述のようにエンタ−ボタン13を所定量押し込むことができず、クラッチシフタ−64を押し込んで傾斜変位できないから、クラッチギヤアウタ−96とシフトギヤ74とが離間し、それらの噛合を解除して、クラッチ機構63のクラッチ作動を停止する。
したがって、この状態でレバ−ハンドル5を回動操作すると、レバ−ハンドル5とハンドルジョイント115、クラッチギヤアウタ−96とが同動するだけで、クラッチギヤアウタ−96の回動力はシフトギヤ74に伝達されずに空転し、解錠を阻止する。
したがって、角芯棒87や本締錠7、室内座4は作動せず、それらの損傷や破損を未然に防止し得る。
一方、ボタン錠の設定暗証情報は、長期間の使用によって察知される惧れがあるため、定期的に変更することが望ましい。
前記暗証情報の設定を変更する場合は、前記室外座アセンブリをドア1から取外し、ロックピン19の暗証情報を変更することによって行なう。
そこで、室外座アセンブリをドア1から取外す場合は、ドア1の内側からビス140を緩めてレバ−ハンドル6のアセンブリと室内座4を取外し、ドア1の外側からスクリュ−シャフト129を引き抜いて、室外座アセンブリを取外す。この状況は図28のようである。
次に、変更する設定暗証情報を決定し、変更する暗証情報を基に対応する押しボタン12に装着したロックピン19の後端部を保持し、ロックピンバネ32の弾性に抗して後方に引き出し、その移動終端位置でロックピン19を組み込み時の位置から180°回動し、その後端部に設けた暗証マ−ク26をチェックマ−ク134の直下に位置付ける。
この後、ロックピン19の後端部を手放し、ロックピンバネ32の弾性によって、ロックピン19を外側へ移動可能に付勢し、係合凹部23にリセットバネ52の端部を係合し、ロックピン19を係留する。
この状況は図37の左側図示のようで、係合溝25の外側周辺部とロック孔57のドグ58との係合を解除し、ロック板56を上動可能にする。
また、前記暗証情報の変更によって、暗証情報の設定を解除する押しボタン12については、該押しボタン12に装着したロックピン19の後端部を保持し、ロックピンバネ32の弾性に抗して後方に引き出し、その移動終端位置でロックピン19を組み込み時の位置に180°復帰回動し、その後端部に設けた暗証マ−ク26をチェックマ−ク134と反対側に位置付ける。
この後、レバ−ハンドル5をレバ−ロック板111とバネ113の弾性に抗して所定角度回動し、該レバ−ハンドル5に連結したハンドルジョイント115を介して、クラッチギヤアウタ−96を回動する。
そして、クラッチギヤアウタ−96の係合面105に下端部を係合したリセット板41を一体に押し上げ、その内部に取付けたリセットバネ52をロックピン19から離間させる。この状況は図11(a),(b)のようである。
このため、リセットバネ52と係合凹部23との係合が解除され、ロックピン19がロックピンバネ32の弾性によって押し上げられ、その先端部がロックピンバネ受16と一緒に上動し、押しボタン12の内面に係合するとともに、係合突起22が係合溝40に係合する。
この後、レバ−ハンドル5から手を離し、レバ−ロック板111とバネ113の弾性によってクラッチギヤアウタ−96を復帰回動させ、リセット板41を下動させて、リセットバネ52をロックピン19のテーパ面22aの下部に係合する。
この状況は図38のようで、暗証情報を変更した押しボタン12のロックピン19は、係合溝24の内側周辺部がロック孔57のドグ58の直上に係合可能に位置し、ロック板56の上動を阻止可能にする。
一方、前記変更後に暗証情報を設定しない押しボタン12のロックピン19は、図38の右側図示のようで、係合溝25内にロック孔57のドグ58が位置し、ロック板56の上動を可能にする。
こうして、変更する暗証情報に対応する全てのロックピン19に暗証情報を入力設定し、また変更後は暗証情報を設定しないロックピン19については、暗証情報の設定を解除後、室外座カバ−69の上下端部のスクリュ−シャフト129をドア1の貫通孔に挿入する。
そして、ドア1の内側に室内座4とレバーハンドル6のアセンブリを位置付け、ビス140をスクリュ−シャフト129にねじ込んで緊締し、これらを同時に連結すれば、一連の暗証情報の変更作業が終了する。
このように本発明による暗証情報の変更は、暗証番号の変更時、室外座アセンブリをドア1から取外す必要はあるが、室内座4とレバーハンドル6のアセンブリを分解することなく一体に取扱え、隣接部品を分解したり、ロックピンを正立または倒立状態を組み換え、これらを積層した板体のスリットに挿入する煩雑な作業を要しないから、従来の暗証情報の変更作業に比べて、容易かつ速やかに行なえるとともに、組み間違えを未然に防止し得る。
このように本発明のボタン錠は、小形軽量で安価に製作できるとともに、設定した暗証情報が正確に暗証入力されない場合はドアレバ−ハンドルを空転させ、内部の施解錠機構の損傷や破壊を未然に防止し、悪戯や不正操作による故障や破壊を阻止し得るとともに、内外のレバ−ハンドルの取付け角度を容易に調整し得る。
1 ドア
2 ボタン錠
3 室外座(ハウジング)
4 室内座(ハウジング)
26 暗証マ−ク
5,6 レバ−ハンドル(レバ−ハンドル)
7 本締錠
12 押ボタン
13 エンタ−ボタン
19 ロックピン
63 クラッチ機構
26 暗証マ−ク
24,25 係合溝
34 探り防止板
41 リセット板
52 リセットバネ
56 ロック板
57 ロック孔
58 ドグ
64 クラッチシフタ−
72 クラッチギヤインナ−
75,103 凹部
81 バネ係合端
87 角芯棒
88 角孔
96 クラッチギヤアウタ−
93,95 インナ−ギヤ
91 スナップリング
94 シフトギヤ
92 環状ギヤ
115 ハンドルジョイント
118 係合歯
119 長孔
120 ビス
122 係合歯
126 ビス
134 チェックマ−ク
143 ハンドルジョイント
149 係合歯
150 長孔
157 係合歯
160 ビス

Claims (27)

  1. 複数の押しボタンを押圧可能に取付け、かつドアの一側面に配置するハウジングと、複数のロック孔を形成し、解錠時に押しボタンの押圧方向と直交方向に移動可能にしたロック板と、前記押しボタンの押圧方向に移動可能に配置し、前記ロック孔の開口縁部に係脱可能な係合溝を有する板状のロックピンと、前記ロック板と平行に配置され、内部のリセットバネを前記ロックピンに係合可能に配置し、前記ロックピンの位置を保持可能したリセット板と、デットボルトを進退可能な本締錠と、該本締錠に連係し、かつレバ−ハンドルと同動可能な角芯棒と、を備えたボタン錠において、前記ロック板の移動域に該ロック板の作動を介してレバ−ハンドルの変位を角芯棒に接離可能にしたクラッチ機構を配置し、前記ロック板のロック解除時、前記クラッチ機構のクラッチ作動を介して、前記レバ−ハンドルの変位を角芯棒に伝達可能にしたことを特徴とするボタン錠。
  2. 前記ロック板のロック作動時、前記クラッチ機構のクラッチ作動を停止し、前記角芯棒に対するレバ−ハンドルの変位の伝達を遮断し、前記レバ−ハンドルを空転可能にした請求項1記載のボタン錠。
  3. 前記ハウジングの表面にエンタ−ボタンを押圧可能に設け、該エンタ−ボタンを前記クラッチ機構に連係し、前記ロック板のロック解除後、前記エンタ−ボタンの操作を介して、前記クラッチ機構を作動可能にした請求項1記載のボタン錠。
  4. 前記クラッチ機構は、レバ−ハンドルと同動可能なクラッチギヤアウタ−と、該クラッチギヤアウタ−に係脱かつ移動可能なシフトギヤと、該シフトギヤに係脱可能で、かつ一端部に前記角芯棒を装着可能にしたクラッチギヤインナ−と、前記ロック板に一端部を係合可能に配置し、他端部を前記シフトギヤに係合可能に配置したクラッチシフタ−と、を備えた請求項1記載のボタン錠。
  5. 前記クラッチギヤアウタ−を前記レバ−ハンドルに同動可能に連結し、その内側に前記シフトギヤに噛合可能な環状ギヤを設けた請求項4記載のボタン錠。
  6. 前記シフトギヤを、前記クラッチギヤアウタ−とクラッチギヤインナ−との間に摺動可能に設け、かつその内側に大小異径の二つのインナ−ギヤを設け、該インナ−ギヤを前記クラッチギヤアウタ−とクラッチギヤインナ−に噛合可能に設けた請求項4記載のボタン錠。
  7. 前記クラッチギヤインナ−は、前記クラッチギヤアウタ−の端部に近接配置し、前記シフトギヤの小径側のインナ−ギヤに噛合可能なギヤと、前記角芯棒を係合可能な角孔とを設けた請求項4記載のボタン錠。
  8. 前記クラッチシフタ−は、中間部を不動の枢支突起に係合可能に配置し、該枢支突起を支点に内外方向に揺動可能に設けるとともに、一対のシフタ−板を突設し、該シフタ−板を前記シフトギヤの端面に係合可能に設けた請求項4記載のボタン錠。
  9. 前記シフタ−板に係合突起を設けるとともに、前記クラッチギヤアウタ−の端面とシフトギヤの端面に、前記係合突起に係合可能な凹部を形成した請求項8記載のボタン錠。
  10. 前記クラッチギヤインナ−の周面にスナップリングを装着可能な環状溝を設け、該環状溝の一部に角孔に連通する切欠溝を設けるとともに、角芯棒の角部に切溝を形成し、該切溝に前記環状溝に装着したスナップリングを圧着した請求項7記載のボタン錠。
  11. 前記クラッチギヤアウタ−の外周面に係合面を形成し、該係合面に前記リセット板の下端部を係合可能に配置し、前記クラッチギヤアウタ−の回動を介し前記リセット板を上下動可能に設けた請求項4記載のボタン錠。
  12. 前記リセット板の上下動を介して、前記リセット板内部のリセットバネを前記ロックピンに係脱可能にした請求項11記載のボタン錠。
  13. 前記エンタ−ボタンを室外側ハウジングの表面側に移動可能に付勢するとともに、エンタ−ボタンの内部にエンタ−ピンを摺動可能に挿入し、該エンタ−ピンに前記クラッチシフタ−の上部を揺動可能に連結した請求項3記載のボタン錠。
  14. 前記ロック板のロック作動時、エンタ−ボタンの後端部と前記クラッチシフタ−の上部とを離間して配置し、前記クラッチシフタ−によるクラッチ作動を停止可能にした請求項4記載のボタン錠。
  15. 前記ロック板のロック解除後、エンタ−ボタンの押圧操作時、エンタ−ボタンの後端部を前記クラッチシフタ−の上部に係合可能に設け、該クラッチシフタ−の上部を前記ロック板の下端部に係合し、かつロック板を解錠方向へ移動可能にした請求項13記載のボタン錠。
  16. 前記クラッチシフタ−の上部と前記ロック板の下端部との係合を介して、クラッチシフタ−の揺動変位を保持可能にした請求項15記載のボタン錠。
  17. 前記押しボタンの内側に、ロックピンを挿入可能なロックピン挿入孔を形成した探り防止板を上下動可能に配置し、前記エンタ−ボタンの後端部にバネ係合端を設け、該バネ係合端をエンタ−ボタンの押圧操作時、探り防止板の下端部に係合可能に配置し、探り防止板を上動可能にするとともに、ロックピン挿入孔の開口縁部をロックピンに係合可能にした請求項12記載のボタン錠。
  18. 前記リセット板とロック板に、前記ロックピンを操作方向の周りに回動可能に装着するとともに、その操作方向に移動可能に装着した請求項1記載のボタン錠。
  19. 前記ロックピンの両側に互いに位置をずらせて二つの係合溝を形成し、該ロックピンを操作方向の周りに反転した際、各係合溝を前記ロック孔の開口部周辺に係脱可能に装着した請求項1記載のボタン錠。
  20. 前記ロックピンの一端部に暗証マ−クを形成するとともに、ハウジングカバ−のロックピン挿入溝の一端部にチェックマ−クを形成し、前記暗証マークをチェックマ−クの位置に合致させて暗証設定した請求項1記載のボタン錠。
  21. 前記レバ−ハンドルの基端部を前記ハウジングに回動可能に取付け、前記レバ−ハンドルの把持部を前記ハウジングの表面に沿わせて折畳み可能にした請求項1記載のボタン錠
  22. 前記室外側ハウジングの外側と内側ハウジングの内側にハンドルジョイントの一端部を連結し、該ハンドルジョイントの他端部に室外側または室内側のレバ−ハンドルの基端部を連結した請求項1記載のボタン錠。
  23. 前記各ハンドルジョイントに室外側レバ−ハンドルまたは内側レバ−ハンドルを係脱可能に装着し、前記レバ−ハンドルの基端部を、ハンドルジョイントの円周方向に回動可能に装着し、前記レバ−ハンドルの取付け角度を調整可能にした請求項22記載のボタン錠
  24. 前記室外側および室内側レバ−ハンドルの内周面と、該内周面に嵌合可能な前記ハンドルジョイントの外周面に、互いに噛合可能な複数の係合歯を軸方向に形成した請求項23記載のボタン錠。
  25. 前記室外側および室内側レバ−ハンドルの内周面を円錐面状に形成するとともに、前記ハンドルジョイントの外周面を前記円錐面に嵌合可能な円錐面状に形成した請求項24記載のボタン錠。
  26. 前記各ハンドルジョイントに前記室外側および室内側レバ−ハンドルを軸方向に移動可能に装着し、前記室外側および室内側レバ−ハンドルの移動時、前記室外側および室内側レバ−ハンドルと前記ハンドルジョイントとの係合を解除し、かつ前記室外側および室内側レバ−ハンドルを前記ハンドルジョイントの円周方向に回動可能にした請求項25記載のボタン錠。
  27. 前記各ハンドルジョイントに室外側または室内側レバ−ハンドルを軸方向に移動可能にビス止めし、前記レバ−ハンドルの軸方向移動時、前記レバ−ハンドルを各ハンドルジョイントに対し抜け止め可能に装着した請求項26記載のボタン錠。
JP2011144080A 2011-06-29 2011-06-29 ボタン錠 Expired - Fee Related JP5052689B1 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011144080A JP5052689B1 (ja) 2011-06-29 2011-06-29 ボタン錠
PCT/JP2012/002523 WO2013001691A1 (ja) 2011-06-29 2012-04-12 ボタン錠
TW101117530A TWI461594B (zh) 2011-06-29 2012-05-17 按鈕鎖

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011144080A JP5052689B1 (ja) 2011-06-29 2011-06-29 ボタン錠

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5052689B1 true JP5052689B1 (ja) 2012-10-17
JP2013011097A JP2013011097A (ja) 2013-01-17

Family

ID=47189493

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011144080A Expired - Fee Related JP5052689B1 (ja) 2011-06-29 2011-06-29 ボタン錠

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP5052689B1 (ja)
TW (1) TWI461594B (ja)
WO (1) WO2013001691A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104594717B (zh) * 2014-11-21 2017-01-18 宁波望通锁业有限公司 一种机械密码锁具
CN108694893B (zh) * 2017-04-11 2024-06-04 邵海艳 一种安装装置及led显示屏

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3542797B2 (ja) * 2002-06-26 2004-07-14 株式会社長沢製作所 ボタン錠
TWI220910B (en) * 2003-03-14 2004-09-11 Ez Trend Technology Co Ltd An electric handle
JP3891965B2 (ja) * 2003-07-08 2007-03-14 株式会社長沢製作所 複合錠
TWM258148U (en) * 2004-05-21 2005-03-01 Thase Entpr Co Ltd Transmission device for door lock
TWM293304U (en) * 2006-02-17 2006-07-01 I Tek Metal Mfg Co Ltd Clutch mechanism for door lock
TW200923183A (en) * 2007-11-23 2009-06-01 Ez Trend Technology Co Ltd Lock with grip
JP5285524B2 (ja) * 2009-07-22 2013-09-11 株式会社アンセイ 車両用ドアロック装置
JP4812888B1 (ja) * 2010-05-31 2011-11-09 株式会社長沢製作所 ボタン錠

Also Published As

Publication number Publication date
TWI461594B (zh) 2014-11-21
WO2013001691A1 (ja) 2013-01-03
TW201303126A (zh) 2013-01-16
JP2013011097A (ja) 2013-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6029481A (en) Combination padlock construction with manual activation
US6997023B1 (en) Combined combination lock and padlock
US7131299B1 (en) Combination lock and padlock combination with opening warning device
US7424815B1 (en) Reprogrammable lock
TWI564464B (zh) 按鈕鎖
US7357007B2 (en) Combination and key operated padlock with device for indicating the lock has been opened by a key
CN107013097B (zh) 挂锁
US6928842B1 (en) Combination lock with key opening mechanism
US20080098774A1 (en) Combination and key operated padlock with indicator for advising that the lock has been opened with a key
WO2006016280A2 (en) High security padlock construction
JP3542797B2 (ja) ボタン錠
JP5052689B1 (ja) ボタン錠
EP1925764B1 (en) Handle for vehicle doors, handle and tool as well as processes for assembling or disassembling this handle
EP1752601B1 (en) Reprogrammable lock
US20030136164A1 (en) Lock device with removable core
JP5319104B2 (ja) ボタン錠
JP2008208661A (ja) 錠装置
US5839301A (en) Combination lock
JP2003272468A (ja) 操作スイッチ
KR200358448Y1 (ko) 키실린더 겸용 다이얼 잠금장치
JP6497708B2 (ja) ファスナー用のダイヤル式符号錠
JP4508758B2 (ja) ボタン錠
US6233985B1 (en) Coupling lock
US20060021401A1 (en) Tubular lock having two-stage operable latch bolt mechanism
US20020116967A1 (en) Lock core assembly

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120717

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120724

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150803

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees