図1は、本発明の第1の実施形態に係る光源装置X1の概略構成を表す図である。
光源装置X1は、複数の光源10と、導光体20と、光拡散体30と、反射体40と、拡散板50と、プリズム60と、を備えている。光源装置X1は、導光体20を介して複数の光源10から出射された光を照射対象(例えば液晶表示パネル)に導くように構成されている。
図2は、複数の光源10および導光体20の概略構成を表す図である。
複数の光源10は、複数(本実施形態では18個)の第1光源10aと、複数(本実施形態では8個)の第2光源10bとを有しており、それぞれ矢印AB方向に沿って実質的に平行に配列されている。光源10としては、例えばLED(Light Emitting Diode)、CFL(Cathode Fluorescent Lamp)、ハロゲンランプ、キセノンランプ、およびEL(electro-luminescence)が挙げられるが、中でも低消費電力化あるいは低ノイズ化の観点からLEDが好ましい。なお、本実施形態に係る複数の光源10は、小型化の観点から、実質的に導光体20の厚さ方向(矢印EF方向)に対して直交する同一面内に位置している。ここで、実質的とは、公差あるいは製造誤差レベルのズレを含むことを意味している。
複数の第1光源10aは、それぞれ発光スペクトルの発光ピークを第1波長域に有する第1の光を出射する機能を有しており、第1光源群10Aを構成している。第1波長域は、可視光の波長域とされるのが好ましく、例えば、第1の光が赤色光の場合は595nm以上655nm以下、第1の光が緑色光の場合は495nm以上555nm以下、第1の光が青色光の場合は425nm以上485nm以下とされる。複数の第1光源10aは、第1平均離間距離で配置されている。第1平均離間距離は、第1光源群10Aを構成する各第1光源10aの中心(発光中心)間の離間距離d1の総和を、該第1光源群10Aを構成する第1光源10aの個数より1小さい値(本実施形態では17)で割ることにより算出される距離である。
複数の第2光源10bは、それぞれ発光スペクトルの発光ピークを第2波長域に有する第2の光を出射する機能を有しており、第2光源群10Bを構成している。第2波長域は、可視光の波長域とされるのが好ましく、上記第1波長域とは異なる波長域とされる。複数の第2光源10bは、第1平均離間距離より大きい第2平均離間距離で配置されている。第2平均離間距離は、第2光源群10Bを構成する各第2光源10bの中心(発光中心)間の離間距離d2の総和を、該第2光源群10Bを構成する第2光源10bの個数より1小さい値(本実施形態では7)で割ることにより算出される距離である。
本実施形態では、輝度ムラをより低減する観点から、第1光源群10Aの各第1光源10a間の離間距離d1が実質的に等しく、且つ、第2光源群10Bの各第2光源10b間の離間距離d2が実質的に等しくなるように設定されている。ここで、実質的とは、公差あるいは製造誤差レベルのズレを含むことを意味している。
導光体20は、複数の光源10から出射された光を照射対象に導く役割を担うものである。導光体20は、複数の光源10から出射された光が入射する光入射面20bにおいて該複数の光源10に対向配置されている。導光体20の構成材料としては、透光性を有する材料が挙げられる。ここで、透光性とは、可視光に対する透過性を意味する。透光性を有する樹脂としては、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、およびシクロオレフィンポリマー樹脂などが挙げられる。
導光体20は、複数の光源10との対向領域に、第1部位21および第2部位22を有している。第1部位21は、複数の光源10の配列方向(矢印AB方向)に沿って広がっている。第1部位21には、第1光源群10Aを構成する第1光源10aが対向配置されている。第2部位22は、第1部位21より突出しており、複数の光源10の配列方向(矢印AB方向)に沿って広がっている。第2部位22には、第2光源群10Bを構成する第2光源10bが対向配置されている。本実施形態において第2部位22の平面視形状は、第2光源10bとの距離に関わらず平面視幅W1が略一定の略矩形状である。第1部位21に対する第2部位22の突出高さT1は、有効発光領域LAをより大きく確保する観点から、第1平均離間距離に対する第2平均離間距離の大きさに対して正の相関となるように設定されるのが好ましい。ここで、有効発光領域LAとは、目的とする照射対象に向けて光を出射することができる領域である。
本実施形態において、導光体20の有効発光領域LAと第1光源群10Aの各第1光源10aとの間の第1距離DL1は、輝度ムラを低減する観点から、該有効発光領域LAと第2光源群10Bの各第2光源10bとの間の第2距離DL2より小さくなるように設定されている。この場合、第1距離DL1に対する第2距離DL2の大きさは、有効発光領域LAをより大きく確保する観点から、第1平均離間距離に対する第2平均離間距離の大きさに対して正の相関となるように設定されるのが好ましい。
光拡散体30は、導光体20を介して入射する光を拡散する役割を担うものである。本実施形態において光拡散体30は、輝度ムラを低減する観点から、複数の光源10から離れるほど存在比率が大きくなるように設定される部分を有している。光拡散体30は、上記第1の光における上記第1波長域の発光スペクトルおよび上記第2の光における上記第2波長域の発光スペクトルの吸収を抑制するように構成され、例えば白色系色素を含んで構成される。なお、光拡散体30の存在比率とは、所定領域に位置する光拡散体30の平面視面積の総和を該所定領域の平面視面積で割った値となる。
本実施形態において光拡散体30は、導光体20の光出射面20aとは反対の面(下面)20cに位置している。また、本実施形態において光拡散体30は、製造容易性の観点から、所定のパターンで配置される複数のドット形状体とされているが、このような形状体には限られず、例えばライン形状体あるいはメッシュ形状体としてもよい。
反射体40は、主として導光体20の光出射面20a以外から出射される光を導光体20に向けて反射する役割を担うものである。本実施形態において反射体40は、主として導光体20の下面20cに対向配置されている。また、反射体40は、複数の光源10から出射される光のうち導光体20に入射されなかった光を導光体20に向けて反射する役割も担っており、その一部が複数の光源10の一部を覆うように構成されている。反射体40としては、例えば、ポリエチレンテレフタラート(PET)などの樹脂材料を延伸させてなる白色系発泡体と、PETなどの樹脂材料を含んでなる基材上に銀を成膜したものと、PETなどの樹脂材料を含んでなる基材上に誘電体膜を積層形成したものと、TiO2を含有するPETなどの樹脂材料を含んでなるものとが挙げられる。
拡散板50は、導光体20の光出射面20aから照射対象に向けて出射される光の輝度の均一性を高める役割を担うものであり、主として導光体20の光出射面20aに対向配置されている。拡散板50の構成材料としては、例えば、PETなどの樹脂材料を含んでなる基材上にシリカビーズ含有樹脂を硬化させてなるシートと、ポリカーボネート(PC)などの樹脂材料中にシリカビーズを混合させてなるシートとが挙げられる。
プリズム60は、入射される光を屈折する役割を担うものであり、プリズム60に入射した光を導光体20の光出射面20aに対して略垂直方向となるように屈折させて出射するように構成されている。プリズム60としては、例えば、PETなどの樹脂材料を含んでなる基材にアクリル系材料にて形成したプリズム構造体を積層したものと、PCなどの樹脂材料を含んでなる基材自体にプリズム構造を形成したものとが挙げられる。
本実施形態に係る光源装置X1では、第1平均離間距離の第1光源群10Aが導光体20の第1部位21に対向配置され、第2平均離間距離の第2光源群10Bが該導光体20の第2部位22に対向配置されている。光源装置X1において第1光源群10Aのみ発光させる場合、第1平均離間距離が相対的に小さいため、輝度ムラを低減することができる。また、光源装置X1において第2光源群10Bのみ発光させる場合、第2平均離間距離が相対的に大きいものの、第1距離DL1に比べて第2距離DL2を大きく確保することができるため、輝度ムラを低減することができる。したがって、光源装置X1では、第1光源群10Aおよび第2光源群10Bのうちのいずれか一方の光源群のみを発光させる場合でも輝度ムラを低減することができる。また、光源装置X1では、第1光源群10Aのみを発光させる場合の有効発光領域と、第2光源群10Bのみを発光させる場合の有効発光領域との位置ズレを低減することが可能である。
光源装置X1において複数の第1光源10aおよび複数の第2光源10bは、それぞれ矢印AB方向に沿って実質的に平行に配列されている。したがって、光源装置X1では、複数の第1光源10aと複数の第2光源10bとが非平行に配列されている場合に比べて、有効発光領域LAにおける光拡散体30の配設パターンなどの光学的設計の容易性を高めることができる。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る光源装置X2の概略構成を表す図である。図4は、複数の光源10および導光体20Aの概略構成を表す図である。光源装置X2は、導光体20に代えて導光体20Aを採用する点において光源装置X1と異なる。光源装置X2の他の構成については、光源装置X1に関して上述したのと同様である。
導光体20Aは、第2部位22に代えて第2部位22Aを採用する点において導光体20と異なる。導光体20Aの他の構成については、導光体20に関して上述したのと同様である。
第2部位22Aは、その平面視形状の点で第2部位22と異なる。具体的には、第2部位22Aの平面視形状は、第2光源10bに近づくほど(第2光源10bとの距離が小さいほど)平面視幅W1の小さい略台形状である。第2部位22Aの他の構成については、第2部位22に関して上述したのと同様である。
本実施形態に係る光源装置X2は、上述の光源装置X1の有する効果と同様の効果を享受することができる。
また、光源装置X2では、第2部位22Aの平面視形状が第2光源10bに近づくほど(第2光源10bとの距離が小さいほど)平面視幅W1の小さい略台形状とされている。そのため、光源装置X2では、第2光源10bから発せられた光をより効率よく全反射させることができる。したがって、光源装置X2は、第2光源10bから発せられた光の利用効率を高めるうえで好適である。
図5は、本発明の第3の実施形態に係る光源装置X3の概略構成を表す図である。図6は、複数の光源10および導光体20Bの概略構成を表す図である。光源装置X3は、導光体20に代えて導光体20Bを採用する点において光源装置X1と異なる。光源装置X3の他の構成については、光源装置X1に関して上述したのと同様である。
導光体20Bは、隣り合う第2部位22を連結する連結部位23を更に備える点において導光体20と異なる。導光体20Bの他の構成については、導光体20に関して上述したのと同様である。
連結部位23は、第2部位22と協働して第1光源群10Aの各第1光源10を収容する収容空間Sを規定する。本実施形態に係る収容空間Sは、複数(本実施形態では9)設けられており、各収容空間Sには、少なくとも一つ(本実施形態では2つ)の第1光源10が収容されている。
本実施形態に係る光源装置X3は、上述の光源装置X1の有する効果と同様の効果を享受することができる。
また、光源装置X3では、導光体20Bが隣り合う第2部位22を連結する連結部位23を更に備えている。そのため、光源装置X3では、導光体20の外周部分に凹凸を設けずに済むため、筐体内部などにおける導光体20の位置固定をより適切に行うことができる。したがって、光源装置X3は、振動あるいは衝撃などの外力に対する耐久性を高めるうえで好適である。
図7は、本発明の第4の実施形態に係る光源装置X4の概略構成を表す図である。図8は、複数の光源10および導光体20Cの概略構成を表す図である。光源装置X4は、複数の光源10が第3光源群10Cを更に含む点と、導光体20に代えて導光体20Cを採用する点において光源装置X1と異なる。光源装置X4の他の構成については、光源装置X1に関して上述したのと同様である。
複数の光源10は、複数(本実施形態では16個)の第1光源10aおよび複数(本実施形態では12個)の第2光源10bに加えて、複数(本実施形態では8個)の第3光源10cを有している点で、光源装置X1における複数の光源10と異なる。なお、本実施形態において複数の第3光源10cは、複数の第1光源10aおよび複数の第2光源10bと同様、矢印AB方向に沿って実質的に平行に配列されている。
複数の第3光源10cは、それぞれ発光スペクトルの発光ピークを第3波長域に有する第3の光を出射する機能を有しており、第3光源群10Cを構成している。第3波長域は、可視光の波長域とされるのが好ましく、上記第1波長域および上記第2波長域とは異なる波長域とされる。複数の第3光源10cは、第2平均離間距離より大きい第3平均離間距離で配置されている。第3平均離間距離は、第3光源群10Cを構成する各第3光源10c間の離間距離d3の総和を、該第3光源群10Cを構成する第3光源10cの個数より1小さい値(本実施形態では7)で割ることにより算出される距離である。
本実施形態では、輝度ムラをより低減する観点から、第2光源群10Bの各第2光源10b間の最小離間距離が、第1光源群10Aの各第1光源10a間の最小離間距離以上に設定されている。また、本実施形態では、同様の観点から、第3光源群10Cの各第3光源10c間の最小離間距離が、第2光源群10Bの各第1光源10b間の最小離間距離以上に設定されている。
導光体20Cは、複数の光源10との対向領域に、第1部位21および第2部位22に加えて、第3部位24を有している点で、光源装置X1における導光体20と異なる。第3部位24は、第1部位21より突出しており、複数の光源10の配列方向(矢印AB方向)に沿って広がっている。第3部位24には、第3光源群10Cを構成する第3光源10cが対向配置されている。本実施形態において第3部位24の平面視形状は、第3光源10cに近づくほど(第3光源10bとの距離が小さいほど)平面視幅W2の小さい略台形状である。第1部位21に対する第3部位24の突出高さT2は、有効発光領域LAをより大きく確保する観点から、第1平均離間距離に対する第3平均離間距離の大きさに対して正の相関となるように設定されるのが好ましい。また、同様の観点から、第2部位22に対する第3部位24の突出高さ(T2−T1)は、第2平均離間距離に対する第3平均離間距離の大きさに対して正の相関となるように設定されるのが好ましい。
本実施形態において、導光体20Cの有効発光領域LAと第1光源群10Aの各第1光源10aとの間の第1距離DL1は、輝度ムラを低減する観点から、該有効発光領域LAと第3光源群10Cの各第3光源10cとの間の第3距離DL3より小さくなるように設定されている。この場合、第1距離DL1に対する第3距離DL3の大きさは、有効発光領域LAをより大きく確保する観点から、第1平均離間距離に対する第3平均離間距離の大きさに対して正の相関となるように設定されるのが好ましい。また、本実施形態において、導光体20Cの有効発光領域LAと第2光源群10Bの各第2光源10bとの間の第2距離DL2は、輝度ムラを低減する観点から、該有効発光領域LAと第3光源群10Cの各第3光源10cとの間の第3距離DL3より小さくなるように設定されている。この場合、第2距離DL2に対する第3距離DL3の大きさは、有効発光領域LAをより大きく確保する観点から、第2平均離間距離に対する第3平均離間距離の大きさに対して正の相関となるように設定されるのが好ましい。
本実施形態に係る光源装置X4は、上述の光源装置X1の有する効果と同様の効果を享受することができる。すなわち、光源装置X4では、第1光源群10A、第2光源群10B、および第3光源群10Cのうちのいずれか一つの光源群のみを発光させる場合でも輝度ムラを低減することができる。また、光源装置X4では、第1光源群10Aのみを発光させる場合の有効発光領域と、第2光源群10Bのみを発光させる場合の有効発光領域と、第3光源群10Cのみを発光させる場合の有効発光領域との位置ズレを低減することができる。
光源装置X4において複数の第3光源10cは、複数の第1光源10aおよび複数の第2光源10bと同様、矢印AB方向に沿って実質的に平行に配列されている。したがって、光源装置X4では、複数の第1光源10a、複数の第2光源10b、および複数の第3光源10cの少なくとも1種の光源群が非平行に配列されている場合に比べて、有効発光領域LAにおける光拡散体30の配設パターンなどの光学的設計の容易性を高めることができる。
図9は、本発明に係る光源装置X1を備える表示装置Yの概略構成を表す断面図である。表示装置Yは、光源装置X1と、液晶表示パネル70と、筐体80とを備えている。なお、表示装置Yについては、光源装置X1を採用して説明するが、光源装置X2,X3,X4を採用しても同様である。
図10は、表示装置Yの液晶表示パネル70の概略構成を表す斜視図である。図11は、図10に示す液晶表示パネル70の要部拡大断面図である。
液晶表示パネル70は、液晶層71と、第1基体72と、第2基体73と、封止部材74とを備えており、第1基体72と第2基体73との間に液晶層71を介在させ、該液晶層71を封止部材74により封止することにより、画像を表示するための複数の画素を含んでなる表示領域Pが構成されている。
液晶層71は、電気的、光学的、力学的、あるいは磁気的な異方性を示し、固体の規則性と液体の流動性を併せ持つ液晶を含んでなる層である。この液晶としては、ネマティック液晶、コレステリック液晶、およびスメクティック液晶などが挙げられる。なお、液晶層71には、該液晶層71の厚さを一定に保つべく、例えば多数の粒子状部材により構成されるスペーサ(図示せず)を介在させてもよい。
第1基体72は、透明基体721と、遮光膜722と、カラーフィルタ723と、平坦化膜724と、透明電極725と、配向膜726とを備えている。
透明基体721は、遮光膜722およびカラーフィルタ723を支持するとともに、液晶層71を封止する役割を担うものであり、その主面に対して交差する方向(例えば矢印EF方向)に光を適切に透過することが可能な構成とされている。透明基体721の構成材料としては、ガラスおよび透光性プラスチックなどが挙げられる。
遮光膜722は、光を遮る(光の透過量を所定値以下にする)役割を担う部材であり、透明基体721の上面に形成されている。また、遮光膜722は、光を通過させるために、膜厚方向(矢印EF方向)に貫通する貫通孔722aを有している。遮光膜722の構成材料としては、例えば、遮光性の高い色(例えば黒色)の染料あるいは顔料、カーボンが添加された樹脂(例えばアクリル系樹脂)と、クロム(Cr)と、酸化Crとが挙げられる。
カラーフィルタ723は、該カラーフィルタ723に入射した光のうち所定の波長を選択的に吸収し、所定の波長のみを選択的に透過させるための部材、例えばアクリル系樹脂に染料あるいは顔料を添加させることにより構成される。カラーフィルタ723としては、例えば赤色可視光の波長を選択的に透過させる赤色カラーフィルタ(R)と、緑色可視光の波長を選択的に透過させる緑色カラーフィルタ(G)と、青色可視光の波長を選択的に透過させる青色カラーフィルタ(B)とが挙げられる。
平坦化膜724は、カラーフィルタ723などを配置することにより生じる凹凸を平坦化する役割を担うものである。平坦化膜724の構成材料としては、例えばアクリル系樹脂などの透明樹脂が挙れる。
透明電極725は、後述の第2基体73の透明電極732との間に位置する液晶層71の液晶に所定の電圧を印加する役割を担うものであり、一方側から入射した光を他方側に透過するように構成されている。また、透明電極725は、所定の信号(画像信号)を伝搬する役割を担うものであり、主として矢印CD方向に延びるように複数配列されている。透明電極725の構成材料としては、ITO(Indium Tin Oxide)および酸化錫などの透光性を有する導電部材が挙げられる。ここで、透光性とは、可視光に対する透過性を意味する。
配向膜726は、マクロ的にランダムな方向を向く(規則性が小さい)液晶層71の液晶分子を所定方向に配向させる役割を担うものであり、透明電極725上に形成されている。配向膜726の構成材料としては、ポリイミド樹脂などが挙げられる。
第2基体73は、透明基体731と、透明電極732と、配向膜733とを備えている。
透明基体731は、透明電極732および配向膜733を支持するとともに、液晶層71を封止する役割を担うものであり、その主面に対して交差する方向(例えば矢印EF方向)に光を適切に透過することが可能な構成とされている。透明基体731の構成材料としては、透明絶縁基体721の構成材料と同様のものが挙げられる。
透明電極732は、第1基体72の透明電極725との間に位置する液晶層71の液晶に所定の電圧を印加する役割を担うものであり、一方側から入射した光を他方側に透過するように構成されている。また、透明電極732は、液晶層71への電圧印加状態(ON)もしくは電圧非印加状態(OFF)を制御する信号(走査信号)を伝搬する役割を担うものであり、主として図13における紙面垂直方向に延びるように複数配列されている。透明電極732の構成材料としては、透明電極725の構成材料と同様のものが挙げられる。
配向膜733は、マクロ的にランダムな方向を向く(規則性が小さい)液晶層71の液晶分子を所定方向に配向させる役割を担うものであり、透明電極732上に形成されている。配向膜733の構成材料としては、配向膜726の構成材料と同様のものが挙げられる。
封止部材74は、第1基体72と第2基体73との間に液晶層71を封止するとともに、第1基体72と第2基体73とを所定間隔で離間した状態で接合する役割を担うものである。封止部材74としては、絶縁性樹脂およびシール樹脂などが挙げられる。
光源装置X3は、導光体20から液晶表示パネル70の第1基体72に向けて光を出射するように配置されている。
筐体80は、液晶表示パネル70および光源装置X1を収容するものであり、上側筐体81および下側筐体82を含んで構成される。筐体80の構成材料としては、例えば、ポリカーボネート樹脂などの樹脂と、ステンレス(SUS)あるいはアルミニウムなどの金属とが挙げられる。
本実施形態に係る表示装置Yは、光源装置X1を備えているため、上述の光源装置X1の有する効果と同様の効果を享受することができる。すなわち、表示装置Yでは、複数の光源10に基づく発光における輝度ムラを低減するとともに、小型化を図ることが可能となる。
以上、本発明の具体的な実施形態を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の思想から逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
光源装置X1,X2,X3,X4では、第1光源10a、第2光源10b、および第3光源10cとして異なる光源を採用して説明しているが、このような構成には限られず、第1光源10a、第2光源10b、および第3光源10cのうち少なくとも2つの光源で同じ光源を採用するようにしてもよい。このような構成は、輝度ムラを低減しつつ、光源装置X1,X2,X3,X4における輝度を段階的に調整するうえで好適である。
光源装置X1,X2,X3,X4では、導光体20,20A,20B,20Cの一部として第2部位22および第3部位24が設けられているが、第2部位22および第3部位24の少なくとも一方を導光体20,20A,20B,20Cとは別部材にしてもよい。
光源装置X3では、第2部位22を採用して説明しているが、これに代えて第2部位22Aを採用するようにしてもよい。このような構成によると、上述の光源装置X2の有する効果と同様の効果を享受することができる。すなわち、本構成の光源装置では、平面視形状が第2光源10bに近づくほど(第2光源10bとの距離が小さいほど)平面視幅W1の小さい略台形状とされる部分を有している。そのため、本構成の光源装置では、第2光源10bから発せられた光をより効率よく全反射させることができる。したがって、本構成の光源装置は、第2光源10bから発せられた光の利用効率を高めるうえで好適である。
光源装置X4では、第2光源群10Bの各第2光源10b間の最小離間距離が、第1光源群10Aの各第1光源10a間の最小離間距離以上に設定されているが、更に第1光源群10Aの各第1光源10a間の最大離間距離以上に設定するのがより好ましい。また、光源装置X4では、第3光源群10Cの各第3光源10c間の最小離間距離が、第2光源群10Bの各第2光源10b間の最小離間距離以上に設定されているが、更に第2光源群10Bの各第2光源10b間の最大離間距離以上に設定するのがより好ましい。
光源装置X1,X2,X3,X4では、導光体20内での反射、あるいは、光拡散体30および反射体40による反射などにより、光出射面20aから適切に光が出射されるように構成されているが、光出射面20aからより適切に光を出射させるべく、例えば導光体20の厚さを変化させてもよいし、導光体20内に粒子を分散させてもよい。例えば、導光体20の厚さを複数の光源10からの距離が大きくなるほど小さくなるように設定すると、光の利用効率をより高めることが可能となる。また、導光体20内に粒子を分散させ、例えば3%以上5%以下のヘイズを持たせると、輝度をより高めることが可能となる。
光源装置X1,X2,X3,X4において導光体20と光拡散体30とは別々の構造とされているが、このような構成には限られず、例えば導光体20と一体の構造としてもよい。
光源装置X1,X2,X3,X4における光拡散体30はいずれも導光体20の下面20c側に位置しているが、例えば導光体20の側面側に位置してもよいし、導光体20内に設けてもよい。
光源装置X1,X2,X3,X4におけるドット形状体は、光拡散体30の製造容易性を高める観点から、平面視形状が略円形状となる略円柱状の構造体とされているが、このような構造には限られず、例えば平面視形状が略円形状となる略半球状の構造体としてもよいし、平面視形状が略楕円形状となる略円柱状の構造体としてもよいし、配置密度を高める観点から平面視形状が略多角形状となる略多角柱状の構造体としてもよい。ここで、多角形とは、2n+1(nは自然数)個以上の角部を有する角形を意味する。
光源装置X1,X2,X3,X4では、複数の光源10が2種あるいは3種の光源群10A,10Bにより構成されているが、1種でもよいし、4種以上の光源群により構成してもよい。