JP5052319B2 - 動画ノイズ低減処理装置、動画ノイズ低減処理プログラム、動画ノイズ低減処理方法 - Google Patents

動画ノイズ低減処理装置、動画ノイズ低減処理プログラム、動画ノイズ低減処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、デジタル化された時系列的な画像信号のノイズを低減するための動画ノイズ低減処理装置、動画ノイズ低減処理プログラム、動画ノイズ低減処理方法に関する。
撮像系は、撮像素子と、この撮像素子に付随するアナログ回路およびA/Dコンバータなどと、を備えて構成されている。この撮像系から得られる映像信号は、一般にノイズ成分を含んでおり、このノイズ成分は、固定パターンノイズとランダムノイズとに大別することができる。
上記固定パターンノイズは、欠陥画素などに代表されるような、主に撮像素子に起因するノイズである。
一方、ランダムノイズは、撮像素子およびアナログ回路において発生するものであり、ホワイトノイズ特性に近い特性を有している。
後者のランダムノイズに関しては、例えば特開2001−157057号公報において、静的に与えられる定数項a,b,cと濃度値に変換した信号レベルDとを用いて、ノイズ量Nを、N=abcDにより関数化し、この関数から信号レベルDに対するノイズ量Nを推定して、推定したノイズ量Nに基づきフィルタリングの周波数特性を制御する技術が開示されていて、これにより、信号レベルに対して適応的なノイズ低減処理が行われるようになっている。
また、特開2005−303802号公報には、ノイズモデルの簡略化を行って、ノイズ量を算出する技術が記載されている。
一方、動画像におけるランダムノイズの低減処理技術としては、時間軸方向の相関性を用いて巡回型のノイズ低減処理を行う技術がある。
このような技術として、例えば、特開2000−209507号公報には、現フレーム(あるいは、現フィールド。以下では、フレームおよびフィールドを代表して、フレームのみについて述べることにする)の画像信号と前フレームの画像信号との差分処理を行った信号値に基づき、巡回型ノイズ低減処理における帰還係数を制御する技術が記載されている。ここに、帰還係数とは、大まかにいって、現フレームの画像信号のノイズ低減処理を行う際に、前フレームが寄与する割合を示すものである。より詳しくは、差分処理を行って得られた信号値が小さい場合にはランダムノイズであると判定して、帰還係数を大きくすることにより(前フレームの寄与分を大きくすることにより)ノイズ量の少ない画像信号を得るようにし、一方、差分処理を行って得られた信号値が大きい場合には動き成分であると判定して、帰還係数を小さくすることにより(前フレームの寄与分を小さくすることにより)残像の少ない画像信号を得るようにしている。この技術は、差分処理を行った信号値に基づき制御を行うものであるために、計算量が少なく低コスト化を図ることが可能であるという利点がある。
特開2001−157057号公報 特開2005−303802号公報 特開2000−209507号公報
しかしながら、ノイズ量は撮影時の温度,露光時間,ゲインなどの要因により動的に変化するために、上記特開2001−157057号公報に記載されたような静的な定数項を用いる技術では、撮影時のノイズ量に合わせた関数化に対応することができず、ノイズ量の推定精度が劣ってしまっていた。
また、上記特開2000−209507号公報に記載された技術では、動き成分とランダムノイズとの分離精度が十分でないために、高品位な画像信号を得ることができないという課題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ランダムノイズを高精度に低減して高品位な画像信号を得ることができる動画ノイズ低減処理装置、動画ノイズ低減処理プログラム、動画ノイズ低減処理方法を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明による動画ノイズ低減処理装置は、デジタル化された時系列的な画像信号のノイズを低減するための動画ノイズ低減処理装置において、上記画像信号に対して空間ノイズ低減処理を行う空間ノイズ低減手段と、上記空間ノイズ低減処理が少なくとも行われた画像信号を保存する画像信号保存手段と、上記空間ノイズ低減手段により空間ノイズ低減処理が行われた処理対象の画像信号と上記画像信号保存手段に保存されている上記処理対象の画像信号よりも過去の画像信号とに基づいて時間ノイズ低減処理を行う時間ノイズ低減手段と、を具備し、上記時間ノイズ低減手段は、時間ノイズモデルに基づき、上記過去の画像信号を用いて、上記空間ノイズ低減処理後の処理対象の画像信号における注目画素の時間ノイズ量を画素毎に検出する時間ノイズ量検出手段と、上記時間ノイズ量検出手段により画素毎に検出された時間ノイズ量に基づいて、上記空間ノイズ低減処理後の処理対象の画像信号の注目画素にノイズ除去処理を画素毎に行う時間ノイズ除去処理手段と、を有して構成されたものである。
また、本発明による動画ノイズ低減処理プログラムは、コンピュータに、デジタル化された時系列的な画像信号のノイズを低減させるための動画ノイズ低減処理プログラムであって、コンピュータに、上記画像信号に対して空間ノイズ低減処理を行う空間ノイズ低減ステップと、上記空間ノイズ低減処理が少なくとも行われた画像信号を保存する画像信号保存ステップと、上記空間ノイズ低減ステップにより空間ノイズ低減処理が行われた処理対象の画像信号と上記画像信号保存ステップにより保存された上記処理対象の画像信号よりも過去の画像信号とに基づいて時間ノイズ低減処理を行う時間ノイズ低減ステップと、を実行させるためのプログラムであり、上記時間ノイズ低減ステップは、時間ノイズモデルに基づき、上記過去の画像信号を用いて、上記空間ノイズ低減処理後の処理対象の画像信号における注目画素の時間ノイズ量を画素毎に検出する時間ノイズ量検出ステップと、上記時間ノイズ量検出ステップにより検出された時間ノイズ量に基づいて、上記空間ノイズ低減処理後の処理対象の画像信号の注目画素にノイズ除去処理を画素毎に行う時間ノイズ除去処理ステップと、を含むステップである。
さらに、本発明による動画ノイズ低減処理方法は、デジタル化された時系列的な画像信号のノイズを低減するための動画ノイズ低減処理方法であって、上記画像信号に対して空間ノイズ低減処理を行う空間ノイズ低減ステップと、上記空間ノイズ低減処理が少なくとも行われた画像信号を保存する画像信号保存ステップと、上記空間ノイズ低減ステップにより空間ノイズ低減処理が行われた処理対象の画像信号と上記画像信号保存ステップにより保存された上記処理対象の画像信号よりも過去の画像信号とに基づいて時間ノイズ低減処理を行う時間ノイズ低減ステップと、を含み、上記時間ノイズ低減ステップは、時間ノイズモデルに基づき、上記過去の画像信号を用いて、上記空間ノイズ低減処理後の処理対象の画像信号における注目画素の時間ノイズ量を画素毎に検出する時間ノイズ量検出ステップと、上記時間ノイズ量検出ステップにより検出された時間ノイズ量に基づいて、上記空間ノイズ低減処理後の処理対象の画像信号の注目画素にノイズ除去処理を画素毎に行う時間ノイズ除去処理ステップと、を含む方法である。
本発明の動画ノイズ低減処理装置、動画ノイズ低減処理プログラム、動画ノイズ低減処理方法によれば、ランダムノイズを高精度に低減して高品位な画像信号を得ることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[実施形態1]
図1から図7は本発明の実施形態1を示したものであり、図1は動画ノイズ低減処理装置が適用された撮像装置の構成を示すブロック図、図2は空間ノイズ低減部の構成を示すブロック図、図3は時間ノイズ低減部の構成を示すブロック図、図4は時間ノイズ検出部の構成を示すブロック図、図5は複数のゲインにおける信号値に対する時間ノイズ量の関係を示す線図、図6は簡略化されたノイズモデルの様子を示す線図、図7は簡略化されたノイズモデルに基づき補間処理を行ってノイズ量を算出する例を示す線図である。
本実施形態は、動画ノイズ低減処理装置が適用された撮像装置についての実施形態となっている。
図1に示すように、この撮像装置は、レンズ系100と、絞り101と、CCD102と、増幅部103と、A/D変換部104と、バッファ部105と、空間ノイズ低減部106と、時間ノイズ低減部107と、出力部108と、過去バッファ部109と、ROM110と、RAM111と、制御部112と、外部I/F部113と、温度センサ部114と、を有している。
レンズ系100は、被写体光像をCCD102の撮像面上に結像するものである。
絞り101は、レンズ系100からの光束の通過範囲を規定することにより、CCD102の撮像面上に結像される被写体光像の明るさを調節するものである。
CCD102は、結像された被写体光像を光電変換して、アナログの画像信号として出力するものである。なお、ここでは、CCD102から出力される画像信号は、時系列的に連続して撮影することにより得られた動画像信号であるものとする。
このCCD102は、増幅部103、A/D変換部104、バッファ部105、空間ノイズ低減部106、時間ノイズ低減部107を介して、出力部108へ接続されている。空間ノイズ低減部106は、過去バッファ部109へ接続されている。過去バッファ部109は、時間ノイズ低減部107へ接続されている。ROM110は、空間ノイズ低減部106および時間ノイズ低減部107へ接続されている。RAM111は、時間ノイズ低減部107と双方向に接続されている。制御部112は、増幅部103、A/D変換部104、バッファ部105、空間ノイズ低減部106、時間ノイズ低減部107、出力部108、過去バッファ部109、ROM110、RAM111、外部I/F部113、および温度センサ部114と双方向に接続されていて、これらを制御するようになっている。なお、温度センサ部114は、CCD102の近傍に配置されたものとなっている。
次に、この図1に示したような構成の撮像装置の作用について、画像信号の流れに沿って説明する。
外部I/F部113に含まれる録画ボタンが押圧されると、レンズ系100および絞り101を介して結像された被写体光像が、CCD102により所定時間間隔(本実施形態においては、所定時間間隔として1/30秒を想定しているものとする)毎に順次光電変換されて、アナログの動画像信号として出力される。なお、この動画像信号には、公知の相関二重サンプリング処理が施されているものとする。また、本実施形態においては、CCD102として、RGBの各原色フィルタをそれぞれの前面に配置して構成される三板CCDを想定している。さらに、以下においては、時系列に出力される複数の画像信号(動画像信号)を単に画像信号と表記し、1枚の画像信号を1フレームと表記することにする(ただし、フレームに替えてフィールドであっても以下の説明を同様に適用することができるが、上述したように、フレームおよびフィールドを代表して、以下では単に「フレーム」と述べることにする)。
このアナログの画像信号は、増幅部103により所定のゲイン分だけ増幅された後に、A/D変換部104によりデジタル信号へ変換されて、バッファ部105へ転送され記憶される。
バッファ部105は、1フレームの画像信号を記録可能な記憶容量のものとして構成されている。従って、フレーム画像が次々と撮影されるに伴って、バッファ部105に記憶されているフレーム画像は順次上書きされることになる。
このバッファ部105内に記憶されているフレーム画像信号は、制御部112の制御に基づいて、所定のフレーム時間間隔(フレームレート)で間歇的に空間ノイズ低減部106へ転送される。
空間ノイズ低減部106は、空間ノイズ低減手段であって、空間領域のノイズモデルである空間ノイズモデルに基づいて、バッファ部105から転送されてきた1フレームの画像信号に対して空間方向のノイズ低減処理(空間ノイズ低減処理)を行う。空間ノイズ低減部106は、空間ノイズ低減処理後の画像信号を、時間ノイズ低減部107および過去バッファ部109へ転送する。
これと同時に、画像信号保存手段である過去バッファ部109は、制御部112の制御に基づいて、順次に保存する1つ以上のフレーム画像信号の上書き処理を行う。すなわち、過去バッファ部109は、所定枚数のフレーム画像を記憶可能な記憶容量を備えており、この過去バッファ部109には、空間ノイズ低減処理後の過去フレーム画像信号が所定枚数だけ保存されている。そして、過去バッファ部109は、保持している所定枚数の過去フレーム画像信号の内の、最も古い画像信号に、新しい画像信号を上書きする処理を行う。
時間ノイズ低減部107は、時間ノイズ低減手段であって、過去バッファ部109に保存されている1つ以上の過去フレームの画像信号を用いて、空間ノイズ低減部106から転送されてきた1フレームの画像信号に対して時間方向のノイズ低減処理(時間ノイズ低減処理)を行う。時間ノイズ低減部107は、制御部112の制御に基づいて、時間ノイズ低減処理後の画像信号を出力部108へ転送する。
出力部108は、転送されてきた画像信号を、例えばモニタ等の表示装置に表示したり、あるいは磁気ディスクやメモリカード等の記録媒体に記録し保存したりする。
次に、図2を参照して、空間ノイズ低減部106の構成の一例について説明する。
この空間ノイズ低減部106は、空間ノイズ量検出手段たる空間ノイズ検出部201と、空間ノイズ除去処理手段たる空間ノイズ除去部202と、を有している。
バッファ部105は、空間ノイズ検出部201および空間ノイズ除去部202を介して、時間ノイズ低減部107へ接続されている。バッファ部105は、空間ノイズ除去部202へも接続されている。空間ノイズ除去部202は、過去バッファ部109へも接続されている。ROM110は、空間ノイズ検出部201へ接続されている。制御部112は、空間ノイズ検出部201および空間ノイズ除去部202と双方向に接続されていて、これらを制御するようになっている。
この空間ノイズ低減部106は、ノイズ量の算出を行う。ノイズ量算出は、様々な方法によって行うことができる。その一例として、本実施形態では、上述した特開2005−303802号公報に記載されている公知のノイズ量算出方法で、ノイズ量の算出を行う場合を説明する。
すなわち、まず空間ノイズ検出部201が、制御部112の制御に基づいて、画像信号が撮像されたときのCCD102の温度、増幅部103による増幅率を示すゲインなどの情報を用いて、これらの情報に対応するノイズモデルをROM110から抽出する。そして、空間ノイズ検出部201は、抽出したノイズモデルと、バッファ部105からの画像信号値と、に基づいて、画素毎に空間方向のノイズ量(空間ノイズ量)を検出し、検出した空間ノイズ量を空間ノイズ除去部202へ転送する。
空間ノイズ除去部202は、制御部112の制御に基づいて、空間ノイズ検出部201からの画素毎の空間ノイズ量の情報と、バッファ部105からの画像信号値と、に基づいて、空間ノイズ除去処理を行う。そして、空間ノイズ除去部202は、空間ノイズ低減後の画像信号を、時間ノイズ低減部107および過去バッファ部109へ転送する。なお、本実施形態においては、色信号(RGB)毎に空間ノイズ低減処理を行うものとする。
続いて、図3を参照して、時間ノイズ低減部107の構成の一例について説明する。
この時間ノイズ低減部107は、時間ノイズ量検出手段たる時間ノイズ検出部301と、時間ノイズ除去処理手段たる時間ノイズ除去部302と、を有している。
空間ノイズ低減部106は、時間ノイズ検出部301および時間ノイズ除去部302を介して出力部108へ接続されている。空間ノイズ低減部106は、時間ノイズ除去部302へも接続されている。過去バッファ部109は、時間ノイズ検出部301へ接続されている。ROM110は、時間ノイズ検出部301へ接続されている。RAM111は、時間ノイズ検出部301と双方向に接続されている。制御部112は、時間ノイズ検出部301および時間ノイズ除去部302と双方向に接続されていて、これらを制御するようになっている。
時間ノイズ検出部301は、制御部112の制御に基づいて、空間ノイズ低減部106から画素単位で転送されてきた画像信号と、過去バッファ部109に保存されている空間ノイズ低減処理後の1つ以上の過去の画像信号(本実施形態においては、過去バッファ部109は、8フレーム分の過去の画像信号を保存するようになっている)と、の類似度を検出し、検出した類似度に基づいて時間ノイズ量を推定する。そして、時間ノイズ検出部301は、推定した時間ノイズ量を時間ノイズ除去部302へ転送する。
時間ノイズ除去部302は、制御部112の制御に基づいて、時間ノイズ検出部301からの時間ノイズ量と、空間ノイズ低減部106からの画像信号と、に基づいて、時間ノイズ除去処理を行う。時間ノイズ除去部302は、時間ノイズ除去処理後の画像信号を出力部108へ転送する。
次に、図4を参照して、時間ノイズ検出部301の構成の一例について説明する。
この時間ノイズ検出部301は、代表値推定手段たる類似度検出部401と、代表値推定手段であり平均値算出手段たる平均算出部402と、時間ノイズ量算出手段たるゲイン算出部403と、時間ノイズ量算出手段たるパラメータ選択部404と、時間ノイズ量算出手段たる補間部405と、時間ノイズ量算出手段たる補正部406と、を有している。
空間ノイズ低減部106は、類似度検出部401、平均算出部402、パラメータ選択部404、補間部405、補正部406を介して時間ノイズ除去部302へ接続されている。過去バッファ部109は、類似度検出部401へ接続されている。RAM111は、平均算出部402と双方向に接続されている。ゲイン算出部403およびROM110は、パラメータ選択部404へ接続されている。制御部112は、類似度検出部401、平均算出部402、ゲイン算出部403、パラメータ選択部404、補間部405、補正部406と双方向に接続されていて、これらを制御するようになっている。
類似度検出部401は、制御部112の制御に基づいて、空間ノイズ低減部106からの画像信号と、過去バッファ部109からの空間ノイズ低減後の1つ以上の過去の画像信号と、の類似度を画素毎に判定する。ここで、類似度検出部401は、動き成分と分離して類似度の判定を行うために、注目画素と、過去フレーム中におけるこの注目画素と同一位置の画素と、の信号値の差分値がある閾値(Th)以下である場合に類似度が高いと判定するようになっている。そして、類似度検出部401は、注目画素に対応する類似度の高い過去フレームの画素信号値を平均算出部402へ転送する。一方、類似度検出部401は、注目画素と過去フレーム中におけるこの注目画素と同一位置の画素との差分が、全ての過去フレームの画素に対して閾値(Th)以上である場合には、類似する画素がないと判定して、その旨の情報を平均算出部402へ転送するようになっている。
なお、上述した閾値(Th)は、適宜に設定可能であるが、固定した値とするに限るものではなく、動的に設定することも可能である。例えば、後述するような時間領域のノイズモデルである時間ノイズモデルに基づいて、現画像の注目画素の信号値を用いてノイズ量Niを推定し、この推定したノイズ量Niを閾値(Th)として用いるようにしても構わない。
平均算出部402は、制御部112の制御に基づいて、類似度検出部401からの類似度情報を用いて、注目画素の信号値と、この注目画素と類似度が高いと判定された過去フレームの同一位置の画素信号値と、の平均値Color_avを求める。また、平均算出部402は、全ての過去フレーム画像に類似する画素がない旨の情報が類似度検出部401から転送されてきた場合には、注目画素の信号値を平均値とするようになっている。
一方、制御部112は、温度センサ部114からCCD102の温度情報を取得してRAM111へ保存する。これにより、RAM111には、過去バッファ部109に記憶されている過去フレーム画像信号を撮像したときの温度情報が保存されるようになっている。
そして、平均算出部402は、制御部112の制御に基づいて、過去バッファ部109に保存されている過去フレーム画像に対応する温度情報をRAM111から抽出し、抽出した温度情報と現フレーム画像の温度情報とに基づいて平均温度T_avを算出する。その後、平均算出部402は、制御部112の制御に基づいて、平均温度T_avおよび各注目画素の平均値Color_avの各情報をパラメータ選択部404へ転送する。なお、各注目画素の平均値Color_avの情報は、制御部112の制御に基づいて、パラメータ選択部404、補間部405、補正部406を介して時間ノイズ除去部302へも転送されるようになっている。
パラメータ選択部404は、制御部112の制御に基づいて、平均算出部402からの注目画素の平均値Color_avに基づき信号値AVを、平均算出部402からの平均温度T_avに基づき温度tを、ゲイン算出部403からのゲイン情報に基づきゲインgを、それぞれ設定して、以下に説明するように時間ノイズ量を推定するようになっている。ここに、ゲイン算出部403は、制御部112の制御に基づいて、該制御部112を介して取得した増幅部103におけるゲインに基づいて、ゲイン情報を算出するものである。
図5は、ある温度tにおける信号値Vと時間ノイズ量Nとの関係を、3種類のゲインに対してプロットしたものである。時間ノイズ量Nは、図示のように、信号値Vに対して略2次曲線的に増加する傾向を示している。そこで、図5に示すような時間ノイズ量を2次関数を用いてモデル化(時間ノイズモデル化)すると、次の数式1に示すようになる。
[数1]
N=A×V2+B×V+C
ここに、A、B、Cは温度tやゲインに依存する定数である。
なお、異なる温度tやゲインなどに応じた複数の式1を記録しておいてノイズ量を算出するのは、記録するデータ量が多くなって煩雑である。このために、本実施形態においては、上述した特開2005−303802号公報に記載されているような公知のモデル簡略化を行うようになっている。
すなわち、まず、最大のノイズ量を与えるモデルを基準ノイズモデルに設定して、この基準ノイズモデルを図6に示すように所定数(図6に示す例においては原点を含む8つ)の代表点を有する折れ線により近似する(なお、より簡略化する場合、あるいは特定の範囲のみを近似する場合には、直線により近似することも可能である)。そして、これらの代表点の座標(信号値レベルとノイズ量との組み合わせでなる座標)をROM110に記憶しておく。なお、隣接する代表点間の傾き(代表点が8つである場合には7つの傾き)は、代表点の座標から算出することができるが、演算処理を省略するために、この傾きについても予め算出してROM110に記憶しておく。
すなわち、本実施形態においては、代表点の信号値レベルLevel(数式2参照)およびノイズ量Noise(数式3参照)と、隣接する代表点間の傾きSlope(数式4参照)と、をROM110に保存するようになっている。
[数2]
Noise[8]={N1,N2,N3,N4,N5,N6,N7,N8}
[数3]
Level[8]={L1,L2,L3,L4,L5,L6,L7,L8}
[数4]
Slope[7]={S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7}
このような基準ノイズモデルに基づく基準ノイズ量の算出は、次のように行われる。まず、信号値AVが基準ノイズモデルのどの区間に属するかを検索する。ここでは、例えば図7に示すように、信号値AVがLi-1とLiとの間の区間に属するものとする。すると、パラメータ選択部404は、制御部112の制御に基づいて、信号値AVが属する区間の情報をROM101から検索して、補間部405へ転送する。次に、補間部405が、制御部112の制御に基づいて、検索された区間(Li-1,Li)における線形補間処理を次のように行うことにより、時間基準ノイズ量Ngを算出する。
Ng=Si-1×(AV−Li-1)+Ni-1
さらに、ROM110には、算出した時間基準ノイズ量Ngを、温度t(temperature)、ゲインg(gain)、および色信号c(color)の組み合わせに応じて補正するための補正係数Ktgcも保存されている。一例として、ある温度tにおいて、ゲインが4種類(g=1〜4)、色信号がR,G,Bの3種類(c=r,g,b)であるときの補正係数Ktgcを数式5に示す。
[数5]
Kt[4][3]={ Kt1r,Kt1g,Kt1b
Kt2r,Kt2g,Kt2b
Kt3r,Kt3g,Kt3b
Kt4r,Kt4g,Kt4b }
このような補正係数Ktgcは、各ノイズモデルと基準ノイズモデルとに基づき最小2乗法により算出されたものとなっている。パラメータ選択部404は、温度t、ゲインg、色信号cに対応する補正係数KtgcをROM110から抽出し、補間部405を介して補正部406へ転送する。すると、補正部406が、制御部112の制御に基づいて、基準ノイズモデルに基づき補間部405により算出された色信号cの時間基準ノイズ量Ngに、この補正係数Ktgcを次の数式6に示すように乗算することにより、温度tおよびゲインgにおける色信号cの時間ノイズ量Nを算出する。
[数6]
N=Ktgc×Ng
このようにして補正部406により算出された時間ノイズ量Nは、時間ノイズ除去部302へ転送される。
上述したように、本実施形態においては、基準ノイズモデルに基づいて時間ノイズ量を求めるようにしたために、算出過程を簡略化して、処理の高速化や省電力化を図ることが可能となっている。
時間ノイズ除去部302は、制御部112の制御に基づいて、空間ノイズ低減部106からの現フレームの画像信号と、時間ノイズ検出部301からの時間ノイズ量Nおよび注目画素の平均値Color_avと、に基づいて、以下に説明するように時間ノイズ除去処理を行う。
すなわち、時間ノイズ除去部302は、注目画素の信号値Cに対して、時間ノイズ量Nと注目画素の平均値Color_avとを用いて、例えば次の数式7に示すようなコアリング演算を行うことにより、時間ノイズ低減処理をする。
[数7]
C’=C−N/2 (C>Color_av+N/2 のとき)
C’=Color_av (Color_av+N/2≧C
≧Color_av−N/2 のとき)
C’=C+N/2 (C<Color_av―N/2 のとき)
時間ノイズ除去部302によりノイズ低減処理された画像信号C’は、制御部112の制御に基づいて、出力部108へ転送される。
なお、上述においては、8枚の過去フレームの画像信号を用いて時間ノイズ量を推定するようにしているが、これに限るものではなく、6枚あるいは4枚の過去フレーム画像信号を用いて時間ノイズ量を推定することも可能である。この場合には、時間ノイズの推定精度が幾らか低下する可能性があるが、その一方で、より高速な処理を実現することができるという利点がある。
また、上述においては、平均値Color_av(信号値AV)を求めてこの平均値に基づき時間ノイズモデルを参照して時間ノイズ量を推定しているが、これに限るものではなく、現フレームの注目画素の画素値自体に基づいて時間ノイズモデルを参照して時間ノイズ量を推定するようにしても構わない。この場合には、時間ノイズの推定精度が幾らか低下する可能性があるが、その一方で、過去の画像信号を参照する必要がなく、過去画像を保存する必要もなくなるために、より高速な処理を低コストに実現することができるという利点がある。
さらに、上述においては、時間ノイズ量を算出する際に、画像信号を撮像したときのCCD102の温度や、増幅部103のゲインなどの情報を用いているが、これらに限らず、例えば動画のフレームレートの情報を用いるようにしても構わない。このフレームレートは、フレーム同士の時間間隔を示すものであるために、フレーム同士の相関性を示す指標となる。すなわち、同一の被写体を動画撮影モードで撮像する場合、フレーム同士の時間間隔が短ければ時間的に隣接するフレーム同士の相関性が高いことになり、逆にフレーム同士の時間間隔が長ければ時間的に隣接するフレーム同士の相関性が低いことになる。そこで、フレーム同士の時間間隔が短い場合には時間ノイズ量の算出に用いる過去の画像信号のフレーム数を少なくし、フレーム同士の時間間隔が長い場合には時間ノイズ量の算出に用いる過去の画像信号のフレーム数を多くすることが考えられる。具体例を挙げれば、フレームレートが1/30秒の場合には8枚の過去画像信号を用い、フレームレートが1/60秒の場合には4枚の過去画像信号を用いるなどである。さらに加えて、これらの例に限らず、その他の情報を用いて時間ノイズ量を算出するようにしても構わない。
このような実施形態1によれば、まず空間ノイズモデルに基づきフレーム画像を空間ノイズ低減処理するようにしたために、同一フレーム内において定量的かつ高精度にランダムノイズを低減することができる。
さらに、空間ノイズ低減後の画像信号に対して、時間ノイズモデルに基づき時間ノイズ低減処理を行うようにしたために、空間ノイズ低減処理後に残存するノイズを高精度に低減することができる。
こうして、空間ノイズ低減処理および時間ノイズ低減処理を行うことにより、高品位な画像信号を得ることが可能となる。
また、信号値レベル、温度、ゲインなどの動的に変化する要因に対応したノイズ量の推定を、カラー撮像素子に対応して色信号毎に行うことが可能となる。そして、このように推定されたノイズ量に基づいて、温度、ゲイン、色信号毎にノイズ低減処理を行うようにしているために、ノイズ低減処理を高精度に行うことが可能となる。
加えて、基準ノイズモデルを折れ線(または直線)により近似して、この基準ノイズモデルを参照して得た基準ノイズ量から他のモデル(特定の温度、ゲイン、色信号等)に対応するノイズ量を導出するようにしているために、ハードウェアの負担を軽減することが可能となる。こうして、本実施形態によれば、カラー撮像素子に対応したノイズ低減処理を、ハードウェアの負担を軽減することと、高精度であることと、を両立しながら行うことが可能となる。
[実施形態2]
図8から図11は本発明の実施形態2を示したものであり、図8は動画ノイズ低減処理装置が適用された撮像装置の構成を示すブロック図、図9は時間ノイズ低減部の構成を示すブロック図、図10は時間ノイズ検出部の構成を示すブロック図、図11は複数のゲインにおける信号値の最小差分値に対する時間ノイズ量の関係を示す線図である。
この実施形態2において、上述の実施形態1と同様である部分については同一の符号を付して説明を省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
本実施形態も、上述した実施形態1と同様に、動画ノイズ低減処理装置が適用された撮像装置についての実施形態となっている。
この撮像装置は、図8に示すように、実施形態1の図1に示した撮像装置とほぼ同様に構成されているが、過去バッファ部109が過去バッファ部1109に置換されている点が異なっている。また、時間ノイズ低減部107は、後述するように、その内部構成が実施形態1とはやや異なるものとなっている。
このような構成において、空間ノイズ低減部106の出力側は過去バッファ部1109には接続されておらず、時間ノイズ低減部107の出力側がこの過去バッファ部1109に接続されている。また、過去バッファ部1109の出力側は、時間ノイズ低減部107へ接続されている。そして、制御部112は、過去バッファ部1109と双方向に接続されていて、これも制御するようになっている。
次に、この図8に示したような構成の撮像装置の作用について、上述した実施形態1と異なる部分についてを説明する。
空間ノイズ低減部106は、空間ノイズ低減処理後の1フレームの画像信号を時間ノイズ低減部107へ転送する。
時間ノイズ低減部107は、画像信号保存手段である過去バッファ部1109に保存されている1つ以上の空間ノイズ低減処理および時間ノイズ低減処理後の過去フレームの画像信号を用いて、空間ノイズ低減部106から転送されてきた1フレームの画像信号に対して、動き成分とランダムノイズ成分とを分離してから、時間方向において分離されたランダムノイズの低減処理を行う。時間ノイズ低減部107は、制御部112の制御に基づいて、時間ノイズ低減処理後の画像信号を出力部108および過去バッファ部1109へ転送する。
これと同時に、過去バッファ部1109は、制御部112の制御に基づいて、順次に保存する1つ以上のフレーム画像信号の上書き処理を行う。すなわち、過去バッファ部1109は、所定枚数のフレーム画像を記憶可能な記憶容量を備えており、この過去バッファ部1109には、空間ノイズ低減処理および時間ノイズ低減処理が行われた後の過去フレーム画像信号が所定枚数だけ保存されている。そして、過去バッファ部1109は、保持している所定枚数の過去フレーム画像信号の内の、最も古い画像信号に、新しい画像信号を上書きする処理を行う。
次に、図9を参照して、時間ノイズ低減部107の構成の一例について説明する。
この時間ノイズ低減部107は、時間ノイズ量検出手段たる時間ノイズ検出部1301と、時間ノイズ除去処理手段たる時間ノイズ除去部302と、を有している。
空間ノイズ低減部106は、時間ノイズ検出部1301および時間ノイズ除去部302を介して、出力部108および過去バッファ部1109へ接続されている。空間ノイズ低減部106は、時間ノイズ除去部302へも接続されている。過去バッファ部1109は、時間ノイズ検出部1301へ接続されている。ROM110は、時間ノイズ検出部1301へ接続されている。RAM111は、時間ノイズ検出部1301と双方向に接続されている。制御部112は、時間ノイズ検出部1301および時間ノイズ除去部302と双方向に接続されていて、これらを制御するようになっている。
時間ノイズ検出部1301は、制御部112の制御に基づいて、空間ノイズ低減部106から画素単位で転送されてきた1フレームの画像信号と、過去バッファ部1109に保存されている空間ノイズ低減処理および時間ノイズ低減処理が行われた後の1つ以上の過去のフレームの画像信号との差分を算出して、算出した差分に基づいて時間ノイズ量を推定する。そして、時間ノイズ検出部1301は、推定した時間ノイズ量を時間ノイズ除去部302へ転送する。
時間ノイズ除去部302は、制御部112の制御に基づいて、時間ノイズ検出部1301からの時間ノイズ量と、空間ノイズ低減部106からの画像信号と、に基づいて、時間ノイズ除去処理を行う。時間ノイズ除去部302は、時間ノイズ除去処理後の画像信号を、出力部108および過去バッファ部1109へ転送する。
続いて、図10を参照して、時間ノイズ検出部1301の構成の一例について説明する。
この時間ノイズ検出部1301は、差分値算出手段たる差分算出部501と、最小差分値検出部502と、ゲイン算出部503と、ノイズ量推定部504と、を有している。
空間ノイズ低減部106は、差分算出部501、最小差分値検出部502、ノイズ量推定部504を介して時間ノイズ除去部302へ接続されている。過去バッファ部1109は、差分算出部501へ接続されている。RAM111は、最小差分値検出部502と双方向に接続されている。ゲイン算出部503およびROM110は、ノイズ量推定部504へ接続されている。制御部112は、差分算出部501、最小差分値検出部502、ゲイン算出部503、ノイズ量推定部504と双方向に接続されていて、これらを制御するようになっている。
差分算出部501は、制御部112の制御に基づいて、過去バッファ部1109からの空間ノイズ低減処理および時間ノイズ低減処理が行われた後の1つ以上の過去の画像信号を用いて、空間ノイズ低減部106からの空間ノイズ低減処理後の画像信号に対して、画素毎に差分値Dを算出する。そして、差分算出部501は、算出した差分値Dを最小差分値検出部502へ転送する。
最小差分値検出部502は、制御部112の制御に基づいて、差分算出部501からの差分値Dを用いて、画素毎に、1つ以上の差分値Dの中から最小の差分値Dminを求める。そして、最小差分値検出部502は、求めた最小の差分値Dminをノイズ量推定部504へ転送する。
一方、制御部112は、温度センサ部114からCCD102の温度情報を取得して、取得した温度情報をノイズ量推定部504へ転送する。
ノイズ量推定部504は、制御部112の制御に基づいて、最小差分値検出部502からの画素毎の最小差分値Dminと、ゲイン算出部503からのゲインの情報と、制御部112からの温度情報と、に基づき時間ノイズ量を推定する。
ここに、図11は、ある温度tにおける信号値の最小差分値Dminに対する時間ノイズ量Nの関係を、3種類のゲインに対してモデル化してプロットしたものである。
時間ノイズ量Nは、信号値の最小差分値Dminが0であるときは0であり、最小差分値Dminが増加するに従って略2次曲線的に単調増加する。そして、時間ノイズ量Nは、最小差分値Dminが、第1のゲインにおけるある差分閾値D1、第2のゲインにおけるある差分閾値D2、第3のゲインにおけるある差分閾値D3に到達したら、それぞれ一定値Nm1,Nm2,Nm3をとるようになっている。ノイズモデルが差分閾値を境にして一定値をとるようになっているのは、動き成分を分離するためである。
そして、図11に示したような時間ノイズ量のモデルを、2次関数を用いて関数モデル化すると、次の数式8に示すようになる。
[数8]
N=a×Dmin2+b×Dmin+c (Dmin<Dxのとき)
N=Nmx (それ以外のとき)
ここに、a,b,cは温度やゲインに依存する定数である。また、Dxは動き検出用の差分閾値であり、第1のゲインのときにDx=D1、第2のゲインのときにDx=D2、第3のゲインのときにDx=D3である。さらに、Nmxは、差分閾値Dxに各対応する一定値である。そして、a,b,cは、N≦Nmxをも満たすように定められている。
このようなノイズモデルは、ROM110に予め保存されている。
そして、ノイズ量推定部504は、制御部112からの温度情報およびゲインに基づき、対応するノイズモデルをROM110から抽出して、最小差分値検出部502からの最小差分値Dminに対応するノイズ量を推定する。
なお、数式8に示すような関数を温度やゲインに応じて複数記録すると、必要なメモリ量が膨大になるとともに、さらに演算を行うことによりノイズ量を算出するのは処理的に煩雑になるために、上述した実施形態1と同様に、最大のノイズ量を与えるモデルを基準ノイズモデルに設定して、この基準ノイズモデルを所定数の折れ線で近似し、この折れ線に基づき補間して算出される基準ノイズ量を、温度やゲインに基づいて補正するように構成することも可能である。
このようなノイズモデルを用いたノイズ量の推定を行うことにより、高速な処理を低コストかつ省電力に実現することができる。
その後、ノイズ量推定部504は、推定して得られた時間ノイズ量Nを時間ノイズ除去部302へ転送する。
続く、時間ノイズ除去部302は、制御部112の制御に基づいて、時間ノイズ検出部1301からの画素毎の時間ノイズ量の情報と、空間ノイズ低減部106からの空間ノイズ低減処理後の画像信号と、に基づいて、時間ノイズ除去処理を行う。時間ノイズ除去部302は、時間ノイズ除去処理後の画像信号を、出力部108および過去バッファ部1109へ転送する。
なお、上述においては、空間ノイズ低減処理後の現フレームの画像信号と、空間ノイズ低減処理および時間ノイズ低減処理後の過去の画像信号と、の差分値に基づき、ノイズ量を推定して、時間ノイズ低減処理を行うように構成されていたが、このような構成に限定される必要はない。例えば、上述した第1実施形態と同様に、空間ノイズ低減処理後の現フレームの画像信号と、空間ノイズ低減処理および時間ノイズ低減処理後の過去の画像信号と、の平均値に基づき、図4〜図7に示したようにノイズ量を推定して、時間ノイズ低減処理を行うように構成することも可能である。
このような実施形態2によれば、上述した実施形態1と同様に、まず空間ノイズモデルに基づき、動き成分の分離を考慮することなくフレーム画像を空間ノイズ低減処理するようにしたために、同一フレーム内におけるランダムノイズの低減効果を安定的に得ることができる。
さらに、空間ノイズ低減後の画像信号に対して、時間方向において動き成分とランダムノイズとを高精度に分離することができるために、空間ノイズ低減処理後に残存するノイズを高精度に低減することができて、高品位な画像信号を得ることが可能となる。
なお、ノイズモデルを導入することにより、互換性が高くなり、多様な動画撮像システムに適応することが可能となる利点がある。
また、上述した各実施形態においては三板CCDを想定していたが、単板CCDあるいは二板CCDであっても、三板化後の映像信号に対して上述した技術を同様に適用することができる。また、撮像素子はCCDに限らず、CMOSやその他のタイプの撮像素子であっても構わないことはもちろんである。
さらに、上述では動画ノイズ低減処理装置についてを主として説明したが、同様の処理をコンピュータに行わせるための動画ノイズ低減処理プログラムであっても構わないし、同様の処理を行うための動画ノイズ低減処理方法であっても良い。
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。このように、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
本発明の実施形態1における動画ノイズ低減処理装置が適用された撮像装置の構成を示すブロック図。 上記実施形態1における空間ノイズ低減部の構成を示すブロック図。 上記実施形態1における時間ノイズ低減部の構成を示すブロック図。 上記実施形態1における時間ノイズ検出部の構成を示すブロック図。 上記実施形態1において、複数のゲインにおける信号値に対する時間ノイズ量の関係を示す線図。 上記実施形態1において、簡略化されたノイズモデルの様子を示す線図。 上記実施形態1において、簡略化されたノイズモデルに基づき補間処理を行ってノイズ量を算出する例を示す線図。 本発明の実施形態2における動画ノイズ低減処理装置が適用された撮像装置の構成を示すブロック図。 上記実施形態2における時間ノイズ低減部の構成を示すブロック図。 上記実施形態2における時間ノイズ検出部の構成を示すブロック図。 上記実施形態2において、複数のゲインにおける信号値の最小差分値に対する時間ノイズ量の関係を示す線図。
符号の説明
100…レンズ系
101…絞り
102…CCD
103…増幅部
104…A/D変換部
105…バッファ部
106…空間ノイズ低減部(空間ノイズ低減手段)
107…時間ノイズ低減部(時間ノイズ低減手段)
108…出力部
109…過去バッファ部(画像信号保存手段)
110…ROM
111…RAM
112…制御部
113…外部I/F部
114…温度センサ部
201…空間ノイズ検出部(空間ノイズ量検出手段)
202…空間ノイズ除去部(空間ノイズ除去処理手段)
301…時間ノイズ検出部(時間ノイズ量検出手段)
302…時間ノイズ除去部(時間ノイズ除去処理手段)
401…類似度検出部(代表値推定手段)
402…平均算出部(代表値推定手段、平均値算出手段)
403…ゲイン算出部(時間ノイズ量算出手段)
404…パラメータ選択部(時間ノイズ量算出手段)
405…補間部(時間ノイズ量算出手段)
406…補正部(時間ノイズ量算出手段)
501…差分算出部(差分値算出手段)
502…最小差分値検出部
503…ゲイン算出部
504…ノイズ量推定部
1109…過去バッファ部(画像信号保存手段)
1301…時間ノイズ検出部(時間ノイズ量検出手段)

Claims (15)

  1. デジタル化された時系列的な画像信号のノイズを低減するための動画ノイズ低減処理装置において、
    上記画像信号に対して、空間ノイズ低減処理を行う空間ノイズ低減手段と、
    上記空間ノイズ低減処理が少なくとも行われた画像信号を保存する画像信号保存手段と、
    上記空間ノイズ低減手段により空間ノイズ低減処理が行われた処理対象の画像信号と、上記画像信号保存手段に保存されている上記処理対象の画像信号よりも過去の画像信号と、に基づいて、時間ノイズ低減処理を行う時間ノイズ低減手段と、
    を具備し
    上記時間ノイズ低減手段は、
    時間ノイズモデルに基づき、上記過去の画像信号を用いて、上記空間ノイズ低減処理後の処理対象の画像信号における注目画素の時間ノイズ量を画素毎に検出する時間ノイズ量検出手段と、
    上記時間ノイズ量検出手段により画素毎に検出された時間ノイズ量に基づいて、上記空間ノイズ低減処理後の処理対象の画像信号の注目画素にノイズ除去処理を画素毎に行う時間ノイズ除去処理手段と、
    を有して構成されたものであることを特徴とする動画ノイズ低減処理装置。
  2. 上記画像信号保存手段は、上記空間ノイズ低減処理と上記時間ノイズ低減処理とが少なくとも行われた画像信号を保存するものであることを特徴とする請求項1に記載の動画ノイズ低減処理装置。
  3. 上記時間ノイズ除去処理手段は、上記時間ノイズ量検出手段により画素毎に検出された時間ノイズ量に基づいて画素毎にコアリング演算を行うことにより、上記空間ノイズ低減処理後の処理対象の画像信号の注目画素にノイズ除去処理を画素毎に行うものであることを特徴とする請求項1または請求項2の何れか一項に記載の動画ノイズ低減処理装置。
  4. 上記デジタル化された時系列的な画像信号は、撮像素子により所定のフレームレートで撮像され、所定のゲインにより増幅された後にデジタル化して得られたものであり、
    上記時間ノイズ量検出手段は、上記空間ノイズ低減処理後の処理対象の画像信号と、上記画像信号保存手段に保存されている1つ以上の過去の画像信号の少なくとも1つと、に基づき、上記注目画素の代表値を推定する代表値推定手段を有して構成され、
    上記時間ノイズモデルは、上記代表値とノイズ量との関係をモデル化したものであって、上記画像信号が撮像されたときの上記撮像素子の温度と、上記画像信号に対するゲインと、上記時系列的な画像信号のフレームレートと、の内の少なくとも1つの情報に依存したモデルであり、
    上記時間ノイズ量検出手段は、上記画像信号が撮像されたときの上記撮像素子の温度と、上記画像信号に対するゲインと、上記時系列的な画像信号のフレームレートと、の内の少なくとも1つの情報と、上記代表値推定手段により推定された注目画素の代表値と、を用いて、上記時間ノイズモデルに基づき時間ノイズ量を算出する時間ノイズ量算出手段をさらに有して構成されたものであることを特徴とする請求項3に記載の動画ノイズ低減処理装置。
  5. 上記代表値推定手段は、上記空間ノイズ低減処理後の処理対象の画像信号における注目画素と、上記画像信号保存手段に保存されている1つ以上の過去の画像信号の少なくとも1つにおけるこの注目画素に対応する画素と、の平均値を算出する平均値算出手段を有して構成されたものであり、この平均値算出手段により算出された平均値に基づき、上記代表値を推定するものであることを特徴とする請求項4に記載の動画ノイズ低減処理装置。
  6. 上記時間ノイズ低減手段は、
    時間ノイズモデルに基づき、上記過去の画像信号を用いて、上記空間ノイズ低減処理後の処理対象の画像信号における注目画素の時間ノイズ量を検出する時間ノイズ量検出手段と、
    上記時間ノイズ量検出手段により検出された時間ノイズ量に基づいて、上記空間ノイズ低減処理後の処理対象の画像信号の注目画素にノイズ除去処理を行う時間ノイズ除去処理手段と、
    を有して構成されたものであり、
    上記デジタル化された時系列的な画像信号は、撮像素子により所定のフレームレートで撮像され、所定のゲインにより増幅された後にデジタル化して得られたものであり、
    上記時間ノイズ量検出手段は、上記空間ノイズ低減処理後の処理対象の画像信号と、上記画像信号保存手段に保存されている1つ以上の過去の画像信号の少なくとも1つと、に基づき、上記注目画素の代表値を推定する代表値推定手段を有して構成され、
    上記時間ノイズモデルは、上記代表値とノイズ量との関係をモデル化したものであって、上記画像信号が撮像されたときの上記撮像素子の温度と、上記画像信号に対するゲインと、上記時系列的な画像信号のフレームレートと、の内の少なくとも1つの情報に依存したモデルであり、
    上記時間ノイズ量検出手段は、上記画像信号が撮像されたときの上記撮像素子の温度と、上記画像信号に対するゲインと、上記時系列的な画像信号のフレームレートと、の内の少なくとも1つの情報と、上記代表値推定手段により推定された注目画素の代表値と、を用いて、上記時間ノイズモデルに基づき時間ノイズ量を算出する時間ノイズ量算出手段をさらに有して構成されたものであり、
    上記代表値推定手段は、上記空間ノイズ低減処理後の処理対象の画像信号における注目画素と、上記画像信号保存手段に保存されている1つ以上の過去の画像信号の少なくとも1つにおけるこの注目画素に対応する画素と、の差分値を算出する差分値算出手段を有して構成されたものであり、この差分値算出手段により算出された1つ以上の差分値の中の最小の差分値に基づき、上記代表値を推定するものであることを特徴とする請求項2に記載の動画ノイズ低減処理装置。
  7. 上記空間ノイズ低減手段は、
    空間ノイズモデルに基づき上記処理対象の画像信号における注目画素の空間ノイズ量を検出する空間ノイズ量検出手段と、
    上記空間ノイズ量検出手段により検出された空間ノイズ量に基づいて、上記注目画素にノイズ除去処理を行う空間ノイズ除去処理手段と、
    を有して構成されたものであることを特徴とする請求項1から請求項6の何れか一項に記載の動画ノイズ低減処理装置。
  8. コンピュータに、デジタル化された時系列的な画像信号のノイズを低減させるための動画ノイズ低減処理プログラムであって、コンピュータに、
    上記画像信号に対して、空間ノイズ低減処理を行う空間ノイズ低減ステップと、
    上記空間ノイズ低減処理が少なくとも行われた画像信号を保存する画像信号保存ステップと、
    上記空間ノイズ低減ステップにより空間ノイズ低減処理が行われた処理対象の画像信号と、上記画像信号保存ステップにより保存された上記処理対象の画像信号よりも過去の画像信号と、に基づいて、時間ノイズ低減処理を行う時間ノイズ低減ステップと、
    を実行させるためのプログラムであり、
    上記時間ノイズ低減ステップは、
    時間ノイズモデルに基づき、上記過去の画像信号を用いて、上記空間ノイズ低減処理後の処理対象の画像信号における注目画素の時間ノイズ量を画素毎に検出する時間ノイズ量検出ステップと、
    上記時間ノイズ量検出ステップにより検出された時間ノイズ量に基づいて、上記空間ノイズ低減処理後の処理対象の画像信号の注目画素にノイズ除去処理を画素毎に行う時間ノイズ除去処理ステップと、
    を含むステップであることを特徴とする動画ノイズ低減処理プログラム。
  9. 上記画像信号保存ステップは、上記空間ノイズ低減処理と上記時間ノイズ低減処理とが少なくとも行われた画像信号を保存するステップであることを特徴とする請求項8に記載の動画ノイズ低減処理プログラム。
  10. 上記時間ノイズ除去処理ステップは、上記時間ノイズ量検出ステップにより画素毎に検出された時間ノイズ量に基づいて画素毎にコアリング演算を行うことにより、上記空間ノイズ低減処理後の処理対象の画像信号の注目画素にノイズ除去処理を画素毎に行うステップであることを特徴とする請求項8または請求項9の何れか一項に記載の動画ノイズ低減処理プログラム。
  11. 上記デジタル化された時系列的な画像信号は、撮像素子により所定のフレームレートで撮像され、所定のゲインにより増幅された後にデジタル化して得られたものであり、
    上記時間ノイズ量検出ステップは、上記空間ノイズ低減処理後の処理対象の画像信号と、上記画像信号保存ステップにより保存された1つ以上の過去の画像信号の少なくとも1つと、に基づき、上記注目画素の代表値を推定する代表値推定ステップを含むステップであり、
    上記時間ノイズモデルは、上記代表値とノイズ量との関係をモデル化したものであって、上記画像信号が撮像されたときの上記撮像素子の温度と、上記画像信号に対するゲインと、上記時系列的な画像信号のフレームレートと、の内の少なくとも1つの情報に依存したモデルであり、
    上記時間ノイズ量検出ステップは、上記画像信号が撮像されたときの上記撮像素子の温度と、上記画像信号に対するゲインと、上記時系列的な画像信号のフレームレートと、の内の少なくとも1つの情報と、上記代表値推定ステップにより推定された注目画素の代表値と、を用いて、上記時間ノイズモデルに基づき時間ノイズ量を算出する時間ノイズ量算出ステップをさらに含むステップであることを特徴とする請求項10に記載の動画ノイズ低減処理プログラム。
  12. 上記代表値推定ステップは、上記空間ノイズ低減処理後の処理対象の画像信号における注目画素と、上記画像信号保存ステップにより保存された1つ以上の過去の画像信号の少なくとも1つにおけるこの注目画素に対応する画素と、の平均値を算出する平均値算出ステップを含み、この平均値算出ステップにより算出された平均値に基づき、上記代表値を推定するステップであることを特徴とする請求項11に記載の動画ノイズ低減処理プログラム。
  13. 上記時間ノイズ低減ステップは、
    時間ノイズモデルに基づき、上記過去の画像信号を用いて、上記空間ノイズ低減処理後の処理対象の画像信号における注目画素の時間ノイズ量を検出する時間ノイズ量検出ステップと、
    上記時間ノイズ量検出ステップにより検出された時間ノイズ量に基づいて、上記空間ノイズ低減処理後の処理対象の画像信号の注目画素にノイズ除去処理を行う時間ノイズ除去処理ステップと、
    を含むステップであり、
    上記デジタル化された時系列的な画像信号は、撮像素子により所定のフレームレートで撮像され、所定のゲインにより増幅された後にデジタル化して得られたものであり、
    上記時間ノイズ量検出ステップは、上記空間ノイズ低減処理後の処理対象の画像信号と、上記画像信号保存ステップにより保存された1つ以上の過去の画像信号の少なくとも1つと、に基づき、上記注目画素の代表値を推定する代表値推定ステップを含むステップであり、
    上記時間ノイズモデルは、上記代表値とノイズ量との関係をモデル化したものであって、上記画像信号が撮像されたときの上記撮像素子の温度と、上記画像信号に対するゲインと、上記時系列的な画像信号のフレームレートと、の内の少なくとも1つの情報に依存したモデルであり、
    上記時間ノイズ量検出ステップは、上記画像信号が撮像されたときの上記撮像素子の温度と、上記画像信号に対するゲインと、上記時系列的な画像信号のフレームレートと、の内の少なくとも1つの情報と、上記代表値推定ステップにより推定された注目画素の代表値と、を用いて、上記時間ノイズモデルに基づき時間ノイズ量を算出する時間ノイズ量算出ステップをさらに含むステップであり、
    上記代表値推定ステップは、上記空間ノイズ低減処理後の処理対象の画像信号における注目画素と、上記画像信号保存ステップにより保存された1つ以上の過去の画像信号の少なくとも1つにおけるこの注目画素に対応する画素と、の差分値を算出する差分値算出ステップを含み、この差分値算出ステップにより算出された1つ以上の差分値の中の最小の差分値に基づき、上記代表値を推定するステップであることを特徴とする請求項9に記載の動画ノイズ低減処理プログラム。
  14. 上記空間ノイズ低減ステップは、
    空間ノイズモデルに基づき上記処理対象の画像信号における注目画素の空間ノイズ量を検出する空間ノイズ量検出ステップと、
    上記空間ノイズ量検出ステップにより検出された空間ノイズ量に基づいて、上記注目画素にノイズ除去処理を行う空間ノイズ除去処理ステップと、
    を含むステップであることを特徴とする請求項8から請求項13の何れか一項に記載の動画ノイズ低減処理プログラム。
  15. デジタル化された時系列的な画像信号のノイズを低減するための動画ノイズ低減処理方法であって、
    上記画像信号に対して、空間ノイズ低減処理を行う空間ノイズ低減ステップと、
    上記空間ノイズ低減処理が少なくとも行われた画像信号を保存する画像信号保存ステップと、
    上記空間ノイズ低減ステップにより空間ノイズ低減処理が行われた処理対象の画像信号と、上記画像信号保存ステップにより保存された上記処理対象の画像信号よりも過去の画像信号と、に基づいて、時間ノイズ低減処理を行う時間ノイズ低減ステップと、
    を含み、
    上記時間ノイズ低減ステップは、
    時間ノイズモデルに基づき、上記過去の画像信号を用いて、上記空間ノイズ低減処理後の処理対象の画像信号における注目画素の時間ノイズ量を画素毎に検出する時間ノイズ量検出ステップと、
    上記時間ノイズ量検出ステップにより検出された時間ノイズ量に基づいて、上記空間ノイズ低減処理後の処理対象の画像信号の注目画素にノイズ除去処理を画素毎に行う時間ノイズ除去処理ステップと、
    を含むことを特徴とする動画ノイズ低減処理方法。
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